JPH1096735A - 空中吐出式分注装置 - Google Patents

空中吐出式分注装置

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JPH1096735A
JPH1096735A JP25341996A JP25341996A JPH1096735A JP H1096735 A JPH1096735 A JP H1096735A JP 25341996 A JP25341996 A JP 25341996A JP 25341996 A JP25341996 A JP 25341996A JP H1096735 A JPH1096735 A JP H1096735A
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nozzle
dispensing
pump
liquid
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JP25341996A
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English (en)
Inventor
Junichi Kawanabe
純一 川那辺
Hiroyuki Suzuki
浩之 鈴木
Hideaki Kubotani
英明 窪谷
Tomoyuki Yoshimura
共之 吉村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空中吐出により微少量の試料を吐出すること
が困難であり、高い分注精度が得られない。 【解決手段】 シリンジポンプ15が試料の吸引吐出力
を発生し、吸引吐出力は、洗浄液を介して、試料を吸引
吐出するノズル1へ伝えられる。ポンプ制御手段は、ポ
ンプ駆動速度を規定する駆動信号をシリンジポンプ15
へ供給し、試料吐出の際、立ち上がり及び立ち下がりに
急峻な速度変化をもつ矩形状のポンプ駆動速度特性に従
ってシリンジポンプ15を駆動させる。また試料を吸引
する際、洗浄液と試料の間に空気層が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空中吐出式分注装
置、特に、ノズルを試験容器に対して空中に保持した状
態でノズル内の試料を吐出する分注装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、検体検査では、試験管などの試験
容器に対して検体や試薬などの試料が順次分注される。
この検体検査において、所定量の試料を試験容器に分注
するために分注装置が用いられている。分注装置では、
ノズルに分注用ポンプが連結されており、分注用ポンプ
を駆動することによってノズル内の試料を試験容器に吐
出する。
【0003】従来一般の検体検査では、まず試験容器に
試薬を分注してから、検体を分注する。試薬の分注に
は、ディスペンサータイプの分注装置が用いられる。こ
の装置では、ノズルに連結された配管から連続的に試薬
を供給し、供給された試薬をノズル先端から吐出する。
検体を分注する際は、試薬の液面の位置を検出し、液面
から数mm程度の深さまでノズルを挿入し、所定量の試
料を吐出した後にノズルを引き上げる。ここでは、検体
間のクロスコンタミネーションを避けるため、デイスポ
ーザブルタイプの装置、すなわち、検体毎にノズルを交
換するタイプの装置が用いられる。上記の検体分注のよ
うに、ノズルを液体に浸した状態で吐出する方式を液中
吐出式という。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)近年、検体検査の多様化とともに、分注装置に対
しても従来にない要求がなされている。このような要求
の一つとして、試験容器に何も入ってない状態から、検
体などの試料を高い分注精度(分注量の精度をいう。以
下同じ。)にて分注することが挙げられる。この場合、
空中吐出方式、すなわちノズル先端が空中にある状態で
試料を吐出する方式の採用が必要である。しかし、従来
の空中吐出方式では、下記のように、高分注精度という
要求にこたえることはできなかった。
【0005】空中吐出方式において分注精度を向上する
場合に問題となるのは、吐出終了時にノズル先端の外側
に試料残りが発生することである。この試料残りは、ノ
ズル先端部分に発生する表面張力が原因となって発生
し、試料残りが大きいときには液玉となる。試料残り量
は一定していないので、試料残り量に応じて分注量が異
なってしまい分注精度が低下する。特に、分注量が10
μl程度以下の微少量である場合、分注量に対する試料
残り量が多いので、分注精度の低下が顕著となる。な
お、前述の液中吐出方式では、ノズルが液体に浸ってい
るので試料残りが発生せず、従って、分注量が微少の場
合でも高い分注精度が得られる。
【0006】ここで、空中吐出時の液残り発生を防止す
るために、分注時に吐出口と試験容器の壁面を近接させ
ることが提案されている。この方法では、ノズル先端の
液玉と容器壁面が接触することにより液玉が壁面側に付
着するので、試料残りの発生が防止される。しかし、こ
の場合、ノズルの先端と容器壁面の接触角度に応じて分
注量が変化してしまい、結局、十分な分注精度を得るこ
とはできない。また、ノズル先端と容器壁面の位置関係
を細かく制御する必要があり、分注に要する時間が長く
なってしまう。
【0007】(2)また、従来より、分注に要する時間
を短縮することによる高速化が求められている。しか
し、従来の液中吐出方式では、前述のように、ノズルと
液面の位置関係を調整するための制御が必要であり、こ
の制御に対応した制御時間が必要であった。
【0008】本発明の目的は、上記のような課題を解決
し、微少量の試料を空中吐出した場合でも高い分注精度
を得ることができ、また、分注時間を短縮することが可
能な分注装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の空中吐出式分注
装置は、試料を吸引吐出するノズルと、前記ノズルを移
動し、試料吐出の際に前記ノズルを試験容器に対して空
中で保持するノズル移動手段と、試料の吸引吐出力を発
生し、その吸引吐出力を、伝達媒体を介して前記ノズル
へ伝える分注ポンプと、ポンプ駆動速度を規定する駆動
信号を前記分注ポンプへ供給し、試料吐出の際、立ち上
がり及び立ち下がりに急峻な速度変化をもつ矩形状のポ
ンプ駆動速度特性に従って前記分注ポンプを駆動させる
ポンプ制御手段とを備える。
【0010】本発明によれば、試料吐出の際、分注ポン
プが矩形状のポンプ駆動速度特性に従って駆動されるの
で、これに応じて、試料の吐出速度の立ち上がり、立ち
下がりも急峻になる。そして、分注量が微少の場合でも
吐出速度を高く設定でき、また、吐出終了時に試料吐出
が急停止する。その結果、ノズル先端の開口部での液切
れがよくなり、開口部外側に残る液量が少なくなる。従
って、分注量が微少の場合でも、高い分注精度が得られ
る。
【0011】また、分注量が微少の時に従来より用いら
れている液中吐出式分注装置では、液面とノズルの位置
関係を制御する必要がある。しかし、本発明では、この
ような制御が不要であり、制御の簡素化によって分注に
要する時間が短くなる。その結果、単位時間当たりの分
注処理数が多くなる。
【0012】本発明の一態様において、前記伝達媒体は
液体であり、試料を吸引する際、前記液体と試料の間に
空気層を形成する。液体を伝達媒体とすることにより、
分注ポンプに発生する吸引吐出力の伝達が速くなる。従
って、矩形状のポンプ駆動速度特性に対するノズル吐出
速度の応答性が高くなり、ノズル先端部における液切れ
効果が高くなる。また、伝達媒体の液体と試料の間に空
気層を形成することにより、液体と試料の混合が防止さ
れる。
【0013】また本発明の一態様において、前記伝達媒
体は洗浄液であり、試料の吐出終了後、該洗浄液を吐出
することによってノズル内を洗浄する。このように、伝
達媒体として洗浄液を用いることにより、試料の吐出終
了後に容易にノズル内を洗浄することができる。従って
ノンディスポーザブルタイプのノズル(分注ごとにノズ
ルを交換しないタイプであり、ノズルが使い捨てされる
ディスポーザブルタイプと異なる)を採用した場合で
も、試料間のコンタミネーションを確実に防止できる。
【0014】また本発明の一態様において、前記分注ポ
ンプは、モータによって駆動されるピストンを内挿した
シリンジ機構を有し、前記ポンプ制御手段は、前記駆動
信号として、前記モータに対し、前記ポンプ駆動速度特
性に従ったレートのパルス信号を供給する。この構成で
は、ポンプ制御手段は、吐出開始とともに高レートのパ
ルス信号を供給し、吐出終了時にパルス信号の供給を急
停止する。この信号供給に応じてモータがピストンを駆
動することにより、ピストンの駆動速度が急峻に立ち上
がり、かつ、急峻に立ち下がる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の空中
吐出式分注装置について図面を参照し説明する。
【0016】図1は、本実施形態の分注装置の構成を示
している。この装置は、図示しない基台上に備えられ、
基台上に載置された分注元の試験管からノズルに試料を
吸引し、このノズルを分注先の試験管に移動して試料を
吐出する。
【0017】図1において、ノズル1は、ステンレス製
のノンディスポーザブルタイプノズルである。ノズル1
は、内径2mm程度の試料保持部3を有し、先端部に内
径約0.5mm、長さ約6mmの吸引部5を有する。そ
して、試料保持部3と吸引部5は、円錐形のテーパ部7
でつながれている。ノズル1内には、分注用の試料を数
百μlまで吸引することができる。ノズル1は、XYZ
ロボット10によって、試料吸引位置や試料吐出位置、
ノズル洗浄位置へと移動する。また、ノズル1は、ポリ
マー製のチューブ13によって切替え弁11と連通され
ている。チューブ13の内径は約2mmである。
【0018】切替え弁11は、さらに、シリンジポンプ
15とチューブ17によって連通され、また、洗浄液タ
ンク19とチューブ21によって連通されている。チュ
ーブ17およびチューブ21は、ともにポリマー製であ
って、内径約2mmである。切替え弁11は、弁モータ
12によって駆動されることにより、切替え動作する。
そして、ノズル1とシリンジポンプ15を連通し、ま
た、シリンジポンプ15と洗浄液タンク19を連通す
る。なお、切替弁としては、電磁弁を用いてもよい。
【0019】シリンジポンプ15は円筒形のシリンジ2
3を有し、このシリンジ23にピストン25が内挿さ
れ、シリンジ23とピストン25によりシリンジ室27
が形成されている。そして、シリンジ23は、端面の開
口部29にて前述のチューブ17と接続されている。ピ
ストン25は、ポンプモータ31により、シリンジ23
内で往復するように駆動される。シリンジ室27には、
後述するように洗浄液が注入される。ピストン25が開
口部29の方向に移動すると洗浄液が開口部29から押
し出され、また、ピストン25が開口部29と反対方向
に移動すると洗浄液が吸い込まれる。以下、前者のピス
トン移動を押出し移動といい、後者のピストン移動を引
込み移動という。
【0020】洗浄液タンク19には、洗浄液が貯められ
ている。この洗浄液は、切替え弁11の切替え動作と、
シリンジポンプ15の駆動によって、分注装置全体へ供
給される。
【0021】図2は、ノズル1、切替え弁11、シリン
ジポンプ15を駆動するための制御システムの構成を示
すブロック図である。同図において、制御部35は、主
としてコンピュータからなり、入力部37から制御部3
5へ、分注量や、分注処理数、試験管の配置などの設定
条件が入力される。また、制御部35は、試験管内の試
料の液面位置を検出する液面検出器39と接続されてい
る。制御部35は、入力された設定条件に従った駆動信
号を出力することにより、XYZロボット10、弁モー
タ12およびポンプモータ31を駆動させる。
【0022】次に、この空中吐出式分注装置の動作を
「分注(吸引)」、「分注(吐出)」および「洗浄」に
分けて説明する。図3は、ノズル1の拡大図であって、
本装置の分注動作を時系列に従って示している。なお、
ここでは分注する試料が検体(例えば血清)であり、分
注量が3μlである場合について説明する。ただし、本
装置では、数μlの微少量から数百μlまでの広範囲の
分注量を設定可能である。
【0023】「分注(吸引)」ここでは、基台上に載置
された分注元の試験管からノズル1に試料を吸引する。
吸引開始時、ノズル1は、XYZロボット10によって
分注元の試験管の上方に移動される。また、切替え弁1
1は、ノズル1とシリンジポンプ15を連通するように
切り替えられる。そして、シリンジポンプ15のピスト
ン25はシリンジ内で所定のスタート位置にある。ま
た、シリンジ室27、チューブ17、13、ノズル1に
は洗浄液が満たされている。このとき、図3(a)に示
すように、洗浄液はノズル1の先端まで満たされてい
る。
【0024】まず、ノズル口9が試験管内の試料に挿入
されない状態で、ピストン25を引き込み移動する。ピ
ストン25の移動に対応してシリンジ室27の容積が拡
大し、この容積変化に対応する量の洗浄液がノズル1か
らシリンジポンプ15の方へ移動する。この洗浄液の移
動によって、ノズル口9から、図3(b)に示すように
空気が吸引される。空気の吸引量は、30μl程度とす
る。
【0025】次に、ノズル1が下方に移動され、試料に
挿入される。この時、図2の液面検出器39は、試料の
液面位置を検出して制御部35に入力する。制御部35
は、液面の位置に基づいてXYZロボット10を制御す
る。そして、XYZロボット10は、液面から約1mm
程度の深さまでノズル1を挿入し、この状態でノズル1
を保持する。
【0026】次に、ピストン25をさらに引込み移動す
る。このピストン移動に応じて洗浄液がシリンジポンプ
15の方へ移動し、先に吸引された空気の部分が負圧と
なる。そして、この負圧の作用により、試料がノズル口
9から吸引される。試料の吸引量は、13μlとする。
この吸引量は、分注量3μlにエクセス量10μlを加
えた量である。ここで、分注量と等しい3μlを吸引し
たのでは、吐出時に試料が内壁に残るなどの要因によ
り、必要な分注量が得られない。そこで、試料を余分に
吸引するべく、エクセス量として10μlが設定されて
いる。
【0027】吸引終了後、ノズル1が試験管から引き上
げられる。図3(c)は、吸引終了後の状態を示してい
る。試料吸引前に吸引された空気が、洗浄液と試料との
間に空気層を形成している。この空気層は、洗浄液と試
料が混ざりあわないようにする機能を有している。そし
て、空気層の体積は、前述のごとく30μl程度に設定
されている。空気層を小さくする設定しているので、後
述にてシリンジポンプ15に吐出力が発生したときに、
この吐出力の試料への伝達が速い。従って、ピストン移
動に対する試料吐出の応答性が高い。
【0028】「分注(吐出)」ここでは、ノズル1に吸
引した試料を分注先の試験管に吐出する。XYZロボッ
トが、ノズル1を分注先の試験管へ移動し、さらに試験
管の中へノズル1の先端部分を挿入し、ノズル口9が空
中にある状態でノズル1を保持する。そして、シリンジ
ポンプ15のピストン25が、ポンプモータ31に駆動
されて押出し移動する。この押出し移動により、シリン
ジ室27の容積を分注量に対応して小さくする。その結
果、分注量分の洗浄液がノズル1の方へ移動し、試料が
ノズル口9から試験管内へ吐出される。
【0029】図4(a)は、上記の吐出動作時に、制御
部35がポンプモータ31に出力する駆動信号の特性を
示している。同図において、横軸は時間であり、縦軸は
時間当たりパルス数(パルスレート)である。本実施形
態の特徴として、駆動信号が矩形状の特性を有してお
り、吐出開始時からパルスレートが高く、また、吐出終
了時にパルスレートが急激に立ち下がる。また、図4
(b)は、上記駆動信号に対応したピストン25の速度
変化を示しており、同図の横軸は時間であり、縦軸は移
動速度である。図示のように、駆動信号の特性に対応し
て、ピストン25の速度特性も矩形状であり、速度の立
ち上がり、立ち下がりに急峻な変化をもつ。
【0030】「洗浄」図3(d)は、試料の吐出が終了
した状態を示しており、ノズル1内には、エクセス量の
試料が残っている。XYZロボット10は、洗浄槽が設
けられた洗浄位置へノズル1を移動する。そして、シリ
ンジポンプ15のピストン25を押出し移動し、数百μ
lの洗浄液を洗浄槽へ吐出する。この際、同時にノズル
1の外側にも洗浄液をかける。これにより、ノズル1の
内外面が洗浄される。
【0031】洗浄終了後、適宜、洗浄液がシリンジポン
プ15に補充される。この補充では、切替え弁11が切
替え動作して、シリンジポンプ15と洗浄液タンク19
を連通する。そして、ピストン25が引込み移動するこ
とにより、洗浄タンク19の洗浄液がシリンジポンプ1
5の方へ移動する。
【0032】次に、本実施形態の分注装置による液切れ
効果について説明する。ノズル口9の外側に液玉などの
液残りが発生するのを防止するためには、吐出終了時の
液切れをよくする必要がある。このためには、試料の吐
出速度を高くするとともに、試料の吐出を急停止するこ
とが効果的である。
【0033】ここで、図5には、従来一般の分注装置に
おける、ポンプモータに供給される駆動信号と、この駆
動信号に対応したピストンの速度変化とが、図4と同様
の形態で示されている。同図に示すように、従来はピス
トンの速度特性が台形状であり、ピストン速度の立ち上
がり、立ち下がりがなだらかである。この台形状の速度
特性を本分注装置に適用した場合、下記に説明するよう
に十分な液切れ効果が得られない。台形状の速度特性で
は、ピストンの加減速時にもある程度の試料が吐出され
る。分注量が微少の場合には、ピストンの速度が最高速
度に達する前に減速が始まってしまい、分注量は加減速
時だけで吐出されてしまう。そのため、試料吐出の最高
速度を高く設定しても意味がない。このような理由によ
り、試料吐出の最高速度を高く設定することができな
い。さらに、速度の立ち下がりがなだらかであり、従来
の台形状の速度特性を適用したのでは、液切れ効果が低
くなる。
【0034】一方、本実施形態では、図4に示したよう
にピストンの駆動速度の特性が矩形状である。速度の立
ち上がり、立ち下がりが急峻であり、加減速時には殆ど
試料が吐出されないので、試料吐出の最高速度を高く設
定しても、上記の従来技術のように液切れが悪くなるこ
とはない。従って、試料吐出の最高速度を高く設定する
ことができる。また、速度の立ち下がりが急峻に設定さ
れている。このような設定により、吐出される試料に大
きな慣性力が作用する。従って、吐出終了時の液切れが
よく、液玉などの液残りは実質的に発生しない。
【0035】図6は、十分な液切れ効果を得るために好
適な試料吐出速度を示している。すなわち、ノズル先端
における試料吐出の最高速度が図中の最低液切れ速度以
上に設定されていれば、十分な液切れ効果が得られる。
本実施形態では、ノズル1の吸引部5の内径が0.5m
mであるので、最低液切れ速度は、1012mm/se
cである。そこで、吐出速度がこの最低液切れ速度以上
となるように、ピストン25の最高速度が設定されてい
る。
【0036】図7は、吐出時における、ノズル1内に形
成された空気層の圧力変化を示している。同図におい
て、横軸は時間であり、縦軸は空気層の圧力である。同
図に示すように、吐出開始とともに圧力が急上昇し、吐
出終了時には圧力が急降下する。ここで点線は、ピスト
ンの速度特性として従来の台形状の特性を採用した場合
の圧力変化である。この場合には、圧力の降下がなだら
かであるので液切れが悪い。一方、本実施形態では、圧
力降下が急峻であるので液切れがよい。
【0037】以上に説明したように、本実施形態の分注
装置では、空中吐出によって微少量の試料を分注し、か
つ、高い分注精度を得るという、従来にない要求にこた
えている。この要求にこたえるため、ピストン25の駆
動速度の特性が、図4に示されるように矩形状に設定さ
れている。その結果、ノズル口9における液切れがよく
なり、液残りの発生が防止され、高い分注精度が得られ
ている。
【0038】特に、本実施形態では、シリンジポンプ1
5からノズル1への圧力伝達媒体として、液体である洗
浄液を採用している。また、洗浄液と試料の間の空気層
を小さく設定している。このように、圧力伝達経路にお
ける空気の量が少ない。従って、シリンジポンプ15に
発生する吐出力の伝達が速く、ピストン駆動に対する試
料吐出の応答性が高い。その結果、シリンジポンプ15
におけるピストン駆動速度の矩形状の特性が、そのまま
試料の吐出速度に反映される。
【0039】また、本実施形態では、上記のように、ノ
ズル1からシリンジポンプ15までの経路に洗浄液を注
入している。この洗浄液をノズル口9から吐出すること
により、容易にノズル1の内壁を洗浄できる。従って、
ノンディスポーザブルタイプのノズルを採用しているに
もかかわらず、試料間のクロスコンタミの発生が確実に
防止される。
【0040】さらにまた、従来の液中吐出方式では、試
料の吐出時にノズルと液面の位置関係を細かく制御する
必要があった。一方、本実施形態では、空中吐出式であ
り、ノズル1の位置についての細かい制御が不要であ
る。従って、XYZロボット10を用いたノズル1の位
置制御が簡素化し、分注時間が短くなる。その結果、単
位時間当たりの処理数を増大することができる。
【0041】また、従来の液中吐出では、高い分注精度
が得られる反面、分注前に他の試料を試験容器に注入し
ておくことが前提となっていた。しかし、本実施形態で
は、このような前提条件が不要であり、あらかじめ他の
試料が分注されているか否かにかかわらず使用可能であ
る。また、ピストン駆動量の設定を変更することによ
り、数μl〜数百μlまでの広範囲に分注量を設定する
ことが可能であり、しかも、高い分注精度が得られる。
このように、本実施形態の分注装置は、種々の分注条件
に対してフレキシブルに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の空中吐出式分注装置の構
成を示す説明図である。
【図2】 図1の装置のノズル、切替え弁およびシリン
ジポンプを駆動するための制御システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 図1の装置の分注動作を時系列に従って示す
ノズル1の拡大図である。
【図4】 図1の装置における、ポンプモータに供給さ
れる駆動信号と、この駆動信号に対応したシリンジポン
プのピストンの速度特性を示す説明図である。
【図5】 従来の分注装置における、ポンプモータに供
給される駆動信号と、この駆動信号に対応したシリンジ
ポンプのピストンの速度特性を示す説明図である。
【図6】 十分な液切れ効果を得るために好適な試料吐
出速度を示す説明図である。
【図7】 図1の装置において、吐出時における、ノズ
ル内に形成された空気層の圧力変化を示す説明図であ
る。
【符号の説明】 1 ノズル、3 試料保持部、5 吸引部、7 テーパ
部、9 ノズル口、10 XYZロボット、11 切替
え弁、12 弁モータ、13,17,21 チューブ、
15 シリンジポンプ、19 洗浄液タンク、23 シ
リンジ、25ピストン、27 シリンジ室、31 ポン
プモータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 共之 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロカ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を吸引吐出するノズルと、 前記ノズルを移動し、試料吐出の際に前記ノズルを試験
    容器に対して空中で保持するノズル移動手段と、 試料の吸引吐出力を発生し、その吸引吐出力を、伝達媒
    体を介して前記ノズルへ伝える分注ポンプと、 ポンプ駆動速度を規定する駆動信号を前記分注ポンプへ
    供給し、試料吐出の際、立ち上がり及び立ち下がりに急
    峻な速度変化をもつ矩形状のポンプ駆動速度特性に従っ
    て前記分注ポンプを駆動させるポンプ制御手段と、 を備えたことを特徴とする空中吐出式分注装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記伝達媒体は液体であり、 試料を吸引する際、前記液体と試料の間に空気層を形成
    することを特徴とする空中吐出式分注装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、 前記伝達媒体は洗浄液であり、試料の吐出終了後、該洗
    浄液を吐出することによってノズル内を洗浄することを
    特徴とする空中吐出式分注装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の装置に
    おいて、 前記分注ポンプは、モータによって駆動されるピストン
    を内挿したシリンジ機構を有し、 前記ポンプ制御手段は、前記駆動信号として、前記モー
    タに対し、前記ポンプ駆動速度特性に従ったレートのパ
    ルス信号を供給することを特徴とする空中吐出式分注装
    置。
JP25341996A 1996-09-25 1996-09-25 空中吐出式分注装置 Pending JPH1096735A (ja)

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