JPH1087995A - 発泡性樹脂組成物、及びこれを用いた発泡体とその製造方法 - Google Patents

発泡性樹脂組成物、及びこれを用いた発泡体とその製造方法

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JPH1087995A
JPH1087995A JP12371997A JP12371997A JPH1087995A JP H1087995 A JPH1087995 A JP H1087995A JP 12371997 A JP12371997 A JP 12371997A JP 12371997 A JP12371997 A JP 12371997A JP H1087995 A JPH1087995 A JP H1087995A
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直明 中西
Hiroshi Ando
寛 安藤
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光二 姫野
Shintarou Yukimitsu
新太郎 幸光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗装性、接着性等が良好であり、かつ整泡性
が良好で発泡倍率の高い、硬質、半硬質または軟質の発
泡体が、常温あるいは比較的低温の加熱下において得ら
れる発泡性樹脂組成物、及びこの発泡性樹脂組成物によ
る発泡体とその製造方法を提供する。 【解決手段】 発泡性樹脂組成物を、(A)炭素−炭素
二重結合を有する有機化合物、(B)特定の構造を持つ
SiH基を有する化合物、および(C)OH基を有する
化合物からなり、かつ前記(B)成分の少なくとも一部
としてポリオキシアルキレン鎖で変性されたポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサンを含む構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常温あるいは比較
的低温の加熱下において、発泡、硬化することにより発
泡体を生成することを特徴とする新規な発泡性樹脂組成
物、その組成物を用いた発泡体、およびその製造方法に
関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、防音、断熱、
止水、気密、制振、保護、クッション、装飾等の用途に
好適に利用できる発泡体、その製造方法およびそれに用
いる発泡性樹脂組成物に関するものである。その用途の
具体例としては、車両用のクッション材、天井材、ドア
トリム中材、フロアクッション制振吸音材、カークーラ
ー断熱材、ダンパー用エアーシール材、防水材、ガスケ
ット、エアフィルター、センターピラーガーニッシュ、
ヘッドライナー、クォータートリム、ダストカバー、燃
料タンク内セーフティーフォーム、オイルフィルター、
フレキシブルコンテナー、クラッシュパッド、サンバイ
ザー、ヘッドレスト、インシュレーター、ダッシュボー
ド、ドアパネル、ピラー、コンソールボックス、エネル
ギー吸収バンパー、冷凍車・保冷車・タンクローリー車
・冷凍コンテナー車等の断熱材、ガード防音材等、船舶
用の断熱材、浮力材、FRPボード芯材、ブイ等、寝装
品用のクッション材等、家具等のクッション材、パッキ
ング材等、電気・電子機器用のフィルター、吸音断熱
材、プリンター吸音材、ヘッドホーンイヤーパット等、
包装用の緩衝材、建築用では屋根・天井・壁・床の断熱
材、水道配管等のカバー、ドアパネル、サイジングパネ
ル、金属・サイジングパネル等の芯材、間仕切りパネル
の芯材、畳・ふすま芯材、バスタブ等の断熱保温芯材、
目地材、シーリング材、接着剤、システム天井断熱パネ
ル、屋上断熱防水材、冷凍倉庫・気密倉庫等の気密断熱
材、プラントのタンク・配管の保温・保冷材等、家電用
では冷蔵庫・冷凍庫・電子ジャー等の断熱材、ルームク
ーラーの結露防止材、また、スポーツ用品や医療品およ
び化粧用パフ、肩パット、スリッパ、サンダル、剣山、
玩具等の生活用品用途が挙げられる。また、本発明の発
泡性樹脂組成物、これを用いた発泡体及びその製造方法
は、注型法における物品形状の型取りや、型からのモデ
ルサンプル作製や装飾品作製などにも利用できるもので
ある。
【0003】
【従来の技術】従来、高分子化合物の発泡体としては、
ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニルなどが、ビーズ発泡体あるいは発泡シート、ボ
ードとして、その断熱性、軽量性、緩衝性などの特性を
活かし、土木建築分野、包装分野、家電分野、自動車分
野などに利用されている。しかし、これらはいずれも発
泡体成形のために多くのエネルギーを必要とし、しかも
いわゆる現場発泡ができないという問題を有する。
【0004】一方、注入、スプレーなどにより発泡体を
得る方法は、いわゆる定形の発泡体を用いるのに比べ
て、断熱材として用いた場合に隙間がなく断熱性が高い
こと、また土木建築等に用いた場合に、施工期間が短縮
できること、運搬コストが低いことなどの長所がある。
これらの発泡体の代表例としてウレタンフォームが挙げ
られる。このウレタンフォームを製造する方法として
は、フロンなどの発泡剤を用いる方法や、近年用いられ
るようになってきた、水の添加により発生する二酸化炭
素を利用する方法などが知られている。しかしながら、
得られる発泡体は耐候性に問題があり、屋外の露出部に
は使用できないこと、原料として用いているイソシアネ
ートに毒性が懸念されるものがあり、作業性に問題があ
ること、また、燃焼時の発生ガス等の問題が危惧され
る。しかも、発泡剤として用いる特定フロンガスはオゾ
ン層を破壊する可能性があり、より安全なガスへの転換
が実施中であること、水を代替発泡剤とした技術は未だ
不十分であること、他の有機系発泡剤を用いた場合には
施工時の火災の危険性が考えられることなどの問題があ
り、対応が検討されている。
【0005】そこで上記のウレタンフォームの耐候性等
の問題点を解決した発泡体としてポリシロキサン系化合
物からなるシリコーンフォームが開発されている。これ
は、ヒドロシリル基含有ポリシロキサンのヒドロシリル
基とシラノール基含有ポリシロキサン系化合物のシラノ
ール基またはアルコール系化合物の水酸基との縮合反応
時に発生する水素ガスなどを利用して発泡を行い、同じ
ヒドロシリル基とシラノール基との縮合反応またはヒド
ロシリル基と不飽和基含有ポリシロキサンの不飽和基と
のヒドロシリル化反応により硬化を行い、発泡体を得る
ものであり、断熱材や電気絶縁材、ポッティング剤とし
て利用されている。
【0006】しかし、本発明者がこのシリコーンフォー
ムを土木建築におけるシーリング材、内外装材、および
モデルサンプル作製や、装飾品作製に使用しようとした
ところ、得られるシリコーンフォームは塗料、特に最近
使用が増えている水系の塗料をはじき、一般的な塗装を
行うことが困難であるという問題点をもつことを見い出
した。また、得られたシリコーンフォーム表面にサイデ
ィングボードや壁紙等の別の基材や部品等を接着剤を用
いて接着しようとしても、一般的な接着剤では接着しな
いという問題点があることも見い出した。
【0007】さらに、シリコーンフォームはTgが低
く、可とう性に富んだポリシロキサンを主成分とするた
め、実用に耐えうる発泡体としては軟質発泡体しか得ら
れておらず、圧縮強度の必要な用途での硬質および半硬
質ウレタンフォームの代替には使用できない。
【0008】また、圧縮強度の必要でない用途での使用
においても、原料であるポリシロキサン系化合物が通常
相当する有機系材料に比べて高価であり、しかも発泡倍
率が10倍程度までにしか達しないため、得られる発泡
体が高価となり、原子力発電所など非常に高い難燃性が
要求される特殊な用途に利用分野が限られているという
問題点を有しており、発泡倍率を上げて発泡体の単位体
積当たりの価格を下げる方法の開発が続けられている。
しかし、シリコーンフォームは水素発泡により15倍以
上の高発泡体を得ようとしても十分な発泡倍率を得るこ
とは困難であり、極端な組成により高発泡体を製造した
としても非常に脆い発泡体しか得られず、実用に供する
ことはできていない。
【0009】また、特公平6−45713号公報にはオ
ルガノビニルシロキサン単位を有するシリコーンポリイ
ミドブロックコポリマーを添加することにより引張強度
の向上した発泡体が得られるシリコーンフォーム組成物
が記載されている。しかし、この組成物においても炭素
−炭素二重結合を有する成分として分子中にシロキサン
骨格を含む成分を使用しているため、一般のシリコーン
フォームと同様に塗料のはじきの問題や接着剤による接
着が困難であるなどの問題を有している。
【0010】さらに、特開平3−188166号公報に
は、(A)分子中に少なくとも1個のアルケニル基を含
有する有機重合体、(B)分子中に少なくとも2個のヒ
ドロシリル基を含有する有機重合体、(C)ヒドロシリ
ル化触媒、(D)貯蔵安定性改良剤からなる硬化性組成
物において貯蔵安定性改良剤の一例として脂肪族不飽和
結合を含有する化合物が開示されており、その中の一つ
としてプロパルギルアルコールが開示されている。また
硬化性組成物の多くの用途の一つとして発泡体シーリン
グ材が示されている。しかし、(D)成分としてプロパ
ルギルアルコールを用いた組成物により発泡体を製造す
ること、およびその方法についての具体的開示は全く記
載されていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑みて
なされたもので、耐候性、塗装性、接着性が良好であ
り、燃焼時に有害なガスの発生がなく、硬質、半硬質ま
たは軟質のウレタンフォームに代替可能な発泡体、特に
発泡体としての有用な特徴が顕著となる発泡倍率が2倍
以上の発泡体およびその製造方法を提供することを目的
とする。また、常温あるいは比較的低温の加熱下におい
て、発泡、硬化することにより上記発泡体が得られるた
め現場発泡が可能で、イソシアネートを含まないため低
毒性で、しかも単位体積当たりの価格が比較的廉価であ
って、ウレタンフォームの代替品として多様な用途に供
することができる、上記発泡体の製造に用いられる発泡
性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発泡性樹脂組
成物は、上記の課題を解決するために、(A)炭素−炭
素二重結合を有し、分子骨格中にシロキサン単位を含ま
ない有機化合物、(B)SiHを有する化合物、及び
(C)OH基を有する化合物からなり、かつ前記(B)
成分の少なくとも一部として、ポリオキシアルキレン鎖
で変性されたポリオルガノハイドロジェンシロキサンを
含有する。
【0013】請求項2のものは、請求項1のものにおい
て(B)成分の少なくとも一部として含有される前記ポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンが、次の式(1)
又は式(2)で示される構造を有する。
【0014】
【化6】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、10≦(m+n+
l)×p≦80であり、R1 は、分子量が100〜10
000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R3
4 ,R5 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基
であって、1個以上のフェニル基を含有していてもよい
ものとする。)
【化7】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、3≦(m+n+
l)×p≦20であり、R1 は、分子量が100〜10
000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R
3 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基であっ
て、1個以上のフェニル基を含有していてもよいものと
する。) 請求項3のものは、請求項2のものにおいて、前記ポリ
オルガノハイドロジェンシロキサンを示す式(1)又は
式(2)におけるR1 が、主にオキシエチレン単位から
なる。
【0015】請求項4のものは、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のものにおいて、(A)成分の有機化合物
の分子骨格が、炭素、酸素、水素、窒素、イオウ、ハロ
ゲンのうちのいずれか1種以上の元素のみからなる。
【0016】請求項5のものは、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のものにおいて、(A)成分の有機化合物
の分子骨格が、ポリエーテル系の有機重合体骨格であ
る。
【0017】請求項6のものは、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のものにおいて、(A)成分の有機化合物
の分子骨格が、ポリエステル系の有機重合体骨格であ
る。
【0018】請求項7のものは、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のものにおいて、(A)成分の有機化合物
が、下記の式(3)〜式(5)のうちのいずれか1種以
上の構造を分子骨格として有する。
【0019】
【化8】
【化9】
【化10】 (ただし、式(3)〜式(5)において、R6 は、Hま
たはCH3 を示し、R7,R8 ,R11,R12,R13,R
17は、構成元素としてC,H,N,O,S,ハロゲンの
みを含む炭素数0〜6の2価の置換基を示し、R9 ,R
10,R14,R15,R16,R18,R19は、炭素数0〜6の
1価の置換基を示し、X,Yは、構成元素としてC,
H,N,O,S,ハロゲンのみを含む、炭素数0〜10
の2価の置換基を示す。また、式(3)及び式(4)に
おいて、n,m,l,sは、1〜300の整数を示し、
p,qは、0〜3の整数を示し、式(5)において、
n,mは、0〜4の整数を示す。) 請求項8のものは、請求項1〜7のいずれか1項に記載
のものにおいて、(A)成分の有機化合物の炭素−炭素
二重結合の数が、1分子あたり平均2個以上である。
【0020】請求項9のものは、請求項1〜8のいずれ
か1項に記載のものにおいて、(C)成分のOH基を有
する化合物が、OH基が炭素原子と直接結合している有
機化合物および/又は水である。
【0021】請求項10のものは、請求項1〜8のいず
れか1項に記載のものにおいて、(C)成分のOH基を
有する化合物が、アルコール、カルボン酸、および水の
うちから選ばれた1種以上である。
【0022】請求項11のものは、請求項1〜10のい
ずれか1項に記載のものにおいて、前記(A)〜(C)
成分に加え、(D)成分として発泡剤を添加する。
【0023】また、請求項12の発泡体の製造方法で
は、請求項1〜11のいずれか1項に記載の発泡性樹脂
組成物を100℃以下の温度で発泡硬化させる。
【0024】請求項13の発泡体は、請求項1〜11の
いずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物を100℃以下
の温度で発泡硬化させて得る。
【0025】請求項14の発泡体の製造方法では、請求
項1〜11のいずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物の
(A)〜(C)成分又は(A)〜(D)成分を使用直前
に混合し、この混合物を基材表面に直接塗布し、現場発
泡させる。
【0026】請求項15の発泡体の製造方法では、請求
項1〜11のいずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物の
(A)〜(C)成分又は(A)〜(D)成分を使用直前
に混合し、注入発泡させる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の発泡性樹脂組成物は、
(A)炭素−炭素二重結合を有し、分子骨格中にシロキ
サン単位を含まない有機化合物、(B)SiHを有する
化合物、および、(C)OH基を有する化合物を必須成
分とし、かつ、(B)成分の少なくとも一部としてポリ
オキシアルキレン鎖で変性されたポリオルガノハイドロ
ジェンシロキサンを含むことを特徴とする。
【0028】本発明の発泡性樹脂組成物においては、
(B)成分と(C)成分とが反応して水素ガスを発生す
ることにより発泡し、(A)成分と(B)成分とが耐候
性に優れたSi−C結合を生成するヒドロシリル化反応
によって付加型の架橋反応を行うことにより硬化し、優
れた耐候性を有する発泡体が形成される。
【0029】すなわち、本発明の発泡性樹脂組成物で
は、(A)成分として分子骨格中にシロキサン単位を含
まない有機化合物を用いているので、硬化に同じ付加反
応を用いているものの、炭素−炭素二重結合を有する成
分としてもポリシロキサンを用い、組成物成分の大部分
がポリシロキサン成分からなる、前記先行技術に開示さ
れたごときシリコーンフォームに比べ、圧縮強度、塗装
性、接着性、汚染性、埃付着性等が向上したものが得ら
れる。また、(A)成分を種々に変化させることによ
り、硬質から半硬質および軟質といった幅広い物性を有
するものが得られる。さらに、(A)成分の有機化合物
は、分子骨格中にシロキサン結合を含まないので、比較
的安価なものが多く、結果として安価な発泡体が得られ
やすい。加えて、発泡倍率を上げることにより、単位体
積当たりの価格が安価な発泡体を得ることができる。一
方、(B)成分に特定の構造を有する化合物を用いるこ
とにより、系の整泡性が大幅に改良され、その結果、微
細なセルを有し、しかも発泡倍率の高い発泡体を得るこ
とができる。
【0030】以下、(A)〜(C)の各成分について順
に説明する。
【0031】まず、(A)成分である、炭素−炭素二重
結合を有し、分子骨格(以下、単に骨格という。)中に
シロキサン骨格を含まない有機化合物について述べる。
【0032】(A)成分において、その分子構造を、骨
格部分と、その骨格に共有結合によって結合している炭
素−炭素二重結合を有するアルケニル基とに分けて考え
た場合、炭素−炭素二重結合を有するアルケニル基は分
子内のどこに存在してもよいが、反応性の点から側鎖ま
たは末端に存在するのが好ましい。
【0033】有機化合物である(A)成分の骨格は、ガ
ス透過性やはじきの問題解決のため、ポリシロキサン−
有機ブロックコポリマーやポリシロキサン−有機グラフ
トコポリマーのようなシロキサン単位(Si−O−S
i)を含むものではなく、構成元素として炭素、酸素、
水素、窒素、イオウ、ハロゲンのうちのいずれか1種以
上のみを含む骨格であれば特に限定されず、通常の有機
重合体骨格または有機単量体骨格でよい。例えば、ポリ
エーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、飽
和炭化水素系、ポリアクリル酸エステル系、ポリアミド
系、フェノール−ホルムアルデヒド系(フェノール樹脂
系)等の骨格である。また単量体骨格としては、例えば
フェノール系、ビスフェノール系、またはこれらの混合
物が挙げられる。
【0034】これらのうち、ポリエーテル系重合体骨格
は軟質の発泡体を得るために好適に使用される。その例
としては、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレ
ン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレン共重合体等が挙げられる。さらに
具体的な例としては、
【化11】 (ただし、R20,R21は、構成元素としてC,H,N,
O,S,ハロゲンのみを含む炭素数1〜6の2価の有機
基を示し、n,m,lは、1〜300の整数を示す。)
が挙げられる。
【0035】一方、ポリシロキサン骨格に比べてTgが
高い、その他の重合体骨格も発泡体を得るために好適に
使用される。例えばアジピン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等の2塩基酸
とエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、テトラメチレングリコール、ネオペン
チルグリコール等のグリコールとの縮合またはラクトン
類の開環重合で得られるポリエステル系重合体、エチレ
ン−プロピレン系共重合体、ポリイソブチレン、イソブ
チレンとイソプレン等との共重合体、ポリクロロプレ
ン、ポリイソプレン、イソプレンとブタジエン、アクリ
ロニトリル、スチレン等との共重合体、ポリブタジエ
ン、ブタジエンとスチレン、アクリロニトリル等との共
重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン、イソプレン
あるいはブタジエンとアクリロニトリル、スチレン等と
の共重合体を水素添加して得られるポリオレフィン系
(飽和炭化水素系)重合体、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート等のモノマーをラジカル重合して得られ
るポリアクリル酸エステル、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート等のアクリル酸エステルと酢酸ビニル、
アクリロニトリル、メチルメタクリレート、スチレン等
とのアクリル酸エステル系共重合体、前記有機重合体中
でビニルモノマーを重合して得られるグラフト重合体、
ポリサルファイド系重合体、ε−アミノカプロラクタム
の開環重合によるナイロン6、ヘキサメチレンジアミン
とアジピン酸の重縮合によるナイロン66、ヘキサメチ
レンジアミンとセバシン酸の重縮合によるナイロン61
0、ε−アミノウンデカン酸の重縮合によるナイロン1
1、ε−アミノラウロラクタムの開環重合によるナイロ
ン12、上記のナイロンのうち2成分以上の成分を有す
る共重合ナイロン等のポリアミド系重合体、例えばビス
フェノールAと塩化カルボニルより重縮合して製造され
たポリカルボネート系重合体、ジアリルフタレート系重
合体、フェノール−ホルムアルデヒド系(フェノール樹
脂系)骨格としては、例えば、ノボラック型フェノール
樹脂、レゾール型フェノール樹脂、アンモニアレゾール
型フェノール樹脂、ベンジリックエーテル型フェノール
樹脂などが挙げられる。
【0036】これらの重合体骨格に、炭素−炭素二重結
合を有するアルケニル基が導入されて(A)成分の有機
化合物となる。
【0037】アルケニル基は、(B)成分とのヒドロシ
リル化反応による付加反応が可能なものであれば特に限
定されないが、次の式(6)で示されるアルケニル基が
反応性の点から好適である。
【0038】
【化12】 (ただし、R6 は、水素またはメチル基を示す。) このうち、原料の入手の容易さの点からは、
【化13】 が特に好ましい。
【0039】アルケニル基は、2価以上の置換基を介し
て(A)成分の骨格部分に結合していれば良く、2価以
上の置換基は、構成元素としてC、H、N、O、S、ハ
ロゲンのうちのいずれか1種以上のみを含む炭素数0〜
10の置換基であれば特に限定されないが、具体例とし
て、
【化14】 が挙げられる。また、これらの2価以上の置換基の2つ
以上が共有結合によりつながって1つの2価以上の置換
基を構成していてもよい。
【0040】アルケニル基を前記重合体骨格に導入する
方法としては、種々提案されているものを用いることが
できるが、その方法は重合後にアルケニル基を導入する
方法と重合中にアルケニル基を導入する方法とに大別す
ることができる。
【0041】重合後にアルケニル基を導入する方法で
は、例えば、末端、主鎖あるいは側鎖に水酸基、アルコ
キシド基、カルボキシル基、エポキシ基等の官能基を有
する有機重合体に、その官能基に対して反応性を示す活
性基とアルケニル基の両方を有する有機化合物を反応さ
せることによりアルケニル基を末端、主鎖あるいは側鎖
に導入することができる。
【0042】上記官能基に対して反応性を示す活性基と
アルケニル基との両方を有する有機化合物の例として
は、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、アクリル
酸クロライド、アクリル酸ブロマイド等のC3 −C20
不飽和脂肪酸、酸ハライド、酸無水物等やアリルクロロ
ホルメート(CH2 =CHCH2 OCOCl)、アリル
ブロモホルメート(CH2 =CHCH2 OCOBr)等
のC3 −C20の不飽和脂肪族アルコール置換炭酸ハライ
ド、アリルクロライド、アリルブロマイド、ビニル(ク
ロロメチル)ベンゼン、アリル(クロロメチル)ベンゼ
ン、アリル(ブロモメチル)ベンゼン、アリル(クロロ
メチル)エーテル、アリル(クロロメトキシ)ベンゼ
ン、1−ブテニル(クロロメチル)エーテル、1−ヘキ
セニル(クロロメトキシ)ベンゼン、アリルオキシ(ク
ロロメチル)ベンゼン、アリルイソシアネート、アリル
グリシジルエーテル等が挙げられる。
【0043】また、エステル交換法を用いてアルケニル
基を導入する方法がある。この方法は、ポリエステル樹
脂やアクリル樹脂のエステル部分のアルコール残基をエ
ステル交換触媒を用いてアルケニル基含有アルコール又
はアルケニル基含有フェノール誘導体とエステル交換す
る方法である。アルコール残基との交換に用いるアルケ
ニル基含有アルコール及びアルケニル基含有フェノール
誘導体は、少なくとも1個のアルケニル基を有し、少な
くとも1個の水酸基を有するアルコール又はフェノール
誘導体であれば良い。触媒は使用してもしなくても良い
が、使用するとすればチタン系および錫系の触媒が好ま
しい。
【0044】上記方法に用いられる化合物の例として
は、ビニルアルコール、アリルアルコール、3−ブテン
−1−オール、4−ペンテン−1−オール、5−ヘキセ
ン−1−オール、6−ヘプテン−1−オール、7−オク
テン−1−オール、8−ノネン−1−オール、9−デセ
ン−1−オール、2−(アリルオキシ)エタノール、ネ
オペンチルグリコールモノアリルエーテル、グリセリン
ジアリルエーテル、トリメチロールプロパンジアリルエ
ーテル、トリメチロールエタンジアリルエーテル、ペン
タエリスリトールトリアリルエーテル、1,2,6−ヘ
キサントリオールジアリルエーテル、ソルビタンジアリ
ルエーテル、
【化15】 などが挙げられる。この中でも、入手の容易さから、ア
リルアルコール、ビニルアルコール、3−ブテン−1−
オール、2−(アリルオキシ)エタノール、および、
【化16】 が好ましい。
【0045】さらに、上記アルコール又はフェノール誘
導体の酢酸エステル等のエステル化物とポリエステル樹
脂やアクリル樹脂のエステル部分をエステル交換触媒を
用いてエステル交換しながら、生成するポリエステル樹
脂やアクリル樹脂のエステル部分のアルコール残基の酢
酸エステル等の低分子量エステル化物を減圧脱揮等で系
外に留去する方法でアルケニル基を導入する方法もあ
る。
【0046】また、リビング重合によりメチル(メタ)
アクリレート等の重合を行った後、リビング末端をアル
ケニル基を有する化合物によって停止させる方法により
末端にアルケニル基を導入することもできる。
【0047】重合中にアルケニル基を導入する方法で
は、例えば、ラジカル重合法で本発明に用いる(A)成
分の有機重合体骨格を製造する際に、アリルメタクリレ
ート、アリルアクリレート等の分子中にラジカル反応性
の低いアルケニル基を有するビニルモノマーや、アリル
メルカプタン等のラジカル反応性の低いアルケニル基を
有するラジカル連鎖移動剤を用いることにより、有機重
合体骨格の側鎖や末端にアルケニル基を導入することが
できる。
【0048】上記の重合体骨格の側鎖または末端にアル
ケニル基を導入した(A)成分の具体的な例としては、
【化17】 (ただし、R6 は、HまたはCH3 を示し、R22
23,R24,R25,R26,R27は、構成元素としてC,
H,N,O,S,ハロゲンのみを含む炭素数1〜6の2
価の有機基を示し、X,Yは、構成元素としてC,H,
N,O,S,ハロゲンのみを含む炭素数0〜10の2価
の置換基を示し、n,m,lは、1〜300の整数を示
す。)、
【化18】
【化19】 (ただし、式(3)及び式(4)において、R6 は、H
またはCH3 を示し、R7 ,R8 ,R11,R12,R
13は、構成元素としてC,H,N,O,S,ハロゲンの
みを含む炭素数0〜6の2価の置換基を示し、R9 ,R
10,R14,R15,R16は、炭素数0〜6の1価の置換基
を示し、X,Yは、構成元素としてC,H,N,O,
S,ハロゲンのみを含む炭素数0〜10の2価の置換基
を示し、n,m,l,sは、1〜300の整数を示し、
p,qは、0〜3の整数を示す。) フェノール系化合物、ビスフェノール系化合物等の単量
体骨格にアルケニル基を導入するには、前述した重合後
にアルケニル基を導入する方法に準じて行えばよい。
【0049】アルケニル基が導入されるフェノール系化
合物としては、例えば、フェノール、クレゾール、キシ
レノール、レゾルシン、カテコール、ピロガロールなど
が挙げられる。ビスフェノール系化合物としては、例え
ば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、テトラブロモビスフェノールAなどが挙げられ
る。
【0050】上記の単量体骨格にアルケニル基を導入し
た(A)成分の具体的な例としては、
【化20】 (ただし、R6 は、HまたはCH3 を示し、R17は、構
成元素としてC,H,N,O,S,ハロゲンのみを含む
炭素数0〜6の2価の置換基を示し、R18,R19は、炭
素数0〜10の1価の置換基を示し、X,Yは、構成元
素としてC,H,N,O,S,ハロゲンのみを含む炭素
数0〜10の2価の置換基を示し、n,mは、0〜4の
整数を示す。)などが挙げられる。
【0051】なお、(A)成分として1分子内に炭素−
炭素二重結合を2個以上有するブタジエン、イソプレ
ン、デカジエン、ジアリルフタレート、トリメチロール
プロパントリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテ
トラアリルエーテル、1,3−ジイソプロペニルベンゼ
ン、1,4−ジイソプロペニルベンゼンのような低分子
化合物を単独で、又は他のものと併用して用いることも
できる。このような低分子化合物を用いることにより発
泡体の架橋密度を上げることができる。
【0052】(A)成分の有機化合物の炭素−炭素二重
結合の数は、1分子当たりの平均で1.0個を越えるこ
とが好ましく、特に2個以上であることが好ましい。
(A)成分の1分子内の炭素−炭素二重結合の数が1個
以下の場合は、(B)成分と反応してもグラフト構造と
なるのみで架橋構造とならないためである。
【0053】また、(A)成分の有機化合物は、他の成
分との均一な混合が可能で、スプレー、注入等により発
泡体が得られるように、100℃以下の温度において流
動性があることが好ましい。その構造は線状でも枝分か
れ状でもよく、分子量は特に限定されないが、100〜
100,000程度の任意のものが好適に使用でき、ア
ルケニル基含有有機重合体であれば、500〜20,0
00のものが特に好ましい。分子量が500未満では可
とう性の付与等の有機重合体の利用による特徴が発現し
難く、分子量が100,000を越えるとアルケニル基
とSiH基との反応による架橋の効果が発現し難い傾向
がある。
【0054】次に(B)成分である、SiH基(ヒドロ
シリル基)を有する化合物について述べる。
【0055】まず、(B)成分のうち必須成分として用
いられるポリオキシアルキレン基で変性したポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサンについて述べる。
【0056】ポリオキシアルキレン基で変性したポリオ
ルガノハイドロジェンシロキサンを含むことにより、系
の整泡性が良好で、均一で微細なセルを有し、発泡倍率
の高い発泡体を得ることができる。
【0057】このポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンの具体的な例としては、次の式(1)あるいは式
(2)で示される化合物が挙げられる。
【0058】
【化21】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、10≦(m+n+
l)×p≦80であり、R1 は、分子量が100〜10
000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R3
4 ,R5 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基
であって、1個以上のフェニル基を含有していてもよい
ものとする。)
【化22】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、3≦(m+n+
l)×p≦20であり、R1 は、分子量が100〜10
000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R
3 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基であっ
て、1個以上のフェニル基を含有していてもよいものと
する。) 上記式(1)又は式(2)で示されるポリオルガノハイ
ドロジェンシロキサンを得る方法としては、末端に二重
結合(例えばアリル基)やヒドロキシル基等のSiH基
と反応しうる官能基を有するポリオキシアルキレン化合
物と、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンとの反応
による方法や、予めポリオキシアルキレン鎖を有する珪
素化合物を用いてポリオルガノハイドロジェンシロキサ
ンを合成する方法や、あるいは上記珪素化合物とポリオ
ルガノシロキサンとの再分配反応などが利用できる。
【0059】具体的には、例えば次の式(10)、式
(11)、すなわち
【化23】 (ただし、m≧2、l,p≧0、10≦(m+l)×p
≦80であり、R2 ,R3 ,R4 ,R5 は、水素または
炭素数1〜20の炭化水素基であって、1個以上のフェ
ニル基を含有していてもよいものとする。)、
【化24】 (ただし、m≧2、l,p≧0、3≦(m+l)×p≦
20であり、R2 ,R3は、水素または炭素数1〜20
の炭化水素基であって、1個以上のフェニル基を含有し
ていてもよいものとする。)で表される鎖状、環状のポ
リオルガノハイドロジェンシロキサンと、 H2 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OH H2 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OCH32 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OC2 52 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OC3 72 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OC4 92 C=CHCH2 −[(PO)n −(EO)m l
OPh HO−[(PO)n −(EO)m l −CH3 HO−[(PO)n −(EO)m l −C2 5 HO−[(PO)n −(EO)m l −C3 7 HO−[(PO)n −(EO)m l −C4 9 HO−[(PO)n −(EO)m l −Ph (1≦(m+n)×l≦80、 m,n,l≧0)など
との反応や、上記式(10)、式(11)で表される鎖
状、環状のポリオルガノハイドロジェンシロキサンと、
【化25】 (ただし、5≦m≦80であり、R1 は、分子量が10
0〜10000のポリオキシアルキレン鎖を示す。)
や、
【化26】 (ただし、3≦m≦20であり、R1 は、分子量が10
0〜10000のポリオキシアルキレン鎖を示す。)な
どとの再分配、平衡化反応などが挙げられる。
【0060】ここで、式(1)及び式(2)に示したポ
リシロキサンにおいて、全シロキサン単位に対するポリ
オキシアルキレン基が結合した珪素原子の割合、すなわ
ち式(1)及び式(2)における{n/(m+n+
l)}×100(%)を変性率を呼ぶことにする。十分
な整泡性を得るためには、他成分の組成や混合比にもよ
るが、上記変性率は、一般的には5〜90%がよく、5
〜25%が特に好ましい。変性率がこれより低いと
(A)成分との相溶性が悪くなり、整泡性が低下し、発
泡体のセルが微細にならず、場合によっては発泡途中に
破泡が生じ、十分な発泡倍率が得られないことがある。
逆に変性率がこれより高いとヒドロシリル基当量が大き
くなり、この化合物を(B)成分として単独で用いて発
泡体を得るためには、多量の(B)成分を必要とするた
め、発泡倍率の低い発泡体しか得られないので好ましく
ない。
【0061】ポリオキシアルキレン鎖の構造としては、
オキシエチレン単位の割合が多いほうが好ましく、全オ
キシアルキレン単位に対するオキシエチレン単位の割合
は、数単位で50〜100%のものが好ましい。オキシ
アルキレン単位の割合がこれより小さいと十分な整泡性
が得られない。オキシアルキレン鎖の分子量は、特に限
定されないが、数平均分子量で100〜10000が好
ましく、100〜3000がより好ましく、200〜1
000が特に好ましい。数平均分子量がこれより小さい
と十分な整泡性が得られず、逆に大きいとヒドロシリル
基の密度が低下するため、発泡体を製造する上で十分に
硬化させるには多量を用いねばならず、従って、発泡倍
率の低い発泡体しか得られないので好ましくない。
【0062】式(1)及び式(2)で示したオルガノハ
イドロジェンポリシロキサンは、ヒドロシリル基を有す
る他の化合物と併用することができる。その混合比は特
に限定されないが、発泡挙動に影響を与えない程度に他
の化合物を添加するのが望ましい。
【0063】ヒドロシリル基を有する他の化合物の具体
的な例としては、鎖状、環状のポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサン(アルコール、オレフィン、スチレン類
変性体等を含む)や、次の式(12)で示される、ヒド
ロシリル基を含有する分子量30,000以下の有機系
化合物が挙げられる。
【0064】R28Xa (12) (Xは、少なくとも1個のヒドロシリル基を含む基を示
し、R28は、炭素数2〜150の1〜4価の有機基を示
し、aは、1〜4から選ばれる整数を示す。) 式(12)中、Xは、少なくとも1個のヒドロシリル基
を含む基を表すが、具体的に例示するならば、次の式
(13)〜式(15)などで示される、各種の多価ハイ
ドロジェンシロキサンより誘導されたヒドロシリル基、
【化27】 (ただし、1≦(m+n)×l≦10、n≧1であり、
29は、メチル基、エチル基、フェニル基のいずれかを
示し、Zは、構成元素としてC,H,N,O,S,S
i,ハロゲンのみを含む炭素数0〜10の2価の置換基
を示す。)、
【化28】 (ただし、式(14)及び式(15)において、1≦
(m+p)×l+(n+q)×r≦10、m+n≧1、
l,p,q,r≧0であり、R29は、メチル基、エチル
基、フェニル基のいずれかを示し、Zは、構成元素とし
てC,H,N,O,S,Si,ハロゲンのみを含む炭素
数0〜10の2価の置換基を示す。)、および、 −SiHn (CH3 3-n 、−SiHn (C2 5
3-n 、 −SiHn (C6 5 3-n (ただしn=1〜3) −SiH2 (C6 13) −Si(CH3 2 OSi(CH3 2
【化29】 などのヒドロシリル基などが挙げられる。
【0065】式(13)〜式(15)における2価の置
換基Zとしては、
【化30】 が例示される。また、これらの2価の置換基の2つ以上
が共有結合によりつながって1つの2価の置換基Zを構
成していてもよい。
【0066】上記式(12)中のR28は、上記のXと共
有結合を介して直接結合している1価〜4価の有機基で
あれば特に限定されず、その例としては、
【化31】
【化32】
【化33】 が挙げられる(上記式中、ビシクロ環を有する化合物に
おける波線は、エンド、エキソのどちらでもよいことを
表す)。これらの中でも、
【化34】 が好ましい。
【0067】なお、本発明中の(B)成分におけるヒド
ロシリル基の個数については、少なくとも1分子中に平
均して1個あればよいが、相溶性を損なわない限り多い
ほうが好ましい。本発明の(A)成分と(B)成分とを
ヒドロシリル化反応により硬化させる場合、該ヒドロシ
リル基の個数が2個未満であると、硬化が遅く、硬化不
良を起こす場合が多い。また、本発明の(B)成分と
(C)成分とが脱水素縮合して、発泡に関与するのであ
るから、該ヒドロシリル基の個数は、目的とする発泡倍
率によって決まるが、一般に3個以上であることが好ま
しい。
【0068】次に(C)成分の、OH基を有する化合物
について述べる。
【0069】本発明で用いるOH基を有する化合物の種
類は特に限定されないが、従来のシリコーンフォームで
多く用いられているOH基含有(ポリ)シロキサンでは
なく、塗料のはじきの原因と考えられるシロキサン結合
を分子骨格中に含まず、OH基が炭素原子と直接結合し
ている有機化合物および水のいずれか一方または両方を
用いるのが好ましく、これにより炭素−炭素二重結合を
有する有機化合物を使用する効果がより顕著になる。O
H基が炭素原子と直接結合している化合物とは、アルコ
ール類、カルボン酸類等である。
【0070】アルコール類としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n
−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノ
ール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレング
リコールモノアリルエーテル、グリセリンジアリルエー
テルなどの1価のアルコール、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、
1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレン
グリコール、1,9−ノナメチレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、スクロース、グリセリンモノアリル
エーテルなどの多価アルコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコールおよびこれらの共重合
体、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテル
ポリオール(ソルビトール、スクロース、テトラエチレ
ンジアミン、エチレンジアミン等を開始剤とした一分子
内にOH基を3個以上含むものも含む)、アジペート系
ポリオール、ポリカプロラクトン系ポリオール、ポリカ
ーボネート系ポリオールなどのポリエステルポリオー
ル、エポキシ変性ポリオール、ポリエーテルエステルポ
リオール、ベンジリックエーテル型フェノールポリオー
ルなどのフェノール系ポリオール、ルミフロン(旭硝子
社製)などのフッ素ポリオール、ポリブタジエンポリオ
ール、水添ポリブタジエンポリオール、ひまし油系ポリ
オール、ハロゲン含有難燃性ポリオール、リン含有難燃
性ポリオール、フェノール、クレゾール、キシレノー
ル、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、ビスフェ
ノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールS、フェ
ノール樹脂などのフェノール性OH基を有する化合物、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチルビニルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド、東亜合成化学工業(株)製のアロニクス57
00、4−ヒドロキシスチレン、日本触媒化学工業
(株)製のHE−10、HE−20、HP−10および
HP−20(いずれも末端にOH基を有するアクリル酸
エステルオリゴマー)、日本油脂(株)製のブレンマー
PPシリーズ(ポリプロピレングリコールメタクリレー
ト)、ブレンマーPEシリーズ(ポリエチレングリコー
ルモノメタクリレート)、ブレンマーPEPシリーズ
(ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールメ
タクリレート)、ブレンマーAP−400(ポリプロピ
レングリコールモノアクリレート)、ブレンマーAE−
350(ポリエチレングリコールモノアクリレート)、
ブレンマーNKH−5050(ポリプロピレングリコー
ルポリトリメチレンモノアクリレート)およびブレンマ
ーGLM(グリセロールモノメタクリレート)、OH基
含有ビニル系化合物とε−カプロラクトンとの反応によ
り得られるε−カプロラクトン変性ヒドロキシアルキル
ビニル系モノマーなどのOH基含有ビニル系モノマー
(これらは(A)成分と(C)成分の兼用物質としても
利用できる)、前記OH基含有ビニル系モノマーとアク
リル酸、メタクリル酸、それらの誘導体などとの共重合
により得ることができるOH基を有するアクリル樹脂、
その他アルキド樹脂、エポキシ樹脂などのOH基を有す
る樹脂が挙げられる。
【0071】これらのOH基含有化合物の中でも、硬化
反応時の発熱による蒸発・気化等によって気泡の合一、
肥大化、破泡等の悪影響を及ばさないことから、炭素数
3以上のアルコールが望ましく、具体的には、n−プロ
パノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、i
so−ブタノール、tert−ブタノール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル等が好ましい。さら
にSi−H基との反応の容易さや脱水素縮合が進行して
も架橋が起こらないこと、および取扱いの際の臭気の面
から、n−プロパノール、n−ブタノール、エチレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル等の1級アルコールが特に好ましい。
【0072】一方、カルボン酸類としては、酢酸、プロ
ピオン酸、n−酪酸、イソ酪酸、n−吉草酸、ヘキサン
酸、2−エチルヘキサン酸、マロン酸、こはく酸、アジ
ピン酸、meso−1,2,3,4−テトラカルボン
酸、安息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸
等が挙げられる。この中でも、Si−H基との反応の容
易さや脱水素縮合が進行しても架橋が起こらないことか
ら1価のカルボン酸が好ましく、さらに取扱時の臭気の
面から2−エチルヘキサン酸が特に好ましい。
【0073】水酸基当量が大きくなると添加するOH基
含有化合物の体積が大きくなり、発泡倍率が上がらなく
なるため、水酸基当量が1〜33mmol/gの化合物
が好ましく、反応性の点から2.5〜25mmol/g
のものがより好ましい。
【0074】また発泡速度の調整のために2種類以上の
OH化合物を併用することも可能である。併用する例と
してはn−プロパノール等の1級アルコールとiso−
プロパノール等の2級アルコール、カルボン酸と1級ア
ルコール、あるいはカルボン酸と水との組み合わせが好
ましい。さらに硬化時間の調整のためにエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン等の2価以上の多価OH化合物やエチレ
ングリコールモノアリルエーテル、グリセリンモノアリ
ルエーテル、グリセリンジアリルエーテル、ペンタエリ
スリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールト
リアリルエーテル、ウンデシレン酸等の分子内にヒドロ
シリル化可能な炭素−炭素二重結合とOH基との両方を
合わせ持つ化合物を使用することもできる。
【0075】なお、1分子内に2個以上のOH基を有す
る(C)成分を用いた場合は、(B)成分と(C)成分
との反応で水素ガスを発生するとともに架橋構造を作る
ため、硬化時間の調整のために少量を補助的に使用する
ことは可能であるが、多量に用いるのは十分な発泡を行
う前に硬化してしまうために望ましくない。また、1分
子内に炭素−炭素二重結合とOH基とを有する化合物を
(A)成分と(C)成分の兼用物質として用いることも
できる。
【0076】上記(A)〜(C)の3成分の配合割合
は、各成分の構造、目的とする発泡倍率、目的とする物
性により適宜選択されるものであって特に限定はされな
いが、(B)成分のSiH基のモル数xと、(A)成分
の炭素−炭素二重結合のモル数yおよび(C)成分のO
H基のモル数zの和との比率が、x:y+z=30:1
〜1:30であることが好ましい。さらに好ましくは、
x:y+z=10:1〜1:10である。SiH基のモ
ル比がx:y+z=30:1を越えると架橋密度が低く
なり、十分な機械的強度が得られず、x:y+z=1:
30未満であると十分な発泡、硬化が起こらない。
【0077】また、(A)成分の炭素−炭素二重結合の
モル数yと(C)成分のOH基のモル数zとの比率には
特に限定はなく、目的とする発泡倍率、目的とする物
性、(A)成分の骨格、(C)成分の種類により、適宜
選定することができるが、一般的にはy:z=100:
1〜1:100が好ましく、y:z=10:1〜1:2
0がより好ましい。
【0078】本発明では、上記(B)成分と(C)成分
との脱水素縮合、及び(A)成分と(B)成分との付加
反応(ヒドロシリル化反応)のための触媒を適宜用いる
ことができる。
【0079】ヒドロシリル化触媒としては、白金の単
体、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等の担体に固
体白金を担持させたもの、塩化白金酸、塩化白金酸とア
ルコール、アルデヒド、ケトン等との錯体、白金−オレ
フィン錯体(例えば、Pt(CH2 =CH2 2 (PP
3 2 、Pt(CH2 =CH2 2 Cl2 )、白金−
ビニルシロキサン錯体(例えば、Ptn (ViMe2
iOSiMe2 Vi)n、Pt[(MeViSi
O)4 m )、白金−ホスフィン錯体(例えば、Pt
(PPh3 4 、Pt(PBu3 4 )、白金−ホスフ
ァイト錯体(例えば、Pt[P(OPh)3 4 、Pt
[P(OBu)3 4 )(式中、Meはメチル基、Bu
はブチル基、Viはビニル基、Phはフェニル基を表
し、n,mは、整数を示す。)、ジカルボニルジクロロ
白金、カールシュテト(Karstedt)触媒、ま
た、アシュビー(Ashby)の米国特許第31596
01号および3159662号明細書中に記載された白
金−炭化水素複合体、ならびにラモロー(Lamore
aux)の米国特許第3220972号明細書中に記載
された白金アルコラート触媒が挙げられる。さらに、モ
ディック(Modic)の米国特許第3516946号
明細書中に記載された塩化白金−オレフィン複合体も本
発明において有用である。また、白金化合物以外の触媒
の例としては、RhCl(PPh3 3 、RhCl3
Rh/Al2 3 、RuCl3 、IrCl3 、FeCl
3 、AlCl3 、PdCl2 ・2H2 O、NiCl2
TiCl4 等が挙げられる。これらの中では、触媒活性
の点から塩化白金酸、白金−オレフィン錯体、白金−ビ
ニルシロキサン錯体等が好ましい。また、これらの触媒
は単独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。
【0080】触媒の添加量は特に限定されないが、Si
H基1モルに対して、10-1〜10-8モルの範囲が好ま
しく、より好ましくは、10-2〜10-6モルの範囲であ
る。
【0081】上記の触媒と共に、助触媒としてホスフィ
ン系化合物およびホスフィン錯体を使用することができ
る。そのようなホスフィン系化合物としては、トリフェ
ニルホスフィン、PMe3 、PEt3 、PPr3 (ここ
で、Prはプロピル基を表す。以下同様。)、P(n−
Bu)3 、P(cyclo−C6 113 、P(p−C
6 4 Me)3 、P(o−C6 4 Me)3 等があるが
これらに限定されるものではない。ホスフィン錯体とし
ては例えば、Cr(CO)5 PPh3 、Cr(CO)4
(PPh3 2 (シスおよびトランス異性体)、Cr
(CO)3 (PPh3 3 (facおよびmer異性
体)、これらCr化合物のMoおよびV類縁体、Fe
(CO)4 PPh3 、Fe(CO)3 (PPh3 2
ならびにこれらFe化合物のRuおよびOs類縁体、C
oCl2 (PPh3 )、RhCl(PPh3 3 、Rh
Cl(CO)(PPh3 3 、IrCl(CO)(PP
h)2 、NiCl2 (PPh)2 、PdCl2 (PP
h)2 、PtCl2 (PPh)2 、およびClAu(P
Ph3 )がある。さらに、トリフェニルホスフィン以外
のホスフィンを含有する上記の金属の錯体等のような金
属錯体も有効な助触媒となりうる。さらに、P(OP
h)3 等のようなホスファイト、AsPh3 等のような
アルシンおよびSbPh3 などのようなスチビンを含有
する錯体も有効な助触媒となりうる。
【0082】助触媒の添加量は特に限定されないが、触
媒1モルに対して、10-2〜102モルの範囲が好まし
く、より好ましくは10-1〜101 モルの範囲である。
【0083】本発明の樹脂組成物には、発泡の制御、発
泡倍率の向上などの目的で、前記(A)〜(C)成分に
加え、(D)成分として発泡剤を添加することができ
る。本発明中の(D)成分である発泡剤は特に制限はな
く、例えば通常、ポリウレタン、フェノール、ポリスチ
レン、ポリオレフィン等の有機発泡体に用いられるもの
から選択して用いることが可能である。安定した発泡体
を製造するには、揮発性化合物を発泡剤として予め組成
物に添加し、発熱や減圧により発泡させる方法が好まし
く、その沸点は100℃以下が好ましく、50℃以下が
より好ましい。
【0084】揮発性化合物の種類は特に限定されない
が、作業性と安全性との面から、炭化水素、フロン、エ
ーテルなどの有機化合物、二酸化炭素、窒素、空気など
から選ばれる化合物を単独あるいは併用して用いること
が好ましい。
【0085】炭化水素としては、メタン、エタン、プロ
パン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペ
ンタン、ネオペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペン
タン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、
2,3−ジメチルブタン、シクロペンタン、シクロブタ
ン、シクロペンタン、シクロヘキサン等が挙げられる。
【0086】フロン類としては、トリクロロフルオロメ
タン(R11)、ジクロロジフルオロメタン(R1
2)、クロロトリフルオロメタン(R13)、ブロモト
リフルオロメタン(R13B1)、テトラフルオロメタ
ン(R14)、ジクロロフルオロメタン(R21)、ク
ロロジフルオロメタン(R22)、トリフルオロメタン
(R23)、ジフルオロメタン(R32)、フルオロメ
タン(R41)、テトラクロロジフルオロエタン(R1
12)、トリクロロトリフルオロエタン(R113)、
ジクロロテトラフルオロエタン(R114)、ジブロモ
テトラフルオロエタン(R114B2)、クロロペンタ
フルオロエタン(R115)、ヘキサフルオロエタン
(R116)、クロロトリフルオロエタン(R12
3)、テトラフルオロエタン(R134a)、ジクロロ
フルオロエタン(R141b)、クロロジフルオロエタ
ン(R142b)ジフルオロエタン(R152a)、オ
クタフルオロプロパン(R218)、ジクロロペンタフ
ルオロプロパン(R225)、ヘキサフルオロプロパン
(R236ea)、ペンタフルオロプロパン(R245
fa)、オクタフルオロシクロブタン(RC318)、
ヘキサフルオロブタン(R356mffm)、ペンタフ
ルオロブタン(R365mfc)、デカフルオロヘキサ
ン(R4310mee)などが挙げられる。環境問題な
どを考慮すると、クロロフルオロカーボン(CFC)よ
りは、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)、
いわゆる代替フロンが好ましく、さらにハイドロフルオ
ロカーボン(HFC)を使用するのが特に好ましい。す
なわち、テトラフルオロエタン、ジフルオロエタン、オ
クタフルオロプロパン、ヘキサフルオロプロパン、ペン
タフルオロプロパン、オクタフルオロシクロブタン、ヘ
キサフルオロブタン、ペンタフルオロブタンが特に優れ
ている。
【0087】エーテル類としては、ジメチルエーテル、
ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジプロピル
エーテル、ジイソプロピルエーテル、ブチルメチルエー
テル、ブチルエチルエーテル、tert−ブチルメチル
エーテル、tert−ブチルエチルエーテル、1,1ー
ジメチルプロピルメチルエーテル、メチルペンタフルオ
ロエチルエーテル、2,2,2−トリフルオロエチルエ
ーテル、メチル(トリフルオロメチル)テトラフルオロ
エチルエーテル等が挙げられる。
【0088】また、他の発泡方法として、例えばNaH
CO3 、(NH4 2 CO3 、NH4 HCO3 、NH2
NO2 、Ca(N3 2 、NaBH4 などの無機系発泡
剤、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリ
ル、バリウムアゾジカルボキシレート、ジニトロソペン
タメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒドラ
ジッドなどの有機系発泡剤、イソシアネートと活性水素
基含有化合物との反応による二酸化炭素の発生、機械的
な攪拌等などを併用することも可能である。
【0089】本発明の樹脂組成物には、さらに充填剤、
老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、接着性改
良剤、難燃剤、ポリジメチルシロキサン−ポリアルキレ
ンオキシド系界面活性剤あるいは有機界面活性剤(ポリ
エチレングリコールアルキルフェニルエーテル等)など
の整泡剤、酸あるいは塩基性化合物(SiH基とOH基
との反応調整のための添加剤であり、酸で縮合反応を抑
制し、塩基で加速する。)、保存安定改良剤、オゾン劣
化防止剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、カップリング
剤、酸化防止剤、熱安定剤、導電性付与剤、帯電防止
剤、放射線遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑
剤、顔料、金属不活性化剤、物性調整剤などを本発明の
目的および効果を損なわない範囲において添加すること
ができる。
【0090】上記充填剤の具体例としては、たとえば、
ガラス繊維、炭素繊維、マイカ、グラファイト、ケイソ
ウ土、白土、ヒュームシリカ、沈降性シリカ、無水ケイ
酸、アルミナ、カーボンブラック、炭酸カルシウム、ク
レー、タルク、酸化チタン、炭酸マグネシウム、硫酸バ
リウム、石英、アルミニウム微粉末、フリント粉末、亜
鉛末、無機バルーン、ゴムグラニュー、木粉、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂などが挙げられ
る。
【0091】上記老化防止剤としては、一般に用いられ
ている老化防止剤、たとえばクエン酸やリン酸、硫黄系
老化防止剤などが用いられる。
【0092】上記硫黄系老化防止剤としては、メルカプ
タン類、メルカプタンの塩類、スルフィドカルボン酸エ
ステル類や、ヒンダードフェノール系スルフィド類を含
むスルフィド類、ポリスルフィド類、ジチオカルボン酸
塩類、チオウレア類、チオホスフェイト類、スルホニウ
ム化合物、チオアルデヒド類、チオケトン類、メルカプ
タール類、メルカプトール類、モノチオ酸類、ポリチオ
酸類、チオアミド類、スルホキシド類などが挙げられ
る。
【0093】上記ラジカル禁止剤としては、たとえば
2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、テトラキス(メチレン−3(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート)メタンなどのフェノール系ラジカル禁止剤や、フ
ェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、
N,N’−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、フェ
ノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジ
アミンなどのアミン系ラジカル禁止剤などが挙げられ
る。
【0094】上記紫外線吸収剤としては、例えば2
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジン)セバケートなどが挙げら
れる。
【0095】上記接着性改良剤としては、一般に用いら
れている接着剤やアミノシラン化合物、エポキシシラン
化合物などのシランカップリング剤、その他の化合物を
用いることができる。このような接着性改良剤の具体例
としては、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、γ−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチ
ル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、クマロン
−インデン樹脂、ロジンエステル樹脂、テルペン−フェ
ノール樹脂、α−メチルスチレン−ビニルトルエン共重
合体、ポリエチルメチルスチレン、アルキルチタネート
類、芳香族ポリイソシアネートなどを挙げることができ
る。
【0096】上記難燃剤としては、テトラブロモビスフ
ェノールA、テトラブロモビスフェノールAエポキシ、
デカブロモジフェニルオキサイドなどのハロゲン系剤、
トリエチルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリス(クロロ
プロピル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)
ホスフェート、ポリ燐酸アンモニウム、赤燐などの燐系
難燃剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三
酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどの無機系難燃剤
などがあげられる。これら難燃剤は、単独で使用しても
併用しても良い。
【0097】次に本発明の発泡体の製造方法について述
べる。
【0098】本発明の発泡性樹脂組成物と触媒、さらに
必要に応じて添加剤を混合し、発泡硬化させることによ
り発泡体が製造される。発泡硬化させる温度は、100
℃以下が好ましく、現場発泡への適用を考えると常温に
近いのがより好ましい。100℃を越える高温では、
(A)成分と(B)成分との付加型の架橋(硬化)反応
速度が大きくなりすぎ、(B)成分と(C)成分との反
応で発生する水素ガスによる発泡とのバランスがとり難
い。
【0099】また、本発明では、発泡体の製造は、本発
明の発泡性樹脂組成物と触媒、さらに必要に応じて添加
剤を適当に組み合わせて事前に混合した2液又はそれ以
上の数の別々の混合物を使用直前に混合し、基材表面に
直接塗布し、現場発泡させる方法や、同様の混合物を使
用直前に混合し、注入発泡させる方法によるのが望まし
い。混合方法としてはハンドミキシング、電動ミキサ
ー、スタティックミキサー、衝突混合等の方法を用いる
ことができる。特に現場発泡させる場合にはスタティッ
クミキサーまたは衝突混合を用いることが好ましい。
【0100】本発明の発泡性樹脂組成物と触媒とを、さ
らに必要に応じて添加剤を事前に混合した2液又はそれ
以上の数の別々の混合物とする場合の組み合わせ方とし
ては次のようなものが挙げられるが、すべての成分を混
合する前に水素の発生や硬化が進行しない組み合わせで
あればよく、これらには限定されない。すなわち、(1)
(A)成分の一部および(B)成分の混合物と、(A)
成分の一部、(C)成分および触媒との混合物との2液
とする、(2)(A)成分、(C)成分および触媒の混合
物と、(B)成分のみとの2液とする、あるいは(3)
(A)成分および(C)成分の混合物と、(B)成分お
よび触媒の混合物との2液とする、等である。
【0101】(D)成分の添加方法には特に制限がな
く、また上記のいずれの方法へも適用可能である。
【0102】発泡体の成形方法も特に制限されず、押出
し発泡法、連続発泡方法、注型成形方法、不連続成形方
法、または現場発泡施工方法など、ポリウレタンフォー
ム、フェノールフォーム、シリコーンフォーム等の製造
に使用される各種発泡成形方法が適宜利用できる。
【0103】上記連続発泡方法としては、ベルトコンベ
ア上に連続的に繰り出される紙またはプラスチックフィ
ルムの上で自由に発泡させるスラブ発泡法や、紙、ベニ
ヤ板、金属板などの面材とともに成形し、ラミネートす
るダブルコンベア法などが用いられる。注型成形方法
は、所望形状の型内に吐出発泡させて、キュア硬化させ
て、型の内面形状に添った成形品を作り上げる方法であ
る。不連続成形方法は、サンドイッチパネル等の成形に
用いられる。現場施工方法としては、一液型簡易スプレ
ー法、二液型スプレー法、二液型注入法、二液型塗布法
などがあり、主に建築断熱用途に用いられる。
【0104】本発明における発泡体の発泡倍率は、(発
泡体の体積)/((発泡体の体積)−(発泡体の空隙の
体積))として表した。発泡倍率においては特に制限は
ないが、発泡体であることによる有用な特徴が顕著とな
る2倍以上、特に4倍以上であることが好ましい。
【0105】上記したように、本発明の発泡性樹脂組成
物は、常温あるいは比較的低温の加熱下において発泡す
るので現場発泡が可能であり、またイソシアネートを含
まず低毒性で、かつ発泡倍率を上げることにより単位体
積当たりの価格を下げることが可能であるという効果を
有するものである。
【0106】また、この発泡性樹脂組成物を用いること
を特徴とする本発明の製造方法によれば、耐候性、塗装
性、接着性が良好であり、燃焼時に有害なガスの発生が
ないという優れた特徴を有する発泡体が得られる。
【0107】しかも、(A)成分の組成(骨格と架橋点
間分子量)や各成分の配合比率等の選択により、硬質発
泡体から軟質発泡体まで製造可能で、発泡倍率も低倍率
から高倍率まで設定できる。さらに、化学発泡と架橋の
反応速度をコントロールすることが可能であり、(B)
成分に特定の構造を持つ化合物を用いることにより、セ
ル構造が微細で均一な発泡体を作製することも可能であ
る。
【0108】
【実施例】以下に本発明の実施例及び比較例を示す。
【0109】合成例1 温度計、還流冷却器、滴下ロート、攪拌モータを備えた
四つ口フラスコに、ビスフェノールA114g、炭酸カ
リウム145g、臭化アリル140g、アセトン250
mlを入れ、60℃で12時間撹拌した。これを静置し
て上澄み液をとり、分液ロートで水酸化ナトリウム水溶
液により洗浄し、その後水洗した。油層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥させた後、エバポレーターで溶媒を留去したと
ころ、淡黄色の液体126gが得られた。この液体は、
1H−NMRにより、ビスフェノールAのOH基がアリ
ルエーテル化したアリル化ビスフェノールであることが
わかった。収率は82%であり、純度は95%以上であ
った。
【0110】合成例2 合成例1で得られたアリル化ビスフェノールを窒素雰囲
気下で攪拌しながら180℃で3時間加熱したところ、
黄褐色の粘稠な液体(A−1)が得られた。これは、 1
H−NMRの測定によりアリル基がクライゼン転位した
C−アリル化ビスフェノールであることが確認された。
【0111】合成例3 (O−アリル化ノボラック型フェノール樹脂の合成)温
度計、還流冷却器、滴下ロート、攪拌モータを備えた四
つ口フラスコに、ノボラック型フェノール樹脂(PSM
4261、群栄化学(株)製、OH含量9.71mmo
l/g)36.9g及びアセトン160mlを入れ、攪
拌しながら炭酸カリウム50gを添加した。アリルブロ
マイド52gを少量づつ滴下したのち、55℃で6時間
反応させた。これをろ過し、濃縮して、アルカリ、酸の
順で洗浄し、珪酸アルミニウム7.4gを添加して攪拌
した後、さらにろ過、濃縮して、ヨウ素価により測定し
た不飽和基含量が7.3mmol/gの生成物40gを
得た。この生成物は、 1H−NMRの測定により水酸基
がアリル化されたO−アリル化ノボラック型フェノール
樹脂(A−2、アリルエーテル型)であることが確認さ
れた。
【0112】合成例4 (C−アリル化ノボラック型フェノール樹脂の合成)合
成例3で得られたアリル化ノボラック型フェノール樹脂
(A−2)40gを窒素雰囲気下で攪拌しながら180
℃で3時間加熱して、ヨウ素価により測定した不飽和基
含量が7.3mmol/gの転位生成物40gを得た。
この生成物は、 1H−NMRの測定によりアリル基がク
ライゼン転位したC−アリル化ノボラック型フェノール
樹脂(A−3、アリルフェノール型)であることが確認
された。
【0113】合成例5 1リットルの四つ口フラスコに、撹拌棒、滴下ロート、
上部に三方コックを付けた冷却管、温度計をセットし
た。このフラスコにメチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(信越化学(株)、KF−99)120g(SiH基
2.0mol)、白金−ビニルシロキサン錯体のキシレ
ン溶液241μl(白金原子にして2.0×10-2mm
ol)、トルエン120mlを入れた。混合液を80℃
に加熱し、滴下ロートから片末端がメチル基、もう一方
の末端がアリル基でそれぞれ変性されたエチレンオキシ
ド重合体(数平均分子量350)70g(アリル基0.
20mol)をトルエン70mlに溶解させたものを
0.5時間かけて滴下し、終了後80℃でそのまま2時
間撹拌した。
【0114】反応混合物を 1H−NMRにより、ビニル
基のピークが消失したことを確認し、冷却した後、活性
炭10gを加え、室温で1時間撹拌した。混合物を濾過
し、濾液を濃縮することにより、ポリオキシアルキレン
基で変性したメチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−1)を粘稠液体として得た。このポリシロキサンのS
iH価を測定したところ、9.1mmol/gであっ
た。
【0115】合成例6 合成例5に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン120g、エチレンオキシド重合体195g(アリル
基0.50mol)を用いて同様の操作を行い、ポリオ
キシアルキレン基で変性したメチルハイドロジェンシロ
キサン(B−2)を粘稠液体として得た。SiH価は
4.9mmol/gであった。
【0116】合成例7 合成例5に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン120g、エチレンオキシド重合体28g(アリル基
0.08mol)を用いて同様の操作を行い、ポリオキ
シアルキレン基で変性したメチルハイドロジェンシロキ
サン(B−3)を粘稠液体として得た。SiH価は1
0.0mmol/gであった。
【0117】合成例8 合成例5に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン120g、片末端がメチル基、もう一方の末端がアリ
ル基でそれぞれ変性されたエチレンオキシド重合体(数
平均分子量550)110g(アリル基0.2mol)
を用いて同様の操作を行い、ポリオキシアルキレン基で
変性したメチルハイドロジェンシロキサン(B−4)を
粘稠液体として得た。SiH価は7.4mmol/gで
あった。
【0118】合成例9 合成例5に準じて、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン120g、スチレン52g(0.5mol)を用いて
同様の操作を行い、スチレンで変性したメチルハイドロ
ジェンポリシロキサン(B−5)を粘稠液体として得
た。SiH価は7.6mmol/gであった。
【0119】実施例1 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例5で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−1)11.0g(SiH基100mmol)、水0.
54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニル
ホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹
拌して、混合した。この混合物に白金−ビニルシロキサ
ンのキシレン溶液(白金原子で1.9重量%)0.60
gを加えて撹拌し、容積既知の直方体に注入した。25
℃で10分間静置したところ、硬質の発泡体が得られ
た。得られた発泡体を容器の上部によって切断し、重量
を測定し密度を求め、触媒添加前に求めた発泡前の密度
から発泡倍率を求めたところ、約25倍であった。ま
た、切断面を光学顕微鏡を用いてセルの形状を観察した
ところ、大部分のセルの径が0.3〜0.7mmの均一
な構造であることがわかった。
【0120】実施例2 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例6で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−2)20.4g(SiH基100mmol)、水0.
54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニル
ホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹
拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様にして
白金触媒溶液0.60gを加え、硬質の発泡体を得た。
この発泡体の発泡倍率は、18倍であった。
【0121】比較例1 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例7で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−3)10.0g(SiH基100mmol)、水0.
54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニル
ホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹
拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様にして
白金触媒溶液0.60gを加えた。発泡体の発泡倍率は
5倍であり、セルは、径が0.5〜3mmの不均一な構
造であった。
【0122】比較例2 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、メチルハイ
ドロジェンポリシロキサン(信越化学(株)、KF−9
9)6.0g(SiH基100mmol)、水0.54
g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニルホス
フィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹拌し
て、混合した。この混合物に、実施例1と同様にして白
金触媒溶液0.60gを加えた。発泡体の発泡倍率は5
倍であり、セルは、径が0.5〜3mmの不均一な構造
であった。
【0123】実施例3 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例8で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−4)13.5g(SiH基100mmol)、水0.
54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニル
ホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹
拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様にして
白金触媒溶液0.60gを加え、硬質の発泡体を得た。
発泡体の発泡倍率は22倍であった。
【0124】実施例4 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例5で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−1)5.5g(SiH基50mmol)、合成例9で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−5)6.6g(SiH基50mmol)、水0.54
g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニルホス
フィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹拌し
て、混合した。この混合物に実施例1と同様にして白金
触媒溶液0.60gを加え、硬質の発泡体を得た。発泡
体の発泡倍率は22倍であった。
【0125】比較例3 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例9で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−5)13.2g(SiH基100mmol)、水0.
54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェニル
ホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを撹
拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様にして
白金触媒溶液0.60gを加えた。発泡体の発泡倍率は
5倍であり、セルは、径が0.3〜5mmの不均一な構
造であった。
【0126】実施例5 合成例3で製造したO−アリル化ノボラックフェノール
(A−2)9.6g(ビニル基70mmol)、合成例
5で製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン
(B−1)11.0g(SiH基100mmol)、水
0.54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェ
ニルホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19g
を撹拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様に
して白金触媒溶液0.60gを加え、硬質の発泡体を得
た。発泡体の発泡倍率は15倍であった。
【0127】実施例6 合成例4で製造したC−アリル化ノボラックフェノール
(A−3)9.6g(ビニル基70mmol)、合成例
5で製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン
(B−1)11.0g(SiH基100mmol)、水
0.54g、2−エチルヘキサン酸2.2g、トリフェ
ニルホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19g
を撹拌して、混合した。この混合物に実施例1と同様に
して白金触媒溶液0.60gを加え、硬質の発泡体を得
た。発泡体の発泡倍率は15倍であった。
【0128】実施例7 末端がアリルアルコールで変性された無水フタル酸/ジ
エチレングリコール共重合体(A−4)20.4g(ビ
ニル基70mmol)、合成例5で製造した変性メチル
ハイドロジェンポリシロキサン(B−1)11.0g
(SiH基100mmol)、水0.54g、1−プロ
パノール1.0g、トリフェニルホスフィンのキシレン
溶液(1重量%)0.19gを撹拌して、混合した。こ
の混合物に実施例1と同様にして白金触媒溶液0.60
gを加え、硬質の発泡体を得た。発泡体の発泡倍率は1
0倍であった。
【0129】実施例8 実施例7における無水フタル酸/ジエチレングリコール
共重合体(A−4)を末端がアリルエーテルで封鎖され
たポリプロピレンオキシド(A−5)100.5g(ビ
ニル基70mmol)に代えた以外は同様の操作を行
い、発泡倍率10倍の発泡体を得た。
【0130】比較例4 2液型シリコーンRTVフォーム(東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン(株)製、SEF−10)を使用説明書
に従い作製した。
【0131】実施例9 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g(ビニル基70mmol)、合成例5で
製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサン(B
−1)11.0g(SiH基100mmol)、n−プ
ロパノール0.6g、n−ブタン1.5g、トリフェニ
ルホスフィンのキシレン溶液(1重量%)0.19gを
撹拌して、混合した。この混合物に白金−ビニルシロキ
サンのキシレン溶液(白金原子で1.9重量%)0.6
0gを加えて撹拌した結果、発泡倍率が25倍のセル荒
れのない良好な硬質発泡体が得られた。
【0132】実施例10 実施例9におけるn−ブタンを、ペンタフルオロプロパ
ン(R245fa)1.7gに代えた以外は同様の操作
を行い、発泡倍率が30倍のセル荒れのない良好な硬質
発泡体を得た。
【0133】実施例11 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)10.8g、n−プロパノール0.6gに白金−ビ
ニルシロキサンのキシレン溶液(白金原子で1.9重量
%)0.15g、テトラフルオロエタン(R134a)
2.0gをオートクレーブ内で混合した組成物と、合成
例5で製造した変性メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン(B−1)10.6gとを混合しながら吐出したとこ
ろ、発熱とともに発泡し、発泡倍率20倍の発泡体が得
られた。
【0134】実施例12 合成例2で製造したC−アリル化ビスフェノール(A−
1)15.4g、水0.2gに白金−ビニルシロキサン
のキシレン溶液(白金原子で1.9重量%)0.1gを
撹拌した組成物を100mLのステンレス製オートクレ
ーブに入れ、撹拌しながら、二酸化炭素で10kgf/
cm2 に加圧した(A液)。合成例5で製造した変性メ
チルハイドロジェンポリシロキサン(B−1)11.0
gを他のオートクレーブに入れ、同様に二酸化炭素で1
0kgf/cm2 に加圧した(B液)。A液とB液をヒ
ーターで温度調節しながら徐々に吐出した結果、発泡倍
率10倍の発泡体が得られた。
【0135】実施例1〜12および比較例1〜4で得ら
れた発泡体の特性値を表1に示す。
【0136】なお、整泡性、塗装性、接着性の評価方法
は、次の通りである。
【0137】(1)整泡性 発泡体を目視評価し、セルの荒れが観察されないものを
○、セルの荒れが観察されるものを×とした。
【0138】(2)塗装性 発泡体サンプルの表面に水系アクリル塗料3種類を室温
下塗布し、風乾させ、塗膜の状態を目視によって次の通
り判定した。
【0139】 ○・・塗膜を形成した、 ×・・塗料をはじいた。
【0140】(3)接着剤による接着性 2液型エポキシ系接着剤(セメダイン(株)製、セメダ
イン3000ゴールド)をアルミ試験片に塗布後発泡体
サンプルの表面に密着させ1時間室温下で養生した後、
手ではがし、剥離状態を目視により観察した。
【0141】
【表1】
【表2】
【表3】
【0142】
【発明の効果】請求項1〜11に記載の本発明の発泡性
樹脂組成物によれば、塗装性、接着性等が良好であり、
かつ整泡性が良好で発泡倍率の高い、硬質、半硬質また
は軟質の発泡体が、常温あるいは比較的低温の加熱下に
おいて得られる。従って、現場発泡が可能となり、また
発泡倍率を上げることにより単位体積当たりの価格を下
げることができる。
【0143】特に(A)成分の組成(骨格と架橋点間分
子量)の選択により硬質発泡体から軟質発泡体までで
き、発泡倍率も低倍率から高倍率まで調整でき、また、
(B)成分の選択により、整泡性が改良され、微細なセ
ルを有し、しかも発泡倍率の高い発泡体を得ることがで
き、さらに、発泡と架橋の反応速度コントロールによ
り、均一で微細なセル構造を得ることができるので、種
々の用途に広く適用することができる。
【0144】また、これら本発明の発泡性樹脂組成物
は、イソシアネートを含まず低毒性である。
【0145】上記発泡性樹脂組成物から得られる請求項
13の発泡体は、硬質および半硬質、軟質のいずれにも
なり、塗装性、接着性が良好である。
【0146】上記発泡性樹脂組成物を用いた請求項1
2、14、15の発泡体の製造方法によれば、常温ある
いは比較的低温の加熱下において所望の発泡体が得ら
れ、従来困難であったいわゆる現場発泡も容易となる。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)炭素−炭素二重結合を有し、分子骨
    格中にシロキサン単位を含まない有機化合物、 (B)SiHを有する化合物、及び (C)OH基を有する化合物 からなり、かつ前記(B)成分の少なくとも一部とし
    て、ポリオキシアルキレン鎖で変性されたポリオルガノ
    ハイドロジェンシロキサンを含有することを特徴とする
    発泡性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記(B)成分の少なくとも一部として含
    有されるポリオルガノハイドロジェンシロキサンが、次
    の式(1)又は式(2)で示される構造を有することを
    特徴とする、請求項1に記載の発泡性樹脂組成物。 【化1】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、10≦(m+n+
    l)×p≦80であり、R1 は、分子量が100〜10
    000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R3
    4 ,R5 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基
    であって、1個以上のフェニル基を含有していてもよい
    ものとする。) 【化2】 (ただし、m≧2、n,l,p≧0、3≦(m+n+
    l)×p≦20であり、R1 は、分子量が100〜10
    000のポリオキシアルキレン鎖を示し、R2 ,R
    3 は、水素または炭素数1〜20の炭化水素基であっ
    て、1個以上のフェニル基を含有していてもよいものと
    する。)
  3. 【請求項3】前記ポリオルガノハイドロジェンシロキサ
    ンを示す式(1)又は式(2)におけるR1 が、主にオ
    キシエチレン単位からなることを特徴とする、請求項2
    に記載の発泡性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記(A)成分の有機化合物の分子骨格
    が、炭素、酸素、水素、窒素、イオウ、ハロゲンのうち
    のいずれか1種以上の元素のみからなることを特徴とす
    る、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡性樹脂組
    成物。
  5. 【請求項5】前記(A)成分の有機化合物の分子骨格
    が、ポリエーテル系の有機重合体骨格であることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡性樹
    脂組成物。
  6. 【請求項6】前記(A)成分の有機化合物の分子骨格
    が、ポリエステル系の有機重合体骨格であることを特徴
    とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発泡性樹
    脂組成物。
  7. 【請求項7】前記(A)成分の有機化合物が、次の式
    (3)〜式(5)のうちのいずれか1種以上の構造を分
    子骨格として有することを特徴とする、請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物。 【化3】 【化4】 【化5】 (ただし、式(3)〜式(5)において、R6 は、Hま
    たはCH3 を示し、R7,R8 ,R11,R12,R13,R
    17は、構成元素としてC,H,N,O,S,ハロゲンの
    みを含む炭素数0〜6の2価の置換基を示し、R9 ,R
    10,R14,R15,R16,R18,R19は、炭素数0〜6の
    1価の置換基を示し、X,Yは、構成元素としてC,
    H,N,O,S,ハロゲンのみを含む、炭素数0〜10
    の2価の置換基を示す。また、式(3)及び式(4)に
    おいて、n,m,l,sは、1〜300の整数を示し、
    p,qは、0〜3の整数を示し、式(5)において、
    n,mは、0〜4の整数を示す。)
  8. 【請求項8】前記(A)成分の有機化合物の炭素−炭素
    二重結合の数が、1分子あたり平均2個以上であること
    を特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発
    泡性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】前記(C)成分のOH基を有する化合物
    が、OH基が炭素原子と直接結合している有機化合物お
    よび/又は水であること特徴とする、請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物。
  10. 【請求項10】前記(C)成分のOH基を有する化合物
    が、アルコール、カルボン酸、および水のうちから選ば
    れた1種以上であることを特徴とする、請求項1〜8の
    いずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】前記(A)〜(C)成分に加え、(D)
    成分として発泡剤を添加することを特徴とする、請求項
    1〜10のいずれか1項に記載の発泡性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    発泡性樹脂組成物を100℃以下の温度で発泡硬化させ
    ることを特徴とする発泡体の製造方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    発泡性樹脂組成物を100℃以下の温度で発泡硬化させ
    てなる発泡体。
  14. 【請求項14】請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    発泡性樹脂組成物の(A)〜(C)成分又は(A)〜
    (D)成分を使用直前に混合し、この混合物を基材表面
    に直接塗布し、現場発泡させることを特徴とする発泡体
    の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項1〜11のいずれか1項に記載の
    発泡性樹脂組成物の(A)〜(C)成分又は(A)〜
    (D)成分を使用直前に混合し、注入発泡させることを
    特徴とする発泡体の製造方法。
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