JPH1089910A - 静電容量式変位測定装置 - Google Patents

静電容量式変位測定装置

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JPH1089910A
JPH1089910A JP8249898A JP24989896A JPH1089910A JP H1089910 A JPH1089910 A JP H1089910A JP 8249898 A JP8249898 A JP 8249898A JP 24989896 A JP24989896 A JP 24989896A JP H1089910 A JPH1089910 A JP H1089910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成でステータとロータとの同心度を確
保することができる静電容量式変位測定装置を提供す
る。 【解決手段】回転可能なロータ41と、このロータ41
の外周壁面に対して所定のギャップをもって配置され内
周壁面が半円形状をなしたステータ51とを有する測定
装置において、前記ロータ41の外周壁面の両端部に
は、前記ロータ41およびステータ51の対向面間のギ
ャップを所定のギャップに形成する段部44と、前記ス
テータ51の軸方向両端面に当接するストッパ部45と
が形成されている。段部44でステータ51の内周壁面
が当接するようにステータ51をロータ41に向かって
付勢する付勢手段61(板ばね)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電容量式変位測
定装置に関する。たとえば、電子式マイクロメータ、ホ
ールテスト、角度計などの小型計測器に用いるのに好適
な静電容量式変位測定装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来、回転変位量を検出する電気的な測長
器として、特開平8ー166204号公報に示された
「円筒型変位センサ」が知られている。これを、図10
および図11を参照しながら説明する。図10(A)は
ステータとしての半円筒体111とロータとしての円筒
体112との組立斜視図、同図(B)はその側面図、同
図(C)(D)は半円筒体111および円筒体112の
展開図である。半円筒体111は固定され、また、円筒
体112は半円筒体111に対して同軸にかつ所定のギ
ャップ(0.1〜0.2mm)をもって回転できるように
なっている。
【0003】前記半円筒体111の内周壁面には、図1
0(C)に示すように、送信電極群113と、これとは
絶縁された受信電極114とがそれぞれ形成されてい
る。送信電極群113は、この例では8個の電極を1ユ
ニットとして、半円筒体111の一端側から所定の距離
にわたって軸方向に細長く、かつ、軸と平行に等間隔で
配設されている。また、これらの送信電極群113に
は、それぞれ45度ずつ位相のずれた交流電圧が印加さ
れている。受信電極114は、半円筒体111の他端側
の内周壁面に周方向に沿って半リング帯状に配設されて
いる。
【0004】送信電極群113と受信電極114は、こ
の例では破線で示すFPC基板117にパターン形成さ
れたもので、FPC基板117にはこれらの電極パター
ンと同時にそれらのリード線115、116も一体形成
されて、半円筒体111の内周壁面に貼り付けられてい
る。リード線115、116は、半円筒体111の両端
から引き出されている。
【0005】前記円筒体112の外周壁面には、図10
(D)に示すように、結合電極118と接地電極119
とがそれぞれ形成されている。結合電極118は、半円
筒体111側の送信電極群113のうち4個分と対向
し、同時に受信電極114と対向してこれらに容量結合
するように、周方向に8本の送信電極群113の幅と同
じピッチをもって2個形成されている。この結合電極1
18は、送信電極群113からの容量結合による信号を
受信して、受信電極114に容量結合により転送するた
めのものである。これらの電極も、FPC基板に形成さ
れて円筒体112の外周壁面に貼り付けられる。なお、
接地電極119は省略することもできる。
【0006】このような構成において、半円筒体111
に対して円筒体112が図10(A)の矢印方向に回転
したとき、その回転変位に伴う送信電極群113と結合
電極118との容量結合による受信信号の位相を検出す
ることにより、半円筒体111に対する円筒体112の
回転変位量を測定することができる。この場合、送信電
極群113が8分割されて、それぞれ45度ずつ異なる
位相で駆動される結果、結合電極118のピッチを8分
割した精度で回転変位量の測定を行うことができる。
【0007】図11は図10の変位センサを駆動し信号
を処理するための測定回路120の一般的な構成を簡略
化して示している。この測定回路120は、所定のクロ
ックパルスを出力する発振器121と、そのクロックパ
ルスに同期して各送信電極群113にそれぞれ45度ず
つ位相の異なる8相の交流信号を印加するパルス変調回
路122とを含む。受信電極114からの出力信号は、
積分回路123を介して位相比較器124に入力され
る。位相比較器124は、この入力信号の位相を基準と
なる位相と比較し、円筒体112の回転変位量を基準位
相に対する入力信号の位相ずれとして検出し、この検出
信号を計数回路125に入力する。計数回路125は、
このようにして入力された検出信号に基づき、発振器1
21から出力されるクロックパルスをカウントして、表
示器126上に前記回転変位量をデジタル表示する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような円筒型変位
センサにおいて、測定精度を十分出すためには、ステー
タである半円筒体111とロータである円筒体112と
の同心度の精度が必要である。つまり、ステータとロー
タとの間のギャップが円周方向において一定に確保され
ている必要がある。しかし、小型の円筒型変位センサに
おいては、ステータとロータとの同心度の精度を高精度
に出すことは製造上きわめて難しい。
【0009】そこで、同心度が低くても測定精度がでる
ようにするためには、周方向に2ユニットの電極を配置
すれば、それらの出力を平均することによって、同心度
がある程度悪くてもその影響を相殺することができる。
しかし、このように、同心精度の問題を回避するために
2ユニットの電極群を円周上に配設することが必須であ
るとすると、それだけセンサと外部電気回路との間の配
線数が多くなり、作業性がより低下する。
【0010】本発明の目的は、このような従来の問題を
解消し、簡単な構成でステータとロータとの同心度を確
保することができる静電容量式変位測定装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の静電容量式変位
測定装置は、回転可能で外周壁面が円形状をなしたロー
タと、このロータの外周壁面に対して所定のギャップを
もって配置され内周壁面が半円形状をなしたステータと
を有し、前記ステータの内周壁面には、それぞれ位相の
異なる交流信号が印加される複数の電極からなる送信電
極群と、これとは絶縁されてその受信信号が測定回路に
入力される受信電極とが配設され、前記ロータの外周壁
面には、前記送信電極群の複数個と同時に容量結合する
結合電極が配設された静電容量式変位測定装置におい
て、前記ロータの外周壁面およびステータの内周壁面の
いずれか一方の両端部には、前記ロータおよびステータ
の対向面間のギャップを所定のギャップに形成する段部
が形成され、前記段部で前記ロータおよびステータが当
接するように前記ステータをロータに向かって付勢する
付勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、ロータの外周壁
面またはステータの内周壁面にギャップに相当する高さ
の段部を形成し、その段部にロータまたはステータが当
接するようにステータをロータに向かって付勢する付勢
手段を設けるだけでよいから、簡単な構成でステータと
ロータとの同心度を確保することができる。従って、ス
テータとロータとの間のギャップを円周方向において一
定に確保できるから、高精度な静電容量式変位測定装置
が得られる。
【0013】また、本発明の静電容量式変位測定装置
は、回転可能で外周壁面が円形状をなしたロータと、こ
のロータの外周壁面に対して所定のギャップをもって配
置され内周壁面が半円形状をなしたステータとを有し、
前記ステータの内周壁面には、それぞれ位相の異なる交
流信号が印加される複数の電極からなる送信電極群と、
これとは絶縁されてその受信信号が測定回路に入力され
る受信電極とが配設され、前記ロータの外周壁面には、
前記送信電極群の複数個と同時に容量結合する結合電極
が配設された静電容量式変位測定装置において、前記ロ
ータの外周壁面の両端部には、前記ロータおよびステー
タの対向面間のギャップを所定のギャップに形成する段
部と、前記ステータの軸方向両端面に当接するストッパ
部とが形成され、前記段部で前記ロータおよびステータ
が当接するように前記ステータをロータに向かって付勢
する付勢手段が設けられていることを特徴とする。
【0014】このような構成によれば、ロータの外周壁
面に、ギャップに相当する高さの段部と、ステータの軸
方向両端面に当接するストッパ部とを形成することによ
り、ロータとステータとをその軸方向の定位置に保った
まま、ステータとロータとの間のギャップを円周方向に
おいて一定に確保できる。従って、たとえば、スピンド
ルが回転しながら軸方向に変位する構造の電子式マイク
ロメータにおいて、スピンドルの回転をステータとロー
タとによって測定しようとした場合でも、ロータとステ
ータとをその軸方向の定位置に保つことができるから、
高精度な電子式マイクロメータを得ることができる。
【0015】以上において、前記付勢手段は、一端が固
定され他端が前記ステータに当接しかつそのステータを
前記ロータの回転軸に対して直交する第1の方向に付勢
する板ばねによって構成され、前記板ばねは、前記一端
および他端との間に前記ロータの回転軸に対して直交し
かつ第1の方向に対して直交する第2の方向に変位可能
な湾曲部を備えていることが望ましい。このようにすれ
ば、1枚の板ばねによって、ステータをロータの回転軸
に対して直交し、かつ、互いに直交する第1の方向およ
び第2の方向に付勢することができるから、部品点数を
低減することができる。
【0016】また、前記板ばねの一端が当接する前記ス
テータには突起が形成され、前記板ばねには前記突起が
係合する係合孔が形成されていることが望ましい。この
ようにすれば、ロータが回転し、その回転時の摩擦抵抗
によってステータには回転力が働くが、ステータの突起
と板ばねの係合孔とによってステータは回転が規制され
ているから、ロータが回転してもステータを定位置に保
つことができる。
【0017】また、前記段部およびストッパ部は、金属
により構成されていることが望ましい。ロータが回転す
ると、ステータとロータとは段部およびストッパ部にお
いて摺動することになるから、段部およびストッパ部が
摩耗する可能性がある。従って、これらの段部およびス
トッパ部が金属により構成されていれば、摩耗を低減す
ることができるから、長期間に亘り高精度を維持でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の静電容量式変位測
定装置を電子式マイクロメータに適用した一実施形態を
図面に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る電子
式マイクロメータを示している。同図において、略U字
形状に形成されたフレーム11には、その一端部内面に
アンビル12が固定されているとともに、他端部に軸方
向に変位しながら前記アンビル12に対して進退するス
ピンドル13が設けられている。なお、14はスピンド
ル13の変位量をデジタル表示するデジタル表示器、1
5は電源オン・オフスイッチ、16はゼロセットスイッ
チである。
【0019】また、前記スピンドル13が設けられたフ
レーム11の他端部には、その内端部側に軸受孔21が
形成されているとともに、外端側にはスリーブ22の一
端部が螺合されている。スリーブ22の他端部内には、
内周面にめねじを形成したナット部材23が圧入固定さ
れている。ナット部材23には、前記スピンドル13が
螺合されている。前記スピンドル13は、前記軸受孔2
1に摺動自在に支持された軸部13Aと、この軸部13
Aより僅か径大に形成されかつ前記ナット部材23に螺
合するおねじを形成したねじ部13Bとを備える。軸部
13Aの途中からねじ部13Bの全長に亘って、V字状
の溝13Cが軸方向に沿って形成されている。
【0020】前記スリーブ22の外周には、一端に鍔部
31Aを有する筒状のシンブル31が前記スピンドル1
3の軸を中心として回転自在に設けられているととも
に、前記鍔部31Aを外側から被嵌しシンブル31を軸
方向の所定位置に保持する袋ナット32が螺合されてい
る。シンブル31は、図2にも示すように、前記スリー
ブ22の外周に前記スピンドル13の軸を中心として回
転自在に支持された筒体33と、この筒体33の他端に
螺合され前記スピンドル13の他端側を覆うキャップ3
4とから構成されている。キャップ34の内径は、スピ
ンドル13の外径(ねじ部13Bの外径)に対して僅か
大きな内径に形成され、筒体33の他端に螺合されたと
き後述する板ばね85の端面に当接するストッパを兼ね
ている。
【0021】前記シンブル31と前記スピンドル13と
の間には、シンブル31の回転をスピンドル13に伝達
しかつスピンドル13の軸方向変位を許容する回転伝達
手段81が設けられている。ここでは、回転伝達手段8
1として、前記シンブル31の回転を前記スピンドル1
3に伝達するとともに、スピンドル13に一定以上の負
荷が作用したときにシンブル31を空転させるラチェッ
ト機構82が用いられている。
【0022】前記ラチェット機構82は、図3および図
4に示すように、前記シンブル31内に固定されかつ内
周面に鋸歯状突起83を有するラチェットリング84
と、このラチェットリング84と前記スピンドル13の
外周面との間に巻回された状態で挿入され、一端85A
がスピンドル13の軸方向に沿って形成された溝13C
に係止され、他端85Bが前記ラチェットリング84の
鋸歯状突起83に押圧付勢された板ばね85とから構成
されている。
【0023】前記軸受孔21と前記スリーブ22との間
には、前記スピンドル13の回転量からスピンドル13
の軸方向変位量を検出する円筒型変位センサ40が設け
られている。円筒型変位センサ40は、図5に示すよう
に、回転可能で外周壁面が円形状をなしたロータ41
と、このロータ41の外周壁面に対して所定のギャップ
をもって配置され内周壁面が半円形状をなしたステータ
51と、前記ステータ51をロータ41に向かって付勢
する付勢手段61とを有し、これらロータ41およびス
テータ51に図10に示す電極が形成されている。即
ち、ステータ51の内周壁面には、それぞれ位相の異な
る交流信号が印加される複数の電極からなる送信電極群
113と、これとは絶縁されてその受信信号が測定回路
120(図11参照)に入力される受信電極114とが
配設されている。また、ロータ41の外周壁面には、前
記送信電極群113の複数個と同時に容量結合する結合
電極118が配設されている。
【0024】前記ロータ41は、図6に示すように、外
周壁面に前記結合電極118を配設した円筒部材42
と、この円筒部材42の両端に嵌合された耐摩耗性を有
する樹脂製の端部部材43A,43Bとから構成されて
いる。各端部部材43A,43Bには、外径が前記円筒
部材42の外径寸法よりも僅かに大きく前記ロータ41
およびステータ51の対向面間のギャップを所定のギャ
ップに形成する段部44が形成されているとともに、そ
の段部44の外側に外径がさらに大きく前記ステータ5
1の軸方向両端面に当接するストッパ部45が形成され
ている。なお、一方の端部部材43Bには、その外周壁
面に止めねじ46を介して板ばね47の基端が固定され
ているとともに、その板ばね47の先端を前記スピンド
ル13の溝13Cに係合させるための貫通孔48が形成
されている(図5、図7参照)。これにより、スピンド
ル13の回転によりロータ41が回転されるとともに、
スピンドル13の軸方向の変位に対してロータ41は移
動しないようになっている。
【0025】前記ステータ51は、半円筒体52と、こ
の半円筒体52の内周壁面に張り付けられ表面に前記送
信電極群113および受信電極114をパターン形成し
たFPC基板53とから構成されている。半円筒体52
の外周壁面には、前記付勢手段61が収納される溝54
が形成され、その溝54の途中には突起55(図8参
照)が形成されている。
【0026】前記付勢手段61は、図8および図9に示
すように、一端が互いに連結されて前記フレーム11に
固定され、かつ、他端側が前記ステータ51の溝54内
に収納配置された一対の板ばね62A,62Bによって
構成されている。各板ばね62A,62Bは、前記ステ
ータ51の溝54内に収納された状態で前記フレーム1
1内に配置されると、図8に示すように湾曲され、これ
により、ステータ51を前記ロータ41の回転軸に対し
て直交する第1の方向(図8中X方向)に付勢するよう
になっている。また、各板ばね62A,62Bには、前
記一端および他端との間に前記ロータ41の回転軸に対
して直交しかつ第1の方向に対して直交する第2の方向
(図8中Y方向)に変位する湾曲部63が形成されてい
る。なお、板ばね62A,62Bには前記突起55が係
合する係合孔64が形成されている。なお、65,66
は、板ばね62A,62Bの一端をFPC基板53とと
もにフレーム11に固定するための固定板および止めね
じである。
【0027】以上の構成において、測定にあたっては、
たとえば、左手で被測定物(図示省略)を持ち、右手で
フレーム11を握り、その右手の親指と人差し指とでシ
ンブル31を回転させると、そのシンブル31の回転が
ラチェット機構82を介してスピンドル13に伝達され
る。すると、スピンドル13は、フレーム11側に設け
られたナット部材23に螺合されているから、回転しな
がら軸方向へ変位される。このとき、スピンドル13が
回転すると、ロータ41もステータ51に対して回転す
るから、その回転量が電極113,114,118によっ
て検出されたのち、デジタル表示器14にデジタル表示
される。
【0028】いま、スピンドル13を変位させながら、
アンビル12とスピンドル13とで被測定物を挟持する
と、スピンドル13はそれ以上アンビル12に接近する
方向へ変位することができないから、つまり、同方向へ
回転することができないから、ラチェット機構82の板
ばね85に対してラチェットリング84が空転する。従
って、このときのデジタル表示器14の表示値を読み取
れば、一定測定圧の状態で測定を行うことができる。
【0029】本実施形態によれば、ロータ41の端部部
材43A,43Bの外周壁面にギャップに相当する高さ
の段部44を形成し、その段部44にステータ51の内
周壁面が当接するようにステータ51をロータ41に向
かって付勢する付勢手段61を設けたので、簡単な構成
でステータ51とロータ41との同心度を確保すること
ができる。従って、ステータ51とロータ41との間の
ギャップを円周方向において一定に確保できるから、高
精度な電子式マイクロメータが得ることができる。
【0030】また、段部44の外側には、ステータ51
の軸方向両端面に当接するストッパ部45を形成したの
で、スピンドル13が回転しながら軸方向に変位して
も、ロータ41をステータ51に対して定位置に保つこ
とができる。つまり、スピンドル13が軸方向に変位す
ると、ロータ41も同方向に変位しようとするが、スト
ッパ部45がステータ51の軸方向両端面に当接して変
位することができないので、ロータ41をステータ51
に対して定位置に保つことができる。
【0031】また、付勢手段61を、ステータ51をロ
ータ41の回転軸に対して直交する第1の方向(X方
向)に付勢する板ばね62A,62Bによって構成する
とともに、これらの板ばね62A,62Bの中間部にロ
ータ41の回転軸に対して直交しかつ第1の方向に対し
て直交する第2の方向(Y方向)に変位可能な湾曲部6
3を形成したので、1枚の板ばね62A,62Bによっ
て、ステータ51をロータ41の回転軸に対して直交
し、かつ、互いに直交する第1の方向(X方向)および
第2の方向(Y方向)に付勢することができる。よっ
て、部品点数を低減することができる。
【0032】また、板ばね62A,62Bの一端が当接
するステータ51の外周壁面には突起55を形成すると
ともに、板ばね62A,62Bには前記突起55が係合
する係合孔64を形成したので、ロータ41が回転し、
その回転時の摩擦抵抗によってステータ51には回転力
が働くが、ステータ51の突起55と板ばね62A,6
2Bの係合孔64とによってステータ51は回転が規制
されているから、ロータ41が回転してもステータ51
を定位置に保つことができる。
【0033】また、従来のマイクロメータが備えていた
主尺目盛や副尺目盛などが省略されているので、主尺目
盛を形成するためのアウタースリーブも不要にできる。
従って、これらの加工に伴うコストを低減することがで
きるとともに、部品点数、組立工数の削減が図れるか
ら、コストダウンが図れる。
【0034】また、フレーム11の他端側にスリーブ2
2を介してシンブル31を回転自在に設けるとともに、
このシンブル31とスピンドル13との間に回転伝達手
段81を設けたので、測定に当たって、シンブル31を
回転させると、そのシンブル31の回転が回転伝達手段
81を介してスピンドル13に伝達されるため、スピン
ドル13は軸方向へ変位される。すると、そのスピンド
ル13の変位量が円筒型変位センサ40で検出されたの
ち、デジタル表示器14にデジタル表示される。このと
き、スピンドル13をアンビル12から離れる方向へ変
位させても、シンブル31はフレーム11の定位置で回
転自在に設けられているから、つまり、シンブル31が
スピンドル13とともに変位することがないから、スピ
ンドル13を大きく変位させても操作性が低下するよう
な不具合も解消できる。
【0035】また、回転伝達手段81を、ラチェット機
構82によって構成したので、スピンドル13とアンビ
ル12とで被測定物を挟持し、スピンドル13に一定以
上の負荷が作用すると、スピンドル13に対してシンブ
ル13が空転するから、常に一定の測定圧で測定を行う
ことができる。よって、高精度の測定を保障することが
できる。また、ラチェット機構82を、シンブル31内
に固定されかつ内周面に鋸歯状突起83を有するラチェ
ットリング84と、このラチェットリング84とスピン
ドル13の外周面との間に挿入された板ばね85とから
構成したので、部品点数が少なくコンパクトに構成する
ことができ、組立も有利で、コストダウンが可能であ
る。しかも、板ばね85は外側に開く方向に付勢されて
いるから、スピンドル13のねじ部13Bを傷めること
も少ない。
【0036】また、シンブル31を、フレーム11の他
端側に回転自在に支持された筒体33と、この筒体33
の他端に螺合されたキャップ34とから構成したので、
ラチェット機構82の板ばね85の一端85Aをスピン
ドル13の溝13Cに係止する際、筒体33の孔から覗
きながら作業できるから、板ばね85の一端をスピンド
ル13の溝13Cに簡単に係止させることができる。な
お、溝13Cは、ロータ41をスピンドル13と同期回
転させつつ、スピンドル13を軸方向へ変位可能とする
溝を兼ねているから、板ばね85の一端85Aを係止す
るための溝を特別に加工する必要がない。しかも、キャ
ップ34の内径を、スピンドル13の外径に対して僅か
大きく形成したので、スピンドル13が軸方向へ変位す
るとき、板ばね85も軸方向へ移動しようとするが、そ
の移動がキャップ34によって阻止されるから、板ばね
85を定位置に保持できる。
【0037】なお、上記実施形態では、ロータ41の外
周壁面両端に段部44を形成したが、ステータ51の内
周壁面両端に段部を形成するようにしても、同様な効果
を奏することができる。また、上記実施形態では、1枚
の板ばね62A,62Bによって、ステータ51をロー
タ41の回転軸に対して直交し、かつ、互いに直交する
第1の方向(X方向)および第2の方向(Y方向)に付
勢するようにしたが、各方向(X,Y方向)ごとに板ば
ねを設けるようにしてもよい。また、送信電極群113
については、上記実施形態のパターンに限らず、軸方向
に細長い電極パターンあるいは螺旋状パターンに配置し
てもよい。特に、電極パターンを螺旋状とすれば、ロー
タ41とステータ51との芯がずれても、その影響を打
ち消して高い測定精度を得ることができる。
【0038】また、上記実施形態では、端部部材43
A,43Bを耐摩耗性を有する樹脂により構成したが、
長期間にわたり高精度を維持するためには金属により構
成することが好ましい。本実施形態の場合、ロータ41
が回転すると、ステータ51とロータ41とは段部44
およびストッパ部45において摺動することになるか
ら、段部44およびストッパ部45が摩耗する可能性が
ある。しかし、これらの部材が金属により構成されてい
れば、摩耗を低減することができるから、長期間に亘り
高精度を維持できる。また、上記実施形態では、電子式
マイクロメータに適用した例について説明したが、これ
に限らず、ホールテストや角度計などにも適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明の静電容量式変位測定装置によれ
ば、ロータの外周壁面またはステータの内周壁面にギャ
ップに相当する高さの段部を形成し、その段部にロータ
またはステータが当接するようにステータをロータに向
かって付勢する付勢手段を設けるだけでよいから、簡単
な構成でステータとロータとの同心度を確保することが
できる。従って、ステータとロータとの間のギャップを
円周方向において一定に確保できるから、高精度な静電
容量式変位測定装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る静電容量式変位測定装置を適用し
た一実施形態を示す一部を切り欠いた正面図である。
【図2】同上実施形態のシンブル部分を示す拡大図であ
る。
【図3】図2のIII-III線断面図である。
【図4】同上実施形態のラチェット機構を示す分解斜視
図である。
【図5】同上実施形態の円筒型変位センサ部分の分解斜
視図である。
【図6】同上実施形態の円筒型変位センサ部分の断面図
である。
【図7】図6のVII-VII線断面図である。
【図8】図6のVIII-VIII線断面図である。
【図9】同上実施形態の付勢手段(板ばね)の斜視図で
ある。
【図10】従来の円筒型変位センサの構成を示す図であ
る。
【図11】従来の円筒型変位センサの測定回路を示す回
路図である。
【符号の説明】
41 ロータ 43 端部部材 44 段部 45 ストッパ部 51 ステータ 55 突起 61 付勢手段 62A,62B 板ばね 63 湾曲部 64 係合部 113 送信電極群 114 受信電極 118 結合電極 120 測定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能で外周壁面が円形状をなしたロ
    ータと、このロータの外周壁面に対して所定のギャップ
    をもって配置され内周壁面が半円形状をなしたステータ
    とを有し、 前記ステータの内周壁面には、それぞれ位相の異なる交
    流信号が印加される複数の電極からなる送信電極群と、
    これとは絶縁されてその受信信号が測定回路に入力され
    る受信電極とが配設され、 前記ロータの外周壁面には、前記送信電極群の複数個と
    同時に容量結合する結合電極が配設された静電容量式変
    位測定装置において、 前記ロータの外周壁面およびステータの内周壁面のいず
    れか一方の両端部には、前記ロータおよびステータの対
    向面間のギャップを所定のギャップに形成する段部が形
    成され、 前記段部で前記ロータおよびステータが当接するように
    前記ステータをロータに向かって付勢する付勢手段が設
    けられていることを特徴とする静電容量式変位測定装
    置。
  2. 【請求項2】 回転可能で外周壁面が円形状をなしたロ
    ータと、このロータの外周壁面に対して所定のギャップ
    をもって配置され内周壁面が半円形状をなしたステータ
    とを有し、 前記ステータの内周壁面には、それぞれ位相の異なる交
    流信号が印加される複数の電極からなる送信電極群と、
    これとは絶縁されてその受信信号が測定回路に入力され
    る受信電極とが配設され、 前記ロータの外周壁面には、前記送信電極群の複数個と
    同時に容量結合する結合電極が配設された静電容量式変
    位測定装置において、 前記ロータの外周壁面の両端部には、前記ロータおよび
    ステータの対向面間のギャップを所定のギャップに形成
    する段部と、前記ステータの軸方向両端面に当接するス
    トッパ部とが形成され、 前記段部で前記ロータおよびステータが当接するように
    前記ステータをロータに向かって付勢する付勢手段が設
    けられていることを特徴とする静電容量式変位測定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の静電容
    量式変位測定装置において、前記付勢手段は、一端が固
    定され他端が前記ステータに当接しかつそのステータを
    前記ロータの回転軸に対して直交する第1の方向に付勢
    する板ばねによって構成され、前記板ばねは、前記一端
    および他端との間に前記ロータの回転軸に対して直交し
    かつ第1の方向に対して直交する第2の方向に変位可能
    な湾曲部を備えていることを特徴とする静電容量式変位
    測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の静電容量式変位測定装
    置において、前記板ばねの一端が当接する前記ステータ
    には突起が形成され、前記板ばねには前記突起が係合す
    る係合孔が形成されていることを特徴とする静電容量式
    変位測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    静電容量式変位測定装置において、前記段部およびスト
    ッパ部は、金属により構成されていることを特徴とする
    静電容量式変位測定装置。
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