JPH1095802A - カンプトテシン誘導体 - Google Patents

カンプトテシン誘導体

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JPH1095802A
JPH1095802A JP34937296A JP34937296A JPH1095802A JP H1095802 A JPH1095802 A JP H1095802A JP 34937296 A JP34937296 A JP 34937296A JP 34937296 A JP34937296 A JP 34937296A JP H1095802 A JPH1095802 A JP H1095802A
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JP
Japan
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group
glycyl
peptide
compound
acceptable salt
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Pending
Application number
JP34937296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tsujihara
健二 辻原
Takayuki Kawaguchi
隆行 川口
Satoru Okuno
哲 奥野
Toshiro Yano
敏朗 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tanabe Seiyaku Co Ltd filed Critical Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副作用の少なくかつ著しく増強された抗腫瘍
作用を有するカンプトテシン誘導体を提供する。 【解決手段】 7位〜12位の隣接位の置換基が環を形
成すると共に、アミノアルコキシ基、ヒドロキシアルコ
キシ基等を有するカンプトテシン化合物を、アミノ酸ま
たはペプチドを介して、カルボキシル基を含有する多糖
類と結合されて所望のカンプトテシン誘導体に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増強された抗腫瘍
作用を示す新規なカンプトテシン誘導体に関する。さら
に詳しくは、本発明は、アミノアルコキシ基またはヒド
ロキシアルコキシ基を有するカンプトテシン化合物等を
アミノ酸またはペプチドを介してカルボキシル基を有す
る多糖類に結合させてなる新規なカンプトテシン誘導
体、さらにそれらの製造法に関する。本発明のカンプト
テシン誘導体は、標的作用部位に多量かつ選択的に送達
され、その部位で所望の薬理学的作用を発揮することが
できるものであって、カンプトテシン化合物の有する抗
腫瘍作用が著しく増強されると共に、その副作用が軽減
され、医薬品として極めて有用なものである。
【0002】
【従来の技術】カンプトテシンは植物アルカロイドの一
種であって、下記の化学構造式:
【化8】 を有し、抗白血病作用および抗腫瘍作用を有することが
知られており、その誘導体であるイリノテカン塩酸塩
(CPT−11)はすでに市販にも供されている。しかし
ながら、この化合物は、臨床において強い抗腫瘍活性を
示す反面、他の抗腫瘍剤等と同様に副作用が強く、その
使用に制限を受けている[癌と化学療法、21巻、70
9頁(1994年)]。また、種々のカンプトテシン化合
物が合成され、それらが抗腫瘍活性を有することも報告
されている(特開平1−279891号、特開平5−2
22048号、特開平6−87746号、特開平6−2
28141号、特表平4−503505号、特表平4−
502017号等)。
【0003】一方、この種の副作用の強い薬物について
抗腫瘍活性を増大させると共にその副作用をできるだけ
抑えるために、近年、薬物を必要な組織に必要な量だけ
送達する、いわゆるドラッグ・デリバリー・システム
(Drug Delivery System)の技術が研究されている。
特に、癌化学療法においては、腫瘍細胞と正常細胞との
間で抗癌剤感受性に十分な差異が得られないことが問題
であり、抗癌剤を癌病巣へ選択的に送達するターゲッテ
ィング型ドラッグ・デリバリー・システムの研究が盛ん
に行われており、例えば、ドキソルビシン−多糖類複合
体(WO 94/19376号)、ドキソルビシン封入リ
ポソーム[抗癌剤の効果増強とターゲッティング療法(サ
イエンス・フォーラム株式会社発行)、227頁(198
7年)]、デキストラン結合マイトマイシン[抗癌剤の効
果増強とターゲッティング療法(サイエンス・フォーラ
ム株式会社発行)、278頁(1987年)]等が知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カンプトテシン化合物
は、上述の如く、優れた抗腫瘍作用を有し、医薬として
極めて有用である反面、その強い副作用のためにその使
用が著しく制限されるという問題がある。したがって、
その優れた薬物活性を保持しつつ、好ましくない副作用
の発現を抑えた新しい誘導体の開発が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記カン
プトテシン化合物の持つ問題点を排除した優れたカンプ
トテシン誘導体を得るべく、前記ドラッグ・デリバリー
・システムの技術を応用し、WO 94/19376号
に記載の方法をさらに発展させてカンプトテシン化合物
に応用する研究を重ねた結果、反応性基を有するカンプ
トテシン化合物に、アミノ酸またはペプチドを介してカ
ルボキシル基を有する多糖類を結合させたカンプトテシ
ン誘導体が、所望の効果を有することを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明によれば、アミノアルコ
キシ基、ヒドロキシアルコキシ基等を有する、下記の一
般式
【化9】 [式中、R1〜R5は(A)R1〜R5のうち、隣接する2つ
が互いに結合してアルキレン基を形成しているか、また
は、2つとも水素原子であり、残りのR1〜R5のうち1
つが−Xn−Alkm−R6であり、他の2つが水素原子、
アルキル基またはハロゲン原子であるか、あるいは(B)
1〜R5のうち、隣接する2つが互いに結合してアルキ
レン基を形成し、そのアルキレン基のいずれかの炭素原
子に−Xn−Alkm−R6が置換しており、R1〜R5の残
りの3つが水素原子、アルキル基またはハロゲン原子で
あることを表し、(A)および(B)におけるアルキレン基
中の1つまたは2つのメチレン基は−O−、−S−また
は−NH−で置き換えられていてもよく、Xは−O−ま
たは−NH−であり、Alkはアルキレン基であり、R6
は−NH2
【化10】 または−OHであり、mおよびnは共に0または1である
か、mが1、nが0である]で示されるカンプトテシン化
合物に、アミノ酸またはペプチドを介して、カルボキシ
ル基を有する多糖類と結合させたカンプトテシン誘導体
は著しく強い抗腫瘍作用を有すると共に毒性が低いこと
が判明した。
【0007】本発明の目的は、式[I]で示されるカンプ
トテシン化合物とカルボキシル基を有する多糖類とをア
ミノ酸またはペプチドを介して結合させてなる新規なカ
ンプトテシン誘導体を提供するものである。本発明の他
の目的は、該カンプトテシン誘導体の製造法を提供する
ものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のカンプトテシン誘導体と
しては、カンプトテシン化合物[I]とカルボキシル基を
有する多糖類とがアミノ酸またはペプチドを介して結合
してなるものをあげることができる。その具体例として
は、多糖類のカルボキシル基の一部または全部とアミノ
酸またはペプチドのアミノ基が酸アミド結合し、そのア
ミノ酸またはペプチドにおけるカルボキシル基の全部ま
たは一部と化合物[I]のR6とが酸アミド結合またはエ
ステル結合している化合物をあげることができ、より具
体的には多糖類のカルボキシル基の一部または全部とア
ミノ酸またはペプチドのN末端アミノ基が酸アミド結合
し、そのアミノ酸またはペプチドのC末端カルボキシル
基と化合物[I]のR6とが酸アミド結合またはエステル
結合している化合物等をあげることができる。
【0009】本発明の式[I]で示される化合物における
各置換基はつぎの基を含む。(A)におけるR1〜R5のう
ち隣接する2つが互いに結合して形成されるアルキレン
基(1つまたは2つのメチレン基が−O−、−S−また
は−NH−で置き換えられていてもよい)としては、一
般式[I]において7位と9位、9位と10位、10位と
11位、または11位と12位で形成され、炭素数2〜
6個の直鎖または分岐鎖アルキレン基(例えば、エチレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチ
レン基、ヘキサメチレン基、メチルメチレン基、メチル
エチレン基、メチルトリメチレン基)が挙げられる。
【0010】該アルキレン基のうち1つのメチレン基
が、−O−、−S−または−NH−で置き換えられたア
ルキレン基として、末端のメチレン基、末端以外の1つ
のメチレン基が−O−、−S−または−NH−で置き換
えられたアルキレン基が挙げられ、具体的には、式−O
−Alk'−(Alk'はアルキレン基を意味する。以下同様)
で示されるアルキレンオキシ基(例えば、メチレンオキ
シ基、エチレンオキシ基、トリメチレンオキシ基、テト
ラメチレンオキシ基、メチルエチレンオキシ基);式−
NH−Alk'−で示されるアルキレンアミノ基(例えば、
メチレンアミノ基、エチレンアミノ基、トリメチレンア
ミノ基、テトラメチレンアミノ基、メチルエチレンアミ
ノ基);式−S−Alk'−で示されるアルキレンチオ基
(例えば、メチレンチオ基、エチレンチオ基、トリメチ
レンチオ基、テトラメチレンチオ基、メチルエチレンチ
オ基);式−Alk'−O−Alk'−で示されるアルキレン
オキシアルキル基(例えば、メチレンオキシメチル基、
エチレンオキシメチル基、トリメチレンオキシメチル
基、メチルエチレンオキシメチル基);式−Alk'−NH
−Alk'−で示されるアルキレンアミノアルキル基(例え
ば、メチレンアミノメチル基、エチレンアミノメチル
基、トリメチレンアミノメチル基、メチルエチレンアミ
ノメチル基);式−Alk'−S−Alk'−で示されるアル
キレンチオアルキル基(例えば、メチレンチオメチル
基、エチレンチオメチル基、トリメチレンチオメチル
基、メチルエチレンチオメチル基)等が挙げられる。
【0011】また該アルキレン基のうち2つのメチレン
基が−O−、−S−または−NH−で置き換えられたア
ルキレン基としては、末端のメチレン基、末端以外の2
つのメチレン基が−O−、−S−または−NH−で置き
換えられたアルキレン基が挙げられ、具体的には、式−
O−Alk'−O−で示されるアルキレンジオキシ基(例え
ば、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、トリメ
チレンジオキシ基、テトラメチレンジオキシ基、メチル
エチレンジオキシ基);式−NH−Alk'−NH−で示さ
れるアルキレンジアミノ基(例えば、メチレンジアミノ
基、エチレンジアミノ基、トリメチレンジアミノ基、テ
トラメチレンジアミノ基、メチルエチレンジアミノ
基);式−S−Alk'−S−で示されるアルキレンジチオ
基(例えば、メチレンジチオ基、エチレンジチオ基、ト
リメチレンジチオ基、テトラメチレンジチオ基、メチル
エチレンジチオ基)等が挙げられる。
【0012】式−Xn−Alkm−R6で示される基におけ
るAlkは炭素数1〜6個の直鎖または分岐鎖アルキレ
ン基(例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン
基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチ
レン基、メチルエチレン基、メチルトリメチレン基)が
挙げられ、該−Xn−Alkm−R6で示される基の具体例
としては、アミノアルキルオキシ基(例えば、アミノエ
チルオキシ基、アミノプロピルオキシ基)、ピペラジニ
ルアルキルオキシ基(例えば、ピペラジニルエチルオキ
シ基、ピペラジニルプロピルオキシ基、ピペラジニルブ
チルオキシ基、ピペラジニルペンチルオキシ基)、ヒド
ロキシアルキルオキシ基(例えば、ヒドロキシエチルオ
キシ基、ヒドロキシプロピルオキシ基、ヒドロキシブチ
ルオキシ基、ヒドロキシペンチルオキシ基)、アミノア
ルキルアミノ基(例えば、アミノエチルアミノ基、アミ
ノプロピルアミノ基、アミノブチルアミノ基、アミノペ
ンチルアミノ基)、ピペラジニルアルキルアミノ基(例え
ば、ピペラジニルエチルアミノ基、ピペラジニルプロピ
ルアミノ基、ピペラジニルブチルアミノ基、ピペラジニ
ルペンチルアミノ基)、ヒドロキシアルキルアミノ基(例
えば、ヒドロキシエチルアミノ基、ヒドロキシプロピル
アミノ基、ヒドロキシブチルアミノ基、ヒドロキシペン
チルアミノ基)、アミノアルキル基(例えば、アミノメチ
ル基、アミノエチル基、アミノプロピル基、アミノブチ
ル基、アミノペンチル基)、ピペラジニルアルキル基(例
えば、ピペラジニルメチル基、ピペラジニルエチル基、
ピペラジニルプロピル基、ピペラジニルブチル基、ピペ
ラジニルペンチル基)、ヒドロキシアルキル基(例えば、
ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ
プロピル基、ヒドロキシブチル基、ヒドロキシペンチル
基)、アミノ基、ピペラジノ基、およびヒドロキシ基等
が挙げられる。
【0013】また、(B)におけるR1〜R5のうち隣接す
る2つが互いに結合して形成されるアルキレン基(1つ
または2つのメチレン基が−O−、−S−または−NH
−で置き換えられていてもよい)であって、そのアルキ
レン基のいずれかの炭素原子に−Xn−Alkm−R6が置
換している基としては、一般式[I]において、7位と9
位、9位と10位、10位と11位または11位と12
位間で形成され、炭素数2〜6個の直鎖または分岐鎖ア
ルキレン基(例えば、エチレン基、トリメチレン基、テ
トラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン
基、メチルエチレン基、メチルトリメチレン基)が挙げ
られ、そのアルキレン基のうち1つのメチレン基が−O
−、−S−または−NH−で置き換えられたアルキレン
基および2つのメチレン基が−O−、−S−または−N
H−で置き換えられたアルキレン基の具体例としては、
いずれも前記と同じものが挙げられる。また、これらの
うちの1つの炭素原子に置換している−Xn−Alkm−R
6も上記と同じものが例示される。
【0014】また、上記R1〜R5のうち隣接してアルキ
レン基を形成する以外の残りの基におけるアルキル基と
しては、炭素数1〜6個の直鎖または分岐鎖アルキル基
(例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基)が挙げられ、またハロゲ
ン原子としてはフッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げ
られる。
【0015】さらに、具体的な化合物として、(A)にお
ける環A・環B部分の部分構造の具体例としては、次の
ものが挙げられる。
【化11】 [式中、X、Alk、R6、mおよびnは前記に同じ]
【0016】また、(B)における環A・環B部分の部分
構造の具体例としては、次のものが挙げられる。
【化12】 [式中、R1、R2、R3、R4およびR5はアルキル基、
ハロゲン原子、または水素原子を意味し、X、Alk、R
6、mおよびnは前記に同じ]このうち、R1〜R5の好ま
しい組み合わせとして、次のものを挙げることができ
る。 (1)R1及びR2が結合してトリメチレン基、R3が3−
アミノプロピルオキシ基、R4及びR5が水素原子 (2)R1がピペラジノメチル基、R2及びR5が水素原
子、R3及びR4が結合してエチレンジオキシ基 (3)R1がアミノメチル基、R2及びR5が水素原子、R3
及びR4が結合してエチレンジオキシ基 (4)R1、R2、R4及びR5が水素原子、R3が3−アミ
ノプロピルオキシ基 (5)R1及びR2が結合してアミノ置換トリメチレン基、
3がメチル基、R4がフッ素原子、R5が水素原子 (6)R1、R3、R4及びR5が水素原子、R2がアミノ基
【0017】本発明における、カンプトテシン化合物
[I]とアミノ酸またはペプチドを介して結合される「カ
ルボキシル基を有する多糖類」とは、前記WO 94/
19376号に開示されている物質と同じものを含み、
本来的にその構造中にカルボキシル基を有する多糖類
(例えば、ヒアルロン酸、ペクチン酸、アルギン酸、コ
ンドロイチン、ヘパリンなど)と、本来的にカルボキシ
ル基を有さない多糖類(例えば、プルラン、デキストラ
ン、マンナン、キチン、マンノグルカン、キトサンな
ど)にカルボキシル基を導入したものを含む。このう
ち、多糖類としてはデキストランが特に好ましく、その
平均分子量は20,000〜400,000、とりわけ5
0,000〜150,000[ゲル浸透クロマトグラフィ
ー(GPC)法、新生化学実験講座第20巻第7頁]の範
囲であるのが好ましい。本来的にカルボキシル基を有さ
ない多糖類にカルボキシル基を導入したものは、そのカ
ルボキシル基を有さない多糖類の、一部もしくは全部の
水酸基の水素原子がカルボキシ−C1-4アルキル基で置
換されているものを意味する。また、本発明の「カルボ
キシル基を有する多糖類」には、本来的にカルボキシル
基を有さない多糖類をいったん還元剤で処理後、一部ま
たは全部の水酸基の水素原子をカルボキシ−C1-4アル
キル基で置換したものも含まれる。
【0018】上記多糖類の水酸基の水素原子と置換され
るカルボキシ−C1-4アルキル基のアルキル部分は直鎖
または分岐鎖のいずれであってもよい。カルボキシ−C
1-4アルキル基の好ましい例としては、カルボキシメチ
ル基、1−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピ
ル基、1−メチル−3−カルボキシプロピル基、2−メ
チル−3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチ
ル基などが挙げられ、特にカルボキシメチル基、1−カ
ルボキシエチル基が好ましい。本発明においては、カル
ボキシル基を有する多糖類がカルボキシメチル化された
デキストランまたはプルランであるものが好ましい。な
お、上記のカルボキシアルキル基を導入する場合、その
導入の程度は、糖残基一つあたりのカルボキシアルキル
基の数として定義される「置換度」によって表すことが
できる。すなわち、
【数1】 と表すことができる。なお、以下この置換度を、カルボ
キシアルキル基がカルボキシメチル基である場合には
「カルボキシメチル(CM)化度」という。多糖類がプル
ラン、デキストランまたはマンノグルカンの場合、全て
の水酸基が置換された場合には置換度は3であり、0.
3以上0.8以下が好ましい。多糖類がキチンである場
合、全ての水酸基が置換された場合には置換度は2であ
り、0.3以上0.8以下が好ましい。なお、多糖類が元
来カルボキシル基を有するものである場合を除き、多糖
類分子中に少なくとも1つのカルボキシアルキル基が存
在していることが必要である。従って、この意味で置換
度が0である化合物は本発明の多糖類から除かれる。こ
れらのカルボキシル基を有する多糖類は、WO 94/
19376号に記載の方法によって製造されうる。
【0019】カンプトテシン化合物[I]とカルボキシル
基を有する多糖類との結合に際して介在させるべきアミ
ノ酸としては、天然アミノ酸および合成アミノ酸(D−
アミノ酸、L−アミノ酸、これらの混合物を含む)のい
ずれも含み、また中性アミノ酸、塩基性アミノ酸および
酸性アミノ酸のいずれであってもよい。さらにα−アミ
ノ酸に限らず、β−アミノ酸、γ−アミノ酸、ε−アミ
ノ酸等も含まれる。具体例としては、グリシン、α−ア
ラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、セリン、スレオニン、システイン、メチオニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、フ
ェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファ
ン、プロリン、オキシプロリン、γ−アミノ酪酸、ε−
アミノカプロン酸等が挙げられる。
【0020】またペプチドとしては、上記アミノ酸から
導かれるペプチドのほか、鎖中の一部にアミノ酸以外の
化合物を含む場合も包含する。例えば、コハク酸のよう
なジカルボン酸、エチレンジアミンの様なジアミンある
いはエチレングリコールの様なジオールがペプチド鎖の
中にまたは末端に存在していてもよい。また、ペプチド
鎖の結合方向は、多糖類のカルボキシル基にN末端から
酸アミド結合によって結合しているのが通常であるが、
ペプチド鎖中塩基性アミノ酸(例えば、リジン)が存在す
る場合にはそのε−アミノ基を多糖類のカルボキシル基
と結合させ、α-アミノ基をペプチド鎖のC末端と結合
させることによってペプチド鎖の結合方向を逆転させて
もよい。このようなペプチドは2以上のアミノ酸がペプ
チド結合したもの、すなわちペプチド鎖2以上のもので
あって、好ましくは、ペプチド鎖2〜5のものである。
その具体的なペプチド鎖の例としては、例えば、−Gly
−Gly−LまたはD−Phe−Gly−、−Gly−Gly−、
−Gly−Gly−Gly−、−Gly−Gly−Gly−Gly−、
−Gly−Gly−Gly−Gly−Gly−、−LまたはD−P
he−Gly−、−LまたはD−Tyr−Gly−または−Lま
たはD−Leu−Gly−および鎖中にこの配列を含むペプ
チド鎖が挙げられる(ここで、これらペプチドおよびこ
れら配列を含むペプチド鎖のN末端側が多糖類のカルボ
キシル基に導入される)。これらペプチドのうち、−Gl
y−Gly−LまたはD−Phe−Gly−、−Gly−Gly
−、−Gly−Gly−Gly−、−Gly−Gly−Gly−Gly
−、−Gly−Gly−Gly−Gly−Gly−、−LまたはD
−Phe−Glyおよび−LまたはD−Leu−Gly−である
ものがより好ましく、−Gly−Gly−L−Phe−Gly
−、−Gly−Gly−、−Gly−Gly−Gly−、−Gly−
Gly−Gly−Gly−、−LまたはD−Phe−Gly−がと
りわけ好ましい。
【0021】本発明のカンプトテシン誘導体を製造する
には、通常、式[I]で示される化合物にアミノ酸または
ペプチドを結合させ、ついでこれにカルボキシル基を有
する多糖類を反応させて結合させる方法が採用される。
化合物[I]とアミノ酸またはペプチドとの反応により、
式[I]中R6が式:−NH2またはピペラジノ基のときは
アミノ酸またはペプチドのC末端カルボキシル基との間
で酸アミド結合され、またR6が−OHのときはエステ
ル結合される。この際、該酸アミド結合またはエステル
結合にあずからないアミノ酸またはペプチド中の他の官
能基、例えばN末端アミノ基また他のカルボキシル基等
は常法により保護しておくのが好ましい。そのような保
護基は一般にアミノ酸の保護に用いられているものであ
ればとくに制限されないが、例えばアミノ基の保護基と
してはt−ブトキシカルボニル基、p−メトキシベンジル
オキシカルボニル基などが、またカルボキシル基の保護
基としては低級アルキル基(例えばt−ブチル基)、ベン
ジル基などを挙げることができる。
【0022】上記酸アミド結合およびエステル結合の形
成は、常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶
媒中、縮合剤の存在下で行うことができる。溶媒として
は、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン等を、
縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボジイミド、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩等を用いるのが好ましい。
【0023】上記のようにして得られるアミノ酸または
ペプチドが結合したカンプトテシン化合物を、アミノ基
またはカルボキシル基が保護されている場合は、必要に
応じて、その保護基を常法により除去したのち、カルボ
キシル基を有する多糖類を反応させることにより目的と
するカンプトテシン誘導体が製造される。この反応によ
り、多糖類のカルボキシル基の一部または全部と、上記
カンプトテシン化合物[I]に結合したアミノ酸またはペ
プチドのN末端アミノ基とが酸アミド結合する。
【0024】カンプトテシン化合物[I]にアミノ酸また
はペプチドが結合したものとカルボキシル基を有する多
糖類との反応は、常法に従って行うことができ、例え
ば、適当な溶媒中、縮合剤の存在下で行うことができ
る。溶媒としては、水、エタノール、ジメチルホルムア
ミドまたはこれらから選択される混合溶媒、縮合剤とし
ては、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩、2−エチルオキシ−1−エチル
オキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン等を用い
るのが好ましい。
【0025】本発明のカンプトテシン誘導体において、
多糖類と薬効成分たるカンプトテシン化合物[I]との結
合割合は多糖類の種類によって適宜選択されるが、一般
的にカンプトテシン化合物[I]の含有率は以下の割合と
するのが好ましい。多糖類がプルラン、デキストラン、
キチン、マンノグルカンおよびN−アセチル−脱N−硫
酸ヘペリンの場合には0.1〜20重量%が好ましく、
2〜10重量%が特に好ましい。本発明において、カン
プトテシン誘導体の平均分子量(GPC法で測定)は、多
糖類がデキストランである場合は、例えば、30,00
0〜500,000、好ましくは60,000〜200,
000である。
【0026】なお、上記の方法で得られるカンプトテシ
ン誘導体は、所望により、その薬理的に許容される塩に
導くことができる。そのような塩としては、ナトリウム
塩、カリウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の塩、アルギニン塩、リジン塩の
ようなアミノ酸塩などが挙げられる。
【0027】本発明におけるカンプトテシン化合物[I]
は、公知化合物を含み(例えば、特開平1−27989
1号、特開平5−222048号、特開平6−8774
6号、特開平6−228141号、特表平4−5035
05号、特表平5−502017号等に記載)、公知の
方法で製造され、例えば、下記反応式1で示す方法で製
造される。
【化13】 [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記に同じ、R
1'、R2'、R3'、R4'およびR5'はそれらのいずれかに
含まれる置換基−Xn−Alkm−R6中のアミノ基、ピペ
ラジノ基またはヒドロキシ基が保護されている以外は、
それぞれR1、R2、R3、R4およびR5と同じである]
【0028】すなわち、アミノカルボニル化合物(1)を
公知物質のピラノインドリジン(2)(EP−02206
01−Aを参照)とフリードランダー縮合反応として知
られている方法(オルガニック・リアクションズ(Organ
ic Reactions)28,pp37〜202,John Wiley &
Sons. Inc. New York(1982)を参照)によって縮
合させ、ついで保護基を除去することにより目的とする
カンプトテシン化合物[I]を得る。
【0029】なお、上記の製法において、R1'〜R5'の
いずれかに含まれる式:−Xn−Alkm−R6基は、mが
1、nが1の場合には、該フリードランダー縮合反応後
に導入することもできる。すなわち、出発化合物(1)の
代わりに、該化合物(1)において対応する基が水酸基
(HO−)またはアミノ基(H2N−)である化合物を用
い、それを化合物(2)とフリードランダー縮合反応に付
し、ついで得られた縮合生成物に、式:R6'−Alkm
OH(R6'は保護されたアミノ基、ピペラジノ基または
ヒドロキシ基、Alkおよびmは前記に同じ)で示される保
護されたアミノアルカノールまたはヒドロキシアルカノ
ールまたはそれらの反応性誘導体(例えば、保護された
アミノアルキルハライド、保護されたヒドロキシアルキ
ルハライド)を作用させ、ついで保護基を除去すること
により所望の化合物[I]を得る。
【0030】上記の方法において用いられる出発化合物
(1)は、例えば、下記反応式2に示される方法で製造さ
れる。
【化14】 [式中、R1'、R2'、R3'、R4'およびR5'は前記に同
じ]
【0031】すなわち、ヒドロキシ化合物(a)を酸化
剤、例えば、ピリジニウムジクロメートで処理して、ケ
トン化合物(b)とし、ついでこれを適当な触媒、例え
ば、Pd−Cの存在下に接触還元することにより、化合
物(1)を得る。
【0032】また、上記ヒドロキシ化合物(a)におい
て、R1'、R2'、R3'、R4'およびR5'のいずれかに含
まれる−Xn−Alkm−R6はmが1、nが1の場合には、
対応する基が水酸基(HO−)またはアミノ基(H2N−)
である化合物と一般式:
【化15】 [式中、AlkおよびR6は前記に同じ]で示される化合物
またはその反応性誘導体(例えば、置換アルキルハライ
ド)と反応させることにより、製造することができる。
【0033】本発明のカンプトテシン誘導体またはその
薬理的に許容しうる塩は、各種腫瘍に対し、優れた抗腫
瘍作用を示し、とりわけ、固形腫瘍[例えば、肺癌、子
宮癌、卵巣癌、乳癌、消化器癌(大腸癌、胃癌等)]に対
して優れた治療効果を有する。
【0034】本発明のカンプトテシン誘導体またはその
薬理的に許容しうる塩は、非経口的(例えば、静脈注射)
に投与するのが好ましく、通常、液剤(例えば、溶液、
懸濁液、エマルジョン)として用いられる。
【0035】本発明の目的物の投与量は、投与方法、患
者の年令、体重、状態等によっても異なるが、通常、1
日あたり、カンプトテシン化合物[I](R6が式:−NH
2である場合には塩酸塩、式:
【化16】 である場合には塩酸塩または二塩酸塩)に換算して、0.
02〜50mg/kg、とりわけ0.1〜10mg/kgとなる
ような範囲で投与するのが好ましい。
【0036】
【実施例】本発明の化合物およびその製法を以下の実施
例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されない。
【0037】実施例1 下記式で表されるカンプトテシン誘導体の合成
【化17】 [CM−Dextran・Naはカルボキシメチルデキストラン
・ナトリウム塩を表す] (1)3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノール
の合成 3−アミノプロパノール6.0gを塩化メチレン50mlに
溶解し、氷冷撹拌下にて、ジ−t−ブチルジカルボネー
ト18.3gを滴下する。室温下12時間撹拌後、反応混
合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より分離精製して、無色油状の標記化合物13.98gを
得る。
【0038】収率:99.9% IR(neat):νmax cm-1=3380,1790 Mass:m/z=176([M+H]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.45(9
H,s),1.62−1.72(2H,m),3.0(1H,brs),
3.29(2H,dd,J=12Hzおよび6Hz),3.66(2
H,dd,J=12Hzおよび6Hz),4.80(1H,brs)
【0039】(2)3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
プロピル トシレートの合成 3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロパノール10.
0gを塩化メチレン100mlに溶解し、氷冷撹拌下にて
トリエチルアミン8.66gおよびトシルクロリド16.
3gを加え、反応混合物を室温下一晩撹拌する。反応混
合物を濃縮し、残渣を水−酢酸エチルに溶解後、有機層
を分離し、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥する。溶媒を留去後、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにより分離精製して、淡黄色油状の標記化合物1
5.37gを得る。
【0040】収率:82% IR(neat):νmax cm-1=3400,3340,1700 Mass:m/z=352([M+Na]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.42(9H,
s),1.78−1.90(2H,m),2.45(3H,s),3.1
1−3.22(2H,m),4.09(2H,t,J=6Hz),4.
5−4.65(1H,m),7.36(2H,d,J=8Hz),7.
77−7.83(2H,m)
【0041】(3)5−[3'−(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)プロピルオキシ]−1−ヒドロキシ−8−ニトロ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレンの合成 1,5−ジヒドロキシ−8−ニトロ−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン2.0g(J.Med.Chem.,1973,
16(3),254)を乾燥DMF80mlに溶解し、炭酸
カリウム2当量、ヨウ化ナトリウム1.4当量および3
−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル トシレート
1.4当量を加える。反応混合物を50℃にて24時間
撹拌後、酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄後、硫酸
ナトリウム上で乾燥する。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分離精製して、淡黄色無定型粉末状の
標記化合物3.05gを得る。
【0042】収率:87% IR(neat):νmax cm-1=3360,1695 Mass:m/z=384([M+NH4]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.36(9H,
s),1.57−1.90(6H,m),2.52−2.71(2H,
m),3.11(2H,q,J=6Hz),4.07(2H,t,J=6
Hz),5.12−5.17(2H,m),6.89(1H,t,J=
5.5Hz),6.96(1H,d,J=9Hz),7.68(1H,
d,J=9Hz)
【0043】(4)5−[3'−(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)プロピルオキシ]−8−ニトロ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−1−オンの合成 5−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピルオ
キシ]−1−ヒドロキシ−8−ニトロ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン2.46gを乾燥塩化メチレン11
0mlに溶解し、モレキュラーシーブス3A(molecular s
hieves 3A)6.73gおよびピリジニウムジクロロクロ
メート1.5当量を加え、加熱還流する。反応終了後、
反応混合物にエーテルを加えて希釈し、不溶物をセライ
トで濾過して除き、濾液を濃縮、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにより分離精製して無色粉末状の標記化
合物1.87gを得る。
【0044】融点:76〜77℃ 収率:76% IR(Melt):νmax cm-1=3550,1700 Mass:m/z=382([M+NH4]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),2.02−2.20(4H,m),2.68−2.73(2H,
m),2.92(2H,t,J=6Hz),3.36(2H,q,J=
6.5Hz),4.12(2H,t,J=6Hz),4.78(1H,b
rs),6.95(1H,d,J=9Hz),7.39(1H,d,J=
9Hz)
【0045】(5)8−アミノ−5−[3'−(t−ブトキシ
カルボニルアミノ)プロピルオキシ]−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−1−オンの合成 5−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピルオ
キシ]−8−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−1−オン3.55gをエタノール160mlに溶解
し、10%Pd−C420mgを加え、水素雰囲気下、1.
5時間撹拌する。触媒を濾過して除き、濾液を濃縮し、
残渣をシリカゲルガラムクロマトグラフィーにより分離
精製して黄色油状の標記化合物3.56gを得る。
【0046】融点:112〜115℃ 収率:83% IR(Nujol):νmax cm-1=3440,3340,170
0,1650 Mass:m/z=335([M+H]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.45(9H,
s),1.92−2.67(4H,m),2.61(2H,t,J=6
Hz),2.87(2H,t,J=6Hz),3.35(2H,q,J=
6.5Hz),3.94(2H,t,J=6Hz),4.85(1H,b
rs),6.10(2H,brs),6.48(1H,d,J=9Hz),
6.94(1H,d,J=9Hz)
【0047】(6)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル
アミノ)プロピルオキシ]−7,9−トリメチレン−(20
S)−カンプトテシンの合成 8−アミノ−5−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ)プロピルオキシ]−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−1−オン2.03gをエタノール85mlに溶解
し、(4S)−7,8−ジヒドロ−4−エチル−4−ヒド
ロキシ−1H−ピラノ[3,4−f]インドリジン−3,6,
10(4H)−トリオン800mgおよびp−トルエンスル
ホン酸58mgを加え、17時間加熱還流する。反応終了
後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにより分離精製して淡黄色粉末状の標
記化合物850mgを得る。
【0048】融点:225〜227℃(分解) 収率:50% IR(Nujol):νmax cm-1=3440,3325,175
0,1740,1655,1620 Mass:m/z=562([M+H]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.03(3H,
t,J=7.5Hz),1.45(9H,s),1.82−2.18
(6H,m),3.06−3.13(4H,m),3.41(2H,q,
J=6Hz),3.79(1H,s),4.24(2H,t,J=6H
z),4.9(1H,br),5.16(2H,s),5.30(1H,d,
J=16Hz),5.75(1H,d,J=16Hz),7.51
(1H,d,J=9Hz),7.61(1H,s),8.06(1H,d,
J=9Hz)
【0049】(7)10−(3'−アミノプロピルオキシ)
−7,9−トリメチレン−(20S)−カンプトテシン塩
酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル
オキシ]−7,9−トリメチレン−(20S)−カンプトテ
シン836mgをジオキサン30mlに懸濁し、氷冷下撹拌
しながら18%塩酸−ジオキサン15mlを滴下する。反
応混合物を室温下撹拌し、反応終了後、イソプロピルエ
ーテルを加え、撹拌する。析出する粉末を濾取し、エー
テル洗浄後、減圧乾燥し得られた黄色粉末を水に溶解
し、凍結乾燥して黄色粉末状の標記化合物620mgを得
る。
【0050】融点:194℃以上(分解) 収率:84% IR(Nujol):νmax cm-1=1740,1655 Mass:m/z=462([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.81−1.94(2H,m),1.
97−2.15(4H,m),3.01−3.14(6H,m),4.
28(2H,t,J=6Hz),5.23(2H,s),5.43(2
H,s),7.28(1H,s),7.71(1H,d,J=9.5H
z),7.95−8.08(3H,brs),8.03(1H,d,J=
9.5Hz)
【0051】(8)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル
グリシルグリシル−L−フェニルアラニルグリシルアミ
ノ)プロピルオキシ]−7,9−トリメチレン−(20S)
−カンプトテシンの合成 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7,9−トリメチ
レン−(20S)−カンプトテシン塩酸塩158mgとジイ
ソプロピルエチルアミン49mgを撹拌下、DMF5mlに
溶解し、これにt−ブトキシカルボニル−グリシルグリ
シル−L−フェニルアラニルグリシン278mgおよびN
−ヒドロキシスクシンイミド143mgを乾燥DMF8ml
に溶解した溶液を加えて、さらに氷冷下撹拌しながら1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩183mgを加え、16時間室温下撹拌す
る。反応終了後、溶媒を留去し、得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製して、淡
黄色粉末状の標記化合物285mgを得る。
【0052】収率:定量的収率 IR(Nujol):νmax cm-1=3290,1660 Mass:m/z=880([M+H]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.02(3H,
t,J=7.5Hz),1.43(9H,s),1.85−1.94
(2H,m),2.02−2.10(4H,m),2.97−3.05
(5H,m),3.23(1H,dd,J=14Hzおよび5Hz),
3.49(2H,q,J=6.5Hz),3.60−3.80(6
H,m),4.20(1H,t,J=6Hz),4.50−4.56
(1H,m),5.11(2H,s),5.29(1H,d,J=16.
5Hz),5.71(1H,d,J=16.5Hz),5.85(1
H,brt),7.08(1H,m),7.18−7.27(5H,m),
7.45(1H,d,J=7Hz),7.52(1H,d,J=9.5
Hz),7.58(1H,s),7.71(1H,m),7.99(1H,
d,J=9.5Hz)
【0053】(9)10−[3'−(グリシルグリシル−L
−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロピルオキシ]
−7,9−トリメチレン−(20S)−カンプトテシン塩
酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニルグリシルグリシル
−L−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロピルオキ
シ]−7,9−トリメチレン−(20S)−カンプトテシン
273mgをジオキサン10mlに溶解し、氷冷下撹拌しな
がら18%塩酸−ジオキサン15mlを滴下する。反応混
合物を室温下撹拌し、反応終了後イソプロピルエーテル
を加え、撹拌、析出する粉末を濾取する。得られた粉末
をエーテル洗浄後、減圧乾燥し、得られた黄色粉末を水
に溶解後、凍結乾燥して黄色粉末状の標記化合物210
mgを得る。
【0054】融点:174℃以上(分解) 収率:83% IR(Nujol):νmax cm-1=3190,1745,165
0 Mass:m/z=780([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.89
(3H,t,J=7Hz),1.26−1.32(2H,m),1.8
6−2.04(6H,m),2.79(1H,dd,J=14Hzお
よび10Hz),2.98−3.05(5H,m),3.28−3.
36(2H,m),3.54−3.88(6H,m),4.20(2
H,t,J=6Hz),4.45−4.54(1H,m),5.19
(2H,s),5.43(2H,s),7.11−7.27(5H,m),
7.35(1H,s),7.71(1H,t,J=9.5Hz),7.9
7(1H,t,J=5.5Hz),8.03(1H,d,J=9.5H
z),8.19(3H,br),8.35(1H,t,J=6Hz),8.
43(1H,d,J=8Hz),8.65(1H,t,J=5.5H
z)
【0055】以上の合成により得た、アミノ基を有する
カンプトテシン化合物をカルボキシメチルデキストラン
(以下、CM−デキストラン)などカルボキシル基を持つ
水溶性高分子と縮合することによりカンプトテシン誘導
体へ導くことができる。縮合反応は水溶性カルボジイミ
ド(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド塩酸塩、2−エトキシ−1−エトキシカル
ボニル−1,2−ジヒドロキノリン)等の縮合剤の存在下
にて水または水−有機溶媒混合溶媒中にて行うことがで
きる。
【0056】(10)カンプトテシン誘導体の調製 CM−デキストラン・ナトリウム塩500mg(CM化度
=0.5)を水20mlに溶解し、10℃以下にて撹拌しな
がら10−[3'−(グリシルグリシル−L−フェニルア
ラニルグリシルアミノ)プロピルオキシ]−7,9−トリ
メチレン−(20S)−カンプトテシン塩酸塩50mgを加
える。1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩1.5gを加え、その間反応液のp
Hを0.1N塩酸を用いて6.5〜7.0に保つ。10℃
以下にて撹拌しながら2時間反応後、0.1N水酸化ナ
トリウムを用いてpHを9に調整する。反応混合物をイ
オン交換カラムクロマトグラフィー(BioRadAGMP
−50、30ml、Na型)で精製し、目的物を含む分画3
0mlに3M食塩水1.2mlを加え、エタノール150ml
中に注ぐ。沈殿を遠心分離し、水20mlを加え濾過す
る。濾液に3M食塩水0.4mlを加え、エタノール80m
lに撹拌下加えて、沈殿生成させる。沈殿を遠心分離し
て集め、溶媒洗浄後、減圧乾燥して前記化13で示され
るカンプトテシン誘導体415mgを得る。380nmにお
ける吸収により求めた薬物(1−(7)で得られる化合
物;10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7,9−トリ
メチレン−(20S)−カンプトテシン塩酸塩)含量は4.
4%である。ゲル浸透カラムクロマトグラフィー(GP
C)による分析の結果、求められる平均分子量は160,
000、多分散度Mw/Mnは1.57である(GPC分析
条件:G4000SWXL(東ソー社製)、0.2Mリン
酸緩衝液(pH7.0))。
【0057】実施例2 下記式で表されるカンプトテシン誘導体の合成
【化18】 (1)7−(4'−(t−ブトキシカルボニルグリシルグリシ
ル−L−フェニルアラニルグリシル)ピペラジノ)メチル
−10,11−エチレンジオキシ−(20S)−カンプト
テシンの合成 実施例1−(8)と同様にして7−ピペラジノメチル−1
0,11−エチレンジオキシ−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩450mgとt−ブトキシカルボニル−グリシル
グリシル−L−フェニルアラニルグリシン2当量より黄
色粉末状の標記化合物518mgを得る。
【0058】収率:74% IR(Nujol):νmax cm-1=3280,1750,165
5 Mass:m/z=923([M+H]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.89
(3H,t,J=7.5Hz),1.37(9H,s),1.85−2.
1(2H,m),2.3−2.6(4H,m),2.75(1H,dd,J
=14Hzおよび10Hz),3.05(1H,dd,J=14H
zおよび4.5Hz),3.3−3.6(6H,m),3.58(1
H,dd,J=21Hzおよび5.5Hz),3.74(1H,dd,
J=17Hzおよび5.5Hz),3.9−4.1(4H,m),
4.44(4H,s),4.58(1H,m),5.24(2H,s),
5.42(2H,s),6.50(1H,s),6.97(1H,t,J
=6Hz),7.1−7.3(6H,m),7.55(1H,s),7.
77(1H,s),7.8−7.9(1H,br),8.05−8.2
(2H,m)
【0059】(2)7−(4'−(グリシルグリシル−L−
フェニルアラニルグリシル)ピペラジノ)メチル−10,
11−エチレンジオキシ−(20S)−カンプトテシン塩
酸塩の合成 実施例1−(9)と同様にして、7−(4'−(t−ブトキシ
カルボニルグリシルグリシル−L−フェニルアラニルグ
リシル)ピペラジノ)メチル−10,11−エチレンジオ
キシ−(20S)−カンプトテシン478mgより黄色粉末
状の標記化合物409mgを得る。
【0060】融点:237−239℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3250,1745,165
5 Mass:m/z=823([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.8-1.99(2H,m),2.79(1
H,dd,J=14Hzおよび10Hz),3.07(1H,dd,J
=14Hzおよび4Hz),3.1−4.3(16H,m),4.4
7(4H,s),4.55−4.70(1H,m),5.44(2H,
s),5.67(2H,s),7.15−7.32(6H,m),7.6
5(1H,s),8.05(1H,s),8.05−8.20(3H,b
r),8.29(1H,br),8.39(1H,d,J=8.5Hz),
8.57(1H,t,J=5.5Hz)
【0061】(3)カンプトテシン誘導体の調製 実施例1−(10)と同様にして、CM−デキストラン・
ナトリウム塩(CM化度=0.5)1.2gと7−(4'−(グ
リシルグリシル−L−フェニルアラニルグリシル)ピペ
ラジノ)メチル−10,11−エチレンジオキシ−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩168mgより淡黄色粉末状
の前記化14で示されるカンプトテシン誘導体798mg
を得る。380nmにおける吸収により求めた薬物(7−
ピペラジノメチル−10,11−エチレンジオキシ−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩)含量は1.1%である。
ゲル浸透カラムクロマトグラフィー(GPC)により分析
の結果、求められる平均分子量は169,000、多分
散度Mw/Mnは1.32である(GPC分析条件:G40
00SWXL(東ソー社製)、0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0))。
【0062】実施例3 下記式で表されるカンプトテシン誘導体の合成
【化19】 (1)7−N−(t−ブトキシカルボニルグリシルグリシル
−L−フェニルアラニルグリシル)アミノメチル−10,
11−エチレンジオキシ−(20S)−カンプトテシンの
合成 実施例1−(8)と同様にして7−アミノメチル−10,
11−エチレンジオキシ−(20S)−カンプトテシン塩
酸塩222mgとt−ブトキシカルボニルグリシルグリシ
ル−L−フェニルアラニルグリシン2当量より黄色粉末
状の標記化合物232mgを得る。
【0063】収率:58% IR(Nujol):νmax cm-1=3285,1750,165
0 Mass:m/z=854([M+H]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.35(9H,s),1.78−1.
94(2H,m),2.74(1H,dd,J=14Hzおよび10
Hz),2.99(1H,dd,J=14Hzおよび4.5Hz),
3.4−3.8(4H,m),4.34−4.50(1H,m),4.
42(4H,s),4.66−4.82(2H,m),5.42(4
H,brs),6.50(1H,s),6.98(1H,t,J=6Hz),
7.12−7.28(5H,m),7.26(1H,s),7.56
(1H,s),7.80(1H,s),7.91(1H,br),8.14
(1H,d,J=7.5Hz),8.32(2H,t,J=7.5H
z),8.58(1H,m)
【0064】(2)7−N−(グリシルグリシル−L−
フェニルアラニルグリシル)アミノメチル−10,11−
エチレンジオキシ−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 実施例1−(9)と同様にして、7−N−(t−ブトキシカ
ルボニルグリシルグリシル−L−フェニルアラニルグリ
シル)アミノメチル−10,11−エチレンジオキシ−
(20S)−カンプトテシン203mgより黄色粉末状の標
記化合物164mgを得る。
【0065】融点:>211℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3220,1745,165
5 Mass:m/z=754([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.80−1.93(2H,m),2.7
7(1H,dd,J=14Hzおよび10Hz),3.00(1H,d
d,J=14Hzおよび4Hz),3.6−4.55(7H,m),
4.42(4H,s),4.65−4.85(2H,m),5.42
(2H,s),5.45(2H,s),7.13−7.26(5H,m),
7.27(1H,s),7.57(1H,s),7.83(1H,s),
8.03−8.16(3H,br),8.34−8.40(2H,
m),8.54(1H,br),8.73(2H,br)
【0066】(3)カンプトテシン誘導体の調製 CM−デキストラン・ナトリウム塩(CM化度=0.5)
772mgを水50mlに溶解し、DMF25mlを加える。
氷冷下撹拌し、7−(N−(グリシルグリシル−L−フェ
ニルアラニルグリシル)アミノメチル)−10,11−エ
チレンジオキシ−(20S)−カンプトテシン塩酸塩10
6mgおよび2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−
1,2−ジヒドロキノン1.57gを加える。一夜反応
後、反応混合物をエタノール450mlに加えて沈殿生成
し、実施例1−(10)と同様に処理して、淡黄色粉末状
の前記化15で示されるカンプトテシン誘導体545mg
を得る。375nmにおける吸収により求めた薬物(7−
アミノメチル−10,11−エチレンジオキシ−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩)含量は5.5%である。ゲ
ル浸透カラムクロマトグラフィー(GPC)により分析の
結果、求められる平均分子量は165,000、多分散
度Mw/Mnは1.40である(GPC分析条件:G400
0SWXL(東ソー社製)、0.2Mリン酸緩衝液(pH
7.0))。
【0067】実施例4 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−(20S)−カン
プトテシン塩酸塩の合成 (1)5−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピ
ルオキシ]−2−ニトロベンズアルデヒド ジメチルアセ
タールの合成 5−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド ジメチ
ルアセタール3.0gを乾燥ジメチルホルムアミド50ml
に溶解し、ヨウ化ナトリウム3.15gおよび炭酸カリウ
ム1.93g並びに3−(t−ブトキシカルボニルアミノ)
プロピル トシレート6.95gを加える。50℃にて3
時間撹拌後、室温に戻して酢酸エチルを加える。抽出液
を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥する。
溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製して、淡黄色油状の標記化合物5.22g
を定量的に得る。 IR(Neat):νmax cm-1=3360,1710 Mass:m/z=393([M+Na]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),2.02(2H,quint.,J=6Hz),3.33(2H,dd,
J=13Hzおよび6Hz),3.44(6H,s),4.11(2
H,t,J=6Hz),4.7(1H,brs),6.01(1H,s),
6.90(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),7.29(1
H,d,J=3Hz),7.97(1H,d,J=9Hz)
【0068】(2)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル
アミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシンの
合成 5−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピルオ
キシ]−2−ニトロベンズアルデヒド ジメチルアセター
ル1270mgをエタノール20mlに溶解し、10%パラ
ジウム−炭素120mgを加えて、水素雰囲気下で1.5
時間撹拌する。反応混合物から触媒を濾過して除き、濾
液に(4S)−7,8−ジヒドロ−4−エチル−4−ヒド
ロキシ−1H−ピラノ[3,4−f]インドリジン−3,6,
10(4H)−トリオン300mgおよびp−トルエンスル
ホン酸22mgを加えて一夜室温にて撹拌する。反応混合
物から溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで分離精製して、淡黄色粉末状の標記化合物
204mgを得る。
【0069】融点:223−224℃(分解) 収率:34% IR(Nujol):νmax cm-1=3360,1750,1690 Mass:m/z=522([M+H]+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.03(3H,
t,J=7.5Hz),1.46(9H,s),1.8−2.0(2H,
m),2.08(1H,dd,J=12.5Hzおよび6.5Hz),
2.10(1H,dd,J=12.5Hzおよび6Hz),3.40
(2H,q,J=6.5Hz),4.18(2H,t,J=6Hz),
4.82(1H,brs),5.24(2H,s),5.29(1H,d,
J=16Hz),5.73(1H,d,J=16Hz),7.12
(1H,d,J=3Hz),7.43(1H,dd,J=9Hzおよび
3Hz),7.61(1H,s),8.09(1H,d,J=9Hz),
8.20(1H,d,J=9Hz)
【0070】(3)10−(3'−アミノプロピルオキシ)
−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニルアミノ)プロピル
オキシ]−(20S)−カンプトテシン352mgを乾燥ジ
オキサン−エタノール(7ml−1ml)に溶解し、氷冷撹拌
下、この溶液に19%塩酸−ジオキサン5mlを加える。
反応混合物を室温で撹拌後、さらにイソプロピルエーテ
ル10mlを加え、析出する粉末を濾取後、洗浄して、黄
色粉末状の標記化合物339mgを得る。
【0071】融点:214−218℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3470,3280,174
5 Mass:m/z=422([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.89
(3H,t,J=7.5Hz),1.80−1.95(2H,m),2.
10−2.22(2H,m),2.96−3.10(2H,m),4.
27(2H,t,J=6Hz),5.25(2H,s),5.42(2
H,s),7.29(1H,s),7.49−7.55(2H,m),8.
08(1H,d,J=10Hz),8.19(3H,brs),8.54
(1H,s)
【0072】実施例5 10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フェニルアラ
ニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カ
ンプトテシン塩酸塩の合成 (1)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−
グリシル−L−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロ
ピルオキシ]−(20S)−カンプトテシンの合成10−
(3'−アミノプロピルオキシ)−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩325mgを乾燥ジメチルホルムアミド10ml
に溶解し、氷冷撹拌下、この溶液に4当量のN−ヒドロ
キシコハク酸イミド、2当量のジイソプロピルエチルア
ミン、2当量のN−t−ブトキシカルボニル−グリシル
−グリシル−L−フェニルアラニルグリシンおよび4当
量の1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル
カルボジイミド塩酸塩を加える。反応混合物を室温で一
晩撹拌後溶媒を留去する。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで分離精製して、黄色粉末状の標記化合
物597mgを定量的に得る。
【0073】IR(Nujol):νmax cm-1=3280,17
50,1660 Mass:m/z=840([M+H]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.36(9H,s),1.8−2.04
(4H,m),2.72−2.84(1H,m),3.00−3.12
(1H,m),3.24−3.36(2H,m),3.50−3.80
(6H,m),4.18(2H,t,J=6Hz),4.44−4.5
4(1H,m),5.24(2H,s),5.42(2H,s),6.50
(1H,s),6.99(1H,t,J=6Hz),7.12−7.2
7(5H,m),7.28(1H,s),7.48−7.55(1H,
m),7.50(1H,s),7.88−7.96(1H,m),8.0
7(1H,d,J=9Hz),8.12−8.36(2H,m),8.
51(1H,s)
【0074】(2)10−[3'−(グリシル−グリシル−
L−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロピルオキシ]
−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 10−(3'−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリ
シル−L−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロピル
オキシ)−(20S)−カンプトテシン580mgより実施
例4−(3)と同様に処理して、黄色粉末状の標記化合物
438mgを得る。
【0075】収率:82% 融点:194−199℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3190,1745,165
0 Mass:m/z=740([M−Cl]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.80−2.03(4H,m),2.7
9(1H,dd,J=14Hzおよび10Hz),3.05(1H,d
d,J=14Hzおよび5Hz),3.2−3.5(2H,m),3.
52−3.62(2H,m),3.62−3.83(4H,m),4.
19(2H,t,J=6Hz),4.48−4.58(1H,m),
5.25(2H,s),5.42(2H,s),6.5(1H,brs),
7.13−7.26(5H,m),7.28(1H,s),7.49−
7.55(1H,m),7.50(1H,s,J=9.5Hz),7.9
3(1H,t,J=6Hz),8.0−8.14(4H,m),8.3
2−8.41(2H,m),8.51(1H,s),8.56(1H,
t,J=5.5Hz)
【0076】実施例6 下記式で表されるカンプトテシン誘導体の合成
【化20】 CM−デキストラン・ナトリウム塩(CM化度=0.5)
513mgを水50mlに溶解し、内温10℃以下に保ちな
がら、10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フェニ
ルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩77mgおよび1−(3−ジメ
チルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸
塩1.54gを加える。内温10℃以下、pHを0.2N塩
酸を用いて6.0〜6.5に保ちながら、2時間撹拌す
る。反応混合物をイオン交換カラムクロマトグラフィー
(BioRadAGMP−50、30ml、Na型)で精製し
て、目的物を含む分画を濾過後、濾液にエタノールを加
えて沈澱を分取し、洗浄後、減圧乾燥して淡黄色粉末状
複合体492mgを得る。380nmにおける吸収により求
めた薬物(10−(3'−アミノプロピルオキシ)−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩)含量は2.8%である。ゲ
ル濾過カラムクロマトグラフィー(GPC)による分析の
結果、求められる平均分子量は179,000、多分散
度Mw/Mnは1.42である(GPC分析条件:G400
0SWXL(東ソー社製)、0.2Mリン酸緩衝液(pH=
7.0))。
【0077】実施例7 下記式で表されるカンプトテシン誘導体の合成
【化21】 (1)(9S)−1−(t−ブトキシカルボニルグリシルグリ
シル−L−フェニルアラニルグルシルアミノ)−9−エ
チル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキ
シ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[de]ピラノ[3',
4':6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−10,1
3[9H,15H]−ジオンの合成 実施例1−(8)と同様にして、(9S)−1−アミノ−9
−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒド
ロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[de]ピラノ
[3',4':6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−1
0,13(9H,15H)−ジオン塩酸塩166mgと、2当
量のt−ブトキシカルボニルグリシルグリシル−L−フ
ェニルアラニルグリシンより淡黄色不定形固体の標記化
合物247mgを得る。
【0078】収率:82% IR(Nujol):νmax cm-1=3290,1710,165
5 Mass:m/z=854([M+H]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.87
(3H,t,J=7Hz),1.37(9H,s),1.8−1.95
(2H,m),2.05−2.3(1H,m),2.42(3H,s),
2.5−2.85(2H,m),2.9−3.1(1H,m),3.1
5−3.4(2H,m),3.5−3.8(6H,m),4.4−4.
55(1H,m),5.26(2H,s),5.42(2H,s),5.5
5−5.65(1H,m),6.53(1H,s),6.99(1H,
t,J=5Hz),7.1-7.3(5H,m),7.32(1H,s),7.
81(1H,d,J=11Hz),7.8−7.95(1H,m),
8.1−8.2(1H,m),8.3−8.4(1H,m),8.4−
8.5(1H,m)
【0079】(2)(9S)−1−(グリシルグリシル−L
−フェニルアラニルグルシルアミノ)−9−エチル−5
−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−4−
メチル−1H,12H−ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,
7]インドリジノ[1,2−b]キノリン−10,13[9H,
15H]−ジオンの合成 実施例1−(9)と同様にして、上記(1)で得る化合物2
20mgより、淡黄色粉末状のの標記化合物193mgを得
る。 融点:>165℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3350,1745,166
0,1615 Mass:m/z=754([M−Cl+H]+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.87
(3H,t,J=7Hz),1.80−1.94(2H,m),2.0
8−2.27(2H,m),2.41(3H,s),2.77(1H,d
d,J=13Hz,9Hz),3.01(1H,dd,J=13Hz,
5Hz),3.15−3.28(2H,m),3.5−3.91(6
H,m),4.45−4.56(1H,m),5.25(2H,s),5.
41(1H,d,J=13Hz),5.42(1H,d,J=13H
z),5.57(1H,m),7.12−7.30(5H,m),7.3
2(1H,s),7.80(1H,d,J=11Hz),8.0−8.
2(3H,br),8.32(1H,d,J=7Hz),8.43(1
H,t,J=5.5Hz),8.50−8.62(2H,m)
【0080】(3)カンプトテシン誘導体の調製 CM−デキストラン・ナトリウム塩(CM化度=0.6
5)2000mgと上記(2)で得る化合物170mgを用
いて、実施例3−(3)と同様に処理し、淡黄色粉末状の
所望のカンプトテシン誘導体1803mgを得る。37
6nmにおける吸収により求めた薬物((9S)−1−アミ
ノ−9−エチル−5−フルオロ−2,3−ジヒドロ−9
−ヒドロキシ−4−メチル−1H,12H−ベンゾ[de]
ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2−b]キノリ
ン−10,13[9H,15H]−ジオン塩酸塩)含量は3.
0%である。ゲル濾過カラムクロマトグラフィー(GP
C)による分析の結果、求められる平均分子量は187,
000、多分散度Mw/Mnは1.54である(GPC分析
条件:G4000SWXL(東ソー社製)、0.2Mリン
酸緩衝液(pH=7.0))。
【0081】実施例8〜24 前記実施例1−6と同様にして下記表1記載の化合物を
得る。
【表1】 [CM−Pullulan・Naはカルボキシメチルプルラン・
ナトリウム塩を表す]
【0082】実施例25〜41 前記実施例1−6と同様にして下記表2記載の化合物を
得る。
【表2】
【0083】実施例42〜59 前記実施例1−6と同様にして下記表3記載の化合物を
得る。
【表3】
【0084】実施例60〜76 前記実施例1−6と同様にして下記表4記載の化合物を
得る。
【表4】
【0085】実施例77〜93 前記実施例1−6と同様にして下記表5記載の化合物を
得る。
【表5】
【0086】実施例94〜110 前記実施例1−6と同様にして下記表6記載の化合物を
得る。
【表6】
【0087】参考例1 (1)デキストラン[ファルマシア社製、Dextran T−
110、平均分子量:100,000(GPC)法]29g
を水290mlに溶解する。この溶液に0〜5℃で水素化
ホウ素ナトリウム1.45gを加え、5℃で1夜撹拌す
る。反応混合物に酢酸を滴下してpH5とし、室温で更
に3時間撹拌する。2N水酸化ナトリウムでpH7に調
整し、激しく撹拌しながら、エタノール1.2リットル
を加える。静置して不溶物を沈殿させたのち、デカンテ
ーションにより上澄みを除去し、残渣を遠心分離する。
残渣を水0.5リットルに溶解して凍結乾燥し、白色粉
末26.3gを得る。 (2)上記(1)で得られる白色粉末50gを水500mlに
溶解し、この溶液に氷冷下で水酸化ナトリウム200g
を加え、30分間撹拌する。反応混合物を室温に戻した
後、モノクロロ酢酸(110g)の水(150ml)溶液を滴
下し、40℃で18時間撹拌する。反応混合物を10℃
以下に冷却し、酢酸でpH8〜9に調整する。反応混合
物を激しく撹拌しながら、メタノール8リットルを加
え、不溶物を沈殿させる。不溶物を濾取し、純水5リッ
トルに溶解し、限外濾過で脱塩する。得られた溶液を減
圧濃縮し、濃縮液を濾過後、エタノールを加え、析出沈
殿物を濾取し、水性エタノール、アセトンで洗浄後、室
温および50℃で減圧乾燥することにより、カルボキシ
メチルデキストラン(CM−デキストラン)ナトリウム塩
[カルボキシメチル化度(中和滴定法):0.5]50.2g
を得る。
【0088】参考例2 モノクロロ酢酸の使用量を変え、参考例1と同様に実施
することにより、カルボキシメチル化度が0.65のC
M−デキストラン・ナトリウム塩を得る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 491/22 C07D 491/22 C08B 37/02 C08B 37/02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、R1〜R5は(A)R1〜R5のうち、隣接する2つ
    が互いに結合してアルキレン基を形成しているか、また
    は、2つとも水素原子であり、残りのR1〜R5のうち1
    つが−Xn−Alkm−R6であり、他の2つが水素原子、
    アルキル基またはハロゲン原子であるか、あるいは(B)
    1〜R5のうち、隣接する2つが互いに結合してアルキ
    レン基を形成し、そのアルキレン基のいずれかの炭素原
    子に−Xn−Alkm−R6が置換しており、R1〜R5の残
    りの3つが水素原子、アルキル基またはハロゲン原子で
    あることを表し、(A)および(B)におけるアルキレン基
    中の1つまたは2つのメチレン基は−O−、−S−また
    は−NH−で置き換えられていてもよく、Xは−O−ま
    たは−NH−であり、Alkはアルキレン基であり、R6
    は−NH2、 【化2】 または−OHであり、mおよびnは共に0または1である
    か、mが1、nが0である]で示される化合物とカルボキ
    シル基を有する多糖類とがアミノ酸またはペプチドを介
    して結合してなるカンプトテシン誘導体またはその薬理
    学的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 多糖類のカルボキシル基の一部または全
    部とアミノ酸またはペプチドのアミノ基が酸アミド結合
    し、このアミノ酸またはペプチドにおけるカルボキシル
    基の全部または一部と化合物[I]のR6とが酸アミド結
    合またはエステル結合してなる請求項1に記載の化合物
    またはその薬理的に許容しうる塩。
  3. 【請求項3】 多糖類のカルボキシル基の一部または全
    部とアミノ酸またはペプチドのN末端アミノ基とが酸ア
    ミド結合し、このアミノ酸またはペプチドのC末端カル
    ボキシル基と化合物[I]のR6とが酸アミド結合または
    エステル結合してなる請求項2に記載の化合物またはそ
    の薬理的に許容しうる塩。
  4. 【請求項4】 化合物[I]のR6が式:−NH2または 【化3】 であり、カルボキシル基を有する多糖類がカルボキシメ
    チル化されたデキストランまたはプルランであり、両成
    分がペプチドを介して結合してなる請求項3に記載の化
    合物またはその薬理的に許容しうる塩。
  5. 【請求項5】 (1)R1及びR2が結合してトリメチレン
    基、R3が3−アミノプロピルオキシ基、R4及びR5
    水素原子、(2)R1がピペラジノメチル基、R2及びR5
    が水素原子、R3及びR4が結合してエチレンジオキシ
    基、(3)R1がアミノメチル基、R2及びR5が水素原
    子、R3及びR4が結合してエチレンジオキシ基、(4)R
    1、R2、R4及びR5が水素原子、R3が3−アミノプロ
    ピルオキシ基、(5)R1及びR2が結合してアミノ置換ト
    リメチレン基、R3がメチル基、R4がフッ素原子、R5
    が水素原子、または(6)R1、R3、R4及びR5が水素原
    子、R2がアミノ基である請求項4記載の化合物または
    その薬理的に許容しうる塩。
  6. 【請求項6】 該ペプチドがグリシル−グリシル−Lま
    たはD−フェニルアラニル−グリシン、グリシル−グリ
    シル、グリシル−グリシル−グリシン、グリシル−グリ
    シル−グリシル−グリシン、グリシル−グリシル−グリ
    シル−グリシル−グリシン、LまたはD−フェニルアラ
    ニル−グリシンまたはLまたはD−ロイシル−グリシン
    である請求項5に記載の化合物またはその薬理的に許容
    しうる塩。
  7. 【請求項7】 該ペプチドがグリシル−グリシル−L−
    フェニルアラニル−グリシンである請求項6記載の化合
    物またはその薬理的に許容しうる塩。
  8. 【請求項8】 該ペプチドがグリシル−グリシンである
    請求項6記載の化合物またはその薬理的に許容しうる
    塩。
  9. 【請求項9】 該ペプチドがグリシル−グリシル−グリ
    シンである請求項6記載の化合物またはその薬理的に許
    容しうる塩。
  10. 【請求項10】 該ペプチドがグリシル−グリシル−グ
    リシル−グリシンである請求項6記載の化合物またはそ
    の薬理的に許容しうる塩。
  11. 【請求項11】 該ペプチドがLまたはD−フェニルア
    ラニル−グリシンである請求項6記載の化合物またはそ
    の薬理的に許容しうる塩。
  12. 【請求項12】 多糖類のカルボキシメチル化度が0.
    3以上0.8以下である請求項7、8、9、10または
    11記載の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。
  13. 【請求項13】 一般式 【化4】 [式中、R1〜R5は(A)R1〜R5のうち、隣接する2つ
    が互いに結合してアルキレン基を形成しているか、また
    は、2つとも水素原子であり、残りのR1〜R5のうち1
    つが−Xn−Alkm−R6であり、他の2つが水素原子、
    アルキル基またはハロゲン原子であるか、あるいは(B)
    1〜R5のうち、隣接する2つが互いに結合してアルキ
    レン基を形成し、そのアルキレン基のいずれかの炭素原
    子に−Xn−Alkm−R6が置換しており、R1〜R5の残
    りの3つが水素原子、アルキル基またはハロゲン原子で
    あることを表し、(A)および(B)におけるアルキレン基
    中の1つまたは2つのメチレン基は−O−、−S−また
    は−NH−で置き換えられていてもよく、Xは−O−ま
    たは−NH−であり、Alkはアルキレン基であり、R6
    は−NH2、 【化5】 または−OHであり、mおよびnは共に0または1である
    か、mが1、nが0である]で示される化合物とアミノ酸
    またはペプチドとが結合してなるカンプトテシン化合物
    を、アミノ基またはカルボキシル基が保護されている場
    合はその保護基を除去したのち、カルボキシル基を有す
    る多糖類と反応させ、所望により、生成物を薬理的に許
    容しうる塩とすることを特徴とする、化合物[I]とカ
    ルボキシル基を有する多糖類とがアミノ酸またはペプチ
    ドを介して結合してなるカンプトテシン誘導体またはそ
    の薬理的に許容しうる塩の製法。
  14. 【請求項14】 一般式 【化6】 [式中、R1〜R5は(A)R1〜R5のうち、隣接する2つ
    が互いに結合してアルキレン基を形成しているか、また
    は、2つとも水素原子であり、残りのR1〜R5のうち1
    つが−Xn−Alkm−R6であり、他の2つが水素原子、
    アルキル基またはハロゲン原子であるか、あるいは(B)
    1〜R5のうち、隣接する2つが互いに結合してアルキ
    レン基を形成し、そのアルキレン基のいずれかの炭素原
    子に−Xn−Alkm−R6が置換しており、R1〜R5の残
    りの3つが水素原子、アルキル基またはハロゲン原子で
    あることを表し、(A)および(B)におけるアルキレン基
    中の1つまたは2つのメチレン基は−O−、−S−また
    は−NH−で置き換えられていてもよく、Xは−O−ま
    たは−NH−であり、Alkはアルキレン基であり、R6
    は−NH2、 【化7】 または−OHであり、mおよびnは共に0または1である
    か、mが1、nが0である]で示される化合物と、アミノ
    酸またはペプチドとを反応させ、得られた化合物のアミ
    ノ基またはカルボキシル基が保護されている場合はその
    保護基を除去し、所望により、生成物を塩とすることを
    特徴とする、化合物[I]とアミノ酸またはペプチドと
    が結合してなるカンプトテシン化合物またはその塩の製
    法。
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