JPH1096076A - アモルファスカーボン膜の形成方法 - Google Patents

アモルファスカーボン膜の形成方法

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JPH1096076A
JPH1096076A JP25020596A JP25020596A JPH1096076A JP H1096076 A JPH1096076 A JP H1096076A JP 25020596 A JP25020596 A JP 25020596A JP 25020596 A JP25020596 A JP 25020596A JP H1096076 A JPH1096076 A JP H1096076A
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JP
Japan
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plasma
film
ion
substrate
carbon film
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JP25020596A
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English (en)
Inventor
Shigeru Hirono
滋 廣野
Shigeru Umemura
茂 梅村
Yasuko Ando
康子 安藤
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NTT Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、スパッタされたカーボン原子の基
板上でのエネルギーを精密に制御し、硬度が高く耐久性
にすぐれたアモルファスカーボン膜を作製する形成手法
を提供すること。 【解決手段】 本発明は、ECRスパッタ法を用いてア
モルファスカーボン膜を形成する手法において、イオン
アシストの加速電圧を60V以上に設定することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高密度記録が可能な
磁気記録媒体に用いられる保護膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの外部記憶装置で
あるハードディスクでは、高記録密度化に伴い磁気ヘッ
ドの浮上量低減が要求されるため、この浮上量は著しく
狭まり、現在わずか100nmを切る状態にまで至って
いる。今後、ハードディスクの記録密度を一層増大させ
るためには、磁気ヘッドの浮上量をさらに低減すること
が求められている。このためには、磁気ヘッドと媒体を
接触走行させるコンタクトレコーディング技術の確立が
将来の高密度化へのブレークスルーとして、強く求めら
れている。このためには、磁性薄膜上に形成される保護
膜の耐久性の向上が特に重要であり、近年、保護膜の研
究がさかんになされるようになってきた。従来、ハード
ディスクの保護膜としては、SiO2、アモルファスカ
ーボン膜が研究されてきており、種々の作製方法が研究
されてきた。近年、中でもアモルファスカーボンが保護
膜として、有望視されるようになってきた。
【0003】現在このアモルファスカーボン膜は大別し
て、CVD法とスパッタリング法との2種類の方法で研
究開発がなされている。
【0004】まず、CVD法はCH4などの原料ガスを
プラズマ中で分解して、イオン化し、これに電場を印加
し基板に衝突させて薄膜を形成する方法である。この手
法は、原料ガスのプラズマ中での分解過程、イオンが基
板に衝突した時の分解過程、基板上での会合、分解、反
応過程など多くの素過程からなっている。このため、こ
の手法では、成膜条件を変化させた時に、各段階での素
過程が複雑に関与するため、形成膜の制御性に乏しい欠
点を有する。
【0005】一方、スパッタリング法は、スパッタガス
イオンとの衝突により、ターゲットの構成原子を叩き出
す手法で、CVD法に比べ膜成長の素過程が少ないた
め、膜の制御性に優れる。スパッタ法にはダイオードス
パッタ、イオンビームスパッタ、ECRスパッタ法など
が知られている。このようなスパッタ法においては膜成
長表面での、スパッタされた原子の拡散能、反応性、付
着率などを制御するため、種々の工夫がなされてきた。
この目的のため、ダイオードスパッタでは、基板にDC
あるいはRFバイアスを印加し、基板にプラズマ中のイ
オンを衝突させる手法が用いられてきた。しかし、この
手法では、ターゲットと基板が対向する位置に置かれて
いるため、ターゲットから飛び出す反跳アルゴンなどの
高速粒子が基板に入射し、バイアス印加によるイオン照
射の制御性を制約する欠点を有していた。また、イオン
ビームスパッタ法では、複数のイオンガンを用いて、イ
オンビームを基板に照射することにより、上記のスパッ
タ原子の拡散能等を制御することが可能である。しか
し、イオンビームスパッタ用のイオンガンでは、イオン
の加速電圧を数十ボルト以下に低減することが困難であ
り、さらに、イオン電流密度を十mA以上得ることも困
難である。このため、この手法でも、基板表面の状態を
イオン照射により調整できる範囲が限られる欠点があっ
た。
【0006】また、アモルファスカーボン膜は、SP2
結合とSP3結合が混在したアモルファス膜であると言
われている。このアモルファスカーボン膜の硬度を制御
するためには、カーボン原子の結合状態を制御する必要
がある。このカーボン原子の結合状態を制御するために
は、基板に到達した時のスパッタカーボン原子のエネル
ギー状態を制御する必要がある。このためには、イオン
照射によりカーボン原子のエネルギー状態を制御する手
法が有効と考えられるが、従来のスパッタ法では、この
エネルギー制御を精密に行うことができない欠点を有し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を改善するために提案されたもので、その目的はスパッ
タされたカーボン原子の基板上でのエネルギーを精密に
制御し、硬度が高く耐久性にすぐれたアモルファスカー
ボン膜を作製する形成手法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、磁界の中に備えられたプラズマ生成室に
プラズマ用ガスおよびマイクロ波を導入して電子サイク
ロトロン共鳴により該プラズマ生成室にプラズマを生成
する工程と、前記発散型の磁界により、前記プラズマ生
成室のプラズマ引き出し窓から前記プラズマを成膜室に
引き出す工程と、この引き出されたプラズマ流を囲むよ
うに同軸状に配置されたカーボンからなるターゲットを
プラズマでスパッタすることにより、該成膜室に設置し
た基板上にアモルファスカーボン膜を形成する方法にお
いて、前記プラズマ生成室において生成されたガスイオ
ンの基板に到達するまでに加速される電圧を60V以上
に設定することを特徴とする。通常、電子サイクロトロ
ン共鳴を用いてプラズマを生成し、発散磁場を用いて、
プラズマを引きだし、このプラズマを用いてスパッタを
する手法はECRスパッタ法と呼ばれている。このEC
Rスパッタ法をアモルファスカーボン膜の形成に適用す
るにあたり、特に、プラズマ室において生成されたガス
イオンの基板に到達するまでに加速される電圧を、60
V以上に設定することにより著しく硬度の高いアモルフ
ァスカーボン膜を作製することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の特徴とする点は、ECR
スパッタ法を用いてアモルファスカーボン膜を形成する
手法において、イオンアシストの加速電圧を60V以上
に設定することを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、本発明は、本実施例により限定されない。
【0011】(実施例1)まず、アモルファスカーボン
膜の作製方法を示す。ここでは、ECRスパッタ法とR
Fスパッタ法とを用いた。基板にはシリコン基板を用い
た。アモルファスカーボン膜は以下の条件を用い作製し
た。
【0012】(ECRスパッタ法) アルゴンガス圧:5×10-5〜8×10-4Torr、マ
イクロ波:パワー300〜700W、ターゲットDC電
圧:300〜700V、ターゲットと基板間の距離:5
〜15cm、基板温度:室温 (RFスパッタ法) アルゴンガス圧:1×10-2〜1×10-1Torr、R
Fパワー:200W、基板とターゲット間の距離:4.
5cm、基板温度:室温
【0013】上記により作製したカーボン膜の耐摩耗特
性の評価にはAFMによる面ひっかき試験を用いた。探
針には曲率半径70nmのダイアモンドを用いた。送り
ピッチは4nmであり、1×1μm2の範囲を2サイク
ル、10〜100μNの荷重で引っ掻き実験を行った。
その後、5×5μm2の範囲を2μN程度の軽荷重条件
で磨耗深さ測定を行った。
【0014】図1にAFMにより評価したECRスパッ
タおよびRFスパッタ非晶質カーボン膜の平均摩耗深さ
の荷重依存性を示す。図中のRはRFスパッタ法で作製
したアモルファスカーボン膜の摩耗特性を示す領域、E
LはECRスパッタ法でイオンアシストを弱めて(低イ
オンアシスト)作製したカーボン膜の摩耗特性を示す領
域、EhはECRスパッタ法でイオンアシストを強めて
(高イオンアシスト)作製したカーボン膜の摩耗特性を
示す領域である。なお、図1において、低イオンアシス
トはイオン加速電圧が20V以下の場合に相当し、高イ
オンアシストはイオン加速電圧が60V以上の場合に相
当する。
【0015】図1に示すとおり、RFスパッタカーボン
膜の耐摩耗性(R)は、ECRスパッタ法で作製した膜
(EL及びEh)に比べ劣っていることが分かる。ここ
で、RFスパッタ及びECRスパッタカーボン膜の摩耗
特性は膜作製時のガス圧に強く依存し、ガス圧の低減に
伴い耐摩耗特性は向上する。本実施例において、RFス
パッタ法のガス圧が1×10-2〜1×10-1Torrで
作製し、ECRスパッタ法のガス圧は5×10-5〜8×
10-4Torrで作製したカーボン膜を用いた。ECR
スパッタ法の方が、より低ガス圧のスパッタで膜を作製
できるため耐磨耗特性の優れていることがわかる。これ
は、ガス圧の低減に伴いスパッタされたカーボン原子と
ガス分子間の衝突回数が減少し、基板に到達した時のカ
ーボン原子のエネルギーが高くなることによると考えら
れる。
【0016】上述の通り、ECRスパッタカーボン膜の
摩耗特性はRFスパッタカーボン膜に比し優れている。
ここで、ECRスパッタ法の特長は、1)イオンアシス
トが可能であること、2)低ガス圧スパッタが可能であ
ることである。ここで、2)のガス圧低減も実効上、
1)と同様、イオンあるいは中性原子の運動エネルギー
を基板に供給する効果を持つ。これらの照射効果はEC
Rスパッタカーボン膜の摩耗特性に強い影響を与え、イ
オン照射効果を強めると耐摩耗特性は向上し、特に、図
1で示したイオン照射を強めたカーボン膜(Eh)で
は、ほぼバルクダイアモンド並の高い耐摩耗特性を示
す。
【0017】図2にECRスパッタ法で作製した非結晶
カーボン膜の摩耗特性のイオンアシスト依存性を示す。
ここでは、荷重を80μNに固定した場合の摩耗量を示
している。図2にイオンアシストの加速電圧と摩耗特性
との関係を示す。
【0018】図2に示すとおり、イオンアシストの加速
電圧が増大すると、摩耗量が減少することがわかる。図
1で示した摩耗実験でイオンアシストを強めた場合(E
h)は、イオンの加速電圧を60V以上に設定した場合
に対応しているが、図2に示すとおり、イオンアシスト
の加速電圧が増大すると摩耗特性が向上し、ほぼバルク
ダイヤモンド並の硬度を有する高硬度カーボン膜が得ら
れた。
【0019】(実施例2)図3にECRスパッタ法によ
りカーボン膜を形成した場合の、膜厚とスパッタ時間の
関係を示す。図中のサンプルA,B,Cの膜の作製条件
は次の通りである。サンプルAはイオンアシストの加速
電圧15V、電流密度1mAで作製した膜、サンプルB
はイオンアシストの加速電圧80V、電流密度0.1m
A、ターゲット電圧700V形成した膜、サンプルCは
イオンアシストの加速電圧80V、電流密度0.1m
A、ターゲット電圧300V形成した膜である。
【0020】図3に示すとおり、サンプルAは、イオン
アシストを弱めた場合であるが、この場合は、堆積速度
を表わす直線は原点を通過することが分かる。一方、サ
ンプルBとCはイオンアシストを強めた場合で、加速電
圧80V、電流密度0.1mAである。サンプルBはC
に比べ、ターゲットに印加する電圧を2.3倍(700
V/300V)とした。サンプルBとCでは、堆積速度
を表わす直線は、原点を通過しないことが分かる。ター
ゲットに電圧を印加せずアルゴンイオンのみを同じ条件
でシリコン基板に照射した場合は、200Å/分のエッ
チングレートが得られた。このように、イオンアシスト
を強く作用させた場合には、エッチングが生じ、堆積速
度を示す直線は原点を通過しなくなる。また、ターゲッ
トの印加電圧を増大させた場合は、スパッタされたカー
ボン原子が増加するため、見かけ上、エッチング効果が
弱まるので、堆積速度を示す直線のx切片が減少する。
【0021】ECRスパッタ法においてはイオンアシス
トの加速電圧を増大させた場合、エッチングが生じ、こ
の効果を強めた場合に、耐摩耗性が向上することは、膜
中にとりこまれたカーボン原子の内、結合状態が弱いカ
ーボン原子を入射イオンが逆スパッタにより取り除くこ
とによると考えられる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ECRスパッタ法において、イオンアシストの加速
電圧を60V以上にすることにより、ほぼバルクダイア
モンドに匹敵する高硬度なアモルファスカーボン膜を形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摩耗特性のスパッタ法依存性を示す図である。
【図2】CRスパッタ法において作製したアモルファス
カーボン膜における摩耗特性のイオンアシスト電圧依存
性を示す図である。
【図3】膜厚とスパッタ時間の関係を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界の中に備えられたプラズマ生成室に
    プラズマ用ガスおよびマイクロ波を導入して電子サイク
    ロトロン共鳴により該プラズマ生成室にプラズマを生成
    する工程と、前記発散型の磁界により、前記プラズマ生
    成室のプラズマ引き出し窓から前記プラズマを成膜室に
    引き出す工程と、この引き出されたプラズマ流を囲むよ
    うに同軸状に配置されたカーボンからなるターゲットを
    プラズマでスパッタすることにより、該成膜室に設置し
    た基板上にカーボン膜を形成するアモルファス薄膜の形
    成方法において、 前記プラズマ生成室において生成されたガスイオンの基
    板に到達するまでに加速される電圧を60V以上とする
    ことを特徴とするアモルファスカーボン膜の形成方法。
JP25020596A 1996-09-20 1996-09-20 アモルファスカーボン膜の形成方法 Pending JPH1096076A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016066749A (ja) * 2014-09-25 2016-04-28 国立研究開発法人産業技術総合研究所 炭化珪素半導体装置の製造方法

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