JPH1099894A - 汚水処理装置と汚水処理方法 - Google Patents

汚水処理装置と汚水処理方法

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Publication number
JPH1099894A
JPH1099894A JP27536296A JP27536296A JPH1099894A JP H1099894 A JPH1099894 A JP H1099894A JP 27536296 A JP27536296 A JP 27536296A JP 27536296 A JP27536296 A JP 27536296A JP H1099894 A JPH1099894 A JP H1099894A
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JP
Japan
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biological treatment
treatment tank
sewage
tank
wastewater
Prior art date
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Pending
Application number
JP27536296A
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English (en)
Inventor
Yasutoshi Shimizu
康利 清水
Takamasa Tsuji
隆正 辻
Katsuji Uryu
勝嗣 瓜生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物処理槽に持ち込まれた夾雑物を捕捉す
る。 【解決手段】 浄化対象の有機性汚水は、大型夾雑物除
去槽12,流量調整槽14を経て第1生物処理槽16に
流入され、この第1生物処理槽16で生物処理を受けた
処理槽内汚水は、第2生物処理槽18に流入される。ま
た、この第2生物処理槽18の処理槽内汚水は、還流配
管60を経て定常的に第1生物処理槽16に還流され
る。この場合、第1生物処理槽16に流入配管27を介
して流入される汚水と還流配管60を介して還流される
処理槽内汚水は、第1捕捉体64を通過してから第1生
物処理槽16に流れ込み、第2生物処理槽18に流入さ
れる処理槽内汚水は、第2捕捉体66を通過してから第
2生物処理槽18に流れ込む。このため、第1捕捉体6
4,第2捕捉体66の汚水の通過の都度に、これら捕捉
体による夾雑物捕捉が繰り返される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水に含まれる汚
濁成分を、微生物による生物処理を行う第1,第2の生
物処理槽を経て除去し、汚水を浄化する汚水処理装置と
汚水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭等から排出される生活廃水に
は、これが排出される河川や湖沼或いは海の水質汚濁を
もたらす汚濁成分、具体的には窒素やリンなどの有機性
成分や無機成分が含まれている。このため、生活廃水を
脱窒や脱リンに処して河川等に排出することがなされて
いる。この場合、微生物による生物処理を利用した生物
学的な処理手法を採ることが一般的である。
【0003】脱窒を例に採り説明すると、処理槽内環境
が曝気により好気状態とされた第1の生物処理槽で、酸
素の存在下での硝化菌の生物処理によりアンモニアイオ
ンを酸化し、硝酸イオンや亜硝酸イオンを生成する。そ
して、生成された硝酸イオンや亜硝酸イオンを含んだ第
1の生物処理槽での処理槽内汚水を第2の生物処理槽に
送り込み、この第2の生物処理槽では、処理槽内環境を
嫌気状態として、酸素の希薄存在下若しくは無酸素下で
の脱窒菌の生物処理により硝酸イオンや亜硝酸イオンに
おける酸素を消費して、窒素ガスを生成する。つまり、
第1の生物処理槽における好気状態での生物処理と第2
の生物処理槽における嫌気状態での生物処理との一連の
処理により、脱窒がなされるせ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、生活廃水に
はパルプや毛髪或いは糸屑等の夾雑物が含まれている。
このため、この夾雑物をできるだけ生物処理槽に持ち込
まないよう、スクリーン等を設置することが一般的にな
されている。しかしながら、このスクリーンは第1の生
物処理槽の前段の汚水流入経路に設けられているので、
このスクリーンで捕捉できなかった夾雑物は、第1の生
物処理槽は勿論、その後段の第2の生物処理槽に持ち込
まれてしまう。そして、第1,第2の生物処理槽に一旦
持ち込まれた夾雑物は、処理槽内で沈殿すれば槽外に排
出されるものの、処理槽で浮遊したものについては排出
されることはない。このため、この浮遊夾雑物が処理槽
内の固液分離膜や曝気するための散気管に付着し分離効
率の低下を来す虞があった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、生物処理槽に持ち込まれた夾雑物を捕捉すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】か
かる課題を解決するため、第1の発明の汚水処理装置
は、汚水に含まれる汚濁成分を、微生物による生物処理
を行う第1,第2の生物処理槽を経て除去し、前記汚水
を浄化する汚水処理装置であって、前記第1の生物処理
槽に前記汚水を流入する第1の流入手段と、前記第1の
生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を前記
第2の生物処理槽に流入する第2の流入手段と、前記第
2の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を
排出する排出手段と、前記第2の生物処理槽の処理槽内
汚水を前記第1の生物処理槽に還流させる還流手段と、
該還流される処理槽内汚水の還流経路に設けられ、前記
還流される処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉する捕
捉手段とを備えることを特徴とする。
【0007】上記構成を有する第1の発明の汚水処理装
置では、汚水を第1の生物処理槽に流入して生物処理に
処し、その処理槽内汚水を第2の生物処理槽に流入して
生物処理に処する。そして、この第2の生物処理槽の処
理槽内汚水を排出する。この排出は、それ以降の汚水処
理装置で引き続き処理槽内汚水を行うためや、この処理
槽内汚水を膜分離装置にて固液分離して汚水浄化を行う
ためになされる。なお、第2の生物処理槽への流入は、
ポンプ等により強制的に行われるものに限られるもので
はなく、自然落下を利用して上方の第1の生物処理槽か
らその下方の第2の第2の生物処理槽へ流入させてもよ
い。また、両処理槽を区画する区画壁の下端開口から第
2の生物処理槽に流入させてもよい。
【0008】その一方、第2の生物処理槽の処理槽内汚
水を第1の生物処理槽に還流させ、その還流経路には捕
捉手段を有する。このため、この第1の発明の汚水処理
装置によれば、汚水に混入して第1の生物処理槽に流入
された夾雑物を、第2の生物処理槽の処理槽内汚水と共
に第1の生物処理槽に還流させ、その還流の際に捕捉す
ることができる。しかも、還流の継続により夾雑物の捕
捉は繰り返されるので、確実に夾雑物を捕捉することが
できる。
【0009】上記の構成を有する第1の発明の汚水処理
装置において、前記第1の流入手段は、前記捕捉手段を
経由して前記汚水を前記第1の生物処理槽に流入させる
ものとすることができる。
【0010】この第1の態様の汚水処理装置では、還流
経路の捕捉手段で、第1の生物処理槽に流入される汚水
に混入している夾雑物をも、捕捉することができる。こ
のため、第1の態様の汚水処理装置によれば、捕捉手段
の共有使用を通して、夾雑物の捕捉効率を向上すること
ができると共に、構成の簡略化、延いてはコスト低下を
図ることができる。
【0011】また、上記の第1の発明又はその第1の態
様の汚水処理装置において、前記捕捉手段は、糸状体の
束を有するものとすることができる。
【0012】この第2の態様の汚水処理装置では、糸状
体の束を第2の生物処理槽の処理槽内汚水が通過する間
に、当該処理槽内汚水中の夾雑物がこの糸状体に捕捉さ
れる。
【0013】この場合、糸状体の束における糸状体の密
度は、10〜200本/cm3 であることが好ましい。
このように糸状体の密度が10本/cm3 以上であれ
ば、第2の生物処理槽の処理槽内汚水がこの糸状体の束
を通過する際に汚水中の夾雑物の総てが糸状体の束を通
過してしまうことを回避でき、好ましい。また、200
本/cm3 以下であれば、糸状体の束の不用意な目詰ま
りを起こし難くでき、好ましい。
【0014】また、上記の第1の発明又はその第1の態
様の汚水処理装置において、前記捕捉手段は、網目状ス
クリーンを有するものとすることができる。
【0015】この第3の態様の汚水処理装置では、網目
状スクリーンを第2の生物処理槽の処理槽内汚水が通過
する間に、当該処理槽内汚水中の夾雑物がこの網目状ス
クリーンに捕捉される。
【0016】この場合、網目状スクリーンにおける網目
の大きさは、0.5〜50mmであることが好ましい。
このように網目の大きさが50mm以下であれば、第2
の生物処理槽の処理槽内汚水の通過の際に汚水中の夾雑
物の総てがこの網目を通過してしまうことを回避でき、
好ましい。また、0.5mm以上であれば、網目の不用
意な目詰まりを起こし難くでき、好ましい。
【0017】また、上記の第1の発明又はその第1の態
様の汚水処理装置において、前記捕捉手段は、スリット
状スクリーンを有するものとすることができる。
【0018】この第4の態様の汚水処理装置では、スリ
ット状スクリーンを第2の生物処理槽の処理槽内汚水が
通過する間に、当該処理槽内汚水中の夾雑物がこの網目
状スクリーンに捕捉される。
【0019】この場合、スリット状スクリーンにおける
スリット幅は、0.5〜50mmであることが好まし
い。このようにスリット幅が50mm以下であれば、第
2の生物処理槽の処理槽内汚水の通過の際に汚水中の夾
雑物の総てがこのスリットを通過してしまうことを回避
でき、好ましい。また、0.5mm以上であれば、スリ
ットの不用意な目詰まりを起こし難くでき、好ましい。
更に、スリット状スクリーンでは、このスリット幅に適
合した幅の爪様のもので梳くことで容易にスリット状ス
クリーンのスリットに捕捉された夾雑物を取り除くこと
ができる。
【0020】また、第2の発明の汚水処理方法は、汚水
に含まれる汚濁成分を、微生物による生物処理を行う第
1,第2の生物処理槽を経て除去し、前記汚水を浄化す
る汚水処理方法であって、微生物による生物処理を行う
第1の生物処理槽に前記汚水を流入する工程と、微生物
による生物処理を行う第2の生物処理槽に前記第1の生
物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を流入す
る工程と、前記第2の生物処理槽で前記生物処理を受け
た処理槽内汚水を排出する工程と、前記第2の生物処理
槽の処理槽内汚水を、該処理槽内汚水に含まれる夾雑物
を捕捉して前記第1の生物処理槽に還流させる工程とを
備えることを特徴とする。
【0021】上記構成を有する第2の発明の汚水処理方
法では、汚水を第1の生物処理槽に流入して生物処理に
処し、その処理槽内汚水を第2の生物処理槽に流入して
生物処理に処する。そして、この第2の生物処理槽の処
理槽内汚水を排出する。この排出は、それ以降の汚水処
理装置で引き続き処理槽内汚水を行うためや、この処理
槽内汚水を膜分離装置にて固液分離して汚水浄化を行う
ためになされ、ポンプ等により強制的に行われるものに
限られるわけではない。
【0022】その一方、第2の生物処理槽の処理槽内汚
水を第1の生物処理槽に還流させ、この還流の際に、還
流される還流水、即ち第2の生物処理槽の処理槽内汚水
に含まれる夾雑物を捕捉する。このため、この第2の発
明の汚水処理方法によれば、汚水に混入した夾雑物が第
1の生物処理槽,第2の生物処理槽にまで持ち込まれて
も、その夾雑物を、第2の生物処理槽の処理槽内汚水の
還流の際に捕捉することができる。しかも、還流の継続
により夾雑物の捕捉は繰り返されるので、確実に夾雑物
を捕捉することができる。
【0023】また、第3の発明の汚水処理装置は、汚水
に含まれる汚濁成分を、微生物による生物処理を行う複
数の生物処理槽での該生物処理を順次経て除去し、前記
汚水を浄化する汚水処理装置であって、前記複数の生物
処理槽に第1段目の生物処理槽から最終段の生物処理槽
に順次汚水を流入する第1の流入手段と、前記最終段の
生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を排出
する排出手段と、前記第1段目以降の生物処理槽の処理
槽内汚水をそれより前段の生物処理槽に還流させる還流
手段と、該還流される処理槽内汚水の還流経路に設けら
れ、前記還流される処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕
捉する捕捉手段とを備えることを特徴とする。
【0024】上記構成を有する第3の発明の汚水処理装
置では、汚水を第1段目の生物処理槽から最終段の生物
処理槽に順次流入して生物処理に処する。そして、この
最終段の生物処理槽の処理槽内汚水を排出する。なお、
この排出に際しては、最終段の生物処理槽からの排出で
あることから、固液分離を伴って行われ、汚水浄化がな
される。その一方、第1段目以降の生物処理槽、具体的
には第2段目や第3段目…最終段目のいずれかの生物処
理槽の処理槽内汚水をそれより前段の生物処理槽(第2
段目の生物処理槽では第1段目の生物処理槽)に還流さ
せ、その還流経路には捕捉手段を有する。このため、こ
の第3の発明の汚水処理装置によれば、汚水に混入して
生物処理槽に流入された夾雑物を、前段の生物処理槽に
処理槽内汚水を還流させる際に捕捉することができる。
しかも、還流の継続により夾雑物の捕捉は繰り返される
ので、確実に夾雑物を捕捉することができる。
【0025】更に、第4の発明の汚水処理方法は、汚水
に含まれる汚濁成分を、微生物による生物処理を行う複
数の生物処理槽での該生物処理を順次経て除去し、前記
汚水を浄化する汚水処理方法であって、前記複数の生物
処理槽に第1段目の生物処理槽から最終段の生物処理槽
に順次汚水を流入する工程と、前記最終段の生物処理槽
で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を排出する行程
と、前記第1段目以降の生物処理槽の処理槽内汚水を、
該処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉してそれより前
段の生物処理槽に還流させる工程とを備えることを特徴
とする。
【0026】上記構成を有する第4の発明の汚水処理方
法では、汚水を第1段目の生物処理槽から最終段の生物
処理槽に順次流入して生物処理に処する。そして、この
最終段の生物処理槽の処理槽内汚水を排出する。なお、
この排出に際しては、最終段の生物処理槽からの排出で
あることから、固液分離を伴って行われ、汚水浄化がな
される。その一方、第1段目以降の生物処理槽の処理槽
内汚水をそれより前段の生物処理槽に還流させ、この還
流の際に、還流される還流水、即ち第1段目以降の生物
処理槽の処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉する。こ
のため、この第4の発明の汚水処理方法によれば、汚水
に混入した夾雑物が第1段目以降の生物処理槽にまで持
ち込まれても、その夾雑物を、処理槽内汚水の還流の際
に捕捉することができる。しかも、還流の継続により夾
雑物の捕捉は繰り返されるので、確実に夾雑物を捕捉す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図1は、実施例の汚水処理装置1
0を模式的に示す模式断面図である。図示するように、
汚水処理装置10は、有機性汚水が最初に流入する大型
夾雑物除去槽12を有し、その後段に、流量調整槽14
と第1生物処理槽16と第2生物処理槽18とを備え
る。これら各槽は、それぞれ区画壁20a,20b,2
0cにより区画形成されており、いわゆるモジュール構
成をなす。
【0028】流量調整槽14に流入されその底部に滞留
した有機性汚水は、移流管22を上昇して移流口24か
ら流量調整槽14に流入する。そして、流量調整槽14
から第1生物処理槽16へは、第1生物処理槽16に設
置された水面センサ26からの信号に応じて駆動するポ
ンプ28により、第1生物処理槽16から第2生物処理
槽18へは、第2生物処理槽18に設置された水面セン
サ30からの信号に応じて駆動するポンプ32により、
前段の槽内の処理液が送られる。なお、ポンプ28,3
2による処理液の流入は、流入を受ける処理槽の水位が
最低水位(L.W.L)と最高水位(H.W.L)の間
に維持されるように行われる。
【0029】また、第2生物処理槽18から第1生物処
理槽16にかけては、還流配管60が設けられており、
ポンプ62により、第2生物処理槽18の処理槽汚水は
還流配管60を経て第1生物処理槽16に還流される。
この場合、ポンプ62にあっても、第2生物処理槽18
の水面センサ30からの信号に応じて駆動するよう構成
されており、このポンプ62による処理槽汚水の還流
も、第1生物処理槽16の水位が最低水位(L.W.
L)と最高水位(H.W.L)の間に維持されるように
行われる。
【0030】上記のようにして第1生物処理槽16,第
2生物処理槽18への汚水の流入並びに第2生物処理槽
18から第1生物処理槽16への汚水(処理槽汚水)の
還流を行う汚水処理装置10は、汚水中の夾雑物を捕捉
すべく、以下のような構成を備える。第1生物処理槽1
6における区画壁20bの斜め上方と、第2生物処理槽
18における区画壁20cの斜め上方には、第1捕捉体
64と第2捕捉体66がそれぞれ傾斜して設けられてい
る。そして、還流配管60と、流量調整槽14から第1
生物処理槽16への汚水流入のための流入配管27と
は、第1捕捉体64の手前まで配管されており、第1生
物処理槽16から第2生物処理槽18への汚水流入のた
めの流入配管31も、第2捕捉体66の手前まで配管さ
れている。従って、図中黒塗りの矢印で示すように、流
入配管27からの汚水並びに還流配管60からの汚水
は、第1捕捉体64を通過して第1生物処理槽16に入
り込む。また、流入配管31からの汚水は、第2捕捉体
66を通過して第2生物処理槽18に入り込む。また、
このように汚水が第1捕捉体64,第2捕捉体66を通
過する間に、これら捕捉体により汚水中の夾雑物が捕捉
される。
【0031】この第1捕捉体64,第2捕捉体66は、
図2に示すように、枠体63に糸状体65aを10〜2
00本/cm3 の密度で張設した構成や(図2
(a))、枠体63に網目の大きさが0.5〜50mm
の網目状スクリーン65bを装着した構成(図2
(b))、或いは、板体63aにスリットを0.5〜5
0mmの幅で多列に形成してスリット状スクリーン65
cとした構成(図2(c))とした。この場合、これら
捕捉体は、該当する区画壁に対して着脱自在とされてい
ると共に、図示しないいわゆる浄化槽チェッカーの下方
に設置されており、浄化槽チェッカーを取り外せば捕捉
体の交換ができるようにされている。
【0032】第1生物処理槽16と第2生物処理槽18
とは、酸素の存在下でアンモニアイオンを酸化し硝酸イ
オンや亜硝酸イオンを生成する硝化菌と、酸素の希薄存
在下若しくは無酸素下で硝酸イオンや亜硝酸イオンにお
ける酸素を消費して窒素ガスを生成する脱窒菌とを生息
させて、これら硝化菌と脱窒菌の生物処理を行わせるた
めのものであり、その底部には、気泡を噴出する第1曝
気管34,第2曝気管40をそれぞれ有する。
【0033】第2生物処理槽18は、第2曝気管40の
上方に当たる箇所に膜分離装置42を浸漬して備える。
このため、第2曝気管40から噴出された気泡は、第2
生物処理槽18内を膜分離装置42の表面に接触しつつ
上昇することになる。
【0034】第1生物処理槽16の第1曝気管34と第
2生物処理槽18の第2曝気管40とは、三方切換弁4
4を経由してブロア46と接続されている。よって、三
方切換弁44により管路が解放された側の曝気管は、こ
のブロア46から送られたエアーを該当する処理槽内
に、その底部から噴出して処理槽を曝気する。この場
合、第1生物処理槽16を第1曝気管34により曝気し
ている間は、第2生物処理槽18は非曝気とし、第2生
物処理槽18を第2曝気管40により曝気されている間
は、第1生物処理槽16は非曝気となるよう、三方切換
弁44はその管路の切換制御するよう駆動する。これに
より、第1生物処理槽16,第2生物処理槽18は、そ
れぞれ間歇的に曝気されて好気状態と嫌気状態に交互に
その環境が切り換えられ、一方が好気状態であれば他方
は嫌気状態の環境とされる。よって、第1生物処理槽1
6が好気状態にあれば、この第1生物処理槽16におけ
る硝化菌の生物処理により、酸素の存在下でアンモニア
イオンが酸化され硝酸イオンや亜硝酸イオンが生成され
る。また、第2生物処理槽18では、この間は嫌気状態
であるので、前回の好気状態で生成された硝酸イオンや
亜硝酸イオンにおける酸素が、この第2生物処理槽18
における脱窒菌の生物処理により、酸素の希薄存在下若
しくは無酸素下で消費され、硝酸イオンや亜硝酸イオン
から窒素ガスが生成される。そして、曝気される処理槽
が切り換えられると、第1生物処理槽16では嫌気状態
での脱窒菌の生物処理が第2生物処理槽18では好気状
態での硝化菌生物処理が上記したように行われる。
【0035】膜分離装置42は、左右の集水管42a,
42bに中空糸状膜48を架設して備え、この中空糸状
膜48により第2生物処理槽18内の汚水を固液分離
し、中空糸状膜48内部の中空部に浸透した液を分離液
とする。そして、膜分離装置42は、集水管42a,4
2bに配管50を介して接続された吸引ポンプ52で中
空糸状膜48の中空部を吸引することで、分離液を排出
する。吸引ポンプ52は、水面センサ30からの信号に
応じて駆動するよう構成されており、吸引ポンプ52に
よる分離液の排出は、第2生物処理槽18の水位が最低
水位(L.W.L)と最高水位(H.W.L)の間に維
持されるように行われる。なお、第1生物処理槽16お
よび第2生物処理槽18の底部に堆積した堆積物(汚
泥,沈殿物)は、定期的に処理槽外に排出されるよう構
成されている。
【0036】また、膜分離装置42の中空糸状膜48
は、内部の中空部に到る膜細孔径が5〜100nmとさ
れており、膜分離装置42による固液分離を行うに当た
っては、その水理学的滞留時間(HRT)が1/8日〜
5.0日となるようにした。
【0037】ここで、本実施例の汚水処理装置10と同
程度の規模の従来の汚水処理装置、即ち、還流配管60
からの処理水汚水を第1生物処理槽16に直接還流させ
る汚水処理装置との夾雑物の捕捉効率の比較について説
明する。この場合、夾雑物が捕捉できないとその夾雑物
が中空糸状膜48の表面に付着し膜の透過流速の低下を
もたらすことから、上記のような水理学的滞留時間で膜
分離装置42による固液分離を行った場合の透過流速の
推移を観察した。その結果、第1捕捉体64で還流配管
60からの処理水汚水中の夾雑物捕捉を行う本実施例の
汚水処理装置10では、透過流速は約1年を経過しても
約20%程度しか低下しないのに、還流配管60からの
処理水汚水を第1生物処理槽16に直接還流させる従来
の汚水処理装置では、透過流速は約50%も低下し、当
初の透過速度の5割程度となった。本実施例の汚水処理
装置10でこのように透過流速を維持できたのは、第2
の生物処理槽18に持ち込まれた夾雑物を捕捉できたこ
とにより、膜分離装置における中空糸状膜48の目詰ま
りを防止できたことによると考えられる。
【0038】以上説明した本実施例の汚水処理装置10
では、第2生物処理槽18の処理槽内汚水を還流配管6
0を介して第1生物処理槽16に還流させる際に、その
汚水を第1捕捉体64に通過させ、その間に汚水中の夾
雑物をこの第1捕捉体64で捕捉する。また、流量調整
槽14から第1生物処理槽16への汚水移送および第1
生物処理槽16から第2生物処理槽18への処理槽内汚
水の移送の際にも、第1捕捉体64と第2捕捉体66と
で汚水中の夾雑物を捕捉する。しかも、還流配管60を
介した汚水還流は定常的に繰り返されるので、第1捕捉
体64による第2生物処理槽18の処理槽内汚水の夾雑
物捕捉体も繰り返される。この結果、本実施例の汚水処
理装置10によれば、第1生物処理槽16および第2生
物処理槽18に持ち込まれた夾雑物を確実に捕捉するこ
とができる。
【0039】また、本実施例の汚水処理装置10では、
第1捕捉体64を第1生物処理槽16における区画壁2
0bの斜め上方に、この区画壁に対して着脱自在に設け
たので、以下の利点がある。まず第1に、この第1捕捉
体64で流入配管27を介して第1生物処理槽16に流
入される汚水中の夾雑物をも、捕捉することができる。
このため、第1捕捉体64の共有使用を通して、夾雑物
の捕捉効率を向上することができると共に、構成の簡略
化、延いてはコスト低下を図ることができる。第2に、
第1捕捉体64が捕捉した夾雑物で目詰まりすれば、容
易に捕捉体を交換して機能の復帰を図ることができる。
【0040】更に、第1捕捉体64における糸状体65
aの密度を10〜200本/cm3としたり、網目状ス
クリーンの網目の大きさを0.5〜50mmとしたり、
スリット状スクリーン65cのスリット幅を0.5〜5
0mmとしたので、確実な夾雑物捕捉と目詰まりの抑制
とを図ることができる。
【0041】また、膜分離装置42により固液分離を行
い分離液を得る際には、第2曝気管40からの曝気を通
して中空糸状膜48を気泡に晒し、この中空糸状膜48
の膜表面への汚泥等の付着・堆積を抑制する。このた
め、中空糸状膜48の膜細孔の目詰まりを防止してこの
中空糸状膜48での分離効率の低下を抑制し、処理効率
を高めることができる。
【0042】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0043】例えば、第1生物処理槽16,第2生物処
理槽18を交互に間歇的に曝気する構成ではなく、第1
生物処理槽16を常時好気状態の処理槽とし、第2生物
処理槽18を常時嫌気状態の処理槽とし、第1生物処理
槽16から第2生物処理槽18への処理槽内汚水の移送
並びに第2生物処理槽18から第1生物処理槽16への
処理槽内汚水の還流を行う構成の汚水処理装置に適用す
ることもできる。また、第1捕捉体64を還流配管60
における管路の末端に設置したが、第1捕捉体64を還
流配管60の途中、例えばポンプ62の下流等に設置し
た構成を採ることもできる。更に、第1生物処理槽1
6,第2生物処理槽18に加えて第3,第4の生物処理
槽を有し、これら処理槽に順次汚水を流入して浄化する
構成を採ることもできる。
【0044】また、膜分離装置42は、中空糸状膜を用
いたものに限られるものではなく、平膜を用いたもので
あってもよい。更には、膜分離装置42は、第2の生物
処理槽18に浸漬したものに限らず、当該処理槽の外部
に独立して設置され処理液がポンプ等により流入される
よう構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の汚水処理装置10を模式的に示す模式
断面図。
【図2】汚水処理装置10に設置した第1捕捉体64,
第2捕捉体66の構成を説明するためのものであり、
(a)は、糸状体65aを用いた捕捉体の概略正面図、
(b)は網目状スクリーン65bを用いた捕捉体の概略
正面図、(c)はスリット状スクリーン65cを用いた
捕捉体の概略正面図。
【符号の説明】
10…汚水処理装置 12…大型夾雑物除去槽 14…流量調整槽 16…第1生物処理槽 18…第2生物処理槽 20a,20b,20c…区画壁 26…水面センサ 27…流入配管 28…ポンプ 30…水面センサ 31…流入配管 34…第1曝気管 40…第2曝気管 42…膜分離装置 44…三方切換弁 46…ブロア 48…中空糸状膜 50…配管 52…吸引ポンプ 60…還流配管 62…ポンプ 64…第1捕捉体 65a…糸状体 65b…網目状スクリーン 66…第2捕捉体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水に含まれる汚濁成分を、微生物によ
    る生物処理を行う第1,第2の生物処理槽を経て除去
    し、前記汚水を浄化する汚水処理装置であって、 前記第1の生物処理槽に前記汚水を流入する第1の流入
    手段と、 前記第1の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内
    汚水を前記第2の生物処理槽に流入する第2の流入手段
    と、 前記第2の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内
    汚水を排出する排出手段と、 前記第2の生物処理槽の処理槽内汚水を前記第1の生物
    処理槽に還流させる還流手段と、 該還流される処理槽内汚水の還流経路に設けられ、前記
    還流される処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉する捕
    捉手段とを備えることを特徴とする汚水処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の汚水処理装置であって、 前記第1の流入手段は、前記捕捉手段を経由して前記汚
    水を前記第1の生物処理槽に流入させる汚水処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の汚水処理装
    置であって、 前記捕捉手段は、糸状体の束を有する汚水処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の汚水処理装置であって、 前記糸状体の束における糸状体の密度は、10〜200
    本/cm3 である汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の汚水処理装
    置であって、 前記捕捉手段は、網目状スクリーンを有する汚水処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の汚水処理装置であって、 前記網目状スクリーンにおける網目の大きさは、0.5
    〜50mmである汚水処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は請求項2記載の汚水処理装
    置であって、 前記捕捉手段は、スリット状スクリーンを有する汚水処
    理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の汚水処理装置であって、 前記スリット状スクリーンにおけるスリット幅は、0.
    5〜50mmである汚水処理装置。
  9. 【請求項9】 汚水に含まれる汚濁成分を、微生物によ
    る生物処理を行う第1,第2の生物処理槽を経て除去
    し、前記汚水を浄化する汚水処理方法であって、 微生物による生物処理を行う第1の生物処理槽に前記汚
    水を流入する工程と、 微生物による生物処理を行う第2の生物処理槽に前記第
    1の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内汚水を
    流入する工程と、 前記第2の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽内
    汚水を排出する工程と、 前記第2の生物処理槽の処理槽内汚水を、該処理槽内汚
    水に含まれる夾雑物を捕捉して前記第1の生物処理槽に
    還流させる工程とを備えることを特徴とする汚水処理方
    法。
  10. 【請求項10】 汚水に含まれる汚濁成分を、微生物に
    よる生物処理を行う複数の生物処理槽での該生物処理を
    順次経て除去し、前記汚水を浄化する汚水処理装置であ
    って、 前記複数の生物処理槽に第1段目の生物処理槽から最終
    段の生物処理槽に順次汚水を流入する第1の流入手段
    と、 前記最終段の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽
    内汚水を排出する排出手段と、 前記第1段目以降の生物処理槽の処理槽内汚水をそれよ
    り前段の生物処理槽に還流させる還流手段と、 該還流される処理槽内汚水の還流経路に設けられ、前記
    還流される処理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉する捕
    捉手段とを備えることを特徴とする汚水処理装置。
  11. 【請求項11】 汚水に含まれる汚濁成分を、微生物に
    よる生物処理を行う複数の生物処理槽での該生物処理を
    順次経て除去し、前記汚水を浄化する汚水処理方法であ
    って、 前記複数の生物処理槽に第1段目の生物処理槽から最終
    段の生物処理槽に順次汚水を流入する工程と、 前記最終段の生物処理槽で前記生物処理を受けた処理槽
    内汚水を排出する行程と、 前記第1段目以降の生物処理槽の処理槽内汚水を、該処
    理槽内汚水に含まれる夾雑物を捕捉してそれより前段の
    生物処理槽に還流させる工程とを備えることを特徴とす
    る汚水処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019205987A (ja) * 2018-05-30 2019-12-05 三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社 水処理装置およびその運転方法
JP2024103161A (ja) * 2023-01-20 2024-08-01 松本工業株式会社 浮遊物捕捉槽、浮遊物捕捉システム、トイレシステム及び浮遊物を含む処理水の前処理方法

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