JPH1098954A - 果実育成袋用シート - Google Patents
果実育成袋用シートInfo
- Publication number
- JPH1098954A JPH1098954A JP25657796A JP25657796A JPH1098954A JP H1098954 A JPH1098954 A JP H1098954A JP 25657796 A JP25657796 A JP 25657796A JP 25657796 A JP25657796 A JP 25657796A JP H1098954 A JPH1098954 A JP H1098954A
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- JP
- Japan
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- bag
- weight
- paper
- fruit
- growing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】二重袋に比べて製袋作業が簡単でかつ果実栽培
時の除袋作業も一回ですむ一重袋であって、一度の除袋
により日光に曝されても日焼け等の障害を起こすことが
なく、しかも果実の育成を一層促進させることができ、
廃棄に際して二次公害の心配もない果実育成袋用シート
を提供する。 【解決手段】製紙用繊維20〜90重量%と貝化石粉体
80〜10重量%との混抄紙からなり、坪量が40〜1
50g/m2 であるシートを用いて果実育成用袋を作製
する。このシートは適度の透気性を有し袋内が高温多湿
にならないため、果実の育成に適した環境がもたらさ
れ、育成促進効果が奏せられる。シート主原料が天然物
であるため、農地に廃棄した場合でも二次公害の恐れが
ない。
時の除袋作業も一回ですむ一重袋であって、一度の除袋
により日光に曝されても日焼け等の障害を起こすことが
なく、しかも果実の育成を一層促進させることができ、
廃棄に際して二次公害の心配もない果実育成袋用シート
を提供する。 【解決手段】製紙用繊維20〜90重量%と貝化石粉体
80〜10重量%との混抄紙からなり、坪量が40〜1
50g/m2 であるシートを用いて果実育成用袋を作製
する。このシートは適度の透気性を有し袋内が高温多湿
にならないため、果実の育成に適した環境がもたらさ
れ、育成促進効果が奏せられる。シート主原料が天然物
であるため、農地に廃棄した場合でも二次公害の恐れが
ない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主としてリンゴ
などの果実の有袋栽培に使用される果実育成袋を作製す
るためのシートに関する。
などの果実の有袋栽培に使用される果実育成袋を作製す
るためのシートに関する。
【0002】
【従来の技術】リンゴの育成では、未熟な幼果に袋掛け
を行って、日光を遮断した状態で果実の育成を行い、そ
の後、袋を取り除く除袋作業を行なって果実に日光を当
てることで表面に色づけを行っている。
を行って、日光を遮断した状態で果実の育成を行い、そ
の後、袋を取り除く除袋作業を行なって果実に日光を当
てることで表面に色づけを行っている。
【0003】また、除袋後に急激に日光に曝されると果
実が日焼けを起こすので、これを防止するために袋を二
重にして、最初に外袋だけを取り除き、適宜な光透過性
をもつ内袋を残して果実を徐々に日光に馴らした後、最
終的にはこの内袋も取り除いて日光を当てる方法が採ら
れている。
実が日焼けを起こすので、これを防止するために袋を二
重にして、最初に外袋だけを取り除き、適宜な光透過性
をもつ内袋を残して果実を徐々に日光に馴らした後、最
終的にはこの内袋も取り除いて日光を当てる方法が採ら
れている。
【0004】二重袋には、内袋に耐水性のあるパラフィ
ン紙を使用して、外部からの雨や散布薬液の浸入を阻止
し、果実のヒビやサビの発生を防止できるようにしたも
のが広く用いられている。
ン紙を使用して、外部からの雨や散布薬液の浸入を阻止
し、果実のヒビやサビの発生を防止できるようにしたも
のが広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらかような
二重袋を使用する場合、その製造に際して一重袋に比べ
てはるかに煩雑な製袋作業が必要となるだけでなく、果
実の栽培に際して除袋作業を二回行わなければならず、
農家にとっては作業労力の負担が大となる。
二重袋を使用する場合、その製造に際して一重袋に比べ
てはるかに煩雑な製袋作業が必要となるだけでなく、果
実の栽培に際して除袋作業を二回行わなければならず、
農家にとっては作業労力の負担が大となる。
【0006】さらに内袋としてパラフィン紙を用いた二
重袋は透気性が悪いため、夏期の高温期には袋内の温度
が上昇し過ぎたり、降雨後に快晴になると袋内が高温多
湿になる傾向があり、その結果、果実の育成にとって好
ましくない。さらには、使用後の袋を農地に廃棄した場
合には、パラフィン紙が生物分解し難く二次公害が起き
る可能性もある。
重袋は透気性が悪いため、夏期の高温期には袋内の温度
が上昇し過ぎたり、降雨後に快晴になると袋内が高温多
湿になる傾向があり、その結果、果実の育成にとって好
ましくない。さらには、使用後の袋を農地に廃棄した場
合には、パラフィン紙が生物分解し難く二次公害が起き
る可能性もある。
【0007】一方、除袋作業を1回行えばよい二重袋も
提案されている。例えば特開平6−225649号公報
では、太陽光で退色する染料または顔料を用いて着色を
施すと共に適宜な遮光率を確保した内袋と、袋掛け期間
中の太陽光で内部の内袋の退色を実現する遮光率とした
外袋とからなる二重袋を提案している。この二重袋を果
実に袋掛けして育成すると、外袋を透過する光で内袋が
徐々に退色し、少しづつ果実に弱い光が当たり、日光に
対する馴化がなされるため、除袋作業に際して内外袋を
一挙に除袋しても日焼けを生じることはない。しかしな
がらこの二重袋を製造するに際しては、依然として煩雑
な製袋作業が必要となるという欠点を有している。
提案されている。例えば特開平6−225649号公報
では、太陽光で退色する染料または顔料を用いて着色を
施すと共に適宜な遮光率を確保した内袋と、袋掛け期間
中の太陽光で内部の内袋の退色を実現する遮光率とした
外袋とからなる二重袋を提案している。この二重袋を果
実に袋掛けして育成すると、外袋を透過する光で内袋が
徐々に退色し、少しづつ果実に弱い光が当たり、日光に
対する馴化がなされるため、除袋作業に際して内外袋を
一挙に除袋しても日焼けを生じることはない。しかしな
がらこの二重袋を製造するに際しては、依然として煩雑
な製袋作業が必要となるという欠点を有している。
【0008】そこでこの発明は、二重袋に比べて製袋作
業が簡単でかつ果実栽培時の除袋作業も一回ですむ一重
袋であって、一度の除袋により日光に曝されても日焼け
等の障害を起こすことがなく、しかも果実の育成を一層
促進させることができ、さらには廃棄に際して二次公害
の心配もない、新規かつ改良された果実育成袋を提供す
ることを目的としてなされたものである。
業が簡単でかつ果実栽培時の除袋作業も一回ですむ一重
袋であって、一度の除袋により日光に曝されても日焼け
等の障害を起こすことがなく、しかも果実の育成を一層
促進させることができ、さらには廃棄に際して二次公害
の心配もない、新規かつ改良された果実育成袋を提供す
ることを目的としてなされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、製紙用繊維
20〜90重量%と貝化石粉体80〜10重量%との混
抄紙からなり、坪量が40〜150g/m2 である果実
育成袋用シートである。このシートを用いて一重袋を作
製し、これを果実育成袋として有袋栽培を行うことによ
り、上記の目的を達成することができるのである。
20〜90重量%と貝化石粉体80〜10重量%との混
抄紙からなり、坪量が40〜150g/m2 である果実
育成袋用シートである。このシートを用いて一重袋を作
製し、これを果実育成袋として有袋栽培を行うことによ
り、上記の目的を達成することができるのである。
【0010】すなわちこの発明のシートを用いて作製さ
れた果実育成袋は、適度の遮光性(適度の光透過性)を
有しており、袋掛け期間中に日光に馴化されるため、一
重袋として袋掛けして一回の除袋で直ちに日光に曝され
ても果実は日焼け障害を起こすことがない。また一重袋
として使用できるものであるため、その製袋作業におい
ても二重袋に比べて簡単であり、また実際の栽培時の除
袋作業も一度ですむから、農家の労力も著しく軽減され
る。
れた果実育成袋は、適度の遮光性(適度の光透過性)を
有しており、袋掛け期間中に日光に馴化されるため、一
重袋として袋掛けして一回の除袋で直ちに日光に曝され
ても果実は日焼け障害を起こすことがない。また一重袋
として使用できるものであるため、その製袋作業におい
ても二重袋に比べて簡単であり、また実際の栽培時の除
袋作業も一度ですむから、農家の労力も著しく軽減され
る。
【0011】さらに、この発明のシートから作製した果
実育成袋を用いて有袋栽培した果実は、従来のパラフィ
ン紙を内袋とする二重袋を用いて有袋栽培したものに比
べてその育成が促進されることが実際の育成試験により
実証されている。育成が促進される理由は未だ十分には
解明されていないが、シートの透気性が従来のパラフィ
ン紙を内袋とする二重袋に比べて良好であり、適度の透
気度を有していることが重要な原因の一つになっている
と思われる。
実育成袋を用いて有袋栽培した果実は、従来のパラフィ
ン紙を内袋とする二重袋を用いて有袋栽培したものに比
べてその育成が促進されることが実際の育成試験により
実証されている。育成が促進される理由は未だ十分には
解明されていないが、シートの透気性が従来のパラフィ
ン紙を内袋とする二重袋に比べて良好であり、適度の透
気度を有していることが重要な原因の一つになっている
と思われる。
【0012】すなわち製紙用繊維20〜90重量%と貝
化石粉体80〜10重量%との混抄紙からなり、坪量が
40〜150g/m2 であるこの発明の果実育成袋用シ
ートは、JIS P8117に規定される透気度が13
0秒以下を示し、果実育成用の袋として好適な透気度を
具備しているため袋内の果実の生育が促進されるのに対
して、従来のパラフィン紙を内袋とした二重袋の内袋の
透気度はこの値より大きいため、果実の育成にとって必
ずしも好適な透気性とはいえないと考えられる。
化石粉体80〜10重量%との混抄紙からなり、坪量が
40〜150g/m2 であるこの発明の果実育成袋用シ
ートは、JIS P8117に規定される透気度が13
0秒以下を示し、果実育成用の袋として好適な透気度を
具備しているため袋内の果実の生育が促進されるのに対
して、従来のパラフィン紙を内袋とした二重袋の内袋の
透気度はこの値より大きいため、果実の育成にとって必
ずしも好適な透気性とはいえないと考えられる。
【0013】
【発明の実施の形態】混抄紙を抄造する際に使用する製
紙用繊維としては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUK
P)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未
晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパル
プ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パル
プの単独もしくは混合物を主体とし、これに麻、竹、ワ
ラ、ケナフパルプ等の非木材パルプや、ミクロフィブリ
ル化セルロースやポリオレフィン等の合成パルプ、レー
ヨン、ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維
やガラス繊維、ロックウール、アスベストなどの無機繊
維の単独もしくは混合物を必要に応じて併用することが
できる。
紙用繊維としては、針葉樹未晒クラフトパルプ(NUK
P)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹未
晒クラフトパルプ(LUKP)、広葉樹晒クラフトパル
プ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBS
P)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パル
プの単独もしくは混合物を主体とし、これに麻、竹、ワ
ラ、ケナフパルプ等の非木材パルプや、ミクロフィブリ
ル化セルロースやポリオレフィン等の合成パルプ、レー
ヨン、ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維
やガラス繊維、ロックウール、アスベストなどの無機繊
維の単独もしくは混合物を必要に応じて併用することが
できる。
【0014】上記の製紙用繊維と混抄される貝化石粉体
は、炭酸カルシウムを主成分とする微粒子で、アラゴナ
イトの形を呈しており、カルサイトにより形成されたも
のに比較して活性に富むことが判明している。富山県高
岡市、石川県能登半島、岐阜県高山地方、山口県、福島
県、北海道の一部などで産出されるものが好ましく使用
でき、特に新第三紀鮮新世に該当する一定有効径を持つ
貝化石は優れた悪性ガス吸着能を発現すると共に、混抄
紙中及び紙面pHを常に中性域に保つことがわかってい
る。
は、炭酸カルシウムを主成分とする微粒子で、アラゴナ
イトの形を呈しており、カルサイトにより形成されたも
のに比較して活性に富むことが判明している。富山県高
岡市、石川県能登半島、岐阜県高山地方、山口県、福島
県、北海道の一部などで産出されるものが好ましく使用
でき、特に新第三紀鮮新世に該当する一定有効径を持つ
貝化石は優れた悪性ガス吸着能を発現すると共に、混抄
紙中及び紙面pHを常に中性域に保つことがわかってい
る。
【0015】一般に紙を構成するセルロースは、紙中及
び紙面のpHが低下してくると分解され、その結果、紙
自身が非常に脆いものになってくることが知られてい
る。これは、図書館などの古い洋書が酸のためにボロボ
ロになって問題になっていることからも明らかである。
そのことを考慮すると、酸性雨により果実育成袋を構成
する通常の紙の耐久性が低下することが予想できる。従
って、上記したごとき性質を有する貝化石粉体を内添し
たこの発明の混抄紙は中性域に保たれるため、酸性処方
で製造された通常の紙から作製される従来の果実育成袋
に比べて、酸性雨による袋の劣化を防ぐ効果を期待でき
る。
び紙面のpHが低下してくると分解され、その結果、紙
自身が非常に脆いものになってくることが知られてい
る。これは、図書館などの古い洋書が酸のためにボロボ
ロになって問題になっていることからも明らかである。
そのことを考慮すると、酸性雨により果実育成袋を構成
する通常の紙の耐久性が低下することが予想できる。従
って、上記したごとき性質を有する貝化石粉体を内添し
たこの発明の混抄紙は中性域に保たれるため、酸性処方
で製造された通常の紙から作製される従来の果実育成袋
に比べて、酸性雨による袋の劣化を防ぐ効果を期待でき
る。
【0016】また従来からリンゴの生産過程において、
成果の病害虫防除のためにボルドー液といわれてる硫酸
銅と石灰との混合液が広く散布されていたが、ボルドー
液に含まれる銅剤が土壌中に残留する等の問題があるた
めその使用が減少してきた。しかしながら、ボルドー液
の使用減少に伴い、リンゴのビターピットの発生や果実
の軟化が起こる例も多く発生している。これは、ボルド
ー液中の石灰分が果実表面に付着して果実中に吸収され
果実の傷害防止に役立ったり、果実中の石灰が細胞壁の
ペクチンと結合して果実の軟化防止効果があったもの
が、ボルドー液を使用しなくなったのに伴いかような石
灰分の効果も期待できなくなったためと考えられる。こ
れに対してこの発明の貝化石粉体混抄紙では、貝化石の
主成分である炭酸カルシウムから石灰分が溶出するた
め、傷害防止や果実の軟化防止効果の発現が期待でき
る。
成果の病害虫防除のためにボルドー液といわれてる硫酸
銅と石灰との混合液が広く散布されていたが、ボルドー
液に含まれる銅剤が土壌中に残留する等の問題があるた
めその使用が減少してきた。しかしながら、ボルドー液
の使用減少に伴い、リンゴのビターピットの発生や果実
の軟化が起こる例も多く発生している。これは、ボルド
ー液中の石灰分が果実表面に付着して果実中に吸収され
果実の傷害防止に役立ったり、果実中の石灰が細胞壁の
ペクチンと結合して果実の軟化防止効果があったもの
が、ボルドー液を使用しなくなったのに伴いかような石
灰分の効果も期待できなくなったためと考えられる。こ
れに対してこの発明の貝化石粉体混抄紙では、貝化石の
主成分である炭酸カルシウムから石灰分が溶出するた
め、傷害防止や果実の軟化防止効果の発現が期待でき
る。
【0017】この発明の貝化石粉体混抄紙を抄造するに
際しては、所定割合となるように貝化石粉体を製紙用繊
維と混合し、常法に従い抄紙機や手抄き等で抄紙する。
この際、耐水性を与えるためのサイズ剤や紙力増強剤等
の従来から慣用されている各種の製紙用薬品を必要に応
じて内添使用することができる。
際しては、所定割合となるように貝化石粉体を製紙用繊
維と混合し、常法に従い抄紙機や手抄き等で抄紙する。
この際、耐水性を与えるためのサイズ剤や紙力増強剤等
の従来から慣用されている各種の製紙用薬品を必要に応
じて内添使用することができる。
【0018】貝化石粉体混抄紙中の貝化石粉体の混合割
合を80〜10重量%とすることにより、果実育成袋と
して好適な透気度をもたらし果実の育成促進効果を得る
ことができる。貝化石粉体の混合割合が80重量%を超
えると、混抄紙のシートフォーメーションが困難とな
り、製袋作業や袋掛け作業における十分な紙強度が得ら
れなくなる。一方、貝化石粉体混合割合が10重量%よ
り少ないと、この混抄紙を果実育成袋として使用して
も、所望の育成促進効果が得られ難くなる。
合を80〜10重量%とすることにより、果実育成袋と
して好適な透気度をもたらし果実の育成促進効果を得る
ことができる。貝化石粉体の混合割合が80重量%を超
えると、混抄紙のシートフォーメーションが困難とな
り、製袋作業や袋掛け作業における十分な紙強度が得ら
れなくなる。一方、貝化石粉体混合割合が10重量%よ
り少ないと、この混抄紙を果実育成袋として使用して
も、所望の育成促進効果が得られ難くなる。
【0019】また混抄紙の坪量は、混抄紙を果実育成袋
に作製する際の製袋作業性や、製袋した袋を果実に袋掛
けしたり、除袋したりする育成作業性の観点から、40
〜150g/m2 の範囲とする。坪量が40g/m2 よ
り低いと、製袋作業や栽培現場での育成作業において十
分な紙強度が得られず、150g/m2 を超えると硬す
ぎて紙の柔軟性が悪くなるため製袋作業における打ち抜
き工程が困難となり、育成作業における袋掛けや除袋の
作業性が低下するだけでなく、130秒以下の透気度も
維持できなくなる。
に作製する際の製袋作業性や、製袋した袋を果実に袋掛
けしたり、除袋したりする育成作業性の観点から、40
〜150g/m2 の範囲とする。坪量が40g/m2 よ
り低いと、製袋作業や栽培現場での育成作業において十
分な紙強度が得られず、150g/m2 を超えると硬す
ぎて紙の柔軟性が悪くなるため製袋作業における打ち抜
き工程が困難となり、育成作業における袋掛けや除袋の
作業性が低下するだけでなく、130秒以下の透気度も
維持できなくなる。
【0020】この発明のような無機物粉体を混抄する場
合には、繊維への粉体の定着率を向上させるために、抄
紙時に定着剤や有機結合剤を少量内添することが好まし
い。定着剤としては、ポリアクリルアミド類、ポリアク
リル酸ソーダ、変性ポリアクリルアミド類、アクリルア
ミド・アクリル酸ソーダ共重合物、ポリエチレングリコ
ール類などの高分子凝集剤、硫酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム等のアルミニウム塩類、塩化第二鉄、硫酸第
二鉄、硝酸第二鉄等の第二鉄塩類、ポリエチレンイミ
ン、ポリエピクロールヒドリン等公知の凝集剤が適宜使
用できる。また有機結合剤としては、合成ゴムラテック
ス、合成樹脂エマルジョンあるいは水溶性の高分子重合
体などが適している。
合には、繊維への粉体の定着率を向上させるために、抄
紙時に定着剤や有機結合剤を少量内添することが好まし
い。定着剤としては、ポリアクリルアミド類、ポリアク
リル酸ソーダ、変性ポリアクリルアミド類、アクリルア
ミド・アクリル酸ソーダ共重合物、ポリエチレングリコ
ール類などの高分子凝集剤、硫酸アルミニウム、塩化ア
ルミニウム等のアルミニウム塩類、塩化第二鉄、硫酸第
二鉄、硝酸第二鉄等の第二鉄塩類、ポリエチレンイミ
ン、ポリエピクロールヒドリン等公知の凝集剤が適宜使
用できる。また有機結合剤としては、合成ゴムラテック
ス、合成樹脂エマルジョンあるいは水溶性の高分子重合
体などが適している。
【0021】またこの発明の貝化石粉体混抄紙の耐水性
をより一層高める必要がある場合には、SBR、MBR
等の合成ゴムラテックス、アクリルエマルジョン、塩化
ビニルエマルジョン、塩化ビニリデンエマルジョン、及
びこれらの共重合エマルジョン等の耐水化剤を混抄紙に
含浸させることもできる。ただし、この含浸耐水化処理
に際しては、混抄紙の透気度が130秒を超えることの
ない範囲で行う必要がある。
をより一層高める必要がある場合には、SBR、MBR
等の合成ゴムラテックス、アクリルエマルジョン、塩化
ビニルエマルジョン、塩化ビニリデンエマルジョン、及
びこれらの共重合エマルジョン等の耐水化剤を混抄紙に
含浸させることもできる。ただし、この含浸耐水化処理
に際しては、混抄紙の透気度が130秒を超えることの
ない範囲で行う必要がある。
【0022】さらにまた、貝化石粉体混抄紙の抗菌性を
高めるために、公知の抗菌剤、防腐剤、防カビ剤、農薬
などを混抄紙の抄造時に内添したり、あるいは混抄紙に
含浸加工してもよい。また、果実育成袋の遮光性の調整
や意匠性の付与等を目的として顔料、染料、着色繊維等
を使用して混抄紙に着色を行うこともできる。
高めるために、公知の抗菌剤、防腐剤、防カビ剤、農薬
などを混抄紙の抄造時に内添したり、あるいは混抄紙に
含浸加工してもよい。また、果実育成袋の遮光性の調整
や意匠性の付与等を目的として顔料、染料、着色繊維等
を使用して混抄紙に着色を行うこともできる。
【0023】
実施例1 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)50重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)30重量部、貝化石粉
体(商品名「ミラクルグリーン」、(株)グリーン・カ
ルチャア製造、平均粒径5μm)20重量部を混合し、
400mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全
繊維原料に対して内添サイズ剤(商品名「サイズパイン
K−903」、荒川化学工業(株)製造)0.3重量
%、澱粉(商品名「ネオタックL−1」、日本食品加工
(株)製造)0.5重量%、紙力剤(商品名「WS−5
00」、日本PMC(株)製造)0.5重量%を添加し
た。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)30重量部、貝化石粉
体(商品名「ミラクルグリーン」、(株)グリーン・カ
ルチャア製造、平均粒径5μm)20重量部を混合し、
400mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全
繊維原料に対して内添サイズ剤(商品名「サイズパイン
K−903」、荒川化学工業(株)製造)0.3重量
%、澱粉(商品名「ネオタックL−1」、日本食品加工
(株)製造)0.5重量%、紙力剤(商品名「WS−5
00」、日本PMC(株)製造)0.5重量%を添加し
た。
【0024】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(商品名「ハイホルダー35
1」、栗田工業(株)製造)を対固形分当たり0.00
2重量%添加し、長網抄紙機を用い常法により抄紙し、
坪量70g/m2 の貝化石粉体混抄紙を得た。得られた
混抄紙を自動製袋機で果実育成用の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(商品名「ハイホルダー35
1」、栗田工業(株)製造)を対固形分当たり0.00
2重量%添加し、長網抄紙機を用い常法により抄紙し、
坪量70g/m2 の貝化石粉体混抄紙を得た。得られた
混抄紙を自動製袋機で果実育成用の袋に製袋した。
【0025】実施例2 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)30重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)30重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)40重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−90
3」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)30重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)40重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−90
3」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
【0026】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、70g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、70g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
【0027】実施例3 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)58.8重量部、抗菌剤
(商品名「ゼオミックAV10N」、品川燃料(株)製
造)0.2重量部を混合し、470mlC.S.F.に
叩解して得たスラリーに、全繊維原料に対して内添サイ
ズ剤(「サイズパインK−903」)0.3重量%、澱
粉(商品名「ネオタックL−1」)0.5重量%、紙力
剤(「WS−500」)0.5重量%を添加した。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)58.8重量部、抗菌剤
(商品名「ゼオミックAV10N」、品川燃料(株)製
造)0.2重量部を混合し、470mlC.S.F.に
叩解して得たスラリーに、全繊維原料に対して内添サイ
ズ剤(「サイズパインK−903」)0.3重量%、澱
粉(商品名「ネオタックL−1」)0.5重量%、紙力
剤(「WS−500」)0.5重量%を添加した。
【0028】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、90g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、90g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
【0029】実施例4 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)60重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−90
3」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)60重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−90
3」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
【0030】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、その原紙を耐水化剤としての
合成ゴムラッテクス(商品名「ポリラック750」、三
井東圧化学(株)製造)の10重量%の含浸液を用いて
含浸加工して、98g/m2 の貝化石粉体混抄紙を得
た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用の袋に製
袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、その原紙を耐水化剤としての
合成ゴムラッテクス(商品名「ポリラック750」、三
井東圧化学(株)製造)の10重量%の含浸液を用いて
含浸加工して、98g/m2 の貝化石粉体混抄紙を得
た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用の袋に製
袋した。
【0031】実施例5 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)20重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)60重量部を混合し、45
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して合成ゴムラテックス(「ポリラック75
0」)5重量%、内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)20重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)60重量部を混合し、45
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して合成ゴムラテックス(「ポリラック75
0」)5重量%、内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
【0032】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、85g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、85g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
【0033】比較例1 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)10重量部、貝化
石粉体(「ミラクルグリーン」)90重量部を混合し、
400mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全
繊維原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
石粉体(「ミラクルグリーン」)90重量部を混合し、
400mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全
繊維原料に対して内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
【0034】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、200g/m2 の貝化石粉体
混抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成
用の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、200g/m2 の貝化石粉体
混抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成
用の袋に製袋した。
【0035】比較例2 針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)40重量部と広葉
樹晒クラフトパルプ(LBKP)40重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)20重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して合成ゴムラテックス(「ポリラック75
0」)5重量%、内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
樹晒クラフトパルプ(LBKP)40重量部、貝化石粉
体(「ミラクルグリーン」)20重量部を混合し、40
0mlC.S.F.に叩解して得たスラリーに、全繊維
原料に対して合成ゴムラテックス(「ポリラック75
0」)5重量%、内添サイズ剤(「サイズパインK−9
03」)0.3重量%、澱粉(商品名「ネオタックL−
1」)0.5重量%、紙力剤(「WS−500」)0.
5重量%を添加した。
【0036】さらに、貝化石粉体の定着向上を図るため
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、35g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
にアニオン性高分子凝集剤(「ハイホルダー351」)
を対固形分当たり0.002重量%添加し、長網抄紙機
を用い常法により抄紙し、35g/m2 の貝化石粉体混
抄紙を得た。得られた混抄紙を自動製袋機で果実育成用
の袋に製袋した。
【0037】上記実施例1〜5および比較例1〜2で得
られた貝化石粉体混抄紙の透気度をJIS P8117
に規定された方法により測定し、さらに製袋作業性およ
び育成作業性を下記の基準で評価した。結果を表1に示
す。
られた貝化石粉体混抄紙の透気度をJIS P8117
に規定された方法により測定し、さらに製袋作業性およ
び育成作業性を下記の基準で評価した。結果を表1に示
す。
【0038】製袋作業性の評価:混抄紙を製袋する際の
打ち抜き適性、接着剤による貼り合わせ適性を総合的に
判断し、3段階評価した。 3; 打ち抜き時に問題がなく、接着剤による接着良好。 2; 打ち抜き時に紙が破れる、または接着剤による接着不良。 1; 打ち抜き時に紙が破れ、かつ接着剤による接着不良。
打ち抜き適性、接着剤による貼り合わせ適性を総合的に
判断し、3段階評価した。 3; 打ち抜き時に問題がなく、接着剤による接着良好。 2; 打ち抜き時に紙が破れる、または接着剤による接着不良。 1; 打ち抜き時に紙が破れ、かつ接着剤による接着不良。
【0039】育成作業性の評価:果実を育成する際の袋
掛け作業、除袋作業を総合的に判断し、3段階評価し
た。 3;袋掛けおよび除袋作業が容易。 2;袋掛けおよび除袋作業がやや困難。 1;袋掛け時に袋が破れ、除袋作業が困難で果実を痛め
る。
掛け作業、除袋作業を総合的に判断し、3段階評価し
た。 3;袋掛けおよび除袋作業が容易。 2;袋掛けおよび除袋作業がやや困難。 1;袋掛け時に袋が破れ、除袋作業が困難で果実を痛め
る。
【0040】
【0041】表1からわかるように、貝化石粉体の混合
割合と得られた混抄紙の坪量をいずれもこの発明の範囲
となるようにした実施例1〜5においては、通気度が1
30秒以下となり、製袋作業性および育成作業性ともに
満足すべきものであった。これに対して、貝化成粉体混
合割合と坪量がこの発明の範囲を超えている比較例1で
は、透気度が130秒を超え、製袋作業および育成作業
ともに悪かった。また貝化石粉体混合割合はこの発明の
範囲内であるが坪量がこの発明の範囲より小さい比較例
2では、製袋作業性および育成作業性ともに悪かった。
割合と得られた混抄紙の坪量をいずれもこの発明の範囲
となるようにした実施例1〜5においては、通気度が1
30秒以下となり、製袋作業性および育成作業性ともに
満足すべきものであった。これに対して、貝化成粉体混
合割合と坪量がこの発明の範囲を超えている比較例1で
は、透気度が130秒を超え、製袋作業および育成作業
ともに悪かった。また貝化石粉体混合割合はこの発明の
範囲内であるが坪量がこの発明の範囲より小さい比較例
2では、製袋作業性および育成作業性ともに悪かった。
【0042】果実の育成試験 内袋をパラフィン紙とした従来から使用されている二重
袋と、上記実施例1で得られた本発明による一重袋を使
用し、これらの袋を同時にリンゴ(「ふじ」および「王
林」の2品種)に袋掛けを行い、同時に除袋を行い、同
時期に収穫したときのリンゴ果実の重量、大きさ、糖
度、酸味、硬度および色づきを評価するとともに、育成
中における観察を行った。結果を表2および表3に示し
た。
袋と、上記実施例1で得られた本発明による一重袋を使
用し、これらの袋を同時にリンゴ(「ふじ」および「王
林」の2品種)に袋掛けを行い、同時に除袋を行い、同
時期に収穫したときのリンゴ果実の重量、大きさ、糖
度、酸味、硬度および色づきを評価するとともに、育成
中における観察を行った。結果を表2および表3に示し
た。
【0043】評価項目については以下の方法で評価し
た。 重量; 収穫後に被袋果実の重量を測定し、平均値で示した。 大きさ; 果実の直径を測定し、平均値により比較した。 糖度; 果実収穫後、携帯糖度計(Abbe屈折計法)にて測定し、 平均値で示した。 酸度; 果実収穫後、リンゴ酸換算し、平均値で示した。 (なお糖度及び酸度は果皮及び芯部を除いて測定した) 硬度; 10名のパネラーによる食感で評価した。 色づき; 収穫後の果実の色を目視することにより評価した。
た。 重量; 収穫後に被袋果実の重量を測定し、平均値で示した。 大きさ; 果実の直径を測定し、平均値により比較した。 糖度; 果実収穫後、携帯糖度計(Abbe屈折計法)にて測定し、 平均値で示した。 酸度; 果実収穫後、リンゴ酸換算し、平均値で示した。 (なお糖度及び酸度は果皮及び芯部を除いて測定した) 硬度; 10名のパネラーによる食感で評価した。 色づき; 収穫後の果実の色を目視することにより評価した。
【0044】
【0045】
【0046】表2および表3からわかるように、本発明
の袋と従来の袋とでは透気度に大きな差が生じた。果実
の重量、大きさ、糖度、酸度、硬度、色づきについて
は、本発明の袋を用いた果実は従来の袋を用いたものに
比べていずれも良好であった。また、育成中における
虫、鳥の被害やカビの繁殖は両者ともに認められず、差
がなかった。
の袋と従来の袋とでは透気度に大きな差が生じた。果実
の重量、大きさ、糖度、酸度、硬度、色づきについて
は、本発明の袋を用いた果実は従来の袋を用いたものに
比べていずれも良好であった。また、育成中における
虫、鳥の被害やカビの繁殖は両者ともに認められず、差
がなかった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明の貝化石
粉体混抄紙で作製した果実育成用袋によれば、以下に示
す顕著な効果を奏する。
粉体混抄紙で作製した果実育成用袋によれば、以下に示
す顕著な効果を奏する。
【0048】(1) 適度の光透過性があるため、二重袋の
内袋、外袋を順次除袋して日光に対する馴化を行わずと
も、一重袋にして一気に除袋しても果実の日焼け障害を
起こすことがない。
内袋、外袋を順次除袋して日光に対する馴化を行わずと
も、一重袋にして一気に除袋しても果実の日焼け障害を
起こすことがない。
【0049】(2) 一重袋で果実育成用袋にできるから、
従来の二重袋に比べて製袋工程が簡単になるとともに、
除袋作業も1度でよいため農家の労力が大幅に軽減でき
る。
従来の二重袋に比べて製袋工程が簡単になるとともに、
除袋作業も1度でよいため農家の労力が大幅に軽減でき
る。
【0050】(3) 適度の透気性を有し袋内が高温多湿に
ならないため、果実の育成に適した環境がもたらされる
結果、パラフィン紙を内袋とした従来の二重袋に比べて
育成促進効果が奏せられる。
ならないため、果実の育成に適した環境がもたらされる
結果、パラフィン紙を内袋とした従来の二重袋に比べて
育成促進効果が奏せられる。
【0051】(4) 貝化石粉体混抄紙は主原料が天然物で
あるため、農地に廃棄した場合でも易分解性であり、二
次公害の恐れがない。また貝化石の主成分は炭酸カルシ
ウムであるため、農地に廃棄した場合には酸性土壌の矯
正作用も期待できる。
あるため、農地に廃棄した場合でも易分解性であり、二
次公害の恐れがない。また貝化石の主成分は炭酸カルシ
ウムであるため、農地に廃棄した場合には酸性土壌の矯
正作用も期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 修 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 (72)発明者 友竹 義明 静岡県駿東郡長泉町本宿501番地 特種製 紙株式会社内 (72)発明者 佐野 実 埼玉県所沢市北有楽町3−14−603 (72)発明者 上田 貞子 富山県高岡市長慶寺55番地
Claims (3)
- 【請求項1】 製紙用繊維20〜90重量%と貝化石粉
体80〜10重量%との混抄紙からなり、坪量が40〜
150g/m2 であることを特徴とする果実育成袋用シ
ート。 - 【請求項2】 前記混抄紙のJIS P8117に規定
される透気度が130秒以下であることを特徴とする請
求項1に記載の果実育成袋用シート。 - 【請求項3】 前記混抄紙に耐水化剤を含浸させること
により耐水性を向上させたことを特徴とする請求項1に
記載の果実育成袋用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25657796A JPH1098954A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 果実育成袋用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25657796A JPH1098954A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 果実育成袋用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1098954A true JPH1098954A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17294574
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25657796A Pending JPH1098954A (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 果実育成袋用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1098954A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2347836A (en) * | 1999-02-18 | 2000-09-20 | Huntly Hay Ann Lavina | Seed propagator device |
| CN102517988A (zh) * | 2011-10-20 | 2012-06-27 | 陕西科技大学 | 一种生产高抗水性育果袋纸的方法 |
| JP2014070320A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Daio Paper Corp | 板紙及びその製造方法。 |
| CN104472286A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-04-01 | 成都红柿子科技有限公司 | 一种具有抗菌功效的葡萄保护袋 |
| JP2016187323A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 日本製紙株式会社 | 果実袋および果実袋原紙 |
| US10106928B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-10-23 | Fiberlean Technologies Limited | Paper composition |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP25657796A patent/JPH1098954A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2347836A (en) * | 1999-02-18 | 2000-09-20 | Huntly Hay Ann Lavina | Seed propagator device |
| CN102517988A (zh) * | 2011-10-20 | 2012-06-27 | 陕西科技大学 | 一种生产高抗水性育果袋纸的方法 |
| JP2014070320A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Daio Paper Corp | 板紙及びその製造方法。 |
| US10106928B2 (en) | 2013-03-15 | 2018-10-23 | Fiberlean Technologies Limited | Paper composition |
| US10309060B2 (en) | 2013-03-15 | 2019-06-04 | Fiberlean Technologies Limited | Paper composition |
| US10865524B2 (en) | 2013-03-15 | 2020-12-15 | Fiberlean Technologies Limited | Paper composition |
| CN104472286A (zh) * | 2014-11-19 | 2015-04-01 | 成都红柿子科技有限公司 | 一种具有抗菌功效的葡萄保护袋 |
| JP2016187323A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 日本製紙株式会社 | 果実袋および果実袋原紙 |
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