JPH1089687A - グロープラグ - Google Patents

グロープラグ

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JPH1089687A
JPH1089687A JP26937296A JP26937296A JPH1089687A JP H1089687 A JPH1089687 A JP H1089687A JP 26937296 A JP26937296 A JP 26937296A JP 26937296 A JP26937296 A JP 26937296A JP H1089687 A JPH1089687 A JP H1089687A
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glow plug
ion
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敦 倉野
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • F23Q2007/002Glowing plugs for internal-combustion engines with sensing means

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボンの付着の問題がなく,かつ,実質
的にイオン検出用電極が火炎に曝される面積を大きくす
ることができ,イオン検出電流を精度よく得ることがで
きる,イオン検出用電極付きグロープラグを提供するこ
と。 【解決手段】 ハウジング4とこれにに支持された本体
10とよりなる。本体10は,絶縁体11と,その内部
に設けられた通電発熱体2及び一対のリード線21,2
2と,イオン検出用電極3とを有する。また,イオン検
出用電極3の絶縁体11からの露出部分を覆うように絶
縁体11の表面に設けられ,かつ,イオン検出用電極3
に電気的に接続されている導電層6を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,燃料の着火・燃焼を促進するた
めのグロープラグに関する。
【0002】
【従来技術】近年,ガソリンエンジン,ディーゼルエン
ジンにおいては,環境保護の面から,排気ガスや排気煙
をより一層低減させることが要望されている。そして,
こうした要望に応えるべく,各種のエンジン改良や後処
理(触媒浄化等)により排出ガス低減,燃料・潤滑油性
状の改善,各種のエンジン燃焼制御システムの改善など
が検討されている。
【0003】また,最近のエンジン燃焼制御システムに
おいては,エンジンの燃焼状態を検出することが要請さ
れており,筒内圧,燃焼光,イオン電流等を検出するこ
とによってエンジン燃焼状態を検出することが検討され
ている。特に,イオン電流によりエンジン燃焼状態を検
出することは,燃焼に伴う化学反応を直接的に観察でき
ることから極めて有用と考えられており,種々のイオン
電流検出方法が提案されている。
【0004】例えば,特開平7−259597号公報に
は,燃料噴射ノズルの取り付け座部において,当該噴射
ノズル及びエンジンのシリンダヘッドから絶縁されたス
リーブ状のイオン検出用電極を装着し,これを外部の検
出回路に接続することにより燃料の燃焼に伴うイオン電
流を検出する方法が開示されている。また,米国特許第
4,739,731号では,セラミックグロープラグを
用いたイオン電流検出用センサが開示されている。
【0005】これらの技術では,グロープラグのヒータ
(通電発熱体)表面に白金製の導電層を取着すると共
に,この導電層を燃焼室及びグロープラグ取付金具から
絶縁している。そして,導電層に外部からイオン電流測
定用電源(直流250V)を印加して燃料燃焼に伴うイ
オン電流を検出するようにしている。
【0006】
【解決しようとする課題】ところが,上記従来技術にお
いては,いずれも以下に示す問題がある。即ち,前者の
技術(特開平7−259597号公報)では,イオン電
流検出のために,他の部位より絶縁されたスリーブ状の
イオン検出用電極を設置しなくてはならず,その材料の
選択及びその加工において煩雑な作業が強いられる。そ
のため,イオン検出用電極が非常に,高価な構成となる
という問題がある。さらに,燃料噴射ノズルとイオン検
出用電極との間,及びイオン検出用電極とシリンダヘッ
ドとの間が燃焼室内にて発生するカーボンにより短絡
し,早期に使用不能となるという欠点があった。
【0007】また,後者の技術(米国特許第4,73
9,731号)では,イオン検出用電極を通電発熱体と
は別に設けると共に,両者を別々の電源に接続している
ために構造が複雑になるという欠点があった。また,イ
オン検出用電極の耐熱性及び耐消耗性を確保するため
に,白金など高価な貴金属を多量に必要とすることか
ら,グロープラグ自体が非常に高価なものとなる欠点が
あった。
【0008】これに対し,上記種々の問題を解決すべ
く,特開平8−147132号公報において,イオン検
出用電極が絶縁体により埋設されたグロープラグが提案
されている。このような構成とすることによって,イオ
ン検出用電極と燃料噴射ノズル又はイオン検出用電極と
シリンダヘッドとの間が燃焼室内にて発生するカーボン
により短絡することがなく常に安定した検出信号を得る
ことができた。
【0009】しかしながら,イオン検出用電極が絶縁体
により埋設されたグロープラグにおいては,イオン検出
用電極の燃焼室に対する露出面積が非常に小さくなり,
十分なイオン検出電流を得ることが困難であるという新
規な課題が見いだされた。
【0010】本発明は,かかる課題を解決すべくなされ
たもので,カーボンの付着の問題がなく,かつ,実質的
にイオン検出用電極が火炎に曝される面積を大きくする
ことができ,イオン検出電流を精度よく得ることができ
る,イオン検出用電極付きグロープラグを提供しようと
するものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,ハウジングと該
ハウジング内に支持された本体とよりなるグロープラグ
において,上記本体は,絶縁体と,該絶縁体の内部に設
けられた通電発熱体及び該通電発熱体の両端部に電気的
に接続されて上記絶縁体の外部に導出された一対のリー
ド線と,上記絶縁体の内部に配設され,火炎中のイオン
化の状態を検出するための,イオン検出用電極と,該イ
オン検出用電極の上記絶縁体からの露出部分を覆うよう
に上記絶縁体の表面に設けられ,かつ,上記イオン検出
用電極に電気的に接続されている導電層を配設してある
ことを特徴とするグロープラグにある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,上
記絶縁体の内部に通電発熱体とイオン検出用電極が配設
されており,上記絶縁体の表面には,上記構成の導電層
を配設してあることである。
【0013】上記導電層は,イオン検出用電極の絶縁体
からの露出部分を覆うように,その露出部分の面積より
も広い面積をもって配設されている。また,導電層は,
イオン検出用電極と電気的接続されていると共にそれ自
体導電性を有している。したがって,導電層は,イオン
検出用電極の露出部分の面積を実質的に拡大するという
役割を果たしている。
【0014】また,上記通電発熱体及びイオン検出用電
極を絶縁体中に配設するに当たっては,例えば図3に示
すごとく,予め両者の一体成形品を作製して同時にリー
ド線を接合し,これを絶縁体の原料であるセラミック粉
末中に埋め込んで一体成形する。或いは,予め別途作製
しておいた2つ割の絶縁体の間に上記通電発熱体とイオ
ン検出用電極を挟持配設する。
【0015】これらの絶縁体成形品,或いは通電発熱体
とイオン検出用電極との一体成形品は,例えば,これら
の材料粉末とパラフィンワックスを主成分とする樹脂と
を混合し,それを射出成形することにより作製する。次
に,脱脂を含めた加圧焼結を行い焼成する。その後,円
筒研削及び球面加工研削によって,イオン検出機能付き
セラミックヒータを作製する。
【0016】また,上記通電発熱体,イオン検出用電極
は,上記絶縁体の内部に印刷形成により設けることもで
きる。かかる印刷形成につき一例を示せば,例えば絶縁
体を形成するためのセラミック材料の生成形体(グリー
ンシート)の表面に,スクリーン印刷,パッド印刷,ホ
ットスタンプ等により,所望形状に導電性材料よりなる
通電発熱体,そのリード線,及びイオン検出用電極を印
刷することにより行なう。次いで,生成形体を巻回し,
その後焼成する。
【0017】これにより,印刷形成された通電発熱体,
リード線,イオン検出用電極を内蔵した絶縁体が得られ
る。また,上記いずれの製造方法においても絶縁体の表
面にイオン検出用電極が露出するようにしておく。
【0018】次に,上記絶縁体の表面に上記導電層を形
成するに当たっては,例えば,まず絶縁体の形状,粗さ
等を必要に応じて調整する。次いで,絶縁体表面に,パ
ット印刷,円筒スクリーン印刷等によって,導電層を所
望形状に印刷し,焼き付けすることにより行う。また,
プラズマコーティング,蒸着,その他の方法により導電
層を形成することもできる。
【0019】次に,本発明の作用効果につき説明する。
まず,本発明のグロープラグは,上記通電発熱体に電流
を通すことにより発熱し,その加熱により燃焼室におけ
る着火及び燃焼を促進させる。また,イオン検出用電極
は,燃焼火炎中のイオン化の状態を検出する。即ち,イ
オン電流の検出時において,イオン検出用電極とそれに
近接する燃焼室の内壁(シリンダヘッド)とは,両者間
に存在する燃料燃焼時のプラスイオン及びマイナスイオ
ンを捕獲するための2電極を形成する。
【0020】これにより,精度良くイオン電流を検出す
ることができ,その情報を燃焼制御に有用に活用するこ
とが可能となる。また,グロープラグに,本来の燃焼室
の加熱機能(グロー機能)とイオン電流検出機能とを付
与しているので,構造がコンパクトで,かつ安価に製造
できる。
【0021】また,本発明においては,絶縁体の表面に
上記イオン検出用電極に電気的に接続された導電層を配
設してある。そのため,導電層がイオン検出用電極の露
出部分としての役割を果たし,その面積を増大させる。
それ故,イオン電流の検出をより確実に行うことができ
る。それ故,導電層を有さない場合に比べて,さらに精
度良くイオン電流を検出することができ,より一層燃料
制御の向上を図ることができる。
【0022】また,本発明のグロープラグは,上記通電
発熱体,リード線及びイオン検出用電極を上記絶縁体の
内部に,一体的に設けているので,構造簡単である。し
たがって,本発明によれば,カーボン付着の問題がな
く,かつ,実質的にイオン検出用電極が火炎に曝される
面積を大きくすることができ,精度良くイオン電流を検
出することができる。
【0023】次に,請求項2の発明のように,上記導電
層は,部分的に上記絶縁体を露出させることにより形成
したエッジ部分を有することが好ましい。この場合に
は,上記エッジ部分が他の平滑な部分よりもイオンを吸
着し易い性質(エッジ効果)を発揮する。そのため,イ
オン電流の検出の応答性が良好となり,例えば後述する
イオン電流検出時の立ち上がり角度を急峻にし,またピ
ーク値を増大させることができる。
【0024】なお,上記導電層から部分的に絶縁体を露
出させて形成したエッジ部分とは,例えば後述するよう
に,導電層を網目構造等にしてその網目間に絶縁体を露
出させて形成する場合だけでなく,ベタ層の導電層と絶
縁体の露出部分との境界部分に形成するエッジ部分をも
含む。
【0025】また,請求項3の発明のように,上記エッ
ジ部分は角状であることが好ましい。角状のエッジ部分
は,例えば後述する実施形態例1に示すごとく,絶縁体
との境界部分を滑らかにすることなく,段状に形成する
ことにより得ることができる。この場合には,上記エッ
ジ効果をさらに増大させることができる。
【0026】また,請求項4の発明のように,上記導電
層は,網目構造を有し,網目の間には上記絶縁体の表面
が露出している構成をとることもできる(図10〜図1
5)。この場合には,各網目部分にそれぞれ角状のエッ
ジ部分を多数形成することができ,さらに確実に上記の
エッジ効果を発揮させることができる。
【0027】また,請求項5の発明のように,上記導電
層は,金属又は導電性セラミックにより構成することが
できる。上記金属としては,特に高融点金属と活性金属
とを混合したもの用いることが好ましい。この場合に
は,活性金属により上記絶縁体と導電層との密着性を高
めることができ,一方,高融点金属により耐久性を高め
ることができる。
【0028】上記高融点金属としては,例えば,白金,
金等の貴金属,ニッケル,鉄,クロム等があり,これら
を単独または混合して用いることができる。また,上記
活性金属としては,チタン,ジルコニウム,ハフニウ
ム,バナジウム等があり,これらも単独または混合して
用いることができる。好ましくは,金とニッケルの合計
を90重量%以上とし,残りを活性なバナジウムとする
組み合わせにするのがよい。この場合には,金とニッケ
ルとが耐久性を保持しつつ導電性を発揮し,バナジウム
が絶縁体との密着性を高める。
【0029】また,上記導電性セラミックとしては,種
々の金属の珪化物,炭化物,窒化物,ホウ化物を用いる
ことができる。好ましくは,耐酸化性の理由により珪化
物がよい。また,上記導電性セラミックには,絶縁体と
の密着性を向上させるために,例えば酸化アルミニウ
ム,二酸化珪素等の酸化物系セラミックを混合すること
が好ましい。
【0030】また,請求項6の発明のように,上記導電
層の厚みは,1〜20μmであることが好ましい。1μ
m未満の場合には,燃焼波または燃焼残差物が激しく衝
突するため,摩耗により導電層が薄くなり,耐久性がな
くなるという問題があり,好ましくは5μm以上がよ
い。一方,20μmを超える場合には,絶縁体との熱膨
張係数が大きく異なるため,冷熱によりクラックが発生
し,絶縁体から剥がれ落ちるという問題があり,好まし
くは15μm以下がよい。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるグロープラグにつき,図1
〜図8を用いて説明する。本例のグロープラグは,ディ
ーゼルエンジンの始動補助装置として用いられる,セラ
ミックグロープラグである。本例のグロープラグ1は,
図1に示すごとく,本体10と該本体10を装着するハ
ウジング4とからなる。上記本体10は,絶縁体11
と,該絶縁体11の内部に設けられた通電発熱体2と,
該通電発熱体2の両端部に電気的に接続されて絶縁体の
他端側に導出された一対のリード線21,22とを有す
る。
【0032】また,上記絶縁体11の内部に配設され
た,火炎中のイオン化の状態を検出するためのイオン検
出用電極3を有する。また,絶縁体11の表面には,イ
オン検出用電極3に電気的に接続され,かつ角状のエッ
ヂ部分61を有する導電層6を配設してある。本例にお
ける導電層6は,図1に示すごとく,グロープラグ本体
10の先端をキャップ状に覆う形状を有しており,上端
部分のみにエッジ部分61を有するベタ層となってい
る。
【0033】また,上記本体10は,図1,図2に示す
ごとく,金属製のハウジング4内に,金属製の環状支持
体41を介して,固定されている。そして,上記通電発
熱体2の一方のリード線21は,絶縁体11の内部を上
昇して,本体10の側面に設けた導電性の端子部23を
介して内部リード線231に電気的に接続されている。
また,他方のリード線22は,絶縁体11の上端部に設
けた導電性の端子部31を介して内部リード線33に電
気的に接続されている。なお,外部リード線231は,
通電発熱体2とイオン検出用電極3用のリード線として
共用されている。
【0034】一方,ハウジング4は,上記環状支持体4
1を有し,図2に示すごとく,その上部に保護筒42を
有している。また,ハウジング4は,エンジンのシリン
ダヘッド45へ装着するための,雄ねじ部43を有す
る。上記保護筒42の上方開口部には,ゴムブッシュ4
21が嵌合されている。また,該ゴムブッシュ421に
は,外部リード線233,333が貫挿され,これらは
それぞれ接続端子232,332を介して,上記内部リ
ード線231,33に接続されている。
【0035】したがって,外部リード線233は通電発
熱体2の一端に,外部リード線333は通電発熱体2の
他端にそれぞれ電気的に導通されている。また,本体1
0の先端部(下端部)は,図1に示すごとく,半球面形
状に形成されている。
【0036】次に,上記グロープラグ本体10を製造す
るに当たっては,まず図3に示すごとき,通電発熱体2
とイオン検出用電極3との一体成形品29を準備する。
この一体成形品29は,通電発熱体2及びイオン検出用
電極3用のセラミック粉末を用いて射出成形,或いはプ
レス成形により作製する。そして,この一体成形品29
は,絶縁体11の中に埋設し,これらをホットプレスに
て一体的に加圧焼成する。なお,上記埋設に先立って,
上記リード線21,22を接続しておく。これにより,
通電発熱体2とイオン検出用電極3とを内蔵した絶縁体
11が得られる。
【0037】次に,絶縁体11の表面に導電層6を形成
するに当たっては,絶縁体11の表面を粗くした後,導
電層材料を印刷する。まず,絶縁体11表面粗さは,リ
ン酸等によるエッチングにより粗くする。また,絶縁体
11を円筒研削する部分については,#300以下の粗
い砥石を使用して表面粗さを大きくすることもできる。
これにより,絶縁体11と導電層6との密着性を高め
る。
【0038】次いで,グロープラグ本体10先端の球面
部分はパット印刷法により,円筒部分は円筒スクリーン
印刷法により,導電層材料を印刷する。このとき,導電
層材料が上記イオン検出用電極の露出部分に接触するよ
うに印刷する。次いで,真空雰囲気中又は窒素雰囲気中
において,900℃以上の温度で導電層を焼き付ける。
これにより,図1に示すごとく,絶縁体11表面に導電
層6が形成される。また,本例においては,上記導電層
材料として,金属を主体とする材料を用いた。具体的に
は,Au93重量%,Ni5重量%,V2重量%の混合
材を用いた。また,導電層の厚さは10μmとした。
【0039】次に,上記のごとく本体10とハウジング
4などとによって構成したグロープラグ1は,図4に示
すごとく,エンジンのシリンダヘッド45に対して,ハ
ウジンク4の雄ねじ部を螺合することにより装着する。
これにより,グロープラグ本体10の先端部が,シリン
ダヘッド45の燃焼室の一部である渦流室451に突出
した状態で装着される。なお,符号457は主燃焼室,
458はピストン,459は燃料噴射ノズルである。
【0040】また,上記グロープラグ1は,図4に示す
ごとく,グロープラグ作動回路に接続される。即ち,通
電発熱体2の一端のリード線21は,外部リード線23
3,グローリレー53,531,及び12ボルトのバッ
テリ54を介して,外部リード線333に接続されてい
る。更に,該外部リード線333は,内部リード線3
3,及び本体10内のリード線22(図1)を介して,
通電発熱体2の他端に接続されている。これにより,通
電発熱体2の加熱用回路が形成される。
【0041】また,イオン検出用電極3は,上記外部リ
ード線233,イオンリレー530,イオン電流検出用
抵抗521,直流電源51を介してシリンダヘッド45
に接続されている。また,上記イオン電流検出用抵抗5
21には,イオン電流を検出するための電位差計522
が設けられ,これはECU(電子制御装置)52に接続
されている。また,ECU52には,上記グローリレー
53,531,イオンリレー530,エンジン冷却水の
水温センサ525,エンジンの回転数センサ526が接
続されている。
【0042】上記図4に示した,グロープラグ1の使用
に当たっては,まずエンジンの始動時においては,EC
U52により,グローリレー53,531がオンとされ
る。そのため,バッテリ54とグロープラグの通電発熱
体2との間が閉路となり,グロープラグ本体10の通電
発熱体2が通電され発熱する。そのためグロープラグ1
は加熱状態となり,渦流室451が加熱され,着火温度
に上昇する。そこで,燃料噴射ノズル459から,燃料
が噴射されると,その都度該燃料が着火され,ピストン
458が作動し,エンジンが駆動される。
【0043】一方,燃料が燃焼している際には,前記の
ごとく,イオンが発生するので,グローリレー53,5
31はオフとし,イオンリレー530をオンとして,イ
オン電流をイオン検出用電極3,イオン電流検出用抵抗
521及び電位差計522により検出する。即ち,グロ
ープラグ本体10の上記イオン検出用電極3とシリンダ
ヘッド45との間には12ボルトの直流電源51によっ
て電圧が印加されている。
【0044】そこで,渦流室451内における,燃焼火
炎帯の活性イオンの発生に伴い,イオン電流検出用抵抗
521を含む電流経路にイオン電流が流れる。なお,イ
オン電流検出用抵抗521は,約500kΩで,これを
流れるイオン電流は,その両端の電位差として電位差計
522により検出される。
【0045】ここで,イオン電流の検出原理を略述す
る。燃料噴射ノズル459からの噴射燃料が渦流室45
1で燃焼されると,その燃焼火炎帯ではイオン化された
プラスイオンとマイナスイオンが大量に発生する。この
とき,上記イオン検出用電極3とそれに対面するシリン
ダヘッド45との間にバッテリ電圧が印加されているの
で,イオン検出用電極3にはマイナスイオンが捕獲され
ると共に,シリンダヘッド45にはプラスイオンが捕獲
される。その結果,上記の電流経路が形成され,この電
流経路を流れるイオン電流がイオン電流検出用抵抗52
1の両端の電位差として検出される。
【0046】一方,ECU52は,CPU,ROM,R
AM,入出力回路等からなる周知のマイクロコンピュー
タやA/D変換器(共に図示略)を中心に構成され,前
記電位差計522により検出された検出信号を入力す
る。また,ECU52には,エンジン冷却水の温度を検
出するための水温センサ525の検出信号や,エンジン
クランク角に応じてエンジン回転数を検出するための回
転数センサ526の検出信号が入力され,ECU52は
各検出信号に基づいて水温Tw,エンジン回転数Neを
検知する。
【0047】上記ECU52は,ディーゼルエンジンの
低温始動時において,グロープラグ1の通電発熱体2を
加熱させて燃料の着火及び燃焼を促進させる。また,デ
ィーゼルエンジンの始動直後において,イオン電流を検
出する。なお,エンジン始動当初においては,グローリ
レー53,531がオンの状態にあり,通電発熱体2は
加熱状態に保持されるようになっている。
【0048】以下,図5のフローチャートを用いて,上
記グローリレー53,531のオン,オフ切り替え処理
を説明する。図5は,所定の時間の割り込み処理により
実行される。まず,図5の処理がスタートすると,EC
U52は,先ずステップ11でエンジン暖機完了後であ
り,且つグローリレー53,531がオフであるか否か
を判別する。エンジン始動当初においては,ステップ1
1が否定判別され,ECU52は続くステップ12で水
温Tw及びエンジン回転数Neを読み込む。
【0049】その後,ステップ13で水温Twが所定の
暖機完了温度(本実施形態例では,60℃)以上である
か否かを判別すると共に,ステップ14でエンジン回転
数Neが所定回転数(本実施形態例では,2000rp
m)以上に達しているか否かを判別する。このときステ
ップ13,14が共に否定判別されれば,エンジンの暖
機が完了しておらず,グロープラグの通電発熱体2によ
る加熱が必要であるとみなし,ステップ15に進む。
【0050】また,ステップ13,14のいずれかが肯
定判別されれば,エンジンの暖機が完了,或いはグロー
プラグ1による加熱が不要であるとみなし,ステップ1
6に進む。
【0051】ステップ15に進んだ場合は,グローリレ
ー53,531はオンのまま維持される。この状態で
は,グロープラグ1の発熱作用によって燃料の着火及び
燃焼が継続される。また,ステップ16に進んだ場合,
ECU52は,グローリレー53,531をオフとす
る。そして,イオンリレー530をオンとして,イオン
電流を検出する。
【0052】次に,図6(A)は,オシロスコープを用
いて燃料燃焼時に発生するイオン電流を観察した際の電
流波形図である。同図において,燃料噴射時期(圧縮T
DC)直後に電圧が急上昇している波形が燃料の燃焼に
よるイオン電流波形であり,A点が燃焼の開始位置,即
ち着火時期に相当する。また,このイオン電流波形に
は,2つの山が観測される。つまり,燃焼初期には,拡
散火炎帯の活性イオンにより第1の山B1が観測され,
燃焼中後期には筒内圧上昇による再イオン化により第2
の山B2が観測される。
【0053】この場合,ECU52は,イオン電流波形
の第1の山B1から実際の着火時期を検出すると共に,
検出された実際の着火時期と目標着火時期との差をなく
すべく着火時期のフィードバック制御を実施する。ま
た,ECU52は,イオン電流波形の第2の山B2から
異常燃焼,失火等の燃焼状態を検出し,その検出結果を
燃料噴射制御に反映させる。こうしてイオン電流をエン
ジンの燃料噴射制御に反映させることにより,きめ細か
くエンジンの運転状態を制御することが可能となる。
【0054】次に,グロープラグのイオン検出用電極3
に,燃料燃焼により発生したカーボン(スス)が付着し
た状態,即ち燻りが発生したときには,図6(B)に示
すごとく,イオン電流が燃料噴射時期の前には低く,そ
の後には上昇していくという現象が発生する(図6の
(A)と(B)を比較)。なお,図6(B)のIthは
燻り状態を判別しグローリレー53,531をオンにす
るか否かを判断するための波高値の判定レベル(しきい
値)を表している。そこで,このような燻り現象が発生
したときには,上記グローリレー53,531をオンと
し,通電発熱体2を加熱し,上記の付着カーボンを焼き
切る操作を行なう。
【0055】図7は,このカーボン焼き切り操作を,上
記図4の回路におけるECU52により行なうフローチ
ャートである。即ち,図7のステップ21において,グ
ローリレー53,531がオフの状態にあるとき,ステ
ップ22において,燃料噴射時期に上記のごとき異常イ
オン電流(図6B)が検出されたか否か判定する。否で
あれば,ステップ25に進み,グローリレー53,53
1はオフのままとする。
【0056】一方,異常イオン電流が検出されたときに
は,ステップ23に進み,イオンリレー530をオフ,
次にステップ24においてグローリレー53,531を
オンとし,グロープラグの通電発熱体2を加熱してカー
ボンを焼失させる。
【0057】上記のごとく,本例のグロープラグにおい
ては,絶縁体11の内部に通電発熱体2とリード線2
1,22とイオン検出用電極3とが設けてあり,これら
は一体的に構成されている。そのため,通電発熱体2に
よるグロー動作(加熱動作)と,イオン検出用電極3に
よるイオン電流検出とを1つのグロープラグにより達成
できる。また,そのためグロープラグがコンパクトにな
る。
【0058】また,イオン検出用電極3,グロープラグ
表面にカーボンが付着した場合にも,上記のごとく通電
発熱体2を通電加熱することにより,上記カーボンを焼
き切り,イオン検出用電極3をさらに正常状態にするこ
とができる。そのため,イオン電流を精度良く検出する
ことができる。
【0059】また,通電発熱体2,リード線21,2
2,イオン検出用電極3は,絶縁体11の内部に設けて
あるので,燃焼ガスによる酸化等の腐食もなく,耐久性
に優れている。また,絶縁体11の先端部は,半球形状
としてあるので,燃焼室内における熱衝撃を吸収するこ
とができる。
【0060】さらに本例においては,絶縁体11の表面
に導電層6を配設してある。そして,導電層6は,その
上端にエッジ部分61を有する。そのため,イオン検出
用電極の露出面積が拡大されると共に,上記エッジ部分
61のエッジ効果によって,イオン電流の検出精度,及
び応答性を向上させることができる。
【0061】即ち,図8に示すごとく,イオン電流の検
出においては,最初の立ち上がり角度Dと,ピーク値P
が重要である。そして,本例においては,上記導電層6
を設けているために,立ち上がり角度Dが大きく急峻な
立ち上がりが得られ,またピーク値Pも非常に大きい。
それ故,イオン検出精度が一層向上し,さらに精度よく
燃料の燃焼状態を制御することができる。尚,本例にお
いては,上記エッジ部分61を角状としたが,これを丸
い状態にした場合においても,エッジ部を形成する限り
ほぼ同等の効果が得られる。
【0062】実施形態例2 本例においては,実施形態例1に示したグロープラグに
おける導電層の効果を明確にすべく,イオン電流の検出
試験を実施した。準備した試料は,実施形態例1に示し
たキャップ状の大きなベタ層の導電層6を有するグロー
プラグ(試料No.E1)と,図9に示すごとく皿状の
小さなベタ層の導電層602を有するグロープラグ(試
料No.E2)と,導電層を設けていないグロープラグ
(試料No.C1)の3種類である。これらは,導電層
以外の部分は実施形態例1のグロープラグと同様であ
る。
【0063】試験は,各グロープラグをそれぞれ同じデ
ィーゼルエンジンに装着して,同一条件においてイオン
電流を測定した。そして,前述した図8に示すごとく,
得られたイオン電流の波形を比較し,その立ち上がり角
度Dとピーク値Pによりイオン電流検出精度及び応答性
を評価した。なお,上記立ち上がり角度Dが大きいほ
ど,またピーク値Pが大きいほど,検出精度及び応答性
が良い。
【0064】評価結果を表1に示す。表1により知られ
るごとく,導電層6,602を有する場合(E1,E
2)には,導電層を有さない場合(C1)に比べて,立
ち上がり角度D,ピーク値P共に優れていた。この結果
から,導電層6,602を配設することにより,イオン
電流の検出精度及び応答性が格段に向上することがわか
る。また,E1とE2はそれ程大きな差は見られない
が,若干導電層の面積が広く,エッジ部分61が大きい
E1の方が優れていた。
【0065】
【表1】
【0066】実施形態例3 本例においては,図10〜図12に示すごとく,実施形
態例1に示したグロープラグにおける導電層6の模様
(絶縁体11の露出部分の形状)を種々変更した試料を
準備し(試料No.E3〜E5),その模様による影響
を試験した。また,各導電層の全体形状は実施形態例1
と同様のキャップ状とし,その大きさも全て統一した。
また,各試料(E3〜E5)は,導電層部分以外は実施
形態例1と同様である。また試験方法は,実施形態例2
と同様である。
【0067】変更した導電層の模様を図10〜図12に
示す。図10は,試料No.E3の碁盤目状の網目模様
を有する導電層603の模様を示している。この導電層
603は,図13に示すごとく,各網目の間から絶縁体
11が露出しており,各網目と絶縁体11との境界部分
には,エッジ部分61が設けられている。
【0068】図11は,試料No.E4の導電層604
の模様を示している。導電層604は,上記E3の絶縁
体11露出部分の形状を円形状に変更したものであり,
その境界部分にはエッジ部分61を設けてある。また,
図12は,試料No.E5の導電層605の模様を示し
ている。導電層605は,絶縁体11の露出部分をくさ
び模様状に有しており,その境界部分にエッジ部分61
を有している。また,上記導電層604,605を装着
した本体10を正面から見た形状は,模様以外図13と
同様である。
【0069】このような種々の模様の導電層を有するグ
ロープラグを用いて,実施形態例2と同様にイオン電流
検出波形の立ち上がり角度Dとピーク値Pを求めた。そ
の結果を上記E1の結果と共に表2に示す。表2より知
られるごとく,導電層に模様を設けた本例の試料(E3
〜E5)は,いずれも模様を有さないE1よりもさらに
立ち上がり角度Dとピーク値Pが向上した。これは,導
電層に図10〜図12に示すごとく,絶縁体11を露出
させる模様を付することにより,エッジ部分61を増加
させることができ,上記のエッジ効果を確実に発揮させ
ることができるからであると考えられる。
【0070】なお,本例においては,上記のごとく3種
類の模様の導電層について評価したが,その他図14,
図15に示すごとき模様を有する導電層606,607
を設けた場合にも,上記E3〜E5と同様の効果が得ら
れる。
【0071】
【表2】
【0072】実施形態例4 本例は,図16に示すごとく,実施形態例1のグロープ
ラグ作動回路(図4)を変更したもので,実施形態例1
のバッテリ54と直流電源51とを,1個のバッテリ5
5のみに代えたものである。なお,イオン電流検出用抵
抗521とバッテリ55との間には,定電流,定電圧回
路524を介在することもできる。この場合には,回路
構成の簡素化とコスト低減の効果がある。
【0073】その他は,実施形態例1と同様である。本
例においても,実施形態例1と同様の効果を得ることが
できる。また,特に,本例においては,定電流・定電圧
回路524を介在する事で1つのバッテリーでも,グロ
ープラグ発熱時に生じるイオン検出用電極への印加電圧
の変動を防止し,安定した検出性能が維持できるという
効果を得ることができる。
【0074】実施形態例5 本例は,図17に示すごとく,実施形態例1における通
電発熱体2とイオン検出用電極3を別体とし,これらを
電気的に絶縁した状態でそれぞれ絶縁体11内に埋設し
た例である。また,本体10の先端には,実施形態例1
と同様のキャップ状の導電層6を配設してある。その他
は,実施形態例1と同様である。本例の場合において
も,実施形態例1と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,(A)グロープラグ本
体の断面図,(B)上記(A)のA−A線矢視断面図。
【図2】実施形態例1における,グロープラグの全体説
明図。
【図3】実施形態例1における,グロープラグ本体の製
造方法の説明図。
【図4】実施形態例1における,グロープラグ作動回路
図。
【図5】実施形態例1における,グロープラグ作動シス
テムの,グロープラグ始動時のフローチャート。
【図6】実施形態例1における,(A)正常時のイオン
電流,(B)燻り時のイオン電流を示す図。
【図7】実施形態例1における,燻り判定フローチャー
ト。
【図8】実施形態例1における,イオン電流検出時の重
要な点を示す説明図。関係を示す説明図。
【図9】実施形態例2における,導電層の配設状態を示
す,(A)断面図,(B)底面図。
【図10】実施形態例3における,導電層の模様を示す
説明図。
【図11】実施形態例3における,導電層の模様を示す
説明図。
【図12】実施形態例3における,導電層の模様を示す
説明図。
【図13】実施形態例3における,導電層の配設状態を
示す説明図。
【図14】実施形態例3における,導電層の模様を示す
説明図。
【図15】実施形態例3における,導電層の模様を示す
説明図。
【図16】実施形態例4における,グロープラグ作動回
路図。
【図17】実施形態例5における,(A)グロープラグ
本体の断面図,(B)上記(A)のB−B線矢視断面
図。
【符号の説明】
1...グロープラグ, 10...本体, 11...絶縁体, 2...通電発熱体, 21,22...リード線, 3...イオン検出用電極, 4...ハウジング, 45...シリンダヘッド, 451...渦流室, 6,602〜606...導電層, 61...エッジ部分,

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと該ハウジング内に支持され
    た本体とよりなるグロープラグにおいて,上記本体は,
    絶縁体と,該絶縁体の内部に設けられた通電発熱体及び
    該通電発熱体の両端部に電気的に接続されて上記絶縁体
    の外部に導出された一対のリード線と,上記絶縁体の内
    部に配設され,火炎中のイオン化の状態を検出するため
    の,イオン検出用電極と,該イオン検出用電極の上記絶
    縁体からの露出部分を覆うように上記絶縁体の表面に設
    けられ,かつ,上記イオン検出用電極に電気的に接続さ
    れている導電層を配設してあることを特徴とするグロー
    プラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記導電層は,部分
    的に上記絶縁体を露出させることによって形成されたエ
    ッジ部分を有することを特徴とするグロープラグ。
  3. 【請求項3】 請求項2において,上記エッジ部分は角
    状であることを特徴とするグロープラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記導電層は,網目構造を有し,網目の間には上記絶縁
    体の表面が露出していることを特徴とするグロープラ
    グ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記導電層は,金属又は導電性セラミックであることを
    特徴とするグロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記導電層の厚みは,1〜20μmであることを特徴と
    するグロープラグ。
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