JPH11108106A - 電気粘性流体利用緩衝器電源装置 - Google Patents

電気粘性流体利用緩衝器電源装置

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JPH11108106A
JPH11108106A JP9286102A JP28610297A JPH11108106A JP H11108106 A JPH11108106 A JP H11108106A JP 9286102 A JP9286102 A JP 9286102A JP 28610297 A JP28610297 A JP 28610297A JP H11108106 A JPH11108106 A JP H11108106A
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JP
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voltage
signal
power supply
polarity
buffer
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JP9286102A
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English (en)
Inventor
Yasumaru Kubo
康丸 久保
Masaaki Minamino
政明 南野
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電気粘性流体利用緩衝器電源装置で
は、車両走行中に何らかの原因でバッテリから所要の電
圧が供給されなくなった場合、緩衝器への印加電圧が急
減し、減衰力が急激に低下して走行上危険になるという
問題点があった。 【解決手段】 バッテリ32が正常の間は、コントロー
ラ31からの電圧要求信号に応じた電圧が整流回路38
の出力側に生成され、これがライン切換器41を介して
緩衝器1に印加されている。補助電源用充放電器47に
は蓄電素子を具えておき、予め高電圧に充電しておく。
バッテリ32が故障すると、ライン切換器41の配線接
続が切り換えられ、補助電源用充放電器47からの電圧
が緩衝器1に印加される。従って、蓄電素子が放電し終
わるまでは、減衰力が急減するのを防止することが出来
る。また、蓄電素子により高電圧が印加されるので、放
電後も分散粒子の電極固着現象が消失せず、減衰力の低
下が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気粘性流体を利
用した緩衝器に作動電源を供給する電気粘性流体利用緩
衝器電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(電気粘性流体を利用した緩衝器)自動車に利用される
緩衝器には、作動流体として電気粘性流体を利用したも
のがある。電気粘性流体は、それに印加される電界が変
えられると見かけ上の粘度が変化する流体である。印加
電界を増大させると、電気粘性流体中の分散粒子間のつ
ながりが強固となり、降伏応力が増大する。そのため、
見かけ上、電気粘性流体の粘度が増加したようになる
(電気粘性流体に関する文献としては、特開平5−1792
70号公報がある。)。
【0003】緩衝器は、他から受けた衝撃力を減衰させ
る減衰力を発生するための装置であるから、種々の機器
において、衝撃を緩和したい箇所に用いられる。自動車
のサスペンションに利用される緩衝器は、乗り心地を良
くするため、衝撃の激しい路面を走行する時には大なる
減衰力を発生し、衝撃の少ない路面を走行する時には小
さな減衰力を発生するようにされているのが望ましい。
即ち、走行する路面の状況等に応じて減衰力が調節でき
るものが望ましい。作動流体として電気粘性流体を用い
た緩衝器では、路面状況等に応じて印加電界を変えるこ
とにより、減衰力を調節することが出来るので、自動車
のサスペンションには好適な緩衝器である。
【0004】図7は、電気粘性流体利用の緩衝器を示す
図である。まず、構成について説明する。図7におい
て、1は緩衝器、2はピストンロッド、3はシール材、
4Aは上部ハウジング、4Bは中部ハウジング、4Cは
下部ハウジング、4C−1は取付部、5Aは上部ホルダ
ー部、5Bは下部ホルダー部、6は電極円筒、7は連通
孔、8は電極端子部、9はシリンダ、10は電極端子
部、10−1は接触子、11はシリンダ上室、12は制
御用間隙、13はピストン、14は連通路、15はチェ
ックバルブ、16はシリンダ下室、17はリザーバ、1
7−1は気体室、18はシール材、19は連通孔、20
はチェックバルブ、21は連通路である。
【0005】ハウジングは導電性の材料で作られ、上部
ハウジング4Aと中部ハウジング4Bと下部ハウジング
4Cとで構成され、シリンダ9の下部は下部ハウジング
4Cに支持され、上部は上部ハウジング4Aに支持され
ている。シリンダ9の外側には、制御用間隙12を隔て
て電極円筒6が配設されている。電極円筒6は、絶縁材
で出来ている上部ホルダー部5A,下部ホルダー部5B
により、シリンダ9に支持されている。電極円筒6の外
周面と各ハウジングとの間の隙間は、作動流体である電
気粘性流体を蓄えておくリザーバ17として利用され
る。リザーバ17の下部には電気粘性流体が溜まってい
るが、その液面より上は空気等の気体が溜まっている。
そこを気体室17−1と呼ぶことにする。
【0006】シリンダ9内には、ピストンロッド2に連
結されたピストン13が挿入されている。ピストン13
の側面にはシール材18が配設されており、ピストン1
3より上側の室であるシリンダ上室11と、下側の室で
あるシリンダ下室16とを液密に分けている。ピストン
13の部分のうち、シリンダ下室16を臨む部分には、
チェックバルブ15が設けられ、ピストン13内には、
該チェックバルブ15からシリンダ上室11に通ずる連
通路14が設けられている。チェックバルブ15は、シ
リンダ下室16から連通路14への方向(矢印Cの方
向)のみ通流させるバルブである。
【0007】下部ハウジング4Cの部分のうち、シリン
ダ下室16を臨む部分にはチェックバルブ20が設けら
れ、下部ハウジング4C内には、該チェックバルブ20
からリザーバ17に通ずる連通路21が設けられてい
る。チェックバルブ20は、連通路21からシリンダ下
室16への方向(矢印Dの方向)のみ通流させるバルブ
である。また、シリンダ9の上部側壁には、シリンダ上
室11から制御用間隙12へ通ずる連通孔7が設けら
れ、電極円筒6の下部側壁には、制御用間隙12からリ
ザーバ17へ通ずる連通孔19が設けられている。
【0008】作動流体としての電気粘性流体は、シリン
ダ下室16,連通路14,シリンダ上室11,制御用間
隙12,連通路21に満たされると共に、リザーバ17
の一部に満たされる。電源からの電線(図示せず)は、
電極端子部8と電極端子部10とに接続される。どちら
の端子部を正極あるいは負極としても構わないが、一般
的には電極端子部10が正極,電極端子部8が負極とさ
れる。電極端子部10は、ハウジングに開けられた穴に
絶縁材を介して取り付けられ、その接触子10−1にて
電極円筒6に導電的に接触している。電極端子部8は、
ハウジングを通じてシリンダ9に導電接続されている。
従って、電極端子部8と電極端子部10に電圧が印加さ
れると、電極円筒6とシリンダ9との間、つまり制御用
間隙12の厚み方向に電圧が印加されることになる。制
御用間隙12を挟んで印加される電圧が大であればある
ほど、その間にある電気粘性流体の見かけ上の粘度は大
にされる。
【0009】従って、電極端子部8と電極端子部10と
の間に大きな電圧が印加出来れば出来るほど、緩衝器で
発生し得る減衰力の可変幅は大となる。しかし、この電
圧は、リザーバ17を形成する両側壁(電極円筒6とハ
ウジング4A,4B,4C)間にも等しく印加される。
【0010】次に動作を説明する。 (1)ピストン13が下降する場合(圧縮時)の動作 ピストン13が下降しようとすると、シリンダ下室16
側からチェックバルブ15に加わる圧力が増加するの
で、シリンダ下室16の電気粘性流体は、チェックバル
ブ15と連通路14を通って、シリンダ上室11に流れ
る。一方、チェックバルブ20もシリンダ下室16側か
ら圧力を受けるが、チェックバルブ20は、シリンダ下
室16から連通路21の方向への流れは阻止するから、
電気粘性流体は連通路21へは流れ込まない。
【0011】下降して来るピストンロッド2の体積増加
分だけ電気粘性流体は押しのけられ、連通孔7を通って
制御用間隙12に入り、そこを通流して連通孔19より
リザーバ17へ流れ込む。その場合、制御用間隙12に
印加されている電界が大であれば、電気粘性流体の見か
け上の粘度も大となり、制御用間隙12をなかなか通流
しない。これは、ピストン13の下降に対して大きな抵
抗力となって作用する。つまり、大きな減衰力となって
作用する。逆に印加電界が小であれば、見かけ上の粘度
は小となり、電気粘性流体は制御用間隙12を容易に通
流することが出来、減衰力は小となる。
【0012】(2)ピストン13が上昇する場合(伸長
時)の動作 ピストン13が上昇しようとすると、シリンダ上室11
の体積が小とされるから、その中の電気粘性流体は、連
通孔7を通って制御用間隙12に入り、そこを通流して
連通孔19よりリザーバ17に流れこむ。チェックバル
ブ15の部分では、電気粘性流体が連通路14からシリ
ンダ下室16に向かって流れ出ようとするが、この方向
はチェックバルブ15の阻止方向なので流れ出ることは
ない。
【0013】一方、シリンダ下室16の体積は増加され
るから、チェックバルブ20には矢印Dの方向に圧力が
かかる。チェックバルブ20はこの方向には流し得るか
ら、体積の増加分を埋めるべく、リザーバ17の電気粘
性流体は、連通路21およびチェックバルブ20を通っ
てシリンダ下室16に流れこむ。この場合も、ピストン
13を動かす力に対する減衰力は、制御用間隙12に印
加する電界を変えることによって調節することが出来
る。
【0014】図10は、電気粘性流体を利用した緩衝器
の減衰力特性を示す図である。横軸はピストン速度であ
り、正方向をピストン伸び側,負方向をピストン縮み側
としている。縦軸は発生される減衰力であり、曲線a1
は、制御用間隙12に電界をかけない場合(印加電圧ゼ
ロの場合)の特性を表し、曲線a2 は、許容される最大
の電界を印加した場合の特性を表している。これらの曲
線間の縦軸方向の長さ(図中の矢印Kで表す長さ)は、
減衰力の可変範囲を示している。印加電界を変えること
により、この範囲で減衰力を任意に変えることが出来
る。
【0015】(従来の電気粘性流体利用緩衝器電源装
置)図8は、従来の電気粘性流体利用緩衝器電源装置を
示す図である。符号は図7のものに対応し、30は直流
電圧発生回路、31はコントローラ、32はバッテリ、
33はメインスイッチ、34はレギュレータ、35は内
部指令電圧変換回路、36はDC/ACインバータ、3
7はトランス、38は整流回路、39はイグニッション
スイッチである。直流電圧発生回路30は、内部指令電
圧変換回路35,DC/ACインバータ36,トランス
37及び整流回路38により構成される。
【0016】イグニッションスイッチ39がオンされる
と、メインスイッチ33がオンされ、バッテリ32から
の電圧がレギュレータ34に供給される。コントローラ
31はコンピュータ的に構成されており、図示しない各
種の車両情報(操作や走行状況等に関する情報)に基づ
き、減衰力特性を変化させる制御を行うコントローラで
ある。コントローラ31では、内部指令電圧変換回路3
5に発生させるべき電圧を指令する電圧要求信号が生成
される。レギュレータ34は、バッテリ32から入力さ
れる電圧を一定にする。
【0017】内部指令電圧変換回路35は、コントロー
ラ31からの電圧要求信号に比例した直流電圧を生成す
る。DC/ACインバータ36は、内部指令電圧変換回
路35からの直流電圧を交流電圧に変換し、トランス3
7はその交流電圧を所定の変圧比で変圧(昇圧)し、整
流回路38は変圧した交流電圧を直流電圧に変換する。
このようにして発生させられた直流電圧発生回路30の
出力電圧が、緩衝器1の電極端子部10,8に印加され
る。
【0018】既に述べたように、電極端子部に印加され
る電圧が大きい程、減衰力大の特性に変えられる(図1
0参照)。減衰力特性を最小のものにしたい場合には、
印加電圧がゼロとなるような電圧要求信号が発せられ
る。なお、前記整流回路38内には、単に整流するだけ
ではなく、整流後の電圧よりリップルを除去したり、過
電流保護を行ったりする回路も含めておく。
【0019】図9は、このような従来の電源装置での各
部の信号および電圧の変化を示す図である。図9(イ)
は電圧要求信号の変化を示し、図9(ロ)は緩衝器印加
電圧の変化を示している。横軸は、いずれも時間であ
る。時間T1 〜T3 の期間に注目すると、この期間で
は、図9(イ)の電圧要求信号は正極性でいろいろの大
きさに変化している。従って、図9(ロ)に示すよう
に、緩衝器印加電圧は、それに比例して変化する電圧と
なっている。時間T3 〜T4 の期間に注目すると、この
期間では、電圧要求信号はゼロとされている。従って、
緩衝器印加電圧もゼロとされる。
【0020】なお、電気粘性流体利用の緩衝器に関する
文献としては、特開平4−95628号公報,特開平4
−258541号公報,特開平5−164175号公
報,特開平6−101738号公報,特開平6−109
83号公報,特開平6−17401号公報,特開平6−
241264号公報,特開平6−241265号公報等
がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、前記した従来の電気粘性流体
利用緩衝器電源装置では、車両走行中に何らかの原因で
バッテリから電圧が供給されなくなった場合、緩衝器へ
の印加電圧が直ちにゼロとなってしまうので、減衰力が
急激に低下し、安全運転の確保という点で好ましくない
という問題点があった。
【0022】(問題点の説明)電気粘性流体利用緩衝器
電源装置はバッテリ32を電源として緩衝器1に印加す
べき電圧を発生しているが、何らかの原因で(例、配線
の断線等により)バッテリから電圧が全く供給されなく
なったり、極めて小さな電圧しか供給されないという電
源故障が生ずることがある。このような電源故障が生ず
ると、電気粘性流体利用緩衝器電源装置の出力電圧は事
実上ゼロとなり、緩衝器1に電圧が印加されなくなる。
【0023】電気粘性流体に電界が印加されると、流体
中に分散している分散粒子が電極間につながり(結合
し)、それにより見かけ上の粘度が大となり、減衰力が
大となっているが、バッテリが故障して印加電界が急に
ゼロになると、分散粒子は再び分散して見かけ上の粘度
が小となり、減衰力が急減する。そのため、走行してい
る車両の安全運転に悪影響を及ぼす。
【0024】但し、電界を印加していた時に急に印加電
圧ゼロ(無電界)となると、全ての分散粒子が完全に分
散してしまうわけではなく、一部の分散粒子は電極面に
固着したまま残留するという現象がある(直前に印加さ
れていた電界が大きい程、固着して残留する分散粒子は
多い)。このような分散粒子の電極固着により、電気粘
性流体の流路が実質的に狭められるので、図10で説明
した最小の減衰力特性まで低下するわけではないが、大
幅に低下することは間違いない。本発明は、以上のよう
な問題点を解決することを課題とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、電気粘性流体を利用した緩衝器の減衰
力特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を供
給する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所望
の減衰力特性を得るために必要な印加電圧の発生を要求
する電圧要求信号を生成するコントローラと、前記電圧
要求信号に応じ、緩衝器に印加すべき直流電圧を発生す
る直流電圧発生回路と、イグニッションスイッチがオン
された時に前記直流電圧発生回路に電圧を供給するバッ
テリと、該バッテリが故障した場合に前記直流電圧発生
回路に代わって緩衝器に電圧を印加する電源故障対処部
と、前記バッテリが故障した場合に該電源故障対処部の
動作電圧を供給する補助バッテリとを具えることとし
た。
【0026】その場合、電源故障対処部は、バッテリの
出力電圧が所定値より低下したことを検出して電源故障
信号を発生する電源故障検出器と、直流電圧発生回路の
出力電圧で充電される蓄電素子と、オン側への切り換え
により該蓄電素子の充電電圧を出力し得る第1のスイッ
チ手段とを有する補助電源用充放電器と、直流電圧発生
回路を緩衝器に接続するか、該補助電源用充放電器を緩
衝器に接続するかを切り換えるライン切換器と、イグニ
ッションスイッチ出力信号の立ち上がり時点より第1の
所定時間だけ、前記直流電圧発生回路に発生すべき電圧
を指令し且つ前記第1のスイッチ手段をオフにする補助
電源充電信号を発生する補助電源充電信号発生器と、イ
グニッションスイッチ出力信号の立ち上がり時点および
立ち下がり時点より第2の所定時間だけ疑似故障信号を
発生する疑似故障信号発生器と、前記電源故障信号また
は前記疑似故障信号が発生した時、前記補助電源用充放
電器を緩衝器に接続するようライン切換器に信号を発す
るOR回路とから構成される。
【0027】また、電気粘性流体を利用した緩衝器の減
衰力特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を
供給する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所
望の減衰力特性を得るために必要な印加電圧の発生を要
求する電圧要求信号および該印加電圧の極性を切り換え
る極性切換信号とを生成するコントローラと、前記電圧
要求信号に応じ、緩衝器に印加すべき直流電圧を発生す
る直流電圧発生回路と、イグニッションスイッチがオン
された時に前記直流電圧発生回路に電圧を供給するバッ
テリと、緩衝器の入力側に接続され、前記極性切換信号
により入力電圧の極性を切り換える極性切換器と、前記
バッテリが故障した場合に前記直流電圧発生回路に代わ
って、故障直前に緩衝器に印加されていた電圧と同じ極
性の電圧を印加する電源故障対処部と、前記バッテリが
故障した場合に該電源故障対処部の動作電圧を供給する
補助バッテリとを具えることとしてもよい。
【0028】その場合、電源故障対処部は、バッテリの
出力電圧が所定値より低下したことを検出して電源故障
信号を発生する電源故障検出器と、前記電源故障検出信
号が入力された時はコントローラからの極性切換信号を
ラッチしてそれを出力し、前記電源故障検出信号が入力
されて来ない時は前記コントローラからの極性切換信号
をそのまま出力する極性切換信号制御器と、直流電圧発
生回路の出力電圧で充電される蓄電素子と、オン側への
切り換えにより該蓄電素子の充電電圧を出力し得る第1
のスイッチ手段とを有する補助電源用充放電器と、前記
直流電圧発生回路を極性切換器に接続するか、該補助電
源用充放電器を極性切換器に接続するかを切り換えるラ
イン切換器と、イグニッションスイッチ出力信号の立ち
上がり時点より第1の所定時間だけ、前記直流電圧発生
回路に発生すべき電圧を指令し且つ前記第1のスイッチ
手段をオフにする補助電源充電信号を発生する補助電源
充電信号発生器と、イグニッションスイッチ出力信号の
立ち上がり時点および立ち下がり時点より第2の所定時
間だけ疑似故障信号を発生する疑似故障信号発生器と、
前記電源故障信号または前記疑似故障信号が発生した
時、前記補助電源用充放電器を極性切換器に接続するよ
う前記ライン切換器に信号を発するOR回路とから構成
される。
【0029】また、電気粘性流体を利用した緩衝器の減
衰力特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を
供給する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所
望の減衰力特性を得るために必要な大きさ及び極性の印
加電圧の発生を要求する電圧要求信号を生成するコント
ローラと、前記電圧要求信号に応じ、緩衝器に印加すべ
き直流電圧を発生する両極性型直流電圧発生回路と、イ
グニッションスイッチがオンされた時に前記両極性型直
流電圧発生回路に電圧を供給するバッテリと、該バッテ
リが故障した場合に前記両極性型直流電圧発生回路に代
わって、故障直前に緩衝器に印加されていた電圧と同じ
極性の電圧を印加する電源故障対処部と、前記バッテリ
が故障した場合に該電源故障対処部の動作電圧を供給す
る補助バッテリとを具えることとしてもよい。
【0030】その場合、電源故障対処部は、バッテリの
出力電圧が所定値より低下したことを検出して電源故障
信号を発生する電源故障検出器と、コントローラからの
電圧要求信号に含まれる極性信号を監視し、緩衝器への
印加電圧の極性を検出し保持する印加電圧極性保持器
と、該印加電圧極性保持器からの出力を、両極性型直流
電圧発生回路が電圧要求信号を受けてから要求された電
圧を発生するまでに要する時間と同じ時間だけ遅延さ
せ、極性切換信号として出力する遅延器と、前記電源故
障検出信号が入力された時は前記遅延器からの極性切換
信号をラッチしてそれを出力し、前記電源故障検出信号
が入力されて来ない時は前記遅延器からの極性切換信号
をそのまま出力する極性切換信号制御器と、前記両極性
型直流電圧発生回路の出力電圧で充電される蓄電素子
と、オン側への切り換えにより該蓄電素子の充電電圧を
出力し得る第1のスイッチ手段と、前記極性切換信号制
御器からの極性切換信号により前記両極性型直流電圧発
生回路の出力電圧と同じ極性の電圧が出力し得るよう切
り換えられる第2のスイッチ手段とを有する補助電源用
充放電器と、前記両極性型直流電圧発生回路を緩衝器に
接続するか、該補助電源用充放電器を緩衝器に接続する
かを切り換えるライン切換器と、イグニッションスイッ
チ出力信号の立ち上がり時点より第1の所定時間だけ、
前記両極性型直流電圧発生回路に発生すべき電圧及び極
性を指令し且つ前記第1のスイッチ手段をオフにする補
助電源充電信号を発生する補助電源充電信号発生器と、
イグニッションスイッチ出力信号の立ち上がり時点およ
び立ち下がり時点より第2の所定時間だけ疑似故障信号
を発生する疑似故障信号発生器と、前記電源故障信号ま
たは前記疑似故障信号が発生した時、前記補助電源用充
放電器を緩衝器に接続するようライン切換器に信号を発
するOR回路とから構成される。
【0031】(解決する動作の概要)電気粘性流体利用
緩衝器電源装置に、動作開始当初に予め高電圧が充電さ
れるようにされた蓄電素子を具備する電源故障対処部を
設けておく。緩衝器に印加する電圧を発生するための電
源であるバッテリが正常な間は、コントローラからの電
圧要求信号に応じた電圧を生成して緩衝器に印加する。
しかし、バッテリが故障した場合は、配線接続を切り換
えて、電源故障対処部の蓄電素子から高電圧を緩衝器へ
印加するようにする。これにより、電源故障による減衰
力の急減を防止することが出来る。
【0032】緩衝器に印加する電圧の極性を交互に切り
換えている電気粘性流体利用緩衝器電源装置にあって
は、電源故障直前に緩衝器に印加されていた極性を把握
出来る手段も電源故障対処部に設けておく。そして、電
源故障時には、蓄電素子に充電されている高電圧を、故
障直前に緩衝器に印加されていたのと同じ極性となるよ
う印加する。これにより、減衰力の急減を効率よく防止
することが出来る。
【0033】いずれの場合でも、バッテリが故障してか
ら暫くの間は減衰力の急減が防止されるので、ドライバ
ーはその間に安全運転のために必要な措置を取ることが
出来、車両が危険な状態に陥ることがない。また、緩衝
器には、それまで印加されていたのと同じ極性で、しか
も高電圧が蓄電素子より印加されるので、印加電圧が無
くなった後でも、分散粒子の電極固着現象がなかなか消
失しない。この現象により、その後も減衰力の低下が防
止される。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の電気粘性流体利用
緩衝器電源装置の第1の実施形態を示す図である。符号
は図8のものに対応し、39はイグニッションスイッ
チ、40は補助バッテリ、41はライン切換器、42は
電源故障検出器、43は疑似故障信号発生器、44は補
助電源充電信号発生器、45は警報器、46はOR回
路、47は補助電源用充放電器、48は電源故障対処部
である。先ず、構成について説明する。図8と同じ符号
のものは、同様の構成を有し、同様の動作をするので、
それらについての説明は省略する。
【0035】図8の従来装置と相違する点は、電源故障
対処部48を設けると共に、電源故障によりバッテリ3
2からの給電が得られなくなった場合に、電源故障対処
部48に給電する電源として、補助バッテリ40を設け
たという点である。電源故障対処部48は、直流電圧発
生回路30と緩衝器1との間に接続されたライン切換器
41と、そのライン切換器41に補助電源を供給する補
助電源用充放電器47と、それらの動作を制御する部分
とから成っている。ライン切換器41の入力側には、直
流電圧発生回路30の出力を導く主ラインと、補助電源
用充放電器47の出力を導く補助ラインとが接続され、
ライン切換器41の出力側は緩衝器1に接続される。
【0036】図2は、ライン切換器41の構成を示す図
であり、ライン切換スイッチ41−1を具備している。
ライン切換スイッチ41−1は、正常時は実線の如き接
続状態にあり、主ラインが出力ラインに接続されてい
る。バッテリ32が故障したとの電源故障信号が来る
と、点線の如く切り換えられ、補助ラインが出力ライン
に接続される。
【0037】図3は、補助電源用充放電器47の構成を
示す図であり、ダイオードD1 ,D2 、蓄電素子C、給
電スイッチ47−1を具備している。充電ラインは、直
流電圧発生回路30の出力側の主ラインから分岐された
配線である。補助電源充電信号は、蓄電素子Cを充電す
べき時(具体的には、イグニッションスイッチ39をオ
ンした時。後で詳述する。)に発せられる信号であり、
補助電源充電信号が来ている間、給電スイッチ47−1
は点線の如く切り換えられる(放電側端子をオフにした
状態に)。それ以外の時は、実線の如き接続状態にされ
る(補助ラインに接続した状態)。
【0038】補助電源充電信号が来ている間、直流電圧
発生回路30からの電流は、ダイオードD1 →蓄電素子
C→ダイオードD2 と流れ、蓄電素子Cを充電する。充
電は、後で述べるように、直流電圧発生回路30で発生
し得る最大電圧を発生させ、その電圧で行われる。充電
を終えると、給電スイッチ47−1が実線に切り換えら
れ、蓄電素子Cの電圧は補助ラインに印加される。
【0039】ライン切換器41の切り換えを行う電源故
障信号は、OR回路46の出力であるが、OR回路46
の入力は、電源故障検出器42と疑似故障信号発生器4
3とから送られて来る。電源故障検出器42は、電源で
あるバッテリ32が故障したことを検出する。具体的に
は、バッテリ32の出力電圧を監視していて、その電圧
が大幅に低下し所定値より小となった時に故障と判定す
る。従って、バッテリ32自身が故障した場合は勿論、
そこからの配線が断線した場合も検出する。電源故障検
出器42の出力は、電源故障を知らせるための警報器4
5に送られると共に、OR回路46に送られる。
【0040】疑似故障信号発生器43は、イグニッショ
ンスイッチ39からの出力信号を監視していて、その立
ち上がり,立ち下がりの時に発生される。図11は、イ
グニッションスイッチ出力信号に関連して生ぜしめられ
る信号を示す図であり、図11(イ)はイグニッション
スイッチ出力信号,(ロ)は疑似故障信号,(ハ)は補
助電源充電信号である。疑似故障信号は、イグニッショ
ンスイッチ出力信号の立ち上がり,立ち下がりの時に、
時間L1 の長さだけ発生される。
【0041】一方、補助電源用充放電器47への補助電
源充電信号も、補助電源充電信号発生器44でイグニッ
ションスイッチ出力信号を監視していて発生される。こ
れは、図11(ハ)に示すように、イグニッションスイ
ッチ出力信号の立ち上がりの時に、時間L2 の長さだけ
発生される。時間L1 ,L2 の長さの信号は、例えば、
単安定マルチバイブレータ等の回路を用いて発生させる
ことが出来る。なお、これらの時間は、補助電源用充放
電器47内の蓄電素子Cを、所要電圧まで充電するに充
分な時間(例、数秒間)に設定される。
【0042】電源故障対処部48内の装置を動作させる
電源は、バッテリ32が健全な間はバッテリ32から供
給され、バッテリ32が故障した場合は、補助バッテリ
40から供給される。
【0043】次に、図1の電気粘性流体利用緩衝器電源
装置の動作を、順を追って説明する。 (1−1)イグニッションスイッチ39をオンした時 イグニッションスイッチ39オンにより、メインスイッ
チ33がオンされ、バッテリ32からレギュレータ34
へ電源が供給され、整流回路38の出力側に指示される
電圧を発生する態勢が整えられる。
【0044】また、イグニッションスイッチ出力信号の
立ち上がり時には、図11で説明したように、疑似故障
信号と補助電源充電信号とが発生される。疑似故障信号
は、OR回路46を経てライン切換器41に送られ、直
流電圧発生回路30からの電圧が緩衝器1に供給されな
いようにする(図2のライン切換スイッチ41−1を点
線側に切り換える。)。最初は緩衝器1には供給せず、
補助電源用充放電器47に供給して、その蓄電素子Cを
充電しておくためである。
【0045】同じくイグニッションスイッチ39オン時
に生ぜしめられる補助電源充電信号は、内部指令電圧変
換回路35に送られ、前記した蓄電素子Cに充電してお
くべき電圧を発生するよう指示する。この時指示する電
圧は、与えられている電源回路(バッテリ,レギュレー
タ等)により発生し得る最大電圧とする。一方、補助電
源充電信号は補助電源用充放電器47にも送られ、蓄電
素子Cに充電する態勢を取らせる(図3の給電スイッチ
47−1を点線側に切り換える。)。
【0046】かくして、イグニッションスイッチ39を
オンした当初において、直流電圧発生回路30からは蓄
電素子Cを充電すべき高電圧が発生され、その電圧によ
り蓄電素子Cが充電される。
【0047】(1−2)イグニッションスイッチ39オ
ン当初の充電完了後 充電を完了すると思われる時間経過後(図11の時間L
1 ,L2 後)には、疑似故障信号および補助電源充電信
号は消え、ライン切換スイッチ41−1,給電スイッチ
47−1は、それぞれ元の状態(図2,図3の実線の切
換状態)に戻される。この状態は、主ラインの電圧が緩
衝器1に印加される状態である(補助電源用充放電器4
7内の蓄電素子Cは、補助ラインに接続されるが、その
補助ラインはライン切換器41内ではオフとされてお
り、放電しない状態となっている。)。
【0048】一方、直流電圧発生回路30からは、コン
トローラ31からの電圧要求信号により指示された電圧
が出力され、それが緩衝器1に印加される。なお、通常
動作に移行した後において電圧要求信号により指示され
る電圧の大きさは、分散粒子の電極固着をあまり強くは
生じさせない範囲の電圧(例えば、補助電源用充放電器
47内の蓄電素子Cを充電するのに使った高電圧の約7
割程度の電圧)とされる。
【0049】(1−3)電源故障時 バッテリ32の電圧が異常に低下したり、電源配線が断
線して電圧ゼロとなったりすると、電源故障検出器42
より電源故障信号が発生され、警報器45により警報す
ると共に、OR回路46を経てライン切換器41を補助
ライン側(図2の点線の側)に切り換える。これによ
り、蓄電素子Cの電圧が緩衝器1に印加される。蓄電素
子Cの充電電圧は大にされているので、緩衝器1の減衰
力を大に保つことが出来る。
【0050】従来は、バッテリ32が故障すると直ぐに
緩衝器1への印加電圧が急減し、減衰力も急減していた
が、本発明では、電源故障と同時に蓄電素子Cの高電圧
が印加されるので、減衰力の急減が防止される。蓄電素
子Cが放電し切ってしまうと、印加電圧は低下し、減衰
力も低下に向かうが、それまでに警報器45の警報を受
けたドライバーは、速度を落とす等の所要の安全措置を
取ることが出来るから、走行車両が危険な状態に陥らな
いようにすることが出来る。
【0051】しかも、既に述べたように、高電界を印加
した後では、電気粘性流体の分散粒子が電極に固着した
ままになるという電極固着現象が強力に現れる。そのた
め、電極間間隙(電気粘性流体の流路)が実質的に狭め
られる度合も大となり、緩衝器1の減衰力は大幅には低
下しない。即ち、今まで電気粘性流体の欠点とされて来
た電極固着現象を、本発明では巧みに利用し、電源故障
時の減衰力低下を防止することに成功した。 (1−4)イグニッションスイッチ39をオフした時 イグニッションスイッチ39オフにより、メインスイッ
チ33がオフされ、バッテリ32からレギュレータ34
へ電源供給が断たれ、整流回路38の出力電圧はゼロと
なる。
【0052】また、イグニッションスイッチ出力信号の
立ち下がり時には、図11で説明したように、疑似故障
信号が発生される。疑似故障信号は、OR回路46を経
てライン切換器41に送られ、補助ラインからの電圧が
緩衝器1に供給されるように切り換える(図2のライン
切換スイッチ41−1を点線側に切り換える。)。な
お、補助電源充電信号は、イグニッションスイッチ出力
信号の立ち下がり時には発生されない(図11(ハ)参
照)。
【0053】かくして、イグニッションスイッチ39を
オフした時には、補助電源用充放電器47の蓄電素子C
は、補助ラインを通って緩衝器1に接続され、残ってい
た電荷は緩衝器1に放電され、無電圧状態とされて次回
動作に備えさせられる。もし、この放電により生ずる分
散粒子の電極固着が気になるようであれば、次回の緩衝
器1の動作開始までに、緩衝器1の電極端子部10,8
に該電極固着を解除する向きの電圧(電極固着を生じた
時の電圧とは逆の電圧)を印加するような工夫をしてや
ればよい。
【0054】例えば、ライン切換器41に対する補助ラ
インの接続関係を、蓄電素子Cの充電終了時までは逆極
性にしておくと共に、蓄電素子Cの充電を終了する際、
補助電源用充放電器47の給電スイッチ47−1を、ラ
イン切換器41のライン切換スイッチ41−1より少し
早めに実線の状態に復帰するようにしておく。そうする
と、給電スイッチ47−1の復帰がライン切換スイッチ
41−1の復帰より早められた期間だけ、充電用の高電
圧が補助ラインを通って、前回とは逆電圧で緩衝器1に
印加される。これにより、緩衝器1の使用開始当初にお
いて、前回使用により残っていた電極固着を解除するこ
とが出来る。
【0055】(第2の実施形態)電気粘性流体を利用し
た緩衝器に、いつも同じ極性の電圧を印加していると、
分散粒子の電極固着が恒常的に存在することとなり、電
極板間距離が実質的に変化して、印加電圧と減衰力特性
との関係が不安定となる。そこで、印加電圧の極性を、
適宜な時期に交互に切り換えて(例えば、印加電圧の値
がゼロ電圧に近い所定値まで低下させられる毎に逆極性
に切り換えて)印加するようにしたものを別途提案して
いるが(特願平9−212449号)、第2の実施形態は、そ
のような電気粘性流体利用緩衝器電源装置に適用したも
のである。
【0056】図4は、本発明の第2の実施形態を示す図
である。符号は図1のものに対応し、49は極性切換
器、50は極性切換信号制御器である。図1と同じ符号
のものは、同様のものであるので説明は省略する。極性
切換器49は、ライン切換器41と緩衝器1との間に接
続される。極性切換器49は、コントローラ31から極
性切換信号制御器50を経て送られて来る極性切換信号
により、ライン切換器41の出力電圧の極性を正,負に
切り換える。
【0057】図5に極性切換器の構成の1例を示す。極
性切換スイッチ49−1が実線の切換状態の時を正極性
とすると、点線の切換状態の時は負極性となる。これに
より、直流電圧発生回路30の出力電圧の極性が常に同
じであっても、緩衝器1に印加する電圧の極性を変える
ことが出来る。コントローラ31から発生される極性切
換信号は、先に述べたように、例えば内部指令電圧変換
回路35への電圧要求信号がゼロに近い所定値に低下さ
せられる毎に、逆極性への切換を指示する信号である。
このような信号は、電圧要求信号の値を、コントローラ
31内で事前にチェックすることにより生成されるが、
それにより指示する極性の逆転は、極性切換器49での
切り換えを行うべきタイミングで行われる。
【0058】極性切換信号制御器50には、コントロー
ラ31からの極性切換信号と、電源故障検出器42から
の電源故障信号とが入力され、極性切換器49へ極性切
換信号を出力する。極性切換信号制御器50は、ラッチ
回路を内蔵する構成とされ、該ラッチ回路は電源故障信
号により動作させられる。即ち、電源故障信号が入力さ
れて来ない間は、コントローラ31からの極性切換信号
をそのまま通過させて出力とし、電源故障信号が入力さ
れて来た場合には、その直前に入力されて来ていた極性
切換信号をラッチし、それを出力し続ける(つまり、そ
の後コントローラ31から入って来る極性切換信号は無
視する。)。
【0059】次に、図4の電気粘性流体利用緩衝器電源
装置の動作を、順を追って説明する。 (2−1)イグニッションスイッチ39をオンした時 この時の動作は、図1の電気粘性流体利用緩衝器電源装
置の動作と同じであり、補助電源用充放電器47内の蓄
電素子Cが高電圧に充電される。
【0060】(2−2)イグニッションスイッチ39オ
ン当初の充電完了後 第1の実施形態の場合と同様、ライン切換スイッチ41
−1,給電スイッチ47−1は、それぞれ元の状態(実
線の切換状態)に戻される。この後は、コントローラ3
1からの電圧要求信号に応じた大きさの直流電圧が生成
され、コントローラ31からの極性切換信号に応じて極
性切換器49が切り換えられる。ライン切換器41は、
主ラインを出力ラインに接続した状態(図2の実線の接
続状態)とされているので、極性切換器49の切り換え
により正,負の電圧が交互に緩衝器1に印加される。こ
れにより、通常動作時においては、電気粘性流体の分散
粒子の電極固着が低減される。
【0061】(2−3)電源故障時 電源故障検出器42により電源故障が検出されると、第
1の実施形態と同様、警報器45により警報を発すると
共に、ライン切換器41を補助ライン側へ切り換える。
しかし、第2の実施形態ではその他に、電源故障信号は
極性切換信号制御器50にも送られる。電源故障信号が
入力された極性切換信号制御器50は、その直前(つま
り、故障直前)の極性切換信号をラッチ回路にラッチ
し、その信号に従って極性切換器49を切り換える。こ
れにより、補助ラインからの電圧が印加されるにして
も、故障直前に主ラインを通って印加されていたのと同
じ極性で印加されることになる。そのため、次に述べる
理由により、蓄電素子Cの充電電圧を無駄に使うことな
く、減衰力の急減を単に防止するばかりか、放電後にお
いても減衰力の低下を防止することが出来る。
【0062】それまで主ラインで印加していたのと同じ
極性の電圧を、補助ラインから印加するようにした理由
は、次の通りである。もし、逆極性の電圧を印加したと
すると、電極に固着していた分散粒子には、先ずその固
着力の基となった結合を解除するような力が作用し、次
に逆極性電圧の方向の電界で新たに再結合が行われ、減
衰力が大となる。これは、補助ラインで印加された電圧
の一部は、それまでに存在していた結合を破壊するのに
使われ、残りの電圧で逆方向の結合を再構築して減衰力
を発生させることであり、電圧が一部無駄となってしま
う。これに対し同極性の電圧を印加すると、主ラインで
の印加電圧により構築されていた分散粒子の結合を、更
に強化する方向にすべての電圧が使われるので、減衰力
の低下がより一層防止される。つまり、補助ラインから
印加した電圧は、所期の目的のために無駄なく使われ
る。
【0063】蓄電素子Cが放電し切ってしまうと減衰力
も低下して来るが、それまでに警報器45の警報を受け
たドライバーは、速度を落とす等の所要の安全措置を取
ることが出来るから、走行車両が危険な状態に陥らない
ようにすることが出来る。また、蓄電素子Cの充電電圧
は、通常時に緩衝器1に印加される電圧より高電圧にし
てあるので、それが印加されて放電し切った後でも、第
1の実施形態と同様、電極固着現象が強力に残り、減衰
力の低下を防止することが出来る。
【0064】(2−4)イグニッションスイッチ39を
オフした時 この時の動作も、第1の実施形態の場合と同様である。
即ち、メインスイッチ33はオフされ、直流電圧の生成
は停止される。また、疑似故障信号発生器43より疑似
故障信号が発生され、ライン切換器41の切り換え(補
助ライン側への切り換え)が行われ、蓄電素子Cに残っ
ている電荷を緩衝器1へ放電し、次回動作に備えさせ
る。この放電により生ずる分散粒子の電極固着は、次回
動作時に、主ラインからの電圧が正負交互に印加され始
めると、やがて消滅する。
【0065】(第3の実施形態)図12は、第3の実施
形態を示す図である。符号は図4のものに対応し、30
Aは両極性型直流電圧発生回路、35Aは内部指令電圧
変換回路、36AはDC/ACインバータ、37Aはト
ランス、38Aは整流回路、51は印加電圧極性保持
器、52は遅延器、53は出力調整器である。図4と同
じ符号のものは、同様のものであるので説明は省略す
る。但し、補助電源用充放電器47の内部構成は、図4
におけるもの(その内部構成は図3)と相違するが、そ
れについては後で(図6で)説明する。
【0066】第3の実施形態も、緩衝器1への印加電圧
の極性を、適宜な時期に交互に切り換えるようにしたも
のであるが、主なる特徴は、正極性,負極性の電圧を発
生する電源として両極性型直流電圧発生回路30Aを用
いたことである。両極性型直流電圧発生回路30Aは、
電源ユニットとして市販され、公知のものであり、図示
する如く、内部指令電圧変換回路35A,DC/ACイ
ンバータ36A、トランス37A、整流回路38Aおよ
び出力調整器53から構成されている。内部指令電圧変
換回路35Aに指令する電圧要求信号(あるいは補助電
源充電信号)は、発生を要求する電圧の大きさを指示す
ると共に極性をも指示する信号とされている。DC/A
Cインバータ36A,トランス37A,整流回路38A
は、それぞれ正,負2系統の回路構成(「+側」の回
路,「−側」の回路)を有しており、両者が適宜使用さ
れる。出力調整器53は、整流回路38Aからの2系統
の出力を、切り換えたりあるいは相殺する等の調整を
し、最終的に要求された電圧とする。
【0067】印加電圧極性保持器51は、コントローラ
31から出される電圧要求信号を分析して、指示されて
いる極性を調べ、それを次に極性が反転されるまで保持
する。印加電圧極性保持器51は、補助電源用充放電器
47に向けての極性切換信号を発するが、その信号は遅
延器52により所定時間だけ遅らされ、更に極性切換信
号制御器50を経て補助電源用充放電器47に送られ
る。前記の所定時間は、コントローラ31から内部指令
電圧変換回路35へ電圧要求信号が指令されてから、両
極性型直流電圧発生回路30Aの出力側にその電圧が現
れるまでに要する時間と同じ長さに設定される。
【0068】図6は、第3の実施形態における補助電源
用充放電器47の構成を示す図である。符号は図3のも
のに対応し、47−2は極性切換スイッチである。この
場合の補助電源用充放電器47は、蓄電素子Cの充電電
圧を、極性切換スイッチ47−2と給電スイッチ47−
1とをこの順に経て補助ラインに取り出す構成とされて
いる。給電スイッチ47−1は、図3のものと同じであ
る。
【0069】極性切換スイッチ47−2は、印加電圧極
性保持器51から遅延器52,極性切換信号制御器50
を経て送られて来る極性切換信号により、実線または点
線の接続状態に切り換えられる。極性切換スイッチ47
−2が実線の接続状態にされている場合、蓄電素子Cの
充電電圧はそのままの極性で取り出され、点線の接続状
態にされると逆極性にして取り出される。
【0070】蓄電素子Cの充電は、イグニッションスイ
ッチ39がオンされた時に補助電源充電信号発生器44
から出される補助電源充電信号によって開始されるが、
補助電源充電信号が内部指令電圧変換回路35に指示す
る電圧極性は一方の極性(本発明の場合、正極性として
いる。図6のダイオードD1 ,D2 の向き参照。)であ
る。従って、その極性の電圧で充電されている。しか
し、電源故障が発生した時に緩衝器1に印加されていた
極性は、蓄電素子Cの充電電圧の極性と同じとは限らな
い。そこで、その極性と同じ極性にして補助電源用充放
電器47から供給し得るようにするため、極性切換スイ
ッチ47−2での切り換えが行われる(その動作の詳細
は、以下で述べる。)。
【0071】次に、図12の電気粘性流体利用緩衝器電
源装置の動作を、順を追って説明する。 (3−1)イグニッションスイッチ39をオンした時 この時の動作は、図4の電気粘性流体利用緩衝器電源装
置の動作と略同じである。補助電源充電信号により、両
極性型直流電圧発生回路30Aの出力側から正極性最大
電圧が出力されると共に、補助電源用充放電器47内の
給電スイッチ47−1が点線側に切り換えられる。これ
により、極性切換スイッチ47−2の状態には関係な
く、蓄電素子Cは高電圧に充電される。
【0072】(3−2)イグニッションスイッチ39オ
ン当初の充電完了後 第2の実施形態の場合と同様、ライン切換スイッチ41
−1,給電スイッチ47−1は、それぞれ元の状態(実
線の切換状態)に戻される。この後は、コントローラ3
1からの電圧要求信号により指示された大きさおよび極
性の電圧が、両極性型直流電圧発生回路30Aで生成さ
れ、ライン切換器41に供給され、緩衝器1に印加され
る。両極性型直流電圧発生回路30Aからの電圧は、適
宜正負に切り換えられるので、電気粘性流体の分散粒子
の電極固着が低減される。
【0073】印加電圧極性保持器51は、コントローラ
31からの電圧要求信号を分析して、指示されている極
性を調べ、遅延器52,極性切換信号制御器50を経て
補助電源用充放電器47に極性切換信号を送る(なお、
極性切換信号制御器50は、電源故障信号が入力されて
来ない間は、遅延器52からの極性切換信号をそのまま
通過させる)。もし、極性切換信号が、両極性型直流電
圧発生回路30Aの出力電圧は正極性であることを知ら
せるものであれば、蓄電素子Cから補助ラインに取り出
す電圧も正極性となるように極性切換スイッチ47−2
を切り換える(図6の実線の接続状態にする)。逆に、
もし、両極性型直流電圧発生回路30Aの出力電圧が負
極性であることを知らせるものであれば、補助ラインに
取り出す電圧も負極性となるように極性切換スイッチ4
7−2を切り換える(図6の点線の接続状態にする)。
【0074】上記のような極性整合のための切り換え
は、いざ電源故障が発生してライン切換器41が補助ラ
インに切り換えられたという時、主ラインで印加されて
いた極性と同じ極性の電圧を印加し得るようにするため
に行われる。
【0075】(3−3)電源故障時 第2の実施形態と同様、電源故障検出器42からの電源
故障信号は、警報器45,ライン切換器41,極性切換
信号制御器50に送られる。ライン切換器41は補助ラ
イン側(図2の点線の側)に切り換えられ、極性切換信
号制御器50は電源故障直前の極性切換信号をラッチす
る。補助電源用充放電器47内の極性切換スイッチ47
−2は、その極性切換信号で切り換えられ、蓄電素子C
の充電電圧は、それまで主ラインで印加されていたのと
同じ極性にされて、補助ラインに取り出され、緩衝器1
に印加される。そのため、減衰力の急減が防止されると
共に、蓄電素子Cの電圧が放電し切った後でも、分散粒
子の電極固着現象により減衰力を保持させることが出来
る。
【0076】(3−4)イグニッションスイッチ39を
オフした時 この時の動作も、第2の実施形態の場合と同様である。
【0077】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の電気粘性流体
利用緩衝器電源装置によれば、次のような効果を奏す
る。 (請求項1,2の発明の効果)緩衝器への印加電圧を発
生する電源であるバッテリが正常な間は、コントローラ
からの電圧要求信号に応じた電圧を生成して緩衝器に印
加しているが、バッテリが故障した場合は、配線接続を
切り換えて電源故障対処部の蓄電素子から高電圧を印加
するようにしたので、蓄電素子が放電し終わるまでの間
は、減衰力の急減を防止することが出来る。そして、ド
ライバーはその間に必要な安全措置を取ることが出来、
車両が危険な状態に陥ることを回避することが出来る。
また、蓄電素子が放電し終わった後は、高電圧が印加さ
れた後なので電気粘性流体の分散粒子の電極固着現象が
なかなか消失せず、或る程度の減衰力を依然として維持
させることが出来、安全性が向上する。
【0078】(請求項3〜6の発明の効果)緩衝器への
印加電圧の極性を、適宜な時期に交互に切り換えている
電気粘性流体利用緩衝器電源装置にあっては、電源故障
直前に緩衝器に印加されていた極性を把握する手段も電
源故障対処部に設けておき、電源故障時には、故障直前
に緩衝器に印加されていたのと同じ極性の電圧を、電源
故障対処部から印加するようにしたので、それまでに印
加されていた電圧による作用を打ち消すことなく、減衰
力の急減を効率良く防止することが出来る。それによ
り、ドライバーが安全措置を講じ、車両が危険な状態に
陥ることを回避することが出来る。また、蓄電素子が放
電し終わった後は、高電圧が印加された後なので電気粘
性流体の分散粒子の電極固着現象がなかなか消失せず、
或る程度の減衰力を依然として維持させることが出来、
安全性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す図
【図2】 第1の実施形態でのライン切換器の構成を示
す図
【図3】 第1,第2の実施形態での補助電源用充放電
器の構成を示す図
【図4】 本発明の第2の実施形態を示す図
【図5】 極性切換器の構成を示す図
【図6】 第3の実施形態における補助電源用充放電器
の構成を示す図
【図7】 電気粘性流体利用の緩衝器を示す図
【図8】 従来の電気粘性流体利用緩衝器電源装置を示
す図
【図9】 従来電源装置での各部の信号および電圧の変
化を示す図
【図10】 電気粘性流体利用の緩衝器の減衰力特性を
示す図
【図11】 イグニッションスイッチ出力信号に関連し
て生ぜしめられる信号を示す図
【図12】 本発明の第3の実施形態を示す図
【符号の説明】
1…緩衝器、2…ピストンロッド、3…シール材、4A
…上部ハウジング、4B…中部ハウジング、4C…下部
ハウジング、4C−1…取付部、5A…上部ホルダー
部、5B…下部ホルダー部、6…電極円筒、7…連通
孔、8…電極端子部、9…シリンダ、10…電極端子
部、11…シリンダ上室、12…制御用間隙、13…ピ
ストン、14…連通路、15…チェックバルブ、16…
シリンダ下室、17…リザーバ、18…シール材、19
…連通孔、20…チェックバルブ、21…連通路、30
…直流電圧発生回路、30A…両極性型直流電圧発生回
路、31…コントローラ、32…バッテリ、33…メイ
ンスイッチ、34…レギュレータ、35…内部指令電圧
変換回路、36…DC/ACインバータ、37…トラン
ス、38…整流回路、39…イグニッションスイッチ、
40…補助バッテリ、41…ライン切換器、41−1…
ライン切換スイッチ、41−2…極性切換スイッチ、4
2…電源故障検出器、43…疑似故障信号発生器、44
…補助電源充電信号発生器、45…警報器、46…OR
回路、47…補助電源用充放電器、47−1…給電スイ
ッチ、47−2…極性切換スイッチ、48…電源故障対
処部、49…極性切換器、50…極性切換信号制御器、
51…印加電圧極性保持器、52…遅延器、53…出力
調整器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気粘性流体を利用した緩衝器の減衰力
    特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を供給
    する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所望の
    減衰力特性を得るために必要な印加電圧の発生を要求す
    る電圧要求信号を生成するコントローラと、前記電圧要
    求信号に応じ、緩衝器に印加すべき直流電圧を発生する
    直流電圧発生回路と、イグニッションスイッチがオンさ
    れた時に前記直流電圧発生回路に電圧を供給するバッテ
    リと、該バッテリが故障した場合に前記直流電圧発生回
    路に代わって緩衝器に電圧を印加する電源故障対処部
    と、前記バッテリが故障した場合に該電源故障対処部の
    動作電圧を供給する補助バッテリとを具えたことを特徴
    とする電気粘性流体利用緩衝器電源装置。
  2. 【請求項2】 電源故障対処部が、バッテリの出力電圧
    が所定値より低下したことを検出して電源故障信号を発
    生する電源故障検出器と、直流電圧発生回路の出力電圧
    で充電される蓄電素子と、オン側への切り換えにより該
    蓄電素子の充電電圧を出力し得る第1のスイッチ手段と
    を有する補助電源用充放電器と、直流電圧発生回路を緩
    衝器に接続するか、該補助電源用充放電器を緩衝器に接
    続するかを切り換えるライン切換器と、イグニッション
    スイッチ出力信号の立ち上がり時点より第1の所定時間
    だけ、前記直流電圧発生回路に発生すべき電圧を指令し
    且つ前記第1のスイッチ手段をオフにする補助電源充電
    信号を発生する補助電源充電信号発生器と、イグニッシ
    ョンスイッチ出力信号の立ち上がり時点および立ち下が
    り時点より第2の所定時間だけ疑似故障信号を発生する
    疑似故障信号発生器と、前記電源故障信号または前記疑
    似故障信号が発生した時、前記補助電源用充放電器を緩
    衝器に接続するようライン切換器に信号を発するOR回
    路とから成ることを特徴とする請求項1記載の電気粘性
    流体利用緩衝器電源装置。
  3. 【請求項3】 電気粘性流体を利用した緩衝器の減衰力
    特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を供給
    する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所望の
    減衰力特性を得るために必要な印加電圧の発生を要求す
    る電圧要求信号および該印加電圧の極性を切り換える極
    性切換信号とを生成するコントローラと、前記電圧要求
    信号に応じ、緩衝器に印加すべき直流電圧を発生する直
    流電圧発生回路と、イグニッションスイッチがオンされ
    た時に前記直流電圧発生回路に電圧を供給するバッテリ
    と、緩衝器の入力側に接続され、前記極性切換信号によ
    り入力電圧の極性を切り換える極性切換器と、前記バッ
    テリが故障した場合に前記直流電圧発生回路に代わっ
    て、故障直前に緩衝器に印加されていた電圧と同じ極性
    の電圧を印加する電源故障対処部と、前記バッテリが故
    障した場合に該電源故障対処部の動作電圧を供給する補
    助バッテリとを具えたことを特徴とする電気粘性流体利
    用緩衝器電源装置。
  4. 【請求項4】 電源故障対処部が、バッテリの出力電圧
    が所定値より低下したことを検出して電源故障信号を発
    生する電源故障検出器と、前記電源故障検出信号が入力
    された時はコントローラからの極性切換信号をラッチし
    てそれを出力し、前記電源故障検出信号が入力されて来
    ない時は前記コントローラからの極性切換信号をそのま
    ま出力する極性切換信号制御器と、直流電圧発生回路の
    出力電圧で充電される蓄電素子と、オン側への切り換え
    により該蓄電素子の充電電圧を出力し得る第1のスイッ
    チ手段とを有する補助電源用充放電器と、前記直流電圧
    発生回路を極性切換器に接続するか、該補助電源用充放
    電器を極性切換器に接続するかを切り換えるライン切換
    器と、イグニッションスイッチ出力信号の立ち上がり時
    点より第1の所定時間だけ、前記直流電圧発生回路に発
    生すべき電圧を指令し且つ前記第1のスイッチ手段をオ
    フにする補助電源充電信号を発生する補助電源充電信号
    発生器と、イグニッションスイッチ出力信号の立ち上が
    り時点および立ち下がり時点より第2の所定時間だけ疑
    似故障信号を発生する疑似故障信号発生器と、前記電源
    故障信号または前記疑似故障信号が発生した時、前記補
    助電源用充放電器を極性切換器に接続するよう前記ライ
    ン切換器に信号を発するOR回路とから成ることを特徴
    とする請求項3記載の電気粘性流体利用緩衝器電源装
    置。
  5. 【請求項5】 電気粘性流体を利用した緩衝器の減衰力
    特性を変えるために電気粘性流体に印加する電圧を供給
    する電気粘性流体利用緩衝器電源装置において、所望の
    減衰力特性を得るために必要な大きさ及び極性の印加電
    圧の発生を要求する電圧要求信号を生成するコントロー
    ラと、前記電圧要求信号に応じ、緩衝器に印加すべき直
    流電圧を発生する両極性型直流電圧発生回路と、イグニ
    ッションスイッチがオンされた時に前記両極性型直流電
    圧発生回路に電圧を供給するバッテリと、該バッテリが
    故障した場合に前記両極性型直流電圧発生回路に代わっ
    て、故障直前に緩衝器に印加されていた電圧と同じ極性
    の電圧を印加する電源故障対処部と、前記バッテリが故
    障した場合に該電源故障対処部の動作電圧を供給する補
    助バッテリとを具えたことを特徴とする電気粘性流体利
    用緩衝器電源装置。
  6. 【請求項6】 電源故障対処部が、バッテリの出力電圧
    が所定値より低下したことを検出して電源故障信号を発
    生する電源故障検出器と、コントローラからの電圧要求
    信号に含まれる極性信号を監視し、緩衝器への印加電圧
    の極性を検出し保持する印加電圧極性保持器と、該印加
    電圧極性保持器からの出力を、両極性型直流電圧発生回
    路が電圧要求信号を受けてから要求された電圧を発生す
    るまでに要する時間と同じ時間だけ遅延させ、極性切換
    信号として出力する遅延器と、前記電源故障検出信号が
    入力された時は前記遅延器からの極性切換信号をラッチ
    してそれを出力し、前記電源故障検出信号が入力されて
    来ない時は前記遅延器からの極性切換信号をそのまま出
    力する極性切換信号制御器と、前記両極性型直流電圧発
    生回路の出力電圧で充電される蓄電素子と、オン側への
    切り換えにより該蓄電素子の充電電圧を出力し得る第1
    のスイッチ手段と、前記極性切換信号制御器からの極性
    切換信号により前記両極性型直流電圧発生回路の出力電
    圧と同じ極性の電圧が出力し得るよう切り換えられる第
    2のスイッチ手段とを有する補助電源用充放電器と、前
    記両極性型直流電圧発生回路を緩衝器に接続するか、該
    補助電源用充放電器を緩衝器に接続するかを切り換える
    ライン切換器と、イグニッションスイッチ出力信号の立
    ち上がり時点より第1の所定時間だけ、前記両極性型直
    流電圧発生回路に発生すべき電圧及び極性を指令し且つ
    前記第1のスイッチ手段をオフにする補助電源充電信号
    を発生する補助電源充電信号発生器と、イグニッション
    スイッチ出力信号の立ち上がり時点および立ち下がり時
    点より第2の所定時間だけ疑似故障信号を発生する疑似
    故障信号発生器と、前記電源故障信号または前記疑似故
    障信号が発生した時、前記補助電源用充放電器を緩衝器
    に接続するようライン切換器に信号を発するOR回路と
    から成ることを特徴とする請求項5記載の電気粘性流体
    利用緩衝器電源装置。
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