JPH1087935A - フッ素ゴム加硫物の表面処理液およびそれを用いた表面処理方法 - Google Patents

フッ素ゴム加硫物の表面処理液およびそれを用いた表面処理方法

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JPH1087935A
JPH1087935A JP26028196A JP26028196A JPH1087935A JP H1087935 A JPH1087935 A JP H1087935A JP 26028196 A JP26028196 A JP 26028196A JP 26028196 A JP26028196 A JP 26028196A JP H1087935 A JPH1087935 A JP H1087935A
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JP
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glycol
fluororubber
weight
parts
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JP26028196A
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Yoshihisa Takahashi
良尚 高橋
Jun Ogawa
潤 小川
Takashi Nishimura
崇 西村
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Fujikura Rubber Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面処理条件に多少の変動が生じたとして
も、処理後得られる粘着性を示す物性値のバラツキが少
なく、その点で処理条件の設定が極めて容易で、安定し
た処理が行われ、処理後の製品歩留も良好であるフッ素
ゴム加硫物の表面処理液およびそれを用いた表面処理方
法を提供する。 【解決手段】 フッ素ゴム加硫物の表面に付着させ粘着
性を低下させるために用いられる処理液であって、当該
処理液は、グリコール類を溶媒として用い、この中に少
なくとも架橋剤と、アルカリと、オニウム塩を含有させ
てなるように構成する。また、この表面処理液を、被処
理物であるフッ素ゴム加硫物の表面に付着させた後、熱
処理するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フッ素ゴム加硫物
の表面処理液およびそれを用いた表面処理方法に関し、
特に、表面の粘着性を低下させる処理に用いられる表面
処理液およびそれを用いた表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素ゴム加硫物は、優れたゴム弾性に
加えて、耐熱性、耐油性および耐オゾン性にも優れてお
り、バルブ、パッキン、シーリング材として幅広く用い
られている。そして、これらのものは、シール性を保持
するために用いられることが多く、通常、金属やプラス
チックと接触する状態で用いられる。
【0003】しかしながら、フッ素ゴム加硫物は、その
表面が粘着性を有するが故に、金属やプラスチックと接
触した状態が長時間に亘ると、フッ素ゴム加硫物と金属
等が互いに接着してしまい、例えば、開閉バルブの弁と
して用いた場合、開閉バルブとしての本来の開閉機能が
正常に作用しないとか、またパッキンとして用いた場合
に、定期的に行われる交換作業が困難となるといった問
題を有していた。
【0004】このような問題を解決するために、特公平
6−15632号公報には、含ハロゲンゴム加硫物の表
面に、トリアジンチオール、アルカリ及びオニウム塩を
含有する溶液を付着させて表面処理する方法が提案され
ている。この提案によれば、ゴム加硫物の表面層の分子
網目鎖濃度を高めて固着強度を減少させ、非粘着性およ
び低摩擦性を付与することができ上記の問題が解決でき
るとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
提案では、ゴム表面の粘着性の低下は期待できるもの
の、処理液に対する検討が十分とは言えず、例えば処理
時間、処理温度、処理液濃度等の表面処理条件に多少の
変動が生じた場合、処理後得られる粘着性を示す物性値
のバラツキが大きくなってしまうという問題(処理条件
の設定許容範囲が極めて狭いという問題)が生じること
が判明した。その結果、安定した表面処理が決して容易
とは言えず、処理後の製品歩留が低下するという問題が
あった。
【0006】このような実状のもとに本発明は創案され
たものであって、その目的は、表面処理条件に多少の変
動が生じたとしても、処理後得られる粘着性を示す物性
値のバラツキが少なく、その点で処理条件の設定が極め
て容易で、安定した処理が行われ、処理後の製品歩留も
良好であるフッ素ゴム加硫物の表面処理液およびそれを
用いた表面処理方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願に係る発明者らが、特に、処理液に用いる溶
媒に注目して鋭意研究した結果、グリコール類を溶媒と
して用いることにより、表面処理が極めて安定して行え
るということを見いだし本発明に想到したのである。す
なわち、本発明は、フッ素ゴム加硫物の表面に付着させ
粘着性を低下させるために用いられるフッ素ゴム加硫物
の表面処理液であって、当該処理液は、グリコール類を
溶媒として用い、この中に少なくとも架橋剤と、アルカ
リと、オニウム塩を含有させてなるように構成される。
【0008】好ましい態様として、前記グリコール類
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、トリメチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオールであるように構成される。
【0009】好ましい態様として、前記グリコール類の
溶媒100重量部に対して、架橋剤の含有量が、0.0
5〜10.0重量部、アルカリの含有量が、0.01〜
5.0重量部、オニウム塩の含有量が、0.1〜30.
0重量部であるように構成される。
【0010】また、本発明のフッ素ゴム加硫物の表面処
理方法は、上記の表面処理液を、被処理物であるフッ素
ゴム加硫物の表面に付着させた後、熱処理することによ
って構成される。
【0011】さらに、本発明のフッ素ゴム加硫物の表面
処理方法は、前記熱処理の後、洗浄し、しかる後、再熱
処理するように構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0013】本発明の表面処理液は、被処理体であるフ
ッ素ゴム加硫物の表面に付着させ、表面の粘着性を低下
させるために用いられる処理液である。そして、この処
理液は、グリコール類を溶媒として用い、この中に少な
くとも架橋剤と、アルカリと、オニウム塩が含有されて
いる。
【0014】溶媒として用いられる前記グリコール類
は、エチレングリコール;ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール等のポリエチレングリコール;プロ
ピレングリコール;ジプロピレングリコール、トリプロ
ピレングリコール等のポリプロピレングリコール;トリ
メチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5
−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙
げられる。これらの中でも、より安定した処理が行われ
という観点からすれば、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコールを用いるのが特に好ましい。
【0015】処理液中に含有される架橋剤は、ゴム表面
の架橋密度を上げて低粘着性を図るために用いられるも
のであり、例えば、トリアジン化合物、ジチオール化合
物等が挙げられ、トリアジン化合物としては、1,3,
5−トリアジン−2,4,6−トリチオール、6−ジブ
チルアミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオ
ール、6−アニリノ−1,3,5−トリアジン−2,4
−ジチオールなどが挙げられる。
【0016】このような架橋剤の含有量は、前記グリコ
ール類の溶媒100重量部に対して、0.05〜10.
0重量部、好ましくは0.2〜3.0重量部とされる。
この含有量が多くなり過ぎると、反応過剰となって過度
に表面が硬化してしまい、シール性が低下するという不
都合が生じ、また含有量が少な過ぎると、反応が不十分
となり、満足のいく低粘着効果を得られないという不都
合が生じる。
【0017】アルカリは上記架橋剤とのアルカリ塩を形
成し、後述するオニウム塩との反応を促進させるために
含有される。アルカリの好適例としては、NaOH、L
iOH、KOH等が挙げられる。
【0018】このようなアルカリの含有量は、前記グリ
コール類の溶媒100重量部に対して、0.01〜5.
0重量部、好ましくは0.1〜1.0重量部とされる。
この含有量が多くなり過ぎると、反応過剰となって過度
に表面が硬化してしまい、シール性が低下するという不
都合が生じ、また含有量が少な過ぎると、反応が不十分
となり、満足のいく低粘着効果を得られないという不都
合が生じる。
【0019】オニウム塩は、上記の架橋剤とフッ素ゴム
加硫物の反応を促進させるために添加され、具体的には
テトラブチルアンモニウムブロミド、トリブチルベンジ
ルアンモニウムクロリド、トリメチルベンジルアンモニ
ウムフロウライド、テトラブチルスルホニウムブロミ
ド、トリフェニルブチルホスホニウムアイオダイド、ト
リブチルベンジルホスホニウムブロミド等が挙げられ
る。
【0020】このようなオニウム塩の含有量は、前記グ
リコール類の溶媒100重量部に対して、0.1〜3
0.0重量部、好ましくは0.5〜5.0重量部とされ
る。この含有量が多くなり過ぎると、反応過剰となって
表面が過度に硬化してしまい、シール性が低下するとい
う不都合が生じ、また含有量が少な過ぎると、反応が不
十分となり、十分な低粘着効果を得られないという不都
合が生じる。
【0021】本発明の表面処理液で処理される被処理体
であるフッ素ゴムとしては、例えば、フッ化ビニリデン
−六フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−六
フッ化プロピレン−四フッ化エチレン三元共重合体、フ
ッ化ビニリデン−四フッ化エチレン−パーフルオロビニ
ルメチルエーテル三元共重合体等が挙げられる。
【0022】上記のフッ素ゴム加硫物は、公知の一般的
な種々の方法によって製造される。すなわち、加硫剤、
有機ないし金属の促進剤、安定剤、可塑剤等を添加して
一般的な加硫条件で加硫することによってフッ素ゴム加
硫物を得ることができる。さらに添加剤として、カーボ
ンブラック、シリカ等の充填剤を含有させてもよい。
【0023】次いで、上記の表面処理液を用いたフッ素
ゴム加硫物の表面処理方法について説明する。
【0024】まず最初に、上記の表面処理液を、被処理
体であるフッ素ゴム加硫物の表面に付着させる。付着に
際しては、表面処理液の溶液中にフッ素ゴム加硫物表面
を浸漬させたり(浸漬法)、フッ素ゴム加硫物の表面に
表面処理液を吹き付けたり(吹き付け法)、フッ素ゴム
加硫物の表面(一部分または全部)に表面処理液を塗布
したりする方法(塗布法)等が挙げられ、これらは、フ
ッ素ゴム加硫物の用途によって適宜選定すればよい。
【0025】このように表面処理液を付着処理されたフ
ッ素ゴム加硫物は、その後、熱処理される。熱処理条件
は、温度20〜150℃程度、処理時間5〜240分程
度とされる。浸漬法により付着処理が行われた場合に
は、通常さらに、未反応物を除去するために水またはア
ルコールで洗浄が行われ、しかる後、もう一度、温度8
0〜260℃程度、処理時間0.5〜24時間程度の条
件で再熱処理され、処理が完了する。また、塗布法によ
り付着処理が行われた場合には、通常、最初の熱処理が
行われた後、水またはアルコールで洗浄が行われ、しか
る後乾燥して処理が完了する。
【0026】本発明においては、グリコール類の溶媒を
用いているために、上記の熱処理条件を含む表面処理条
件に多少の変動が生じたとしても、処理後得られる粘着
性を示す物性値のバラツキが少ない。
【0027】
【実施例】以下、具体的実施例を挙げて本発明をさらに
詳細に説明する。
【0028】(実施例1)まず最初に、下記に示す要領
でフッ素ゴム加硫物およびゴム加硫物の表面処理液を、
それぞれ作製し、準備した。
【0029】フッ素ゴム加硫物の作製 フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン−四フッ化エチ
レン三元共重合体(ダイエルG−501、ダイキン工業
(株)社製)100重量部、酸化マグネシウム(キョー
ワマグ#30、協和化学工業(株)社製)15重量部、
カーボンブラック(サーマックスMT、Cancarb
社製)10重量部からなるマスターバッチに、加硫剤
(V−1:ヘキサメチレンジアミンカルバメート、ダイ
キン工業(株)社製)0.8重量部を加えて混合し、こ
れを150℃、10分間熱加硫してフッ素ゴム加硫物を
得た。
【0030】表面処理液の作製 ジエチレングリコール1000gに、6−ジブチルアミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジチオールを6
g、NaOHを2g、テトラブチルアンモニウムブロミ
ドを13g、それぞれ加えて、100℃で4時間攪拌
し、表面処理液を作製した。
【0031】具体的表面処理操作に基づくサンプルの作
実施例サンプル1の作製 上記の表面処理液に上記のフッ素ゴム加硫物を130℃
で60分間浸漬させ(熱処理)、その後、フッ素ゴム加
硫物の表面をメタノール水溶液で洗浄し、乾燥させ、し
かる後、200℃、4時間の再熱処理を施し、実施例サ
ンプル1を作製した。
【0032】実施例サンプル2の作製 上記の実施例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を130℃、30分間に変えた。それ以外は実施例
サンプル1と同様にして実施例サンプル2を作製した。
【0033】実施例サンプル3の作製 上記の実施例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を130℃、120分間に変えた。それ以外は実施
例サンプル1と同様にして実施例サンプル3を作製し
た。
【0034】実施例サンプル4の作製 上記の実施例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を100℃、60分間に変えた。それ以外は実施例
サンプル1と同様にして実施例サンプル4を作製した。
【0035】実施例サンプル5の作製 上記の実施例サンプル1において、表面処理への浸漬条
件を150℃、60分間に変えた。それ以外は実施例サ
ンプル1と同様にして実施例サンプル5を作成した。
【0036】このようにして作製した実施例サンプル1
〜5について下記の要領でゴム表面の粘着性試験を行
い、これらの値のバラツキの程度を調べた。
【0037】(ゴム表面の粘着性試験)表面処理したフ
ッ素ゴム加硫物を接触面積約1cm2 のドーナツ状に加
工して、PBT(ポリブチレンテレフタレート)板と接
触させ、1kgの荷重をかけて、温度60℃、湿度80
%の雰囲気下で72時間放置した。その後、ストログラ
フ((株)東洋精機製作所社製、W2−C型)を用いて
固着強度を測定し、粘着力の測定試験とした。
【0038】上記の手法を用いて得られた粘着力(固着
力)の平均値は、323g/cm2であり、この値を中
心としたバラツキは、±20%の範囲内に納まっている
ことが確認された。
【0039】すなわち、上記に示すごとく多少の表面処
理条件の変化は、ゴム表面の極端な物性の変化に直結す
ることがなく、表面の粘着を防止するための表面硬化
と、シール性を維持するための弾性とのバランスが非常
に良いものが得られることが確認された。
【0040】(比較例1)まず最初に、下記に示す要領
でフッ素ゴム加硫物およびゴム加硫物の表面処理液を作
製し、準備した。
【0041】フッ素ゴム加硫物の作製 上記の実施例1と同様なフッ素ゴム加硫物を準備した。
すなわち、フッ化ビニリデン−六フッ化プロピレン−四
フッ化エチレン三元共重合体(ダイエルG−501、ダ
イキン工業(株)社製)100重量部、酸化マグネシウ
ム(キョーワマグ#30、協和化学工業(株)社製)1
5重量部、カーボンブラック(サーマックスMT、Ca
ncarb社製)10重量部からなるマスターバッチ
に、加硫剤(V−1:ヘキサメチレンジアミンカルバメ
ート、ダイキン工業(株)社製)0.8重量部を加えて
混合し、これを150℃、10分間熱加硫してフッ素ゴ
ム加硫物を得た。
【0042】表面処理液の作製 水1000gに、6−ジブチルアミノ−1,3,5−ト
リアジン−2,4−ジチオールを6g、NaOHを2
g、テトラブチルアンモニウムブロミドを13g、加え
て、100℃で4時間攪拌し、表面処理液を作製した。
【0043】具体的表面処理操作に基づくサンプルの作
比較例サンプル1の作製 上記の表面処理液に上記のフッ素ゴム加硫物を100℃
で60分間浸漬させ(熱処理)、その後、フッ素ゴム加
硫物の表面をメタノール水溶液で洗浄し、下で乾燥さ
せ、しかる後、200℃、4時間の再熱処理を施し、比
較例サンプル1を作製した。
【0044】比較例サンプル2の作製 上記の比較例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を50℃、10分間に変えた。それ以外は比較例サ
ンプル1と同様にして比較例サンプル2を作製した。
【0045】比較例サンプル3の作製 上記の比較例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を50℃、20分間に変えた。それ以外は比較例サ
ンプル1と同様にして比較例サンプル3を作製した。
【0046】比較例サンプル4の作製 上記の比較例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を70℃、10分間に変えた。それ以外は比較例サ
ンプル1と同様にして比較例サンプル4を作製した。
【0047】比較例サンプル5の作製 上記の比較例サンプル1において、表面処理液への浸漬
条件を70℃、20分間に変えた。それ以外は比較例サ
ンプル1と同様にして比較例サンプル5を作製した。
【0048】このようにして作製した比較例サンプル1
〜5について上述した要領でゴム表面の粘着性試験を行
い、粘着力の値のバラツキの程度を調べた。
【0049】その結果、得られた粘着力(固着力)の平
均値は、248g/cm2 であり、この値を中心とした
バラツキは、±80%と極めて大きいことが確認され
た。また、比較例サンプルの中には、粘着力(固着力)
の極めて小さいものも存在したが、このものは処理が過
剰に行われており、表面の硬化の程度が激しく、表面に
ひび割れが発生しており、とてもシール材料として機能
するものではなかった。
【0050】(比較例2)上記比較例1の表面処理液中
の溶媒である水をエタノールに変え、さらに表面処理液
への浸漬条件を70℃、60分に変えた。それ以外は上
記比較例1と同様にして実験を行った。
【0051】その結果、得られた粘着力(固着力)の平
均値は、292g/cm2 であり、この値を中心とした
バラツキは、上記比較例1と同様に、±70%と極めて
大きいことが確認された。また、比較例サンプルの中に
は、粘着力(固着力)の極めて小さいものも存在した
が、上記比較例1と同様に、このものは処理が過剰に行
われており、表面の硬化の程度が激しく、表面にひび割
れが発生しており、とてもシール材料として機能するも
のではなかった。
【0052】
【発明の効果】以上の結果より、本発明の効果は明らか
である。すなわち、本発明のフッ素ゴム加硫物の表面処
理液は、グリコール類を溶媒として用い、この中に少な
くとも架橋剤と、アルカリと、オニウム塩を含有させる
ように構成しているので、表面処理条件に多少の変動が
生じたとしても、処理後得られる粘着性を示す物性値の
バラツキが少なく、その点で処理条件の設定が極めて容
易で、安定した処理が行われ、処理後の製品歩留も良好
であるという効果を奏する。しかも、得られた処理後の
フッ素ゴム加硫物は、表面の粘着を防止するための表面
硬化と、シール性を維持するための弾性とのバランスが
非常に良い。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素ゴム加硫物の表面に付着させ粘着
    性を低下させるために用いられる処理液であって、 当該処理液は、グリコール類を溶媒として用い、この中
    に少なくとも架橋剤と、アルカリと、オニウム塩を含有
    させてなることを特徴とするフッ素ゴム加硫物の表面処
    理液。
  2. 【請求項2】 前記グリコール類は、エチレングリコー
    ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
    プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ト
    リメチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,
    5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールであ
    る請求項1記載のフッ素ゴム加硫物の表面処理液。
  3. 【請求項3】前記グリコール類の溶媒100重量部に対
    して、架橋剤の含有量が、0.05〜10.0重量部、
    アルカリの含有量が、0.01〜5.0重量部、オニウ
    ム塩の含有量が、0.1〜30.0重量部である請求項
    1または請求項2に記載のフッ素ゴム加硫物の表面処理
    液。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3のいずれか
    に記載の表面処理液を、被処理物であるフッ素ゴム加硫
    物の表面に付着させた後、熱処理することを特徴とする
    フッ素ゴム加硫物の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理の後、洗浄し、しかる後、再
    熱処理してなる請求項4に記載のフッ素ゴム加硫物の表
    面処理方法。
JP26028196A 1996-09-09 1996-09-09 フッ素ゴム加硫物の表面処理液およびそれを用いた表面処理方法 Withdrawn JPH1087935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006265476A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Mitsui Chemicals Inc 高分子成形体

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JP2006265476A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Mitsui Chemicals Inc 高分子成形体

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