JPH11100250A - 軽量空隙充填材及びそれを用いた急速空隙充填方法 - Google Patents

軽量空隙充填材及びそれを用いた急速空隙充填方法

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JPH11100250A
JPH11100250A JP9263178A JP26317897A JPH11100250A JP H11100250 A JPH11100250 A JP H11100250A JP 9263178 A JP9263178 A JP 9263178A JP 26317897 A JP26317897 A JP 26317897A JP H11100250 A JPH11100250 A JP H11100250A
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土木、建築分野で使用される、3〜4時間程
度の長時間連続施工、大量施工、側圧が加わる構造への
施工への適用が可能な軽量空隙充填材と、それを用いた
急速空隙充填方法を提供すること。 【解決手段】 気泡を含有してなる軽量モルタル、凝結
促進剤、及び急結材を含有してなる軽量空隙充填材であ
り、軽量モルタル中のセメント 100重量部に対して、急
結材が5〜30重量部である軽量空隙充填材であり、軽量
モルタル、凝結促進剤、及び急結材を別々に送給し、合
流混合して施工する急速空隙充填方法を構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築分野で
使用される軽量空隙充填材及びそれを用いた急速空隙充
填方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、軽量空隙充填材料は、
軽量で、その硬化物が低強度である面から、地下やトン
ネル背面の空隙、盛土、及び暗渠等の埋め戻し材等に使
用されている。この軽量空隙充填材料を製造する方法と
しては、モルタルミキサ中でセメント、水、及び起泡剤
を激しく攪拌し、空気をモルタル中に巻き込んで分散さ
せる方法等があげられ、現場で発泡させるため輸送コス
トがかからず、作業性も良好であることから多く使用さ
れている(特開平 9− 77546号公報、裏込め注入工法の
設計と施工 1990年6月10日 山海堂出版)。
【0003】一方、水が存在する場所に施工する場合等
は、気泡が脱泡して安定した気泡モルタルが得られなか
ったため、凝結剤を用いた裏込充填材が提案されている
(特開昭57−143098号公報)。しかしながら、この裏込
充填材は強度発現が遅いために、施工高さが1m以上と
深い場所や側圧が加わる構造に施工する場合などは、施
工中に気泡が押しつぶされたり、自重により圧密にな
り、軽量にならないなどの課題があった。このため、超
速硬性気泡モルタルを用いる方法が提案されている(特
開平 5−112911号公報)。しかしながら、この方法では
凝結調節が困難で、充填中に気泡が押しつぶされ軽量に
ならなかったり、急速硬化のため超速硬性気泡モルタル
が配管に詰まって長距離圧送ができなかったりして充分
な施工ができないという課題があった。
【0004】本発明者は、前記課題を解決すべく種々検
討を重ねた結果、気泡を含有してなる軽量モルタル、凝
結促進剤、及び急結材を別々に送給し、合流混合しなが
ら施工することによって、凝結の調節が容易で、強度発
現性の良好な軽量空隙充填材を効率良く製造でき、この
軽量空隙充填材を用いることによって、速やかな施工や
長距離施工が可能となり、比重 1.2未満の軽量硬化物が
得られ、自重が小さく、土の代替にもできるなどの知見
を得て本発明を完成するに至った
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、気泡を
含有してなる軽量モルタル、凝結促進剤、及び急結材を
含有してなる軽量空隙充填材であり、該軽量モルタル中
のセメント 100重量部に対して、急結材が5〜30重量部
である軽量空隙充填材であり、該軽量モルタル、凝結促
進剤、及び急結材を別々に送給し、合流混合して施工す
ることを特徴とする急速空隙充填方法である。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明で使用する気泡を含有してなる軽量
モルタル(以下単に軽量モルタルという)とは、モルタ
ルミキサ中でモルタルと起泡剤とを激しく攪拌して気泡
をモルタル中に含有させたものや、起泡剤を水溶液と
し、空気と共に発泡器に供給して連続的に製造した、例
えば、シェービングクリーム等のような発泡状のものを
モルタルと混合したものなどである。
【0008】ここで使用するモルタルとは、セメントペ
ースト、セメントモルタル、及びセメントコンクリート
を総称するものである。
【0009】本発明で使用するセメントは特に限定され
るものではなく、通常のセメントが使用可能である。具
体的には普通、早強、及び超早強等の各種ポルトランド
セメントや、これらポルトランドセメントに、シリカ、
スラグ、又はフライアッシュを混合した各種混合セメン
トの使用が可能である。
【0010】起泡剤は特に限定されるものではなく、例
えば、界面活性剤や動物性蛋白質などが使用可能であ
る。起泡剤の使用量は特に限定されるものではなく、通
常、軽量モルタル中のセメント 100重量部に対して、0.
1 〜1重量部が好ましい。0.1 重量部未満では気泡が不
安定な場合があり、1重量部を越え使用しても添加効果
が期待できない。起泡剤は、通常、水溶液で使用する
が、水溶液の濃度は起泡剤の種類によって異なり、特に
限定されるものではなく、通常、1〜10重量%の水溶液
を使用することが好ましい。
【0011】セメントと混合する水は特に限定されるも
のではなく、通常、清水の使用が可能である。水の使用
量は特に限定されるものではなく、通常は、セメント 1
00重量部に対して、40〜 100重量部が好ましい。40重量
部未満では流動性が悪くなる場合があり、100 重量部を
超えると強度発現が遅れる場合がある。
【0012】本発明では、セメント、起泡剤、及び水以
外に、骨材や、減水剤、防水剤、及び収縮低減剤等の各
種セメント混和材やセメント混和剤の使用が可能であ
る。
【0013】本発明で使用する凝結促進剤としては、ア
ルミン酸塩や珪酸塩の他、硫酸アルミニウム類等が挙げ
られる。アルミン酸塩としては、アルミン酸ナトリウム
やアルミン酸カリウムなどが挙げられ、そのNa2O/Al2O
3 のモル比、又はK2O /Al2O3 のモル比は、通常、0.8
〜2.6 であり、1.5 〜2が好ましい。アルミン酸塩の使
用量はセメント 100重量部に対して、固形分換算で0.5
〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。
0.5 重量部未満では良好な凝結性状が得られない場合が
あり、5重量部を超えて使用しても急結効果が向上せ
ず、その後の長期強度発現が遅れる場合がある。また、
珪酸塩としては、珪酸ナトリウム、水ガラス、及び珪酸
カリウム等が挙げられる。珪酸塩の使用量は、セメント
100重量部に対して、固形分換算で0.5 〜10重量部が好
ましく、1〜5重量部がより好ましい。0.5 重量部未満
では良好な凝結性状が得られない場合があり、10重量部
を超えて使用しても急結効果が向上せず、その後の長期
強度発現が遅れる場合がある。さらに、硫酸アルミニウ
ム類としては、硫酸アルミニウムやミョウバンなどが挙
げられる。硫酸アルミニウムの使用量は、セメント 100
重量部に対して、固形分換算で5〜30重量部が好まし
く、10〜25重量部がより好ましい。5重量部未満では良
好な凝結性状が得られない場合があり、30重量部を超え
て使用しても急結効果が向上せず、その後の長期強度発
現が遅れる場合がある。ミョウバンとしては、カリミョ
ウバンや仮焼ミョウバンなどが挙げられる。ミョウバン
の使用量は、セメント 100重量部に対して、固形分換算
で0.3 〜10重量部が好ましく、0.5 〜5重量部がより好
ましい。0.3 重量部未満では良好な凝結性状が得られな
い場合があり、10重量部を超えて使用しても急結効果が
向上せず、その後の長期強度発現が遅れる場合がある。
これらの凝結促進剤のうち、溶解性や急結性の面からア
ルミン酸塩の使用が好ましい。
【0014】本発明で使用する急結材としては、カルシ
ウムアルミネート、又はカルシウムアルミネートと硫酸
塩の混合物を使用する。
【0015】カルシウムアルミネートとは、CaO 原料や
Al2O3 原料などを焼成や溶融など熱処理して生成するも
ので、化学成分として CaOとAl2O3 を有効成分とするも
のである。そして、CaO をC 、Al2O3 をA とすると、C
12A7 、CA、CA2 、及びC3A 等と示される鉱物組成を主
成分とするもので、結晶質、非晶質いずれも使用可能で
ある。これらのうち、非晶質カルシウムアルミネートの
使用が好ましい。本発明ではCaO 原料、Al2O3 原料、及
びCaSO4 原料等を使用して生成するカルシウムサルホア
ルミネートもカルシウムアルミネートと同様使用可能で
ある。また、SiO2をS とすると、C2ASと示される鉱物組
成を有するものも、本発明ではカルシウムアルミネート
と同様に使用可能である。カルシウムアルミネートの粒
度はブレーン比表面積で 3,000〜6,000cm2/gが好まし
い。3,000cm2/g未満では初期強度が低下する場合があ
り、6,000cm2/gを越えても効果が期待できない。
【0016】硫酸塩としては、硫酸ナトリウムや硫酸カ
リウムなどのアルカリ金属硫酸塩や、硫酸カルシウムな
どのアルカリ土類金属硫酸塩が使用可能であり、これら
のうち、硫酸カルシウム(セッコウ)の使用が好まし
く、無水セッコウ、特にII型無水セッコウの使用がより
好ましい。硫酸塩の粒度はブレーン比表面積で 3,000〜
8,000cm2/gが好ましい。3,000cm2/g未満では初期強度が
低下する場合があり、8,000cm2/gを越えても効果が期待
できない。硫酸塩の使用量は、カルシウムアルミネート
100重量部に対して、50〜 200重量部が好ましく、100
〜200 重量部がより好ましい。50重量部未満では強度の
伸びが低下する場合があり、200 重量部を越えると膨張
性を示す場合がある。
【0017】また、急結材の練り置きや圧送性を良くす
るために、適時、凝結遅延剤を併用することが好まし
い。凝結遅延剤は特に限定されるものではなく、例え
ば、クエン酸、酒石酸、及びグルコン酸等のオキシカル
ボン酸又はその塩や、炭酸ナトリウムや炭酸カリウムな
どの炭酸塩が挙げられ、そのうちの一種又は二種以上が
使用可能である。凝結遅延剤の使用量は特に限定される
ものではなく、通常、セメントと急結材の合計 100重量
部に対して、0.1 〜2重量部が好ましい。0.1 重量部未
満では圧送性が低下する場合があり、2重量部を越える
と凝結不良になる場合がある。
【0018】急結材は、カルシウムアルミネート、又は
カルシウムアルミネートと硫酸塩からなるものであっ
て、その使用量は、セメント 100重量部に対して、5〜
30重量部が好ましく、10〜20重量部がより好ましい。5
重量部未満では強度発現性が悪くなる場合があり、30重
量部を超えると配管を閉塞する場合がある。
【0019】これらの凝結促進剤と急結材は均一に混合
できる面や輸送しやすさから、水と混合した懸濁液や水
溶液にして用いることが好ましい。混合する水の量は特
に限定されるものではなく、通常、凝結促進剤の場合
は、凝結促進剤 100重量部に対して、100 〜300 重量部
が好ましい。100 重量部未満では懸濁液や水溶液が硬く
なり、送給が困難になる場合があり、300 重量部を超え
ると軽量空隙充填材の流動性が大きくなりすぎて凝結状
態が不良になる場合がある。急結材の場合は、急結材 1
00重量部に対して、50〜 150重量部が好ましく、70〜10
0 重量部がより好ましい。50重量部未満では懸濁液又は
水溶液が硬くなり、送給が困難になる場合があり、150
重量部を超えると軽量空隙充填材の流動性が大きくなり
すぎ、気泡が不安定になり、消泡して泡が大きくなった
り、脱泡して比重が大きくなったりする場合がある。
【0020】本発明では、軽量モルタル、凝結促進剤、
及びカルシウムアルミネートを含有する急結材を混合し
て軽量空隙充填材とする。
【0021】軽量モルタル、凝結促進剤、及び急結材の
混合方法としては、均一に混合できれば特に限定される
ものではなく、通常のミキサを使用することが可能であ
り、凝結時間を短くする場合や施工性を考えた場合、軽
量モルタル、凝結促進剤、及び急結材を別々に送給し、
合流混合しながら施工するのが好ましい。
【0022】凝結促進剤と急結材の混合順序や添加位置
は特に限定されるものではない。混合順序は両者がほぼ
同時か凝結促進剤を先に混合するのが好ましく、凝結促
進剤を軽量モルタルと混合してから圧送することも可能
である。軽量モルタルと凝結促進剤を混合後、30cm以内
で急結材を合流混合し直ちに施工することがより好まし
い。軽量モルタルと凝結促進剤を混合後、急結材を合流
混合するまでの時間が長いと混合物の粘度が高くなる可
能性がある。
【0023】合流混合の方法としては、Y字管等の混合
管を使用する方法、二重管を使用する方法、及び凝結促
進剤と急結材の懸濁液をシャワー状に合流混合させるイ
ンレットピースを使用する方法等がある。さらに、凝結
促進剤と急結材とを送給する管の途中に空気を供給し
て、軽量モルタルと、凝結促進剤と急結材の懸濁液を添
加混合する方法は、軽量モルタル、凝結促進剤、及び急
結材の合流混合が速やかに行われ、混合管内に軽量空隙
充填材が付着するなどのトラブルも防げて好ましい。ま
た、合流混合後の管中にスパイラル状のミキサを設置し
てさらに混合する方法も可能である。
【0024】軽量空隙充填材の混合が充分で、混合後速
やかに打設すれば、長時間連続して混合しても配管内に
軽量空隙充填材が付着することなく連続施工が可能であ
るが、混合が不充分だと、部分的に急結するものがあ
り、それが配管中で硬化して配管を閉塞するおそれがあ
る。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいてさらに説明
する。
【0026】実施例1 セメント 100重量部、骨材 200重量部、及び水80重量部
をミキサーで混練して製造したモルタルに、起泡剤水溶
液8重量部と高圧空気で製造した気泡を混入して軽量モ
ルタルを製造した。一方、急結材 100重量部、凝結遅延
剤4重量部、及び水 100重量部を混合して懸濁液を調製
した。セメント 100重量部に対して、表1に示す混合割
合になるように凝結促進剤を圧送して合流混合し、その
後10cm以内で、別に圧送した急結材含有の懸濁液を、セ
メント 100重量部に対して、急結材が15重量部になるよ
うに混合管で合流混合し、直ちに打設した。その後、無
駆動ラインミキサで混合しながら連続的に軽量空隙充填
材とし、5mの高さに打設した。軽量空隙充填材の連続
操業時間と比重を測定した。結果を表1に示す。
【0027】<使用材料> セメント :高炉セメントB種、市販品 骨材 :7号珪砂、市販品 水 :水道水 起泡剤 :市販品、界面活性剤系、濃度4重量%に希
釈 凝結促進剤a:K2O /Al2O3 のモル比1.5 の50重量%ア
ルミン酸カリウム水溶液 凝結促進剤b:水ガラス、市販品 凝結促進剤c:硫酸アルミニウム、市販品 凝結促進剤d:カリミョウバン、市販品 急結材 :C12A7 主成分、非晶質カルシウムアルミネ
ート/無水セッコウの重量比が1/1.5 混合品 凝結遅延剤:クエン酸と炭酸カリウムの混合品
【0028】<測定方法> 連続操業時間:軽量空隙充填材を連続して製造した時の
時間 比重 :充填28日後底部と上部から10×10×10cm供
試体を切出し測定
【0029】
【表1】
【0030】実施例2 セメント 100重量部に対して、凝結促進剤a3重量部と
表2に示す急結材を配合したこと以外は実施例1と同様
に行い比重を測定した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明の軽量空隙充填材を用いることに
より、気泡が安定で軽量なモルタルが製造でき、しか
も、3〜4時間程度の長時間連続施工、大量施工、側圧
が加わる構造への施工、への適用可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 103:12 111:40 C09K 103:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気泡を含有してなる軽量モルタル、凝結
    促進剤、及び急結材を含有してなる軽量空隙充填材。
  2. 【請求項2】 急結材が、軽量モルタル中のセメント 1
    00重量部に対して、5〜30重量部であることを特徴とす
    る請求項1記載の軽量空隙充填材。
  3. 【請求項3】 気泡を含有してなる軽量モルタル、凝結
    促進剤、及び急結材を別々に送給し、合流混合して施工
    することを特徴とする急速空隙充填方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102031A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 太平洋マテリアル株式会社 空洞充填材
CN115572182A (zh) * 2022-10-14 2023-01-06 华新水泥股份有限公司 一种缓释发泡轻质地聚物材料及其制备方法

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