JPH11101267A - ダンパー機構 - Google Patents

ダンパー機構

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JPH11101267A
JPH11101267A JP9263791A JP26379197A JPH11101267A JP H11101267 A JPH11101267 A JP H11101267A JP 9263791 A JP9263791 A JP 9263791A JP 26379197 A JP26379197 A JP 26379197A JP H11101267 A JPH11101267 A JP H11101267A
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JP
Japan
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wear
spring
resistant layer
damper mechanism
torsion spring
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JP9263791A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Nomura
国博 野村
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Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
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Publication date
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Priority to FR9812149A priority patent/FR2769063A1/fr
Publication of JPH11101267A publication Critical patent/JPH11101267A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/121Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/123Wound springs
    • F16F15/1232Wound springs characterised by the spring mounting
    • F16F15/1234Additional guiding means for springs, e.g. for support along the body of springs that extend circumferentially over a significant length
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
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    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/133Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses using springs as elastic members, e.g. metallic springs
    • F16F15/134Wound springs
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    • F16F15/13423Disposition of material for damping or avoiding wear

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー機構のばね摺動部分における摩耗を
低減させる。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1は、クラッチ
プレート3と、リテーニングプレート4と、ハブ5と、
大トーションスプリング8とを備えている。クラッチプ
レート3及びリテーニングプレート4は、第1凸部13
を有している。ハブ5のフランジ5aには、第1凸部に
対応する第1窓孔17が形成されている。大トーション
スプリング18は第1凸部13及び第1窓孔17内に配
置され、クラッチプレート3及びリテーニングプレート
4とハブ5のフランジ5aとを円周方向に連結する。第
1凸部13及び第1窓孔17の少なくとも一方のばね接
触部分には溶射された耐摩耗層16が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパー機構、特
に、トルクを伝達するとともに捩じり振動を減衰するた
めのダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ダンパー機構とは、動力伝達装置に用い
られ、トルクを伝達するとともに、トルクに含まれる捩
じり振動を吸収・減衰するための装置である。ダンパー
機構は、自動車のクラッチに用いられるクラッチディス
ク組立体やフライホイール組立体等に組み込まれる。ダ
ンパー機構は、主に、第1回転部材と、第2回転部材
と、第1回転部材と第2回転部材との間に配置されたば
ね等の弾性部材とから構成されている。弾性部材は第1
回転部材と第2回転部材とが相対回転する際に両部材間
で圧縮される。
【0003】クラッチディスク組立体は、主に、摩擦フ
ェーシングを有するクラッチディスクと、クラッチディ
スクに固定された1対の円板状部材と、円板状部材間に
配置されたフランジを有する出力側ハブと、フランジと
1対の円板状部材とを円周方向に弾性的に連結するトー
ションスプリングとから構成されている。ここでは、1
対の円板状部材、ハブのフランジ及びトーションスプリ
ングからダンパー機構が構成されている。
【0004】トーションスプリングはコイル状のばね部
材であり、フランジの打ち抜かれた窓孔内に配置されて
いる。また、1対の円板状部材において窓孔及びトーシ
ョンスプリングに対応する部分には軸方向に膨らんだあ
るいは切り起こされた収容部が形成されている。1対の
円板状部材の収容部によってトーションスプリングの半
径方向外方及び軸方向外方への移動は規制されている。
【0005】クラッチが連結された状態でクラッチディ
スク組立体はフライホイールと一体回転する。このとき
遠心力によりトーションスプリングは半径方向外方に移
動し、たとえば円板状部の収容部の半径方向外側に当接
する。この状態で捩じり振動が伝達されると、トーショ
ンスプリングは圧縮及び圧縮から元の状態に戻る動作を
繰り返し行い、1対の円板状部材の収容部に対して摺動
する。その結果、収容部若しくはトーションスプリング
又はその両方が摩耗し破損しやすい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年は高速道路の発展
に伴い自動車のクラッチ操作が減少し、クラッチディス
ク(摩擦フェーシング)の寿命が延びている。そのた
め、クラッチディスク組立体の寿命は、1対の円板状部
材の収容部における摺動による円板状部材又はトーショ
ンスプリングの破損によって決まる。したがってクラッ
チディスク組立体全体の寿命を延ばすためにはばね摺動
部分での摩耗を減らすことが重要である。
【0007】クラッチディスク組立体の収容部での摺動
による摩耗を低減させるためには、従来熱処理やメッキ
等の方法が用いられている。しかし、それらの方法では
プレートの浸炭層まで摩耗が進むとそれ以降は急激に摩
耗量が増加するという問題がある。本発明の目的は、ダ
ンパー機構のばね摺動部分における各部材の摩耗を低減
させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ー機構は、第1回転部材と第2回転部材とばねと耐摩耗
層とを備えている。第1回転部材は第1収容部を有す
る。第2回転部材は第1収容部に対応する第2収容部を
有する。ばねは、第1及び第2収容部内に配置され、第
1回転部材と第2回転部材とを円周方向に連結する。耐
摩耗層は第1及び第2収容部の少なくとも一方のばね接
触部分に溶射されている。
【0009】このダンパー機構では、溶射により形成さ
れた耐摩耗層により、第1及び第2収容部の少なくとも
一方のばね接触部分の硬度が向上している。その結果、
ばね接触部分が摩耗しにくい。請求項2に記載のダンパ
ー機構では、請求項1において、耐摩耗層は超硬合金か
らなる。そのため充分に優れた硬度が得られる。超硬合
金とは、IVa,Va,VIa族の金属の炭化物を鉄,
コバルト,ニッケル等の鉄系金属をバインダーとして焼
結したものをいう。
【0010】請求項3に記載のダンパー機構では、請求
項2において、耐摩耗層はWC−Co材からなる。WC
−Co材は耐摩耗性が優れているため、第1及び第2収
容部の少なくとも一方は摩耗しにくい。また、ばね側の
摩耗も減る。請求項4に記載のダンパー機構では、請求
項1〜3のいずれかにおいて、ばねは線ばね用金属材料
からなるコイルスプリングである。線ばね用金属材料と
はJIS規格における線ばね用金属材料であり、SW,
SWP,SWO,SWO−V,SWOCV−V,SWO
SC−V,SWOSM,SWOSC−B,SUS−WP
などを含む。
【0011】請求項5に記載のダンパー機構では、請求
項1〜4のいずれかにおいて、耐摩耗層はフレーム溶射
法により形成されている。連続燃焼炎を用いるため耐摩
耗層が緻密に形成される。請求項6に記載のダンパー機
構では、請求項5において、耐摩耗層は高速フレーム溶
射法により形成されている。燃焼室の圧力を高めて高速
火炎を発生するため、皮膜形成速度が速く、さらに皮膜
を緻密に形成できる。
【0012】請求項7に記載のダンパー機構では、請求
項6において、耐摩耗層はエアロ・ジェット・スプレイ
法により形成されている。このダンパー機構では、エア
ロ・ジェット・スプレイ法を用いることで、さらに優れ
た耐摩耗層が形成される。特に、WC−Co材をエアロ
・ジェット・スプレイ法で溶射すると、エアロ・ジェッ
ト・スプレイ溶射法は炭化物の耐磨耗性皮膜形成に適し
ているため、さらに優れた耐摩耗層が形成される。
【0013】請求項8に記載のダンパー機構は、第1及
び第2円板状部材と、第3円板状部材と、コイルスプリ
ングと、耐摩耗層とを備えている。第1及び第2円板状
部材は、軸方向に間隔をあけて配置されて互いに固定さ
れ、互いに対応する収容部をそれぞれ有する。第3円板
状部材は、第1及び第2円板状部材の間に配置され、収
容部に対応する窓孔が形成されている。コイルスプリン
グは、収容部及び窓孔内に配置され、第1及び第2円板
状部材と第3円板状部材とを円周方向に連結する。耐摩
耗層は、収容部においてコイルスプリングが摺動する部
分に形成された、エアロ・ジェット・スプレイ溶射法で
溶射されたWC−Co材からなる。
【0014】WC−Co材をエアロ・ジェット・スプレ
イ法で溶射することにより、優れた性能を有する耐摩耗
層が形成される。この結果、第1及び第2円板状部材の
収容部における摩耗が減少し、さらにコイルスプリング
の摩耗も減少する。
【0015】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1及び図2は、車両のクラッチに用いられるクラッチ
ディスク組立体1を示す。クラッチディスク組立体1
は、図示しないフライホイールに連結及び連結解除され
るクラッチ機能と、捩じり振動を吸収・減衰するための
ダンパー機能とを有する。図1に示すO−Oがクラッチ
ディスク組立体1の回転軸線であり、図2に示す回転方
向Rがクラッチディスク組立体1の回転方向である。
【0016】クラッチディスク組立体1は、主に、クラ
ッチディスク2と、クラッチプレート3と、リティーニ
ングプレート4と、ハブ5と、第1及び第2サイドプレ
ート6,7と、大トーションスプリング8と、中トーシ
ョンスプリング9と、小トーションスプリング10とか
ら構成されている。クラッチディスク2は、1対の摩擦
フェーシングと、摩擦フェーシング間に配置されたプレ
ートとからなる環状の部材である。クラッチディスク2
は図示しないフライホイールの摩擦面とプレッシャープ
レートとの間に配置されている。
【0017】クラッチプレート3とリティーニングプレ
ート4とは、クラッチディスク2の内周側に配置された
円板状の部材であり、軸方向に間隔をあけて配置されて
いる。プレート3,4は互いにピンにより固定され一体
回転するようになっている。クラッチプレート3の外周
部はリベットによりクラッチディスク2のプレートに連
結されている。プレート3,4は例えばガス浸炭窒化焼
き入れを行ったSPHC又はSCM415からなる。
【0018】ハブ5はプレート3,4の中心穴内にはま
る筒状のボスと、ボスから半径方向外方に延びるフラン
ジ5aとを有している。フランジ5aはプレート3,4
の軸方向間に延びている。ハブ5のボスはトランスミッ
ション側から延びるシャフトに相対回転不能にかつ軸方
向に移動可能に係合している。フランジ5aには円周方
向に等間隔で複数の第1窓孔17が形成されている。ま
た、各第1窓孔17の回転方向R側と反対側には第2窓
孔18が形成されている。第2窓孔18は第1窓孔17
より円周方向及び半径方向に小さくなっている。ただ
し、第1及び第2窓孔17,18の半径方向外側縁はク
ラッチディスク組立体1の中心からほぼ同じ距離に形成
されている。
【0019】各第1窓孔17内には大トーションスプリ
ング8が配置されている。大トーションスプリング8は
大小のコイルスプリングからなるばね部材である。な
お、大トーションスプリング8の各円周方向両端と第1
窓孔17の各円周方向両端との間には角度θ1の隙間が
それぞれ確保されている。各第2窓孔18内には中トー
ションスプリング9が配置されている。中トーションス
プリング9の円周方向両端はスプリングシートを介して
第2窓孔18の円周方向両端に係合している。
【0020】プレート3,4には第1窓孔17及び大ト
ーションスプリング8に対応して絞り加工により軸方向
に突出した第1凸部13が形成されている。第1凸部1
3の中心には孔が形成されている。またプレート3,4
には、第2窓孔18及び中トーションスプリング9に対
応して第2凸部14が形成されている。第1凸部13の
円周方向両端は大トーションスプリング8の円周方向両
端にそれぞれ当接している。第2凸部14の円周方向両
端と中トーションスプリング9の円周方向両端との間に
はそれぞれ角度θ2の隙間が確保されている。
【0021】第1及び第2凸部13,14はトーション
スプリング8,9にそれぞれ近接して配置され、トーシ
ョンスプリング8,9の半径方向外方及び軸方向外方へ
の移動を制限している。この構造により、トーションス
プリング8,9は第1窓孔17,18の外周縁に対して
それぞれ半径方向に隙間をあけて配置されている。捩じ
り振動伝達時にもトーションスプリング8,9は主に第
1及び第2凸部13,14外周側部分に対してそれぞれ
摺動するようになっており、第1及び第2窓孔17,1
8の半径方向外側縁には摺動しにくい。
【0022】第1サイドプレート6はプレート3とフラ
ンジ5aとの軸方向間に配置されている。第2サイドプ
レート7はフランジ5aとプレート4との軸方向間に配
置されている。第1及び第2サイドプレート6,7はプ
レート3,4に比べて外径が短い。第1及び第2サイド
プレート6,7は互いに相対回転不能になるように連結
されている。第1及び第2サイドプレート6,7には大
トーションスプリング8の半径方向内側に係合する係合
部が形成されている。
【0023】小トーションスプリング10はフランジ5
aに形成された第3窓孔19内に配置されている。小ト
ーションスプリング10の円周方向両端には軸方向に延
びるスプリングシートが配置されている。このスプリン
グシートは第1及び第2サイドプレート6,7に設けら
れた切り欠きの円周方向両端に配置されている。この構
造により、大トーションスプリング8と小トーションス
プリング10とは第1及び第2サイドプレート6,7を
間に配置することにより、プレート3,4とフランジ5
aとの間で直列に機能する。
【0024】なお、各トーションスプリングはJISで
定める線ばね用金属材料から形成されている。プレート
3,4の外周側部分において軸方向内側(フランジ5a
側)には環状の耐摩耗層16が形成されている。耐摩耗
層16はWC−Co材をエアロ・ジェット・スプレイ溶
射法で形成したものである。WC−Co材においては、
Coの重量%は17%であり、12〜25%の範囲にあ
ることが好ましい。耐摩耗層16はプレート3,4の第
1及び第2凸部13,14の半径方向外側部分を覆うよ
うに形成され、さらに各窓孔間の平坦部分及び第1及び
第2凸部13,14から半径方向外側の平坦な部分にも
形成されている。耐摩耗層16によりプレート3,4の
ばね摺動部分の硬度が向上している。
【0025】以上の構造を整理すると、小トーションス
プリング10は第1及び第2サイドプレート6,7とフ
ランジ5aとを円周方向に弾性的に連結し、大トーショ
ンスプリング8はプレート3,4と第1及び第2サイド
プレート6,7又はフランジ5aとを円周方向に弾性的
に連結し、中トーションスプリング9はプレート3,4
とフランジ5aとを円周方向に弾性的に連結している。
すなわち、各トーションスプリング8,9及び10にお
いてダンパー機構がそれぞれ形成されていると考えて良
い。
【0026】さらに詳細に説明すると、大トーションス
プリング8をばねとするダンパー機構では、第1回転部
材はプレート3,4であり、第2回転部材は捩じり角度
がθ1までの小さな範囲で第1及び第2サイドプレート
6,7、捩じり角度がθ1を越えた大きな範囲でフラン
ジ5aとなる。第1回転部材の収容部(第1収容部)は
第1凸部13であり、第2回転部材の収容部(第2収容
部)は第1及び第2サイドプレート6,7の係合部又は
フランジ5aの第1窓孔17となる。
【0027】中トーションスプリング9をばねとするダ
ンパー機構では、第1回転部材はプレート3,4であ
り、第2回転部材はフランジ5aである。第1回転部材
の収容部(第1収容部)は第2凸部14であり、第2回
転部材の収容部(第2収容部)はフランジ5aの第2窓
孔18となる。以上に述べた2つのダンパー機構では、
第1回転部材の収容部(第1収容部)のばね接触部分に
前述の耐摩耗層16が形成されていることになる。
【0028】以上に述べた2つのダンパー機構は、第1
及び第2円板状部材と、第3円板状部材と、コイルスプ
リングとから構成されているとみることもできる。大ト
ーションスプリング8をばねとするダンパー機構では、
第1及び第2円板状部材はクラッチプレート3及びリテ
ィーニングプレート4であり、第3円板状部材は捩じり
角度がθ1までの小さな範囲で第1及び第2サイドプレ
ート6,7、捩じり角度がθ1を越えた大きな範囲でフ
ランジ5aである。第1及び第2円板状部材の収容部は
第1凸部13であり、第3円板状部材の窓孔は第1及び
第2サイドプレート6,7の係合部又はフランジ5aの
第1窓孔17となる。
【0029】中トーションスプリング9をばねとするダ
ンパー機構では、第1及び第2円板状部材はプレート
3,4であり、第3円板状部材はフランジ5aである。
第1及び第2円板状部材の収容部は第2凸部14であ
り、第3円板状部材の窓孔はフランジ5aの第2窓孔1
8となる。各ダンパー機構では、第1及び第2円板状部
材の収容部におけるばね接触部分に前述の耐摩耗層16
が形成されていることになる。
【0030】図5にエアロ・ジェット・スプレイ法(H
VAF,High Velocity Air FuelSystem)溶射装置50
の構成ブロック図を示す。エアロ・ジェット・スプレイ
溶射装置50は、主に、ロケットガン51と、制御盤5
2と、粉末供給機53とから構成されている。ロケット
ガン51内には燃料を燃焼させるためのチャンバが設け
られている。
【0031】制御盤52には、外部から空気、点火用酸
素及び燃料が供給される。制御盤52からロケットガン
51には、空気、点火、燃料及びチャンバ圧が供給され
る。粉末供給機53には外部から搬送ガス及び空気が供
給される。粉末供給機53からはロケットガン51に対
して粉末のWC−Co材が供給される。このようなエア
ロ・ジェット・スプレイ溶射装置を用いることで、たと
えばクラッチプレート3に対してWC−Co材を溶射す
る。具体的には、クラッチプレート3を回転台に装着
し、クラッチプレート3を回転させながら溶射を行う。
これにより、第1及び第2凸部13,14の半径方向外
側部分を含む領域に耐摩耗層16が形成される。なお、
第1及び第2凸部13,14にのみ溶射を行っても良
い。
【0032】大トーションスプリング8と中トーション
スプリング9はプレート3,4とフランジ5aとの間で
機能する。捩じり振動によりプレート3,4とフランジ
5aが相対回転すると、その間でトーションスプリング
8,9は圧縮及び元の状態に戻る動作を繰り返す。ま
た、トーションスプリング8,9は遠心力により半径方
向外方に移動して第1及び第2凸部13,14に当接し
ている。すなわちトーションスプリング8,9は第1及
び第2凸部13,14の内側半径方向外側部分に対して
摺動する。ここで第1及び第2凸部13,14において
半径方向外方部分(ばね接触部分)には耐摩耗層16が
形成されているため、第1及び第2凸部13,14の摩
耗が従来に比べて少なくなっている。
【0033】特に、耐摩耗層16は、エアロ・ジェット
・スプレイ溶射法により形成されたWC−Co材である
ため、硬度が高くなり耐摩耗性が向上している。エアロ
・ジェット・スプレイ溶射法により耐摩耗層は表粗さが
低くなっているため、溶射後の研磨が不要になる。ま
た、エアロ・ジェット・スプレイ溶射法はWC−Co材
との相性がよいため材質の性能が低下しにくい。
【0034】また、大トーションスプリング8及び中ト
ーションスプリング9における摩耗も大幅に減少してい
る。これは線ばね用金属材料とエアロ・ジェット・スプ
レイ溶射法により形成されたWC−Co材との相性がよ
いからである。第2実施形態 図4及び図5に本発明の第2実施形態としてのフライホ
イール組立体21を示す。フライホイール組立体21
は、従来のフライホイールを二分割し、間にダンパー機
構を組み込んだ装置であり、車両に用いられる。図4に
示すO−Oがフライホイール組立体21の回転軸線であ
る。また図5に示す回転方向Rがフライホイール組立体
21の回転方向に一致する。
【0035】フライホイール組立体21は、エンジンの
クランクシャフトに装着される第1フライホイール22
と、クラッチディスク組立体のクラッチディスクが連結
される摩擦面を有する第2フライホイール23と、第1
フライホイール22と第2フライホイール23との間に
配置されたダンパー機構24とから構成されている。ダ
ンパー機構24は第1フライホイール22から第2フラ
イホイール23にトルクを伝達すると共に捩じり振動を
吸収・減衰するための機構である。ダンパー機構24
は、第1プレート25(第1回転部材)と、第2プレー
ト26(第1回転部材)と、ドリブンプレート27(第
2回転部材)と、複数のトーションスプリング28(ば
ね)とから構成されている。
【0036】第1及び第2プレート25,26は軸方向
に所定の間隔をあけて配置された円板状の部材であり、
外周部がピン31によって共に固定され、さらに第1フ
ライホイール22の外周部に固定されている。ドリブン
プレート27は、第1及び第2プレート25,26間に
配置された円板状の部材である。ドリブンプレート27
の内周部は複数のボルト28により第2フライホイール
23の内周部に固定されている。ドリブンプレート27
及び第2フライホイール23の内周縁は軸受30を介し
て第1フライホイール22の中心側筒状部の外周面に支
持されている。ドリブンプレート27は半径方向外方に
延びる複数の支持部27aを有している。支持部27a
の円周方向間はトーションスプリング29が配置される
収容部(第2収容部)となっている。この収容部には第
1実施例窓孔のような外周枠がない。各支持部27aの
間には、円周方向に直列に作用するように2個のトーシ
ョンスプリング29が配置されている。2個のトーショ
ンスプリング29の間には、フロート体構造32が配置
されている。フロート体構造32は、両トーションスプ
リング29に当接する面を有するフロート体33と、フ
ロート体33の半径方向内側部が揺動自在に係合した第
1及び第2支持プレート34,35とから構成されてい
る。
【0037】第1及び第2プレート25,26には、各
収容部及び2個のトーションスプリング29に対応して
切起し窓部41,42がそれぞれ形成されている。切起
し窓部41,42は、図4及び図5から明らかなよう
に、各プレート25,26の一部を半径方向両側から軸
方向に切り起した部分である。切り起こし窓部41,4
2はトーションスプリング29に近接して配置され、ト
ーションスプリング29の半径方向外方及び軸方向外方
への移動を制限している。
【0038】第1プレート25及び第2プレート26に
おいて、外周側部分で軸方向内側には耐摩耗層44が形
成されている。耐摩耗層44はエアロ・ジェット・スプ
レイ溶射法により溶射されたWC−Co材からなる。耐
摩耗層44は、図5に示すように、環状に形成されてい
る。耐摩耗層44は、具体的には切起し窓部41,42
の外周側部分及びそのさらに外周側の平坦な部分に形成
されている。このように第1及び第2プレート25,2
6においてばね摺動部分に耐摩耗層44が形成されてい
るため、トーションスプリング29の摺動にもかかわら
ずプレート25,26に摩耗が生じにくい。また、トー
ションスプリング29側の摩耗も大幅に減少する。
【0039】ダンパー機構24は、第1及び第2円板状
部材と、第3円板状部材と、コイルスプリングとから構
成されているとみることもできる。第1及び第2円板状
部材は第1及び第2プレート25,26であり、第3円
板状部材はドリブンプレート27である。第1及び第2
円板状部材の収容部は切り起こし窓部41,42であ
り、第3円板状部材の窓孔はドリブンプレート27の各
支持部27a間の空間である。ダンパー機構24では、
第1及び第2円板状部材の収容部におけるばね接触部分
に前述の耐摩耗層16が形成されていることになる。 〔他の実施形態〕耐摩耗層は必要な部分すなわちばね摺
動部分にのみ形成してもよい。
【0040】耐摩耗層はフランジやドリブンプレートな
どの間に挟まれた出力側部材の窓孔や切り欠きの縁部に
形成してもよい。WC−Co材の代わりに、WC−N
i,WC−C,WC−Tiを用いても良い。本願に係る
ダンパー機構は、クラッチディスク組立体やフライホイ
ールダンパー以外の他の装置に採用しても良い。
【0041】実施例 プレートのばね摺動部分にWC−Co材を溶射した本願
の実施例と、プレートのばね摺動部分にMo材を溶射し
た例(比較例)とおけるプレート及びトーションスプリ
ングの摩耗比較を往復摩耗試験機で実験した。本願に係
るプレートはガス浸炭窒化焼き入れ焼き戻しを行った後
にエアロ・ジェット・スプレイ溶射法によりWC−Co
材を溶射した。比較例のプレートはガス浸炭窒化焼き入
れ焼き戻しを行った後にMジェット5によりMo材を溶
射した。トーションスプリングの材料はSUP12(S
WOSC−Vと同等材)であり、表面硬度はHv600
であった。プレートに対してトーションスプリングを所
定の荷重を与えた状態で所定周波数で摺動させた。荷重
は196N,速度50Hz、振動幅+−2mmの条件を
用いた。ディプスゲージによりプレートとトーションス
プリングの摩耗深さを測定した。
【0042】図6に示すグラフから明らかなように、W
C−Co材を用いた本願に係る実験では、摺動回数が増
加してもトーションスプリングの摩耗は大変少ない。具
体的には、摺動回数400×104 でトーションスプリ
ングの摩耗量は0.1mm以下である。一方、Mo材を
溶射した実験例では、トーションスプリングの摩耗量が
大変大きい。具体的には、摺動回数240×104 程度
で摩耗量は0.7mmを超えている。
【0043】なお、プレートの摩耗量はいずれの場合も
WC−Co材を溶射した場合のトーションスプリングの
摩耗量とほぼ同等である。この結果は、ガス浸炭窒化焼
き入れしか行っていない従来機プレートの摩耗量に比べ
て大幅に減少している。
【0044】
【発明の効果】本発明に係るダンパー機構では、第1及
び第2収容部の少なくとも一方のばね接触部分に溶射に
より形成された耐摩耗層があるため、ばね接触部分が摩
耗しにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるクラッチディス
ク組立体の縦断面概略図。
【図2】クラッチディスク組立体の平面図。
【図3】エアロ・ジェット・スプレイ溶射装置の構成ブ
ロック図。
【図4】第2実施形態におけるフライホイール組立体の
縦断面概略図。
【図5】フライホイール組立体の平面図。
【図6】本発明の実施例における摩耗試験の結果を示す
グラフ。
【符号の説明】
1 クラッチディスク組立体 2 クラッチディスク 3 クラッチプレート 4 リティーニングプレート 5 ハブ 5a フランジ 8 大トーションスプリング 9 中トーションスプリング 13 第10凸部 14 第2凸部 16 耐摩耗層 17 第1窓孔 18 第2窓孔 24 ダンパー機構 25 第1プレート 26 第2プレート 27 ドリブンプレート 29 トーションスプリング 41 切り起こし窓部 42 切り起こし窓部 44 耐摩耗層 50 エアロ・ジェット・スプレイ溶射法装置 51 エアー・ジェット・ガン 52 制御盤 53 粉末供給機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1収容部を有する第1回転部材と、 前記第1収容部に対応する第2収容部を有する第2回転
    部材と、 前記第1及び第2収容部内に配置され、前記第1回転部
    材と前記第2回転部材とを円周方向に連結するばねと、 前記第1及び第2収容部の少なくとも一方のばね接触部
    分に溶射された耐磨耗層と、を備えたダンパー機構。
  2. 【請求項2】前記耐磨耗層は超硬合金からなる、請求項
    1に記載のダンパー機構。
  3. 【請求項3】前記耐磨耗層はWC−Co材からなる、請
    求項2に記載のダンパー機構。
  4. 【請求項4】前記ばねは線ばね用金属材料からなるコイ
    ルスプリングである、請求項1〜3のいずれかに記載の
    ダンパー機構。
  5. 【請求項5】前記耐磨耗層はフレーム溶射法により形成
    されている、請求項1〜4のいずれかに記載のダンパー
    機構。
  6. 【請求項6】前記耐磨耗層は高速フレーム溶射法により
    形成されている、請求項5に記載のダンパー機構。
  7. 【請求項7】前記耐磨耗層はエアロ・ジェット・スプレ
    イ溶射法により形成されている、請求項6に記載のダン
    パー機構。
  8. 【請求項8】軸方向に間隔をあけて配置されて互いに固
    定され、互いに対応する収容部をそれぞれ有する第1及
    び第2円板状部材と、 前記第1及び第2円板状部材の間に配置され、前記収容
    部に対応する窓孔が形成された第3円板状部材と、 前記収容部及び窓孔内に配置され、前記第1及び第2円
    板状部材と前記第3円板状部材とを円周方向に連結する
    コイルスプリングと、 前記収容部において前記コイルスプリングが摺動する部
    分に形成された、エアロ・ジェット・スプレイ溶射法で
    溶射されたWC−Co材からなる耐摩耗層と、を備えた
    ダンパー機構。
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