JPH1096024A - 耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方法 - Google Patents
耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方法Info
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- JPH1096024A JPH1096024A JP25022296A JP25022296A JPH1096024A JP H1096024 A JPH1096024 A JP H1096024A JP 25022296 A JP25022296 A JP 25022296A JP 25022296 A JP25022296 A JP 25022296A JP H1096024 A JPH1096024 A JP H1096024A
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Abstract
0%)を示し、かつ高歪速度で繰り返し予歪を受けた後
も安定して優れた靭性を示し、さらに耐火性に優れた、
耐火設計と活断層近傍の構造物の塑性耐震設計を組み合
わせた設計法を可能にする耐火性に優れた耐震鋼材の製
造方法を提供する 【解決手段】重量比で、C:0.04〜0.18%,S
i:0.05〜0.4%,Mn:0.6〜1.7%,M
o:0.1〜0.6%,V:0.005〜0.1%,A
l:0.001〜0.06%,N≦30ppm,O≦3
0ppmで、かつ0.12%≦(Mo+3.5V)%≦
0.8%を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物か
らなる鋼をオーステナイト域で熱間圧延後、Ar3 点経
過後から水冷し、650℃以下400℃以上で水冷を停
止して、主たる組織を粗粒フェライトとベイナイトの2
相組織にする耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方
法。
Description
設計される建築分野、主として活断層近傍の重要構造物
に用いられる耐火性に優れた耐震用建築鋼材の製造方法
に関する。
震設計法は、鋼材が降伏後、最大強さに達するまでの塑
性域での変形能力を活用して、地震入力エネルギーを吸
収させ、建築物の耐震安全性を確保しようとするもので
それまでの構造体各部に生ずる応力度を鋼材の降伏点以
内に留めるという弾性設計を大幅に変更している。この
ことから、新耐震設計法が適用される建築物の鋼材は、
降伏後の変形性能を表すパラメーターである降伏比(Y
R)が低いこと、すなわち低降伏比が求められるように
なった。
再結晶域で仕上げ、組織の粗粒化を図り低降伏比を確保
している。また、TS570MPa級あるいはそれ以上
の高強度鋼では、フェライト−オーステナイトの2相域
から焼入することで、フェライトとベイナイトあるいは
マルテンサイトの2相組織にすることで低降伏比を確保
している。
耐震設計法で想定していたような震源が遠方にある海洋
型タイプの地震と異なり、震源が非常に近い活断層タイ
プの地震であった。活断層タイプの地震の場合に揺れの
速度が非常に速く、建物に歪速度にして10-1〜10/
秒の高速変形が加えられるという特徴がある。現在の建
築鋼材は上述したように低YRであるが、それは通常の
歪速度10-2/秒前後で引張った時の値であり、上記の
ような高歪速度での変形の場合、低YRを示すか疑問で
あった。本発明者らが従来の圧延まま(フェライト+パ
ーライト組織)のSN490級の鋼について歪速度を変
化させ引張試験を行ったところ、歪速度10-2/秒前後
の場合にはYR<80%であったものが、歪速度10/
秒前後の場合にはYRは大きく上昇し80%以上の値に
なってしまうことが判明した。
繰り返し塑性変形を受け脆化し、次の引張変形を受けた
時に脆性破壊する事例があった。脆性破壊が起こると建
物の大崩壊にもつながりかねないため、耐震用鋼材とし
ては避けなければならない破壊様式である。従来のSN
490級の鋼も予歪を受けていない場合には、脆性−延
性破面遷移温度は室温以下と十分な靭性を有している
が、高速の繰り返し予歪が加わった場合には、どの程度
の劣化を示すか不明であった。本発明者らは、従来のS
N490級の数種類の鋼に対し、歪速度10/秒で正負
鋼板の歪漸増型(1%圧縮塑性歪付与→1%引張塑性歪
付与→2%圧縮塑性歪付与→2%引張塑性歪付与→4%
圧縮塑性歪付与→4%引張塑性歪付与、以後この予歪付
加を±1+2+4%と記す)の予歪を与えた後、シャル
ピー衝撃試験を実施したところ、脆性−延性破面遷移温
度が室温以上になるものも現れた。
197522号公報や特開平5−21440号公報のよ
うに低温靭性に優れた低降伏比鋼に関するものがある。
しかしながら、どちらも通常の歪速度での引張試験しか
実施しておらず、高歪速度でのYR値が示されていな
い。また、靭性も予歪が無い場合でのシャルピー衝撃試
験値であり、予歪が加わった後の靭性値は不明である。
そこで、本発明者らは、上記両提案に沿って鋼を試作
し、これら試作鋼の高歪速度(=10/秒)での引張特
性ならびに高歪速度(=10/秒)で±1+2+4%の
繰り返し予歪を与えた後の靭性について調べた。その結
果、高歪速度(=10/秒)での引張試験のYRは80
%を越える値となった。また、高速繰り返し予歪後の靭
性はばらつき、なかには vE-5<20Jを示す著しく脆
化しているものが散見された。すなわち、活断層タイプ
の地震の場合には、十分な耐震性を有していないことが
わかった。
の見直しが行われたことにより、高温強度に優れた耐火
鋼を用いて耐火被覆を減らすことが可能となった。耐火
鋼材の使用は、工期の短縮、工事費の削減、建築物内の
有効面積の拡張を図ることにつながるため、こういった
新しい設計法が盛んになってきている。低降伏比と耐火
性を兼ね備えた建築用鋼材については、特開平4−83
821号公報、特開平4−56723号公報、特開平4
−56362号公報等が提案されている。そこで本発明
者らは、上記両提案に沿って鋼を試作し、これら試作鋼
についても、前述した発明鋼(特開平2−197522
号公報や特開平5−21440号公報)と同様に、高歪
速度での引張特性を調べた。その結果、高歪速度(=1
0/秒)での降伏比が80%以上となってしまうことが
判明した。
明が解決しようとする課題は、高歪速度で変形を受ける
場合にも低YR(≦80%)を示し、かつ高歪速度で繰
り返し予歪を受けた後も安定して優れた靭性を示し、さ
らに耐火性に優れた、耐火設計と活断層近傍の構造物の
塑性耐震設計を組み合わせた設計法を可能にする耐火性
に優れた耐震鋼材の製造方法を提供するものである。
を解決すべく、ミクロ組織と高歪速度におけるYRの関
係を鋭意検討した結果、以下に示す重要な知見を見いだ
した。まず、図1は表2のA1〜A3鋼板を供試材に用
いて、引張歪速度と降伏比(=降伏強度/引張強度)の
関係を示したものであり、図中の“α”はフェライトの
略称“B”はベイナイトの略称、“P”はパーライトの
略称で、図中の“粗粒α+B”がAl鋼板、“α+P”
がA2鋼板、“細粒α+B”がA3鋼板である。図から
わかるように、YR値は引張試験における歪速度が大き
くなるほど上昇する。しかし、フェライト+パーライト
組織よりもフェライト+ベイナイト組織の方が上昇程度
が低い。フェライト+ベイナイト組織の中ではフェライ
トが粗粒なほど、高歪速度(>0.1/秒)で低YR値
が得られることがわかった。粗粒フェライトとベイナイ
トの混合組織にすることで歪速度10/秒でもYR<8
0%以下が達成されている。本発明で、粗粒フェライト
とはASTM粒度No.11以下のものを言う。
〜44ppmの範囲で変化させた鋼を供試鋼に用いて、
粗粒フェライト(ASTM粒度No.=9〜11)とベ
イナイト混合組織の高歪速度(=10/秒)の繰り返し
予歪を与えた後の vE-5に及ぼす酸素含有量の影響を調
べたものである。高歪速度(=10/秒)の繰り返し予
歪を与えた後の靭性は、図2に示すようにかなりのバラ
ツキを有しているが、その下限値は酸素含有量により支
配され、酸素含有量を30ppm以下にすることで vE
-5(minimum)>100Jを満たす安定した靭性
が得られることがわかった。これは、酸素含有量を30
ppm以下にすることで、高速繰り返し予定歪の時にマ
イクロ歪集中源となる鋼中酸化物が減少、微細化したた
めである。
+20Nb)量を変化させた50キロ級鋼種を用いて、
粗粒フェライトとベイナイトの混合組織の鋼に対し、常
温で高歪速度(=10/秒))での引張試験を行うとと
もに、600℃でJIS G0567に定められた歪速
度(=0.3%/分)でも引張試験を行った。その結果
を図3に示す。(Mo+3.5V+20Nb)量が0.
12%未満の場合、高温強度(0.2%耐力)が常温で
のYSの2/3(目標値)を満足しない。また、0.8
%を超えて(Mo+3.5V+20Nb)量を増加する
と、高歪速度でのYR値が80%を超えてしまう。した
がって、(Mo+3.5V+20Nb)量を0.12%
以上0.8%以下に限定した。
場合にも低YR(≦80%)であり、高歪速度で繰り返
し予歪を受けた後も安定して優れた靭性を示し、かつ耐
火性に優れた、活断層近傍の構造物の塑性耐震設計と耐
火設計を組み合わせた設計を可能にする耐震鋼材の必要
条件は、0.12%≦(Mo+3.5V+20Nb)%
≦0.8%を満足し、酸素含有量が30ppm以下で粗
粒フェライトとベイナイトの混合組織の特徴を有するも
のであることがわかった。
もので、 (1)重量比で、C:0.04〜0.18%,Si:
0.05〜0.4%,Mn:0.6〜1.7%,Mo:
0.1〜0.6%,V:0.005〜0.1%,Al:
0.001〜0.06%,N≦30ppm,O≦30p
pmで、かつ0.12%≦(Mo+3.5V)%≦0.
8%を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物からな
る鋼をオーステナイト域で熱間圧延後、Ar3 点経過後
から水冷し、650℃以下400℃以上で水冷を停止し
て、主たる組織を粗粒フェライトとベイナイトの2相組
織にすることを特徴とする耐火性に優れた耐震性建築鋼
材の製造方法。
%,Si:0.05〜0.4%,Mn:0.6〜1.7
%,Mo:0.1〜0.6%,V:0.005〜0.1
%,Al:0.001〜0.06%,N≦30ppm,
O≦30ppmで、かつ0.12%≦(Mo+3.5
V)%≦0.8%を満足することに加えて、Cu:0.
05〜0.6%,Ni:0.05〜0.6%,Cr:
0.05〜1.0%,Ti:0.005〜0.015%
のうち1種または2種以上を含み、残部がFeおよび不
可避的不純物からなる鋼をオーステナイト域で熱間圧延
後、Ar3 点経過後から水冷し、650℃以下400℃
以上で水冷を停止して、主たる組織を粗粒フェライトと
ベイナイトの2相組織にすることを特徴とする耐火性に
優れた耐震性建築鋼材の製造方法。
分に加えて、さらにNb:0.005〜0.04%を含
有し、かつ0.12%≦(Mo+3.5V+20Nb)
%≦0.8%を満足することを特徴とする耐火性に優れ
た耐震性建築鋼材の製造方法である。
分の添加理由および添加量を限定した理由を説明する。
C,Si,Mn,Alは、通常の溶接構造用鋼において
所要の材質を得るために、従来から確認されている作用
・効果の関係をもとに、以下のごとく限定した。
元素であるが、0.18%を超えて添加すると溶接性が
著しく低下する。0.04%未満では、厚物で強度が不
足し、多量の合金元素の添加が必要となり、コスト高を
招く。したがって、Cは0.04%以上0.18%以下
に限定した。
要な元素である。予備脱酸のためには、0.05%以上
の添加が必要である。0.4%を超える過剰の添加は、
鋼材の靭性、溶接HAZ靭性を劣化させる。したがっ
て、Si量は0.05%以上0.4%以下に限定した。
な元素である。0.6%未満では、厚物で強度が不足
し、多量の合金元素の添加が必要となり、コスト高を招
く。また、Mnは中央偏析しやすい元素である。1.7
%を超えて添加すると、板厚中央が著しく脆化する。し
たがって、Mnの範囲を0.6%以上1.7%以下に限
定した。
素である。このような効果を発揮するためには、0.1
%以上の添加が必要である。0.6%を超えるMoの添
加は、降伏比を著しく上昇させる。したがって、Moを
0.1%以上0.6%以下に限定した。
度の上昇に有効な元素である。Nb<0.005%、V
<0.005%では、明瞭な強度上昇効果が認められな
い。0.04%を超えるNbの添加、0.1%を超える
Vの添加は、降伏比を著しく上昇させる。したがって、
Nbを0.005%以上0.04%以下、Vを0.00
5%以上0.1%以下に限定した。
として0.001%未満では、十分な脱酸効果が期待で
きない。また、0.06%を超えて過剰に添加すると、
連続鋳造スラブの表面にキズが発生しやすい。したがっ
て、Al量は0.001%以上0.06%以下に限定し
た。
として存在する。固溶Nや粗大窒化物系介在物は、鋼の
靭性を劣化させる。30ppmを超えてNを含有する
と、固溶Nが存在する。また、最終凝固部には粗大な窒
化物(例えばTiNやNbN)が生成しやすくなり、優
れた靭性が得られない。したがって、N含有量を30p
pm以下に規制した。
0ppm以下にすることで、高速繰り返し予歪を与えた
時にマイクロ歪集中源となる鋼中酸化物を減少、微細化
するためであり、30ppmを越えると、 vE-5(mini
mum )>100Jを満たす安定した靭性を得ることがで
きない。
述べたように、0.12%未満の場合、高温強度(0.
2%耐力)が常温でのYSの2/3(目標値)を満足し
ない。また、(Mo+3.5V+20Nb)量が0.8
%を越えると、高歪速度でのYR値が80%を越えてし
まう。従って、(Mo+3.5V+20Nb)量を0.
12%以上0.8以下に限定した。なお、Nbを添加し
ない場合、(Mo+3.5V+20Nb)量は(Mo+
3.5V)量となる。
上効果を通して、高強度化に寄与する。Cu<0.05
%,Ni<0.05%,Cr<0.05%では、明瞭な
強度上昇効果が見られない。0.6%を超えるCuの添
加は、著しくCu割れ発生の危険性を増大させる。Ni
は高価な元素でありコストの観点から、上限を0.6%
とした。1%を超えるCrの添加は溶接性を著しく劣化
させる。したがって、Cuを0.05%以上0.6%以
下、Niを0.05%以上0.6%以下、Crを0.0
5%以上1%以下に限定した。
化を抑制してHAZ靭性の向上に寄与する元素である。
0.005%未満のTi添加では、HAZ靭性向上効果
が発揮されない。0.015%を超えて添加すると溶接
の冷却過程でTiCが析出し、HAZ靭性の劣化を招
く。したがって、Tiを0.005%以上、0.015
%以下に限定した。
接的な関係は無いが、溶接性や板厚方向の延性の観点か
ら低い方が望ましい。また、介在物形態制御の観点か
ら、適量のCaの添加やREMの添加は望ましい。
ロ組織は、粗粒フェライトとベイナイトの混合組織であ
る。この混合組織とする理由は、高歪速度(>0.1/
秒)で低YR値が得られるためである。
に、以下の製造条件で鋼材を製造する。まず、上記成分
範囲を満足する鋼をオーステナイト域で熱間圧延する。
オーステナイト域で熱間圧延する理由は、フェライト域
で圧延すると加工硬化し、通常の歪速度(10-2/秒前
後)において低YRが得られないからである。ついで、
Ar3 点経過後から水冷する。Ar3 点経過後から水冷
する理由は、オーステナイト域から加速冷却する場合に
は、その鋼の焼入性に応じて冷却速度を制御しなければ
フェライトは得られ難いが、Ar3 点経過後まで放冷
し、一部フェライトが析出してから加速冷却した場合、
非常に広い冷却速度範囲で低YRが得られるためであ
る。図4は供試鋼にA鋼を用いて、オーステナイト域か
ら加速冷却した場合と、圧延後Ar3 点経過後まで放冷
し、一部フェライトが析出した2相域から加速冷却した
場合のYRと冷却速度の関係を示している。後者の場合
には非常に広い冷却速度範囲で低TRが得られている。
そしてミクロ組織観察から、後者の場合には広い冷却速
度範囲でフェライトとベイナイトの混合組織が得られた
ためであることが判明した。ついで650℃以下400
℃以上で水冷を停止して、組織をフェライトとベイナイ
トの2相組織にする。この温度範囲に限定した理由は、
停止温度が650℃を越える高温の場合には、組織がフ
ェライト+パーライト組織になってしまい、また、停止
温度が400℃を下回る低温の場合には、マルテンサイ
トが混入し著しく靭性が劣化してしまうためである。こ
のような処理を行うことにより、鋼材の主たる組織を粗
粒フェライトとベイナイトの混合組織とすることができ
る。
に、供試鋼の化学成分を示す。鋼A〜Nは本発明範囲内
の鋼組成を有し、鋼O〜Yは本発明範囲外の鋼組成を有
する。ここで、鋼J,K,L,S,V,XはTS570
MPa級、鋼M,N,YはTS400MPa級の鋼であ
り、その他はTS490MPa級の鋼である。すべて、
軽圧下プロセスを含む連続鋳造にてスラブにされた。上
記の鋼を表3に示す製造条件にて鋼板とした。表4、表
5には得られた鋼板のミクロ組織ならびに通常の歪速度
(=0.01/秒)、高歪速度(=10/秒)での常温
引張特性、および高温強度、さらに予歪なしの場合、な
らびに高歪速度(=10/秒)で±1+2+4%の繰り
返し予歪を与えた後のシャルピー衝撃試験結果を併記し
てある。
取された12mm角×平行部長さ100mm角の棒試験
片である。この試験片に対し、サーボ式の試験機でスト
ローク速度1m/秒、すなわち歪速度10/秒で引張試
験を行った。また、同上試験片をストローク速度1m/
秒、すなわち歪速度10/秒で、1%の圧縮塑性変形→
1%の引張塑性変形→2%の圧縮塑性変形→2%の引張
塑性変形→4%の圧縮塑性変形→4%の引張塑性変形と
いう繰り返し予歪を与えた後、シャルピー衝撃試験片を
採取し、 vTs 並びに vE-5を測定した。−5℃では9
本のシャルピー衝撃試験を実施し、その平均値と最小値
を求めた。さらに、高温引張試験片は1/4tよりC方
向に採取された10φ×50GLの丸棒試験片である。
で0.12%≦(Mo+3.5V+20Nb)≦0.8
%を満足し粗粒フェライト(ASTM No.9〜1
1)とベイナイトの混合組織(ベイナイト率40〜70
%)を有した本発明鋼板(A1,B1,C1,D1,E
1,F1,G1,H1,I1,J1,K1,L1,M
1,N1)は、高歪速度でのYRが80%以下で、高温
強度が目標値を満足し、繰り返し歪後も vE-5の最小値
が150J以上の靭性を有している。フェライト+パー
ライト組織であるA3,C2,M2は、高歪速度の場
合、通常の引張試験に比べYRの上昇が著しく、80%
を越える値になっている。また、それらの鋼は高歪速度
の繰り返し予歪後著しく靭性が劣化し、室温近傍の vT
s を示している。細粒フェライト(ASTM No.1
1超え)とベイナイトの混合組織であるA2,E2,J
2鋼板は、高歪速度の引張試験のYRが80%を超えて
いる。さらに、粗粒フェライトとベイナイトとマルテン
サイトの混合組織であるB2,F2鋼板は、通常の歪速
度での引張試験及び高歪速度での引張試験でのYRが8
0%を超えるとともに、靭性も低い。また、組織は粗粒
フェライトとベイナイトの混合組織であっても(Mo+
3.5V+20Nb)<0.12%であるO1,P1,
Q1,R1は高温強度が目標値を満足していない。組織
が粗粒フェライトとベイナイトの混合組織で、(Mo+
3.5V+20Nb)>0.8%であるS1,T1,U
1は、高歪速度でのYRが80%を超えている。組織が
粗粒フェライトとベイナイトの混合組織で、酸素含有量
が30ppmを超えているV1,W1,X1,Y1は高
歪速度の繰り返し予歪後の vE-5の最小値が47Jを下
回っている。
明方法により製造された鋼材は、高歪速度で変形を受け
る場合にも低YR(≦80%)を示し、高歪速度で繰り
返し予歪を受けた後も安定して優れた靭性を示し、かつ
優れた耐火性を示すので、活断層近傍の構造物の塑性耐
震設計と耐火設計を組み合わせた設計を可能にする。ま
た、鋼材の大量生産も可能である。
の関係を示した図。
+2+4%)を与えた後、−5℃で試験したシャルピー
衝撃吸収エネルギー(vE-5)の関係を示した図。
(=10/秒)での降伏比および高温強度(600℃で
の0.2%耐力)との関係を示した図。
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比で、C:0.04〜0.18%,
Si:0.05〜0.4%,Mn:0.6〜1.7%,
Mo:0.1〜0.6%,V:0.005〜0.1%,
Al:0.001〜0.06%,N≦30ppm,O≦
30ppmで、かつ0.12%≦(Mo+3.5V)%
≦0.8%を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物
からなる鋼をオーステナイト域で熱間圧延後、Ar3 点
経過後から水冷し、650℃以下400℃以上で水冷を
停止して、主たる組織を粗粒フェライトとベイナイトの
2相組織にすることを特徴とする耐火性に優れた耐震性
建築鋼材の製造方法。 - 【請求項2】 重量比で、C:0.04〜0.18%,
Si:0.05〜0.4%,Mn:0.6〜1.7%,
Mo:0.1〜0.6%,V:0.005〜0.1%,
Al:0.001〜0.06%,N≦30ppm,O≦
30ppmで、かつ0.12%≦(Mo+3.5V)%
≦0.8%を満足することに加えて、Cu:0.05〜
0.6%,Ni:0.05〜0.6%,Cr:0.05
〜1.0%,Ti:0.005〜0.015%のうち1
種または2種以上を含み、残部がFeおよび不可避的不
純物からなる鋼をオーステナイト域で熱間圧延後、Ar
3 点経過後から水冷し、650℃以下400℃以上で水
冷を停止して、主たる組織を粗粒フェライトとベイナイ
トの2相組織にすることを特徴とする耐火性に優れた耐
震性建築鋼材の製造方法。 - 【請求項3】 鋼は、請求項1または請求項2に記載の
成分に加えて、さらにNb:0.005〜0.04%を
含有し、かつ0.12%≦(Mo+3.5V+20N
b)%≦0.8%を満足することを特徴とする耐火性に
優れた耐震性建築鋼材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25022296A JP3371712B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方法 |
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|---|---|---|---|
| JP25022296A JP3371712B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方法 |
Publications (2)
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| JP3371712B2 JP3371712B2 (ja) | 2003-01-27 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25022296A Expired - Fee Related JP3371712B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 耐火性に優れた耐震性建築鋼材の製造方法 |
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- 1996-09-20 JP JP25022296A patent/JP3371712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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