JPH1096150A - 編組ロープ - Google Patents

編組ロープ

Info

Publication number
JPH1096150A
JPH1096150A JP26658496A JP26658496A JPH1096150A JP H1096150 A JPH1096150 A JP H1096150A JP 26658496 A JP26658496 A JP 26658496A JP 26658496 A JP26658496 A JP 26658496A JP H1096150 A JPH1096150 A JP H1096150A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
yarn
loop
denier
multifilament yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26658496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Nakagawa
建次 中川
Yoshimichi Okayama
芳道 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP26658496A priority Critical patent/JPH1096150A/ja
Publication of JPH1096150A publication Critical patent/JPH1096150A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ropes Or Cables (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】マルチフィラメント糸を用いて編組ロープ端末
に形成したアイが負荷に抗して維持することができる高
抗張力を有し軽量で嵩ばらなく取り扱いの容易な編組ロ
ープを提供する。 【解決手段】繊度250デニール以上で且つ、単糸の破
断強度15gf/d以上のマルチフィラメント糸aと、
破断強力20gf以上のマルチフィラメント糸bとが交
絡した状態の、総デニール500デニール以上で破断強
度8gf/d以上のループ加工糸よりなる6本以上の小
ロープを用い、ルーズに中空状に編組した単一のロープ
10からなり、該ロープの先端に硬化された部分12を
有し、該中空部に硬化したロープ先端部を先端の近傍の
編目に挿入し、一定長さこの中空部に沿い二重構造状に
硬化したロープ先端部を内挿した後、該先端部を編組ロ
ープ編目よりロープ外側に引き出しロープ端部にアイ1
4を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープ末端のアイ
の作成と解除を反復して容易且つ迅速に行うことが可能
な編組ロープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来ロープ末端のアイの作成と解除を反
復して容易且つ迅速に行うことが可能な編組ロープに関
しては、実公昭61−11272号公報に示される考案
があり、それ自体ロープとして完成された6本〜16本
の小ロープを本体の直径の6〜9倍のリードで、互いに
編組して単一のロープを形成せしめ、該ロープの先端部
分の所定長を硬化させて端部を尖らせ、該ロープ先端近
傍を長手方向に短縮変形させ経方向に拡大せしめて篭筒
状に拡開させ、該篭筒状の開孔部に硬化させたロープ先
端部を挿入し、一定長さこの篭筒状部に沿い二重構造状
に該先端部を硬化させたロープを内挿し進行させた後、
該先端部を編組ロープ編目よりロープ外側に引き出しロ
ープ端部にアイを形成せしめ、本体に外力が働きロープ
に張力が発生した際に、経方向の篭筒状緊張をもたら
し、その摩擦力により内挿部が外層部からの滑脱を抑制
させ得る編組ロープが開示されている。
【0003】従来公知のロープは、ロープ内挿部−外層
部間把持力は、ロープ本体の負荷により張力が発生した
際に、径内側方向への篭筒状緊張にて生じる内挿部−外
層部間の摩擦力の大小により支配される機構であるた
め、摩擦力が充分大きければ内挿部の外層部からの滑脱
が充分抑制され任意の大きさの安定なアイ部が形成でき
目的を達成することができるが、摩擦力が低ければその
把持力は小さく目的を達成することができない欠点を宿
命的に持っている。更に、ロープを構成する小ロープ構
成繊維が紡績糸の場合は、繊維間摩擦力は内挿部−外層
部間の摩擦力による把持力に加えロープ自体の引張り強
力をも支配する重要な機能決定因子でもあった。
【0004】かかる従来品においては、紡績糸使用時に
は紡績糸自体の抗張力が低く、編組ロープの抗張力は、
使用面で実用可能のロープ太さにおいて、高々3トンタ
イプのものしか実用化できず、実用品の中でも高い抗張
力を有するものは、太くて重く嵩高になり取り扱いが困
難である。
【0005】そこで構成繊維の抗張力を高めながら軽量
で適度の太さのロープを得るためにマルチフィラメント
糸の適用が試みられ、就中抗張力の高い産業資材用のポ
リアミドフィラメント糸や、ポリエステルフィラメント
糸の適用や、更にはアラミド繊維や超高分子量ポリエチ
レンのフィラメント糸の適用も試みられたが、これらフ
ィラメント糸を使用した場合には、紡績糸に比し組織形
態的に概して摩擦力が低くなる方向にあり、編組ロープ
の重量や嵩高性は改善されるが、編組ロープ端末に形成
したアイが滑脱を生じ負荷に抗して維持することができ
ない。この改善のため、更に構成繊維間の摩擦力を高め
るためにより有利な断面形状の選定を目指し、例えば偏
平形状のフィラメントヤーンや異型断面糸の適用も試み
られたが、尚充分な改善結果が得られず、内挿部−外層
部間の把持力を高めロープ自体の引張り抗張力をも高め
て目的に近ずけるためには、使用繊維量を増やし重くて
太いロープとせざるを得ず、実用上取扱い難く改善が強
く望まれていた。
【0006】さらにループ加工糸の適用は、別途目的で
開発した合成樹脂コーティングシートのコーティングし
た樹脂と基布間の接着力を強化するために、合成繊維フ
ィラメント糸aと合成繊維フィラメント糸bとを撹乱ノ
ズルを用い高圧気流の作用により交絡嵩高処理して構成
させた、ループ加工糸により製織した基布を用いること
も、実公平2−41187号公報において公知である
が、この製造条件、方法で作成したループ加工糸では、
ループ構成繊維強度不足と共にロープとして抗張力も不
足し、軽量でかさばらないものを得ることができなかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マルチフィ
ラメント糸を用いて編組ロープ端末に形成したアイが負
荷に抗して維持することができる高抗張力を有し軽量で
かさばらなく取り扱いの容易な編組ロープを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、高荷重負荷下
において安定なアイ形状を保持でき高抗張力の軽くて太
過ぎず取扱易い、ロープ末端のアイの作成と解除を反復
して容易且つ迅速に行う事が可能な編組ロープを形成せ
しめるための組織構成として、 (要件1)6本以上の小ロープを用い、互いに編組して
単一のロープを形成し、該ロープの先端部分の所定長を
硬化し、該ロープ先端近傍を長手方向に圧縮、短縮変形
して径方向に拡大させて篭筒状の中空部分を形成し、生
じたこの篭筒状の中空部に硬化したロープ先端部を挿入
し、一定長さこの篭筒状部に沿い二重構造状に、先端部
を硬化した該ロープを内挿し進行させた後、該先端部を
編組ロープ編目よりロープ外側に引き出しロープ端部に
アイを形成させた編組ロープとなすこと。
【0009】アイの内挿部−外層部間の把持摩擦力を向
上させ、高荷重負荷時のアイ形状安定化と編組ロープ自
体の抗張力を向上させるために、 (要件2)要件1において編組ロープを構成する小ロー
プを、繊度250デニール以上で且つ、単糸の破断強度
15gf/d以上のマルチフィラメント糸aに、単糸デ
ーニル4デニール以上、単糸の破断強度5gf/d以上
で単糸の破断強力20gf以上のマルチフィラメント糸
bが交絡した状態で、総デニール500〜5000デニ
ールの破断強度8gf/d以上のループ加工糸で構成さ
せること、の両要件を満足する編組ロープを構成するも
のである。
【0010】即ち本発明は、従来の太さ、重量面で取扱
易い高負荷用編組ロープを得ることができなかった積年
の課題を、編組ロープを構成する小ロープに合成繊維フ
ィラメント糸aと合成繊維フィラメント糸bとを撹乱ノ
ズルを用い高圧気流の作用により交絡、嵩高処理して構
成させたループ加工糸を用いることにより解決したので
ある。
【0011】かかるループ加工糸では、糸条長手方向に
比較的直線状のフィラメント束と、糸条表面に突き出し
たフィラメントの湾曲し交絡したループとが存在し、前
者が張力を負担し、後者が表面摩擦力向上に寄与し、高
抗張力を得ることができると共にフィラメント糸である
にも拘らず高い表面摩擦力が保証でき、耐アイ破壊応力
を付与でき高荷重用編組ロープに最適である。
【0012】
【発明の実施の形態】上記構成要件を満たすループ加工
糸の製造条件は次の通りである。即ち、編組ロープを構
成する小ロープを、単糸破断強度が15gf/d以上の
フィラメント糸よりなる総デニール250デニール以上
のマルチフィラメント糸aと、単糸デーニル4デニール
以上、単糸破断強度5gf/d以上のフィラメント糸よ
りなるマルチフィラメント糸bとを、両マルチフィラメ
ント糸の構成配合重量比率(以下、「ループ糸比率」と
いう。):b/(a+b)が0.2〜0.7、マルチフ
ィラメント糸aのオーバーフーィド率Fa を2〜10
%、マルチフィラメント糸bのオーバーフーィド率Fb
を10〜60%とし、更にFb −Fa が3〜40になる
ように、撹乱ノズルを用い高圧気流の作用により交絡嵩
高処理するループ加工糸加工装置に供給し処理して構成
させた、総デニール500〜5000デニールの破断強
度8.0gf/d以上のループ加工糸で構成させたもの
である。
【0013】更に詳しくループ加工糸の好適な各構成要
件、製造条件を示すと次のとおりであり、 (1)マルチフィラメント糸aは、編組ロープの抗張力
付与要素である該フィラメントの単糸引張り強度は、高
い方が望ましいのは当然であるが、経済的要素も加味し
要求物性を設定すると、ループ付与加工後の所望抗張力
を維持するためには15gf/d以上が最低必要で、望
ましくは25gf/d以上が望ましい。また、所望の抗
張力を与えるためには、マルチフィラメント糸aとして
のトータルデニールは、250デニール以上が経済面か
ら必要であり、好ましくは500デニール以上が望まし
く、一方ループ付与加工の可能性と加工効率面より50
00デニール以下が望ましい。マルチフィラメント糸a
の構成素材は、高分子量ポリエチレン、パラ系ポリアラ
ミド、ポリアリレートなど高強度が得られる素材ポリマ
ーなら何れでもよく、油剤などの仕上げ処理剤などは、
ループ加工に適したものであれば特に制限しない。
【0014】(2)マルチフィラメント糸bは編組ロー
プ構成糸条にループを付与し、アイ構成のため硬化した
ロープ先端を、ロープ先端近傍を長手方向に圧縮し変形
させ経方向に拡大して作った篭筒状の中空部へ内挿し進
行させて、篭筒状部に沿い形成した二重構造部における
内挿部−外層部間に発生させる摩擦力を増大させる役割
を演ずる構成要素であるから、摩擦力増大に有効な性状
が必要で摩擦係数が大きく耐摩耗性が優秀な素材である
事、内挿部−外層部間摩擦により発生する張力、剪断力
に耐え得る単糸引張り強力を有すること、摩擦力向上に
適当な断面形状を有することなどを必要とする。特に、
摩擦力を発生させるための該ループ形成フィラメント
は、摩擦力により引張られ切断され消滅するのであり、
ループの消滅は摩擦力低下につながるため、20gf以
上望ましくは30gf以上の単糸引張り強力を要し、ま
た、発現ループ数からはフィラメント数は多い方が効果
的であり、単繊維当りの引張り強力、引張り強度、フィ
ラメント数の間の相互関係より、該ループ形成フィラメ
ントは単糸引張り強度5gf/d以上、単糸デニール
は、ループ付与の可能性と加工効率の面から4〜15デ
ニール、より好ましくは5〜10デニールであることが
望ましい。該フィラメント構成素材としては、高抗張力
を得るためにマルチフィラメント糸aと同様に、高分子
量ポリエチレン、パラ系ポリアラミド等を用いることが
できるが、経済性を考慮し耐摩耗性がよく、強力が得や
すいこと、マルチフィラメント糸aほど高強力でなくて
もよいことより、汎用ポリマーであるポリエステル、ポ
リアマイド等を選定し、産業資材用のフィラメントを用
いればよい。
【0015】(3)ループ加工糸におけるマルチフィラ
メント糸b/マルチフィラメント糸aのループ糸比率
は、ループ加工糸のループ発生量に関係するものであり
極めて重要である。マルチフィラメント糸bとマルチフ
ィラメント糸aのループ糸比率:b/(a+b)が小さ
過ぎると、必要なループ発生数が少なく必要な摩擦力が
得られず、また、ループ糸比率:b/(a+b)が大き
過ぎると、抗張力分担成分が少なくなり必要な抗張力が
得られず、ループ発現加工の操業性が低下し、ループ加
工糸の取扱性が悪化するため、ループ糸比率:b/(a
+b)=0.2〜0.7が好ましく、より望ましくは
0.3〜0.6である。
【0016】(4)ループ加工糸を作成する製造条件に
つき詳しく説明すると、図3に示すようなループ発生装
置7を用いてマルチフィラメント糸3とマルチフィラメ
ント糸4をフィドローラー5,6より、撹乱ノズル(例
えばデュポン社製タスラン加工ノズル)を用いた高圧気
流の作用によるループ発生装置7へ供給し、図示しない
水付与装置からの水と矢印方向からの高圧気流の撹乱作
用により交絡嵩高化し、ガイドロール8、デリベリーロ
ール9を経てループ加工糸Yを引出し製造するが、この
際の両マルチフィラメント糸のオーバーフィード条件は
ループ発現に極めて重要な決定因子であり、マルチフィ
ラメント糸aのオーバーフィード率Fa 、マルチフィラ
メント糸bのオーバーフィード率Fb とFb −Fa によ
りループ発現状態が支配される。
【0017】即ち、マルチフィラメント糸aのオーバー
フィード率Fa が1%未満になると、マルチフィラメン
ト糸b−マルチフィラメント糸a間の絡まりが悪くなり
部分的に分離した状態となり、又オーバーフィード率F
a が20%を超えると、マルチフィラメント糸aの強力
低下が激しくなり、折角の高抗張力のマルチフィラメン
ト糸aの物性を損じるため、オーバーフィード率Fa は
2〜15%が好適である。一方、マルチフィラメント糸
bのオーバーフィード率Fb が10%未満になると、コ
イル、もつれ、ループ形成ができ難くなり、又60%を
超えると余りにもコイル、もつれ、ループ発現が激しく
操業性低下と外観、品位が悪くなり過ぎるため、オーバ
ーフィード率Fb は10%以上好ましくは30〜60%
が好適である。Fb −Fa が3未満になると、両オーバ
ーフィード率のバランスが崩れ交絡し難くなり、2層構
造体の表面にループが発生したループ加工糸となり難
く、Fb−Fa が40を超えると、嵩高性は得られるも
のの交絡が悪くなり、Fb −Faは3〜40が好適条件
である。
【0018】(5)かくして構成したループ加工糸は、
加工性、要求物性を満たすために総デニール500〜5
000デニール、より好ましくは700〜3000デニ
ール、ループ加工しとしての(平均)引張り強力8g/
d以上、望ましくは9.0g/d以上となるように前記
の各製造条件を選定し総合設計条件を設定し作成する。
【0019】その他の製造条件としては、マルチフィラ
メント糸bの着色は、染色でも原着紡糸法でも何れの方
法で行ってもよく、編組ロープの先端部分の硬化は、接
着剤による接着硬化でも熱による熔着法による硬化法で
も、熱収縮性チューブを被服し熱収縮による締め付け硬
化を行う方法など何れを採用して行ってもよい。該編組
ロープを構成する小ロープの本数は、アイの作成と解舒
を迅速に行っても、編組ロープの編目を乱し、抗張力を
低下させないために、6本以上が必要である。該編組ロ
ープのリードは、通常のブレードロープが直径に対し3
〜4倍であるのに対し、該編組ロープは、該ロープを長
手方向への圧縮、短縮による篭筒状の中空部を形成を容
易にし、該篭筒状の中空部に硬化したロープ先端を篭筒
に沿い二重構造状に差込みロープ端部に容易にアイを形
成する機能をもたらしめる必要があるため、5〜9倍の
リードとすることが適切である。
【0020】本発明の編組ロープの主たる用途は、その
両端にアイを形成し重量物と牽引装置と連結し、上下又
は前後左右に移動させるのに用いる他、送電線の電線架
設工事の先導ロープ間の連結や、電線と先導ロープとの
連結等にも使用でき、棒状重量物を移動する場合にはア
イを形成させずに、該編組ロープの篭筒状の中空部に直
接棒状重量物を一定長挿入し該ロープ先端を固定するこ
とにより、緊握摩擦力を発生せしめ牽引移動することも
できる。このような使用をする場合は、該編組ロープの
先端に硬化部を形成しないで切断しっぱなしとし、この
切り口にほつれ防止の接着または融着処理を施すことは
いうまでもない。このような形態の編組ロープも本発明
の範囲に含まれる。
【0021】
【実施例】以下、実施例をもって本発明の内容をより具
体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例によっ
て制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載され
た発明によって定められるものである。
【0022】[実施例1〜5]表1に示す各々の構成、
機能のマルチフィラメント糸a及びbを用い、表1に示
す各々の加工条件で、マルチフィラメント糸に水を供給
しつつデュポン社製タスラン加工ノズルに通し、空気圧
6Kgf/cm2 加工速度100m/分で、表1に示す
各々のオーバーフィード率で加工して図1、図2に示す
ようなマルチフィラメント糸1,2からなるループ加工
糸を作成した。そして該ループ加工糸に下撚りとして撚
数60T/mを掛け撚糸したマルチフィラメント糸を、
2本合わせ下撚と逆方向に下撚りの半分の撚り数で(上
撚り撚数30T/m)撚糸して撚糸Aを作成し、撚方向
の異なる撚糸Aを交互に6本合糸して編組ロープのリー
ドが外径の4.0倍の編組ロープ(以下、「小ロープ」
という)11を作成し、この小ロープを2本引き揃えた
合計12本の小ロープよりなる編組リードがロープ外径
の5.0倍の編組ロープ10を作成した。
【0023】そして該編組ロープの先端部の20cmを
エポキシ樹脂を塗布し硬化させ、ロープ端末部に硬化部
12を形成した。なお、表1における実施例の各ループ
加工糸の繊度、引張り強力(破断強力)、引張り強度、
加工糸においてループの占めるループ糸比率、ループの
外観及びループの耐久性評価は表1に示すとおりであ
る。
【0024】ついで、図5に示すように、ルーズに中空
状に編組したロープの先端の硬化部12を、該中空部に
挿入し一定長さこの中空部に沿い二重構造状に硬化した
ロープ先端部12を内挿したのち、該先端部12を編組
ロープ編目よりロープ外側に引き出しロープ端部にアイ
14を形成した編組ロープを形成する。
【0025】撚糸Aを作成するのに要したループ加工糸
の合撚糸の本数と、撚糸Aの繊度、編組ロープの単位長
さ当り重量、直径、アイ形成時のアイ又はロープの破壊
に至る引張り強力、[同引張り強力/単位長さ当り重
量]=重量比強力、[同引張り強力/編組ロープの直径
より求めた断面積]=嵩高比強力及び、該アイ形成下の
編組ロープの荷重負荷時の滑脱抵抗の程度も表1に示す
とおりである。重量比強力及び嵩高比強力が大きい方
が、嵩ばらずに軽くて強い取扱易いロープであることを
示す。
【0026】実施例1ないし実施例5は、何れも本発明
の要件を満足するものであり、高抗張力であり軽量で嵩
ばらず、アイ形成時のアイ又はロープの引張り強力、重
量比強力、嵩高比強力もよく、取扱性もよい、ループの
形状安定性(寿命)に問題のない編組ロープである。
【0027】実施例4は、マルチフィラメント糸bを緑
に原着したポリエステルマルチフィラメント糸を用いた
例であり、着色効果のある編組ロープである。
【0028】実施例1ないし実施例5の編組ロープの重
量比強力は何れも18.8Kgf/(g/m)以上、及
び嵩高比強力は6.5Kgf/mm2 で満足すべきもの
である。
【0029】[比較例1〜9]表1には本発明の効果を
明確にするために、本発明の要件を満足しないものの比
較例1ないし比較例9を示した。比較例1〜2はループ
加工糸を使用しないものの例であり、比較例1は、偏平
断面形状のポリプロピレンモノフィラメント糸を用いた
例であり、構成繊維自体の強度も不足で、編組ロープの
強力は3.0ton、重量比強力は10.8Kgf/
(g/m)、嵩高比強力も2.88Kgf/mm2 しか
なく、目標には遠く及ばなかった。
【0030】比較例2は、高強度のポリエチレンマルチ
フィラメント糸を用いた例であり、ロープ自体の引張り
強力は大きいにもかかららず、ループがないためアイ形
成部の摩擦力が不足し滑りが大きく、アイ形成時のアイ
又はロープの引張り強力、重量比強力、嵩高比強力は低
く、充分な性能を得ることができなかった。
【0031】比較例3は、13gf/dの破断強度を有
するナイロン66のマルチフィラメント糸aを用い、ナ
イロン6のマルチフィラメント糸bを用いた例であり、
マルチフィラメント糸aの破断強度が低いため得られる
ループ加工糸の破断強度が6gf/dと低く、目的とす
る性能の編組ロープが得られなかった。
【0032】比較例4は、200dのポリエステルマル
チフィラメント糸をマルチフィラメント糸bに用いた例
であるが、マルチフィラメント糸bの繊度が低いため、
ループ加工糸中のループ発生成分比率が低くループ発生
量が低く、アイ形成部の摩擦力が不足し滑りが大きく充
分なアイ形態保持能を持つを編組ロープ得ることができ
なかった。
【0033】比較例5は、200dの高強度ポリエチレ
ンマルチフィラメント糸をマルチフィラメント糸aに用
い、比較例4と同一の200dのポリエステルマルチフ
ィラメント糸をマルチフィラメント糸bに用いた例であ
るが、マルチフィラメント糸a及びbの繊度が低いた
め、得られるループ加工糸繊度が440dと低く、撚糸
Aを得るための合撚糸数が52本と大きくなり、作業効
率が悪く実用に適さなかった。
【0034】比較例6は、マルチフィラメント糸aに1
200dの高強度ポリエチレンマルチフィラメント糸を
用い、マルチフィラメント糸bに1000dのポリエス
テルマルチフィラメント糸を用い、ループ加工糸作成時
のマルチフィラメント糸aのオーバーフィード率Fa =
0とした例である。この試作品においては、オーバーフ
ィード率が低いためマルチフィラメント糸aとマルチフ
ィラメント糸bの絡みが悪く、撚糸Aを得るための製造
工程においてループ加工糸を巻いたチーズからのループ
加工糸の解舒性が悪く、ガイドへの引っ掛かりや繊維切
断が発生し、操業不良の問題が生じ実用に供さなかっ
た。
【0035】比較例7は、マルチフィラメント糸bに単
糸強力が16.3gfと低い、150d/48fの衣料
用ポリエステルフィラメント糸を6本合わせ900デニ
ールとして用いた例であり、構成フィラメントの単糸強
力が低いためループの耐久性が低い問題のある編組ロー
プしか得られなかった。
【0036】比較例8は、マルチフィラメント糸bに1
260d/108gfの産業用ポリエステルフィラメン
ト糸を2本を合わせて2520d/216gfとして用
いた例であるが、マルチフィラメント糸bの繊度が大き
くループ糸比率:b/(a+b)=0.72と大きく、
強力負担成分比が小さいため、得られるループ加工糸の
破断強度が7.2gf/dと小さく、目的の強さを有す
る編組ロープが得られなかった。
【0037】比較例9は、比較例6と同様にマルチフィ
ラメント糸aに1200dの高強度ポリエチレンマルチ
フィラメント糸を用い、ループ加工糸作成時のマルチフ
ィラメント糸aのオーバーフィード率Fa =25%とし
た例であるが、オーバーフィード率が大き過ぎるため、
得られる加工糸の破断強度が7.0gf/dと小さく、
目的の強さを有する編組ロープが得られなかった。
【0038】又、本発明における実施例及び比較例の試
料の性能評価は、次の方法に従って行った。 (1)繊度(d.デニール):JIS L1013 7.
3の方法に従い測定 (2)フィラメント糸の破断強力: フィラメント糸の破断強度:JIS L10137.
5.1の方法に従い、定速緊張型引張り試験機を用い、
掴み間隔=30cm,引張り速度=30cm/分で測定
する。 (3)ループ糸比率:30cm長のループ加工糸の重量
を測定してW0 とし、該ループ加工糸中のループ形成成
分フィラメント糸bの重量を測定してWbとしたとき、 ループ糸比率=(Wb /W0 )×100 (4)ループ糸の耐摩耗性:JIS D4604 7.3
(1.5)(a)の耐摩耗性試験に従い、試料を付図
4(1)に示す試験装置に取り付け、一端に0.5g/
dの荷重をかけ、該JIS記載の方法に準じて摩擦を加
えループの損傷状態を観測し、目視判断で損傷の殆どな
いもの;良、損傷の大きいもの;不良と判定する。
【0039】(5)編組ロープの重量:編組ロープ重量
(g/m)当り3gの初荷重を付した編組ロープの1m
長を切り出し、その重量を編組ロープの重量とする。 (6)編組ロープの直径:編組ロープ重量(g/m)当
り3gの初荷重を付した編組ロープの直径をノギスで測
定し、編組ロープの直径とする。 (7)編組ロープの引張強力:周長さ40cm、ロープ
の挿入部分の長さ25cmのアイを、編組ロープ両端に
作成し、アイをフックに掛け、引張り試験機で引張り負
荷を加え、アイ又はロープが破断する際の引張り荷重を
測定し、編組ロープの引張強力とする。 (8)編組ロープのリード:図4に示す一つの小ロープ
が編組ロープの円周上の最短の同じ位置に至るまでの小
ループの長さ。長さの測定時の荷重は小ロープの重さ
(g/m)当り3gとする。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、他の工具の助けを借り
ることなくロープ自体で結び目やコブを作らずに、容易
且つ迅速にロープ末端のアイの作成と解除を反復して行
うことが可能で、且つアイの引張り破壊強力が大きく、
ロープの引張り強力が大きく、重荷重負荷にもアイの形
状安定性が高い、軽くて嵩ばらなく、取り扱い性のよい
高荷重用の編組ロープを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ループ加工糸の概要図である。
【図2】ループ加工糸の断面概要図である。
【図3】撹乱ノズルを用いた撹乱式嵩高ループ加工糸製
造装置の概略図である。
【図4】編組ロープ概要図である。
【図5】編組ロープのアイ形成図である。
【符号の説明】
1:フィラメント糸 2:フィラメント糸 3:マルチフィラメント糸a 4:マルチフィラメント糸b 5,6:フィードローラー 7:撹乱ノズルを用いた高圧気流撹乱式嵩高ループ加工
糸製造装置 8:ガイドロール 9:デリベリーロール 10:ロープ本体 11:小ロープ 12:ロープ端末硬化部 13:篭筒状中空部 14:アイ 15:ピッチ L:リード Y:ループ加工糸
【表1】
【表1】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度250デニール以上で且つ、単糸の
    破断強度15gf/d以上のマルチフィラメント糸a
    と、破断強力20gf以上のマルチフィラメント糸bと
    が交絡した状態の、総デニール500デニール以上で破
    断強度8gf/d以上のループ加工糸よりなる6本以上
    の小ロープを用い、ルーズに中空状に編組した単一のロ
    ープからなり、該ロープの先端に硬化された部分を有
    し、該中空部に硬化したロープ先端部を先端の近傍の編
    目に挿入し、一定長さ前記中空部に沿い二重構造状に硬
    化したロープ先端部を内挿した後、該先端部を編組ロー
    プ編目よりロープ外側に引き出しロープ端部にアイを形
    成した編組ロープであって、該アイ部に外力が働きロー
    プに張力が負荷された際に、該編組ロープに形成した二
    重構造部分の外層部が、ロープの径の内側方向に締付け
    られ収縮することにより二重構造部内に挿入されたロー
    プが緊握され、その摩擦力により内挿部の滑脱の抑制機
    能を有する編組ロープ。
  2. 【請求項2】 該編組ロープを構成する小ロープが、単
    糸破断強度が15gf/d以上のフィラメント糸よりな
    る総デニール250デニール以上のマルチフィラメント
    糸aと、単糸デーニル4デニール以上、単糸破断強度5
    gf/d以上のフィラメント糸よりなるマルチフィラメ
    ント糸bとを、両マルチフィラメント糸の構成配合重量
    比率b/(a+b)が0.2〜0.7、マルチフィラメ
    ント糸aのオーバーフーィド率Fa を2〜10%、マル
    チフィラメント糸bのオーバーフーィド率Fb を10〜
    60%、Fb −Fa が3〜40になるように撹乱ノズル
    を用い高圧気流の作用により交絡嵩高処理して構成し
    た、総デニール500〜5000デニールの破断強度
    8.0gf/d以上のループ加工糸で構成される請求項
    1記載の編組ロープ。
  3. 【請求項3】 マルチフィラメント糸bが着色された請
    求項1記載の編組ロープ。
JP26658496A 1996-09-18 1996-09-18 編組ロープ Pending JPH1096150A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26658496A JPH1096150A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 編組ロープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26658496A JPH1096150A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 編組ロープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1096150A true JPH1096150A (ja) 1998-04-14

Family

ID=17432843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26658496A Pending JPH1096150A (ja) 1996-09-18 1996-09-18 編組ロープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1096150A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096471A (ja) * 1998-09-09 2000-04-04 Nobuaki Yamamoto ロープ
DE202014102468U1 (de) * 2014-05-26 2015-08-28 Christian Paschen Verstellbare Schlaufe

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000096471A (ja) * 1998-09-09 2000-04-04 Nobuaki Yamamoto ロープ
DE202014102468U1 (de) * 2014-05-26 2015-08-28 Christian Paschen Verstellbare Schlaufe

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100873726B1 (ko) 보강용 복합사 및 그 제조 방법
CN104428462B (zh) 合成纤维绳
JP7508817B2 (ja) ゴム製品補強用アラミド紡績糸及びその製造方法
US3214899A (en) Cordage product
CN101965127A (zh) 包含短纤维的芯鞘结构的钓丝
JP2007525606A (ja) 紡績糸、ならびにその製造のための方法および装置
EP1500728B1 (en) Sewing thread and process for producing the same
JPH1096150A (ja) 編組ロープ
JP2006161179A (ja) 芯鞘2層構造紡績糸
JP2935043B2 (ja) 被覆弾性糸およびその製造方法
JPH0726273B2 (ja) プリフォーム製造用縫糸およびその製造方法
CN108360104A (zh) 具有拉伸膨胀性能的三股长丝线及其制造方法
JP2930620B2 (ja) 複合嵩高糸
CN108360106A (zh) 具有拉伸膨胀性能的四股长丝线及其制造方法
JP7662311B2 (ja) 耐熱ホース用補強糸およびそれにより補強されたゴムホース
JPH0329901B2 (ja)
JP2022041496A (ja) 耐熱ホース用補強糸およびそれにより補強されたゴムホース
JPH11217777A (ja) ロープ
JP3573221B2 (ja) 延縄用ロープ
US3403503A (en) Stranded rope and process for making it
RU2112092C1 (ru) Петельная уточная нить для кордной ткани и способ получения такой нити
JP2002069810A (ja) 組ひも組織のループ付きコード及びその製造方法
JP2000178844A (ja) 樹脂ホース用補強繊維及びその製造方法及び複合樹脂ホース
JP3606334B2 (ja) 延縄用ロープ
JP2025112249A (ja) 組糸