JPH1099676A - 空気分離用吸着剤、その製造法並びにそれを用いた空気分離方法 - Google Patents
空気分離用吸着剤、その製造法並びにそれを用いた空気分離方法Info
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- JPH1099676A JPH1099676A JP8326646A JP32664696A JPH1099676A JP H1099676 A JPH1099676 A JP H1099676A JP 8326646 A JP8326646 A JP 8326646A JP 32664696 A JP32664696 A JP 32664696A JP H1099676 A JPH1099676 A JP H1099676A
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Abstract
X吸着剤を使用する空気分離方法を提供する。 【解決手段】3.0より大でないSiO2/Al2O3モ
ル比を有する結晶性ゼオライトXで、AlO2四面体単
位に会合しているリチウムカチオンが全カチオンの80
%以上88%未満で、アルカリ土類金属カチオンが0.
5%以上5%未満である結晶性ゼオライトX吸着剤、及
び、3.0より大でないSiO2/Al2O3モル比を有
する結晶性ゼオライトXのAlO2四面体単位に会合し
ているチオンの90%以上をリチウムカチオンでイオン
交換した後、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩を
含有する混合塩水溶液で再イオン交換し、AlO2四面
体単位に会合しているリチウムカチオンを80%以上8
8%未満とした後、洗浄、乾燥並びに活性化する上記吸
着剤の製造法、並びに上記吸着剤に空気中の窒素を選択
的に吸着させて酸素を分離回収する、圧力揺動吸着によ
る空気分離方法。
Description
essure Swing Adsorption、略
してPSAと称される)により空気から酸素を分離回収
するために用いる吸着剤、及びその製法並びにそれを用
いた空気分離法に関するものである。
スの一つであり、製鉄、パルプ漂白等を中心に広く用い
られている。
分野においてNOx発生低減を目的として酸素富化燃焼
が採用され始めており、地球環境保護の立場からも酸素
ガスの重要性が益々増大している。
法、深冷分離法等があるが、最近では高濃度の酸素ガス
が低コストで得られるPSA法の比率が年々増大してい
る。
ガスを選択的に吸着するゼオライト吸着剤が用いられ、
これまでは主にカルシウムカチオンでイオン交換した結
晶性ゼオライトX又はAの吸着剤が用いられてきた。
リチウムカチオンでイオン交換した結晶性ゼオライトX
が空気の分離特性に優れていることが公知となってお
り、最近になってリチウム交換結晶性ゼオライトXの吸
着剤が見直されている。
ライトXはリチウム交換率が高いほど高性能であること
が示されており、特公平5ー25527号、米国特許5
268023号においてその事実が再確認されている。
ム塩を含有する水溶液を用いて結晶性ゼオライトXをイ
オン交換することによって得られる。しかし希少金属で
あるリチウムは高価であるため、リチウム交換率の高い
結晶性ゼオライトX吸着剤は非常に高価なものとなって
いた。
実質的に15%〜30%のアルカリ土類カチオンを混合
し、高価なリチウムカチオンの比率を低減した混合カチ
オン交換ゼオライトX吸着剤も提案されている(米国特
許5174979号,5152813号他)。しかし5
%以上のアルカリ土類カチオンを含有する結晶性ゼオラ
イトXでは、窒素の吸着量は大きいものの、酸素の共吸
着も大きく、結果的に窒素の選択吸着性が低いため、空
気分離用の吸着剤としての性能は不十分なものであっ
た。
オン交換した結晶性ゼオライトX吸着剤は、優れた窒素
の選択吸着特性を有しているにも拘らず、リチウム交換
率が高い吸着剤では、吸着剤コスト及びその様な吸着剤
を用いて製造した酸素ガスコストが著しく高いものとな
っていた。
抑え、なおかつ窒素の選択吸着性に優れるコストパーフ
ォーマンスに優れた吸着剤の開発が強く望まれていた。
オライトX吸着剤及びその製造方法並びにその結晶性ゼ
オライトX吸着剤を使用する圧力揺動吸着による空気分
離方法を提供することにある。
カチオンでイオン交換した結晶性ゼオライトX吸着剤に
関して詳細に検討した結果、リチウムカチオンが88%
未満であっても、アルカリ土類金属カチオンを5%未満
添加することにより高い空気分離性能が得られ、特に結
晶性ゼオライトXをまずリチウムカチオンがAlO2四
面体単位の会合比率で90%以上となるまでイオン交換
することにより窒素の吸着に重要な役割をするイオン交
換サイトであるサイトIII にリチウムカチオンを導入し
た後、アルカリ金属カチオンとアルカリ土類金属カチオ
ンの両方のカチオンを必須のカチオンとして含有する混
合塩水溶液で再交換することにより、窒素吸着能に関与
しないイオン交換サイトであるサイトI及びIIのリチウ
ムカチオンを抜き取ることにより特に優れた性能が得ら
れることを見出し、本発明を完成するに至ったものであ
る。
が少なくてすみ、高性能な吸着剤をより安価に提供する
ことが可能である。
は3.0より大でないSiO2/Al2O3モル比を有す
る結晶性ゼオライトXであり、特にSiO2/Al2O3
モル比が1.8〜2.5の結晶性ゼオライトXであるこ
とが好ましい。
ジャサイト型に分類され、以下の化学式で表される。
し、m=2〜3,M:2/n 価のカチオン) ここで吸着剤のゼオライト種が結晶性ゼオライトXでな
ければならない理由を説明する。
吸着であり、特に窒素及び酸素の極性(四重極子)によ
る静電的な吸着が主な吸着駆動力である。窒素は酸素に
比べ高い四重極子モーメントを有するため、ゼオライト
への吸着が静電的な引力だけであれば窒素吸着は酸素吸
着に比べ高い選択性が得られ、比揮発度として定義され
る窒素と酸素の選択性(ここでは分離係数と表現する)
に高い値が期待できる。
分散力(分子間力)によっても吸着される。分散力によ
る吸着は吸着分子の極性に関係なく、窒素吸着と酸素吸
着の選択性はないため、分離係数は1に近付く。分散力
はゼオライト結晶と吸着分子との相互作用であるため、
ゼオライト内の吸着空間が小さいほど分散力の影響が大
きくなり、窒素吸着と酸素吸着の選択性は低下する。
は母ゼオライト結晶の吸着空間は大きくなくてはなら
ず、細孔の大きい結晶性ゼオライトXが空気分離には最
も適したゼオライト種である。
晶性ゼオライトXと同じフォージャサイト型に属するこ
とが知られている。しかし、結晶性ゼオライトYは窒素
吸着にとって重要なイオン交換サイトIII にリチウムカ
チオンが交換されないという特異的な性質を有するた
め、本発明の母ゼオライトには用いることができない。
次に本発明で用いる吸着剤の母ゼオライト結晶が3.0
より大でないSiO2/Al2O3モル比を有する結晶性
ゼオライトXでなければならない理由を説明する。
ゼオライトはYとなり、先に述べた理由により用いるこ
とができない。
カチオンによって形成されるため、カチオン数は多い方
が好ましい。ゼオライトのカチオンはゼオライトのAl
O2四面体に対し電荷2価分が存在し得るが、単位重量
当りのAlO2比率の高いゼオライト、即ちSiO2/A
l2O3比の小さいゼオライトほど吸着サイトが多くな
る。
モル比が3未満を取り得るが、本発明では特にSiO2
/Al2O3モル比が小さい1.8〜2.5において高い
性能が得られる。
イト結晶は結晶中のミクロ細孔が大きく、かつSiO2
/Al2O3比の小さい結晶性ゼオライトX、すなわちS
iO2/Al2O3モル比が3より大でない、特に1.8
〜2.5の結晶性ゼオライトXであることが好ましい。
て説明する。
はAlO2四面体単位に会合しているリチウムカチオン
が全カチオンの80%以上88%未満であり、特に85
%以上88%未満であることが好ましい。
以上、特に90%以上ではリチウムが高価であるため吸
着剤コストが高くなるため好ましくない。一方リチウム
交換率が80%未満では、目的のイオン交換サイトIII
に十分なリチウムカチオンが残存できないために好まし
くない。
ンを有するが、アルカリ土類金属カチオンの含有量は
0.5%以上5%未満、特に2%から4%の範囲が好ま
しい。アルカリ土類金属カチオンが、5%以上ではサイ
トIII のLiを10%以上維持することはできず、サイ
トI及びサイトIIに位置するアルカリ土類金属カチオン
の静電場がゼオライト細孔内部に形成され、酸素の共吸
着が増大し、空気分離特性が著しく低減する。カチオン
の存在位置(サイト)に関しては後に詳述する。
れないが、特にカルシウム、ストロンチウムが好まし
い。
カチオン交換サイトIII に位置するリチウムカチオンが
10%以上20%未満である。
サイト(サイトI、II、III と称する)が存在すること
は良く知られている。結晶性ゼオライトXのサイト位置
を図1に示した。
その周辺に静電場を形成し、極性物質を吸着する。サイ
トIII に位置するリチウムカチオンは結晶表面に裸で存
在し、強い静電場が形成できるため、窒素吸着にとって
好都合なサイトである。
オンが全カチオンの80%未満ではリチウムカチオンは
熱力学的に安定なサイトであるサイトI及びサイトIIに
全て位置してしまう。そのためリチウム交換率が80%
以下では窒素吸着能が低く、交換率が80%以上で初め
てリチウムカチオンがサイトIII に位置し、交換率が高
くなるにつれて窒素吸着性能が向上していた。
率が低いが、ゼオライトXの交換サイトIII に存在する
有効なリチウムカチオンを10%以上とすることによ
り、交換率が90%以上の場合と同等の窒素の選択吸着
性能が発揮することができる。一方、結晶性ゼオライト
XのサイトIII に存在し得るカチオンは全カチオンの2
0%までであり、20%以上のリチウムカチオンをサイ
トIII に位置させることは不可能である。結晶性ゼオラ
イトXのリチウムカチオンの比率は化学分析(ICP
等)により正確に求めることができる。イオン交換サイ
トのIII に存在するリチウムカチオンの比率は、エック
ス線結晶構造解析、又は中性子線解析によっても求める
ことができるが、より簡便には窒素の吸着特性から見積
もることができる。
晶性ゼオライトXは、リチウムカチオン交換率が80%
から交換サイトIII に位置し始めるため、リチウム交換
率が80%以上の結晶性ゼオライトXでは、サイトIII
に位置するリチウムカチオンと窒素吸着性能が比例関係
にある。
イトIII に存在するリチウムの比率、及び窒素吸着特性
(窒素吸着量、分離係数)の関係を図2〜5に示した。
リチウム交換結晶性ゼオライトXではサイトIII にリチ
ウムカチオンが最大20%まで交換し得るため、リチウ
ム交換率が85%の結晶性ゼオライトXと同じ吸着特性
を有する吸着剤ではサイトIII に5%のリチウムカチオ
ンが存在し、リチウム交換率が95%の結晶性ゼオライ
トXと同じ吸着特性を有する吸着剤では、サイトIII に
15%のリチウムカチオンが存在すると見積もられる。
にサイトIII には存在し得ないが、これらのカチオンの
共存によっても窒素吸着量は増大する。しかしアルカリ
土類金属カチオンによって窒素吸着量が増大した場合、
分散力の影響により分離係数が必ず低下する。そこで常
に窒素吸着量と分離係数を両方確認することによりサイ
トIII のリチウムの効果と他の因子を分離することが可
能である。
製造方法について説明する。
より大でないSiO2/Al2O3モル比を有する結晶性
ゼオライトXであるが、結晶性ゼオライトXの製造方法
は特に限定されず、公知の方法で合成することができ
る。例えばSiO2/Al2O3モル比が小さい結晶性ゼ
オライトXの製造方法は米国特許2882244号他に
開示されている。
いが、バインダー成分をゼオライト化したもの(バイン
ダレス)でもかまわない。バインダー種は限定されず、
シリカバインダー、アルミナバインダー、珪酸アルミニ
ウムバインダー、粘土バインダー等が例示できる。バイ
ンダーは吸着性能を有しないためバインダーの比率は少
ないことが好ましい。
ず、例えば径が1.0〜2.0mmのビーズ形状、ペレ
ット形状が例示できる。
Xをリチウムカチオンで90%以上イオン交換し、結晶
性ゼオライトXのイオン交換サイトIII にリチウムカチ
オンを十分に交換しておくことが好ましい。この段階に
おけるリチウムカチオンの交換率は全カチオンの90%
以上、特に95%から100%であることが好ましい。
えば結晶性ゼオライトXを水酸化リチウムでpH10〜
11に調整したリチウム塩水溶液(例えば塩化リチウム
水溶液)と接触させる方法が例示できる。イオン交換は
バッチ式でも流通式でも良いが、流通式のイオン交換が
効率的である。イオン交換の温度も特に限定されない
が、温度は高い方が効率的であり40℃〜100℃、特
に60℃〜90℃で実施することが好ましい。
ン交換した結晶性ゼオライトXから、窒素の吸着に関与
しない交換サイトI及び交換サイトIIのリチウムカチオ
ンを他のカチオンで再イオン交換する。
よるイオン交換ではサイトI、II、III の順番でナトリ
ウムカチオンがリチウムカチオンと置換するが、イオン
交換反応の平衡定数から各交換サイトへリチウムカチオ
ンを導入する反応の自由エネルギーを見積もることがで
きる。
ネルギー変化(△G)は以下の関係がある。
トの自由エネルギーの序列の一部を例示した。出発原料
であるナトリウムカチオンの状態が基準となるためナト
リウム型ゼオライトのエネルギー準位を0とした。
ンからアルカリ土類カチオンへのイオン交換する△Gは
負の値であり、反応は進みやすい。一方、ナトリウムカ
チオンからリチウムカチオンへのイオン交換の△Gは正
の値で、反応は起りにくく、さらにイオン交換の△Gは
サイトI、II、III の順で大きくなり、サイトIII >II
>Iの順番で交換しにくい。
ン交換した結晶性ゼオライトXから、窒素の吸着に関与
しない交換サイトI及び交換サイトIIのリチウムカチオ
ンを他のカチオンで再イオン交換する。しかし、リチウ
ムカチオンでイオン交換した結晶性ゼオライトXをアル
カリ金属カチオン(例えばナトリウムカチオン)、又は
アルカリ土類金属カチオン(例えばカルシウムカチオ
ン)単独のイオン交換液で再交換すると、サイトIII の
リチウムカチオンの交換が最も大きな負の△Gを有する
ため、窒素吸着に重要なカチオンであるサイトIII のリ
チウムカチオンが優先的にイオン交換されてしまう。
とカルシウムカチオンの混合イオン交換溶液の再交換に
おいてはサイトIII のリチウムカチオンがナトリウムカ
チオンにイオン交換されるよりサイトI及びIIのリチウ
ムカチオンがカルシウムカチオンとイオン交換する△G
の方が大きいことを見出し、ナトリウム(アルカリ金
属)カチオンとカルシウム(アルカリ土類金属)カチオ
ンの混合塩系の再イオン交換ではサイトI及びサイトII
のリチウムカチオンを抜き取れることを見出した。
をナトリウムカチオン、カルシウムカチオンでイオン交
換する場合の△Gの値を示した。
溶液はアルカリ金属カチオン及びアルカリ土類金属カチ
オンの両方を含有しなければならないが、アルカリ金属
カチオン及びアルカリ土類金属カチオンの種類は特に限
定されない。例えばアルカリ金属カチオンとしてはナト
リウムカチオン、アルカリ土類金属カチオンとしてはカ
ルシウムカチオン、ストロンチウムカチオン等を用いる
ことが例示できる。
限定される。アルカリ土類金属カチオンの使用量は、ア
ルカリ土類金属カチオンが再イオン交換された後の結晶
性ゼオライトXの全交換カチオンの0.5%以上5%未
満でなければならず、特に2%から4%の範囲が好まし
い。アルカリ土類金属カチオンが結晶性ゼオライトXの
全交換カチオンの5%以上では、先に述べたように酸素
の共吸着が著しく増大し、窒素の選択吸着性能が顕著に
損なわれるためである。
イオン交換液の濃度は0.1N以下であり、特に0.0
1N以下であることが好ましい。再イオン交換液のイオ
ン強度が強い(即ち濃度が高い)と、△Gの大きいサイ
トIII のリチウムカチオンが抜ける反応が進行しやすく
なるため好ましくない。
い方が好ましく、60℃以下で行うことが好ましく、好
都合なことに室温(25℃)で実施すれば良い。
い。再交換時間が長いと、イオン交換サイトがエネルギ
ー的に安定な状態に移行し、サイトIII のリチウムカチ
オンがサイトI及びサイトIIと再交換してしまう。再イ
オン交換時間は5時間以内、特に2時間以内が好まし
い。
サイトI及びサイトIIから回収されたリチウムは、イオ
ン交換、化学沈殿法等により分離回収し、有効に再利用
できる。リチウムカチオンの回収、再利用方法には各種
公知の手法が適用出来るが、その方法は限定されるもの
ではない。
の後、洗浄、乾燥及び熱処理(活性化)を施し初めて目
的の吸着剤として用いる。
ないが、洗浄は純水、又は微量の水酸化リチウムでpH
を弱アルカリに調整した水を用いることが例示できる。
ら100℃、特に30℃〜60℃で行うことが好まし
い。
る水分を加熱により除去する処理であるが、なるべく低
温の水蒸気分圧の低い状態で行うことが好ましい。例え
ば、真空中300℃〜600℃における真空加熱処理
や、加熱した低露点の空気、純窒素又は純酸素等を供給
する内熱式の熱処理が例示できる。
lO2四面体に会合しているリチウムカチオンが88%
未満であるため、先に提案されているAlO2四面体に
会合しているリチウムカチオンが88%以上の吸着剤
(米国特許4859217号,特公平5ー25527)
とは異なるものである。また本発明の結晶性ゼオライト
X吸着剤は、アルカリ土類金属カチオンが5%未満であ
るために酸素の共吸着が少なく、窒素の選択吸着性能に
優れており、従来提案されていたアルカリ土類金属カチ
オンが5%以上の結晶性ゼオライトX吸着剤(米国特許
5174979号,5152813号他)とも全く異な
るものである。さらに本発明の吸着剤はリチウムカチオ
ンの全交換率は米国特許5268023号と重複してい
るが、米国特許5268023号の方法ではサイトIII
のリチウムカチオンは熱力学的に最大8%までしか入り
得ないため、サイトIII のリチウムカチオンが10%以
上の本発明の吸着剤と米国特許5268023号の吸着
剤とは全く異なるものである。
能を有するため、空気から窒素を選択的に吸着させ、製
品として酸素ガスを得る圧力揺動吸着法(PSA法)に
用いる吸着剤として極めて優れた性能を有するものであ
る。
は、圧力を変動させながら空気中の窒素を選択的に吸着
させ、製品として酸素ガスを得る酸素PSA法であれば
その運転条件等には特に限定はなく、4塔式から3、2
塔式のPSA法、VSA法、VPSA法等、揺動吸着の
稼働圧力範囲に依らず高い性能が発揮できるものであ
る。
おいて窒素の選択吸着に役に立たないサイト(サイトI
及びサイトII)に位置するリチウムカチオンの含有率が
少なく、かつ高い窒素の吸着能を有するサイト(サイト
III )に位置するリチウムカチオンの含有率が多いた
め、圧力揺動吸着法(PSA法)によって酸素ガスを得
るために用いる吸着剤として優れたコストパフォーマン
スを有するものである。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
換後、1Nの塩化リチウム(水酸化リチウムでpH〜1
1に調整)を用いて再イオン交換し、出来上がりのイオ
ン交換率をリチウム87%、カルシウム3%とした。イ
オン交換した結晶性ゼオライトXは、純水で洗浄後、4
0℃で一晩乾燥し、350℃の真空状態で1時間活性化
した。活性化時の圧力は5torr以下で行った。
オライトXのSiO2/Al2O3モル比(Si/A
l2)、Li/Al比、カチオン交換率、700tor
rにおける窒素吸着量(QN2)、窒素分圧700tor
rにおける空気の分離係数(α)を示した。
比率は、窒素吸着量又は分離係数から見積もったが、窒
素吸着量と分離係数のそれぞれから見積もられるサイト
IIIのリチウムカチオン比率は良い整合性が見られた。
分離係数(比揮発度)は以下の化1で算出した。
リチウムでpH〜11に調整)を用いリチウム交換率を
95%とし、純水で洗浄した。次に塩濃度が0.01N
以下のアルカリ土類金属(カルシウム、ストロンチウ
ム)とアルカリ金属(ナトリウム)の混合塩化物水溶液
で、室温(25℃)、1時間再イオン交換した。再イオ
ン交換した結晶性ゼオライトXは、純水で洗浄後、40
℃で一晩乾燥し、350℃の真空状態で1時間活性化し
た。活性化時の圧力は5torr以下で行った。
ライトXのSiO2/Al2O3モル比(Si/Al2)、
Li/Al比、カチオン交換率、700torrにおけ
る窒素吸着量(QN2)、窒素分圧700torrにおけ
る空気の分離係数(α)を示した。
リチウムでpH〜11に調整)を用いリチウム交換率を
95%とし、純水で洗浄した。次に塩濃度が0.01N
以下のアルカリ金属(ナトリウム)単独(比較例1、
4)、及びアルカリ土類金属(カルシウム)単独(比較
例2、4)の塩水溶液で、室温(25℃)、1時間再イ
オン交換した。
(カルシウム)単独(比較例3)の塩水溶液で、室温、
2時間再イオン交換した。再イオン交換した結晶性ゼオ
ライトXは、実施例と同様に純水で洗浄後、40℃で一
晩乾燥し、350℃の真空状態で1時間活性化した。活
性化時の圧力は5torr以下で行った。
素吸着量は高いものの分離係数が低い性能の低いものし
か得られなかった。
場合、吸着性能は従来技術と同等であり、分離係数から
判断して、サイトIII のリチウムカチオンが10%未満
の性能しか得られなかった。
って得られる交換率と性能の関係を○印で示し、本発明
の実施例1〜10及び比較例1〜5の交換率と性能の関
係をそれぞれ□、△で示した。
本発明の方法ではリチウムカチオン交換率が80%台
で、従来のリチウム交換率が90%以上と同等の窒素吸
着量、分離係数が得られた。
リンバインダー10重量%よりなる直径1.5mmφの
成型体を造粒し、実施例1、2、3及び7の組成となる
様にイオン交換した吸着剤を用いて、実際のPSA操作
を行った。
2本からなる2塔式とし、吸着サイクルは、吸着1分、
脱着30秒、複圧30秒とした。圧力スイング範囲は、
吸着圧力890torr(窒素分圧700torr)、
脱着圧力180torrとし、吸着塔の温度は0℃及び
10℃の2点で行った。
いても高い性能を示し、特に実プラントにおいて問題と
なる低温特性(0℃)においても高い性能が維持され
た。
の組成となる様にイオン交換した吸着剤を用いて、実際
のPSA操作を行った。
装置、条件で行った。
低下し、特に電力原単位に影響する回収率の著しい低下
が認められた。
有率が少なく、かつ高い窒素の吸着能を有するため、P
SA法によって低コストで酸素が製造できる。
換サイト(サイトI、II、IIIと称する)の位置を
示す図である。
率による窒素吸着量及びサイトIII のLi交換率の変化
を示す図である。
率による分離係数及びサイトIII のLi交換率の変化を
示す図である。
率による窒素吸着量及びサイトIII のLi交換率の変化
を示す図である。
率による分離係数及びサイトIII のLi交換率の変化を
示す図である。
る。
及び3〜6及び比較例1〜3におけるLi交換率による
窒素吸着量及びサイトIII のLi交換率の変化を示す図
である。
及び3〜6及び比較例1〜3におけるLi交換率による
分離係数(α)及びサイトIII のLi交換率の変化を示
す図である。
及び7〜10及び比較例4〜5におけるLi交換率によ
る窒素吸着量及びサイトIII のLi交換率の変化を示す
図である。
2及び7〜10及び比較例4〜5におけるLi交換率に
よる分離係数(α)及びサイトIII のLi交換率の変化
を示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】3.0より大でないSiO2/Al2O3モ
ル比を有する結晶性ゼオライトXであり、なおかつAl
O2四面体単位に会合しているリチウムカチオンが全カ
チオンの80%以上88%未満であり、アルカリ土類金
属カチオンが0.5%以上5%未満である結晶性ゼオラ
イトX吸着剤。 - 【請求項2】請求項1に記載の吸着剤において、結晶性
ゼオライトXのカチオン交換サイトIII に位置するリチ
ウムカチオンが全カチオンの10%以上20%未満であ
ることを特徴とする結晶性ゼオライトX吸着剤。 - 【請求項3】3.0より大でないSiO2/Al2O3モ
ル比を有する結晶性ゼオライトXのAlO2四面体単位
に会合しているチオンの90%以上をリチウムカチオン
でイオン交換した後、アルカリ金属塩及びアルカリ土類
金属塩を含有する混合塩水溶液で再イオン交換し、Al
O2四面体単位に会合しているリチウムカチオンを80
%以上88%未満とした後、洗浄、乾燥並びに活性化す
ることを特徴とする請求項1及び請求項2に記載の結晶
性ゼオライトX吸着剤を製造する方法。 - 【請求項4】請求項3に記載の結晶性ゼオライトX吸着
剤を製造する方法において、リチウムカチオンでイオン
交換した後、0.1N以下のアルカリ金属塩とアルカリ
土類金属塩の混合塩水溶液を用い、温度60℃以下、5
時間以内で再イオン交換することを特徴とする結晶性ゼ
オライトX吸着剤を製造する方法。 - 【請求項5】請求項1または請求項2に記載の結晶性ゼ
オライトX吸着剤に空気中の窒素を選択的に吸着させて
酸素を分離回収する、圧力揺動吸着による空気分離方
法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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