JPH11100439A - ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた光学情報記録媒体用基板、並びに光学情報記録媒体 - Google Patents

ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた光学情報記録媒体用基板、並びに光学情報記録媒体

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JPH11100439A
JPH11100439A JP10212462A JP21246298A JPH11100439A JP H11100439 A JPH11100439 A JP H11100439A JP 10212462 A JP10212462 A JP 10212462A JP 21246298 A JP21246298 A JP 21246298A JP H11100439 A JPH11100439 A JP H11100439A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温成形における熱安定性が著しく向上し
て、低分子揮発物が少なく、着色の少ない成形品を得る
ことができ、特に光ディスク等の光学情報記録媒体の基
板に好適に用いられるポリカーボネート樹脂、及びそれ
を用いた光学情報記録媒体の基板、並びに光学情報記録
媒体の提供。 【解決手段】 ポリカーボネート樹脂において、下記一
般式(1)で表される低分子化合物の含有量が、0.2
〜2重量%であり、かつ、真空下で加熱した時に揮発し
てくる上記低分子化合物の量を低減させる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリカーボネート
樹脂(以下、「PC樹脂」ということがある。)に関
し、特に光ディスク等の光学情報記録媒体用の基板に好
適に用いられるポリカーボネート樹脂に関するものであ
る。さらに本発明は、上記ポリカーボネート樹脂を用い
た光学情報記録媒体用基板、及びそれを用いた光学情報
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】非接触で記録、再生可能な光記録方式
は、従来の磁気記録方式に比較し傷や汚れに対して強い
特徴を有し、記憶容量の大容量化に大きく貢献してい
る。この方式の記録媒体は、ポリカーボネート樹脂等透
明基板上に情報記録層を形成することによって構成され
ている。PC樹脂は、溶融成形時の耐熱性に優れ成形後
の寸法変化が少ないこと及び機械的特性が優れているこ
とから、前記した情報記録媒体の基板材料として好適な
材料である。光記録媒体には、複屈折や機械特性等の基
板そのものの特性が問題となるのは勿論、基板を製造す
る際に生じるピットずれや離型ムラ等に成形欠陥が少な
いことも要求される。また、PC樹脂を基板とする場
合、その使途上、透明基板に残る複屈折を極端に嫌う為
に、より高温で成形するのが常である。その時、生成し
た低分子揮発物によるスタンパーやレプリカへの付着に
よるビットエラーが重要な問題を引き起こしており、こ
の揮発量低減は重要な命題となっている。
【0003】これまで、このような用途に適したPC樹
脂に関して、その中に含まれる低分子量体を論じた文献
も多い。例えば、重合法の改善から低分子化合物を低減
する方法が、特公平6−23243号公報、特開平6−
336522号公報、特開平3−109420号公報等
に記載されている。また、生成ポリマーから低分子量体
を除去する手法として、特開昭63−278929号公
報、特開昭64−6020号公報、特開平4−3062
27号公報等に低分子量成分をアセトン抽出する手法が
記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の公知文献を始め
従来の技術では、低分子量体をPC樹脂自体から如何に
して削減するかを論じたもので、低分子化合物の内どの
種の低分子揮発物がどの様な機構で揮発するのか考察し
た訳ではなく、この点に関して十分再考の余地があるこ
とは紛れもない事実であった。特に、低分子量成分の削
減のために必要なアセトン抽出等の手段は、その効果こ
そ比較的満足できるものであるが、その分アセトン抽出
等の煩雑な工程が必要となり、工業的には問題が多かっ
た。例えばアセトン抽出を行う場合には、抽出工程だけ
でなく、アセトンを分離する工程やアセトンを回収する
工程も必要となるため、工業的には極めて煩雑なプロセ
スとなってしまう。
【0005】本発明者らは、光記録媒体の基板として好
適なPC樹脂について鋭意検討した結果、PC樹脂中の
特定の化合物の存在が重要であること、また、その化合
物の存在の有無というよりもむしろ存在形態が重要であ
ることを見いだした。言い換えると、上記特定の低分子
化合物の溶融PC樹脂への溶解性(相溶性)と共に、P
C樹脂中の上記特定の低分子化合物の分解反応を抑制す
ること(即ち熱的に安定なPC樹脂を得ること)も重要
であることを見いだした。即ち、PC樹脂の製造時に副
生する低分子化合物を熱的に安定なものにすることによ
り一定量の低分子化合物が含有されているにもかかわら
ず、揮発してくる割合を少なくすることができることを
知得し、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1の要
旨は、芳香族ジオール類とカーボネート形成性化合物と
をモノフェノール類を分子量調節剤として重合させて得
られるポリカーボネート樹脂であって、該ポリカーボネ
ート樹脂中の下記一般式(1)で表される低分子化合物
の含有量が、0.2〜2重量%であり、該ポリカーボネ
ート樹脂を350℃、1mmHgの真空下で20分間加
熱した時、揮発してくる上記低分子化合物の割合がポリ
カーボネート樹脂中に含有されている該低分子化合物の
0.2重量%以下であることを特徴とするポリカーボネ
ート樹脂、
【0007】
【化2】 (但し、R1 は芳香族ジオール類残基、R2 はモノフェ
ノール類残基を表す。)に存する。
【0008】また本発明の第2の要旨は、芳香族ジオー
ル類とカーボネート形成性化合物とをモノフェノール類
を分子量調節剤として重合させて得られるポリカーボネ
ート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂中の前記一
般式(1)で表される低分子化合物の含有量が、0.2
〜2重量%であり、該ポリカーボネート樹脂を400
℃、1mmHgの真空下で30分間加熱した時、揮発し
てくる上記低分子化合物の割合がポリカーボネート樹脂
中に含有されている該低分子化合物の2重量%以下であ
ることを特徴とするポリカーボネート樹脂、に存する。
【0009】さらに本発明の第3の要旨は、芳香族ジオ
ール類とカーボネート形成性化合物とをモノフェノール
類を分子量調節剤として重合させて得られるポリカーボ
ネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂中の前記
一般式(1)で表される低分子化合物の含有量が、0.
2〜2重量%であり、かつ、10g/ショットのディス
クをシリンダー温度350℃にて5000ショット射出
成形した後のスタンパーに付着した上記低分子化合物の
量が、成形に使用された全樹脂量の1ppb以下である
ことを特徴とするポリカーボネート樹脂、に存する。
【0010】さらに本発明の第4の要旨は、芳香族ジオ
ール類とカーボネート形成性化合物とをモノフェノール
類を分子量調節剤として重合させて得られるポリカーボ
ネート樹脂であって、該ポリカーボネート樹脂中の前記
一般式(1)で表される低分子化合物の含有量が、0.
2〜2重量%であり、かつ、10g/ショットのディス
クをシリンダー温度380℃にて5000ショット射出
成形した後のスタンパーに付着した上記低分子化合物の
量が、成形に使用された全樹脂量の4ppb以下である
ことを特徴とするポリカーボネート樹脂、に存する。
【0011】本発明のさらに他の要旨は、前記ポリカー
ボネート樹脂からなる光学情報記録媒体用基板、及び、
その基板上に光学記録層が設けられてなる光学情報記録
媒体、に存する。本発明の技術的要点は、上記一般式
(1)で表される低分子化合物の揮発量の割合を特定割
合以下とすることにある。従来技術においては、この一
般式(1)で表される特定の低分子化合物の存在の認識
がなかったばかりでなく、一般的な低分子量体の絶対量
を論じるに止まっており、揮発量の割合こそが重要であ
るとの認識は全くなかった。例えば、アセトン抽出によ
って低分子成分を除去した場合、上記一般式(1)で表
される低分子化合物の絶対量は減少するものの、揮発す
る割合は下がらないのである。
【0012】上記観点から問題を見つめ直すと、低分子
量物の揮発現象には勿論、低分子化合物の含有量の多い
少ないが関係しているのも事実であるが、それ以上に驚
くべきことに、低分子化合物の溶融ポリカーボネート樹
脂への溶解性(相溶性)及び低分子化合物の分解反応性
(即ちPC樹脂の熱的な安定性)が、低分子化合物が揮
発したり、しなかったりする現象を支配していることが
判明した。
【0013】即ち、PC樹脂の製造時に副生する低分子
化合物を熱的に安定なものにすることにより、PC樹脂
中に一定量の低分子化合物が含有されているにもかかわ
らず、揮発してくる割合を少なくすることができること
を知得して本発明に到達したのである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明において、前記一般式
(1)で表される化合物は、芳香族ジオール類の水酸基
末端がカーボネート形成性化合物を介してモノフェノー
ル類と反応して生成した化合物として位置づけられ、例
えば芳香族ジオール類としてビスフェノールAを使用
し、カーボネート形成性化合物としてホスゲンを使用
し、モノフェノール類としてp−t−ブチルフェノール
を使用した場合、前記低分子化合物は、下記式(2)で
表される化合物である。(以下、この化合物を「PB
P」と略記することがある。)
【0015】
【化3】 (式中、t−Bu:第3級ブチル基、 −Ph−:フェ
ニレン基、O−BPA−O:ビスフェノールA残基
【0016】本願発明では、PC樹脂中に存在する前記
低分子化合物の量が、0.2〜2重量%であることが必
須であり、好ましくは0.3〜2重量%、さらに好まし
くは0.3〜0.7重量%、最も好ましくは、0.3〜
0.5重量%である。前記範囲未満とするには、アセト
ン抽出等の特殊な操作が必要となり、また、前記範囲を
超過する場合は、光学情報記録媒体用基板としての特性
が得られない。前記低分子化合物量を低減する為には、
普通、製造後抽出等の特殊な操作が必要となるが、本発
明においては、このような操作は特段必要では無く、従
ってPC樹脂中の前記低分子化合物量を特に必要以上に
下げる必要はない。
【0017】さて、前記本発明の第1の要旨に従うPC
樹脂は、350℃、1mmHgの真空下で20分間加熱
したときの揮発物としての前記一般式(1)で表される
低分子化合物の量が、加熱前の該低分子化合物の含有量
の0.2重量%以下であることが必須であり、好ましく
は0.15重量%以下、さらに好ましくは0.1重量%
以下とするのが有利である。即ち、前記式(1)で表さ
れる低分子化合物のPC樹脂中の割合は勿論であるが、
同時にその揮発量が問題となるのである。揮発物として
の前記低分子化合物の量が前記範囲を超過する場合は、
光学情報記録媒体用基板としての特性が得られない。従
来のアセトン抽出等による方法では、低分子化合物全般
の量は低減されるものの、存在する低分子化合物のうち
の揮発割合については全く効力がなかった。
【0018】なお、上記の揮発量の試験においては、試
験温度を下げたり、あるいは試験時間を短縮すれば、揮
発してくる前記低分子化合物量は少なくなり、加熱前の
含有量に対する割合が低下することになる為、この試験
条件を厳密に再現することが判定する上で重要な因子と
なる。
【0019】次に前記本発明の第2の要旨に従うPC樹
脂は、400℃、1mmHgの真空下で30分間加熱し
たときの揮発物としての前記一般式(1)で表される低
分子化合物の量が、加熱前の該低分子化合物の含有量の
2重量%以下であることが必須であり、好ましくは1.
5重量%以下、さらに好ましくは1.0重量%以下とす
るのが有利である。即ち、前記式(1)で表される低分
子化合物のPC樹脂中の割合は勿論であるが、同時にそ
の揮発量も問題となるのである。揮発物としての前記低
分子化合物の量が前記範囲を超過する場合は、光学情報
記録媒体用基板としての特性が得られない。従来のアセ
トン抽出等による方法では、低分子化合物全般の量は低
減されるものの、存在する低分子化合物のうちの揮発割
合については全く効力がなかった。
【0020】さらに前記本発明の第3または第4の要旨
に従うPC樹脂は、10g/ショットのディスクをシリ
ンダー温度350℃にて5000ショット射出成形した
後のスタンパーに付着した前記低分子化合物の量が、成
形に使用された全樹脂量の1ppb以下であるか、シリ
ンダー温度380℃としたときに4ppb以下であるこ
と、のいずれかが必須である。この範囲を超過する場合
は、光学情報記録媒体用の基板として好適なものとはな
らない。
【0021】さて、本発明でPC樹脂の原料として使用
される芳香族ジオール類は、一般式HO−Z−OHで表
され、ここで、Zは1個またはそれ以上の芳香核であ
り、核の炭素と結合する水素は、塩素、臭素等のハロゲ
ン原子、脂肪族の基または脂環式の基等の置換基で置換
することができる。複数の芳香核は、それぞれ異なった
置換基を有することもできる。また、複数の芳香核は、
架橋基で結合されていてもよい。この架橋基には、脂肪
族の基、脂環式の基、ヘテロ原子またはそれらの組合せ
が含まれる。
【0022】具体的には、ヒドロキノン、レゾルシン、
ビフェノール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、
ビス(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒ
ドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェ
ニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、
ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(ヒドロキ
シフェニル)スルホキシド、ビス(ヒドロキシフェニ
ル)ジアルキルベンゼン、及び核にアルキルまたはハロ
ゲン置換基をもったこれらの誘導体が挙げられる。もち
ろん、これらの芳香族ジオール類の2種以上を併用する
ことも可能である。
【0023】これらの芳香族ジオール類及び他の適当な
芳香族ジオール類は、例えば米国特許第4,982,0
14号、同第3,028,365号、同第2,999,
835号、同第3,148,172号、同第3,27
5,601号、同第2,991,273号、同第3,2
71,367号、同第3,062,781号、2,97
0,131号、及び同第2,999,846号の明細
書、ドイツ特許公開第1,570,703号、同第2,
063,050号、同第2,063,052号、及び同
第2,211,956号の明細書、並びにフランス特許
第1,561,518号の明細書等に記載されている。
【0024】特に好適な芳香族ジオール類には、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェ
ノールA)、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノール
Z)、及び1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが含まれる。
【0025】本発明でPC樹脂の原料として使用される
カーボネート形成性化合物としては、芳香族ジオール類
と反応してカーボネート結合を生じるものであれば特に
制限はなく、ホスゲン、ジメチルカーボネート、ジフェ
ニルカーボネート等各種のものが採用できる。好ましく
は、ジフェニルカーボネート及びホスゲンであり、ホス
ゲンを原料とするのが特に好ましい。ここで、「ホスゲ
ンを原料とする」とは、ホスゲンをPC樹脂の直接の原
料とする場合だけでなく、ホスゲンを原料として例えば
ジフェニルカーボネート等を製造しそれを用いてPC樹
脂を製造する等の場合をも含む。
【0026】本発明者らは、最終製品として得られるP
C樹脂中の低分子化合物の揮発性に関し鋭意検討した結
果、驚くべきことに、この揮発性と原料ホスゲン中に不
純物として含有される塩素とに相関がある事が判明し
た。すなわちホスゲン中に含有される不純物塩素はポリ
カーボネート製造工程における初期の芳香族ジオール類
のアルカリ金属塩水溶液とホスゲンとの反応段階で芳香
族ジオール類の特定箇所を何らかの形で塩素化し、最終
工程まで変化しないまま残存し、後の成形工程におい
て、通常より過酷な条件に置かれた場合、徐々に分解し
てくるような形態のものである事が判明した。
【0027】しかしてこの原料ホスゲン中に含有される
不純物塩素を可能な限り少ない状態まで除去すればする
程、成形時の溶融熱安定性が向上し、結果的に低分子オ
リゴマーが揮発し難くなる事を知得した。例えばその手
段として使用される原料であるホスゲンの精製目的で一
旦液化したホスゲンを更に活性炭塔を通液させ、不純物
として微量含有されるCl2を吸着除去したホスゲンを
使用して製造したポリカーボネート樹脂は、やはり得ら
れる低分子化合物の含有量に変化は無いものの、同化合
物の熱安定性が異なり、結果として高温成形した際に揮
発し難いという現象として発現される。
【0028】従来から、有機溶媒の存在下、芳香族ジオ
ール類のアルカリ金属塩水溶液とホスゲンとの反応によ
りポリカーボネートを得る二相界面縮合法において使用
されるホスゲン、及び有機溶媒の不存在下、芳香族ジオ
ール類とジアリールカーボネートとの反応によりポリカ
ーボネートを得る溶融法でジアリールカーボネートの原
料として使用されるホスゲン、中の不純物は多く研究さ
れ、ホスゲン中に含有される塩素量として数百ppmの
オーダーを数十ppm迄低減する技術も紹介され、これ
がポリカーボネートにとって良い事も指摘されている。
【0029】例えば、米国特許第3,230,253号
や同第3,331,873号の明細書には、ホスゲンの
製造後、フェノール類や活性炭を経由させ不純物として
含有される塩素を吸着除去しているが、含有される塩素
量として数百ppmのオーダーを数十ppm迄低減する
技術として紹介されているだけで、具体的に同ホスゲン
をポリカーボネートの製造に利用した訳ではない。
【0030】一方、特開昭62−297320号や特開
昭62−297321号の公報には、ホスゲン中の不純
物としてホスゲンより高沸点の四塩化炭素が挙げられ、
成形時に加熱した場合に塩酸を発生させる為、ホスゲン
中の四塩化炭素含有量を一定量以下とすることが記載さ
れている。さらにホスゲン製造反応は、一般に活性炭を
触媒にCOとCl2から実施する。しかもこの反応は、
最終段階で平衡状態に到達する為、ホスゲン中の含有C
2量を低減しようとすると、CO/Cl2比をCO過剰
の方向に振る事も可能である。しかしCOを大過剰とす
ると、COガスの損失になると同時にCOガスに同伴さ
れてオフガスとして排出されるホスゲン量が多く、原単
位を極端に悪化させる結果となる。従って多くのホスゲ
ンプラントでは、ホスゲン損失が抑えられるギリギリま
でCO過剰量を抑えて運転するのが通常であり、結果と
して極微量のCl2に関しては、測定手段及び測定精度
の事もあり、無視されてきたのが現実である。
【0031】本発明のPC樹脂を製造するためには、
「ホスゲンを原料とする」場合、ホスゲンとして塩素含
有量が1500ppb以下、好ましくは1000ppb
以下、さらに好ましくは500ppb以下、最も好まし
くは100ppb以下のものを使用するのが好ましい。
しかして、上記のように原料ホスゲン中に含有される塩
素を十分に除去すれば、最終的に得られるPC樹脂の成
形時の溶融熱安定性が向上し、結果的に、優れた特性を
有する光学情報記録媒体用の基板に好適なPC樹脂とな
る。例えば、液体ホスゲンを活性炭処理して含有塩素量
を十分に低減させたホスゲンを使用してPC樹脂を製造
した場合、ホスゲン量を低減させないホスゲンを使用し
たPC樹脂に比べ、前記一般式(1)で表される化合物
の含有量に差がなくても、揮発試験時の低分子化合物の
揮発量或いは射出成形時にスタンパーに付着する量は極
めて少なくなる。
【0032】本発明者らの知見によれば、例えば従来の
二相界面縮合法や溶融法でのPC樹脂の製造において
は、PC樹脂中に存在しうる塩素の由来としてはホスゲ
ン中の塩素以外にも塩化メチレン等の反応溶媒に由来す
るものや洗浄に使用する塩酸に由来するもの等多種のも
のが考えられるが、ホスゲン中の塩素量が圧倒的に、P
C樹脂からの低分子化合物の揮発量或いはスタンパーに
付着する低分子化合物の量を左右するのであり、これは
実に驚くべき知見である。
【0033】「ホスゲンを原料とする」場合、ホスゲン
は液状またはガス状で使用されるが、温度管理の面から
は液状であるのが好ましく、特に後述する塩素を吸着除
去する場合に有利である。ホスゲン中の塩素の濃度を上
記範囲にするための方法には特に制限はなく、はじめか
ら塩素の残存しないホスゲンの製造方法を採用する方法
や、通常の方法にて塩素を多量に含有するホスゲンを製
造し、それを精製して塩素を除去する方法が例示でき
る。工業的には後者の方法が好ましい。ホスゲン中の塩
素の除去方法は、活性炭等の吸着剤による吸着除去や沸
点差を利用した蒸留による分離除去等があり、いずれの
方法で除去してもかまわない。但し蒸留除去の場合、除
去オーダーが極めて低い数値であって相当の蒸留段数を
要すため、この点から吸着除去の方が有利である。
【0034】ホスゲン中の塩素を吸着除去する場合に使
用する吸着剤としては、活性炭の外、フェノール類等各
種のものを使用できる。活性炭を使用する場合、活性炭
の種類としては、酸性ガス用、塩基性ガス用、一般ガス
用等各種のものが使用できるが、塩素の吸着能力の点か
ら好適な活性炭は、酸性ガス用活性炭である。好ましい
活性炭の特性は以下のようである。
【0035】 粒度 :2〜60メッシュ、より好ましくは30〜6
0メッシュ 真密度 :1.9〜2.2g/cc、より好ましくは
2.0〜2.1g/cc 空隙率 :33〜75%、より好ましくは45〜75% 比表面積:700〜1500m2 /g、より好ましくは
900〜1300m2 /g 細孔容積:0.5〜1.4cc/g、より好ましくは
0.7〜1.4cc/g 平均孔径:1〜40Å、さらに好ましくは15〜40Å 液状のホスゲンを活性炭にて処理する場合、活性炭への
通液条件としては、通常、空間速度(SV)=2〜10
程度、好ましくは2〜5程度、更に好ましくは、2〜4
程度で処理する。SV値が大きすぎると活性炭塔出口で
の吸着塩素の微量リークが認められる様になり、好まし
くない。また、通液温度は通常0〜5℃程度で120g
−塩素/kg−活性炭程度の吸着容量を保持できる。
【0036】本発明のPC樹脂を製造するには、PC樹
脂の分子量調節剤(連鎖停止剤)としてモノフェノール
類を使用することが必須である。モノフェノール類は、
フェノール性水酸基の数以外、前記の芳香族ジオール類
と同様の構造のものを採用することができるが、その種
類によって、PC樹脂中の低分子化合物の生成量が若干
異なる場合がある。
【0037】適当なモノフェノール類には、種々のフェ
ノール類、例えば、通常のフェノールのほか、p−t−
ブチルフェノール及びp−クレゾールのようなC1 〜C
10のアルキルフェノール、並びにp−クロロフェノール
及び2,4,6−トリブロモフェノールのようなハロゲ
ン化フェノールが含まれる。なかでも、フェノール、イ
ソプロピルフェノール、イソオクチルフェノール及びp
−t−ブチルフェノール等アルキルフェノール類が、好
適である。モノフェノール類の使用量は、目的とする縮
合体の分子量によっても異なるが、通常、芳香族ジオー
ル類に対して、0.5〜10重量%の量で使用される。
【0038】モノフェノール類の使用時期(添加時期)
によっても、光学情報記録媒体としての特性は変化しう
るが、例えばカーボネート形成性化合物の共存下でモノ
フェノール類を添加すると、モノフェノール類同志の縮
合物(炭酸ジフェニル類)が多く生成し好ましくないこ
とがある。またモノフェノール類の添加を極端に遅らせ
た場合、分子量制御が困難となりあまり現実的ではな
い。結局、停止剤の添加は、カーボネート形成性化合物
の消費が終了した直後から、分子量伸長が始まる前での
間が好ましいと言える。
【0039】本発明においては、任意の分岐剤もPC樹
脂の原料とすることができる。使用される分岐剤は、3
個またはそれ以上の官能基を有する種々の化合物から選
ぶことができる。適当な分岐剤としては、3個またはそ
れ以上のフェノール性ヒドロキシル基を有する化合物が
挙げられ、例えば、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルイソプロピル)フェノール、2,6−ビス(2−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノー
ル、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−
ジヒドロキシフェニル)プロパン及び1,4−ビス
(4,4′−ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベンゼ
ンが挙げられる。また、3個の官能基を有する化合物で
ある、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、
塩化シアヌルも使用しうる。中でも、3個またはそれ以
上のフェノール性ヒドロキシ基を持つものが好適であ
る。分岐剤の使用量は、目的とする分岐度によっても異
なるが、通常、芳香族ジオール類に対し、0.05〜2
モル%の量で使用される。
【0040】本発明のPC樹脂は、通常、1)ホスゲン
と芳香族ジオール類とを界面重縮合条件下もしくは溶液
重合条件下で反応させる方法、または、2)ホスゲンと
フェノールを反応させる等の方法によりジフェニルカー
ボネートを製造し、これと芳香族ジオール類とを溶融縮
合条件下で反応させる方法、で製造することができる。
【0041】上記2)の典型的な反応としては、精製さ
れたジフェニルカーボネートと芳香族ジオール類とを溶
融条件下(〜300℃)、高真空条件(≦50mmH
g)でフェノールを蒸留しながらエステル交換により分
子量伸張させてゆく。この時、重縮合触媒として種々の
タイプのものが使用される。また蒸留されたフェノール
は、通常回収して再利用する。
【0042】他方、上記1)の方法は、芳香族ジオール
類の金属塩水溶液とホスゲンとを有機溶媒の存在下で反
応させてカーボネートオリゴマーを得る方法が代表的で
あり、かつ、工業的に最もポピュラーな方法である。そ
こで、以下上記1)方法について詳細に説明する。上記
方法において、芳香族ジオール類は水及び水溶性の金属
水酸化物と共に水相を形成する。金属水酸化物として
は、通常水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のアルカ
リ金属水酸化物が用いられる。水相中で芳香族ジオール
類は、上記水酸化物と反応して水溶性の金属塩を生じ
る。この場合、水相中の芳香族ジオール類とアルカリ金
属水酸化物のモル比は、1:1.8〜1:3.5が好ま
しく、更に1:2.0〜1:3.2が好ましい。水相に
は、ハイドロサルファイト等の還元剤を少量添加しても
よい。
【0043】使用する有機溶媒としては、反応温度及び
反応圧力において、ホスゲン及びカーボネートオリゴマ
ー、ポリカーボネート等の反応生成物は溶解するが、水
を溶解しない(水と溶液をつくらないという意味で)任
意の不活性有機溶媒を含む。代表的な不活性有機溶媒に
は、ヘキサン及びn−ヘプタンのような脂肪族炭化水
素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロ
ロエタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、ジ
クロロプロパン及び1,2−ジクロロエチレンのような
塩素化脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン及びキシレ
ンのような芳香族炭化水素、クロロベンゼン、o−ジク
ロロベンゼン及びクロロトルエンのような塩素化芳香族
炭化水素、その他ニトロベンゼン及びアセトフェノンの
ような置換芳香族炭化水素が含まれる。中でも、塩素化
された炭化水素、例えば塩化メチレンまたはクロロベン
ゼンが好適に使用される。これらの不活性有機溶媒は、
単独であるいは他の溶媒との混合物として使用すること
ができる。
【0044】ホスゲンの好ましい使用量は、反応条件、
特に反応温度及び水相中の芳香族ジオール金属塩の濃度
によっても影響は受けるが、芳香族ジオール類1モルに
対するホスゲンのモル比で、通常1.0〜2.0、好ま
しくは1.0〜1.5、さらに好ましくは1.0〜1.
2、最も好ましくは1.05〜1.15である。この比
が大きすぎると、ホスゲンの損失が多く好ましくない。
一方、小さすぎると、CO基が不足し、適切な分子量伸
長が行われなくなり好ましくない。
【0045】縮合触媒の供給は、ホスゲンとの接触に先
立って行うこともできるし、また好ましい。もちろん、
望むならば、縮合触媒の供給を、ホスゲンとの接触時に
行ってもよい。縮合触媒としては、二相界面縮合法に使
用されている多くの縮重合触媒の中から、任意に選択す
ることができる。中でも、トリアルキルアミン、N−エ
チルピロリドン、N−エチルピペリジン、N−エチルモ
ルホリン、N−イソプロピルピペリジン及びN−イソプ
ロピルモルホリンが適しており、特にトリエチルアミン
及びN−エチルピペリジンが特に適している。
【0046】得られるポリカーボネート樹脂中の低分子
化合物の揮発原因物質を出来るだけ低減させるという意
味で、ポリカーボネート樹脂自体の純度を可能な限り向
上させる事が、生成した低分子化合物の揮発を抑制する
重要な因子である事は説明したが、この意味での純度を
向上させる為の手段として、例えば1)先に示した様に
原料中の不純物を極力排除する事、及び2)ホスゲン化
反応を極力副生物を避けて実行する事等が挙げられる。
【0047】後者の方法では、例えば有機相と水相を乳
化し、あらかじめ界面積を増加させた乳濁液を、ホスゲ
ンと接触させ、ホスゲンの溶媒への溶解を極力回避し、
その間でホスゲンを消費する方向でオリゴマーを得る。
このオリゴマーに停止剤を反応させた場合、得られる低
分子化合物の含有量に変化は無いものの、同化合物の熱
安定性が異なり、結果として高温成形した際に揮発し難
いという現象として発現されることが判った。
【0048】有機相と水相との接触条件が、何故影響を
与えるかについてはおよそ以下のように考えられる。両
末端が停止剤で停止された化合物は、停止剤をフェノー
ルの状態で使用し、使用段階でホスゲンが残存していな
い環境下であると、その前駆体としては、ビスクロロフ
ォーメート体に限定され、このビスクロロフォーメート
体を製造する手法の相違が、高温成形した時の揮発現象
を支配し、上記の様な乳化条件下で製造したビスクロロ
フォーメート体は熱的に安定でポリカーボネート融体中
にも安定に存在し得る一方、乳化をしない条件下で製造
したビスクロロフォーメート体は、反応溶媒中に溶解し
たホスゲンによる交換反応を受け(ホスゲノリシス反
応)、基本的に同じ物質ではあるが、熱的に不安定で劣
化し易いものに変化し、この様なビスクロロフォーメー
ト体から両末端停止された化合物は、ポリカーボネート
融体中にも安定に存在し得ず、高温成形した際に容易に
揮発してくると推定される。
【0049】さらにCl2等不純物を除去したホスゲン
を使用して製造したポリカーボネートオリゴマーと極微
量の不純物を含有したままのホスゲンを使用して製造し
たポリカーボネートオリゴマーは、やはり熱的な安定性
が異なり、前者のオリゴマーの方が後者のオリゴマーよ
り揮発し難い現象として現われる。すなわち、二相界面
縮合法において、使用される原料の純度を向上させるべ
く使用ホスゲン中の低沸点不純物であるフリー塩素を吸
着除去、精製した後、別の原料である塩化メチレン(有
機相)と芳香族ジオール類のアルカリ金属塩(水相)を
乳化し、あらかじめ界面積を増加させた乳濁液を、ホス
ゲンと接触させることによって、界面で生成するオリゴ
マーは、水相から芳香族ジオール類のアルカリ金属塩の
供給が潤沢であるので、ホスゲンの反応消費が加速さ
れ、ホスゲンの溶媒中に溶解する機会が激減し、結果的
にモノクロロホーメート体の生成が優勢となり、ビスク
ロロフォーメート体がホスゲンにより交換反応すること
は殆ど無くなり、結果熱的に安定なオリゴマーを得る事
ができるようになり、更に使用されるホスゲンもCl2
等不純物を殆ど含有しないものを使用する為、ポリマ
ー、オリゴマーが部分的に塩素化されて熱的に不安定の
なる事もなく、停止剤が両末端に付加した低分子化合物
も熱的に安定となることを知得した。
【0050】上記のように、本発明においては二相界面
縮合法を採用した場合、ホスゲンとの接触に先立って有
機相と水相とを接触させ、乳濁液を形成させるのが特に
好ましい。乳濁液を形成させるためには、通常の撹拌翼
を有する撹拌機の外、ホモジナイザ、ホモミキサ、コロ
イドミル、フロージェットミキサ、超音波乳化機等の動
的ミキサや、静的ミキサ等の混合機を使用するのが好ま
しい。乳濁液は通常、0.01から10μmの液滴径を
有し、乳化安定性を有する。
【0051】乳化の状態は通常ウェーバー数或いはP/
qで表現できる。ウェーバー数としては、好ましくは1
0000以上、さらに好ましくは20000以上、最も
好ましくは35000以上である。また、上限としては
1000000以下程度で十分である。また、P/qと
しては、好ましくは200kg・m/リットル以上、さ
らに好ましくは500kg・m/リットル以上、最も好
ましくは1000kg・m/リットル以上である。
【0052】乳濁液とホスゲンとの接触は、前記乳化条
件よりも弱い混合条件下で行うのがホスゲンの有機相へ
の溶解を抑制する意味で好ましく、ウェーバー数として
10000未満、好ましくは5000未満、さらに好ま
しくは2000未満である。また、P/qとしては、2
00kg・m/リットル未満、好ましくは100kg・
m/リットル未満、さらに好ましくは50kg・m/リ
ットル未満である。ホスゲンとの接触は、管型反応器や
槽型反応器にホスゲンを導入することによって達成する
ことができる。また、接触時の温度は、通常80℃以
下、好ましくは70℃以下、さらに好ましくは10〜6
5℃である。
【0053】ホスゲンとの接触によってオリゴマー化が
進行する。オリゴマーを得る段階での有機相中のオリゴ
マーの濃度は、得られるオリゴマーが可溶な範囲であれ
ばよく、具体的には、10〜40重量%程度である。ま
た、有機相の割合は、芳香族ジオール類のアルカリ金属
水酸化物水溶液、即ち水相に対して0.2〜1.0の容
積比であることが好ましい。このような縮合条件下で得
られるオリゴマーの平均分子量(Mv)は、通常500
〜10,000程度、好ましくは1600〜4500で
あるが、この分子量に制限されない。
【0054】このようにして得られたオリゴマーは、常
法に従い、重縮合条件下で、高分子のポリカーボネート
とする。好ましい実施態様においては、このオリゴマー
の溶存する有機相を水相から分離し、必要に応じ、前述
の不活性有機溶媒を追加し、該オリゴマーの濃度を調整
する。すなわち、重縮合によって得られる有機相中のポ
リカーボネートの濃度が5〜30重量%となるように、
溶媒の量が調整される。しかる後、新たに水及びアルカ
リ金属水酸化物を含む水相を加え、さらに重縮合条件を
整えるために、好ましくは前述の縮合触媒を添加して、
二相界面縮合法に従い、所期の重縮合を完結させる。重
縮合時の有機相と水相の割合は、容積比で、有機相:水
相=1:0.2〜1:1程度が好ましい。
【0055】重縮合完結後は、残存するクロロフォーメ
ート基が0.1μeq/g以下になるまで、水酸化ナト
リウムのようなアルカリで洗浄処理する。その後は、電
解質が無くなるまで、有機相を洗浄し、最終的には有機
相から適宜不活性有機溶媒を除去、ポリカーボネートを
分離する。このようにして得られるポリカーボネートの
平均分子量(Mv)は、通常10,000〜100,0
00程度である。
【0056】上記の反応において、縮合触媒や分岐剤の
添加時期に特に制限はないが、ホスゲンの消費が終了し
た直後から、分子量伸長が始まる前までの間が好まし
い。なお、本願において、平均分子量(Mv)とは、オ
リゴマーまたはポリカーボネートの濃度(C)0.6g
/dl塩化メチレン溶液を用いて、温度20℃で測定し
た比粘度(ηsp)から、下記の両式を用いて算出した
値である。
【0057】 ηsp/C=[η](1+0.28ηsp) [η] =1.23×10-5Mv0.83 以上の方法で得られるPC樹脂には、これを反応器から
分離する途中、またはこれを加工する前またはその間に
おいて、種々の添加剤、例えば安定剤、型抜き剤、燃焼
遅延剤、帯電防止剤、充填剤、繊維、衝撃強度向上剤等
の有効量を加えることができる。
【0058】本発明のPC樹脂を製造するための方法は
特に制限はなく、通常のPC樹脂の製造法に上記好まし
い方法を組み合わせる等の手段により、当業者にとって
容易に実施できる。例えば、原料としてホスゲンを用い
る場合にはホスゲン中の塩素を測定値以下にする手段を
用いたり、二相界面縮合法を用いる場合に水相と有機相
とを乳化した後ホスゲンと接触させる手段を用いたり、
さらにはモノフェノール類の添加位置をホスゲンの消費
が終了した直後から分子量伸長が始まる前までの間とす
る等の手段を単独或いは組み合わせることが好ましい。
上記の方法等本発明のPC樹脂を得るための方法のうち
いくつかの方法自体は、PC樹脂の製造法として公知で
あるが、これらの文献に具体的に記載されている方法自
体では本発明のPC樹脂を得ることはできない。
【0059】本発明のPC樹脂は、射出成形、押出成形
などによって種々の成形品、例えばフィルム、糸、板等
に加工することもできるし、種々の技術的分野、例えば
電気部品または建築産業において、また照明器具用材料
及び光学的機器材料、特に灯火のハウジング、光学レン
ズ、光学ディスク及びオーディオディスク等に使用され
る。特に高温成形を余儀なくされる光学分野に好ましく
使用される。
【0060】光学情報記録媒体は一般に、ポリカーボネ
ート樹脂層からなるディスク基板の部分と蒸着、スパッ
タリング等により形成されるFe、Co等の遷移金属
類、Tb、Gd、Nd、Dy等の希土類を組み合わせて
成る情報記録層、及び同記録層を保護するための保護層
としてシリコン系セラミック等が中間層として使用さ
れ、最後に表面にオーバーコート層として紫外線硬化樹
脂等を用いた層構成が一般的である。この様にして形成
した光学情報記録媒体は、主に追記及び書き換え型とし
て用いる。
【0061】
【実施例】以下、実施例に従って、本発明をより具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これ
らによって限定されるものではない。 実施例1〜5 ビスフェノールA(以下「BPA」とも記す)16.3
1kg/時、水酸化ナトリウム5.93kg/時、及び
水101.1kg/時を、ハイドロサルファイト0.0
18kg/時の存在下に、35℃で溶解した後、25℃
まで冷却した水相、並びに5℃に冷却した塩化メチレン
68.0kg/時の有機相を、各々内径6mm、外径8
mmのステンレス製配管に供給し、同配管内で混合し、
さらにホモミキサー(特殊機化株式会社製、製品名T.
KホモミックラインフローLF−500型)を用いて、
乳化し、乳濁液を調製した。
【0062】このようにして得られた、ビスフェノール
Aのナトリウム塩(以下「BPA−Na」とも記す)水
溶液(水相)と塩化メチレン(有機相)の乳濁液を、ホ
モミキサーから分岐する内径6mm、外径8mmの配管
で取出し、これに接続する内径6mm、長さ34mのテ
フロン製パイプアクターにおいて、ここに別途導入され
る0℃に冷却したパイプより供給された液化ホスゲン
7.5kg/時と接触させた。この液化ホスゲンは、直
径:55mm、高さ:500mmの円筒型容器に、粒度
30〜60メッシュ程度、真密度:2.1g/cc、空
隙率:40%、比表面積:1200m2 /g、細孔容
積:0.86cc/gの活性炭(ヤシコールS、大平化
学製)を充填し、−5℃、7.2kg/hr、SV=3
で通液処理し、表−1に示す通りの塩素含有量の液化ホ
スゲンを、活性炭塔出口で、表−1に示す様な塩素含有
量まで低下させたものである。
【0063】上記乳濁液はホスゲンとパイプリアクター
内を1.7m/秒の線速にて20秒間流通する間に、ホ
スゲン化、オリゴマー化反応を行った。この時、反応温
度は、それぞれ60℃になるように調整しいずれも次の
オリゴマー化槽に入る前に35℃まで外部冷却を行っ
た。このようにしてパイプリアクターより得られるオリ
ゴマー化された乳濁液を、さらに内容積50リットルの
撹拌機付き反応槽に導き、窒素ガス雰囲気下30℃で撹
拌し、オリゴマー化することで、水相中に存在する未反
応のBPA−Naを完全に消費させた後、水相と有機相
を静置分離し、オリゴマーの塩化メチレン溶液を得た。
オリゴマー化に際し、触媒トリエチルアミン0.005
kg/時、及び分子量調節剤のp−t−ブチルフェノー
ル0.65kg/時を、各々、オリゴマー化槽に導入し
た。
【0064】上記オリゴマーの塩化メチレン溶液のうち
23kgを、内容積70リットルのファウドラー翼付き
反応槽に仕込み、これに希釈用塩化メチレン10kgを
追加し、さらに25重量%水酸化ナトリウム水溶液2.
2kg、水6kg、及びトリエチルアミン2.2gを加
え、窒素ガス雰囲気下30℃で撹拌し、60分間重縮合
反応を行って、ポリカーボネートを得た。
【0065】この反応液に、塩化メチレン30kg及び
水7kgを加え、20分間撹拌した後、撹拌を停止し、
水相と有機相を分離した。分離した有機相に、0.1N
塩酸20kgを加え15分間撹拌し、トリエチルアミン
及び小量残存するアルカリ成分を抽出した後、撹拌を停
止し、水相と有機相を分離した。さらに、分離した有機
相に、純水20kgを加え、15分間撹拌した後、撹拌
を停止し、水相と有機相を分離した。この操作を抽出排
水中の塩素イオンが検出されなくなるまで(3回)繰り
返した。
【0066】得られた精製ポリカーボネート溶液をニー
ダーで粉化し、乾燥後粒状粉末(フレーク)を得た。こ
のフレークを、30mm二軸押出機(池貝鉄鋼製)、樹
脂温290℃にてN2雰囲気下混練後、ペレット化した
(15kg/hr)。この時、操作上不純物の混入が懸
念される点(人の手や汗及び冷却に使用するH20)に
関し、十分の注意を払いながら処理した。
【0067】各実施例で得られたポリカーボネート樹脂
について、平均分子量(Mv)及び分子量分布(Mw/
Mn)、色調、低分子化合物含有量、及び射出成形時の
揮発低分子化合物量、並びに射出成形性及び成形品物性
等を、以下の方法によりそれぞれ測定、評価し、結果を
表1に示した。
【0068】(1)分子量分布(Mw/Mn) GPC装置(東ソー株式会社製、製品名HLC−802
0)を使用し、テトラヒドロフランを溶離液とし、4種
の高速GPC用充填材(東ソー株式会社製、製品名TS
K 5000HLX、4000HLX、3000HL
X、及び2000HLX)を充填した4本のカラムで分
離し、屈折率差により検出して得られたチャートより、
Mw及びMnをポリスチレン換算で求め、Mw/Mnを
算出した。
【0069】(2)色調(YI) フレークを、射出成形機(日精樹脂工業株式会社製、製
品名FS80S−12ASE)を用い、280℃で可塑
化後、シリンダー内で15秒滞留させ、厚さ3.2m
m、60mm角の見本板を成形した。また、可塑化後、
シリンダー内での滞留時間を5分とした見本板も成形し
た。
【0070】これらの見本板について、色差計(スガ試
験機株式会社製、製品名SM−4−CH)を用いて、色
調(YI値)を測定した。測定値のうち、15秒滞留の
YI値が小さいのは、定常成形時の色調が良好であるこ
とを示し、15秒滞留と5分滞留のYI値の差(ΔY
I)が小さいのは、高温における熱安定性が良好である
ことを示す。
【0071】(3)分解・揮発物測定 得られたポリカーボネートペレット20gを、真空下
(1mmHg)にガラス封管し、ペレットの部分のみ3
50℃で20分間、または400℃で30分間、加熱
し、空冷されたガラス気相部(150℃〜50℃)に付
着してきたもののみを全量、テトラヒドロフラン(TH
F)に溶解した。
【0072】同溶液を液体クロマトグラフィにより測定
した(条件:THF/水(1/1)溶媒→THF100
%へ変化、検出器:UV270nm、測定機種:シマズ
LC−9A)。液体クロマトグラフにより展開された化
合物を、それぞれLC−MS法により同定した。
【0073】一方、同定された化合物の内、分解生成し
てくる化合物のうちPBP、下記式(3)で表される化
合物(C−PTBP)、及び下記式(4)で表わされる
化合物(PB)の量を比較した。
【0074】
【化4】
【0075】
【化5】 (式中、t−Bu:第3級ブチル基、 −Ph−:フェ
ニレン基、O−BPA−O:ビスフェノールA残基
【0076】(4)ディスク成形時のスタンパー付着低
分子化合物量 住友重機械製 DISK3成形機を使用し、シリンダー
温度:350℃、金型温度:103℃/98℃、充填時
間:0.34秒、冷却時間:4.5秒、圧縮力:22.
5−13.8−10トン、ショット数:5000(10
g−PC樹脂/ショット)の条件下で、3.5インチ基
板を成形した。スタンパーは230MB(ISO/IE
C 13963規格)を使用した。
【0077】この条件にて成形した後、スタンパーに付
着した低分子化合物をTHFにて全量溶解、抽出し、上
記同様液体クロマトグラムにて測定、付着低分子化合物
量の比較を行った。付着低分子化合物は、測定チャート
上PBPが主成分と判ったので、PBPに関し絶対検量
線法により、抽出液中PBP濃度を求め、昇華PBP重
量に換算後、成形に使用した樹脂量当たりに計算し直し
た。
【0078】さらに、シリンダー温度を380℃にする
以外、上記と同様条件にて成形し、同様にスタンパーに
付着した低分子化合物量を求めた。 (5)射出成形性、及び基板特性 ピットずれは1000ショット毎に各3面、内外周のS
FP部、及び外周7,8,9バンドを光学顕微鏡で観察
した。
【0079】離型ムラは1000ショット毎に各25
面、反射及び透過光で目視観察した。また、オーク製作
所製自動複屈折測定装置ADR−130Nを使用し、面
内複屈折及び垂直複屈折を測定し、その最大値と最小値
を示した。基板の機械特性は、光ディスクの規格(IS
O/IEC 13963)に従って評価し、十分余裕を
もってクリアするものを○、ぎりぎりであるがクリアす
るものを△で表した。
【0080】比較例1 実施例5において、ホスゲンを活性炭塔を通液処理しな
い以外は実施例5と同様の操作を行った。 比較例2 実施例5において、ビスフェノールA、水酸化ナトリウ
ム、及び水の水相と、塩化メチレンの有機相とをホモミ
キサーを使用する代わりに、内径2mmのオリフィスを
通過させることによって混合した後、ホスゲンと接触反
応させた以外は、実施例5と同様の操作を行った。
【0081】比較例3 比較例2の手法で分子量調節剤のp−t−ブチルフェノ
ールをホスゲン添加と同時に添加した以外、比較例2と
同様の操作を行った。 比較例4 比較例2の手法で分子量調節剤のp−t−ブチルフェノ
ールを縮合工程後期、即ちオリゴマーの塩化メチレン溶
液のうち、23kgを、内容積70リットルのファウド
ラー翼付き反応槽に仕込み、これに希釈用塩化メチレン
10kgを追加し、さらに25重量%水酸化ナトリウム
水溶液2.2kg、水6kg、及びトリエチルアミン
2.2gを加え、窒素ガス雰囲気下30℃で撹拌し、1
5分間重縮合反応を行って、分子量調節剤のp−t−ブ
チルフェノールを添加し、更に15分間撹拌を継続、ポ
リカーボネートを得た以外、比較例2と同様の操作を行
った。
【0082】比較例5 比較例2の手法で得られたポリカーボネート粉体5kg
を内容積70リットルのファウドラー翼付き反応槽に仕
込み、20Lのアセトンを用い、窒素ガス雰囲気下30
℃で撹拌、1時間洗浄した。この粉体とアセトンを48
メッシュの金網で分離後、乾燥し、以外比較例2と同様
操作を行った。
【0083】比較例6 実施例5において、高塩素含量のホスゲンを使用し、S
V=20で活性炭塔を通液処理した以外実施例5と同様
の操作を行った。これらの比較例についても、実施例1
〜5と同様に諸特性を評価し、その結果を表−2に示し
た。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】
【0087】
【表4】
【0088】
【発明の効果】本発明によって得られるPC樹脂は、P
C樹脂固有の優れた物性を有するだけでなく、高温成形
における熱安定性が著しく向上して、低分子揮発物が少
なく、着色の少ない成形品を得ることができるので、従
来品に比べ、その用途範囲を大きく拡大できる利点を有
する。特に、これを光学情報記録媒体の基板として用い
ると、特性に優れた光学情報記録媒体を得ることができ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジオール類とカーボネート形成性
    化合物とをモノフェノール類を分子量調節剤として重合
    させて得られるポリカーボネート樹脂であって、該ポリ
    カーボネート樹脂中の下記一般式(1)で表される低分
    子化合物の含有量が、0.2〜2重量%であり、該ポリ
    カーボネート樹脂を350℃、1mmHgの真空下で2
    0分間加熱した時、揮発してくる上記低分子化合物の割
    合がポリカーボネート樹脂中に含有されている該低分子
    化合物の0.2重量%以下であることを特徴とするポリ
    カーボネート樹脂。 【化1】 (但し、R1 は芳香族ジオール類残基、R2 はモノフェ
    ノール類残基を表す。)
  2. 【請求項2】 芳香族ジオール類とカーボネート形成性
    化合物とをモノフェノール類を分子量調節剤として重合
    させて得られるポリカーボネート樹脂であって、該ポリ
    カーボネート樹脂中の前記一般式(1)で表される低分
    子化合物の含有量が、0.2〜2重量%であり、該ポリ
    カーボネート樹脂を400℃、1mmHgの真空下で3
    0分間加熱した時、揮発してくる上記低分子化合物の割
    合がポリカーボネート樹脂中に含有されている該低分子
    化合物の2重量%以下であることを特徴とするポリカー
    ボネート樹脂。
  3. 【請求項3】 芳香族ジオール類とカーボネート形成性
    化合物とをモノフェノール類を分子量調節剤として重合
    させて得られるポリカーボネート樹脂であって、該ポリ
    カーボネート樹脂中の前記一般式(1)で表される低分
    子化合物の含有量が、0.2〜2重量%であり、かつ、
    10g/ショットのディスクをシリンダー温度350℃
    にて5000ショット射出成形した後のスタンパーに付
    着した上記低分子化合物の量が、成形に使用された全樹
    脂量の1ppb以下であることを特徴とするポリカーボ
    ネート樹脂。
  4. 【請求項4】 芳香族ジオール類とカーボネート形成性
    化合物とをモノフェノール類を分子量調節剤として重合
    させて得られるポリカーボネート樹脂であって、該ポリ
    カーボネート樹脂中の前記一般式(1)で表される低分
    子化合物の含有量が、0.2〜2重量%であり、かつ、
    10g/ショットのディスクをシリンダー温度380℃
    にて5000ショット射出成形した後のスタンパーに付
    着した上記低分子化合物の量が、成形に使用された全樹
    脂量の4ppb以下であることを特徴とするポリカーボ
    ネート樹脂。
  5. 【請求項5】 カーボネート形成性化合物が、塩素含有
    量が1500ppb以下のホスゲン、又は該ホスゲンを
    原料としたカーボネート化合物である請求項1〜4のい
    ずれか1つに記載のポリカーボネート樹脂。
  6. 【請求項6】 ホスゲンの塩素含有量が1000ppb
    以下である、請求項5に記載のポリカーボネート樹脂。
  7. 【請求項7】 有機溶媒を含む有機相と、水及び芳香族
    ジオール類の金属塩を含む水相とを、乳化条件下で接触
    させて乳濁液を生成させた後、この乳濁液をホスゲン
    と、縮合反応条件下、上記乳化条件よりも弱い混合条件
    下で接触させてオリゴマーを得る工程を経て得られたも
    のである、請求項1〜6のいずれか1つに記載のポリカ
    ーボネート樹脂。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載のポ
    リカーボネート樹脂からなる光学情報記録媒体用基板。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1つに記載のポ
    リカーボネート樹脂からなる基板上に光学記録層が設け
    られてなる光学情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014080496A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Teijin Ltd ポリカーボネート−ポリジオルガノシロキサン共重合体およびその製造方法

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