JPH1096020A - 耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れたTS780MPa級高張力鋼の製造方法 - Google Patents

耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れたTS780MPa級高張力鋼の製造方法

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JPH1096020A
JPH1096020A JP25182896A JP25182896A JPH1096020A JP H1096020 A JPH1096020 A JP H1096020A JP 25182896 A JP25182896 A JP 25182896A JP 25182896 A JP25182896 A JP 25182896A JP H1096020 A JPH1096020 A JP H1096020A
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mpa
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JP25182896A
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Noriki Wada
典己 和田
Toshifumi Kojima
敏文 小嶋
Takekazu Arakawa
武和 荒川
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】TS780MPa以上の強度と溶接部で耐亜鉛
メッキ割れ性が発生しない鋼の製造方法を提供する 【解決手段】重量%で、C:0.04%-0.08% 、Si:0.1%-0.6
%、Mn:0.8%-1.6%、P:0.02% 以下、S:0.002%以下、Cu:0.
8%-1.8%、Ni:0.4%-1.0%、Nb:0.01%-0.04%、Ti:0.01%-0.
05%、Ca:0.001%-0.005%、N:0.002%-0.006% 、Al:0.005%
-0.1%、B:0.0002%以下、O:0.005%以下、Cr:0.5% 以下、
Mo:0.4% 以下、V:0.08% 以下を1種または2種以上が添
加され、残部が鉄および不純物の連続鋳造スラブを、11
00℃以上に加熱し950 ℃-720℃で圧延を終了し、直ちに
水冷し250 ℃以下で水冷を停止した後、450 ℃-650℃で
時効処理する溶接熱影響部の耐溶融亜鉛メッキ割れ性に
優れた引張強度780MPa以上の高張力鋼の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄塔、橋梁、建築
物などの防錆のために、溶接後、溶融亜鉛メッキを施さ
れる低合金高張力鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄塔、橋梁、建築物の防錆のため、それ
らに用いられる鋼材を構造部材に溶接した後、溶融亜鉛
メッキするという方法が広く使用されてきた。その際、
溶接熱影響部に割れが発生する場合がある。いわゆる、
液体金属脆化によるものである。
【0003】この割れを防止するために、精力的な研究
がなされてきた。それらの成果が鉄と鋼vol.79
(1993)p.1108−p.1114にまとめられ
ている。この文献はファブリケーターと鉄鋼4社で共同
執筆されたものであり、現在のところ公表された技術の
中で信頼がおける最先端のものと位置づけられている。
この論文では、鋼中の混入ボロンの影響について詳細に
述べており、Bは2ppm以下で、かつCEZmod=
C+Si/17+Mn/7.5+Cu/13+Ni/1
7+Cr/4.5+Mo/3+V/1.5+Nb/2+
Ti/4.5+420B≦0.44%を満たせば引張強
度(TS)590MPa級の鋼では、溶接後の溶融亜鉛
メッキ割れが発生しないということを明らかにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高張力鋼の成分設計で
は、一般に焼入性を高める元素や析出強化する元素が添
加されている。しかし、CEZmodの式でもわかるよ
うに、添加元素のほとんどすべては耐溶融亜鉛メッキ割
れ性を劣化させてしまうので、TS780MPa以上の
強度を確保し、且つ溶接部で亜鉛メッキ割れが発生しな
い鋼を開発するのは不可能視されてきた。
【0005】本発明の課題は、TS780MPa以上の
強度と溶接部で耐亜鉛メッキ割れ性が発生しない鋼の製
造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の状況
を鑑み、耐溶融亜鉛メッキ割れ性を上昇させる添加元素
は無いか、また、TS780MPa以上の強度と耐亜鉛
メッキ割れ性を両立する成分設計はいかなるものかと鋭
意研究した。その結果、0.8%以上のCuを添加しε
−Cuの析出強化を利用することで焼き入れ性をあげる
C等の元素を極力低減し、さらにTi−Ca添加を行う
ことで耐溶融亜鉛メッキ割れ性が著しく改善され、TS
780MPa以上の強度と耐亜鉛メッキ割れ性を両立で
きることを発見した。
【0007】本発明は、重量%で、C:0.04%以上
0.08%以下、Si:0.1%以上0.6%以下、M
n:0.8%以上1.6%以下、P:0.02%以下、
S:0.002%以下、Cu:0.8%以上1.8%以
下、Ni:0.4%以上1.0%以下、Nb:0.01
%以上0.04%以下、Ti:0.01%以上0.05
%以下、Ca:0.001%以上0.005%以下、
N:0.002%以上0.006%以下、Al:0.0
05%以上0.1%以下、B:0.0002%以下、
O:0.005%以下、さらに、Cr:0.5%以下、
Mo:0.4%以下、V:0.08%以下を1種または
2種以上が添加され、残部が鉄および不純物からなる組
成を有する連続鋳造スラブを、1100℃以上に加熱し
950℃以下720℃以上で圧延を終了し、ただちに水
冷し250℃以下で水冷を停止した後、450℃以上6
50℃以下で時効処理することを特徴とする溶接熱影響
部の耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れた引張強度780M
Pa以上の高張力鋼の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を示す。ま
ず、成分範囲限定理由について述べる。
【0009】0.8%≦Cu≦1.8% 溶接部熱影響部の組織が明瞭な旧オーステナイト粒界を
持つ硬化組織ほど、亜鉛メッキ割れが発生しやすい。母
材の引張強度を780MPa以上確保するには、従来、
C,Mn,Cr,Moなどの焼き入れ性を高める元素の
多量の添加が必要なため、溶接部熱影響部の組織が明瞭
な旧オーステナイト粒界を持つ硬化組織になり、亜鉛メ
ッキ割れが発生してしまう。
【0010】本発明では、ε−Cuの析出強化を利用す
ることで焼き入れ性をあげる元素を低減する。0.8%
未満のCu添加では母材の引張強度を780MPa以上
確保するだけのε−Cuの析出強化が得られず、1.8
%を超えるCu添加は母材の靱性劣化、Cu割れの危険
性が高まる。したがって、Cu量を0.8%以上1.8
%以下に限定した。
【0011】0.01%≦Ti≦0.05% 0.001%≦Ca≦0.005% 本発明の第2特徴は、Ti−Caの複合添加である。溶
接部の亜鉛メッキ割れを防止するには、溶接加熱時の熱
影響部のオーステナイト粒径を細くし、溶接後の冷却
時、旧オーステナイト粒径にフェライトを析出させるこ
とが重要である。CaとTiを複合添加すると、TiN
が著しく細くなり、溶接加熱時の溶接熱影響部のオース
テナイト粒の成長抑制し、溶接後の冷却時には、フェラ
イトの核生成サイトとして作用し、溶接熱影響部の組織
は粒界フェライトが析出した細い組織が得られることが
判明した。Tiが0.01%未満では上記のような溶接
熱影響部の組織が得るだけの十分な数のTiNがえられ
ず、0.05%を超える添加をしてもTiNの数の増加
にはつながらずTiCを生成し溶接熱影響部の脆化を招
く。よって、Ti量を0.01以上0.05以下に限定
した。また、0.001%未満のCa添加では上記Ti
Nの微細化効果が十分でなく粒界フェライトが析出した
細い組織を有する熱影響部が得られない。また、0.0
05%を超えるCaの添加は鋼の清浄度を低下させ靱性
劣化を招く。よって、Caは0.001%以上0.00
5%以下に限定した。
【0012】Cu且つTi−Ca添加の効果を図1にま
とめる。縦軸のSLM400(後述する)は耐亜鉛メッ
キ割れ指数であり、高い程、優れた耐亜鉛メッキ性を有
することを意味する。従来の焼き入れ性をあげる元素で
あるCやMnやCrやMoを多量に含有した鋼に比較
し、Cu添加によりC等の元素の添加を極力抑えた鋼は
SLM400とTSのバランスが向上している。さらに
Ti−Gaを添加した鋼は、一層のSLMの向上が確認
された。
【0013】0.04%≦C≦0.08% Cは、強度を高めるのに必須の元素であるが、著しく溶
接熱影響部を硬化させる。本発明では、ε−Cuの析出
強化を利用するので、TS780MPa以上を確保する
のに0.08%を超えるCの添加は不要である。また、
0.04%未満のC量ではTS780MPa以上を確保
するのが困難である。0.04%以上0.08%以下の
添加でTS780MPa以上の強度が得られ、溶接熱影
響部の硬さも亜鉛メッキ割れを引き起こすまでには硬化
しない。
【0014】0.1%≦Si≦0.6% Siは、メッキ後の外観状況と関係しており、0.1%
未満0.6%超えではメッキ焼けが発生し易くなる。よ
って、0.1%以上0.6%以下に限定した。
【0015】0.8%≦Mn≦1.6% Mnは強度、靱性の面から必須の元素であるが、0.8
%未満では780MPa以上の強度を得るのが困難で、
1.6%を超えると溶接熱影響部を著しく硬化させるた
め、Mn:0.8%以上1.6%以下に限定した。
【0016】P≦0.02% Pは溶接高温割れの発生を助長する元素であり、0.0
2%を超えて含有するとその危険性が著しく高まるので
0.02%以下に限定した。
【0017】S≦0.002% SはCaと化合し、CaSを形成する。0.002%を
超えて含有しているとCaSのクラスターを形成し、鋼
の靱性、溶接性を著しく劣化させる。したがって、0.
002%以下に限定した。
【0018】0.4%≦Ni≦1.0% Niは、Cu割れを防止させるのに有効で、本発明では
必須の元素である。そのためにはCu添加量の半分程度
の添加が必要なため、下限を0.4%に限定した。上限
は、経済性の観点から、1.0%に限定した。
【0019】0.01%≦Nb≦0.04% Nbは直接焼き入れを前提とした本発明においては、必
須の元素である。少量添加で著しく強度上昇させ得る。
しかし、0.01%未満の添加では、780MPa以上
の強度を得るのが困難で、0.04%を超える添加は鋼
の脆化を招くので、0.01%以上0.04%以下に限
定した。
【0020】0.002%≦N≦0.006% Nは、溶接熱影響部でTiNを生成するのに必要な元素
である。0.002%未満の含有では粒界フェライトが
析出した細い組織を有する熱影響部を得るに十分な数の
TiNが得られない。また、0.006%を超えるNの
含有は、溶接部の靱性を劣化させてしまう。よって、N
含有量は0.002%以上0.006%以下に限定し
た。
【0021】0.005%≦Al≦0.1% Alは脱酸のため必須の元素である。0.005%未満
では脱酸が不十分であり、0.1%を超えると多量のア
ルミナが発生し、鋼の清浄性を著しく劣化させる。した
がって、0.005%以上0.1%以下に限定した。
【0022】B≦0.0002% Bは鋼の焼入性を著しく向上させる。0.0002%を
超えると耐溶融亜鉛メッキ割れ性が著しく劣化させるの
で、Bを0.0002%以下に限定した。
【0023】O≦0.005% Oは鋼の清浄度を劣化させる。Ca添加の場合、0.0
05%を超えるOを含有するとCa−O−S系介在物ク
ラスターを生成しやすくなり鋼の靱性劣化を招くので、
0.005%以下に限定した。
【0024】Cr≦0.5% Crは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、0.
5%を超えて添加すると溶接熱影響部を著しく硬化させ
るため、0.5%以下に限定した。
【0025】Mo≦0.4% Moは鋼の強度を高めるのに有効な元素であるが、0.
4%を超えて添加すると溶接熱影響部を著しく硬化させ
るため、0.4%以下に限定した。
【0026】V≦0.08% Vは微量の添加で析出強化により鋼の強度を高めるのに
有効な元素であるが、0.08%を超えて添加すると鋼
の靱性、溶接性を著しく劣化させるため、0.08%以
下に限定した。
【0027】なお、前述したSLM400はNBT試験
と呼ばれる耐溶融亜鉛メッキ割れ性評価する試験から得
られる。上述した鉄と鋼vol.79(1993)p.
1108−p.1114にその方法等が記載されてい
る。各鋼板から採取された直径10mm、長さ170m
mの丸棒サンプルに、1400℃まで急速加熱後800
℃−500℃間を8秒で冷却するという溶接HAZシミ
ュレーション熱サイクルを与える。上記の熱サイクルを
与えた丸棒に深さ2mm、角度60°の円周切り欠き
(切り欠き底の曲率半径0.25mm、切り欠き肩部の
曲率半径2mm)を設けた後、切り欠き部に亜鉛を電着
させ、図3に示す熱加工サイクルを与える。そして、破
断応力と破断時間のデータを採取する。縦軸には上記試
験の破断応力そのものではなく亜鉛を電着しない時の破
断応力で除した値をとり、横軸には破断時間をとり、図
4の例のようにデータをプロットする。それらのプロッ
トを曲線回帰し、破断時間400秒と交差するところの
値がSLM400と呼ばれる耐溶融亜鉛メッキ割れ性の
指標である。因みに、上述文献では、SLM400が4
2%以上あれば、TS590MPa級の鋼の場合、溶接
継手に用いても溶融亜鉛メッキ割れは生じないとされて
いる。しかし、TS780MPa級では、溶接部の残留
応力が上昇するため、SLM400≧42%以上でも、
実溶接部では割れの発生が予想される。
【0028】次に、製造条件について述べる。
【0029】圧延加熱温度≧1100℃ 圧延加熱温度を1100℃以上に限定した理由は、圧延
時にNbCNを固溶し、強度向上に寄与する固溶Nbを
確保するためである。本発明範囲の0.04〜0.08
%C、0.01〜0.04%Nbの場合、十分な固溶N
bを確保するためには1100℃以上の加熱が必要で、
それ未満の温度で780MPa以上の引張強度を得るの
が困難である。
【0030】720℃≦圧延仕上温度≦950℃ 圧延仕上温度を950℃以下720℃以上に限定した理
由は以下のとおりである。950℃を超える温度で圧延
を仕上げると組織が粗粒となり優れた靱性が得られず、
720℃を下回る温度で圧延を仕上げるとその後DQ−
Tを行っても、十分に焼きが入らず780MPa以上の
引張強度を得るのが困難なためである。
【0031】直ちに水冷 その後、ただちにDQ処理するのも、十分に焼きを入れ
780MPa以上の引張強度を得るためである。もちろ
ん、圧延仕上がり温度が高い程、ただちにといっても、
多少余裕があるのは、冶金原理から言うまでもない。D
Q処理の冷媒として水に限定したのは、最も安価で冷却
能が大きいためである。また、熱処理を再加熱焼入とせ
ず直接焼入に限定したのは、再加熱焼入では通常900
℃前後の加熱温度を設定するためNbCNが固溶せず7
80MPa以上の引張強度を得るのが困難なためであ
る。
【0032】水冷停止温度≦250℃ DQ処理の水冷停止温度を250℃以下に限定した理由
もマルテンサイト変態を板厚中央まで起こさせ、780
MPa以上の引張強度を得るためである。
【0033】450℃≦時効処理温度≦650℃ 時効条件として、450℃以上650℃以下に限定した
理由は以下のとおりである。ε−Cuはフェライト域で
加熱時効を行うと析出する。しかし、時効温度が450
℃未満の温度では、著しく長時間の保持が必要なため、
時効の下限温度を450℃とした。また、650℃を超
える温度で時効すると、すぐにε−Cuの粗大化が起こ
り、目的の強度が得られにくい。いわゆる、過時効にな
り易い。したがって、時効温度として、450℃以上6
50℃以下に限定した。
【0034】
【実施例】表1に示す化学組成の鋼を溶解し、連続鋳造
にて220〜300mmのスラブとした。表2には熱間
圧延条件、DQ−T条件を示している。表2の鋼板N
o.のアルファベットは表1の鋼No.と対応してい
る。たとえば、鋼板No.FP,FP*とも第1表の鋼
No.FPと同一の化学組成を有する。
【0035】これらの鋼板に対し、引張試験、拘束継手
亜鉛メッキ割れ試験を実施した。
【0036】拘束継手亜鉛メッキ割れ試験は、図3に示
す十字継手を作成後、470℃の亜鉛浴中に浸漬、メッ
キ後、試験ビード1のトウ部における割れの有無を調べ
る試験である。拘束ビード2のパス数は18パスであ
り、この拘束ビードにより、試験ビード1のトウ部に母
材の降伏応力相当の非常に高い残留応力が作用している
ことを確認している。したがって、この試験体で割れの
発生しない場合、実構造溶接部材の溶融亜鉛メッキにお
いても割れは発生しないと判断できる。
【0037】供試鋼の各試験結果を表2に併記する。
【0038】0.8%以上のCuを添加し焼き入れ性を
あげるC等の元素を極力低減し、さらにTi−Ca添加
を行い、1100℃以上の圧延加熱温度を設定し、95
0℃以下720℃以上で圧延を仕上げただちに直接焼
入、250℃以下まで水冷し、その後450℃以上65
0℃以下で時効処理を施した発明鋼板FP〜F
***,JP,KP,LP〜LP,MP,NPの発
明鋼は、780MPa以上のTSを示し、且つ拘束継手
亜鉛メッキ割れ試験でも割れは発生しなかった。また,
靱性もvTs≦−60℃と良好である。
【0039】一方、焼き入れ性をあげる元素であるCや
MnやCrやMoを多量に含有した従来鋼A〜Cでは、
鋼Aは強度不足、鋼B〜Cで割れが発生している。Cu
添加によりC等の元素の添加を極力抑えてはいるがTi
−Caが添加されていない従来鋼D〜FではNb添加の
鋼Fのみ780MPa以上の引張強度が得られている
が、拘束試験で亜鉛鍍金割れが発生している。
【0040】また、0.8%以上のCuを添加し焼き入
れ性をあげるC等の元素を極力低減し、さらにTi−C
a添加が図られているものの、本発明の圧延、DQ、時
効条件を逸脱した範囲で製造されたKP1,LP2,L
P3,MP1は780MPa以上の引張強度が得られて
いない。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従い成分設計しDQ−Tを施すと780MPa以上の
引張強度を有する鋼が得られ、鉄塔、橋梁、建築物など
の溶接構造物に使用され溶融亜鉛メッキが施されても、
割れを防止することができる。産業上、極めて大きな効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】DQ−T処理された鋼板(表1の鋼A〜FP)
の引張強度とSLM400の関係を示した図。
【図2】拘束割れ試験体の大きさ、構成について示した
図。
【図3】NBT試験における熱加工サイクルを示した
図。
【図4】NBT試験のデータ整理の例を示した図。
【符号の説明】
1…試験ビード、2…拘束ビード(18パス/1サイ
ド)、3…試験板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、C:0.04%以上0.08
    %以下、Si:0.1%以上0.6%以下、Mn:0.
    8%以上1.6%以下、P:0.02%以下、S:0.
    002%以下、Cu:0.8%以上1.8%以下、N
    i:0.4%以上1.0%以下、Nb:0.01%以上
    0.04%以下、Ti:0.01%以上0.05%以
    下、Ca:0.001%以上0.005%以下、N:
    0.002%以上0.006%以下、Al:0.005
    %以上0.1%以下、B:0.0002%以下、O:
    0.005%以下、さらに、Cr:0.5%以下、M
    o:0.4%以下、V:0.08%以下を1種または2
    種以上が添加され、残部が鉄および不純物からなる組成
    を有する連続鋳造スラブを、1100℃以上に加熱し9
    50℃以下720℃以上で圧延を終了し、ただちに水冷
    し250℃以下で水冷を停止した後、450℃以上65
    0℃以下で時効処理することを特徴とする溶接熱影響部
    の耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れた引張強度780MP
    a以上の高張力鋼の製造方法。
JP25182896A 1996-09-24 1996-09-24 耐溶融亜鉛メッキ割れ性に優れたTS780MPa級高張力鋼の製造方法 Pending JPH1096020A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100415657B1 (ko) * 1996-12-18 2004-03-31 주식회사 포스코 항복강도220ksi급초고장력강의제조방법

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KR100415657B1 (ko) * 1996-12-18 2004-03-31 주식회사 포스코 항복강도220ksi급초고장력강의제조방법

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