JPH1097239A - ピアノの駒圧調整装置 - Google Patents
ピアノの駒圧調整装置Info
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- JPH1097239A JPH1097239A JP8269203A JP26920396A JPH1097239A JP H1097239 A JPH1097239 A JP H1097239A JP 8269203 A JP8269203 A JP 8269203A JP 26920396 A JP26920396 A JP 26920396A JP H1097239 A JPH1097239 A JP H1097239A
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- pressure adjusting
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- piece pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 響板とフレームを連結した後においても、駒
圧を簡易に効率良く調整することができるピアノの駒圧
調整装置を提供する。 【解決手段】 フレーム5に設けた多数のチューニング
ピン3に一端部を巻き付け、フレーム5と連結した響板
2に固定された駒1aの響板2と反対側の面に中間部を
当接させるとともに、駒1aの近傍に位置してフレーム
5に並設された多数のヒッチピン4に他端部を巻き掛け
た状態で張設される多数の弦Sの駒圧ΔHBを調整する
ためのピアノの駒圧調整装置であって、ヒッチピン4の
近傍の部位において弦Sを互いに異なる複数の支持高さ
で支持できるように構成され、複数の支持高さから1つ
の支持高さを選択することにより、駒圧ΔHBを調整す
る駒圧調整手段7、11、15を備えている。
圧を簡易に効率良く調整することができるピアノの駒圧
調整装置を提供する。 【解決手段】 フレーム5に設けた多数のチューニング
ピン3に一端部を巻き付け、フレーム5と連結した響板
2に固定された駒1aの響板2と反対側の面に中間部を
当接させるとともに、駒1aの近傍に位置してフレーム
5に並設された多数のヒッチピン4に他端部を巻き掛け
た状態で張設される多数の弦Sの駒圧ΔHBを調整する
ためのピアノの駒圧調整装置であって、ヒッチピン4の
近傍の部位において弦Sを互いに異なる複数の支持高さ
で支持できるように構成され、複数の支持高さから1つ
の支持高さを選択することにより、駒圧ΔHBを調整す
る駒圧調整手段7、11、15を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グランドピアノな
どのアコースティックピアノにおいて弦の設計に重要な
駒圧を調整するためのピアノの駒圧調整装置に関する。
どのアコースティックピアノにおいて弦の設計に重要な
駒圧を調整するためのピアノの駒圧調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来のグランドピアノの高音
部における弦Sの設置状況を示している。同図に示すよ
うに、弦Sは、一端部が、フレーム51に設けたチュー
ニングピン52に巻き付けられ、他端部が、フレーム5
1に設けたヒッチピン53に巻き掛けられるとともに、
ヒッチピン53の近傍の中間部が、フレーム51と連結
した響板54に固定された長駒55の上面に当接してお
り、チューニングピン52を回すことにより、所定の張
力で張設されている。
部における弦Sの設置状況を示している。同図に示すよ
うに、弦Sは、一端部が、フレーム51に設けたチュー
ニングピン52に巻き付けられ、他端部が、フレーム5
1に設けたヒッチピン53に巻き掛けられるとともに、
ヒッチピン53の近傍の中間部が、フレーム51と連結
した響板54に固定された長駒55の上面に当接してお
り、チューニングピン52を回すことにより、所定の張
力で張設されている。
【0003】響板54には、後述する弦Sの押圧力に抵
抗できるようにするため、および響板54に張りを与え
るために、長駒55側に盛り上がった「むくり」があら
かじめ形成されている。また、フレーム51には、ヒッ
チピン53の付近に弦枕56が一体に設けられており、
弦Sは、弦枕フェルト57を介して弦枕56に載せられ
ている。さらに、弦Sのチューニングピン52側の部位
には、フレーム51から下方に一体に突出するカポ・ダ
ストロ・バー58が、上方から当接している。
抗できるようにするため、および響板54に張りを与え
るために、長駒55側に盛り上がった「むくり」があら
かじめ形成されている。また、フレーム51には、ヒッ
チピン53の付近に弦枕56が一体に設けられており、
弦Sは、弦枕フェルト57を介して弦枕56に載せられ
ている。さらに、弦Sのチューニングピン52側の部位
には、フレーム51から下方に一体に突出するカポ・ダ
ストロ・バー58が、上方から当接している。
【0004】この場合、長駒55は、弦Sが当接する上
面が、カポ・ダストロ・バー58の下端と弦枕56の上
端とを結ぶほぼ水平な仮想線Pよりも、高くなるように
配置されている。このような弦Sと長駒55の位置関係
により、弦Sの張力が長駒55に上方からの押圧力とし
て常時、作用することによって、弦Sの振動エネルギー
が長駒55を介して響板54に効果的に伝達され、ピア
ノ音の音量や響きなどが良好になる。この弦Sの押圧力
は、それが小さ過ぎると、弦Sの振動エネルギーの伝達
効率が低下して、ピアノ音の音質の低下を招く一方、大
き過ぎると、響板54のむくりがこれに抗しきれなくな
って、いわゆる「駒下がり」が生じたり、弦Sの断線の
原因になったりするので、適度な大きさにコントロール
することが極めて重要となる。
面が、カポ・ダストロ・バー58の下端と弦枕56の上
端とを結ぶほぼ水平な仮想線Pよりも、高くなるように
配置されている。このような弦Sと長駒55の位置関係
により、弦Sの張力が長駒55に上方からの押圧力とし
て常時、作用することによって、弦Sの振動エネルギー
が長駒55を介して響板54に効果的に伝達され、ピア
ノ音の音量や響きなどが良好になる。この弦Sの押圧力
は、それが小さ過ぎると、弦Sの振動エネルギーの伝達
効率が低下して、ピアノ音の音質の低下を招く一方、大
き過ぎると、響板54のむくりがこれに抗しきれなくな
って、いわゆる「駒下がり」が生じたり、弦Sの断線の
原因になったりするので、適度な大きさにコントロール
することが極めて重要となる。
【0005】このため、従来は、長駒55の上面と上記
仮想線Pとの張弦前(図10の破線)におけるレベル差
ΔHBを「駒圧」と定義し、張弦前にこの駒圧ΔHBを
所定の目標値に調整することにより、この駒圧ΔHBを
媒介として、弦Sの押圧力が張弦後に最適になるように
している。なお、張弦後には、実線で示すように、弦S
の押圧力で響板54が沈んで、上記レベル差はより小さ
くなり、このときのΔHSは「弦圧」と呼ばれる。
仮想線Pとの張弦前(図10の破線)におけるレベル差
ΔHBを「駒圧」と定義し、張弦前にこの駒圧ΔHBを
所定の目標値に調整することにより、この駒圧ΔHBを
媒介として、弦Sの押圧力が張弦後に最適になるように
している。なお、張弦後には、実線で示すように、弦S
の押圧力で響板54が沈んで、上記レベル差はより小さ
くなり、このときのΔHSは「弦圧」と呼ばれる。
【0006】この駒圧の調整は、従来一般に、「駒圧出
し」と呼ばれる方法で行われている。この駒圧出しは、
響板54上にピン板(図示せず)を介在させてフレーム
51を仮置きし、所定の治具を用いて長駒55の側面に
水平な駒圧ラインを引き、この駒圧ラインに合わせて長
駒55の上面を削る方法である。あるいは、長駒55
が、響板54に固定する前に駒突きや駒ピン打ちまでを
完了させる単体加工タイプである場合には、長駒55の
高さを所定寸法に調整しておくとともに、響板54のむ
くりやフレーム51を所定寸法であらかじめ製作してお
くことによって、これらを組み立てたときに、所定の駒
圧を得るようにしている。
し」と呼ばれる方法で行われている。この駒圧出しは、
響板54上にピン板(図示せず)を介在させてフレーム
51を仮置きし、所定の治具を用いて長駒55の側面に
水平な駒圧ラインを引き、この駒圧ラインに合わせて長
駒55の上面を削る方法である。あるいは、長駒55
が、響板54に固定する前に駒突きや駒ピン打ちまでを
完了させる単体加工タイプである場合には、長駒55の
高さを所定寸法に調整しておくとともに、響板54のむ
くりやフレーム51を所定寸法であらかじめ製作してお
くことによって、これらを組み立てたときに、所定の駒
圧を得るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の駒圧出
しによる駒圧の調整方法では、長駒55の上面全体を駒
圧ラインに合うように手作業でていねいに削ることが必
要であるため、この削り作業に非常に時間がかかり、製
造コストを押し上げる一因になっている。また、長駒5
5が単体加工タイプの場合には、駒圧出しは不要になる
が、駒圧の精度が、響板54のむくりやフレーム51の
寸法精度に直接、依存する一方、響板54のむくりやフ
レーム51の寸法精度には、その製法上、本来的に限界
があるため、結果として、駒圧を精度良く得ることがで
きないという問題がある。
しによる駒圧の調整方法では、長駒55の上面全体を駒
圧ラインに合うように手作業でていねいに削ることが必
要であるため、この削り作業に非常に時間がかかり、製
造コストを押し上げる一因になっている。また、長駒5
5が単体加工タイプの場合には、駒圧出しは不要になる
が、駒圧の精度が、響板54のむくりやフレーム51の
寸法精度に直接、依存する一方、響板54のむくりやフ
レーム51の寸法精度には、その製法上、本来的に限界
があるため、結果として、駒圧を精度良く得ることがで
きないという問題がある。
【0008】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、響板とフレームを連結した後に
おいても、駒圧を簡易に効率良く調整することができる
ピアノの駒圧調整装置を提供することを目的とする。
になされたものであり、響板とフレームを連結した後に
おいても、駒圧を簡易に効率良く調整することができる
ピアノの駒圧調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、フレームに設けた多数のチューニングピ
ンに一端部を巻き付け、フレームと連結した響板に固定
された駒の響板と反対側の面に中間部を当接させるとと
もに、駒の近傍に位置してフレームに並設された多数の
ヒッチピンに他端部を巻き掛けた状態で張設される多数
の弦の駒圧を調整するためのピアノの駒圧調整装置であ
って、ヒッチピンの近傍の部位において弦を互いに異な
る複数の支持高さで支持できるように構成され、複数の
支持高さから1つの支持高さを選択することにより、駒
圧を調整する駒圧調整手段を備えていることを特徴とし
ている。
め、本発明は、フレームに設けた多数のチューニングピ
ンに一端部を巻き付け、フレームと連結した響板に固定
された駒の響板と反対側の面に中間部を当接させるとと
もに、駒の近傍に位置してフレームに並設された多数の
ヒッチピンに他端部を巻き掛けた状態で張設される多数
の弦の駒圧を調整するためのピアノの駒圧調整装置であ
って、ヒッチピンの近傍の部位において弦を互いに異な
る複数の支持高さで支持できるように構成され、複数の
支持高さから1つの支持高さを選択することにより、駒
圧を調整する駒圧調整手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0010】このピアノの駒圧調整装置によれば、駒圧
調整手段により、ヒッチピンの近傍の部位において弦を
複数の支持高さで支持でき、この弦の支持位置が変われ
ば、駒と弦との相対的位置関係、すなわち駒圧が変化す
る。したがって、例えばフレームと響板を連結した後の
駒の高さに応じ、弦の複数の支持高さから1つの支持高
さを選択して、弦を支持させることにより、駒圧を調整
することができる。また、弦の支持高さを駒の近傍の部
位で変化させるので、弦の支持高さの変化量がほとんど
そのまま駒圧の変化量となることにより、駒圧を大きく
変化させながら、効果的に調整することができる。
調整手段により、ヒッチピンの近傍の部位において弦を
複数の支持高さで支持でき、この弦の支持位置が変われ
ば、駒と弦との相対的位置関係、すなわち駒圧が変化す
る。したがって、例えばフレームと響板を連結した後の
駒の高さに応じ、弦の複数の支持高さから1つの支持高
さを選択して、弦を支持させることにより、駒圧を調整
することができる。また、弦の支持高さを駒の近傍の部
位で変化させるので、弦の支持高さの変化量がほとんど
そのまま駒圧の変化量となることにより、駒圧を大きく
変化させながら、効果的に調整することができる。
【0011】このように、フレームと響板を連結した後
においても、駒に直接、手を加えることなく、駒圧を調
整できるので、従来の面倒な駒圧出しの作業が不要にな
るとともに、駒が単体加工される場合でも、響板のむく
りやフレームの寸法精度や組立精度を補償しながら、駒
圧を簡易に効率良く調整することができる。
においても、駒に直接、手を加えることなく、駒圧を調
整できるので、従来の面倒な駒圧出しの作業が不要にな
るとともに、駒が単体加工される場合でも、響板のむく
りやフレームの寸法精度や組立精度を補償しながら、駒
圧を簡易に効率良く調整することができる。
【0012】この場合、駒圧調整手段が、3辺の長さが
互いに異なるほぼ三角形の横断面形状を有する駒圧調整
バーで構成され、この駒圧調整バーは、駒と多数のヒッ
チピンとの間に沿い且つ前記3辺のうちのいずれか1辺
を含む1面がフレームの多数のヒッチピンを並設した面
に接した状態で、フレームに取り付けられ、前記1辺に
対向する角部に多数の弦を支持することが好ましい。
互いに異なるほぼ三角形の横断面形状を有する駒圧調整
バーで構成され、この駒圧調整バーは、駒と多数のヒッ
チピンとの間に沿い且つ前記3辺のうちのいずれか1辺
を含む1面がフレームの多数のヒッチピンを並設した面
に接した状態で、フレームに取り付けられ、前記1辺に
対向する角部に多数の弦を支持することが好ましい。
【0013】この構成によれば、駒圧調整バーが三角形
の横断面形状を有し、それらの3辺の長さが互いに異な
るので、これらの3辺の各1辺を含む1面をそれぞれ底
面とした場合、互いに異なる高さが得られる。そして、
駒圧調整バーは、駒と多数のヒッチピンとの間に沿って
フレームに取り付けられ、底面に対向する角部すなわち
頂角部で多数の弦を支持する。したがって、駒圧調整バ
ーの取付けの向き、すなわちどの面を底面とするかを選
択して、弦の支持高さを変えることにより、多数の弦に
対する駒圧を同時に効率良く調整することができる。
の横断面形状を有し、それらの3辺の長さが互いに異な
るので、これらの3辺の各1辺を含む1面をそれぞれ底
面とした場合、互いに異なる高さが得られる。そして、
駒圧調整バーは、駒と多数のヒッチピンとの間に沿って
フレームに取り付けられ、底面に対向する角部すなわち
頂角部で多数の弦を支持する。したがって、駒圧調整バ
ーの取付けの向き、すなわちどの面を底面とするかを選
択して、弦の支持高さを変えることにより、多数の弦に
対する駒圧を同時に効率良く調整することができる。
【0014】この場合、駒圧調整バーが、その長さ方向
に沿って連続的に延びる長溝を有していることが好まし
い。
に沿って連続的に延びる長溝を有していることが好まし
い。
【0015】アコースティックピアノでは通常、駒が曲
線状に形成され、ヒッチピンも駒に沿って曲線状に配列
される。一方、駒圧調整バーに上記のような長溝を設け
ることにより、駒圧調整バーの剛性が低減され、曲げや
すくなるので、駒圧調整バーを曲線状の駒と多数のヒッ
チピンとの間に沿うように曲げ変形させながら、容易に
配置することができる。
線状に形成され、ヒッチピンも駒に沿って曲線状に配列
される。一方、駒圧調整バーに上記のような長溝を設け
ることにより、駒圧調整バーの剛性が低減され、曲げや
すくなるので、駒圧調整バーを曲線状の駒と多数のヒッ
チピンとの間に沿うように曲げ変形させながら、容易に
配置することができる。
【0016】これらの場合、駒圧調整バーが、硬質樹脂
および硬質ゴムの一方で構成されるとともに、その長さ
方向に沿って一定の横断面形状を有することが好まし
い。
および硬質ゴムの一方で構成されるとともに、その長さ
方向に沿って一定の横断面形状を有することが好まし
い。
【0017】この構成では、駒圧調整バーを構成する硬
質樹脂や硬質ゴムで、弦を比較的しっかりと支持できる
ので、音の減衰を抑制しつつ、良好なピアノ音を確保で
きる。また、一定の横断面形状を有することにより、例
えば硬質樹脂や硬質ゴムの押出し成形によって、駒圧調
整バーを容易に形成することができる。
質樹脂や硬質ゴムで、弦を比較的しっかりと支持できる
ので、音の減衰を抑制しつつ、良好なピアノ音を確保で
きる。また、一定の横断面形状を有することにより、例
えば硬質樹脂や硬質ゴムの押出し成形によって、駒圧調
整バーを容易に形成することができる。
【0018】さらにこれらの場合、フレームが、駒と多
数のヒッチピンとの間に沿うように形成された、駒圧調
整バーを位置決めするための位置決め段部を有すること
が好ましい。
数のヒッチピンとの間に沿うように形成された、駒圧調
整バーを位置決めするための位置決め段部を有すること
が好ましい。
【0019】この構成では、駒圧調整バーを位置決め段
部に押し付けて、これに沿うように曲げ変形させること
により、フレームの所定位置に容易に精度良く位置決め
することができる。そして、この位置決め状態で、例え
ば駒圧調整バーの底面をフレームに接着することによっ
て、駒圧調整バーをフレームに容易に取り付けることが
できる。
部に押し付けて、これに沿うように曲げ変形させること
により、フレームの所定位置に容易に精度良く位置決め
することができる。そして、この位置決め状態で、例え
ば駒圧調整バーの底面をフレームに接着することによっ
て、駒圧調整バーをフレームに容易に取り付けることが
できる。
【0020】あるいは、駒圧調整手段が、所定の厚さの
複数のシートを互いに剥離可能に積層・接着した駒圧調
整積層シート体で構成され、この駒圧調整積層シート体
は、駒と多数のヒッチピンとの間に沿い且つその積層方
向の表裏面の一方の面がフレームの多数のヒッチピンを
並設した面に接した状態で、フレームに取り付けられ、
表裏面の他方の面で弦を支持することが好ましい。
複数のシートを互いに剥離可能に積層・接着した駒圧調
整積層シート体で構成され、この駒圧調整積層シート体
は、駒と多数のヒッチピンとの間に沿い且つその積層方
向の表裏面の一方の面がフレームの多数のヒッチピンを
並設した面に接した状態で、フレームに取り付けられ、
表裏面の他方の面で弦を支持することが好ましい。
【0021】この構成によれば、駒圧調整積層シート体
から剥離させるシートの枚数を変えることにより、駒圧
調整積層シート体の高さすなわち弦の支持高さが変わる
ので、それにより、多数の弦に対する駒圧を同時に効率
良く調整することができる。
から剥離させるシートの枚数を変えることにより、駒圧
調整積層シート体の高さすなわち弦の支持高さが変わる
ので、それにより、多数の弦に対する駒圧を同時に効率
良く調整することができる。
【0022】この場合、複数のシートが、硬質樹脂およ
び硬質ゴムの一方で構成されていることが好ましい。
び硬質ゴムの一方で構成されていることが好ましい。
【0023】この構成では、硬質樹脂や硬質ゴムで、弦
を比較的しっかりと支持できるので、音の減衰を抑制し
つつ、良好なピアノ音を確保できる。
を比較的しっかりと支持できるので、音の減衰を抑制し
つつ、良好なピアノ音を確保できる。
【0024】さらにこれらの場合、フレームが、駒と多
数のヒッチピンとの間に沿うように形成された、駒圧調
整積層シート体を位置決めするための位置決め段部を有
することが好ましい。
数のヒッチピンとの間に沿うように形成された、駒圧調
整積層シート体を位置決めするための位置決め段部を有
することが好ましい。
【0025】この構成では、駒圧調整積層シート体を位
置決め段部に押し付けて、これに沿うように曲げ変形さ
せることにより、フレームの所定位置に容易に精度良く
位置決めすることができ、さらに、この位置決め状態
で、例えば駒圧調整積層シート体の底面をフレームに接
着することによって、フレームに容易に取り付けること
ができる。
置決め段部に押し付けて、これに沿うように曲げ変形さ
せることにより、フレームの所定位置に容易に精度良く
位置決めすることができ、さらに、この位置決め状態
で、例えば駒圧調整積層シート体の底面をフレームに接
着することによって、フレームに容易に取り付けること
ができる。
【0026】あるいはまた、駒圧調整手段が、ヒッチピ
ンの軸線方向の複数の位置にそれぞれ形成され、各々に
弦を巻掛け可能な複数の周溝で構成されていることが好
ましい。
ンの軸線方向の複数の位置にそれぞれ形成され、各々に
弦を巻掛け可能な複数の周溝で構成されていることが好
ましい。
【0027】この構成によれば、複数の周溝のうちの1
つを選択し、その選択した周溝に弦を支持させることに
より、弦の支持高さが変わるので、それにより、各弦の
駒圧を容易に調整することができる。また、ヒッチピン
が駒圧調整手段を兼ねることにより、別個の駒圧調整手
段が不要になるとともに、駒圧調整を弦ごとに行うこと
ができる。
つを選択し、その選択した周溝に弦を支持させることに
より、弦の支持高さが変わるので、それにより、各弦の
駒圧を容易に調整することができる。また、ヒッチピン
が駒圧調整手段を兼ねることにより、別個の駒圧調整手
段が不要になるとともに、駒圧調整を弦ごとに行うこと
ができる。
【0028】この場合、ヒッチピンは、フレームに形成
された取付孔への圧入によってフレームに取り付けられ
るように構成され、その軸線方向の所定位置に、取付孔
への圧入深さを定める圧入深さ決め用の太径部を有する
ことが好ましい。
された取付孔への圧入によってフレームに取り付けられ
るように構成され、その軸線方向の所定位置に、取付孔
への圧入深さを定める圧入深さ決め用の太径部を有する
ことが好ましい。
【0029】この構成では、ヒッチピンの所定位置に形
成した太径部によって、フレームの取付孔へ圧入する際
の圧入深さが精度良く定められる。その結果、ヒッチピ
ン自体の取付高さのばらつきが小さくなり、ヒッチピン
の周溝に巻き掛けられる弦の支持高さのばらつきも小さ
くなるので、駒圧の調整を効率良く行える。
成した太径部によって、フレームの取付孔へ圧入する際
の圧入深さが精度良く定められる。その結果、ヒッチピ
ン自体の取付高さのばらつきが小さくなり、ヒッチピン
の周溝に巻き掛けられる弦の支持高さのばらつきも小さ
くなるので、駒圧の調整を効率良く行える。
【0030】この場合、ヒッチピンが金属で構成され、
圧入深さ決め用の太径部がかしめにより形成されている
ことが好ましい。
圧入深さ決め用の太径部がかしめにより形成されている
ことが好ましい。
【0031】この構成では、圧入深さ決め用の太径部
を、かしめにより、瞬時に効率良く形成することができ
る。
を、かしめにより、瞬時に効率良く形成することができ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照しながら、詳細に説明する。図2は、本発明を適
用したグランドピアノのバック機構を示している。同図
に示すように、このバック機構は、駒(長駒1aおよび
短駒1b)などを固定した響板2と、響板2にねじなど
により上方から連結され、多数のチューニングピン3や
ヒッチピン4などを設けたフレーム5と、チューニング
ピン3とヒッチピン4の間に張られた多数の弦Sなどを
有している。
を参照しながら、詳細に説明する。図2は、本発明を適
用したグランドピアノのバック機構を示している。同図
に示すように、このバック機構は、駒(長駒1aおよび
短駒1b)などを固定した響板2と、響板2にねじなど
により上方から連結され、多数のチューニングピン3や
ヒッチピン4などを設けたフレーム5と、チューニング
ピン3とヒッチピン4の間に張られた多数の弦Sなどを
有している。
【0033】長駒1aおよび短駒1bは、所定の曲線形
状を有し、響板2の上面に接着されている。図3に示す
ように、響板2には、後述する弦Sの押圧力に抵抗でき
るようにするため、および響板2に張りを与えるため
に、上面側に盛り上がった「むくり」があらかじめ形成
されている。また、チューニングピン3およびヒッチピ
ン4は、フレーム5に鋳造後に形成した取付孔(図示せ
ず)を介して、フレーム5の上面に取り付けられてお
り、多数のヒッチピン4は、中高音部では、長駒1aの
チューニングピン3と反対側の近傍に、長駒1aに沿う
ようにして、曲線状に並設されている(図2参照)。
状を有し、響板2の上面に接着されている。図3に示す
ように、響板2には、後述する弦Sの押圧力に抵抗でき
るようにするため、および響板2に張りを与えるため
に、上面側に盛り上がった「むくり」があらかじめ形成
されている。また、チューニングピン3およびヒッチピ
ン4は、フレーム5に鋳造後に形成した取付孔(図示せ
ず)を介して、フレーム5の上面に取り付けられてお
り、多数のヒッチピン4は、中高音部では、長駒1aの
チューニングピン3と反対側の近傍に、長駒1aに沿う
ようにして、曲線状に並設されている(図2参照)。
【0034】図3は、高音部における弦Sの設置状況を
示している。弦Sは、一端部がチューニングピン3に巻
き付けられ、他端部が対応するヒッチピン4に巻き掛け
られるとともに、中間部が長駒1aの上面に当接してい
て、チューニングピン3を回すことにより、最終的に所
定の張力で張弦される。また、弦Sには、チューニング
ピン3と長駒1aの中間の位置に、カポ・ダストロ・バ
ー6が上方から当接していて、弦Sに下こじを与えるよ
うになっている。このカポ・ダストロ・バー6は、図2
に示すフレーム5の骨部6aの裏面に一体に設けられ、
下方に突出している。
示している。弦Sは、一端部がチューニングピン3に巻
き付けられ、他端部が対応するヒッチピン4に巻き掛け
られるとともに、中間部が長駒1aの上面に当接してい
て、チューニングピン3を回すことにより、最終的に所
定の張力で張弦される。また、弦Sには、チューニング
ピン3と長駒1aの中間の位置に、カポ・ダストロ・バ
ー6が上方から当接していて、弦Sに下こじを与えるよ
うになっている。このカポ・ダストロ・バー6は、図2
に示すフレーム5の骨部6aの裏面に一体に設けられ、
下方に突出している。
【0035】さらに、フレーム5には、長駒1aと多数
のヒッチピン4との間に延びるように、駒圧調整手段と
して、駒圧調整バー7が取り付けられており、この駒圧
調整バー7に弦Sを支持するようになっている。この駒
圧調整バー7は、響板2とフレーム5を連結した後に、
図3に2点鎖線で示す弦Sの張弦前に駒圧を所定値ΔH
Bに調整するためのものであり、張弦後には、実線で示
すように、所定の駒圧ΔHBに対応した弦圧ΔHSが得
られる。
のヒッチピン4との間に延びるように、駒圧調整手段と
して、駒圧調整バー7が取り付けられており、この駒圧
調整バー7に弦Sを支持するようになっている。この駒
圧調整バー7は、響板2とフレーム5を連結した後に、
図3に2点鎖線で示す弦Sの張弦前に駒圧を所定値ΔH
Bに調整するためのものであり、張弦後には、実線で示
すように、所定の駒圧ΔHBに対応した弦圧ΔHSが得
られる。
【0036】駒圧調整バー7は、例えば押出し成形され
た硬質樹脂または硬質ゴムなどで構成され、図4に示す
ように、一定のほぼ三角形の横断面形状を有し、その外
面を構成する第1〜第3面7a、7b、7cの各々に
は、その長さ方向に沿って、長溝8が連続して形成され
ている。また、駒圧調整バー7の第1〜第3面7a、7
b、7cの長さL1、L2、L3、すなわち横断面形状
を構成する三角形の各辺の長さは、図5に示すように、
すべて異なり、L1>L2>L3の関係を満たすように
設計されている。その結果、駒圧調整バー7の高さは、
図1に示すように、第1面7aを底面としたときは最小
の第1高さH1(例えば5mm)となり、第2面7bを
底面としたときは中間の大きさの第2高さH2(例えば
7mm)となり、第3面7cを底面としたときは最大の
第3高さH3となる(例えば10mm)。
た硬質樹脂または硬質ゴムなどで構成され、図4に示す
ように、一定のほぼ三角形の横断面形状を有し、その外
面を構成する第1〜第3面7a、7b、7cの各々に
は、その長さ方向に沿って、長溝8が連続して形成され
ている。また、駒圧調整バー7の第1〜第3面7a、7
b、7cの長さL1、L2、L3、すなわち横断面形状
を構成する三角形の各辺の長さは、図5に示すように、
すべて異なり、L1>L2>L3の関係を満たすように
設計されている。その結果、駒圧調整バー7の高さは、
図1に示すように、第1面7aを底面としたときは最小
の第1高さH1(例えば5mm)となり、第2面7bを
底面としたときは中間の大きさの第2高さH2(例えば
7mm)となり、第3面7cを底面としたときは最大の
第3高さH3となる(例えば10mm)。
【0037】上述した構成の駒圧調整バー7は、図2に
示すように、グランドピアノの高音部全体にわたり、連
続した1本のものとして形成されている。一方、フレー
ム5には、長駒1aと多数のヒッチピン4との間に沿っ
て延びるように、位置決め段部9が一体に形成されてお
り、駒圧調整バー7は、この位置決め段部9に沿って設
置される。
示すように、グランドピアノの高音部全体にわたり、連
続した1本のものとして形成されている。一方、フレー
ム5には、長駒1aと多数のヒッチピン4との間に沿っ
て延びるように、位置決め段部9が一体に形成されてお
り、駒圧調整バー7は、この位置決め段部9に沿って設
置される。
【0038】次に、駒圧調整バー7による駒圧の調整方
法を、図1を参照しながら、詳細に説明する。この駒圧
の調整は、響板2とフレーム5を連結した後、弦Sを張
弦する前(チューニングピン3による張設前)に実施さ
れるものであり、図1はこの張弦前の状態を示してい
る。同図(a)は、響板2とフレーム5の連結後におけ
るフレーム5に対する長駒1aの相対的な高さ(以下
「長駒1aの相対高さ」という)が低い場合を示してお
り、この場合には、駒圧調整バー7を、その第1面7a
を底面として、フレーム5に取り付ける。これにより、
弦Sの支持高さが最小のH1となり、これに伴い、この
支持位置とカポ・ダストロ・バー6の下端を結ぶ仮想線
P1も低くなることにより、この仮想線P1と長駒1a
の上面とのレベル差、すなわち駒圧を所定値ΔHBに調
整することができる。
法を、図1を参照しながら、詳細に説明する。この駒圧
の調整は、響板2とフレーム5を連結した後、弦Sを張
弦する前(チューニングピン3による張設前)に実施さ
れるものであり、図1はこの張弦前の状態を示してい
る。同図(a)は、響板2とフレーム5の連結後におけ
るフレーム5に対する長駒1aの相対的な高さ(以下
「長駒1aの相対高さ」という)が低い場合を示してお
り、この場合には、駒圧調整バー7を、その第1面7a
を底面として、フレーム5に取り付ける。これにより、
弦Sの支持高さが最小のH1となり、これに伴い、この
支持位置とカポ・ダストロ・バー6の下端を結ぶ仮想線
P1も低くなることにより、この仮想線P1と長駒1a
の上面とのレベル差、すなわち駒圧を所定値ΔHBに調
整することができる。
【0039】同図(b)に示すように、長駒1aの相対
高さが上記(a)よりもやや高い場合には、第2面7b
を底面として、駒圧調整バー7をフレーム5に取り付け
ることにより、弦Sの支持高さを中間の大きさのH2と
し、そのときの仮想線P2を上記(a)の場合の仮想線
P1よりも高くすることにより、所定の駒圧ΔHBに調
整することができる。
高さが上記(a)よりもやや高い場合には、第2面7b
を底面として、駒圧調整バー7をフレーム5に取り付け
ることにより、弦Sの支持高さを中間の大きさのH2と
し、そのときの仮想線P2を上記(a)の場合の仮想線
P1よりも高くすることにより、所定の駒圧ΔHBに調
整することができる。
【0040】また、同図(c)に示すように、長駒1a
の相対高さがさらに高い場合には、第3面7cを底面と
して、駒圧調整バー7をフレーム5に取り付けることに
より、弦Sの支持高さを最大のH3とし、そのときの仮
想線P3をさらに高くすることにより、所定の駒圧ΔH
Bを同様に得ることができる。
の相対高さがさらに高い場合には、第3面7cを底面と
して、駒圧調整バー7をフレーム5に取り付けることに
より、弦Sの支持高さを最大のH3とし、そのときの仮
想線P3をさらに高くすることにより、所定の駒圧ΔH
Bを同様に得ることができる。
【0041】上記のように駒圧の調整を行った後、駒圧
調整バー7は、図1に示すように、その1角部を位置決
め段部9に当接させ、これに沿って曲げ変形させること
により、最終的にフレーム5に対して精度良く位置決め
され、この状態でフレーム5の上面に、例えば接着によ
り取り付けられる。この場合、駒圧調整バー7は、長溝
8が形成されていることにより、その剛性が低減され、
曲げやすくなっているので、曲げ変形を容易に行うこと
ができる。
調整バー7は、図1に示すように、その1角部を位置決
め段部9に当接させ、これに沿って曲げ変形させること
により、最終的にフレーム5に対して精度良く位置決め
され、この状態でフレーム5の上面に、例えば接着によ
り取り付けられる。この場合、駒圧調整バー7は、長溝
8が形成されていることにより、その剛性が低減され、
曲げやすくなっているので、曲げ変形を容易に行うこと
ができる。
【0042】以上のように、本実施形態の駒圧調整バー
7によれば、響板2とフレーム5を連結した後の長駒1
aの高さに応じ、駒圧調整バー7の取付けの向き、すな
わち第1〜第3面7a〜7cのどの面を底面とするかを
選択して、弦Sの支持高さを変えることにより、多数の
弦Sに対する駒圧を同時に容易に調整することができ
る。また、弦Sの支持高さを長駒1aの近傍の部位で変
化させるので、弦Sの支持高さの変化量がほとんどその
まま駒圧の変化量となることにより、駒圧を大きく変化
させながら、効果的に調整することができる。さらに、
長駒1aの相対高さのばらつきが通常5mmの範囲内で
あることがデータとして得られているので、前述した寸
法の駒圧調整バー7で、駒圧を十分に調整することがで
きる。
7によれば、響板2とフレーム5を連結した後の長駒1
aの高さに応じ、駒圧調整バー7の取付けの向き、すな
わち第1〜第3面7a〜7cのどの面を底面とするかを
選択して、弦Sの支持高さを変えることにより、多数の
弦Sに対する駒圧を同時に容易に調整することができ
る。また、弦Sの支持高さを長駒1aの近傍の部位で変
化させるので、弦Sの支持高さの変化量がほとんどその
まま駒圧の変化量となることにより、駒圧を大きく変化
させながら、効果的に調整することができる。さらに、
長駒1aの相対高さのばらつきが通常5mmの範囲内で
あることがデータとして得られているので、前述した寸
法の駒圧調整バー7で、駒圧を十分に調整することがで
きる。
【0043】以上の結果、響板2とフレームを連結した
後においても、長駒1aに直接、手を加えることなく、
駒圧を調整できるので、従来の面倒な駒圧出しの作業が
不要になるとともに、長駒1aが単体加工される場合で
も、響板2のむくりやフレーム5の寸法精度や組立精度
を補償しながら、駒圧を簡易に効率良く調整することが
できる。
後においても、長駒1aに直接、手を加えることなく、
駒圧を調整できるので、従来の面倒な駒圧出しの作業が
不要になるとともに、長駒1aが単体加工される場合で
も、響板2のむくりやフレーム5の寸法精度や組立精度
を補償しながら、駒圧を簡易に効率良く調整することが
できる。
【0044】図6および図7は、本発明の第2実施形態
を示している。この実施形態は、駒圧調整手段として、
上述した第1実施形態の駒圧調整バー7に代えて、駒圧
調整積層シート体11を用いた点が異なるものである。
この駒圧調整積層シート体11は、図7に示すように、
所定の厚さ(例えば1mm)のシート12を所定枚数
(例えば10枚)積層・接着することによって、細長い
角柱状に形成したものである。各シート12は、硬質樹
脂や硬質ゴムなどで構成されている。また、シート1
2、12間は、シート12自体の強度よりも小さな粘着
力の接着剤で接着されていて、シート12を1枚1枚は
がすことが可能であり、それにより、駒圧調整積層シー
ト体11の厚さを、シート12の厚さのピッチ、例えば
1mmピッチで調整できる。
を示している。この実施形態は、駒圧調整手段として、
上述した第1実施形態の駒圧調整バー7に代えて、駒圧
調整積層シート体11を用いた点が異なるものである。
この駒圧調整積層シート体11は、図7に示すように、
所定の厚さ(例えば1mm)のシート12を所定枚数
(例えば10枚)積層・接着することによって、細長い
角柱状に形成したものである。各シート12は、硬質樹
脂や硬質ゴムなどで構成されている。また、シート1
2、12間は、シート12自体の強度よりも小さな粘着
力の接着剤で接着されていて、シート12を1枚1枚は
がすことが可能であり、それにより、駒圧調整積層シー
ト体11の厚さを、シート12の厚さのピッチ、例えば
1mmピッチで調整できる。
【0045】この駒圧調整積層シート体11は、図6に
示すように、第1実施形態の駒圧調整バー7と同様、そ
の一側面をフレーム5の位置決め段部9に当接させた状
態で、これに沿わせるようにして位置決めされ、底面が
フレーム5に接着されるとともに、上面に弦Sを支持す
るようになっている。
示すように、第1実施形態の駒圧調整バー7と同様、そ
の一側面をフレーム5の位置決め段部9に当接させた状
態で、これに沿わせるようにして位置決めされ、底面が
フレーム5に接着されるとともに、上面に弦Sを支持す
るようになっている。
【0046】図6は、駒圧調整積層シート体11による
駒圧の調整例を示している。すなわち、長駒1aの相対
高さが、(a)低い場合は、例えばシート12を3枚は
がして残りを7枚とし、(b)中間の高さの場合は、シ
ート12を2枚はがして残りを8枚とし、(c)高い場
合は、シート12をまったくはがさず、すべてのシート
12を用いることによって、それぞれ所定の駒圧ΔHB
を得ることができる。
駒圧の調整例を示している。すなわち、長駒1aの相対
高さが、(a)低い場合は、例えばシート12を3枚は
がして残りを7枚とし、(b)中間の高さの場合は、シ
ート12を2枚はがして残りを8枚とし、(c)高い場
合は、シート12をまったくはがさず、すべてのシート
12を用いることによって、それぞれ所定の駒圧ΔHB
を得ることができる。
【0047】以上のように、本実施形態においては、駒
圧調整積層シート体11からのシート12の剥離枚数を
変えることにより、駒圧調整積層シート体11の高さ、
すなわち弦Sの支持高さを調整でき、それにより、第1
実施形態と同様に、多数の弦Sに対する駒圧を同時に効
率良く調整することができる。また、本実施形態では特
に、弦Sの支持高さを、シート12の厚さ、例えば1m
mのピッチで多段階に変えることができ、それにより、
駒圧をよりきめ細かく調整できるという利点を有してい
る。
圧調整積層シート体11からのシート12の剥離枚数を
変えることにより、駒圧調整積層シート体11の高さ、
すなわち弦Sの支持高さを調整でき、それにより、第1
実施形態と同様に、多数の弦Sに対する駒圧を同時に効
率良く調整することができる。また、本実施形態では特
に、弦Sの支持高さを、シート12の厚さ、例えば1m
mのピッチで多段階に変えることができ、それにより、
駒圧をよりきめ細かく調整できるという利点を有してい
る。
【0048】図8および図9は、本発明の第3実施形態
を示している。この実施形態では、前述した2つの実施
形態における通常のヒッチピン4に代えて、これよりも
太径の特製のヒッチピン14が用いられており、ヒッチ
ピン14には、駒圧調整手段として、複数の周溝15が
形成されている。
を示している。この実施形態では、前述した2つの実施
形態における通常のヒッチピン4に代えて、これよりも
太径の特製のヒッチピン14が用いられており、ヒッチ
ピン14には、駒圧調整手段として、複数の周溝15が
形成されている。
【0049】ヒッチピン14は、通常のヒッチピン4と
同様の鋼製のもので、その径は約3mmであり、フレー
ム5に形成した取付孔16に圧入によって取り付けられ
ている。また、周溝15は、ヒッチピン14の軸線方向
の所定の位置に3個、各約2.5mmの間隔で形成され
ており、弦Sを確実に巻き掛けられるような幅および深
さをそれぞれ有している。したがって、本実施形態で
は、3つの周溝15のうちの1つを選択し、その選択し
た周溝15に弦Sを支持させることにより、前述した2
つの実施形態と同様に、駒圧を簡易に調整することがで
きる。また、本実施形態では特に、ヒッチピン14が駒
圧調整手段を兼ねることにより、別個の駒圧調整手段が
不要になるとともに、駒圧調整を弦Sごとに行えるなど
の利点を有している。
同様の鋼製のもので、その径は約3mmであり、フレー
ム5に形成した取付孔16に圧入によって取り付けられ
ている。また、周溝15は、ヒッチピン14の軸線方向
の所定の位置に3個、各約2.5mmの間隔で形成され
ており、弦Sを確実に巻き掛けられるような幅および深
さをそれぞれ有している。したがって、本実施形態で
は、3つの周溝15のうちの1つを選択し、その選択し
た周溝15に弦Sを支持させることにより、前述した2
つの実施形態と同様に、駒圧を簡易に調整することがで
きる。また、本実施形態では特に、ヒッチピン14が駒
圧調整手段を兼ねることにより、別個の駒圧調整手段が
不要になるとともに、駒圧調整を弦Sごとに行えるなど
の利点を有している。
【0050】また、ヒッチピン14には、周溝15の下
側の所定の位置に、圧入深さ決め用の太径部17がかし
めにより形成されている。この太径部17により、フレ
ーム5の取付孔16へのヒッチピン14の圧入深さを精
度良く定めることができる。その結果、ヒッチピン14
自体の取付高さのばらつきが小さくなり、周溝15に巻
き掛けられる弦Sの支持高さのばらつきも小さくなるの
で、駒圧の調整をより効率良く行うことができる。
側の所定の位置に、圧入深さ決め用の太径部17がかし
めにより形成されている。この太径部17により、フレ
ーム5の取付孔16へのヒッチピン14の圧入深さを精
度良く定めることができる。その結果、ヒッチピン14
自体の取付高さのばらつきが小さくなり、周溝15に巻
き掛けられる弦Sの支持高さのばらつきも小さくなるの
で、駒圧の調整をより効率良く行うことができる。
【0051】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、様々な態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、駒圧調整バーや駒圧調整積層シ
ート体を、グランドピアノの高音部に1本取り付けてい
るが、これらを高音部内で2本以上に分割して設けても
よい。あるいは、駒圧調整バーや駒圧調整積層シート体
を他の音域に適用することももちろん可能であり、その
場合、駒圧調整バーや駒圧調整積層シート体を音域ごと
に分割して設けてもよいし、全音域用に連続した1本と
して設けてもよい。
されることなく、様々な態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、駒圧調整バーや駒圧調整積層シ
ート体を、グランドピアノの高音部に1本取り付けてい
るが、これらを高音部内で2本以上に分割して設けても
よい。あるいは、駒圧調整バーや駒圧調整積層シート体
を他の音域に適用することももちろん可能であり、その
場合、駒圧調整バーや駒圧調整積層シート体を音域ごと
に分割して設けてもよいし、全音域用に連続した1本と
して設けてもよい。
【0052】さらに、実施形態で示した各駒圧調整手段
の寸法などは、あくまで例示であり、響板とフレームの
連結直後における駒圧のばらつきの実状などに応じて、
変更することができる。また、実施形態は、本発明をグ
ランドピアノに適用した例であるが、アップライトピア
ノにももちろん適用できる。その他、本発明の趣旨の範
囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である
の寸法などは、あくまで例示であり、響板とフレームの
連結直後における駒圧のばらつきの実状などに応じて、
変更することができる。また、実施形態は、本発明をグ
ランドピアノに適用した例であるが、アップライトピア
ノにももちろん適用できる。その他、本発明の趣旨の範
囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の駒圧調整装置
は、響板とフレームを連結した後においても、駒圧を簡
易に効率良く調整することができるなどの効果を有して
いる。
は、響板とフレームを連結した後においても、駒圧を簡
易に効率良く調整することができるなどの効果を有して
いる。
【図1】本発明の第1実施形態による駒圧の調整方法を
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明を適用したグランドピアノのバック機構
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】図2の線III−IIIに沿う断面図である。
【図4】駒圧調整バーの部分斜視図である。
【図5】駒圧調整バーの側面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による駒圧の調整方法を
示す図である。
示す図である。
【図7】駒圧調整積層シート体の部分斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態による駒圧の調整方法を
示す図である。
示す図である。
【図9】図8のヒッチピンの立面図である。
【図10】従来のグランドピアノにおける弦Sの設置状
況を示す図である。
況を示す図である。
1a 長駒 2 響板 3 チューニングピン 4 ヒッチピン 5 フレーム 7 駒圧調整バー 8 長溝 9 位置決め段部 11 駒圧調整積層シート体 12 シート 14 ヒッチピン 15 周溝 16 取付孔 17 太径部 S 弦 ΔHB 駒圧
Claims (11)
- 【請求項1】 フレームに設けた多数のチューニングピ
ンに一端部を巻き付け、前記フレームと連結した響板に
固定された駒の当該響板と反対側の面に中間部を当接さ
せるとともに、前記駒の近傍に位置して前記フレームに
並設された多数のヒッチピンに他端部を巻き掛けた状態
で張設される多数の弦の駒圧を調整するためのピアノの
駒圧調整装置であって、 前記ヒッチピンの近傍の部位において前記弦を互いに異
なる複数の支持高さで支持できるように構成され、当該
複数の支持高さから1つの支持高さを選択することによ
り、前記駒圧を調整する駒圧調整手段を備えていること
を特徴とするピアノの駒圧調整装置。 - 【請求項2】 前記駒圧調整手段が、3辺の長さが互い
に異なるほぼ三角形の横断面形状を有する駒圧調整バー
で構成され、この駒圧調整バーは、前記駒と前記多数の
ヒッチピンとの間に沿い且つ前記3辺のうちのいずれか
1辺を含む1面が前記フレームの前記多数のヒッチピン
を並設した面に接した状態で、前記フレームに取り付け
られ、前記1辺に対向する角部に前記多数の弦を支持す
ることを特徴とする、請求項1に記載のピアノの駒圧調
整装置。 - 【請求項3】 前記駒圧調整バーが、その長さ方向に沿
って連続的に延びる長溝を有していることを特徴とす
る、請求項2に記載のピアノの駒圧調整装置。 - 【請求項4】 前記駒圧調整バーが、硬質樹脂および硬
質ゴムの一方で構成されるとともに、その長さ方向に沿
って一定の横断面形状を有することを特徴とする、請求
項2または3に記載のピアノの駒圧調整装置。 - 【請求項5】 前記フレームが、前記駒と前記多数のヒ
ッチピンとの間に沿うように形成された、前記駒圧調整
バーを位置決めするための位置決め段部を有することを
特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載のピア
ノの駒圧調整装置。 - 【請求項6】 前記駒圧調整手段が、所定の厚さの複数
のシートを互いに剥離可能に積層・接着した駒圧調整積
層シート体で構成され、この駒圧調整積層シート体は、
前記駒と前記多数のヒッチピンとの間に沿い且つその積
層方向の表裏面の一方の面が前記フレームの前記多数の
ヒッチピンを並設した面に接した状態で、前記フレーム
に取り付けられ、前記表裏面の他方の面で前記弦を支持
することを特徴とする、請求項1に記載のピアノの駒圧
調整装置。 - 【請求項7】 前記複数のシートが、硬質樹脂および硬
質ゴムの一方で構成されていることを特徴とする、請求
項6に記載のピアノの駒圧調整装置。 - 【請求項8】 前記フレームが、前記駒と前記多数のヒ
ッチピンとの間に沿うように形成された、前記駒圧調整
積層シート体を位置決めするための位置決め段部を有す
ることを特徴とする、請求項6または7に記載のピアノ
の駒圧調整装置。 - 【請求項9】 前記駒圧調整手段が、前記ヒッチピンの
軸線方向の複数の位置にそれぞれ形成され、各々に前記
弦を巻掛け可能な複数の周溝で構成されていることを特
徴とする、請求項1に記載のピアノの駒圧調整装置。 - 【請求項10】 前記ヒッチピンは、前記フレームに形
成された取付孔への圧入によって当該フレームに取り付
けられるように構成され、その軸線方向の所定位置に、
前記取付孔への圧入深さを定める圧入深さ決め用の太径
部を有することを特徴とする、請求項9に記載のピアノ
の駒圧調整装置。 - 【請求項11】 前記ヒッチピンが金属で構成され、前
記圧入深さ決め用の太径部がかしめにより形成されてい
ることを特徴とする、請求項10に記載のピアノの駒圧
調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8269203A JPH1097239A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ピアノの駒圧調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8269203A JPH1097239A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ピアノの駒圧調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1097239A true JPH1097239A (ja) | 1998-04-14 |
Family
ID=17469117
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8269203A Withdrawn JPH1097239A (ja) | 1996-09-19 | 1996-09-19 | ピアノの駒圧調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1097239A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103985374A (zh) * | 2014-05-14 | 2014-08-13 | 程生宝 | 高效振动立式钢琴 |
| KR20210023028A (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-04 | 허무 | 운반이 용이한 가야금 |
| KR20220088195A (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-27 | 김보은 | 개량된 교습용 가야금 |
-
1996
- 1996-09-19 JP JP8269203A patent/JPH1097239A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103985374A (zh) * | 2014-05-14 | 2014-08-13 | 程生宝 | 高效振动立式钢琴 |
| KR20210023028A (ko) * | 2019-08-21 | 2021-03-04 | 허무 | 운반이 용이한 가야금 |
| KR20220088195A (ko) * | 2020-12-18 | 2022-06-27 | 김보은 | 개량된 교습용 가야금 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |