JPH1085583A - 微粉体の作製法 - Google Patents

微粉体の作製法

Info

Publication number
JPH1085583A
JPH1085583A JP26382296A JP26382296A JPH1085583A JP H1085583 A JPH1085583 A JP H1085583A JP 26382296 A JP26382296 A JP 26382296A JP 26382296 A JP26382296 A JP 26382296A JP H1085583 A JPH1085583 A JP H1085583A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
desk
film flow
film
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26382296A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4014239B2 (ja
Inventor
Yukihiro Matsuda
行弘 松田
Yuichi Ishikawa
雄一 石川
Kazumasa Tezuka
和正 手塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Iron Powder Co Ltd
Original Assignee
Dowa Iron Powder Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Iron Powder Co Ltd filed Critical Dowa Iron Powder Co Ltd
Priority to JP26382296A priority Critical patent/JP4014239B2/ja
Publication of JPH1085583A publication Critical patent/JPH1085583A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4014239B2 publication Critical patent/JP4014239B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nozzles (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペイント用の顔料や射出成形に適する金属微
粉体および無機物または有機物微粉体の製法を提供す
る。 【解決手段】 回転デスクの遠心力を調節してデスク上
に供給した目的物体の融体またはスラリ−をデスク周端
から膜状もしくは液滴の膜状に放出し,同時にデスクの
円周に沿って設置した環状ノズルから前記膜流と交差す
るように不活性ガスを高速で,同じく膜状に噴射する。
液膜の厚さは1000μm以下とし,ガス膜流のガス速
度は100m/s 以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はペイント用の顔料や
射出成形に適する金属微粉体や無機物または有機物微粉
体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】ペイント用顔料や射出成形に使用する材
料は粒径が10〜20μm程度の微粉体である。目的と
する粉体物質が金属である場合、該物質の溶湯を10〜
20μmに微粉化することは通常のガスアトマイザ−で
可能ではあるが、製品の僅か一部分にすぎず、非能率で
実用的ではない。数百気圧に加圧した水ジェットアトマ
イザーでは平均粒径が10μm以下の微粉も可能である
が、酸化されて品質が劣化する。
【0003】一方、無機物、有機物のなかには凝集した
状態でもせいぜい1μm程度のものが多く、該物質をペ
イント用顔料または射出成形に適する微粉体にするには
10〜20μmまで造粒する必要がある。このための在
来工法として転動造粒法とスプレ−ドライヤ−法ががあ
り、中でも微粉造粒に適するとされるスプレ−ドライヤ
−法でも数十μmまでが限度で、しかも歩留りが悪い。
スプレ−ドライヤ−法は更に代表的な二つの処理法に区
分され、その一つは液またはスラリ−を回転円盤に滴下
して遠心力で飛散させる方法、他はノズルから流下する
液またはスラリ−にガスを吹き付けて飛散させる方法で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】遠心力を利用する微粉
化では、回転デスク径、回転数、溶湯またはスラリ−分
散媒の表面張力と粘性および回転体表面への濡れ性等の
因子が関係する。特に回転デスク径と回転数は第一義的
な要因であり、大きい遠心力程微細化に有利なことは勿
論であるが、さりとて40,000〜50,000 rpmという高速回
転で、しかも径が10cm以上もあるような回転デスクの
採用は遠心力に対抗する材質強度やモ−タ−への負荷の
大きさに制限されて実用的ではないとされている。一方
ガスの吹付けも噴射後、ガスは急速に3次元的に拡散す
るから柱状に流下する溶湯またはスラリ−に対して厚さ
方向の剪断力が足りず、特に粘性や表面張力が大きい溶
融金属については本発明が意図する粒度への微粉化が不
十分な状況にある。現時点では上記何れの方法も数十μ
mが限度とされている。
【0005】本発明はペイント用顔料や射出成形に適す
る金属微粉体および無機物または有機物微粉体の製造に
関して在来技術の問題点を解決し、本発明が意図する粒
度の微粒子を作製する方法とそのための装置を提供す
る。ここで、本発明が言う微粉化は使用目的に適した粒
度への微粉体化を意味し、しがって或る種の無機物、有
機物に対しては造粒となり、溶融金属等に対しては微粉
砕になる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によればその目的
は下記のようにして達成される。すなわち、
【0007】(1)目的とする粉体物質の融体を膜厚1
000μm以下の液膜流とし、この液膜流に対して該液
膜流が剪断されるに十分な量のガス膜流をガス速度10
0 m/sec以上のもとで両膜流同志が交差するように衝突
させること、
【0008】(2)その際、目的とする粉体物質の融体
が金属溶湯からなり、その液膜流が粒径200μm以下
の液滴の集合からなる液滴膜流であり、この液滴膜流と
好ましくは90°ないし90°に近い角度で交差するよ
うにガスを膜状に噴射させること、
【0009】(3)また、目的とする粉体物質が1μ
m、もしくは1μm以下の超微粉体の場合は該物質を適
切な分散媒に懸濁させてスラリ−とし、該スラリ−を膜
厚1000μm以下の液膜流もしくは液滴の集合からな
る液滴膜流とし、この液膜流もしくは液滴膜流に対し該
液膜流もしくは液滴膜流が剪断されるに十分な量のガス
膜流をガス流速100 m/sec以上、好ましくは1000
m/sec 以上の速度で両膜流同志を90°ないし90oに
近い角度で交差するように衝突させること、
【0010】(4)そのための装置として、目的とする
粉体物質の融体もしくはスラリ−を貯留する容器と、こ
の容器に取り付けられノズルと、このノズルから吐出す
る該融体もしくはスラリ−の吐出流をその中心部で受け
るように配置された回転デスクと、この回転デスクを取
り巻くように配置されたガス噴射用の環状ノズルとから
なる微粉体の製造装置を使用すること。
【0011】
【発明の実施の形態】衝突によるガス運動量変化の時間
に対する微分が液膜または液滴に及ぼすガスの力であ
り、その液膜または液滴面への垂直分力をガスによる液
膜の剪断力とすれば同一のガス流速ではガスが膜流へ90
°の角度で噴射される時、最大の剪断力が得られる。し
かし、ノズルから離れたガスはノズルの構造により、ま
たガス自体においても3次元的に急速に拡散するのでガ
スが液膜または液滴と接触している間も時間的、局所的
に変化し、微粉化に有効な実際の剪断力はこのような局
所的に作用するガス運動量の変化の差、即ち衝突力の差
に依存すると考えられる。しかしその力はガスノズルか
らの距離の3乗に半比例して減衰すると推定されるの
で、融体もしくはスラリ−分散媒の物性に応じた膜厚と
ノズル位置が選択されねばならない。
【0012】またこの場合、ガスの流量と流速が過大に
なると衝突で微細化した液滴が撥ね飛ばされ、飛散した
液滴がガスの噴射ノズルや融体またはスラリ−の注湯口
もしくは吐出口に沈積してトラブルの原因になる。この
状況はガス噴射の条件および膜流に対する噴射の角度を
90°から適宜偏倚させることで調節し、更に別途ノズル
を用意してガスを吹き付け、強制的に進路を変更させる
こともある。ガスは不活性ガスを使用し、通常は溶融金
属の微粉化でも 7〜8 kgf/cm2 程度の圧力の噴射で足り
るが、対象となる融体、スラリ−の物性で調節される。
この場合、ガス圧が高い程、微粉化する。
【0013】融体またはスラリ−を周端から膜状もしく
は液滴膜状に放出させ、しかもその厚さまで制御するに
は回転デスクのサイズ, 回転数, 材質等関係する多くの
要因の中で、特に融体もしくはスラリ−がデスク周端近
くを或る角度を持って上昇し、重力の影響を受けながら
周端をデスクの接線方向に離れる時の角度が15°を中
心にして±5°の範囲において水平方向より上向きにあ
るように調節することが大切である。しかし、場合によ
っては、デスクの接線方向を水平より下側にすること
で、ガスとの交差角度を90oに近くすることも可能で
あり、液膜や液滴流とガスノズルとの距離を近づけるこ
とにより、より微粉化を進行させることができる。
【0014】回転デスクの断面構造は凹凸何れでも良
く、形状を限定するものではないが、前記の条件を満た
すものとして図1及び図2のそれぞれ3で示すような周
端に傾斜が付いた「つば」を持つ薄皿状の回転デスクが
推奨される。膜流の厚さの制御は生産すべき粉体の材質
と粒径に関連し、いかなる材質のいかなる粒径を求める
かで決まる。水または有機溶媒系の分散媒を使用するス
ラリ−では厚さ1000μm以上の液膜でも可能である
が、粘性や表面張力が1桁以上も違う溶融金属塩や溶融
金属等の場合には200μmもしくはそれ以下の程度ま
で回転デスクで予備粉砕された液滴膜流であることが望
ましい。膜厚の制御は融体またはスラリ−の供給量制御
と回転デスクの回転数制御とによって行われるが、この
制御が同時に回転デスク周辺を離れる原料の融体または
スラリ−の速度を決め、またそれによって液膜と液滴膜
の違いを生ずる。
【0015】図1は本発明を実施するのに好適な装置を
示すものである。図1において、容器8内の融体もしく
はスラリ−9はストッパ−10を経て注湯口または吐出
口7から回転デスク面3の中心部に供給される。高周波
誘導加熱コイル4によって回転デスク1を非接触的に加
熱してデスク上での溶融金属の凝固を防ぐ手段も採用さ
れる。また注湯ノズル6も同様、5の高周波誘導加熱コ
イルで加熱できるので凝固による詰まりを防ぎながら注
湯口を回転デスク直上まで延ばすことができ、滴下によ
って起こる飛散を抑制できる。
【0016】回転デスク1は適当な回転手段(図示せ
ず)によって回転軸の回りに回転され、「つば」をもっ
た薄皿状の回転面3の中心部に供給された対象となる粉
体の融体またはスラリ−はデスク回転の遠心力でデスク
周端から放出される。デスクは必要に応じて高周波誘導
加熱4で加熱することもできる。デスク周辺を取り巻い
て高圧ガス用の気室があり、ガス供給源(図示せず)か
ら該気室に送られたガスは、回転デスク周辺に接近して
置かれたノズル2から噴射され、該噴射流がデスクから
の液もしくは液滴の膜流と好ましくは90°ないしそれ
に近い角度で交差するようにする。ノズルは環状ノズル
で、ガスは回転デスクを取り巻くリング状の膜状態で噴
射されるから、回転デスクの全円周にわたって前記両膜
流の交差による該膜流間の衝突が実施される。
【0017】本発明実施に必要な上記各条件は図1の装
置によリ、下記のような試験結果から決定されたもので
ある。
【0018】(試験例1)Sn−37%Pb組成の合金
をアルミナ容器8内に高周波誘導加熱で溶解、300℃
で注湯ノズル6から、図1に3で示す表面形状のチタン
からなる50mmφ回転デスク中心部へ流下した。環状
ノズルからガス噴射することなく、デスクから空間に放
出された粒子について各粒径の比率を注湯量とデスク回
転数をパラメ−タとして試験した。デスク周端から放出
される金属粒子はデスク回転数 30,000 rpm において、
注湯量1〜2kg/minのとき(条件Aと言う)、100μ
m以下が86%を占めた。上記以上の注湯量および 30,
000 rpm 以下のデスク回転数(条件Bと言う)において
は−100μmの比率は減少し、注湯量3kg/min、デス
ク回転数 20,000 rpm では−100μmの比率は37%
であった。
【0019】次に液滴膜流から2mm下方の位置にノズ
ル先端を置いて、窒素を噴射し、噴射速度を変えて試験
した。200μm以下が大部分を占める液滴膜流の放出
条件、即ち注湯量2kg/min、デスク回転数 30,000 rpm
(前記の条件A)において、膜流の水平に対する上向き
角度を略17°、ガス量を2Nm3/minのもとで、ガス流
速を400〜2000m/sec の範囲で試験した。結果を
表1に示した。800〜2000m/sec のガス速度で好
結果が得られた。とくにガス流速が1000m/sec を越
えると微粉の飛散が始まり、2000m/sec では更に微
粉化が進む結果、−45μm粒子の収量は78%になっ
た。以上の結果からガス流速は800〜2000m/sec
の範囲とし、好ましくは1000m/sec 以上であること
が判明した。1000m/sec における−45μm粒子の
歩留りは62%、その部分の平均粒径は12μmであっ
た。
【0020】一方、100μmを越える液滴が多い条
件、即ち、注湯量3kg/min、デスク回転数 20,000 rpm
(前記の条件B)ではガス流速1000m/sec でも−4
5μm粒子の歩留りが悪かった。そこで、回転デスク周
端から放出されるときの液滴を100μm以下、ガス速
度は主に1000m/sec を保持しながら、ガス流量の影
響を検討した。その結果を表2に示した。表2にはガス
噴射なしの比較例も挙げたが、−45μm粒子は殆んど
生成しない。表2に見られるように、条件Bでもガス流
量が多いほど、微粉化が歩留りよく製造できる。
【0021】図4は、これらの一連の試験において、形
成した液滴径と製造された粉体の粒径との関係を、ガス
速度1000m/sec の場合について整理したものであ
る。
【0022】
【表2】
【0023】次に、ノズル先端の設置位置を検討した。
膜流から1、5、10、20または50mm下方に離れ
た位置にノズル先端を設置し、上方の液滴膜流に向けて
窒素を噴射した。その結果を、前記2mm位置の結果も
含めて、表3に示した。液滴径100μm以下、ガス流
速1000m/sec 、その他は総て上記条件のもとで試験
したところ、1〜10mmの範囲は−45μm粒子の歩
留りが略60%であるが、1mmでは膜流の多少の変動
も厳格に管理する必要がり、10mmの場合はその平均
粒径がやや増加する傾向にある。50mm位置まで可能
であるが、20、50mm位置の採用はそれを必要とす
る場合に限られる。
【0024】なお、この試験で窒素ボンベの圧力調節弁
の指示は7〜8kgf/cm2 であり、ガス流速2000m/se
c 、ガス流量3Nm3/min、また1000m/sec 、ガス流
量4N/minの場合でも圧力調節弁の指示は10kgf/cm2
に過ぎなかった。
【0025】
【表3】
【0026】(試験例2)凝集してしている状態で約1
μmの酸化銅を水で70wt%のスラリ−とし、分散剤お
よび造粒剤としてアクリル系樹脂を1wt%加えてパ−ル
ミルで均一に混合した。このスラリ−を断面形状が図1
の3と同じ50mmφ、SUS製の回転デスクの中心部
へ流下した。スラリ−の供給量を1〜5kg/minの範囲
で、デスク回転数を変え、デスク周端から放出される液
膜の状況を環状噴射ノズルを取り外して側面から高速度
撮影した。結果を表4に示す。
【0027】
【表4】
【0028】表4に見られるように、デスク回転数4000
〜7000rpm の範囲、およびスラリ−の供給量2〜3kg/m
inの条件下でスラリ−は液膜状となり、膜厚は1000
μm以下であった。前記範囲以下の回転数、または前記
以上のスラリ−供給量では膜厚は1000μmを越え
た。また、前記範囲以上のデスク回転数およぴ前記以下
のスラリ−供給量ではデスク周端からのスラリ−放出は
液膜流から液滴膜流に変化した。
【0029】次に、ガス噴射ノズルの先端をスラリ−液
膜流または液滴膜流から10mmおよび5mm下方に慣
れた位置に置き、デスク周端から15°、水平より上向
きに放出された膜流に窒素を流速50〜2000m/sec
の範囲で噴射した。膜厚1000μmの液膜流、液滴膜
流の条件において、200℃に保持されたホッパ−内に
放出された45μm以下の粒子の歩留りとその平均粒径
を表5に示した。
【0030】
【表5】
【0031】表5に見られるように、ノズル位置10m
mおよび5mmの二箇所ともガス流速100m/sec 以上
で−45μm粒子が回収され、ガス流速の増加につれて
歩留りも増加した。ガス流速1000m/sec では−45
μm粒子の歩留りは60%以上となった。液膜厚が10
00μmを越えると微粉化が進まず、−45μmの収量
は40%程度に低下した。以上の状況はノズル位置10
mm、5mmともに同じであるが、ガス流速1000m/
sec を越えると、5mmのノズル位置の方が粒子の微細
化効果が良好であった。この結果から、スラリ−の場合
は、厚さ1000μm以下の液膜流、もしくは液滴の集
合からなる液滴膜流とし、ガス流速100以上m/sec の
範囲、好ましくは1000m/sec 以上が望ましい。
【0032】以上は、本発明は回転デスクの周端から放
出された膜流と交差するように回転デスク1を取り巻く
環状ノズル2から不活性ガスを膜状に噴射させるもので
あるが、同じ条件は容器の側壁に設けたスリットから噴
出する膜流とそれに交差するガス流によって実現するこ
とも出来る。またスリットの代わりにスリットのように
配列した多数の微細な孔により、その孔径を調節するこ
とによって求めることも出来る。更に円錐形の吐出口か
ら円錐状の膜流を噴射させ、吐出口の周囲に配設した環
状ガスノズルによっても実現できる。いずれの場合もガ
スノズルの先端位置が大切で、先端から液膜流までの距
離は好ましくは50mm 以下とし、これより大きいと微
粉の粒径分布は粗大化の傾向をとる。なお,使用するガ
スとしては窒素ガスや空気の他にも各種のものが適用可
能である。
【0033】
【実施例】 (実施例1)図1の装置によってSn−37%Pb組成
の合金をアルミナ容器8内で高周波誘導加熱して溶融さ
せ、融点183℃より約150℃高い330℃に保持し
た。注湯ノズル6は内径3mm、外径8mm、長さ10
cmのSUS製パイプを断熱材で被覆し、その上に高周
波誘導加熱用コイル5を巻いたものである。環状ガスノ
ズル2は回転デスク1を取り巻いて設置し、1000m/
sec の流速でノズル先端から2mm上方の位置にある液
滴膜流に略垂直に窒素を噴射した。ガス流量は2Nm3/m
inとした。デスクは50mmφで、ジルコニアのプラズ
マ溶射膜を付けたTi製で、図1の3と同型の周辺に
「つば」のある薄皿型構造のものを高周波誘導加熱コイ
ル4で約300℃に予熱した。デスクから10mmの距離
に注湯口7を置いて溶融金属が流下する際のデスクから
の飛散を防止した。注湯用ノズル6を高周波誘導加熱で
300℃とし、金属溶湯をアルミナ容器の底部にある2
mmφの孔からストッパ−10を経て2kg/minで注湯し
た。デスク1は30,000rpm に設定してデスク周辺から水
平方向より略15°上向きに約100μm以下の液滴の
集合からなる厚さ約1000μmの膜状で放出し、これ
をガス噴射で更に微粉化した。
【0034】上記条件で作製した合金粉は−45μmの
粒子の歩留りが62%で、その平均粒径は12μmであ
った。
【0035】(実施例2)表6の各金属を高周波誘導加
熱でアルミナ容器内に溶融し、それぞれ各金属の融点よ
り100℃高く保持した。注湯ノズル6は内径3mm、
外径8mm、長さ10cmのカ−ボンパイプを断熱材で被
覆し、高周波誘導加熱用コイルを巻いて対応するそれぞ
れの金属の融点より100℃高い温度に加熱した。注湯
速度を1kg/minに、ガス噴射ノズル先端の位置を液滴膜
流から5mm離れた下方に設定した以外は実施例1と同
じ条件である。表6にその実施結果を示した。
【0036】
【表6】
【0037】(実施例3)凝集して平均粒径が約1μm
である酸化銅を水に加えて70wt% のスラリ−とし、分
散剤および造粒剤としてアクリル系樹脂を1wt% 加えて
パ−ルミル(図示せず)で均一に混合した。このスラリ
−をテフロンコ−トしたSUS製容器の底から1mmφ
の孔を通して3 kg/min で、プロパンを燃焼して200
℃の雰囲気に保つ回転デスク上に滴下した。デスク断面
は実施例1と同型の50mmφのSUS製、回転数は
6,000 rpm, 水平方向に対し約12°上向きに放出され
た膜流に、デスクを取り巻く環状ノズルから空気をスラ
リ−膜流に対し10mm離れた下方の位置から略90°
の角度で噴射した。ガス流量は3 Nm3/min、ガス流速が
1000m/sec の条件で−45μm粒子の歩留りは64
%、その部分の平均粒径は14μmであった。
【0038】
【発明の効果】本発明は膜状に広がる液膜または液滴膜
を作る第1段階とこの膜流に対し高速で不活性ガスを衝
突させる第2段階の二つの過程から成り、それによって
従来工法では得られない粒度範囲の微粉体を高収率で作
製することができる。第1段階の膜流の作成に消費する
エネルギ−は少なく、例えば遠心力も少なくて済むので
回転デスクの大きさ、材質に対する制限は大幅に軽減出
来るとともにモ−タ−の負担も軽くなる。しかも第1段
階によって第2段階は非常に効率化され、ガスの噴射圧
が10kgf/cm2 以下という低い圧力でも微粉体の粒度を
下げるとともに製品の歩留りを上げることがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するのに好適な装置の略断
面図である。
【図2】図1の装置における回転デスクおよび環状ノズ
ル部分を示す略断面図である。
【図3】図2の略平面図である。
【図4】本発明法に従って形成した液膜の液滴径と、得
られた粉体の平均粒径の関係(ガス速度1000m/s
ecでガス噴射した場合)を示す図である。
【符号の説明】
1 回転デスク 2 環状ガス噴射ノズル 3 頭の開いたV型回転デスク面 4 回転デスク加熱用高周波誘導コイル 5 注湯ノズル加熱用高周波誘導コイル 6 融体またはスラリ−導入用ノズル 7 融体またはスラリ−吐出口 8 融体またはスラリ−容器 9 融体またはスラリ− 10 ストッパ−
【表1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的とする粉体物質の融体を膜厚100
    0μm以下の液膜流とし、この液膜流に対して該液膜流
    を剪断するに十分な量のガス膜流をガス速度100 m/s
    ec以上のもとで両膜流同志が交差するように衝突させる
    ことからなる微粉体の作製法。
  2. 【請求項2】 目的とする粉体物質の融体が金属溶湯か
    らなり、その液膜流が粒径200μm以下の液滴の集合
    からなる液滴膜流である請求項1に記載の微粉体の作製
    法。
  3. 【請求項3】 目的とする粉体物質を分散媒に懸濁させ
    てなるスラリ−を膜厚1000μm以下の液膜流、もし
    くは液滴の集合からなる液滴膜流とし、この膜流に対し
    て該膜流が剪断されるに十分な量のガス膜流をガス速度
    100 m/sec以上のもとで両膜流同志が交差するように
    衝突させることからなる造粒された微粉体の作製法。
  4. 【請求項4】 目的とする粉体物質の融体もしくはスラ
    リ−を貯留する容器と、この容器に取り付けられたノズ
    ルと、このノズルから吐出する該融体もしくはスラリ−
    の吐出流をその中心部で受けるように配置された回転デ
    スクと、この回転デスクを取り巻くように配置されたガ
    ス噴射用環状ノズルとからなる微粉体の製造装置。
JP26382296A 1996-09-13 1996-09-13 微粉体の作製法 Expired - Lifetime JP4014239B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26382296A JP4014239B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 微粉体の作製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26382296A JP4014239B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 微粉体の作製法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1085583A true JPH1085583A (ja) 1998-04-07
JP4014239B2 JP4014239B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=17394717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26382296A Expired - Lifetime JP4014239B2 (ja) 1996-09-13 1996-09-13 微粉体の作製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4014239B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317212A (ja) * 2001-04-17 2002-10-31 Sanei Kasei Kk 微小球状金属粒子の製造方法。
JP2002353025A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Sanei Kasei Kk プラスチックマグネット
JP2012136781A (ja) * 2012-03-05 2012-07-19 Napra Co Ltd 微小球状金属粒子の製造方法
KR101400315B1 (ko) * 2013-02-27 2014-06-30 현대제철 주식회사 슬래그 입상화 장치
KR101435170B1 (ko) * 2013-02-27 2014-09-02 현대제철 주식회사 슬래그 입상화 장치
WO2020153779A1 (ko) * 2019-01-25 2020-07-30 한국지질자원연구원 알칼리 용융에 의한 폐탈질촉매로부터 유가금속 침출 시스템
CN117182089A (zh) * 2023-10-25 2023-12-08 季华实验室 一种增强离心转盘雾化效果的装置及使用方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317212A (ja) * 2001-04-17 2002-10-31 Sanei Kasei Kk 微小球状金属粒子の製造方法。
JP2002353025A (ja) * 2001-05-28 2002-12-06 Sanei Kasei Kk プラスチックマグネット
JP2012136781A (ja) * 2012-03-05 2012-07-19 Napra Co Ltd 微小球状金属粒子の製造方法
KR101400315B1 (ko) * 2013-02-27 2014-06-30 현대제철 주식회사 슬래그 입상화 장치
KR101435170B1 (ko) * 2013-02-27 2014-09-02 현대제철 주식회사 슬래그 입상화 장치
WO2020153779A1 (ko) * 2019-01-25 2020-07-30 한국지질자원연구원 알칼리 용융에 의한 폐탈질촉매로부터 유가금속 침출 시스템
CN117182089A (zh) * 2023-10-25 2023-12-08 季华实验室 一种增强离心转盘雾化效果的装置及使用方法
CN117182089B (zh) * 2023-10-25 2026-01-06 季华实验室 一种增强离心转盘雾化效果的装置及使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4014239B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2300139B1 (en) Method for atomising molten slag
KR101426008B1 (ko) 다중 분사노즐 및 이를 이용한 분말 제조장치
AU2003206894B2 (en) Method for producing particle-shaped material
US6481638B1 (en) Method and device for producing fine powder by atomizing molten material with gases
KR102883125B1 (ko) 유체분사노즐 조립체
JPS5910961B2 (ja) ヨウユウキンゾクオビリユウカスルホウホウ オヨビ ソウチ
JPS60114507A (ja) 金属微粉粒体の製造方法
US5738705A (en) Atomizer with liquid spray quenching
KR20180025260A (ko) 가스 및 수분사 하이브리드법에 의한 합금분말 제조장치 및 그 제조방법
JP4014239B2 (ja) 微粉体の作製法
KR100370863B1 (ko) 금속용탕으로부터의 금속분말 제조방법과 그 장치
US5855642A (en) System and method for producing fine metallic and ceramic powders
JP3270713B2 (ja) 金属粉末の製造方法とその装置
KR102678280B1 (ko) 금속 분말 제조장치
US5482532A (en) Method of and apparatus for producing metal powder
US4780130A (en) Process to increase yield of fines in gas atomized metal powder using melt overpressure
JP3511082B2 (ja) 金属微細粉末の製造法
WO1989000470A1 (en) Double disintegration powder method
JP2672056B2 (ja) 金属粉末製造方法及びその装置
JP3118055B2 (ja) 微粒子コーティング方法および装置ならびに噴霧用ノズル
EP0134808A1 (en) PROCESS FOR THE MANUFACTURE OF AN ULTRA-FINE METAL POWDER.
JP2003512280A (ja) 実質的に球状な粒子から形成される粉末を製造するための方法および装置
JPH04276006A (ja) 金属粉末の製造方法
JP2002317212A (ja) 微小球状金属粒子の製造方法。
JPH01149906A (ja) 超急冷金属合金粉末製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070911

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140921

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term