JPH1095964A - コールドシール接着剤組成物 - Google Patents

コールドシール接着剤組成物

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JPH1095964A
JPH1095964A JP25185496A JP25185496A JPH1095964A JP H1095964 A JPH1095964 A JP H1095964A JP 25185496 A JP25185496 A JP 25185496A JP 25185496 A JP25185496 A JP 25185496A JP H1095964 A JPH1095964 A JP H1095964A
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JP
Japan
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rubber latex
monomer
adhesive composition
component
parts
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JP25185496A
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Masahiko Akahori
雅彦 赤堀
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Kanebo NSC KK
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Kanebo NSC KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着性,再剥離性,耐ブロッキング性,印刷適
正等の諸特性に優れ、なかでもアンカーリング性(紙材
への密着性)に非常に優れたコールドシール接着剤組成
物を提供する。 【解決手段】下記の(A)成分と(B)成分を混合して
なる接着成分と、充填剤とを主成分とし、上記接着成分
100重量部に対し上記充填剤を5〜90重量部含有さ
せるようにした。 (A)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
少なくとも一方、もしくはこれらと他の不飽和単量体と
を組み合わせてなる単量体群を天然ゴムラテックスに共
重合させてなる変性ゴムラテックス。 (B)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
少なくとも一方を重合もしくは共重合させてなる樹脂エ
マルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定圧力以上で再
剥離強度が顕著に発現する特殊なコールドシール接着剤
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀行では個人情報をデータファイ
ル化し、口座振替,年金支払通知,満期通知等のサービ
スを行っており、各家庭には、各種の通知書が封書で郵
送されるようになっている。また、クレジットカードの
利用が一般化され、利用明細通知,引落通知,請求書等
も、各家庭に封書で郵送されるようになっている。さら
に、各種のダイレクトメールも郵送される。そこで、こ
のような個人情報を、はがきの状態で郵送し、しかも郵
送時には上記情報を隠蔽しておき、本人が開封して初め
て情報を得ることができるようになった特殊な印刷物が
各種提案されている。
【0003】例えば図2に示すように、横長の紙材の両
面に予め再剥離性のコールドシール接着剤を全面塗布
し、その上に宛名および個人情報を印刷したのち、鎖線
Pに沿って3つ折りし、図3に示すように、上下方向か
ら高圧でプレスして一体化した個人情報隠蔽はがきがあ
げられる。このものは、印刷が片面で済むこと,広面積
にわたって情報を載せることができること等の利点を有
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記個
人情報隠蔽はがきは、その表裏に接着剤塗布面が露出す
るため、接着層の手触りが問題となる他、接着面(図2
においてQ,Rで示す)において優れた接着性、再剥離
性、耐ブロッキング性等を発揮することが必要である。
また、接着剤塗布面に印刷するため、印刷適性(プリン
ターにおいて粉落ちしないこと)を備えていなくてはな
らない。しかもはがきへの使用を前提とするならば、消
印に用いられる水性インキの受理性も必要である。
【0005】このように、用いるコールドシール接着剤
に対する要求が厳しいため、いずれの特性をも満足する
ような優れた接着剤組成物を得ることは容易でない。例
えば、従来から上記のような用途に用いられているコー
ルドシール接着剤としては、スチレン−ブタジエンゴム
(SBR)やアクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)やその他のアクリル系合成ゴムや天然ゴムラテック
スにメタクリル酸メチルエステル(MMA)やスチレン
を共重合させたものを接着成分とし、上記接着成分に対
し親和性のない充填剤等を多量に配合した接着剤組成物
が知られている。
【0006】しかしながら、上記接着剤組成物を塗布し
たシートを、前記特殊な用途に用いるには、上記接着剤
組成物の塗工面を露出した状態で、シートを印刷工程,
プレス工程等、各種の工程を経由させなければならず、
その過程において頻繁に表面が擦れるため、上記接着剤
組成物に配合される充填剤が接着剤塗工面から脱落し、
印刷機等の内部や周辺部位を汚して印刷特性が損なわれ
たり、あるいは最終的な接着特性が阻害されたりして問
題となっている。そこで、上記脱落を抑制するため、充
填剤の配合量を低減することも検討されているが、充填
剤が少ないと接着基剤の表面タック性が損なわれるた
め、その低減には限界があった。また、接着剤組成物自
身の紙材等への密着性(アンカーリング性)を高めるこ
とにより、充填剤に対するバインディング力を強めるこ
とも一案であるが、そのために、例えば、接着剤成分で
ある天然ゴムラテックスを、充填剤への充分なバインデ
ィング力を得るためにMMA等で変性すると、コールド
シール接着力が低下してしまうため、ある程度アンカー
リング性を犠牲にしなければならず、充分なアンカーリ
ング性を備えた接着剤組成物を得ることは困難であっ
た。
【0007】これに対し、本出願人は、充填剤が脱落し
にくく、しかも充填剤の配合量自体を従来よりも低減し
ながら接着特性にも優れた新規なコールドシール接着剤
組成物を開発し、すでに出願している(特開平5−29
5335号公報)。
【0008】しかし、上記コールドシール接着剤組成物
を実際に使用してみると、充填剤脱落防止効果の点にお
いて改良の余地があることが判明した。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
ので、充分なアンカーリング性を備え、充填材脱落防止
効果の高い、優れたコールドシール接着剤組成物の提供
をその目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載のコールドシール接着剤組成
物は、下記の(A)成分と(B)成分を混合してなる接
着成分と、充填剤とを主成分とし、上記接着成分100
重量部に対し上記充填剤が5〜90重量部含有されてい
るという構成をとる。 (A)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
少なくとも一方、もしくはこれらと他の不飽和単量体と
を組み合わせてなる単量体群を天然ゴムラテックスに共
重合させてなる変性ゴムラテックス。 (B)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
少なくとも一方を重合もしくは共重合させてなる樹脂エ
マルジョン。
【0011】また、本発明の請求項2記載のコールドシ
ール接着剤組成物は、上記請求項1記載のコールドシー
ル接着剤組成物のなかでも、上記(A)成分である変性
ゴムラテックス中の、天然ゴムラテックスに共重合され
ている単量体群の量が、天然ゴムラテックス固形分に対
して40重量%(以下「%」と略す)以下に設定されて
いるという構成をとる。
【0012】さらに、本発明の請求項3記載のコールド
シール接着剤組成物は、上記請求項1または2記載のコ
ールドシール接着剤組成物のなかでも、上記(B)成分
である樹脂エマルジョンが、保護コロイド系エマルジョ
ンまたは乳化剤系エマルジョンであるという構成をと
る。
【0013】なお、本発明において、「主成分とする」
とは、全体が主成分のみからなる場合も含める趣旨であ
る。
【0014】また、本発明において、「アクリル系モノ
マー」とは、アクリル酸およびその誘導体のみならず、
メタクリル酸およびその誘導体も含める趣旨である。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0016】本発明のコールドシール接着剤組成物は、
接着成分Xと充填剤Yを主成分とするもので、上記接着
成分Xとしては、特殊な変性ゴムラテックス(A成分)
と、特殊な樹脂エマルジョン(B成分)を混合したもの
が用いられる。
【0017】上記特殊な変性ゴムラテックス(A成分)
は、天然ゴムラテックスに、アクリル系モノマーおよび
スチレン系モノマーの少なくとも一方、もしくはこれら
と他の不飽和単量体とを組み合わせてなる単量体群を共
重合させたものである。
【0018】上記天然ゴムラテックスに共重合させるア
クリル系モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸
の外、アクリル酸メチルエステル,メタクリル酸メチル
エステル,アクリル酸エチルエステル,アクリル酸ブチ
ルエステル等のアクリル酸エステル類やメタクリル酸エ
ステル類、あるいはこれらの塩類等があげられる。ま
た、スチレン系モノマーとしては、スチレンの外、ジビ
ニルベンゼン等があげられる。
【0019】また、上記アクリル系モノマー,スチレン
系モノマーとともに組み合わせて用いることのできる不
飽和単量体としては、エチレン,酢酸ビニル,マレイン
酸,イタコン酸等があげられる。
【0020】そして、本発明の変性ゴムラテックスにお
いて、天然ゴムラテックスに共重合される単量体群の量
は、天然ゴムラテックス固形分に対して40%以下に設
定されることが好適である。すなわち、共重合される単
量体群の量が40%を超えると、変性天然ゴムラテック
ス自体が硬くなって取り扱いにくくなるとともに、これ
に配合する樹脂エマルジョンの絶対量が少なくなり、樹
脂エマルジョンの効果が得られにくくなるからである。
【0021】一方、上記変性ゴムラテックスとともに用
いられる樹脂エマルジョン(B成分)は、アクリル系モ
ノマーおよびスチレン系モノマーの少なくとも一方を重
合もしくは共重合させてなる樹脂エマルジョンであり、
アクリル系モノマー,スチレン系モノマーは、上記変性
ゴムラテックスと同様のものがあげられる。そして、そ
の種類は、上記変性ゴムラテックスに共重合させたモノ
マーと同一種類である方が、両成分の相溶効果が高く好
ましいが、異なっていても、一定の相溶効果は得られる
ため問題はない。
【0022】また、上記樹脂エマルジョンは、保護コロ
イドを用いて重合したもの(保護コロイド系エマルジョ
ン)であっても、乳化剤を用いて重合したもの(乳化剤
系エマルジョン)であっても差し支えはない。ただし、
本発明の樹脂エマルジョンは、上記モノマー組成を調整
することにより、その最低造膜温度(MFT)が50℃
以上となるように設定することが好適である。
【0023】なお、上記樹脂エマルジョンが保護コロイ
ド系である場合、保護コロイドとしては、スチレン−無
水マレイン酸共重合ポリマーやイソブチレン−無水マレ
イン酸共重合ポリマー等を用いることが好適である。
【0024】また、上記樹脂エマルジョンが乳化剤系で
ある場合、乳化剤としては、ノニルフェニルポリオキシ
エチレン等を用いることが好適である。
【0025】上記変性ゴムラテックス(A成分)と樹脂
エマルジョン(B成分)とを組み合わせて接着成分とす
る場合、両者の配合割合は、重量基準で、A:B=8
0:20〜30:70の範囲に設定することが好適であ
る。すなわち、上記樹脂エマルジョンが少なすぎると、
樹脂分が不足して耐ブロッキング性およびアンカーリン
グ性が悪くなる傾向がみられ、逆に変性ゴムラテックス
が少なすぎると、接着力が弱くなるという傾向がみられ
るからである。
【0026】さらに、本発明に用いる充填剤Yとして
は、シリカゲル,中空シリカ,雲母,炭酸カルシウム,
カオリン,ケイソウ土等の無機系充填剤や、デンプン,
カルボキシメチルセルロース(CMC),カゼイン,ポ
リビニルアルコール(PVA)等の水溶性高分子,スチ
レンビーズ,メタクリル酸メチルビーズ等の樹脂ビーズ
等があげられる。これらは、単独で用いてもよいが、硬
度の異なるものを組み合わせることにより、接着界面の
凹凸状態や塗工表面状態を適宜に変化させることができ
る。
【0027】なお、上記充填剤Yは、平均粒径1〜20
μmのものを用いることが好適である。すなわち、上記
範囲よりも小さいものを使用すると、耐ブロッキング性
が低下し、逆に上記範囲よりも大きいものを使用する
と、接着剤組成物が、充填剤ごと表面から脱落しやすく
なって好ましくない。
【0028】本発明のコールドシール接着剤組成物は、
上記接着成分Xと、充填剤Yと、必要に応じて任意に添
加される各種の添加剤とを、所定の割合で混合すること
によって得られる。
【0029】上記製法において、接着成分Xに対する充
填剤Yの割合は、接着剤ベースX100重量部(以下
「部」と略す)に対し、充填剤Yが5〜90部となるよ
う設定することが必要である。すなわち、充填剤Yが5
部よりも少ないと、ブロッキングを生じやすくなるだけ
でなく接着機能の発現をコントロールしにくくなり、逆
に90部よりも多いと、粉落ちを生じたり印刷適性が悪
くなるからである。
【0030】また、上記接着成分Xと充填剤Yからなる
主成分とともに、必要に応じて用いられる添加剤として
は、安定剤,消泡剤,防かび・防バクテリア剤,増粘剤
等があげられる。そして、上記安定剤は前記ゴムラテッ
クスに対し3〜10%、上記消泡剤は主成分全体(X+
Y)に対し0.01〜3%、上記防かび・防バクテリア
剤は同じく主成分全体(X+Y)に対し0.05〜0.
2%、それぞれ配合することが好適である。また、上記
増粘剤は、塗工条件等に合わせて必要な粘度を達成でき
る程度に添加される。
【0031】なお、以上の原料以外に、組成物の耐ブロ
ッキング性を高めるために、ポリエチレン分散液を配合
するようにしてもよい。あるいは、組成物の粘着特性を
与えるために、ロジン系等のタッキファイヤーを配合す
るようにしてもよい。さらに、上記接着成分Xを、変性
ゴムラテックス(A成分)と樹脂エマルジョン(B成
分)とを分けた状態で、それぞれを樹脂皮膜で覆うこと
によりマイクロカプセル化して用いるようにしてもよ
い。このようにすると、樹脂皮膜が破れるだけの高圧下
で初めて接着性を発現するため、耐ブロッキング性に非
常に優れたものが得られる。
【0032】このようにして得られたコールドシール接
着剤組成物を、図1に模式的に示すように、紙材10の
両側に塗工すると、塗工層11の表面が、充填剤Y(図
示せず)の存在によって、適度な凹凸粗面となり、この
塗工表面同士を重ねて加圧すると、接着成分Xによっ
て、相対する塗工表面が疑似相溶することで、塗工表面
同士を一体化することができる。そして、塗工表面が露
出した部分については、接着剤組成物の紙材10への密
着性(アンカーリング)が非常に良好であるから、塗工
層11の表面が繰り返し摩擦されても、粉落ちするよう
なことがなく、充填剤の脱落も殆ど生じない。しかも、
この一体化された接着界面は、軽い力で剥離することが
でき、剥離面は、高圧をかけない限り、再び接着させる
ことができないという特性を有する。
【0033】したがって、このコールドシール接着剤組
成物は、図2および図3に示す3つ折りはがきの接着に
用いるのに最適である。もちろん、それ以外に、大量に
秘密文書を取り扱う会社等内における文書の秘密保持等
に利用することができる。
【0034】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0035】
【実施例1】まず、メタクリル酸メチルエステル(MM
A)とアクリル酸ブチルエステル(BA)とを用い、乳
化剤として、ノニオン系乳化剤であるノニルフェニルポ
リオキシエチレンを用いて通常のモノマー油滴滴下法に
よって重合を行い、固形分50%でMFT(最低造膜温
度)が95℃以上の乳化剤系アクリル共重合エマルジョ
ンPを調製した。そして、アクリル変性天然ゴムラテッ
クス(アクリル化度30%)70部に対し、上記エマル
ジョンP30部を配合し、さらに平均粒径2μmのシリ
カゲルを40部配合することにより、目的とするコール
ドシール接着剤組成物を得た。
【0036】
【実施例2】アクリル変性天然ゴムラテックス(アクリ
ル化度15%)50部と、上記エマルジョンP50部を
配合し、さらに平均粒径20μmの小麦粉澱粉を30部
配合することにより、目的とするコールドシール接着剤
組成物を得た。
【0037】
【実施例3】アクリル変性天然ゴムラテックス(アクリ
ル化度5%)35部と、上記エマルジョンP65部を配
合し、さらに平均粒径2μmのシリカゲルを40部配合
することにより、目的とするコールドシール接着剤組成
物を得た。
【0038】
【実施例4】まず、メタクリル酸メチルエステル(MM
A)とアクリル酸ブチルエステル(BA)とを用い、保
護コロイドとして、スチレン−無水マレイン酸共重合ポ
リマーを用いて通常のモノマー油滴滴下法によって重合
を行い、固形分50%でMFTが80℃の保護コロイド
系アクリル共重合エマルジョンQを調製した。そして、
アクリル変性天然ゴムラテックス(アクリル化度20
%)70部に対し、上記エマルジョンQ30部を配合
し、さらに平均粒径2μmのシリカゲルを20部配合す
ることにより、目的とするコールドシール接着剤組成物
を得た。
【0039】
【実施例5】材料の配合組成を調整することにより、M
FTが70℃の保護コロイド系アクリル共重合エマルジ
ョンQ′を調整した。それ以外は、実施例4と同様にし
て、目的とするコールドシール接着剤組成物を得た。
【0040】
【実施例6】材料の配合組成を調整することにより、M
FTが60℃の保護コロイド系アクリル共重合エマルジ
ョンQ″を調整した。それ以外は、実施例4と同様にし
て、目的とするコールドシール接着剤組成物を得た。
【0041】
【実施例7】スチレン変性天然ゴムラテックス(スチレ
ン化度10%)75部と、前記エマルジョンP25部を
配合し、さらに平均粒径2μmのシリカゲルを15部配
合することにより、目的とするコールドシール接着剤組
成物を得た。
【0042】
【実施例8】MMA・スチレン変性天然ゴムラテックス
(MMA化度7%,スチレン化度2%)65部と、前記
エマルジョンP35部を配合し、さらに平均粒径2μm
のシリカゲル20部と平均粒径17μmのタピオカ澱粉
30部を配合することにより、目的とするコールドシー
ル接着剤組成物を得た。
【0043】
【実施例9】MMA・酢酸ビニル変性天然ゴムラテック
ス(MMA化度3%,酢酸ビニル化度1%)35部と、
前記エマルジョンP65部を配合し、さらに平均粒径2
μmのシリカゲルを5部配合することにより、目的とす
るコールドシール接着剤組成物を得た。
【0044】
【実施例10】スチレン・酢酸ビニル変性天然ゴムラテ
ックス(スチレン化度10%,酢酸ビニル化度1%)7
5部と、前記エマルジョンP25部を配合し、さらに平
均粒径2μmのシリカゲルを7部配合することにより、
目的とするコールドシール接着剤組成物を得た。
【0045】
【実施例11】MMA・スチレン・酢酸ビニル変性天然
ゴムラテックス(MMA化度15%,スチレン化度5
%,酢酸ビニル化度1%)85部と、前記エマルジョン
P15部を配合し、さらに平均粒径2μmのシリカゲル
を10部配合することにより、目的とするコールドシー
ル接着剤組成物を得た。
【0046】
【比較例1】天然ゴムラテックス60部とSBRラテッ
クス40部に対し、平均粒径2μmのシリカゲル20部
を添加配合し、目的とするコールドシール接着剤組成物
を得た。
【0047】
【比較例2】天然ゴムラテックス50部とSBRラテッ
クス50部に対し、平均粒径9μmのシリカゲル20部
と平均粒径1μmのシリカゲル20部とを添加配合し、
目的とするコールドシール接着剤組成物を得た。
【0048】
【比較例3】まず、スチレンとアクリロニトリルとアク
リル酸2−エチルヘキシルとを用い、乳化剤として、ア
ニオン系乳化剤(花王社製、レベノールWZ)とノニオ
ン系乳化剤(花王社製、エマルゲン−500)を用いて
通常のモノマー滴下法によって重合を行い、固形分50
%でMFTが60℃の乳化剤系アクリル共重合エマルジ
ョンRを調製した。そして、天然ゴムラテックス100
部に対し、上記エマルジョンR50部と、平均粒径1.
5μmのシリカゲル20部と、タピオカ澱粉20部とを
添加配合し、目的とするコールドシール接着剤組成物を
得た。
【0049】
【比較例4】アクリル変性ゴムラテックス(アクリル化
度10%)50部と天然ゴムラテックス50部に対し、
平均粒径4μmのシリカゲル100部と、タピオカ澱粉
30部を添加配合し、目的とするコールドシール接着剤
組成物を得た。
【0050】これらのコールドシール接着剤組成物の諸
特性について、下記の手順に従って評価した。
【0051】<耐ブロッキング性>上質紙に接着剤組成
物を塗布し乾燥させ、この塗布面にさらに同様の接着剤
組成物を塗布した上質紙を重ね合わせて、20℃の恒温
中で30kg/cm2 の荷重をかけたのち、両紙を手で引き
剥がすことにより耐ブロッキング性を評価した。このと
き、軽く剥がれるものを○、やや力を要するが材破せず
に剥がれるものを△、材破に至るものを×として評価し
た。
【0052】<再剥離性>上質紙に接着剤組成物を塗布
し乾燥させ、この塗布面同士を重ね合わせて、20℃の
恒温中で120kg/cm2 の荷重をかけ密着させたのち引
き剥がしたとき、材破せずに界面剥離させるときの剥離
強度をテンシロン(オリエンテック社製、RTM−25
0)を用いて測定した。そして、再剥離強度が100〜
200g/インチであるものを○、100g/インチ未
満であるものを△、200g/インチを超えて剥離する
か、または材破するものを×として評価した。
【0053】<印刷適性>複写機を用いて、文字または
絵が鮮明に複写できるものを○、かすれる等して不鮮明
になるものを×として評価した。
【0054】<プレス前後の表面タック性>上質紙に接
着剤組成物を塗布し乾燥させ、上記再剥離性評価の場合
と同様に、片面に120kg/cm2 の荷重をかけたあと、
その表面のベトツキ具合(タック)を、表面を指でなぞ
ることにより官能評価した。そして、指がスムーズに滑
るものを○、指が引っ掛かってスムーズに滑らないもの
を×として評価した。
【0055】<紙への密着性(アンカーリング性)>上
質紙に接着剤組成物を塗布し乾燥させて試験片をつく
り、JIS L−0823に規定されている摩耗試験機
II型に適応する摩耗堅ろう試験機の摩擦子(金属面)と
を互いに摩擦させた。そして、試験片の表面に、50回
摩擦してもカスが生じなかったものを5、49〜40回
の間にカスを生じたものを4、39〜30回の間にカス
を生じたものを3、29〜20回の間にカスを生じたも
のを2、19回以下でカスを生じたものを1として評価
した。
【0056】
【表1】
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】上記の結果から、実施例品は比較例品に比
べ、全ての性能においてバランスがとれており実用性が
高いことがわかる。
【0060】
【実施例12〜20、比較例5〜9】下記の表4〜表8
に示す材料組成に従って、各種のコールドシール接着剤
組成物を調製した。
【0061】
【表4】
【0062】
【表5】
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】
【表8】
【0066】上記各実施例品および比較例品の諸特性に
ついて、前記実施例と同様にして評価した。そして、そ
の結果を、下記の表9〜表11に示した。
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】
【表11】
【0070】上記の結果から、材料の配合割合や充填剤
の種類によっては、得られるコールドシール接着剤組成
物の特性が左右される場合があることがわかる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明のコールドシール
接着剤組成物は、接着成分として、特殊な変性天然ゴム
ラテックスと特殊な樹脂エマルジョンを組み合わせて用
い、しかも上記接着成分に対し、限定的な割合で充填剤
を含有させるようにしているため、従来の接着剤組成物
では考えられなかった特性を有している。すなわち、一
体化した接着界面を、簡単に人間の手で剥がすことがで
き、そして一旦剥がした界面は、高圧をかけない限り、
再び接着することはできず、再剥離性に優れている。そ
して、耐ブロッキング性,印刷適性,アンカーリング性
等の諸特性にも優れ、なかでもアンカーリング性に非常
に優れている。このため、接着剤が塗工された表面から
粉落ちが生じず、周辺環境が汚染されることがない。そ
して、印刷特性や接着特性も良好な状態が保たれるとい
う特徴を有する。したがって、3つ折りはがきの接着に
用いるのに最適であり、さらに、大量に秘密文書を取り
扱う会社等内における文書の秘密保持等に利用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着剤組成物を塗布した状態を模式的
に示す説明図である。
【図2】本発明を適用しうる3つ折り式の個人情報隠蔽
はがきを広げた状態の説明図である。
【図3】上記3つ折り式の個人情報隠蔽はがきを折り畳
んだ状態の説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)成分と(B)成分を混合し
    てなる接着成分と、充填剤とを主成分とし、上記接着成
    分100重量部に対し上記充填剤が5〜90重量部含有
    されていることを特徴とするコールドシール接着剤組成
    物。 (A)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
    少なくとも一方、もしくはこれらと他の不飽和単量体と
    を組み合わせてなる単量体群を天然ゴムラテックスに共
    重合させてなる変性ゴムラテックス。 (B)アクリル系モノマーおよびスチレン系モノマーの
    少なくとも一方を重合もしくは共重合させてなる樹脂エ
    マルジョン。
  2. 【請求項2】 上記(A)成分である変性ゴムラテック
    ス中の、天然ゴムラテックスに共重合されている単量体
    群の量が、天然ゴムラテックス固形分に対して40重量
    %以下に設定されている請求項1記載のコールドシール
    接着剤組成物。
  3. 【請求項3】 上記(B)成分である樹脂エマルジョン
    が、保護コロイド系エマルジョンまたは乳化剤系エマル
    ジョンである請求項1または2記載のコールドシール接
    着剤組成物。
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