JPH1088363A - 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法 - Google Patents
耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法Info
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- JPH1088363A JPH1088363A JP24177596A JP24177596A JPH1088363A JP H1088363 A JPH1088363 A JP H1088363A JP 24177596 A JP24177596 A JP 24177596A JP 24177596 A JP24177596 A JP 24177596A JP H1088363 A JPH1088363 A JP H1088363A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 クロム酸クロメート処理を施して皮膜を形成
した場合と同様な耐食性を得る。有害な金属イオンを含
む液体を用いる必要をなくす。 【解決手段】 アルミニウム製熱交換器に、金属アルコ
キシドの加水分解およびその後の縮合重合により得られ
るゾルを塗布する。ついで、塗布したゾルを乾燥させる
ことによりゲル化し、その後焼成してアルミニウム製熱
交換器の表面に厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮
膜を形成する。
した場合と同様な耐食性を得る。有害な金属イオンを含
む液体を用いる必要をなくす。 【解決手段】 アルミニウム製熱交換器に、金属アルコ
キシドの加水分解およびその後の縮合重合により得られ
るゾルを塗布する。ついで、塗布したゾルを乾燥させる
ことによりゲル化し、その後焼成してアルミニウム製熱
交換器の表面に厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮
膜を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は耐食性に優れたア
ルミニウム製熱交換器およびその製造方法に関する。
ルミニウム製熱交換器およびその製造方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、耐食性に優れたアルミニウム製熱
交換器は、アルミニウム製熱交換器の表面にクロム酸ク
ロメート処理を施して皮膜を形成したり、リン酸クロメ
ート処理を施して皮膜を形成したりすることによって製
造されていた。
交換器は、アルミニウム製熱交換器の表面にクロム酸ク
ロメート処理を施して皮膜を形成したり、リン酸クロメ
ート処理を施して皮膜を形成したりすることによって製
造されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロム
酸クロメート処理を施して皮膜を形成した場合、製造さ
れたアルミニウム製熱交換器は優れた耐食性を示すもの
の、有害な6価クロムを含む廃液の処理が面倒でコスト
も高くなるという問題がある。
酸クロメート処理を施して皮膜を形成した場合、製造さ
れたアルミニウム製熱交換器は優れた耐食性を示すもの
の、有害な6価クロムを含む廃液の処理が面倒でコスト
も高くなるという問題がある。
【0005】一方、リン酸クロメート処理を施して皮膜
を形成した場合、有害な6価クロムを含まないために廃
液処理の問題はないものの、クロム酸クロメート処理を
施して皮膜を形成した場合と比べて十分な耐食性が得ら
れないという問題がある。
を形成した場合、有害な6価クロムを含まないために廃
液処理の問題はないものの、クロム酸クロメート処理を
施して皮膜を形成した場合と比べて十分な耐食性が得ら
れないという問題がある。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決し、ク
ロム酸クロメート処理を施して皮膜を形成した場合と同
様な耐食性を有し、しかも有害な金属イオンを含む液体
を用いる必要のない耐食性に優れたアルミニウム製熱交
換器およびその製造方法を提供することにある。
ロム酸クロメート処理を施して皮膜を形成した場合と同
様な耐食性を有し、しかも有害な金属イオンを含む液体
を用いる必要のない耐食性に優れたアルミニウム製熱交
換器およびその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による耐食性に
優れたアルミニウム製熱交換器は、アルミニウム製熱交
換器の表面に、厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮
膜が形成されているものである。
優れたアルミニウム製熱交換器は、アルミニウム製熱交
換器の表面に、厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮
膜が形成されているものである。
【0008】この発明の耐食性に優れたアルミニウム製
熱交換器によれば、アルミニウム製熱交換器の表面に、
厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜が形成されて
いるので、クロム酸クロメート処理を施して皮膜が形成
されたアルミニウム製熱交換器と同等の耐食性が得られ
る。
熱交換器によれば、アルミニウム製熱交換器の表面に、
厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜が形成されて
いるので、クロム酸クロメート処理を施して皮膜が形成
されたアルミニウム製熱交換器と同等の耐食性が得られ
る。
【0009】金属酸化物皮膜の厚さを0.1〜1.5μ
mに限定したのは、0.1μm未満であると皮膜にピン
ホールが発生し、1.5μmを越えると皮膜にマイクロ
クラックが発生して、いずれの場合も耐食性が低下する
からである。金属酸化物皮膜の厚さは、0.5〜1.0
μmであることが好ましい。
mに限定したのは、0.1μm未満であると皮膜にピン
ホールが発生し、1.5μmを越えると皮膜にマイクロ
クラックが発生して、いずれの場合も耐食性が低下する
からである。金属酸化物皮膜の厚さは、0.5〜1.0
μmであることが好ましい。
【0010】上記耐食性に優れた熱交換器において、金
属酸化物皮膜が、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、また
はこれらの混合物からなることがある。
属酸化物皮膜が、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、また
はこれらの混合物からなることがある。
【0011】この発明による耐食性に優れたアルミニウ
ム製熱交換器の製造方法は、アルミニウム製熱交換器
に、金属アルコキシドの加水分解およびその後の縮合重
合により得られるゾルを塗布し、ついで乾燥させること
によりゲル化し、その後焼成してアルミニウム製熱交換
器の表面に厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜を
形成することを特徴とするものである。
ム製熱交換器の製造方法は、アルミニウム製熱交換器
に、金属アルコキシドの加水分解およびその後の縮合重
合により得られるゾルを塗布し、ついで乾燥させること
によりゲル化し、その後焼成してアルミニウム製熱交換
器の表面に厚さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜を
形成することを特徴とするものである。
【0012】この発明の製造方法によれば、その製造工
程中において有害な金属イオンを含む液体を用いる必要
がないので、このような有害物質を含む廃液が発生せ
ず、廃液の処理が簡単になるとともにその作業のコスト
が安くなる。しかも、この方法で製造された耐食性に優
れたアルミニウム製熱交換器によれば、表面に、厚さ
0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜が形成されている
ので、クロム酸クロメート処理を施して皮膜が形成され
たアルミニウム製熱交換器と同等の耐食性が得られる。
程中において有害な金属イオンを含む液体を用いる必要
がないので、このような有害物質を含む廃液が発生せ
ず、廃液の処理が簡単になるとともにその作業のコスト
が安くなる。しかも、この方法で製造された耐食性に優
れたアルミニウム製熱交換器によれば、表面に、厚さ
0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜が形成されている
ので、クロム酸クロメート処理を施して皮膜が形成され
たアルミニウム製熱交換器と同等の耐食性が得られる。
【0013】上記耐食性に優れたアルミニウム製熱交換
器の製造方法において、金属アルコキシドが、RnM
(OR)4-n (但し式中M:Si、Ti、Zr、R:ア
ルキル基、n=0、1、2、3)であり、形成される金
属酸化物皮膜が、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、また
はこれらの混合物からなることがある。
器の製造方法において、金属アルコキシドが、RnM
(OR)4-n (但し式中M:Si、Ti、Zr、R:ア
ルキル基、n=0、1、2、3)であり、形成される金
属酸化物皮膜が、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、また
はこれらの混合物からなることがある。
【0014】また、上記耐食性に優れたアルミニウム製
熱交換器の製造方法において、ゾルを塗布する前に、ア
ルミニウム製熱交換器を混酸水溶液中に浸漬して前処理
を施した後、前処理の施されたアルミニウム製熱交換器
をアルコール中に浸漬して水分を除去し、ついで遠心飛
散によりアルコールを除去することがある。この場合、
アルミニウム製熱交換器を混酸水溶液中に浸漬して前処
理を施すことにより、アルミニウム製熱交換器を清浄化
し、後工程におけるゾルの濡れ性を向上させることがで
きる。また、前処理の施されたアルミニウム製熱交換器
をアルコール中に浸漬して水分を除去することにより、
ゾルを塗布するさいに水分が残っていることに起因する
問題の発生を回避できる。熱交換器に水分が残ったまま
ゾルを塗布すると、水分残存部では他の部分に比べて急
速にゲル化が進み、後工程の乾燥のさいに生成されるゲ
ル膜にクラックが発生し、最終的に形成する金属酸化物
皮膜にクラックが発生して耐食性が低下する。さらに、
水分が残留した熱交換器をゾル槽内に浸漬すると、槽内
の水分が増加するためゾルの劣化が進行し、このゾルを
コーティングに用いた場合、最終的に形成する金属酸化
物皮膜にクラックが発生して耐食性が低下する。
熱交換器の製造方法において、ゾルを塗布する前に、ア
ルミニウム製熱交換器を混酸水溶液中に浸漬して前処理
を施した後、前処理の施されたアルミニウム製熱交換器
をアルコール中に浸漬して水分を除去し、ついで遠心飛
散によりアルコールを除去することがある。この場合、
アルミニウム製熱交換器を混酸水溶液中に浸漬して前処
理を施すことにより、アルミニウム製熱交換器を清浄化
し、後工程におけるゾルの濡れ性を向上させることがで
きる。また、前処理の施されたアルミニウム製熱交換器
をアルコール中に浸漬して水分を除去することにより、
ゾルを塗布するさいに水分が残っていることに起因する
問題の発生を回避できる。熱交換器に水分が残ったまま
ゾルを塗布すると、水分残存部では他の部分に比べて急
速にゲル化が進み、後工程の乾燥のさいに生成されるゲ
ル膜にクラックが発生し、最終的に形成する金属酸化物
皮膜にクラックが発生して耐食性が低下する。さらに、
水分が残留した熱交換器をゾル槽内に浸漬すると、槽内
の水分が増加するためゾルの劣化が進行し、このゾルを
コーティングに用いた場合、最終的に形成する金属酸化
物皮膜にクラックが発生して耐食性が低下する。
【0015】上記耐食性に優れたアルミニウム製熱交換
器の製造方法において、ゾルを塗布した後の乾燥を、遠
心飛散によりゾルを除去しつつ行い、これにより金属酸
化物皮膜の厚さを0.1〜1.5μmとすることがあ
る。この場合、乾燥と同時に膜厚の制御を行うことがで
きる。
器の製造方法において、ゾルを塗布した後の乾燥を、遠
心飛散によりゾルを除去しつつ行い、これにより金属酸
化物皮膜の厚さを0.1〜1.5μmとすることがあ
る。この場合、乾燥と同時に膜厚の制御を行うことがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。
明する。
【0017】耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器の
製造方法は、アルミニウム製熱交換器を硫酸と硝酸とか
らなる混酸水溶液中に浸漬して前処理を施す第1工程
と、前処理の施された熱交換器をアルコール中に浸漬し
て水分を除去する第2工程と、水分の除去された熱交換
器を遠心分離器に取付け、遠心飛散により熱交換器に付
着したアルコールを除去する第3工程と、アルコールを
除去した熱交換器を、RnM(OR)4-n (但し式中
M:Si、Ti、Zr、R:アルキル基、n=0、1、
2、3)で表される金属アルコキシドの加水分解および
その後の縮合重合により得られるゾル中に浸漬して熱交
換器に上記ゾルを塗布する第4工程と、ゾルを塗布した
熱交換器を遠心分離器に取付け、遠心飛散によりゾルを
除去しつつ乾燥させることによりゲル化し、ゲル膜を形
成する第5工程と、ゲル膜を焼成して熱交換器の表面
に、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、またはこれらの混
合物からなる厚さ0.1〜1.5μm、好ましくは0.
5〜1.0μmの金属酸化物皮膜を形成する第6工程
と、金属酸化物皮膜に親水性を付与するために水溶性親
水処理を施す第7工程とよりなる。
製造方法は、アルミニウム製熱交換器を硫酸と硝酸とか
らなる混酸水溶液中に浸漬して前処理を施す第1工程
と、前処理の施された熱交換器をアルコール中に浸漬し
て水分を除去する第2工程と、水分の除去された熱交換
器を遠心分離器に取付け、遠心飛散により熱交換器に付
着したアルコールを除去する第3工程と、アルコールを
除去した熱交換器を、RnM(OR)4-n (但し式中
M:Si、Ti、Zr、R:アルキル基、n=0、1、
2、3)で表される金属アルコキシドの加水分解および
その後の縮合重合により得られるゾル中に浸漬して熱交
換器に上記ゾルを塗布する第4工程と、ゾルを塗布した
熱交換器を遠心分離器に取付け、遠心飛散によりゾルを
除去しつつ乾燥させることによりゲル化し、ゲル膜を形
成する第5工程と、ゲル膜を焼成して熱交換器の表面
に、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、またはこれらの混
合物からなる厚さ0.1〜1.5μm、好ましくは0.
5〜1.0μmの金属酸化物皮膜を形成する第6工程
と、金属酸化物皮膜に親水性を付与するために水溶性親
水処理を施す第7工程とよりなる。
【0018】上記第4工程におけるゾルは、金属アルコ
キシド、アルコール、水および酸触媒を所定の比率で混
合し、攪拌することにより得られる。ここで、アルコー
ルは金属アルコキシドを均質に反応させるための溶媒と
して用いられる。また、金属アルコキシド、アルコー
ル、水および酸触媒の混合比は、モル比で0.1〜5:
1〜10:1〜10:0.001〜0.1程度であるこ
とが好ましい。なお、金属アルコキシド中のアルキル基
はCH3 、C2 H5 、C3 H7 、C4 H9 等である。
キシド、アルコール、水および酸触媒を所定の比率で混
合し、攪拌することにより得られる。ここで、アルコー
ルは金属アルコキシドを均質に反応させるための溶媒と
して用いられる。また、金属アルコキシド、アルコー
ル、水および酸触媒の混合比は、モル比で0.1〜5:
1〜10:1〜10:0.001〜0.1程度であるこ
とが好ましい。なお、金属アルコキシド中のアルキル基
はCH3 、C2 H5 、C3 H7 、C4 H9 等である。
【0019】金属アルコキシドからゾルが得られる過程
を式を用いて説明すれば、次の通りである。
を式を用いて説明すれば、次の通りである。
【0020】 M(OR)4-n +(4−n)H2 O→M(OH)4-n +(4−n)ROH …(1) 金属アルコキシドM(OR)4-n は上記式(1) にしたが
って化学量論的に完全に加水分解する。加水分解により
生成するM(OH)4-n 分子は不安定であり、次式(2)
にしたがって縮合重合する。
って化学量論的に完全に加水分解する。加水分解により
生成するM(OH)4-n 分子は不安定であり、次式(2)
にしたがって縮合重合する。
【0021】 xM(OH)4-n →xMO(4-n)/2 +x・(4−n)/2・H2 O …(2) こうして、−金属−酸素−金属−酸素−の結合を持った
酸化物(残留OH基を含む)の粒子が生成する。さらに
反応が進んで粒子どうしがつながるとゾルは固化してゲ
ルとなる。
酸化物(残留OH基を含む)の粒子が生成する。さらに
反応が進んで粒子どうしがつながるとゾルは固化してゲ
ルとなる。
【0022】シリコンアルコキシドの場合を例に挙げて
上記反応を次に示す。この場合、M:Si、n=0であ
る。
上記反応を次に示す。この場合、M:Si、n=0であ
る。
【0023】 Si(OR)4 +mH2 O→Si(OH)m (OR)4-m +mROH …(3) シリコンアルコキシドSi(OR)4 は、まず式(3) に
したがって加水分解する。なお、式(3) 中m=1、2、
3、4である。その後、式(4) または式(5) にしたがっ
て縮合重合する。
したがって加水分解する。なお、式(3) 中m=1、2、
3、4である。その後、式(4) または式(5) にしたがっ
て縮合重合する。
【0024】 2Si−OH→Si−O−Si+H2 O …(4) Si−OH+Si−OR→Si−O−Si+ROH …(5) (Si−OH、Si−OR:反応する置換基とSi原子
のみを表記) 上記第5工程において、ゲル膜の膜厚は、ゾルの遠心飛
散のさいの遠心分離器の回転数と時間により制御する。
たとえば、遠心分離器の回転数を300rpmとした場
合、時間と形成されるゲル膜との関係は表1のようにな
る。
のみを表記) 上記第5工程において、ゲル膜の膜厚は、ゾルの遠心飛
散のさいの遠心分離器の回転数と時間により制御する。
たとえば、遠心分離器の回転数を300rpmとした場
合、時間と形成されるゲル膜との関係は表1のようにな
る。
【0025】
【表1】
【0026】上記第6工程におけるゲル膜の焼成は、た
とえば200〜500℃で1〜10分間加熱することに
より行うことが好ましい。
とえば200〜500℃で1〜10分間加熱することに
より行うことが好ましい。
【0027】上記第7工程における水溶性親水処理は、
たとえばアクリル系樹脂を水に溶かした槽内に熱交換器
を浸漬して引き上げた後、200℃で5分間熱処理する
ことにより行われる。
たとえばアクリル系樹脂を水に溶かした槽内に熱交換器
を浸漬して引き上げた後、200℃で5分間熱処理する
ことにより行われる。
【0028】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を比較例とと
もに説明する。
もに説明する。
【0029】実施例1〜3 アルミニウム製熱交換器を硫酸と硝酸とからなる混酸水
溶液中に浸漬して前処理を施した後、前処理の施された
熱交換器をアルコール中に浸漬して水分を除去した。つ
いで、この熱交換器を遠心分離器に取付け、遠心飛散に
より熱交換器に付着したアルコールを除去した。つい
で、アルコールを除去した熱交換器を、シリコンアルコ
キシド、エタノール、水および塩酸を1:7:7:0.
07のモル比で混合し、攪拌することによってシリコン
アルコキシドの加水分解およびその後の縮合重合により
得られたゾル中に浸漬して熱交換器に上記ゾルを塗布し
た。ついで、ゾルを塗布した熱交換器を遠心分離器に取
付け、遠心飛散によりゾルを除去しつつ乾燥させること
によりゲル化した。ついで、400℃で5分間加熱する
ことによりゲル膜を焼成して熱交換器の表面にSiO2
からなる皮膜を形成した。最後に、熱交換器を、アクリ
ル系樹脂を水に溶かした槽内に浸漬して引き上げた後、
200℃で5分間熱処理することにより水溶性親水処理
を施してSiO2 皮膜に親水性を付与した。こうして、
SiO2 皮膜の膜厚の異なる3種類の熱交換器を製造し
た。
溶液中に浸漬して前処理を施した後、前処理の施された
熱交換器をアルコール中に浸漬して水分を除去した。つ
いで、この熱交換器を遠心分離器に取付け、遠心飛散に
より熱交換器に付着したアルコールを除去した。つい
で、アルコールを除去した熱交換器を、シリコンアルコ
キシド、エタノール、水および塩酸を1:7:7:0.
07のモル比で混合し、攪拌することによってシリコン
アルコキシドの加水分解およびその後の縮合重合により
得られたゾル中に浸漬して熱交換器に上記ゾルを塗布し
た。ついで、ゾルを塗布した熱交換器を遠心分離器に取
付け、遠心飛散によりゾルを除去しつつ乾燥させること
によりゲル化した。ついで、400℃で5分間加熱する
ことによりゲル膜を焼成して熱交換器の表面にSiO2
からなる皮膜を形成した。最後に、熱交換器を、アクリ
ル系樹脂を水に溶かした槽内に浸漬して引き上げた後、
200℃で5分間熱処理することにより水溶性親水処理
を施してSiO2 皮膜に親水性を付与した。こうして、
SiO2 皮膜の膜厚の異なる3種類の熱交換器を製造し
た。
【0030】比較例1 アルミニウム製熱交換器に、塗布量が40.9mg/m
2 となるようにリン酸クロメート処理を施した。その
後、上記実施例の場合と同様にして水溶性親水処理を施
してリン酸クロメート皮膜に親水性を付与した。
2 となるようにリン酸クロメート処理を施した。その
後、上記実施例の場合と同様にして水溶性親水処理を施
してリン酸クロメート皮膜に親水性を付与した。
【0031】比較例2 アルミニウム製熱交換器に、塗布量が54.2mg/m
2 となるようにクロム酸クロメート処理を施した。その
後、上記実施例の場合と同様にして水溶性親水処理を施
してクロム酸クロメート皮膜に親水性を付与した。
2 となるようにクロム酸クロメート処理を施した。その
後、上記実施例の場合と同様にして水溶性親水処理を施
してクロム酸クロメート皮膜に親水性を付与した。
【0032】評価試験 そして、各熱交換器を用いて、JIS Z2371に基く塩
水噴霧試験(SST)およびCASS試験を行い、漏れ
が発生するまでの時間を測定した。その結果を表2に示
す。
水噴霧試験(SST)およびCASS試験を行い、漏れ
が発生するまでの時間を測定した。その結果を表2に示
す。
【0033】
【表2】
【0034】表2から明らかなように、実施例1〜3の
熱交換器の耐食性は、比較例1の熱交換器よりも優れて
おり、比較例2の熱交換器と同等であることが分かる。
熱交換器の耐食性は、比較例1の熱交換器よりも優れて
おり、比較例2の熱交換器と同等であることが分かる。
【0035】
【発明の効果】この発明のアルミニウム製熱交換器によ
れば、上述のように、その耐食性がクロム酸クロメート
処理を施された熱交換器と同等になる。また、この発明
の製造方法によれば、有害な金属イオンを含む廃液が発
生しないので、廃液の処理が簡単になるとともにその作
業のコストが安くなる。
れば、上述のように、その耐食性がクロム酸クロメート
処理を施された熱交換器と同等になる。また、この発明
の製造方法によれば、有害な金属イオンを含む廃液が発
生しないので、廃液の処理が簡単になるとともにその作
業のコストが安くなる。
フロントページの続き (72)発明者 宗宮 和久 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 アルミニウム製熱交換器の表面に、厚さ
0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜が形成されている
耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器。 - 【請求項2】 金属酸化物皮膜の厚さが0.5〜1.0
μmである請求項1記載の耐食性に優れたアルミニウム
製熱交換器。 - 【請求項3】 金属酸化物皮膜が、SiO2 、Ti
O2 、ZrO2 、またはこれらの混合物からなる請求項
1または2記載の耐食性に優れたアルミニウム製熱交換
器。 - 【請求項4】 アルミニウム製熱交換器に、金属アルコ
キシドの加水分解およびその後の縮合重合により得られ
るゾルを塗布し、ついで乾燥させることによりゲル化
し、その後焼成してアルミニウム製熱交換器の表面に厚
さ0.1〜1.5μmの金属酸化物皮膜を形成すること
を特徴とする耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器の
製造方法。 - 【請求項5】 金属アルコキシドが、RnM(OR)
4-n (但し式中M:Si、Ti、Zr、R:アルキル
基、n=0、1、2、3)であり、形成される金属酸化
物皮膜が、SiO2 、TiO2 、ZrO2 、またはこれ
らの混合物からなる請求項4記載の耐食性に優れたアル
ミニウム製熱交換器の製造方法。 - 【請求項6】 ゾルを塗布する前に、アルミニウム製熱
交換器を混酸水溶液中に浸漬して前処理を施した後、前
処理の施されたアルミニウム製熱交換器をアルコール中
に浸漬して水分を除去し、ついで遠心飛散によりアルコ
ールを除去することを特徴とする請求項4または5記載
の耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器の製造方法。 - 【請求項7】 ゾルを塗布した後の乾燥を、遠心飛散に
よりゾルを除去しつつ行い、これにより金属酸化物皮膜
の厚さを0.1〜1.5μmとすることを特徴とする請
求項4、5または6記載の耐食性に優れたアルミニウム
製熱交換器の製造方法。 - 【請求項8】 金属酸化物皮膜の厚さを0.5〜1.0
μmとすることを特徴とする請求項4または7記載の耐
食性に優れたアルミニウム製熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24177596A JPH1088363A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24177596A JPH1088363A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1088363A true JPH1088363A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17079347
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24177596A Withdrawn JPH1088363A (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 耐食性に優れたアルミニウム製熱交換器およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1088363A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011237112A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 熱交換器及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-09-12 JP JP24177596A patent/JPH1088363A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011237112A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Sumitomo Precision Prod Co Ltd | 熱交換器及びその製造方法 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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