JPH1088178A - 水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物 - Google Patents

水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物

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JPH1088178A
JPH1088178A JP26786996A JP26786996A JPH1088178A JP H1088178 A JPH1088178 A JP H1088178A JP 26786996 A JP26786996 A JP 26786996A JP 26786996 A JP26786996 A JP 26786996A JP H1088178 A JPH1088178 A JP H1088178A
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JP
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acid
ironing
branched
linear
water
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JP26786996A
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English (en)
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Masahisa Hirobe
雅久 廣部
Hideto Nakada
秀人 中田
Hideo Yokota
秀雄 横田
Kazuhiko Endo
和彦 遠藤
Masaru Kametsuka
大 亀塚
Akira Kanai
亮 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Yushiro Inc
Original Assignee
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Nippon Oil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 金属板を40℃における動粘度が5〜7
0mm2/sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞
り成形し、次いで水溶性しごき成形用潤滑剤を用いてし
ごき成形または再絞り・しごき成形してDI缶を製造す
る際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑剤の原液組成
物であって、下記の(1)または(2)が含まれること
を特徴とする水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物。 (1)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸と多価アルコ
ールとのエステル (2)炭素数18の脂肪族カルボン酸および炭素数6〜
16の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン
酸と多価アルコールとのエステル 【効果】 品位の高いDI缶を製造することができると
共に、排水処理性の向上を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DI缶を製造する
際に用いられる潤滑剤の原液組成物に関し、詳しくは金
属板を不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞り成形
し、次いでしごき成形または再絞り・しごき成形してD
I缶を製造する際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑
剤の原液組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DI缶は、ビールや清涼飲料などの容器
として使用され、金属板を絞り成形(カッピング)し、
次いでこの絞り成形品をしごき成形または再絞り・しご
き成形して加工される缶であり、その胴体と底の部分が
つなぎ目なしの一体構造になっているものである。絞り
成形とは、円盤状に切り抜いた板をしわ押さえ装置によ
り固定し、ポンチとダイスの組み合わせからなる工具で
底付きのカップ状に成形する加工方法をいい、しごき成
形とは、絞り成形したカップの側壁を薄くして伸ばす加
工をいう。なお、円盤状に切り抜かれた板の直径がポン
チの直径に比べて過大である場合には、1回の絞り成形
では所要の形状のカップを得ることが困難なことがあ
り、このような場合には後工程であるしごき成形の前に
所要の形状となるように再絞り成形が行われる。DI缶
の製造時においては、カッピングプレスと称される絞り
成形機により比較的直径の大きなカップが製造され、次
いでボディメーカ(缶体成形機)において先ず再絞り成
形が行われ、その後直ちにしごき成形を実施する方法が
一般的である。このような絞り成形−しごき成形または
絞り成形−再絞り・しごき成形を行う際には、従来はい
ずれの工程も乳化液型潤滑剤が用いられてきた。即ち、
DI缶の成形工程における第一工程である絞り成形に使
用する潤滑剤(絞り成形用潤滑剤)と、第二工程である
しごき成形または再絞り・しごき成形に使用する潤滑剤
(しごき成形用潤滑剤)とにはいずれも乳化液型潤滑剤
が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、DI
缶の成形工程のうち、絞り成形時には乳化液型潤滑剤の
使用が一般的であったが、乳化液による潤滑時には、乳
化液中の油分をいかにして潤滑箇所に選択的かつ効果的
に付着させるかという課題がともなう。このような、油
分が潤滑箇所に付着する性質はプレートアウト性と呼ば
れており、いかに潤滑性に優れる成分からなる乳化液で
あってもプレートアウト性に劣る潤滑剤は実質的に使用
することができない。このような課題を解決するために
多くの検討が、多方面にわたって行われているが、プレ
ートアウト性を向上させるための画一的な結論は得られ
ておらず、試行錯誤的にプレートアウト性の高い乳化液
型潤滑剤が開発されている状況にある。しかし、このよ
うな方法で得られた乳化液型潤滑剤は缶の設計変更など
による成形条件の変化が生じた場合には対応できないこ
とがある。また、プレートアウト性の不十分さを過剰な
潤滑成分の添加などによって補うことも考えられる。し
かしながら、成形条件の変更にともなう潤滑剤の処方変
更は作業効率を低下させるものである。
【0004】また、絞り成形用潤滑剤として、不水溶性
のものを用いたとしても、その潤滑性が不十分な場合に
は絞り成形そのものが行えず、カップ状成形物に破断が
生じたり、破断が生じないまでも工具(ポンチ、ダイ
ス)と金属材料との間に過剰な摩擦が生じる結果カップ
状成形物の表面に部分的な傷が発生する。このようにし
て生じた傷はDI缶の成形工程における第二工程である
しごき成形が終了した後にも表面に残存する場合があ
り、缶の美観を著しく損ない商品価値を低下させる。
【0005】また、絞り成形後のカップ状成形物表面に
残存する絞り成形用潤滑剤はしごき成形時に工具(ポン
チ、ダイス)とカップ状成形物表面との間における潤滑
にも寄与するが、絞り成形用潤滑剤の潤滑性が不十分で
あるとしごき成形後の缶表面に傷が生じ、缶の美観を著
しく損ない商品価値を低下させる。一方、絞り成形用潤
滑剤の潤滑性が過剰な場合には以下に述べる障害が生じ
る。絞り成形用潤滑剤の潤滑性が過剰な場合には絞り成
形時に板固定部(しわ押さえ部)において板としわ押さ
え部との間に滑りが生じて固定性が低下するために缶フ
ランジ部(開口部)にしわが発生したり、部分的な板の
伸びが生じていわゆる「耳」が発生する。しわが発生す
ると缶フランジ部の板厚が不均一となるが、板厚が不均
一となると後工程のしごき成形において板厚の厚い部分
でのしごき率が高くなり、結果的に潤滑不足となって焼
き付きが生じ、ブリードスルーと称される表面欠陥が発
生する。さらに、板厚の不均一は最終成形段階であるネ
ッキング加工でのネッキング割れの原因ともなる。ま
た、「耳」の発生したカップは、後工程のしごき成形装
置に送られる搬送ラインに「耳」がひっ掛かり、しごき
成形装置にスムースに送れず、缶の生産性を阻害すると
いう問題を生じさせる。また、絞り成形用潤滑剤の潤滑
性が過剰な場合にはアルミニウム板あるいは鋼板を絞り
成形装置に送り込むために設置されている板送りロール
で板が滑って送れないという問題も生じさせる。
【0006】一方、しごき成形後の缶は界面活性剤を含
む水溶液(洗浄液)によって脱脂・洗浄され、腐食防止
のための表面化成処理が行われ、その後塗装、印刷を施
された後に開口部(口部)の絞り成形(ネッキング加
工)およびふち曲げ加工(フランジ加工)が行われて出
荷される。それゆえ、しごき成形用潤滑剤の組成が不適
切である場合には、缶体製造後の脱脂・洗浄工程におい
てしごき成形用潤滑剤洗浄液中の界面活性剤濃度の低減
が達成できず、その結果排水処理性の向上も達成できな
い。
【0007】近年、地球環境保護と省資源の観点から、
絞り成形、しごき成形、再絞り・しごき成形に使用され
る潤滑剤、特に製造の第二工程であるしごき成形または
再絞り・しごき成形において使用される潤滑剤(しごき
成形用潤滑剤)に対しては、潤滑性だけでなく、成形後
の缶の脱脂・洗浄性の良いこと、一日に数百トンにも達
する洗浄廃液の排水処理性の良いことなどが強く要求さ
れるようになってきた。また、品位の高いDI缶を製造
するためには、DI缶の成形工程における第一工程であ
る絞り成形に使用する潤滑剤(絞り成形用潤滑剤)と、
第二工程であるしごき成形または再絞り・しごき成形に
使用する潤滑剤(しごき成形用潤滑剤)の組み合わせが
重要であり、その組み合わせが不適切な場合には品位の
高いDI缶が得られない。
【0008】従って、潤滑性に優れるのみならず、成形
後の缶の脱脂・洗浄性に一層優れ、かつ排水処理性の向
上のため洗浄液の界面活性剤濃度の低減を図ることが可
能な、絞り成形−しごき成形用または絞り成形−再絞り
・しごき成形用の潤滑剤の組み合わせが強く望まれてい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、金属板を不水
溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞り成形し、次いで特
定の構造を有する脂肪属カルボン酸エステルを含有する
水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物を水で希釈して用
いて絞り成形品をしごき成形または再絞り・しごき成形
することにより、品位の高いDI缶を製造することがで
き、かつ、排水処理性を向上することができることを見
出し、本発明を完成するに至ったのである。
【0010】すなわち、本発明の水溶性しごき成形用潤
滑剤原液組成物は、金属板を40℃における動粘度が5
〜70mm2/sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用い
て絞り成形し、次いで水溶性しごき成形用潤滑剤を用い
てしごき成形または再絞り・しごき成形してDI缶を製
造する際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑剤の原液
組成物であって、下記の(1)または(2)が含まれる
ものである。 (1)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸と多価アルコ
ールとのエステル (2)炭素数18の脂肪族カルボン酸および炭素数6〜
16の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン
酸と多価アルコールとのエステル また、本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物
は、金属板を40℃における動粘度が5〜70mm2
sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞り成形し、
次いで水溶性しごき成形用潤滑剤を用いてしごき成形ま
たは再絞り・しごき成形してDI缶を製造する際に用い
られる水溶性しごき成形用潤滑剤の原液組成物であっ
て、下記の(3)または(4)が含まれるものである。 (3)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸および炭素数
20〜24の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カ
ルボン酸と多価アルコールとのエステル (4)炭素数18の脂肪族カルボン酸、炭素数6〜16
の脂肪族カルボン酸および炭素数20〜24の脂肪族カ
ルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン酸と多価アルコ
ールとのエステル 上記水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物の平均粒子径
が水で希釈したとき1μm以下であることが好ましい。
【0011】このように、金属板を不水溶性の絞り成形
用潤滑剤を用いて絞り成形し、次いで特定の構造を有す
る脂肪属カルボン酸エステルを含有する水溶性しごき成
形用潤滑剤原液組成物を水で希釈して用いて絞り成形品
をしごき成形または再絞り・しごき成形することによ
り、絞り成形性、しごき成形性に優れるので、品位の高
いDI缶を製造することができ、また、洗浄性、脱脂性
に優れるので、排水処理性の向上を達成することができ
る。
【0012】
【発明の実施の態様】以下本発明を具体的に説明する。
本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物は、下記
の(1)または(2)を必須成分として含有するもので
ある。 (1)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸と多価アルコ
ールとのエステル (2)炭素数18の脂肪族カルボン酸および炭素数6〜
16の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン
酸と多価アルコールとのエステル 上記(1)成分および(2)成分で用いられる炭素数6
〜16の脂肪族カルボン酸としては、一塩基酸でも二塩
基酸でも良く、直鎖のものでも分岐のものでも良く、ま
た飽和のものでも不飽和のものでも良い。なお、炭素数
が6未満の脂肪族カルボン酸を用いた場合には、加工性
が低下するばかりでなく、ポンチやダイスなどの工具類
に腐食を生じさせる可能性があり好ましくない。
【0013】炭素数6〜16の一塩基酸としては、具体
的には例えば、直鎖状または分岐状のヘキサン酸、直鎖
状または分岐状のヘプタン酸、直鎖状または分岐状のオ
クタン酸、直鎖状または分岐状のノナン酸、直鎖状また
は分岐状のデカン酸、直鎖状または分岐状のウンデカン
酸、直鎖状または分岐状のドデカン酸、直鎖状または分
岐状のトリデカン酸、直鎖状または分岐状のテトラデカ
ン酸、直鎖状または分岐状のペンタデカン酸、直鎖状ま
たは分岐状のヘキサデカン酸などの飽和脂肪酸、直鎖状
または分岐状のヘキセン酸、直鎖状または分岐状のヘプ
テン酸、直鎖状または分岐状のオクテン酸、直鎖状また
は分岐状のノネン酸、直鎖状または分岐状のデセン酸、
直鎖状または分岐状のウンデセン酸、直鎖状または分岐
状のドデセン酸、直鎖状または分岐状のトリデセン酸、
直鎖状または分岐状のテトラデセン酸、直鎖状または分
岐状のペンタデセン酸、直鎖状または分岐状のヘキサデ
セン酸などの不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物など
が挙げられる。これらの中でも、特に炭素数8〜16の
飽和脂肪酸、または炭素数8〜16の不飽和脂肪酸、お
よびこれらの混合物が好ましい。
【0014】炭素数6〜16の二塩基酸としては、具体
的には例えば、直鎖状または分岐状のヘキサン二酸、直
鎖状または分岐状のヘプテン二酸、直鎖状または分岐状
のオクタン二酸、直鎖状または分岐状のノナン二酸、直
鎖状または分岐状のデカン二酸、直鎖状または分岐状の
ドデカン二酸、直鎖状または分岐状のトリデカン二酸、
直鎖状または分岐状のテトラデカン二酸、直鎖状または
分岐状のヘプタデカン二酸、直鎖状または分岐状のヘキ
サデカン二酸などの飽和二塩基酸、直鎖状または分岐状
のヘキセン二酸、直鎖状または分岐状のヘプテン二酸、
直鎖状または分岐状のオクテン二酸、直鎖状または分岐
状のノネン二酸、直鎖状または分岐状のデセン二酸、直
鎖状または分岐状のドデセン二酸、直鎖状または分岐状
のトリデセン二酸、直鎖状または分岐状のテトラデセン
二酸、直鎖状または分岐状のヘプタデセン二酸、直鎖状
または分岐状のヘキサデセン二酸などの不飽和二塩基酸
およびこれらの混合物等が挙げられる。この中でも、特
に炭素数6〜12の飽和二塩基酸、または炭素数6〜1
2の不飽和二塩基酸、およびこれらの混合物が好まし
い。また、上記(2)成分で用いられる炭素数18の脂
肪族カルボン酸とは、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、ステアリン酸、リシノレイン酸、ヒドロキシステ
アリン酸等である。この中でも、特にオレイン酸、リノ
ール酸、リノレン酸、リシノレイン酸、およびこれらの
混合物が好ましい。
【0015】上記(1)成分および(2)成分で用いら
れる多価アルコールとしては、通常2〜10価、好まし
くは2〜6価のものが用いられる。2〜10価多価アル
コールとしては、具体的には例えば、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール
(エチレングリコールの3〜15量体)、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレング
リコール(プロピレングリコールの3〜15量体)、
1,3−プロパンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオ
ール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリ
コール等の2価アルコール;グリセリン、ポリグリセリ
ン(グリセリンの2〜8量体、例えばジグリセリン、ト
リグリセリン、テトラグリセリンなど)、トリメチロー
ルアルカン(トリメチロールエタン、トリメチロールプ
ロパン、トリメチロールブタンなど)およびこれらの2
〜8量体、ペンタエリスリトールおよびこれらの2〜4
量体、1,2,4−ブタントリオール、1,3,5−ペ
ンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,3,4−ブタンテトロール、ソルビトール、ソ
ルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アドニトー
ル、アラビトール、キシリトール、マンニトールなどの
多価アルコール;キシロース、アラビノース、リボー
ス、ラムノース、グルコース、フルクトース、ガラクト
ース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルト
ース、イソマルトース、トレハロース、スクロースなど
の糖類、およびこれらの混合物等が挙げられる。これら
の中でも特に、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール(エチレングリコールの
3〜10量体)、プロピレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール(プロピレング
リコールの3〜10量体)、1,3−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、トリ
メチロールアルカン(トリメチロールエタン、トリメチ
ロールプロパン、トリメチロールブタンなど)およびこ
れらの2〜4量体、ペンタエリスリトール、ジペンタエ
リスリトール1,2,4−ブタントリオール、1,3,
5−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオ
ール、1,2,3,4−ブタンテトロール、ソルビトー
ル、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合物、アド
ニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール
などの2〜6価の多価アルコールおよびこれらの混合物
等がより好ましい。さらに好ましくは、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビタン、およ
びこれらの混合物等である。
【0016】本発明において、(2)成分のエステルの
混合脂肪族カルボン酸における炭素数18の脂肪族カル
ボン酸と炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸の比率は任
意であるが、洗浄性、脱脂性を考慮すれば、炭素数18
の脂肪族カルボン酸と炭素数6〜16の脂肪族カルボン
酸の合計量を基準として、炭素数18の脂肪族カルボン
酸が0.5〜50質量%、好ましくは1〜45質量%、
さらに好ましくは2〜40質量%であることが望まし
い。
【0017】本発明において、上記(1)または(2)
のエステルを含有していれば、加工性に優れ、かつ洗浄
性、脱脂性にも優れた水溶性しごき成形用潤滑剤原液組
成物が得られるが、(1)または(2)のエステルの酸
として、さらに炭素数20〜24の脂肪族カルボン酸を
加えた混合脂肪族カルボン酸を用いたエステル、すなわ
ち下記の(3)または(4)を含有させれば、より加工
性を向上させることができる。ここで炭素数24を越え
る脂肪族カルボン酸とのエステルを用いた場合には、水
で希釈した場合に溶解性が低下して、固形物やスラッジ
が発生しやすくなり好ましくない。 (3)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸および炭素数
20〜24の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カ
ルボン酸と多価アルコールとのエステル (4)炭素数18の脂肪族カルボン酸、炭素数6〜16
の脂肪族カルボン酸および炭素数20〜24の脂肪族カ
ルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン酸と多価アルコ
ールとのエステル
【0018】上記炭素数20〜24の脂肪族カルボン酸
としては、直鎖のものでも分岐のものでも良く、また飽
和のものでも不飽和のものでも良い。具体的には例え
ば、直鎖状または分岐状のイコサン酸、直鎖状または分
岐状のヘンイコサン酸、直鎖状または分岐状のドコサン
酸、直鎖状または分岐状のトリコサン酸、直鎖状または
分岐状のテトラコサン酸などの飽和脂肪酸、直鎖状また
は分岐状のイコセン酸、直鎖状または分岐状のヘンイコ
セン酸、直鎖状または分岐状のドコセン酸、直鎖状また
は分岐状のトリコセン酸、直鎖状または分岐状のテトラ
コセン酸などの不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物等
が挙げられる。(3)成分のエステルの混合脂肪族カル
ボン酸における炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸と炭
素数20〜24の脂肪族カルボン酸の比率は任意である
が、加工性、洗浄性、脱脂性を考慮すれば、炭素数6〜
16の脂肪族カルボン酸と炭素数20〜24の脂肪族カ
ルボン酸の合計量を基準として、炭素数6〜16の脂肪
族カルボン酸が50〜98質量%、好ましくは60〜9
8質量%、さらに好ましくは70〜98質量%であるこ
とが望ましい。また(4)成分のエステルの混合脂肪族
カルボン酸における炭素数18の脂肪族カルボン酸、炭
素数6〜16の脂肪族カルボン酸および炭素数20〜2
4の脂肪族カルボン酸の比率は任意であるが、加工性、
洗浄性、脱脂性を考慮すれば、炭素数18の脂肪族カル
ボン酸、炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸および炭素
数20〜24の脂肪族カルボン酸の合計量を基準とし
て、炭素数18の脂肪族カルボン酸が30〜98質量
%、好ましくは35〜95質量%、さらに好ましくは4
0〜95質量%、炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸が
0.5〜65質量%、好ましくは1〜60質量%、さら
に好ましくは1〜50質量%、炭素数20〜24の脂肪
族カルボン酸が0.5〜50質量%、好ましくは0.5
〜40質量%、さらに好ましくは1〜30質量%である
ことが望ましい。
【0019】なお、本発明において、上記(1)、
(2)、(3)および(4)のエステルとしては、多価
アルコール中の水酸基全てがエステル化された完全エス
テルでも良く、水酸基の一部がエステル化されず水酸基
のままで残っている部分エステルでも良い。また、本発
明において、混合脂肪族カルボン酸のエステルとは、エ
ステルを製造する際に混合脂肪族カルボン酸を用いてエ
ステル化させたものを用いても良く、また構造の異なる
脂肪族カルボン酸を用いて別個にエステル化させたの
ち、これらを混合したものを用いても良い。
【0020】本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤原液組
成物における上記(1)〜(4)のエステルの含有量は
任意であるが、加工性の点から下限値が原液組成物全量
基準で3質量%、好ましくは5質量%、より好ましくは
10質量%であることが望ましく、また希釈安定性、洗
浄性、脱脂性の点から上限値が原液組成物全量基準で9
0質量%、好ましくは80質量%、より好ましくは70
質量%であることが望ましい。
【0021】本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤原液組
成物は、上記(1)〜(4)のエステルを含有していれ
ば、その他の成分については任意であるが、希釈安定
性、洗浄性、脱脂性、排水処理性の点から、界面活性剤
を、しごき成形用潤滑剤原液組成物全量基準で、3〜8
0質量%、好ましくは5〜80質量%含んでいることが
望ましい。本発明において用いられる界面活性剤として
は、アニオン、ノニオン、カチオン系の界面活性剤等が
挙げられる。アニオン系界面活性剤としては、脂肪酸
塩、石油スルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸エ
ステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフェ
ニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリ
オキシアルキレンアルキルまたはアルキルアリル硫酸エ
ステル塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、硫
酸化油(ロート油など)等が挙げられる。ノニオン系界
面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル、ポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテル、
ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン
アルキルアミン、アルキルアルカノールアミド等が挙げ
られる。カチオン系の界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルベタイン、ア
ミンオキサイド等が挙げられる。これらの中でも特に、
希釈安定性に優れる点から、アニオン、ノニオン系の界
面活性剤、およびその混合物が望ましい。
【0022】また、本発明において、水溶性しごき成形
用潤滑剤原液組成物は、必要に応じて適宜各種添加剤、
例えば、カルボン酸、油脂類、極圧添加剤、各種アミ
ン、アルコール、防錆剤、消泡剤、非鉄金属防食剤、酸
化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤等を配合することができ
る。これらの中で代表的なものを挙げると、上記カルボ
ン酸としては、炭素数8〜24の脂肪族カルボン酸が挙
げられ、一塩基酸でも二塩基酸でも良く、直鎖のもので
も分岐のものでも良く、また飽和のものでも不飽和のも
のでも良い。このようなカルボン酸としては、具体的に
は例えば、カプリル酸、ノナン酸、カプリン酸、ラウリ
ン酸、パルミチン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等の飽
和カルボン酸などが、オレイン酸、リノール酸、リノレ
ン酸、リシノレイン酸等の不飽和カルボン酸などが挙げ
られる。油脂類としては、牛脂、豚脂、ナタネ油、大豆
油、ヤシ油、パーム油、ヌカ油、及びこれらの水素添加
物等が挙げられる。極圧添加剤としては、塩素化パラフ
ィン、塩素化脂肪酸、硫化脂肪油、ポリスルフィド、ア
ルキルリン酸エステル等が挙げられる。各種アミンとし
ては、アルカノールアミン、アルキルアミン等が挙げら
れ、アルコールとしては、炭素数10〜18の直鎖もし
くは分岐アルコールまたは各種グリコール等が挙げられ
る。防錆剤としては、脂肪族アミド、芳香族カルボン酸
等が挙げられる。消泡剤としてはシリコーン系化合物等
が、非鉄金属防食剤としてはベンゾトリアゾール系化合
物等が、酸化防止剤としては、フェノール系酸化防止剤
等が、防腐剤としては、チアゾール系、イソチアゾール
系、フェノール系、ハロゲン系添加剤等が、金属封鎖剤
としてはエチレンジアミン四酢酸塩等がそれぞれ挙げら
れる。
【0023】また、本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤
原液組成物は、水を配合することができる。この際に用
いられる水としては、水道水、イオン交換水、蒸留水な
ど任意のものが使用可能である。水を配合する場合の含
有量は任意であるが、通常しごき成形用潤滑剤原液組成
物全量基準で70質量%以下、好ましくは60質量%以
下であることが望ましい。本発明において、水溶性しご
き成形用潤滑剤原液組成物は水で希釈してしごき成形用
潤滑剤として用いられるが、その際の希釈率については
なんら制限はない。しかしながら、優れた加工性、洗浄
性、脱脂性をより発揮させるために、水溶性しごき成形
用潤滑剤全量を基準として、原液組成物が0.5〜30
質量%、好ましくは1〜20質量%となるように水で希
釈することが望ましい。ここで、希釈する際に用いられ
る水としては、任意のものが使用可能であり、具体的に
は例えば、水道水、工業用水、イオン交換水、蒸留水な
どが使用可能である。
【0024】上記水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物
は、水で希釈すれば必要な洗浄性、脱脂性を示すが、当
該組成物の水による希釈時の平均粒子径が1μm以下、
好ましくは、0.7μm以下、さらに好ましくは0.5
μm以下であるときにさらに優れた洗浄性、脱脂性を示
し、かつ希釈安定性がさらに向上し、より安定した操業
が望めるようになる。希釈時の平均粒子径は、レーザー
回折及び/または光散乱法を利用した装置、例えば大塚
電子製 粒度分布測定装置 LPA3000/LPA3
100等で測定することができる。
【0025】本発明の水溶性しごき成形用潤滑剤原液組
成物は、金属板を40℃における動粘度が5〜70mm
2/sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞り成形
し、次いでしごき成形または再絞り・しごき成形してD
I缶を製造する際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑
剤の原液組成物である。上記不水溶性絞り成形用潤滑剤
は、40℃における動粘度の上限値が、70mm2
s、好ましくは50mm2/s、より好ましくは40m
2/s、下限値が5mm2/s、好ましくは7mm2
s、より好ましくは10mm2/sである必要がある。
40℃における動粘度が、70mm2/sを越える場合
は、カップの張り付き、スリップ、しわ、耳等の発生の
原因となり好ましくない。また、40℃における動粘度
が5mm2/sに満たない場合は、加工性が不十分とな
り、カップの破断が起こる可能性があり好ましくない。
また、上記絞り成形用潤滑剤は、不水溶性のものであ
り、実質的に水を含まないものであることが必要であ
る。ここで、実質的に水を含まないものであるとは、使
用時に水で希釈することがなく、構成成分として水を含
まず、さらに吸湿などによる水分量が潤滑剤全量基準で
1質量%以下であることを表す。乳化液型潤滑剤等の水
を含むものを用いた場合には、成形条件を変えた際にプ
レートアウト性および加工性が低下する可能性があり、
これに対応するための潤滑剤の処方変更が必要となって
作業効率が低下し好ましくない。
【0026】本発明において、不水溶性絞り成形用潤滑
剤としては上記粘度範囲にあれば任意のものが使用可能
である。基油としては、鉱油、合成油および油脂の何れ
も使用できる。絞り成形用潤滑剤に使用可能な鉱油系基
油を例示すれば、原油を常圧蒸留および減圧蒸留して得
られた潤滑油留分に対して、溶剤脱れき、溶剤抽出、水
素化分解、溶剤脱ろう、接触脱ろう、水素化精製、硫酸
洗浄、白土処理等の1種もしくは2種以上の精製手段を
適宜組み合わせて適用して得られるパラフィン系または
ナフテン系の鉱油等を挙げることができる。また、油脂
系基油としては、牛脂、豚脂、大豆油、菜種油、米ぬか
油、ヤシ油、パーム油、パーム核油、あるいはこれらの
水素添加物等が挙げられる。また、合成油系基油として
は、例えば、ポリオレフィン(エチレン−プロピレン共
重合体、ポリブテン、1−オクテンオリゴマー、1−デ
センオリゴマーなど)およびこれらの水素化物、アルキ
ルベンゼン、アルキルナフタレン、エステル、ポリオキ
シアルキレングリコール、ポリフェニルエーテル、ジア
ルキルジフェニルエーテル、リン酸エステル(トリクレ
ジルフォスフェートなど)、含フッ素化合物(パーフル
オロポリエーテル、フッ素化ポリオレフィンなど)、シ
リコーン油等が挙げられる。絞り成形用潤滑剤の基油と
しては、上記した基油を単独で用いてもよいし、2種以
上組み合わせてもよい。絞り成形用潤滑剤の基油として
は、上記した中でも、加工性に優れている点から、エス
テルを潤滑剤全量基準で5質量%以上、好ましくは10
質量%以上、より好ましくは20質量%以上含んでいる
ことが望ましい。
【0027】上記エステルを構成するアルコールとして
は、一価アルコールでも多価アルコールでも良く、酸と
しては一塩基酸でも多塩基酸であっても良い。1価アル
コールとしては、通常炭素数1〜24、好ましくは1〜
12、より好ましくは1〜8のものが用いられ、このよ
うなアルコールとしては直鎖のものでも分岐のものでも
よい。炭素数1〜24のアルコールとしては、具体的に
は例えば、メタノール、エタノール、直鎖または分岐の
プロパノール、直鎖または分岐のブタノール、直鎖また
は分岐のペンタノール、直鎖または分岐のヘキサノー
ル、直鎖または分岐のヘプタノール、直鎖または分岐の
オクタノール、直鎖または分岐のノナノール、直鎖また
は分岐のデカノール、直鎖または分岐のウンデカノー
ル、直鎖または分岐のドデカノール、直鎖または分岐の
トリデカノール、直鎖または分岐のテトラデカノール、
直鎖または分岐のペンタデカノール、直鎖または分岐の
ヘキサデカノール、直鎖または分岐のヘプタデカノー
ル、直鎖または分岐のオクタデカノール、直鎖または分
岐のノナデカノール、直鎖または分岐のイコサノール、
直鎖または分岐のヘンイコサノール、直鎖または分岐の
ドコサノール、直鎖または分岐のトリコサノール、直鎖
または分岐のテトラコサノール、およびこれらの混合物
などが挙げられる。多価アルコールとしては、通常2〜
10価、好ましくは2〜6価のものが用いられる。2〜
10価の多価アルコールとしては、具体的には例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール(エチレングリコールの3〜15量
体)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール(プロピレングリコール
の3〜15量体)、1,3−プロパンジオール、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオー
ル、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−
ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4
−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール等の2価アルコール;グリセリン、
ポリグリセリン(グリセリンの2〜8量体、例えばジグ
リセリン、トリグリセリン、テトラグリセリンなど)、
トリメチロールアルカン(トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、トリメチロールブタンなど)およ
びこれらの2〜8量体、ペンタエリスリトールおよびこ
れらの2〜4量体、1,2,4−ブタントリオール、
1,3,5−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、1,2,3,4−ブタンテトロール、ソ
ルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセリン縮合
物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マン
ニトールなどの多価アルコール;キシロース、アラビノ
ース、リボース、ラムノース、グルコース、フルクトー
ス、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオ
ース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シ
ュクロースなどの糖類、およびこれらの混合物等が挙げ
られる。これらの中でも特に、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール(エチレ
ングリコールの3〜10量体)、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル(プロピレングリコールの3〜10量体)、1,3−
プロパンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオ
ール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグ
リセリン、トリメチロールアルカン(トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン
など)およびこれらの2〜4量体、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリ
オール、1,3,5−ペンタントリオール、1,2,6
−ヘキサントリオール、1,2,3,4−ブタンテトロ
ール、ソルビトール、ソルビタン、ソルビトールグリセ
リン縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトー
ル、マンニトールなどの2〜6価の多価アルコール、お
よびこれらの混合物等がより好ましい。さらに好ましく
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
ソルビタン、およびこれらの混合物等である。
【0028】一塩基酸としては、通常炭素数6〜24の
脂肪酸が用いられる。このような脂肪酸としては、直鎖
のものでも分岐のものでも良く、また飽和のものでも不
飽和のものでも良い。炭素数6〜24の脂肪酸として
は、具体的には例えば、直鎖状または分岐状のヘキサン
酸、直鎖状または分岐状のヘプタン酸、直鎖状または分
岐状のオクタン酸、直鎖状または分岐状のノナン酸、直
鎖状または分岐状のデカン酸、直鎖状または分岐状のウ
ンデカン酸、直鎖状または分岐状のドデカン酸、直鎖状
または分岐状のトリデカン酸、直鎖状または分岐状のテ
トラデカン酸、直鎖状または分岐状のペンタデカン酸、
直鎖状または分岐状のヘキサデカン酸、直鎖状または分
岐状のヘプタデカン酸、直鎖状または分岐状のオクタデ
カン酸、直鎖状または分岐状のノナデカン酸、直鎖状ま
たは分岐状のイコサン酸、直鎖状または分岐状のヘンイ
コサン酸、直鎖状または分岐状のドコサン酸、直鎖状ま
たは分岐状のトリコサン酸、直鎖状または分岐状のテト
ラコサン酸などの飽和脂肪酸、または、直鎖状または分
岐状のヘキセン酸、直鎖状または分岐状のヘプテン酸、
直鎖状または分岐状のオクテン酸、直鎖状または分岐状
のノネン酸、直鎖状または分岐状のデセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のウンデセン酸、直鎖状または分岐状のドデ
セン酸、直鎖状または分岐状のトリデセン酸、直鎖状ま
たは分岐状のテトラデセン酸、直鎖状または分岐状のペ
ンタデセン酸、直鎖状または分岐状のヘキサデセン酸、
直鎖状または分岐状のヘプタデセン酸、直鎖状または分
岐状のオクタデセン酸、直鎖状または分岐状のノナデセ
ン酸、直鎖状または分岐状のイコセン酸、直鎖状または
分岐状のヘンイコセン酸、直鎖状または分岐状のドコセ
ン酸、直鎖状または分岐状のトリコセン酸、直鎖状また
は分岐状のテトラコセン酸などの不飽和脂肪酸、および
これらの混合物等が挙げられる。これらの中でも、特に
炭素数8〜20の飽和脂肪酸、または炭素数8〜20の
不飽和脂肪酸、およびこれらの混合物等が好ましい。多
塩基酸としては、炭素数2〜16の二塩基酸およびトリ
メリット酸等が挙げられる。炭素数2〜16の二塩基酸
としては、直鎖のものでも分岐のものでも良く、また飽
和のものでも不飽和のものでもよい。具体的には例え
ば、エタン二酸、プロパン二酸、直鎖状または分岐状の
ブタン二酸、直鎖状または分岐状のペンタン二酸、直鎖
状または分岐状のヘキサン二酸、直鎖状または分岐状の
ヘプタン二酸、直鎖状または分岐状のオクタン二酸、直
鎖状または分岐状のノナン二酸、直鎖状または分岐状の
デカン二酸、直鎖状または分岐状のウンデカン二酸、直
鎖状または分岐状のドデカン二酸、直鎖状または分岐状
のトリデカン二酸、直鎖状または分岐状のテトラデカン
二酸、直鎖状または分岐状のペンタデカン二酸、直鎖状
または分岐状のヘキサデカン二酸などの飽和二塩基酸、
直鎖状または分岐状のブテン二酸、直鎖状または分岐状
のペンテン二酸、直鎖状または分岐状のヘキセン二酸、
直鎖状または分岐状のヘプテン二酸、直鎖状または分岐
状のオクテン二酸、直鎖状または分岐状のノネン二酸、
直鎖状または分岐状のデセン二酸、直鎖状または分岐状
のウンデセン二酸、直鎖状または分岐状のドデセン二
酸、直鎖状または分岐状のトリデセン二酸、直鎖状また
は分岐状のテトラデセン二酸、直鎖状または分岐状のペ
ンタデセン二酸、直鎖状または分岐状のヘキサデセン二
酸などの不飽和二塩基酸、およびこれらの混合物等が挙
げられる。
【0029】また、アルコールと酸との組み合わせとし
ても、 一価アルコールと一塩基酸とのエステル 多価アルコールと一塩基酸とのエステル 一価アルコールと多塩基酸とのエステル 多価アルコールと多塩基酸とのエステル 一価アルコール、多価アルコールの混合物と多塩基酸
との混合エステル 多価アルコールと一塩基酸、多塩基酸との混合物との
混合エステル 一価アルコール、多価アルコールとの混合物と一塩基
酸、多塩基酸との混合エステル など、任意の組み合わせが可能である。なお、アルコー
ル成分として多価アルコールを用いた場合、多価アルコ
ール中の水酸基全てがエステル化された完全エステルで
も良く、水酸基の一部がエステル化されず水酸基のまま
で残っている部分エステルであっても良い。また、酸成
分として多塩基酸を用いた場合、多塩基酸中のカルボキ
シル基全てがエステル化された完全エステルでも良く、
カルボキシル基の一部がエステル化されずカルボキシル
基のままで残っている部分エステルであっても良い。絞
り成形用潤滑剤の基油としては、加工性をより高めると
いう点から、上記、、およびの中から選ばれる
1種または2種以上のエステルを用いることが好まし
い。さらに、この中でも、およびの中から選ばれ
る1種または2種以上のエステルがより好ましく、お
よびの中から選ばれる1種または2種以上のエステル
がさらにより好ましく、のエステルを1種または2種
以上用いることが最も好ましい。
【0030】絞り成形用潤滑剤としては、上記した基油
のみからなるものを用いても良いが、基油に適宜添加剤
を含有させたものを用いてもよい。このような添加剤と
しては、油性剤、極圧剤、腐食防止剤、清浄剤、分散
剤、酸化防止剤、消泡剤等が挙げられる。上記油性剤と
しては、脂肪酸、高級アルコール、アミン、アミド等が
挙げられる。上記極圧剤としては、トリクレジルフォス
フェート等のりん系化合物、硫化油脂、ポリサルファイ
ド等の硫黄系化合物、塩素化パラフィン等の塩素系化合
物、亜鉛ジアルキルジチオフォスフェート、モリブデン
ジアルキルジチオフォスフェート、亜鉛ジアルキルジチ
オカルバメート、モリブデンジアルキルジチオカルバメ
ート等の有機金属化合物などが挙げられる。上記腐食防
止剤としては、ベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾ
チアゾール、メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム
塩、トリルトリアゾール等が挙げられる。上記清浄剤と
しては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属スルフォ
ネート、アルカリ金属またはアルカリ土類金属サリシレ
ート、アルカリ金属またはアルカリ土類金属フェネー
ト、脂肪酸石けん等が挙げられる。上記分散剤として
は、アルケニルコハク酸イミド(ほう酸変性させたもの
も含む)、非イオン系界面活性剤等が挙げられる。上記
酸化防止剤としては、2,6−ジターシャリーブチル−
p−クレゾール(DBPC)等のフェノール化合物、フ
ェニル−α−ナフチルアミンなどの芳香族アミン等が挙
げられる。上記消泡剤としては、シリコン系化合物、高
級アルコール、金属石けん、アミド、エチレン−プロピ
レンコポリマー等が挙げられる。これら添加剤の含有量
は、それぞれ5質量%以下、好ましくは1質量%以下
(いずれも絞り成形用潤滑剤全量基準)であることが望
ましい。
【0031】本発明において、加工される金属として
は、アルミニウム、アルミニウム合金(アルミニウム−
マンガン合金等)、鋼板、表面処理鋼板(亜鉛メッキ鋼
板、錫メッキ鋼板)等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれらに何等限定さ
れるものではない。
【0033】まず、表1の試料1〜8の各欄に示す配合
割合に従って、本発明に係るしごき成形用潤滑剤原液組
成物(試料1〜5)および比較のためのしごき成形用潤
滑剤原液組成物(試料6〜8)の各試料を調製した。
【表1】
【0034】次に、これら調製した各試料と以下に示す
絞り成形用潤滑剤(試料9〜21)とを表2の実施例1
〜15および比較例1〜7の各欄に示す組み合わせで用
いて、下記に示す方法(DI缶製造方法)により内容積
350mlのDI缶を製造した。絞り成形用潤滑剤 試料9 :パラフィン系鉱油、@40℃ 2mm2/s 試料10:パラフィン系鉱油、@40℃ 6mm2/s 試料11:パラフィン系鉱油、@40℃ 23mm2
s 試料12:パラフィン系鉱油、@40℃ 76mm2
s 試料13:ネオペンチルグリコールジオレート、@40
℃ 21mm2/s 試料14:ペンタエリスリトールテトラオレート、@4
0℃ 64mm2/s 試料15:9と13の混合物(90:10、重量比)、
@40℃ 2.3mm2/s 試料16:10と13の混合物(90:10、重量
比)、@40℃ 6.7mm2/s 試料17:11と13の混合物(90:10、重量
比)、@40℃ 22.8mm2/s 試料18:11と14の混合物(45:55、重量
比)、@40℃ 39.1mm2/s 試料19:12と14の混合物(90:10、重量
比)、@40℃ 74.7mm2/s 試料20:13と14の混合物(60:40、重量
比)、@40℃ 32.0mm2/s 試料21:鉱油(@40℃、67mm2/s)67質量
%、オレイン酸15質量%、ジエタノールアミン18質
量%からなる原液組成物を、水で20質量%に希釈した
もの
【0035】DI缶製造方法 直径120mmのアルミニウム合金板(JIS H
4000 3004−H19)に絞り成形用潤滑剤を塗
布した後、下記に示す条件(絞り成形条件)下で直径6
6mmのカップ状物となるように絞り成形を行った。絞り成形条件 ポンチ直径:66.00mm 絞りダイス直径:66.81mm しわ押さえ力:1000kgf 絞り成形速度:76m/min で得られたカップ状物をポンチにはめ込み、しごき
成形用潤滑剤原液組成物を水で3質量%に希釈した潤滑
剤を用いて、下記に示す条件(しごき成形条件)下でし
ごき成形を行った。しごき成形条件 ポンチ直径:66.00mm 第1しごきダイス直径:66.63mm 第2しごきダイス直径:66.43mm 第3しごきダイス直径:66.30mm 第4しごきダイス直径:66.22mm しごき成形速度:76m/min
【0036】このようにして製造されたDI缶の評価を
絞り成形性、しごき成形性および洗浄性について行い、
その評価結果を表2に示した。なお、各評価方法は次の
通りである。絞り成形性 で得られたカップ状物の外観を目視で観察した。な
お、評価は以下の2段階で行った。 ○:しわの発生がないもの ×:しわの発生があるものしごき成形性 のしごき成形時の破断の有無、ならびにで得られた
DI缶の開口部および壁面の外観を目視で観察した。な
お、評価は以下の方法で行った。破断の有無 10缶製造したうち、破断が生じなかったものを○、破
断が一つでも生じたものを×とした。開口部 黒傷なしのものを5、開口部全面に黒傷が発生している
ものを0として6段階評価し、製造した10缶の平均値
をとった。壁面 傷がないものを○、傷が発生しているものを×とした洗浄性 で得られたDI缶を、界面活性剤の濃度を種々に変化
させた洗浄液を用いてスプレー洗浄し、洗浄後のDI缶
にさらに蒸留水をスプレー吹き付けし、残存する潤滑剤
の有無を目視で判定した。なお、本評価方法では、缶表
面に潤滑剤が残存している場合にはスプレー吹き付けし
た蒸留水ははじかれる。洗浄液は、日本ペイント(株)
製リドリンNHC100A(主成分:硫酸)および日本
ペイント(株)製リドリンNHC100M(主成分:界
面活性剤)の水溶液を下記に示す組成により調製したも
のを用いた。 洗浄液1:100A:3.8質量%、100M:0.8質量%、残部:水 洗浄液2:100A:3.8質量%、100M:0.6質量%、残部:水 洗浄液3:100A:3.8質量%、100M:0.4質量%、残部:水
【0037】
【表2】
【0038】表2の結果からも明らかなように、本発明
に係る水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物を用いてD
I缶を製造した場合には、いずれも絞り成形性、しごき
成形性および洗浄性に優れている。特に、炭素数20〜
24の脂肪族カルボン酸を用いたエステルを含有させた
場合(実施例5〜8および実施例11〜15)には、し
ごき成形後の黒傷の発生が少ないことが判る。また、原
液組成物を水で希釈した場合の平均粒子径が1μm以下
である場合(実施例1〜8および実施例11〜15)に
は、平均粒子径が1μmを越える場合(実施例9および
10)に比べて、更に洗浄性が良好であることが判る。
また、更に絞り成形用潤滑剤の基油として、エステルを
用いた場合、(実施例11〜15)には、しごき成形後
の黒傷の発生が特に少ないことが判る。これに対して、
本発明で規定するエステルの代わりに鉱油を含有させた
しごき成形用潤滑剤原液組成物を用いた場合(比較例
1)には、しごき成形性が劣ることが判る。また、本発
明で規定するエステルを含有しないしごき成形用潤滑剤
原液組成物を用いた場合(比較例2)には、しごき成形
性が劣ることが判る。また、従来の乳化液型潤滑剤を用
いて、絞り成形−しごき成形した場合(比較例3)に
は、しごき成形性および洗浄性に劣ることが判る。ま
た、本発明で規定するよりも低粘度の絞り成形用潤滑剤
を用いた場合(比較例4および6)、しごき成形の際に
本発明に係るしごき成形用潤滑剤原液組成物を用いたと
しても、しごき成形性に劣ることが判る。また、本発明
で規定するよりも高粘度の絞り成形用潤滑剤を用いた場
合(比較例5および7)、しごき成形の際に本発明に係
るしごき成形用潤滑剤原液組成物を用いたとしても、絞
り成形性およびしごき成形性に劣ることが判る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、品
位の高いDI缶を製造することができると共に、排水処
理性の向上を達成することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:24 80:00 (72)発明者 横田 秀雄 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 遠藤 和彦 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 亀塚 大 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 金井 亮 東京都港区西新橋一丁目3番12号 日本石 油株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を40℃における動粘度が5〜7
    0mm2/sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞
    り成形し、次いで水溶性しごき成形用潤滑剤を用いてし
    ごき成形または再絞り・しごき成形してDI缶を製造す
    る際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑剤の原液組成
    物であって、下記の(1)または(2)が含まれること
    を特徴とする水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物。 (1)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸と多価アルコ
    ールとのエステル (2)炭素数18の脂肪族カルボン酸および炭素数6〜
    16の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン
    酸と多価アルコールとのエステル
  2. 【請求項2】 金属板を40℃における動粘度が5〜7
    0mm2/sの不水溶性の絞り成形用潤滑剤を用いて絞
    り成形し、次いで水溶性しごき成形用潤滑剤を用いてし
    ごき成形または再絞り・しごき成形してDI缶を製造す
    る際に用いられる水溶性しごき成形用潤滑剤の原液組成
    物であって、下記の(3)または(4)が含まれること
    を特徴とする水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成物。 (3)炭素数6〜16の脂肪族カルボン酸および炭素数
    20〜24の脂肪族カルボン酸とからなる混合脂肪族カ
    ルボン酸と多価アルコールとのエステル (4)炭素数18の脂肪族カルボン酸、炭素数6〜16
    の脂肪族カルボン酸および炭素数20〜24の脂肪族カ
    ルボン酸とからなる混合脂肪族カルボン酸と多価アルコ
    ールとのエステル
  3. 【請求項3】 上記水溶性しごき成形用潤滑剤原液組成
    物の平均粒子径が水で希釈したとき1μm以下である請
    求項1または2に記載の原液組成物。
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