JPH1085348A - 開放式呼吸器 - Google Patents

開放式呼吸器

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JPH1085348A
JPH1085348A JP24370996A JP24370996A JPH1085348A JP H1085348 A JPH1085348 A JP H1085348A JP 24370996 A JP24370996 A JP 24370996A JP 24370996 A JP24370996 A JP 24370996A JP H1085348 A JPH1085348 A JP H1085348A
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pressure
air supply
flow path
face body
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Takushi Doi
卓士 土井
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KAWAJU BOSAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肺力弁における凍結を効果的に防止すること
ができる開放式呼吸器を提供すること。 【解決手段】 圧力容器2と、圧力容器2からの呼吸用
気体を減圧する減圧弁4と、呼吸に応じて開閉する肺力
弁6と、面体8と、圧力容器2と減圧弁4を接続する供
給流路12と、減圧弁4と肺力弁6とを接続する送給流
路と、肺力弁6と面体10とを接続する給気流路とを備
える開放式呼吸器。圧力容器2を装着するための装着手
段20は圧力容器2が装着される容器取付部22と、肩
バンド26,28と、胸バンド30,32を有し、肺力
弁6は、胸バンド30に装着され、肺力弁6の排出側接
続部は、胸バンド30への装着状態において実質上水平
またはそれよりも下方に延びており、給気管18は、リ
ング状の波山が設けられた蛇管部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開放式呼吸器に関
する。
【0002】
【従来の技術】開放式呼吸器の一例として、たとえば実
公昭62−11630号公報に開示されたものが存在す
る。この公知の開放式呼吸器は、呼吸用気体が充填され
た圧力容器と、圧力容器からの呼吸用気体を減圧する減
圧弁と、装着者の呼吸に応じて開閉される肺力弁と、装
着者の頭部の前面を覆う面体を備えている。肺力弁は、
装着者の口に対応して、面体の下部に配設されており、
圧力容器と減圧弁とは供給流路を介して接続され、減圧
弁と肺力弁とは給気流路を介して接続されている。この
種の呼吸器においては、圧力容器からの高圧の気体は、
供給流路を介して減圧弁に送給され、減圧弁の作用によ
って中程度の圧力に減圧される。減圧弁によって減圧さ
れた呼吸用気体は、送給流路を介して肺力弁に送給され
る。肺力弁の弁体は、装着者の呼吸に応じて開閉し(吸
気によって開放する)、したがって装着者の呼吸に応じ
て肺力弁から面体に、減圧された(ほぼ大気圧に減圧さ
れた)吸気用気体が送給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た開放式呼吸器には、次のとおりの解決すべき問題が存
在する。一般に、開放式呼吸器においては、肺力弁にて
中程度の圧力の呼吸用気体がほぼ大気圧まで減圧され、
この減圧によって肺力弁の弁体近傍において呼吸用気体
の断熱膨張が行われる。呼吸用気体が断熱膨張すると、
それによって周囲の熱が奪われてその温度が低下し、周
囲の温度よりたとえば5℃程度低下する。
【0004】開放式呼吸器は、たとえば、有毒ガス、煙
等が発生するまたはその恐れがある消火活動等に広く用
いられており、消火活動に用いた場合には、消火用放水
による水が面体に侵入する恐れがある。特に、面体を装
着せずに装着者が保持している、または装着者に装着さ
れたベルト等に吊下げているときには、面体の装着面が
開放されるため、この開放された面から水が侵入しやす
くなる。このようにして面体に水が侵入したときには、
侵入した水が肺力弁まで到達し、肺力弁の弁体およびそ
の近傍にて水が溜まる恐れがある。肺力弁の弁体および
その近傍に水が溜まると、周囲温度がたとえば約5℃以
下のときには、肺力弁における呼吸用気体の断熱膨張に
よってその弁体近傍の温度が氷点以下となり、溜まった
水が凍結するようになる。このような凍結が発生する
と、肺力弁の弁体と弁座とが氷によって固定され、弁体
の開閉動作が不能となり、減圧弁から面体への呼吸用気
体の供給ができなくなる。
【0005】本発明の目的は、肺力弁における凍結を効
果的に防止することができる開放式呼吸器を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、呼吸用気体が
充填された圧力容器と、圧力容器からの呼吸用気体を減
圧する減圧弁と、呼吸に応じて開閉する肺力弁と、面体
と、圧力容器と減圧弁を接続する供給流路と、減圧弁と
肺力弁とを接続する送給流路と、肺力弁と面体とを接続
する給気流路と、圧力容器を装着するための装着手段
と、を具備し、装着手段は、圧力容器が装着される容器
取付部と、容器取付部に連結された一対の肩バンドと、
一対の肩バンドを連結するための胸バンドを有し、肺力
弁は、ハウジングと、ハウジングに設けられた供給側接
続部および排出側接続部と、ハウジング内に配設された
肺力弁体および弁座と、を備え、供給側接続部が送給流
路に連通され、排出側接続部が給気流路に連通され、肺
力弁体が弁座から離れることによって減圧弁からの呼吸
用気体が面体に送給され、肺力弁のハウジングは装着手
段の胸バンドに装着され、肺力弁の排出側接続部は、胸
バンドへの装着状態において実質上水平またはそれより
も下方に延びており、給気流路を規定する給気管は、リ
ング状の波山がその長手方向に複数設けられた蛇管部を
少なくともその一部に有する、ことを特徴とする開放式
呼吸器である。 本発明に従えば、肺力弁のハウジングは装着手段の胸バ
ンドに装着され、この装着状態において、肺力弁の排出
側接続部は実質上水平またはそれよりも下方に延びてい
る。それ故に、仮に面体の開放された面から水が侵入し
ても、侵入した水は肺力弁に到達し難く、給気流路内に
保持されるようになる。したがって、凍結の原因となる
水が肺力弁に流れることが防止され、肺力弁における凍
結が効果的に防止される。また、給気流路を規定する給
気管は、リング状の波山がその長手方向に複数設けられ
た蛇管部を少なくともその一部に有するので、面体から
侵入して給気流路を流れる水は、この蛇管部にて保持さ
れ、さらに下流側に肺力弁に向けて流れることが防止さ
れる。
【0007】また本発明は、肺力弁のハウジングは、ダ
イヤフラムによって大気に連通する大気圧室と面体に連
通する吸気圧室とに仕切られており、吸気圧室は、胸バ
ンドへの装着状態において弁座よりも下方に位置する水
溜部を有することを特徴とする。 本発明に従えば、肺力弁におけるハウジングの吸気圧室
には、弁座よりも下方に位置する水溜部が設けられてい
るので、仮に外部の水が面体から給気管を通して肺力弁
に侵入したとしても、侵入した水は吸気圧室の水溜部に
溜まり、弁体まて到達することが回避される。
【0008】また本発明は、給気管は、リング状の波山
がその長手方向実質上全長に渡って設けられた蛇管から
構成され、蛇管は、肺力弁の胸バンドへの装着状態にお
いて面体から肺力弁に向けて実質上90度以上湾曲する
る湾曲部を有することを特徴とする。 本発明に従えば、給気管は蛇管から構成されているの
で、仮に面体の開放された面から水が侵入しても、侵入
した水は蛇管の波山によって肺力弁に向けて流動するこ
とが防止され、蛇管の波山に保持される。また、この蛇
管は、面体から肺力弁に向けて実質上90度以上湾曲す
る湾曲部を有しているので、この湾曲部の存在によって
面体から肺力弁に向けての水の流れが一層効果的に防止
される。
【0009】さらに本発明は、装着手段には吊下げ部材
が設けられ、面体には吊下げ部材に吊下げられる取付具
が設けられており、吊下げ部材に取付具を装着すると、
面体と給気管との接続部が上側に位置することを特徴と
する。 本発明に従えば、胸バンドの吊下げ部材に面体の取付具
を装着すると、面体と給気管の接続部が上側に位置する
ので、面体から肺力弁に向かって延びる給気管の一端部
(面体との接続部分)は、上方に向かって延びるように
なり、したがって面体の開放された面から給気管への水
の侵入が防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従う開放式呼吸
器の一実施形態を示す正面図であり、図2は、図1の呼
吸器の簡略化した系統図であり、図3は図1の呼吸器を
装着者が装着した状態を示す斜視図である。図1〜図3
において、図示の開放式呼吸器は、圧力容器2、減圧弁
4、肺力弁6、面体8および呼気弁10を備えている。
圧力容器2内には、呼吸用気体、たとえば空気が加圧充
填される。圧力容器2内の気体は比較的高圧であり、た
とえば300kg/cm2程度の圧力に設定される。減
圧弁4は、圧力容器2からの高圧の気体を中程度の圧
力、たとえば7〜8kg/cm2程度に減圧する。圧力
容器2と減圧弁4とは、供給流路を規定する供給管12
を介して接続され、この供給流路には、供給流路を開閉
する容器弁14が配設されている。容器弁14を開状態
にすると圧力容器2からの呼吸用気体が供給流路を介し
て減圧弁4に送給されるが、容器弁8を閉状態にすると
圧力容器2からの呼吸用気体が減圧弁4に送給されるこ
とはない。なお、本実施形態では、減圧弁4の一部が供
給管12を構成し供給流路を規定している。肺力弁6
は、減圧弁4からの中程度の圧力の気体をほぼ大気圧に
減圧して面体8に送給する。減圧弁4と肺力弁6とは、
送給流路を規定する送給管16を介して接続されてお
り、減圧弁4からの呼吸用気体は送給流路を通して肺力
弁6に送給される。また、肺力弁6と面体8とは給気流
路を規定する給気管18を介して接続されており、肺力
弁6からの呼吸用気体は給気流路を通して面体8に供給
され、装着者は面体8を通して供給された呼吸用気体を
吸気する。なお、肺力弁6およびそれに関連する要素に
ついては、後述する。また、面体8には呼気弁10が設
けられている。呼気弁10は、装着者が呼気したときに
開状態となり、呼気を面体8の外部に排出する。減圧弁
4からの高圧の呼吸用気体は警報器11に送給され、警
報器11は、呼吸用気体の圧力が所定値より低下したと
きに、呼吸用気体が残り少ないことを知らせる。図2に
おいて、圧力容器2から減圧弁4に至る実線の矢印で示
す流路(ライン)には比較的高圧の気体が流れ、減圧弁
4から肺力弁6に至る破線の矢印で示す流路(ライン)
には、中程度の圧力の気体が流れ、肺力弁6から呼気弁
10に至る二重線の矢印で示す流路(ライン)には、ほ
ぼ大気圧の気体が流れる。
【0011】圧力容器2等は、装着手段20に取付けら
れ、この装着手段20および面体8は、図3に示すとお
りに装着者に装着される。主として図1を参照して、図
示の装着手段20は、圧力容器2に対応した大きさの細
長い容器取付部22を有している。この容器取付部22
には、圧力容器2が気体の出口を下方に向けて、すなわ
ち容器弁14が下側となるように取換え自在に装着され
る。容器取付部22の長手方向中間部には締結バンド2
4が設けられており、この締結バンド24を締結するこ
とによって、圧力容器2が容器取付部22に確実に取付
けられる。容器取付部22の上下方向両端部には、一対
の肩バンド26,28が連結されている。片方の肩バン
ド26は、容器取付部22の図1において左側部に配設
され、装着者の左腕が挿通される。また、他方の肩バン
ド28は、容器取付部22の図1において右側部に配設
され、装着者の右腕が挿通される。実施の形態では、肩
バンド26,28は、比較的幅の広い第1のバンド部2
6a,28aと、比較的幅の狭い第2のバンド部26
b,28bら構成され、第1のバンド部26a,28a
と第2のバンド部26b,28bが相互に連結されてい
る。そして、装着者が装着手段20を背負ったとき、肩
バンド26,28の第1のバンド部26a,28aが装
着者の両肩に掛かるように構成されている。
【0012】片方の肩バンド26の第1のバンド部26
aと第2のバンド部26bとの連結部からは片方の胸バ
ンド30が延び、他方の肩バンド28の第1バンド28
aと第2のバンド部28bとの連結部からは他方の胸バ
ンド32が延びている。胸バンド30,32の先端部に
は、相互に着脱自在に連結される連結金具34,36が
配設されており、これら連結金具34,36を連結する
ことによって、胸バンド30,32は装着者の胸前で締
結される。実施の形態では、片方の胸バンド30に肺力
弁6が装着される。肺力弁6はハウジング38を有し、
このハウジング38の裏面には、取付具40が設けられ
ている。図5も参照して、取付具40は、その4角部の
穴33を通して取付ねじ(図示せず)を上記ハウジング
38に螺着することによって、ハウジング38に装着さ
れる。片方の胸バンド30は、取付具40に設けられた
一対の開口35,37を通して装着され、かく挿通する
ことによって肺力弁6が胸バンド30に装着される。ま
た、胸バンド30には、吊下げ部材41が装着されてい
る。吊下げ部材41は、一端部にループ状の取付部42
を有し、その他端部に略U字状係止部44を有し、取付
部42と係止部44とがリング状金具45を介して連結
されており、胸バンド30を取付部42に挿通すること
によって胸バンド30に装着される。吊下げ部材41の
係止部44には、後述するごとくして面体8が着脱自在
に係止される。胸バンド30に肺力弁6および吊下げ部
材41が装着されるので、圧力容器2を背負った状態に
おいては、装着者の左胸前に肺力弁6および頭部に装着
される面体8が保持される。なお、装着者の作業性を考
慮して、上述とは反対に、胸バンド32に吊下げ部材4
1を装着することもできる。
【0013】装着手段20の容器取付部22の下端部に
は、両側に延びる腰バンド46,48が設けられてい
る。腰バンド46,48の先端部には、相互に着脱自在
に連結される連結具50,52が配設されており、これ
らの連結具50,52を連結することによって、腰バン
ド46,48は装着者の腰前で締結される。かくの通り
であるので、実施形態の装着手段20においては、装着
者は、容器取付部22に取付けられた圧力容器2を、一
対の肩バンド26,28、胸バンド30,32および腰
バンド46,48によって背負う。なお、圧力容器2が
比較的軽い場合等においては、腰バンド46,48を省
略することもできる。
【0014】面体8は、その開放された面側に配設され
た装着具54を含んでいる。装着具54は複数(たとえ
ば6つ)の接続部56を有し、これら接続部56が面体
8に装着される。装着具54は装着者の頭部を包むよう
に装着され、所要の通り装着されると、面体8は装着者
の顔を覆い、装着具54は装着者の頭を覆う。面体8の
前面には透明なアイピース60が設けられており、これ
によって視野が確保される。また、面体8には、その内
側の下部に一体的に可撓性を有する隔障62が設けられ
ており、隔障62は装着者の口および鼻を覆う。この隔
障62は、面体8の内側に呼吸室を規定し、肺力弁6か
らの呼吸用気体は給気流路を通して面体8と装着者の頭
部によって規定される空間に送給される。
【0015】図4は肺力弁6の拡大断面図である。主と
して図4を参照して、図示の肺力弁6は、上述したハウ
ジング38と、このハウジング38に装着される蓋体6
4から構成され、リング66をハウジング38に装着す
ることによって、ハウジング38と蓋体64が着脱自在
に装着される。ハウジング38および蓋体64の接合部
は、ゴムなどの可撓性および弾発性を有する材料から成
る環状のカバー体68によって覆われている。ハウジン
グ38とそれに装着された蓋体64とは、ダイアフラム
70が収納されるダイアフラム室72を規定し、ダイア
フラム70の周縁部はハウジング38と蓋体64とによ
って挟持され、このダイアフラム70によって前記ダイ
アフラム室72は大気に連通する大気圧室74と、吸引
力が導入される吸気圧室76とに仕切られる。前記吸気
圧室76は、送給管16が接続される供給側の接続部7
8内の流路80と、給気管18が接続される排出側の接
続部82の流路84とに連通しており、吸引によって前
記ダイアフラム70が吸気圧室76側に変位すると、弁
棒86が下方に変位して肺力弁体88が弁座90から離
反し、供給側の流路80と吸気圧室76とが連通して呼
吸用気体が流れ込み、この呼吸用気体は吸引によって、
供給側の流路84から給気管18を介して面体8へ供給
される。さらに説明すると、供給側の接続部78は、金
属製であり、呼吸用気体の供給方向上流側の端部には送
給管16を接続するための外ねじ90が刻設される。こ
の接続部78の供給方向下流側の端部には、Oリング9
2が嵌着される。Oリング92の配設部位の供給方向上
流側近傍には、凹溝94が形成され、図示しないピンな
どが嵌まり込んで接続部78が回転自在に抜止めされて
いる。なお、送給管16は、たとえばゴム管から形成す
ることができる。
【0016】このような接続部78は、ハウジング38
に装着された取付部材96に接続される。取付部材部9
6は金属製であって、接続部78の流路80に連通する
流路98が形成される。この流路98の供給方向下流側
の端部の内周面には内ねじが刻設され、この内ねじに
は、前記弁座90が一体的に形成され、外周面に外ねじ
が刻設されるねじ部材100が螺着される。このねじ部
材100の外周にはOリング102が嵌着され、取付部
材96の内ねじとねじ部材100の外ねじとの隙間から
の呼吸用気体の漏洩を防止している。このようにして取
付部材96にはねじ部材100によって弁体88および
弁座90が着脱可能に装着されている。
【0017】取付部材96には、この部材の直角方向
(図4において略上下方向)に立上る立上り部104が
一体的に形成され、立上り部104には前記流路80に
連通する弁孔106を開放/遮断する調圧弁である弁体
108が配設され、この弁体108は弁室110に収容
されている。弁室110内には、弁体108が装着され
る弁棒112が嵌まり込み、その先端部には合成樹脂製
の操作片114がピンによって固定される。この操作片
114を角変位操作することによって弁棒112が螺進
/螺退して、弁体108が弁孔106を閉鎖し、または
開放することができる。
【0018】弁棒112には、また、Oリング115が
装着されており、弁室110内に気密な空間が形成され
る。この空間は弁体108が弁孔106から離反するこ
とによって流路98に連通する。このような空間は、バ
イパス孔116,118を介して吸気圧室76に連通し
ている。したがって、弁体88が閉じた状態であって
も、操作片114を操作して弁体108を開放すると、
流路80,98に供給される呼吸用気体は弁孔106お
よび各バイパス孔116,118を経て、吸気圧室76
に導き、装着者の吸引または排気にかかわらず面体8内
に一定の流量で呼吸用気体を供給することができる。こ
れによって弁体88等の故障によって吸引によって吸気
ができなくなっても、面体8内に呼吸用気体を導いて呼
吸することができる。
【0019】弁体88には、吸気圧室76内に突出する
弁棒86の一端部が固定される。この弁棒86は、円錐
ばね120によって弁体88が弁座90に周方向全周に
わたって当接状態となるように支持され、この円錐ばね
120のばね力に抗して弁棒86が角変位したときに
は、弁体88は弁座90から離反して開放し、流路8
0,98内の呼吸用気体は弁孔122を経て吸気圧室7
6内に流れ込む。このような弁棒86の他端部には、略
球状の当接片86aが固定され、この当接片86aはダ
イアフラム70に吸気圧室76側から軽く当接してい
る。弁棒86は、ハウジング38に固定される案内板1
24に形成された案内長孔126に沿って図4の上下方
向に案内される。ダイアフラム70は、たとえばゴムな
どのような可撓性および弾発性を有する材料から成る可
撓膜128と、可撓膜128が圧着される金属製の保持
板130とを有する。この保持板130には一対の支持
片132(図4において片方のみ示す)が立設され、そ
の上端部には連結片134が固定される。各支持片13
2によってダイアフラム70が大気圧室74側へ変位し
たとき、蓋体64に当接して、ダイアフラム70の大気
圧室74側への変位が上死点で保持される。
【0020】蓋体64には、その大気圧室74内で揺動
自在な揺動部材138が設けられる。この揺動部材13
8には、たとえば赤色などに着色された逆U字状の表示
片140が設けられ、揺動部材138が反時計方向に上
昇したときに、蓋体64に形成される表示孔142を介
して外部から表示片140を視認することができる。こ
のように表示孔142から表示片140の赤色が表示さ
れた状態では、揺動部材138が連結片134を図4に
おいて下方から上方へ押上げてダイアフラム70は大気
圧室74側へ変位した状態で吸気圧室76側への変位が
阻止されたロック状態となっている。このロック状態に
おいては、ばね120の作用によって弁体88が弁座9
0押圧され、弁孔122は弁体88によって閉状態に保
持される。
【0021】揺動部材138の長手方向一端部には、た
とえば合成樹脂などの滑りのよい材料から成り、ダイア
フラム70に臨んで球面の一部を構成する当接面が形成
される当接片144が嵌着される。また揺動部材138
にはばね146の一端部が係止されており、時計方向ま
たは反時計方向にばね付勢される。このばね146の他
端部は、蓋体64に螺着された調整用ビス148に係止
されており、この調整用ビス148を螺進/螺退するこ
とによって、ばね146のばね力を調整することができ
る。
【0022】揺動部材138の先端部150は、揺動部
材138が反時計方向に上昇したときに係止ばね152
によって係止される。この係止状態は、吸引によるダイ
アフラム70の大気圧室74から吸気圧室76側への変
位によって解除することができる。係止ばね152は、
コイルばねをU字状に屈曲して、その両端部を蓋体64
に一体的に形成される突部154に押え板156とボル
ト158とによって取付けられる。この係止ばね152
は、図4において上方へは容易に屈曲して前記先端部6
5が係止され、下方へは前記上方への変位よりも大きな
力によって前記係止状態が解除される。
【0023】揺動部材138の長手方向他端部には、そ
の他端部からほぼ直角に立上がり、図4において上方に
なるにつれて左方に湾曲して延びる案内部158が形成
される。この案内部158には、化粧カバー136に着
脱可能に装着され、ゴムなどの可撓性および弾発性を有
する材料から成る押圧片160の円錐状の楔面160a
によって押圧される。この案内部158は、揺動部材1
38を枢支する枢支片162よりも前記一端部とは反対
側で楔面160aの直下に湾曲して延びており、押圧片
160を押圧操作することによって、この押圧片160
は案内部158を側方、すなわち図4の左方に押圧す
る。このような楔面160aと案内部158とによっ
て、わずかな力で揺動部材138を反時計方向へ上昇さ
せて係止ばね152に係止させることができる。
【0024】肺力弁6に関連して、次のとおり構成され
ている。図1、図3および図4を参照して、肺力弁6の
供給側接続部78および排出側接続部82は、装着者に
装着した状態(この装着した状態とは、図3に示す如
く、圧力容器2を所要のとおり背負って通常の直立の姿
勢とした状態をいう)において実質上水平に延びてい
る。送給管16は、装着者の肩の上側を通って下方に延
び、肺力弁6の供給側接続部78に接続され、また給気
管18の一端部は実質上水平な状態でもって肺力弁6の
排出側接続部82に接続されている。特に、給気管18
の一端部が実質上水平な状態で排出側接続部82に接続
されているので、面体8の開放された面から水が流入
し、給気管18を通して肺力弁6に向けて流れたとして
も、給気管18の一端部において流入した水の自重によ
る肺力弁6の吸気圧室76への侵入が低減される。この
給気管18の接続構造に関連して水の侵入を一層効果的
に防止するためには、水の自重による流下を確実に防止
すればよく、それ故に、排出側接続部82を実質上水平
よりも下方に延びるように設けるのがよい。このように
構成することによって、給気管18の一端部は、装着者
への装着状態において下方から上方に向けて肺力弁6の
排出側接続部82に接続されるようになり、侵入した水
の肺力弁6の吸気圧室82への侵入が一層確実に防止さ
れる。
【0025】また、肺力弁6の排出側接続部82が実質
上水平(またはこれよりも下方)に延びていることに関
連して、次のとおりの特徴が生じる。すなわち、面体8
は装着者の頭部に装着され、給気管18は面体8の下部
に接続された他端部から実質上垂直下方に延びている。
一方、本実施形態においては、肺力弁6は装着手段20
の胸バンド30に取付けられ、装着者の左胸前に配設さ
れ(図3)、給気管18の一端部は実質上水平に(また
は下方から上方に向けて)肺力弁6の排出側接続部82
に接続される。したがって、容易に理解される如く、給
気管18をこのように面体8および肺力弁6に接続する
ことによって、給気管18に実質上90度またはそれ以
上の角度(または90度以上の角度)の湾曲部が生成さ
れる(図1、図3参照)。それ故に、面体8を通して給
気管18に水が侵入しても、侵入した水は給気管18の
湾曲部において流下しなくなり、この湾曲部にて保持さ
れ、肺力弁6の吸気圧室76への侵入が確実に防止され
る。なお、上述した記載から理解される如く、肺力弁6
の排出側接続部82を実質上水平よりも下方に延びるよ
うに構成した場合、または肺力弁6の排出側接続部82
を実質上水平に延びるようにするとともに給気管18の
長さを長くして給気管16が比較的大きく湾曲するよう
にした場合には、給気管18に生成される湾曲部の曲げ
角度α(図1)は90度を越えるようになり、それ故に
この湾曲部が侵入した水の溜部として有効に作用し、侵
入した水の肺力弁6の吸気圧室76への侵入が確実に防
止される。
【0026】面体8から侵入した水が肺力弁6に流下し
ないようにするには、図4に示すとおり、給気管18を
蛇管から構成するのが望ましい。本実施形態では、給気
管18全体が蛇管から構成され、その一端部は、図4に
示すとおり、締結金具170によって排出側接続部82
の外周面に取付けられる。蛇管はリング状の波山がその
長手方向に実質上全長にわたって連続して形成されてい
る。給気管18を蛇管から構成することによって、給気
管18の内周面の表面積が大きくなり、それ故に、給気
管18の内面に付着可能な水の量が多くなり、侵入した
水の肺力弁6への流下が防止される。また、給気管18
の湾曲部においては、その溝部(蛇管の山に対応してそ
の内面に形成される凹部)が水溜部として作用し、給気
管18の内面に沿って流下する水はこの溝部に溜まり、
肺力弁6に向けてさらに流れることが防止される。ま
た、給気管18を蛇管から構成することによって給気管
18自体に充分な可撓性を持たせることができ、装着者
の作業性をも向上する。なお、本実施形態では、給気管
18全体を蛇管から構成しているが、給気管18の一部
(たとえば湾曲部およびその近傍)を蛇管から構成する
ことによっても上述した作用効果が達成される。
【0027】上述した構成は、面体8から侵入した水が
肺力弁6まで流下しないようにするものであるが、仮に
肺力弁6の吸気圧室76まで水が侵入したときでも、次
のとおりに構成することによって肺力弁体88の凍結を
防止することができる。本実施の形態では、肺力弁6を
胸バンド30に装着した状態において、肺力弁6の供給
側接続部78および排出側接続部82がハウジング38
の上下方向略中央部に配設されており、このことに関し
て、肺力弁体88および弁座90もハウジング38内の
上下方向略中央部に配置されている。それ故に、図4か
ら理解される通り、肺力弁6の吸気圧室76における弁
体88および弁座90の配置部位よりも下方に比較的大
きい空間が存在し、この空間が水溜部として機能する。
したがって、仮に面体8および給気管18を通して肺力
弁6の吸気圧室76に水が侵入したとしても、この侵入
した水は吸気圧室76の下部空間、すなわち水溜部とし
て機能する空間に溜まり、弁体88および弁座90が水
に侵ることが少なく、吸気圧室76内にて水が凍結して
も弁体88の作動に影響を与えることが少ない。
【0028】このような面体8は、装着者の頭部に装着
しないときは図5に示すように保持される。図1および
図5を参照して、装着手段20の胸バンド30には吊下
げ部材41が装着されており、この吊下げ部材41の係
止部44は幾分弾性変形可能な金属プレートから形成さ
れ、上方に向けて開放されている。一方、装着者の頭に
装着した状態において面体8の下端部、換言すると面体
8と給気管18との接続部近傍には、取付具174が取
付ベルト175によって取付けられている。取付具17
4は、略矩形状の挿通開口を有する取付部174aを有
しており、この挿通開口を通して吊下げ部材41の係止
部144の自由端部を挿通することによって、取付具1
74が吊下げ部材41に取付けられる。この取付状態に
おいては、面体8と給気管18との接続部(装着者の頭
部に装着した状態における下端部)が上側に位置するの
で、放水等による上から落下してくる水は面体8の開放
した面から入ることはなく、仮に面体8の開放した面
(装着者の顔に取付けられる接面口)から水が侵入した
としても、侵入した水は給気管18側に流れることな
く、面体8の内面に沿って下方に流下し、面体8の上部
側(吊下げられた状態において面体8は上下逆に保持さ
れているので、この上部側は吊下げられた状態において
は下側に位置している)から外部に排出され、侵入した
水が給気管18を通して肺力弁6に向けて流れることは
ない。また、この吊下げ状態においては、面体8の開放
された面を装着者の胸側に位置させることによって、こ
の開放された面が装着者の体でもって覆われるようにな
り、外側から面体8への水の侵入が防止できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、肺力弁のハウジングは
装着手段の胸バンドに装着され、この装着状態におい
て、肺力弁の排出側接続部は実質上水平またはそれより
も下方に延びている。それ故に、仮に面体の開放された
面から水が侵入しても、侵入した水は肺力弁に到達し難
く、給気流路に保持されるようになる。したがって、凍
結の原因となる水が肺力弁に流れることが防止され、肺
力弁における凍結が効果的に防止される。また、給気管
は、リング状の波山がその長手方向に複数設けられた蛇
管部を少なくともその一部に有するので、面体から侵入
して給気管内を流れる水は、この蛇管部にて保持され、
さらに下流側に肺力弁に向けて流れることが防止され
る。
【0030】また本発明によれば、肺力弁におけるハウ
ジングの吸気圧室には、弁座よりも下方に位置する水溜
部が設けられているので、仮に外部の水が面体から給気
管を通して肺力弁に侵入したとしても、侵入した水は吸
気圧室の水溜部に溜まり、弁体まで到達することが回避
される。
【0031】また本発明によれば、給気管は蛇管から構
成されているので、仮に面体の開放された面から水が侵
入しても、侵入した水は蛇管の波山によって肺力弁に向
けて流動することが防止される。また、この蛇管は、面
体から肺力弁に向けて実質上90度以上湾曲する湾曲部
を有しているので、この湾曲部の存在によって面体から
肺力弁に向けての水の流れが一層効果的に防止される。
【0032】さらに本発明によれば、胸バンドの吊下げ
部材に面体の取付具を装着すると、面体と給気管の接続
部が上側に位置するので、面体から肺力弁に向かって延
びる給気管の一端部(面体との接続部分)は、上方に向
かって延びるようになり、したがって面体の開放された
面から給気管への水の侵入が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う開放式呼吸器の一実施形態を示す
正面図である。
【図2】図1の呼吸器の簡略化した系統図である。
【図3】図1の呼吸器を装着者が装着した状態を示す斜
視図である。
【図4】図1の呼吸器における肺力弁を示す断面図であ
る。
【図5】図1の呼吸器における面体を吊下げ部材に吊下
げた状態を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
2 圧力容器 4 減圧弁 6 肺力弁 8 面体 10 呼気弁 12 供給管 16 送給管 18 給気管(蛇管) 20 装着手段 22 容器取付部 26,28 肩バンド 30,32 胸バンド 38 ハウジング 41 吊下げ部材 70 ダイヤフラム 74 大気圧室 76 吸気圧室 78 供給側接続部 82 排出側接続部 88 肺力弁体 90 弁座 174 取付具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼吸用気体が充填された圧力容器と、前
    記圧力容器からの呼吸用気体を減圧する減圧弁と、呼吸
    に応じて開閉する肺力弁と、面体と、前記圧力容器と前
    記減圧弁を接続する供給流路と、前記減圧弁と前記肺力
    弁とを接続する送給流路と、前記肺力弁と前記面体とを
    接続する給気流路と、前記圧力容器を装着するための装
    着手段と、を具備し、 前記装着手段は、前記圧力容器が装着される容器取付部
    と、前記容器取付部に連結された一対の肩バンドと、前
    記一対の肩バンドを連結するための胸バンドを有し、 前記肺力弁は、ハウジングと、前記ハウジングに設けら
    れた供給側接続部および排出側接続部と、前記ハウジン
    グ内に配設された肺力弁体および弁座と、を備え、前記
    供給側接続部が前記送給流路に連通され、前記排出用接
    続部が前記給気流路に連通され、前記肺力弁体が前記弁
    座から離れることによって前記減圧弁からの呼吸用気体
    が前記面体に送給され、 前記肺力弁の前記ハウジングは前記装着手段の前記胸バ
    ンドに装着され、前記肺力弁の前記排出側接続部は、前
    記胸バンドへの装着状態において実質上水平またはそれ
    よりも下方に延びており、 前記給気流路を規定する給気管は、リング状の波山がそ
    の長手方向に複数設けられた蛇管部を少なくともその一
    部に有する、 ことを特徴とする開放式呼吸器。
  2. 【請求項2】 前記肺力弁の前記ハウジングは、ダイヤ
    フラムによって大気に連通する大気圧室と前記面体に連
    通する吸気圧室とに仕切られており、前記吸気圧室は、
    前記胸バンドへの装着状態において前記弁座よりも下方
    に位置する水溜部を有することを特徴とする請求項1記
    載の開放式呼吸器。
  3. 【請求項3】 前記給気管は、リング状の波山がその長
    手方向実質上全長に渡って設けられた蛇管から構成さ
    れ、前記蛇管は、前記肺力弁の前記胸バンドへの装着状
    態において前記面体から前記肺力弁に向けて実質上90
    度以上湾曲する湾曲部を有することを特徴とする請求項
    1または2記載の開放式呼吸器。
  4. 【請求項4】 前記装着手段には吊下げ部材が設けら
    れ、前記面体には前記吊下げ部材に吊下げられる取付具
    が設けられており、前記吊下げ部材に前記取付具を装着
    すると、前記面体と前記給気管との接続部が上側に位置
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    開放式呼吸器。
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CN114865482A (zh) * 2022-04-21 2022-08-05 新疆特变电工自控设备有限公司 一种可自动灭火的智能配电箱

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