JPH11100834A - 係留用揚船装置 - Google Patents
係留用揚船装置Info
- Publication number
- JPH11100834A JPH11100834A JP26121997A JP26121997A JPH11100834A JP H11100834 A JPH11100834 A JP H11100834A JP 26121997 A JP26121997 A JP 26121997A JP 26121997 A JP26121997 A JP 26121997A JP H11100834 A JPH11100834 A JP H11100834A
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- JP
- Japan
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- ship
- mooring
- band
- unloading device
- yacht
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 船舶底部の形状,幅等に合わせる面倒な調整
作業が必要なく、支持状態が安定していて船舶の底部を
損傷するおそれもなく、かつ、ヨットを支持することも
問題なく行なえる係留用揚船装置を提供すること。 【解決手段】 船舶が前進又は後進して進入できる船舶
係留空間を内側に有する本体フレーム2と、本体フレー
ム2の外側に取り付けられた浮体3,3と、本体フレー
ム2上部の前記船舶係留空間をはさんで相対する位置か
らそれぞれ昇降可能に垂れ下げられた一対ずつの鎖1
7,18と、鎖17,17間と鎖18,18間とにそれ
ぞれ掛け渡された可撓性を有する帯状体35と、前記各
鎖を介して帯状体35,35を上昇させることにより帯
状体35,35に底部を支持された船舶を水面から持ち
上げる駆動手段とを備えた。
作業が必要なく、支持状態が安定していて船舶の底部を
損傷するおそれもなく、かつ、ヨットを支持することも
問題なく行なえる係留用揚船装置を提供すること。 【解決手段】 船舶が前進又は後進して進入できる船舶
係留空間を内側に有する本体フレーム2と、本体フレー
ム2の外側に取り付けられた浮体3,3と、本体フレー
ム2上部の前記船舶係留空間をはさんで相対する位置か
らそれぞれ昇降可能に垂れ下げられた一対ずつの鎖1
7,18と、鎖17,17間と鎖18,18間とにそれ
ぞれ掛け渡された可撓性を有する帯状体35と、前記各
鎖を介して帯状体35,35を上昇させることにより帯
状体35,35に底部を支持された船舶を水面から持ち
上げる駆動手段とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨットやボートの
ような比較的小型の船舶の係留中に貝類や海草類等が船
舶底部に付着することを防止するために、前記船舶を水
面上に持ち上げて支持する係留用揚船装置に関するもの
である。
ような比較的小型の船舶の係留中に貝類や海草類等が船
舶底部に付着することを防止するために、前記船舶を水
面上に持ち上げて支持する係留用揚船装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ヨットやボート等の船舶を海水に浮かせ
た状態で係留しておくと、その底部に貝類や海草類等が
付着し、航走速度の低下及び燃料消費量の増加を招くの
で、船舶の使用前には付着した貝類や海草類等を除去し
なければならないが、これには極めて多大な手間と労力
とを要する。他方、前記船舶を港湾に設置されたクレー
ンで陸上に引き上げて保管すれば貝類や海草類等の付着
は防げるが、この場合はクレーンの使用料や陸上での船
舶の保管料等が高額になるとともに、船舶を陸揚げした
り海に降ろしたりする作業に長時間を要し、かつ、クレ
ーン使用の予約をかなり前から入れておかなければなら
ないといった煩わしさも生じる。
た状態で係留しておくと、その底部に貝類や海草類等が
付着し、航走速度の低下及び燃料消費量の増加を招くの
で、船舶の使用前には付着した貝類や海草類等を除去し
なければならないが、これには極めて多大な手間と労力
とを要する。他方、前記船舶を港湾に設置されたクレー
ンで陸上に引き上げて保管すれば貝類や海草類等の付着
は防げるが、この場合はクレーンの使用料や陸上での船
舶の保管料等が高額になるとともに、船舶を陸揚げした
り海に降ろしたりする作業に長時間を要し、かつ、クレ
ーン使用の予約をかなり前から入れておかなければなら
ないといった煩わしさも生じる。
【0003】そこで従来、係留中の貝類や海草類等の付
着を防止するために、ヨットやボートのような比較的小
型の船舶を水面上に持ち上げて支持するようにした係留
用揚船装置が、例えば特開昭63−156109号公報
に開示されている。この係留用揚船装置は図13及び図
14に示すように、U字状の連結材51,51で相互に
連結された一対の浮体52,52の前後部のそれぞれに
四角筒状の支柱53が固着立設されるとともに、各支柱
53の内部にそれぞれ四角筒状の可動体54がスライド
可能に挿入され、各可動体54の下端は各支柱53の下
方に突出して水中に挿入可能になっている。
着を防止するために、ヨットやボートのような比較的小
型の船舶を水面上に持ち上げて支持するようにした係留
用揚船装置が、例えば特開昭63−156109号公報
に開示されている。この係留用揚船装置は図13及び図
14に示すように、U字状の連結材51,51で相互に
連結された一対の浮体52,52の前後部のそれぞれに
四角筒状の支柱53が固着立設されるとともに、各支柱
53の内部にそれぞれ四角筒状の可動体54がスライド
可能に挿入され、各可動体54の下端は各支柱53の下
方に突出して水中に挿入可能になっている。
【0004】左右で対をなす可動体54,54の下端部
間には、それぞれ支承台55が架設状に固着され、各支
承台55の上面両端部には船舶を安定よく載置するため
の受体56,56が設けられるとともに、各支承台55
の上面中央部にはゴム製等の緩衝材57が設けられてい
る。各支柱53の上端部にはウインチ58がそれぞれ設
けられ、各ウインチ58に一端が固着されたロープ59
の他端が支柱53に固定されるとともに、各ロープ59
の中間部が、支柱53と可動体54とに取り付けられた
滑車装置60を介して各可動体54のそれぞれに取り付
けられている。これにより、ウインチ58のハンドル5
8aを回転させると、ロープ59が滑車装置60を介し
てウインチ58に巻き上げられるか、又は巻き戻され
て、可動体54が上方又は下方に移動するようになって
いる。
間には、それぞれ支承台55が架設状に固着され、各支
承台55の上面両端部には船舶を安定よく載置するため
の受体56,56が設けられるとともに、各支承台55
の上面中央部にはゴム製等の緩衝材57が設けられてい
る。各支柱53の上端部にはウインチ58がそれぞれ設
けられ、各ウインチ58に一端が固着されたロープ59
の他端が支柱53に固定されるとともに、各ロープ59
の中間部が、支柱53と可動体54とに取り付けられた
滑車装置60を介して各可動体54のそれぞれに取り付
けられている。これにより、ウインチ58のハンドル5
8aを回転させると、ロープ59が滑車装置60を介し
てウインチ58に巻き上げられるか、又は巻き戻され
て、可動体54が上方又は下方に移動するようになって
いる。
【0005】この係留用揚船装置でボートB(船舶の一
例)を持ち上げる場合には、図13に示すようにボート
Bを浮体52,52間に入れ、かつ、ボートBを支承台
55,55上に位置させた状態から各ハンドル58aを
回して各可動体54を上昇させる。すると、各受体5
6,56と緩衝材57とを介して支承台55,55がボ
ートBをその重心の前後部で支承して、図14左側に示
したように持ち上げ、その全体を水面から分離させる。
例)を持ち上げる場合には、図13に示すようにボート
Bを浮体52,52間に入れ、かつ、ボートBを支承台
55,55上に位置させた状態から各ハンドル58aを
回して各可動体54を上昇させる。すると、各受体5
6,56と緩衝材57とを介して支承台55,55がボ
ートBをその重心の前後部で支承して、図14左側に示
したように持ち上げ、その全体を水面から分離させる。
【0006】なお、各受体56にはそれぞれ上下左右に
適当なピッチで複数の取付孔61が設けられるととも
に、支承台55の上下のそれぞれにおいて、いずれかの
取付孔61にボルト62が挿通され、このボルト62に
よって受体56が支承台55に取り付けられている。そ
して、ボルト62を挿通する取付孔61を適宜に選択す
ることによって、各受体56の位置と高さ及びその上面
の傾斜状態などを船舶の底部の形状、幅等に合わせて設
定するようになっている。
適当なピッチで複数の取付孔61が設けられるととも
に、支承台55の上下のそれぞれにおいて、いずれかの
取付孔61にボルト62が挿通され、このボルト62に
よって受体56が支承台55に取り付けられている。そ
して、ボルト62を挿通する取付孔61を適宜に選択す
ることによって、各受体56の位置と高さ及びその上面
の傾斜状態などを船舶の底部の形状、幅等に合わせて設
定するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の係留用揚船装置には以下のような問題があった。す
なわち、船舶はその種類,形式等によって底部の形状,
幅等が異なるので、支持しようとする船舶に合わせて、
全部で4個ある受体56の位置,高さ,傾斜等をそれぞ
れ調整しなければならないことになって、その作業に極
めて多大な手間と労力とを要するという問題があった。
来の係留用揚船装置には以下のような問題があった。す
なわち、船舶はその種類,形式等によって底部の形状,
幅等が異なるので、支持しようとする船舶に合わせて、
全部で4個ある受体56の位置,高さ,傾斜等をそれぞ
れ調整しなければならないことになって、その作業に極
めて多大な手間と労力とを要するという問題があった。
【0008】また、一般的に船舶の底部は緩衝材57で
支持されるキール部の強度が最も高く、キール部以外の
底部は比較的低強度となっているが、前記係留用揚船装
置では船舶の前後の底部をそれぞれ左右の受体56,5
6と緩衝材57との3点で支持しているので、各受体5
6の位置,高さ,傾斜等の調整が正確に行なわれていな
い場合には支持状態が不安定となり、船舶底部の比較的
低強度の部分に過大な力が加わって、その部分が損傷す
るおそれがあった。
支持されるキール部の強度が最も高く、キール部以外の
底部は比較的低強度となっているが、前記係留用揚船装
置では船舶の前後の底部をそれぞれ左右の受体56,5
6と緩衝材57との3点で支持しているので、各受体5
6の位置,高さ,傾斜等の調整が正確に行なわれていな
い場合には支持状態が不安定となり、船舶底部の比較的
低強度の部分に過大な力が加わって、その部分が損傷す
るおそれがあった。
【0009】さらに、船舶の船首部及び船尾部は、前後
方向には船首又は船尾に近付くほど幅が狭くなるととも
に、上下方向には下方に行くほど幅が狭くなるテーパ状
に絞り込まれているので、各受体56の位置,高さ,傾
斜等の調整が正確に行なわれていても、支承台55,5
5を上昇させる前の船舶の停止位置が前後方向にずれた
場合には、各受体56の位置,高さ,傾斜等と船舶底部
の形状,幅等とが合致せずに、前記と同様に船舶底部の
損傷を招くことがあった。
方向には船首又は船尾に近付くほど幅が狭くなるととも
に、上下方向には下方に行くほど幅が狭くなるテーパ状
に絞り込まれているので、各受体56の位置,高さ,傾
斜等の調整が正確に行なわれていても、支承台55,5
5を上昇させる前の船舶の停止位置が前後方向にずれた
場合には、各受体56の位置,高さ,傾斜等と船舶底部
の形状,幅等とが合致せずに、前記と同様に船舶底部の
損傷を招くことがあった。
【0010】さらにまた、図13及び図14に示した係
留用揚船装置はボート専用であり、キール部から下方に
1.2〜1.5mほど突出したバラストを持つヨットを
支持できるようにするには、ヨットを浮体52,52間
に進入させる際のバラストとの干渉を避けるために少な
くとも一方の連結材51を下方に延長するとともに、少
なくとも一方の支承台55の移動範囲を下方に拡大し、
かつ、バラストを水面上に持ち上げるために両方の支承
台55,55の移動範囲を上方に拡大する必要がある。
しかし、支承台55の移動範囲を下方に拡大するには、
その支承台55を支持している各移動体54を移動範囲
の拡大分だけ下方に延長するとともに、これらの移動体
54を収容している各支柱53を移動範囲の拡大分だけ
上方に延長しなければならない。また、支承台55の移
動範囲を上方に拡大するには、各支柱53を移動範囲の
拡大分だけさらに上方に延長しなければならない。した
がって、支柱53の水面Wからの高さがバラスト突出量
の2倍以上も高くなる等、係留用揚船装置が極めて大型
かつ大重量で、しかも重心が高くて不安定なものとなら
ざるを得ない。このような理由から、前記従来の係留用
揚船装置でヨットを支持できるようにすることは、現実
的には不可能であった。
留用揚船装置はボート専用であり、キール部から下方に
1.2〜1.5mほど突出したバラストを持つヨットを
支持できるようにするには、ヨットを浮体52,52間
に進入させる際のバラストとの干渉を避けるために少な
くとも一方の連結材51を下方に延長するとともに、少
なくとも一方の支承台55の移動範囲を下方に拡大し、
かつ、バラストを水面上に持ち上げるために両方の支承
台55,55の移動範囲を上方に拡大する必要がある。
しかし、支承台55の移動範囲を下方に拡大するには、
その支承台55を支持している各移動体54を移動範囲
の拡大分だけ下方に延長するとともに、これらの移動体
54を収容している各支柱53を移動範囲の拡大分だけ
上方に延長しなければならない。また、支承台55の移
動範囲を上方に拡大するには、各支柱53を移動範囲の
拡大分だけさらに上方に延長しなければならない。した
がって、支柱53の水面Wからの高さがバラスト突出量
の2倍以上も高くなる等、係留用揚船装置が極めて大型
かつ大重量で、しかも重心が高くて不安定なものとなら
ざるを得ない。このような理由から、前記従来の係留用
揚船装置でヨットを支持できるようにすることは、現実
的には不可能であった。
【0011】本発明は以上のような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、船舶底部の形状,幅等に合わせる面
倒な調整作業が必要なく、支持状態が安定していて船舶
の底部を損傷するおそれもなく、かつ、ヨットを支持す
ることも問題なく行なえる係留用揚船装置の提供を目的
とするものである。
れたものであって、船舶底部の形状,幅等に合わせる面
倒な調整作業が必要なく、支持状態が安定していて船舶
の底部を損傷するおそれもなく、かつ、ヨットを支持す
ることも問題なく行なえる係留用揚船装置の提供を目的
とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る係留用揚船装置は、船舶が前進又は後
進して進入できる船舶係留空間を内側に有する本体フレ
ームと、この本体フレームの外側に取り付けられた浮体
と、前記本体フレーム上部の前記船舶係留空間をはさん
で相対する位置からそれぞれ昇降可能に垂れ下げられた
一対ずつの前部索具及び後部索具と、前記各前部索具間
と前記各後部索具間とにそれぞれ掛け渡された可撓性を
有する帯状体と、前記各前部索具及び前記各後部索具を
介して前記各帯状体を上昇させることにより帯状体に底
部を支持された船舶を水面から持ち上げる駆動手段とを
備えた構成としたものである。
め、本発明に係る係留用揚船装置は、船舶が前進又は後
進して進入できる船舶係留空間を内側に有する本体フレ
ームと、この本体フレームの外側に取り付けられた浮体
と、前記本体フレーム上部の前記船舶係留空間をはさん
で相対する位置からそれぞれ昇降可能に垂れ下げられた
一対ずつの前部索具及び後部索具と、前記各前部索具間
と前記各後部索具間とにそれぞれ掛け渡された可撓性を
有する帯状体と、前記各前部索具及び前記各後部索具を
介して前記各帯状体を上昇させることにより帯状体に底
部を支持された船舶を水面から持ち上げる駆動手段とを
備えた構成としたものである。
【0013】また、前記において、帯状体は少なくとも
帯状の金属材を有してなる構成としたものである。
帯状の金属材を有してなる構成としたものである。
【0014】なお、本発明において、「索具」は鎖,ロ
ープ,ケーブル等の総称である。
ープ,ケーブル等の総称である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
係留用揚船装置を図1〜図12に基づいて説明する。図
中の符号1は係留用揚船装置を、2は係留用揚船装置1
の本体フレームを、3,3は本体フレーム2の外側に取
り付けられた左右一対の浮体を、それぞれ示している。
なお、図1は係留用揚船装置1の細部を省略して示して
いる。
係留用揚船装置を図1〜図12に基づいて説明する。図
中の符号1は係留用揚船装置を、2は係留用揚船装置1
の本体フレームを、3,3は本体フレーム2の外側に取
り付けられた左右一対の浮体を、それぞれ示している。
なお、図1は係留用揚船装置1の細部を省略して示して
いる。
【0016】本体フレーム2は船舶係留空間4(図2,
図9参照)を内側に有する凹状に形成されている。5,
5は船舶係留空間4に収容されるヨットY(船舶の一
例:図9参照)の幅方向の両側に位置するように設けら
れた左右一対の前部支柱、6,6は同じくヨットYの幅
方向の両側に位置するように設けられた左右一対の後部
支柱であり、図3から明らかなように前部支柱5,5は
後部支柱6,6よりも下方に長く延びている。
図9参照)を内側に有する凹状に形成されている。5,
5は船舶係留空間4に収容されるヨットY(船舶の一
例:図9参照)の幅方向の両側に位置するように設けら
れた左右一対の前部支柱、6,6は同じくヨットYの幅
方向の両側に位置するように設けられた左右一対の後部
支柱であり、図3から明らかなように前部支柱5,5は
後部支柱6,6よりも下方に長く延びている。
【0017】前部支柱5,5の下端部同士と、後部支柱
6,6の下端部同士とは、左右方向に延びる連結材7,
8でそれぞれ連結されている。また、左右それぞれの側
の前部支柱5と後部支柱6とは、前後方向に延びる複数
本の連結材9で相互に連結されている。こうして各前部
支柱5,5と各後部支柱6,6とは前後左右に所定間隔
に保持されている。さらに、図2及び図3に示すよう
に、各前部支柱5,後部支柱6,及び連結材7,8の間
を適宜に連結する補強用の筋交い10が設けられてい
る。なお、以上のような本体フレーム2は、例えば防錆
処理を施した鋼材やスレンレス鋼材等で構成するのが好
ましい。
6,6の下端部同士とは、左右方向に延びる連結材7,
8でそれぞれ連結されている。また、左右それぞれの側
の前部支柱5と後部支柱6とは、前後方向に延びる複数
本の連結材9で相互に連結されている。こうして各前部
支柱5,5と各後部支柱6,6とは前後左右に所定間隔
に保持されている。さらに、図2及び図3に示すよう
に、各前部支柱5,後部支柱6,及び連結材7,8の間
を適宜に連結する補強用の筋交い10が設けられてい
る。なお、以上のような本体フレーム2は、例えば防錆
処理を施した鋼材やスレンレス鋼材等で構成するのが好
ましい。
【0018】前後方向に長い直方体状に形成された浮体
3,3は、図3に示すように発泡スチロール等の浮力発
生素材11の周囲を、ステンレス等の金属薄板や合成樹
脂シート等からなる保護材12で覆って構成されてい
る。そして、図2及び図3に示すように、その外側から
略コ字状の取付バンド13を嵌め、取付バンド13の上
下に設けられた挟持具14で前部支柱5(後部支柱6)
を挟んでボルト及びナット15で締め付けることによ
り、各浮体3はその前部が前部支柱5に後部が後部支柱
6に、それぞれ固定されている。よって、ボルト及びナ
ット15を緩めれば各浮体3は前部支柱5及び後部支柱
6に沿って上下に移動でき、任意の高さで固定できるこ
とになっている。
3,3は、図3に示すように発泡スチロール等の浮力発
生素材11の周囲を、ステンレス等の金属薄板や合成樹
脂シート等からなる保護材12で覆って構成されてい
る。そして、図2及び図3に示すように、その外側から
略コ字状の取付バンド13を嵌め、取付バンド13の上
下に設けられた挟持具14で前部支柱5(後部支柱6)
を挟んでボルト及びナット15で締め付けることによ
り、各浮体3はその前部が前部支柱5に後部が後部支柱
6に、それぞれ固定されている。よって、ボルト及びナ
ット15を緩めれば各浮体3は前部支柱5及び後部支柱
6に沿って上下に移動でき、任意の高さで固定できるこ
とになっている。
【0019】各前部支柱5,5及び後部支柱6,6の上
端にはそれぞれモータ収容箱16が設けられるととも
に、船舶係留空間4をはさんで相対する前部支柱5,5
の上端近傍位置からは鎖17,17が、後部支柱6,6
の上端近傍位置からは鎖18,18が、それぞれ垂れ下
げられている。なお、この実施形態では鎖17,17が
本発明にいう前部索具であり、鎖18,18が本発明に
いう後部索具である。
端にはそれぞれモータ収容箱16が設けられるととも
に、船舶係留空間4をはさんで相対する前部支柱5,5
の上端近傍位置からは鎖17,17が、後部支柱6,6
の上端近傍位置からは鎖18,18が、それぞれ垂れ下
げられている。なお、この実施形態では鎖17,17が
本発明にいう前部索具であり、鎖18,18が本発明に
いう後部索具である。
【0020】図4及び図5は各モータ収容箱16の内部
を示しており、このようにモータ収容箱16は前部支柱
5(又は後部支柱6)の上端に固着された底板16a
と、その上方を覆う蓋体16bとからなり、内部には正
逆転可能なギアードモータ19と、このギアードモータ
19によって駆動される鎖昇降装置20とがそれぞれ収
容されている。なお、この実施形態ではギアードモータ
19及び鎖昇降装置20から本発明にいう駆動手段が構
成されている。
を示しており、このようにモータ収容箱16は前部支柱
5(又は後部支柱6)の上端に固着された底板16a
と、その上方を覆う蓋体16bとからなり、内部には正
逆転可能なギアードモータ19と、このギアードモータ
19によって駆動される鎖昇降装置20とがそれぞれ収
容されている。なお、この実施形態ではギアードモータ
19及び鎖昇降装置20から本発明にいう駆動手段が構
成されている。
【0021】鎖昇降装置20は市販の手動式チェーンブ
ロックを利用したものであり、以下の構成は手動式チェ
ーンブロックが備えている公知の構成である。すなわ
ち、3本のステーボルト21により所定間隔で対向状に
保持された基板22,23間に主軸(不図示)を介して
荷鎖車24が回動自在に軸架されるとともに、基板22
の側方にはカバー25内に収容された爪車等からなる制
動機構(不図示)と手鎖車26とが設けられ、また、基
板23側にはカバー27で覆われた減速機構(不図示)
が設けられて、手鎖車26を回動させると減速機構及び
主軸を介して荷鎖車24が回動し、手鎖車26を回動さ
せていない時には荷鎖車24は制動されて正逆いずれの
方向にも回転しないようになっている。手動式チェーン
ブロックが元来備えていた上フック及び手鎖は取り外さ
れている。
ロックを利用したものであり、以下の構成は手動式チェ
ーンブロックが備えている公知の構成である。すなわ
ち、3本のステーボルト21により所定間隔で対向状に
保持された基板22,23間に主軸(不図示)を介して
荷鎖車24が回動自在に軸架されるとともに、基板22
の側方にはカバー25内に収容された爪車等からなる制
動機構(不図示)と手鎖車26とが設けられ、また、基
板23側にはカバー27で覆われた減速機構(不図示)
が設けられて、手鎖車26を回動させると減速機構及び
主軸を介して荷鎖車24が回動し、手鎖車26を回動さ
せていない時には荷鎖車24は制動されて正逆いずれの
方向にも回転しないようになっている。手動式チェーン
ブロックが元来備えていた上フック及び手鎖は取り外さ
れている。
【0022】この鎖昇降装置20は各ステーボルト21
の一端側が、底板16aに立設された固定板28に固定
されている。また、ギアードモータ19の出力軸19a
に円板29が固設されるとともに、円板29の一方の面
に複数の連結ピン30が円周方向に配されて突設されて
おり、これらの連結ピン30の先端部を手鎖車26に穿
設されたピン挿通孔に挿通することにより、出力軸19
aの回転が手鎖車26に伝達されるようになっている。
の一端側が、底板16aに立設された固定板28に固定
されている。また、ギアードモータ19の出力軸19a
に円板29が固設されるとともに、円板29の一方の面
に複数の連結ピン30が円周方向に配されて突設されて
おり、これらの連結ピン30の先端部を手鎖車26に穿
設されたピン挿通孔に挿通することにより、出力軸19
aの回転が手鎖車26に伝達されるようになっている。
【0023】前記各鎖17(鎖18)は、以上のように
構成された各鎖昇降装置20の荷鎖車24に巻き掛けら
れるとともに、荷鎖車24前後の部分が底板16aに穿
設された丸孔31から前部支柱5(後部支柱6)の中空
部に垂れ下げられている。そして、各鎖の無負荷側の端
部は基板22,23間に設けられた端末リンク32に掛
止されるとともに、負荷側は前部支柱5(後部支柱6)
の上端近傍部の船舶係留空間4に臨む側面に形成された
スリット孔33から引き出され、その先端にフック34
が取り付けられている。
構成された各鎖昇降装置20の荷鎖車24に巻き掛けら
れるとともに、荷鎖車24前後の部分が底板16aに穿
設された丸孔31から前部支柱5(後部支柱6)の中空
部に垂れ下げられている。そして、各鎖の無負荷側の端
部は基板22,23間に設けられた端末リンク32に掛
止されるとともに、負荷側は前部支柱5(後部支柱6)
の上端近傍部の船舶係留空間4に臨む側面に形成された
スリット孔33から引き出され、その先端にフック34
が取り付けられている。
【0024】各一対の鎖17,17間と、鎖18,18
間とには、それぞれ帯状体35が掛け渡されている。各
帯状体35は、図8に示すように例えば厚さ1.5〜
2.0mm程度,幅100〜150mm程度の長尺帯状のス
テンレス鋼材36(金属材の一例)の周囲を布帛,合成
樹脂,ゴム等の非金属材料からなる被覆層37で被覆し
て、力を加えれば曲がる程度の可撓性を有するように構
成されている。なお、被覆層37はステンレス鋼材36
との接触で船舶に傷が付くのを防止したり、ステンレス
鋼材36と船舶底部との間の滑りを防止したりできるも
のであればよく、例えば工事現場等で道路を横切って送
水する用途に用いられている、布帛をゴムで防水処理し
てなる偏平な送水ホースをステンレス鋼材36に被せて
被覆層37とすることができる。
間とには、それぞれ帯状体35が掛け渡されている。各
帯状体35は、図8に示すように例えば厚さ1.5〜
2.0mm程度,幅100〜150mm程度の長尺帯状のス
テンレス鋼材36(金属材の一例)の周囲を布帛,合成
樹脂,ゴム等の非金属材料からなる被覆層37で被覆し
て、力を加えれば曲がる程度の可撓性を有するように構
成されている。なお、被覆層37はステンレス鋼材36
との接触で船舶に傷が付くのを防止したり、ステンレス
鋼材36と船舶底部との間の滑りを防止したりできるも
のであればよく、例えば工事現場等で道路を横切って送
水する用途に用いられている、布帛をゴムで防水処理し
てなる偏平な送水ホースをステンレス鋼材36に被せて
被覆層37とすることができる。
【0025】このような帯状体35の両端部には、図6
及び図7に示すように上端にフック掛止孔38を有する
取付金具39が、複数のボルト40及びナット41で固
定されている。そして、前記フック34をフック掛止孔
38に掛止することにより、各鎖17,18と帯状体3
5とが係脱自在に連結されている。
及び図7に示すように上端にフック掛止孔38を有する
取付金具39が、複数のボルト40及びナット41で固
定されている。そして、前記フック34をフック掛止孔
38に掛止することにより、各鎖17,18と帯状体3
5とが係脱自在に連結されている。
【0026】次いで、以上のように構成された係留用揚
船装置1の使用方法について、図9〜図12を参照しな
がら説明する。なお、図9〜図12において、符号Wは
水面を、Yはヨットを、bはヨットYのキール部から下
方に突出したバラストを、それぞれ示している。
船装置1の使用方法について、図9〜図12を参照しな
がら説明する。なお、図9〜図12において、符号Wは
水面を、Yはヨットを、bはヨットYのキール部から下
方に突出したバラストを、それぞれ示している。
【0027】ヨットYを持ち上げる際は、予め各ギアー
ドモータ19により各鎖17,18の負荷側の端部が降
下する向きに鎖昇降装置20を駆動して、各帯状体35
を降下させておく。そして、一方の浮体3上に乗った操
作者が一方の鎖17のフック34を帯状体35から取り
外し、この取り外された側の帯状体35のフック掛止孔
38にロープrの先端部を結び付けたのち、このロープ
rを海中に送り込んで前部支柱5,5間の帯状体35を
ヨットYのバラストbと干渉しない高さまでさらに降下
させる(図9参照)。
ドモータ19により各鎖17,18の負荷側の端部が降
下する向きに鎖昇降装置20を駆動して、各帯状体35
を降下させておく。そして、一方の浮体3上に乗った操
作者が一方の鎖17のフック34を帯状体35から取り
外し、この取り外された側の帯状体35のフック掛止孔
38にロープrの先端部を結び付けたのち、このロープ
rを海中に送り込んで前部支柱5,5間の帯状体35を
ヨットYのバラストbと干渉しない高さまでさらに降下
させる(図9参照)。
【0028】次いで、ヨットYを前進させつつ前部支柱
5,5の側から船舶係留空間4に進入させ、前部支柱
5,5間の帯状体35上を通過したバラストbが本体フ
レーム2の前後方向の中間位置付近に達するとヨットY
を停止させる。そして、浮体3上の操作者が前記ロープ
rを手繰り寄せて帯状体35を水中から引き上げ、取り
外していたフック34を再び帯状体35のフック掛止孔
38に掛止する(図10参照)。
5,5の側から船舶係留空間4に進入させ、前部支柱
5,5間の帯状体35上を通過したバラストbが本体フ
レーム2の前後方向の中間位置付近に達するとヨットY
を停止させる。そして、浮体3上の操作者が前記ロープ
rを手繰り寄せて帯状体35を水中から引き上げ、取り
外していたフック34を再び帯状体35のフック掛止孔
38に掛止する(図10参照)。
【0029】この状態から、各ギアードモータ19を前
記と逆の向きに回転させて鎖昇降装置20を駆動し、各
鎖17,18を巻き上げて各帯状体35を上昇させる
と、ヨットYはその底部を各帯状体35に支持されて、
次第に水面W上に持ち上げられてゆく。そして、図11
及び図12のようにヨットYが所定の高さまで上昇すれ
ば、各ギアードモータ19を停止させる。すると、各鎖
昇降装置20が備えている手動式チェーンブロックの制
動機構が作動して、ヨットYの重量で各鎖17,18が
引き出されることを防止するので、ヨットYは前記の高
さに持ち上げられたまま支持される。支持されているヨ
ットYを水面Wに降ろす場合は、持ち上げる場合と逆の
操作を行なう。
記と逆の向きに回転させて鎖昇降装置20を駆動し、各
鎖17,18を巻き上げて各帯状体35を上昇させる
と、ヨットYはその底部を各帯状体35に支持されて、
次第に水面W上に持ち上げられてゆく。そして、図11
及び図12のようにヨットYが所定の高さまで上昇すれ
ば、各ギアードモータ19を停止させる。すると、各鎖
昇降装置20が備えている手動式チェーンブロックの制
動機構が作動して、ヨットYの重量で各鎖17,18が
引き出されることを防止するので、ヨットYは前記の高
さに持ち上げられたまま支持される。支持されているヨ
ットYを水面Wに降ろす場合は、持ち上げる場合と逆の
操作を行なう。
【0030】この係留用揚船装置1にあっては、ヨット
Y等の船舶を持ち上げる際、可撓性を有する各帯状体3
5が船舶の底部に沿う形状に変形して、ほぼ密着状に接
触する。したがって、船舶の重量は、船舶の最底部に位
置している比較的強度の高いキール部を含め、各帯状体
35と接触している部分の全体に分散してかかることに
なるために、支持状態が安定しており、前記従来の係留
用揚船装置のように船舶底部の比較的強度が低い部分に
過大な力が加わってその部分が損傷するようなことがな
い。
Y等の船舶を持ち上げる際、可撓性を有する各帯状体3
5が船舶の底部に沿う形状に変形して、ほぼ密着状に接
触する。したがって、船舶の重量は、船舶の最底部に位
置している比較的強度の高いキール部を含め、各帯状体
35と接触している部分の全体に分散してかかることに
なるために、支持状態が安定しており、前記従来の係留
用揚船装置のように船舶底部の比較的強度が低い部分に
過大な力が加わってその部分が損傷するようなことがな
い。
【0031】また、各帯状体35は船舶の重量によって
自動的に変形するので、前記従来の係留用揚船装置で必
要だった受体56の位置,高さ,傾斜等を調整する面倒
な作業が必要ない。さらに、船舶係留空間4における船
舶の停止位置が前後方向に若干ずれた場合にも、また、
底部の形状,幅等が異なる別の船舶を持ち上げた場合に
も、その都度各帯状体35が変形するので、前記従来の
係留用揚船装置のように船舶の停止位置のずれに起因す
る船舶底部の損傷がなく、かつ、持ち上げようとする船
舶がかわるたびに受体56の位置等を調整しなおす必要
もない。
自動的に変形するので、前記従来の係留用揚船装置で必
要だった受体56の位置,高さ,傾斜等を調整する面倒
な作業が必要ない。さらに、船舶係留空間4における船
舶の停止位置が前後方向に若干ずれた場合にも、また、
底部の形状,幅等が異なる別の船舶を持ち上げた場合に
も、その都度各帯状体35が変形するので、前記従来の
係留用揚船装置のように船舶の停止位置のずれに起因す
る船舶底部の損傷がなく、かつ、持ち上げようとする船
舶がかわるたびに受体56の位置等を調整しなおす必要
もない。
【0032】また、連結材7とヨットYのバラストbと
の干渉を避けるために前部支柱5,5を下方に延ばすと
ともに、バラストbを水面W上に持ち上げるために前部
支柱5,5及び後部支柱6,6を上方に延ばした形状と
なっているが、これに伴う本体フレーム2の水面Wから
の高さの増加はせいぜいバラストbの突出量程度で済ん
でおり、前記従来の係留用揚船装置でヨットYを支持可
能とするために連結材51,支柱53,及び移動体54
をそれぞれ延長した場合と比べて、係留用揚船装置1は
小型軽量で、かつ、重心が低くて水面Wへの浮上状態も
安定したものとなっている。
の干渉を避けるために前部支柱5,5を下方に延ばすと
ともに、バラストbを水面W上に持ち上げるために前部
支柱5,5及び後部支柱6,6を上方に延ばした形状と
なっているが、これに伴う本体フレーム2の水面Wから
の高さの増加はせいぜいバラストbの突出量程度で済ん
でおり、前記従来の係留用揚船装置でヨットYを支持可
能とするために連結材51,支柱53,及び移動体54
をそれぞれ延長した場合と比べて、係留用揚船装置1は
小型軽量で、かつ、重心が低くて水面Wへの浮上状態も
安定したものとなっている。
【0033】また、各帯状体35の芯となっているステ
ンレス鋼材36は、船舶を持ち上げて帯状体35が変形
した際に、帯状体35をその形状に保形する作用を有し
ている。したがって、例えば帯状体を布帛のみで構成し
た場合よりも、船舶底部と帯状体35との位置ずれが生
じにくく、支持状態が安定している。加えて、ステンレ
ス鋼材36により帯状体35の強度及び耐久性も向上し
ている。
ンレス鋼材36は、船舶を持ち上げて帯状体35が変形
した際に、帯状体35をその形状に保形する作用を有し
ている。したがって、例えば帯状体を布帛のみで構成し
た場合よりも、船舶底部と帯状体35との位置ずれが生
じにくく、支持状態が安定している。加えて、ステンレ
ス鋼材36により帯状体35の強度及び耐久性も向上し
ている。
【0034】さらに、駆動手段としてギアードモータ1
9と、手動式チェーンブロックを利用した鎖昇降装置2
0とを組み合わせて用いているので、例えばギアードモ
ータ19の減速比を1:50,チェーンブロックの減速
比を1:7としても、トータルでは1:350という極
めて大きな減速比を得ることができる。したがって、各
ギアードモータ19の出力がそれぞれ200ワット程度
であっても重量約2トンの船舶を持ち上げることがで
き、各ギアードモータ19に単相交流100V用のモー
タを用いれば、商用電源はもちろんのこと、船舶に搭載
されているバッテリにインバータを接続して電源とする
ことも、汎用のエンジン式発電機を電源とすることもで
きて、極めて便利である。
9と、手動式チェーンブロックを利用した鎖昇降装置2
0とを組み合わせて用いているので、例えばギアードモ
ータ19の減速比を1:50,チェーンブロックの減速
比を1:7としても、トータルでは1:350という極
めて大きな減速比を得ることができる。したがって、各
ギアードモータ19の出力がそれぞれ200ワット程度
であっても重量約2トンの船舶を持ち上げることがで
き、各ギアードモータ19に単相交流100V用のモー
タを用いれば、商用電源はもちろんのこと、船舶に搭載
されているバッテリにインバータを接続して電源とする
ことも、汎用のエンジン式発電機を電源とすることもで
きて、極めて便利である。
【0035】さらにまた、各鎖17,18と鎖昇降装置
20の荷鎖車24との間には、ロープと巻胴との間で生
じるようなスリップが生じないので、各ギアードモータ
19の回転速度を等しくすれば各鎖17,18の昇降速
度も等しくなり、持ち上げた船舶が傾くことはない。加
えて、摺動部分や回転部分が水面Wよりも下方にある
と、それらの部分にカキやフジツボ等が付いて動作不良
を招くが、この係留用揚船装置1では本体フレーム2最
上端に位置するモータ収容箱16の内部以外には摺動部
分や回転部分がないため、そのような動作不良の危険も
一切ない。
20の荷鎖車24との間には、ロープと巻胴との間で生
じるようなスリップが生じないので、各ギアードモータ
19の回転速度を等しくすれば各鎖17,18の昇降速
度も等しくなり、持ち上げた船舶が傾くことはない。加
えて、摺動部分や回転部分が水面Wよりも下方にある
と、それらの部分にカキやフジツボ等が付いて動作不良
を招くが、この係留用揚船装置1では本体フレーム2最
上端に位置するモータ収容箱16の内部以外には摺動部
分や回転部分がないため、そのような動作不良の危険も
一切ない。
【0036】なお、本発明が以上の説明に限定されない
ことは言うまでもない。例えば、図11及び図12では
バラストbが完全に水面Wから浮き上がるまでヨットY
を持ち上げた状態を示したが、バラストbの下端部が水
に浸かっている程度の持ち上げかたであっても、実用上
は全く支障がない。
ことは言うまでもない。例えば、図11及び図12では
バラストbが完全に水面Wから浮き上がるまでヨットY
を持ち上げた状態を示したが、バラストbの下端部が水
に浸かっている程度の持ち上げかたであっても、実用上
は全く支障がない。
【0037】また、前記では前部支柱5,5を後部支柱
6,6より長くしたが、これと反対に後部支柱6,6を
前部支柱5,5より長くしてもよい。また、前記ではヨ
ットYを支持した場合を説明したが、係留用揚船装置1
でボート等、ヨット以外の小型船舶を支持することもも
ちろん可能である。なお、係留用揚船装置1を例えばボ
ート専用とする場合は、前部支柱5,5と後部支柱6,
6とを同じ長さとして、かつ、前部支柱5,5及び後部
支柱6,6の水面W上の高さをもう少し低くすることも
できる。
6,6より長くしたが、これと反対に後部支柱6,6を
前部支柱5,5より長くしてもよい。また、前記ではヨ
ットYを支持した場合を説明したが、係留用揚船装置1
でボート等、ヨット以外の小型船舶を支持することもも
ちろん可能である。なお、係留用揚船装置1を例えばボ
ート専用とする場合は、前部支柱5,5と後部支柱6,
6とを同じ長さとして、かつ、前部支柱5,5及び後部
支柱6,6の水面W上の高さをもう少し低くすることも
できる。
【0038】また、前記では船舶を前進させつつ船舶係
留空間4に進入させたが、もちろん船舶を後進させつつ
船舶係留空間4に進入させても構わない。また、前記で
は浮力発生素材11を保護材12で被覆してなる左右一
対の浮体3,3を用いたが、浮体は例えば左右二対ずつ
設けられていてもよく、かつ、例えばドラム缶のような
中空の浮体を用いてもよい。さらに、前記では鎖17,
18を用いたが、前部索具及び後部索具として鎖以外の
例えばワイヤロープ等を用いることも考えられる。
留空間4に進入させたが、もちろん船舶を後進させつつ
船舶係留空間4に進入させても構わない。また、前記で
は浮力発生素材11を保護材12で被覆してなる左右一
対の浮体3,3を用いたが、浮体は例えば左右二対ずつ
設けられていてもよく、かつ、例えばドラム缶のような
中空の浮体を用いてもよい。さらに、前記では鎖17,
18を用いたが、前部索具及び後部索具として鎖以外の
例えばワイヤロープ等を用いることも考えられる。
【0039】さらにまた、駆動手段については、例えば
充分に減速比が大きいブレーキ付きギアードモータの出
力軸に直接鎖用のプーリを取り付け、これに鎖17,1
8を巻き掛けて昇降させることも考えられる。ただし、
そのように減速比が大きいブレーキ付きギアードモータ
は、現在のところ極めて大型で高価なものしか市販され
ていないので、本発明の係留用揚船装置には適さないと
いう問題がある。これに対し、前記のようにギアードモ
ータ19と手動式チェーンブロックを利用した鎖昇降装
置20とを組み合わせて用いれば、ギアードモータ19
自体の減速比は比較的小さくてよく、しかも、チェーン
ブロックの制動機構を利用できるのでギアードモータ1
9にはブレーキが不要となる。したがって、小型軽量で
低価格かつ入手が容易なギアードモータを使用できるこ
とになって、係留用揚船装置の軽量化及び低コスト化が
図れる。
充分に減速比が大きいブレーキ付きギアードモータの出
力軸に直接鎖用のプーリを取り付け、これに鎖17,1
8を巻き掛けて昇降させることも考えられる。ただし、
そのように減速比が大きいブレーキ付きギアードモータ
は、現在のところ極めて大型で高価なものしか市販され
ていないので、本発明の係留用揚船装置には適さないと
いう問題がある。これに対し、前記のようにギアードモ
ータ19と手動式チェーンブロックを利用した鎖昇降装
置20とを組み合わせて用いれば、ギアードモータ19
自体の減速比は比較的小さくてよく、しかも、チェーン
ブロックの制動機構を利用できるのでギアードモータ1
9にはブレーキが不要となる。したがって、小型軽量で
低価格かつ入手が容易なギアードモータを使用できるこ
とになって、係留用揚船装置の軽量化及び低コスト化が
図れる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る係留用揚船装置にあっては、船舶を持ち上げる際
に各帯状体が船舶の底部に沿う形状に変形し、ほぼ密着
状に接触して支持するので、船舶の支持状態が安定して
いて、船舶の底部を損傷するおそれがなく、かつ、従来
の係留用揚船装置で必要だった受体の位置,高さ,傾斜
等を船舶底部の形状,幅等に合わせる面倒な調整作業も
必要なく、しかも、バラストを有するヨットを支持でき
るように構成した場合も、従来のように係留用揚船装置
が極めて大型かつ大重量になる等の問題が生じることは
ない。
に係る係留用揚船装置にあっては、船舶を持ち上げる際
に各帯状体が船舶の底部に沿う形状に変形し、ほぼ密着
状に接触して支持するので、船舶の支持状態が安定して
いて、船舶の底部を損傷するおそれがなく、かつ、従来
の係留用揚船装置で必要だった受体の位置,高さ,傾斜
等を船舶底部の形状,幅等に合わせる面倒な調整作業も
必要なく、しかも、バラストを有するヨットを支持でき
るように構成した場合も、従来のように係留用揚船装置
が極めて大型かつ大重量になる等の問題が生じることは
ない。
【0041】また、帯状体が少なくとも帯状の金属材を
有してなるものでは、船舶を持ち上げて帯状体が変形し
た際に、金属材が帯状体をその形状に保形するので、例
えば帯状体を布帛のみで構成した場合よりも船舶底部と
帯状体との位置ずれが生じにくくなって、支持状態がよ
り一層安定する。
有してなるものでは、船舶を持ち上げて帯状体が変形し
た際に、金属材が帯状体をその形状に保形するので、例
えば帯状体を布帛のみで構成した場合よりも船舶底部と
帯状体との位置ずれが生じにくくなって、支持状態がよ
り一層安定する。
【図1】本発明の一実施形態に係る係留用揚船装置の概
略斜視図である。
略斜視図である。
【図2】係留用揚船装置の正面図である。
【図3】係留用揚船装置の右側面図である。
【図4】駆動手段を示す概略側面図である。
【図5】駆動手段を示す概略正面図である。
【図6】帯状体の一端近傍部分を示す正面図である。
【図7】帯状体の一端近傍部分を示す側面図である。
【図8】図6のA−A線における中間部分を省略した帯
状体の拡大断面図である。
状体の拡大断面図である。
【図9】ヨットを船舶係留空間に進入させる状態を示し
た係留用揚船装置の正面図である。
た係留用揚船装置の正面図である。
【図10】帯状体とフックとを再び掛止した状態を示し
た図9のC−C線における側断面図である。
た図9のC−C線における側断面図である。
【図11】ヨットを持ち上げた状態を示した係留用揚船
装置の正面図である。
装置の正面図である。
【図12】図11のD−D線における側断面図である。
【図13】従来の係留用揚船装置の平面図である。
【図14】従来の係留用揚船装置の、右半分を船舶の持
ち上げ時、左半分を船舶の降下時とした側断面図であ
る。
ち上げ時、左半分を船舶の降下時とした側断面図であ
る。
1 係留用揚船装置 2 本体フレーム 3,3 浮体 4 船舶係留空間 17,17 鎖(前部索具) 18,18 鎖(後部索具) 19 ギアードモータ(駆動手段の一部) 20 鎖昇降装置(駆動手段の一部) 35,35 帯状体 36 ステンレス鋼材(金属材) Y ヨット(船舶)
Claims (2)
- 【請求項1】 船舶が前進又は後進して進入できる船舶
係留空間を内側に有する本体フレームと、この本体フレ
ームの外側に取り付けられた浮体と、前記本体フレーム
上部の前記船舶係留空間をはさんで相対する位置からそ
れぞれ昇降可能に垂れ下げられた一対ずつの前部索具及
び後部索具と、前記各前部索具間と前記各後部索具間と
にそれぞれ掛け渡された可撓性を有する帯状体と、前記
各前部索具及び前記各後部索具を介して前記各帯状体を
上昇させることにより帯状体に底部を支持された船舶を
水面から持ち上げる駆動手段とを備えたことを特徴とす
る係留用揚船装置。 - 【請求項2】 帯状体は少なくとも帯状の金属材を有し
てなる請求項1記載の係留用揚船装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26121997A JPH11100834A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 係留用揚船装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26121997A JPH11100834A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 係留用揚船装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11100834A true JPH11100834A (ja) | 1999-04-13 |
Family
ID=17358805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26121997A Pending JPH11100834A (ja) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | 係留用揚船装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11100834A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102328735A (zh) * | 2011-07-30 | 2012-01-25 | 福建名成集团有限公司 | 由液压传动的可移动活动船坞 |
| JP2016078781A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 株式会社近畿開発 | 太陽光発電装置 |
| CN108301392A (zh) * | 2016-12-28 | 2018-07-20 | 青岛思拓新源知识产权服务有限公司 | 一种水利河道船闸闸室用船体临时稳固装置 |
-
1997
- 1997-09-26 JP JP26121997A patent/JPH11100834A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102328735A (zh) * | 2011-07-30 | 2012-01-25 | 福建名成集团有限公司 | 由液压传动的可移动活动船坞 |
| JP2016078781A (ja) * | 2014-10-22 | 2016-05-16 | 株式会社近畿開発 | 太陽光発電装置 |
| CN108301392A (zh) * | 2016-12-28 | 2018-07-20 | 青岛思拓新源知识产权服务有限公司 | 一种水利河道船闸闸室用船体临时稳固装置 |
| CN108316276A (zh) * | 2016-12-28 | 2018-07-24 | 青岛思拓新源知识产权服务有限公司 | 一种水利船闸用船体临时防护装置 |
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