JPH1097261A - 高温用吸音構造 - Google Patents

高温用吸音構造

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Publication number
JPH1097261A
JPH1097261A JP8252645A JP25264596A JPH1097261A JP H1097261 A JPH1097261 A JP H1097261A JP 8252645 A JP8252645 A JP 8252645A JP 25264596 A JP25264596 A JP 25264596A JP H1097261 A JPH1097261 A JP H1097261A
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JP
Japan
Prior art keywords
heat
ceramic
resistant
absorbing structure
fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP8252645A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Watanabe
忠昭 渡辺
Yoshinari Nakamura
良也 中村
Akitatsu Masaki
彰樹 正木
Tsutomu Oishi
勉 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温のガスジェットに耐えて熱変形が少な
く、広帯域の騒音を吸音でき、かつ吸水による性能劣化
が少ない高温用吸音構造を提供する。 【解決手段】 連続した細孔を有する耐熱発泡セラミッ
ク材4を備える。細孔の大きさは、表面張力による水分
の付着量が50%以下になるように設定されている。ま
た、耐熱発泡セラミック材4は、セラミック系繊維で強
化されたセラミック系複合材料(CMC)である。更
に、セラミック材の表面に保持され、前記細孔よりも大
きい目を有する耐熱セラミック製織物6を備える。耐熱
セラミック製織物6は、セラミック系複合材料(CM
C)の2次元織り又は3次元織りからなり、繊維の一部
を間引いて穴開き織物を形成し、これにマトリックス材
を含浸或いは蒸着して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジェットエンジン
の排気ノズル等に用いる高温用吸音構造に関する。
【0002】
【従来の技術】吸音形消音器は、管路の内部に吸音材
(吸音ライニング)を内張り,あるいは挿入し、伝播す
る音波を減衰させて、出口から放射される音響パワーを
小さくする装置である。吸音ライニングには多孔質層,
繊維質層からなる抵抗形と、ハニカムと孔開き板を組み
合わせた,ヘルムホルツ共鳴器構造のリアクティブ形と
がある。
【0003】抵抗形ライニングは、媒質の粘性,熱伝導
に基づきエネルギーを散逸させるものであり、リアクテ
ィブ形ライニングは、媒質の運動に基づく壁面摩擦,運
動量による損失により、エネルギーを散逸させるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ジェットエンジンの排
気ノズル等に用いる従来の高温用吸音構造には、耐熱
ファイバ(シリカウール、ロックファイバー、ステンレ
スウール等)を表面板と背面板で支持したもの、或いは
耐熱合金のハニカムと孔開き板からなるリアクティブ
形ライニング(図7に例示する)が用いられている。
【0005】しかし、の吸音構造では、耐熱ファイバ
間の隙間が小さく、毛細管による吸水性が高く、一旦吸
水するとその除去が困難であり、吸水により吸音性能が
大幅に悪化する問題点があった。また、かかる吸音構造
では、ガスジェット等により繊維(ファイバー)の表面
が飛散しやすい問題点があった。
【0006】一方、の吸音構造(図7参照)では、高
温(例えば700〜800K以上)の排ガスにより、孔
開き板1や内部のハニカム2やその背面板3が過熱され
たり、大きく熱変形する問題点があった。すなわち、孔
開き板1は例えばステンレスやアルミニウムの板からな
るので、過熱により損傷や熱変形を受け、更にハニカム
2とのロウ付け部が剥がれることがあった。また、この
吸音構造では、吸音できる騒音の帯域が狭く、ジェット
のような広帯域の騒音が消せない問題点があった。更
に、この吸音構造は、型抜きによる孔の製作上の制約
(穴径>板厚)により、強度維持のために板厚を厚くす
ると穴径が大きくなってしまい、かつ穴の開口率を上げ
るのが困難であり、周波数設計が自由にできない問題点
があった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、高温
のガスジェットに耐えて熱変形が少なく、広帯域の騒音
を吸音でき、かつ吸水による性能劣化が少ない高温用吸
音構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、連続し
た細孔を有する耐熱発泡セラミック材を備え、前記細孔
の大きさは、表面張力による水分の付着量が50%以下
になるように設定されている、ことを特徴とする高温用
吸音構造が提供される。この構成により、発泡材が耐熱
性の高いセラミック材であるため、高温のガスジェット
に耐えて熱変形を少なくすることができる。更に、耐熱
発泡セラミック材の連続した細孔により、広帯域の騒音
を吸音できる。また、この細孔の大きさが、表面張力に
よる水分の付着量が50%以下になるように設定されて
いるので、雨水等により水分が大量に付着しても、表面
張力が弱いため直ぐに排水し、吸音率を高く保持するこ
とができる。
【0009】本発明の好ましい実施形態によれば、更
に、前記細孔よりも大きい目を有する耐熱セラミック製
織物を備える。この構成により、表面の耐熱セラミック
製織物により、ガスジェットによる発泡セラミック材の
損傷を防止することができる。
【0010】また、本発明の好ましい実施形態によれ
ば、前記耐熱セラミック製織物は、セラミック系複合材
料(CMC)の2次元織り又は3次元織りからなり、繊
維の一部を間引いて穴開き織物を形成し、これにマトリ
ックス材を含浸或いは蒸着して形成されている。この構
成により、織物であるため、開口率,穴径の自由度が高
く、騒音を内部に導入する目を容易に形成できる。ま
た、耐熱,比強度大,膨張率の小さなCMCであるた
め、高温のガスジェットに曝されながら、内部の発泡セ
ラミック材の損傷を長期間安定して防止できる。特に、
3次元織りの場合、表面板を厚くしても、内部の空隙を
多くすることで、それ自体バルク型吸音材に近い吸音体
とできるため、強度,音響両面での高性能化が図れる。
【0011】また、前記耐熱発泡セラミック材は、約1
〜2mmの連続した気泡径を有する。この大きさの気泡
径を備えることにより、従来の耐熱ファイバ間の隙間に
比較して十分小さくでき、毛細管による吸水力を低減
し、表面張力による水分の付着量が大幅に減少させるこ
とができる。
【0012】更にまた、前記耐熱発泡セラミック材は、
表面側の気泡径が大きくかつ背面側の気泡径が小さく構
成されている。この構成は、気泡径の異なる素材の積
層、気泡径が部分的に変化した傾斜機能材、楔状の成形
品等により達成することができ、高い設計の自由度を低
コストで実現できると共に、それ自体バルク型吸音材に
近い吸音体とできるため、強度,音響の両面での高性能
化が図れる。
【0013】前記耐熱発泡セラミック材は、セラミック
系繊維で強化されたセラミック系複合材料(CMC)で
ある、ことが好ましい。この構成により、耐熱,比強度
大,膨張率の小さなCMCであるため、気泡の増加に伴
う強度低下を、ファイバーを混入したCMC化により防
ぐことができ、かつ形状自立性のあるセラミックスなの
で、組み合わせ,成型(吸音楔型)により、高い設計自
由度を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付して使用する。図1は、本発
明による高温用吸音構造図である。この図において、本
発明の高温用吸音構造は、連続した細孔を有する耐熱発
泡セラミック材4を備える。また更に、耐熱発泡セラミ
ック材4の細孔よりも大きい目Aを有する耐熱セラミッ
ク製織物6を備えている。耐熱発泡セラミック材4は、
背面板8に取り付けられ、このセラミック材4の表面に
セラミック製織物6が保持されている。背面板8は、例
えば、耐熱セラミック板であり、ガスが通過しない気密
性を有することが好ましい。この背面板8をセラミック
系複合材料(CMC)することが特に好ましいが、本発
明はこれに限定されず、従来と同様の金属板を用いても
よい。
【0015】耐熱セラミック製織物6は、セラミック系
複合材料(CMC)の2次元織り又は3次元織りからな
り、繊維の一部を間引いて隙間Aを有する穴開き織物を
形成し、これにマトリックス材を含浸或いは蒸着して形
成することができる。背面板8と発泡セラミック材4、
及び発泡セラミック材4とセラミック製織物6はそれぞ
れ相互に密着して保持されている。この密着保持は、セ
ラミック接合材等により接合してもよく、或いは、3次
元織り等により一体的に成形してもよい。また、適当な
機械的手段により単に密着させてもよい。
【0016】図2は、上述した耐熱セラミック製織物6
の有無による吸音率を比較した試験結果であり、(A)
は表面材がない場合、(B)は表面材として本発明の耐
熱セラミック製織物6を用いた場合を示している。な
お、各図において、横軸は騒音の周波数であり、縦軸は
垂直入射した騒音の吸音率を示している。図2から、特
に周波数が高い領域で本発明の耐熱セラミック製織物6
を用いることにより、吸音率が高まることがわかる。
【0017】上述した耐熱発泡セラミック材4は、連続
した細孔を有し、その細孔の大きさは、表面張力による
水分の付着量が50%以下になるように設定する。例え
ば、はっ水性のあるセラミック材を用い、約1〜2mm
の連続した気泡を大量に発泡させることにより、軽量化
と吸音特性を向上させると共に、表面張力を下げて、水
分の付着量を50%以下にすることができる。
【0018】図3は、図1の耐熱発泡セラミック材の構
成図である。この図において、(A)は積層構造、
(B)は傾斜構造、(C)は吸音楔型を示している。こ
の図に示す種々の構造により、表面側の気泡径を大きく
かつ背面側の気泡径を小さく構成した耐熱発泡セラミッ
ク材4を製造することができる。なお、耐熱発泡セラミ
ック材4は、セラミック系繊維で強化されたセラミック
系複合材料(CMC)であるのがよい。かかるCMCを
用いることにより、耐熱,比強度大,膨張率の小さなC
MCであるため、気泡の増加に伴う強度低下を、ファイ
バーを混入したCMC化により防ぐことができ、かつ形
状自立性のあるセラミックスなので、組み合わせ,成型
(吸音楔型)により、高い設計自由度を有する。
【0019】図4は、吸音性能の比較図である。この図
において、縦軸は高度1000ftをマッハ0.3で飛
行する際の騒音レベルを示している。この図から、本発
明による高温用吸音構造を構成する発泡セラミック材
は、従来のハニカム構造(図7の吸音構造)よりは遙に
吸音性能が高く、従来のファイバと同等程度であるとい
える。
【0020】図5は、吸水比と吸音率との関係図であ
り、3層構造のCMCからなる耐熱発泡セラミック材4
を用い、水分の付着量を変化させて、吸音率を計測した
試験結果である。なお、この図における吸水比とは水質
量/(発泡セラミック材質量+水質量)を意味し、上述
した水分の付着量(%)と同一である。この図から、吸
水比が増すにつれて垂直入射吸音率は低下し、吸水比が
0.574以上になると、急激に悪化してしまうことが
わかる。従って、広い帯域における騒音吸音率を高く保
持するためには、水分の付着量を50%以下になるよう
にする必要がある。
【0021】図6は、吸水比と音響インピーダンスとの
関係図であり、図5と同一の条件による試験結果であ
る。この図から、吸水比0.574、0.726の場
合、ノーマル音響インピーダンスの特性が大きく変化す
ることがわかる。この原因は、吸水により、ポーラス材
の空隙に水が入り込み、材料の特性が変化するためと考
えられる。従って、この結果からも、水分の付着量を5
0%以下にすることが重要であることがわかる。
【0022】上述した本発明の構成によれば、表面の耐
熱セラミック製織物6により、ガスジェットによる発泡
セラミック材4の損傷を防止することができる。また、
内部の発泡材4と表面の織物6の両方が耐熱性の高いセ
ラミック材であるため、高温のガスジェットに耐えて熱
変形を少なくすることができる。更に、内部の耐熱発泡
セラミック材4の連続した細孔により、広帯域の騒音を
吸音できる。また、この細孔の大きさが、表面張力によ
る水分の付着量が50%以下になるように設定されてい
るので、雨水等により水分が大量に付着しても、表面張
力が弱いため直ぐに排水し、吸音率を高く保持すること
ができる。
【0023】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0024】
【発明の効果】上述したように、本発明の高温用吸音構
造は、高温のガスジェットに耐えて熱変形が少なく、広
帯域の騒音を吸音でき、かつ吸水による性能劣化が少な
い、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高温用吸音構造図である。
【図2】耐熱セラミック製織物の有無による吸音率の比
較図である。
【図3】図1の耐熱発泡セラミック材の構成図である。
【図4】吸音性能の比較図である。
【図5】吸水比と吸音率との関係図である。
【図6】吸水比と音響インピーダンスとの関係図であ
る。
【図7】従来の高温用吸音構造図である。
【符号の説明】
1 孔開き板 2 ハニカム 3 背面板 4 耐熱発泡セラミック材 6 耐熱セラミック製織物 8 背面板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 勉 東京都西多摩郡瑞穂町殿ケ谷229 石川島 播磨重工業株式会社瑞穂工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した細孔を有する耐熱発泡セラミッ
    ク材を備え、前記細孔の大きさは、表面張力による水分
    の付着量が50%以下になるように設定されている、こ
    とを特徴とする高温用吸音構造。
  2. 【請求項2】 更に、前記細孔よりも大きい目を有する
    耐熱セラミック製織物を備える、ことを特徴とする請求
    項1に記載の高温用吸音構造。
  3. 【請求項3】 前記耐熱セラミック製織物は、セラミッ
    ク系複合材料(CMC)の2次元織り又は3次元織りか
    らなり、繊維の一部を間引いて穴開き織物を形成し、こ
    れにマトリックス材を含浸或いは蒸着して形成されてい
    る、ことを特徴とする請求項2に記載の高温用吸音構
    造。
  4. 【請求項4】 前記耐熱発泡セラミック材は、約1〜2
    mmの連続した気泡径を有する、ことを特徴とする請求
    項1に記載の高温用吸音構造。
  5. 【請求項5】 前記耐熱発泡セラミック材は、表面側の
    気泡径が大きくかつ背面側の気泡径が小さく構成されて
    いる、ことを特徴とする請求項1に記載の高温用吸音構
    造。
  6. 【請求項6】 前記耐熱発泡セラミック材は、セラミッ
    ク系繊維で強化されたセラミック系複合材料(CMC)
    である、ことを特徴とする請求項1に記載の高温用吸音
    構造。
JP8252645A 1996-09-25 1996-09-25 高温用吸音構造 Pending JPH1097261A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7210897B2 (en) 2000-11-20 2007-05-01 National Aerospace Laboratory Of Japan Actively-controlled sound absorption panel system using movement-controlled reflective plate
JP2013250501A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Three M Innovative Properties Co 吸音ボード
CN104359830A (zh) * 2014-10-31 2015-02-18 辽宁石油化工大学 一种检测减振材料减振效果的仪器
KR101601658B1 (ko) * 2014-10-23 2016-03-10 (주)대한솔루션 자동차의 플로어 카펫용 흡음재
JP2020064200A (ja) * 2018-10-18 2020-04-23 松村アクア株式会社 防音材
CN109769182B (zh) * 2019-01-31 2021-03-30 歌尔股份有限公司 一种吸音材料的制备方法、吸音材料及扬声器模组

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