JPH11103149A - バイアホール形成方法及びレーザ加工装置 - Google Patents
バイアホール形成方法及びレーザ加工装置Info
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- JPH11103149A JPH11103149A JP10218775A JP21877598A JPH11103149A JP H11103149 A JPH11103149 A JP H11103149A JP 10218775 A JP10218775 A JP 10218775A JP 21877598 A JP21877598 A JP 21877598A JP H11103149 A JPH11103149 A JP H11103149A
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- Laser Beam Processing (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 湿式後処理のような複雑な後処理工程を必要
としないバイアホール形成方法を提供すること。 【解決手段】 金属膜上のポリマー層に、前記金属膜に
達するバイアホールを形成する方法であり、レーザ光を
用いて前記ポリマー層にバイアホールを形成する第1の
工程と、乾式処理により前記バイアホールの加工残物を
除去する第2の工程とを含む。
としないバイアホール形成方法を提供すること。 【解決手段】 金属膜上のポリマー層に、前記金属膜に
達するバイアホールを形成する方法であり、レーザ光を
用いて前記ポリマー層にバイアホールを形成する第1の
工程と、乾式処理により前記バイアホールの加工残物を
除去する第2の工程とを含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイアホール形成
方法及び装置に関し、特にレーザ光を用いて多層プリン
ト回路基板にバイアホールを形成するバイアホール形成
方法及び装置に関する。
方法及び装置に関し、特にレーザ光を用いて多層プリン
ト回路基板にバイアホールを形成するバイアホール形成
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型化、高密度実装化に伴
う、プリント基板の高密度化の要求に答えて、近年、複
数のプリント基板を積層した多層プリント基板が登場し
てきた。このような多層プリント基板では、上下に積層
されたプリント基板間で導電層(銅基板)同士を電気的
に接続する必要がある。このような接続は、プリント基
板の絶縁層(ポリイミド、エポキシ系樹脂等のポリマ
ー)に、下層の導電層に達するバイアホールと呼ばれる
穴を形成し、その穴の内部にメッキを施すことによって
実現される。
う、プリント基板の高密度化の要求に答えて、近年、複
数のプリント基板を積層した多層プリント基板が登場し
てきた。このような多層プリント基板では、上下に積層
されたプリント基板間で導電層(銅基板)同士を電気的
に接続する必要がある。このような接続は、プリント基
板の絶縁層(ポリイミド、エポキシ系樹脂等のポリマ
ー)に、下層の導電層に達するバイアホールと呼ばれる
穴を形成し、その穴の内部にメッキを施すことによって
実現される。
【0003】バイアホールを形成する方法として、以前
は、機械的な微細ドリルが用いられていた。しかし、プ
リント基板の高密度化に伴うバイアホールの径の縮小
や、積層された層の内の一部の層のみに(即ち、表面か
ら裏面へ貫通していない)バイアホール(インターステ
ィシャルバイアホールという)を形成する際の深さ制御
の困難性などが原因となり、最近では微細ドリルに代え
てレーザ光によるアブレーションを利用したバイアホー
ル形成方法が採用されるようになってきた。
は、機械的な微細ドリルが用いられていた。しかし、プ
リント基板の高密度化に伴うバイアホールの径の縮小
や、積層された層の内の一部の層のみに(即ち、表面か
ら裏面へ貫通していない)バイアホール(インターステ
ィシャルバイアホールという)を形成する際の深さ制御
の困難性などが原因となり、最近では微細ドリルに代え
てレーザ光によるアブレーションを利用したバイアホー
ル形成方法が採用されるようになってきた。
【0004】従来、この種のレーザによるバイアホール
形成方法では、主にエキシマレーザ(紫外光)が使用さ
れている。
形成方法では、主にエキシマレーザ(紫外光)が使用さ
れている。
【0005】また、エキシマレーザは、装置価格及びラ
ンニングコストが高く、エッチングレート(1パルス当
たりの加工深さ)が低い(一般的に、エッチングレート
は波長に比例する)という理由から、価格及びランニン
グコストが低く、エッチングレートの高い、炭酸ガスレ
ーザやYAGレーザなど、赤外光を発するレーザも使用
されるようになってきている。
ンニングコストが高く、エッチングレート(1パルス当
たりの加工深さ)が低い(一般的に、エッチングレート
は波長に比例する)という理由から、価格及びランニン
グコストが低く、エッチングレートの高い、炭酸ガスレ
ーザやYAGレーザなど、赤外光を発するレーザも使用
されるようになってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、エキ
シマレーザ(紫外光)を用いたバイアホール形成方法で
は、エッチングレートが低いという問題点がある。ま
た、この方法では、穴の上部周辺にカーボンが付着残留
し、絶縁不良を招くという問題点もある。また、エッチ
ングレートを上げようと、レーザ光のエネルギー密度を
上げると導体層にダメージを与えてしまう(導体層の反
射率に依存する)という新たな問題が発生する。
シマレーザ(紫外光)を用いたバイアホール形成方法で
は、エッチングレートが低いという問題点がある。ま
た、この方法では、穴の上部周辺にカーボンが付着残留
し、絶縁不良を招くという問題点もある。また、エッチ
ングレートを上げようと、レーザ光のエネルギー密度を
上げると導体層にダメージを与えてしまう(導体層の反
射率に依存する)という新たな問題が発生する。
【0007】また、炭酸ガスレーザやYAGレーザを用
いるバイアホール形成方法は、安価で、高速加工が可能
ではあるものの、図3に示すように、ポリマー層に形成
した穴41の底面、即ち、露出させようとする導体層4
2の表面の一部または全面に薄い(エポキシ樹脂及びポ
リイミドでは厚さ1μm程度以下)加工残物43が残っ
てしまうという問題点がある。この加工残物は、この後
さらにレーザ光を照射しても完全に除去することはでき
ない。これは、レーザ光をさらに照射して加工残物を蒸
発させようとしても、このとき周囲のポリマーが溶出し
て(導体層は銅であることが多く、熱の拡散が速いた
め)新たな加工残物を形成してしまうためだと思われ
る。従って、これらの方法では、レーザによる加工の
後、強酸化剤(例えば、重クロム酸カリウム)等による
湿式の後処理が必要になるという問題点がある。
いるバイアホール形成方法は、安価で、高速加工が可能
ではあるものの、図3に示すように、ポリマー層に形成
した穴41の底面、即ち、露出させようとする導体層4
2の表面の一部または全面に薄い(エポキシ樹脂及びポ
リイミドでは厚さ1μm程度以下)加工残物43が残っ
てしまうという問題点がある。この加工残物は、この後
さらにレーザ光を照射しても完全に除去することはでき
ない。これは、レーザ光をさらに照射して加工残物を蒸
発させようとしても、このとき周囲のポリマーが溶出し
て(導体層は銅であることが多く、熱の拡散が速いた
め)新たな加工残物を形成してしまうためだと思われ
る。従って、これらの方法では、レーザによる加工の
後、強酸化剤(例えば、重クロム酸カリウム)等による
湿式の後処理が必要になるという問題点がある。
【0008】本発明の課題は、湿式後処理のような複雑
な後処理工程を必要としないバイアホール形成方法を提
供することにある。
な後処理工程を必要としないバイアホール形成方法を提
供することにある。
【0009】本発明の他の課題は、上記のバイアホール
形成方法に適したレーザ加工装置を提供することにあ
る。
形成方法に適したレーザ加工装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属膜上のポ
リマー層に、前記金属膜に達するバイアホールを形成す
るバイアホール形成方法であり、レーザ光を用いて前記
ポリマー層にバイアホールを形成する第1の工程と、乾
式処理により前記バイアホールの加工残物を除去する第
2の工程とを含むことを特徴とする。
リマー層に、前記金属膜に達するバイアホールを形成す
るバイアホール形成方法であり、レーザ光を用いて前記
ポリマー層にバイアホールを形成する第1の工程と、乾
式処理により前記バイアホールの加工残物を除去する第
2の工程とを含むことを特徴とする。
【0011】前記第2の工程は、前記第1の工程におけ
るレーザ光とは波長の異なるレーザ光を前記バイアホー
ルに照射して行うことが好ましい。
るレーザ光とは波長の異なるレーザ光を前記バイアホー
ルに照射して行うことが好ましい。
【0012】本発明によればまた、レーザ光を出射する
レーザ発振部と、前記レーザ光を被加工物における金属
膜上のポリマー層に照射して、前記金属膜に達するバイ
アホールを形成するための第1の光学系と、前記被加工
物に形成された前記バイアホールの加工残物を乾式処理
により除去する加工残物除去手段とを有することを特徴
とするレーザ加工装置が提供される。
レーザ発振部と、前記レーザ光を被加工物における金属
膜上のポリマー層に照射して、前記金属膜に達するバイ
アホールを形成するための第1の光学系と、前記被加工
物に形成された前記バイアホールの加工残物を乾式処理
により除去する加工残物除去手段とを有することを特徴
とするレーザ加工装置が提供される。
【0013】前記第1の光学系は、前記レーザ光を前記
被加工物の任意の位置に照射するための駆動系を含むこ
とが好ましい。
被加工物の任意の位置に照射するための駆動系を含むこ
とが好ましい。
【0014】また、前記被加工物を保持するとともに、
該被加工物を移動させることが可能なX−Yステージを
備えることにより、前記加工残物除去手段は、該X−Y
ステージ上において前記被加工物に形成された前記バイ
アホールの加工残物を除去する。
該被加工物を移動させることが可能なX−Yステージを
備えることにより、前記加工残物除去手段は、該X−Y
ステージ上において前記被加工物に形成された前記バイ
アホールの加工残物を除去する。
【0015】前記加工残物除去手段は、前記レーザ光と
は波長の異なるレーザ光を生成する手段と、該波長の異
なるレーザ光を前記バイアホールに照射する第2の光学
系とを含むことが好ましい。
は波長の異なるレーザ光を生成する手段と、該波長の異
なるレーザ光を前記バイアホールに照射する第2の光学
系とを含むことが好ましい。
【0016】前記レーザ光とは波長の異なるレーザ光を
生成する手段は、前記レーザ発振部からのレーザ光の波
長を変換する手段を含むことで実現することができる。
生成する手段は、前記レーザ発振部からのレーザ光の波
長を変換する手段を含むことで実現することができる。
【0017】また、前記レーザ光とは波長の異なるレー
ザ光を生成する手段として、前記レーザ発振部とは別の
レーザ発振部を備えても良い。
ザ光を生成する手段として、前記レーザ発振部とは別の
レーザ発振部を備えても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1に本発明の実施の形態による
レーザ加工装置を示す。このレーザ加工装置は、第1及
び第2のレーザ発振部11、12と、これらレーザ発振
部11、12にそれぞれ対応する第1及び第2の2軸ス
キャンミラー13、14と、fθレンズと呼ばれる第1
及び第2の集束レンズ15、16と、被加工物17を載
置するX−Yステージ18を有している。第1のレーザ
発振部11、第1の2軸スキャンミラー13、及び集束
レンズ15は、第1の工程を行うためのものであり、第
2のレーザ発振部12、第2の2軸スキャンミラー1
4、及び集束レンズ16は、第2の工程を行うためのも
のである。
施の形態を説明する。図1に本発明の実施の形態による
レーザ加工装置を示す。このレーザ加工装置は、第1及
び第2のレーザ発振部11、12と、これらレーザ発振
部11、12にそれぞれ対応する第1及び第2の2軸ス
キャンミラー13、14と、fθレンズと呼ばれる第1
及び第2の集束レンズ15、16と、被加工物17を載
置するX−Yステージ18を有している。第1のレーザ
発振部11、第1の2軸スキャンミラー13、及び集束
レンズ15は、第1の工程を行うためのものであり、第
2のレーザ発振部12、第2の2軸スキャンミラー1
4、及び集束レンズ16は、第2の工程を行うためのも
のである。
【0019】第1のレーザ発振部11は、赤外域のレー
ザ光を出射する。このようなレーザ発振部11として
は、炭酸ガスレーザ(TEA:CO2 ガスレーザ)や、
YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)、
或いはYLF(リチウム・イットリウム・フロライド)
等の固体レーザ、更にはこの種の固体レーザの第2、第
3、またはそれ以上の高調波レーザを使用することがで
きる。
ザ光を出射する。このようなレーザ発振部11として
は、炭酸ガスレーザ(TEA:CO2 ガスレーザ)や、
YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)、
或いはYLF(リチウム・イットリウム・フロライド)
等の固体レーザ、更にはこの種の固体レーザの第2、第
3、またはそれ以上の高調波レーザを使用することがで
きる。
【0020】また、第2のレーザ発振部12は、紫外乃
至可視域のレーザ光を出射する。このレーザ発振部12
としては、エキシマレーザ(例えば、KrF:発振波長
248nm)、または、YAGレーザあるいはYALレーザ
と波長変換用結晶(KTP,LBO,あるいはBBO結
晶;第2高調波(2ω)を発生させる)との組み合わせ
(さらにBBO結晶を組み合わせても良い;第4高調波
(4ω)を発生させる)が使用できる。このとき基本波
と第2高調波を合成して第3高調波(3ω)としてもよ
い。さらに、アルゴン、銅蒸気レーザ(発振波長511nm
及び578nm )も使用することができる。
至可視域のレーザ光を出射する。このレーザ発振部12
としては、エキシマレーザ(例えば、KrF:発振波長
248nm)、または、YAGレーザあるいはYALレーザ
と波長変換用結晶(KTP,LBO,あるいはBBO結
晶;第2高調波(2ω)を発生させる)との組み合わせ
(さらにBBO結晶を組み合わせても良い;第4高調波
(4ω)を発生させる)が使用できる。このとき基本波
と第2高調波を合成して第3高調波(3ω)としてもよ
い。さらに、アルゴン、銅蒸気レーザ(発振波長511nm
及び578nm )も使用することができる。
【0021】2軸スキャンミラーは、互いに異なる方向
に回動可能な2枚のミラーを組み合わせて実現され、第
1、第2のレーザ発振部11、12からのレーザ光をX
−Y平面内で走査させる。fθレンズは、2軸スキャン
ミラーから入射するレーザ光の入射角によらず、レーザ
光が被加工物17に対して焦点を結びかつ垂直に入射す
る様に設計されている。従って、この2軸スキャンミラ
ーとfθレンズとの組み合わせにより、X−Yステージ
18を用いて被加工物17を移動させなくとも、被加工
物17上の所定の位置にバイアホールを形成することが
できる。また、所定範囲内であれば、複数のバイアホー
ルを形成する場合であっても、被加工物17をX−Yス
テージ18を用いて移動させる必要がない。
に回動可能な2枚のミラーを組み合わせて実現され、第
1、第2のレーザ発振部11、12からのレーザ光をX
−Y平面内で走査させる。fθレンズは、2軸スキャン
ミラーから入射するレーザ光の入射角によらず、レーザ
光が被加工物17に対して焦点を結びかつ垂直に入射す
る様に設計されている。従って、この2軸スキャンミラ
ーとfθレンズとの組み合わせにより、X−Yステージ
18を用いて被加工物17を移動させなくとも、被加工
物17上の所定の位置にバイアホールを形成することが
できる。また、所定範囲内であれば、複数のバイアホー
ルを形成する場合であっても、被加工物17をX−Yス
テージ18を用いて移動させる必要がない。
【0022】本形態の装置では、2つの2軸スキャンミ
ラーをそれぞれ独立制御することができるので、第1、
第2のレーザ発振部11、12からのレーザ光をそれぞ
れ異なる位置に照射することができる。このため、所定
範囲内に複数のバイアホールを形成する場合、第1のレ
ーザ発振部11からのレーザ光で絶縁層にバイアホール
を形成する工程と、第2のレーザ発振部12からのレー
ザ光でバイアホールに残った加工残物を除去する工程と
を(異なるバイアホールに対して)同時に行うことがで
きる。従って、逐次的に加工する場合に比べ、大幅に加
工時間を短縮することができる。
ラーをそれぞれ独立制御することができるので、第1、
第2のレーザ発振部11、12からのレーザ光をそれぞ
れ異なる位置に照射することができる。このため、所定
範囲内に複数のバイアホールを形成する場合、第1のレ
ーザ発振部11からのレーザ光で絶縁層にバイアホール
を形成する工程と、第2のレーザ発振部12からのレー
ザ光でバイアホールに残った加工残物を除去する工程と
を(異なるバイアホールに対して)同時に行うことがで
きる。従って、逐次的に加工する場合に比べ、大幅に加
工時間を短縮することができる。
【0023】また、本形態の装置では、X−Yステージ
18による移動の必要性が少ない(広範囲に亘って加工
を行う場合は、所定範囲ごとに行うので、このときX−
Yステージ18による移動が必要となるが、所定範囲内
であれば全く不要)ので高速加工が可能となる。詳述す
ると、X−Yステージによる被加工物の移動時間間隔
は、10Hz程度でしかないが、2軸スキャンミラーに
よる焦点位置の移動時間間隔は、100Hz以上を実現
でき、レーザ光の加工点間の移動時間が比べ物にならな
いほど短くなる。
18による移動の必要性が少ない(広範囲に亘って加工
を行う場合は、所定範囲ごとに行うので、このときX−
Yステージ18による移動が必要となるが、所定範囲内
であれば全く不要)ので高速加工が可能となる。詳述す
ると、X−Yステージによる被加工物の移動時間間隔
は、10Hz程度でしかないが、2軸スキャンミラーに
よる焦点位置の移動時間間隔は、100Hz以上を実現
でき、レーザ光の加工点間の移動時間が比べ物にならな
いほど短くなる。
【0024】第1及び第2の集束レンズ15、16は、
第1及び第2のスキャンミラー13、14でそれぞれ振
られたレーザ光が被加工物17の表面上で所定の径とな
る様にレーザ光を集束させる。集束レンズ15は、赤外
光を集束させるので、その材質として例えば、ZnSe
が使用される。また、集束レンズ16は、紫外から可視
光を集束させるので、材質として例えば、合成石英、溶
融石英や、BK7が使用される。なお、第1及び第2の
集束レンズ15、16の各表面は、その透過率を考慮し
た上でコーティングされている。
第1及び第2のスキャンミラー13、14でそれぞれ振
られたレーザ光が被加工物17の表面上で所定の径とな
る様にレーザ光を集束させる。集束レンズ15は、赤外
光を集束させるので、その材質として例えば、ZnSe
が使用される。また、集束レンズ16は、紫外から可視
光を集束させるので、材質として例えば、合成石英、溶
融石英や、BK7が使用される。なお、第1及び第2の
集束レンズ15、16の各表面は、その透過率を考慮し
た上でコーティングされている。
【0025】この装置を用いて、多層プリント回路基板
にインタースティシャルバイアホール(以下、バイアホ
ールと略す)を形成する方法について説明する。まず、
被加工物17である多層プリント回路基板について説明
する。多層プリント回路基板は、図2(a)に示すよう
に、ポリイミドあるいはエポキシ系樹脂等のポリマー製
絶縁層21を複数有し、各絶縁層の表面(最下層の基板
では表裏両面)には、それぞれ導電(Cu)層(プリン
ト配線)22が印刷形成されている。そして、バイアホ
ールを形成しようとする場所では、上層側の導電層22
に穴23が形成されている。複数の層にわたってバイア
ホールを形成する場合には上層側に位置するすべての導
電層に穴が形成される。この様な多層プリント回路基板
に対するバイアホールの形成は、以下の様にして行われ
る。
にインタースティシャルバイアホール(以下、バイアホ
ールと略す)を形成する方法について説明する。まず、
被加工物17である多層プリント回路基板について説明
する。多層プリント回路基板は、図2(a)に示すよう
に、ポリイミドあるいはエポキシ系樹脂等のポリマー製
絶縁層21を複数有し、各絶縁層の表面(最下層の基板
では表裏両面)には、それぞれ導電(Cu)層(プリン
ト配線)22が印刷形成されている。そして、バイアホ
ールを形成しようとする場所では、上層側の導電層22
に穴23が形成されている。複数の層にわたってバイア
ホールを形成する場合には上層側に位置するすべての導
電層に穴が形成される。この様な多層プリント回路基板
に対するバイアホールの形成は、以下の様にして行われ
る。
【0026】まず、多層プリント回路基板をX−Yステ
ージ18に搭載する。そして、レーザ光発振部11から
出射した赤外レーザ光を、2軸スキャンミラー13及び
集束レンズ15を介して穴23内部の絶縁層21に照射
する。赤外レーザ光の照射により穴23内部の絶縁層2
1はアブレーションを生じて除去加工される。赤外レー
ザ光を用いる加工は、従来の紫外レーザ光を用いる加工
に比べ非常に短い時間で終了する。即ち、加工速度が速
い。しかも、紫外光を用いないのでカーボンの発生もな
い。ただし、図2(b)で示すように、下層側の導電層
22の表面に加工残物24が残る。上記のような穴は、
通常、所定範囲の1つの加工領域に複数個形成される。
ージ18に搭載する。そして、レーザ光発振部11から
出射した赤外レーザ光を、2軸スキャンミラー13及び
集束レンズ15を介して穴23内部の絶縁層21に照射
する。赤外レーザ光の照射により穴23内部の絶縁層2
1はアブレーションを生じて除去加工される。赤外レー
ザ光を用いる加工は、従来の紫外レーザ光を用いる加工
に比べ非常に短い時間で終了する。即ち、加工速度が速
い。しかも、紫外光を用いないのでカーボンの発生もな
い。ただし、図2(b)で示すように、下層側の導電層
22の表面に加工残物24が残る。上記のような穴は、
通常、所定範囲の1つの加工領域に複数個形成される。
【0027】1つの加工領域に対する穴あけ加工が終了
したら、この多層プリント回路基板をX−Yステージ1
8を用いて移動させる。そして、レーザ光発振部12か
ら出射した紫外から可視域のレーザ光を、2軸スキャン
ミラー14及び集束レンズ16を介して穴23内の加工
残物24に照射する。すると、図2(c)に示すよう
に、加工残物24が蒸発し、下層側の導電層22が露出
し、バイアホールが完成する。この後、バイアホールの
内部をメッキすれば、2つの導電層を電気的に接続する
ことができる。
したら、この多層プリント回路基板をX−Yステージ1
8を用いて移動させる。そして、レーザ光発振部12か
ら出射した紫外から可視域のレーザ光を、2軸スキャン
ミラー14及び集束レンズ16を介して穴23内の加工
残物24に照射する。すると、図2(c)に示すよう
に、加工残物24が蒸発し、下層側の導電層22が露出
し、バイアホールが完成する。この後、バイアホールの
内部をメッキすれば、2つの導電層を電気的に接続する
ことができる。
【0028】このように、本形態によれば、高速加工が
可能で、湿式後処理も不要で、さらに、紫外レーザ光あ
るいは可視レーザ光は、最後に数ショット使用するだけ
なので、カーボンの発生もほとんどない。なお、紫外線
レーザを用いる場合は、酸素をアシストガスとして使用
するとカーボン発生を更に抑えることができる。
可能で、湿式後処理も不要で、さらに、紫外レーザ光あ
るいは可視レーザ光は、最後に数ショット使用するだけ
なので、カーボンの発生もほとんどない。なお、紫外線
レーザを用いる場合は、酸素をアシストガスとして使用
するとカーボン発生を更に抑えることができる。
【0029】実際に、炭酸ガスレーザでポリマー製絶縁
層に穴を形成した後、この穴に、YLFレーザからのレ
ーザ光を照射してみると、Nd:YLFレーザの基本波
(1ω;波長1047nm)を照射した場合(照射エネル
ギー3mJ/パルス、1ショット)は、加工残物を取り
除くことはできなかった。これに対して、Nd:YLF
レーザの第2高調波(照射エネルギー0.8mJ/パル
ス、1ショット、波長523nm)を照射した場合は、加
工残物を完全に除去することができた。同様に、Nd:
YLFレーザの第4高調波(照射エネルギー0.3mJ
/パルス、5ショット、波長266nm)を照射した場合
も、加工残物を除去することができた。ただし、この場
合は、レーザ光を照射し過ぎたために、導電層にアブレ
ーションが生じているようであった。
層に穴を形成した後、この穴に、YLFレーザからのレ
ーザ光を照射してみると、Nd:YLFレーザの基本波
(1ω;波長1047nm)を照射した場合(照射エネル
ギー3mJ/パルス、1ショット)は、加工残物を取り
除くことはできなかった。これに対して、Nd:YLF
レーザの第2高調波(照射エネルギー0.8mJ/パル
ス、1ショット、波長523nm)を照射した場合は、加
工残物を完全に除去することができた。同様に、Nd:
YLFレーザの第4高調波(照射エネルギー0.3mJ
/パルス、5ショット、波長266nm)を照射した場合
も、加工残物を除去することができた。ただし、この場
合は、レーザ光を照射し過ぎたために、導電層にアブレ
ーションが生じているようであった。
【0030】なお、第2のレーザ発振部12に使用可能
なレーザには、それぞれ次のような特徴がある。まず、
エキシマレーザは、例えば、KrF:エキシマレーザの
場合、1パルス当たりのエネルギーが800mJ、ビー
ムの断面積(照射面積)が約3cm2 であり、高いエネ
ルギーと、広いビーム面積を有することを特徴としてい
る。したがって、径0.2〜0.5mm程度のバイアホ
ールの底面に照射する際に必要とされるエネルギー密度
が約300mJ/cm2 であることを考慮すると、適当
なマスクを用いて、広い面積にわたる投影加工ができ
る。他のエキシマレーザArF(発振波長193nm)、
XeF(発振波長351nm)、XeCl(発振波長30
8nm)等についても同様である。
なレーザには、それぞれ次のような特徴がある。まず、
エキシマレーザは、例えば、KrF:エキシマレーザの
場合、1パルス当たりのエネルギーが800mJ、ビー
ムの断面積(照射面積)が約3cm2 であり、高いエネ
ルギーと、広いビーム面積を有することを特徴としてい
る。したがって、径0.2〜0.5mm程度のバイアホ
ールの底面に照射する際に必要とされるエネルギー密度
が約300mJ/cm2 であることを考慮すると、適当
なマスクを用いて、広い面積にわたる投影加工ができ
る。他のエキシマレーザArF(発振波長193nm)、
XeF(発振波長351nm)、XeCl(発振波長30
8nm)等についても同様である。
【0031】また、YAGレーザとYLFレーザとは、
同じ固体レーザであるが、YAGレーザからのレーザ光
はランダム偏光、YLFレーザからのレーザ光は直線偏
光、という違いがあり、波長変換結晶へは直線偏光成分
が入射するため、後者の方が波長変換効率が高い。ま
た、後者の方が、熱レンズ効果が現れにくく、連続使用
に向いている。これらのレーザでは、CW発振とパルス
発振のいずれも可能であるが、本実施例の場合は、ピー
クパワーの大きなパルス発振の方が望ましい。
同じ固体レーザであるが、YAGレーザからのレーザ光
はランダム偏光、YLFレーザからのレーザ光は直線偏
光、という違いがあり、波長変換結晶へは直線偏光成分
が入射するため、後者の方が波長変換効率が高い。ま
た、後者の方が、熱レンズ効果が現れにくく、連続使用
に向いている。これらのレーザでは、CW発振とパルス
発振のいずれも可能であるが、本実施例の場合は、ピー
クパワーの大きなパルス発振の方が望ましい。
【0032】また、銅蒸気レーザは、ピークパワーが大
きく、繰り返し周波数が7000Hzと非常に高いとい
う特徴を有しているが、30分程度のウォームアップを
必要とする。
きく、繰り返し周波数が7000Hzと非常に高いとい
う特徴を有しているが、30分程度のウォームアップを
必要とする。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ある波長のレーザ光を
用いてポリマー層に穴を形成し、その後別の波長のレー
ザ光で加工残物を取り除くようにしたことで、湿式の後
処理を必要としない。また、レーザ光を2軸スキャンミ
ラーによって非加工物上を走査できるようにしたことに
より、高速加工が可能なバイアホール形成方法及びレー
ザ加工装置が得られる。
用いてポリマー層に穴を形成し、その後別の波長のレー
ザ光で加工残物を取り除くようにしたことで、湿式の後
処理を必要としない。また、レーザ光を2軸スキャンミ
ラーによって非加工物上を走査できるようにしたことに
より、高速加工が可能なバイアホール形成方法及びレー
ザ加工装置が得られる。
【図1】本発明の実施の形態の構成図である。
【図2】図1の装置によるバイアホールの形成工程を説
明するための工程図である。
明するための工程図である。
【図3】導体膜上のポリマー層に赤外域レーザ光で形成
した穴の斜視図である。
した穴の斜視図である。
11、12 レーザ発振部 13、14 2軸スキャンミラー 15、16 集束レンズ 17 被加工物 18 X−Yステージ 21 ポリマー製絶縁層 22 導電層 23 穴 24 加工残物
Claims (8)
- 【請求項1】 金属膜上のポリマー層に、前記金属膜に
達するバイアホールを形成するバイアホール形成方法に
おいて、レーザ光を用いて前記ポリマー層にバイアホー
ルを形成する第1の工程と、乾式処理により前記バイア
ホールの加工残物を除去する第2の工程とを含むことを
特徴とするバイアホール形成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のバイアホール形成方法に
おいて、前記第2の工程を、前記第1の工程におけるレ
ーザ光とは波長の異なるレーザ光を前記バイアホールに
照射して行うことを特徴とするバイアホール形成方法。 - 【請求項3】 レーザ光を出射するレーザ発振部と、前
記レーザ光を被加工物における金属膜上のポリマー層に
照射して、前記金属膜に達するバイアホールを形成する
ための第1の光学系と、前記被加工物に形成された前記
バイアホールの加工残物を乾式処理により除去する加工
残物除去手段とを有することを特徴とするレーザ加工装
置。 - 【請求項4】 請求項3記載のレーザ加工装置におい
て、前記第1の光学系は、前記レーザ光を前記被加工物
の任意の位置に照射するための駆動系を含むことを特徴
とするレーザ加工装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のレーザ加工装置におい
て、更に、前記被加工物を保持するとともに、該被加工
物を移動させることが可能なX−Yステージを備え、前
記加工残物除去手段は、該X−Yステージ上において前
記被加工物に形成された前記バイアホールの加工残物を
除去することを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載のレーザ
加工装置において、前記加工残物除去手段は、前記レー
ザ光とは波長の異なるレーザ光を生成する手段と、該波
長の異なるレーザ光を前記バイアホールに照射する第2
の光学系とを含むことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項7】 請求項6記載のレーザ加工装置におい
て、前記レーザ光とは波長の異なるレーザ光を生成する
手段は、前記レーザ発振部からのレーザ光の波長を変換
する手段を含むことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項8】 請求項6記載のレーザ加工装置におい
て、前記レーザ光とは波長の異なるレーザ光を生成する
手段として、前記レーザ発振部とは別のレーザ発振部を
備えることを特徴とするレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21877598A JP3343812B2 (ja) | 1995-06-09 | 1998-08-03 | バイアホール形成方法及びレーザ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21877598A JP3343812B2 (ja) | 1995-06-09 | 1998-08-03 | バイアホール形成方法及びレーザ加工装置 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP07143719A Division JP3138954B2 (ja) | 1995-06-09 | 1995-06-09 | バイアホール形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11103149A true JPH11103149A (ja) | 1999-04-13 |
| JP3343812B2 JP3343812B2 (ja) | 2002-11-11 |
Family
ID=16725197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21877598A Expired - Fee Related JP3343812B2 (ja) | 1995-06-09 | 1998-08-03 | バイアホール形成方法及びレーザ加工装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3343812B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002113587A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-16 | Ricoh Microelectronics Co Ltd | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 |
| JP2003511240A (ja) * | 1999-09-30 | 2003-03-25 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 積層体をレーザー穿孔する方法及び装置 |
| CN101905382A (zh) * | 2009-06-04 | 2010-12-08 | 株式会社日立高科技 | 激光加工方法、激光加工装置及太阳电池板制造方法 |
-
1998
- 1998-08-03 JP JP21877598A patent/JP3343812B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003511240A (ja) * | 1999-09-30 | 2003-03-25 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト | 積層体をレーザー穿孔する方法及び装置 |
| JP2002113587A (ja) * | 2000-10-10 | 2002-04-16 | Ricoh Microelectronics Co Ltd | レーザ加工方法及びレーザ加工装置 |
| CN101905382A (zh) * | 2009-06-04 | 2010-12-08 | 株式会社日立高科技 | 激光加工方法、激光加工装置及太阳电池板制造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3343812B2 (ja) | 2002-11-11 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |