JPH11100477A - マイケル反応を利用する硬化性樹脂組成物 - Google Patents
マイケル反応を利用する硬化性樹脂組成物Info
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- JPH11100477A JPH11100477A JP27974797A JP27974797A JPH11100477A JP H11100477 A JPH11100477 A JP H11100477A JP 27974797 A JP27974797 A JP 27974797A JP 27974797 A JP27974797 A JP 27974797A JP H11100477 A JPH11100477 A JP H11100477A
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- Japan
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- monomer
- meth
- acrylate
- acrylic copolymer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マイケル反応によって硬化するハイソリッド
塗料用の硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 非極性溶媒に溶解しているアクリル共重
合体を安定剤とし、この溶媒に不溶であるが安定剤溶液
に安定に分散しているアクリル共重合体の微粒子の非水
分散液を利用する。安定剤のアクリル共重合体は25〜
40重量%の活性メチレン基含有アクリルモノマーと、
35〜60重量%のアルキル基が炭素数6以上のアルキ
ル(メタ)アクリレートを含んでいる。組成物はこのN
ADと、硬化剤として多官能α,β−不飽和カルボニル
化合物と、マイケル反応を促進する触媒とよりなる。
塗料用の硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 非極性溶媒に溶解しているアクリル共重
合体を安定剤とし、この溶媒に不溶であるが安定剤溶液
に安定に分散しているアクリル共重合体の微粒子の非水
分散液を利用する。安定剤のアクリル共重合体は25〜
40重量%の活性メチレン基含有アクリルモノマーと、
35〜60重量%のアルキル基が炭素数6以上のアルキ
ル(メタ)アクリレートを含んでいる。組成物はこのN
ADと、硬化剤として多官能α,β−不飽和カルボニル
化合物と、マイケル反応を促進する触媒とよりなる。
Description
【0001】本発明の背景 本発明はマイケル付加反応(以下「マイケル反応」とい
う)を利用した硬化性樹脂組成物および塗料に関する。
う)を利用した硬化性樹脂組成物および塗料に関する。
【0002】活性メチレン基(ドナー)がα,β−不飽
和カルボニルのような分極した二重結合(アクセプタ
ー)へ付加するマイケル反応は有機化学の分野において
有名である。
和カルボニルのような分極した二重結合(アクセプタ
ー)へ付加するマイケル反応は有機化学の分野において
有名である。
【0003】マイケル反応は付加反応であるから反応副
生物を生成しないし、新たな結合(架橋結合)が化学的
に安定な炭素−炭素間結合であるため、塗料用樹脂の架
橋硬化メカニズムとして利用する試みは古くからなされ
ている。例えば米国特許第4,408,018号参照。
生物を生成しないし、新たな結合(架橋結合)が化学的
に安定な炭素−炭素間結合であるため、塗料用樹脂の架
橋硬化メカニズムとして利用する試みは古くからなされ
ている。例えば米国特許第4,408,018号参照。
【0004】マイケル反応を硬化メカニズムに利用した
塗料のタイプの一つに、2−アセトアセトキシエチル
(メタ)アクリレートなどの活性メチレン基含有アクリ
ルモノマーの共重合体と、複数のα,β−不飽和カルボ
ニル基を含む化合物または樹脂と、触媒とを組合せた溶
剤型塗料がある。
塗料のタイプの一つに、2−アセトアセトキシエチル
(メタ)アクリレートなどの活性メチレン基含有アクリ
ルモノマーの共重合体と、複数のα,β−不飽和カルボ
ニル基を含む化合物または樹脂と、触媒とを組合せた溶
剤型塗料がある。
【0005】近年大気中へのVOCの揮散を減らす目的
で溶剤型塗料のハイソリッド化が要求されている。その
ための手法の一つとして非水分散液(NAD)を使用す
る方法がある。NADは非極性溶媒(疎水性溶媒)に溶
解している安定剤樹脂の溶液と、この溶媒に不溶である
が安定剤樹脂の溶液中に安定に分散している分散樹脂の
微粒子よりなる。分散樹脂微粒子の存在により、NAD
は構造粘性を示し、ずれ応力が増大すると見掛けの粘性
率が減少する。このためスプレー塗装が可能な一方被塗
物からのたれを生じない最高固形分含量を高くすること
ができる。
で溶剤型塗料のハイソリッド化が要求されている。その
ための手法の一つとして非水分散液(NAD)を使用す
る方法がある。NADは非極性溶媒(疎水性溶媒)に溶
解している安定剤樹脂の溶液と、この溶媒に不溶である
が安定剤樹脂の溶液中に安定に分散している分散樹脂の
微粒子よりなる。分散樹脂微粒子の存在により、NAD
は構造粘性を示し、ずれ応力が増大すると見掛けの粘性
率が減少する。このためスプレー塗装が可能な一方被塗
物からのたれを生じない最高固形分含量を高くすること
ができる。
【0006】そこでNAD技術を適用して上のマイケル
硬化型溶剤型塗料をハイソリッド化することが望まれ
る。
硬化型溶剤型塗料をハイソリッド化することが望まれ
る。
【0007】本発明の開示 NADの安定剤樹脂は非極性溶媒に可溶でなければなら
ず、反対に分散樹脂は該溶媒に不溶でなければならな
い。このため分散樹脂は親水性(高SP値)モノマーを
多く含むことができるが安定剤樹脂は親水性モノマーを
多く含むことができず、疎水性モノマーを主体としなけ
ればならない。このため、親水性モノマーである活性メ
チレン基含有アクリルモノマーを多量に安定剤樹脂に共
重合することはできず、せいぜい20%が限度である。
ず、反対に分散樹脂は該溶媒に不溶でなければならな
い。このため分散樹脂は親水性(高SP値)モノマーを
多く含むことができるが安定剤樹脂は親水性モノマーを
多く含むことができず、疎水性モノマーを主体としなけ
ればならない。このため、親水性モノマーである活性メ
チレン基含有アクリルモノマーを多量に安定剤樹脂に共
重合することはできず、せいぜい20%が限度である。
【0008】このようにNADの安定剤樹脂中の活性メ
チレンモノマー含量が低い場合には、たとえ分散樹脂粒
子中に活性メチレンモノマーを高含量で含んでいても満
足な硬化性を示さず、実用に耐えないことがわかった。
チレンモノマー含量が低い場合には、たとえ分散樹脂粒
子中に活性メチレンモノマーを高含量で含んでいても満
足な硬化性を示さず、実用に耐えないことがわかった。
【0009】このため本発明は、(a)非極性溶媒中に
溶解している、(i)活性メチレン基含有アクリルモノ
マー25〜40重量%,(ii)アルキル基の炭素数が6
以上のアルキル(メタ)アクリレート35〜60重量
%、(iii )上記以外のエチレン性不飽和モノマー0〜
40重量%のモノマー組成を有するアクリル共重合体の
溶液と、前記溶媒に不溶であるが前記アクリル共重合体
溶液に安定に分散しているアクリル共重合体微粒子より
なる非水分散液、(b)複数のα,β−不飽和カルボニ
ル基を有する化合物、(c)マイケル反応を促進する触
媒を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物が提供され
る。
溶解している、(i)活性メチレン基含有アクリルモノ
マー25〜40重量%,(ii)アルキル基の炭素数が6
以上のアルキル(メタ)アクリレート35〜60重量
%、(iii )上記以外のエチレン性不飽和モノマー0〜
40重量%のモノマー組成を有するアクリル共重合体の
溶液と、前記溶媒に不溶であるが前記アクリル共重合体
溶液に安定に分散しているアクリル共重合体微粒子より
なる非水分散液、(b)複数のα,β−不飽和カルボニ
ル基を有する化合物、(c)マイケル反応を促進する触
媒を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物が提供され
る。
【0010】本発明の組成物は、全体として同じ活性メ
チレンモノマー含量において比較して対応する均一な溶
液型組成物よりも硬化反応性がすぐれ、かつ高固形分含
量を有する。
チレンモノマー含量において比較して対応する均一な溶
液型組成物よりも硬化反応性がすぐれ、かつ高固形分含
量を有する。
【0011】詳細な議論 良く知られているように、NADは非極性溶媒中の溶液
重合によって分散安定剤樹脂溶液をつくり、その中で溶
媒に不溶な分散樹脂を構成するモノマーの重合を行って
つくられる。
重合によって分散安定剤樹脂溶液をつくり、その中で溶
媒に不溶な分散樹脂を構成するモノマーの重合を行って
つくられる。
【0012】非極性溶媒としては、脂肪族炭化水素、例
えばヘキサン、オクタン、イソオクタン、デカン、ノナ
ン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘプタ
ン、デカリンなど、芳香族炭化水素例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリンなど、
および石油系混合溶剤例えばアイソパーE,G,H,
L,M,V(以上エクソン社製)、ナフチゾールL,
M,H(以上日本石油社製)、シエルゾールA,B,ロ
ウス,ハウス(以上シェル社製)、ソルベッソ100,
150,1500(以上エッソ社製)、スワゾール10
00,1500(以上共同石油社製)、トクソルベント
(昭栄化学社製)が使用できる。
えばヘキサン、オクタン、イソオクタン、デカン、ノナ
ン、ドデカン、イソドデカン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、シクロヘプタン、メチルシクロヘプタ
ン、デカリンなど、芳香族炭化水素例えばベンゼン、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、テトラリンなど、
および石油系混合溶剤例えばアイソパーE,G,H,
L,M,V(以上エクソン社製)、ナフチゾールL,
M,H(以上日本石油社製)、シエルゾールA,B,ロ
ウス,ハウス(以上シェル社製)、ソルベッソ100,
150,1500(以上エッソ社製)、スワゾール10
00,1500(以上共同石油社製)、トクソルベント
(昭栄化学社製)が使用できる。
【0013】本発明においては、安定剤樹脂溶液は以下
のモノマーの混合物を非極性溶媒中で常法により溶液重
合することによって製造される。
のモノマーの混合物を非極性溶媒中で常法により溶液重
合することによって製造される。
【0014】(i)活性メチレン基を有するアクリルモ
ノマー:活性メチレン基を有するモノマーの例は、2−
アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エ
トキシマロニルオキシエチル(メタ)アクリレート、2
−シアノアセトキシエチル(メタ)アクリレート、N−
(2−シアノアセトキシエチル)アクリルアミド、N−
(2−プロピオニルアセトキシブチル)アクリルアミ
ド、N−(4−アセトアセトキシメチルベンジル)アク
リルアミド、N−(2−アセトアセチルアミノエチル)
アクリルアミドなどである。
ノマー:活性メチレン基を有するモノマーの例は、2−
アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート、2−エ
トキシマロニルオキシエチル(メタ)アクリレート、2
−シアノアセトキシエチル(メタ)アクリレート、N−
(2−シアノアセトキシエチル)アクリルアミド、N−
(2−プロピオニルアセトキシブチル)アクリルアミ
ド、N−(4−アセトアセトキシメチルベンジル)アク
リルアミド、N−(2−アセトアセチルアミノエチル)
アクリルアミドなどである。
【0015】活性メチレン基を有するアクリルモノマー
は、モノマー混合物の25〜40%,特に30%以上を
占めるのが好ましい。
は、モノマー混合物の25〜40%,特に30%以上を
占めるのが好ましい。
【0016】(ii)長鎖アルキル(炭素数6以上)(メ
タ)アクリレート:ヘキシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレートなど。
タ)アクリレート:ヘキシル(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メ
タ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレートなど。
【0017】先に述べたように活性メチレン基含有モノ
マー(i)は親水性であるからこれを多く含むと安定剤
樹脂が充分に疎水性にならない。そこで安定剤樹脂に充
分な疎水性を与えるためにこれらモノマーを共重合させ
る必要がある。2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
トおよびラウリル(メタ)アクリレートが好ましい。
マー(i)は親水性であるからこれを多く含むと安定剤
樹脂が充分に疎水性にならない。そこで安定剤樹脂に充
分な疎水性を与えるためにこれらモノマーを共重合させ
る必要がある。2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
トおよびラウリル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0018】モノマー混合物中のこれらモノマーの割合
は、選んだモノマーの疎水性の程度および割合に応じて
決定すべきであるが、一般に35〜60%,特に約50
%であるのが好ましい。
は、選んだモノマーの疎水性の程度および割合に応じて
決定すべきであるが、一般に35〜60%,特に約50
%であるのが好ましい。
【0019】(iii )安定剤樹脂にとって必須ではない
が、上のモノマー以外のエチレン性不飽和モノマーを共
重合成分として含むことができる。
が、上のモノマー以外のエチレン性不飽和モノマーを共
重合成分として含むことができる。
【0020】その例には、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレートなどの短鎖
アルキル(メタ)アクリレート;アクリロニトリル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、酢酸ビ
ニルなどのアクリル系および非アクリル系モノマーがあ
る。スチレンおよびメチルメタクリレートが好ましい。
これらモノマーの割合は0〜40%の範囲である。
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アク
リレート、t−ブチル(メタ)アクリレートなどの短鎖
アルキル(メタ)アクリレート;アクリロニトリル、グ
リシジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、酢酸ビ
ニルなどのアクリル系および非アクリル系モノマーがあ
る。スチレンおよびメチルメタクリレートが好ましい。
これらモノマーの割合は0〜40%の範囲である。
【0021】安定剤樹脂溶液中に粒子として分散される
分散樹脂は、安定剤樹脂と反対に親水性でなければなら
ない。親水性を付与するモノマーの例は、ヒドロキシエ
チルメタクリレート(HEMA)、ヒドロキシエチルア
クリレート(HEA)、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、HE
MAとカプロラクトンとの開環付加物(ダイセル化学工
業(株)製プラクセル−FMシリーズ)、HEAとカプ
ロラクトンとの開環付加物(ダイセル化学工業(株)製
プラクセル−FAシリーズ)などを含む。その割合は2
0〜50%の範囲である。
分散樹脂は、安定剤樹脂と反対に親水性でなければなら
ない。親水性を付与するモノマーの例は、ヒドロキシエ
チルメタクリレート(HEMA)、ヒドロキシエチルア
クリレート(HEA)、2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、4−
ヒドロキシブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチ
ルアクリレート、N−メチロールアクリルアミド、HE
MAとカプロラクトンとの開環付加物(ダイセル化学工
業(株)製プラクセル−FMシリーズ)、HEAとカプ
ロラクトンとの開環付加物(ダイセル化学工業(株)製
プラクセル−FAシリーズ)などを含む。その割合は2
0〜50%の範囲である。
【0022】粒子として分散する樹脂は、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ートなどの低級アルキル(C4 以下)アクリレートまた
はメタクリレートを50〜80%の割合で含んでいる。
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アク
リレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチ
ル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレ
ートなどの低級アルキル(C4 以下)アクリレートまた
はメタクリレートを50〜80%の割合で含んでいる。
【0023】スチレン、アクリロニトリル、グリシジル
(メタ)アクリレート、活性メチレン含有アクリルモノ
マーなどのその他のモノマーを20%以下の割合で含ん
でいてもよい。
(メタ)アクリレート、活性メチレン含有アクリルモノ
マーなどのその他のモノマーを20%以下の割合で含ん
でいてもよい。
【0024】NADは安定性が害されない限り粒子成分
である分散樹脂を多く含むのが有利である。そのためN
AD中の分散樹脂:安定剤樹脂の固形分重量比は2:1
〜1:3、特に1:1であることが好ましい。この範囲
内で塗料のハイソリッド化とレオロジー制御が両立す
る。
である分散樹脂を多く含むのが有利である。そのためN
AD中の分散樹脂:安定剤樹脂の固形分重量比は2:1
〜1:3、特に1:1であることが好ましい。この範囲
内で塗料のハイソリッド化とレオロジー制御が両立す
る。
【0025】本発明の組成物はNADをドナーとし、複
数のα,β−不飽和カルボニル基を有する化合物をアク
セプターとしてマイケル反応によって架橋硬化する。こ
のために用いる硬化剤は多価アルコールの(メタ)アク
リル酸エステルがある。具体的には、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
トなどがある。この場合硬化剤の量は活性メチレン/
α,β−不飽和カルボニルの当量比で2/1〜1/2,
好ましくは1.5/1〜1/1.5である。
数のα,β−不飽和カルボニル基を有する化合物をアク
セプターとしてマイケル反応によって架橋硬化する。こ
のために用いる硬化剤は多価アルコールの(メタ)アク
リル酸エステルがある。具体的には、エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、グリセロールトリ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
トなどがある。この場合硬化剤の量は活性メチレン/
α,β−不飽和カルボニルの当量比で2/1〜1/2,
好ましくは1.5/1〜1/1.5である。
【0026】マイケル反応を利用する硬化反応には塩基
触媒が使用される。アルカリ金属の水酸化物、アルコラ
ート、炭酸塩、4級アンモニウム塩基などの強塩基触媒
を使用すると常温でも反応が進行するのでこれら触媒は
使用直前に他の成分と混合しなければならない。本出願
人の特開平7−173262号には貯蔵安定性と硬化性
とが両立するマイケル反応による硬化系が開示されてい
る。この系は触媒としてそれ自体マイケル反応を促進し
ないオニウム塩、例えばテトラブチルアンモニウムブロ
マイドとエポキシ化合物の組合せを使用する。本発明に
おいてもこの技術を適用して一液性の熱硬化型組成物と
してもよい。その場合安定剤樹脂にグリシジル(メタ)
アクリレートなどのエポキシ基含有モノマーを共重合さ
せておけば、エポキシ化合物を独立の成分として添加す
る必要はない。エポキシ化合物の代りに5員環カーボネ
ートを使用してもよい。本出願人の特開平8−2836
27号参照。
触媒が使用される。アルカリ金属の水酸化物、アルコラ
ート、炭酸塩、4級アンモニウム塩基などの強塩基触媒
を使用すると常温でも反応が進行するのでこれら触媒は
使用直前に他の成分と混合しなければならない。本出願
人の特開平7−173262号には貯蔵安定性と硬化性
とが両立するマイケル反応による硬化系が開示されてい
る。この系は触媒としてそれ自体マイケル反応を促進し
ないオニウム塩、例えばテトラブチルアンモニウムブロ
マイドとエポキシ化合物の組合せを使用する。本発明に
おいてもこの技術を適用して一液性の熱硬化型組成物と
してもよい。その場合安定剤樹脂にグリシジル(メタ)
アクリレートなどのエポキシ基含有モノマーを共重合さ
せておけば、エポキシ化合物を独立の成分として添加す
る必要はない。エポキシ化合物の代りに5員環カーボネ
ートを使用してもよい。本出願人の特開平8−2836
27号参照。
【0027】本発明の硬化性樹脂組成物は塗料のビヒク
ルとして有用である。塗料は顔料を含まないクリヤー塗
料でも、慣用の顔料を含む着色塗料でもよい。組成物は
NADをベースにしているためハイソリッド化が可能で
ある一方、構造粘性により塗装時の見掛け粘度は低いが
被塗物に付着した後は見掛け粘度の上昇により厚塗りを
してもたれを生じない。さらに触媒の選択により常温乾
燥から焼付け乾燥まで適用することができる。
ルとして有用である。塗料は顔料を含まないクリヤー塗
料でも、慣用の顔料を含む着色塗料でもよい。組成物は
NADをベースにしているためハイソリッド化が可能で
ある一方、構造粘性により塗装時の見掛け粘度は低いが
被塗物に付着した後は見掛け粘度の上昇により厚塗りを
してもたれを生じない。さらに触媒の選択により常温乾
燥から焼付け乾燥まで適用することができる。
【0028】以下に製造例、実施例および比較例により
本発明を例証する。これらにおいて「部」および「%」
は重量基準による。
本発明を例証する。これらにおいて「部」および「%」
は重量基準による。
【0029】安定剤溶液 製造例1 攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応容
器に窒素ガス気流下、トクソルベント(昭栄化学製石油
系混合溶剤)30.0部を仕込み、120℃に昇温し
た。この中へスチレン(ST)7.5部、2−エチルヘ
キシルメタアクリレート(EHMA)25.0部、2−
アセトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)1
7.5部、カヤエステルO(日本化薬製t−ブチルペル
オキシ2−エチルヘキサノエート)1.0部、トクソル
ベント1.0部の混合物を3時間を要して滴下し、1時
間同温度に保持した後、カヤエステルO 0.25部、
トクソルベント2.33部の溶液を30分を要して滴下
し、さらに同温度に1.5時間保持し、冷却して安定剤
溶液Aを得た。不揮発分59.4%、粘度Z−Z1”,
Mn=7292,Mw=19052,Mw/Mn=2.
61
器に窒素ガス気流下、トクソルベント(昭栄化学製石油
系混合溶剤)30.0部を仕込み、120℃に昇温し
た。この中へスチレン(ST)7.5部、2−エチルヘ
キシルメタアクリレート(EHMA)25.0部、2−
アセトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)1
7.5部、カヤエステルO(日本化薬製t−ブチルペル
オキシ2−エチルヘキサノエート)1.0部、トクソル
ベント1.0部の混合物を3時間を要して滴下し、1時
間同温度に保持した後、カヤエステルO 0.25部、
トクソルベント2.33部の溶液を30分を要して滴下
し、さらに同温度に1.5時間保持し、冷却して安定剤
溶液Aを得た。不揮発分59.4%、粘度Z−Z1”,
Mn=7292,Mw=19052,Mw/Mn=2.
61
【0030】製造例2〜4 表1に示したモノマー混合物に代え、製造例1と同様に
して安定剤溶液BないしDを得た。ただし製造例3にお
いては重合温度を130℃とした。
して安定剤溶液BないしDを得た。ただし製造例3にお
いては重合温度を130℃とした。
【0031】
【表1】
【0032】NAD 製造例5 攪拌装置、温度計、窒素導入管、冷却管を備えた反応容
器に、安定剤溶液253.74部を仕込み、120℃へ
昇温した。この中へMMA31.0部、2−ヒドロキシ
ルエチルメタクリレート(HEMA)19.0部、カヤ
エステルO 1.0部の混合液を2時間を要して滴下
し、同温度で2時間保持した後、カヤエステルO 0.
25部を加えて2時間同温度に保持し、冷却後トクソル
ベント33.33部で希釈し、不揮発分60.7%,粘
度10,400CPS,粒子径0.408μmのNAD
(I)を得た。
器に、安定剤溶液253.74部を仕込み、120℃へ
昇温した。この中へMMA31.0部、2−ヒドロキシ
ルエチルメタクリレート(HEMA)19.0部、カヤ
エステルO 1.0部の混合液を2時間を要して滴下
し、同温度で2時間保持した後、カヤエステルO 0.
25部を加えて2時間同温度に保持し、冷却後トクソル
ベント33.33部で希釈し、不揮発分60.7%,粘
度10,400CPS,粒子径0.408μmのNAD
(I)を得た。
【0033】製造例6〜8 表2に示した安定剤溶液およびモノマー混合物に代え、
製造例5と同様にしてNAD(II)ないし(IV)を得
た。ただしNAD(IV)は比較例用である。
製造例5と同様にしてNAD(II)ないし(IV)を得
た。ただしNAD(IV)は比較例用である。
【0034】
【表2】
【0035】実施例1〜3および比較例1 NAD(I)〜(IV)と、ADP−6(ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレートの商品名)と、プロペニル
エーテルプロピレンカーボネート(PEPC)と、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド(TBABr)とを、
表3に示す配合で配合し、クリヤー塗料を調製した。
リトールヘキサアクリレートの商品名)と、プロペニル
エーテルプロピレンカーボネート(PEPC)と、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド(TBABr)とを、
表3に示す配合で配合し、クリヤー塗料を調製した。
【0036】比較例2 AAEM30.0部、HEMA9.2部、スチレン4
0.0部、n−ブチルアクリレート(n−BA)16.
8部、MMA4.0部よりなるモノマー混合物を溶液重
合法により共重合し、不揮発分60%のワニスを調製し
た。このワニス179.7部、APP−6 14.5
部、PEPC4.77部、TBABr0.974部を混
合し、クリヤー塗料を調製した。
0.0部、n−ブチルアクリレート(n−BA)16.
8部、MMA4.0部よりなるモノマー混合物を溶液重
合法により共重合し、不揮発分60%のワニスを調製し
た。このワニス179.7部、APP−6 14.5
部、PEPC4.77部、TBABr0.974部を混
合し、クリヤー塗料を調製した。
【0037】硬化性試験(その1):それぞれNAD
(I)ないし(III )を含む実施例1ないし3のクリヤ
ー塗料を30番のバーコーターを用いてブリキ板に塗布
し、160℃で20分間焼付けし、鉛筆硬度を測定し
た。鉛筆硬度は実施例1および実施例2についてB、実
施例3についてはHBであった。
(I)ないし(III )を含む実施例1ないし3のクリヤ
ー塗料を30番のバーコーターを用いてブリキ板に塗布
し、160℃で20分間焼付けし、鉛筆硬度を測定し
た。鉛筆硬度は実施例1および実施例2についてB、実
施例3についてはHBであった。
【0038】硬化性試験(その2):実施例1、比較例
1および2の塗料を上と同様にブリキ板に塗布し、表3
に示した各温度で20分間焼付けし、アセトン溶媒でソ
ックスレー抽出器で3時間抽出を行った後、試験片を3
時間乾燥して下式によりゲル分率を求めた。
1および2の塗料を上と同様にブリキ板に塗布し、表3
に示した各温度で20分間焼付けし、アセトン溶媒でソ
ックスレー抽出器で3時間抽出を行った後、試験片を3
時間乾燥して下式によりゲル分率を求めた。
【0039】ゲル分率(%)=100×(抽出後の皮膜
重量)/(抽出前の皮膜重量)
重量)/(抽出前の皮膜重量)
【0040】
【表3】
【0041】この結果、NADの安定剤樹脂が活性メチ
レンモノマー25%以上を含む実施例1〜3の塗料は、
安定剤樹脂中の活性メチレンモノマー量が20%であ
り、粒子中の活性メチレンモノマーの量が40%である
比較例1の塗料、および活性メチレンモノマー量30%
の均一溶液型の比較例2の塗料よりも硬化性がすぐれて
いることがわかる。
レンモノマー25%以上を含む実施例1〜3の塗料は、
安定剤樹脂中の活性メチレンモノマー量が20%であ
り、粒子中の活性メチレンモノマーの量が40%である
比較例1の塗料、および活性メチレンモノマー量30%
の均一溶液型の比較例2の塗料よりも硬化性がすぐれて
いることがわかる。
Claims (6)
- 【請求項1】(a)非極性溶媒中に溶解している、 (i)活性メチレン基含有アクリルモノマー25〜40
重量%、 (ii)アルキル基の炭素数が6以上のアルキル(メタ)
アクリレート35〜60重量%、 (iii )上記以外のエチレン性不飽和モノマー0〜40
重量%のモノマー組成を有するアクリル共重合体の溶液
と、前記溶媒に不溶であるが前記アクリル共重合体溶液
に安定に分散しているアクリル共重合体微粒子よりなる
非水分散液、 (b)複数のα,β−不飽和カルボニル基を有する化合
物、 (c)マイケル反応を促進する触媒 を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】前記アクリル共重合体微粒子は、アルキル
基の炭素数が4以下のアルキル(メタ)アクリレート5
0〜80重量%,水酸基を有するアクリルモノマー20
〜50重量%,活性メチレン基含有アクリルモノマーを
含むその他のエチレン性不飽和単量体0〜20重量%の
モノマー組成を有する請求項1の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項3】前記非水分散液中のアクリル共重合体溶液
とアクリル共重合体微粒子の固形分重量比は3:1ない
し1:2である請求項1または2の硬化性樹脂組成物。 - 【請求項4】前記触媒は強塩基であり、組成物は二液性
の常温硬化型である請求項1ないし3の硬化性樹脂組成
物。 - 【請求項5】前記触媒は単独ではマイケル反応に触媒活
性を持たない4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩
または3級スルホニウム塩と、エポキシ化合物または5
員環カーボネート化合物との組合せであり、組成物は一
液性熱硬化型である請求項1ないし3の硬化性組成物。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかの硬化性樹脂
をビヒクルとして含んでいる塗料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27974797A JPH11100477A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | マイケル反応を利用する硬化性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27974797A JPH11100477A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | マイケル反応を利用する硬化性樹脂組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11100477A true JPH11100477A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17615349
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27974797A Pending JPH11100477A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | マイケル反応を利用する硬化性樹脂組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11100477A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006501330A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-12 | アシュランド インコーポレイテッド | エポキシ部分および第四級塩を有する触媒の存在下で調製された液体非架橋化マイケル付加オリゴマー |
| US7144605B2 (en) * | 2001-03-27 | 2006-12-05 | Nippon Paint Co., Ltd. | Curable coating composition and coating film forming method |
| JP2009007572A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Rohm & Haas Co | ポリマー溶液 |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP27974797A patent/JPH11100477A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7144605B2 (en) * | 2001-03-27 | 2006-12-05 | Nippon Paint Co., Ltd. | Curable coating composition and coating film forming method |
| JP2006501330A (ja) * | 2002-09-26 | 2006-01-12 | アシュランド インコーポレイテッド | エポキシ部分および第四級塩を有する触媒の存在下で調製された液体非架橋化マイケル付加オリゴマー |
| JP2009007572A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Rohm & Haas Co | ポリマー溶液 |
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