JPH11105013A - 木質系材料 - Google Patents
木質系材料Info
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- JPH11105013A JPH11105013A JP26705397A JP26705397A JPH11105013A JP H11105013 A JPH11105013 A JP H11105013A JP 26705397 A JP26705397 A JP 26705397A JP 26705397 A JP26705397 A JP 26705397A JP H11105013 A JPH11105013 A JP H11105013A
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- Japan
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- lumber
- compression
- density
- sticks
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- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
- Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来未利用の低密度材を使用しても寸法の狂
いが生じにくく、もって未利用の低密度材まで問題なく
原料木材として用いることのできる木質系材料を提供す
る。 【解決手段】 木材スティックを複数本集積し、相互に
接着一体化してなる木質系材料において、その密度が原
料木材よりも高密度で、かつ、圧縮復元率が5%以下と
することにより、水分の吸収/乾燥による圧縮復元膨張
量を少なくし、寸法変化の少ない木質系材料を得る。
いが生じにくく、もって未利用の低密度材まで問題なく
原料木材として用いることのできる木質系材料を提供す
る。 【解決手段】 木材スティックを複数本集積し、相互に
接着一体化してなる木質系材料において、その密度が原
料木材よりも高密度で、かつ、圧縮復元率が5%以下と
することにより、水分の吸収/乾燥による圧縮復元膨張
量を少なくし、寸法変化の少ない木質系材料を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材スティックを
接着一体化した木質系材料に関し、特に、水分等による
寸法変化の少ない木質系材料に関する。
接着一体化した木質系材料に関し、特に、水分等による
寸法変化の少ない木質系材料に関する。
【0002】
【従来の技術】建築用材料として、近年、性能のばらつ
きが少なく、強度性能が保証された、いわゆるティンバ
ーエンジニアリングのための木材製品(エンジニアード
・ウッド・プロダクトあるいはエンジニアリングウッ
ド、以下、EWと略称する)を使用する傾向が強まって
いる。
きが少なく、強度性能が保証された、いわゆるティンバ
ーエンジニアリングのための木材製品(エンジニアード
・ウッド・プロダクトあるいはエンジニアリングウッ
ド、以下、EWと略称する)を使用する傾向が強まって
いる。
【0003】このようなEWには、例えば機械による曲
げ応力等級区分を行う枠組み壁工法構造用製材(MS
R)や、構造用集成材、オリエンテッド・ストランド・
ボード(OSB)等がある。
げ応力等級区分を行う枠組み壁工法構造用製材(MS
R)や、構造用集成材、オリエンテッド・ストランド・
ボード(OSB)等がある。
【0004】これらのEWのうち、構造用集成材やOS
Bは、木材を一定のエレメントに細分化し、そのエレメ
ントを多数集めて接着剤等で一体化して、木質系再構成
材料(以下、再構成EWと称する)としたものである。
これらは、原料である木材をエレメントに細分化するこ
とで、木材が本来有している節等の性能上の欠陥部分を
分散あるいは除去することができるため、均質な性能を
持ったEWとすることができる。また、これらの再構成
EWでは、原料木材を細分化するため、節の多い、その
ままでは製材品として使用できない材や、間伐材等から
でも製造することができるため、資源の有効利用という
観点からも有用である。
Bは、木材を一定のエレメントに細分化し、そのエレメ
ントを多数集めて接着剤等で一体化して、木質系再構成
材料(以下、再構成EWと称する)としたものである。
これらは、原料である木材をエレメントに細分化するこ
とで、木材が本来有している節等の性能上の欠陥部分を
分散あるいは除去することができるため、均質な性能を
持ったEWとすることができる。また、これらの再構成
EWでは、原料木材を細分化するため、節の多い、その
ままでは製材品として使用できない材や、間伐材等から
でも製造することができるため、資源の有効利用という
観点からも有用である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な再構成EWの原料木材は、従来、その要求強度性能か
ら、高密度高強度の高品質材料が使用されることが殆ど
である。しかし、これらの高品質材料は近年の地球環境
保護の流れから入手が困難になりつつある。
な再構成EWの原料木材は、従来、その要求強度性能か
ら、高密度高強度の高品質材料が使用されることが殆ど
である。しかし、これらの高品質材料は近年の地球環境
保護の流れから入手が困難になりつつある。
【0006】特許第2527761号公報に記載された
板状製品は、原料に低品質の木材を使用して、圧縮高密
度化することで強度性能を満足しようとするものであ
り、上記の問題を解決するうえで有用である。
板状製品は、原料に低品質の木材を使用して、圧縮高密
度化することで強度性能を満足しようとするものであ
り、上記の問題を解決するうえで有用である。
【0007】しかしながら、本発明者等の研究によれ
ば、製品には製造時における圧縮力が復元しようとする
応力が残存しており、建築現場等において雨水がかかっ
たような場合、製品は膨らむ場合が多いという欠点が判
明した。特に、資源の有効利用の観点から、未利用の低
密度材を使用し、高圧縮することで製品を得た場合、そ
の圧縮率に応じて大きく膨らむことになる。その結果、
材料の寸法に狂いが生じ、特に、現場での修正を行うこ
とが困難なプレハブ用の材料としての使用は非常に困難
となる。
ば、製品には製造時における圧縮力が復元しようとする
応力が残存しており、建築現場等において雨水がかかっ
たような場合、製品は膨らむ場合が多いという欠点が判
明した。特に、資源の有効利用の観点から、未利用の低
密度材を使用し、高圧縮することで製品を得た場合、そ
の圧縮率に応じて大きく膨らむことになる。その結果、
材料の寸法に狂いが生じ、特に、現場での修正を行うこ
とが困難なプレハブ用の材料としての使用は非常に困難
となる。
【0008】また、建築後においても、特に日本のよう
な高温多湿の環境にあっては、壁や床の内部の結露水等
の影響で同様の膨らみが生じ、壁面や床面が歪んだりず
れたりするという欠陥をもたらす。
な高温多湿の環境にあっては、壁や床の内部の結露水等
の影響で同様の膨らみが生じ、壁面や床面が歪んだりず
れたりするという欠陥をもたらす。
【0009】本発明はこのような実情に鑑みてなささた
もので、未利用の低密度材を使用しても寸法の狂いが生
じにくく、もって未利用の低密度材まで問題なく利用す
ることのできる木質系材料の提供を目的としている。
もので、未利用の低密度材を使用しても寸法の狂いが生
じにくく、もって未利用の低密度材まで問題なく利用す
ることのできる木質系材料の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の木質系材料は、木材スティックを複数本集
積し、相互に接着一体化した木質系材料において、その
密度が原料木材よりも高密度で、かつ、圧縮復元率が5
%以下であることによって特徴づけられる(請求項
1)。
め、本発明の木質系材料は、木材スティックを複数本集
積し、相互に接着一体化した木質系材料において、その
密度が原料木材よりも高密度で、かつ、圧縮復元率が5
%以下であることによって特徴づけられる(請求項
1)。
【0011】ここで、本発明の木質系材料は、原料木材
に対する圧縮率を、10%以上とすることが、高強度を
の製品を得るうえで好ましい(請求項2)。
に対する圧縮率を、10%以上とすることが、高強度を
の製品を得るうえで好ましい(請求項2)。
【0012】また、本発明の木質系材料は、木材スティ
ックの幅が2〜50mm、厚さ0.1〜10mm、長さ
が50〜3000mmとすることが好ましい(請求項
3)。
ックの幅が2〜50mm、厚さ0.1〜10mm、長さ
が50〜3000mmとすることが好ましい(請求項
3)。
【0013】本発明において、圧縮復元率とは以下のよ
うに定義されるものである。 圧縮復元率(%)={(乾燥後の寸法−浸漬処理前の寸
法)/浸漬処理後の寸法}×100 ただし、この式において、浸漬処理とは、水温40℃以
下での水中浸漬処理(例えばヨーロッパ規格EN317
(20℃水中に24時間浸漬))を言う。また、乾燥と
は、浸漬処理を行う前の含水率まで浸漬処理後に乾燥す
ることを言い、更に、寸法とは、評価サンプルの寸法の
うち、製品の圧縮成形方向の寸法を言う。
うに定義されるものである。 圧縮復元率(%)={(乾燥後の寸法−浸漬処理前の寸
法)/浸漬処理後の寸法}×100 ただし、この式において、浸漬処理とは、水温40℃以
下での水中浸漬処理(例えばヨーロッパ規格EN317
(20℃水中に24時間浸漬))を言う。また、乾燥と
は、浸漬処理を行う前の含水率まで浸漬処理後に乾燥す
ることを言い、更に、寸法とは、評価サンプルの寸法の
うち、製品の圧縮成形方向の寸法を言う。
【0014】また、本発明において、圧縮率とは以下の
ように定義されるものである。 圧縮率(%)={(製品の密度−原料木材の密度)/製
品の密度}×100 本発明において用いることのできる原料木材としては、
例えば、檜、サワラ、ヒバ、カヤ、杉、栂、槇、種々の
松、桐、楓、樺、椎、ブナ、樫、樅、櫟、楢、楠、ケヤ
キ等の国産材、米檜、米ヒバ、米杉、米樅、スプルー
ス、米松、ハードパイン、ソフトパイン、米栂、レッド
ウッド、アスペン等の北米材、アガチス、ターミナリ
ア、ラワン、メランチ、センゴンラウト、ジョンコン、
カメレレ、カランパヤン、アンベロイ、メリナ、チーク
等の南洋材、その他、バルサ、セドロ、マホガニー、リ
グナムバイタ、ラジアタパイン等、どのような材料でも
使用可能である。また、その形態は、通常の原木丸太、
製材品に限らず、製材背板、小径木、間伐材、建築端
材、建築廃材等でも使用可能である。
ように定義されるものである。 圧縮率(%)={(製品の密度−原料木材の密度)/製
品の密度}×100 本発明において用いることのできる原料木材としては、
例えば、檜、サワラ、ヒバ、カヤ、杉、栂、槇、種々の
松、桐、楓、樺、椎、ブナ、樫、樅、櫟、楢、楠、ケヤ
キ等の国産材、米檜、米ヒバ、米杉、米樅、スプルー
ス、米松、ハードパイン、ソフトパイン、米栂、レッド
ウッド、アスペン等の北米材、アガチス、ターミナリ
ア、ラワン、メランチ、センゴンラウト、ジョンコン、
カメレレ、カランパヤン、アンベロイ、メリナ、チーク
等の南洋材、その他、バルサ、セドロ、マホガニー、リ
グナムバイタ、ラジアタパイン等、どのような材料でも
使用可能である。また、その形態は、通常の原木丸太、
製材品に限らず、製材背板、小径木、間伐材、建築端
材、建築廃材等でも使用可能である。
【0015】これらの中でも、通常、製材品として構造
用途に使用されている高密度の樹種、例えば米松のよう
なものでは、請求項2にあるように高圧縮することによ
りより一層の高強度を期待できるとともに、節等の欠陥
部が除去されているため、性能の均一安定化の効果が得
られる。
用途に使用されている高密度の樹種、例えば米松のよう
なものでは、請求項2にあるように高圧縮することによ
りより一層の高強度を期待できるとともに、節等の欠陥
部が除去されているため、性能の均一安定化の効果が得
られる。
【0016】また、原木から製材しただけの製材製品で
は構造用途に使用できなかったような低密度低物性材
料、例えば上記の木材種の中においてはアスペン、セン
ゴンラウト、カメレレ等のようなものでさえも、請求項
2に記載の発明のように高圧縮されている場合は、構造
用途に好適に使用でき得る材料となる。
は構造用途に使用できなかったような低密度低物性材
料、例えば上記の木材種の中においてはアスペン、セン
ゴンラウト、カメレレ等のようなものでさえも、請求項
2に記載の発明のように高圧縮されている場合は、構造
用途に好適に使用でき得る材料となる。
【0017】製品の強度性能はその製品の密度と高い相
関関係にあるので、製品の密度は、その製品の用途に基
づいてそこで要求される強度に応じて選択することがで
きるが、一般には、全乾状態において0.3g〜0.9
g/cm3 の範囲とすることが好適であり、全乾状態で
0.4〜0.8g/cm3 とすることがより好ましい。
関関係にあるので、製品の密度は、その製品の用途に基
づいてそこで要求される強度に応じて選択することがで
きるが、一般には、全乾状態において0.3g〜0.9
g/cm3 の範囲とすることが好適であり、全乾状態で
0.4〜0.8g/cm3 とすることがより好ましい。
【0018】本発明においてスティックとは、長さ方向
に略一定の幅および厚さを有する棒状片を言う。
に略一定の幅および厚さを有する棒状片を言う。
【0019】本発明の請求項3では、エレメントとなる
木材スティックの大きさとして、幅2〜50mm、長さ
0.1〜10mm、長さ50〜3000mmとしている
が、これらの範囲外の木材スティックでも使用可能であ
るが、以下の理由により上記の範囲の木材スティックを
用いることが好ましい。
木材スティックの大きさとして、幅2〜50mm、長さ
0.1〜10mm、長さ50〜3000mmとしている
が、これらの範囲外の木材スティックでも使用可能であ
るが、以下の理由により上記の範囲の木材スティックを
用いることが好ましい。
【0020】まず、幅が上記の範囲よりも狭いスティッ
クは作成しにくく、逆に幅が広いと接着一体化した製品
内においてスティックの継ぎ目部分がそれに応じて広く
なるため、スティック形状にすることによって原料木材
の欠陥を分散して強度を均一化した効果が薄れてしま
う。また、厚さが上記範囲より薄いとスティックは作成
しにくく、逆に厚すぎると接着一体化した製品内部にお
いてスティックの継ぎ目部分に大きな空隙が生じやすい
ため、上記と同様に原料木材の欠陥を分散して強度を均
一化した効果が薄れてしまう。長さについては、上記範
囲よりも短いと必要とする強度性能が得られない場合が
あり、逆に長いスティックは元の原料木材の長さも長い
ものが必要となるために効率的でない。
クは作成しにくく、逆に幅が広いと接着一体化した製品
内においてスティックの継ぎ目部分がそれに応じて広く
なるため、スティック形状にすることによって原料木材
の欠陥を分散して強度を均一化した効果が薄れてしま
う。また、厚さが上記範囲より薄いとスティックは作成
しにくく、逆に厚すぎると接着一体化した製品内部にお
いてスティックの継ぎ目部分に大きな空隙が生じやすい
ため、上記と同様に原料木材の欠陥を分散して強度を均
一化した効果が薄れてしまう。長さについては、上記範
囲よりも短いと必要とする強度性能が得られない場合が
あり、逆に長いスティックは元の原料木材の長さも長い
ものが必要となるために効率的でない。
【0021】上記の範囲のなかでも、幅5〜20mm、
厚さ0.5〜5mm、長さ300〜1500mmの範囲
が製品性能、スティック作成の容易さ、および取り扱い
の容易さの点からより一層好ましい。特に、厚さと長さ
の関係については、その比が1:20以上であることが
好ましい。なお、厚さと幅の関係については、特に制限
はなく、正方形断面形状(厚さ:幅=1:1)としても
一向に差し支えない。
厚さ0.5〜5mm、長さ300〜1500mmの範囲
が製品性能、スティック作成の容易さ、および取り扱い
の容易さの点からより一層好ましい。特に、厚さと長さ
の関係については、その比が1:20以上であることが
好ましい。なお、厚さと幅の関係については、特に制限
はなく、正方形断面形状(厚さ:幅=1:1)としても
一向に差し支えない。
【0022】スティックの作成方法としては、切断、切
削、割裂等の公知の方法を採用することができる。具体
的には、例えば、原木丸太からベニヤレーサーによりベ
ニヤ単板を作成し、その単板から切断、割裂等の方法に
よりスティック状とする方法を挙げることができる。ま
た、製材背板や小径木、ベニヤの剥き芯等からは、直接
割裂してスティックを作成してもよい。しかしながら、
フレーカーによる方法は、以下のような理由からあまり
好ましいとは言えない。
削、割裂等の公知の方法を採用することができる。具体
的には、例えば、原木丸太からベニヤレーサーによりベ
ニヤ単板を作成し、その単板から切断、割裂等の方法に
よりスティック状とする方法を挙げることができる。ま
た、製材背板や小径木、ベニヤの剥き芯等からは、直接
割裂してスティックを作成してもよい。しかしながら、
フレーカーによる方法は、以下のような理由からあまり
好ましいとは言えない。
【0023】すなわち、フレーカーによる方法において
は、薄いスティック様のもの(一般にはウエハーと称す
る場合もある)を作成することは可能であるが、この場
合その作成方法に起因して、得られるスティックの幅は
相当に広くなってしまい、前記した理由により好ましく
ない。また、薄く、かつ、幅の広くないスティックをフ
レーカーによる方法で形成することは非常に困難であ
る。
は、薄いスティック様のもの(一般にはウエハーと称す
る場合もある)を作成することは可能であるが、この場
合その作成方法に起因して、得られるスティックの幅は
相当に広くなってしまい、前記した理由により好ましく
ない。また、薄く、かつ、幅の広くないスティックをフ
レーカーによる方法で形成することは非常に困難であ
る。
【0024】本発明において、木材スティックを接着一
体化する際に用いられる接着剤としては、合板の製造に
使用されるような公知の接着剤を適用することができ
る。すなわち、例えばフェノール系、レゾルシノール
系、ユリア系、メラミン系、マレイン酸系、イソシアネ
ート系等の接着剤や、これらの共縮合体、あるいは混合
物等を用いることができる。
体化する際に用いられる接着剤としては、合板の製造に
使用されるような公知の接着剤を適用することができ
る。すなわち、例えばフェノール系、レゾルシノール
系、ユリア系、メラミン系、マレイン酸系、イソシアネ
ート系等の接着剤や、これらの共縮合体、あるいは混合
物等を用いることができる。
【0025】本発明において、木材スティックを接着一
体化する際の加熱加圧成形方法としては、公知の方法を
適用することができる。例えば熱板プレスや蒸気噴射プ
レス等のバッチ方式や、マイクロ波、高周波誘導、蒸気
噴射等の加熱による連続プレス方式、熱板や蒸気噴射に
よる連続バッチプレス等をいずれも適用することができ
る。
体化する際の加熱加圧成形方法としては、公知の方法を
適用することができる。例えば熱板プレスや蒸気噴射プ
レス等のバッチ方式や、マイクロ波、高周波誘導、蒸気
噴射等の加熱による連続プレス方式、熱板や蒸気噴射に
よる連続バッチプレス等をいずれも適用することができ
る。
【0026】また、本発明において、圧縮復元応力を緩
和する方法としては、木材の処理として公知の方法を適
用することができ、例えば、材料を高温高圧の水蒸気環
境に置く方法、乾燥高温環境で加熱する方法等がある。
しかし、乾燥環境での加熱は物性の低下が大きく、接着
剤の劣化も発生するため、あまり好ましくはない。
和する方法としては、木材の処理として公知の方法を適
用することができ、例えば、材料を高温高圧の水蒸気環
境に置く方法、乾燥高温環境で加熱する方法等がある。
しかし、乾燥環境での加熱は物性の低下が大きく、接着
剤の劣化も発生するため、あまり好ましくはない。
【0027】一体化して高密度化された木質系材料の圧
縮復元率を、高温高圧の水蒸気処理によって圧縮復元率
が5%以下になるように緩和する場合は、温度および時
間が重要であり、温度は170℃以上、特に180℃以
上が好ましい。処理時間は温度によって適宜に設定され
るが、例えば180℃で処理する場合には、高温高圧状
態を10分間以上保持することが好ましい。
縮復元率を、高温高圧の水蒸気処理によって圧縮復元率
が5%以下になるように緩和する場合は、温度および時
間が重要であり、温度は170℃以上、特に180℃以
上が好ましい。処理時間は温度によって適宜に設定され
るが、例えば180℃で処理する場合には、高温高圧状
態を10分間以上保持することが好ましい。
【0028】(作用)本発明は、加熱・加圧により複数
の木材スティックを原料木材よりも高密度に圧縮した状
態で接着一体化して木質系複合材料を得るに当たり、圧
縮復元率をパラメータとして、その圧縮復元率が5%以
下となるように、圧縮復元応力を緩和させておくことに
より、水分による膨張を少なくし、所期の目的を達成し
ようとするものである。
の木材スティックを原料木材よりも高密度に圧縮した状
態で接着一体化して木質系複合材料を得るに当たり、圧
縮復元率をパラメータとして、その圧縮復元率が5%以
下となるように、圧縮復元応力を緩和させておくことに
より、水分による膨張を少なくし、所期の目的を達成し
ようとするものである。
【0029】すなわち、木材は、元来的に、吸水すれば
膨潤し、乾燥すれば収縮する性質を持つ。高密度化再構
成EWが吸水した場合は、木材本来の吸水膨張に更に圧
縮復元による膨張が加わる。高密度化再構成EWを構造
材料として使用する場合、特に問題となるのは後者の圧
縮復元膨張である。
膨潤し、乾燥すれば収縮する性質を持つ。高密度化再構
成EWが吸水した場合は、木材本来の吸水膨張に更に圧
縮復元による膨張が加わる。高密度化再構成EWを構造
材料として使用する場合、特に問題となるのは後者の圧
縮復元膨張である。
【0030】通常の吸水膨張率を測定する方法は、木質
系材料を散水あるいは浸漬により膨張させ、湿潤状態で
寸法を測定する。このような方法では、木材本来の吸水
膨張と圧縮復元膨張の区別が付かない。
系材料を散水あるいは浸漬により膨張させ、湿潤状態で
寸法を測定する。このような方法では、木材本来の吸水
膨張と圧縮復元膨張の区別が付かない。
【0031】本発明では、上述のように浸漬前の寸法と
乾燥後の寸法の比をとり、それを圧縮復元率と定義し
て、これを基準としているため、高密度化再構成EWで
問題となる圧縮復元膨張を明確に抽出することができ、
その値が5%以下となるような、従来全く試みられてい
ない高密度再構成EWの圧縮復元応力を緩和する等の工
程を設けることにより、製品が吸水することによる寸法
変化を抑制し得る木質系材料を提供するものである。
乾燥後の寸法の比をとり、それを圧縮復元率と定義し
て、これを基準としているため、高密度化再構成EWで
問題となる圧縮復元膨張を明確に抽出することができ、
その値が5%以下となるような、従来全く試みられてい
ない高密度再構成EWの圧縮復元応力を緩和する等の工
程を設けることにより、製品が吸水することによる寸法
変化を抑制し得る木質系材料を提供するものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明を適用して実際に再構成EWを
製造した実施例を、比較例とともに述べる。
製造した実施例を、比較例とともに述べる。
【0033】(実施例1)米松(全乾密度0.5g/c
m3 )の原木から、ベニヤレーサーにてベニヤ単板を作
成し、その単板を一対の回転刃物間を通過させることで
割裂し、幅10mm、厚さ4mm、長さ1000mmの
木材スティックを製造した。
m3 )の原木から、ベニヤレーサーにてベニヤ単板を作
成し、その単板を一対の回転刃物間を通過させることで
割裂し、幅10mm、厚さ4mm、長さ1000mmの
木材スティックを製造した。
【0034】このスティックを含水率7%まで乾燥させ
た後、スティックの全乾重量100重量部に対して5重
量部の接着剤(ポリメリックMDI)をスプレー塗布し
た。このスティック7.5kgを120℃の熱板プレス
中で10分間にわたり加熱・加圧成形し、幅240m
m、厚さ45mm、長さ1000mmの板とした。その
後、この板を180℃のオートクレーブ中で10分間水
蒸気処理して圧縮復元応力を緩和させた。
た後、スティックの全乾重量100重量部に対して5重
量部の接着剤(ポリメリックMDI)をスプレー塗布し
た。このスティック7.5kgを120℃の熱板プレス
中で10分間にわたり加熱・加圧成形し、幅240m
m、厚さ45mm、長さ1000mmの板とした。その
後、この板を180℃のオートクレーブ中で10分間水
蒸気処理して圧縮復元応力を緩和させた。
【0035】得られた成形品の密度は全乾換算で0.6
g/cm3 (圧縮率16.7%)であり、曲げ応力は8
00kgf/cm2 、曲げ弾性率は110000kgf
/cm2 (含水率10%で測定)であった。また、20
℃水中に24時間浸漬後、60℃オープン中で3時間乾
燥させて圧縮復元率を測定したところ、2%であった。
g/cm3 (圧縮率16.7%)であり、曲げ応力は8
00kgf/cm2 、曲げ弾性率は110000kgf
/cm2 (含水率10%で測定)であった。また、20
℃水中に24時間浸漬後、60℃オープン中で3時間乾
燥させて圧縮復元率を測定したところ、2%であった。
【0036】(実施例2)センゴンラウト(全乾密度
0.25g/cm3 )の原木から、実施例1と同様の方
法並びに寸法のもとにスティックを作成し、含水率8%
まで乾燥後、実施例1と同じ種類の接着剤を同じ重量部
のもとにスプレー塗布した。このスティックを蒸気噴射
連続プレスで180℃の蒸気を噴射しつつ10分間保持
した後、切断して実施例1と同様の寸法の板を成形し
た。その後、この板に対し、実施例1と同様の方法で圧
縮復元応力の緩和処理を施した。
0.25g/cm3 )の原木から、実施例1と同様の方
法並びに寸法のもとにスティックを作成し、含水率8%
まで乾燥後、実施例1と同じ種類の接着剤を同じ重量部
のもとにスプレー塗布した。このスティックを蒸気噴射
連続プレスで180℃の蒸気を噴射しつつ10分間保持
した後、切断して実施例1と同様の寸法の板を成形し
た。その後、この板に対し、実施例1と同様の方法で圧
縮復元応力の緩和処理を施した。
【0037】得られた成形品の密度は全乾換算で0.5
5g/cm3 (圧縮率54.5%)で、曲げ応力は48
0kgf/cm2 、曲げ弾性率は79000kgf/c
m2(含水率10%で測定)であった。また、20℃水
中に24時間浸浸後、60℃オーブン中で3時間乾燥さ
せて圧縮復元率を測定したところ、4%であった。
5g/cm3 (圧縮率54.5%)で、曲げ応力は48
0kgf/cm2 、曲げ弾性率は79000kgf/c
m2(含水率10%で測定)であった。また、20℃水
中に24時間浸浸後、60℃オーブン中で3時間乾燥さ
せて圧縮復元率を測定したところ、4%であった。
【0038】(実施例3)カメレレ(全乾密度0.32
g/cm3 )の原木から、実施例1と同様の方法並びに
寸法のもとにスティックを作成し、含水率8%まで乾燥
後、実施例1と同じ種類の接着剤を同じ重量部のもとに
スプレー塗布した。このスティック6.7kgを密閉型
蒸気噴射プレス中で180℃の蒸気を噴射しつつ10分
間保持することにより、成形と同時に圧縮応力緩和処理
を施し、実施例1と同じ寸法の板を成形した。
g/cm3 )の原木から、実施例1と同様の方法並びに
寸法のもとにスティックを作成し、含水率8%まで乾燥
後、実施例1と同じ種類の接着剤を同じ重量部のもとに
スプレー塗布した。このスティック6.7kgを密閉型
蒸気噴射プレス中で180℃の蒸気を噴射しつつ10分
間保持することにより、成形と同時に圧縮応力緩和処理
を施し、実施例1と同じ寸法の板を成形した。
【0039】得られた成形品の密度は全乾換算で0.5
5g/cm3 (圧縮率41.8%)で、曲げ応力は52
0kgf/cm2 、曲げ弾性率は82000kgf/c
m2(含水率10%で測定)であった。また、20℃水
中に24時間浸漬後、60℃オーブン中で3時間乾燥さ
せて圧縮復元率を測定したところ、3%であった。
5g/cm3 (圧縮率41.8%)で、曲げ応力は52
0kgf/cm2 、曲げ弾性率は82000kgf/c
m2(含水率10%で測定)であった。また、20℃水
中に24時間浸漬後、60℃オーブン中で3時間乾燥さ
せて圧縮復元率を測定したところ、3%であった。
【0040】(比較例1)圧縮応力緩和処理を施さない
こと以外は、実施例1と同じとして、同寸法の板を成形
した。
こと以外は、実施例1と同じとして、同寸法の板を成形
した。
【0041】得られた成形品の密度は全乾換算で0.6
g/cm3 (圧縮率16.7%)であり、曲げ応力は9
00kgf/cm2 、曲げ弾性率は130000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、10%であった。
g/cm3 (圧縮率16.7%)であり、曲げ応力は9
00kgf/cm2 、曲げ弾性率は130000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、10%であった。
【0042】(比較例2)圧縮応力緩和処理を施さない
こと以外は、実施例2と同じとして、同寸法の板を成形
した。
こと以外は、実施例2と同じとして、同寸法の板を成形
した。
【0043】得られた成形品の密度は全乾換算で0.5
5g/cm3 (圧縮率54.5%)であり、曲げ応力は
500kgf/cm2 、曲げ弾性率は80000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、25%であった。
5g/cm3 (圧縮率54.5%)であり、曲げ応力は
500kgf/cm2 、曲げ弾性率は80000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、25%であった。
【0044】(比較例3)開放型蒸気噴射プレスを使用
して、金型温度180℃、噴射蒸気温度120℃、保持
時間10分間としたこと以外は、実施例3と同じとし
て、同寸法の板を成形した。この条件においては、勿
論、得られる板には圧縮応力緩和処理は施されていな
い。
して、金型温度180℃、噴射蒸気温度120℃、保持
時間10分間としたこと以外は、実施例3と同じとし
て、同寸法の板を成形した。この条件においては、勿
論、得られる板には圧縮応力緩和処理は施されていな
い。
【0045】得られた成形品の密度は全乾換算で0.5
5g/cm3 (圧縮率41.8%)であり、曲げ応力は
540kgf/cm2 、曲げ弾性率は83000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、18%であった。以上の各実施例およ
び比較例により得られた成形品の物性値を下記の[表
1]にまとめて示す。
5g/cm3 (圧縮率41.8%)であり、曲げ応力は
540kgf/cm2 、曲げ弾性率は83000kgf
/cm2 であった。また、20℃水中に24時間浸漬
後、60℃オーブン中で3時間乾燥させて圧縮復元率を
測定したところ、18%であった。以上の各実施例およ
び比較例により得られた成形品の物性値を下記の[表
1]にまとめて示す。
【0046】
【表1】
【0047】この[表1]から明らかなように、本発明
の各実施例では、それぞに対応する比較例に比して圧縮
復元率が大幅に小さくなっていることかが明らかであ
り、また、この圧縮復元率は、前記したように、木材ス
ティックの加熱・加圧による接着一体化工程で成形品内
部に残存する圧縮力が、成形品の水分の吸収により膨張
する程度を示すパラメータであるから、本発明の各実施
例は水分の吸収/乾燥による寸法変化が少ないことが明
らかである。
の各実施例では、それぞに対応する比較例に比して圧縮
復元率が大幅に小さくなっていることかが明らかであ
り、また、この圧縮復元率は、前記したように、木材ス
ティックの加熱・加圧による接着一体化工程で成形品内
部に残存する圧縮力が、成形品の水分の吸収により膨張
する程度を示すパラメータであるから、本発明の各実施
例は水分の吸収/乾燥による寸法変化が少ないことが明
らかである。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、木材ス
ティックの複数本を相互に接着一体化してなる再構成E
Wにおいて、その密度を原料木材よりも高密度とし、し
かも圧縮復元率を5%以下とするから、雨水の接触や結
露水の発生等により水分を吸収し、あるいはその水分が
乾燥しても、従来のこの種のEWに比して寸法変化が大
幅に減少し、従来未利用の低密度材まで利用しても、寸
法の狂いの少ない、従ってプレハブ用の材料としても十
分に使用可能で、また、建築後にも狂いの生じにくい木
質系材料となり得る。よって本発明により、この種の木
質系材料のための原料木材としての利用範囲を拡張させ
ることができる。
ティックの複数本を相互に接着一体化してなる再構成E
Wにおいて、その密度を原料木材よりも高密度とし、し
かも圧縮復元率を5%以下とするから、雨水の接触や結
露水の発生等により水分を吸収し、あるいはその水分が
乾燥しても、従来のこの種のEWに比して寸法変化が大
幅に減少し、従来未利用の低密度材まで利用しても、寸
法の狂いの少ない、従ってプレハブ用の材料としても十
分に使用可能で、また、建築後にも狂いの生じにくい木
質系材料となり得る。よって本発明により、この種の木
質系材料のための原料木材としての利用範囲を拡張させ
ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 木材スティックの複数本が集積されて相
互に接着一体化されてなる木質系材料であって、原料木
材よりも高密度であり、かつ、圧縮復元率が5%以下で
あることを特徴とする木質系材料。 - 【請求項2】 原料木材に対する圧縮率が10%以上で
あることを特徴とする、請求項1に記載の木質系材料。 - 【請求項3】 上記木材スティックの幅が2〜50m
m、厚さが0.1〜10mm、長さが50〜3000m
mであることを特徴とする、請求項1または2に記載の
木質系材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26705397A JPH11105013A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 木質系材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26705397A JPH11105013A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 木質系材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11105013A true JPH11105013A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17439394
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26705397A Withdrawn JPH11105013A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 木質系材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11105013A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005231152A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Terumi Sato | 木質ボードの製造方法 |
| JP2006297890A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-11-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 木質系複合材料およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26705397A patent/JPH11105013A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005231152A (ja) * | 2004-02-19 | 2005-09-02 | Terumi Sato | 木質ボードの製造方法 |
| JP2006297890A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-11-02 | Sekisui Chem Co Ltd | 木質系複合材料およびその製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040317 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050624 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050629 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050722 |