JPH1085568A - ガス分離装置 - Google Patents
ガス分離装置Info
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- JPH1085568A JPH1085568A JP26145896A JP26145896A JPH1085568A JP H1085568 A JPH1085568 A JP H1085568A JP 26145896 A JP26145896 A JP 26145896A JP 26145896 A JP26145896 A JP 26145896A JP H1085568 A JPH1085568 A JP H1085568A
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- porous
- membrane
- gas separation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温で使用可能で、且つ高いガス(特に水
素)透過速度と高いガス(特に水素)分離性能を有す
る、分離膜を利用するガス分離装置を提供する。 【解決手段】 多孔質支持体上に分離膜を設けたガス分
離装置において、上記多孔質支持体が径10Å以上40
0Å未満の細孔を有する層と径400Å以上10000
0Å未満の細孔を有する層との少なくとも2層からな
り、かつ該多孔質支持体の小さい孔径側に上記分離膜と
して細孔径2〜10Åの多孔質シリカ膜を形成させる。
素)透過速度と高いガス(特に水素)分離性能を有す
る、分離膜を利用するガス分離装置を提供する。 【解決手段】 多孔質支持体上に分離膜を設けたガス分
離装置において、上記多孔質支持体が径10Å以上40
0Å未満の細孔を有する層と径400Å以上10000
0Å未満の細孔を有する層との少なくとも2層からな
り、かつ該多孔質支持体の小さい孔径側に上記分離膜と
して細孔径2〜10Åの多孔質シリカ膜を形成させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス分離装置に関
し、詳しくはポリシラザンから作製された無機分離膜を
利用するガス分離装置に関する。
し、詳しくはポリシラザンから作製された無機分離膜を
利用するガス分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】膜を利用するガス分離装置は、相変化を
伴わない、装置や操作の簡略化が期待できる、連続運転
が可能である等の利点を有し、省エネルギー型装置とし
て期待されている。ガス分離膜、例えば水素分離膜につ
いて言えば、現在石油精製プラントにおけるオフガスか
らの水素リッチガスの回収や、アンモニア合成プラント
におけるパージガスからの水素ガスの回収などに用いら
れている。水素ガスは利用用途が幅広く、その需要は高
い。しかしながら、実用化されている膜は高分子膜であ
り、この欠点として、以下の2点が挙げられる。 高温(200℃以上)では使えない。 水素透過速度が低い。 に関しては、温度により、水素分離膜の適用範囲が限
定される、に関しては、速度が低いため、処理量に限
界がある、といった問題がある。
伴わない、装置や操作の簡略化が期待できる、連続運転
が可能である等の利点を有し、省エネルギー型装置とし
て期待されている。ガス分離膜、例えば水素分離膜につ
いて言えば、現在石油精製プラントにおけるオフガスか
らの水素リッチガスの回収や、アンモニア合成プラント
におけるパージガスからの水素ガスの回収などに用いら
れている。水素ガスは利用用途が幅広く、その需要は高
い。しかしながら、実用化されている膜は高分子膜であ
り、この欠点として、以下の2点が挙げられる。 高温(200℃以上)では使えない。 水素透過速度が低い。 に関しては、温度により、水素分離膜の適用範囲が限
定される、に関しては、速度が低いため、処理量に限
界がある、といった問題がある。
【0003】そこで、上記の問題を克服するために、無
機(セラミック)膜の研究が開始されたが、セラミック
膜においては、例えばゾルゲル法による多孔性シリカ膜
においては、水素のみを通すÅオーダーの小さい孔を形
成することは非常に難しく(すなわち数10Åオーダー
の孔径制御までしかできず、クヌーセン拡散しか得るこ
とができない)、ピンホール、クラックのない膜形成も
不可能とされていた。しかも、製造に非常に長時間を有
する。また、CVD法により基材上にSiO2−B2O3
等の複合酸化物膜を形成し、エッチング処理する多孔質
セラミックス膜の製法(特開平7−17780号公報)
が提案されているが、本方法によっても数10Åオーダ
ーの孔径制御しかできない。結果として、上記、の
問題はクリアできるものの、水素選択性が低く、性能的
には不十分である。
機(セラミック)膜の研究が開始されたが、セラミック
膜においては、例えばゾルゲル法による多孔性シリカ膜
においては、水素のみを通すÅオーダーの小さい孔を形
成することは非常に難しく(すなわち数10Åオーダー
の孔径制御までしかできず、クヌーセン拡散しか得るこ
とができない)、ピンホール、クラックのない膜形成も
不可能とされていた。しかも、製造に非常に長時間を有
する。また、CVD法により基材上にSiO2−B2O3
等の複合酸化物膜を形成し、エッチング処理する多孔質
セラミックス膜の製法(特開平7−17780号公報)
が提案されているが、本方法によっても数10Åオーダ
ーの孔径制御しかできない。結果として、上記、の
問題はクリアできるものの、水素選択性が低く、性能的
には不十分である。
【0004】ただ、最近、上記、及び水素選択性の
全てをクリアした多孔性シリカ膜ができたことが発表さ
れた[浅枝:触媒、vol.36 No.4、p.23
8〜245(1994)]。この膜はゾルゲル法により
形成され、Åオーダーの孔が形成されているとしてい
る。その構造については明確にされていないが、ゲル粒
子間の隙間によって、この孔が形成されていると推定さ
れる。
全てをクリアした多孔性シリカ膜ができたことが発表さ
れた[浅枝:触媒、vol.36 No.4、p.23
8〜245(1994)]。この膜はゾルゲル法により
形成され、Åオーダーの孔が形成されているとしてい
る。その構造については明確にされていないが、ゲル粒
子間の隙間によって、この孔が形成されていると推定さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来技術の実状に鑑みてなされたものであって、高い耐
熱性、高いガス透過速度及び高いガス選択性を有し、し
かも製造も容易である、数〜10Åの孔径を持った多孔
質シリカ膜を有するガス分離装置を提供することを、そ
の目的とする。
従来技術の実状に鑑みてなされたものであって、高い耐
熱性、高いガス透過速度及び高いガス選択性を有し、し
かも製造も容易である、数〜10Åの孔径を持った多孔
質シリカ膜を有するガス分離装置を提供することを、そ
の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、多孔質支持体上に設けた分離膜を利用するガス分離
装置において、上記多孔質支持体が径10Å以上400
Å未満の細孔を有する層と径400Å以上100000
Å未満の細孔を有する層との少なくとも2層からなり、
かつ該多孔質支持体の小さい孔径側に上記分離膜として
細孔径2〜10Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるこ
とを特徴とするガス分離装置が提供される。第二に、前
記多孔質シリカ膜が主として下記一般式(I)
に、多孔質支持体上に設けた分離膜を利用するガス分離
装置において、上記多孔質支持体が径10Å以上400
Å未満の細孔を有する層と径400Å以上100000
Å未満の細孔を有する層との少なくとも2層からなり、
かつ該多孔質支持体の小さい孔径側に上記分離膜として
細孔径2〜10Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるこ
とを特徴とするガス分離装置が提供される。第二に、前
記多孔質シリカ膜が主として下記一般式(I)
【化1】 (式中、Rはアルキル基を示し、n及びmはモル比を示
し、n:m=100:0〜30:70の範囲をとる)で
表される構造単位からなる骨格を有するポリシラザン溶
液を用いて得られる多孔質シリカ膜である上記第一に記
載したガス分離装置が提供される。第三に、前記多孔質
支持体が、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に、酸化
物、窒化物、炭化物セラミックス被膜をCVD法、真空
蒸着法、イオンプレーティング法又はスパッタリング法
により施したものである上記第一に記載したガス分離装
置が提供される。第四に、前記多孔質支持体が金属多孔
質支持体であり、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に
溶融アルミニウムメッキ法、イオンプレーティング法、
真空蒸着法又は圧着等によりアルミニウム被膜を形成
し、該被膜を陽極酸化処理することにより該表面に10
〜200Åの細孔を形成させたものである上記第一に記
載したガス分離装置が提供される。
し、n:m=100:0〜30:70の範囲をとる)で
表される構造単位からなる骨格を有するポリシラザン溶
液を用いて得られる多孔質シリカ膜である上記第一に記
載したガス分離装置が提供される。第三に、前記多孔質
支持体が、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に、酸化
物、窒化物、炭化物セラミックス被膜をCVD法、真空
蒸着法、イオンプレーティング法又はスパッタリング法
により施したものである上記第一に記載したガス分離装
置が提供される。第四に、前記多孔質支持体が金属多孔
質支持体であり、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に
溶融アルミニウムメッキ法、イオンプレーティング法、
真空蒸着法又は圧着等によりアルミニウム被膜を形成
し、該被膜を陽極酸化処理することにより該表面に10
〜200Åの細孔を形成させたものである上記第一に記
載したガス分離装置が提供される。
【0007】すなわち、本発明のガス分離装置は、支持
体として径10Å以上400Å未満の細孔を有する層と
径400Å以上100000Å未満の細孔を有する層と
の少なくとも2層からなる多孔質支持体を用い、かつ該
多孔質支持体の小さい孔径側に分離膜として細孔径2〜
10Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるものであっ
て、該多孔質シリカ分離膜の分子ふるい作用を利用する
ものとしたことから、該ガス分離装置によると、高い耐
熱性、高いガス透過速度及び高いガス選択性を達成する
ことができる。特に、上記多孔質シリカ膜が、前記一般
式(I)で表される構造単位からなる骨格を有するポリ
シラザン溶液を用いて得られる多孔質シリカ膜である場
合、あるいは上記多孔質支持体が、その多孔質シリカ分
離膜側の最表面に、セラミックス被膜をCVD法等によ
り施したもの、又は上記多孔質支持体が金属製であり、
その多孔質シリカ分離膜側の最表面に、アルミニウムメ
ッキ法等によりアルミニウム被膜を形成し、該被膜を陽
極酸化処理することにより該表面に10〜200Åの細
孔を形成させたものである場合、より均一なシリカ膜が
形成され、より高いガス選択性を達成することができ
る。
体として径10Å以上400Å未満の細孔を有する層と
径400Å以上100000Å未満の細孔を有する層と
の少なくとも2層からなる多孔質支持体を用い、かつ該
多孔質支持体の小さい孔径側に分離膜として細孔径2〜
10Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるものであっ
て、該多孔質シリカ分離膜の分子ふるい作用を利用する
ものとしたことから、該ガス分離装置によると、高い耐
熱性、高いガス透過速度及び高いガス選択性を達成する
ことができる。特に、上記多孔質シリカ膜が、前記一般
式(I)で表される構造単位からなる骨格を有するポリ
シラザン溶液を用いて得られる多孔質シリカ膜である場
合、あるいは上記多孔質支持体が、その多孔質シリカ分
離膜側の最表面に、セラミックス被膜をCVD法等によ
り施したもの、又は上記多孔質支持体が金属製であり、
その多孔質シリカ分離膜側の最表面に、アルミニウムメ
ッキ法等によりアルミニウム被膜を形成し、該被膜を陽
極酸化処理することにより該表面に10〜200Åの細
孔を形成させたものである場合、より均一なシリカ膜が
形成され、より高いガス選択性を達成することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明のガス分離装置は、例えば単管式分離器か
らなる場合は、例えば図1の全体図、及び図2の膜部分
の拡大図で示されるような構造を有するものである。図
1において、1はガス分離装置で、2の多孔質支持体、
3の該支持体の(分離ガス下流側の)内部層、4の該支
持体の(分離ガス上流側の)表面層、5のポリシラザン
より作製された細孔を有するシリカ膜より構成され、6
は原料ガス導入管、7は分離ガス排出管、8は非分離ガ
ス排出管をそれぞれ示す。図1において、支持体2は内
部層3と表面層4の2層構成としたが、必要に応じて3
層以上の構成とすることができる。
する。本発明のガス分離装置は、例えば単管式分離器か
らなる場合は、例えば図1の全体図、及び図2の膜部分
の拡大図で示されるような構造を有するものである。図
1において、1はガス分離装置で、2の多孔質支持体、
3の該支持体の(分離ガス下流側の)内部層、4の該支
持体の(分離ガス上流側の)表面層、5のポリシラザン
より作製された細孔を有するシリカ膜より構成され、6
は原料ガス導入管、7は分離ガス排出管、8は非分離ガ
ス排出管をそれぞれ示す。図1において、支持体2は内
部層3と表面層4の2層構成としたが、必要に応じて3
層以上の構成とすることができる。
【0009】図1、2において、導入管6より導入され
た原料ガス中の一部は、シリカ膜5の細孔を通過した後
に表面層4及び内部層3の細孔を通過して、分離ガスと
して分離ガス排出管7より排出される。一方、シリカ膜
の細孔を通過できなかった大きな分子のガスは、非分離
ガス排出管8より非分離ガスとして排出される。なお、
図1、2では分離ガスの上流側に5のシリカ膜を配置し
ているが、シリカ膜5を下流に配置する構造とすること
もできる。
た原料ガス中の一部は、シリカ膜5の細孔を通過した後
に表面層4及び内部層3の細孔を通過して、分離ガスと
して分離ガス排出管7より排出される。一方、シリカ膜
の細孔を通過できなかった大きな分子のガスは、非分離
ガス排出管8より非分離ガスとして排出される。なお、
図1、2では分離ガスの上流側に5のシリカ膜を配置し
ているが、シリカ膜5を下流に配置する構造とすること
もできる。
【0010】本発明の多孔質支持体上に設けた分離膜を
利用するガス分離装置は、分離膜として、細孔径2〜1
0Åの細孔を有する多孔質シリカ膜を使用することを第
一の特徴とする。本発明で用いられる多孔質シリカ膜と
して好ましいのは、ポリシラザンから得られる前記の細
孔を有するシリカ膜であり、特にラマン分析において、
3員環(600±20cm-1)と4員環(490±20
cm-1)を示すピークが存在し、(3員環)/(4員
環)強度比が0.1〜10.0である多孔質シリカ膜が
好ましい。
利用するガス分離装置は、分離膜として、細孔径2〜1
0Åの細孔を有する多孔質シリカ膜を使用することを第
一の特徴とする。本発明で用いられる多孔質シリカ膜と
して好ましいのは、ポリシラザンから得られる前記の細
孔を有するシリカ膜であり、特にラマン分析において、
3員環(600±20cm-1)と4員環(490±20
cm-1)を示すピークが存在し、(3員環)/(4員
環)強度比が0.1〜10.0である多孔質シリカ膜が
好ましい。
【0011】上記の多孔質シリカ膜は、例えば下記構造
式(1)、(2)で示されるような4員環以下の小環状
物を主体とするものであり、これと5員環以上を主成分
とするものとを比較すると、小員環を主成分とするもの
ほど水素選択性は向上する。すなわち、この多孔質シリ
カ膜は、Åオーダーの孔径を持ち、しかも高い耐熱性、
高いガス透過速度及び高いガス分離性能(特に水素分離
性能)を有する。
式(1)、(2)で示されるような4員環以下の小環状
物を主体とするものであり、これと5員環以上を主成分
とするものとを比較すると、小員環を主成分とするもの
ほど水素選択性は向上する。すなわち、この多孔質シリ
カ膜は、Åオーダーの孔径を持ち、しかも高い耐熱性、
高いガス透過速度及び高いガス分離性能(特に水素分離
性能)を有する。
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】この多員環構造を有する多孔質シリカ膜
は、例えば、主として下記一般式(I)
は、例えば、主として下記一般式(I)
【化1】 (式中、Rはアルキル基を示し、n及びmはモル比を示
し、n:m=100:0〜30:70の範囲をとる)で
表される構造単位からなる骨格を有するポリシラザン
を、沸点200℃以下の有機溶媒に溶解して、ポリシラ
ザン濃度0.01〜30重量%の溶液を調整した後、該
溶液を連通気孔を有する多孔質セラミックス又は金属基
体上に1〜50回コーティングすることによって得られ
る。
し、n:m=100:0〜30:70の範囲をとる)で
表される構造単位からなる骨格を有するポリシラザン
を、沸点200℃以下の有機溶媒に溶解して、ポリシラ
ザン濃度0.01〜30重量%の溶液を調整した後、該
溶液を連通気孔を有する多孔質セラミックス又は金属基
体上に1〜50回コーティングすることによって得られ
る。
【0015】また、本発明のガス分離装置は、多孔質支
持体が、厚さ100〜10000Åの2〜10Åの細孔
を有する多孔質シリカ膜を形成する表面側に、孔径10
〜400Åの細孔を有する表面層と内部側に400〜1
00000Å、好ましくは400〜10000Åの細孔
を有する層の少なくとも2層からなることを特徴として
いる。表面層の厚さは0.1〜100μm、好ましくは
0.1〜10μmの範囲であり、内部層の厚さは0.1
〜100mm、好ましくは0.5〜10mmの範囲であ
る。
持体が、厚さ100〜10000Åの2〜10Åの細孔
を有する多孔質シリカ膜を形成する表面側に、孔径10
〜400Åの細孔を有する表面層と内部側に400〜1
00000Å、好ましくは400〜10000Åの細孔
を有する層の少なくとも2層からなることを特徴として
いる。表面層の厚さは0.1〜100μm、好ましくは
0.1〜10μmの範囲であり、内部層の厚さは0.1
〜100mm、好ましくは0.5〜10mmの範囲であ
る。
【0016】多孔質シリカ膜側にこのような特定の孔経
分布を持つ内部層及び表面層を合わせ持つ支持体を用い
ることで、2〜10Åの細孔をもつ多孔質シリカ膜を、
クラック、ピンホールなく形成することが可能になり、
高いガス分離性能を再現性よく得ることができる。か
つ、このような支持体を用いることで、多孔質シリカ層
の膜厚を100〜10000Åと薄くすることが可能に
なり、目的とする分離ガスが通過する長さが小さくでき
るため、高いガス透過速度を実現できるものである。つ
まり、多孔質シリカ膜の孔径分布及び膜厚が適切に保た
れ、高いガス分離性能と高いガス透過速度を同時に発揮
できるものとなる。
分布を持つ内部層及び表面層を合わせ持つ支持体を用い
ることで、2〜10Åの細孔をもつ多孔質シリカ膜を、
クラック、ピンホールなく形成することが可能になり、
高いガス分離性能を再現性よく得ることができる。か
つ、このような支持体を用いることで、多孔質シリカ層
の膜厚を100〜10000Åと薄くすることが可能に
なり、目的とする分離ガスが通過する長さが小さくでき
るため、高いガス透過速度を実現できるものである。つ
まり、多孔質シリカ膜の孔径分布及び膜厚が適切に保た
れ、高いガス分離性能と高いガス透過速度を同時に発揮
できるものとなる。
【0017】多孔質支持体の材質としては、アルミナ、
ジルコニア、マグネシア等のセラミックスやアルミニウ
ム、ニッケル等の金属及びステンレス、インコネル、ハ
ステロイ等の各種合金類が、任意に使用される。但し、
前記したように、多孔質シリカ膜側(最表層)は孔径1
0〜400Åの細孔を有する表面層が、厚さ0.1〜1
00μm、好ましくは0.1〜10μmの範囲で形成さ
れていることが必要であり、また、内部側(最内層)に
400〜100000Åの細孔を有する層が、厚さは
0.1〜100mm、好ましくは0.5〜10mmの範
囲で形成されていることが必要である。ガスの通過しや
すさは、多孔質シリカ層以外の分子ふるい作用のでない
各層においては層の細孔径の逆数に比例し、層の厚さに
比例し、その両者のバランスで決まる。層の細孔が小さ
いほど通りにくいが、層の厚さが薄ければその影響は小
さくなる。
ジルコニア、マグネシア等のセラミックスやアルミニウ
ム、ニッケル等の金属及びステンレス、インコネル、ハ
ステロイ等の各種合金類が、任意に使用される。但し、
前記したように、多孔質シリカ膜側(最表層)は孔径1
0〜400Åの細孔を有する表面層が、厚さ0.1〜1
00μm、好ましくは0.1〜10μmの範囲で形成さ
れていることが必要であり、また、内部側(最内層)に
400〜100000Åの細孔を有する層が、厚さは
0.1〜100mm、好ましくは0.5〜10mmの範
囲で形成されていることが必要である。ガスの通過しや
すさは、多孔質シリカ層以外の分子ふるい作用のでない
各層においては層の細孔径の逆数に比例し、層の厚さに
比例し、その両者のバランスで決まる。層の細孔が小さ
いほど通りにくいが、層の厚さが薄ければその影響は小
さくなる。
【0018】最表層の細孔径が10Å未満の場合には、
ガス透過速度が小さくなり、逆に400Åを越えると多
孔質シリカ膜にクラック、ピンホールが発生し、目的と
する2〜10Åの細孔より大きな細孔が形成され、分離
ガスより大きい分子である非分離ガスまで透過して高い
ガス分離性能を得ることはできない。最内層は最表層よ
りも厚く厚さ0.1〜100mmもあるために、その細
孔径が400Å未満の場合、ガス透過速度が小さくな
り、逆に100000Åを越えると強度が低下し、多孔
質シリカ膜を外力に対して安定に保つ構造材としての機
能が低下する。
ガス透過速度が小さくなり、逆に400Åを越えると多
孔質シリカ膜にクラック、ピンホールが発生し、目的と
する2〜10Åの細孔より大きな細孔が形成され、分離
ガスより大きい分子である非分離ガスまで透過して高い
ガス分離性能を得ることはできない。最内層は最表層よ
りも厚く厚さ0.1〜100mmもあるために、その細
孔径が400Å未満の場合、ガス透過速度が小さくな
り、逆に100000Åを越えると強度が低下し、多孔
質シリカ膜を外力に対して安定に保つ構造材としての機
能が低下する。
【0019】アルミナ等のセラミックス多孔質支持体と
しては、例えば細孔径0.1〜1μm、厚さ1〜3mm
の最内層多孔質支持体と、その上の細孔径400〜80
0Å、厚さ10〜30μmの多孔質層からなる2層セラ
ミックス支持体を基体とし、更にその上にCVD法、真
空蒸着法、イオンプレーティング法又はスパッタリング
法により、酸化物、窒化物、炭化物セラミックス等の被
膜(細孔径10〜200Å、厚さ0.1〜0.2μm)
を設けたものが特に好ましい。このような構成とするこ
とにより、高いガス分離性能と高いガス透過速度を合わ
せもつことができる。
しては、例えば細孔径0.1〜1μm、厚さ1〜3mm
の最内層多孔質支持体と、その上の細孔径400〜80
0Å、厚さ10〜30μmの多孔質層からなる2層セラ
ミックス支持体を基体とし、更にその上にCVD法、真
空蒸着法、イオンプレーティング法又はスパッタリング
法により、酸化物、窒化物、炭化物セラミックス等の被
膜(細孔径10〜200Å、厚さ0.1〜0.2μm)
を設けたものが特に好ましい。このような構成とするこ
とにより、高いガス分離性能と高いガス透過速度を合わ
せもつことができる。
【0020】また、ステンレス等の金属多孔質支持体と
しては、例えば、細孔径1〜10μm、厚さ1〜3mm
の最内層金属多孔質支持体に、溶融アルミニウムメッキ
法、イオンプレーティング法、真空蒸着法又は圧着等に
より厚さ5〜30μmのアルミニウム被膜を施し、該被
膜に更に陽極酸化処理をすることにより、径10〜20
0Åの細孔を形成させたものが特に好ましい。このよう
な構成とすることにより、高いガス分離性能と高いガス
透過速度を合わせもつことができる。
しては、例えば、細孔径1〜10μm、厚さ1〜3mm
の最内層金属多孔質支持体に、溶融アルミニウムメッキ
法、イオンプレーティング法、真空蒸着法又は圧着等に
より厚さ5〜30μmのアルミニウム被膜を施し、該被
膜に更に陽極酸化処理をすることにより、径10〜20
0Åの細孔を形成させたものが特に好ましい。このよう
な構成とすることにより、高いガス分離性能と高いガス
透過速度を合わせもつことができる。
【0021】アルミニウムの陽極酸化処理は、アルミニ
ウムの表面を電気化学的に酸化することによって、中心
が空洞となる柱状酸化膜を形成し得る技術であり、表面
の硬化、着色、耐摩耗性付与が可能になる。孔径は電
圧、電流の処理条件及び電解液の調整で制御可能であ
る。陽極酸化を途中で中断し、再度開始すると、初期の
孔径より小さい酸化膜が形成され、100Å以下の孔が
得られる。
ウムの表面を電気化学的に酸化することによって、中心
が空洞となる柱状酸化膜を形成し得る技術であり、表面
の硬化、着色、耐摩耗性付与が可能になる。孔径は電
圧、電流の処理条件及び電解液の調整で制御可能であ
る。陽極酸化を途中で中断し、再度開始すると、初期の
孔径より小さい酸化膜が形成され、100Å以下の孔が
得られる。
【0022】前記の多孔質セラミックス又は金属支持体
上に、前記の多孔質シリカ膜を形成するには、まず前記
のポリシラザンを有機溶媒に溶解して塗布液を調整す
る。有機溶媒としては、溶媒の乾きが遅く、多孔質に染
み込んで均一な膜が形成しにくくなること、ディッピン
グ後、引き上げたときの垂れにより膜厚が不均一になる
(乾きが早いと垂れの影響がでにくい)こと等をさける
ため、沸点200℃以下のものが使用され、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチル
ベンゼン、トリメチルベンゼン、トリエチルベンゼン等
の芳香族化合物や、シクロヘキセン、シクロヘキサンな
どが挙げられる。
上に、前記の多孔質シリカ膜を形成するには、まず前記
のポリシラザンを有機溶媒に溶解して塗布液を調整す
る。有機溶媒としては、溶媒の乾きが遅く、多孔質に染
み込んで均一な膜が形成しにくくなること、ディッピン
グ後、引き上げたときの垂れにより膜厚が不均一になる
(乾きが早いと垂れの影響がでにくい)こと等をさける
ため、沸点200℃以下のものが使用され、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチル
ベンゼン、トリメチルベンゼン、トリエチルベンゼン等
の芳香族化合物や、シクロヘキセン、シクロヘキサンな
どが挙げられる。
【0023】ポリシラザンを上記溶媒に溶解する方法
は、任意の方法を採用することができるが、一般にはポ
リシラザンに上記溶媒を添加し、単純に撹拌するという
方法が採用される。なお、ポリシラザンは水分と容易に
反応するため、上記溶媒は使用前にモレキュラシーブ等
の添加により水分を除去しておく必要がある。上記溶媒
の水分含有量は、1000ppm以下とすることが好ま
しい。また、ポリシラザンを上記溶媒に溶解する際の温
度は、特に限定されるものではないが、一般的には上記
溶剤の凝固点以上沸点以下が採用される。なお、溶解を
実施する雰囲気も、特に限定されるものではないが、ポ
リシラザンは水分と反応しやすいため乾燥空気、乾燥窒
素雰囲気が好ましい。
は、任意の方法を採用することができるが、一般にはポ
リシラザンに上記溶媒を添加し、単純に撹拌するという
方法が採用される。なお、ポリシラザンは水分と容易に
反応するため、上記溶媒は使用前にモレキュラシーブ等
の添加により水分を除去しておく必要がある。上記溶媒
の水分含有量は、1000ppm以下とすることが好ま
しい。また、ポリシラザンを上記溶媒に溶解する際の温
度は、特に限定されるものではないが、一般的には上記
溶剤の凝固点以上沸点以下が採用される。なお、溶解を
実施する雰囲気も、特に限定されるものではないが、ポ
リシラザンは水分と反応しやすいため乾燥空気、乾燥窒
素雰囲気が好ましい。
【0024】前記ポリシラザンを上記溶媒に溶解させた
得られた溶液は、そのまま塗布液として使用できるが、
シリカ転化の低温化触媒として、Pd,Ni,V,A
g,Au,Pt,Rh,Ru,Ir,La,Co,Cu
等の少なくとも1種を添加することは非常に好ましい。
得られた溶液は、そのまま塗布液として使用できるが、
シリカ転化の低温化触媒として、Pd,Ni,V,A
g,Au,Pt,Rh,Ru,Ir,La,Co,Cu
等の少なくとも1種を添加することは非常に好ましい。
【0025】ポリシラザン溶解後は、濃度0.01〜3
0重量%、好ましくは0.1〜5重量%(特に好ましく
は0.1〜2重量%)に調整される。ポリシラザンの溶
液濃度(塗布液の濃度)は形成塗膜の厚さと比例関係に
あり、溶液濃度を低下させたときに、水素透過率が上昇
し、非常に高い水素分離性能を有する多孔質シリカ膜が
得られる。ポリシラザン塗布液の濃度が0.01重量%
未満では緻密膜が得られないため、水素選択性が低下す
る。逆に、30重量%超過では膜厚限界を越えるため、
膜にクラック、ピンホールなどが生じ水素選択性が低下
する。また、低い水素の透過速度しか得られない。
0重量%、好ましくは0.1〜5重量%(特に好ましく
は0.1〜2重量%)に調整される。ポリシラザンの溶
液濃度(塗布液の濃度)は形成塗膜の厚さと比例関係に
あり、溶液濃度を低下させたときに、水素透過率が上昇
し、非常に高い水素分離性能を有する多孔質シリカ膜が
得られる。ポリシラザン塗布液の濃度が0.01重量%
未満では緻密膜が得られないため、水素選択性が低下す
る。逆に、30重量%超過では膜厚限界を越えるため、
膜にクラック、ピンホールなどが生じ水素選択性が低下
する。また、低い水素の透過速度しか得られない。
【0026】前記濃度に調整されたポリシラザン溶液を
コーティングする基材は、連続通気孔を有する多孔質セ
ラミックス又は金属のいずれでもよい。ただ、ポリシラ
ザン溶液は非常に粘度が低いため、多孔質セラミクス基
体にコーティングする場合は、基体にポリシラザンが染
み込んで均一な多孔質シリカ膜が得られにくいときがあ
るので、基体に適切な細孔径を有するTiN,SiC,
Al2O3,SiO2,SiNなどをコーティングするこ
とは非常に好ましい。
コーティングする基材は、連続通気孔を有する多孔質セ
ラミックス又は金属のいずれでもよい。ただ、ポリシラ
ザン溶液は非常に粘度が低いため、多孔質セラミクス基
体にコーティングする場合は、基体にポリシラザンが染
み込んで均一な多孔質シリカ膜が得られにくいときがあ
るので、基体に適切な細孔径を有するTiN,SiC,
Al2O3,SiO2,SiNなどをコーティングするこ
とは非常に好ましい。
【0027】ポリシラザン溶液を基材にコーティングす
る手段としては、通常のコーティング方法、例えばスピ
ンコート、ディップコート、流し塗り、ロールコート等
が用いられる。また、コーティング回数は1〜50回、
好ましくは2〜20回である。低濃度の時はコーティン
グ回数を多くした方が、また高濃度の時はコーティング
回数が少ない方が、水素透過速度、水素選択性に関して
適切な値〔水素透過速度=10-8〜10-5m3/(m2
sec kPa)、水素/メタン透過率比=30〜10
00〕が得られる。具体的には0.05重量%で30
回、2重量%では3回程度が良い。
る手段としては、通常のコーティング方法、例えばスピ
ンコート、ディップコート、流し塗り、ロールコート等
が用いられる。また、コーティング回数は1〜50回、
好ましくは2〜20回である。低濃度の時はコーティン
グ回数を多くした方が、また高濃度の時はコーティング
回数が少ない方が、水素透過速度、水素選択性に関して
適切な値〔水素透過速度=10-8〜10-5m3/(m2
sec kPa)、水素/メタン透過率比=30〜10
00〕が得られる。具体的には0.05重量%で30
回、2重量%では3回程度が良い。
【0028】本発明の多孔質支持体上に設けた分離膜を
利用するガス分離装置は、該分離膜がÅオーダーの孔径
を持ち、しかも高い耐熱性、高いガス透過速度(特に水
素透過速度)及び高いガス分離性能(特に水素選択性)
を有するので、石油精製プラントやアンモニア合成プラ
ントからの水素含有ガスからの水素富化ガスの回収に有
用であるばかりでなく、水蒸気改質プロセスや脱水素反
応における生成水素の除去等に非常に有用である。
利用するガス分離装置は、該分離膜がÅオーダーの孔径
を持ち、しかも高い耐熱性、高いガス透過速度(特に水
素透過速度)及び高いガス分離性能(特に水素選択性)
を有するので、石油精製プラントやアンモニア合成プラ
ントからの水素含有ガスからの水素富化ガスの回収に有
用であるばかりでなく、水蒸気改質プロセスや脱水素反
応における生成水素の除去等に非常に有用である。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
するが、本発明の技術的範囲がこれらにより限定される
ものではない。
【0030】参考例1[オルガノポリシラザンの合成] 温度0℃の反応槽内に設置した1リットルの反応容器内
を乾燥窒素で置換し、次いで乾燥ピリジン500ミリリ
ットルを入れ温度が一定になるまで保持した。その後、
撹拌しながら、ジクロロシラン(SiH2Cl2)50.
5g、メチルジクロロシラン(MeSiHCl2)2
8.75gをそれぞれ加えて錯体混合物を形成させ、白
色固体状のアダクトを得た。
を乾燥窒素で置換し、次いで乾燥ピリジン500ミリリ
ットルを入れ温度が一定になるまで保持した。その後、
撹拌しながら、ジクロロシラン(SiH2Cl2)50.
5g、メチルジクロロシラン(MeSiHCl2)2
8.75gをそれぞれ加えて錯体混合物を形成させ、白
色固体状のアダクトを得た。
【0031】次に、反応混合物を撹拌しながら乾燥アン
モニア32.0gを約30分かけて添加した。反応終了
後、乾燥窒素を吹き込み未反応のアンモニアを除去し、
次いで窒素雰囲気下で加圧濾過し、濾液450ミリリッ
トルを得た。この濾液に乾燥m−キシレン1000ミリ
リットルを加え減圧下で溶媒を除去したところ、31.
0gの無色の粘性液体メチル化ポリシラザンが得られ
た。この粘性液体の数平均分子量は、GPCにより測定
したところ1500であった。
モニア32.0gを約30分かけて添加した。反応終了
後、乾燥窒素を吹き込み未反応のアンモニアを除去し、
次いで窒素雰囲気下で加圧濾過し、濾液450ミリリッ
トルを得た。この濾液に乾燥m−キシレン1000ミリ
リットルを加え減圧下で溶媒を除去したところ、31.
0gの無色の粘性液体メチル化ポリシラザンが得られ
た。この粘性液体の数平均分子量は、GPCにより測定
したところ1500であった。
【0032】実施例1 まず、多孔質支持体としてアルミナ多孔管を用いた場合
の多孔質シリカ膜側最表面の細孔径の効果を調べた。基
体管であるアルミナ多孔管は、内層の多孔質内径7mm
φ、外径10mmφ、細孔径1mmであり、その外側最
表層は細孔径300〜800Åの多孔質層が形成されて
いる2層構造になっている。該多孔管の外側最表層の上
に表面層として、TiN層をCVD法で0.2μm厚で
形成した。このTiN層の細孔径は100〜200Åで
ある。
の多孔質シリカ膜側最表面の細孔径の効果を調べた。基
体管であるアルミナ多孔管は、内層の多孔質内径7mm
φ、外径10mmφ、細孔径1mmであり、その外側最
表層は細孔径300〜800Åの多孔質層が形成されて
いる2層構造になっている。該多孔管の外側最表層の上
に表面層として、TiN層をCVD法で0.2μm厚で
形成した。このTiN層の細孔径は100〜200Åで
ある。
【0033】参考例1で得られたオルガノポリシラザン
をキシレンに溶解し、濃度1.5重量%のコーティング
液を調整した。次に、このコーティング液中に前記下塗
り基体管をディッピングし、4回コーティング操作を繰
り返した後、250℃で焼成し、多孔質シリカ膜付き基
体管を得た。
をキシレンに溶解し、濃度1.5重量%のコーティング
液を調整した。次に、このコーティング液中に前記下塗
り基体管をディッピングし、4回コーティング操作を繰
り返した後、250℃で焼成し、多孔質シリカ膜付き基
体管を得た。
【0034】得られた多孔質シリカ膜付き基体管を用い
て、水素、メタン各ガスの透過率の測定を行った。測定
は図3に示す分離装置を用いて行った。測定には、
H2、CH4の各純ガスを用いた。その結果を表1に示
す。
て、水素、メタン各ガスの透過率の測定を行った。測定
は図3に示す分離装置を用いて行った。測定には、
H2、CH4の各純ガスを用いた。その結果を表1に示
す。
【0035】ガス透過率は下記式(1)にて定義され
る。
る。
【数1】 Q = F/(A・ΔP) (1) ここでQがガス透過率(m3/m2・sec・kPa)、
Fがガス透過流量(m3/sec)、Aが膜面積
(m2)、ΔPが膜の上流と下流の差圧(kPa)であ
る。また、ガス分離性能の指標である透過率比は、各ガ
スの透過速度の比として表される。例えば、H2/CH4
の透過率比βH2/CH4は下記(2)式にて定義される。
Fがガス透過流量(m3/sec)、Aが膜面積
(m2)、ΔPが膜の上流と下流の差圧(kPa)であ
る。また、ガス分離性能の指標である透過率比は、各ガ
スの透過速度の比として表される。例えば、H2/CH4
の透過率比βH2/CH4は下記(2)式にて定義される。
【数2】 βH2/CH4 = QH2/QCH4 (2)
【0036】比較例1 最表層の細孔径が300〜800Åの該アルミナ多孔管
そのままであるガス分離装置を用い、該ガス分離装置の
ガス透過率及びH2/CH4の透過率比ガス分離係数を実
施例1と同様に測定した。その結果を表1に示す。
そのままであるガス分離装置を用い、該ガス分離装置の
ガス透過率及びH2/CH4の透過率比ガス分離係数を実
施例1と同様に測定した。その結果を表1に示す。
【0037】比較例2 比較例1で使用したアルミナ多孔管の外側最表層の上
に、実施例1と同様の細孔径が100〜200ÅのTi
NをCVD法で0.2μm厚で形成したガス分離装置を
用いた。該ガス分離装置は、実施例1の多孔質シリカ膜
がない装置に相当する。該分離装置のガス透過率及びH
2/CH4の透過率比ガス分離係数を実施例1と同様に測
定した。その結果を表1に示す。
に、実施例1と同様の細孔径が100〜200ÅのTi
NをCVD法で0.2μm厚で形成したガス分離装置を
用いた。該ガス分離装置は、実施例1の多孔質シリカ膜
がない装置に相当する。該分離装置のガス透過率及びH
2/CH4の透過率比ガス分離係数を実施例1と同様に測
定した。その結果を表1に示す。
【0038】比較例3 比較例1で使用したアルミナ多孔管の外側最表層の上
に、比較例2の細孔径100〜200ÅのTiN層なし
に、実施例1と同様に多孔質シリカ膜を形成したガス分
離装置を用いた。該ガス分離装置は、細孔径は300〜
800Åの表面層の上に多孔質シリカ膜が形成されてお
り、実施例1の細孔径100〜200ÅのTiN層がな
い装置に相当する。該ガス分離装置のガス透過率及びH
2/CH4の透過率比ガス分離係数を実施例1と同様に測
定した。その結果を表1に示す。
に、比較例2の細孔径100〜200ÅのTiN層なし
に、実施例1と同様に多孔質シリカ膜を形成したガス分
離装置を用いた。該ガス分離装置は、細孔径は300〜
800Åの表面層の上に多孔質シリカ膜が形成されてお
り、実施例1の細孔径100〜200ÅのTiN層がな
い装置に相当する。該ガス分離装置のガス透過率及びH
2/CH4の透過率比ガス分離係数を実施例1と同様に測
定した。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】 註)測定温度:室温
【0040】表1の比較例1、2から、ガス分離装置の
細孔径が大きいほど透過速度は速いが、透過率比は低
い。細孔径が100Åより大きい場合には、透過速度は
高くても低い透過率比しか得られず、ガス分離装置とし
ては機能しない。一方、本発明の構造であり、オルガノ
ポリシラザンで作製した多孔質シリカ膜の下地最表面層
の細孔径が100〜200Åである実施例1では、水素
/メタンの透過率比も30を越え、分子あるいが発現
し、高いガス透過率比と水素透過速度が両立して得られ
る。比較例3は比較例1に本発明で使用する多孔質シリ
カ層を形成したものであるが、高い水素透過率比は得る
ことができない。比較例3は下地であるアルミナ多孔管
の最表面層の細孔径が300〜800Åと大きく、クラ
ック、ピンホール等の発生により緻密な多孔質シリカ膜
を形成できないためである。つまり、本発明の構造をも
つことにより、ガス透過率が高く、透過速度の高いガス
分離装置を提供できることがわかる。
細孔径が大きいほど透過速度は速いが、透過率比は低
い。細孔径が100Åより大きい場合には、透過速度は
高くても低い透過率比しか得られず、ガス分離装置とし
ては機能しない。一方、本発明の構造であり、オルガノ
ポリシラザンで作製した多孔質シリカ膜の下地最表面層
の細孔径が100〜200Åである実施例1では、水素
/メタンの透過率比も30を越え、分子あるいが発現
し、高いガス透過率比と水素透過速度が両立して得られ
る。比較例3は比較例1に本発明で使用する多孔質シリ
カ層を形成したものであるが、高い水素透過率比は得る
ことができない。比較例3は下地であるアルミナ多孔管
の最表面層の細孔径が300〜800Åと大きく、クラ
ック、ピンホール等の発生により緻密な多孔質シリカ膜
を形成できないためである。つまり、本発明の構造をも
つことにより、ガス透過率が高く、透過速度の高いガス
分離装置を提供できることがわかる。
【0041】実施例2 実施例1において、下塗り基体管に対する濃度0.1重
量%のコーティング溶液を用いてコーティング操作を1
2回繰り返したこと以外は、実施例1と同様にして作製
し、多孔質シリカ膜付きガス分離装置とした。
量%のコーティング溶液を用いてコーティング操作を1
2回繰り返したこと以外は、実施例1と同様にして作製
し、多孔質シリカ膜付きガス分離装置とした。
【0042】実施例3 実施例2に示す多孔質支持体(基体管)として、細孔径
10000Åのステンレス製(SUS316)金属多孔
管を用いた。基体管である金属多孔管は、内径7mm
φ、外径10mmφ、細孔径1μmで、その最外層表
面、つまり多孔質シリカ膜側最表面には厚さ2μmのT
iN層を実施例1と同様にして形成し、かつその上に実
施例2と同様に多孔質シリカ層を形成して、ガス分離装
置とした。
10000Åのステンレス製(SUS316)金属多孔
管を用いた。基体管である金属多孔管は、内径7mm
φ、外径10mmφ、細孔径1μmで、その最外層表
面、つまり多孔質シリカ膜側最表面には厚さ2μmのT
iN層を実施例1と同様にして形成し、かつその上に実
施例2と同様に多孔質シリカ層を形成して、ガス分離装
置とした。
【0043】実施例4 実施例3の金属多孔管に溶融アルミニウムメッキにより
アルミニウム層を10μm形成し、それを陽極酸化処理
した多孔質支持体に、実施例2と同様に多孔質シリカ層
を形成してガス分離装置とした。
アルミニウム層を10μm形成し、それを陽極酸化処理
した多孔質支持体に、実施例2と同様に多孔質シリカ層
を形成してガス分離装置とした。
【0044】実施例1、2、3及び4のガス分離装置の
ガス透過率測定を行った。その結果を表2に示す。表2
から、実施例1〜4はいずれも温度上昇にともなって透
過率は上昇し、活性化拡散挙動を示し、H2/CH4透過
率比は、いずれの場合も30を越えて分子ふるいが発現
していることがわかる。
ガス透過率測定を行った。その結果を表2に示す。表2
から、実施例1〜4はいずれも温度上昇にともなって透
過率は上昇し、活性化拡散挙動を示し、H2/CH4透過
率比は、いずれの場合も30を越えて分子ふるいが発現
していることがわかる。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】請求項1のガス分離装置は、多孔質支持
体上に設けた分離膜を利用するガス分離装置において、
上記多孔質支持体が径10Å以上400Å未満の細孔を
有する層と径400Å以上100000Å未満の細孔を
有する層との少なくとも2層からなり、かつ該多孔質支
持体の小さい孔径側に上記分離膜として細孔径2〜10
Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるものとしたことか
ら、該シリカ膜の分子ふるい作用を十分に利用するもの
となって、該分離装置によると、高い耐熱性、高いガス
透過速度(特に水素透過速度)及び高いガス分離性能
(特に水素選択性)を達成することができる。
体上に設けた分離膜を利用するガス分離装置において、
上記多孔質支持体が径10Å以上400Å未満の細孔を
有する層と径400Å以上100000Å未満の細孔を
有する層との少なくとも2層からなり、かつ該多孔質支
持体の小さい孔径側に上記分離膜として細孔径2〜10
Åの多孔質シリカ膜を形成させてなるものとしたことか
ら、該シリカ膜の分子ふるい作用を十分に利用するもの
となって、該分離装置によると、高い耐熱性、高いガス
透過速度(特に水素透過速度)及び高いガス分離性能
(特に水素選択性)を達成することができる。
【0047】また、請求項2〜4のガス分離装置は、前
記多孔質シリカ膜が主として前記一般式(I)で表され
る構造単位からなる骨格を有するポリシラザン溶液を用
いて得られる多孔質シリカ膜であるか、前記多孔質支持
体が、セラミック多孔質支持体であり、その多孔質シリ
カ分離膜側の最表面に、酸化物、窒化物、炭化物セラミ
ックス被膜をCVD法、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング法又はスパッタリング法により施したものである
か、又は前記多孔質支持体が、金属多孔質支持体であ
り、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に溶融アルミニ
ウムメッキ法、イオンプレーティング法、真空蒸着法又
は圧着等によりアルミニウム被膜を形成し、該被膜を陽
極酸化処理することにより該表面に10〜200Åの細
孔を形成させたものとしたことから、より均一なシリカ
膜が形成され、より高い水素選択性を達成することがで
きる。
記多孔質シリカ膜が主として前記一般式(I)で表され
る構造単位からなる骨格を有するポリシラザン溶液を用
いて得られる多孔質シリカ膜であるか、前記多孔質支持
体が、セラミック多孔質支持体であり、その多孔質シリ
カ分離膜側の最表面に、酸化物、窒化物、炭化物セラミ
ックス被膜をCVD法、真空蒸着法、イオンプレーティ
ング法又はスパッタリング法により施したものである
か、又は前記多孔質支持体が、金属多孔質支持体であ
り、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に溶融アルミニ
ウムメッキ法、イオンプレーティング法、真空蒸着法又
は圧着等によりアルミニウム被膜を形成し、該被膜を陽
極酸化処理することにより該表面に10〜200Åの細
孔を形成させたものとしたことから、より均一なシリカ
膜が形成され、より高い水素選択性を達成することがで
きる。
【図1】本発明のガス分離装置の1例の構成概略図であ
る。
る。
【図2】本発明のガス分離装置の1例の膜部分の構造模
式図である。
式図である。
【図3】実施例で使用したガス透過率測定のための分離
装置の説明図である。
装置の説明図である。
1 ガス分離装置 2 多孔質支持体 3 多孔質支持体の内部層 4 多孔質支持体の表面層 5 多孔質シリカ膜 6 原料ガス導入管 7 分離ガス排出口 8 非分離ガス排出管
Claims (4)
- 【請求項1】 多孔質支持体上に設けた分離膜を利用す
るガス分離装置において、上記多孔質支持体が径10Å
以上400Å未満の細孔を有する層と径400Å以上1
00000Å未満の細孔を有する層との少なくとも2層
からなり、かつ該多孔質支持体の小さい孔径側に上記分
離膜として細孔径2〜10Åの多孔質シリカ膜を形成さ
せてなることを特徴とするガス分離装置。 - 【請求項2】 前記多孔質シリカ膜が主として下記一般
式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキル基を示し、n及びmはモル比を示
し、n:m=100:0〜30:70の範囲をとる)で
表される構造単位からなる骨格を有するポリシラザン溶
液を用いて得られる多孔質シリカ膜である請求項1記載
のガス分離装置。 - 【請求項3】 前記多孔質支持体が、その多孔質シリカ
分離膜側の最表面に、酸化物、窒化物、炭化物セラミッ
クス被膜をCVD法、真空蒸着法、イオンプレーティン
グ法又はスパッタリング法により施したものである請求
項1記載のガス分離装置。 - 【請求項4】 前記多孔質支持体が金属多孔質支持体で
あり、その多孔質シリカ分離膜側の最表面に溶融アルミ
ニウムメッキ法、イオンプレーティング法、真空蒸着法
又は圧着等によりアルミニウム被膜を形成し、該被膜を
陽極酸化処理することにより該表面に10〜200Åの
細孔を形成させたものである請求項1記載のガス分離装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26145896A JPH1085568A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | ガス分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26145896A JPH1085568A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | ガス分離装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1085568A true JPH1085568A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17362184
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26145896A Pending JPH1085568A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | ガス分離装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1085568A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2022094280A (ja) * | 2020-12-14 | 2022-06-24 | 財團法人工業技術研究院 | 多孔質基板構造およびその製造方法 |
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-
1996
- 1996-09-10 JP JP26145896A patent/JPH1085568A/ja active Pending
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