JPH1087392A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents
化合物半導体単結晶の製造方法Info
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- JPH1087392A JPH1087392A JP11906997A JP11906997A JPH1087392A JP H1087392 A JPH1087392 A JP H1087392A JP 11906997 A JP11906997 A JP 11906997A JP 11906997 A JP11906997 A JP 11906997A JP H1087392 A JPH1087392 A JP H1087392A
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Abstract
い歩留まりで化合物半導体単結晶、特にGaAsやIn
P等のように閃亜鉛鉱型構造の化合物半導体単結晶をV
GF法やVB法により製造する。 【解決手段】 底部中央に種結晶設置部1aを有し、か
つ底面1bがその中心に向かって徐々に低くなるように
垂直方向に対して80°以上90°未満の所定角度αで
傾斜しているとともに、底面1bと側面1cとの間の角
部1dの曲率半径が0mm以上10mm以下であるようなる
つぼ1を用いる。VGF法やVB法により結晶育成を行
う際の、原料融液3の温度勾配を、少なくともるつぼ1
の傾斜した底部分、すなわち結晶育成開始時点の種結晶
2と原料融液3との固液界面から結晶の直胴部の育成が
開始されるまでの領域における温度勾配が1℃/cm以上
5℃/cm未満、好ましくは2℃/cm以上4.5℃/cm以
下、より好ましくは3℃/cm以上4℃/cm以下となるよ
うにする。
Description
晶の製造方法に関し、例えば化合物半導体の原料融液を
冷却して垂直方向に単結晶を成長させる垂直グラジェン
トフリージング(以下、VGFとする。)法や垂直ブリ
ッジマン(以下、VBとする。)法に適用して有用な技
術に関する。
を製造するにあたって、液体封止チョクラルスキー(L
EC)法もしくは水平ブリッジマン(HB)法が工業的
に用いられている。LEC法には、大口径で断面形状が
円形のウエハーが得られる、液体封止剤(B2 03 )を
使用しているため高純度の結晶が得られるなどの長所が
ある反面、結晶成長方向の温度勾配が大きいため結晶中
の転位密度が高くなり、その結晶を用いて作製したFE
T(電界効果トランジスタ)等の電子デバイスの電気的
な特性が劣化してしまうという短所がある。一方、HB
法には、結晶成長方向の温度勾配が小さいため低転位密
度の結晶が得られるという長所がある反面、るつぼ内で
化合物半導体の原料融液を固化させるため大口径化が困
難である、得られたウエハーの断面形状はかまぼこ形に
なってしまうなどの短所がある。
所を併せ持つ単結晶製造方法として、垂直グラジェント
フリージング(VGF)法や垂直ブリッジマン(VB)
法が提案されている。これらVGF法やVB法は、円筒
形のるつほを使用するため円形のウエハーが得られる、
結晶成長方向の温度勾配が小さいため低転位密度の結晶
が容易に得られるという長所を有する。しかし、VGF
法及びVB法においては、炉内のわずかな温度変動の影
響あるいはるつほ壁の凹凸や異物の影響を受けやすく、
双晶や多結晶が発生しやすいという欠点がある。
響については、近年の温調技術の発展により解消されて
きている。また、るつぼ壁からの多結晶の発生について
も、液体封止剤(B2 O3 )の使用により防止できるよ
うになった。
有効な防止策は提案されていない。特に、結晶の直胴部
よりも、結晶育成開始点から直胴部に至るまでの結晶増
径部における双晶発生の確率が高く、単結晶製造の歩留
りを低下させる主な原因となっている。
鉱型構造の化合物半導体単結晶を種結晶を用いて育成す
る場合、種結晶から直胴部へ至る増径部の角度と双晶の
発生確率との間には密接な関係があることがわかってい
る。すなわち、(100)方位の結晶を育成する場合、
増径部に(111)ファセット面が現れ、このファセッ
ト面から双晶が発生する。このことは、本発明者らの行
った実験でも確認されている。すなわち、本発明者らが
結晶育成を行ったところ、双晶の発生した結晶では、全
ての双晶がファセット成長に沿って発生していた。
54.7°の角度をなす。従って、一般には、(11
1)ファセット面が現れるのを防ぐために、増径部の角
度を[90°−54.7°]すなわち35.3°以下と
している。しかし、増径部の角度を小さくすると、得ら
れた結晶は増径部の長いものとなってしまい、ウエハー
の収率が低下し生産性が悪い。そこで、増径部の角度を
40°〜50°程度にするという試みもなされている
が、双晶の発生抑止という点では十分な効果が得られて
いない。
は、増径部の角度が80°〜100°となるようなるつ
ぼを用いるとともに、種結晶近傍の領域を局所的に過冷
却状態にして略水平な方向に結晶を成長させ、さらに結
晶を上凸状をなすように成長させた後、原料融液を5℃
/cm〜15℃/cmの温度勾配下で冷却して固化させるよ
うにした結晶製造方法が開示されている。この製造方法
では、5℃/cm〜15℃/cmの温度勾配を保持しつつ原
料融液を冷却するために、ヒートシンクに冷却媒体用の
配管を設け、その配管内に冷却用媒体を流してヒートシ
ンクの放熱性を高めるようにしている。なお、特開平5
−194073号公報によれば、温度勾配が5℃/cm未
満では、原料融液の等温面が融液側に凸状態になるよう
に融液の温度分布を制御し難く、単結晶が成長し難いと
されている。また、温度勾配が15℃/cmを超えると急
激に固化してしまい、デンドライトが生じて多結晶化し
やすいとされている。
開平5−194073号公報に開示された結晶製造方法
には、次のような問題があることが本発明者らにより明
らかとされた。すなわち、特開平5−194073号で
は、原料融液の等温面が融液側に凸状態になるように融
液の温度分布を制御するために、冷却時の温度勾配を5
℃/cm以上にしなければならないとしている。しかし、
温度勾配が5℃/cm以上では原料融液中の対流による温
度ゆらぎは十分に小さくならず、双晶や多結晶が発生し
やすい。すなわち、十分に満足できる程度に双晶や多結
晶の発生を抑制することができない。また、ヒートシン
ク内に冷却媒体用の配管を設置するため、多大なコスト
がかかるという欠点もあった。
されたもので、結晶増径部にて双晶が発生するのを防い
で高い歩留まりで化合物半導体単結晶、特にGaAsや
InP等のように閃亜鉛鉱型構造の化合物半導体単結晶
をVGF法やVB法により製造することができる単結晶
製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明者らは、略平坦な底面形状のるつぼを用いて
結晶成長を行うことによって、双晶の発生確率の高い増
径部を形成することなく結晶を成長させることができる
と考えた。また、原料融液から結晶を上凸状に成長させ
ずに平坦状に成長させることにより、原料融液中の温度
勾配を5℃/cm未満にでき、温度ゆらぎを小さくするこ
とができると考えた。さらに、育成結晶の、結晶肩部か
ら直胴部へ移行する部分の曲率半径が大きいと、その部
分の結晶成長に要する時間が長くなって発生するファセ
ット数も増え、従って双晶が発生し易くなるので、結晶
肩部から直胴部へ移行する部分の曲率半径を所定範囲内
の値とすることが有効であると考えた。
で、底部中央に種結晶の設置部を有するるつぼの該種結
晶設置部内に種結晶を設置し、該るつぼ内に化合物半導
体の原料及び封止剤を入れ、そのるつぼを気密容器内に
封入した後、該気密容器を縦型の加熱炉内に設置して前
記原料及び前記封止剤をヒータにより加熱融解し、得ら
れた原料融液を下側から徐々に冷却して前記種結晶から
上方に向かって固化させることにより化合物半導体、特
に閃亜鉛鉱型構造の化合物半導体の単結晶を成長させる
にあたって、前記るつぼとして、その底面がその中心に
向かって徐々に低くなるように垂直方向に対して80°
以上90°未満の所定角度をなして傾斜したるつぼを用
いるとともに、結晶成長時に少なくともその傾斜したる
つぼ底部分の結晶成長方向の温度勾配を1℃/cm以上5
℃/cm未満、好ましくは2℃/cm以上4.5℃/cm以
下、より好ましくは3℃/cm以上4℃/cm以下となるよ
うに制御するものである。また、本発明は、前記るつぼ
の底面と側面との境界部分、すなわち育成結晶の、結晶
肩部から直胴部への移行部分に相当する角部の曲率半径
を0mm以上10mm以下とするものである。
原料融液から結晶が平坦状に成長する。また、原料融液
を冷却して固化させる際の温度勾配が小さいため、温度
ゆらぎが小さくなる。また、育成結晶の、結晶肩部から
直胴部への移行部分の結晶成長時間が短くなり、ファセ
ットの発生が抑制され、双晶の発生が防止される。本発
明者らの研究によれば、原料及び封止剤を封入した気密
容器の、るつぼ底に対応する箇所の外側に接して設けた
熱電対により温度ゆらぎを測定した結果、温度ゆらぎは
±0.1℃以下であるのが適当である。
れるるつぼが示されている。また、図2には、本発明を
VGF法に適用した際に使用される結晶成長炉の概略が
示されている。
示すように、るつぼ1の底部中央に種結晶設置部1aが
設けられ、かつるつぼ1の底面1bがその中心に向かっ
て徐々に低くなるように垂直方向に対して80°以上9
0°未満の所定角度αをなして傾斜するように形成され
てなるるつぼ1を用いる。るつぼ1の底面1aの角度α
が80°以上90°未満である理由は、80°未満では
増径部分の温度勾配がつき易く、その結果温度ゆらぎが
大きくなって、双晶が発生するためであり、90°以上
では増径部分で他粒界が成長し、多結晶となるからであ
る。
cとの境界部分、すなわち育成結晶の、結晶肩部から直
胴部への移行部分に相当する角部1dの曲率半径が0mm
以上10mm以下となっているものである。るつぼ1の、
底面1bと側面1cとの間の角部1dの曲率半径が0mm
以上10mm以下である理由は、本発明者らの検討結果に
よれば、その曲率半径が10mmよりも大きいと、双晶の
発生確率が増大してしまい、好ましくないからである。
また、その曲率半径の下限については、曲率半径が小さ
いほどファセットの発生を防止することができるので、
曲率半径0mm、すなわち角部1dが曲面になっていなく
てもよい。
結晶設置部1a内に種結晶2を入れ、るつぼ1内に化合
物半導体の原料3と封止剤4を入れる。気密容器5の蒸
気圧制御部(リザーバ)5a内に蒸気圧制御用の元素6
を入れ、さらに気密容器5の結晶育成部5b内のサセプ
タ7上にそのるつぼ1を設置し、気密容器5内を真空排
気してキャップ5cにより封止する。蒸気圧制御用元素
6は、成長させる単結晶の構成元素のうち揮発し易い元
素よりなる単体もしくは化合物である。
置に設置し、ヒータ9により加熱して原料3及び封止剤
4を融解させる。特に限定しないが、ヒータ9として例
えば少なくとも結晶育成部用ヒータ9A、種結晶部用ヒ
ータ9B及び蒸気圧制御部用ヒータ9Cからなる円筒状
の3段構成のヒータを用いるとよい。
を調整して、種結晶2側から原料融液3の上方に向かっ
て徐々に高温となるような所定の温度勾配を維持しつつ
徐々に原料融液3を下部から融点以下の温度に冷却する
ことにより単結晶10を上方に向かって成長させる。そ
の際、気密容器5内の蒸気圧は、蒸気圧制御部用ヒータ
9Cの出力調整により適当な圧力に保たれる。
なくともるつぼ1の傾斜した底部分、すなわち結晶育成
開始時点の種結晶2と原料融液3との固液界面から結晶
の直胴部の育成が開始されるまでの領域(図1参照、同
図のDの領域)における温度勾配が、1℃/cm以上5℃
/cm未満、好ましくは2℃/cm以上4.5℃/cm以下、
より好ましくは3℃/cm以上4℃/cm以下となるのが適
当である。その理由は、温度勾配が1℃/cm未満では雰
囲気温度の影響を受け易くなるからであり、5℃/cm以
上では温度ゆらぎが大きくなるからである。また、温度
勾配が2℃/cm〜4.5℃/cmであれば、適正な育成速
度と単結晶化率が得られるという利点が有り、さらに温
度勾配が3℃/cm〜4℃/cmであれば、より好ましい。
箇所の外側に熱電対11を接して設け、その熱電対11
により温度ゆらぎを測定して温度ゆらぎが所定範囲内の
大きさになっていることを確認する。なお、その測定し
た温度ゆらぎが所定範囲内の大きさになるように各ヒー
タ9A,9B,9Cの出力を調整するようにしてもよ
い。温度ゆらぎの許容範囲については、予備実験等によ
り求めておく。図2に示す構成でもって予備実験を行っ
た結果、温度ゆらぎの許容範囲は±0.1℃以下である
ことがわかった。その理由は、温度ゆらぎがその許容範
囲を逸脱すると、双晶や多結晶が発生しやすくなるから
である。
bがその中心に向かって徐々に低くなるように垂直方向
に対して80°以上90°未満の所定角度αをなして傾
斜しているとともに、底面1bと側面1cとの間の角部
1dの曲率半径が0mm以上10mm以下であるようなるつ
ぼ1を用い、少なくともその傾斜したるつぼ底部分(前
記領域D)の結晶成長方向の温度勾配が1℃/cm以上5
℃/cm未満、好ましくは2℃/cm以上4.5℃/cm以
下、より好ましくは3℃/cm以上4℃/cm以下となるよ
うに制御しながら原料融液3を徐々に冷却してVGF法
により化合物半導体単結晶を成長させるようにしたた
め、結晶10の増径部が形成されずにまず原料融液3か
ら結晶10がるつぼ1の底面1bに沿って平坦状に成長
した後、固液界面が平坦状をなしたままさらに結晶10
が上方に向かって成長する。従って、結晶増径部がない
ため、得られた単結晶インゴットからのウエハーの収率
が高く生産性がよい。また、原料融液3の固化時の温度
勾配が小さく、温度ゆらぎが小さいのに加えて、結晶肩
部から直胴部ヘ移行する際のファセットの発生が抑制さ
れるので、双晶や多結晶の発生が抑制され、高い歩留ま
りで単結晶が得られる。
不要であるため、従来の加熱炉をそのまま使うことがで
きるので、コストの増加を招くことなく、双晶や多結晶
のない高品質の単結晶が高歩留まりで得られる。
VGF法に適用した場合について説明したが、本発明は
VB法にも適用可能である。
特徴とするところを明らかとする。なお、本発明は、以
下の各実施例により何ら限定されるものではない。
ンチで厚さが3mmの図1に示す形状のpBN製るつぼ1
を用いた。また、垂直方向に対してるつぼ1の底面1b
がなす角度αを87℃とした。また、るつぼ1の、底面
1bと側面1cとの間の角部1dの曲率半径を4mmとし
た。
結晶よりなる種結晶2を入れ、さらにるつぼ1内に原料
3として約3kgのGaAs多結晶と封止剤4として適量
のB2 O3 を入れた。続いて、気密容器5である石英ア
ンプルの蒸気圧制御部5aに蒸気圧制御用元素6として
8gの砒素を入れ、原料3及び封止剤4を入れたるつぼ
1を石英アンプル内のサセプタ7上に設置した後、キャ
ップ5cにより真空封止した。そして、気密容器5を図
2に示すように3段ヒータ構成の縦型加熱炉8内に設置
した。なお、原料3としてGaAs多結晶を用いる代わ
りに、るつぼ1内にGaとAsを入れてそれらを直接合
成させるようにしてもよい。
ータ9Bにより、種結晶2の上端と原料3が1238℃
〜1255℃の温度となるようにるつぼ1を加熱して原
料3及び封止剤4を融解させるとともに、蒸気圧制御部
用ヒータ9Cにより蒸気圧制御部5aを605℃となる
ように加熱した。また、るつぼ1の傾斜した底部分すな
わち結晶育成開始時点の種結晶2と原料融液3との固液
界面から結晶の直胴部の育成が開始されるまでの領域D
における温度勾配が3.5℃/cmとなるようにした。こ
の時の熱電対11により測定した温度ゆらぎは±0.0
6℃であった。
なるように加熱炉8の設定温度を連続的に下げて結晶の
育成を開始した。結晶育成開始から約30時間経過した
時点で原料融液3はすべて固化した。その後、加熱炉8
全体を毎時100℃の降温速度で冷却し、室温近くまで
冷えた時点で加熱炉8内から気密容器5を取り出し、気
密容器5を壊して結晶を取り出した。得られた結晶は直
径約3インチで全長約12cmの結晶方位(100)のG
aAs単結晶であり、その結晶性を調べたところ双晶や
多結晶は全く発生していなかった。また、この単結晶イ
ンゴットを切断して転位密度を調ぺたところ、結晶のど
の領域においても転位密度は1000cm-2以下であっ
た。
晶成長を20回行ったところ、そのうち18回について
は、双晶や多結晶のない単結晶が得られた。
1cとの間の角部1dの曲率半径を10mmとした以外
は、上記実施例1と同じ条件で、GaAsの単結晶成長
を5回行った。その結果、4回の結晶成長については、
双晶や多結晶のない単結晶が得られた。上記実施例1よ
りも曲率半径を少し大きくした(4mmを10mmとした)
ところ、単結晶の歩留りが少し低下したが、後述する比
較例よりも歩留りが良かった。
どの閃亜鉛鉱型構造の化合物半導体をVGF法やVB法
により製造する場合にも本発明は有効である。
面のなす角度αが30°であるようなpBN製のるつぼ
を用い、上記実施例1と同様にして、GaAs単結晶の
製造を行った。なお、るつぼ底の角度α以外の条件は上
記実施例1と同じであった。得られた結晶には種結晶か
ら直胴部に至るまでの結晶増径部に双晶が発生してお
り、方位が変わってしまったため、その結晶を半導体基
板用の結晶として使用することは不可能であった。同一
の条件でGaAsの単結晶成長を5回行ったところ、得
られた5本の結晶のうち2本は単結晶であったが、3本
の結晶には双晶が発生しており使用不可能であった。
を使用し、るつぼ1の傾斜した底部分(前記領域D)の
温度勾配を15℃/cmに設定して、上記実施例1と同様
にしてGaAs単結晶の製造を行った。なお、るつぼ1
の底部分の温度勾配以外の条件は上記実施例と同じであ
った。結晶成長時の温度ゆらぎを熱電対11により測定
したところ、±0.3℃であった。得られた結晶にはそ
の増径部に多結晶が発生しており、その結晶を半導体基
板用の結晶として使用することは不可能であった。同一
の条件でGaAsの単結晶成長を5回行ったところ、得
られた5本の結晶のうち単結晶であったのは1本だけで
あり、他の4本の結晶には多結晶が発生しており使用不
可能であった。また、1本だけ得られた単結晶のGaA
s結晶を切断して転位密度を調べたところ、結晶のどの
領域においても転位密度は5000cm-2を超えていた。
置部内に種結晶を設置し、そのるつぼ内に化合物半導体
の原料及び封止剤を入れ、そのるつぼを気密容器内に封
入した後、該気密容器を縦型の加熱炉内に設置して前記
原料及び前記封止剤をヒータにより加熱融解し、得られ
た原料融液を下側から徐々に冷却して前記種結晶から上
方に向かって固化させることにより化合物半導体の単結
晶を成長させるにあたって、前記るつぼとして、その底
面がその中心に向かって徐々に低くなるように垂直方向
に対して80°以上90°未満の所定角度をなして傾斜
したるつぼを用いるとともに、結晶成長時に少なくとも
その傾斜したるつぼ底部分の結晶成長方向の温度勾配を
1℃/cm以上5℃/cm未満となるように制御して結晶成
長を行うようにしたため、結晶の増径部が形成されずに
結晶育成開始後すぐに直胴部の育成が開始されるので、
得られた単結晶インゴットからのウエハーの収率が高く
生産性がよい。また、原料融液の固化時の温度勾配が小
さく、温度ゆらぎが小さいため、双晶及び多結晶の発生
が抑制され、高い歩留まりで単結晶が得られる。さら
に、加熱炉は冷却媒体用の配管等が不要であるため、従
来の加熱炉をそのまま使うことができるので、コストの
増加を招くことなく、高品質の単結晶が高歩留まりで得
られる。
と側面との境界部分の曲率半径が0mm以上10mm以下で
あるため、育成結晶の、結晶肩部から直胴部への移行部
分の結晶成長時間が短くなり、ファセットの発生が抑制
され、双晶の発生が防止される。
図である。
晶成長炉の概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 底部中央に種結晶の設置部を有するるつ
ぼの該種結晶設置部内に種結晶を設置し、該るつぼ内に
化合物半導体の原料及び封止剤を入れ、そのるつぼを気
密容器内に封入した後、該気密容器を縦型の加熱炉内に
設置して前記原料及び前記封止剤をヒータにより加熱融
解し、得られた原料融液を下側から徐々に冷却して前記
種結晶から上方に向かって固化させることにより化合物
半導体の単結晶を成長させるにあたって、前記るつぼと
して、その底面がその中心に向かって徐々に低くなるよ
うに垂直方向に対して80°以上90°未満の所定角度
をなして傾斜したるつぼを用いるとともに、結晶成長時
に少なくともその傾斜したるつぼ底部分の結晶成長方向
の温度勾配を1℃/cm以上5℃/cm未満となるように制
御することを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方
法。 - 【請求項2】 前記るつぼの底面と側面との境界部分の
曲率半径は0mm以上10mm以下であることを特徴とする
請求項1記載の化合物半導体単結晶の製造方法。 - 【請求項3】 好ましくは、前記るつぼ底部分の結晶成
長方向の温度勾配を2℃/cm以上4.5℃/cm以下とな
るように制御することを特徴とする請求項1または2記
載の化合物半導体単結晶の製造方法。 - 【請求項4】 より好ましくは、前記るつぼ底部分の結
晶成長方向の温度勾配を3℃/cm以上4℃/cm以下とな
るように制御することを特徴とする請求項1または2記
載の化合物半導体単結晶の製造方法。 - 【請求項5】 閃亜鉛鉱型構造の化合物半導体単結晶を
成長させることを特徴とする請求項1、2、3または4
記載の化合物半導体単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11906997A JP3806791B2 (ja) | 1996-07-18 | 1997-05-09 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18919896 | 1996-07-18 | ||
| JP8-189198 | 1996-07-18 | ||
| JP11906997A JP3806791B2 (ja) | 1996-07-18 | 1997-05-09 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1087392A true JPH1087392A (ja) | 1998-04-07 |
| JP3806791B2 JP3806791B2 (ja) | 2006-08-09 |
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ID=26456871
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|---|---|---|---|
| JP11906997A Expired - Lifetime JP3806791B2 (ja) | 1996-07-18 | 1997-05-09 | 化合物半導体単結晶の製造方法 |
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| Country | Link |
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1997
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