JPH1085911A - 連続鋳造の取鍋ターレット - Google Patents

連続鋳造の取鍋ターレット

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JPH1085911A
JPH1085911A JP8271706A JP27170696A JPH1085911A JP H1085911 A JPH1085911 A JP H1085911A JP 8271706 A JP8271706 A JP 8271706A JP 27170696 A JP27170696 A JP 27170696A JP H1085911 A JPH1085911 A JP H1085911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造する鋼種が異なる混在生産を、品質及び
歩留り共に向上しながら行うことができる連続鋳造の取
鍋ターレットに関する。 【解決手段】 取鍋ターレットA1、A2の各取鍋載置
部34に設けられた取鍋支持面変換装置Cによって、大
型の取鍋17の袴部44が載置支持される第1の取鍋支
持面46と、小型の取鍋41のトラニオン43が載置支
持される第2の取鍋支持面53とを選択的に形成可能と
している。従って、それぞれの鋼種に適合した鋳造形
態、即ち、連連鋳又は間欠鋳造で、対応する鋳造ストラ
ンド15、16を用いて鋳造を行うことができ、異なっ
た鋼種の溶鋼の鋳造における鋳造ストランド15、16
の全体としての稼働率を高めることができるので、鋳造
製品の生産性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一又は異なった
種類の溶鋼を大小の取鍋を用いて鋳造する際に取鍋注入
位置とタンディッシュ位置やロングノズル昇降位置等の
取り合い制約を解消でき、三次元的調整が可能であり、
連続鋳造のストランドの稼働率を高めながら鋳造するこ
とができる連続鋳造法において好適に用いることができ
る連続鋳造の取鍋ターレットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、連続鋳造においては、注文され
た鋼種ごとに製造ロットを編成して、鋳造する1チャー
ジの量を、その連続鋳造機に対応する精錬炉の精錬量
(炉能力)で、かつ、連続鋳造機の鋳造能力の上限を指
向して連続鋳造の最適な稼働が図られている。また、前
記の鋼種ごとに製造ロットを編成しても、特殊鋼のよう
に鋼種自体が全く異なるか、あるいは比較的に類似する
鋼でも、鋳片厚み、鋳造速度、冷却条件等の操業条件が
異なる場合が多々ある。
【0003】これらの製造ロットの編成あるいは鋳造の
操業条件の下で行われている連続鋳造方法の代表的なも
のとしては、図10及び図11に示すように、2基の鋳
造ストランド70、71の前方に1基の取鍋ターレット
72を配置した1ターレット−2ストランド連続鋳造機
を用いて取鍋から溶鋼の鋳造を行う方法(実開平6−6
1355号公報に記載のもの)と、図12及び図13に
示すように、2基の鋳造ストランド90、91の前方
に、2基の取鍋ターレット92、93をそれぞれ対応す
る状態に設置した1ターレット−1ストランド連続鋳造
機を用いて取鍋から溶鋼の鋳造を行う方法(実開平5−
33946号公報に記載のもの)とがある。
【0004】まず、図10及び図11に示す1ターレッ
ト−2ストランド連続鋳造機を用いる連続鋳造方法につ
いて説明すると、ターレットアーム78、79に取鍋7
6、77を支持させ、駆動モータによって旋回台座75
を回転させることによって、取鍋76、77から、交互
に、ロングノズル81、タンディッシュ82を介して、
同一の鋼種を1つの取鍋から2基の鋳造ストランド7
0、71の鋳型に溶湯を同時に注入するものである。
【0005】次に、図12及び図13に示す1ターレッ
ト−1ストランド連続鋳造機を用いる連続鋳造方法につ
いて説明すると、各取鍋ターレット92、93は、中央
部に資材搬入路89を介して両側に設けられかつ相互に
独立して旋回可能な上、下旋回台座94a、94bと、
上、下旋回台座94a、94bにそれぞれ基部が取付け
られ、先部が上、下旋回台座94a、94bの軸線周り
に相互に反対方向に旋回自在な上、下取鍋支持アーム9
5、96とからなる。そして、上、下取鍋支持アーム9
5、96の先部にはそれぞれ取鍋97、98が支持され
ている。
【0006】そして、図12に示す連続鋳造状態では、
タンディッシュ99を介して、取鍋97から鋳造ストラ
ンド90、91の鋳型に溶湯を注入することができる。
また、タンディッシュ99の整備等が必要な場合は、走
行台車100を駆動して、図13に示す整備位置までタ
ンディッシュ99を移動することになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した鋳造
方法は、未だ、以下の解決すべき課題を有していた。即
ち、連続鋳造方法によって鋳造される鋼種には、例え
ば、普通鋼の他に、高炭素鋼やステンレス鋼等の鋳造が
比較的難しいものがあり、通常、これらの鋼種は鋳造速
度等の鋳込み条件が著しく異なる。従って、図10及び
図11に示す1ターレット−2ストランド連続鋳造機を
用いる連続鋳造方法及び図12及び図13に示す1ター
レット−1ストランド連続鋳造機を用いる連続鋳造方法
を含めて、従来の連続鋳造方法においては、単一の鋼種
のみ鋳造している。
【0008】前記の連続鋳造においては、鋳造ロットが
連続鋳造の能力の範囲で大きく、かつ連続して鋳造でき
れば連続鋳造機の稼働率が高く生産性も高くなり、連連
鋳の比率も向上するために鋳造時に発生するトップ片及
びボトム片の発生を最小にできるため、歩留り及び鋳片
品質共に良好である。しかし、多品種の混在生産を行う
場合、及び、生産される鋳造ロットが大、小で混在する
場合等の際に、実開平6−61355号公報による図1
0及び図11では、多品種の混在生産を行う際は、鋳造
の品質が変更されるたびに、場合によっては、タンディ
ッシュ82の交換、鋳型のサイズ変更、その他の鋳造条
件の変更等が生じ、連続鋳造機の稼働率の低下を招く。
また、当然のこととして、連連鋳の比率も低下し、鋳造
時に発生するトップ片及びボトム片の発生も増加する。
また、鋳造ロット小の場合においても、鍋内溶鋼量を大
幅に変化させることが極めて困難であり、そのため、本
来必要な溶鋼量に加え、不必要な溶鋼量を加えた量で鋳
造を行う必要が発生する。その結果、不必要な溶鋼量分
については、余材在庫となり、最終的には、在庫処分に
よる屑化等による大幅な歩留等の問題が発生する。
【0009】さらに、図10及び図11の鋳造では、片
側の鋳造ストランド70又は71でブレークアウト或い
はその他の操業異常、装置故障等が生じた際に、全鋳造
ストランド70、71の鋳造ができなくなる。特に、こ
の前記の問題は、多品種の混在がステンレス鋼或いは高
炭素鋼の場合は、トラブル頻度増加、或いは、トラブル
時の復旧時間増大等の問題がより顕著となる。
【0010】また、実開平5−33946号公報の図1
2及び図13に示す連続鋳造方法では、取鍋ターレット
92、93とそれに対応した鋳造ストランド90、91
が独立しているが、この方法は、前述したように、同じ
鋼種を、この独立した鋳造ストランド90、91で鋳造
しており、多品種の混在生産あるいは大、小の鋳造ロッ
トからなる鋳造において、前記と同様に不必要な溶鋼量
からなる鋳造となり、余材在庫、ひいては、在庫処分に
よる屑化や歩留りロス等の問題点がある。
【0011】即ち、異なる鋼種を他の独立鋳造ストラン
ド90、91に集約しても、異なる鋼種の注文に基づく
生産ロットが十分でないために、異なる鋼種用の独立鋳
造ストランド90又は91の休止あるいは待機時間が増
加して大幅な稼働率の低下となり、2鋳造ストランド9
0、91を含めた全体の稼働率が低下する。この結果、
生産性が大きく低下することに加えて、鋳造時に発生す
るトップ片及びボトム片の発生も増加して品質、歩留
り、余材在庫、これによる歩留低下等に問題がある。
【0012】また、この図12及び図13における相互
に独立した鋳造ストランド90、91では、中央に資材
搬入路89を挟んでいること、取鍋ターレット92、9
3が独立旋回で旋回半径が大きいために鋳造ストランド
90、91間の間隔が大きくなり、取鍋ターレット9
2、93及び連続鋳造設備も大型化する等の問題があ
る。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、鋳造する鋼種が異なる混在生産あるいは鋳造
する取鍋の容量が大、小からなる連続鋳造を、2鋳造ス
トランドを含めた全体の稼働率が高く、かつ、生産性を
阻害しない鋳造を可能とすると共に、連続鋳造時に発生
するトップ片及びボトム片の発生を最小にして、品質及
び歩留り共に向上でき、且つ余材発生のない連続鋳造法
において好適に用いることができる連続鋳造の取鍋ター
レットを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の連続鋳造の取鍋ターレットは、基台上にロバロ旋
回環を介して旋回基部が載置され、該旋回基部の周縁部
に一対の平面視で凹状の取鍋載置部が形成されている連
続鋳造の取鍋ターレットにおいて、前記取鍋ターレット
の前記各取鍋載置部に、大型の取鍋の袴部が載置支持さ
れる第1の取鍋支持面と、小型の取鍋のトラニオンが載
置支持される第2の取鍋支持面とを選択的に形成可能な
取鍋支持面変換装置を具備する。
【0015】請求項2記載の連続鋳造の取鍋ターレット
は、請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレットにおい
て、前記取鍋支持面変換装置は、前記第1の取鍋支持面
上に載置されると共にその基部周りに上下方向に旋回自
在な起立アームと、該起立アームの先部に取付けられる
と共に上面に前記第2の取鍋支持面が形成されるトラニ
オン支持ブロックと、前記起立アームをその基部周りに
旋回させるアーム旋回機構とからなる。
【0016】請求項3記載の連続鋳造の取鍋ターレット
は、請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレットにおい
て、前記取鍋支持面変換装置は、前記第1の取鍋支持面
上に摺動自在に取付けられる摺動板と、該摺動板に取付
けられると共に上面に前記第2の取鍋支持面が形成され
るトラニオン支持ブロックと、前記摺動板を摺動させる
摺動板摺動機構とからなる。
【0017】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0018】まず、図1及び図2を参照して、本発明の
一実施の形態に係る連続鋳造の取鍋ターレットA1、A
2を具備する1ターレット−1ストランド連続鋳造機B
の構成について説明する。
【0019】図1に示すように、床面10上には、建屋
を支持すると共に、走行クレーン11を走行自在に支持
するための建屋支柱12、13が、所定間隔を開けて縦
方向及び横方向に立設されている。そして、これらの建
屋支柱12、13を結ぶ連絡線14の一側(図1では左
側)には、それぞれ、1ターレット−1ストランド連続
鋳造機Bを形成する2つの鋳造ストランド15、16が
平行間隔を開けて配設されている。
【0020】一方、建屋支柱12、13を結ぶ連絡線1
4の他側(図1では右側)には、その連絡線14から所
定の間隔Dを開けて、一対の取鍋ターレットA1、A2
が配設されており、後述するように、各取鍋ターレット
A1、A2には、その旋回基部26の180°対向する
周縁部に、それぞれ、取鍋載置部34が設けられてお
り、この取鍋載置部34には、後述する大型の取鍋17
と小型の取鍋41が着脱自在に載置支持されている。
【0021】さらに、各取鍋ターレットA1、A2の取
鍋載置部34と鋳造ストランド15、16との間には、
それぞれ、タンディッシュ18、19が配設されてい
る。従って、取鍋17、41内の溶湯をタンディッシュ
18、19に流し込み、その後、浸漬ノズル20、21
を通して、タンディッシュ18、19から鋳造ストラン
ド15、16の鋳型に鋳込むことができる。
【0022】次に、図1〜図8を参照して、取鍋ターレ
ットA1の具体的構成について説明する。なお、取鍋タ
ーレットA2も取鍋ターレットA1と同一の構成を有す
るので、各部は同一の符号で示す。図2及び図3に示す
ように、床面10上に設置された高床部22の上面には
基台23が固着されており、この基台23上には、ロバ
ロ旋回環24を介して旋回基部26が載置されている。
【0023】この旋回基部26は、それぞれ、ロバロ旋
回環24の直径と略等しい辺を有すると共に、ロバロ旋
回環24上に旋回自在に載置されるピンギアフレーム2
8にボルト・ナット等の締結手段により一体に固定され
ている。従って、旋回基部26の下部外周面には、ピン
ギアフレーム28が固着されており、このピンギアフレ
ーム28の外周に設けられたピンギア29に駆動モータ
(図示せず)の出力軸が嵌着されており、前記駆動モー
タ(図示せず)を駆動することによって、ロバロ旋回環
24を介して、旋回基部26を水平面上で旋回すること
ができる。
【0024】図1〜図3に示すように、平面視でH型形
状の台座本体27は、平面視で矩形形状の旋回基部26
の上面に、平行間隔を開けて立設された一対のサイドフ
レーム32と、両サイドフレーム32の中央同士を連結
してH型フレームを形成する連結板33とからなる。ま
た、図1及び図2に示すように、各サイドフレーム32
の両端は、旋回基部26から外方に伸延している。さら
に、図2に示すように、サイドフレーム32の高さH
は、取鍋17、41がサイドフレーム32上に載置され
た際、取鍋17、41の底面が旋回基部26の上面に接
しないようにしている。従って、連結板33の両側に
は、旋回基部26の上面と一部重なる状態で凹状の取鍋
載置部34が形成される。
【0025】また、サイドフレーム32の両端部の上面
には、それぞれ、一対の取鍋受け座35が長手方向に間
隔をあけて取付けられており、両取鍋受け座35の間に
は後述する大型の取鍋17の袴部44と小型の取鍋41
のトラニオン43がそれぞれ載置支持される第1及び第
2の取鍋支持面46、53が形成されている。従って、
取鍋17、41を取鍋載置部34内に移送すると共に、
その外面に取付けられた袴部44とトラニオン43を、
第1及び第2の取鍋支持面46、53によって支持させ
ることによって、取鍋17、41を取鍋ターレットA
1、A2に取付けることができる。この際、取鍋載置部
34は旋回基部26の上面と一部重なるので、取鍋載置
部34に載置される取鍋17、41の底部と、必然的
に、この旋回基部26の直下に配設されたロバロ旋回環
24の旋回外環以内に重なる。
【0026】取鍋ターレットA1、A2を以上の構成と
することによって、サイドフレーム32の両端が旋回基
部26の対応する長手方向辺から突出する長さを可及的
に短くでき、図1に示すように、取鍋ターレットA1、
A2の旋回軌跡37を著しく小さくすることができる。
従って、旋回基部26、ロバロ旋回環24、基台23を
支持する高床部22等の基礎を全て小型化でき、建屋等
の省スペース化を図ることができると共に、連続鋳造設
備の設備費を低減することができる。
【0027】また、本実施の形態では、取鍋ターレット
A1、A2は、以下に説明する取鍋支持面変換装置Cを
用いて、大きさの異なった大型及び小型の2種類の取鍋
17、41を載置支持することができる。まず、取鍋1
7、41の構成について説明すると、図9に示すよう
に、大型の取鍋17と小型の取鍋41の外周面には、そ
れぞれ、トラニオン42、43と、これらのトラニオン
42、43の下部に位置する袴部44、45とが固着さ
れている。そして、小型の取鍋41には、大型の取鍋1
7の外周面に固着されている袴部44とほぼ同一高さ位
置にあるトラニオン43で搭載できるように、後述する
起立アーム47のアーム本体47aの上面に形成された
トラニオン支持ブロック52の第2の取鍋支持面53
に、容易かつ安定状態に載置することができる。
【0028】次に、取鍋支持面変換装置Cの構成につい
て説明する。図3〜図8に示すように、各サイドフレー
ム32の前後部の上面であって取鍋受け座35の間に形
成された第1の取鍋支持面46上には、それぞれ、起立
アーム47のアーム本体47aが載置されており、アー
ム本体47aの長さは第1の取鍋支持面46の長さと略
等しく設定されている。各アーム本体47aの基部の外
側面にはサイドフレーム32と並設状態に偏向アーム4
8の先部が連設されており、偏向アーム48の基部は、
枢軸49によってサイドフレーム32の外側面に枢支さ
れている。
【0029】偏向アーム48の基部にはリンクアーム5
0の基部が突設されており、リンクアーム50の先部
は、サイドフレーム32の中央部の外側面に揺動自在に
取付けられているアーム旋回機構の一例である油圧シリ
ンダ51の伸縮ロッド51aの先部に枢支されている。
図6に示すように、アーム本体47aの先部の上面には
トラニオン支持ブロック52が固着されており、トラニ
オン支持ブロック52の上面には第2の取鍋支持面53
が形成されている。そして、この第2の取鍋支持面53
によって、図4に示すように、小型の取鍋41のトラニ
オン43が載置支持される。図6に示すように、サイド
フレーム32の中央部側の上面にはストッパー54が立
設されており、起立アーム47の最大起立角度を規制し
ている。
【0030】本実施の形態では、上記したように、取鍋
支持面変換装置Cは主として起立アーム47によって構
成されている。しかし、取鍋支持面変換装置Cは何ら上
記した構成に限定されるものではなく、例えば、取鍋支
持面変換装置Cが、図示しないが、第1の取鍋支持面4
6上に摺動自在に取付けられる摺動板と、この摺動板に
取付けられると共に上面に第2の取鍋支持面が形成され
るトラニオン支持ブロックと、摺動板を摺動させる摺動
板摺動機構とから形成されるものを用いることもでき
る。次に、上記した構成を有する1ターレット−1スト
ランド連続鋳造機B及び本実施の形態に係る取鍋ターレ
ットA1、A2を用いて行う連続鋳造方法について具体
的に説明する。
【0031】例えば、取鍋ターレットA1、A2のいず
れか一方、又は、両取鍋ターレットA1、A2を用い
て、鋳造が比較的易しい鋼種である普通鋼を鋳造する場
合には、大型の取鍋17を用いて鋳造を行う。具体的に
は、鋳造ストランド15を用いる場合には、大容量の溶
鋼が充填される大型の取鍋17を転炉から取鍋ターレッ
トA1上に移送し、その後、タンディッシュ18を通し
て鋳造ストランド15に鋳込み、普通鋼を連続的に鋳造
する(連連鋳)ようにしている。この際、図4の左側に
示すように、取鍋支持面変換装置Cを駆動することによ
って、起立アーム47は起立状態に保持される。従っ
て、鋳造ストランド15を用いて高い効率で普通鋼を鋳
造することができると共に、トップ片やボトム片の発生
を可及的に防止することができる。
【0032】一方、取鍋ターレットA1、A2のいずれ
か一方、又は、両取鍋ターレットA1、A2を用いて、
鋳造が比較的難しい鋼種である炭素鋼やステンレス鋼を
鋳造する場合には、小型の取鍋41を用いて鋳造を行
う。具体的には、鋳造ストランド16を用いる場合に
は、小容量の溶鋼が充填される小型の取鍋41を電気炉
等から取鍋ターレットA2上に移送し、その後、タンデ
ィッシュ19を通して炭素鋼やステンレス鋼等を鋳造ス
トランド16に鋳込み、炭素鋼やステンレス鋼等を間欠
的に鋳造することができる。
【0033】この際、炭素鋼やステンレス鋼等の鋳造は
難鋼種なので時間を要するが、小容量なので、鋳造スト
ランド16で十分時間的な余裕をもって鋳造することが
できる。また、必要な場合は、鋳造ストランド16を用
いて、炭素鋼やステンレス鋼等も連連鋳することによっ
て、トップ片やボトム片の発生を可及的に防止すること
ができる。また、鋳造ストランド16に余裕がある場合
は、この鋳造ストランド16を用いて、炭素鋼やステン
レス鋼等の難鋼種の鋳造の間に、普通鋼の鋳造を行うこ
とができる。
【0034】このように、鋳造ストランド15と鋼種が
異なる鋼の鋳造を行う鋳造ストランド16の稼働率も向
上することができる。即ち、本実施の形態では、鋳造す
る鋼種が異なる混在生産あるいは鋳造する取鍋17、4
1の容量が大、小からなる場合に連続鋳造を行う際に、
両鋳造ストランド15、16から構成される1ターレッ
ト−1ストランド連続鋳造機Bの全体の稼働率を向上で
き、鋳造製品の生産性を向上でき、また、トップ片やボ
トム片の発生を最小にして、品質、歩留り共に向上する
ことができる。
【0035】さらに、図1に示すように、本実施の形態
では、取鍋ターレットA1、A2の小型化によって、建
屋支柱12、13の1スパン間に、2基の取鍋ターレッ
トA1、A2を設置することができる。この際、2基の
取鍋ターレットA1、A2の回転角度に90°の位相差
を設けることによって、取鍋ターレットA1、A2を旋
回させた時の取鍋ターレットA1、A2間の干渉がなく
なり、両取鍋ターレットA1、A2の中心間の距離Eを
さらに短くして接近させることができ、建屋支柱12、
13の1スパン間への2基の取鍋ターレットA1、A2
の設置をさらに容易にすることができる。
【0036】また、本実施の形態では、図1に示すよう
に、建屋支柱12、13を結ぶ連絡線14の一側(左
側)に鋳造ストランド15、16が配設されると共に、
2基の取鍋ターレットA1、A2が連絡線14の他側
(右側)に配設されている。
【0037】従って、鋳造ストランド15、16の鋳込
み口と取鍋17、41との間に十分な距離を確保するこ
とができ、一方の鋳造ストランド16を鋳込み中に、他
方の鋳造ストランド15の鋳型周辺で、作業者が次回の
鋳造のためのシール等の準備作業を行なっていても、取
鍋17、41から飛散される溶湯は作業者まで届かない
ので、作業者は安全にシール等の準備作業を行うことが
できる。
【0038】さらに、本実施の形態では、図1に示すよ
うに、前記建屋支柱12、13を結ぶ連絡線14の他側
(右側)に配設されている2基の取鍋ターレットA1、
A2の中心Xが走行クレーン11の寄せ限界範囲内に位
置するようにしている。なお、図2において、図1に示
す走行クレーン11によって巻き取られる巻き上げワイ
ヤの先端にはフック(図示せず)が取付けられており、
このフックは取鍋17の外周面に固着されたトラニオン
42に掛合される。
【0039】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変容例も含むものである。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜3記載の連続鋳造の取鍋ター
レットにおいては、取鍋ターレットの各取鍋載置部に設
けられた取鍋支持面変換装置によって、大型の取鍋の袴
部が載置支持される第1の取鍋支持面と、小型の取鍋の
トラニオンが載置支持される第2の取鍋支持面とを選択
的に形成可能としている。このように、大型の取鍋を載
置支持できる第1の取鍋支持面と、小型の取鍋を載置支
持できる第2の取鍋支持面とを選択的に形成することが
できるので、それぞれの鋼種に適合した鋳造形態、即
ち、連連鋳又は間欠鋳造で、対応する鋳造ストランドを
用いて鋳造を行うことができ、異なった鋼種の溶鋼の鋳
造における鋳造ストランドの全体としての稼働率を高め
ることができるので、鋳造製品の生産性を向上できる。
【0041】特に、請求項2記載の連続鋳造の取鍋ター
レットにおいては、取鍋支持面変換装置は、第1の取鍋
支持面上に載置されると共にその基部周りに上下方向に
旋回自在な起立アームと、起立アームの先部に取付けら
れると共に上面に第2の取鍋支持面が形成されるトラニ
オン支持ブロックと、起立アームをその基部周りに旋回
させるアーム旋回機構とからなる。従って、大型の取鍋
を載置支持できる第1の取鍋支持面を、小型の取鍋が載
置支持できる第2の取鍋支持面に迅速に変換したり、逆
に、第2の取鍋支持面を第1の取鍋支持面に迅速に変換
することができ、鋳造作業の能率化を図ることができ
る。
【0042】請求項3記載の連続鋳造の取鍋ターレット
においては、取鍋支持面変換装置は、第1の取鍋支持面
上に摺動自在に取付けられる摺動板と、摺動板に取付け
られると共に上面に第2の取鍋支持面が形成されるトラ
ニオン支持ブロックと、摺動板を摺動させる摺動板摺動
機構とからなる。従って、この場合も、大型の取鍋を載
置支持できる第1の取鍋支持面を、小型の取鍋が載置支
持できる第2の取鍋支持面に迅速に変換したり、逆に、
第2の取鍋支持面を第1の取鍋支持面に迅速に変換する
ことができ、鋳造作業の能率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る連続鋳造の取鍋タ
ーレットを好適に用いる連続鋳造方法に適用可能な1タ
ーレット−1ストランド連続鋳造機の平面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同拡大正面図である。
【図5】同拡大側面図である。
【図6】取鍋支持面変換装置の正面図である。
【図7】同平面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】大型の取鍋と小型の取鍋の正面図である。
【図10】従来の連続鋳造方法に用いられる1ターレッ
ト−2ストランド連続鋳造機の平面図である。
【図11】同正面図である。
【図12】従来の連続鋳造方法に用いられる1ターレッ
ト−1ストランド連続鋳造機の鋳込み位置にある平面図
である。
【図13】従来の連続鋳造方法に用いられる1ターレッ
ト−1ストランド連続鋳造機のタンディッシュの整備位
置にある平面図である。
【符号の説明】
A1 取鍋ターレット A2 取鍋ター
レット B 1ターレット−1ストランド連続鋳造機 C 取鍋支持面変換装置 D 間隔 E 距離 H 高さ X 中心 10 床面 11 走行クレーン 12 建屋支柱 13 建屋支柱 14 連絡線 15 鋳造ストランド 16 鋳造スト
ランド 17 取鍋 18 タンディ
ッシュ 19 タンディッシュ 20 浸漬ノズ
ル 21 浸漬ノズル 22 高床部 23 基台 24 ロバロ旋
回環 26 旋回基部 27 台座本体 28 ピンギアフレーム 29 ピンギア 32 サイドフレーム 33 連結板 34 取鍋載置部 35 取鍋受け
座 37 旋回軌跡 41 取鍋 42 トラニオン 43 トラニオ
ン 44 袴部 45 袴部 46 第1の取鍋支持面 47 起立アー
ム 47a アーム本体 48 偏向アー
ム 49 枢軸 50 リンクア
ーム 51 油圧シリンダ(アーム旋回機構) 51a 伸縮ロッド 52 トラニオ
ン支持ブロック 53 第2の取鍋支持面 54 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 祐一 福岡県北九州市戸畑区大字中原46−59 新 日本製鐵株式会社機械・プラント事業部内 (72)発明者 栃原 孝 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上にロバロ旋回環を介して旋回基部
    が載置され、該旋回基部の周縁部に一対の平面視で凹状
    の取鍋載置部が形成されている連続鋳造の取鍋ターレッ
    トにおいて、 前記取鍋ターレットの前記各取鍋載置部に、大型の取鍋
    の袴部が載置支持される第1の取鍋支持面と、小型の取
    鍋のトラニオンが載置支持される第2の取鍋支持面とを
    選択的に形成可能な取鍋支持面変換装置を具備すること
    を特徴とする連続鋳造の取鍋ターレット。
  2. 【請求項2】 前記取鍋支持面変換装置は、前記第1の
    取鍋支持面上に載置されると共にその基部周りに上下方
    向に旋回自在な起立アームと、該起立アームの先部に取
    付けられると共に上面に前記第2の取鍋支持面が形成さ
    れるトラニオン支持ブロックと、前記起立アームをその
    基部周りに旋回させるアーム旋回機構とからなることを
    特徴とする請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレット。
  3. 【請求項3】 前記取鍋支持面変換装置は、前記第1の
    取鍋支持面上に摺動自在に取付けられる摺動板と、該摺
    動板に取付けられると共に上面に前記第2の取鍋支持面
    が形成されるトラニオン支持ブロックと、前記摺動板を
    摺動させる摺動板摺動機構とからなることを特徴とする
    請求項1記載の連続鋳造の取鍋ターレット。
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