JPH1094A - 核酸分析方法 - Google Patents

核酸分析方法

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JPH1094A
JPH1094A JP9052771A JP5277197A JPH1094A JP H1094 A JPH1094 A JP H1094A JP 9052771 A JP9052771 A JP 9052771A JP 5277197 A JP5277197 A JP 5277197A JP H1094 A JPH1094 A JP H1094A
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千宗 植松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い2本鎖DNA試料の検査を可能とするフ
ィンガープリント法を提供する。 【解決手段】 試料40を複数種の制限酵素で切断し断
片を得て、断片両末端に複数種のオリゴヌクレオチドを
結合し、断片を含む液を複数の容器に分画し、オリゴヌ
クレオチドの塩基配列、及びオリゴヌクレオチドの塩基
配列に続く、制限酵素が認識する塩基配列の一部又は全
部と相補な塩基配列と、3’末端に1〜4塩基の選択配
列をもつ、標識されたプライマーの複数からなるDNA
プライマーセットの複数セット49’、49”の、各々
のセットからのプライマーの組合わせからなるプライマ
ーを、各組合わせに対応させて各容器55に添加して、
2種の制限酵素が認識する塩基配列に挟まれた、断片の
領域の相補鎖合成反応を、各容器で行ない、各容器での
反応生成物を電気泳動分離して、多数の断片から、フィ
ンガープリントパターンを得る。 【効果】 多数のDNA断片を含む試料の分析が可能に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は核酸を用いた診断、
核酸の特性評価法、分析方法、及びこれに用いるDNA
プライマーセットに関する。
【0002】
【従来の技術】DNAを病気の診断等に用いることが盛
んになりつつある。この診断では、目的とするDNAと
相補的な塩基配列をもつDNAプローブを作り、このD
NAプローブが目的とするDNAとハイブリダイズする
か否かをみるプローブ検査を行なったり、目的とするD
NAの塩基配列の特定の領域を選び、2つのDNAプロ
ーブ(プライマー)を用いてPCR増幅により生成した
DNA断片の塩基配列情報を得て診断等に用いている。
これらの方法は1種類〜数種類のDNAを調べるのには
良いが、非常に多数のDNA断片を含むDNAの検査や
長いDNAの評価には適していない。しかし、生体内で
のDNA又は遺伝子は相互に関連しながら働いており、
染色体又は含まれる全てのDNAを総合して把握し評価
したいという要求が強い。例えば、ゲノム解析プロジェ
クトの中で注目されているc−DNAプロジェクトで
は、DNAが生体中で機能する場合、DNA情報はまず
m−RNAに転写され、蛋白が合成され生体が機能する
事に注目し、m−RNAからその相補鎖であるc−DN
Aを作り、c−DNAの種類と量の情報から生体を総合
的に理解しようとする試みがなされている。
【0003】細胞中で機能しているm−RNAに対応す
るc−DNAを分離し個々のc−DNAの塩基配列を決
め、c−DNAの塩基配列が1つの組織に現われる頻度
を調べている。このためにまず、m−RNAからc−D
NAを作り(種々のc−DNAが混合した状態)目的と
するc−DNAをクローニングする。c−DNAを含ん
だ大腸菌を寒天培地に撒き、培養しコロニーを得る。各
コロニーには目的とするc−DNAのうち何れか1種類
が入っているので、目的とするc−DNAを取り出し塩
基配列を決定し、c−DNAの種類を同定する。次々に
各コロニーに関してc−DNAの種類を同定していく
と、同一種類のc−DNAが出現する。1つの組織中に
ある特定のc−DNAに注目した時、その量が多いほど
その組織で強く発現している遺伝子に相当するので、コ
ロニー中での出現頻度も高い。そこでc−DNAの塩基
配列解析を多数のコロニーで行ない、どのc−DNAが
何回出現するかの頻度を求めている(文献:K.Mur
akawa et.al.、Genomics、23、
p379−p389(1994))。
【0004】一方、ゲノム(全ての染色体中DNA)又
は特定の染色体全体に注目し、DNA診断を行なう試み
も行なわれている。Gene Scan法(制限酵素ラ
ンドマークゲノムスキャニング法)と呼ばれる分析法が
ある(文献:Y.Hayashizaki et.a
l.、「DNA多型(DNA POLYMORPHIS
M)」、vol.3、p10−p15(1995)(東
洋書店))。この方法では、まずDNAを第1の制限酵
素(例えば、NotI等の8塩基認識酵素(平均64k
塩基に1回の頻度で切断される)を用いる)で切断し、
切断部にラジオアイソトープ又は蛍光標識をしたヌクレ
オチドを結合し、アガロースゲルを用いて第1の方向に
電気泳動する。泳動分離後、第2の制限酵素(例えば、
4塩基認識酵素(平均256塩基に1回の頻度で切断さ
れる)を用いる)により、アガロースゲル中で泳動分離
したDNA断片をさらに切断した後、第1の方向と直交
する第2の方向に電気泳動し、2次元泳動パターンを得
る。この2次元泳動パターンをフィンガープリントとし
て利用して、DNA全体の検査を行なう。正常細胞中の
DNAとガン等の異常のある細胞のDNAとでは、2次
元泳動パターンが異なることを利用して、診断に用いる
等の試みがなされている。しかし、大きなDNAのどこ
に異常があるかを調べるには良い方法がないのが現状で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
長塩基長のDNAを調べたり、複数種類のDNAが含ま
れる試料の全体像を把握し、検査することは、病気の早
期発見、DNAが細胞中で果している機能の理解の上で
重要であるが、従来技術では良い方法がないのが現状で
ある。c−DNA解析に関する従来技術では、非常に多
くのクローンに含まれる試料の塩基配列を決定する必要
があり、手間と時間がかかるため種々の試料に適用する
には現実的ではないという問題があった。また、従来の
DNAプローブを用いる方法では、せいぜい数種類〜十
種類のDNAを一度に分析できるだけで、数百〜数万種
類にも及ぶc−DNAやDNA断片の検査には不向きで
あり、更に、どこに異常があるか不明な長いDNAの検
査にも適用できないという問題があった。
【0006】一方、従来技術のGene Scan法で
は長塩基長のDNAの検査ができるが、サンプルDNA
の量を多く必要とすること、第1方向に泳動分離された
DNA断片を切断するために使用される第2の制限酵素
の量が厖大であること、2次元泳動パターンの各DNA
断片の位置が2つの電気泳動方向で常に定量的に得られ
ず、2次元電気泳動分離された各DNA断片の長さが正
確に決定できないため、フィンガープリントとしてデー
タベース化しにくい等の問題があった。本発明の目的
は、これら従来技術の問題点を克服する新しいフィンガ
ープリント法、DNA検査法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、まず2本鎖
の試料DNAを2種類以上の制限酵素により切断し、複
数種類の長さをもつ試料DNAに固有な2本鎖DNA断
片群を生成する。2本鎖DNA断片の両側の3’末端
に、既知塩基配列をもつオリゴヌクレオチドを結合し、
DNAプライマーの一部がハイブリダイズできる領域を
設ける。この領域と使用した制限酵素が認識する塩基配
列及びそれに続く数塩基の位置にハイブリダイズするD
NAプライマーセットを複数種用意する。DNAプライ
マーセットのプライマーの3’末端の1〜3塩基は、実
質全ての塩基(A、T、G、C)の組合わせからなる、
DNA断片の制限酵素の認識配列に続く1〜3塩基の配
列を識別(分類)するための選択塩基配列である。使用
する制限酵素の数と用意するDNAプライマーセットの
数は同一である。各DNAプライマーセットのプライマ
ーの組合わせの数に、2本鎖DNA断片群を分画して、
各分画に異なるプライマーの組合わせを添加して、ハイ
ブリダイズさせ相補鎖合成反応を行なう。各DNAプラ
イマーセットのプライマーは蛍光体等で標識しておく。
各分画で得た相補鎖合成反応生成物を別々の泳動路でゲ
ル電気泳動分離し、各DNA断片の長さを測定してフィ
ンガープリントを得る。
【0008】2本鎖DNA断片群が多数のDNA断片を
含み、長さが識別しにくい場合でも、ほとんどの場合、
各DNA断片は制限酵素切断部に続く塩基配列が異な
る。そこでDNA断片の制限酵素切断部に続く塩基配列
の違いを利用してDNA断片の分類を行なう。DNA断
片を分類するには、3’末端の1塩基〜3塩基が全ての
組合わせの塩基配列をもつ、4種類〜64種類のDNA
プライマーを用いて相補鎖合成反応を行なう。DNAプ
ライマーの末端2塩基〜3塩基がDNA断片に完全にハ
イブリダイズしている時は、相補鎖合成反応が進行する
が、そうではないときは反応は進行しない。
【0009】m−RNAから2本鎖c−DNAを作製す
る場合には、ビオチン化オリゴdTを含むプライマーを
用いて、m−RNAの3’末端側に相補鎖結合させて、
DNAポリメラーゼにより2本鎖c−DNAを調製す
る。なお、キャップ構造を利用してm−RNAの5’末
端側に相当するc−DNA末端にビオチンを入れて同様
の操作により2本鎖c−DNAを調製してもよい。この
2本鎖c−DNAを2つの分画に分け、各分画に第1及
び第2の制限酵素を添加して2本鎖c−DNAを切断す
る。ビオチンが結合した断片以外を除去し、切断された
DNA末端にそれぞれ第1及び第2のオリゴヌクレオチ
ドを結合させる。
【0010】次いで、第1の制限酵素を添加した分画に
第2の制限酵素を添加し、第2の制限酵素を添加した分
画に第1の制限酵素を添加して再切断を行ない、切断部
にそれぞれ第1及び第2のオリゴヌクレオチドを結合さ
せる。ビオチンが結合した断片を除去すると、第1及び
第2の制限酵素により両末端が切断され、第1及び第2
のオリゴヌクレオチドにより挟まれたDNA断片が生じ
る。即ち、両末端が異なる制限酵素により切断された断
片が生じる。各制限酵素の認識配列の一部又は全部に相
補結合する各DNAプライマーセットのプライマー(標
識されている)の組合わせを用いて相補鎖合成を行なう
と、両末端が異なる制限酵素により切断されたDNA断
片のうち、プライマーの末端塩基がハイブリダイズした
DNA断片のみで反応が進行する。
【0011】相補鎖合成されたDNA鎖は元のDNA断
片鎖と実質的に同じ長さであるので、ゲル電気泳動分離
等によりDNA鎖の長さを計測できる。1度の相補鎖合
成反応では合成されるDNA断片が検出感度に満たない
場合には、耐熱性DNAポリメラーゼを用いて複数回の
相補鎖合成反応を行ない、合成されるDNA断片の量を
増幅できる。この場合、プライマーの末端塩基配列を変
化させ、相補鎖合成するか否かをコントロールできる。
この3’末端の塩基配列を選択配列と呼ぶが、選択配列
をもち第1及び第2のオリゴヌクレオチドに相補的なプ
ライマーを用いて、特定のDNA断片だけを選択的に増
幅できる。例えば、選択配列として2塩基を用いると、
DNA断片を42×42=256の種類に分類して得るこ
とができる。
【0012】この256の種類に分類されたDNA断片
を、種類毎とに異なる泳動路で電気泳動してフィンガー
プリントパターンを得る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明による長い核酸の検
査を可能とするフィンガープリント法を提供する核酸分
析方法を図を用いて詳細に説明する。
【0014】(第1の実施例)図1は、複数種類の制限
酵素を用いて、試料DNAからDNA断片混合物の作成
し、第1、第2のDNAプライマーセットを用いた相補
鎖合成反応により、制限酵素の認識配列の全部又は認識
配列の3’末端側の一部に相補な塩基配列に続く所定の
2塩基の塩基配列を5’末端側にもつDNA断片を得る
手順を説明する図である。第1の実施例では、試料DN
Aとして、大腸菌ゲノムDNA1(〜5Mb)を用い
る。NotI(8塩基認識制限酵素であり、塩基配列G
CGGCCGCを認識する)の認識配列は平均64kb
に1回出現するので、大腸菌ゲノムDNA1をNotI
により切断すると、約100本の2本鎖DNA断片2−
1、2−2、2−3、……が生じる。生じた2本鎖DN
A断片2の両末端(即ち、NotIによる切断部位)
に、2本鎖のビオチン化オリゴヌクレオチド(既知塩基
配列をもつ)100を結合してDNA断片3−1、3−
2、……を得る(以下、各図ではビオチンを簡単のため
にbで表わす)。2本鎖のビオチン化オリゴヌクレオチ
ド(第1のオリゴヌクレオチド)100は、5’末端が
ビオチン化された1本鎖オリゴヌクレオチド(塩基長は
10〜30が望ましい)10と、オリゴヌクレオチド1
0に相補な塩基配列101とNotIの認識する塩基配
列に相補な塩基配列(CGCCGGCG)102の全て
又は一部とを5’末端にもつ1本鎖オリゴヌクレオチド
11からなる。
【0015】次いで、制限酵素NlaIII(4塩基認
識酵素であり、塩基配列CATGを認識する)により、
DNA断片3−1、3−2、……をさらに切断する。N
laIIIの認識配列は平均256塩基に1回出現する
ので、各DNA断片3−1、3−2、……は両末端近傍
で切断される。制限酵素NlaIIIにより断片化され
たDNA断片4−1、4−2、……、4−n、4’−
1、4’−2、……、4’−mの両末端(即ち、Nla
IIIによる切断部位)に、2本鎖の第2のオリゴヌク
レオチド110を結合する。2本鎖の第2のオリゴヌク
レオチド(既知塩基配列をもつ)110は、1本鎖オリ
ゴヌクレオチド12(塩基長は10〜30が望ましい)
と、オリゴヌクレオチド12に相補な塩基配列111と
NlaIIIの認識する塩基配列に相補な塩基配列(G
TAC)112の全部又は一部とを5’末端にもつ1本
鎖オリゴヌクレオチド13からなる。この結果、両末端
に第2のヌクレオチド110をもつDNA断片4”−
1、4”−2、……と、一方の末端に第1のオリゴヌク
レオチド100をもち、他方の末端に第2のオリゴヌク
レオチド110をもつDNA断片5−1、5−n、……
が生成される。
【0016】これら生成物から、ビーズ14に結合した
アビジン15を用いて、一方の末端に第1のオリゴヌク
レオチド100をもち、他方の末端に第2のオリゴヌク
レオチド110をもつDNA断片5−1、5−n、……
を捕捉する。以上のようにして得られる断片の総数は、
NotIにより切断された1つの断片の両末端近傍が切
断され2つの断片を得るので約200となる。
【0017】次いで、捕捉された断片を昇温変性又はア
ルカリ変性させてビオチンbを含まない相補鎖(DNA
断片)6(6−1、6−2、6−3、……)を遊離させ
る。このようにして得た相補鎖6は、3’末端側に、オ
リゴヌクレオチド10に相補な塩基配列101とNot
Iの認識する塩基配列に相補な塩基配列(CGCCGG
CG)102を5’末端にもつ1本鎖オリゴヌクレオチ
ド11をもち、5’末端側に、オリゴヌクレオチド12
に相補な塩基配列111とNlaIIIの認識する塩基
配列に相補な塩基配列(GTAC)112を5’末端に
もつ1本鎖オリゴヌクレオチド13をもつ断片である。
【0018】NotIの認識配列全て又はNotIの認
識配列の3’末端側の一部からなる、塩基配列16−1
と、この塩基配列16−1に続く2塩基からなる選択配
列16−2をもつ第1のDNAプライマーセットのプラ
イマー16−、16−、……を用意する(図1では
16−のみを示す)。この第1のDNAプライマーセ
ット16は、3’末端の2塩基の選択配列の塩基配列が
異なる16種類のプライマーから構成されている。即
ち、3’末端の2塩基の選択配列の塩基配列は、A、
T、G、Cからの2塩基の全ての組合わせに対応した4
×4=16通りある。同様にして、NlaIIIの認識
配列全て又はNlaIIIの認識配列の3’末端側の一
部からなる、塩基配列17−1と、この塩基配列17−
1に続く2塩基からなる選択配列17−2をもつ第2の
DNAプライマーセットのプライマー17−、17−
、……を用意する(図1では17−のみを示す)。
第2のDNAプライマーセット17も第1のDNAプラ
イマーセット16と同様に、3’末端の2塩基の選択配
列の塩基配列が異なる16種類のプライマーから構成さ
れている。なお、第1のDNAプライマーセット16の
各プライマーは5’末端を蛍光標識(蛍光標識を*で示
す)しておく。
【0019】相補鎖6を含む溶液を256個の容器(図
示せず)に分注して、256個の容器の各々に、第1の
DNAプライマーセット16から選ばれた1種類のプラ
イマーと、第2のDNAプライマーセット17から選ば
れた1種類のプライマーとを添加する。第1、及び第2
のDNAプライマーセットからのプライマーの種類の選
択は、第1、及び第2のDNAプライマーセットのプラ
イマーの組合わせの合計16×16=256通りについ
て行なう。各容器には異なる組合わせにより選択された
2種類のプライマーが添加される。即ち、第1のDNA
プライマーセット、第2のDNAプライマーセットとと
もに16種類であるから、プライマーの組合わせは16
×16=256通りであり、この256通りのプライマ
ーの組合わせで、256個の容器内で相補鎖6の相補鎖
合成反応を行なう(図1では簡単のために1つの容器に
ついてのみ図示する)。この相補鎖合成反応では、まず
DNA断片6−i(−鎖)に対して、第1のDNAプラ
イマーセット16のプライマー16−をプライマーと
して伸長反応が進行し、2本鎖が生成する。この2本鎖
が昇温変性されて1本鎖となった+鎖に対して、第2の
DNAプライマーセット17のプライマー17−が、
−鎖に対して第1のプライマーセット16のプライマー
16−が、それぞれプライマーとして伸長反応が進行
し、2本鎖が生成する。このようにして得た相補鎖合成
反応生成物をゲル電気泳動してスペクトルを測定する。
ゲル電気泳動では変性ポリアクリルアミドを使用して、
256個の容器内での相補鎖合成反応生成物は、容器に
対応する256個の泳動路で1本鎖の状態で電気泳動分
離される。なお、第1のDNAプライマーセット16の
各プライマーの5’末端の蛍光標識として、異なる4種
類を使用する場合には、異なる4種類の蛍光標識をもつ
第1のDNAプライマーセット16のプライマーを使用
する相補鎖合成反応は同一の容器で行なうことができ、
64個の容器内での相補鎖合成反応生成物は、容器に対
応する64個の泳動路で1本鎖の状態で電気泳動分離で
きる。
【0020】図2は、上記の相補鎖合成反応生成物のD
NA断片のゲル電気泳動スペクトルの一部を示す図であ
る。図2において、21は上記の相補鎖合成反応生成物
の全てのDNA断片を同時に電気泳動分離した場合のス
ペクトル、22は上記の容器毎の相補鎖合成反応生成物
のDNA断片によるスペクトル、16−2、17−2は
使用したプライマーの選択塩基部分の塩基配列、24は
DNA断片の塩基長を表わす。また、R1、R2はそれ
ぞれ、第1のDNAプライマーセット16のプライマー
16−、16−、……の5’末端側にあるNotI
の認識配列の一部又は全ての塩基配列、第2のDNAプ
ライマーセット17のプライマー17−、17−、
……5’末端側にあるNlaIIIの認識配列の一部又
は全ての塩基配列である。全てのDNA断片の長さを同
一の泳動路で同時に測定すると、スペクトル21のよう
に多くのピークが重なって各DNA断片が分離ができず
分析不可能になる。スペクトル22は、各々第1、第2
のDNAプライマーセットのプライマーの選択配列(各
DNA断片を識別する)2塩基16−2、17−2の組
合わせを、変化させて相補鎖合成反応を行ない、DNA
断片の両末端の塩基配列により識別を行ない、選択配列
16−2、17−2の組合わせ毎に異なる泳動路でDN
A断片をゲル電気泳動分離したスペクトルである。DN
A断片群を選択配列16−2、17−2の組合わせ毎に
分離してスペクトルを得ているので各ピークは分離して
おり、スペクトルに含まれるDNA断片の長さ(塩基長
24)を知ることができる。第1の実施例の場合、第
1、第2のDNAプライマーセットの256通りのプラ
イマーの組合わせを使用して相補鎖合成反応を行なって
いるので、256通りのelectropherogr
am(DNA断片スペクトル)が得られるが、このDN
A断片のelectropherogramは元のDN
A試料に固有のものであり、試料DNAが異なると別の
異なるパターンを示すので、DNAの診断等に広く使用
できる。即ち、第1、第2のDNAプライマーセットの
プライマーによる選択配列の複数通りの組み合せにより
(図2では、一方の選択配列をAAと固定して、他方の
選択配列をAA、AC、AG、…、TG、TTからなる
16通りに変化させた組合わせの例を示す)、試料DN
Aをより正確に分析できる。 なお、実施例1におい
て、DNA断片4”−1、4”−2、……、DNA断片
5−1、5−n、……の生成に引き続いて、制限酵素M
boI(4塩基認識酵素であり、塩基配列GATCを認
識する)により、DNA断片4”−1、4”−2、…
…、DNA断片5−1、5−n、……をさらに切断して
もよい。この場合には、制限酵素MboIにより断片化
されたDNA断片の両末端(即ち、制限酵素MboIに
よる切断部位)に、2本鎖の第3のオリゴヌクレオチド
を結合してもしなくてもよい。このように第3番目の制
限酵素によるDNA断片の切断を行なう場合、例えば、
第3番目の制限酵素が図1に示す5−1、5−nを切断
した場合、図1において相補鎖合成反応を行っても2本
鎖DNA断片が得られないので、相補鎖合成反応生成物
の電気泳動パターン(electrophoreogr
am)が単純となるので、フインガープリントパターン
の識別が容易となり、試料の分析がより正確となるとい
う効果がある。
【0021】(第2の実施例)第2の実施例はm−RN
Aの分析に利用した例である。
【0022】図3は、本発明の第2の実施例で使用す
る、m−RNAから2本鎖c−DNAを合成して試料D
NAを得る従来技術の反応の手順を説明する図、図4
は、本発明の第2の実施例において、2種類の制限酵素
により試料DNAを切断し、2種類のDNAプライマー
セットを用いて相補鎖合成反応により、制限酵素の認識
配列に続く所定の1塩基を有する塩基配列を5’末端側
にもつDNA断片を得る手順を説明する図である。
【0023】図3は、本発明の第2の実施例で使用す
る、m−RNAから2本鎖c−DNAを合成する従来技
術(文献:S.Sugano et.al.、「蛋白質
核酸酵素(PROTEIN NUCLEIC ACID
AND ENZYME)」、vol.38、No.
3、p276−p281(1993)(共立出版))の
反応の手順を説明する図である。図3に示すように、細
胞から抽出したm−RNAは、3’末端にポリA尾部3
3をもち、5’末端にキャップ塩基31及びリン酸基3
2をもつ完全長m−RNA34−1と、5’末端にリン
酸基32をもつ不完全長m−RNA35−1とを含む。
まず、m−RNA34−1、35−1をバクテリアアル
カリフォスファターゼで処理して、キャップ構造をもた
ない不完全長のm−RNA35−1の5’末端のリン酸
基32を除去し、m−RNA35−1を、水酸基36を
露出させた構造35−2に変化させる。
【0024】次いで、タバコアシッドピロフォスファタ
ーゼで処理して、キャップ構造をもつ完全長m−RNA
34−1の5’末端にだけリン酸基32を露出させ、m
−RNA34−1を、リン酸基32を露出させた構造3
4−2に変化させる。次に、RNAリガーゼを用いて、
m−RNA34−2の5’末端に合成RNAオリゴヌク
レオチド37を導入したm−RNA34−3を得る。R
NAリガーゼはリン酸基にRNAオリゴヌクレオチドを
結合し、5’末端の水酸基にはRNAオリゴヌクレオチ
ドを結合しないので、完全長m−RNA34−2にのみ
に合成オリゴヌクレオチドが結合する。
【0025】以上のようにして完全長のm−RNA34
−1にのみ合成オリゴヌクレオチド37を導入した後
に、オリゴdTプライマー、リバーストランスクリプタ
ーゼを用いて、m−RNAをc−DNA38に変換す
る。さらに、DNAポリメラーゼを用いてc−DNA3
8の2本鎖を合成して、細胞から抽出した各種のm−R
NAに関してそれぞれ得られた2本鎖c−DNA39の
混合物を2本鎖の試料DNA40として得る。
【0026】図4は、2種類の制限酵素により2本鎖の
試料DNAを切断し、2種類のDNAプライマーセット
を用いて相補鎖合成反応により、制限酵素の認識配列に
続く所定の1塩基を有する塩基配列を5’末端側にもつ
DNA断片を得る手順を説明する図である。図4に示す
方法は、単一の長い2本鎖DNA試料にも適用できるこ
とは言うもない。まず、2本鎖c−DNAの混合物から
なる2本鎖の試料DNA40を、制限酵素NlaIII
とHhaIにより断片化する。制限酵素NlaIII、
HhaIは各々、2本鎖DNAをCATG↓、GCG↓
Cのように切断する。切断により生成する各断片の3’
末端は、NlaIIIで切断された場合には、CATG
(NlaIII切断末端)46、HhaIで切断された
場合には、GCG(HhaI切断末端)47となる。5
0は、各制限酵素の認識配列部位(NlaIII切断末
端、HhaI切断末端)に続く5’末端側の1塩基であ
り、Nは、A、T、G、Cの何れかを表す。各DNA断
片41−1、41−2、41−3、……の3’末端に、
ライゲーションによりオリゴヌクレオチドを導入する
か、又はターミナルヌクレオチジルトランスフェラーゼ
を用いポリ鎖(ポリA鎖、ポリC鎖、ポリG鎖、ポリT
鎖いずれか1種類)を付加する。以下では、ポリA鎖4
2を付加する場合を例にとって説明する。
【0027】DNA断片の3’末端にポリA鎖42を付
加すると、41’−1、41’−2に示すように、Nl
aIIIで切断された3’末端の塩基配列はCATGA
A…A3’となり、41’−3に示すように、HhaI
で切断された3’末端の塩基配列はGCGAA…A3’
となる。
【0028】2組のDNAプローブ(プライマー)セッ
ト49’、49”を用意する。DNAプライマーセット
49’、49”の各プライマーは蛍光体等により標識さ
れている。NlaIIIによる切断部位に相補鎖結合可
能なプライマーとして、塩基配列が5’T…TTCAT
GX3’(X=AorCorGorT)であるプライマ
ーの4種類からなる第1のDNAプライマーセット(R
1−X、R1=*T…TTCATG、*は蛍光標識を表
す)を用意する。HhaIによる切断部位に相補鎖結合
可能なプライマーとして、塩基配列が5’T…TTCG
CX3’(X=AorCorGorT)であるプライマ
ーの4種類からなる第2のDNAプライマーセット(R
2−X、R2=*T…TTCGC、*は蛍光標識を表
す)を用意する。
【0029】第1のDNAプライマーセットのプライマ
ーの5’末端からCATGまでの塩基配列はNlaII
Iにより切断されたDNA断片の全てと相補的であるの
で、NlaIIIにより切断されたDNA断片の末端に
ハイブリダイズするが、塩基配列Xの部分は、塩基Xに
相補な塩基をもつ断片にだけハイブリダイズする。例え
ば、X=Aの場合には、塩基Xの部分は塩基Nの部分5
0が相補な塩基Tをもつ断片にだけハイブリダイズす
る。塩基Nの部分50が相補な塩基でない場合には、5
2のように塩基Xの部分がハイブリダイズしない。同様
に、第2のDNAプライマーセットのプライマーの5’
末端からCGCまでの塩基配列はHhaIにより切断さ
れたDNA断片の全てと相補的であるので、HhaIに
より切断されたDNA断片の末端にハイブリダイズする
が、塩基配列Xの部分は、塩基Xに相補な塩基をもつ断
片にだけハイブリダイズする。塩基Xが完全にハイブリ
ダイズしたか否かは、ハイブリダイゼーションの安定性
を見るだけでは明確にわからない。それは、DNAプラ
イマーの殆どの部位がどの断片ともハイブリダイズする
共通部分を有し、末端の数塩基部分だけのハイブリダイ
ゼーションの安定性の差では十分大きな差にならないか
らである。しかし、DNAポリメラーゼを用いた相補鎖
合成反応を用いることにより、末端数塩基が完全にハイ
ブリダイズしているか否か見分けることができる。
【0030】2種類の制限酵素により切断されたDNA
断片の3’末端にポリA鎖42を付加した断片を含む溶
液を16個のフラクション55(55−1、55−2、
……、55−16のうち55−2、55−3を図示す
る)に分割する。16個のフラクション55−1、55
−2、……、55−16には、第1のDNAプライマー
セット49’(R1−X:X=AorCorGorT)
のプライマーと、第2のDNAプライマーセット49”
(R2−X’:X’=AorCorGorT)のプライ
マーとの異なる16種類の組合わせからなる2種類のプ
ライマーを、16種類の組合わせに対応させて16個の
フラクションに添加して、相補鎖合成反応を行なう。図
4では、フラクション55−2に添加する2種類のプラ
イマー(49−2)(R1−C、R2−T)と、フラク
ション55−3に添加する2種類のプライマー(49−
3)(R1−A、R2−T)とを示す。プライマーはD
NA断片にハイブリダイズするが、両方の3’末端が完
全に51(塩基Nの部分が完全にハイブリダイズした状
態)のようにハイブリダイズしたプライマーだけが、相
補鎖伸長して伸長した相補鎖を形成する。片方の3’末
端だけが52(塩基Nの部分がハイブリダイズしていな
い状態)のようにハイブリダイズしたプライマーは、相
補鎖伸長せず伸長した相補鎖を形成しない。
【0031】相補鎖合成反応をnサイクルを行なうこと
によって、DNA断片と同じ長さの相補鎖53は2n倍
に増幅される。プライマーが片方の3’末端だけが完全
にハイブリダイズしている場合(52)には、相補鎖合
成をnサイクル行なっても相補鎖はn倍に増幅されるだ
けなので、両方の3’末端が完全にハイブリダイズした
場合とは容易に区別できる。プライマーは、例えば、蛍
光標識してあるので、伸長した相補鎖の長さを蛍光式ゲ
ル電気泳動装置を用いて知ることができる。
【0032】あとは第1の実施例の場合と同様に、各フ
ラクションから得た相補鎖合成反応生成物を別々の泳動
路で電気泳動して、即ちプライマーの組合わせ毎に対応
して別々の泳動路で電気泳動して、ゲル電気泳動スペク
トルを比較することによって、試料DNAの分析ができ
る。この場合、プライマーの組合わせは4×4=16通
りであるので、16種類のDNA断片スペクトルが得ら
れる。このDNA断片のスペクトルは、元のm−RNA
に固有であるので、分析だけでなくm−RNAの診断等
にも使用できる。なお、第1のDNAプライマーセット
の各プライマーの5’末端の蛍光標識として、異なる4
種類を使用する場合には、異なる4種類の蛍光標識をも
つ第1のDNAプライマーセットのプライマーを使用す
る相補鎖合成反応は同一の容器で行なうことができ、4
個の容器内での相補鎖合成反応生成物は、容器に対応す
る4個の泳動路で1本鎖の状態で電気泳動分離できる。
【0033】第2の実施例において、3種類の制限酵素
により2本鎖の試料DNAを切断し、3種類のDNAプ
ライマーセットを用いて相補鎖合成反応により、制限酵
素の認識配列に続く所定の1塩基を有する塩基配列を
5’末端側にもつDNA断片を得ることもできる。この
場合、第1、第2のDNAプライマーセット(R1−
X、R2−X:X=AorTorGorC)に加えて、
第3のDNAプライマーセット(R3−X:X=Aor
TorGorC)を使用する。3種類の制限酵素により
切断されたDNA断片の3’末端にポリA鎖42を付加
した断片を含む溶液を、蛍光標識された第1、第2、第
3のDNAプライマーセット(R1−X、R2−X、R
3−X、:X=AorTorGorC)の各プライマー
の組合わせ、即ちR1−XとR2−Xに組合わせ16通
り、R1−XとR3−Xに組合わせ16通り、R2−X
とR3−Xに組合わせ16通りの合計48通りに対応す
る48個のフラクションに分割した後に、上記と同様の
処理を行ない、各フラクションから得た相補鎖合成反応
生成物を別々の48の泳動路で電気泳動して、即ちプラ
イマーの組合わせ毎に対応して別々の泳動路で電気泳動
して、ゲル電気泳動スペクトルを比較することによっ
て、試料DNAの分析ができる。この場合、プライマー
の組合わせは48通りであるので、48種類のDNA断
片スペクトルが得られる。このDNA断片のスペクトル
は、より詳細なm−RNAの分析だけでなくm−RNA
の診断等に使用できる。
【0034】図4で説明した第1、第2のDNAプライ
マーセット(R1−X、R2−X:X=AorTorG
orC)の代わりに、それぞれR1−XY、R2−ZW
(X、Y、Z、Wは、A、T、G、Cに何れかである)
の塩基配列をもつプライマーから構成される第1、第2
のDNAプライマーセットを用いてもよい。このような
第1、第2のDNAプライマーセットは、第1の実施例
で説明したように、塩基X及びYの組合わせの16種
類、塩基Z及びWYの組合わせの16種類からなり、プ
ライマーの組合わせは16×16=256通りである。
従って、2種類の制限酵素により切断されたDNA断片
の3’末端にポリA鎖42を付加した断片を含む溶液を
256個のフラクションに分割した後に、上記と同様の
処理を行なう。このような処理を行ない、256の泳動
路で電気泳動を行なった結果、図2に示したのと全く同
様の結果を得ることができる。なお、第1のDNAプラ
イマーセットの各プライマーの5’末端の蛍光標識とし
て、異なる4種類を使用する場合には、異なる4種類の
蛍光標識をもつ第1のDNAプライマーセットのプライ
マーを使用する相補鎖合成反応は同一の容器で行なうこ
とができ、64個の容器内での相補鎖合成反応生成物
は、容器に対応する64個の泳動路で1本鎖の状態で電
気泳動分離できる。
【0035】以上のように、複数種類の制限酵素により
試料DNAを切断し、複数種類のDNAプライマーセッ
トを用いて相補鎖合成反応により、制限酵素の認識配列
全て又は認識配列の3’末端側の一部に相補な塩基配列
に続く所定の塩基配列を5’末端側にもつDNA断片を
分離して得ることができ、試料DNAから得る複数種類
のDNA断片スペクトルが得られる。このDNA断片の
スペクトルは、より詳細な試料DNAの分析だけでなく
診断等に使用できる。
【0036】(第3の実施例)第3の実施例は、細胞か
らポリA尾部を利用して抽出したm−RNAの分析に本
発明を利用した例を示す。
【0037】図5は、本発明の第3の実施例であり、m
−RNAから調整した2本鎖c−DNA混合物を2種類
の制限酵素により切断し、相補鎖合成反応により、制限
酵素の認識配列に続く所定の塩基配列を5’末端側にも
つDNA断片を得る手順を説明する図である。従来技術
(文献:Sambrook et.al.、MOlec
ular Clonong a laboratory
manual 2nd edition、7.1〜
7.36(1987)(Cold SpringHar
bor Laboratory Press))に従っ
て、培養細胞を1%SDSを含むバッファーで処理して
細胞膜を破壊した後、proteinaseKで処理
し、遠心分離を行なって細胞中の核酸を抽出する。オリ
ゴdTカラムを用いて核酸成分からポリA尾部をもつ成
分、即ちm−RNA60(混合物)を得る。m−RNA
60からリバーストランスクリプターゼ、ビオチン化オ
リゴdTプライマー70、DNAポリメラーゼを用い
て、2本鎖c−DNA61(混合物)を調整する。得ら
れた2本鎖c−DNA61(混合物)を分画A(6
2)、分画B(63)に分ける。分画A(62)の2本
鎖c−DNAを制限酵素NlaIIIで切断し、分画B
(63)の2本鎖c−DNAを制限酵素HhaIで切断
する。
【0038】切断生成物のうち、ビオチンbを含む2本
鎖c−DNAのNlaIIIによる切断断片64、ビオ
チンbを含む2本鎖c−DNAのHhaIによる切断断
片65をビーズに結合したアビジン71を用いて捕捉
し、ビオチンbを含まない2本鎖c−DNAのNlaI
IIによる切断断片66、ビオチンbを含まない2本鎖
c−DNAのHhaIによる切断断片67を除去する。
各分画中の2本鎖c−DNAの末端に各制限酵素の切断
部位に相補結合する既知塩基配列をもつ2本鎖オリゴヌ
クレオチド72(NlaIII切断部位に相補結合す
る)、73(HhaI切断部位に相補結合する)を結合
させる。
【0039】分画A(62)の2本鎖c−DNAを制限
酵素HhaIで切断し、分画B(63)の2本鎖c−D
NAを制限酵素NlaIIIで切断する。各分画からビ
ーズを除去して、ビーズに結合したアビジン71とビオ
チンbとの結合により、ビーズに捕捉された2本鎖c−
DNAを各分画から除いて、ビーズに捕捉されていない
HhaIによる切断断片68、ビーズに捕捉されていな
いNlaIIIによる切断断片69を各分画に残す。各
制限酵素の切断部位に相補結合する既知塩基配列をもつ
2本鎖オリゴヌクレオチド72、73を結合させた、2
本鎖c−DNA断片81、81’を得る。
【0040】制限酵素認識部位が、3’末端側からNl
aIII、HhaIの順に存在する2本鎖c−DNAで
は、分画Bにおいて2種類の制限酵素部位で切断された
2本鎖c−DNA断片81が得られ、逆に、HhaI、
NlaIIIの順に存在する2本鎖c−DNAでは、分
画Aにおいて2種類の制限酵素部位で切断された2本鎖
c−DNA断片81’が得られる。なお、両末端とも同
一の制限酵素で切断された2本鎖c−DNA断片80が
生じることもあるが、このような断片は、以下で行なう
相補鎖合成反応で区別できる。
【0041】後は、分画A、分画Bから得られた2本鎖
c−DNA断片を混合あわせ、第1、又は第2の実施例
と同様に、第1のDNAプライマーセット(制限酵素N
laIIIの認識配列に相補な塩基配列部分をもつ)、
第2のDNAプライマーセット(制限酵素HhaIの認
識配列に相補な塩基配列部分をもつ)を用いて相補鎖合
成反応を行ない、第1、第2のDNAプライマーセット
のプライマーの組合わせに対応して、相補鎖合成反応生
成物を別々の泳動路で電気泳動分離して泳動スペクトル
を測定して、DNAの分析等に使用する。第1の実施例
で説明した16種類からなるDNAプライマーセットを
用いる場合には、得られる泳動スペクトルは16×16
=256通りとなり、第2の実施例に示した4種類から
なるDNAプライマーセットを用いる場合には、得られ
る泳動スペクトルは4×4=16通りとなる。また、選
択配列を1塩基として第1のDNAプライマーセットを
4種類からなるプライマーから構成し、選択配列を2塩
基として第2のDNAプライマーセットを16種類から
なるプライマーから構成する場合には、第1、第2のD
NAプライマーセットのプライマーの組合わせは4×1
6=64通りになるので、得られるDNA断片の電気泳
動スペクトルは64通りとなる。
【0042】以上説明したように、従来技術のDNAプ
ライマーを用いるDNA診断方法では、せいぜい数種類
〜十種類のDNA断片を一度に調べられるだけで、数百
〜数千種類にも及ぶc−DNAやDNA断片の検査には
不向きであり、どこに異常があるか不明な長いDNAの
検査には適用できなかったが、本発明では、DNA断片
の3’末端に結合したオリゴヌクレオチドと、制限酵素
が認識する塩基配列の全部又は一部とにハイブリダイズ
し、3’末端に目的とするDNA断片とハイブリダイズ
するか否かを判別する1〜4塩基からなる塩基配列(選
択配列)をもつDNAプライマーセットを複数種類用い
て、選択的にDNA断片を識別して相補鎖合成を行ない
増幅し、複数種類のDNAプライマーセットのプライマ
ーの組合わせに対応させて、別々の泳動路でゲル電気泳
動で分離して、合成された相補鎖の長さを表わす泳動パ
ターンからフィンガープリントを得ることができ、従来
技術の問題点を克服する新しいフィンガープリント法、
DNA検査法を可能とする。このように複数のDNAプ
ライマーセットを用いて、簡便に試料DNAの分類が可
能になり、多数のDNA断片を含む試料の分析が可能に
なる。
【0043】本発明で使用する制限酵素は、3’突出末
端、3’平滑末端、5’突出末端の何れかを与える。
3’平滑末端を与える制限酵素によるDNA断片の末端
に結合させるオリゴヌクレオチドとして、ポリ鎖(ポリ
A鎖、ポリC鎖、ポリG鎖、ポリT鎖いずれか1種類)
を付加するのが簡便である。
【0044】また、以上で説明した各実施例において、
電気泳動分離による泳動分離パターン(フインガープリ
ントパターン)が非常に複雑である場合には、上記各実
施例において使用する各DNAプライマーセットの各D
NAプライマーにビオチン付加しておき、最終的に合成
された相補鎖だけを捕捉し、捕捉されたDNA断片を新
たな試料と見なして、上記各実施例において使用する制
限酵素の種類を変更して、再び各実施例における処理を
行う。この結果得られる電気泳動分離による泳動分離パ
ターン(フインガープリントパターン)がより識別しや
すくなり、試料の分析がより正確にできる。即ち、本発
明では、多数のDNA断片の長さ情報をそのままフィン
ガープリントとして利用するのではなく、複数の制限酵
素を用いて試料DNAを切断して、制限酵素の切断部に
続く末端塩基配列によりDNA断片のグループ分けをし
て、各グループ毎に断片長を計測しフィンガープリント
とするので、同じ断片長でも重ならず高いDNA断片の
識別能が得られる利点や、制限酵素の組合わせを変化さ
せて、識別能の調節ができる利点がある。
【0045】以上説明した本発明を要約して説明する
と、本発明の核酸分析方法は、 1)核酸試料を2種類以上の制限酵素で試料DNAを切
断してDNA断片を得る工程と、 2)DNA断片の両末端にデオキシヌクレオチド又はそ
のアナログを含むオリゴヌクレオチドを結合する工程
と、 3)結合したオリゴヌクレオチドの塩基配列、及び結合
したオリゴヌクレオチドの塩基配列に続く制限酵素が認
識する塩基配列の一部又は全部と相補な塩基配列と、
3’末端に1塩基〜3塩基からなる選択塩基配列をも
ち、かつ標識されたDNAプライマーセット(選択塩基
配列が1塩基の時は4種類、2塩基の時は16種類、3
塩基の時は64種類の標識されたDNAプライマーから
なる)の、少なくとも2セット以上をプライマーとし
て、異なる制限酵素が認識する塩基配列に挟まれた領域
の相補鎖合成反応を行なう工程と、 4)相補鎖合成生成物を電気泳動分離してDNA断片を
検出する工程とを含むことに特徴を有し、さらに以下の
特徴がある。
【0046】イ)核酸試料がRNAであり、RNAをリ
バーストランスクリプターゼを用いてDNA鎖に変換す
ること。
【0047】ロ)DNAプライマーの3’末端の1塩基
〜3塩基の塩基配列は、実質全ての塩基種の組合わせか
らなり、DNAプライマーは、放射性同位体、ビオチ
ン、蛍光体等の何れかで標識されていること。
【0048】ハ)3’末端1基〜3塩基が全ての可能な
塩基配列をもつDNAプライマーセットを同時に複数種
用いて、2種類の制限酵素が認識する塩基配列に挟まれ
る領域を相補鎖合成により生成した標識されたDNA断
片であること。
【0049】ニ)制限酵素は、3’突出末端、3’平滑
末端、5’突出末端の何れかを与えること。
【0050】また、本発明の核酸分析方法において用い
るDNAプライマーセットの各DNAプライマーは、
5’N12…Nn12…Xm12…Zh12…Y
k3’の構造を有し、N12…Nn(5≦n≦27)はD
NA断片の末端に結合したオリゴヌクレオチドと実質相
補な塩基配列であり、X12…Xm(1≦m≦6)は制
限酵素が認識する塩基配列の一部と相補な塩基配列であ
り、Z12…Zh(0≦h≦3)は複数種のヌクレオチ
ドとハイブリダイズし得るヌクレオチドアナログであ
り、Y12…Yk(1≦k≦4)はA、C、G及びTの
組合わせ(4のk乗)の種類からなり、N12…Nn
構成する何れかのヌクレオチドが標識されていることに
特徴がある
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、試
料DNAを2種類以上の制限酵素で切断し、所定のDN
Aプライマーセットを用いて相補鎖合成反応を行ない、
DNA断片を増幅し、多数のDNA断片をグループに区
分けし、各グループのDNA断片数を減らし、各グルー
プのDNA断片数の電気泳動分離スペクトルパターンの
比較から試料DNAの構成を知ることができる。試料D
NAを2種類の制限酵素で切断して、DNA断片の両端
部の塩基配列を明確に特定し、断片長を確定するととも
に、DNA断片をグループの区分けの数を多くできる。
DNA断片末端の配列を識別するためのプライマーの選
択塩基配列の数を、例えば、3塩基とすると、43=6
4通りにDNA断片をグループに区分けできる。この6
4通りの選択塩基配列をもつプライマーからなるDNA
プライマーセットを2組用いると、64×64=409
6通りにDNA断片をグループに区分けできる。ゲル電
気泳動の分解能では、各区分当たり100種類以上のD
NA断片を分離して識別できるので、4096区分では
合計4096×100≒400000種類以上ものDN
A断片を区別できる。本発明では、長い核酸から制限酵
素により得られる多数のDNA断片から、長い核酸の検
査を可能とするフィンガープリントパターンを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であり、試料DNAから
DNA断片混合物の作成し、相補鎖合成反応によりDN
A断片を得る手順を説明する図。
【図2】本発明の第1の実施例における相補鎖合成反応
生成物のDNA断片のゲル電気泳動スペクトルの一部を
示す図。
【図3】本発明の第2の実施例で使用する、m−RNA
から2本鎖c−DNAを合成して試料DNAを得る従来
技術の反応の手順を説明する図。
【図4】本発明の第2の実施例において、2種類の制限
酵素を用いて2本鎖c−DNA混合物を切断し、相補鎖
合成反応によりDNA断片を得る手順を示す図。
【図5】本発明の第3の実施例であり、m−RNAから
調整した2本鎖c−DNA混合物を2種類の制限酵素を
用いて切断し、相補鎖合成反応によりDNA断片を得る
手順を説明する図。
【符号の説明】
1…大腸菌ゲノムDNA、2−1、2−2、〜…2本鎖
DNA切断断片、3−1、3−2、〜…両末端に第1の
ヌクレオチドが結合したDNA断片、4−1、4−2、
〜、4’−1、4’−2、〜…NlaIIIにより切断
されたDNA断片、4”−1、4”−2、〜…両末端に
第2のヌクレオチドをもつDNA断片、5−1、5−
2、〜…一方の末端に第1のヌクレオチド、他方の末端
に第2のヌクレオチドが結合したDNA断片、6(6−
1、6−2、〜)…ビオチンを含まない相補鎖、10…
NotI認識配列に対合する1本鎖のビオチン化ヌクレ
オチド、101…オリゴヌクレオチド10に相補な塩基
配列、102…NotIの認識する塩基配列に相補な塩
基配列、11…塩基配列101と塩基配列102の全て
又は一部とを5’末端にもつ1本鎖オリゴヌクレオチ
ド、100…2本鎖のビオチン化オリゴヌクレオチド、
12…1本鎖オリゴヌクレオチド、111…オリゴヌク
レオチド12に相補な塩基配列、112…NlaIII
の認識する塩基配列に相補な塩基配列、13…塩基配列
111と塩基配列112の全部又は一部とを5’末端に
もつ1本鎖オリゴヌクレオチド、110…2本鎖の第2
のオリゴヌクレオチド、14…ビーズ、15…アビジ
ン、16−1…NotIの認識配列全て又はNotIの
認識配列の3’末端側の一部からなる塩基配列、16−
2…2塩基からなる選択配列、16(16−、16−
、〜)…蛍光標識した第1のDNAプライマーセット
のプライマー、17−1…NlaIIIの認識配列全て
又はNlaIIIの認識配列の3’末端側の一部からな
る塩基配列、17−2…2塩基からなる選択配列、17
(17−、17−、〜)…第2のDNAプライマー
セットのプライマー、21…全てのDNA断片を区分け
しないで同時に測定した場合のスペクトル、22…区分
けされたDNA断片によるスペクトル、24…塩基長、
31…キャップ塩基、32…リン酸基、33…ポリA尾
部、34−1…完全長m−RNA、35−1…不完全長
m−RNA、34−2…m−RNA34−1のリン酸基
32を露出させた構造、37…合成RNAオリゴヌクレ
オチド、34−3…合成RNAオリゴヌクレオチド37
を導入したm−RNA、36…水酸基、35−2…m−
RNA35−1の水酸基36を露出させた構造、38…
c−DNA、39…2本鎖c−DNA、40…2本鎖の
試料DNA、41−1、41−2、〜…c−DNA断
片、42…ポリA鎖、41’−1、41’−2、〜…ポ
リA鎖42を3’末端に付加したDNA断片、46…N
laIII切断末端、47…HhaI切断末端、4
9’、49”…DNAプライマーセット 49−1、49−2、49−3、〜…フラクションに添
加する2種類のプライマー、50…N部分、51…N部
分が完全にハイブリダイズした状態、52…N部分がハ
イブリダイズしていない状態、53…伸長した相補鎖、
55(55−1、55−2、〜)…フラクション、60
…m−RNA混合物、61…2本鎖c−DNA混合物、
62…分画A、63…分画B、64…ビオチンを含むc
−DNAのNlaIII切断断片、65…ビオチンを含
むc−DNAのHhaI切断断片、66…ビオチンを含
まないc−DNAのNlaIII切断断片、67…ビオ
チンを含まないc−DNAのHhaI切断断片、68…
ビーズに捕捉されていないHhaI切断断片、69…ビ
ーズに捕捉されていないNlaIII切断断片、70…
ビオチン化オリゴdTプライマー、71…ビーズに結合
したアビジン、72…NlaIII切断部位に対応する
オリゴヌクレオチド、73…HhaI切断部位に対応す
るオリゴヌクレオチド、80…両末端とも同一の制限酵
素で切断されたc−DNA断片、81、81’…2種類
の制限酵素で切断され各々の切断部位にオリゴヌクレオ
チドを結合したc−DNA断片。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)2本鎖DNA試料を複数の制限酵素に
    より切断して2本鎖DNA断片を得る工程と、 2)前記2本鎖DNA断片の両3’末端の塩基配列の違
    いを少なくとも2種類のDNAプライマーの3’末端の
    1塩基〜4塩基の塩基配列により識別して、前記2本鎖
    DNA断片の両3’末端の塩基配列が所定の塩基配列を
    もつ前記2本鎖DNA断片を、前記2種類のDNAプラ
    イマーを用いた相補鎖合成反応を用いて、選択的に分離
    する工程と、 3)前記相補鎖合成反応の生成物の長さを計測する工程
    とを有し、前記複数の制限酵素によるDNA断片長の分
    布のパターンを検出することを特徴とする核酸分析方
    法。
  2. 【請求項2】1)2本鎖DNA試料を複数の制限酵素に
    より切断して2本鎖DNA断片を得る工程と、 2)前記2本鎖DNA断片の両末端にオリゴヌクレオチ
    ドを結合する工程と、 3)前記オリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前記オリ
    ゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記制限酵素が認識
    する塩基配列の一部又は全部と相補な塩基配列と、3’
    末端に1塩基〜4塩基からなる選択塩基配列をもつ、標
    識されたDNAプライマーの複数からなるDNAプライ
    マーセットの複数セットを用いて、異なる前記制限酵素
    が認識する塩基配列に挟まれた、前記2本鎖DNA断片
    の領域の相補鎖合成反応を行なう工程と、 4)前記相補鎖合成反応の生成物を電気泳動分離する工
    程とを有し、前記2本鎖DNA試料の分析を行なうこと
    を特徴とする核酸分析方法。
  3. 【請求項3】クレーム2の核酸分析方法において、RN
    A試料をリバーストランスクリプターゼを用いて、前記
    2本鎖DNA試料を得る工程を有することを特徴とする
    核酸分析方法。
  4. 【請求項4】クレーム2の核酸分析方法において、前記
    選択塩基配列は、実質全ての塩基種の組合わせからなる
    ことを特徴とする核酸分析方法。
  5. 【請求項5】1)2本鎖DNA試料を第1の制限酵素に
    より切断して2本鎖DNA断片を得る工程と、 2)前記2本鎖DNA断片の両末端に第1のオリゴヌク
    レオチドを結合する工程と、3)工程2)の生成物を第
    2の制限酵素により切断して2本鎖DNA断片を得る工
    程と、 4)工程3)で得た前記2本鎖DNA断片の末端に第2
    のオリゴヌクレオチドを結合する工程と、 5)前記第1、第2のオリゴヌクレオチドをそれぞれ両
    末端に有する前記2本鎖DNA断片を捕捉する工程と、 6)工程5)で捕捉された前記2本鎖DNA断片を1本
    鎖DNA断片にした後、前記1本鎖DNA断片を含む液
    を複数の容器に分画する工程と、 7)前記第1のオリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前
    記第1のオリゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記第
    1の制限酵素が認識する塩基配列の一部又は全部と相補
    な塩基配列と、3’末端に1塩基〜4塩基からなる第1
    の選択塩基配列をもつ、標識された第1のDNAプライ
    マーの複数からなる第1のDNAプライマーセットと、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前記第
    2のオリゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記第2の
    制限酵素が認識する塩基配列の一部又は全部と相補な塩
    基配列と、3’末端に1塩基〜4塩基からなる第2の選
    択塩基配列をもつ、標識された第2のDNAプライマー
    の複数からなる第2のDNAプライマーセットとから、
    前記第1のDNAプライマーと前記第2のDNAプライ
    マーとの組合わせからなるDNAプライマーを、前記各
    組合わせに対応させて前記各容器に添加して、前記第
    1、第2の制限酵素が認識する塩基配列に挟まれた、前
    記2本鎖DNA断片の領域の相補鎖合成反応を、前記各
    容器で行なう工程と、 8)前記各容器での前記相補鎖合成反応の生成物を電気
    泳動分離する工程とを有し、前記2本鎖DNA試料の分
    析を行なうことを特徴とする核酸分析方法。
  6. 【請求項6】クレーム5の核酸分析方法において、工程
    8)において前記各容器での前記相補鎖合成反応の生成
    物を、それぞれ異なる泳動路で電気泳動分離することを
    特徴とする核酸分析方法。
  7. 【請求項7】クレーム5の核酸分析方法において、工程
    5)に続いて、工程5)の生成物を第3の制限酵素によ
    り切断して2本鎖DNA断片を得る工程を有することを
    特徴とする核酸分析方法。
  8. 【請求項8】1a)2本鎖DNA試料を第1の制限酵素
    により切断して2本鎖DNA断片を担体に保持する工程
    と、 2a)前記2本鎖DNA断片の末端に第1のオリゴヌク
    レオチドを結合する工程と、 3a)工程2a)の生成物を第2の制限酵素により切断
    して2本鎖DNA断片を得る工程と、 4a)工程3a)で得た前記2本鎖DNA断片の末端に
    第2のオリゴヌクレオチドを結合する工程と、 1b)前記2本鎖DNA試料を前記第2の制限酵素によ
    り切断して2本鎖DNA断片を担体に保持する工程と、 2b)工程1b)で得た前記2本鎖DNA断片の末端に
    前記第2のオリゴヌクレオチドを結合する工程と、 3b)工程2b)の生成物を前記第1の制限酵素により
    切断して2本鎖DNA断片を得る工程と、 4b)工程3b)で得た前記2本鎖DNA断片の末端に
    前記第1のオリゴヌクレオチドを結合する工程と、 5)工程4a)及び工程4b)の生成物を混合して、前
    記担体に保持された2本鎖DNA断片を除去した後に、
    前記2本鎖DNA断片を1本鎖DNA断片にした後、前
    記1本鎖DNA断片を含む液を複数の容器に分画する工
    程と、 6)前記第1のオリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前
    記第1のオリゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記第
    1の制限酵素が認識する塩基配列の一部又は全部と相補
    な塩基配列と、3’末端に1塩基〜4塩基からなる第1
    の選択塩基配列をもつ、標識された第1のDNAプライ
    マーの複数からなる第1のDNAプライマーセットと、
    前記第2のオリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前記第
    2のオリゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記第2の
    制限酵素が認識する塩基配列の一部又は全部と相補な塩
    基配列と、3’末端に1塩基〜4塩基からなる第2の選
    択塩基配列をもつ、標識された第2のDNAプライマー
    の複数からなる第2のDNAプライマーセットとから、
    前記第1のDNAプライマーと前記第2のDNAプライ
    マーとの組合わせからなるDNAプライマーを、前記各
    組合わせに対応させて前記各容器に添加して、前記第
    1、第2の制限酵素が認識する塩基配列に挟まれた、前
    記2本鎖DNA断片の領域の相補鎖合成反応を、前記各
    容器で行なう工程と、 7)前記各容器での前記相補鎖合成反応の生成物を電気
    泳動分離する工程とを有し、前記2本鎖DNA試料の分
    析を行なうことを特徴とする核酸分析方法。
  9. 【請求項9】クレーム8の核酸分析方法において、工程
    7)において前記各容器での前記相補鎖合成反応の生成
    物を、それぞれ異なる泳動路で電気泳動分離することを
    特徴とする核酸分析方法。
  10. 【請求項10】1)2本鎖DNA試料を複数種類の制限
    酵素により切断して2本鎖DNA断片を得る工程と、 2)前記2本鎖DNA断片の両末端に複数種類のオリゴ
    ヌクレオチドを結合する工程と、 3)前記2本鎖DNA断片を含む液を複数の容器に分画
    する工程と、 4)前記オリゴヌクレオチドの塩基配列、及び前記オリ
    ゴヌクレオチドの塩基配列に続く、前記制限酵素が認識
    する塩基配列の一部又は全部と相補な塩基配列と、3’
    末端に1塩基〜4塩基からなる選択塩基配列をもつ、標
    識された第DNAプライマーの複数からなるDNAプラ
    イマーセットの複数セットの、それぞれのセットからの
    前記DNAプライマーの組合わせからなるDNAプライ
    マーを、前記各組合わせに対応させて前記各容器に添加
    して、2種類の前記制限酵素が認識する塩基配列に挟ま
    れた、前記2本鎖DNA断片の領域の相補鎖合成反応
    を、前記各容器で行なう工程と、 5)前記各容器での前記相補鎖合成反応の生成物を電気
    泳動分離する工程とを有し、前記2本鎖DNA試料の分
    析を行なうことを特徴とする核酸分析方法。
  11. 【請求項11】クレーム10の核酸分析方法において、
    工程5)において前記各容器での前記相補鎖合成反応の
    生成物を、それぞれ異なる泳動路で電気泳動分離するこ
    とを特徴とする核酸分析方法。
  12. 【請求項12】クレーム10の核酸分析方法において、
    工程1)において前記2本鎖DNA試料を2種類の制限
    酵素により切断することを特徴とする核酸分析方法。
  13. 【請求項13】クレーム10の核酸分析方法において、
    工程1)において前記2本鎖DNA試料を3種類の制限
    酵素により切断することを特徴とする核酸分析方法。
  14. 【請求項14】クレーム10の核酸分析方法において、
    前記オリゴヌクレオチドが、ポリN(N=AorTor
    GorC)鎖からなることを特徴とする核酸分析方法。
  15. 【請求項15】クレーム2、5、8、10の核酸分析方
    法に用いるDNAプライマーセットであり、DNAプラ
    イマーセットは複数のDNAプライマーからなり、各D
    NAプライマーは、5’N12…Nn12…Xm12
    …Zh12…Yk3’の構造を有し、N12…Nn(5
    ≦n≦27)は、2本鎖DNA断片の末端に結合したオ
    リゴヌクレオチドと実質相補な塩基配列であり、N12
    …Nnを構成する何れかのヌクレオチドが標識されてお
    り、X12…Xm(1≦m≦6)は、制限酵素が認識す
    る塩基配列の一部又は全部と相補な塩基配列であり、Z
    12…Zh(0≦h≦3)は、複数種類のヌクレオチド
    とハイブリダイズし得るヌクレオチドアナログであり、
    12…Yk(1≦k≦4)は、A、C、G及びTの組
    合わせの(4のk乗)の種類からなることを特徴とする
    DNAプライマーセット。
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