JPH1096119A - 割裂繊条およびその製造方法 - Google Patents
割裂繊条およびその製造方法Info
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- JPH1096119A JPH1096119A JP8251366A JP25136696A JPH1096119A JP H1096119 A JPH1096119 A JP H1096119A JP 8251366 A JP8251366 A JP 8251366A JP 25136696 A JP25136696 A JP 25136696A JP H1096119 A JPH1096119 A JP H1096119A
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- Woven Fabrics (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、繊条を新規な形態に分割して、き
しみ感、ドライ感風合と、エアリーな軽量感のある織物
を創出し得る分割繊条およびその製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 ポリエステルと該ポリエステルとは非相
溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から構
成された繊条であって、繊条の断面形状がマルチローブ
形であり、かつ、繊条の長さ方向に沿って局部的に、該
マルチローブの少くとも一部のローブがその接合根元部
で繊条から割裂したローブを有することを特徴とする割
裂繊条。
しみ感、ドライ感風合と、エアリーな軽量感のある織物
を創出し得る分割繊条およびその製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 ポリエステルと該ポリエステルとは非相
溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から構
成された繊条であって、繊条の断面形状がマルチローブ
形であり、かつ、繊条の長さ方向に沿って局部的に、該
マルチローブの少くとも一部のローブがその接合根元部
で繊条から割裂したローブを有することを特徴とする割
裂繊条。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊条を割裂して、
新規な風合を創出した割裂繊条およびその製造方法に関
する。
新規な風合を創出した割裂繊条およびその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊条を更に細かく分割して、新規
な風合を創出する技術は、繊条の紡糸限界を越えた極細
繊維を製造する技術として発展してきた。これには、多
層貼り合わせ型複合繊条を薬剤で処理して分割し極細繊
維を得る技術(例えば、実公平8―9199号公報)と
海島相互配裂体からなる繊条を薬剤で処理して海成分を
溶出し、島成分を極細繊維として得る技術(例えば、特
公昭44―18369号公報)とがあり、繊条を分割し
て得られた極細繊維は、断面形態は丸、偏平、楔等の形
態をとるが、いずれも分割面は平滑で、繊度も高々0.
25デニールで、通常0.1デニール或はそれ以下であ
り、また、繊維の長さ方向に一様に均一に分割される。
従って、極細繊維それ自身の超ソフトな風合に特徴があ
り、桃の表面を被う産毛のような超ソフトタッチのピー
チ調織物やウレタン樹脂を含浸させたスエード調織物に
適している。
な風合を創出する技術は、繊条の紡糸限界を越えた極細
繊維を製造する技術として発展してきた。これには、多
層貼り合わせ型複合繊条を薬剤で処理して分割し極細繊
維を得る技術(例えば、実公平8―9199号公報)と
海島相互配裂体からなる繊条を薬剤で処理して海成分を
溶出し、島成分を極細繊維として得る技術(例えば、特
公昭44―18369号公報)とがあり、繊条を分割し
て得られた極細繊維は、断面形態は丸、偏平、楔等の形
態をとるが、いずれも分割面は平滑で、繊度も高々0.
25デニールで、通常0.1デニール或はそれ以下であ
り、また、繊維の長さ方向に一様に均一に分割される。
従って、極細繊維それ自身の超ソフトな風合に特徴があ
り、桃の表面を被う産毛のような超ソフトタッチのピー
チ調織物やウレタン樹脂を含浸させたスエード調織物に
適している。
【0003】また、繊維に非相溶性の微粒子を分散さ
せ、アルカリ処理とバッフィング処理を施して、繊維表
面にフィブリル化した毛羽を形成させる技術(例えば、
特公平2―58374号公報)があり、フィブリル毛羽
の繊度は0.01〜0.001デニールと超極細であ
り、ぬめり感風合の強い織物やヌバック調織物に適して
いる。
せ、アルカリ処理とバッフィング処理を施して、繊維表
面にフィブリル化した毛羽を形成させる技術(例えば、
特公平2―58374号公報)があり、フィブリル毛羽
の繊度は0.01〜0.001デニールと超極細であ
り、ぬめり感風合の強い織物やヌバック調織物に適して
いる。
【0004】以上の如く、繊条を分割して新規な風合を
創出する技術は、繊条の直接紡糸では製造することが困
難な極細繊維の製造を目的とし、それによって奏される
効果は超ソフトな風合であった。
創出する技術は、繊条の直接紡糸では製造することが困
難な極細繊維の製造を目的とし、それによって奏される
効果は超ソフトな風合であった。
【0005】これら超ソフト風合新合繊の成熟に伴い、
次世代新合繊として、超ソフトとは異質な風合効果を奏
する新規な分割繊条の創出が必要となり、新規な技術思
想に基づく分割繊条の開発が望まれていた。特に、従来
の超ソフト風合でコンパクトな織物の対極に位置する風
合として、きしみ感、ドライ感風合と、エアリーな(空
気を含んだ)軽量感のある織物を創出できる新規な分割
繊条の開発が望まれていた。
次世代新合繊として、超ソフトとは異質な風合効果を奏
する新規な分割繊条の創出が必要となり、新規な技術思
想に基づく分割繊条の開発が望まれていた。特に、従来
の超ソフト風合でコンパクトな織物の対極に位置する風
合として、きしみ感、ドライ感風合と、エアリーな(空
気を含んだ)軽量感のある織物を創出できる新規な分割
繊条の開発が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繊条を新規
な形態に分割して、きしみ感、ドライ感風合と、エアリ
ーな軽量感のある織物を創出し得る分割繊条および製造
方法を提供することにある。
な形態に分割して、きしみ感、ドライ感風合と、エアリ
ーな軽量感のある織物を創出し得る分割繊条および製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明の課題の1つである
きしみ感、ドライ感風合を表現する為に、繊条の割裂と
いう概念を導入し、繊条の分割面を平滑な面ではなく、
恰もリアス式海岸のように凹凸な出入りのある面とし、
かつ割裂された繊条の繊度を0.3デニール以上と太く
した。また、もう1つの課題であるエアリーな(空気を
含んだ)軽量感を表現する為に、部分的、不均一割裂に
より繊条内に空隙を形成した。
きしみ感、ドライ感風合を表現する為に、繊条の割裂と
いう概念を導入し、繊条の分割面を平滑な面ではなく、
恰もリアス式海岸のように凹凸な出入りのある面とし、
かつ割裂された繊条の繊度を0.3デニール以上と太く
した。また、もう1つの課題であるエアリーな(空気を
含んだ)軽量感を表現する為に、部分的、不均一割裂に
より繊条内に空隙を形成した。
【0008】この考えを具体化した課題を解決する為の
手段は、ポリエステルと該ポリエステルとは非相溶性の
有機化合物とからなるポリエステル組成物から構成され
た繊条であって、繊条の断面形状がマルチローブ形であ
り、かつ、繊条の長さ方向に沿って局部的に、該マルチ
ローブの少くとも一部のローブがその接合根本部で繊条
から割裂したローブを有することを特徴とする割裂繊条
であり、また、ポリエステルと該ポリエステルとは非相
溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から構
成され、かつ、マルチローブ形状の繊維断面を有する繊
条を力学的に加圧して、繊条の長さ方向に沿って局部的
に、かつ、断面方向から見た時、少くとも一部のローブ
の接合根本部に繊維内部歪を付与し、その後、アルカリ
減量処理を施して、該繊維内部歪部でローブを割裂させ
ることを特徴とする割裂繊条の製造方法である。
手段は、ポリエステルと該ポリエステルとは非相溶性の
有機化合物とからなるポリエステル組成物から構成され
た繊条であって、繊条の断面形状がマルチローブ形であ
り、かつ、繊条の長さ方向に沿って局部的に、該マルチ
ローブの少くとも一部のローブがその接合根本部で繊条
から割裂したローブを有することを特徴とする割裂繊条
であり、また、ポリエステルと該ポリエステルとは非相
溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から構
成され、かつ、マルチローブ形状の繊維断面を有する繊
条を力学的に加圧して、繊条の長さ方向に沿って局部的
に、かつ、断面方向から見た時、少くとも一部のローブ
の接合根本部に繊維内部歪を付与し、その後、アルカリ
減量処理を施して、該繊維内部歪部でローブを割裂させ
ることを特徴とする割裂繊条の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の割裂繊条は、ポリエステ
ルと該ポリエステルとは非相溶性の有機化合物とからな
るポリエステル組成物から構成され、該非相溶性の有機
化合物は、繊維の割裂性および強度、染色性等の点か
ら、下記一般式(I)、(II)および(III )からなる
群から選ばれた少くとも1種の化合物から構成される。
ルと該ポリエステルとは非相溶性の有機化合物とからな
るポリエステル組成物から構成され、該非相溶性の有機
化合物は、繊維の割裂性および強度、染色性等の点か
ら、下記一般式(I)、(II)および(III )からなる
群から選ばれた少くとも1種の化合物から構成される。
【0010】
【化4】
【0011】(式中、Zは1〜6個の活性水素を有する
有機化合物残基、R1 は炭素数6以上のアルキレン基、
R2 は水素原子、炭素数1〜40の一価ヒドロキシ炭化
水素基、又は炭素数2〜40の一価のアシル基、kは1
〜6の整数、lはk×lが70以上となる整数、mは1
以上の整数を表す。)
有機化合物残基、R1 は炭素数6以上のアルキレン基、
R2 は水素原子、炭素数1〜40の一価ヒドロキシ炭化
水素基、又は炭素数2〜40の一価のアシル基、kは1
〜6の整数、lはk×lが70以上となる整数、mは1
以上の整数を表す。)
【0012】
【化5】RSO3 M …(II) (式中、Rは炭素原子数3〜30のアルキル基、または
炭素数7〜40のアリール基、Mはアルカリ金属または
アルカリ土類金属を示す。)
炭素数7〜40のアリール基、Mはアルカリ金属または
アルカリ土類金属を示す。)
【0013】
【化6】 RSO3 PR1 R2 R3 R4 …(III ) (式中、Rは上記式(II)におけるRの定義と同じであ
り、R1 R2 R3 R4 はアルキル基またはアリール基で
ある。) そして、該有機化合物のポリエステルマトリックスに対
する含有量は0.2〜10重量%が好ましい。0.2重
量%未満では、繊維の割裂性が得られず、また10重量
%を越えると、繊維の強度低下、染色堅牢度低下が問題
となる。
り、R1 R2 R3 R4 はアルキル基またはアリール基で
ある。) そして、該有機化合物のポリエステルマトリックスに対
する含有量は0.2〜10重量%が好ましい。0.2重
量%未満では、繊維の割裂性が得られず、また10重量
%を越えると、繊維の強度低下、染色堅牢度低下が問題
となる。
【0014】上記式(I)の化合物について、更に詳し
く説明する。
く説明する。
【0015】
【化7】
【0016】上記式中、Zは、1〜6個の活性水素を有
する有機化合物の残基であり、メタノール、プロパノー
ル、ブタノール、フェノール、エチレングリコール、ビ
スフェノールA、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ブタンジオール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ペン
タエリスリトール、ソルビトール等ヒドロキシ基含有化
合物の残基、及びエチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン等の1級及び2級アミン
類の残基等をあげることができる、なかでも、ヒドロキ
シ基含有化合物が好ましい。
する有機化合物の残基であり、メタノール、プロパノー
ル、ブタノール、フェノール、エチレングリコール、ビ
スフェノールA、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ブタンジオール、グリセリン、トリメチロール
プロパン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ペン
タエリスリトール、ソルビトール等ヒドロキシ基含有化
合物の残基、及びエチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、ジエチレントリアミン等の1級及び2級アミン
類の残基等をあげることができる、なかでも、ヒドロキ
シ基含有化合物が好ましい。
【0017】R1 は、炭素数6以上のアルキレン基また
は置換アルキレン基であり、なかでも炭素数6〜50の
置換アルキレン基が好ましい。かかるR1 の特に好まし
い具体例としては、シクロヘキシル基、フェニルエチレ
ン基、ヘキシルエチレン基、メチル―ペンチルエチレン
基、ヘプチルエチレン基、メチル―ヘキシルエチレン
基、炭素原糸数12〜40のアルキルエチレン基等をあ
げることができる。また、R1 は上記2種以上の混合で
あってもよい。
は置換アルキレン基であり、なかでも炭素数6〜50の
置換アルキレン基が好ましい。かかるR1 の特に好まし
い具体例としては、シクロヘキシル基、フェニルエチレ
ン基、ヘキシルエチレン基、メチル―ペンチルエチレン
基、ヘプチルエチレン基、メチル―ヘキシルエチレン
基、炭素原糸数12〜40のアルキルエチレン基等をあ
げることができる。また、R1 は上記2種以上の混合で
あってもよい。
【0018】R2 は、水素原子、炭素数1〜40の一価
の炭化水素基、炭素数2〜40の一価のヒドロキシ炭化
水素基、または炭素数2〜40の一価のアシル基であ
り、該炭化水素としてはアルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基また
はヒドロキシアルキル基が好ましい。また、該アルキル
基としては、アルケノイル基、シクロアルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、または、アルキルアリー
ルカルボニル基が好ましい。
の炭化水素基、炭素数2〜40の一価のヒドロキシ炭化
水素基、または炭素数2〜40の一価のアシル基であ
り、該炭化水素としてはアルキル基、アルケニル基、シ
クロアルキル基、アリール基、アルキルアリール基また
はヒドロキシアルキル基が好ましい。また、該アルキル
基としては、アルケノイル基、シクロアルキルカルボニ
ル基、アリールカルボニル基、または、アルキルアリー
ルカルボニル基が好ましい。
【0019】kはZの元になる有機化合物が有する活性
水素数に対応する1〜6の整数である。lはk×lが7
0以上となる整数であることが必要であり、分子間、分
子内で同一であっても異なっていてもよい。k×lの価
が70未満では、糸中での該化合物の分散が細かくなり
すぎて、繊維の割裂性が減少し、得られた布帛のドライ
タッチ、きしみ感風合が小さくなってしまう。
水素数に対応する1〜6の整数である。lはk×lが7
0以上となる整数であることが必要であり、分子間、分
子内で同一であっても異なっていてもよい。k×lの価
が70未満では、糸中での該化合物の分散が細かくなり
すぎて、繊維の割裂性が減少し、得られた布帛のドライ
タッチ、きしみ感風合が小さくなってしまう。
【0020】また、k×lの値が大きくなり、特にこの
値が2000を越えると糸の表面がべとつくようにな
り、得られる織編物のドライタッチ、きしみ感がなくな
ってしまうので、lとしてはk×lの値が2000以下
となる整数であるのが好ましい。k×lのより好ましい
範囲は、100〜500の範囲である。
値が2000を越えると糸の表面がべとつくようにな
り、得られる織編物のドライタッチ、きしみ感がなくな
ってしまうので、lとしてはk×lの値が2000以下
となる整数であるのが好ましい。k×lのより好ましい
範囲は、100〜500の範囲である。
【0021】mは、1以上の整数であり分子間または、
分子内で同一であっても異なっていてもよいが、Zに結
合したk個の分枝内でmはすべて1以上の整数である必
要がある。
分子内で同一であっても異なっていてもよいが、Zに結
合したk個の分枝内でmはすべて1以上の整数である必
要がある。
【0022】かかるポリオキシエチレン系ポリエーテル
を構成するCH2 CH2 O単位及びR1 O単位の配列は
任意でよく、各単位がランダムに配列していても、ま
た、各単位が任意の順序でブロックを形成し配列してい
てもよいが、中でも、R1 O単位が単独またはブロック
を形成して該ポリエーテル分子鎖末端に局在する配列を
とることが好ましい。
を構成するCH2 CH2 O単位及びR1 O単位の配列は
任意でよく、各単位がランダムに配列していても、ま
た、各単位が任意の順序でブロックを形成し配列してい
てもよいが、中でも、R1 O単位が単独またはブロック
を形成して該ポリエーテル分子鎖末端に局在する配列を
とることが好ましい。
【0023】なお、上記ポリオキシエチレン系ポリエー
テルは、炭素原糸数3〜5のオキシアルキレン単位が共
重合されていてもよく、かかるオキシアルキレン基の導
入は、該ポリエーテルの融点を下げると同時に、その溶
融粘度を下げる効果があるので、ポリエーテルの取り扱
い上好ましいことがある。かかる炭素原子数3〜5のオ
キシアルキレン基としては、オキシプロピレン基、オキ
シテトラメチレン基、オキシエチルエチレン基、オキシ
エチルプロピレン基及び、これらの2種以上の混合等を
例示することができる。
テルは、炭素原糸数3〜5のオキシアルキレン単位が共
重合されていてもよく、かかるオキシアルキレン基の導
入は、該ポリエーテルの融点を下げると同時に、その溶
融粘度を下げる効果があるので、ポリエーテルの取り扱
い上好ましいことがある。かかる炭素原子数3〜5のオ
キシアルキレン基としては、オキシプロピレン基、オキ
シテトラメチレン基、オキシエチルエチレン基、オキシ
エチルプロピレン基及び、これらの2種以上の混合等を
例示することができる。
【0024】かかるポリオキシエチレン系ポリエーテル
は、活性水素化合物に、エチレン、炭素数6以上のオレ
フィンオキサイド、及び、必要に応じて炭素原子数3〜
5のアルキレンオキサイドを反応せしめて合成する事が
できる。かかるオレフィンオキサイドとしては、なかで
も、ノネンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、炭
素数12〜40のα―オレフィンオキサイドが特に好ま
しい。
は、活性水素化合物に、エチレン、炭素数6以上のオレ
フィンオキサイド、及び、必要に応じて炭素原子数3〜
5のアルキレンオキサイドを反応せしめて合成する事が
できる。かかるオレフィンオキサイドとしては、なかで
も、ノネンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、炭
素数12〜40のα―オレフィンオキサイドが特に好ま
しい。
【0025】図1、図2は本発明の繊条の断面と側面の
形状を模式的に表わした図であり、図1はトライローバ
ル断面、図2はテトラローバル断面の繊条である。
形状を模式的に表わした図であり、図1はトライローバ
ル断面、図2はテトラローバル断面の繊条である。
【0026】繊条の断面形状はマルチローブ形であり、
ローブの数は3〜8が好ましい。マルチローブの一部の
ローブを長さ方向に沿って局部的に割裂させるにはロー
ブ数は3以上必要であり、またローブ数が8を越える
と、割裂面の面積比率が少くなってきしみ感が不十分に
なったり、割裂ローブの繊度が細くなってきしみ感が不
十分になったりする。従って、ローブ数は3〜5が特に
好ましい。また該マルチローブの異形度は2.3〜3.
7が好ましい。
ローブの数は3〜8が好ましい。マルチローブの一部の
ローブを長さ方向に沿って局部的に割裂させるにはロー
ブ数は3以上必要であり、またローブ数が8を越える
と、割裂面の面積比率が少くなってきしみ感が不十分に
なったり、割裂ローブの繊度が細くなってきしみ感が不
十分になったりする。従って、ローブ数は3〜5が特に
好ましい。また該マルチローブの異形度は2.3〜3.
7が好ましい。
【0027】ここで、きしみ感とは、繊条内部での割裂
面間の摩擦による風合と、繊条表面に現われた割裂面に
よる手触り風合の両方をいう。
面間の摩擦による風合と、繊条表面に現われた割裂面に
よる手触り風合の両方をいう。
【0028】繊条の長さ方向に沿って、マルチローブ繊
条から各ローブが割裂している状態を見ると、全くロー
ブが割裂していない部位1からローブが1個、2個、…
…と割裂し、全てのローブが割裂している部位2まで割
裂の種々の段階の部位が存在している。そして1つのロ
ーブが局部的に割裂している1箇所の長さは50μm〜
5cmが好ましい。50μm未満では繊条内空隙として
エアリー効果を発揮するのに不十分であり、5cmを越
えると長すぎてこの場合も繊条内空隙としてエアリー効
果を発揮できなくなる。ここで、割裂部の長さは見掛上
の直線距離で表わす。
条から各ローブが割裂している状態を見ると、全くロー
ブが割裂していない部位1からローブが1個、2個、…
…と割裂し、全てのローブが割裂している部位2まで割
裂の種々の段階の部位が存在している。そして1つのロ
ーブが局部的に割裂している1箇所の長さは50μm〜
5cmが好ましい。50μm未満では繊条内空隙として
エアリー効果を発揮するのに不十分であり、5cmを越
えると長すぎてこの場合も繊条内空隙としてエアリー効
果を発揮できなくなる。ここで、割裂部の長さは見掛上
の直線距離で表わす。
【0029】マルチローブの各ローブの割裂面3、3'
、3''、3''' は恰もリアス式海岸のようなギザギザ
とした出入の不定形の凹凸で出来ている。これによって
強いきしみ風合を表現できる。また割裂ローブが切断し
てできた毛羽4,4′の繊度は0.5デニール〜2.5
デニールが好ましい。0.5デニール未満では細すぎて
ぬめり感が出てきてきしみ感風合が不十分になり、2.
5デニールを越えると太すぎてがさついた風合が出てく
る。そして、この毛羽の本数は2本/m以上あれば、織
編物できしみ感のある毛羽風合を表現でき、多い場合に
は100本/mまであってもよいが、それを越えると繊
条が弱くなってしまう。
、3''、3''' は恰もリアス式海岸のようなギザギザ
とした出入の不定形の凹凸で出来ている。これによって
強いきしみ風合を表現できる。また割裂ローブが切断し
てできた毛羽4,4′の繊度は0.5デニール〜2.5
デニールが好ましい。0.5デニール未満では細すぎて
ぬめり感が出てきてきしみ感風合が不十分になり、2.
5デニールを越えると太すぎてがさついた風合が出てく
る。そして、この毛羽の本数は2本/m以上あれば、織
編物できしみ感のある毛羽風合を表現でき、多い場合に
は100本/mまであってもよいが、それを越えると繊
条が弱くなってしまう。
【0030】そして、繊条の表面全体に繊条軸方向に沿
ってミクロな溝6があり、これによってドライ感風合が
表現される。
ってミクロな溝6があり、これによってドライ感風合が
表現される。
【0031】また、繊条は長さ方向に沿って局部的に割
裂される為、ローブが割裂していない部位1や全てのロ
ーブが割裂している部位2も存在する。
裂される為、ローブが割裂していない部位1や全てのロ
ーブが割裂している部位2も存在する。
【0032】次に、本発明の割裂繊条の製造方法につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0033】本発明の割裂繊条の製造には、ポリエステ
ルと該ポリエステルとは非相溶性の有機化合物とからな
るポリエステル組成物から構成され、かつ、マルチロー
ブ型断面を有する繊条を用いる。ここで該非相溶性の有
機化合物は、先に本発明の割裂繊条の実施の形態で説明
した有機化合物を用いる。
ルと該ポリエステルとは非相溶性の有機化合物とからな
るポリエステル組成物から構成され、かつ、マルチロー
ブ型断面を有する繊条を用いる。ここで該非相溶性の有
機化合物は、先に本発明の割裂繊条の実施の形態で説明
した有機化合物を用いる。
【0034】この繊条を力学的に加圧すると、繊条がマ
ルチローブ形になっているので、ローブ同志が直接接合
している繊条ではその接合部に、また中心部分があって
それに各ローブが接合している繊条ではその接合部に歪
が生じ、かつ、繊条内部はポリエステルマトリックス中
に非相溶性の有機化合物が微粒子状に分散しているので
その微粒子界面では外力によって剥離し易い性質がある
為、マルチローブの各ローブ接合物根元部で微粒子の分
散の状態に応じて、恰もリアス式海岸のようなギザギザ
とした出入の凹凸面でもって割裂し得る内部歪を付与さ
れる。
ルチローブ形になっているので、ローブ同志が直接接合
している繊条ではその接合部に、また中心部分があって
それに各ローブが接合している繊条ではその接合部に歪
が生じ、かつ、繊条内部はポリエステルマトリックス中
に非相溶性の有機化合物が微粒子状に分散しているので
その微粒子界面では外力によって剥離し易い性質がある
為、マルチローブの各ローブ接合物根元部で微粒子の分
散の状態に応じて、恰もリアス式海岸のようなギザギザ
とした出入の凹凸面でもって割裂し得る内部歪を付与さ
れる。
【0035】その際、マルチローブの異型度を2.3〜
3.7としておくと、各ローブの根元部に力学的歪が集
中し易くなる。2、3未満では歪の集中が不十分であ
り、3.7を越えると全部のローブが割裂してしまう程
の強い歪となってしまう。(異形度は、図3で示す内接
円直径とd1 と外接円直径d2 との比d2 /d1 で表わ
す。) 次いで、その力学的に加圧して内部歪を付与した繊条に
アルカリ減量処理を施すと、前記割裂し得る内部歪が内
在した部位でローブが割裂され、割裂面は恰もリアス式
海岸のようなギザギザとした出入の凹凸を持った面とな
り、かつ、各ローブの割裂部位によってそれぞれ内部歪
の状態がことなるため不定形の形状となる。また内部歪
とアルカリ減量処理の関係を選ぶことによって割裂した
ローブを切断して毛羽とすることができる。
3.7としておくと、各ローブの根元部に力学的歪が集
中し易くなる。2、3未満では歪の集中が不十分であ
り、3.7を越えると全部のローブが割裂してしまう程
の強い歪となってしまう。(異形度は、図3で示す内接
円直径とd1 と外接円直径d2 との比d2 /d1 で表わ
す。) 次いで、その力学的に加圧して内部歪を付与した繊条に
アルカリ減量処理を施すと、前記割裂し得る内部歪が内
在した部位でローブが割裂され、割裂面は恰もリアス式
海岸のようなギザギザとした出入の凹凸を持った面とな
り、かつ、各ローブの割裂部位によってそれぞれ内部歪
の状態がことなるため不定形の形状となる。また内部歪
とアルカリ減量処理の関係を選ぶことによって割裂した
ローブを切断して毛羽とすることができる。
【0036】この力学的加圧とアルカリ減量は、それぞ
れ繊条の状態でも糸の状態でも織編物の状態でも処理す
ることができ、力学的加圧をアルカリ減量以前に行なえ
ばよい。
れ繊条の状態でも糸の状態でも織編物の状態でも処理す
ることができ、力学的加圧をアルカリ減量以前に行なえ
ばよい。
【0037】力学的加圧は、糸段階ではローラを室温ま
たは80〜90℃に加熱して、接圧を高くして処理すれ
ばよく、織編物段階ではカレンダー加工機を用いてカレ
ンダーロールを室温または80〜90℃に加熱して、4
0〜160kg/cmの圧力で処理すればよい。40k
g/cm未満では、繊条に内部歪を付加し難く、160
kg/cmを越えると繊条のマルチローブが偏平化し織
編物が薄ぺらくなり勝ちである。またカレンダーロール
の代りにエンボスロールも用いることができ、その場合
は圧力を20〜70kg/cmと低くても割裂歪を付与
することができる。
たは80〜90℃に加熱して、接圧を高くして処理すれ
ばよく、織編物段階ではカレンダー加工機を用いてカレ
ンダーロールを室温または80〜90℃に加熱して、4
0〜160kg/cmの圧力で処理すればよい。40k
g/cm未満では、繊条に内部歪を付加し難く、160
kg/cmを越えると繊条のマルチローブが偏平化し織
編物が薄ぺらくなり勝ちである。またカレンダーロール
の代りにエンボスロールも用いることができ、その場合
は圧力を20〜70kg/cmと低くても割裂歪を付与
することができる。
【0038】アルカリ減量処理は、例えばアルカリ濃度
30〜40g/l、温度97℃前後の条件で、15〜3
5重量%減量するのが好ましい。15重量%未満では割
裂不十分で、35重量%を越えると繊条の強度劣化が問
題となる。
30〜40g/l、温度97℃前後の条件で、15〜3
5重量%減量するのが好ましい。15重量%未満では割
裂不十分で、35重量%を越えると繊条の強度劣化が問
題となる。
【0039】本発明でいう繊条とは、短繊維と長繊維
(フィラメント)との両者を含んでいる。短繊維の場合
は、その集合体である紡績糸として、またフィラメント
の場合にはその集合体であるマルチフィラメント糸とし
て、また短繊維と長繊維の集合体である長短複合糸とし
て使用することができる。
(フィラメント)との両者を含んでいる。短繊維の場合
は、その集合体である紡績糸として、またフィラメント
の場合にはその集合体であるマルチフィラメント糸とし
て、また短繊維と長繊維の集合体である長短複合糸とし
て使用することができる。
【0040】以下、フィラメントの場合について説明す
る。
る。
【0041】本発明の割裂繊条は、割裂繊条のみが集合
した割裂繊条マルチフィラメント糸、更に、その割裂繊
条マルチフィラメントと他の異種のマルチフィラメント
糸とが混繊された割裂繊条混繊糸とされ、織編物を製造
することができる。
した割裂繊条マルチフィラメント糸、更に、その割裂繊
条マルチフィラメントと他の異種のマルチフィラメント
糸とが混繊された割裂繊条混繊糸とされ、織編物を製造
することができる。
【0042】割裂繊条のみが集合した割裂繊条マルチフ
ィラメント糸の場合には、マルチフィラメント糸の断面
で見た場合20〜90%のフィラメントの夫々に1つ以
上のローブの割裂が見られるものが好ましく、30〜7
0%のフィラメントに割裂が見られるものが、より好ま
しい。
ィラメント糸の場合には、マルチフィラメント糸の断面
で見た場合20〜90%のフィラメントの夫々に1つ以
上のローブの割裂が見られるものが好ましく、30〜7
0%のフィラメントに割裂が見られるものが、より好ま
しい。
【0043】割裂繊条マルチフィラメント糸と他の異種
のマルチフィラメント糸とが混繊された割裂繊条混繊糸
の場合には、他の異種のマルチフィラメント糸にはポリ
エステル、ナイロン、アセテート、レーヨン等特に限定
することなく用いられ、また、高収縮、カチオン可染、
艶消ダル、異形光沢、制電、ストレッチ性等の機能を付
与されたフィラメント糸を用いることもできる。
のマルチフィラメント糸とが混繊された割裂繊条混繊糸
の場合には、他の異種のマルチフィラメント糸にはポリ
エステル、ナイロン、アセテート、レーヨン等特に限定
することなく用いられ、また、高収縮、カチオン可染、
艶消ダル、異形光沢、制電、ストレッチ性等の機能を付
与されたフィラメント糸を用いることもできる。
【0044】異種のマルチフィラメント糸に共重合ポリ
エステルマルチフィラメント糸を用いて、ふくらみと腰
反撥性を付与した混繊糸では、異種のマルチフィラメン
ト糸は該ポリエステルを構成する主たる酸成分および/
またはグリコール成分を基準として共重合成分を5〜1
8モル%共重合したポリエステルマルチフィラメントが
好ましい。5モル%未満ではふくらみや腰反撥性が不十
分で、18モル%を越えると染色堅牢度やアイロン収縮
が問題となる。該共重合成分としては、イソフタル酸、
ビスフェノールAおよびそのエチレンオキサイド付加物
が好ましい。
エステルマルチフィラメント糸を用いて、ふくらみと腰
反撥性を付与した混繊糸では、異種のマルチフィラメン
ト糸は該ポリエステルを構成する主たる酸成分および/
またはグリコール成分を基準として共重合成分を5〜1
8モル%共重合したポリエステルマルチフィラメントが
好ましい。5モル%未満ではふくらみや腰反撥性が不十
分で、18モル%を越えると染色堅牢度やアイロン収縮
が問題となる。該共重合成分としては、イソフタル酸、
ビスフェノールAおよびそのエチレンオキサイド付加物
が好ましい。
【0045】また、異種のマルチフィラメントを混繊し
た混繊糸の場合には、割裂繊条マルチフィラメント糸が
比較的表層部に位置し、異種のマルチフィラメント糸が
比較的内層部に位置することが好ましい。このようにす
ることによって、割裂繊条の風合を織編物表面に表現す
ることができる。
た混繊糸の場合には、割裂繊条マルチフィラメント糸が
比較的表層部に位置し、異種のマルチフィラメント糸が
比較的内層部に位置することが好ましい。このようにす
ることによって、割裂繊条の風合を織編物表面に表現す
ることができる。
【0046】混繊糸の場合、撚糸またはインターレース
により抱合性が付与されていることが好ましく、インタ
ーレースは20〜120個/mが実用的である。20個
/m未満では抱合効果不十分で、120個/mを越える
と風合が硬くなる。
により抱合性が付与されていることが好ましく、インタ
ーレースは20〜120個/mが実用的である。20個
/m未満では抱合効果不十分で、120個/mを越える
と風合が硬くなる。
【0047】次に、割裂繊条マルチフィラメント糸と異
種のマルチフィラメント糸とを混繊した割裂繊条マルチ
フィラメント混繊糸の製造方法について説明する。
種のマルチフィラメント糸とを混繊した割裂繊条マルチ
フィラメント混繊糸の製造方法について説明する。
【0048】割裂繊条用原糸として、ポリエスルと該ポ
リエステルとは非相溶性の有機化合物とからなるポリエ
ステル組成物から構成され、かつ、マルチローブ形繊維
断面を有するマルチフィラメント糸を用い、異種のマル
チフィラメント糸と混繊する。ここで、該非相溶性の有
機化合物は、先に割裂繊条の製造方法で説明した有機化
合物を用い、該マルチローブ形繊維断面のローブ数、異
型度も同様に、先に割裂繊条の製造方法で説明したもの
を用いる。
リエステルとは非相溶性の有機化合物とからなるポリエ
ステル組成物から構成され、かつ、マルチローブ形繊維
断面を有するマルチフィラメント糸を用い、異種のマル
チフィラメント糸と混繊する。ここで、該非相溶性の有
機化合物は、先に割裂繊条の製造方法で説明した有機化
合物を用い、該マルチローブ形繊維断面のローブ数、異
型度も同様に、先に割裂繊条の製造方法で説明したもの
を用いる。
【0049】混繊手段はインターレースノズルが最も好
ましく、両マルチフィラメント糸を等長に引揃えて混繊
してもよく、また、一方のマルチフィラメント糸を数%
の範囲でオーバーフィードして混繊してもよい。インタ
ーレースの条件はオーバーフィード率0.5〜5%、圧
空圧0.5〜6kg/cm2 とするのが好ましい。
ましく、両マルチフィラメント糸を等長に引揃えて混繊
してもよく、また、一方のマルチフィラメント糸を数%
の範囲でオーバーフィードして混繊してもよい。インタ
ーレースの条件はオーバーフィード率0.5〜5%、圧
空圧0.5〜6kg/cm2 とするのが好ましい。
【0050】混繊手段として、インターレースノズルの
他、タスランノズルも用いることができ、その場合、オ
ーバーフィード率を0.5〜5%とし、両糸のオーバー
フィード率の差を0〜5%とすることによってループの
ない混繊糸から、微細ループの存在するスパナイズされ
た混繊糸まで造ることができる。タスランノズルの場合
には圧空圧は3〜10kg/cm2 とするのが好まし
い。
他、タスランノズルも用いることができ、その場合、オ
ーバーフィード率を0.5〜5%とし、両糸のオーバー
フィード率の差を0〜5%とすることによってループの
ない混繊糸から、微細ループの存在するスパナイズされ
た混繊糸まで造ることができる。タスランノズルの場合
には圧空圧は3〜10kg/cm2 とするのが好まし
い。
【0051】次いで、上記混繊糸を糸または布帛状態で
力学的に加圧して、マルチフィラメント糸の長さ方向に
沿って、局部的に、該マルチローブフィラメント糸のマ
ルチローブの各ローブの接合根元部の少なくとも一部に
繊条内部歪を付与し、その後、アルカリ減量処理を施し
て、該繊条内部歪部でローブを割裂させる。その力学的
加圧方法とアルカリ減量方法は前記割裂繊条の製造方法
で説明した方法を採用すればよい。
力学的に加圧して、マルチフィラメント糸の長さ方向に
沿って、局部的に、該マルチローブフィラメント糸のマ
ルチローブの各ローブの接合根元部の少なくとも一部に
繊条内部歪を付与し、その後、アルカリ減量処理を施し
て、該繊条内部歪部でローブを割裂させる。その力学的
加圧方法とアルカリ減量方法は前記割裂繊条の製造方法
で説明した方法を採用すればよい。
【0052】混繊する異種のマルチフィラメントに高収
縮率を用いる場合には、該割裂繊維よりも5〜60%沸
水収縮率の高いマルチフィラメントを用いるとよい。5
%未満では熱処理で織編物にふくらみを付加することが
できず、60%を越える染色仕上工程の取扱が難しくな
る。
縮率を用いる場合には、該割裂繊維よりも5〜60%沸
水収縮率の高いマルチフィラメントを用いるとよい。5
%未満では熱処理で織編物にふくらみを付加することが
できず、60%を越える染色仕上工程の取扱が難しくな
る。
【0053】該高収縮糸は、主としてポリエチレンテレ
フタレートからなるマルチフィラメント糸でもよいし、
共重合ポリエステルからなるマルチフィラメント糸でも
よい。共重合ポリエステルを用いる場合は、該ポリエス
テルを構成する主たる酸成分および/またはグリコール
成分を基準として共重合成分を5〜18モル%共重合し
たポリエステル繊維が好ましい。
フタレートからなるマルチフィラメント糸でもよいし、
共重合ポリエステルからなるマルチフィラメント糸でも
よい。共重合ポリエステルを用いる場合は、該ポリエス
テルを構成する主たる酸成分および/またはグリコール
成分を基準として共重合成分を5〜18モル%共重合し
たポリエステル繊維が好ましい。
【0054】該高収縮糸に共重合ポリエステルを用いる
と、織物準備工程で撚止めセットをしても染色仕上工程
でも収縮し、染色以降の熱セット工程でも収縮する混繊
糸が得られる。この共重合成分としては、ジカルボン
酸、ジオールおよびビスフェノールからなる群より選ば
れた一種以上を用いる。
と、織物準備工程で撚止めセットをしても染色仕上工程
でも収縮し、染色以降の熱セット工程でも収縮する混繊
糸が得られる。この共重合成分としては、ジカルボン
酸、ジオールおよびビスフェノールからなる群より選ば
れた一種以上を用いる。
【0055】これら以外の共重合成分では、ポリマーコ
ストが高くついたり、製糸性が悪かったり、目的の熱収
縮性が得られない等の問題がある。
ストが高くついたり、製糸性が悪かったり、目的の熱収
縮性が得られない等の問題がある。
【0056】ここで、ジカルボン酸は、テレフタル酸以
外のジカルボン酸であって、セバシン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸等である。ジオールはジエチレングリコー
ル、ブチレングリコール、プロピレングリコールなどで
ある。ビスフェノールはビスフェノールA、ビスフェノ
ールスルフォンまたはこれらのエチレンオキサイド付加
物である。
外のジカルボン酸であって、セバシン酸、フタル酸、イ
ソフタル酸等である。ジオールはジエチレングリコー
ル、ブチレングリコール、プロピレングリコールなどで
ある。ビスフェノールはビスフェノールA、ビスフェノ
ールスルフォンまたはこれらのエチレンオキサイド付加
物である。
【0057】共重合量はテレフタル酸を基準として5〜
18モル%の範囲とする。5モル%未満では必要な熱収
縮が得られず、18モル%を越えると、染色仕上工程で
収縮が完了せず、商品の寸法安定性が悪くなるなどの問
題を起す。
18モル%の範囲とする。5モル%未満では必要な熱収
縮が得られず、18モル%を越えると、染色仕上工程で
収縮が完了せず、商品の寸法安定性が悪くなるなどの問
題を起す。
【0058】上記共重合成分の中でもイソフタル酸はポ
リマーコスト、製糸性、糸加工性、製品品質上からみて
最も使い易いものである。またジオール成分としてのビ
スフェノールAまたはそのエチレンオキサイド付加物を
共重合したポリエステル繊維を用いると、織物組織の拘
束力下でも収縮力が高いという特徴がある。しかしなが
ら、この種の繊維は耐光堅牢度が問題となることがある
ので、5モル%以下とすることが好ましい。
リマーコスト、製糸性、糸加工性、製品品質上からみて
最も使い易いものである。またジオール成分としてのビ
スフェノールAまたはそのエチレンオキサイド付加物を
共重合したポリエステル繊維を用いると、織物組織の拘
束力下でも収縮力が高いという特徴がある。しかしなが
ら、この種の繊維は耐光堅牢度が問題となることがある
ので、5モル%以下とすることが好ましい。
【0059】またビスフェノールAを5モル%以下とす
る場合、イソフタル酸を第4成分として共重合し、トー
タルの共重合量として18モル%以下とすることによっ
て収縮率を高くすることができる。
る場合、イソフタル酸を第4成分として共重合し、トー
タルの共重合量として18モル%以下とすることによっ
て収縮率を高くすることができる。
【0060】混繊糸には、撚糸またはインターレースに
より抱合性を付与することが好ましく、インターレース
は20〜120個/mが実用的である。20個/m未満
では抱合効果不十分で、120個/mを越えると風合が
硬くなる。
より抱合性を付与することが好ましく、インターレース
は20〜120個/mが実用的である。20個/m未満
では抱合効果不十分で、120個/mを越えると風合が
硬くなる。
【0061】本発明の割裂繊条マルチフィラメント糸ま
たは割裂繊条混繊糸を用いて製造される織編物は、その
表面層が、ポリエステルマトリックス中に該ポリエステ
ルとは非相溶性の有機化合物からなる微粒子が分散した
マルチローブ形断面形状繊条を有し、かつ、該繊条が下
記〜の要件を同時に満足するエアリーな軽量感で、
強いきしみ感、ドライ感、そしてきしみのある毛羽感の
ある織編物が得られる。
たは割裂繊条混繊糸を用いて製造される織編物は、その
表面層が、ポリエステルマトリックス中に該ポリエステ
ルとは非相溶性の有機化合物からなる微粒子が分散した
マルチローブ形断面形状繊条を有し、かつ、該繊条が下
記〜の要件を同時に満足するエアリーな軽量感で、
強いきしみ感、ドライ感、そしてきしみのある毛羽感の
ある織編物が得られる。
【0062】 該マルチローブ形断面形状繊条の表面
に、微粒子がアルカリ処理で除去されて形成された繊条
軸方向に沿った微細溝を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂して形成された繊条内空隙を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂したローブの割裂面に不定形凹凸を有し、 該割裂したローブの一部が切断して形成された不定
形凹凸面のある毛羽を有する。
に、微粒子がアルカリ処理で除去されて形成された繊条
軸方向に沿った微細溝を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂して形成された繊条内空隙を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂したローブの割裂面に不定形凹凸を有し、 該割裂したローブの一部が切断して形成された不定
形凹凸面のある毛羽を有する。
【0063】また、バッフィング処理を追加して、更に
フィブリルを発生させフィブリル風合を加味することも
できる。
フィブリルを発生させフィブリル風合を加味することも
できる。
【0064】
[実施例1]ポリオキシエチレン系ポリエーテルを1.
5重量部添加したポリエチレンテレフタレートポリマー
を、高異型度トライローバル糸用紡糸口金を用いて溶融
紡糸し、延伸熱セットして異形度2.7のトライローバ
ル断面、繊度75デニール/36フィラメントのマルチ
フィラメント延伸糸を得た。この糸をベネシアン綾組織
で、経糸には追撚S300T/M、緯糸には追撚S25
00T/MとZ2500T/Mを交互に打込み、経密度
81本/cm、緯密度28本/cmの生機を得た。
5重量部添加したポリエチレンテレフタレートポリマー
を、高異型度トライローバル糸用紡糸口金を用いて溶融
紡糸し、延伸熱セットして異形度2.7のトライローバ
ル断面、繊度75デニール/36フィラメントのマルチ
フィラメント延伸糸を得た。この糸をベネシアン綾組織
で、経糸には追撚S300T/M、緯糸には追撚S25
00T/MとZ2500T/Mを交互に打込み、経密度
81本/cm、緯密度28本/cmの生機を得た。
【0065】この生機を、常法に従ってリラックス、プ
レセットしてから、カレンダーによる加圧処理を温度9
0℃、圧力120kg/cmの条件下で行い、次いで、
アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ濃度35
g/l、減量率25重量%の条件下で行い、割裂繊条か
らなる織物を得た。
レセットしてから、カレンダーによる加圧処理を温度9
0℃、圧力120kg/cmの条件下で行い、次いで、
アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ濃度35
g/l、減量率25重量%の条件下で行い、割裂繊条か
らなる織物を得た。
【0066】この割裂繊条を観察すると、繊条の長さ方
向に沿って、局部的に、マルチローブの一部のローブが
各ローブ接合根元部で繊条から割裂しており、割裂ロー
ブの長さは100μm〜3cmの間で分布していて、割
裂面は繊維側もローブ側も不定形の恰もリアス式海岸の
ような凹凸断面形態を有する面であった。
向に沿って、局部的に、マルチローブの一部のローブが
各ローブ接合根元部で繊条から割裂しており、割裂ロー
ブの長さは100μm〜3cmの間で分布していて、割
裂面は繊維側もローブ側も不定形の恰もリアス式海岸の
ような凹凸断面形態を有する面であった。
【0067】また、織物の表面層は、ポリエチレンテレ
フタレートのマトリックス中に、ポリオキシエチレン系
ポリエーテルからなる微粒子が分散した、トライローバ
ル断面の繊条で、該繊条の表面に、微粒子がアルカリ減
量処理で除去されてできた繊維軸方向に沿った微細溝
と、該繊条のマルチローブの一部のローブが繊条から割
裂して出来た繊条内空隙と、該ローブ割裂によって生じ
た割裂両面の不定形凹凸面とで被われていた。
フタレートのマトリックス中に、ポリオキシエチレン系
ポリエーテルからなる微粒子が分散した、トライローバ
ル断面の繊条で、該繊条の表面に、微粒子がアルカリ減
量処理で除去されてできた繊維軸方向に沿った微細溝
と、該繊条のマルチローブの一部のローブが繊条から割
裂して出来た繊条内空隙と、該ローブ割裂によって生じ
た割裂両面の不定形凹凸面とで被われていた。
【0068】織物の風合は、強いきしみ感とドライ感が
あって、かつ、エアリーな軽量感があった。
あって、かつ、エアリーな軽量感があった。
【0069】[実施例2]実施例1の原糸を用いて、同
じ生機を作り、加圧処理を温度90℃、圧力130kg
/cm、アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ
濃度35g/l、減量率30重量%の条件下で行い、割
裂繊条からなる織物を得た。
じ生機を作り、加圧処理を温度90℃、圧力130kg
/cm、アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ
濃度35g/l、減量率30重量%の条件下で行い、割
裂繊条からなる織物を得た。
【0070】この割裂繊条を観察すると、実施例1と同
様であって、更に割裂ローブの一部が切断して出来た毛
羽があった。毛羽本数は32本/mで、毛羽の繊度は
0.42〜0.53デニールであった。
様であって、更に割裂ローブの一部が切断して出来た毛
羽があった。毛羽本数は32本/mで、毛羽の繊度は
0.42〜0.53デニールであった。
【0071】また、織物の表層面は、実施例1と同様で
あり、更に、割裂ローブの一部が切断して出来た毛羽が
あった。
あり、更に、割裂ローブの一部が切断して出来た毛羽が
あった。
【0072】織物の風合は、強いきしみ感とドライ感が
あって、更にきしみ感のある毛羽タッチがあって、か
つ、エアリーな軽量感があった。
あって、更にきしみ感のある毛羽タッチがあって、か
つ、エアリーな軽量感があった。
【0073】[実施例3]割裂繊条用原糸として、ポリ
オキシエチレン系ポリエーテルを1.5重量部添加した
ポリエチレンテレフタレートポリマーを、高異形度トラ
イローバル糸用紡糸口金を用いて溶融紡糸し、延伸熱セ
ットして得た異形度2.9のトライローバル断面、繊度
50デニール/24フィラメント、沸水収縮率8%のマ
ルチフィラメント延伸糸を用い、異種のマルチフィラメ
ント糸として、イソフタル酸を12モル%共重合したポ
リエチレンテレフタレートポリマーを溶融紡糸し、延伸
低温セットして得た丸断面、繊度30デニール/12フ
ィラメント、沸水収縮率25%のマルチフィラメント延
伸糸を用いた。
オキシエチレン系ポリエーテルを1.5重量部添加した
ポリエチレンテレフタレートポリマーを、高異形度トラ
イローバル糸用紡糸口金を用いて溶融紡糸し、延伸熱セ
ットして得た異形度2.9のトライローバル断面、繊度
50デニール/24フィラメント、沸水収縮率8%のマ
ルチフィラメント延伸糸を用い、異種のマルチフィラメ
ント糸として、イソフタル酸を12モル%共重合したポ
リエチレンテレフタレートポリマーを溶融紡糸し、延伸
低温セットして得た丸断面、繊度30デニール/12フ
ィラメント、沸水収縮率25%のマルチフィラメント延
伸糸を用いた。
【0074】両マルチフィラメント糸をインターレース
ノズルを用いて、オーバーフィード率2%、圧空圧3.
0kg/cm2 の条件下で混繊し、48個/mのインタ
ーレースを付与した。
ノズルを用いて、オーバーフィード率2%、圧空圧3.
0kg/cm2 の条件下で混繊し、48個/mのインタ
ーレースを付与した。
【0075】得られた繊度80デニール/36フィラメ
ントの混繊糸を用いベネシャン綾組織で、経糸には追撚
S300T/Mを施し、緯糸には追撚S2500T/M
とZ2500T/Mを施し、交互に打込み、経密度79
本/cm、緯密度30本/cmの生機を得た。
ントの混繊糸を用いベネシャン綾組織で、経糸には追撚
S300T/Mを施し、緯糸には追撚S2500T/M
とZ2500T/Mを施し、交互に打込み、経密度79
本/cm、緯密度30本/cmの生機を得た。
【0076】この生機を常法に従ってリラックス、プレ
セットしてから、カレンダーによる加圧処理を温度90
℃、圧力120kg/cmの条件下で行い、次いで、ア
ルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ濃度35g
/l、減量率25重量%の条件下で行い、割裂繊条マル
チフィラメント混繊糸からなる織物を得た。
セットしてから、カレンダーによる加圧処理を温度90
℃、圧力120kg/cmの条件下で行い、次いで、ア
ルカリ減量処理を温度97℃、カセイソーダ濃度35g
/l、減量率25重量%の条件下で行い、割裂繊条マル
チフィラメント混繊糸からなる織物を得た。
【0077】この割裂繊条マルチフィラメント混繊糸を
観察すると、割裂繊条マルチフィラメント糸が比較的表
層部に位置し、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフ
タレートマルチフィラメント糸が比較的内層部に位置し
ていた。
観察すると、割裂繊条マルチフィラメント糸が比較的表
層部に位置し、イソフタル酸共重合ポリエチレンテレフ
タレートマルチフィラメント糸が比較的内層部に位置し
ていた。
【0078】そして、比較的表層部に位置する割裂繊条
マルチフィラメント糸は、繊条の長さ方向に沿って、局
部的に、マルチローブの一部のローブが各ローブ接合根
元部で繊条から割裂しており、割裂ローブの長さは10
0μm〜3cmの間で分布していて、割裂面は繊維側も
ローブ側も不定形の恰もリアス式海岸のような凹凸断面
形態を有する面であった。
マルチフィラメント糸は、繊条の長さ方向に沿って、局
部的に、マルチローブの一部のローブが各ローブ接合根
元部で繊条から割裂しており、割裂ローブの長さは10
0μm〜3cmの間で分布していて、割裂面は繊維側も
ローブ側も不定形の恰もリアス式海岸のような凹凸断面
形態を有する面であった。
【0079】また、織物の表面層は、ポリエチレンテレ
フタレートのマトリックス中に、ポリオキシエチレン系
ポリエーテルからなる微粒子が分散した、トライローバ
ル断面の繊条で、該繊条の表面に、微粒子がアルカリ減
量処理で除去されてきた繊維軸方向に沿った微細溝と、
該繊条のマルチローブの一部のローブが繊条から割裂し
て出来た繊条内空隙と、該ローブ割裂によって生じた割
裂両面の不定形凹凸面とで被われていた。
フタレートのマトリックス中に、ポリオキシエチレン系
ポリエーテルからなる微粒子が分散した、トライローバ
ル断面の繊条で、該繊条の表面に、微粒子がアルカリ減
量処理で除去されてきた繊維軸方向に沿った微細溝と、
該繊条のマルチローブの一部のローブが繊条から割裂し
て出来た繊条内空隙と、該ローブ割裂によって生じた割
裂両面の不定形凹凸面とで被われていた。
【0080】織物の風合は、両糸の収縮差によるふくら
み感と、割裂繊条による強いきしみ感、ドライ感があっ
て、かつ、エアリーな軽量感があった。
み感と、割裂繊条による強いきしみ感、ドライ感があっ
て、かつ、エアリーな軽量感があった。
【0081】[実施例4]実施例3の混繊糸を用いて、
同じ生機を作り、加圧処理を温度90℃、圧力130k
g/cm、アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソー
ダ濃度35g/l、減量率25重量%の条件下で行い、
割裂繊条マルチフィラメント混繊糸からなる織物を得
た。
同じ生機を作り、加圧処理を温度90℃、圧力130k
g/cm、アルカリ減量処理を温度97℃、カセイソー
ダ濃度35g/l、減量率25重量%の条件下で行い、
割裂繊条マルチフィラメント混繊糸からなる織物を得
た。
【0082】この割裂繊条マルチフィラメント混繊糸を
観察すると、実施例3と同様であって、更に表層部に割
裂ローブの一部が切断して出来た毛羽があった。毛羽本
数は35本/mで、毛羽の繊度は、0.43〜0.51
デニールであった。
観察すると、実施例3と同様であって、更に表層部に割
裂ローブの一部が切断して出来た毛羽があった。毛羽本
数は35本/mで、毛羽の繊度は、0.43〜0.51
デニールであった。
【0083】また、織物の構造は実施例3と同様であ
り、更に、割裂ローブの一部が切断して出来た毛羽があ
った。
り、更に、割裂ローブの一部が切断して出来た毛羽があ
った。
【0084】織物の風合いは、ふくらみ感があって、強
いきしみ感、ドライ感があり、更にきしみ感のある毛羽
タッチがあって、かつ、エアリーな軽量感があった。
いきしみ感、ドライ感があり、更にきしみ感のある毛羽
タッチがあって、かつ、エアリーな軽量感があった。
【0085】[実施例5]割裂繊条用原糸として、有機
スルフォン酸金属塩を1.0%配合したポリエチレンテ
レフタレートポリマーを紡糸速度3000m/minで
紡糸してグローブ数4、異形度2.38の断面形状をし
た78de/24fil、伸度68%の高配向未延伸糸
を得、次いでプレテンションローラーと加熱ローラーの
間で0.4%伸張した後95℃の加熱ローラーで予熱
し、加熱ローラーと引取ローラーの間で200℃の非接
触ヒーターで1%弛緩した状態で熱処理して沸水収縮率
が5%になるよう熱セットして得たマルチフィラメント
糸を用い、異種のマルチフィラメント糸として、2,2
―ビス{4―(2―ヒドロキシエトキシ)フェニル}プ
ロパンを6モル%およびイソフタル酸を4モル%共重合
したポリエチレンテレフタレートポリマーを紡糸速度1
100m/minで紡糸して伸度340%の未延伸糸を
得、次いで、90℃で2.7倍に延伸して得た沸水収縮
率が46%の50de/12fil、伸度42%の高熱
収縮性延伸糸を用いた。
スルフォン酸金属塩を1.0%配合したポリエチレンテ
レフタレートポリマーを紡糸速度3000m/minで
紡糸してグローブ数4、異形度2.38の断面形状をし
た78de/24fil、伸度68%の高配向未延伸糸
を得、次いでプレテンションローラーと加熱ローラーの
間で0.4%伸張した後95℃の加熱ローラーで予熱
し、加熱ローラーと引取ローラーの間で200℃の非接
触ヒーターで1%弛緩した状態で熱処理して沸水収縮率
が5%になるよう熱セットして得たマルチフィラメント
糸を用い、異種のマルチフィラメント糸として、2,2
―ビス{4―(2―ヒドロキシエトキシ)フェニル}プ
ロパンを6モル%およびイソフタル酸を4モル%共重合
したポリエチレンテレフタレートポリマーを紡糸速度1
100m/minで紡糸して伸度340%の未延伸糸を
得、次いで、90℃で2.7倍に延伸して得た沸水収縮
率が46%の50de/12fil、伸度42%の高熱
収縮性延伸糸を用いた。
【0086】両マルチフィラメント糸をインターレース
ノズルを用いて、オーバーフィード率1.5%、圧空圧
2.5kg/cm2 の条件下で混繊し、70個/mのイ
ンターレースを付与した。得られた複合糸は132de
/36fil、強度3.9g/d、伸度39%、沸水収
縮率37%であった。
ノズルを用いて、オーバーフィード率1.5%、圧空圧
2.5kg/cm2 の条件下で混繊し、70個/mのイ
ンターレースを付与した。得られた複合糸は132de
/36fil、強度3.9g/d、伸度39%、沸水収
縮率37%であった。
【0087】次にこの複合糸に250T/Mの撚糸を施
し経糸密度167本/inch、緯糸密度78本/in
chでサテン織物を作成し、常法に従ってリラックス、
プレセット、カレンダー加工、アルカリ減量処理、染
色、ファイナルセットを行った。ここでカレンダー加工
条件としては90℃で120kg/cmの加圧を行い、
またアルカリ減量条件としては97℃で35g/l濃度
のアルカリ溶液を用い25重量%の減量処理を行った。
し経糸密度167本/inch、緯糸密度78本/in
chでサテン織物を作成し、常法に従ってリラックス、
プレセット、カレンダー加工、アルカリ減量処理、染
色、ファイナルセットを行った。ここでカレンダー加工
条件としては90℃で120kg/cmの加圧を行い、
またアルカリ減量条件としては97℃で35g/l濃度
のアルカリ溶液を用い25重量%の減量処理を行った。
【0088】得られた織物は表層が主として割裂繊条で
被われ、かつその各繊条は全体の約65%が0.3de
〜2.5deに割裂しその割裂面はリアス式海岸のよう
な鋭角な凹凸並びに一部にフィブリル等を有しかつ繊維
側面には繊維の長さ方向にほぼ平行に比較的深いスリッ
ト状溝が多数発生しており、天然セルロース繊維と区別
が付け難い程のナチュラルでドライなタッチが得られ
た。
被われ、かつその各繊条は全体の約65%が0.3de
〜2.5deに割裂しその割裂面はリアス式海岸のよう
な鋭角な凹凸並びに一部にフィブリル等を有しかつ繊維
側面には繊維の長さ方向にほぼ平行に比較的深いスリッ
ト状溝が多数発生しており、天然セルロース繊維と区別
が付け難い程のナチュラルでドライなタッチが得られ
た。
【0089】一方、割裂繊条用原糸が沸水収縮率が5%
以下の低熱収縮率なのに対し異種の繊条用原糸が沸水収
縮率が46%の高熱収縮率のため両者の収縮率差による
高い嵩高が発現し上記割裂繊条用原糸の割裂と相まって
非常にエアリーで軽量な高感性をもつ織物が得られた。
以下の低熱収縮率なのに対し異種の繊条用原糸が沸水収
縮率が46%の高熱収縮率のため両者の収縮率差による
高い嵩高が発現し上記割裂繊条用原糸の割裂と相まって
非常にエアリーで軽量な高感性をもつ織物が得られた。
【0090】
【発明の効果】本発明の割裂繊条または、割裂繊条マル
チフィラメント混繊糸によれば、マルチローブ繊維の一
部のローブの割裂によって出来る繊条内空間によりエア
リーな(空気を含んだ)軽量感が表現でき、また、その
割裂面の恰もリアス式海岸のようなギザギザとした不定
形の凹凸面により強いきしみ感が表現でき、さらに、そ
の割裂ローブの切断した毛羽によりドライな毛羽風合が
表現でき、また、繊条表面全体にある微細溝によりドラ
イ感風合いが表現できる。
チフィラメント混繊糸によれば、マルチローブ繊維の一
部のローブの割裂によって出来る繊条内空間によりエア
リーな(空気を含んだ)軽量感が表現でき、また、その
割裂面の恰もリアス式海岸のようなギザギザとした不定
形の凹凸面により強いきしみ感が表現でき、さらに、そ
の割裂ローブの切断した毛羽によりドライな毛羽風合が
表現でき、また、繊条表面全体にある微細溝によりドラ
イ感風合いが表現できる。
【0091】また、本発明の割裂繊条の製造方法また
は、割裂繊条マルチフィラメント混繊糸の製造方法によ
れば、前記の特徴を有する割裂繊条を効率的に製造する
ことができる。
は、割裂繊条マルチフィラメント混繊糸の製造方法によ
れば、前記の特徴を有する割裂繊条を効率的に製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の割裂繊条の一例の断面と側面の形状を
模式的に表わした図である。
模式的に表わした図である。
【図2】本発明の割裂繊条の他の例の断面と側面の形状
を模式的に表わした図である。
を模式的に表わした図である。
【図3】本発明でいう異形度を説明する図である。
1 ……ローブが割裂していない部
位 2 ……全てのローブが割裂してい
る部位 3,3' ,3'',3''' ……割裂面 4,4' ……毛羽 5 ……割裂で生じた繊条内空隙 6 ……ミクロな溝
位 2 ……全てのローブが割裂してい
る部位 3,3' ,3'',3''' ……割裂面 4,4' ……毛羽 5 ……割裂で生じた繊条内空隙 6 ……ミクロな溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D02J 3/02 D02J 3/02 Z D03D 15/00 D03D 15/00 B D06M 11/38 D06M 5/02 F (72)発明者 神山 統光 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人株 式会社大阪研究センター内 (72)発明者 橋立 貞人 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人株 式会社大阪研究センター内
Claims (20)
- 【請求項1】 ポリエステルと該ポリエステルとは非相
溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から構
成された繊条であって、繊条の断面形状がマルチローブ
形であり、かつ、繊条の長さ方向に沿って局部的に、該
マルチローブの少くとも一部のローブがその接合根本部
で繊条から割裂したローブを有することを特徴とする割
裂繊条。 - 【請求項2】 割裂したローブの一部が切断して毛羽を
形成している請求項1記載の割裂繊条。 - 【請求項3】 非相溶性の有機化合物が、下記一般式
(I)、(II)、および(III )からなる群から選ばれ
た少くとも1種の化合物である請求項1または2記載の
割裂繊条。 【化1】 (式中、Zは1〜6個の活性水素を有する有機化合物残
基、R1 は炭素数6以上のアルキレン基、R2 は水素原
子、炭素数1〜40の一価ヒドロキシ炭化水素基、又は
炭素数2〜40の一価のアシル基、kは1〜6の整数、
lはk×lが70以上となる整数、mは1以上の整数を
表す。) 【化2】RSO3 M …(II) (式中、Rは炭素原子数3〜30のアルキル基、または
炭素数7〜40のアリール基、Mはアルカリ金属または
アルカリ土類金属を示す。) 【化3】 RSO3 PR1 R2 R3 R4 …(III ) (式中、Rは上記式(II)におけるRの定義と同じであ
り、R1 R2 R3 R4 はアルキル基またはアリール基で
ある。) - 【請求項4】 マルチローブ形のローブ数が3〜8であ
る請求項1、2または3記載の割裂繊条。 - 【請求項5】 マルチローブ形の異形度が2.3〜3.
7である請求項1、2、3または4記載の割裂繊条。 - 【請求項6】 繊条から割裂したローブの長さが50μ
m〜5cmである請求項1、2、3、4または5記載の
割裂繊条。 - 【請求項7】 割裂したローブの割裂面が不定形の凹凸
断面形状である請求項1、2、3、4または5記載の割
裂繊条。 - 【請求項8】 割裂したローブの切断した毛羽の繊度が
0.3デニール〜2.5デニールである請求項2、3、
4、5、6または7記載の割裂繊条。 - 【請求項9】 割裂したローブの切断した毛羽の数が2
本/m〜100本/mである請求項2、3、4、5、
6、7または8記載の割裂繊条。 - 【請求項10】 ポリエステルと該ポリエステルとは非
相溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から
構成され、かつ、マルチローブ形状の繊維断面を有する
繊条を力学的に加圧して、繊条の長さ方向に沿って局部
的に、かつ、断面方向から見た時、少くとも一部のロー
ブの接合根本部に繊維内部歪を付与し、その後、アルカ
リ減量処理を施して、該繊維内部歪部でローブを割裂さ
せることを特徴とする割裂繊条の製造方法。 - 【請求項11】 繊維内部歪部でローブを割裂させ、か
つ、該割裂ローブの一部を切断して毛羽を形成させる請
求項10記載の割裂繊条の製造方法。 - 【請求項12】 該割裂繊条が複数本集合して構成され
ていることを特徴とする割裂繊条集合体。 - 【請求項13】 割裂繊条集合体がマルチフィラメント
糸である請求項12記載の割裂繊条集合体。 - 【請求項14】 該割裂繊条マルチフィラメント糸と該
マルチフィラメント糸は異種のマルチフィラメント糸と
が混繊されていることを特徴とする割裂繊条マルチフィ
ラメント混繊糸。 - 【請求項15】 異種のマルチフィラメント糸が、共重
合成分を5〜18モル%共重合したポリエステルマルチ
フィラメント糸である請求項14記載の割裂繊条マルチ
フィラメント混繊糸。 - 【請求項16】 割裂繊条マルチフィラメント糸が比較
的表層部に位置し、異種のマルチフィラメント糸が比較
的内層部に位置している請求項14または15記載の割
裂繊条マルチフィラメント混繊糸。 - 【請求項17】 交絡数が20個/m〜120個/mで
ある請求項14、15または16記載の割裂繊条マルチ
フィラメント混繊糸。 - 【請求項18】 ポリエステルと該ポリエステルとは非
相溶性の有機化合物とからなるポリエステル組成物から
構成され、かつ、マルチローブ形繊維断面を有するマル
チフィラメント糸と該マルチフィラメント糸とは異種の
マルチフィラメント糸を混繊した後、力学的に加圧し
て、マルチフィラメント糸のうちの該マルチローブフィ
ラメント糸の長さ方向に沿って局部的に、かつ、断面方
向から見た時、少くとも一部のローブの接合根本部に繊
維内部歪を付与し、その後、アルカリ減量処理を施し
て、該繊維内部歪部でローブを割裂させることを特徴と
する割裂繊条マルチフィラメント混繊糸の製造方法。 - 【請求項19】 異種のマルチフィラメント糸が、共重
合成分を5〜18モル%共重合した高収縮性ポリエステ
ルマルチフィラメント糸である請求項18記載の割裂繊
条マルチフィラメント混繊糸の製造方法。 - 【請求項20】 織編物の表面層が、ポリエステルマト
リックス中に該ポリエステルとは非相溶性の有機化合物
からなる微粒子が分散したマルチローブ形断面形状繊条
を有し、かつ、該繊条が下記〜の要件を同時に満足
することを特徴とする軽量で強いきしみ感のある織編
物。 該マルチローブ形断面形状繊条の表面に、微粒子が
アルカリ処理で除去されて形成された繊条軸方向に沿っ
た微細溝を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂して形成された繊条内空隙を有し、 該マルチローブ形断面形状繊条の一部のローブが繊
条から割裂したローブの割裂面に不定形凹凸を有し、 該割裂したローブの一部が切断して形成された不定
形凹凸面のある毛羽を有する。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25136696A JP3270340B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 割裂繊条およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25136696A JP3270340B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 割裂繊条およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1096119A true JPH1096119A (ja) | 1998-04-14 |
| JP3270340B2 JP3270340B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=17221765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25136696A Expired - Fee Related JP3270340B2 (ja) | 1996-09-24 | 1996-09-24 | 割裂繊条およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3270340B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10258112A1 (de) * | 2002-12-11 | 2004-07-08 | Carl Freudenberg Kg | Verfahren zur Herstellung eines Flächengebildes aus zumindest teilweise gesplitteten Garnen, Fasern oder Filamenten |
| WO2004063436A1 (ja) * | 2003-01-14 | 2004-07-29 | Teijin Fibers Limited | 異形断面ポリエステル繊維 |
| JP2010194927A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造布帛および繊維製品 |
-
1996
- 1996-09-24 JP JP25136696A patent/JP3270340B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10258112A1 (de) * | 2002-12-11 | 2004-07-08 | Carl Freudenberg Kg | Verfahren zur Herstellung eines Flächengebildes aus zumindest teilweise gesplitteten Garnen, Fasern oder Filamenten |
| DE10258112B4 (de) * | 2002-12-11 | 2007-03-22 | Carl Freudenberg Kg | Verfahren zur Herstellung eines Flächengebildes aus zumindest teilweise gesplitteten Garnen, Fasern oder Filamenten |
| WO2004063436A1 (ja) * | 2003-01-14 | 2004-07-29 | Teijin Fibers Limited | 異形断面ポリエステル繊維 |
| JP2010194927A (ja) * | 2009-02-26 | 2010-09-09 | Teijin Fibers Ltd | 多層構造布帛および繊維製品 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3270340B2 (ja) | 2002-04-02 |
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