JPH11105083A - 樹脂の射出成形金型構造 - Google Patents

樹脂の射出成形金型構造

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JPH11105083A
JPH11105083A JP27159097A JP27159097A JPH11105083A JP H11105083 A JPH11105083 A JP H11105083A JP 27159097 A JP27159097 A JP 27159097A JP 27159097 A JP27159097 A JP 27159097A JP H11105083 A JPH11105083 A JP H11105083A
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JP
Japan
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mold
resin
air
resin component
resin injection
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JP27159097A
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English (en)
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Shinichi Sakamatsu
信一 坂松
Takashi Nakano
貴 中野
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、樹脂の射出成形金型構造に関し、
成形時の樹脂部品の表面側の空気溜まりを完全に排除し
て、金型の凹凸部(シボ)の転写性を向上させるととも
に、樹脂部品の艶消し塗装をなくすようにする。 【解決手段】 樹脂部品2の意匠面を形成する第1の金
型3と、樹脂部品2の内面側を形成する第2の金型4と
をそなえた樹脂の射出成形金型構造において、第1の金
型3に通気性を有する多孔質材9を設け、多孔質材9の
表面に、樹脂部品2の意匠面の光沢度を低減すべく凹凸
部9aを形成するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の射出成形金
型構造に関し、特に、自動車等の装備品として設けられ
る樹脂部品の金型に用いて好適の、樹脂の射出成形金型
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等のインストルメント
パネル周辺の部品(例えば、インストルメントパネル自
体やオーディオパネル)には、装飾性や衝撃吸収性等を
考慮して樹脂部品が多く用いられている。このような樹
脂部品では、表面の光沢度を極力低減することにより質
感を向上させるとともに、光の反射を低減してドライバ
の視界を良好に保つようにしている。
【0003】このような光沢度の低減手法としては、図
4(a)に示すように、樹脂部品102の金型101に
直接細かい凹凸部(以下、このような凹凸部をシボ又は
シボ面という)101aを形成しておき、このシボ面1
01aを樹脂部品102の表面に転写して樹脂部品10
2の表面にいわゆるシボ面102aを形成し、このシボ
面102aにより光の反射方向を分散させて光沢度の低
減を図るのが一般的である。
【0004】なお、樹脂部品102としては、例えばP
PF(フィラ入りポリプロピレン)やPC/ABS(ポ
リカーボネート/アクリロニトリルブタジエンスチレ
ン)やPBT−G(ガラス繊維入りポリブチレンテレフ
タレート)等の樹脂材料が多く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、金型101
への樹脂の射出時には、金型101内に存在する空気や
ガスのほとんどは金型101を構成するコア本体とキャ
ビ本体(いずれも図1における符号3,4参照)との間
の微小な隙間から漏れ出ていくが、樹脂は短時間のうち
に高圧で射出されるため、図4(a)に示すように、一
部の空気やガスが内部に残留してしまい成形品と金型と
の間に空気溜まりが生じる場合がある。
【0006】このように空気溜まりが生じると、金型1
01と樹脂102との密着性が低下して、金型101か
ら樹脂102への凹凸(シボ)の転写性も低下してしま
うのである。また、このようにシボの転写性が低下する
と、図4(b)に示すように樹脂部品102の表面が比
較的平滑なものとなり、光沢度が高くなってしまうので
ある。
【0007】したがって、従来では、樹脂部品102を
成形した後、艶消し塗装が必要となり、これにより部品
コストも増大していた。また、上述のような空気溜まり
が生じると、金型101内の樹脂の流動性が低下して、
樹脂の表面に流れ模様(フローマーク)が生じたり、金
型101に設けられた異なる樹脂注入孔からそれぞれ注
入された樹脂が合流する部分にウェルドラインが生じた
りしてしまう場合がある。このようなウェルドラインや
フローマークは、樹脂部品102の品質低下を招くた
め、このようなウェルドラインやフローマークを消すた
めにも艶消し塗装が必要となっていた。
【0008】ところで、このような課題に対して、特開
平1−259914号公報には、成形金型に多孔質通気
性材料を配設し、金型内の空気やガスを多孔質通気性材
料を介して金型外に排出するようにした技術が開示され
ている。しかしながら、上記の技術では、多孔質通気性
材が樹脂部品の裏面側となる位置に配設されており、樹
脂部品の意匠面とこれに対向する金型表面との間に生じ
る空気溜まりを完全に除去することができないという課
題がある。したがって、凹凸(シボ)の転写性の向上も
あまり期待できず、やはり、成型後に樹脂部品の塗装が
必要となるという課題がある。
【0009】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、樹脂部品の意匠面の空気溜まりを完全に排除
して、金型の凹凸(シボ)の転写性を向上させるととも
に、余分な樹脂部品の艶消し塗装をなくすことができる
ようにした、樹脂の射出成形金型構造を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
樹脂の射出成形金型構造では、第1の金型により樹脂部
品の意匠面が形成されるとともに、第2の金型により樹
脂部品の裏面が形成される。そして、樹脂の成形時に
は、第1の金型に設けられた多孔質材を介して、樹脂部
品の意匠面と第1の金型との間の空気やガスが外部に排
出される。これにより、樹脂部品の意匠面と当接する多
孔質材の表面に形成された凹凸部が成型中の樹脂部品に
密着して、成型後の樹脂部品の光沢度が低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかる樹脂の射出成形金型構造について説明す
ると、図1はその全体構成を示す模式図である。図1に
おいて、1は金型、2は樹脂成形品(又は樹脂部品とも
いう)、3,4はそれぞれは金型1の主要部分を構成す
るキャビ本体(第1の金型),コア本体(第2の金
型)、5はイジェクタピン、6,7はいずれも取付板、
8は樹脂注入孔、9は通気性を有する多孔質材(多孔質
金型)、10は空気排出孔である。
【0012】ここで、キャビ本体3は、樹脂部品2の意
匠面形状を形成する金型、コア本体4は、樹脂部品2の
裏面側形状を形成する金型であり、キャビ本体3とコア
本体4とは互いに対向するように配設されている。ま
た、図1に示すように、キャビ本体3には多孔質材9が
埋設されている。この多孔質材9は、合金粉末と合金短
繊維とを混合焼結した通気性金属であり、その表面及び
内部には図示しない微細な通気孔が多数形成されてい
る。
【0013】また、この多孔質材9は、樹脂部品2の意
匠面を形成すべく所定の形状に形成されており、樹脂成
形用金型の一部として機能するようになっている。な
お、以下、必要に応じてこの多孔質材9を多孔質金型と
もいう。多孔質金型9の意匠面は、図3(a)に示すよ
うに、通常の金型と同様に細かい凹凸部(シボ面)9a
が形成されており、このシボ面9aを樹脂部品2の表面
に転写することで樹脂部品2にシボ2aを形成するよう
になっている。
【0014】一方、図1に示すように、キャビ本体3の
内部には空気排出孔10が形成されており、この空気排
出孔10は多孔質金型9に接続されている。これによ
り、樹脂の射出成形時に樹脂部品2の表面とキャビ本体
3との間に残留した空気やガスは、多孔質金型9内の通
気孔及び空気排出孔10を介して大気に排出されるよう
になっている。
【0015】したがって、樹脂成形時に樹脂部品2の表
面とキャビ本体3との間に、いわゆる空気溜まり〔図4
(a)参照〕が発生することが抑制され、多孔質金型9
に形成されたシボ面9aの形状を樹脂部品2の表面に確
実に転写させることができ、これにより樹脂部品2の光
沢度を低減させることができるのである。また、空気溜
まりの発生を抑制することにより、金型1内の樹脂の流
動性が向上して、流れ模様(フローマーク)やウェルド
ラインの発生を抑制することができるのである。
【0016】ところで、通常の金型に凹凸部(シボ)を
形成する場合には、まず最初に予めシボが形成された特
殊なシートと感光剤とを金型に貼り付け、この状態で金
型の表面に光を当てて、感光剤により凹凸を形成し、そ
の後酸性溶液で凹部に相当する部分を腐食させるのが一
般的であるが、このような手法を本発明の通気性金型9
に適用すると、溶液が通気孔を介して多孔質金型9に浸
透してしまう。
【0017】そこで、本発明における通気性金型9で
は、溶液の内部への浸透を防止すべく、以下のようにし
て、シボ面9aを形成するようになっている。まず、通
気性金型9に、耐熱性を有する樹脂を含浸させる。な
お、この樹脂は例えば300°C程度までの熱に耐える
ことができる性能を有するものである。そして、この
後、通常の金型と同様にシボ面9aを形成する。この場
合、金型9の通気孔は樹脂で塞がれているため、溶液が
通気性金型9の内部に浸透することなく通気性金型9の
表面にシボ面9aが形成される。
【0018】そして、最後に通気性金型9を溶剤(例え
ばアセトン溶剤)の中に入れ、超音波洗浄を施して金型
9内に含浸した耐熱樹脂を除去するのである。これによ
り、通気性金型9の内部へ溶液を浸透させることなく、
通気性金型9の表面にシボ面9aを形成することができ
るのである。なお、通気性金型9に形成されるシボ面9
aの凹凸は、通気性金型9の通気孔(例えば、直径7μ
m程度)よりも十分に大きく形成されており、樹脂成形
時に通気孔内部にまで溶融樹脂が流入することはない。
【0019】本発明の一実施形態にかかる樹脂の射出成
形金型構造は、上述のように構成されているので、例え
ば図2に示すような手順にしたがって樹脂部品2の射出
成形が行なわれる。
【0020】まず、図2(a)に示すように互いに対向
した位置にあるキャビ本体3とコア本体4とを、図2
(b)に示すように密接させて型締めする(型締工
程)。次に、図2(c)に示すように、キャビ本体3の
樹脂注入孔8から溶融した樹脂を金型1内に注入し、所
定時間だけ保圧,冷却を行なう(射出・保圧・冷却工
程)。なお、この工程において、樹脂を金型1内に注入
すると、金型1内の空気やガスの一部はキャビ本体3と
コア本体4との間の僅かな隙間から排出される。また、
残りの空気やガスのうち、樹脂部品2とキャビ本体3と
の間に残留した空気やガスは、通気性金型9に形成され
た微細な通気孔(図示省略)及びキャビ本体3に形成さ
れた空気排出孔10を介して大気に放出される。
【0021】したがって、図3(a)に示すように、樹
脂部品2の表面が、通気性金型9の表面に形成されたシ
ボ面9aに密着して、シボ面9aの形状が、確実に転写
されることになる。最後に、図2(d)に示すように、
キャビ本体3とコア本体4とを離隔させ(型開工程)、
次にイジェクタピン5を用いて成形された樹脂部品2を
押し出して取り出す(製品取出し工程)。そして、上述
のような工程を繰り返し行なうことにより、樹脂部品2
が逐次製造される。
【0022】このように、本発明の樹脂の射出成形金型
構造によれば、樹脂部品2とキャビ本体3との間に残留
した空気やガスは、通気性金型9に形成された微細な通
気孔(図示省略)やキャビ本体3に形成された空気排出
孔10を介して大気に放出されるので、図3(a)に示
すように、樹脂成形時に金型1(特に通気性金型9)と
樹脂部品2(特に樹脂部品2の意匠面)との密着性が向
上して、樹脂部品2の表面に通気性金型9のシボ面9a
を確実に転写させることができる。
【0023】したがって、図3(b)に示すように、樹
脂部品2の表面が粗くなり、光の反射方向が分散して光
沢度が低減して質感を向上するのである。また、これに
より樹脂部品2の光の反射が低減されてドライバの視界
を良好に保つことができ、ドライバの煩わしさを抑制す
ることができるのである。また、このような樹脂部品2
であれば、従来は必要であった樹脂成型後の艶消し塗装
をなくすことができ、コストを大幅に低減することがで
きる利点がある。
【0024】さらに、金型1内の空気やガスを効率良く
外部に排出するため、金型1内の樹脂の流動性が向上
し、フローマークやウェルドラインの発生を抑制するこ
とができる利点がある。特に、装飾用部品として網目模
様に形成されるスピーカグリルのように樹脂の流動距離
や流動時間が比較的長い部品であっても、成形時の樹脂
の流動性が向上することにより、フローマークやウェル
ドラインの発生を抑制できるという利点がある。
【0025】さらに、通気性金型9は、金型(キャビ本
体)3に設けられた部材であるため、樹脂部品の種類に
応じてシボ9aを変更することができる。また、通気性
金型9の取替えも容易に行なうことができる。
【0026】なお、図3中においては、シボ面2a,9
aを分かりやすく表現するためにシボ2a,9aを模式
化して描いてあるが、シボ面2a,9aはこのような大
きさのものではなく、実際には微小な凹凸として形成さ
れている。また、シボ面2a,9aの形状も、このよう
な単純な形状のものではなく、光の反射を分散させるた
め規則性のない凹凸形状に形成されている。
【0027】また、本発明の樹脂の射出成形金型構造
は、上述のような実施形態に限定されるものではなく、
本発明の趣旨を逸脱しない限り種々の変形が可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂の射
出成形金型構造によれば、上述のような簡素な構成によ
り、樹脂部品の意匠面と第1の金型との間に残留した空
気やガスを多孔質材を介して大気に放出することがで
き、これにより、樹脂成形時に第1の金型と樹脂部品の
意匠面との密着性が向上して、樹脂部品の表面に、多孔
質材に形成された凹凸部を正確に転写させることができ
るという利点がある。そして、これにより樹脂部品の光
沢度を低減させて質感を向上させることができるのであ
る。また、樹脂部品の光の反射が低減されてドライバの
視界を良好に保つことができ、ドライバが光の反射によ
り煩わしい思いをすることがなくなる。
【0029】さらに、金型内の空気やガスを外部に排出
するため、金型内の樹脂の流動性が向上し、フローマー
クやウェルドラインの発生を抑制することができる利点
がある。また、このような樹脂部品であれば、従来は必
要であった樹脂成型後の艶消し塗装をなくすことがで
き、コストを大幅に低減することができるという利点も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる樹脂の射出成形金
型構造の全体構成を説明するための模式図である。
【図2】(a)〜(e)はいずれも本発明の一実施形態
にかかる樹脂の射出成形金型構造を用いた樹脂の成形過
程を説明するための図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ本発明の一実施形態
にかかる樹脂の射出成形金型構造を適用して形成された
樹脂の要部及び作用を説明するための模式図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ従来の樹脂の射出成
形金型構造を適用して形成された樹脂の要部及び作用を
説明するための模式図であって、それぞれ図3(a),
(b)に対応する図である。
【符号の説明】
1 金型 2 樹脂成形品(又は樹脂部品) 2a 凹凸部(シボ面) 3 キャビ本体(第1の金型) 4 コア本体(第2の金型) 8 樹脂注入孔 9 多孔質材(多孔質金型) 9a 凹凸部(シボ面) 10 空気排出孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂部品の意匠面を形成する第1の金型
    と該樹脂部品の裏面を形成する第2の金型とをそなえた
    樹脂の射出成形金型構造において、 該第1の金型に通気性を有する多孔質材が設けられると
    ともに、 該樹脂部品の該意匠面と当接する該多孔質材の表面に、
    該樹脂部品の意匠面の光沢度を低減すべく凹凸部が形成
    されていることを特徴とする、樹脂の射出成形金型構
    造。
JP27159097A 1997-10-03 1997-10-03 樹脂の射出成形金型構造 Pending JPH11105083A (ja)

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