JPH1099416A - 改良されたラッチ機構を有する機具殺菌消毒容器 - Google Patents

改良されたラッチ機構を有する機具殺菌消毒容器

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JPH1099416A
JPH1099416A JP9187434A JP18743497A JPH1099416A JP H1099416 A JPH1099416 A JP H1099416A JP 9187434 A JP9187434 A JP 9187434A JP 18743497 A JP18743497 A JP 18743497A JP H1099416 A JPH1099416 A JP H1099416A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用者の手袋を捕えて破るということがなく
安全で、殺菌消毒剤等の化学薬品に対して不活性であ
り、また使用薬剤の拡散、排出の効率が良い殺菌消毒、
貯蔵及び運搬機器に用いる殺菌消毒容器を提供するこ
と。 【解決手段】 器具を殺菌消毒、貯蔵及び運搬するため
の殺菌消毒容器は、複数の排水ウェルを有するベース部
分を備えている。該排水ウェルは、排水口に終結する下
方に傾斜する表面から構成される。該下方に傾斜する表
面の上端部分は、フレキシブルな器具支持マットを支え
る。前記殺菌消毒容器は、完全芳香強ポリエステルのよ
うな熱可塑性液晶ポリマーから成形される。ラッチ機構
は、使用者には鋭い表面を呈しない容器のくぼみ部分内
に、ねじり棒上に回動可能に支持されたラッチから成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、殺菌消毒貯蔵、
運搬、搬出用機具、特に医療機具のための殺菌消毒用容
器に関する。
【0002】
【従来の技術】大抵の再使用可能な医療機器は、それぞ
れ使用する前に殺菌消毒する必要がある。殺菌消毒に
は、多くの方法が採用されているが、一般的には、蒸気
オートクレーブ法、気相化学消毒法及びプラズマ法と組
み合わされた蒸気相化学消毒法等が採用されている。化
学消毒剤は、過酸化水素、及びエチレンオキシドであ
る。最も用途が広く速い効果的な方法は、電磁気分解を
利用して過酸化水素蒸気をプラズマ状態にすることによ
って生ずる発生期の過酸化水素を用いる方法である。プ
ラズマ相は、殺菌消毒作用を増強し、電磁気分解でプラ
ズマが放出されると遊離基が再結合して水と酸素を生ず
るのである。
【0003】典型的には、機器を容器の中に設置し、容
器を殺菌消毒装置の中に設置する。殺菌消毒媒体(me
dia)が通過するためのポータル(Portal)が
用意されなければならない。また、該容器には、通常濾
材が設置されており、この濾材により消毒材が入口を通
って通過し、また微生物の闖入を防ぐのである。ポータ
ル及び濾材は、ニコラスの米国特許第4,704,25
4号明細書(1987年11月3日発行)を参考にして
よく、ここでは参考例として引用しておく。即ち、容器
は複数の開口を有し、キムベリー・クラーク・コーポレ
ーション(Kimberly ClarkC.)社製の
スパンカード ブランド シ・エス・アール(SPUN
GUARDbrandCSR)のようなフィルターラッ
プ材で消毒するのに先立ってラップされる。該スパンガ
ードブランドシー・エス・アールは、スパンボンデッド
ポリオレフィン製不織布の外層とメルトブラウンポリオ
レフィン製の内側バリヤー層からなるスパンボンデッド
/メルトブラウン/スパンボンデッド(SMS)の積層
体である。
【0004】通常、把持具は容器内の一つ又はそれ以上
の個々の器具を把持する。把持具は、クリップ又は他の
類似の物から成り、特別の医療機器を把持するのに特に
適しているのもあれば、そうでないものもある。一つの
ポピュラーな把持具は、単に複数の上方へ延長している
フレキシブルな突起、しばしばフィンガーと呼ばれてい
る、から成り立っており、機具が容器内を動き回るのを
防ぎ、該機器との接触を最小にするようにしている。通
常、これらの把持具は、容器の底にあるマットの上に用
意されている。
【0005】コストを低くし、また殺菌消毒の過程にお
いて電磁場の干渉を防ぐために、殺菌消毒容器を高分子
材料から作るのが望ましい。好ましい高分子材料のいく
つかは本明細書中に開示してある。カバー、蓋あるいは
他の閉塞装置を容器の空所に保持するラッチ機構は、し
ばしば射出成形により容器と一体に成形されるか、単に
にかわに又は溶融樹脂により後で接着固定される。典型
的には、そのようなラッチは露出した鋭いエッジを有し
ていて、使用者の手袋を捕らえ、刺傷を与えるものであ
る。特に使用者が手袋の傷を気づかずにそのままでいる
と、使用者は、有害な病原菌にさらされることになるで
あろう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
上記問題点及びその他の制約を解決し除去する。さらに
過酸化水素蒸気、液体、又はガスプラズマ、スチームオ
ートクーブ、エチレンオキシド及び他の化学的又は加熱
による殺菌消毒法との両立性を提出する。そして本発明
は、耐久性があり、製造するのに安価であり、排水作用
を高め、凝縮物のトラップを制約する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による殺菌消毒機
具用殺菌消毒容器は、殺菌消毒をトレイに通して出し入
れするための少なくとも1つのポートとトレイ内に医療
機具を支持するための手段と外側トレイ壁部分とを有す
るトレイから構成される。外側蓋壁部分を有する蓋は、
トレイにアクセスを与えるためにトレイに対して可動で
あり、またラッチ機構は蓋をトレイに対して解放可能に
連結する。
【0008】本発明の改良点は、前記トレイの外側壁部
分か又は蓋の外側壁部分のいずれかにラッチくぼみを形
成するくぼみ部分を備えたことである。ラッチ機構は、
前記くぼみ部分の内部に完全に収容されてラッチ機構の
いかなる部分もくぼみ部分から横に伸長しておらず、そ
れ故ラッチ機構が使用者の薄い手袋を捕らえて破る機会
が減少する。
【0009】ラッチくぼみは、さらに軸を中心に回動す
るために、ラッチくぼみ内部に、回動可能に設けられた
ラッチ部材を有する相対する側壁を有する。
【0010】係合表面は、トレイの外側壁部分と蓋外壁
部分の他方上に形成する。ラッチ部材は、係合表面と係
合する係合リップを有する。ラッチ部材上の作用面は、
その回動軸から除去されると、作用面に作用している力
は、ラッチ部材を係合表面から解放し、係合リップを係
合表面から解放するように働く。好ましくは、そのよう
な力は、ラッチくぼみ内側方向に適用される。好ましく
は、ラッチ部材は、相対する側壁からラッチくぼみの内
側方向に伸長しているねじり部材上に、回動可能に設け
られており、該ねじり部材は、前記軸を中心にしてラッ
チ部材を直立姿勢に偏らせる。
【0011】ラッチ機構を使用する間に手袋が破れるの
を最小にするために、好ましくは係合リップは、外側に
面する部分は鋭いエッジがないラッチ部材の内側に面す
る部分に配置される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による消毒容器1
0の第1実施例を示す。容器10は、トレイ12、マッ
ト14、及び蓋16から構成されている。トレイには、
長方形ベース18と、該ベースから上方へ延長している
2個の相対する側壁20と2個の相対する端壁22とか
ら構成される。
【0013】両側壁20及び両端壁22の間で形成され
ているコーナー部24は、外観を好ましく強度を高める
ために円くして、鋭いエッジを減少させており、このた
め操作者の保護ゴム手袋(図示せず)の安全性を確保し
ている。ベース18と両側壁両端壁20及び22との間
のフィレット(fillet)26もまた、トレイ12
の強度を高めている。
【0014】ベース18は、複数の排水ウェル(dra
inage wells)28から構成されており、各
ウェルは、排水口32に続く下方へスロープする表面3
0から構成されている。隣接する排水ウェル28のスロ
ープ表面30は、互いに交差しており、ピーク34を形
成する。ピーク34は、まるい内部表面に対立するかの
ように隣接するスロープ表面30の間に明確なライン又
は単一さを形成することが好ましい。このことが、マッ
ト14を支えるピーク34の表面積を最小にし、これに
よってベース18とマット14との接触面積を減少して
いる。このようにして、凝縮物又は他の液体材料がトラ
ップされるようなスペースは極くわずかしか用意されて
いない。
【0015】マット14は、容器10内で殺菌消毒され
る医療機器(図示せず)を保持するために、複数のマッ
ト開口38は、トレイベース18を通過する排水口32
と整合している。マット14は、スチームオートクレー
ブに関連する高温に耐え、かつ、過酸化水素、エチレン
オキシド又は他の化学殺菌消毒剤又はその前駆物質特に
酸化剤系の殺菌消毒剤からの化学的攻撃に耐えるシリコ
ン又は他の弾性体から形成されることが好ましい。さら
に、マット14の材料はそのような化学殺菌消毒剤を吸
収したり化学的に反応してはならない。
【0016】上方へ伸長する突起36は、種々の形状を
採り得る。例えば、上方に向かってテーパーを有した
り、また直径が均一であってもよい。チップはフラッ
ト、円い又は放射状でもよい。比較的柔らかくてもよく
又固くてもよい。突起36の総数及びスペースは、種々
変動し得る。このようなマットは、斯界では知られてお
り、その分野における通常の技術を有する者が所望の全
体効果を得るために、これらのデザインパラメーターを
変えることは好ましいことである。
【0017】容器の蓋16は、殺菌消毒剤の蒸気が通過
するのを増大するために、複数の蓋開口40を有する。
蓋開口40はトレイ12の排水口と整合してもよいが、
必ずしも整合する必要はない。蓋16は、さらに下方に
垂下する両側壁42と両端壁44とを有す。
【0018】第2図をみると、トレイ12と蓋16は、
トレイの両端壁又は両側壁と両側壁20及び22が蓋の
両側壁及び両端壁42及び44内にきちんと嵌るような
サイズになっている。ラッチ機構46は、トレイ12と
蓋16に一体的に形成することが好ましい。各両端壁は
くぼみ部分(recessed portion)48
の一対のu形状のカットアウト50は、フレキシブルタ
ング(flexible tang)52を限定する。
各タング52の上端54は、傾斜したカム表面(slo
ped camming surface)56とリテ
イニングリップ(retaining lip)58と
から構成されている。蓋16のくぼみ部分60は、両端
壁のくぼみ48と整合し、開口62とリテイニングリッ
プ64とから構成されている。ラッチ機構46を作動す
るために、各タング52の上のカム表面56は蓋16の
対応する開口62に挿入され、タング52上のリテイニ
ングリップ58がリテイニングリップ64と係合するま
で、リテイニングリップ64に係止される。手動によっ
てタング52の内方への圧力は、リテイニングリップ5
8と64との係合を解いてラッチ機構を解する。
【0019】容器10を通る殺菌消毒ガスの流れを高め
るために、トレイの両側壁20と蓋の両側壁42は数個
の浅いカットアウト部分66を有する。図2から明らか
なように、蓋16とトレイ12が合体されるとカットア
ウト部分66は相互に整合して、浅いスリット状の開口
68を形成する。これが、容器10を通る殺菌消毒ガス
の流れを増強する。
【0020】図3をみると、4個のパッド(pad)7
0が蓋16の内部に設けられてトレイ12と蓋16との
間に間隔を設け、これによってそれらの間の表面接触面
積を最小にして、ガスマット液体の流れを防ぎ、凝縮物
の他の液体材料をトラップする。
【0021】図4は、本発明の排水が強化される特徴を
示す。ベース18のピーク34は、フレキシブルマット
14を支える。マット14とベース18との間に進入す
る凝縮物又は他の液体は、排水ウェル28の一つと出会
う。ピーク34とマット14との間に形成された小さな
接触表面71は、凝縮物又は他の液体がベース18の表
面とマット14との間で逆流するのを防ぐ。排水ウェル
28の下方に傾斜する表面30は、凝縮物又は他の液体
が排水口32に向かって移動するのを助長する。それ
で、凝縮物は物理的に容器10の外に排出する。ピーク
34の(マット14を)支える特徴は、強化されるべき
ではない。マット14を形成するのに適したシリコン及
び他の弾性剤は高温の殺菌消毒環境では、かなり軟化す
る傾向を有する。従って適度にマット14を支えること
は至難なことである。
【0022】過酸化水素又は化学ベースの殺菌消毒テク
ノロジーに用いるトレイの選択は、化学的プラズマ用殺
菌消毒剤又は前駆物質に関して材料の化学的抵抗及び不
活性さに影響される。活性遊離基に左右される化学的プ
ラズマ殺菌消毒法にとって、プラズマ前駆物質に関して
材料の不活性さは、好ましいプラズマ方法論では、プラ
ズマを発生するのに利用できる前駆物質の可能な低い濃
度のため、一層深刻である。トレイ材料は、殺菌消毒チ
ャンバーの生物学的致命性に影響を与えないように化学
的プラズマ用の殺菌消毒剤又は前駆物質に非反応的であ
るべきである。操作の場合には通常臨床で用いられるよ
うに機器のクリーニングと浄化の過程では、材料は化学
的及び熱的環境に対して抵抗を有すべきである。病院は
典型的には有機材料を除去するために洗剤及び酵素洗剤
は勿論のこと、132℃(270°F)で操作する洗浄
器/浄化器を用いる。
【0023】理想的なトレイ材料は、さらにスチーム
(フラッシュ及びグラッビティ)、エチレンオキシドガ
ス及び過酸化水素をベースとした殺菌消毒剤を含む、病
院及びその他で採用される全ての主要な殺菌消毒法と両
立すべきである。過酸化水素ベースのプラズマ殺菌消毒
の一例は、過酸化水素プラズマを用いて医療機器の微生
物を除去するステラード殺菌消毒システム(STERR
AD Sterilization System)で
ある。それ故、理想的な材料は、操作後スチームに耐
え、低いエチレンオキシド残留物を示す適当な熱−機械
的特性を有すべきであり、又、H2 2 又は他の酸化剤
系殺菌消毒剤とはほとんど反応を示さない物質であるべ
きである。
【0024】我々は、厳密に多くの材料を吟味試験した
結果、そのような種々の極端なサービス環境に適した材
料を確認した。精査の結果、我々は好ましい材料がニー
ト(neat,非強化)及び液晶ポリマーをベースにし
た強化ポリエステル、ニート及び強化ポリエステル、及
び強化ポリプロピレンであることを見出した。最も好ま
しい材料はニート又は強化ポリエステル液晶ポリマー、
又は前記ポリマーとのブレンドである。適当な液晶ポリ
マーの商業的に利用可能な一例は、ヘキストセラネセコ
ーポレーション(Hoechst Celanese
Corporation)社製のベクトラファミリー
(Vectra family)である。各ファミリー
グループの中には、強化、非強化は別にして、トレイ材
料として考慮され得る好ましい化学構造が存在する。 I.強化ポリエチレンは、特に炭酸カルシウム又はガラ
ス繊維で強化した場合には、化学的不活性とマルチ−殺
菌消毒法(multi−sterilization)
に必要な構造的特性を備える。 II.ポリエステル系ポリマーは種々の基本的構造を有
する。 1.下記の化学構造を有するポリエチレンテレクタレー
ト(PET)
【化1】 2.下記の化学構造を有するポリブチレンテレクタレー
ト(PBT)
【化2】 及び 3.下記の化学構造を有するポリシクロヘキサレンテレ
クタレート(PCT)
【化3】
【0025】PCTは、種々の非変性及び変性構造の形
で、イクター(Ektar)のトレードネームでイース
トマンケミカルコンパニーから販売されているものが利
用できる。変性は酸及びグリコール構造を含んでもよ
い。ポリエステルファミリーの中では、エチレンテレク
タレートの構造が好ましい。最も好ましい構造は、ガラ
ス繊維で強化したPETである。繊維強化は、スチーム
オートクレーブオペレーションに対して構造的な強度を
示し、また酸化化学蒸気又は酸化化学プラズマ殺菌消毒
法では、好ましい結果を示す。 III.液晶には4つの主要な構造変性体がある。 1.ポリベンゾエート−ナフタレート(Polyben
zoate−naphthlate)
【化4】
【0026】商業的に利用できる(市販)製品の例は、
ヘキストセランセコーポレーションによるベクトラA及
びCシリーズ(VECTRAandCseries)の
トレードネームである。 2.ポリベンゾエート−テレフタレート−ビスフェノー
ル−イソフタレート (Polybenzoate−terephthala
te−bisphenol−isophthalat
e)
【化5】 商業的に利用できる製品の例はアセコパーフォーマンス
プロダクツ(AmcoPerformance Pro
ducts)によるXydarのトレードネームであ
る。 3.ポリベンゾネート−テレフタレート−エチレングリ
コール (Polybenzonate−terephthal
ate−ethylene glycol)
【化6】 商業的に利用できる製品の例は、イーストマンケミカル
コンパニーによるX7G及びX7Hのトレードネームで
ある。 4.ポリナフタレート−アミノテレフタレート (Polynaphthalate−amino te
rephthalate)
【化7】 商業的に利用できる製品の例は、ヘキストセランセコー
ポレーションによるベクトラBシリーズ(商標名:Ve
ctra B series)である。
【0027】最も好ましい構造は、全ポリエステル芳香
強液晶ポリマーであり、これはポリベンゾエート−ナフ
タレート及びポリベンゾエート−テレフタレート−ビス
フェノール−イソフタレートである。ニート及び強化物
の両方が、この材料ファミリーの構造的強化のためには
好ましい。最も好ましい強化フィラーは、ガラス繊維又
は鉱物繊維又は粉状のフッ化物ポリマーである。過酸化
水素環境中の材料の特性は、特に重要である。過酸化水
素と吸収する傾向と過酸化水素を分解する傾向の両方が
種々の材料に対して研究された。
【0028】表1は、より重要な材料のいくつかの結果
を示す。
【表1】 別の研究により、トレイ材料が疑似過酸化水素プラズマ
殺菌消毒法および交互過酸化水素プラズマ殺菌消毒サイ
クル、洗浄/浄化サイクルおよび酵素、洗浄浸漬法を含
む洗浄浄化サイクルとの両立性の検討が行われた。サン
プルは、0.5%および0.75%のストレイン(st
rain)下に設置された。表2はこの評価の結果を示
す。
【表2】
【0029】化学的に不活性材料を用いることはさてお
き、殺菌消毒環境との反応を減少させ、病院使用の洗浄
化学品への抵抗を高めるために、殺菌消毒トレイには、
他に制御する特徴がある。化学的プラズマ用の殺菌消毒
剤又は前駆物質とのトレイ材料の反応は、生物学的致死
性に影響するために、蒸気相における化学的プラズマに
利用できる殺菌消毒剤又は前駆物質を減少させる。病院
使用の化学薬品への抵抗は予期される製品寿命を長くす
るであろう。制御すべき第1の特徴は、最終製品の表面
なめらかさである。殺菌消毒トレイの表面は、表面積/
容積比を減少させるように、可能な限りなめらかにすべ
きである。化学的プラズマ用の殺菌消毒剤又は前駆物質
との化学的物理的相互反応と材料の減成は共に、表面積
/容積比の関数であるから、なめらかな表面は、これら
の相互反応速度を減少する。
【0030】制御すべき第2の特徴は、壁の厚さであ
る。壁の厚さはトレイ又は容器の構造的強度にとって最
重要である。しばしば減圧下で低濃度であるが酸化化学
蒸気又は化学的プラズマ環境において操作する殺菌トレ
イ又は容器にとって、化学殺菌消毒剤又前駆物質の凝縮
は、最小にするべきである。凝縮は、トレイ又は容器の
熱容量と伝熱特性の関数であり、これは蒸気相での化学
的プラズマに利用できる殺菌消毒剤又は前駆物質の量を
減少させ、それ故生物学的致命性に影響を与える。熱容
量を最小にし、かつ伝熱特性を高めるためには、トレイ
又は容器の壁の厚さは最小にするべきである。
【0031】従って、トレイ12と蓋16とを形成する
好ましい材料は、下記のとおりである。 I.強化ポリプロピレン:強化ポリプロピレンは、特に
炭酸カルシウム又はガラス繊維で強化した場合には、マ
ルチ殺菌消化法に必要な熱−機械的構造的特性を備え
る。 II.ニート又は強化ポリエステル:ポリエステルファ
ミリーの中で、ポリエチレンテレフタレートの構造が好
ましい。最も好ましい立体構造は、ガラス繊維強化ポリ
エリレンテレフタレート(PET)である。繊維強化
は、スチームオートクレーブ操作にとって構造的強度を
与え、薄壁に設計することを可能にし、酸化化学蒸気に
よる殺菌消毒法にとっては、好ましい結果となる。 III.ニート又は強化液晶ポリマー、および/又は前
記材料のブレンド。最も好ましい構造は、完全ポリエス
テル芳香強液晶ポリマーであり、ポリベンゾエート−ナ
フタレート又はポリベンゾエートテレフタレート−ビス
フェノース−イソフタレートの化学構造を有する。ニー
トおよび強化グレイドは、この材料のファミリーの熱−
機械的強度のため、共に好ましいものである。最も好ま
しい強化タイプは、ガラスおよび鉱物繊維である。 IV.液晶ポリマーと上記I又はIIとのブレンド又は
混ぜ物。
【0032】図5と6は、本発明の殺菌消毒容器の第2
実施例を示す。容器72は、トレイ74、蓋76および
先の実施例と類似のマット(図示せず)から構成され
る。しかしながら、かわりのラッチ機構は取り入れてい
ない。蓋76は、開口頂壁80、頂壁から垂下する両側
および両側端壁82及び84から構成される。ラッチ部
材86は、蓋76の各端壁84のくぼみ部分88に、全
体が収まるように一体にモールドされる。一対のねじり
棒(torsionbar)90は、ラッチ部材86を
回転可能に支持するために、相対する側壁92からくぼ
み部分88の内側に伸長されている。ねじり棒90は、
図6に示されているように、ラッチ部材86と傾かせて
直立した係合位置にて、しかも係合位置から制限された
範囲内での回転が可能なようにしている。
【0033】トレイ74の各端壁96のノッチ94は、
係合表面98を形成する。ラッチ部材86の下底部分1
02から突出するリップ100は、トレイ74の係合表
面98に係合して、蓋76を確実にトレイ74に保持す
る。ラッチ部材86の上方部分106上の作用表面10
4に対する指圧は、ねじり棒90を軸にしてラッチ部材
86を回転させてリップ100から係合表面98の係合
を解き、それによりトレイ74から蓋74を解放する。
作用表面104上の圧力(指圧)が解かれると、ねじり
棒90は、ラッチ部材86を直立した係合位置に戻す。
【0034】ラッチ部材86の端部および表面はすべて
円くスムースであり、特にくぼみ88の外側に面するラ
ッチ部材の部分108の端部および表面は円くスムース
である。唯一の例外は、リップ100であり、これはト
レイ74の内側に向かって面しているラッチ部材の部分
109に設けてありそれ故、鋭い端部又は表面が使用者
の保護手袋を捕らえて破るということはない。ラッチ部
材78の部分すべてはトレイ74か蓋76のいずれかと
一体にモールドされ、それにより製造組立コストが低減
する。勿論、ラッチ部材がトレイ74に形成された場合
には、ラッチ機構78の方向性(orientatio
n)は逆になる。さらに、蓋76はヒンジ(図示せず)
を軸にして回動させてもよい。勿論、ラッチ機構78
は、必ずしも端壁84に設ける必要はないが、容器72
のどこかの場所に設ける必要はある。しかしながら、図
5に示してあるオリエンテーションは、特に便利であ
る。
【0035】図7および8は、本発明によるトレイ11
0のための代わりの配置例(実施例)を示す。トレイ1
10は、第1および第2実施例として殺菌消毒容器と共
に用いられ、主にそのベース112において異なる。ベ
ース112は複数の開口116を有するフラットパネル
114から構成されている。さらに、多数の大きな延長
した開口118がパネル114を貫き、上方に伸長する
リップ120が、各延長開口118の周囲を取り巻いて
いる。リップ120は、マット122を支え、さらにト
レイベース112に対して硬さを与えている。マット1
22を通る開口124は、延長開口118と整合され、
殺菌消毒ガスのための効率的な拡散通路を提供する。
【0036】図9は、殺菌消毒操作中に殺菌消毒トレイ
10を積み重ねるためのスタッキング装置(stack
ing device)124を示すスタッキング装置
124は、形が長方形であり殺菌消毒トレイ10(図9
では図示せず)よりは多少大きな寸法を有する。それ
は、垂直な側壁126と垂直な端壁128とから構成さ
れている。L字型のシェル部材130は、スタッキング
装置124の各コーナ部132から内側に水平に延長し
ている。図9、10に示されるように、側壁126と端
壁128の各々は、シェル部材と相似の垂直寸法を有す
る延長開口134が設けられており、容器10がスタッ
キング装置124を用いて積み重ねられると、ここの容
器10に出入りする殺菌消毒ガスの流れは、装置124
によって干渉されない。
【0037】図10は、殺菌したラップ材136で各々
ラップされた2個の殺菌消毒容器10を示す。スタッキ
ング部材124は、シェル部材130がトレイ10の上
に来るように乗せて、最初のトレイ10の上に設置す
る。2個目のトレイ10は、シェル部材130の上に乗
せる。両方のトレイ10は、スタッキング装置の側壁お
よび端壁126および128の内側に配置される。この
ようにして、2個のトレイ10は積み重ねられ、相互に
隔離されて充分に開放されたガスの流路が確保される。
【0038】図11は、スタッキング装置138の他の
実施例を示す。開口134の代わりに側壁、端壁140
および142の各々は、それぞれシェル部材144から
垂直に段差をつけられた低い垂直な側面を有し、それに
より積み重ねられるトレイ(図11には図示せず)への
開放されたガス流路が与えられる。側壁および端壁14
0及び142の垂直リブ146は、剛性を与え、スタッ
キング装置が別のスタッキング装置又はフラットな表面
の次に設置された場合に、開放されたガス流路を維持す
る。
【0039】図12は、本発明による蓋150の代わり
の実施例を示す。蓋150は、種々の変更態様を有する
図1および図3の蓋16の複製であ。したがって、蓋1
6の特徴に類似した特徴は、単に数字にシンボル(’)
を付加することにより同じ数字で以て示す。
【0040】明確にいうと蓋150は、円形開口152
と延長開口154とを混在することにより、蓋16とは
異なる。さらに、付加的フィレット156が各コーナ部
に設けられ、循環をよくするために、蓋150をベース
8(図12には図示せず)の上に持ち上げるに当たり、
蓋150を強化している。
【0041】液晶ポリマーは、モールドするのに困難な
ことは周知である。相反する樹脂の流れが会合するとこ
ろに、特に問題がある。そのようなエリアは、しばしば
強度を減少し、それ故高いストレスを受けるモールド品
のエリアからは離れて設定することが望ましい。蓋15
0において、くぼみ60’はモールドのコアピン(図示
せず)により成形される。溶有ポリマーは、コアピンの
周りに流入してくぼみ60’を囲む。通常は、これらの
流体は、リテイニングリップ64’において会合する。
しかしながら、このエリアは高いストレスを受ける。し
たがって、蓋150は蓋150のセンターエリア160
から溶融ポリマーを導入する一対のフローリーダー15
8により成形される。該センターエリア160は、モー
ルディングプロセスにおいて溶融ポリマーを導入し、そ
れぞれのくぼみ60’の内側コーナー部162に導出す
るところである。
【0042】モールディングプロセスの間、溶融ポリマ
ーは、このようにしてコアピンの周りを流れ、相反する
流れは、くぼみ60’のサイド部分164において会合
する。
【0043】本発明を特定の実施例に関して説明した
が、これは、添付図面に関連して説明したのであり、こ
れに制限されるべきでないこと、および特許請求の範囲
は、先行技術が許す限り、可能な限り広く解釈すべきで
あることは理解されるべきである。
【0044】本発明の具体的な実施態様は以下のとおり
である。 (1)ラッチくぼみが相対する側壁から構成され、ラッ
チ機構が、トレイ外側壁部分と蓋の外側壁部分に形成さ
れる係合表面と軸の周りに回動するためにラッチくぼみ
内に回動自在に設けたラッチ部材とから構成され、前記
ラッチ機構は、さらに係合表面と係合する係合リップ
と、前記軸から除去される作用表面とから構成され、作
用表面に適用される力は、係合表面からラッチ部材と係
合リップを解放することから成る請求項1に記載の殺菌
消毒容器。 (2)作動表面に適用する力がラッチくぼみの内方に向
って適用するようにラッチ部材を配置した実施態様
(1)に記載の殺菌消毒容器。 (3)ラッチ部材は、相対する側壁からラッチくぼみに
向って延長しているねじり部材上に回動自在に配置し、
前記ねじり部材は、ラッチ部材を軸を中心に傾斜させる
実施態様(2)に記載の殺菌消毒容器。 (4)ラッチ部材は、くぼみに面する外側に面する部分
とくぼみに面する内側に面する部分を有し、係合リップ
は内側に面する部分に配置され、外側に面する部分は鋭
いエッジがない実施態様(3)に記載の殺菌消毒容器。 (5)器具を殺菌消毒、運搬及び貯蔵するための殺菌消
毒容器において、殺菌消毒メディアをトレイに通して出
し入れするための少なくとも1つのポートとトレイの中
に医療器具を支持するための手段と外側トレイ壁部分と
を有するトレイと、前記トレイに対してアクセスを与え
るために、トレイに対して可動で、かつ外側壁部分を有
する蓋と、前記蓋と前記トレイとを解放可能に結合する
ラッチ機構とから構成され、前記トレイの外側壁部分と
蓋の外側壁部分のうちの1つに形成されたくぼみであっ
て、前記くぼみは、相対する側壁を有し、トレイの外側
壁部分と蓋の外側部分のうちのもう一方の上に形成され
た係合表面、ラッチくぼみの相対する側壁から内側に延
長するねじり部材、前記ねじり部材上に支持されるラッ
チ部材であって軸を中心にして回動可能であり、ねじり
部材は、ラッチ部材を前記軸の周りに偏らせ、ラッチ部
材は、係合表面と係合可能な係合リップから構成され、
さらにラッチ部材は、前記軸から除去される作用表面を
有し、それ故作用表面に適用される力が、ラッチ部材を
係合表面から解放し、係合リップを係合表面から解放す
るよう働く、実施態様(4)に記載の殺菌消毒容器。
【0045】(6)ラッチ部材は、くぼみに面する外側
に面する部分とくぼみに面する内側に面する部分を有
し、係合リップは内側に面する部分に配置され、外側に
面する部分は、鋭いエッジがない実施態様(5)に記載
の殺菌消毒容器。 (7)ねじり部材がプラスチック材料から成形される実
施態様(6)に記載の殺菌消毒容器。 (8)ラッチ部材、ねじり部材及びラッチ部材の相対す
る側壁はプラスチック材料から一体的に成形される実施
態様(7)に記載の殺菌消毒容器。 (9)ラッチくぼみがトレイの外側部分に設けられる実
施態様(8)に記載の殺菌消毒容器。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、トレイ、マット、
蓋及びラッチ機構から構成される本願発明の容器は、そ
のコーナー部が外観を良くし強度を高めるために円く、
滑らかにしてあるので、鋭いエッジで使用者の手袋が破
れるというこの種の従来のものによくみられた欠点がな
く、またトレイ、マット及び蓋それぞれに開口を有して
いるので殺菌消毒剤等の化学薬品の流体の流れ、拡散が
良好で所期の目的、結果が奏せられ易い。さらに容器を
成形する材料として殺菌消毒剤等に対して不活性なもの
を用いているので、該化学薬品により容器が損なわれる
ということや、また相互反応により生じる不都合な物質
の発生もなく環境の点でも充分配慮されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による殺菌消毒容器の分解斜視図であ
る。
【図2】図1の組み立てられた殺菌消毒容器の斜視図で
ある。
【図3】図1の殺菌消毒容器の裏返した蓋の斜視図であ
る。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明による他のラッチ機構を示す本発明の殺
菌消毒容器の部分分解斜視図である。
【図6】図5のラッチが閉じた状態のラッチ機構の断面
図である。
【図7】本発明による殺菌消毒トレイの他の実施例の斜
視図である。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】本発明によるスタッキング装置の斜視図であ
る。
【図10】消毒容器を積み重ね隔離するために、2個の
消毒容器の間に配置された図9のスタッキング装置の側
面図である。
【図11】本発明によるスタッキング装置の他の実施例
の斜視図である。
【図12】本発明による蓋の他の実施例の底面平面図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 器具を殺菌消毒、運搬および貯蔵するた
    めの殺菌消毒容器において、殺菌消毒媒体トレイに通し
    て出し入れするための少なくとも1つのポートとトレイ
    の中に医療機具を支持するための手段と外側トレイ壁部
    分とを有するトレイと、前記トレイに対してアクセスを
    支えるためにトレイに対して可動で、かつ外側壁部分を
    有する蓋と、前記蓋と前記トレイとを解放可能に結合す
    るラッチ機構とから構成され、前記トレイの外側壁部分
    および蓋の外側壁部分の一方においてラッチくぼみ部を
    形成するくぼみを有し、前記ラッチ機構は、前記くぼみ
    の内部に完全に収容されラッチ機構のいかなる部分も前
    記ラッチくぼみから横に伸長しておらず、それ故前記ラ
    ッチ機構が使用者の薄い手袋を捕らえて破る機会が減少
    するという改良点を有する器具を殺菌消毒、運搬および
    貯蔵するための殺菌消毒容器。
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