JPH1090625A - 光スキャナ - Google Patents

光スキャナ

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JPH1090625A
JPH1090625A JP8240558A JP24055896A JPH1090625A JP H1090625 A JPH1090625 A JP H1090625A JP 8240558 A JP8240558 A JP 8240558A JP 24055896 A JP24055896 A JP 24055896A JP H1090625 A JPH1090625 A JP H1090625A
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coil
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Kenji Murakami
賢治 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は大きな偏向角を持って振動する光スキ
ャナにおいて、高い耐久性を示す電気要素を有する光ス
キャナを提供する。 【解決手段】本発明による光スキャナは、任意の部材に
固定するための支持体と、少なくとも一方の面が光を反
射する反射面である可動板と、前記可動板に二自由度以
上の自由度を持たせながら前記支持体と前記可動板とを
接続する弾性部材と、少なくとも二辺が前記可動板上に
形成された駆動コイルと、前記可動板近傍に間隔を置い
て配置された永久磁石とを具備し、前記駆動コイルに交
流電流を印加することにより、前記可動板が前記弾性部
材と前記支持体との接続部を固定端とした曲げ及びねじ
り振動を行う光スキャナであって、前記弾性部材は内部
に電気要素を有し、前記可動板上と前記支持体上に達す
る絶縁性の弾性膜であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源からの光を反
射し、その反射光を一次元及び二次元に走査する小型の
光スキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】
<第1の従来技術>従来、小型の光スキャナの一例とし
て、光を反射させるためのスキャン部と細長い弾性変形
部と圧電アクチュエータとが接着された振動入力部を有
し、圧電アクチュエータによって反射部を二次元に振動
させ光を走査するものが知られている。
【0003】このような光スキャナは、例えば、特開平
5−100175号公報に開示されている。図15は、
この特開平5−100175号公報に開示された光スキ
ャナ1の構成を示す。
【0004】この光スキャナ1は、薄板状のプレート6
と圧電アクチュエータ21とから構成されている。前記
プレート6には、振動入力部5と弾性変形部2とスキャ
ン部3及びウエイト部3Wとが一体に形成されている。
【0005】前記圧電アクチュエータ21は、積層型圧
電素子22にひずみ変換素子23を接合させた構造とな
っている。前記スキャン部3には、光ビームを反射させ
るためのミラー面4が形成されている。
【0006】このように構成された光スキャナ1におい
て、振動入力部5に接着された圧電アクチュエータ21
に電圧を印加して振動入力部5を振動させると、弾性変
形部2が共振してスキャン部3が、図1(a)では軸心
Pの回りに角度θT の範囲で回動すると共に、図1
(b)では軸心Qの回りに角度θB の範囲で回動するよ
うになる。
【0007】この場合、圧電アクチュエータ21から、
ねじれ変形モードの共振周波数を持つ振動と、曲げ変形
モードの共振周波数を持つ振動とを重ね合わせた振動モ
ードで振動入力部5を振動させることにより、変形弾性
部2でねじり変形モードと曲げ変形モードとが増幅さ
れ、スキャン部3ではねじれ振動と曲げ振動が合成され
た振動となる。
【0008】そして、このように構成された光スキャナ
1において、圧電アクチュエータ21に印加する電圧を
図示しない駆動回路によって制御することにより、二次
元的な光走査を実現している。
【0009】<第2の従来技術>また、小型の光スキャ
ナの一例として、シリコン半導体基板とねじりバネとを
用い、電磁力によって反射鏡を揺動させて光を走査する
光偏向子を用いるようにしたものが知られている。
【0010】このような光スキャナは、例えば、文献
“TECHNICAL DIGESTOF THE S
ENSOR SYMPOSIUM,1995.pp17
−20”に開示されている。
【0011】図16は、この文献に開示された光スキャ
ナの構成を示す。この光スキャナは、光偏向子としてシ
リコン半導体基板31に反射鏡34と、ねじりバネ33
と、これらを支持する固定枠50とを一体に形成してい
る。
【0012】前記反射鏡34の周縁部には平面コイル3
5が敷設されており、この平面コイル35は前記ねじり
バネ33上を伝わって前記固定枠50上に形成された電
極36に電気的に接続されている。
【0013】また、円形の永久磁石38はスペーサ絶縁
基板40を介してその磁化方向が前記反射鏡34に平行
でかつ、前記ねじりバネ33の軸方向と約45度をなす
方向になる場所に配置されている。
【0014】交流電流が印加される前記平面コイル35
には前記永久磁石38が発生する磁界との相互作用によ
ってローレンツ力が生じる。このローレンツ力によっ
て、前記反射鏡34は前記ねじりバネ33のねじり方向
に揺動する。
【0015】前記ねじりバネ33の弾性特性と前記反射
鏡34の質量および重心によって規定される共振周波数
と同じ周波数を有する電流を前記平面コイル35に印加
すると、その電流値における最大の振幅を得ることがで
きる。
【0016】また、ここでは反射鏡34を真空封止する
ことによってダンピング係数を小さくしている。なお、
図16において、参照符号39はガス吸着剤であり、4
1は前カバー絶縁基板であり、42は裏面絶縁基板であ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た第1及び第2の従来技術には大きな偏向角を持って振
動する光スキャナの配線などの電気要素の耐久性や大気
からの保護という観点については記載されていない。
【0018】そこで、本発明はこのような点に着目し、
大きな偏向角を持って振動する光スキャナにおいて、高
い耐久性を示す電気要素を有する光スキャナを提供する
ことを課題とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
と、任意の部材に固定するための支持体と、少なくとも
一方の面が光を反射する反射面である可動板と、前記可
動板に二自由度以上の自由度を持たせながら前記支持体
と前記可動板を接続した弾性部材と、少なくとも二辺が
前記可動板上に形成された駆動コイルと、前記可動板近
傍に間隔を置いて配置された永久磁石とからなり、前記
駆動コイルに交流電流を印加することにより、前記可動
板が前記弾性部材と前記支持体との接続部を固定端とし
た曲げ及びねじり振動を行う光スキャナであって、前記
弾性部材は内部に電気要素を有し、前記可動板上と前記
支持体上に達する絶縁性の弾性膜であることを特徴とし
た光スキャナが提供される。
【0020】本発明の請求項2によると、任意の部材に
固定するための支持体と、少なくとも一方の面が光を反
射する反射面である可動板と、前記可動板に二自由度以
上の自由度を持たせながら前記支持体と前記可動板を接
続した弾性部材と、少なくとも一辺が前記可動板上に形
成された複数の駆動コイルと、前記可動板近傍に間隔を
置いて配置された永久磁石とからなり、前記複数の駆動
コイルに交流電流を印加することにより、前記可動板が
前記弾性部材と前記支持体との接続部を固定端とした曲
げ及びねじり振動を行う光スキャナであって、前記弾性
部材は内部に電気要素を有し、前記可動板上と前記支持
体上に達する絶縁性の弾性膜であることを特徴とした光
スキャナが提供される。
【0021】本発明の請求項3によると、前記永久磁石
は、二つ以上の永久磁石を有し、少なくとも一つの永久
磁石が前記支持体に対する前記可動板の先端近傍に配置
され、少なくとも他の一つの永久磁石が前記可動板の側
面近傍に配置されていることを特徴とした請求項1記載
の光スキャナが提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態につき詳細に説明する。 <第1実施の形態>図1乃至図4は、本発明による光ス
キャナの第1実施の形態及びその変形例を示す。
【0023】この実施の形態の光スキャナは二次元の光
の走査を行うことができるもので、この光スキャナの斜
視図を図1に示し、ここで使用される駆動コイルを図2
(a)に示し、この光スキャナの断面図を図2(b)に
示し、この光スキャナの製作工程を図3(a)〜(e)
及び図4(a)〜(d)に示す。
【0024】この第1実施の形態による光スキャナは、
次のように構成されている。この光スキャナは、可動板
101と、弾性部材102と、支持体103と、永久磁
石104及び駆動コイル106とから構成されている。
【0025】前記可動板101には光を反射するための
反射面105が形成されており、図1における可動板1
01の裏面がそれに対応している。この可動板101に
用いる主材料には振動中に反射面105が変形しないこ
とが望まれるので、ここでは可動板101の主材料とし
て高剛性材料である単結晶シリコンを用いている。
【0026】また、この可動板101に用いる材料には
その他に窒化シリコン、アルミニウム、ポリイミド等の
材料が用いられている。すなわち、前記窒化シリコンは
光スキャナを作製するときのマスク材料として用いら
れ、前記アルミニウムは前記駆動コイル106の配線と
駆動コイル106の始点及び終点にあるコンタクトパッ
ド107として、場合によっては反射面105のミラー
材料として用いられる。
【0027】また、前記ポリイミドは前記駆動コイル1
06を上下から挟み込むような膜を形成するために使用
されており、コイル配線間の絶縁と、コンタクトパッド
107も含めて電気要素が大気に触れないようにしてい
る。
【0028】前記弾性部材102は、前記可動板101
から延在するポリイミド膜を主材料として、その内部に
前記コンタクトパット107から前記支持体103に向
かう配線108が形成されている。
【0029】この配線108材料としては、アルミニウ
ムを用いる。前記支持体103は、光スキャナをダイキ
ャスト等に固定するための接着部として用いられると共
に、その表面に外部からの電力を前記配線108を通し
て前記駆動コイル106に供給するためのボンディング
パッド109が形成されている。
【0030】この支持体103は主材料として単結晶シ
リコンを用いており、この単結晶シリコンは剛性が高い
ため、ダイキャストなどに固定するのに都合がよい。そ
の他に支持体103には,光スキャナを作製するときの
マスク材料となる窒化シリコンと、前記ボンディングパ
ッド109と配線108を形成するアルミニウムと、配
線108を上下から挟み込むことによって大気に触れな
いようにするためのポリイミド膜などが用いられてい
る。
【0031】このポリイミド膜は前記可動板101、弾
性部材102から延在するポリイミド膜を用いている。
また、支持体103の単結晶シリコンと可動板101で
用いられる単結晶シリコンは同一の基板から形成されて
いる。
【0032】図2(a)に示すように、駆動コイル10
6は、その配線の線幅と配線間の距離を各辺で変化させ
ていると共に、永久磁石104近傍でその幅方向に平行
に形成された配線がその他の場所に形成した配線と比べ
ると配線の線幅が狭く、配線間の間隔も狭くしている。
【0033】ただし、駆動コイル106の厚みは均一に
している。ここで、永久磁石104の配置位置について
は、上述した文献“TECHNICAL DIGEST OF THE SENSOR S
YMPOSIUM,1995.pp17-20 ”に示された構成を応用し、可
動板101の板厚方向に着磁方向を合わせ、可動板10
1先端の駆動コイル106に対して上方あるいは下方約
45度の延長線上に永久磁石104下部あるいは上部先端
が合うような位置に配置する。
【0034】次に、この第1の実施の形態による光スキ
ャナの作製方法を説明する。この光スキャナは、図2
(b)に示す断面図、図3(a)〜(e)及び図4
(a)〜(d)に示すような半導体製造技術によって作
製することができるもので、使用する材料としては単結
晶シリコンの基板と窒化シリコンとポリイミドとアルミ
ニウムの4種類だけである。
【0035】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板110を洗浄し、このシリコン基板110の両面に
低圧CVD 装置を用いて窒化シリコン膜111を成膜す
る。このシリコン基板110の両面に形成された窒化シ
リコン膜111は、可動板101と支持体103とを分
離する際のマスク材料として用いるため、図3(b)に
示すように、裏面の窒化シリコン膜111にはフッ素系
のドライエッチングによって、シリコンが除去される部
分をパターニングしておく。
【0036】次に、図3(c)に示すように、パターニ
ングされた面と逆の面の窒化シリコン膜111上に第1
のポリイミド層112を形成する。この第1のポリイミ
ド層112の形成方法としては、液状のポリイミド溶液
を窒化シリコン膜111上に塗布し、印刷法あるいはス
ピンコーティング法によって均一に成膜し、焼結する手
法を用いる。
【0037】次に、図3(d)に示すように、第1ポリ
イミド層112上にスパッタされたアルミニウムをエッ
チングすることによって、駆動コイル106とコンタク
トパッド107とが形成される。
【0038】次に、図3(e)に示すように、第2のポ
リイミド層113が、前述した第1のポリイミド層11
2と同様に液状のポリイミド溶液を第1のポリイミド層
112上に塗布し、印刷法あるいはスピンコーティング
法によって均一に成膜され、焼結される。
【0039】このとき、コンタクトパッド107上のポ
リイミドは、あらかじめ除去しておくものとする。次
に、図4(a)に示すように、第2のポリイミド層11
3上にスパッタされたアルミニウムをエッチングするこ
とによって、配線108を形成する。
【0040】次に、図4(b)に示すように、コンタク
トパッド107における駆動コイル106と配線108
のコンタクトを確実にするためと、ボンディングパッド
109を形成する目的で、さらにアルミニウムをスパッ
タにより成膜しエッチングすることによってパターニン
グを行う。
【0041】このとき、アルミニウム成膜は、配線10
8の膜厚よりかなり厚膜であることが望まれる。次に、
図4(c)に示すように、第3のポリイミド層114
が、弾性部材102の剛性を決定する目的とボンディン
グパッド109を大気から保護する目的で成膜される。
【0042】この第3のポリイミド層114の成膜後、
ボンディングパッド109上のポリイミドはフォトリソ
グラフィー技術とドライエッチングにより除去される。
次に、図4(d)に示すように、シリコン基板110か
ら可動板101と支持体103を作製するためにアルカ
リ性溶液を用いてシリコン基板110の裏面からシリコ
ンの異方性エッチングを行う。
【0043】このとき、図2(b)に示すように、弾性
部材102となる第1のポリイミド層112下には窒化
シリコン膜111があり、この窒化シリコン膜111は
シリコン基板110が貫通エッチングされた際に第1の
ポリイミド層112を保護するための保護層になる。
【0044】また、シリコン基板110の貫通エッチン
グ後に、弾性部材102と可動板101と支持体103
の裏面に露出した窒化シリコン膜111は、ドライエッ
チングによって除去される。
【0045】そして、必要に応じて、光を反射する面に
アルミニウムをスパッタして反射率の高い反射面105
を形成すれば第1の実施の形態による光スキャナの完成
となる。
【0046】次に、この第1の実施の形態による光スキ
ャナの作用を説明する。まず、ボンディングパッド10
9から交流電流を印加することにより、可動板101上
でその先端を周回する駆動コイル106には永久磁石1
04との相互作用によってローレンツ力が発生する。
【0047】このローレンツ力のベクトル方向は永久磁
石104と駆動コイル106の位置関係によって決ま
り、この場合、可動板101の板厚方向に力が発生す
る。この光スキャナは弾性部材102と可動板101と
の接続部が可動板101の幅方向に対する中心からはず
れているため、曲げ振動のみの振動を作り出すことはで
きず、曲げ振動とねじり振動が同時に発生する構造とな
っている。
【0048】ここで、弾性部材102が支持体103と
の接続部を固定端として板厚方向に振動することを曲げ
振動と呼び、弾性部材102の中心軸を回転軸として可
動板101が上方あるいは下方に回転する方向に働く振
動をねじり振動と呼ぶ。
【0049】この場合、曲げ振動による可動板101の
振幅は、駆動コイル106に生じるローレンツ力の強さ
と、このローレンツ力の生じている点から支持体103
の弾性部材102と接続している辺までの垂線の長さと
の積によって決まる。
【0050】また、ねじり振動による可動板101の振
幅の場合は、駆動コイル106に生じるローレンツ力の
強さと、このローレンツ力の生じている点から弾性部材
102の幅方向に対する中心軸線上までの垂線の長さと
の積によって決まる。
【0051】また、ローレンツ力は永久磁石104の性
能とサイズ、駆動コイル106のターン数と配線長と駆
動コイル106に印加する電流量と永久磁石104から
駆動コイル106までの距離によって決まる。
【0052】ここで、駆動コイル106が可動板101
の最外周を周回するように形成されるのは、発生力量を
少しでも大きくするためである。そして、支持体103
を図示しないダイキャスト等に固定し、駆動コイル10
6に電流を印加することによって、可動板101は支持
体103と弾性部材102の境界部を固定端とした振動
を開始する。
【0053】このとき、可動板101と弾性部材102
の形状や材質によって一意的に決定される共振周波数と
同様の周波数で交流電流を印加することにより、可動板
101はその電流値における最大の振幅で振動を開始す
る。
【0054】このときの振動は、曲げ振動とねじり振動
とが同時に発生する2次元的な振動となり、曲げ振動の
共振周波数もねじり振動の共振周波数も可動板101と
弾性部材102の形状や材質によって一意的に決定され
る。
【0055】したがって、曲げ方向に対してもねじり方
向に対しても共振状態で振動させたい場合、曲げ振動モ
ードの共振を励起する電流波形とねじれ振動モードの共
振を励起する電流波形とを重ね合わせた交流電流を駆動
コイル106に印加すればよい。
【0056】図5に示すように、振動している可動部の
裏面に形成された反射面105にコリメートされたレー
ザ光115を反射させることにより、反射したレーザ光
115は2次元に走査される。
【0057】この光スキャナがバーコードリーダの読み
取り部に用いられる場合、反射光はバーコード116に
反射して散乱光を発生させる。その散乱光は受光素子1
17で受光され信号処理回路118によって電気信号に
変換される。
【0058】当然、この光スキャナは駆動回路119を
用いて振動を制御しており、バーコード上に走査される
レーザ光は参照符号120として示すようなラスタ型の
形状となる。
【0059】したがって、この第1の実施の形態による
光スキャナによれば、次のような効果がある。本実施の
形態における光スキャナは2次元の光走査を行うことが
できる。
【0060】この光スキャナは一つの駆動コイル106
が曲げ振動とねじり振動の両方を発生させる。したがっ
て、本実施の形態における光スキャナは同一形状であれ
ば、駆動時の曲げ、ねじり方向の偏向角は駆動コイル1
06に印加される電流値によって一意的に決定でき、駆
動制御がしやすい。
【0061】また、本実施の形態における光スキャナ
は、弾性部材102として有機膜であるポリイミドを用
いているために、上述した文献“TECHNICAL DIGEST OF
THE SENSOR SYMPOSIUM,1995.pp17-20 ”に示されている
ようなシリコンを振動部材に用いた場合と比較して脆性
破壊が起きにくく、必要最小限の強度を保ちながら、大
きな偏向角を得ることができる。
【0062】また、駆動コイル106、配線108およ
びコンタクトパッド107等の電気要素がポリイミド膜
内部に形成されているため、電気要素が湿気によって劣
化することがほとんどなく、ポリイミド膜内部に駆動コ
イル106を設けることで駆動コイル106の配線間の
絶縁も安定する。
【0063】また、本実施の形態で示した駆動コイル1
06はコイルに電流が印加される際に発生する熱を極力
抑えながら、大きな駆動力を得るために考察された形状
となっている。
【0064】この駆動力は以下に示す式(1)によって
簡単に求めることができる。 F = n i ・B …(1) ここで、F は駆動力、n はコイルのターン数、i はコイ
ルに流れる電流量、そしてB が永久磁石104に近接し
て形成された駆動コイル106の配線部上における平均
磁束密度を示している。
【0065】この駆動力を大きくするためには、駆動コ
イル106に流れる電流量を大きくすることも有効であ
るが、実際には電流量を大きくすれば駆動コイル106
に熱が発生し、駆動コイル106の電気抵抗が大きくな
ってしまう結果、電流から駆動力への変換効率が悪くな
ってしまう。
【0066】また、駆動力を大きくするために、駆動コ
イル106のターン数を増やしても駆動コイル106の
抵抗が大きくなってしまうため、上記と同様の問題が発
生する。
【0067】なお、駆動力を大きくするために、永久磁
石104による平均磁束密度を考慮すれば、永久磁石1
04と駆動コイル106との距離は短い方がよい。すな
わち、駆動コイル106の線幅と配線間隔を狭くするこ
とが望ましいが、駆動コイル106の配線全体の線幅を
狭くすれば上記と同様に抵抗の問題が発生する。
【0068】これを極力抑えるために、本実施の形態で
は、図2(a)に示すように駆動力に寄与する配線だけ
その線幅を狭くすると共に、配線間の間隔も狭くするこ
とにより、配線全体が永久磁石104の近傍に集中する
ようになされている。
【0069】ここで、駆動力に寄与しない部分の駆動コ
イル106の配線間隔を広くしているのは、駆動コイル
106の作製歩留まりを向上させるためである。本実施
の形態では光スキャナを一体に形成することができ、組
立作業がほとんどなく、超小型の光スキャナとしての生
産性を向上することができる。
【0070】また、本実施の形態では光スキャナは半導
体製造技術を応用しているため、超小型化された光スキ
ャナの寸法精度が高く、個々の部品または組立上の問題
で光スキャナの振動が不安定になるようなことはない。
【0071】なお、この実施の形態の各構成は、当然、
各種の変形、変更が可能である。例えば、図6に示すよ
うに、ねじり振動をより確実に大きな振幅を得るため
に、弾性部材102が接続する部分に近接する可動板1
01の側壁の対岸に位置する側壁面122の近傍に永久
磁石121を配置してもよい。
【0072】すなわち、ねじり振動は弾性部材102が
可動板101の中心からずれた位置に接続されているた
めに発生する。ねじれの場合、発生力はモーメントで決
定され、この構成の場合、弾性部材102の幅方向に対
する中心軸を回転中心として、発生力が生じる部分から
回転中心軸までの垂線の長さと発生力の積で求められ
る。
【0073】永久磁石104は回転中心軸に対して垂直
方向に駆動力が分布する配置になっているため、永久磁
石104だけではねじり振動を発生する駆動力を効率よ
く得ることができない。
【0074】一方、永久磁石121は回転中心軸から最
も離れた側壁面122近傍に配置されており、永久磁石
121近傍を通る駆動コイル106の配線に生じる駆動
力は永久磁石104が作り出す駆動力よりもはるかに効
率的で大きい。
【0075】この構成において、図9(a)に示すよう
に、駆動コイル106は永久磁石104と永久磁石12
1近傍に形成された配線部が他の配線部と比較して配線
幅が狭く、配線間隔も狭くなっている。
【0076】これによって、駆動力を効率的に得ること
ができ、駆動コイルの電気抵抗を最小限に抑え、電流を
印加したときの熱の発生を最小限にしている。 <第2実施の形態>図7乃至図11は、本発明による光
スキャナの第2実施の形態及びその変形例を示す。
【0077】この第2実施の形態による光スキャナは二
次元の光の走査を行うことができるもので、この光スキ
ャナの斜視図を図7に示し、ここで使用される駆動コイ
ルを図9(b)に示す。
【0078】この第2実施の形態による光スキャナは、
駆動コイル206及び207が光スキャナの幅方向に対
して2つに分割されている点が第1実施の形態で示した
単一の駆動コイル106の構成と異なる。
【0079】この光スキャナは、可動板201と、弾性
部材202と、支持体203と、永久磁石204と、駆
動コイル206及び207から構成されている。前記可
動板201には光を反射するための反射面205が形成
されており、図7における可動板201の裏面がそれに
対応している。
【0080】この可動板201の材料としては振動中に
反射面が変形しないことが望まれるので、ここでは可動
板201の主材料として高剛性材料である単結晶シリコ
ンを用いている。
【0081】この可動板201にはその他に窒化シリコ
ン、アルミニウム、ポリイミド材料が用いられており、
窒化シリコンは光スキャナを作製するときのマスク材料
として用いられ、アルミニウムは駆動コイル206及び
207の配線と該駆動コイル206、207の始点及び
終点にあるコンタクトパッド208として、場合によっ
ては反射面205のミラー材料としても用いられる。
【0082】また、ポリイミドは駆動コイル206及び
207を上下から挟み込むように形成されており、コイ
ル配線間の絶縁と、コンタクトパッド208も含めて電
気要素が大気に触れないようにしている。
【0083】前記弾性部材202は可動板201から延
在するポリイミド膜を主材料として、その内部にコンタ
クトパッド208から支持体203に向かう配線209
が形成されている。
【0084】この配線209もアルミニウムを用いる。
前記支持体203は光スキャナをダイキャスト等に固定
するための接着部として用いられると共に、その表面に
外部からの電力を配線209を通して駆動コイル206
及び207に供給するためのボンディングパッド210
が形成されている。
【0085】この支持体203は主材料として単結晶シ
リコンを用いており、単結晶シリコンは剛性が高いた
め、ダイキャストなどに固定するのに都合がよい。その
他に支持体203の材料としては光スキャナを作製する
ときのマスク材料となる窒化シリコンと、ボンディング
パッド210と配線209を形成するアルミニウムと、
配線209を上下から挟み込み配線209が大気に触れ
ないようにするためのポリイミド膜などが用いられてい
る。
【0086】このポリイミドは可動板201、弾性部材
202から延在するポリイミドを用いている。また、支
持体203の単結晶シリコンと可動板201で用いられ
る単結晶シリコンは同一の基板から形成されている。
【0087】図9(b)に示すように、駆動コイル20
6及び207は配線の線幅と配線間の距離を各辺で変化
させている。すなわち、永久磁石204近傍でその幅方
向に平行に形成される駆動コイル206及び207の配
線は、その他の場所に形成される配線と比べると配線の
線幅が狭く、配線間の間隔も狭くしている。
【0088】ただし、駆動コイル206及び207の厚
みは共に均一にしている。前記永久磁石204の配置位
置については、上述した文献“TECHNICAL DIGESTOF THE
SENSOR SYMPOSIUM,1995.pp17-20 ”に示された構成を
応用し、可動板201の板厚方向に着磁方向を合わせ、
可動板201先端の駆動コイル206及び207に対し
て上方あるいは下方約45度の延長線上に永久磁石204
下部あるいは上部先端が合うような位置に配置する。
【0089】なお、この第2実施の形態による光スキャ
ナは、第1実施の形態で示した光スキャナの作製方法と
同様の方法で作製が可能である。次に、この第2実施の
形態による光スキャナの作用を説明する。
【0090】まず、ボンディングパット210から交流
電流を印加することにより、可動板201上でその先端
を周回する駆動コイル206及び207は永久磁石20
4との相互作用によってローレンツ力が発生する。
【0091】このローレンツ力のベクトル方向は、永久
磁石204と駆動コイル206及び207の位置関係に
よって決まり、この場合、可動板201の板厚方向に力
が発生する。
【0092】もし、駆動コイル206及び207に同じ
向きと大きさの交流電流を印加すると、この光スキャナ
は支持体203と弾性部材202の境界部を固定端とし
た曲げ振動を開始する。
【0093】しかし、駆動コイル206及び207にそ
れぞれ異なった向きと大きさで交流電流を印加すると、
この光スキャナは曲げ振動の他にねじり振動も加わった
2次元的な振動を開始する。
【0094】ここで、弾性部材202が支持体203と
の接続部を固定端として板厚方向に振動することを曲げ
振動と呼び、弾性部材202の中心軸を回転軸として可
動板201が上方あるいは下方に回転する方向に働く振
動をねじり振動と呼ぶ。
【0095】この曲げ振動による可動板201の振幅は
駆動コイル206及び207に生じるローレンツ力の強
さと、このローレンツ力の生じている点から支持体20
3の弾性部材202と接続している辺までの垂線の長さ
との積によって決まる。
【0096】また、ねじり振動による可動板201の振
幅の場合は、駆動コイル206及び207に生じるロー
レンツ力の強さと、このローレンツ力の生じている点か
ら弾性部材202の幅方向に対する中心軸線上までの垂
線の長さとの積によって決まる。
【0097】また、ローレンツ力は永久磁石204の性
能とサイズ、駆動コイル206及び207のターン数と
配線長と駆動コイル206及び207に印加する電流量
と永久磁石204から駆動コイル206及び207まで
の距離によって決まる。
【0098】ここで、駆動コイル206及び207が可
動板最外周を周回するように形成されるのは、発生力量
を少しでも大きくするためである。そして、支持体20
3を図示しないダイキャスト等に固定し、駆動コイル2
06及び207に電流を印加することにより、可動板2
01は支持体203と弾性部材202の境界部を固定端
とした振動を開始する。
【0099】このとき、可動板201と弾性部材202
の形状や材質によって一意的に決定される共振周波数と
同様の周波数で交流電流を印加することにより、可動板
201はその電流値における最大の振幅で振動を開始す
る。
【0100】また、このときの振動は曲げ振動のみの1
次元の振動かあるいは曲げ振動とねじり振動が同時に発
生する2次元的な振動となる。なお、曲げ振動の共振周
波数もねじり振動の共振周波数も可動板201と弾性部
材202の形状や材質によって一意的に決定される。
【0101】本実施の形態のように複数の駆動コイルを
有する場合は、印加する電流の条件によって振動は複雑
に変化する。例えば、曲げ振動のみを発生させる場合
は、駆動コイル206及び207に曲げモードの共振周
波数と同様の周波数の交流電流を印加すればよい。
【0102】また、ねじり振動のみを発生させる場合
は、ねじりモードの共振周波数と同様の周波数を持つ交
流を駆動コイル206及び207に印加すればよいす
る。このとき、駆動コイル206及び207に印加する
電流の位相を180度ずらせば、可動板201はねじり
モードの振動を開始する。
【0103】そして、曲げモードに対してもねじりモー
ドに対しても共振状態で振動させたい場合は、曲げモー
ドの共振を励起する電流波形とねじれモードの共振を励
起する電流波形とを重ね合わせた交流電流をそれぞれの
駆動コイル206、207に印加すればよい。
【0104】したがって、この第2実施の形態による光
スキャナによれば次のような効果がある。本実施の形態
における光スキャナは、曲げ振動のみの1次元の光走査
を行うこともでき、さらにねじり振動も含めた2次元の
光走査も行うこともできると共に、駆動コイル206及
び207に印加する電流の向きや大きさを制御すること
によって、曲げ振動の振幅とねじり振動の振幅を微妙に
制御することができ、光の走査領域が任意に決定されて
いる場合でも、印加する電流を制御することによって対
応することができる。
【0105】特に、走査領域の縦横比が変化するような
場合、第1実施の形態で示した光スキャナでは対応する
ことができないが、本実施の形態で示した光スキャナで
は対応することができる。
【0106】また、この第2実施の形態による光スキャ
ナでは、弾性部材202として有機膜であるポリイミド
を用いているために、上述した文献“TECHNICAL DIGEST
OFTHE SENSOR SYMPOSIUM,1995.pp17-20 ”に示されて
いるようなシリコンを振動部材に用いた場合と比較して
脆性破壊が起きにくく、必要最小限の強度を保ちなが
ら、大きな偏向角を得ることができる。
【0107】また、駆動コイル206及び207、配線
209およびコンタクトパッド208等の電気要素がポ
リイミド膜内部に形成されているため、電気要素が湿気
によって劣化することがほとんどなく、ポリイミド膜内
部に駆動コイル206及び207を設けることにより、
駆動コイル206及び207の配線間の絶縁も安定す
る。
【0108】また、本実施の形態で示した駆動コイル2
06及び207は、コイルに電流が印加される際に発生
する熱を極力抑えながら、大きな駆動力を得るために考
察されした形状となっている。
【0109】この駆動力は第1実施の形態で示した式
(1)によって簡単に求めることができる。ここで、簡
単化のため、2つの駆動コイル206及び207に印加
される電流は向きも大きさも同一であると仮定すると、
式(1)から、駆動力を大きくするためには電流量を大
きくすることも有効である。
【0110】しかるに、実際には電流量を大きくすれ
ば、駆動コイル206及び207に熱が発生し、駆動コ
イル206及び207の電気抵抗が大きくなってしまう
結果、電流から駆動力への変換効率が悪くなってしま
う。
【0111】また、駆動力を大きくするために、駆動コ
イル206及び207のターン数を増やしても駆動コイ
ル206及び207の抵抗が大きくなってしまうため、
上記と同様の問題が発生する。
【0112】もっとも、第1実施の形態で示した駆動コ
イルに比べれば、本構成の駆動コイルは2つに分割され
ている分、コイルの総配線長が短いため熱問題に対して
は有利である。
【0113】また、駆動力を大きくするために、平均磁
束密度を考慮すれば永久磁石と駆動コイルの距離は短い
方がよい。すなわち、駆動コイル206及び207の線
幅と配線間隔を狭くすることが望ましいが、駆動コイル
206及び207の配線全体の線幅を狭くすれば上記と
同様に抵抗の問題が発生する。
【0114】これを極力抑えるために、本実施の形態で
は、図9(b)に示すように駆動力に寄与する配線だけ
その線幅を狭くし、また、配線間隔を狭くすることで配
線全体が永久磁石204の近傍に集中するようになされ
ている。
【0115】ここで、駆動力に寄与しない部分の駆動コ
イル206及び207の配線間隔を広くしているのは、
駆動コイル206及び207の作製歩留まりを向上させ
るためである。
【0116】本実施の形態では、光スキャナは一体に形
成することができ、組立作業がほとんどなく、超小型の
光スキャナの生産性を向上することができる。また、本
実施の形態では、半導体製造技術を応用しているため、
超小型化された光スキャナの寸法精度が高く、個々の部
品または組立上の問題で光スキャナの振動が不安定にな
るようなことはない。
【0117】なお、この実施の形態の各構成は、当然、
各種の変形、変更が可能である。第1の変形例として、
ねじり振動をより確実に大きな振幅を得るために図8に
示すように、可動板201の幅方向の両端にそれぞれ永
久磁石211及び212を配置してもよい。
【0118】この永久磁石211及び212は可動板2
01の幅方向に平行な磁場を形成するように磁化方向を
合わせて配置すれば効率よく、駆動力に変換することが
できる。
【0119】この第1の変形例による光スキャナでは、
曲げモードのみの振動を発生させたい場合、駆動コイル
206及び207に印加する電流の向きを逆向きにしな
ければならない点が上述した第2実施の形態における構
成と大きく異なる。
【0120】また、第2実施の形態における構成が曲げ
振動における効率を重視しているのに対し、この変形例
による光スキャナでは、ねじり振動における効率を重視
した構成といえる。
【0121】これは、第2実施の形態で示した構成はね
じり振動に影響を与えるモーメントが均一に分布してい
ないが、この変形例の構成ではねじりモードのモーメン
トが均一に分布しているのに対し、曲げ振動に影響を与
えるモーメントが均一に分布していないためである。
【0122】この構成において、図11(a)に示すよ
うに駆動コイル206及び207は永久磁石211及び
212近傍に形成された配線部で他の配線部と比較して
配線幅が狭く、配線間隔も狭くなっている。
【0123】これによって、駆動力を効率的に得ること
ができ、駆動コイルの電気抵抗を最小限に抑え、電流を
印加したときの熱の発生を最小限にしている。第2の変
形例として、図10に示すように、曲げ振動とねじり振
動の個別制御をより簡単に行えるようにするため、第2
実施の形態に類似したような構成で駆動コイル206及
び207を可動板201の幅方向に2つに分割して形成
し、それぞれの駆動コイル206及び207に永久磁石
213及び214をそのコイルの分担する振動モードを
発生させる位置に配置してもよい。
【0124】したがって、曲げ振動を発生させる駆動コ
イル207に対応する永久磁石213は可動板201の
先端近傍に配置されている。また、駆動コイル206は
ねじり振動を発生させる目的で形成されており、これに
対応した永久磁石214は弾性部材202が接続する部
分に近接する可動板201の側壁の対岸に位置する側壁
面の近傍に永久磁石214を配置する。
【0125】この構成では、各駆動コイル206及び2
07が振動方向を分担しているため、駆動コイル207
のみに電流を印加した場合は曲げ振動が発生し、駆動コ
イル206のみに電流を印加した場合は不完全ではある
がねじり振動が発生する。
【0126】なお、曲げ振動とねじり振動を同時に発生
させる場合、第2実施の形態やその第1の変形例では2
つのコイルに曲げ振動の波形とねじり振動の波形を重ね
合わせた波形で電流を印加していたが、この変形例では
重ね合わせる必要はなく、それぞれの駆動コイル206
及び207にそれぞれのモードを発生させる交流電流を
印加すればよい。
【0127】この構成は波形を重ね合わせる必要がな
く、電流波形を形成する電気回路の構成が容易になる。
この構成において、図11(b)に示すように、駆動コ
イル206及び207の配線は、永久磁石214及び2
13近傍に形成された配線部が他の配線部と比較して配
線幅が狭く、配線間隔も狭くなっている。
【0128】これによって、駆動力を効率的に得ること
ができ、駆動コイルの電気抵抗を最小限に抑え、電流を
印加したときの熱の発生を最小限にしている。 <第3実施の形態>図12乃至図14は、本発明による
光スキャナの第3実施の形態を示す。
【0129】この実施の形態による光スキャナは二次元
の光の走査を行うことができると共に、駆動周波数を検
出するための検出コイルを内蔵しているもので、この光
スキャナの断面図を図12に示し、この光スキャナの上
面図を図13に示す。
【0130】本実施の形態では上述した第1実施の形態
で示した構成を用いて検出用のコイルを内蔵した光スキ
ャナについて示す。この光スキャナは可動板301と、
弾性部材302と、支持体303と、永久磁石304
と、駆動コイル305とから構成されており、これらを
構成する構成要素は第1実施の形態と同様である。
【0131】また、この光スキャナは、電気要素として
前記可動板301上に形成された駆動コイル305と、
前記支持体303上に形成されたボンディングパッド3
06と、前記駆動コイル305とボンディングパッド3
06を接続するための配線307と、前記可動板30
1、弾性部材302及び支持体303に延在する検出コ
イル308とがある。
【0132】この検出コイル308と駆動コイル305
は第2のポリイミド層310によって絶縁されている。
また、検出コイル308は第1のポリイミド層309と
第2のポリイミド層310に挟まれており、コイル配線
間もポリイミドによって絶縁されている。
【0133】そして、駆動コイル305の始点及び終点
にはコンタクトパッド311が形成されている。この駆
動コイル305の配線間の絶縁をとっている第3のポリ
イミド層312はコンタクトパッド311の部分だけ取
り除かれており、コンタクトパッド311は配線307
と電気的に接続されている。
【0134】また、この配線307も第4のポリイミド
層313によって大気から遮断されている。前記支持体
303により、配線307とボンディングパッド306
とは電気的に接続されている。
【0135】また、この支持体303には検出コイル3
08の始点及び終点に電気的に接続されたボンディング
パッド314が形成されている。次に、この実施の形態
の作用を説明する。
【0136】まず、ボンディングパット306から交流
電流を印加することにより、可動板301上でその先端
を周回する駆動コイル305には永久磁石304との相
互作用によってローレンツ力が発生する。
【0137】このローレンツ力のベクトル方向は永久磁
石304と駆動コイル305の位置関係によって決ま
り、この場合、可動板301の板厚方向にローレンツ力
が発生する。
【0138】この光スキャナは弾性部材302と可動板
301との接続部が可動板301の幅方向に対する中心
からはずれているため、曲げ振動のみを作り出すことは
できず、曲げ振動とねじり振動が同時に発生する構造と
なっている。
【0139】ここで、弾性部材302が支持体303と
の接続部を固定端として板厚方向に振動することを曲げ
振動と呼び、弾性部材302の中心軸を回転軸として可
動板301が上方あるいは下方に回転する方向に働く振
動をねじり振動と呼ぶ。
【0140】可動板301が振動を開始すると検出コイ
ル308には式(2)に示されるような誘導起電圧Vが
発生する。 V=B・v・l …(2) ここで、Bは永久磁石304近傍に形成されたコイル配
線上の平均磁束密度であり、vは可動板301の振動速
度であり、lは誘導起電圧を発生する検出コイル308
の配線長を示している。
【0141】検出コイル308から得られた電圧波形は
可動板301の振動波形と同様の波形となり、駆動コイ
ル305に印加される電流波形とは同一波形であるもの
の、位相がずれて出力される。
【0142】したがって、この第3実施の形態による光
スキャナによれば次のような効果がある。検出コイル3
08を光スキャナに一体で内蔵することで、検出コイル
308を含めた光スキャナを一体で形成することがで
き、組立作業がほとんどなく、超小型の光スキャナの生
産性を向上することができる。
【0143】また、半導体製造技術を応用しているた
め、超小型化された光スキャナの寸法精度が高く、個々
の部品または組立上の問題で光スキャナの振動が不安定
になるようなことはない。
【0144】また、駆動コイル305で熱を発生しても
振動状態を表す検出コイル308からの検出信号には全
く影響がなく、歪みゲージなどを使った検出系よりも精
度の高い信号の検出を行うことができる。
【0145】なお、この検出信号は可動板301の振動
状態を評価するのに用いるだけでなく、図14に示すよ
うにこの検出信号を使って、光スキャナを常に共振状態
で振動できるようにする自励発振回路315を構成する
こともできる。
【0146】この光スキャナを自励発振させることによ
って温度環境や弾性部材302の経時的な変化に影響さ
れずに常に安定した共振駆動が可能になる。以上説明し
たような実施の形態において、本発明には以下のような
発明が含まれている。
【0147】(1)任意の部材に固定するための支持体
と、少なくとも一方の面が光を反射する反射面である可
動板と、前記可動板に二自由度以上の自由度を持たせな
がら前記支持体と前記可動板とを接続する弾性部材と、
少なくとも二辺が前記可動板上に形成された駆動コイル
と、前記可動板近傍に間隔を置いて配置された永久磁石
とを具備し、前記駆動コイルに交流電流を印加すること
により、前記可動板が前記弾性部材と前記支持体との接
続部を固定端とした曲げ及びねじり振動を行う光スキャ
ナであって、前記弾性部材は内部に電気要素を有し、前
記可動板上と前記支持体上に達する絶縁性の弾性膜であ
ることを特徴とした光スキャナ。
【0148】(対応する発明の実施の形態)この(1)
の発明に関する実施の形態は、第1実施の形態が対応す
る。この(1)の発明における駆動コイルは、第1実施
の形態に示すように、交流電流を印加したとき永久磁石
との相互作用によって可動板を振動させる力を発生する
コイルであり、第1実施の形態では平面コイルを用いて
いる。
【0149】この(1)の発明における電気要素とは駆
動コイル、検出コイル、電気配線、電極パッド等を総称
している。 (作用、効果)この(1)の発明による光スキャナは、
駆動コイルがーつしかないにも関わらず2次元駆動する
ことができると共に、構成が簡単で作製が容易な2次元
の光スキャナである。
【0150】また、この(1)の発明による光スキャナ
は、板バネ部に絶縁性の弾性膜を用いることによって、
振動部材にシリコンを用いた場合と比べて脆性な破壊が
起きにくく、必要最小限の強度を保ちながら、大きな偏
向角が得られる。
【0151】また、この(1)の発明による光スキャナ
は、電気要素が絶縁性の弾性膜内部に形成されているた
め、電気要素の湿気による劣化がほとんどなく、各電気
要素間の絶縁などにも弾性膜を用いることができる。
【0152】(2)任意の部材に固定するための支持体
と、少なくとも一方の面が光を反射する反射面である可
動板と、前記可動板に二自由度以上の自由度を持たせな
がら前記支持体と前記可動板とを接続する弾性部材と、
少なくとも一辺が前記可動板上に形成された複数の駆動
コイルと、前記可動板近傍に間隔を置いて配置された永
久磁石とを具備し、前記駆動コイルに交流電流を印加す
ることにより、前記可動板が前記弾性部材と前記支持体
との接続部を固定端とした曲げ及びねじり振動を行う光
スキャナであって、前記弾性部材は内部に電気要素を有
し、前記可動板上と前記支持体上に達する絶縁性の弾性
膜であることを特徴とした光スキャナ。
【0153】(対応する発明の実施の形態)この(2)
の発明に関する実施の形態は、第2実施の形態が対応す
る。この(2)の発明における駆動コイルは、第2実施
の形態に示すように、交流電流を印加したとき、永久磁
石との相互作用によって可動板を振動させる力を発生す
るコイルであり、第2実施の形態では平面コイルを用い
ている。
【0154】この(2)の発明における電気要素とは駆
動コイル、検出コイル、電気配線、電極パッド等を総称
している。 (作用、効果)この(2)の発明による光スキャナは、
複数の駆動コイルを用いることによって(1)の発明に
よる光スキャナよりも可動板の振動を複雑に制御するこ
とができる。
【0155】この(2)の発明によるスキャナは、2次
元駆動はもちろん1次元駆動も可能であり、2次元駆動
のそれぞれのモードにおける振幅も駆動コイルに印加す
る電流量を調整することにより、個別に制御することが
できる。
【0156】また、この(2)の発明によるスキャナ
は、板バネ部に絶縁性の弾性膜を用いることによって、
振勤部材にシリコンを用いた場合と比べて脆性な破壊が
起きにくく、必要最小限の強度を保ちながら、大きな偏
向角が得られる。
【0157】また、この(2)の発明によるスキャナ
は、電気要素が絶縁性の弾性膜内部に形成されているた
め、電気要素の湿気による劣化がほとんどなく、各電気
要素間の絶縁などにも弾性膜を用いることができる。
【0158】(3)前記永久磁石は、二つ以上の永久磁
石を有し、少なくともーつの永久磁石が前記支持体に対
する前記可動板の先端近傍に配置され、少なくとも他の
ーつの永久磁石が前記可動板の側面近傍に配置されてい
ることを特徴とした(1)に記載の光スキャナ。
【0159】(対応する発明の実施の形態)この(3)
の発明に関する実施の形態は、第1実施の形態の変形例
が対応する。
【0160】(作用、効果)この(3)の発明による光
スキャナは、可動板の側壁近傍に永久磁石を配置するこ
とによって、可動板の先端近傍にのみ永久磁石を配置し
ていた場合と比較してねじり方向に対する偏向角を大き
くとることができる。
【0161】(4)前記永久磁石は、二つ以上の永久磁
石を有し、少なくとも二つの永久磁石がそれぞれ前記可
動板の両側壁面近傍に配置されていることを特徴とした
(2)に記載の光スキャナ。
【0162】(対応する発明の実施の形態)この(4)
の発明に関する実施の形態は、第2実施の形態の第1変
形例が対応する。
【0163】(作用、効果)この(4)の発明による光
スキャナは、可動板の両側壁近傍にそれぞれ永久磁石を
配置することによって、可動板の先端近傍に一つの永久
磁石を配置していた場合と比較してねじり方向に対する
偏向角を大きくとることができる。
【0164】ただし、この(4)の発明による光スキャ
ナは、曲げ方向に対する偏向角は小さくなるので、ねじ
り方向の向角を基準に設計する際に有効な構成である。 (5)前記永久磁石は、二つ以上の永久磁石を有し、少
なくともーつの永久磁石が前記支持体に対する前記可動
板の先端近傍に配置され、前記複数の駆動コイルのうち
のーつの駆動コイルのみに影響を及ぼす永久磁石であ
り、少なくとも他のーつ永久磁石が前記可動板の側面近
傍に配置され前記複数の駆動コイルのうちの他のーつの
駆動コイルのみに影響を及ぼす永久磁石であり、それぞ
れの永久磁石はそれぞれ別の駆動コイルに影響を及ぼす
ように配置されたことを特徴とした(2)に記載の光ス
キャナ。
【0165】(対応する発明の実施の形態)この(5)
の発明に関する実施の形態は、第2実施の形態の第2変
形例が対応する。
【0166】(作用、効果)この(5)の発明による光
スキャナは、それぞれの永久磁石がそれぞれ別の一つの
駆動コイルにのみに影響を及ぼすように配置されている
ため、一つの駆動コイルのみに交流電流を印加した場
合、発生する振動モードをほぼ一つに限定することがで
きる。
【0167】また、この(5)の発明による光スキャナ
の構成を用いれば、曲げ振動の波形とねじり振動の波形
を重ね合わせた波形でそれぞれ別の駆動コイルに電流を
印加する必要がないので、それぞれ別の駆動コイルにそ
れぞれのモードを発生させる交流電流を印加すればよ
い。
【0168】したがって、(5)の発明による光スキャ
ナは、電流波形を形成する電気回路の構成が容易にな
る。 (6)前記絶縁性の弾性膜は有機膜からなることを特徴
とした(1)、(2)、(3)、(4)、(5)に記載
の光スキャナ。
【0169】(対応する発明の実施の形態)この(6)
の発明に関する実施の形態は、第1、第2及び第3実施
の形態が対応する。
【0170】(作用、効果)この(6)の発明による光
スキャナは、板バネ部に有機膜を用いることによってシ
リコンなどを振動部材に用いた場合と比較して脆性破壊
が起きにくく、必要最小限の強度を保ちながら、大きな
偏向角を得ることができる。
【0171】(7)前記駆動コイルは前記永久磁石近傍
で該駆動コイルの配線の幅と該配線間の間隔が最小にな
ることを特徴とした(1)、(2)、(3)、(4)、
(5)、(6)に記載の光スキャナ。
【0172】(対応する発明の実施の形態)この(7)
の発明に関する実施の形態は、第1及び第2実施の形態
が対応する。
【0173】(作用効果)この(7)の発明による光ス
キャナは、永久磁石近傍に形成された力の発生に寄与す
るコイル配線の間隔を狭くし、配線の幅も狭くすること
によって永久磁石近傍のコイル配線を永久磁石に近づけ
ることができ、通常のコイルよりも大きな発生力を得る
ことができる。
【0174】そして、この(7)の発明による光スキャ
ナは、力の発生に寄与しない部分のコイル配線の幅を十
分にとるとともに、コイル配線の間隔を広くすることに
よって発生する熱の問題を最小限に抑えることができ
る。
【0175】また、この(7)の発明による光スキャナ
は、力の発生に寄与しない部分のコイル配線の間隔を広
くすることで作製上の歩留まりを改善することができ
る。 (8)少なくとも一辺が前記可動板内に一体に形成さ
れ、該可動板の振動周波数を検出するための検出コイル
を有することを特徴とした(1)、(2)、(3)、
(4)、(5)、(6)に記載の光スキャナ。
【0176】(対応する発明の実施の形態)この(8)
の発明に関する実施の形態は、第3実施の形態が対応す
る。この(8)の発明における検出コイルは、第3実施
の形態に示すように永久磁石との相互作用によって誘導
起電力を発生するコイルを指し、第3実施の形態では可
動板と弾性部材と支持体に延在する平面コイルを用いて
いる。
【0177】(作用効果)この(8)の発明による光ス
キャナは、検出コイルは駆動コイルで熱を発生しても検
出される信号に全く影響がなく、ひずみゲージ等を用い
た検出系よりも精度の高い信号検出が可能である。
【0178】また、この(8)の発明による光スキャナ
では、検出コイルからの検出信号を用いて可動板の振動
状態を評価するだけでなく、この検出信号を使って、光
スキャナを常に共振状態で振動できるようにする自励発
振回路として構成することもできる。
【0179】すなわち、この(8)の発明による光スキ
ャナでは、光スキャナを自励発振させることによって環
境温度や弾性部材の経時的な変化に影響されずに常に安
定した共振駆動が可能になる。
【0180】なお、上述した第1及び第2の従来技術に
は大きな偏向角を持って振動する光スキャナの配線など
の電気要素の耐久性や大気からの保護という観点につい
ては記載されていない。
【0181】上述した(1)乃至(5)の発明は、この
ような点に着目し、大きな偏向角を持って振動する光ス
キャナにおいて、高い耐久性を示す電気要素を有する光
スキャナを提供することを課題とするものである。
【0182】また、上述した第1及び第2の従来技術に
は光スキャナの偏向角を大きくするという観点について
記載されていない。上述した(6)の発明はこの点に着
目し、板バネ部として弾性膜、具体的には有機膜を用い
ることにより、バネ部の剛性を低くし、小型化に伴う発
生力量の低下にも関わらず、大きな偏向角が得られる光
スキャナを提供することを課題とするものである。
【0183】また、上述した第2の従来技術にはコイル
に電流を流したときに発生する熱の影響を最小限に抑え
るという観点については記載されていない。上述した
(7)の発明はこの点に着目し、コイルに発生する熱を
最小限に抑えるコイル形状を有する光スキャナを提供す
ることを課題とするものである。
【0184】また、上述した第1及び第2の従来技術に
は、光スキャナに一体に形成され振動状態をモニタする
デバイスが環境の変化や光スキャナの経時的な変化に関
わらず精度の良い検出を行うという観点については記載
されていない。
【0185】上述した(8)の発明はこの点に着目し、
環境の変化に強い振動状態をモニタするデバイスを一体
に形成した光スキャナを提供することを課題とするもの
である。
【0186】
【発明の効果】従って、以上詳述したように、本発明に
よれば、大きな偏向角を持って振動する光スキャナにお
いて、高い耐久性を示す電気要素を有する光スキャナを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態による光スキャナの構
成を示す斜視図である。
【図2】第1実施の形態における駆動コイルの構成を示
す平面図と光スキャナの構成を示す断面図である。
【図3】第1実施の形態による光スキャナの製作工程を
示す断面図である。
【図4】第1実施の形態による光スキャナの製作工程を
示す断面図である。
【図5】第1実施の形態による光スキャナの適用例を示
す図である。
【図6】第1実施の形態による光スキャナの変形例の構
成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施の形態による光スキャナの構
成を示す斜視図である。
【図8】第2実施の形態による光スキャナの第1変形例
の構成を示す斜視図である。
【図9】第1実施の形態の変形例及び第2実施の形態に
おける駆動コイルの構成を示す平面図である。
【図10】第2実施の形態による光スキャナの第2変形
例の構成を示す斜視図である。
【図11】第2実施の形態の第1変形例及び第2変形例
における駆動コイルの構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第3実施の形態による光スキャナの
構成を示す断面図である。
【図13】第3実施の形態による光スキャナの構成を示
す平面図である。
【図14】第3実施の形態による光スキャナの適用例を
示す図である。
【図15】第1の従来技術の構成を示す図である。
【図16】第2の従来技術の構成を示す図である。
【符号の説明】
101、201、301…可動板、 102、202、302…弾性部材、 103、203、303…支持体、 104、204、211、212、213、214、3
04…永久磁石、 105、205、…反射面、 106、206、207、305…駆動コイル、 107、208、311…コンタクトパッド、 108、209、307…配線、 109、210、306、314…ボンディングパッ
ド、 110…シリコン基板、 111…窒化シリコン膜、 112、309…第1のポリイミド層、 113、310…第2のポリイミド層、 313…第4のポリイミド層、 114、312…第3のポリイミド層、 313…第4のポリイミド層、 115…レーザ光、 116…バーコード、 117…受光素子、 118…信号処理回路、 119…駆動回路、 308…検出コイル、 315…自励発振回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の部材に固定するための支持体と、 少なくとも一方の面が光を反射する反射面である可動板
    と、 前記可動板に二自由度以上の自由度を持たせながら前記
    支持体と前記可動板とを接続する弾性部材と、 少なくとも二辺が前記可動板上に形成された駆動コイル
    と、 前記可動板近傍に間隔を置いて配置された永久磁石とを
    具備し、 前記駆動コイルに交流電流を印加することにより、前記
    可動板が前記弾性部材と前記支持体との接続部を固定端
    とした曲げ及びねじり振動を行う光スキャナであって、 前記弾性部材は内部に電気要素を有し、前記可動板上と
    前記支持体上に達する絶縁性の弾性膜であることを特徴
    とした光スキャナ。
  2. 【請求項2】 任意の部材に固定するための支持体と、 少なくとも一方の面が光を反射する反射面である可動板
    と、 前記可動板に二自由度以上の自由度を持たせながら前記
    支持体と前記可動板とを接続する弾性部材と、 少なくとも一辺が前記可動板上に形成された複数の駆動
    コイルと、 前記可動板近傍に間隔を置いて配置された永久磁石とを
    具備し、前記駆動コイルに交流電流を印加することによ
    り、前記可動板が前記弾性部材と前記支持体との接続部
    を固定端とした曲げ及びねじり振動を行う光スキャナで
    あって、 前記弾性部材は内部に電気要素を有し、前記可動板上と
    前記支持体上に達する絶縁性の弾性膜であることを特徴
    とした光スキャナ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は、二つ以上の永久磁石を
    有し、少なくとも一つの永久磁石が前記支持体に対する
    前記可動板の先端近傍に配置され、少なくとも他の一つ
    の永久磁石が前記可動板の側面近傍に配置されているこ
    とを特徴とした請求項1に記載の光スキャナ。
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