JPH1092666A - 貫通型のチョークコイル装置 - Google Patents

貫通型のチョークコイル装置

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JPH1092666A
JPH1092666A JP24632996A JP24632996A JPH1092666A JP H1092666 A JPH1092666 A JP H1092666A JP 24632996 A JP24632996 A JP 24632996A JP 24632996 A JP24632996 A JP 24632996A JP H1092666 A JPH1092666 A JP H1092666A
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choke coil
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cores
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Yasuo Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐衝撃性の低下無しにその製造原価を低減する
ことが可能な貫通型のチョークコイル装置を提供する。 【解決手段】貫通型のチョークコイル装置1は、取付板
2を用いると共に結合用部材であるテープ3を備える。
取付板2は、コア複合体が有するコア7の全てを同時に
押圧することが可能であり、これに加え、クッション体
5Aと接する側面側に2個の押圧部21が形成されてい
る。押圧部21は、取付板2の主要部と同等の材料を用
いて製作され、取付板2の主要部に溶接,接着などの適
宜の方法で固着されている。テープ3は、ポリエステル
樹脂材製の粘着テープ材などが用いられ、コア配列方向
のコア複合体の外側寸法とほぼ同等の長さ寸法に切断さ
れて、支持体である筐体9に固定される前の3個のコア
7が共通に持つI形のコア部材71の外側の面に、粘着
剤層によって貼り付けられ、3個のI形のコア部材71
を相互に結合させる役目を担っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、I形やE形など
のコア部材が組み合わさたコアの複数個を配列してなる
コア組立体を、取付板を用いて筐体などの支持体に固定
するようにした貫通型のチョークコイル装置に係わり、
取付板の固定方法やコア組立体の組立方法を改良したそ
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】小容量のスイッチング電源装置などに用
いられている小容量のチョークコイル装置では、プリン
ト配線回路基板に搭載されるのが一般である。これに対
して、大容量のスイッチング電源装置などに用いられて
いる比較的に大容量のチョークコイル装置は、通流する
電流値や外形が大きくなることから、スイッチング電源
装置などの筐体に固定され、平角銅線や銅板などを用い
て配線を行うことが一般となっている。
【0003】また、スイッチング電源装置などに用いら
れるチョークコイル装置は、スイッチング電源装置など
が備えるスイッチング素子の動作周波数が高くなるのに
従って、その巻線の巻数を少なく設定することが好まし
いこととなり、ついには巻線の巻数は1に設定されるこ
とになる。巻数が1の巻線を持つチョークコイル装置が
貫通型のチョークコイル装置であり、比較的に大容量の
貫通型のチョークコイル装置では、組立の簡易化を図る
ために、鉄心をスイッチング電源装置などの筐体に固定
し、この鉄心の窓部に巻線である導体を貫通させるよう
にする組み立て方法を採ることが一般である。
【0004】さらに、任意の容量を持つ貫通型のチョー
クコイル装置を、I形のコア部材やE形のコア部材など
を組み合わせたコアを鉄心として用いて作製する場合
に、鉄心として、チョークコイル装置の容量等に適合し
た寸法・形状を持つ単一のコアを採用する場合と、チョ
ークコイル装置の容量等に適合する個数の標準のコアを
配列してなるコア組立体を採用する場合とが知られてい
る。前者では、標準品のコア部材が無い場合には、コア
部材を新規に製作するために新たに型の作製が必要にな
ることで、型費のためにその部品費が高価になる。後者
は、標準のコア部材を使用することが前提であるので、
チョークコイル装置の容量等にかかわらず、その部品費
を安価にすることができることになる。
【0005】前記のことから、任意の容量を持つ貫通型
のチョークコイル装置においては、多くの場合に、チョ
ークコイル装置の容量等に適合する個数の標準のコアを
配列してなるコア組立体が採用されている。このような
基本構成を持つ比較的に大容量の貫通型のチョークコイ
ル装置の従来例を図5を用いて説明する。ここで図5
は、従来例の貫通型のチョークコイル装置を示す図面
で、(a)はその側面図であり、(b)はその正面図で
ある。図5において、8は、3組のコア7からなるコア
組立体と、導体4と、コア7の個数と同数の上部クッシ
ョン体5および取付板6と、ねじである6本の小ねじ8
3と、スペーサ81と、下部クッション体82とを備え
た貫通型のチョークコイル装置である。
【0006】各コア7は、I形のコア部材71とE形の
コア部材72とが用られており、I形のコア部材71と
E形のコア部材72の間に、2個の窓部7a,7aが形
成されるように組み合わされる。各窓部7a,7aに
は、それぞれ1本の導体4が貫通して配設される。この
導体4は、チョークコイル装置8が搭載される装置(例
えばスイッチング電源装置である)の必要に応じて、電
気絶縁が施された平角銅線,または電気絶縁が施されて
いない平角銅線や銅板の加工品などが用いられることが
一般である。
【0007】導体4の両端部は、チョークコイル装置8
が搭載される装置に用いられている図示しない適宜の機
器に接続されている。この導体4には、チョークコイル
装置8に供給される電流が通流されるが、この電流は多
くの場合に交流成分が重畳された直流電流である。そう
して、チョークコイル装置8においては、2個の各窓部
7a,7aに貫通される導体4中に通流される電流の方
向は互いに逆方向となるように設定されている。
【0008】取付板6は、金属材や合成樹脂材などの構
造用の材料を用いて作製されており、I形のコア部材7
1の両側端面に対応する部位のそれぞれに、小ねじ83
の装填部である図示しない貫通穴が形成されている。こ
の取付板6は、上部クッション体5を介してそれぞれの
コア7を押圧し、各コア7を支持体であるチョークコイ
ル装置8が搭載される装置の筐体9に固定するようにし
ている。上部クッション体5と下部クッション体82と
は、ゴム材などの弾性材をシート状に形成したものであ
り、その果たす役目の一つは、いわゆるクッションとし
ての役目である。
【0009】ところで、導体4に通流する電流に交流成
分が重畳されている場合には、コア7から漏れる磁束中
には、周知のように導体4に通流する電流に含まれる交
流成分に対応する量の交流成分が含まれるものである。
コア7から漏れる磁束中に交流成分が含まれる場合に
は、取付板6や筐体9が金属などの導電材製であると、
これ等の中にコア7から漏れる磁束の交流成分が原因で
渦流が発生することが知られている。両クッション体
5,82のもう一つの役目は、取付板6や筐体9をコア
7から離してコア7から漏れる磁束による影響を軽減
し、取付板6や筐体9に発生する渦流損を低減すること
である。
【0010】スペーサ81は、ポリエステルフィルムな
どの非磁性でしかも電気絶縁性のシート材を用いて作製
されている。このスペーサ81は、I形のコア部材71
とE形のコア部材72との磁気的な接合部に介挿され
て、I形のコア部材71とE形のコア部材72の脚部と
が対向される部位の間隙(通常、磁気ギャップと呼ばれ
ることが多い)の長さを所定値に保持する役目を担って
いる。この磁気ギャップ長は、チョークコイル装置8の
インダクタンスの値を規定すると共に、導体4に通流す
る電流に関する飽和電流値を大きくする上に、最適とな
る値が設定されている。
【0011】前述のチョークコイル装置8を筐体9に設
置するのに際しては、まず、3個のE形のコア部材72
を窓部7a,7aが互いに連なり合うように配列しつ
つ、下部クッション体82を介して筐体9上に載置す
る。次に、これらE形のコア部材72の上に、スペーサ
81を介して3個のI形のコア部材71をE形のコア部
材72に対向する位置に載置する。続いて、3個の取付
板6をそれぞれ上部クッション体5を介して各I形のコ
ア部材71の上に置き、小ねじ83を用いて押圧しつつ
各コア7を筐体9に固定する。最後に、両窓部7aに導
体4が貫通されて、チョークコイル装置8の筐体9への
設置が完了する。
【0012】なお、コア組立体として、2個または4個
以上のコアを用いたものも知られている。また、I形の
コア部材とE形のコア部材を用いたコアの他に、E形の
コア部材とE形のコア部材、またはI形のコア部材とU
形とコア部材、さらには、U形のコア部材とU形のコア
部材を組み合わせたコアも知られている。これらの場合
において、E形のコア部材とE形のコア部材,およびU
形のコア部材とU形のコア部材を組み合わせたコアを用
いる場合には、両コア部材の磁気的な接合部に介挿され
るスペーサは、導体(例えば導体4である)の窓部(例
えば窓部7aである)への配設の上から、各脚部毎に分
割することが好ましいことがある。また、I形のコア部
材とU形とコア部材,およびU形のコア部材とU形のコ
ア部材を組み合わせたコアを用いる場合には、当然のこ
とながら窓部の個数は1個となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るチョークコイル装置、例えばチョークコイル装置8に
おいては、前述したごとくに構成されているので、鉄心
費が比較的に安価であると共に、組立費も比較的に安価
にすることができている。しかしながら、次記するよう
なことが問題点として浮上するようになってきている。
すなわち、 チョークコイル装置として、取付板(例えば取付板6
である)などの部品の使用個数がコア(例えばコア7で
ある)の使用個数に比例することになるので、部品費が
増大すると共に、これらの部品を取り付けるなどのため
の工数が増大することで、その製造原価が高価になって
いる。
【0014】この問題に対処するものとして、コア組立
体に用いられている複数のコアを同時に押圧することを
可能にした取付板を用いたチョークコイル装置が提案さ
れている。図6は、このような異なる従来例の貫通型の
チョークコイル装置を示す図面で、(a)はその側面図
であり、(b)はその正面図である。図6において、図
5に示した従来例による貫通型のチョークコイル装置と
同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0015】図6において、8Aは、図5に示した従来
例によるチョークコイル装置8に対して、取付板6,上
部クッション体5に替えて、取付板6A,上部クッショ
ン体5Aを用いると共に、小ねじ83の使用本数を4本
とした貫通型のチョークコイル装置である。取付板6A
は、取付板6に対して、3個のコア7を同時に押圧する
ことができる形状・寸法とされ、小ねじ83の装填部で
ある図示しない貫通穴が4個所に形成されていることが
異なっている。
【0016】また上部クッション体5Aは、上部クッシ
ョン体5に対して、取付板6Aの面方向の形状・寸法に
対応する形状・寸法とされている。そうして、チョーク
コイル装置8Aの筐体9への設置に際しては、4本の小
ねじ83を用いて取付板6Aを締めつけて、上部クッシ
ョン体5Aを介して押圧することで、3個のコア7は同
時に筐体9に固定されることになる。
【0017】チョークコイル装置8Aは、前述の構成を
持つことによって、チョークコイル装置8が持つ、取付
板などの部品の使用個数が多いことでその製造原価が高
価となっていた問題を解消することができることにな
る。しかしながら、このチョークコイル装置8Aでは新
たな問題が惹起されている。この問題は、例えば、重力
の加速度に対して100倍もの大きな加速度の印加に耐
える耐衝撃性が要求されるような場合などに発生する。
【0018】すなわち、大きな加速度に耐えるようにす
るためには、取付板6Aは小ねじ83によって強く押圧
されることが必要となるが、そうすると、取付板6Aに
は、図7中に例示したような,押圧する方向とは逆方向
の変形が発生してしまうのである。ここで図7は、図6
に示した貫通型のチョークコイル装置が備える取付板の
変形状況を模式的に示す説明図である。なお図7は、図
6(a)の場合と同一方向から見た図面である。
【0019】材料力学による知見を引用するならば、取
付板6Aは、4隅部で支持されて下側から分布荷重(上
部クッション体5Aが取付板6Aに押圧されることで変
形し、この変形によって生じた反力としての分布荷重で
ある)を受ける梁として見ることができる。取付板6A
は、この分布荷重が原因で、材料力学でよく知られてい
るところにより、変形量が中央部において最大値となる
ような変形を受けることになる。この結果、中央部のコ
ア7を押圧する押圧力は、両端部のコア7を押圧する押
圧力よりも小さくなるので、中央部のコア7は比較的に
小さい加速度が印加されたとしても動いてしまうことに
なる。すなわち、チョークコイル装置8Aでは、大きな
加速度に耐える耐衝撃性を得ることが困難となるのであ
る。また、 チョークコイル装置8やチョークコイル装置8Aなど
のチョークコイル装置を、支持体(例えば筐体9であ
る)に設置する場合には、コアを構成するそれぞれのコ
ア部材は、個別に取り扱われて組み込まれている。ま
た、互いに組み合わされるコア部材は、磁気的な性能を
最高に発揮するために、その位置を互いに正しく対向さ
せて載置される必要がある。
【0020】また、これ等のコア部材は人手で扱う部品
としては比較的に軽量であるため、載置済のコア部材に
指などが僅かに触れたとしてもその位置がずれてしまう
ものである。これ等のために、コア部材の組み込みには
比較的に長い時間を要している。特にI形のコア部材
(例えばI形のコア部材71である)は他のコア部材と
比較しても軽量であるため、指などが触れた場合に容易
にその位置がずれてしまうことになり、その組み込みに
は特に長い時間を要している。
【0021】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、耐衝撃性の低下無
しにその製造原価を低減することが可能な貫通型のチョ
ークコイル装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)I形とE形,またはE形とE形,またはI形とU
形,またはU形とU形のコア部材を用いて窓部が形成さ
れるように組み合わされたコアの複数個を,各々のコア
が持つ窓部が互いに連なり合うように配列されてなるコ
ア組立体と、前記の窓部に貫通されて配置される導体
と、ねじの装填部を有し,コア組立体の固定に用いられ
る取付板と、取付板とコア組立体との間に介挿される弾
性材製のクッション体とを備え、コア組立体をクッショ
ン体を介して押圧しつつ,取付板を用いて適宜の支持体
に固定されてなる貫通型のチョークコイル装置におい
て、取付板は、コア組立体に用いられている複数のコア
を同時に押圧することが可能であると共に、クッション
体と対向する部位に,コアが配列されている方向にほぼ
沿わせて,クッション体を局部的に押圧する押圧部を有
してなる構成とすること、または、 2)前記1項に記載の手段において、取付板が有する押
圧部は、コアが配列されている方向とはほぼ直角の方向
に,間隔を置いて少なくとも2列が配置され、それぞれ
の押圧部は、それぞれのコアと対向する部位毎に形成さ
れた突起部の列として形成されてなる構成とすること、
さらにまたは、 3)I形とE形,またはE形とE形,またはI形とU
形,またはU形とU形のコア部材を用いて窓部が形成さ
れるように組み合わされたコアの複数個を,各々のコア
が持つ窓部が互いに連なり合うように配列されてなるコ
ア組立体と、前記の窓部に貫通されて配置される導体
と、ねじの装填部を有し,コア組立体の固定に用いられ
る取付板と、取付板とコア組立体との間に介挿される弾
性材製のクッション体とを備え、コア組立体をクッショ
ン体を介して押圧しつつ,取付板を用いて適宜の支持体
に固定されてなる貫通型のチョークコイル装置におい
て、コア組立体が有する複数個のコアがそれぞれに持つ
少なくとも一方のコア部材は、接着剤層を介してテープ
状の結合部材によって相互に結合されてなる構成とする
こと、により達成される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図5,図6に示した従来例の貫通型のチョークコ
イル装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省
略する。図1は、この発明による貫通型のチョークコイ
ル装置の実施の形態の一例を示すその側面図であり、図
2は、図1中に示した貫通型のチョークコイル装置のそ
の正面図である。
【0024】図1,図2において、1は、図6に示した
従来例による貫通型のチョークコイル装置8Aに対し
て、取付板6Aに替えて取付板2を用いると共に、テー
プ状の結合用部材であるテープ3を備えるようにした貫
通型のチョークコイル装置である。取付板2は、従来例
による取付板6Aに対して、クッション体5Aと対向す
る下面側に、クッション体5Aを局部的に押圧する押圧
部21が形成されていることが異なっている。この押圧
部21は、コア7が配列されている方向に連続する長い
形状を持ち、また、コア7が配列されている方向に対し
て直角となる方向に、間隔を置いて2個が配置されてい
る。
【0025】これ等の押圧部21は、取付板2の主要部
(取付板2の両押圧部21を除いた部分のことである)
と同一の材料で作製されており、取付板2の主要部に溶
接,接着などの適宜な方法によって固着される。また、
それぞれの押圧部21は、例えば取付板2の主要部が金
属製の場合には、取付板2の主要部にプレス加工などの
成形加工を施すことで形成してもよく、また、例えば取
付板2の主要部が合成樹脂のモールド品である場合に
は、取付板2の主要部と一体にモールド法によって形成
してもよい。
【0026】またテープ3は、例えば、ポリエステル樹
脂材製などのテープ材の片面に粘着剤などの接着剤の層
が形成されている接着剤層付きのテープ材を用いて作製
されている。そうして、コア組立体のコア7が配列され
ている方向の最も外側の寸法にほぼ合わせた長さ寸法と
されている。このテープ3は、筐体9に固定される前の
3個のコア7が共通に持つI形のコア部材71の、E形
のコア部材72側に対する反対側の面に接着剤層によっ
て貼り付けられている。
【0027】図1に示すこの発明の実施の形態の一例に
よる貫通型のチョークコイル装置1では前述の構成とし
たので、取付板2は、そのコア7が配列されている方向
の曲げ剛性の値を、従来例のチョークコイル装置8Aが
備える取付板6Aの場合よりも大幅に増大することがで
きる。これにより、取付板2は、大きな加速度に耐える
ようにするためにコア組立体を強く押圧するようにして
も、その変形は僅かで済むことになる。したがって中央
部のコア7は、両端部のコア7とほぼ同等の押圧力によ
って押圧されることになる。この結果、コア組立体を1
個の取付板2と4本の小ねじ83を用いて筐体9に固定
するようにしても、チョークコイル装置1は、大きな加
速度に耐える耐衝撃性を持つことができることになる。
【0028】また、両押圧部21は、図2中に示した如
くにE型コア部材72の脚部に対向する部位に形成され
ている。この部位によってI形のコア部材71を押圧す
ることは、I形のコア部材71に曲げモーメントが加わ
ることを避けられるので、大きな加速度に耐えるように
するためにコア組立体を強く押圧するようにしても、I
形のコア部材71に損傷を与えるようなことは発生せ
ず、この点でもチョークコイル装置1の耐衝撃性を向上
することできているのである。
【0029】さらにまた、コア組立体が用いる各コア7
を構成しているI形のコア部材71は、テープ3によっ
て互いに結合されるので、チョークコイル装置1の筐体
9への固定に際しては、3個のI形のコア部材71は、
あたかも1個の部品として取り扱うことが可能となる。
これにより、コア部材の位置合わせが容易になると共
に、1個の部品として取り扱う際の重量が大きくなり、
指などが触れた場合の位置ずれの程度も軽減されるなど
のことで、その組み込みに要する時間を短縮することが
できることになる。
【0030】発明の実施の形態の項における今までの説
明では、チョークコイル装置(例えばチョークコイル装
置1である)が備える取付板(例えば取付板2である)
に形成される各押圧部(例えば押圧部21である)は、
コア(例えばコア7である)が配列されている方向に連
続するとしてきたが、これに限定されるものではなく、
例えば、各押圧部は、それぞれのコアと対向する部位毎
に形成された突起部の列として形成されてもよいもので
ある。
【0031】各押圧部をこのような構成とすることによ
って、突起部の相互間の間隙部分においては、取付板の
コアが配列されている方向の曲げ剛性の値は、突起部が
存在している部位に対して小さくなる。このことは、限
定された範囲ではあるが、突起部が形成された部位は個
別に動くことが可能になることを意味する。これによ
り、それぞれのコアの上部クッション体(例えば上部ク
ッション体5Aである)に接する面に軽度の段差や凹凸
が存在する場合であっても、取付板はそれぞれのコアを
ほぼ均等に押圧することが可能となる。その際、上部ク
ッション体が弾性材製であることは、コアの前記の面が
持つ凹凸等の影響の軽減に有効に働くことになる。
【0032】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、チョークコイル装置が備える取付板に形
成される押圧部は、コアが配列されている方向に対して
直角となる方向に間隔を置いて2個が配置されるとして
きたが、これに限定されるものではなく、例えば、3個
あるいはそれ以上であってもよいものである。例えば、
前述のチョークコイル装置1の場合のようにE形のコア
部材72を用いる場合において3個の押圧部を配置する
場合には、3個目の押圧部をE形のコア部材72の中央
の脚部に対向する部位に形成することが、I形のコア部
材(例えばI形のコア部材71である)に曲げモーメン
トを与えないことから好適である。
【0033】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、チョークコイル装置が備えるコア組立体
が用いるコアの個数は3個であるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、4個以上のコアを用
いてもよいものである。なおこの場合には、発明の実施
の形態の項におけるいままでの説明の中で、「コアが配
列されている方向における中央部のコア」のように説明
していた文言を、「コアが配列されている方向における
中央部または中央部付近のコア」と読み変える必要があ
る。
【0034】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、チョークコイル装置が備えるテープ状の
結合部材(例えばテープ3である)は、コアを構成する
一方のコア部材であるI形のコア部材のみに貼り付けら
れるとしてきたが、これに限定されるものではなく、例
えば、結合部材はコアを構成する全てのコア部材に対し
て適用されてよいものである。これによって、コア部材
の組み込み作業をさらに容易にすることが可能となる。
【0035】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、チョークコイル装置が備えるテープ状の
結合部材は、あるコア部材の対となる他のコア部材に対
する反対側の面に貼り付けられるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、コア部材が持つ全て
の側面を巡って貼り付けるようにしてもよいものであ
る。ただしその場合には、磁気ギャップが形成されてい
る部位を避けた方が好ましいことが有り得るので、留意
を要する。
【0036】また、発明の実施の形態の項における今ま
での説明では、チョークコイル装置が備えるテープ状の
結合部材は、1個のみの取付板を有するチョークコイル
装置に適用されるとしてきたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば、前述の従来例のチョークコイル装置
8の場合のごとくに、コア組立体に用いられている複数
のコア毎に個別に取付板が備えられている場合に適用し
ても有効なものである。
【0037】さらにまた、発明の実施の形態の項におけ
る今までの説明では、チョークコイル装置が備えるコア
組立体に用いられているコアは、I形のコア部材とE形
のコア部材で構成されるとしてきたが、これに限定され
るものではなく、例えば、E形のコア部材とE形のコア
部材、またはI形のコア部材とU形とコア部材、さらに
は、U形のコア部材とU形のコア部材を組み合わせたコ
アを用いてもよいことは勿論のことである。
【0038】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1,図2に示したこの発明の実施の形態の例の貫通型の
チョークコイル装置、および、図5,図6に示した従来
例の貫通型のチョークコイル装置と同一部分には同じ符
号を付し、その説明を省略する。
【0039】実施例1;図3は、請求項1,2に対応す
るこの発明の一実施例による貫通型のチョークコイル装
置を示す図面で、(a)はその側面図であり、(b)は
その正面図である。図3において、1Aは、図6に示し
た従来例の貫通型のチョークコイル装置8Aに対して、
取付板6Aに替えて取付板2Aを用いるようにしたチョ
ークコイル装置である。
【0040】取付板2Aは、図1に示したこの発明の実
施の形態の例による貫通型のチョークコイル装置1が備
える取付板2に対して、両押圧部21に替えて、それぞ
れのコア7と対向する部位毎に形成された突起部22a
の列として形成するようにした押圧部22,22を有し
ていることが異なっている。これ等の押圧部22が持つ
突起部22aのそれぞれは、この事例の場合には、金属
板製の取付板2Aの主要部(取付板2Aの両押圧部22
を除いた部分のことである)を、プレス成形することに
よって、取付板2Aの主要部と一体に形成されている。
なお取付板2Aでは、小ねじ83の装填部である図示し
ない貫通穴は、突起部22aの相互間の間隙部分に形成
するようにしている。
【0041】実施例1によるチョークコイル装置1Aで
は前述の構成としたので、発明の実施の形態の項で説明
したところにより、取付板2Aは、そのコア7が配列さ
れている方向の曲げ剛性の値を大幅に増大することがで
きると共に、3個のコア7をほぼ均等に押圧することが
可能となる。これにより、コア組立体を1個の取付板2
Aと4本の小ねじ83を用いて筐体9に固定するように
しても、チョークコイル装置1Aは、大きな加速度に耐
える耐衝撃性を持つことができることになるのである。
【0042】実施例2;図4は、請求項3に対応するこ
の発明の一実施例による貫通型のチョークコイル装置が
備えるコアを構成する一方のコア部材を示す図面で、
(a)はその側面図であり、(b)はその正面図であ
る。図4において、3Aは、テープ状の結合用部材であ
り、ポリエステル樹脂材製のテープ材の片面に粘着剤の
層が形成されている粘着剤層付きのテープ材を、コア組
立体のコア7が配列されている方向の最も外側の寸法L
よりもやや短い長さ寸法L3 に切断したテープである。
3個のI形のコア部材71は、図示しない支持体に固定
される前に、所定の組み込み状態に配列された上で、こ
のテープ3Aを図示しないE形のコア部材側に対する反
対側の面に粘着剤層によって貼り付けられる。
【0043】実施例2によるテープ3Aを貼り付けられ
た3個のI形のコア部材71は、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、コア部材71の支持体への固
定に際して、複数のコア部材71をあたかも1個の部品
として取り扱うことが可能となる。これにより、コア部
材の位置合わせが容易になると共に、指などが触れた場
合の位置ずれの程度も軽減されることなどで、その組み
込みに要する時間を短縮することができることになる。
【0044】
【発明の効果】この発明においては、前記の課題を解決
するための手段の項で述べた構成とすることにより、次
記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第(1)項で
述べた構成とすることにより、取付板のコアが配列され
ている方向の曲げ剛性の値を大幅に増大することができ
ることにより、コア組立体に用いられている複数個のコ
アをほぼ均等に押圧することが可能となる。このことに
よって耐衝撃性を維持しながら、貫通型のチョークコイ
ル装置の製造原価を10〔%〕程度低減することが可能
となる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(2)項で
述べた構成とすることにより、前記の項による効果を
維持しながらも、複数のコアをさらに均等に押圧するこ
とが可能となることで、耐衝撃性を一層向上することが
可能となる。さらにまた、 前記の課題を解決するための手段の項の第(3)項で
述べた構成とすることにより、コア部材の支持体への固
定に際して、複数のコア部材をあたかも1個の部品とし
て取り扱うことが可能となることで、その組み込みに要
する時間を短縮することができ、この点からも貫通型の
チョークコイル装置の製造原価を10〔%〕程度低減す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による貫通型のチョークコイル装置の
実施の形態の一例を示すその側面図
【図2】図1中に示した貫通型のチョークコイル装置の
その正面図
【図3】請求項1,2に対応するこの発明の一実施例に
よる貫通型のチョークコイル装置を示す図面で、(a)
はその側面図、(b)はその正面図
【図4】請求項3に対応するこの発明の一実施例による
貫通型のチョークコイル装置が備えるコアを構成する一
方のコア部材を示す図面で、(a)はその側面図、
(b)はその正面図
【図5】従来例の貫通型のチョークコイル装置を示す図
面で、(a)はその側面図、(b)はその正面図
【図6】異なる従来例の貫通型のチョークコイル装置を
示す図面で、(a)はその側面図、(b)はその正面図
【図7】図6に示した貫通型のチョークコイル装置が備
える取付板の変形状況を模式的に示す説明図
【符号の説明】
1 チョークコイル装置 2 取付板 21 押圧部 3 結合用部材(テープ) 5A クッション体 7 コア 71 I形のコア部材 72 E形のコア部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】I形とE形,またはE形とE形,またはI
    形とU形,またはU形とU形のコア部材を用いて窓部が
    形成されるように組み合わされたコアの複数個を,各々
    のコアが持つ窓部が互いに連なり合うように配列されて
    なるコア組立体と、前記の窓部に貫通されて配置される
    導体と、ねじの装填部を有し,コア組立体の固定に用い
    られる取付板と、取付板とコア組立体との間に介挿され
    る弾性材製のクッション体とを備え、コア組立体をクッ
    ション体を介して押圧しつつ,取付板を用いて適宜の支
    持体に固定されてなる貫通型のチョークコイル装置にお
    いて、 取付板は、コア組立体に用いられている複数のコアを同
    時に押圧することが可能であると共に、クッション体と
    対向する部位に,コアが配列されている方向にほぼ沿わ
    せて,クッション体を局部的に押圧する押圧部を有して
    なることを特徴とする貫通型のチョークコイル装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の貫通型のチョークコイル
    装置において、 取付板が有する押圧部は、コアが配列されている方向と
    はほぼ直角の方向に,間隔を置いて少なくとも2列が配
    置され、それぞれの押圧部は、それぞれのコアと対向す
    る部位毎に形成された突起部の列として形成されてなる
    ことを特徴とする貫通型のチョークコイル装置。
  3. 【請求項3】I形とE形,またはE形とE形,またはI
    形とU形,またはU形とU形のコア部材を用いて窓部が
    形成されるように組み合わされたコアの複数個を,各々
    のコアが持つ窓部が互いに連なり合うように配列されて
    なるコア組立体と、前記の窓部に貫通されて配置される
    導体と、ねじの装填部を有し,コア組立体の固定に用い
    られる取付板と、取付板とコア組立体との間に介挿され
    る弾性材製のクッション体とを備え、コア組立体をクッ
    ション体を介して押圧しつつ,取付板を用いて適宜の支
    持体に固定されてなる貫通型のチョークコイル装置にお
    いて、 コア組立体が有する複数個のコアがそれぞれに持つ少な
    くとも一方のコア部材は、接着剤層を介してテープ状の
    結合部材によって相互に結合されてなることを特徴とす
    る貫通型のチョークコイル装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007049072A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Nec Tokin Corp チョークコイル
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