JPH108919A - 共沸液体の気化装置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電システム - Google Patents

共沸液体の気化装置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電システム

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JPH108919A
JPH108919A JP16411196A JP16411196A JPH108919A JP H108919 A JPH108919 A JP H108919A JP 16411196 A JP16411196 A JP 16411196A JP 16411196 A JP16411196 A JP 16411196A JP H108919 A JPH108919 A JP H108919A
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fuel
pressure
heat exchanger
raw fuel
power generation
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JP16411196A
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Hidefumi Araki
秀文 荒木
Kazuhito Koyama
一仁 小山
Masahiko Yamagishi
雅彦 山岸
Tsutomu Okuzawa
務 奥沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】重油など沸点温度が異なる複数の成分から構成
される共沸液体燃料を安定に気化させる手段を提供す
る。 【解決手段】過熱系統の燃焼器12に供給する共沸液体
の原燃料43と排ガス42との熱交換器44を設置し、
共沸液体燃料を最も沸点温度が高い構成成分の沸点より
も高温に加熱する。熱交換器44へ燃料を輸送する手段
として燃料ポンプ50を設置し、燃料を最も飽和蒸気圧
力が高い成分の飽和蒸気圧力以上に加圧する。燃料の流
量,圧力および温度を、燃料流量制御回路74,燃料圧
力制御回路64および燃料温度制御回路84により制御
して、必要な範囲に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共沸液体の気化装
置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電シ
ステムに係わり、特に、共沸液体を気化させるのに好適
な気化装置,気化方法および蒸気タービンに供給される
蒸気を過熱する過熱系統の燃料改質器および燃焼器を備
えた廃棄物発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】平成4年10月に(財)省エネルギーセ
ンターから発行された文献「油燃焼の理論と実際」によ
ると、重油などの液体燃料を高負荷で燃焼する方法とし
て、噴霧燃焼方式が記載されている。この方式は、液体
である燃料を噴霧ノズルから燃焼器内に噴霧して、微細
な液滴状となったところを、燃焼器内の火炎または壁面
から放射されるふく射熱によって気化させ、気体となっ
た燃料分子と酸素分子との結合反応である燃焼を起こさ
せるものである。すなわち、従来の液体燃料の気化を燃
焼器の内部などで微細な燃料液滴が外部からふく射熱を
受けることにより実現している。又、この文献による
と、液体燃料を燃焼器内に噴霧するためには、噴霧ノズ
ルでの圧力損失を補うために燃料が加圧されて送出さ
れ、液体燃料の動粘性を調整して噴霧後の微細化を促進
するために、燃料を加熱器であらかじめ加熱してから噴
霧する。
【0003】液体燃料の燃焼器を備えた産業用システム
の一例として、廃棄物発電システムがある。廃棄物発電
システムは、蒸気タービンを駆動する蒸気を得るため
に、焼却炉で廃棄物を焼却して得られた燃焼ガスを蒸気
発生装置(以下、単に「ボイラ」という)に導き蒸気を発
生させている。しかし、廃棄物を焼却して得られる燃焼
ガスに、ボイラ伝熱管を腐食させる腐食性物質が含まれ
ていることから、腐食速度が比較的小さい温度の蒸気、
即ち900℃程度の燃焼ガスによって300℃程度の蒸
気が発生するようボイラの運転温度を制約している。こ
の結果、発電効率も15%程度と低く、このため、蒸気
タービンに供給される蒸気を高温化して高効率化を図る
ことが望まれていた。平成8年2月7日に行われた第1
7回全国都市清掃研究発表会の講演論文集の55頁等に
記載されているように、天然ガス等の燃料を燃やした燃
焼ガスの熱エネルギーを利用して蒸気の高温化を図るも
のが知られている。このような蒸気過熱系統で使用する
燃料として、天然ガス等の気体燃料ではなく、重油等、
常温常圧で液体の燃料(以下、単に液体燃料と称する)を
利用することも可能である。これらの液体燃料を利用し
た場合、発熱量あたりの燃料価格が安価であるという利
点がある。液体燃料を使用する場合の燃焼方法として
は、上述の噴霧燃焼方式が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】噴霧燃焼方式では、燃
料噴射ノズルから微細な液滴を噴霧し、燃焼器内でふく
射熱などを受けて気化させ、この気体を雰囲気中の酸素
と燃焼させる。この燃焼方式では、燃料噴射ノズルから
燃料を噴射して噴霧を生成するため、ノズルの加工精度
や吐出圧力,燃料の温度等を所定の状態に維持しなけれ
ば理想的な粒径の液滴を得ることができず、結果として
安定な燃焼状態を保つことができない。例えば、ノズル
の先端部分の摩耗や、燃料成分の粘度の変動などの原因
によって、液体燃料の噴霧粒径が規定値より大きくなっ
た場合、不完全燃焼やすすの発生等の可能性があり、安
全性や経済性,装置の保守性の面で問題となる。
【0005】また、液体燃料の動粘性を小さくして噴霧
粒径を小さくする目的と、燃焼器内で液体燃料が気化す
るのに必要なふく射熱量を少なくする目的で、液体燃料
をあらかじめ加熱する手段が有効であるが、重油などの
液体燃料は沸点温度の異なる複数の成分が混合した共沸
液体であり、加熱の程度によっては液体燃料の構成成分
が部分的に沸騰して、不安定な流動挙動をすることが懸
念される。
【0006】本発明の第1の目的は、重油など沸点温度
の異なる複数の成分から構成される共沸液体燃料を安定
に気化させる気化装置,気化方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明の第2の目的は、重油など沸点温度
の異なる複数の成分から構成される共沸液体燃料を安定
に気化させる手段を備えた廃棄物発電システムを提供す
ることにある。
【0008】本発明の第3の目的は、ごみ焼却ボイラで
発生した蒸気を過熱するための燃焼器の燃焼安定性を高
め、NOxの発生量を抑えた信頼性の高い廃棄物発電シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の気化装置は、沸点温度が異なる複数
の成分から構成される共沸液体の成分のうち最も飽和蒸
気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力以上に前記共沸液体を
加圧する加圧手段と、前記共沸液体の成分のうち最も沸
点温度が高い成分の沸点温度以上に前記共沸液体を加熱
する加熱手段と、前記加圧手段と加熱手段により加圧,
加熱された共沸液体を共沸液体の成分のうち最も飽和蒸
気圧力が低い成分の飽和蒸気圧力以下に減圧させる減圧
手段を備えたことを特徴とする。
【0010】又、気化方法は、沸点温度が異なる複数の
成分から構成される共沸液体を、該共沸液体の成分のう
ち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力以上に加
圧し、前記共沸液体の成分のうち最も沸点温度が高い成
分の沸点温度以上に加熱した後、前記共沸液体の成分の
うち最も飽和蒸気圧力が低い成分の飽和蒸気圧力以下と
なる雰囲気中に導き気化させることを特徴とする。
【0011】上記第2,第3の目的を達成するために、
本発明の廃棄物発電システムは、廃棄物を燃焼して得ら
れた第一の燃焼ガスにより蒸気を発生させる焼却系統
と、該焼却系統で発生した蒸気を過熱する過熱系統と、
該過熱系統によって過熱された蒸気によりタービンを駆
動して発電する蒸気タービン系統とを備えた廃棄物発電
システムにおいて、前記過熱系統が、沸点温度が異なる
複数の成分から構成され常温常圧では液体である原燃料
を空気とともに燃焼して第二の燃焼ガスを発生させる燃
焼器と、該燃焼器で発生した第二の燃焼ガスにより前記
焼却系統で発生した蒸気を過熱する過熱器と、前記原燃
料の成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸点温度以上
に加熱する熱交換器と、前記原燃料の成分のうち最も飽
和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力以上に昇圧して前
記熱交換器に前記原燃料を供給する燃料ポンプを備えた
共沸液体の気化装置を含むことを特徴とする。
【0012】又、前記熱交換器の加熱側流体が、前記過
熱器から排出された第二の燃焼ガスの排熱を利用するも
のである。又、前記熱交換器の下流側の原燃料の流路
に、前記原燃料の減圧装置を配置したものである。又、
前記原燃料の流路に不純物ろ過装置を備えたものであ
る。又、前記熱交換器の下流側の原燃料の流路に、前記
原燃料を水素含有ガスに改質する燃料改質器を備えたも
のである。又、前記熱交換器の下流側の前記原燃料の流
路に、原燃料と水蒸気との混合ガスを、空気もしくはガ
スタービンの排気ガスとともに部分燃焼させて水素含有
ガスに改質する燃料改質器を備えたものである。又、前
記水蒸気が、前記蒸気タービンから抽気したものであ
る。又、前記熱交換器の内部における原燃料の圧力が、
原燃料の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和
蒸気圧力以上のある圧力値となるように、前記燃料ポン
プの出力を制御する燃料圧力制御回路を備えたものであ
る。又、前記熱交換器の内部における原燃料の圧力が、
原燃料の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和
蒸気圧力以上のある圧力値となるように、前記減圧装置
を制御する燃料圧力制御回路を備えたものである。又、
前記熱交換器の内部における原燃料の流量が、前記燃焼
器で必要とする流量となるように前記燃料ポンプの出力
を制御する燃料流量制御回路を備えたものである。又、
前記熱交換器の内部における原燃料の流量が、前記燃焼
器で必要とする流量となるように前記減圧装置を制御す
る燃料流量制御回路を備えたものである。又、前記燃料
ポンプの下流側となる流路に分岐し流量調整機構を介し
て燃料ポンプの上流側の流路内あるいは燃料貯蔵設備内
に連通する配管を備え、前記熱交換器の内部における原
燃料の流量が前記燃焼器で必要とする流量となるように
前記流量調整機構を制御する燃料流量制御回路を備えた
ものである。又、前記燃料ポンプの下流側となる流路内
から流量調整機構を介して燃料ポンプの上流側の流路内
あるいは燃料貯蔵設備内に連通する配管を備え、前記熱
交換器の内部における原燃料の圧力が、原燃料の成分の
うち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力以上の
ある圧力値となるように前記流量調整機構を制御する燃
料圧力制御回路を備えたものである。又、前記熱交換器
の加熱側流体の流量調整機構を備え、前記熱交換器の内
部あるいは下流側における原燃料の温度が、燃料の成分
のうち最も沸点温度が高い成分の沸点温度以上となるよ
うに前記流量調整機構を制御する燃料温度制御回路を備
えたものである。又、前記熱交換器が過熱器で構成さ
れ、該過熱器より排出される第二の燃焼ガスは膨張ター
ビンに導かれるように構成されたものである。又、前記
過熱系統の燃焼器が、前記原燃料をガスタービンの排気
ガスとともに燃焼して第二の燃焼ガスを発生させるもの
である。又、前記熱交換器の加熱側流体が、前記過熱器
より排出される第二の燃焼ガスを膨張タービンに導いた
後に前記熱交換器に供給されるものである。又、前記熱
交換器が加熱器であるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図1に
より説明する。図1は本実施例である廃棄物発電システ
ムを示す系統図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の廃棄物発電
システムは、大別すると、廃棄物を焼却して得られた燃
焼ガスにより蒸気を発生させる焼却系統,焼却系統で得
られた蒸気を過熱する過熱系統,過熱系統で過熱された
蒸気を導入してタービンを駆動し発電を行う蒸気タービ
ン系統,過熱系統から排出される燃焼排ガスによって駆
動される膨張タービン系統から構成される。
【0015】このうち、焼却系統は、収集してきた廃棄
物1を投入する廃棄物バンカ7,廃棄物バンカ7より供
給された廃棄物1を押し込みファン8から供給された燃
焼用空気2により焼却するごみ焼却炉3,廃棄物1の焼
却によって得られたごみ燃焼ガス4と後述する蒸気ター
ビン系統からの給水36とを熱交換して蒸気5を発生さ
せるごみ焼却ボイラ6,ごみ焼却ボイラ6から排出され
た排ガス37中に含まれている煤塵,NOx,不純物等
を除去し、煙突35から大気に放出するための電気集塵
機30,脱硝装置31,ガス水洗装置32,ガス再熱装
置33,誘引ファン34から構成されている。
【0016】過熱系統は、ごみ焼却ボイラ6で発生した
蒸気5を燃焼ガスにより過熱する系統であって、重油な
ど沸点が異なる複数の成分から構成される高温高圧の液
体である原燃料43を改質器ノズル70から噴射させ、
減圧沸騰現象により気化した原燃料43を空気18によ
って部分酸化(部分燃焼)した後に改質して水素含有ガ
ス19(水素富化ガス)を得る燃料改質器13,燃料改
質器13で得られた水素含有ガス19を燃焼器ノズル6
2から噴射して空気23とともに燃焼させ燃焼ガス24
を発生させる燃焼器12,燃焼ガス24によりごみ焼却
ボイラ6で発生した蒸気5を過熱する過熱器10と、後
述する膨張タービン系統からの排ガス42と原燃料43
との熱交換器44と、原燃料43を燃料タンク52より
吸入して昇圧し、熱交換器44に供給する燃料ポンプ5
0からなっている。
【0017】さらに、過熱系統における本実施例の特徴
的な構成として、燃料ポンプ50の下流部分における原
燃料43の流量を計測する流量計75,熱交換器44の
下流部分における原燃料43の温度を計測する温度計8
5,熱交換器44の下流部分における原燃料43の圧力
を計測する圧力計65,燃料ポンプ50から送出された
原燃料の一部分を分岐して燃料タンク52側へ逆流させ
る燃料戻り管92,燃料戻り管92の流路内を流れる原
燃料の流量を調整する流量調整弁73,熱交換器44に
供給される加熱側流体である排ガス42の流量を調整す
る流量調整弁83,燃料改質器13へ供給される原燃料
43の流量を調整する流量調整弁63,流量計75の出
力値と基準値との偏差を求め、その偏差が小さくなる方
向に流量調整弁73の開度を変化させる燃料流量制御回
路74,圧力計65の出力値と基準値との偏差を求め、
その偏差が小さくなる方向に流量調整弁63の開度を変
化させる燃料圧力制御回路64,温度計85の出力値を
参照し基準値との偏差に応じ偏差が小さくなる方向に流
量調整弁83の開度を変化させる燃料温度制御回路8
4,原燃料43に含まれる不純物等をろ過する不純物ろ
過装置51がある。蒸気タービン系統は、過熱器10に
よって過熱した過熱蒸気11を駆動源とする蒸気タービ
ン25,蒸気タービン25によって駆動される発電機2
6,蒸気タービン25を駆動した蒸気を凝縮し復水せし
める復水器27,復水器27で得られた復水を蒸気ター
ビン25の抽気によって脱気する脱気器28,脱気器2
8で脱気した復水をごみ焼却ボイラ6に供給する給水ポ
ンプ29からなっている。
【0018】膨張タービン系統は、過熱器10から排出
される燃焼ガス24を駆動源とする膨張タービン40,
膨張タービン40によって駆動される発電機41からな
る。膨張タービン40から排出される排ガス42の一部
分は、流量調整弁83を経て過熱系統の熱交換器44に
供給され、原燃料43を加熱した後に、煙突35より大
気へ拡散放出される構成になっており、排ガス42の残
りの部分は、オリフィス90を備えたバイパス排気管9
1を経由して煙突35より大気中へ放出される構成にな
っている。
【0019】次に本実施例の廃棄物発電システムの動作
について説明する。
【0020】収集されてきた廃棄物1は、廃棄物バンカ
7に投入され、図示されていないクレーン等の供給手段
によりごみ焼却炉3に供給される。また、ごみ焼却炉3
には、押し込みファン8から燃焼用空気2が供給され廃
棄物1を燃焼させる。この燃焼によりごみ焼却炉3から
は、約900℃程度のごみ燃焼ガス4が得られ、得られ
たごみ燃焼ガス4は、その下流側に設けられたごみ焼却
ボイラ6に導かれる。また、ごみ焼却炉3の下部から
は、ごみ焼却灰9が排出される。ごみ焼却ボイラ6で
は、導かれた約900℃程度のごみ燃焼ガス4と給水ポ
ンプ29から供給された給水とを熱交換し約300℃程
度の蒸気5を発生させる。
【0021】給水と熱交換し温度の低下したごみ燃焼ガ
ス4は、排ガス37として下流側の電気集塵機30に導
かれ、その中に含まれている煤塵が除去された後、下流
側の脱硝装置31に導かれる。脱硝装置31では、排ガ
ス37の中に含まれているNOxが除去される。脱硝装
置31によってNOxが除去された排ガス37は、下流
側のガス水洗装置32に導かれその中に含まれている不
純物が水洗によって除去され、下流側のガス再熱装置3
3に導かれる。ガス再熱装置33では、ガス水洗装置3
2の水洗によって温度が低下した排ガス37の温度を所
定の温度に昇温する。これは、白煙発生を防止するため
である。ガス再熱装置33によって所定の温度に昇温さ
れた排ガス37は、誘引ファン34によって昇圧され、
煙突35より大気中に放出される。
【0022】一方、過熱系統では、燃料タンク52に貯
蔵した重油などの沸点が異なる複数の成分から構成され
る共沸液体燃料である原燃料43が不純物ろ過装置80
を通過して燃料ポンプ50により吸入され、昇圧され
て、熱交換器44の伝熱部分(図示せず)に到達する。
不純物ろ過装置80は、下流側の燃料ポンプ50,熱交
換器44および流量調整弁73の流路内での目詰まり等
を防止する。熱交換器44に供給する原燃料の流量は、
流量計75の出力信号を燃料流量制御回路74に入力
し、燃料流量制御回路74によって燃料戻り管92の流
量調整弁73の開度が制御され、燃料タンク52に戻す
流量を調整して制御される。熱交換器44に供給する原
燃料の基準流量は、ごみ焼却ボイラ6で発生した蒸気5
を過熱器10で過熱するのに必要な熱量から計算され
る。
【0023】熱交換器44では、膨張タービン系統の排
ガス42により、原燃料43の構成成分のうち最も沸点
温度が高い成分の沸点より高い温度まで原燃料が加熱さ
れる。原燃料の温度は、温度計85の出力値を燃料温度
制御回路84に入力し、燃料温度制御回路84によって
基準値との偏差に応じ偏差が小さくなる方向に流量調整
弁83の開度を変化させ、熱交換器44の加熱側流体で
ある排ガス42の流量を調整することにより制御され
る。原燃料としてJIS重油1種(一般的名称:A重
油)を用いた場合、沸点範囲が170℃から385℃程
度であるから、膨張タービン系統からの排ガスを利用す
ることでこの加熱は充分に実現可能である。その際、圧
力計65の出力値を燃料圧力制御回路64に入力し、燃
料圧力制御回路64により減圧装置である流量調整弁6
3の開度が自動調整されるので、原燃料43の圧力は最
も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力よりも高圧の
ある範囲内に維持され、熱交換器44の内部で原燃料4
3の成分が部分的に沸騰することが防止され、原燃料が
液体の状態を保ったまま均等に加熱される。流量調整弁
63の開度を調整した場合、原燃料43の圧力だけでな
く流量も変化してしまうため、流量計75の出力信号を
燃料流量制御回路74に入力し、燃料流量制御回路74
によって燃料戻り管92の流量調整弁73の開度も再調
整される。
【0024】熱交換器44のさらに下流側には、不純物
ろ過装置51が設置されており、下流側の流量調整弁6
3,改質器ノズル70および燃焼器ノズル62の目詰ま
り等を防止し、過熱系統の性能を維持する。圧力差によ
り減圧装置である流量調整弁63を通過した原燃料は、
改質器ノズル70から、燃料改質器13内に噴射される
が、減圧装置である流量調整弁63と改質器ノズル70
で圧力が低下することに伴い飽和蒸気温度が低下し、流
量調整弁63の下流側あるいは改質器ノズル70の出口
付近で減圧沸騰し気化する。燃料改質器13では、この
気化した燃料とコンプレッサー等(図示せず)から供給
される空気18が混合され、点火栓等(図示せず)の点
火手段により点火され拡散燃焼する。この時、空気18
の流量は、後述する化学式で示される吸熱反応に必要な
熱量から決定され、例えば燃料改質器13に供給された
原燃料のうちの20%程度を燃焼させる流量に設定され
る。この空気18により原燃料43が部分酸化される
と、未燃ガスを含む高温の被改質ガスが得られる。ボイ
ラ等の水蒸気発生装置(図示せず)によって生成された
水蒸気16は、複数の噴射口(図示せず)から燃料改質
器13の燃料流路内に噴射され、拡散燃焼により得られ
た高温の被改質ガスと混合される。燃料改質器13の内
部の改質触媒層14では、数1で示す化学式で表される
反応が行われ、被改質ガスは水素含有ガス19に改質さ
れる。この反応は、炭化水素のスチームリフォーミング
反応と呼ばれ、炭化水素と水蒸気の混合ガスが水素を含
有したガスに変わる吸熱反応である。
【0025】 Cn1n2+sH2O → hH2c1CO+c2CO2−ΔQ …(1) ここで、n1,n2,s,h,cl,c2は係数、ΔQは反
応熱である。
【0026】このようにして得られた水素含有ガス19
は、燃焼器12の燃料として燃焼器12に導かれる。燃
焼器12では、燃料改質器13より導かれた水素含有ガ
ス19とコンプレッサー等(図示せず)から供給される
空気23とを拡散燃焼により燃焼し、約1000℃程度
の燃焼ガス24を得る。得られた燃焼ガス24は、過熱
器10に導かれ、ごみ焼却ボイラ6で発生した約300
℃程度の蒸気5を過熱する。この過熱により、過熱器1
0からは、約400〜500℃程度の過熱蒸気11が得
られる。
【0027】過熱器10によって過熱された過熱蒸気1
1は、蒸気タービン25を駆動する。この蒸気タービン
25を駆動することにより、蒸気タービン25に直結し
ている発電機26が駆動され電力が得られる。蒸気ター
ビン25を駆動した過熱蒸気11は蒸気タービン25か
ら排出され、復水器27によって凝縮されて復水され
る。復水器27によって得られた復水は、脱気器28に
おいて蒸気タービン25の抽気により脱気され、給水ポ
ンプ29を介してごみ焼却ボイラ6に供給される。
【0028】一方、過熱器10から排出される燃焼ガス
24は、膨張タービン40に導入されて膨張タービン4
0および膨張タービン40に直結している発電機41を
駆動し、電力を発生させる。膨張タービン40から排出
される排ガス42の一部分は、流量調整弁83を経て熱
交換器44に導かれて原燃料43を加熱したのち、煙突
35より大気中へ放出されるが、排ガス42の残りの部
分は、オリフィス90を備えたバイパス排気管91を経
由して煙突35より大気中へ放出される。この排ガス4
2の分配比率は、燃料温度制御回路84により操作され
る流量調整弁83の開度により変化し、原燃料43の加
熱に必要な流量以外はバイパス排気管91を経由して大
気中へ放出されることになる。
【0029】以上本実施例によれば、圧力計65の出力
信号を入力した燃料圧力制御回路64により流量調整弁
63の開度が自動制御され、原燃料43の流体圧力は最
も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力よりも高圧の
ある範囲内に維持されるので、熱交換器44の内部で原
燃料43の成分が部分的に沸騰することが防止され、原
燃料が安定かつ均等に加熱される。また、温度計85の
出力信号を入力した燃料温度制御回路84により流量調
整弁83の開度が自動制御され、原燃料43の最も沸点
温度が高い成分の沸点温度よりも高温となるように原燃
料が加熱されるため、原燃料が改質器ノズル70から噴
射される際には、減圧沸騰現象によって確実に気化さ
れ、安定かつ確実に改質触媒層14内での化学反応が促
進される。さらに、流量計75の出力信号を入力した燃
料流量制御回路74により流量調整弁73の開度が自動
制御され、原燃料43の流量が、ごみ焼却ボイラ6で発
生した蒸気5を過熱するのに必要な流量に維持される。
【0030】また、不純物ろ過装置51が設置されてお
り、流量調整弁63,改質器ノズル70および燃焼器ノ
ズル62の目詰まり等を防止するため、長期間安定に燃
焼させることが可能である。
【0031】さらに、原燃料43を熱交換器44で加熱
する際に、膨張タービン40の排ガス42すなわちシス
テムの排熱を利用することにより、廃棄物発電システム
の発電効率を向上させることができる。
【0032】燃料改質器13で得られた水素含有ガス1
9を燃焼器12に導き空気23と燃焼させているので、
燃焼器12における燃焼温度が抑制され、NOxの発生
量が低減される。また、燃料改質器13における改質反
応は、モル数を増加させる反応であり、改質により得ら
れた水素含有ガス19は、燃料の単位体積当りの発熱量
は低いが、燃焼速度の大きい水素が数10%程度含まれ
ているので、燃焼安定性に優れている。この結果、燃料
改質器13で得られた水素含有ガス19と空気とを燃焼
器12で燃焼すると、燃焼温度が抑制され、NOxの発
生量が低減された燃焼ガスが発生する。発生した燃焼ガ
スは過熱器10に導かれ、ごみ焼却ボイラ6で発生した
蒸気5を過熱する。これにより、廃棄物発電システムの
低NOx化が図れる。
【0033】さらに、低NOx化により、脱硝装置等の
装置が縮小され、脱硝に必要なアンモニア水等のランニ
ングコストが削減される。従って、廃棄物発電システム
全体の発電コストが低減できる。また、本実施例によれ
ば、燃焼器12の燃焼方法として、燃焼安定性の良好な
拡散燃焼を用いているので、過熱器10における蒸気量
の負荷変動に対して追従して運転することができる。
【0034】本発明の他の実施例を図2により説明す
る。図2は、本実施例の廃棄物発電システムを示す系統
図である。
【0035】本実施例の廃棄物発電システムは、図1を
用いて説明した実施例の変形例であり、本実施例におけ
る特徴的な構成として、燃料ポンプ50の下流部分にお
ける原燃料43の流量を計測する流量計75,流量計7
5の出力値と基準値との偏差を求め、その偏差が小さく
なる方向に燃料ポンプ50の出力を変化させる燃料流量
制御回路74,燃料ポンプ50により送出された原燃料
43を、電気ヒータあるいはその他の熱源(図示せず)
により加熱する加熱器60がある。また、本実施例で
は、膨張タービン系統の膨張タービン40から排出され
る排ガス42は、そのまま煙突35より大気へ拡散放出
される構成となっている。さらに、発電機96に連結さ
れたガスタービン95が併設され、ガスタービン95の
排ガス97は燃焼器12に供給される。加えて、蒸気タ
ービン25から抽気した水蒸気が分岐管45により燃料
改質器13に供給される。
【0036】以下に本実施例に特有の動作を説明する。
燃料タンク52に貯蔵した重油などの沸点が異なる複数
の成分から構成される液体燃料である原燃料43は燃料
ポンプ50によって加圧され、加熱器60によって、原
燃料43の成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸点を
超える温度まで加熱される。原燃料の流量は、流量計7
5の出力信号を入力した燃料流量制御回路74によっ
て、燃料ポンプ50の出力が電気的に制御されて、必要
な流量に調整される。原燃料43を加熱する温度は、温
度計85の出力値を燃料温度制御回路84に入力し、燃
料温度制御回路84によって基準値との偏差が小さくな
る方向に加熱器60の熱出力を変化させて制御される。
原燃料43の圧力の制御については、図1を用いて説明
した実施例と同様である。燃料改質器13では、まず原
燃料43が部分酸化され、未燃ガスを含む高温の被改質
ガスが得られる。蒸気タービン25から抽気した水蒸気
16が、複数の噴射口(図示せず)から燃料改質器13
の燃料流路内に噴射され、部分酸化により得られた高温
の被改質ガスと混合される。燃料改質器13の内部の改
質触媒層14では、前述の化学式で表される反応が行わ
れ、水素含有ガス19が生成される。水素含有ガス19
は、燃焼器内でガスタービン95の排ガス97とともに
燃焼し、高温の燃焼ガス24となる。燃焼ガス24は、
過熱器10に導かれ、ごみ焼却ボイラ6で発生した蒸気
5を過熱する。過熱器10から排出される燃焼ガス24
は、膨張タービン40に導入されて膨張タービン40お
よび膨張タービン40に直結している発電機41を駆動
して、電力を発生させる。膨張タービン40から排出さ
れる排ガス42は、煙突35より大気中へ放出される。
【0037】本実施例の効果は、原燃料43を加熱する
加熱器60の熱源として電気ヒータあるいはその他の熱
源を用いているため、発電プラントの起動時にあらかじ
め原燃料を加熱および加圧しておくことができ、プラン
トの起動が容易かつ迅速にできるという点である。ま
た、燃料改質器13での改質反応に必要な水蒸気とし
て、蒸気タービン25から抽気した水蒸気を用いている
ため、別系統で水蒸気を発生する設備を削減することが
できる。又、燃焼器12内では、水素含有ガス19をガ
スタービン95の排ガス97とともに燃焼しているた
め、併設したガスタービンの排熱を、過熱器10の熱源
として利用することができる。
【0038】本発明の他の実施例を図3により説明す
る。図3は、本実施例の廃棄物発電システムを示す系統
図である。
【0039】本実施例は、図2を用いて説明した実施例
の変形例であり、図2を用いて説明した実施例とは異な
る本実施例における特徴的な構成として、燃料改質器1
3へ供給される原燃料43の流量を制限するオリフィス
61が設けられている。また、発電機96に連結された
ガスタービン95が併設され、該ガスタービンの排ガス
97は燃料改質器13へ供給される。
【0040】以下に本実施例に特有の動作を説明する。
燃料タンク52に貯蔵した重油などの沸点が異なる複数
の成分から構成される液体燃料である原燃料43は燃料
ポンプ50によって加圧され、加熱器60によって、原
燃料43の成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸点を
超える温度まで加熱される。原燃料の流量は、流量計7
5の出力信号を入力した燃料流量制御回路74によっ
て、燃料ポンプ50の出力を制御して、必要な流量に調
整される。原燃料43の圧力は、原燃料43の流量に応
じ、オリフィス61および改質器ノズル70の圧力損失
によって決定される。したがって、オリフィス61と改
質器ノズル70における圧力損失の合計値が、原燃料4
3の最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力よりも
大きくなるように設計すれば、原燃料43の圧力を必要
な範囲に維持することができる。加熱器60における原
燃料43の温度の制御については、図2を用いて説明し
た実施例と同様である。燃料改質器13では、雰囲気の
圧力が低下したことにより気化した原燃料43と、ガス
タービン95の排ガス97が混合され、点火栓等(図示
せず)の点火手段により点火され拡散燃焼する。この
時、排ガス97の流量は、前述の化学式の吸熱反応に必
要な熱量から計算され、燃料改質器13に供給された原
燃料のうちの一部を燃焼させる流量に設定してあるの
で、原燃料43は部分酸化され、未燃ガスを含む高温の
被改質ガスが得られる。蒸気タービン25から抽気した
水蒸気16が、複数の噴射口(図示せず)から燃料改質
器13の燃料流路内に噴射され、部分酸化により得られ
た高温の被改質ガスと混合される。燃料改質器13の内
部の改質触媒層14では、前述の化学式で表される反応
が行われ、水素含有ガス19が生成される。水素含有ガ
ス19は、燃焼器12においてコンプレッサー等(図示
せず)から供給される空気23とともに拡散燃焼により
燃焼し、約1000℃程度の燃焼ガス24を得る。
【0041】本実施例の効果は、原燃料の減圧装置とし
て静的な機器であるオリフィス61を用いており、原燃
料の流量と圧力は燃料流量制御回路74のみで制御され
る。したがって、プラント全体の制御回路の構成が簡略
化されるという利点がある。また、燃料改質器13で原
燃料43を部分酸化する際に、ガスタービン95の排ガ
ス97を利用しているので、部分酸化に必要な原燃料の
流量が低減され、プラント全体の経済性が向上する。
【0042】本発明のさらに他の実施例を図4により説
明する。図4は、本実施例の廃棄物発電システムを示す
系統図である。
【0043】本実施例は、図1を用いて説明した実施例
の変形例であり、本実施例の過熱系統は、重油など沸点
が異なる複数の成分から構成される高温高圧の液体であ
る原燃料43を燃焼器ノズル62から噴射させ、減圧沸
騰現象により気化した原燃料43を空気23とともに燃
焼させ燃焼ガス24を発生させる燃焼器12、燃焼ガス
24によりごみ焼却ボイラ6で発生した蒸気5を過熱す
る過熱器10からなっている。
【0044】この過熱系統における本実施例の特徴的な
構成として、燃料ポンプ50の下流部分における原燃料
43の圧力を計測する圧力計65,熱交換器44の下流
部分における原燃料43の温度を計測する温度計85,
熱交換器44の下流部分における原燃料43の流量を計
測する流量計75,燃料ポンプ50から送出された原燃
料の一部分を分岐して燃料タンク52側へ逆流させる燃
料戻り管92,燃料戻り管92の流路内を流れる原燃料
の流量を調整する流量調整弁73,燃焼器12へ供給さ
れる原燃料43の流量を調整する流量調整弁63,圧力
計65の出力値と基準値との偏差が小さくなる方向に流
量調整弁73の開度を変化させる燃料圧力制御回路6
4,流量計75の出力値と基準値との偏差が小さくなる
方向に流量調整弁63の開度を変化させる燃料流量制御
回路74,温度計85の出力値と基準値との偏差が小さ
くなる方向に加熱器60の熱出力を変化させる燃料温度
制御回路84,原燃料43に含まれる不純物等をろ過す
る不純物ろ過装置51がある。また、過熱器10で蒸気
5を過熱した燃焼ガス24は、そのまま煙突35から大
気中に放出される構成になっている。
【0045】以下に本実施例に特有の動作を説明する。
燃料タンク52に貯蔵した重油などの沸点が異なる複数
の成分から構成される液体燃料である原燃料43は燃料
ポンプ50によって加圧され、加熱器60によって、原
燃料43の構成成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸
点を超える温度まで加熱される。原燃料の圧力は、圧力
計65の出力信号を燃料圧力制御回路64に入力し、燃
料圧力制御回路64によって燃料戻り管92の流量調整
弁73の開度が制御されることにより調整される。すな
わち、流量調整弁73を全開とすれば、原燃料の圧力は
燃料タンク52の圧力と同程度まで低下し、流量調整弁
73を全閉とすれば、原燃料の圧力は燃料ポンプ50の
吐出圧力と同程度まで上昇する。原燃料43を加熱する
温度は、温度計85の出力値を燃料温度制御回路84に
入力し、燃料温度制御回路84によって基準値との偏差
が小さくなる方向に加熱器60の熱出力を変化させて制
御される。原燃料の流量は、流量計75の出力信号を入
力した燃料流量制御回路74によって、流量調整弁63
の開度を制御して、蒸気5の過熱に必要な流量に調節さ
れる。流量調整弁63を通過した原燃料は、燃焼器ノズ
ル62から燃焼器12内に噴射されるが、減圧装置であ
る流量調整弁63と燃焼器ノズル62で圧力が低下する
ことに伴い飽和蒸気温度が低下し、流量調整弁63の下
流側あるいは燃焼器ノズル62の出口付近で減圧沸騰し
気化する。燃焼器12では、気化した原燃料43とコン
プレッサー等(図示せず)から供給される空気23とを
拡散燃焼により燃焼し、約1000℃程度の燃焼ガス2
4を得る。得られた燃焼ガス24は、過熱器10に導か
れ、ごみ焼却ボイラ6で発生した約300℃程度の蒸気
5を過熱する。過熱器10で蒸気5を過熱した燃焼ガス
24は、そのまま煙突35によって大気中に放出され
る。
【0046】本実施例による効果は、他の実施例と比較
して、燃料改質器や膨張タービン等の付属設備を削除
し、発電プラントの建設費を削減したことである。
【0047】以上各実施例で説明したように、原燃料を
燃焼器に導く前段に燃料改質器を設置すれば、単位体積
あたりの発熱量が小さくなり、燃焼器における燃焼温度
が抑制されるので、NOxの発生量が抑制される。
【0048】又、共沸液体燃料である原燃料を加熱する
熱交換器または加熱器を設置したので、共沸液体の原燃
料を最も沸点温度が高い成分の沸点よりも高温に加熱す
ることが可能である。燃料ポンプを設置して原燃料の流
体圧力を成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和
蒸気圧力以上に加圧するので、原燃料の成分が部分的に
沸騰して不安定な挙動をすることが防止される。これら
の作用の複合により、原燃料を高温高圧の液体の状態で
燃焼器に供給することができる。この原燃料を燃焼器中
に放出すれば、圧力の低下に伴い燃料成分の飽和蒸気温
度も低下し、減圧沸騰現象により原燃料を安定かつ確実
に気化することが可能である。
【0049】又、液体燃料の流路に不純物ろ過装置を備
えれば、燃料を気化させるノズル等、流路内の目詰まり
等を防止し、過熱系統の性能を維持できる。また、流路
に流量調整弁等の減圧装置を設置すれば、原燃料の流量
が少ない場合でも、流路内の原燃料の圧力を高圧に維持
することが容易である。
【0050】又、流路内の原燃料の圧力または流量と基
準値とを比較し、基準値との偏差が小さくなる方向に減
圧装置である流量調整弁等の開度を制御する制御回路を
設置することにより、原燃料の圧力または流量を必要な
範囲内に維持することが容易となる。流路内の原燃料の
圧力または流量と基準値とを比較し、基準値との偏差が
小さくなる方向に前記燃料ポンプの出力を制御する制御
回路を設置することにより、原燃料の圧力または流量を
必要な範囲内に維持することが容易となる。
【0051】又、燃料ポンプの下流側の流路内から流量
調整機構を介して燃料ポンプの上流側の流路内あるいは
燃料貯蔵設備内に連通する戻り配管を備え、原燃料の圧
力または燃焼器側への流量と基準値とを比較し、基準値
との偏差が小さくなる方向に前記流量調整機構を制御す
る流量制御回路を設置することにより、原燃料の圧力ま
たは流量を必要な範囲内に維持することが容易となる。
【0052】又、原燃料を加熱する熱交換器の加熱側流
体として、蒸気の過熱器より排出される燃焼ガスを利用
した場合には、燃焼ガスの流量調整機構を備え、熱交換
器の内部あるいは下流側における原燃料の温度が、燃料
構成成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸点温度以上
となるように流量調整機構を制御する流量制御回路を備
えることにより、原燃料の温度を一定の範囲に維持する
ことが容易となる。原燃料を加熱する熱交換器ではな
く、加熱器を設置した場合には、加熱器の内部あるいは
下流側における原燃料の温度が、燃料構成成分のうち最
も沸点温度が高い成分の沸点温度以上となるように流量
調整機構を制御する流量制御回路を備えることにより、
原燃料の温度を一定の範囲に維持することが容易とな
る。
【0053】又、過熱器より排出される燃焼ガスを膨張
タービンに導いたのちに、液体燃料を加熱するための熱
交換器の加熱側流体として供給すれば、排熱を利用した
ことによりプラント全体の熱効率が向上する。ガスター
ビンを併設した場合には、ガスタービンの排気ガスを過
熱系統の燃焼器で原燃料とともに燃焼すれば、ガスター
ビンの排熱が過熱系統への熱源として利用でき、プラン
ト全体の熱効率が向上する。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、重油など沸点が異なる
複数の成分から構成される液体燃料を、液体に維持した
まま加熱することが可能であり、この液体燃料を大気圧
程度の雰囲気で減圧沸騰させることにより液体燃料を安
定して気化させることができる。これを燃料改質器や燃
焼器に適用することで、より信頼性が高い廃棄物発電シ
ステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である廃棄物発電システムを
示す系統図である。
【図2】本発明の他の実施例である廃棄物発電システム
を示す系統図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例である廃棄物発電シ
ステムを示す系統図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例である廃棄物発電シ
ステムを示す系統図である。
【符号の説明】
1…廃棄物、2…燃焼用空気、3…ごみ焼却炉、4…ご
み燃焼ガス、5…蒸気、6…ごみ焼却ボイラ、7…廃棄
物バンカ、8…押し込みファン、9…ごみ焼却灰、10
…過熱器、11…過熱蒸気、12…燃焼器、13…燃料
改質器、14…改質触媒層、16…水蒸気、18,23
…空気、19…水素含有ガス、24…燃焼ガス、25…
蒸気タービン、26,41,96…発電機、27…復水
器、28…脱気器、29…給水ポンプ、30…電気集塵
機、31…脱硝装置、32…ガス水洗装置、33…ガス
再熱装置、34…誘引ファン、35…煙突、36…給
水、37,42,97…排ガス、40…膨張タービン、
43…原燃料、44…熱交換器、45…分岐管、50…
燃料ポンプ、51,80…不純物ろ過装置、52…燃料
タンク、53…出力制御回路、54,65…圧力計、6
0…加熱器、61,90…オリフィス、62…燃焼器ノ
ズル、63,73,83…流量調整弁、64…燃料圧力
制御回路、70…改質器ノズル、74…燃料流量制御回
路、75…流量計、84…燃料温度制御回路、85…温
度計、91…バイパス排気管、92…燃料戻り管、95
…ガスタービン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥沢 務 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沸点温度が異なる複数の成分から構成され
    る共沸液体の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分の
    飽和蒸気圧力以上に前記共沸液体を加圧する加圧手段
    と、前記共沸液体の成分のうち最も沸点温度が高い成分
    の沸点温度以上に前記共沸液体を加熱する加熱手段と、
    前記加圧手段と加熱手段により加圧,加熱された共沸液
    体を共沸液体の成分のうち最も飽和蒸気圧力が低い成分
    の飽和蒸気圧力以下に減圧させる減圧手段を備えたこと
    を特徴とする共沸液体の気化装置。
  2. 【請求項2】沸点温度が異なる複数の成分から構成され
    る共沸液体を、該共沸液体の成分のうち最も飽和蒸気圧
    力が高い成分の飽和蒸気圧力以上に加圧し、前記共沸液
    体の成分のうち最も沸点温度が高い成分の沸点温度以上
    に加熱した後、前記共沸液体の成分のうち最も飽和蒸気
    圧力が低い成分の飽和蒸気圧力以下となる雰囲気中に導
    き気化させることを特徴とする共沸液体の気化方法。
  3. 【請求項3】廃棄物を燃焼して得られた第一の燃焼ガス
    により蒸気を発生させる焼却系統と、該焼却系統で発生
    した蒸気を過熱する過熱系統と、該過熱系統によって過
    熱された蒸気によりタービンを駆動して発電する蒸気タ
    ービン系統とを備えた廃棄物発電システムにおいて、前
    記過熱系統が、沸点温度が異なる複数の成分から構成さ
    れ常温常圧では液体である原燃料を空気とともに燃焼し
    て第二の燃焼ガスを発生させる燃焼器と、該燃焼器で発
    生した第二の燃焼ガスにより前記焼却系統で発生した蒸
    気を過熱する過熱器と、前記原燃料の成分のうち最も沸
    点温度が高い成分の沸点温度以上に加熱する熱交換器
    と、前記原燃料の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成
    分の飽和蒸気圧力以上に昇圧して前記熱交換器に前記原
    燃料を供給する燃料ポンプを備えた共沸液体の気化装置
    を含むことを特徴とする廃棄物発電システム。
  4. 【請求項4】前記熱交換器の加熱側流体が、前記過熱器
    から排出された第二の燃焼ガスの排熱を利用するもので
    ある請求項3に記載の廃棄物発電システム。
  5. 【請求項5】前記熱交換器の下流側の原燃料の流路に、
    前記原燃料の減圧装置を配置した請求項3にに記載の廃
    棄物発電システム。
  6. 【請求項6】前記原燃料の流路に不純物ろ過装置を備え
    た請求項3に記載の廃棄物発電システム。
  7. 【請求項7】前記熱交換器の下流側の原燃料の流路に、
    前記原燃料を水素含有ガスに改質する燃料改質器を備え
    た請求項3に記載の廃棄物発電システム。
  8. 【請求項8】前記熱交換器の下流側の前記原燃料の流路
    に、原燃料と水蒸気との混合ガスを、空気もしくはガス
    タービンの排気ガスとともに部分燃焼させて水素含有ガ
    スに改質する燃料改質器を備えた請求項3に記載の廃棄
    物発電システム。
  9. 【請求項9】前記水蒸気が、前記蒸気タービンから抽気
    したものである請求項8に記載の廃棄物発電システム。
  10. 【請求項10】前記熱交換器の内部における原燃料の圧
    力が、原燃料の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分
    の飽和蒸気圧力以上のある圧力値となるように、前記燃
    料ポンプの出力を制御する燃料圧力制御回路を備えた請
    求項3に記載の廃棄物発電システム。
  11. 【請求項11】前記熱交換器の内部における原燃料の圧
    力が、原燃料の成分のうち最も飽和蒸気圧力が高い成分
    の飽和蒸気圧力以上のある圧力値となるように、前記減
    圧装置を制御する燃料圧力制御回路を備えた請求項5に
    記載の廃棄物発電システム。
  12. 【請求項12】前記熱交換器の内部における原燃料の流
    量が、前記燃焼器で必要とする流量となるように前記燃
    料ポンプの出力を制御する燃料流量制御回路を備えた請
    求項3に記載の廃棄物発電システム。
  13. 【請求項13】前記熱交換器の内部における原燃料の流
    量が、前記燃焼器で必要とする流量となるように前記減
    圧装置を制御する燃料流量制御回路を備えた請求項5に
    記載の廃棄物発電システム。
  14. 【請求項14】前記燃料ポンプの下流側となる流路に分
    岐し流量調整機構を介して燃料ポンプの上流側の流路内
    あるいは燃料貯蔵設備内に連通する配管を備え、前記熱
    交換器の内部における原燃料の流量が前記燃焼器で必要
    とする流量となるように前記流量調整機構を制御する燃
    料流量制御回路を備えた請求項3に記載の廃棄物発電シ
    ステム。
  15. 【請求項15】前記燃料ポンプの下流側となる流路内か
    ら流量調整機構を介して燃料ポンプの上流側の流路内あ
    るいは燃料貯蔵設備内に連通する配管を備え、前記熱交
    換器の内部における原燃料の圧力が、原燃料の成分のう
    ち最も飽和蒸気圧力が高い成分の飽和蒸気圧力以上のあ
    る圧力値となるように前記流量調整機構を制御する燃料
    圧力制御回路を備えた請求項3に記載の廃棄物発電シス
    テム。
  16. 【請求項16】前記熱交換器の加熱側流体の流量調整機
    構を備え、前記熱交換器の内部あるいは下流側における
    原燃料の温度が、燃料の成分のうち最も沸点温度が高い
    成分の沸点温度以上となるように前記流量調整機構を制
    御する燃料温度制御回路を備えた請求項3に記載の廃棄
    物発電システム。
  17. 【請求項17】前記熱交換器が過熱器で構成されるもの
    であって、該過熱器より排出される第二の燃焼ガスは膨
    張タービンに導かれるように構成された請求項3に記載
    の廃棄物発電システム。
  18. 【請求項18】前記過熱系統の燃焼器が、前記原燃料を
    ガスタービンの排気ガスとともに燃焼して第二の燃焼ガ
    スを発生させるものである請求項3に記載の廃棄物発電
    システム。
  19. 【請求項19】前記熱交換器の加熱側流体が、前記過熱
    器より排出される第二の燃焼ガスを膨張タービンに導い
    た後に前記熱交換器に供給されるものである請求項4に
    記載の廃棄物発電システム。
  20. 【請求項20】前記熱交換器が、加熱器である請求項3
    から18のいずれかに記載の廃棄物発電システム。
JP16411196A 1996-06-25 1996-06-25 共沸液体の気化装置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電システム Pending JPH108919A (ja)

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JP16411196A JPH108919A (ja) 1996-06-25 1996-06-25 共沸液体の気化装置,気化方法およびその気化装置を備えた廃棄物発電システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276027A (ja) * 2003-02-24 2010-12-09 L'air Liquide-Sa Pour L'etude & L'exploitation Des Procedes Georges Claude 統合された熱回収システムおよび酸素燃焼式機燃焼炉の効率を高める方法
JP2014122775A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 油焚きボイラ及び燃料油の噴霧化方法

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JP2010276027A (ja) * 2003-02-24 2010-12-09 L'air Liquide-Sa Pour L'etude & L'exploitation Des Procedes Georges Claude 統合された熱回収システムおよび酸素燃焼式機燃焼炉の効率を高める方法
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