JPH1089035A - 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 - Google Patents
内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置Info
- Publication number
- JPH1089035A JPH1089035A JP24464196A JP24464196A JPH1089035A JP H1089035 A JPH1089035 A JP H1089035A JP 24464196 A JP24464196 A JP 24464196A JP 24464196 A JP24464196 A JP 24464196A JP H1089035 A JPH1089035 A JP H1089035A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lubricating oil
- valve
- passage
- oil
- hydraulic control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims abstract description 14
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 title claims abstract description 10
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims abstract description 124
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 claims abstract description 118
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 claims description 25
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 10
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 5
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 4
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 3
- 239000010698 whale oil Substances 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 1
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 239000010727 cylinder oil Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000011056 performance test Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関の潤滑油の油温が高く、回転数が低
い運転状態においても、潤滑回路に付設された油圧駆動
装置に供給される潤滑油圧が不足しないように、しか
も、被潤滑箇所への潤滑油の供給状態に支障を生じない
ようにする。 【解決手段】 潤滑油通路の途中に設けられた分岐部に
おいて分岐して、潤滑油の一部を少なくとも一つの油圧
駆動装置へ供給する油圧駆動用油路を備えている内燃機
関の潤滑回路において、分岐部の下流側の被潤滑箇所へ
の潤滑油通路18に直列に挿入される油圧制御装置。こ
の例の油圧制御弁22は、弁ハウジング25の中に入口
通路36、出口通路37、隔壁38、シリンダ室35が
形成され、シリンダ室35の中にダイヤフラム弁26
と、それを付勢するスプリング27がキャップ24の螺
着によって同時に組み付けられる。弁ハウジング25の
周囲の隙間には常時連通しているバイパス油路46が形
成されている。
い運転状態においても、潤滑回路に付設された油圧駆動
装置に供給される潤滑油圧が不足しないように、しか
も、被潤滑箇所への潤滑油の供給状態に支障を生じない
ようにする。 【解決手段】 潤滑油通路の途中に設けられた分岐部に
おいて分岐して、潤滑油の一部を少なくとも一つの油圧
駆動装置へ供給する油圧駆動用油路を備えている内燃機
関の潤滑回路において、分岐部の下流側の被潤滑箇所へ
の潤滑油通路18に直列に挿入される油圧制御装置。こ
の例の油圧制御弁22は、弁ハウジング25の中に入口
通路36、出口通路37、隔壁38、シリンダ室35が
形成され、シリンダ室35の中にダイヤフラム弁26
と、それを付勢するスプリング27がキャップ24の螺
着によって同時に組み付けられる。弁ハウジング25の
周囲の隙間には常時連通しているバイパス油路46が形
成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の潤滑回
路における油圧制御装置に係り、特に、回路内を循環し
て流れる加圧された潤滑油の一部を利用して駆動される
何らかの油圧駆動装置を備えている潤滑回路において使
用するのに適した、油圧調整弁を含む油圧制御装置に関
するものである。
路における油圧制御装置に係り、特に、回路内を循環し
て流れる加圧された潤滑油の一部を利用して駆動される
何らかの油圧駆動装置を備えている潤滑回路において使
用するのに適した、油圧調整弁を含む油圧制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の潤滑回路を循環して流れる加
圧された潤滑油の一部を分流させて、バルブタイミング
可変機構(VVT)のような油圧駆動装置を駆動する設
計は従来から行われている。図11にそのような油圧駆
動装置としてのバルブタイミング可変機構の一例を示
す。このバルブタイミング可変機構(VVT)1は図1
2に示す6気筒のエンジン2に適用されるものである。
これらの図において3は吸気弁或いは排気弁、4はカム
シャフト、5はバルブタイミング可変機構1の油圧ピス
トン、6は油圧ピストン5へ送る油圧を切り換え制御す
る油圧制御弁で、そのスプール7はソレノイド8によっ
て左右に移動されて、油圧ピストン5へ接続された油圧
制御弁6のポート9,10のいずれかへ加圧された潤滑
油を供給するように、油路を切り換え制御するようにな
っている。油圧制御弁6のポート11はVVT油路12
によって潤滑回路における分岐部13に接続されて、加
圧された潤滑油の供給を受ける。
圧された潤滑油の一部を分流させて、バルブタイミング
可変機構(VVT)のような油圧駆動装置を駆動する設
計は従来から行われている。図11にそのような油圧駆
動装置としてのバルブタイミング可変機構の一例を示
す。このバルブタイミング可変機構(VVT)1は図1
2に示す6気筒のエンジン2に適用されるものである。
これらの図において3は吸気弁或いは排気弁、4はカム
シャフト、5はバルブタイミング可変機構1の油圧ピス
トン、6は油圧ピストン5へ送る油圧を切り換え制御す
る油圧制御弁で、そのスプール7はソレノイド8によっ
て左右に移動されて、油圧ピストン5へ接続された油圧
制御弁6のポート9,10のいずれかへ加圧された潤滑
油を供給するように、油路を切り換え制御するようにな
っている。油圧制御弁6のポート11はVVT油路12
によって潤滑回路における分岐部13に接続されて、加
圧された潤滑油の供給を受ける。
【0003】エンジン2の潤滑回路は、図12に示され
ているように、オイルパン14から潤滑油を吸い上げて
加圧するオイルポンプ15と、その吐出側の油圧を略一
定の高さに調整するために過剰な量の潤滑油をオイルパ
ン14へ戻すリリーフ弁型の調圧弁16と、潤滑油を濾
過するオイルフィルタ17と、前述の分岐部13におい
てVVT油路12を分岐させている本流側の潤滑油路1
8と、潤滑油路18が接続する先のメインホール19
と、メインホール19から分岐しているメインジャーナ
ル油路20や動弁系油路21等の多くの潤滑油供給通路
と、それらに接続して加圧された潤滑油の供給を受ける
図示しない多くの被潤滑箇所と、それらの被潤滑箇所か
ら排出される潤滑油をオイルパン14へ戻す図示しない
リターン油路等から構成される。
ているように、オイルパン14から潤滑油を吸い上げて
加圧するオイルポンプ15と、その吐出側の油圧を略一
定の高さに調整するために過剰な量の潤滑油をオイルパ
ン14へ戻すリリーフ弁型の調圧弁16と、潤滑油を濾
過するオイルフィルタ17と、前述の分岐部13におい
てVVT油路12を分岐させている本流側の潤滑油路1
8と、潤滑油路18が接続する先のメインホール19
と、メインホール19から分岐しているメインジャーナ
ル油路20や動弁系油路21等の多くの潤滑油供給通路
と、それらに接続して加圧された潤滑油の供給を受ける
図示しない多くの被潤滑箇所と、それらの被潤滑箇所か
ら排出される潤滑油をオイルパン14へ戻す図示しない
リターン油路等から構成される。
【0004】オイルパン14の潤滑油はオイルポンプ1
5によって加圧され、調圧弁16によって一定の油圧に
調圧されて、オイルフィルタ17、分岐部13、本流側
の潤滑油路18を経てメインホール19へ供給される。
そしてメインホール19から分岐するメインジャーナル
油路20や動弁系油路21等の多くの潤滑油供給通路に
よって被潤滑箇所へ供給されて、軸受やカム、ピストン
とシリンダの摺動部分等の被潤滑箇所を潤滑或いは冷却
する。
5によって加圧され、調圧弁16によって一定の油圧に
調圧されて、オイルフィルタ17、分岐部13、本流側
の潤滑油路18を経てメインホール19へ供給される。
そしてメインホール19から分岐するメインジャーナル
油路20や動弁系油路21等の多くの潤滑油供給通路に
よって被潤滑箇所へ供給されて、軸受やカム、ピストン
とシリンダの摺動部分等の被潤滑箇所を潤滑或いは冷却
する。
【0005】また、分岐部13において加圧された潤滑
油の一部が分流し、VVT油路12によって油圧駆動装
置の一つであるバルブタイミング可変機構1へ供給され
て、ソレノイド8によって作動される油圧制御弁6にお
いてスプール7によってポート9,10を開閉すること
により、加圧された潤滑油が油圧ピストン5の両側の作
動室のいずれかに供給される。それによって、図示しな
いクランクシャフトに対するカムシャフト4の回転位相
が変化して、吸気弁或いは排気弁3の開閉の時期が変化
する。この例のようなバルブタイミング可変機構1以外
の何らかの油圧駆動装置が設けられている場合にも、同
様に潤滑回路の分岐部13のような位置から分流する加
圧された潤滑油によって駆動のための油圧が供給され
る。
油の一部が分流し、VVT油路12によって油圧駆動装
置の一つであるバルブタイミング可変機構1へ供給され
て、ソレノイド8によって作動される油圧制御弁6にお
いてスプール7によってポート9,10を開閉すること
により、加圧された潤滑油が油圧ピストン5の両側の作
動室のいずれかに供給される。それによって、図示しな
いクランクシャフトに対するカムシャフト4の回転位相
が変化して、吸気弁或いは排気弁3の開閉の時期が変化
する。この例のようなバルブタイミング可変機構1以外
の何らかの油圧駆動装置が設けられている場合にも、同
様に潤滑回路の分岐部13のような位置から分流する加
圧された潤滑油によって駆動のための油圧が供給され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなエンジン2
の潤滑回路において、潤滑油の油温が高くて粘度が低下
している状態で、エンジンが低い回転数で運転されるこ
とによってオイルポンプ15の吐出量が減少していると
きは、図21に示すように、オイルポンプ15の吐出側
における潤滑油の油圧が著しく低下する。その結果、油
圧が調圧弁16の設定油圧よりも低くなり、潤滑回路の
分岐部13における油圧も所定の高さまで達しないとい
う状態が起こり得る。このような状態であっても、本流
側の潤滑油路18に接続される潤滑回路の方は、高油
温、低粘度の潤滑油によって潤滑回路の圧力損失が少な
くなることもあって、通常は被潤滑箇所の潤滑に必要な
程度の油量は十分に確保されるのであまり問題にはなら
ないが、分岐部13において分岐するVVT油路12に
接続されたバルブタイミング可変機構1のような油圧駆
動装置の方は、例えば油圧ピストン5を迅速に目的の位
置へ移動させたり、その制御位置を保持するのに必要な
比較的高い油圧が得られないために、制御応答性が悪化
したり、制御後に十分に高い制御安定性が得られないと
いうような油圧不足による問題が生じる(図22参
照)。
の潤滑回路において、潤滑油の油温が高くて粘度が低下
している状態で、エンジンが低い回転数で運転されるこ
とによってオイルポンプ15の吐出量が減少していると
きは、図21に示すように、オイルポンプ15の吐出側
における潤滑油の油圧が著しく低下する。その結果、油
圧が調圧弁16の設定油圧よりも低くなり、潤滑回路の
分岐部13における油圧も所定の高さまで達しないとい
う状態が起こり得る。このような状態であっても、本流
側の潤滑油路18に接続される潤滑回路の方は、高油
温、低粘度の潤滑油によって潤滑回路の圧力損失が少な
くなることもあって、通常は被潤滑箇所の潤滑に必要な
程度の油量は十分に確保されるのであまり問題にはなら
ないが、分岐部13において分岐するVVT油路12に
接続されたバルブタイミング可変機構1のような油圧駆
動装置の方は、例えば油圧ピストン5を迅速に目的の位
置へ移動させたり、その制御位置を保持するのに必要な
比較的高い油圧が得られないために、制御応答性が悪化
したり、制御後に十分に高い制御安定性が得られないと
いうような油圧不足による問題が生じる(図22参
照)。
【0007】本発明は、従来技術における前述のような
問題に対処して、内燃機関の潤滑油の油温が高くて回転
数が低い運転状態においても、潤滑回路に付設された何
らかの油圧駆動装置に供給される潤滑油の油圧が不足し
ないように、しかも被潤滑箇所への潤滑油の供給状態に
支障を生じないように、潤滑回路の油圧を自動的に適当
な高さに調整することができるような内燃機関の潤滑回
路における油圧制御装置を提供することを目的とする。
問題に対処して、内燃機関の潤滑油の油温が高くて回転
数が低い運転状態においても、潤滑回路に付設された何
らかの油圧駆動装置に供給される潤滑油の油圧が不足し
ないように、しかも被潤滑箇所への潤滑油の供給状態に
支障を生じないように、潤滑回路の油圧を自動的に適当
な高さに調整することができるような内燃機関の潤滑回
路における油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置
を提供する。
解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項
に記載された内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置
を提供する。
【0009】請求項1記載の解決手段によれば、油圧制
御装置は潤滑油通路における油圧駆動用油路への分岐部
の下流側の、被潤滑箇所への潤滑油通路に直列に挿入さ
れるので、ダイヤフラム弁はその上流側の潤滑油圧から
受ける力と、弾性手段の付勢力が釣り合う位置へ移動し
て弁間隙を拡縮する。ダイヤフラム弁の上流側の潤滑油
圧が比較的低いときは、ダイヤフラム弁は閉弁するか、
或いは弁間隙が縮小する方向に移動するので、ダイヤフ
ラム弁の上流側にある潤滑油通路の分岐部の潤滑油圧が
上昇し、それによって油圧駆動用油路の潤滑油圧も上昇
するので、油圧駆動装置は必要な潤滑油圧を与えられ
て、高い応答性と制御安定性が保障されて正常に作動す
る。それと並行して、ダイヤフラム弁の開度とは無関係
に、バイパス通路が被潤滑箇所へ最小限の潤滑油量を供
給するので、被潤滑箇所の潤滑も支障なく行われる。
御装置は潤滑油通路における油圧駆動用油路への分岐部
の下流側の、被潤滑箇所への潤滑油通路に直列に挿入さ
れるので、ダイヤフラム弁はその上流側の潤滑油圧から
受ける力と、弾性手段の付勢力が釣り合う位置へ移動し
て弁間隙を拡縮する。ダイヤフラム弁の上流側の潤滑油
圧が比較的低いときは、ダイヤフラム弁は閉弁するか、
或いは弁間隙が縮小する方向に移動するので、ダイヤフ
ラム弁の上流側にある潤滑油通路の分岐部の潤滑油圧が
上昇し、それによって油圧駆動用油路の潤滑油圧も上昇
するので、油圧駆動装置は必要な潤滑油圧を与えられ
て、高い応答性と制御安定性が保障されて正常に作動す
る。それと並行して、ダイヤフラム弁の開度とは無関係
に、バイパス通路が被潤滑箇所へ最小限の潤滑油量を供
給するので、被潤滑箇所の潤滑も支障なく行われる。
【0010】請求項2記載の解決手段によれば、油圧制
御装置がその一部として弁ハウジングを備えており、こ
の弁ハウジングに潤滑油通路に接続する入口通路と出口
通路や、それらの間を区画してダイヤフラム弁との間に
弁間隙を形成する隔壁が設けられているだけでなく、シ
リンダ室が形成されて、その中にダイヤフラム弁を摺動
可能に受け入れられる。更にシリンダ室には弾性手段の
少なくとも一部が収容されるので、弁ハウジングの中に
油圧制御装置の主要部が全て組み付けられる。従って、
弁ハウジングの中にダイヤフラム弁やスプリングのよう
な弾性手段を予め仮組みしたものを、対象の潤滑油路が
形成されたエンジンブロックなどに装着することによっ
て、容易に油圧制御装置を完成させることができる。
御装置がその一部として弁ハウジングを備えており、こ
の弁ハウジングに潤滑油通路に接続する入口通路と出口
通路や、それらの間を区画してダイヤフラム弁との間に
弁間隙を形成する隔壁が設けられているだけでなく、シ
リンダ室が形成されて、その中にダイヤフラム弁を摺動
可能に受け入れられる。更にシリンダ室には弾性手段の
少なくとも一部が収容されるので、弁ハウジングの中に
油圧制御装置の主要部が全て組み付けられる。従って、
弁ハウジングの中にダイヤフラム弁やスプリングのよう
な弾性手段を予め仮組みしたものを、対象の潤滑油路が
形成されたエンジンブロックなどに装着することによっ
て、容易に油圧制御装置を完成させることができる。
【0011】請求項3記載の解決手段によれば、弁ハウ
ジングが、対象となる位置へ取り付けられるときに、そ
の周囲の少なくとも一部に隙間が形成されるようにし
て、その隙間をバイパス通路として利用する。請求項4
記載の解決手段によれば、弁ハウジング25を取り付け
るべき対象として、内部に潤滑油通路が形成されたエン
ジンブロックの開口部が選択されるので、弁ハウジング
を開口部に単に装着するだけで潤滑油通路に対して直列
にダイヤフラム弁が形成される。また、請求項5記載の
解決手段によれば、弁ハウジングと弾性手段が、エンジ
ンブロックの開口部に螺着されるキャップによって同時
にエンジンブロックの内部に装着される。従って、いず
れの場合も油圧制御装置の構造が簡単になるだけでな
く、組み付けが容易になり、工程数も減少してコストが
安くなる。
ジングが、対象となる位置へ取り付けられるときに、そ
の周囲の少なくとも一部に隙間が形成されるようにし
て、その隙間をバイパス通路として利用する。請求項4
記載の解決手段によれば、弁ハウジング25を取り付け
るべき対象として、内部に潤滑油通路が形成されたエン
ジンブロックの開口部が選択されるので、弁ハウジング
を開口部に単に装着するだけで潤滑油通路に対して直列
にダイヤフラム弁が形成される。また、請求項5記載の
解決手段によれば、弁ハウジングと弾性手段が、エンジ
ンブロックの開口部に螺着されるキャップによって同時
にエンジンブロックの内部に装着される。従って、いず
れの場合も油圧制御装置の構造が簡単になるだけでな
く、組み付けが容易になり、工程数も減少してコストが
安くなる。
【0012】請求項6記載の解決手段によれば、ダイヤ
フラム弁をバイパスして、いつでも被潤滑箇所へ最小限
の潤滑油量を供給することができるバイパス通路として
特別の通路を設ける必要もなく、ダイヤフラム弁の開度
が最小になった状態における弁間隙がバイパス通路とし
て利用される。従って、油圧制御装置の構造がきわめて
簡単なものになり、部品の組み付けも容易になるのでコ
ストを低減させることができる。
フラム弁をバイパスして、いつでも被潤滑箇所へ最小限
の潤滑油量を供給することができるバイパス通路として
特別の通路を設ける必要もなく、ダイヤフラム弁の開度
が最小になった状態における弁間隙がバイパス通路とし
て利用される。従って、油圧制御装置の構造がきわめて
簡単なものになり、部品の組み付けも容易になるのでコ
ストを低減させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態として、
図1及び図2に油圧制御装置の主要部となる油圧制御弁
22の構造を示す。従来技術を示す図12のエンジン2
について言えば、この実施形態の油圧制御弁22は、潤
滑回路の分岐部13とメインホール19との間の、本流
側の潤滑油路18に挿入設置されるものである。潤滑油
路18は通常、エンジンブロック23の内部に形成され
る。なお、本発明は、油圧制御弁22そのものの構造
や、それを設置する内燃機関の潤滑油供給通路における
位置等に特徴を有するが、それ以外の点、即ち内燃機関
自体の基本的な構造や、油圧駆動装置の構造等に特徴を
有するものではないから、図11や図12に示した従来
技術としての内燃機関や潤滑回路の構造は本発明の実施
形態においても使用可能なものであり、それらについて
の説明は、本発明の実施形態の説明においても同じ参照
符号を使用することによって重複する説明を省略するこ
とにする。
図1及び図2に油圧制御装置の主要部となる油圧制御弁
22の構造を示す。従来技術を示す図12のエンジン2
について言えば、この実施形態の油圧制御弁22は、潤
滑回路の分岐部13とメインホール19との間の、本流
側の潤滑油路18に挿入設置されるものである。潤滑油
路18は通常、エンジンブロック23の内部に形成され
る。なお、本発明は、油圧制御弁22そのものの構造
や、それを設置する内燃機関の潤滑油供給通路における
位置等に特徴を有するが、それ以外の点、即ち内燃機関
自体の基本的な構造や、油圧駆動装置の構造等に特徴を
有するものではないから、図11や図12に示した従来
技術としての内燃機関や潤滑回路の構造は本発明の実施
形態においても使用可能なものであり、それらについて
の説明は、本発明の実施形態の説明においても同じ参照
符号を使用することによって重複する説明を省略するこ
とにする。
【0014】第1の実施形態における油圧制御弁22
は、簡単に言うとキャップ24と、弁ハウジング25
と、比較的肉厚の薄い円板形のピストン弁としてのダイ
ヤフラム弁26と、スプリング27と、Oリング28と
いう5個の部品から構成されている。キャップ24は、
エンジンブロック23と同質の鉄或いはアルミニウムの
ような金属材料から製作され、ねじ部29によって、エ
ンジンブロック23の外面に環状に隆起して形成された
取り付け部30に螺着される。それによって他の4個の
部品が同時にエンジンブロック23の所定の位置に固定
される。キャップ24は、図5から図7に詳細に示され
ているように、それを締めつけるためのレンチが係合す
る二面幅部31を有するフランジ部分32と、外周にね
じ部29を形成された短い円筒部分33からなってお
り、図6における円筒部分33の環状の下端面には、O
リング28を収容する環状の溝34が形成されている。
は、簡単に言うとキャップ24と、弁ハウジング25
と、比較的肉厚の薄い円板形のピストン弁としてのダイ
ヤフラム弁26と、スプリング27と、Oリング28と
いう5個の部品から構成されている。キャップ24は、
エンジンブロック23と同質の鉄或いはアルミニウムの
ような金属材料から製作され、ねじ部29によって、エ
ンジンブロック23の外面に環状に隆起して形成された
取り付け部30に螺着される。それによって他の4個の
部品が同時にエンジンブロック23の所定の位置に固定
される。キャップ24は、図5から図7に詳細に示され
ているように、それを締めつけるためのレンチが係合す
る二面幅部31を有するフランジ部分32と、外周にね
じ部29を形成された短い円筒部分33からなってお
り、図6における円筒部分33の環状の下端面には、O
リング28を収容する環状の溝34が形成されている。
【0015】弁ハウジング25は耐熱、耐油性の合成樹
脂或いは金属材料から製作され、図8から図10に示す
ような形状、構造を有する。即ち、その内部には、図8
において上部に前述のダイヤフラム弁26とスプリング
27を収容するシリンダ室35と、下部の左右に入口通
路36及び出口通路37が形成され、通路36及び37
の間に、それらを隔てるための隔壁38が、ダイヤフラ
ム弁26と接触することができるようにシリンダ室35
の下部まで延びて形成されている。弁ハウジング25の
外部には、エンジンブロック23において潤滑油路18
に垂直に開口する穴39よりも所定の寸法だけ小さい外
径を有する円筒面40が形成されて、キャップ24の内
部に形成された有底の穴41に嵌合するようになってい
る。
脂或いは金属材料から製作され、図8から図10に示す
ような形状、構造を有する。即ち、その内部には、図8
において上部に前述のダイヤフラム弁26とスプリング
27を収容するシリンダ室35と、下部の左右に入口通
路36及び出口通路37が形成され、通路36及び37
の間に、それらを隔てるための隔壁38が、ダイヤフラ
ム弁26と接触することができるようにシリンダ室35
の下部まで延びて形成されている。弁ハウジング25の
外部には、エンジンブロック23において潤滑油路18
に垂直に開口する穴39よりも所定の寸法だけ小さい外
径を有する円筒面40が形成されて、キャップ24の内
部に形成された有底の穴41に嵌合するようになってい
る。
【0016】円筒面40の一部には図8に示すような縦
の背面油量逃がし溝42を設けることができる。また、
円筒面40の他の一部には、図9及び図10に示すよう
に、半径方向に突出する縦のキー43が形成されてい
て、キャップ24の有底の穴41に形成されたキー溝4
4に係合して、キャップ24と弁ハウジング25の相対
的な回転方向の位置のずれを防止するようになってい
る。仮組みされた油圧制御弁22がエンジン2の組み立
てラインまで搬送されてエンジン2に組み付けられると
きまで、キャップ24から弁ハウジング25が脱落しな
いように、弁ハウジング25の円筒面40の基部に、キ
ャップ24の有底の穴41の口部の直径よりも僅かに大
きい半径方向の突出部を形成する二面幅部やバーリング
部を設けて、それが有底の穴41内に圧入されるように
することもできる。ダイヤフラム弁26は耐熱性及び耐
油性のある合成樹脂或いは金属から製作される。キャッ
プ24のフランジ部分32の上面には、図5に示す矢印
45のような指標を付けることにより通路36及び37
の方向を表示し、油圧制御弁22がエンジンブロック2
3上で正しい方向に組み付けられるようにする。
の背面油量逃がし溝42を設けることができる。また、
円筒面40の他の一部には、図9及び図10に示すよう
に、半径方向に突出する縦のキー43が形成されてい
て、キャップ24の有底の穴41に形成されたキー溝4
4に係合して、キャップ24と弁ハウジング25の相対
的な回転方向の位置のずれを防止するようになってい
る。仮組みされた油圧制御弁22がエンジン2の組み立
てラインまで搬送されてエンジン2に組み付けられると
きまで、キャップ24から弁ハウジング25が脱落しな
いように、弁ハウジング25の円筒面40の基部に、キ
ャップ24の有底の穴41の口部の直径よりも僅かに大
きい半径方向の突出部を形成する二面幅部やバーリング
部を設けて、それが有底の穴41内に圧入されるように
することもできる。ダイヤフラム弁26は耐熱性及び耐
油性のある合成樹脂或いは金属から製作される。キャッ
プ24のフランジ部分32の上面には、図5に示す矢印
45のような指標を付けることにより通路36及び37
の方向を表示し、油圧制御弁22がエンジンブロック2
3上で正しい方向に組み付けられるようにする。
【0017】以上のような形状、構造を有するキャップ
24の有底の穴41内に、ダイヤフラム弁26とスプリ
ング27を挿入した弁ハウジング25の円筒面40を挿
入して油圧制御弁22の仮組み体を構成し、エンジン2
の組み立てライン上で、キャップ24の円筒部分33に
形成された環状の溝34にOリング28を挿入した状態
で、円筒部分33のねじ部29をエンジンブロック23
の取り付け部30に螺合することにより、図1に示した
ようにエンジン2の本体に対する油圧制御弁22の組み
付けを完了する。それによって、エンジンブロック23
の穴39と弁ハウジング25との間に、通路36及び3
7をバイパスするバイパス油路46が形成される。
24の有底の穴41内に、ダイヤフラム弁26とスプリ
ング27を挿入した弁ハウジング25の円筒面40を挿
入して油圧制御弁22の仮組み体を構成し、エンジン2
の組み立てライン上で、キャップ24の円筒部分33に
形成された環状の溝34にOリング28を挿入した状態
で、円筒部分33のねじ部29をエンジンブロック23
の取り付け部30に螺合することにより、図1に示した
ようにエンジン2の本体に対する油圧制御弁22の組み
付けを完了する。それによって、エンジンブロック23
の穴39と弁ハウジング25との間に、通路36及び3
7をバイパスするバイパス油路46が形成される。
【0018】本流側の潤滑油路18に設けられている油
圧制御弁22は、前述のような構成を有するから、エン
ジン2の運転状態において隔壁38の前後の入口通路3
6と出口通路37の潤滑油の圧力の差(差圧ΔP)、従
って油圧制御弁22に作用する油圧の大きさに応じて自
動的にダイヤフラム弁26が移動して、隔壁38との間
に形成される弁間隙を開閉することになる。図1及び図
2は、エンジン2が低い回転数で運転される時のよう
に、油圧制御弁22に作用する油圧(差圧ΔP)が所定
の値よりも小さいために、スプリング27の付勢力が勝
ってダイヤフラム弁26が隔壁38に接触して閉弁位置
をとっている状態を示している。この状態では通路36
及び37の間の直接の連通が生じていないために、所定
の大きさの断面積を有するバイパス油路46のみによっ
て、本流側の潤滑油路18には被潤滑箇所の潤滑に必要
な程度の比較的少量の潤滑油の流れが生じている。
圧制御弁22は、前述のような構成を有するから、エン
ジン2の運転状態において隔壁38の前後の入口通路3
6と出口通路37の潤滑油の圧力の差(差圧ΔP)、従
って油圧制御弁22に作用する油圧の大きさに応じて自
動的にダイヤフラム弁26が移動して、隔壁38との間
に形成される弁間隙を開閉することになる。図1及び図
2は、エンジン2が低い回転数で運転される時のよう
に、油圧制御弁22に作用する油圧(差圧ΔP)が所定
の値よりも小さいために、スプリング27の付勢力が勝
ってダイヤフラム弁26が隔壁38に接触して閉弁位置
をとっている状態を示している。この状態では通路36
及び37の間の直接の連通が生じていないために、所定
の大きさの断面積を有するバイパス油路46のみによっ
て、本流側の潤滑油路18には被潤滑箇所の潤滑に必要
な程度の比較的少量の潤滑油の流れが生じている。
【0019】図1及び図2のように、ダイヤフラム弁2
6が閉弁して、本流側の潤滑油路18が油圧制御弁22
のバイパス油路46のみによって分岐部13からの潤滑
油をメインホール19へ供給している状態では、本流側
の潤滑油路18は、バイパス油路46の限られた断面積
のために生じる圧力損失によって適度の大きさの流れの
抵抗を有するものとなるので、分岐部13においてはV
VT油路12のような油圧駆動装置へ供給される油路の
潤滑油の圧力及び流量が増加することになる。それによ
って、潤滑油の温度が高い状態でエンジン2が低速回転
して、オイルポンプ15の吐出圧力が低下していても、
油圧駆動装置に必要な油圧及び油量の潤滑油を供給する
ことが可能になる。
6が閉弁して、本流側の潤滑油路18が油圧制御弁22
のバイパス油路46のみによって分岐部13からの潤滑
油をメインホール19へ供給している状態では、本流側
の潤滑油路18は、バイパス油路46の限られた断面積
のために生じる圧力損失によって適度の大きさの流れの
抵抗を有するものとなるので、分岐部13においてはV
VT油路12のような油圧駆動装置へ供給される油路の
潤滑油の圧力及び流量が増加することになる。それによ
って、潤滑油の温度が高い状態でエンジン2が低速回転
して、オイルポンプ15の吐出圧力が低下していても、
油圧駆動装置に必要な油圧及び油量の潤滑油を供給する
ことが可能になる。
【0020】これに対して、エンジン2が高負荷、高回
転のような状態でオイルポンプ15の吐出圧力が高くな
ると、油圧制御弁22における通路36及び37の差圧
ΔPが大きくなるので、図3及び図4に示すように、ダ
イヤフラム弁26が移動して油圧制御弁22が開弁位置
をとり、増加した潤滑油を分岐部13から本流側の潤滑
油路18と油圧制御弁22の内部を通してメインホール
19へ送り込み、バルブタイミング可変機構(VVT)
1のような油圧駆動装置への潤滑油供給量を概ね一定に
保つ働きをする。勿論、オイルポンプ15が吐出する潤
滑油圧が更に上昇すると、ダイヤフラム弁26に作用す
る油圧による力がスプリング27の付勢力を越える時に
調圧弁16が開弁するので、分岐部13においては本流
側の潤滑油路18の所定値以上の油圧の上昇は阻止され
て、メインホール19へ供給される潤滑油の油量が増加
する。なお、図示例の場合、ダイヤフラム弁26の移動
に伴うシリンダ室35内の圧力の上昇は、弁ハウジング
25に形成された背面油量逃がし溝42によってシリン
ダ室35が出口通路37側に連通しているので避けられ
るが、背面油量逃がし溝42がどのような場合にも必要
になるという訳ではなく、それに代わり得る他の構造を
とってもよい。
転のような状態でオイルポンプ15の吐出圧力が高くな
ると、油圧制御弁22における通路36及び37の差圧
ΔPが大きくなるので、図3及び図4に示すように、ダ
イヤフラム弁26が移動して油圧制御弁22が開弁位置
をとり、増加した潤滑油を分岐部13から本流側の潤滑
油路18と油圧制御弁22の内部を通してメインホール
19へ送り込み、バルブタイミング可変機構(VVT)
1のような油圧駆動装置への潤滑油供給量を概ね一定に
保つ働きをする。勿論、オイルポンプ15が吐出する潤
滑油圧が更に上昇すると、ダイヤフラム弁26に作用す
る油圧による力がスプリング27の付勢力を越える時に
調圧弁16が開弁するので、分岐部13においては本流
側の潤滑油路18の所定値以上の油圧の上昇は阻止され
て、メインホール19へ供給される潤滑油の油量が増加
する。なお、図示例の場合、ダイヤフラム弁26の移動
に伴うシリンダ室35内の圧力の上昇は、弁ハウジング
25に形成された背面油量逃がし溝42によってシリン
ダ室35が出口通路37側に連通しているので避けられ
るが、背面油量逃がし溝42がどのような場合にも必要
になるという訳ではなく、それに代わり得る他の構造を
とってもよい。
【0021】このような第1の実施形態の油圧制御装置
における潤滑油圧の制御システムを図13に模式的に示
す。図中47はメインジャーナル油路20に接続される
主軸受である。また、図14は油圧制御弁22の開弁特
性を例示するもので、横軸に油圧制御弁22に作用する
油圧、即ち通路36及び37の差圧ΔPをとり、縦軸に
潤滑油路18の断面積に対する油圧制御弁22の開口の
面積の比率をとって、油圧制御弁22の開閉による通路
断面積比の変化を示している。なお、通路断面積比の値
が最低の場合でも0にならないのは、油圧制御弁22の
外周部分にバイパス油路46を設けているためである。
における潤滑油圧の制御システムを図13に模式的に示
す。図中47はメインジャーナル油路20に接続される
主軸受である。また、図14は油圧制御弁22の開弁特
性を例示するもので、横軸に油圧制御弁22に作用する
油圧、即ち通路36及び37の差圧ΔPをとり、縦軸に
潤滑油路18の断面積に対する油圧制御弁22の開口の
面積の比率をとって、油圧制御弁22の開閉による通路
断面積比の変化を示している。なお、通路断面積比の値
が最低の場合でも0にならないのは、油圧制御弁22の
外周部分にバイパス油路46を設けているためである。
【0022】
【実施例】図14に示したような油圧制御弁22の開弁
特性を得ようとする場合に、例えば、差圧ΔPが0.8
kgf/cm2 で、直径12mmのダイヤフラム弁26
のリフトが3.8mmになるようにするためには、0.
8÷100×6×6×3.14=0.90 kgfの力
がダイヤフラム弁26に作用するので、スプリング27
のばね定数は 0.90÷3.8=0.235 kgf/mm となる。油圧が約2.5kgf/cm2 に達するまでダ
イヤフラム弁26の閉弁状態を維持するには、ダイヤフ
ラム弁26の受ける力が 2.5÷100×6×6×3.14=2.8 kgf となるため、スプリング27の初期撓みfは f=2.8÷0.23=12 mm となる。ダイヤフラム弁26はスプリング27が更に4
mm撓んだときに全開状態となる。
特性を得ようとする場合に、例えば、差圧ΔPが0.8
kgf/cm2 で、直径12mmのダイヤフラム弁26
のリフトが3.8mmになるようにするためには、0.
8÷100×6×6×3.14=0.90 kgfの力
がダイヤフラム弁26に作用するので、スプリング27
のばね定数は 0.90÷3.8=0.235 kgf/mm となる。油圧が約2.5kgf/cm2 に達するまでダ
イヤフラム弁26の閉弁状態を維持するには、ダイヤフ
ラム弁26の受ける力が 2.5÷100×6×6×3.14=2.8 kgf となるため、スプリング27の初期撓みfは f=2.8÷0.23=12 mm となる。ダイヤフラム弁26はスプリング27が更に4
mm撓んだときに全開状態となる。
【0023】なお、この場合に、ばね定数をk,スプリ
ング27の横弾性係数をG,線径をd,有効な巻数をN
a ,コイルの平均直径をDとすると、ばね定数は k=G・d4 /8・Na ・D3 であるが、通常のばね材の横弾性係数Gは8000kg
f/cm2 程度であり、線径dが1.2mm,有効な巻
数Na が7,コイルの平均直径Dが10.8mmの場合
には、 k=0.235 kgf/mm となる。なお、スプリング27の有効な巻数Na が7の
ときの総巻数は9であるから、全圧縮時のスプリング2
7の長さは 1.2×9=10.8 mm となる。弁ハウジング25のシリンダ室35の高さh1
が16.8mm,ダイヤフラム弁26の厚さh2 が2m
m,スプリング27の初期撓みfが12mmとすると、
シリンダ室35の高さは、 h1 −h2 =10.8+3.8=14.6 mm となり、スプリング27の自然長Lは、 L=h1 −h2 +f=14.6+12=26.6mm となる。なお、シリンダ室35の直径は、ダイヤフラム
弁26のそれと同じ値で12mmである。
ング27の横弾性係数をG,線径をd,有効な巻数をN
a ,コイルの平均直径をDとすると、ばね定数は k=G・d4 /8・Na ・D3 であるが、通常のばね材の横弾性係数Gは8000kg
f/cm2 程度であり、線径dが1.2mm,有効な巻
数Na が7,コイルの平均直径Dが10.8mmの場合
には、 k=0.235 kgf/mm となる。なお、スプリング27の有効な巻数Na が7の
ときの総巻数は9であるから、全圧縮時のスプリング2
7の長さは 1.2×9=10.8 mm となる。弁ハウジング25のシリンダ室35の高さh1
が16.8mm,ダイヤフラム弁26の厚さh2 が2m
m,スプリング27の初期撓みfが12mmとすると、
シリンダ室35の高さは、 h1 −h2 =10.8+3.8=14.6 mm となり、スプリング27の自然長Lは、 L=h1 −h2 +f=14.6+12=26.6mm となる。なお、シリンダ室35の直径は、ダイヤフラム
弁26のそれと同じ値で12mmである。
【0024】
【他の実施形態】図1から図10に示した第1の実施形
態としての油圧制御弁22の、形状構造の一部を変更し
た第2の実施形態としての油圧制御弁48を図15及び
図16に示す。油圧制御弁48が油圧制御弁22と同様
な構造をとる部分については共通の参照符号を付すこと
により説明を省略する。図15及び図16はそれぞれ油
圧制御弁22についての図1及び図2と比較されるべき
ものであるが、第2の実施形態としての油圧制御弁48
の一つの特徴は、弁ハウジング51のうちでキャップ4
9に形成された有底の穴50内へ挿入される部分の外周
を2段円筒形状として、その肩部に外径がキャップ49
の有底の穴50の内径よりも若干大きいOリング52を
嵌め、有底の穴50の中へOリング52を少し変形させ
た状態で押し込み、それによって、油圧制御弁48の仮
組みしたものをエンジン2の組み立てライン上でエンジ
ンブロック23の取り付け部30へ螺着するときまで、
キャップ49と弁ハウジング51の嵌合状態を維持する
ようにした点にある。この場合は図9や図10に示した
キー43のようなものは設けない。しかし背面油量逃が
し溝42のようなものは設けることができる。
態としての油圧制御弁22の、形状構造の一部を変更し
た第2の実施形態としての油圧制御弁48を図15及び
図16に示す。油圧制御弁48が油圧制御弁22と同様
な構造をとる部分については共通の参照符号を付すこと
により説明を省略する。図15及び図16はそれぞれ油
圧制御弁22についての図1及び図2と比較されるべき
ものであるが、第2の実施形態としての油圧制御弁48
の一つの特徴は、弁ハウジング51のうちでキャップ4
9に形成された有底の穴50内へ挿入される部分の外周
を2段円筒形状として、その肩部に外径がキャップ49
の有底の穴50の内径よりも若干大きいOリング52を
嵌め、有底の穴50の中へOリング52を少し変形させ
た状態で押し込み、それによって、油圧制御弁48の仮
組みしたものをエンジン2の組み立てライン上でエンジ
ンブロック23の取り付け部30へ螺着するときまで、
キャップ49と弁ハウジング51の嵌合状態を維持する
ようにした点にある。この場合は図9や図10に示した
キー43のようなものは設けない。しかし背面油量逃が
し溝42のようなものは設けることができる。
【0025】また、油圧制御弁48においては、弁ハウ
ジング51のうちでもキャップ49の有底の穴50の中
へ挿入されない部分の外形は、例えば図16に示すよう
に異形のものとしてもよい。この場合、弁ハウジング5
1の周囲にバイパス油路53が形成される。エンジンブ
ロック23の取り付け部30側に形成される穴54の形
状も弁ハウジング51に合わせて異形のものとなる。こ
のように異形の部分を有するキャップ49と弁ハウジン
グ51は、図5に示す矢印45のような指標を設けなく
ても自然に相互の位置関係が定まる。なお、バイパス油
路53の間隔を保持すると共に、弁ハウジング51を取
り付け部30の穴54内に正しく組み付けた状態でガタ
ツキを防止するために、弁ハウジング51の外面に図1
6に示したような突起55を設けることもできる。
ジング51のうちでもキャップ49の有底の穴50の中
へ挿入されない部分の外形は、例えば図16に示すよう
に異形のものとしてもよい。この場合、弁ハウジング5
1の周囲にバイパス油路53が形成される。エンジンブ
ロック23の取り付け部30側に形成される穴54の形
状も弁ハウジング51に合わせて異形のものとなる。こ
のように異形の部分を有するキャップ49と弁ハウジン
グ51は、図5に示す矢印45のような指標を設けなく
ても自然に相互の位置関係が定まる。なお、バイパス油
路53の間隔を保持すると共に、弁ハウジング51を取
り付け部30の穴54内に正しく組み付けた状態でガタ
ツキを防止するために、弁ハウジング51の外面に図1
6に示したような突起55を設けることもできる。
【0026】ところで、本発明の第1の実施形態である
油圧制御弁22を使用して、エンジン2の色々な運転状
態において性能を試験した結果を図24から図26に示
す。いずれの場合も、バルブタイミング可変機構(VV
T)1のためのOCVとして示した油圧制御弁6が閉弁
して、VVT油路12に加圧された潤滑油が供給されて
いない状態(VVT−OFF)と、油圧制御弁6が開弁
してVVT油路12に加圧された潤滑油が供給されてい
る状態(VVT−ON)におけるシステムの作動状態を
模式図として示しているほか、油圧制御弁6の作動に応
じたバルブタイミング可変機構1の進角量の変化と、メ
インホール19の油圧の変化、オイルポンプ15の吐出
部、VVT油路12及び潤滑油路18のそれぞれの油圧
(流量)の変化を、それぞれ横軸に時間をとった線図上
に示している。
油圧制御弁22を使用して、エンジン2の色々な運転状
態において性能を試験した結果を図24から図26に示
す。いずれの場合も、バルブタイミング可変機構(VV
T)1のためのOCVとして示した油圧制御弁6が閉弁
して、VVT油路12に加圧された潤滑油が供給されて
いない状態(VVT−OFF)と、油圧制御弁6が開弁
してVVT油路12に加圧された潤滑油が供給されてい
る状態(VVT−ON)におけるシステムの作動状態を
模式図として示しているほか、油圧制御弁6の作動に応
じたバルブタイミング可変機構1の進角量の変化と、メ
インホール19の油圧の変化、オイルポンプ15の吐出
部、VVT油路12及び潤滑油路18のそれぞれの油圧
(流量)の変化を、それぞれ横軸に時間をとった線図上
に示している。
【0027】まず図24は、機関始動後のあまり時間が
経っていないときにエンジン2が高負荷運転されたとき
のように、油温がさほど高くなくて潤滑油の粘度が比較
的高く、しかもエンジン2の回転数が比較的高いために
オイルポンプ15の吐出する油圧が高くなっている状態
(の状態)におけるものである。これは機関回転数が
比較的高い高負荷運転の状態であるため、被潤滑箇所へ
の潤滑油の供給を増やす必要があるので、VVTがON
であってもOFFであっても、油圧制御弁22は大きく
開いて加圧された潤滑油を多量にメインホール19へ供
給する。
経っていないときにエンジン2が高負荷運転されたとき
のように、油温がさほど高くなくて潤滑油の粘度が比較
的高く、しかもエンジン2の回転数が比較的高いために
オイルポンプ15の吐出する油圧が高くなっている状態
(の状態)におけるものである。これは機関回転数が
比較的高い高負荷運転の状態であるため、被潤滑箇所へ
の潤滑油の供給を増やす必要があるので、VVTがON
であってもOFFであっても、油圧制御弁22は大きく
開いて加圧された潤滑油を多量にメインホール19へ供
給する。
【0028】図25は、やはり油温がさほど高くない
が、エンジン2が低負荷運転されているために回転数が
低く、オイルポンプ15の吐出油圧が低い状態(の状
態)でであって、VVT−OFFのときはVVT油路1
2へ加圧された潤滑油を供給する必要がないので、油圧
制御弁22が大きく開いて潤滑油を全てメインホール1
9を経て被潤滑箇所へ供給する。なお、このときは油圧
が低いので調圧弁16は開弁していない。これに対して
VVT−ONの状態になると、油圧が比較的低くても油
圧駆動装置としてのバルブタイミング可変機構(VV
T)1へ加圧された潤滑油を供給する必要があるので、
油圧制御弁22は殆ど閉じて、被潤滑箇所へはバイパス
油路46を通過する比較的少量の潤滑油が供給され、そ
の分だけVVT油路12への潤滑油の油量と油圧を増加
させて、バルブタイミング可変機構1の確実な作動を保
障する。
が、エンジン2が低負荷運転されているために回転数が
低く、オイルポンプ15の吐出油圧が低い状態(の状
態)でであって、VVT−OFFのときはVVT油路1
2へ加圧された潤滑油を供給する必要がないので、油圧
制御弁22が大きく開いて潤滑油を全てメインホール1
9を経て被潤滑箇所へ供給する。なお、このときは油圧
が低いので調圧弁16は開弁していない。これに対して
VVT−ONの状態になると、油圧が比較的低くても油
圧駆動装置としてのバルブタイミング可変機構(VV
T)1へ加圧された潤滑油を供給する必要があるので、
油圧制御弁22は殆ど閉じて、被潤滑箇所へはバイパス
油路46を通過する比較的少量の潤滑油が供給され、そ
の分だけVVT油路12への潤滑油の油量と油圧を増加
させて、バルブタイミング可変機構1の確実な作動を保
障する。
【0029】図26は、エンジン2の高負荷運転の後な
どにおいて油温が極めて高いが、現在は低い回転数で低
負荷運転されているために、オイルポンプ15の吐出す
る油圧も油量も低くなっている状態(の状態)を示す
もので、そのままでは油圧駆動装置へ供給される潤滑油
の油圧が低く、先に述べたような問題が生じる可能性が
ある場合である。このような場合でも油圧駆動装置であ
るVVTがOFFであれば、VVT油路12へ加圧され
た潤滑油を供給する必要がなく、潤滑油路18における
油圧が比較的高くなるから、油圧制御弁22は開弁して
メインホール19から被潤滑箇所へ全ての潤滑油を供給
するが、VVT−ONの状態になると、潤滑油路18の
油圧が低下するので油圧制御弁22は自動的に閉弁し
て、メインホール19にはバイパス油路46から必要最
小限の潤滑油を供給し、被潤滑箇所の潤滑を維持しなが
ら、被潤滑箇所への供給量を減らした分だけVVT油路
12への潤滑油の供給量を増加させて比較的高い油圧を
維持し、バルブタイミング可変機構1の制御に支障が生
じないようにする。
どにおいて油温が極めて高いが、現在は低い回転数で低
負荷運転されているために、オイルポンプ15の吐出す
る油圧も油量も低くなっている状態(の状態)を示す
もので、そのままでは油圧駆動装置へ供給される潤滑油
の油圧が低く、先に述べたような問題が生じる可能性が
ある場合である。このような場合でも油圧駆動装置であ
るVVTがOFFであれば、VVT油路12へ加圧され
た潤滑油を供給する必要がなく、潤滑油路18における
油圧が比較的高くなるから、油圧制御弁22は開弁して
メインホール19から被潤滑箇所へ全ての潤滑油を供給
するが、VVT−ONの状態になると、潤滑油路18の
油圧が低下するので油圧制御弁22は自動的に閉弁し
て、メインホール19にはバイパス油路46から必要最
小限の潤滑油を供給し、被潤滑箇所の潤滑を維持しなが
ら、被潤滑箇所への供給量を減らした分だけVVT油路
12への潤滑油の供給量を増加させて比較的高い油圧を
維持し、バルブタイミング可変機構1の制御に支障が生
じないようにする。
【0030】なお、図示していないがエンジン2の冷間
始動直後のように油温が極低温の時には、潤滑油の粘度
が高くなるために潤滑油路18の油圧が高くなるので、
油圧制御弁22は全開してメインホール19への潤滑油
の供給量を増加させ、被潤滑箇所を十分に潤滑する。こ
のときはVVT油路12の油圧も高くなるから、バルブ
タイミング可変機構1などの油圧駆動装置への供給油圧
も高く、高い応答性が得られるので特に問題はない。
始動直後のように油温が極低温の時には、潤滑油の粘度
が高くなるために潤滑油路18の油圧が高くなるので、
油圧制御弁22は全開してメインホール19への潤滑油
の供給量を増加させ、被潤滑箇所を十分に潤滑する。こ
のときはVVT油路12の油圧も高くなるから、バルブ
タイミング可変機構1などの油圧駆動装置への供給油圧
も高く、高い応答性が得られるので特に問題はない。
【0031】以上説明した実施形態では、油圧制御弁2
2又は48のいずれにも、バイパス油路46又は53を
設けてメインホール19から被潤滑箇所へ供給する最低
の潤滑油量を確保しているが、バイパス油路46又は5
3を設ける代わりに、図17から図19に示す第3の実
施形態のように、油圧制御弁22又は48を開度小のノ
ーマリオープン型のものとして、バイパス油路46又は
53を通過する油量に相当する被潤滑箇所への最低油量
を確保することもできる。図17から図19はそれぞれ
図1から図3と比較すべきものであるから、実質的に同
じ構造については同じ参照符号を付して説明を省略す
る。
2又は48のいずれにも、バイパス油路46又は53を
設けてメインホール19から被潤滑箇所へ供給する最低
の潤滑油量を確保しているが、バイパス油路46又は5
3を設ける代わりに、図17から図19に示す第3の実
施形態のように、油圧制御弁22又は48を開度小のノ
ーマリオープン型のものとして、バイパス油路46又は
53を通過する油量に相当する被潤滑箇所への最低油量
を確保することもできる。図17から図19はそれぞれ
図1から図3と比較すべきものであるから、実質的に同
じ構造については同じ参照符号を付して説明を省略す
る。
【0032】図17から図19に示す第3の実施形態の
油圧制御弁56の特徴は、弁ハウジング25のシリンダ
室35内の下部にスペーサリング57を挿入した点にあ
る。そのために、ダイヤフラム弁26が最も下降した位
置でも隔壁38に接触することができなくなり、図17
に示すように通路36及び37の間には一定の弁間隙が
生じていて、この弁間隙がバイパス油路46又は53と
同様な作用をして、どのような運転状態であっても被潤
滑箇所の潤滑に必要な最小限の油量の潤滑油がメインホ
ール19へ供給される。勿論、潤滑油路18の油圧が高
まった時は図19に示すようにダイヤフラム弁26が大
きく弁間隙を開き、多量の潤滑油をメインホール19へ
送り込むようになる。なお、スペーサリング57を使用
しないで、シリンダ室35の深さを予め浅く形成すると
か、隔壁38の高さを予め低く設定するとかすれば、同
様な結果が得られる。
油圧制御弁56の特徴は、弁ハウジング25のシリンダ
室35内の下部にスペーサリング57を挿入した点にあ
る。そのために、ダイヤフラム弁26が最も下降した位
置でも隔壁38に接触することができなくなり、図17
に示すように通路36及び37の間には一定の弁間隙が
生じていて、この弁間隙がバイパス油路46又は53と
同様な作用をして、どのような運転状態であっても被潤
滑箇所の潤滑に必要な最小限の油量の潤滑油がメインホ
ール19へ供給される。勿論、潤滑油路18の油圧が高
まった時は図19に示すようにダイヤフラム弁26が大
きく弁間隙を開き、多量の潤滑油をメインホール19へ
送り込むようになる。なお、スペーサリング57を使用
しないで、シリンダ室35の深さを予め浅く形成すると
か、隔壁38の高さを予め低く設定するとかすれば、同
様な結果が得られる。
【0033】図20は、本発明の効果を確認するため
に、エンジン2を運転すると共にタイミング可変機構
(VVT)1を作動させている状態で、VVT油路12
へ潤滑油を供給することによって、被潤滑箇所を代表す
るメインジャーナル油路20と動弁系油路21への潤滑
油の供給にどのような影響が現れるかを調べた結果を示
す図表である。図20から判るように、VVT油路12
へ供給される潤滑油量の増加分(縦軸)は機関回転数に
よって異なるが、VVT油路12へ潤滑油を供給するこ
とによる被潤滑箇所の個々の軸受等への影響は少ない。
また、高回転において増大するVVT油路12への油量
は、概ね調圧弁16によってオイルパン14へ戻される
余剰の潤滑油を活用することによって充足されており、
被潤滑箇所への潤滑油の供給油量は回転数によって大き
く変動していない。これは、本発明によって潤滑回路に
油圧制御弁22又は48,或いは56を設けたことの効
果であると言える。
に、エンジン2を運転すると共にタイミング可変機構
(VVT)1を作動させている状態で、VVT油路12
へ潤滑油を供給することによって、被潤滑箇所を代表す
るメインジャーナル油路20と動弁系油路21への潤滑
油の供給にどのような影響が現れるかを調べた結果を示
す図表である。図20から判るように、VVT油路12
へ供給される潤滑油量の増加分(縦軸)は機関回転数に
よって異なるが、VVT油路12へ潤滑油を供給するこ
とによる被潤滑箇所の個々の軸受等への影響は少ない。
また、高回転において増大するVVT油路12への油量
は、概ね調圧弁16によってオイルパン14へ戻される
余剰の潤滑油を活用することによって充足されており、
被潤滑箇所への潤滑油の供給油量は回転数によって大き
く変動していない。これは、本発明によって潤滑回路に
油圧制御弁22又は48,或いは56を設けたことの効
果であると言える。
【0034】以上の説明から明らかなように、本発明は
先に示した図21の線図において、潤滑油の油温が高く
て機関回転数が低いときに、オイルポンプ15の吐出す
る潤滑油圧が著しく低下してバルブタイミング可変機構
(VVT)1のような油圧駆動装置に支障が生じるの
を、油圧制御弁22等の自動的な開閉作動によって潤滑
油圧の低下を阻止することができる。また、機関回転数
の変化に対して、クランクシャフトの1回転当たりのメ
インジャーナル油量がどのように変化するかを調べた結
果を図23に示しているが、低回転数域ではメインジャ
ーナル油量が必要以上に高くなるので、矢印の範囲とし
て示す余剰な潤滑油量Rを油圧駆動装置へ回して活用す
る点に本発明の特徴があると総括的に言うことができ
る。
先に示した図21の線図において、潤滑油の油温が高く
て機関回転数が低いときに、オイルポンプ15の吐出す
る潤滑油圧が著しく低下してバルブタイミング可変機構
(VVT)1のような油圧駆動装置に支障が生じるの
を、油圧制御弁22等の自動的な開閉作動によって潤滑
油圧の低下を阻止することができる。また、機関回転数
の変化に対して、クランクシャフトの1回転当たりのメ
インジャーナル油量がどのように変化するかを調べた結
果を図23に示しているが、低回転数域ではメインジャ
ーナル油量が必要以上に高くなるので、矢印の範囲とし
て示す余剰な潤滑油量Rを油圧駆動装置へ回して活用す
る点に本発明の特徴があると総括的に言うことができ
る。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す縦断正面図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線における横断平面図である。
【図3】第1の実施形態の図1とは異なる作動状態を示
す縦断正面図である。
す縦断正面図である。
【図4】図3のIV−IV線における横断平面図である。
【図5】第1の実施形態の一部を示す平面図である。
【図6】図5に示す部分の縦断正面図である。
【図7】図5及び図6に示す部分の下面図である。
【図8】第1の実施形態の他の一部を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図9】図8のIX−IX線における横断平面図である。
【図10】図8及び図9に示す部分の側面図である。
【図11】油圧駆動装置の一例としてのバルブタイミン
グ可変機構を一部切断して示す斜視図である。
グ可変機構を一部切断して示す斜視図である。
【図12】図11のバルブタイミング可変機構を備えた
6気筒のエンジンの潤滑回路を概念的に示す斜視図であ
る。
6気筒のエンジンの潤滑回路を概念的に示す斜視図であ
る。
【図13】本発明の第1の実施形態の油圧制御装置を備
えた潤滑回路を概念的に示す模式図である。
えた潤滑回路を概念的に示す模式図である。
【図14】本発明による油圧制御弁の開弁特性を例示す
る線図である。
る線図である。
【図15】本発明の第2の実施形態を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図16】図15のXVI −XVI 線における横断平面図で
ある。
ある。
【図17】本発明の第3の実施形態を示す縦断正面図で
ある。
ある。
【図18】図17のXVIII −XVIII 線における横断平面
図である。
図である。
【図19】第3の実施形態の図17とは異なる作動状態
を示す縦断正面図である。
を示す縦断正面図である。
【図20】本発明の効果を示す線図である。
【図21】油温及び機関回転数とポンプの吐出油圧との
関係を示す線図である。
関係を示す線図である。
【図22】油温及び油圧が油圧駆動装置の応答性に及ぼ
す影響を示す線図である。
す影響を示す線図である。
【図23】本発明の着眼点として機関回転数と潤滑油量
の関係を示す線図である。
の関係を示す線図である。
【図24】本発明による油圧制御弁を使用したエンジン
の一つの運転状態における性能を試験した結果を示す模
式図と線図である。
の一つの運転状態における性能を試験した結果を示す模
式図と線図である。
【図25】本発明による油圧制御弁を使用したエンジン
の他の一つの運転状態における性能を試験した結果を示
す模式図と線図である。
の他の一つの運転状態における性能を試験した結果を示
す模式図と線図である。
【図26】本発明による油圧制御弁を使用したエンジン
の更に他の一つの運転状態における性能を試験した結果
を示す模式図と線図である。
の更に他の一つの運転状態における性能を試験した結果
を示す模式図と線図である。
1…バルブタイミング可変機構(VVT) 2…エンジン 3…吸気弁或いは排気弁 4…カムシャフト 5…バルブタイミング可変機構の油圧ピストン 6…バルブタイミング可変機構用の油圧制御弁(OC
V) 12…VVT油路 13…潤滑回路の分岐部 14…オイルパン 15…オイルポンプ 16…調圧弁 18…本流側の潤滑油路 19…メインホール 20…メインジャーナル油路 21…動弁系油路 22…油圧制御弁(第1の実施形態) 23…エンジンブロック 24…キャップ 25…弁ハウジング 26…ダイヤフラム弁 27…スプリング 28…Oリング 29…ねじ部 33…円筒部分 35…シリンダ室 36…入口通路 37…出口通路 38…隔壁 39…穴 42…背面油量逃がし溝 43…キー 46…バイパス油路 48…油圧制御弁(第2の実施形態) 51…異形の弁ハウジング 52…Oリング 53…バイパス油路 55…突起 56…油圧制御弁(第3の実施形態) 57…スペーサリング R…油圧駆動装置へ回して活用可能な余剰の潤滑油量 OCV…バルブタイミング可変機構用の油圧制御弁 VVT…バルブタイミング可変機構
V) 12…VVT油路 13…潤滑回路の分岐部 14…オイルパン 15…オイルポンプ 16…調圧弁 18…本流側の潤滑油路 19…メインホール 20…メインジャーナル油路 21…動弁系油路 22…油圧制御弁(第1の実施形態) 23…エンジンブロック 24…キャップ 25…弁ハウジング 26…ダイヤフラム弁 27…スプリング 28…Oリング 29…ねじ部 33…円筒部分 35…シリンダ室 36…入口通路 37…出口通路 38…隔壁 39…穴 42…背面油量逃がし溝 43…キー 46…バイパス油路 48…油圧制御弁(第2の実施形態) 51…異形の弁ハウジング 52…Oリング 53…バイパス油路 55…突起 56…油圧制御弁(第3の実施形態) 57…スペーサリング R…油圧駆動装置へ回して活用可能な余剰の潤滑油量 OCV…バルブタイミング可変機構用の油圧制御弁 VVT…バルブタイミング可変機構
Claims (6)
- 【請求項1】 潤滑油を加圧するオイルポンプと、前記
オイルポンプによって加圧された潤滑油を被潤滑箇所へ
供給する潤滑油通路と、前記潤滑油通路の途中に設けら
れた分岐部において前記潤滑油通路から分岐して、前記
潤滑油通路を流れる加圧された潤滑油の一部を少なくと
も一つの油圧駆動装置へ供給する油圧駆動用油路とを備
えている内燃機関の潤滑回路において、前記分岐部の下
流側の前記被潤滑箇所への前記潤滑油通路に直列に挿入
される油圧制御装置であって、少なくとも、上流側の潤
滑油圧を受けて移動し得るダイヤフラム弁と、前記ダイ
ヤフラム弁を前記ダイヤフラム弁の移動によって拡縮す
る弁間隙が縮小する方向に付勢する弾性手段と、前記ダ
イヤフラム弁をバイパスして前記上流側と前記下流側を
直接に連通させることにより、前記被潤滑箇所へ最小限
の潤滑油量を供給することができるバイパス通路とを備
えていることを特徴とする内燃機関の潤滑回路における
油圧制御装置。 - 【請求項2】 前記油圧制御装置がその一部として弁ハ
ウジングを備えており、前記弁ハウジングが、上流側の
前記潤滑油通路によって前記分岐部に通じる入口通路
と、下流側の前記潤滑油通路によって前記被潤滑箇所に
通じる出口通路と、前記入口通路及び前記出口通路の間
を区画すると共に前記ダイヤフラム弁との間に弁間隙を
形成し得る隔壁と、前記ダイヤフラム弁を摺動可能に受
け入れると共に前記弾性手段の少なくとも一部を収容す
るシリンダ室とを備えていることを特徴とする請求項1
記載の内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置。 - 【請求項3】 前記弁ハウジングが、その周囲の少なく
とも一部に隙間として前記バイパス通路を形成している
ことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の潤滑回路に
おける油圧制御装置。 - 【請求項4】 前記弁ハウジングが、前記内燃機関の前
記潤滑油通路が形成されたエンジンブロックの開口部に
装着されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置。 - 【請求項5】 前記弁ハウジングが、前記エンジンブロ
ックの前記開口部に螺着されるキャップによって、前記
弾性手段と共に前記エンジンブロックの内部に装着され
ていることを特徴とする請求項4記載の内燃機関の潤滑
回路における油圧制御装置。 - 【請求項6】 前記バイパス通路が、前記ダイヤフラム
弁の弁間隙の最小間隙として形成されることを特徴とす
る請求項1又は2記載の内燃機関の潤滑回路における油
圧制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24464196A JPH1089035A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24464196A JPH1089035A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1089035A true JPH1089035A (ja) | 1998-04-07 |
Family
ID=17121778
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24464196A Withdrawn JPH1089035A (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1089035A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013068218A (ja) * | 2011-09-23 | 2013-04-18 | Mahle Internatl Gmbh | 潤滑システム |
| CN107725330A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-02-23 | 福建雪人股份有限公司 | 一种半封闭活塞压缩机的油位控制装置 |
| JP2019160982A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
| CN116296033A (zh) * | 2023-02-16 | 2023-06-23 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种膜片组件及传感器 |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24464196A patent/JPH1089035A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013068218A (ja) * | 2011-09-23 | 2013-04-18 | Mahle Internatl Gmbh | 潤滑システム |
| CN107725330A (zh) * | 2017-11-08 | 2018-02-23 | 福建雪人股份有限公司 | 一种半封闭活塞压缩机的油位控制装置 |
| JP2019160982A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
| WO2019176581A1 (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | 信越ポリマー株式会社 | 基板収納容器 |
| US11075099B2 (en) | 2018-03-13 | 2021-07-27 | Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. | Substrate storage container |
| CN116296033A (zh) * | 2023-02-16 | 2023-06-23 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种膜片组件及传感器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1447602B1 (en) | Oil flow control valve for a cam phaser | |
| US7681542B2 (en) | Camshaft adjustment device | |
| JP4567288B2 (ja) | ポンプ組立体 | |
| US5195474A (en) | Oil supply system in internal conbustion engine | |
| US5085181A (en) | Electro/hydraulic variable valve timing system | |
| US6941922B2 (en) | Engine lubrication system | |
| US6484680B2 (en) | Internal combustion engine with variable cam timing oil filter with restrictor arrangement | |
| US4098240A (en) | Valve gear and lash adjustment means for same | |
| US20020172604A1 (en) | Variable pressure oil pump | |
| US20060104823A1 (en) | Hydraulic pump with variable flow and variable pressure and electric control | |
| US6782856B2 (en) | Camshaft accumulator | |
| JP2018013070A (ja) | エンジンのオイル供給装置 | |
| GB2261931A (en) | Valve timing control system for internal combustion engine | |
| JPH1054215A (ja) | 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 | |
| JP2004232670A (ja) | オイルポンプのリリーフ弁機構 | |
| US5233950A (en) | Valve operating system for internal combustion engine | |
| CN1105235C (zh) | 对内燃机中的液压使用装置施加压力和/或润滑剂的装置 | |
| US20180112563A1 (en) | Valve timing regulation device | |
| KR20040024512A (ko) | 가변 캠 타이밍 로크를 위한 차압 제어 시스템 | |
| US8887871B2 (en) | Check valve of cylinder head | |
| JPH1089035A (ja) | 内燃機関の潤滑回路における油圧制御装置 | |
| US5609474A (en) | Gear pump | |
| JP3786511B2 (ja) | 内燃機関の潤滑油回路における油量制御装置 | |
| US4953582A (en) | Combined pressure regulator and relief valve having a single biasing means | |
| JP7180325B2 (ja) | 作動油供給装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |