JPH1090590A - 多点オートフォーカス装置 - Google Patents

多点オートフォーカス装置

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JPH1090590A
JPH1090590A JP24524496A JP24524496A JPH1090590A JP H1090590 A JPH1090590 A JP H1090590A JP 24524496 A JP24524496 A JP 24524496A JP 24524496 A JP24524496 A JP 24524496A JP H1090590 A JPH1090590 A JP H1090590A
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昌広 中田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】上記従来の多点オートフォーカス装置の問題に
鑑みてなされたもので、各焦点検出ゾーン毎に最適な検
出データを得ることができる多点オートフォーカス装置
を得ること。 【構成】複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受光し、
光電変換した電荷を積分する各焦点検出ゾーンに対応し
たセンサ212A〜212Cと、各センサ212A〜2
12Cに近接して配置され、焦点検出ゾーン内の被写体
像を受光し、積分して対応するセンサ212A〜212
Cの積分値をモニタするモニタセンサMA〜MCと、モ
ニタセンサMA〜MCによる積分値が所定値に達したと
きに対応するセンサ212A〜212Cの積分を終了さ
せる積分制御回路225A〜225Cとを備えたオート
フォーカス装置であって、前記モニタ手段と対応するセ
ンサ212A〜212Cの積分値との誤差を補正するセ
ンサ出力比(B/A比、B/B比、B/C比)によっ
て、積分制御回路225A〜225Cが積分を終了させ
たセンサ212A〜212Cの積分値を補正するCPU
35を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、複数の焦点検出ゾーン内
の被写体について焦点状態を検出できるカメラなどの光
学機器の多点オートフォーカス装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】複数の焦点検出ゾーン内
の被写体について焦点検出が可能な多点オートフォーカ
ス装置は、各焦点検出ゾーン毎に多数の受光素子(例え
ばフォトダイオード)を備えたラインセンサ(受光手
段)で被写体像を受光し、光電変換して電荷を積分す
る。それぞれのラインセンサの積分値が所定値に達した
時点でそのラインセンサの積分は終了するが、所定値に
達しないラインセンサは、所定値に達するまで、または
所定の最大積分時間が経過する時のいずれか早いときま
で積分を継続していた。そして、最大積分時間経過時に
積分値が所定値に達していないラインセンサについて
は、所定値を段階的に、一段階下げては一段階下げた所
定値と積分値とを比較してはその積分値のゲイン(増幅
度)を段階的に高くする処理を、積分値が段階的に下げ
た所定値に達するまで複数回実施し、最終的に所定値に
達しないラインセンサは強制終了していた。
【0003】しかし、積分終了の検知は、ラインセンサ
の積分値を直接使用するのではなく、各ラインセンサに
隣接して配置したモニタセンサの積分値を利用してい
る。つまり、モニタセンサの積分値がラインセンサの積
分値と一定の関係を保っていることを前提として、モニ
タセンサの積分値をモニタしてラインセンサの積分時間
を制御している。
【0004】ところが、積分終了の所定値は、基準とす
るモニタセンサにより設定しているため、基準のモニタ
センサの積分値と他のモニタセンサの積分値との間で相
違する場合がある。例えば、基準のモニタセンサの積分
値(絶対値)よりも他のモニタセンサの積分値(絶対
値)の方が小さくなる場合には、対応するラインセンサ
の積分値は所定値に達していないのに積分を終了してし
まい、処理可能な最大積分値レンジを有効に活用できな
い。一方、基準のモニタセンサの積分値(絶対値)より
も他のモニタセンサの積分値(絶対値)の方が大きくな
る場合には、対応するラインセンサの積分値は所定値に
達しているのに、モニタセンサの積分値が所定値に達し
ていないので積分が継続され、ラインセンサの積分値が
処理可能な最大積分値レンジを越えてしまうことがあ
る。また、最大積分時間内に基準のモニタセンサの積分
値は所定値に達しているのに、他のモニタセンサの積分
値が所定値に達しなくてゲインが上がってしまい、対応
するラインセンサの積分値が処理可能な最大積分値レン
ジを越えてしまうことがある。
【0005】前者の場合には、積分値のレンジが低い方
に寄るので、特に暗い被写体部分に関する積分値が小さ
過ぎてノイズに埋もれてしまうこともあり、検出精度が
落ちる。後者の場合には、積分値のレンジが処理可能な
レンジを越えてしまうので、特に明るい被写体部分に関
する積分値がサチられてしまい、検出精度が落ちる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の多点オートフォー
カス装置の問題に鑑みてなされたもので、各焦点検出ゾ
ーン毎に最適な検出データを得ることができる多点オー
トフォーカス装置を得ることを目的とする。
【0007】
【発明の概要】この目的を達成する請求項1に記載の発
明は、複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受光し、光
電変換した電荷を積分する各焦点検出ゾーンに対応した
受光手段と、各受光手段に近接して配置され、焦点検出
ゾーン内の被写体像を受光し、積分して対応する受光手
段の積分値をモニタするモニタ手段と、モニタ手段によ
る積分値が所定値に達したときに対応する受光手段の積
分を終了させる積分制御手段とを備えたオートフォーカ
ス装置であって、前記モニタ手段と対応する受光手段の
積分値との誤差を補正する補正値によって、前記積分制
御手段が積分を終了させた受光手段の積分値を補正する
補正手段を備えたこと、に特徴を有する。請求項5に記
載の発明は、複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受光
し、光電変換した電荷を積分する複数の受光手段と、各
受光手段の積分時間を計測する計測手段と、各受光手段
に近接して配置され、焦点検出ゾーン内の被写体像を受
光し、積分して対応する受光手段の積分値をモニタする
モニタ手段と、モニタ手段による積分値が所定値に達し
たときに対応する受光手段の積分を終了させ、予め設定
した最大積分時間経過時に段階的に前記所定値を変化さ
せて変化後の所定値とモニタ手段による積分値とを比較
し、最終的に前記所定値に達していない全ての受光手段
の積分を強制終了させる積分制御手段を備えたオートフ
ォーカス装置であって、前記最大積分時間経過時に前記
所定値に達していない受光手段の積分値のゲインを、対
応する前記モニタ手段の積分値誤差を補正する補正値に
よって前記所定値を補正し、補正後の所定値と比較して
設定するゲイン設定手段を備えたこと、に特徴を有す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は、本発明を適用した、自動焦点(AF)一
眼レフカメラの主要構成を示したブロック図である。こ
のAF一眼レフカメラは、カメラボディ11と、このカ
メラボディ11に着脱可能なAF対応の撮影レンズ51
とを備えている。そしてカメラボディ11は、いわゆる
多点オートフォーカス手段(多点焦点検出手段)、自動
焦点調節手段を備えている。
【0009】撮影レンズ51からカメラボディ11内に
入射した被写体光束は、大部分がメインミラー13によ
り、ファインダ光学系を構成するペンタプリズム17に
向かって反射され、ペンタプリズム17で反射されてア
イピースから射出するが、メインミラー13で反射され
た反射光の一部が測光用IC18の受光素子に入射す
る。一方、メインミラー13のハーフミラー部14に入
射した被写体光束の一部はここを透過し、サブミラー1
5で下方に反射されて、マルチ焦点検出センサユニット
21に入射する。
【0010】測光用IC18は、受光量に応じて光電変
換した電気信号を対数圧縮し、周辺部制御用回路23を
介して、メインCPU35に測光信号として入力され
る。メインCPU35は、測光信号およびフィルム感度
情報に基づいて所定の露出演算を実行し、露出用の適正
シャッタ速度および絞り値を算出する。そして、これら
のシャッタ速度および絞り値に基づいて撮影処理、つま
り、露光機構(シャッタ機構)25および絞り機構27
を駆動してフィルムに露光する。さらに周辺部制御用回
路23は、撮影処理に際し、モータドライブ回路29を
介してミラーモータ31を駆動してメインミラー13の
アップ/ダウン処理を行ない、露光終了後にはフィルム
巻上モータ33を駆動してフィルムを1コマ分巻上げ
る。
【0011】マルチ焦点検出センサユニット21は、い
わゆる位相差方式の測距センサであって、図示しない
が、撮影画面内における複数の測距ゾーン内に含まれる
被写体像を形成する被写体光束を二分割する分割光学系
と、二分割された被写体光束をそれぞれ受光して積分
(光電変換およびその電荷を蓄積)するセンサ212A
〜212Cを備えている。
【0012】メインCPU35は、マルチ焦点検出セン
サユニット21から入力した各焦点検出ゾーンに対応す
る積分データに基づいて所定の演算によりデフォーカス
量を算出する。そして、それらのデフォーカス量に基づ
いて、使用するデフォーカス量および優先順位を設定
し、AFモータ39の回転方向および回転数(エンコー
ダ41が出力するパルス数)を算出する。そしてメイン
CPU35は、その回転方向およびパルス数に基づき、
AFモータドライブ回路37を介してAFモータ39を
駆動する。この駆動に際してメインCPU35は、AF
モータ39の回転に連動してエンコーダ41が出力する
パルスを検知してカウントし、カウント値が上記パルス
数に達したらAFモータ39を停止させる。
【0013】メインCPU35はAFモータ39を、D
C駆動および、停止前にはエンコーダ41の出力パルス
の間隔に基づいてPWM制御による一定速度制御をする
ことができる。AFモータ39は、その回転を、カメラ
ボディ11のマウント部に設けられたジョイント47と
撮影レンズ51のマウント部に設けられたジョイント5
7との接続を介して撮影レンズ51側に伝達する。そし
て、レンズ駆動機構55を介して焦点調節用レンズ53
を進退移動させる。
【0014】またメインCPU35は、プログラム等を
メモリしたROM35a、演算用、制御用の所定のデー
タを一時的にメモリするRAM35b、計時用の基準タ
イマー35c、ハードカウンタ35dおよびA/D変換
器35eを内蔵し、外部メモリ手段としてのEEPROM43
が接続されている。このEEPROM43には、カメラボディ
11特有の各種定数のほかに、本発明の積分制御に必要
な所定値などがメモリされている。
【0015】さらにメインCPU35には、レリーズボ
タン(図示せず)の半押しでオンする測光スイッチSW
Sおよび全押しでオンするレリーズスイッチSWR、自
動焦点制御とマニュアル焦点制御とを切換える自動焦点
スイッチSWAF、メインCPU35や周辺機器等への
電源をON/OFFするメインスイッチSWMが接続されてい
る。メインCPU35は、設定されたAF、露出、撮影
などのモード、シャッタ速度、絞り値などを表示器45
に表示する。表示器45は、通常、カメラボディ11の
外面およびファインダ視野内の2か所に設けられた表示
器を含む。
【0016】このメインCPU35は、カメラボディお
よび撮影レンズを総括的に制御する制御手段として機能
するほかに、マルチ焦点検出センサユニット21および
周辺部制御用回路23等とで積分制御手段を構成し、A
Fモータ39等とでレンズ駆動手段を構成している。
【0017】一方撮影レンズ51には、焦点調節用レン
ズ53を光軸方向に駆動する焦点調節機構55、撮影レ
ンズ51のマウント部に設けられていて、カメラボディ
11のジョイント47と連結してAFモータ39の回転
を焦点調節機構55に伝達するレンズ側ジョイント5
7、及びレンズCPU61を備えている。
【0018】レンズCPU61は、電気接点群59、4
9の接続を介してカメラボディ11の周辺部制御用回路
23と接続されていて、この周辺部制御用回路23を介
してメインCPU35との間で所定のデータ通信を実行
する。レンズCPU61から周辺部制御用回路23に伝
達されるデータとしては、制御可能な開放絞り値Av
(開放F値のアペックス換算値)、最大絞り値Av (最
小絞りF値のアペックス換算値)、レンズ位置、Kバリ
ューデータなどがある。なお、Kバリューデータとは、
撮影レンズ51により結像された像面を、AFモータ3
9を駆動して光軸方向に単位距離(例えば1mm)移動さ
せる間にエンコーダ41が出力するパルス数(AFモー
タ39の回転数)データである。
【0019】この一眼レフカメラは、測光スイッチSW
SがオンされるとAF処理を開始する。AF処理では、
先ずマルチ焦点検出センサユニット21が積分を始め
る。積分終了後、メインCPU35は、その積分データ
を入力し、そのデータに基づいてデフォーカス量、駆動
パルス数を算出し、この駆動パルス数に基づいてAFモ
ータ39を駆動する。
【0020】マルチ焦点検出センサユニット21には、
図示しないが周知の通り、撮影レンズ51から入射し、
メインミラー13の中央部ハーフミラー部14を透過
し、さらにサブミラー15で反射された被写体光が入射
する。マルチ焦点検出センサユニット21に入射した被
写体光は、フィルム面と共役な二次結像面上またはその
前後位置に結像し、この二次結像面上に配置されたマス
クの複数位置に形成された3個の窓を透過して、それぞ
れ異なる受光手段(図2参照)上に結像される。なお、
各3個の窓は焦点検出ゾーンを規制し、各焦点検出ゾー
ンに含まれる光束はそれぞれ、図示しない分割光学系に
よって二分割されて、再結像面上に配置された各受光手
段に結像される。
【0021】マルチ焦点検出センサユニット21の構成
を、図2を参照してより詳細に説明する。マルチ焦点検
出センサユニット21は、1本のCCD転送部211
と、CCD転送部211に隣接し、かつCCD転送部2
11の長手方向に互いに離反して設けられた、複数の受
光手段としての3個のAセンサ212A、Bセンサ21
2B、およびCセンサ212Cを備えている。各A、
B、Cセンサ212A、212B、212Cはそれぞ
れ、一対の受光部A1とA2、B1とB2、およびC1
とC2を備えている。一対の受光部A1とA2、B1と
B2、およびC1とC2のそれぞれに、分割光学系によ
って二分割された被写体像が形成される。各受光部A1
とA2、B1とB2、およびC1とC2は、公知のよう
に、例えば一列に一定の間隔で設けられたフォトダイオ
ードアレイ(画素アレイ)からなる。なお、図示実施例
では3個の一対の受光部A1とA2、B1とB2、およ
びC1とC2をそれぞれ離反して示してあるが、一対の
受光部A1とA2、B1とB2、C1とC2はそれぞれ
連続した構成でもよい。
【0022】各センサ212A、212B、212Cは
それぞれ、詳細は図示しないが公知のように、各受光部
A1、A2、B1、B2、C1、C2の各フォトダイオ
ードが光電変換した電荷をフォトダイオード毎に独立し
て積分する(蓄積する)ストレージ部、および積分が終
了したらストレージ部が蓄積した電荷を一時的にメモリ
するメモリー部を備えている。つまり、被写体光を受光
してフォトダイオードが光電変換し、各フォトダイオー
ドが光電変換した電荷はストレージ部で積分され、スト
レージ部で積分された電荷は積分が終了した時にメモリ
ー部に転送され、保持される。そして、全てのセンサ2
12A、212B、212Cの積分が終了したら、各メ
モリー部に保持された電荷は、一斉にCCD転送部21
1に転送される。CCD転送部211には、図示しない
多数の電極が一定の間隔で形成されていて、これらの電
極に印加される二相の転送クロックφ1、φ2によって
電荷が画素単位で段階的に転送され、CCD転送部21
1の出力変換部(読み出し部)213から画素単位で電
圧に変換され、出力される。
【0023】出力変換部213から出力された電圧信号
は、増幅器226により増幅され、クランプ回路227
により、ビデオ基準レベルから降下する電圧信号化した
ビデオ信号VIDEO として出力される。出力されたビデオ
信号VIDEO はCPU35に取り込まれ、A/D 変換器
35eでディジタル信号に変換されて画素単位でRAM5
bにメモリされ、RAM 35bから読み込まれてデフォー
カス演算に利用される。
【0024】また、被写体の明るさに応じて各センサ2
12A〜212Cの積分時間(積分終了)をコントロー
ルするために、各センサ212A、212B、212C
に隣接して、各センサ212A、212B、212Cの
積分値(受光光量)をモニタするAモニタセンサMA、
BモニタセンサMB、CモニタセンサMCが設けられて
いる。Bセンサ212Bの第1受光部B1に隣接して、
モニタダークセンサMDが設けられている。モニタセン
サMA、MB、MCは、各センサ212A、212B、
212C同様に被写体光を受光し、積分値を出力するセ
ンサであって、それぞれの積分値は積分制御回路225
A、225B、225Cで検出される。一方モニタダー
クセンサMDは、モニタセンサMA、MB、MCの暗電
流成分を除去するための信号を得るセンサであって、遮
光されている。
【0025】本実施の形態のモニタセンサMA、MB、
MCは、各センサ212A、212B、212Cの一方
の受光部A2、B2、C2をそれぞれ5分割して受光す
るモニタセンサM1〜M5、M6〜M10、M11〜M
15を含む。
【0026】以上のA、B、Cセンサ212A、212
B、212Cの積分動作(電荷蓄積)、A、B、Cセン
サ212A、212B、212CからCCD転送部21
1への電荷(積分値)の転送、CCD転送部211にお
ける電荷の転送、出力変換部213での電荷から電圧へ
の変換、クランプ回路227によるクランプ処理など
は、CCD制御回路221、タイミング発生回路22
2、ドライバー回路223が出力するクロック(パルス
信号)によってなされる。
【0027】この一眼レフカメラの積分制御処理は、測
光スイッチSWSのオンを条件に開始される。測光スイ
ッチSWSがオンすると、CPU35から出力される通
信データによりCCD制御回路221が積分開始信号φ
INT を立ち上げて、各センサ212A、212B、21
2CおよびモニタセンサMA、MB、MCが積分を開始
する。図3および図4に、積分制御に関するタイミング
チャートの一例を示した。
【0028】モニタセンサMA〜MCの積分値が、予め
設定されている積分終了レベルVRMを越えたことを積分
制御回路225A〜225Cが検知し、積分終了信号EN
D-AEND-C を出力したときに、そのセンサ212A〜2
12Cが積分を終了する(図3参照)。本実施例では、
モニタセンサMA、MB、MCのそれぞれの5個のモニ
タセンサM1〜M5、M6〜M10、M11〜M15の
内、いずれかの積分値が積分終了レベルVRMに達したと
きに、積分制御回路225A、225B、225Cが対
応するセンサ212A、212B、212Cの積分を終
了させる。積分終了レベルVRMは、メインCPU35か
ら周辺部制御用回路23を介して出力される基準信号V
AGC と、モニタダークセンサMDから出力される暗電流
MDとによって決まる信号である。
【0029】全てのセンサ212A、212B、212
Cの積分が終了すると、ドライバー回路223が転送パ
ルスφTGを出力して各センサ212A、212B、21
2Cが積分した信号電荷をCCD転送部211に転送す
る。CCD転送部211に転送された各信号電荷は、基
準クロックφMに同期して生成される転送/読出しクロ
ックφ1 、φ2 によって画素単位でCCD転送部211
を転送される。そして各電荷は、出力変換部213で画
素単位で逐一電圧に変換されて出力(読出)され、増幅
器226で増幅され、クランプ回路227でクランプさ
れて、画素単位のビデオVIDEO 信号として出力される。
クランプ回路227は、サンプルホールドパルスφSHに
同期して出力をサンプルホールドし、ビデオ信号VIDEO
として出力する。
【0030】また、予め設定されている最大積分時間内
に全てのセンサ212A〜212Cの積分が終了しなか
ったとき、つまり、予め設定した最大積分時間内にいず
れかのモニタセンサMA、MB、MCの積分値が積分終
了レベルに達しなかったときには、そのモニタセンサM
A、MB、MCの積分値を、1/2倍した積分終了レベ
ルVRMと比較し、積分値が1/2倍積分終了レベルVRM
に達していたら積分を終了する。この処理によっても積
分値が1/2倍積分終了レベルVRMに達しないときに
は、増幅器226のゲインを2倍にし、積分終了レベル
VRMをさらに1/2倍(計1/4倍)して積分値とを比
較し、1/4倍積分終了レベルVRMに達していたら積分
を終了する。積分値が1/4倍積分終了レベルVRMに達
しない場合は、増幅器226のゲインをさらに2倍(計
4倍)にし、積分終了レベルVRMをさらに1/2倍(計
1/8倍)して積分値とを比較し、1/8倍積分終了レ
ベルに達していたら積分を終了する。積分値が1/8倍
積分終了レベルVRMに達しないときは、増幅器226の
ゲインをさらに2倍(計8倍)にし、そのセンサの積分
を強制終了させる。
【0031】積分の強制終了は、CCD制御回路221
が各積分制御回路225A〜225Bに強制積分終了信
号FENDint を出力し、積分制御回路225A〜225B
が積分終了信号を出力することで実行される。なお、C
PU35は、積分開始時から積分時間の計測を開始し、
積分制御回路225A〜225Cが出力する積分終了信
号を入力して各積分制御回路225A〜225Cの積分
時間を計測する。
【0032】以上は、CCDラインセンサを利用したマ
ルチ焦点検出センサユニット21の基本的な積分動作で
ある。ここで、モニタセンサMA、MB、MC間の積分
特性、あるいはセンサ212A、212B、212Cの
積分特性と対応するモニタセンサMA、MB、MCの積
分特性が設計値からずれてしまうことがある。
【0033】図3には、モニタセンサMA、MB、MC
が全く同一の輝度の被写体像を受光した場合の積分制御
に関するタイミングチャートを示してある。この実施例
では、リセット状態におけるモニタオフセットoffset
(積分初期値)が、モニタセンサMA、MB、MC毎に
相違している。したがって、被写体像の輝度が等しいに
もかかわらず、AモニタセンサMA、BモニタセンサM
B、CモニタセンサMCの順番で異なる時間に積分値が
積分終了レベルVRMに達して、積分を終了する。かかる
場合に、各センサ212A〜212Cの積分値は、最も
積分時間が長かったCセンサ212Cの積分値が最大値
になり、Aセンサ212Aの積分値が最小値になり、B
センサ212Bの積分値が中間値になる。このような場
合には、Cセンサ212Cの積分値が、メインCPU3
5で処理可能な最大レンジを越えてしまうことがあり、
Aセンサ212Aの積分値は有効レンジの低い部分しか
使用しないので精度が落ちることがある。
【0034】そこで本実施の形態では、各モニタセンサ
MA、MB、MCの積分特性のばらつきによる各センサ
212A〜212C単位での積分値の誤差の補正値とし
て出力比を、または処理可能な最大積分レンジを使用で
きるようにする積分値誤差補正値として、モニタオフセ
ットMAoffset、MBoffset、MCoffsetをEEPROM43
にメモリしてある。そして、積分処理に際して、出力比
またはモニタオフセットMAoffset、MBoffset、MC
offsetをEEPROM43から読み出して、各センサ212A
〜212Cの積分値の補正、あるいは各センサ212A
〜212Cの積分終了レベルの補正に使用する。本実施
例のモニタオフセットMAoffset、MBoffset、MCof
fsetは、モニタダークセンサMDのレベルと、各モニタ
センサMA、MB、MCが積分開始前の初期状態にある
ときのレベルとの差である。
【0035】本発明の一実施例では、撮影画面の中央部
を焦点検出ゾーンとするBセンサ212Bの出力を基準
にして、Aセンサ212AおよびCセンサ212Cの出
力比を設定する。そして、各センサ212A〜212C
積分値をビデオ信号としてCPU35に取り込み、Aセ
ンサ212AおよびCセンサ212Cのビデオ信号をA
/D変換器35eでディジタル信号に変換する際に、B
センサ212Bを基準にした補正を実行する。補正値
は、B出力/A出力、B出力/B出力、B出力/C出力
である。ただし、A出力はAセンサ212Aの出力、B
出力はBセンサ212Bの出力、C出力はCセンサ21
2Cセンサの出力とする。この実施例では、CPU35
が各センサ212A〜212Bの積分値を補正する補正
手段として機能している。
【0036】別の実施例では、最大積分時間内に積分を
終了しなかった積分値のゲイン設定(増幅器226の増
幅率設定)時に、対応するモニタオフセットMAoffse
t、MBoffset、MCoffsetによって積分終了レベルVR
Mを補正して、補正後の積分終了レベルVRMによって増
幅器226のゲインを設定している。
【0037】従来、最大積分時間内に積分を終了しなか
ったときは、積分終了レベルを1/2倍単位で下げて積
分値と比較し、積分を終了しなかったセンサ212A〜
212Cの積分値のゲイン(増幅率)を2倍単位で引き
上げる。そのため、モニタセンサMA、MB、MCでモ
ニタした積分値と対応するセンサ212A〜212Cの
積分値との間に誤差を生じていると、特に、基準のBモ
ニタセンサMBのモニタオフセットMBoffsetより他の
モニタセンサMA、MCのモニタオフセットMAoffse
t、MCoffsetの方が小さい場合には、基準のBモニタ
センサMBの積分値(絶対値)は積分終了レベルVRM達
しているのに、他のモニタセンサMA、MCは積分終了
レベルVRMに達していないと判断されて、2のn乗倍の
ゲインがかけられてしまう。かかる場合には、ゲインを
かけた積分値が最大積分値レンジを越えてしまい、最大
積分値を越えた積分値はサチられてしまう。つまり、セ
ンサ212A〜212C上に形成された被写体像の内、
明るい部分は積分値が均等化されてしまい、コントラス
トが無くなってしまう。
【0038】そこで本実施例では、A、B、Cセンサ2
12A、212B、212CとモニタセンサMA、M
B、MCの積分誤差を予め測定し、EEPROM43にメモリ
したモニタオフセットMAoffset、MBoffset、MCof
fsetによって、積分終了レベルVRMを補正する。より具
体的には、最大積分時間内に積分を終了しないセンサ2
12A、212B、212Cがあったときには、積分終
了レベルVRMを、各モニタセンサMA、MB、MCのモ
ニタオフセットMAoffset、MBoffset、MCoffsetで
補正し、補正後の積分終了レベルVRMと対応するモニタ
センサMA、MB、MCの積分値とを比較して、ゲイン
コントロールを行うこととした。
【0039】図4には、最大積分時間内に積分を終了し
なかった場合の積分処理に関するタイミングチャートを
示してある。本実施例の積分終了レベルVRMは、下記の
ように設定される。 初期の積分終了レベル(Bセンサ212B基準) VRM=MD−(AGC レベル) (但し、AGC レベルは、基準電圧VS とVAGC の差であ
り、通常はBセンサ212Bにおいて設定されてい
る。) 1/2n 倍積分終了レベル AモニタセンサMA: VRM=MD−[{(AGCレベル) − (モニタオフセットMBof
fset)}/2n}+ (モニタオフセットMAoffset)] 1/2n 倍積分終了レベル BモニタセンサMB: VRM=MD−[{(AGCレベル) − (モニタオフセットMBof
fset)}/2n}+ (モニタオフセットMBoffset)] 1/2n 倍積分終了レベル CモニタセンサMC: VRM=MD−[{(AGCレベル) − (モニタオフセットMBof
fset)}/2n}+ (モニタオフセットMCoffset)] ただし、nは1、2、3である。この実施例では、メイ
ンCPU35がAGC レベル、および {(AGCレベル) −
(モニタオフセットMBoffset)}/2n +( 各モニタオ
フセット) を演算および設定し、積分値のゲインを設定
するゲイン設定手段として機能している。
【0040】この多点オートフォーカス装置を備えたA
F一眼レフカメラの焦点調整動作の際の積分処理を、さ
らに図5〜図9を参照して説明する。
【0041】「メイン処理」図5は、この一眼レフカメ
ラのメイン処理に関するフローチャートである。このメ
イン処理では、測光スイッチSWSがオンされるのを待
ち、測光スイッチSWSがオンされたら測光および露出
演算処理(AE処理)を実行して最適絞り値およびシャ
ッタ速度を求め、焦点検出処理およびレンズ駆動処理
(AF処理)を実行して合焦し、レリーズスイッチSW
RがオンされたらAE処理で求めた絞り値およびシャッ
タ速度で露光処理を実行する。
【0042】このメイン処理には、バッテリが装填され
たときに入る。この処理に入ると先ず、RAM35bを
イニシャライズする(S101)。そして、CPU35
以外の回路、部品への電源供給を遮断し、測光スイッチ
SWSがオンするのを待つ(S103、S105)。測
光スイッチSWSがオンされると、周辺機器への電力供
給を開始してVDDループ処理を実行する。
【0043】VDDループ処理に入ると、VDDループ
時間タイマをスタートさせて(S111)、各スイッチ
の状態をチェックし(S113)、レンズCPU61と
の間で所定のレンズ通信を実行して、開放絞り値、最小
絞り値、焦点距離データなどのレンズデータを入力する
(S115)。
【0044】そして、AE演算処理を実行し(S11
7)、演算によって求めたシャッタ速度など、撮影に関
する表示を行う(S119)。AE演算処理とは、測光
IC18によって被写体輝度を測定し、被写体輝度デー
タおよびフィルム感度データなどに基づき、所定の露出
モード、例えばプログラム露出モードによって適正シャ
ッタ速度および絞り値を演算により求める処理である。
【0045】シャッタ速度および絞り値が求まると、焦
点調節レンズ53を移動し、焦点検出した被写体に合焦
させるAF処理を実行する(S121)。このAF処理
を、ループ時間が経過するまで繰り返し実行する(S1
23)。
【0046】ループ時間が経過したら、測光スイッチS
WSの状態をチェックし、オンしていたらVDDループ
処理に戻る(S125、S111)。測光スイッチSW
Sがオフしていたら、パワーホールド中フラグがセット
されているかどうかをチェックし、セットされていなけ
ればパワーホールド中タイマをスタートさせ、パワーホ
ールド中フラグをセットしてからパワーホールドタイマ
がタイムアップするまで、VDDループ処理を繰り返す
(S125、S127、S129、S131、S13
3、S111)。そして、パワーホールド時間が経過し
たら、パワーホールド中フラグをクリアしてパワーダウ
ン処理に戻る(S133、S135、S103)。
【0047】「AF処理」S121のAF処理につい
て、図6を参照してより詳細に説明する。AF処理に入
ると、先ず、測光スイッチSWSがオン状態にあるかど
うかをチェックする(S201)。測光スイッチSWS
がオフしていれば、AFロックフラグをクリアしてリタ
ーンする(S201、S203)。AFロックフラグ
は、一度合焦したときにセットされるフラグで、一旦あ
る被写体に合焦したときには、その被写体に対する合焦
状態を維持する、いわゆるフォーカスロックを可能にす
るフラグである。
【0048】測光スイッチSWSがオン状態にあれば、
AFロックフラグがセットされているかどうかをチェッ
クする。AFロックフラグがセットされていればリター
ンするが、合焦していないときにはセットされていない
ので、全センサ212A、212B、212Cの積分を
スタートさせる(S205、S207)。積分が終了し
たらCCDビデオデータを入力し、選択された焦点検出
ゾーンについてデフォーカス計算を実行してデフォーカ
ス量を求める(S209、S211)。そして、計算し
たデフォーカス量から合焦しているかどうかをチェック
し、合焦していなければデフォーカス量およびKバリュ
ーデータからAFパルス数を演算し、演算したAFパル
ス数に基づいてAFモータ39を駆動する(S213、
S215、S217、S219)。合焦していたら、A
Fロックフラグをセットしてリターンする(S215、
S221)。
【0049】「積分スタート処理」S207の積分スタ
ート処理について、図7を参照してより詳細に説明す
る。この積分スタート処理は、マルチ焦点検出センサユ
ニット21に積分を開始させ、適正積分値で積分を終了
させる処理である。
【0050】積分スタート処理に入ると、先ず、最大積
分時間経過フラグおよび強制終了フラグをクリアする
(S301)。最大積分時間経過フラグは、使用するセ
ンサ212A〜212C(に対応するモニタセンサMA
〜MC)が、予め定めてある最大積分時間を経過しても
積分値が積分終了レベルVRMに達しなかったこと(積分
が終了しなかったこと)を識別するフラグ、強制終了フ
ラグは、モニタセンサMA〜MCの積分値が積分終了レ
ベルVRMに達しないにもかかわらず、強制的に積分を終
了させたことを識別するフラグである。なお、本実施の
形態では、全てのセンサ212A、212B、212C
を使用するものとする。
【0051】次に、RAMに、最大積分時間をセット
し、積分許可センサ212A〜212Cをセットし、A
GCレベル(VAGC )をセットする(S303、S30
5、S307)。そして、積分をスタートさせ、積分時
間カウントをスタートする(S309、S311)。
【0052】そして、許可したセンサ212A〜212
C全ての積分が終了するか、最大積分時間が経過するの
を待つ(S313〜S323)。つまり、積分を許可し
たセンサ212A〜212Cの積分終了および積分時間
をチェックする積分時間チェック処理を実行し(S31
3)、強制積分終了フラグがセットされているかどうか
をチェックし(S315)、セットされていなければ最
大積分時間が経過しているかどうかをチェックし(S3
17)、経過していなければ積分を許可した全てのセン
サ212A〜212Cが積分終了したかどうかをチェッ
クし(S319)、いずれかのセンサ212A〜212
Cの積分が終了していなければS313に戻る。
【0053】積分を許可した全センサ212A〜212
Cが積分を終了したら、そのままリターンする(S31
9)。また、強制終了フラグがセットされたとき、また
は強制終了フラグはセットされていないが最大積分時間
が経過したときは、最大積分終了処理を実行し(S31
5、S321またはS315、S317、S321)、
積分を終了していない全てのセンサ212A〜212C
の積分を強制的に終了させてリターンする(S32
3)。
【0054】「最大積分時間終了処理」S321の最大
積分終了処理の詳細について、図8に示したフローチャ
ートを参照してより詳細に説明する。この最大積分終了
処理は、最大積分時間内に積分が終了しなかったとき
に、モニタセンサの積分値に応じて積分値のゲイン(増
幅率)を2のn乗倍する処理である。このゲインは、増
幅器226によってかけられる。ここで、モニタセンサ
MA、MB、MCでモニタした積分値と対応するセンサ
212A〜212Cの積分値との間に誤差を生じている
と、特に、基準のモニタセンサMBのモニタオフセット
より他のモニタオフセットの方が小さい場合には、基準
のモニタセンサの積分値は積分終了レベルVRMに達して
いるのに、他のモニタセンサは積分終了レベルVRMに達
していないと判断されて、2のn乗倍のゲインがかけら
れてしまう。かかる場合には、ゲインをかけられた積分
値が最大積分値レンジを越えてしまい、最大積分値レン
ジを越えた積分値はサチられてしまう。
【0055】そこで、最大積分時間内に積分が終了しな
かったときには、各モニタセンサMA、MB、MCのモ
ニタオフセットMAoffset、MBoffset、MCoffsetを
大きい方から順番に補正して増幅器226のゲインをコ
ントロールすることとした。図4に示した実施例では、
MAoffset>MBoffset>MCoffsetである。なお、本
実施例では、ゲインの初期値が4なので、2倍のゲイン
は8倍に、4倍のゲインは16倍に、8倍のゲインは3
2倍に相当する。
【0056】最大積分時間終了処理に入ると、先ず、最
大積分時間が経過したことを識別する最大積分時間経過
フラグをセット(“1”をセット)し、使用しているセ
ンサ212A〜212Cの数(本実施例では3)をRA
M35bにセットする(S511、S513)。
【0057】AGCレベルを最も大きいモニタオフセッ
ト値で補正して1/2倍し、オフセット値に対応するモ
ニタセンサMA、MB、MCの積分制御回路225A〜
225Cを作動させる(S515)。つまり、積分制御
回路225A〜225Cは、補正後の1/2倍積分終了
レベルVRMと対応する積分値とを比較する。全てのセン
サ212A〜212Cの積分が終了したとき、あるいは
いずれかのセンサ212A〜12C2の積分が終了して
いなくても、ゲイン(Gain)に最大値(8倍)がセット
されていたときにはリターンする(S517、S51
9)。
【0058】選択したセンサ212A〜212Cの積分
が終了しておらず、かつゲインを最大(8倍)にセット
していないときには、選択したセンサ212A〜212
Cのゲインをセットし、センサ部数から1を減算し、減
算値が0になるまで、S515に戻って上記S515〜
S525の処理を実行する(S521、S523、S5
25)。
【0059】S515からS525の処理を、全てのセ
ンサ212A〜212Cについて実行したら、ゲインを
2倍にしてS515に戻ってS515〜S525の処理
を再実行する(S527)。そして、全てのセンサ21
2A〜212Cの積分が終了するか、積分を終了しなく
てもゲインに最大値をセットしたらリターンする。そし
てリターンしたら、積分を終了していない全てのセンサ
212A〜212Cの積分を強制終了させる。
【0060】以上の最大積分時間終了処理によって、最
大積分時間内にモニタセンサの積分値が積分終了レベル
VRMに達しなかったときでも、各モニタセンサの誤差補
正後の積分終了レベルVRMに基づいてゲインコントロー
ルするので、適正なゲインで積分値を増幅することがで
きる。
【0061】図4に示した実施例では、1回目の処理で
CモニタMCがモニタオフセットMCoffsetによる補正
後の1/2倍積分終了レベルに達してCセンサ212C
の積分を終了し、積分終了していないAセンサ212A
およびBセンサ212Bのゲインが2倍にセットされ、
2回目の処理でBモニタMBがモニタオフセットMBof
fsetによる補正後では終了せず、モニタオフセットMB
offsetによる補正後のMC1/4倍積分終了レベルに達
して積分を終了しているため、終了していないAセンサ
212Aとともにゲインが4倍にセットされている。A
モニタセンサMAは、3回目の処理でも補正後の1/8
倍積分終了レベルに達しなかったので、強制終了され、
ゲインが8倍にセットされている。
【0062】本実施例において、最大積分時間経過後、
積分終了レベルVRMを、モニタオフセット値の大きい方
から補正するのは、ゲインが高くなり過ぎるのを防止す
るためである。
【0063】「CCDデータ入力処理」次に、S209
のCCDデータ入力処理について、図9に示したフロー
チャートを参照して詳細に説明する。
【0064】本実施例では、クランプ回路27から逐次
出力され、CPU35に入力された、画素単位のアナロ
グのビデオ信号を、CPU35内蔵のA/D変換器35
eでディジタルのビデオデータに変換する。ビデオデー
タに変換したら、強制積分終了がされておらず、かつ最
大積分時間経過前に積分終了したデータであれば、基準
出力との比とビデオデータを乗算し、乗算値をビデオデ
ータとしてRAM35bにメモリする。強制積分終了さ
れたか最大積分時間が経過しているビデオデータは、す
でに増幅器226においてゲインコントロールがされて
いるので、その値をビデオデータとしてRAM35bに
メモリする。以上の処理を、全センサ212A〜212
Cの全画素についてのビデオ信号について実行する。な
お、本実施例では、ビデオ信号を、先ずA/D変換器3
5eで10bit のディジタルデータに変換する。さら
に、焦点検出演算に使用する精度に応じて、9bit また
は8bit のディジタルデータに変換している。
【0065】CCDデータ入力処理に入ると、まず、A
/D変換器35eを10bit モードに設定し、A/D変
換するビット数(画素数)を内蔵カウンタにセットする
(S601、S603)。A/D変換同期信号φADが
ローレベルに落ちるのを待って、ローレベルに落ちたら
A/D変換器35eにA/D変換をスタートさせる(S
605、S607、S609)。A/D変換を終了した
ら、変換したディジタルデータを入力し、反転する(S
609、S611)。この反転処理は、ビデオ信号がビ
デオ基準値から明るくなるに従って降下する信号、つま
り明るいほど小さい値になるので、明るいほど大きくな
るように変換する処理である。
【0066】次に、強制終了フラグに“1”がセットさ
れているか、最大積分時間経過フラグに“1”がセット
されているかどうかをチェックする(S613、S61
5)。いずれのフラグも“0”であれば、反転データ
を、基準出力との比で乗算する。つまり、Aセンサ21
2AのデータのときはB/A、Bセンサ212Bのデー
タのときはB/B=1、Cセンサ212Cのデータのと
きはB/Cを乗算する。この乗算処理によって、モニタ
センサMA、MB、MCの積分特性のばらつきが補正さ
れ、同一の被写体輝度のときには同一レベルのビデオデ
ータを得ることができる。
【0067】強制終了フラグまたは最大積分時間経過フ
ラグに“1”がセットされているときは、乗算処理をス
キップしてS619に進む(S613、S619または
S613、S615、S619)。強制積分終了された
場合のビデオデータや、最大積分時間が経過しているビ
デオデータは、すでに増幅器226において、モニタセ
ンサMA、MB、MCの積分特性のばらつきに応じたゲ
インコントロールによって補正がされている。
【0068】S619では9bit 精度かどうかをチェッ
クする。9bit 精度か8bit 精度かは、マルチ焦点検出
センサユニット21の最大出力電圧、カメラの性能など
に応じて設定され、製造時にEEPROM43にメモリされて
いる。
【0069】9bit 精度の場合は、データを2で割って
9bit データに変換し(S619、S621)、9bit
データがFFh(16進数、10進数では255)を越
えているかどうかをチェックする。FFhを越えていた
らFFhとするリミット処理を実行してそのデータをビ
デオデータとしてRAM35bにメモリする(S62
3、S625、S633)。このリミット処理は、例え
ば、A/D変換器35eが4ボルトで動作する場合は、
最大ビデオデータ(入力電圧)を2Vに相当する値でカ
ットする処理である。9bit データがFFh以下の場合
は、そのデータをRAM35bにメモリする。
【0070】一方、8bit 精度の場合は10bit データ
を4で割って8bit データに変換し(S619、S62
7)、変換後のデータが飽和出力レベルを越えているか
どうかをチェックし、越えている場合は飽和出力レベル
でリミットをかけて、リミットをかけた値をビデオデー
タとしてRAM35bにメモリする(S627、S62
9、S631、S633)。本実施例での飽和出力レベ
ルは、例えば2. 7V(ACh)に相当する。8bit デ
ータに変換後のデータが飽和出力レベルに達していない
ときは、その変換後のデータをビデオデータとしてRA
M35bにメモリする(S627、S629、S63
3)。
【0071】ビデオデータメモリが終了したら、カウン
タのビット数を1減算し、減算後のビット数が0でなけ
ればS605に戻ってS605〜S635の処理を繰り
返す。つまり、以上のS605〜S635の処理を、使
用する全センサ212A〜212Cの全ビデオ信号につ
いて実行してからリターンする。
【0072】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り請求項1に
記載の発明は、複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受
光し、光電変換した電荷を積分する受光手段と、各受光
手段の積分値をモニタするモニタ手段と、モニタ手段に
よる積分値が所定値に達したときに対応する受光手段の
積分を終了させる積分制御手段と、モニタ手段と対応す
る受光手段の積分値との誤差を補正する補正値によっ
て、前記積分制御手段が積分を終了させた前記受光手段
の積分値を補正する補正手段を備えたので、モニタ手段
の特性が設計値と相違していても、受光手段の積分値を
補正できるので、最も有効なレンジに収まる積分値を得
ることができる。請求項5に記載の発明は、複数の焦点
検出ゾーン内の被写体像を受光し、光電変換した電荷を
積分する複数の受光手段と、各受光手段の積分時間を計
測する計測手段と、各受光手段の積分値をモニタするモ
ニタ手段と、モニタ手段による積分値が所定値に達した
ときに対応する受光手段の積分を終了させ、予め設定し
た最大積分時間経過時に段階的に前記所定値を変化さ
せ、最終的に前記所定値に達しない受光手段の積分を強
制終了させる積分制御手段と、前記最大積分時間経過時
に前記所定値に達していない受光手段の積分値のゲイン
を、対応する前記モニタ手段の積分値誤差を補正する補
正値によって前記所定値を補正し、補正後の所定値と比
較して設定するゲイン設定手段を備えたので、最大積分
時間経過時に所定値に達していなくても、過度のゲイン
設定をされるおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多点オートフォーカス装置を一眼レフ
カメラに適用した一実施の形態の主要構成をブロックで
示す図である。
【図2】同一眼レフカメラのマルチ焦点検出センサの一
実施例を示す図である。
【図3】同マルチ焦点検出センサの積分に関するタイミ
ングチャートを示す図である。
【図4】同マルチ焦点検出センサの積分に関する他のタ
イミングチャートを示す図である。
【図5】同一眼レフカメラの主要動作に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図6】同一眼レフカメラのAF処理に関するフローチ
ャートを示す図である。
【図7】同一眼レフカメラの積分スタート処理に関する
フローチャートを示す図である。
【図8】同一眼レフカメラの最大積分時間終了処理に関
するフローチャートを示す図である。
【図9】同一眼レフカメラのCCDデータ入力処理に関
するフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
11 カメラボディ 13 メインミラー 14 ハーフミラー部 15 サブミラー 21 マルチ焦点検出センサユニット 211 CCD転送部 212A Aセンサ 212B Bセンサ 212C Cセンサ 221 CCD制御回路 222 タイミング発生回路 223 ドライバー回路 224 AGC制御回路 225A A積分制御回路 225B B積分制御回路 225C C積分制御回路 226 増幅器 35 メインCPU MA Aモニタセンサ(モニタ手段) MB Bモニタセンサ(モニタ手段) MC Cモニタセンサ(モニタ手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受
    光し、光電変換した電荷を積分する各焦点検出ゾーンに
    対応した受光手段と、各受光手段に近接して配置され、
    焦点検出ゾーン内の被写体像を受光し、積分して対応す
    る受光手段の積分値をモニタするモニタ手段と、モニタ
    手段による積分値が所定値に達したときに対応する受光
    手段の積分を終了させる積分制御手段とを備えたオート
    フォーカス装置であって、 前記モニタ手段と対応する受光手段の積分値との誤差を
    補正する補正値によって、前記積分制御手段が積分を終
    了させた受光手段の積分値を補正する補正手段を備えた
    こと、を特徴とする多点オートフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記補正手段は、撮
    影画面の中央部に位置する焦点検出ゾーンに対応する受
    光手段を基準として他の受光手段の補正値を設定したこ
    とを特徴とする多点オートフォーカス装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記所定値は、前記
    モニタ手段の内、複数の焦点検出ゾーン中、中央の焦点
    検出ゾーンをモニタするモニタ手段の積分値に基づいて
    設定し、この中央のモニタ手段を基準として、他のモニ
    タ手段に対応する受光手段の積分値を補正することを特
    徴とする多点オートフォーカス装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    多点オートフォーカス装置は、前記複数の受光手段のう
    ち、積分許可した受光手段の積分が全て終了した時点で
    積分終了とし、前記補正手段によって補正された各受光
    手段の積分値に基づいて各焦点検出ゾーンについて焦点
    状態を検出する焦点検出手段を備えていることを特徴と
    する多点オートフォーカス装置。
  5. 【請求項5】 複数の焦点検出ゾーン内の被写体像を受
    光し、光電変換した電荷を積分する複数の受光手段と、
    各受光手段の積分時間を計測する計測手段と、各受光手
    段に近接して配置され、焦点検出ゾーン内の被写体像を
    受光し、積分して対応する受光手段の積分値をモニタす
    るモニタ手段と、モニタ手段による積分値が所定値に達
    したときに対応する受光手段の積分を終了させ、予め設
    定した最大積分時間経過時に段階的に前記所定値を変化
    させて変化後の所定値とモニタ手段による積分値とを比
    較し、最終的に前記所定値に達していない全ての受光手
    段の積分を強制終了させる積分制御手段を備えたオート
    フォーカス装置であって、 前記最大積分時間経過時に前記所定値に達していない受
    光手段の積分値のゲインを、対応する前記モニタ手段の
    積分値誤差補正値によって前記所定値を補正し、補正後
    の所定値と比較して設定するゲイン設定手段、を備えた
    ことを特徴とする多点オートフォーカス装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記ゲイン設定手段
    は、補正後の所定値の絶対値が最も小さくなる積分値誤
    差補正値から順番に前記所定値を補正して、補正後の所
    定値と積分値とを比較してゲイン設定すること、を特徴
    とする多点オートフォーカス装置。
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