JPH1111010A - 記録用紙 - Google Patents

記録用紙

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JPH1111010A
JPH1111010A JP9170172A JP17017297A JPH1111010A JP H1111010 A JPH1111010 A JP H1111010A JP 9170172 A JP9170172 A JP 9170172A JP 17017297 A JP17017297 A JP 17017297A JP H1111010 A JPH1111010 A JP H1111010A
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JP
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ink
layer
jet recording
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recording
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JP9170172A
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Junji Harada
純二 原田
Yuji Iguchi
裕二 井口
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録用紙そのものにインクジェット記録性があ
り、インクジェット記録した後、あるいは被着体によっ
ては記録前に他の被着体に貼合せることが可能で、貼合
せにおいてインクジェット記録を損なうことなく、また
粘着剤層を設けたり貼合せることによってインクジェッ
ト記録性を損なわない記録用紙であり、かつ一旦被着体
に貼合せた後でも再剥離/再接着が可能であるインクジ
ェット記録用紙を提供する。 【解決手段】支持体の片面に少なくとも1層以上のイン
ク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる粘着剤層
を設けたことを特徴とする再剥離粘着型インクジェット
記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他の上質紙、コー
ト紙、不織布、合成樹脂シート、ガラス板、金属板など
を貼合せることが可能な再剥離粘着紙であり、かつ良好
なインクジェット記録が可能なインク受理層を有する再
剥離インクジェット記録用紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微小液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字などの記録を行なうもの
であるが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターン
の融通性が大きい、現像−定着が不要などの特徴があ
り、漢字を含め各種図形およびカラー画像などの記録装
置として種々の用途において急速に普及している。さら
に、多色インクジェット方式により形成される画像は、
製版方式による多色印刷に比較して遜色のない記録を得
ることが可能である。また、作成部数が少なくて済む用
途においては、安価であることからフルカラー画像記録
分野にまで広く応用されつつある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、通常の印刷や筆記に使われる上質
紙やコーテッド紙を使うべく、装置やインク組成の面か
ら努力がなされてきた。しかし、装置の高速化・高精細
化あるいはフルカラー化などインクジェット記録装置の
性能の向上や用途の拡大に伴い、記録シートに対しても
より高度な特性が要求されるようになった。
【0004】即ち、当該記録シートとしては、印字ドッ
トの濃度が高く色調が明るく鮮やかであること、インク
の吸収が早く印字ドットが重なった場合においてもイン
クが流れ出したり滲んだりしないこと、印字ドットの横
方向への拡散が必要以上に大きくなく、且つ周辺が滑ら
かでぼやけないことなどの高い画像再現性が要求され
る。またインクジェット記録に用いられるインクが水溶
性であることからくる画像の耐水性の改良も必要であ
る。
【0005】一方、作成部数が少ない個人用途やスモー
ルオフィス用途としてはポスターや葉書などに使用し、
写真風の画像をインクジェット記録することが挙げられ
る。
【0006】インクジェット記録用紙をポスターや葉書
との貼合せ用途として使用する場合に、インクジェット
記録に起因する問題点と貼合せ粘着剤に起因する問題点
があった。すなわち、良質なインクジェット記録用紙に
含有される多孔質顔料(シリカなど)の化学活性が高い
ためか、粘着剤に含有される粘着付与剤などと反応して
インクジェット記録層が経時とともに着色(黄変)する
という問題と、粘着剤加工したインクジェット記録用紙
のインクジェット記録層は表面強度が弱いためか一定の
条件(たとえば一旦接着した粘着型インクジェット記録
用紙を剥離する場合など)で力がかかると粉落ちしやす
いという問題であった。当然ながら剥離時に粉落ちした
インクジェット記録用紙では画像の一部が欠落してしま
うという事態が生じる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、記録用紙そのものにインクジェッ
ト記録性があり、インクジェット記録した後、あるいは
被着体によっては記録前に他の被着体に貼合せることが
可能で、貼合せにおいてインクジェット記録を損なうこ
となく、また粘着剤層を設けたり貼合せることによって
インクジェット記録性を損なわない記録用紙であり、か
つ一旦被着体に貼合せた後でも再剥離/再接着が可能で
あるインクジェット記録用紙を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、以上の様
な問題点を解決するため鋭意研究の結果、以下の発明に
至った。
【0009】すなわち、支持体の片面に少なくとも1層
以上のインク受理層を有し、他面に剥離可能に接着でき
る粘着剤層を設けたことを特徴とする再剥離粘着型イン
クジェット記録用紙の発明である。
【0010】さらに、支持体の片面に少なくとも1層以
上のインク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる
粘着剤層を設け、該インク受理層と該支持体の間にバリ
ヤー層を設けたことを特徴とする保存性の良好な再剥離
粘着型インクジェット記録用紙の発明である。
【0011】支持体の片面に少なくとも1層以上のイン
ク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる粘着剤層
を設け、該粘着剤層と該支持体の間にバリヤー層を設け
たことを特徴とする保存性の良好な再剥離粘着型インク
ジェット記録用紙の発明である。
【0012】前記再剥離粘着型インクジェット記録用紙
において、該インク受理層がカチオン性染料定着剤を含
有していても良い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の支持体に用いられる原紙
は、木材パルプと顔料を主成分として構成される。木材
パルプとしては、LBKP、NBKPなどの化学パル
プ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CM
P、CGPなどの機械パルプ、DIPなどの古紙パルプ
などのパルプを含み、必要に応じて従来公知の顔料やバ
インダーおよびサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カ
チオン化剤、紙力増強剤などの各種添加剤を1種以上用
いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤ抄
紙機などの各種装置で支持体の製造が可能であり、酸
性、ノニオン性、アルカリ性で抄造できる。また、イン
ク受理層を設ける場合、該原紙にそのままインク受理層
を設けても良いし、澱粉、ポリビニルアルコールなどで
のサイズプレスやアンカーコート層を設けた後にインク
受理層を設けた多層構成のインク受理層としても良い。
【0014】また、該原紙は、金属ロールと合成樹脂ロ
ールからなるカレンダー装置を用いてオンマシン処理、
あるいはオフマシン処理しても良く、処理後に、さらに
マシンカレンダー、スーパーカレンダーなどでカレンダ
ー処理を施して平坦性をコントロールしても良い。
【0015】インク受理層を設ける場合、その塗工量は
特に限定されるものではないが、あまり少ないとノンコ
ートタイプインクジェット記録シートと同様にインクの
吸収性は良いものの、画像濃度・色彩性・鮮明性が低
く、インクが支持体の面方向に拡散して鳥の羽状にギザ
ギザしたフェザリングと呼ばれるドット形状の悪化が発
生する。また、あまり塗工量が多いと塗工または含浸後
の乾燥工程における乾燥負荷が高まり、塗工または含浸
速度の低下に伴う生産性の低下ばかりでなく、高負荷で
の乾燥では、インク受理層を構成する塗被組成物中のバ
インダーが、蒸発する溶媒と共にインク受理層表面に移
動して、その表面の空隙量を低下させるために、記録時
に地汚れなどの発生がある。塗工量の多いインク受理層
で生じる問題は、塗被組成物の濃度や乾燥工程の能力に
影響されるが、望ましくは、1〜10g/m2である。イン
ク受理層は一般のコーティングタイプ(マット、セミグ
ロス)の塗工層でも良いし、型付けロールにより鏡面加
工したキャストコーティングタイプの光沢面塗工層でも
良い。
【0016】本発明に用いられるインク受理層には、公
知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、
タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、
珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイ
ト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなどの白色
無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリ
ル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロ
カプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂などの有機顔料など
が挙げられる。上記の中でも、インク受理層中に主体成
分として含有する白色顔料としては、多孔性無機顔料が
好ましく、多孔性合成非晶質シリカ、多孔性炭酸マグネ
シウム、多孔性アルミナなどが挙げられ、特に細孔容積
の大きい多孔性合成非晶質シリカが好ましい。
【0017】本発明の記録用紙のインク受理層にはカチ
オン性染料定着剤を含有することができる。カチオン性
染料定着剤としては2級アミン、3級アミン、4級アン
モニウム塩などが挙げられ、これらのカチオン性染料定
着剤はインク受理層中の水性インクの染料分である水溶
性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボ
キシル基、アミノ基などと不溶な塩を形成するため、イ
ンク受理層にて染料を捕獲し、色彩性の向上や不溶な塩
の形成により水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや
滲みだしを抑制し耐水性が向上させることができる。
【0018】本発明の記録用紙において、支持体に、イ
ンク受理層を塗工する方法は、各種ブレードコーター、
ロールコーター、エアーナイフコーター、バーコータ
ー、ロッドブレードコーター、ショートドウェルコータ
ー、サイズプレスなどの各種装置をオンマシンあるいは
オフマシンで用いることができる。また、塗工または含
浸後には、マシンカレンダー、TGカレンダー、スーパ
ーカレンダー、ソフトカレンダーなどのカレンダーを用
いて平坦化仕上げを行っても良い。
【0019】また、インク受理層は支持体上に1層以上
塗設する事も可能であり、該受理層上に光沢を付与する
ために光沢発現層や紫外線による該受理層の劣化を守る
ために紫外線吸収層などの塗層をさらに塗設しても良
い。塗設および平坦化としては、インク受理層と同じ方
法が用いられる。
【0020】本発明でいうインクとは、下記の着色剤、
液媒体、その他の添加剤からなる記録液体である。
【0021】着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料、食品用色素などの水溶性染料あ
るいは着色顔料などが挙げられる。
【0022】インクの溶媒としては、水および水溶性の
各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアルコール、イソブチルアルコールな
どの炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ア
セトン、ジアセトンアルコールなどのケトンまたはケト
ンアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなど
のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレ
ングリコールなどのポリアルキレングリコール類;エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサント
リオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、
ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6個の
アルキレングリコール類;グリセリン、エチレングリコ
ールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(ま
たはエチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエー
テル類などが挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶
剤の中でも、ジエチレングリコールなどの多価アルコー
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテルなどの多価アル
コールの低級アルキルエーテルが好ましい。その他の添
加剤としては、例えば、pH調節剤、金属封鎖剤、防カ
ビ剤、粘度調整剤、表面張力調整剤、湿潤剤、界面活性
剤、および防錆剤などが挙げられる。
【0023】本発明で言う再剥離粘着層を構成する粘着
剤が有効に機能する為には、支持体と粘着剤との接着性
(投錨性)が強い一方で、粘着剤の凝集力が強く、かつ
被接着体と粘着剤との接着性が弱いという特性が要求さ
れる。これらの要求特性の内、投錨性を向上させる為に
は粘着剤ポリマーの分子量が低いことが好ましく、他2
者を満足させる為には逆に粘着剤ポリマーの分子量が高
いことが好ましいというジレンマがあり、これをクリア
する手段としては、例えば2液系の再剥離粘着剤があ
る。これは主剤となる低分子量の粘着剤ポリマーで支持
体との投錨性を確保した後、適当な架橋剤でポリマーを
架橋、高分子量化させることで粘着剤と被接着体との接
着力を調整するものであり、主剤としてはアクリル共重
合樹脂等、架橋剤としてはエポキシ樹脂等が用いられる
のが一般的である。あるいは、微球体粘着剤による物理
的ソケット効果によって被接着体との接着力を調整した
り、被接着体と粘着剤の表面極性に起因する両者間の電
気的結合を緩和するような官能基を粘着剤に共重合する
ことによって接着力を調整したりする方法もある。
【0024】本発明の再剥離粘着層には、さらに、その
他の添加剤として、分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消
泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着
色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤、帯電防止剤、老化防止剤などを適宜配合すること
もできる。
【0025】再剥離粘着層の塗工量は、その接着方法に
より異なるが、良好な接着性およびインクジェット記録
性を確保する目的から、5〜40g/m2の範囲内であるこ
とが好ましい。再剥離粘着層の塗工量がこの範囲より小
さいと、接着性が不足するために貼合せが弱い。この範
囲より大きくとも、紙の走行に支障を来すばかりか経済
的にコストアップの要因となる。本発明の再剥離粘着層
を塗工する方法としては、例えば、グラビアコーター、
グラビアオフセットコーター、バーコーター、ロールコ
ーター、エアナイフコーター、Uコンマコーター、AK
KUコーター、スムージングコーター、マイクログラビ
アコーター、リバースロールコーター、4本あるいは5
本ロールコーター、ブレードコーター、ディップコータ
ー、落下カーテンコーター、スライドコーター、ダイコ
ーター、溶融押しだしダイなど如何なる塗工方法を用い
てもよい。
【0026】本発明の再剥離粘着層を有する記録用紙に
おいては、再剥離粘着層を形成する樹脂の支持体への浸
透をより一層防止する目的で、支持体に接してバリヤー
層を設けてもよい。バリヤー層の役割は、再剥離粘着層
を設けるに当って、再剥離粘着層を形成する樹脂の支持
体中への浸み込み防止と、平滑性の付与である。本発明
に用いることのできるバリヤー層は、水溶性高分子ある
いは親水性高分子の水溶液あるいはエマルジョンにより
設けることが可能である。必要ならば消泡剤、分散剤な
どを併用して用いることができる。バリヤー層は、樹脂
あるいは溶媒が支持体に浸透するのを防ぐものであれば
ポリオレフィン樹脂の溶融ラミネート、あるいはドライ
ラミネートなどにより形成することもできる。
【0027】さらに、本発明の再剥離粘着層を有する記
録用紙においては、支持体に接して設けたバリヤー層上
にインク受理層を設けても良い。該バリヤー層を設ける
ことにより反対面の再剥離粘着層からの残留溶媒の浸透
を防ぐことでインクジェット記録の画質が向することが
判明した。該バリヤー層としては、水溶性高分子あるい
は親水性高分子の水溶液あるいはエマルジョンにより設
けることが可能である。必要ならば消泡剤、分散剤など
を併用して用いることができる。さらに、ポリオレフィ
ン樹脂の溶融ラミネート、あるいはドライラミネートな
どにより形成することもできる。
【0028】本発明の記録用紙においては、インク受理
層を有する記録紙が本来貼合せ機能を有し、貼合せ工程
により既に実施したインクジェット記録の画質あるいは
これからインクジェット記録を行うためのインクジェッ
ト記録性を損なうことなく、他の支持体と貼合せること
ができるということが重要である。即ち、貼合せ工程に
おいて、糊や接着剤のような溶媒や溶剤を介在させない
ため、既に実施されたインクジェット記録の画像性など
を損なうことがない。
【0029】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて説明する
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。ま
た、実施例において示す「部」および「%」は、特に明
示しない限り重量部および重量%を示す。
【0030】<予備操作>原紙は、LBKP(濾水度4
20mlcsf)75部とNBKP(濾水度470ml
csf)25部からなる木材パルプ100部に対して、
軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比
率が25/38/37の顔料25部、市販アルキルケテ
ンダイマー0.10部、硫酸バンド0.40部、市販カ
チオン系アクリルアミド0.01部、市販カチオン化澱
粉0.5部、を調製後、長網抄紙機を用いて坪量120
g/m2で抄造した。その後、酸化澱粉(MS3800:日
本食品加工社製)を乾燥塗工量2g/m2となるようにサイ
ズプレスした。
【0031】<インク受理層1>抄造した原紙表面にイ
ンク受理層を設けた。インク受理層組成物として、合成
非晶質シリカ(ファンシールX37B:徳山曹達株式会
社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA11
7:クラレ社製)30部、カチオン性染料定着剤(スミ
レーズレジン1001:住友化学工業株式会社製)20
部を用い、これを調液し、固形分濃度13%とした。調
整したインク受理層塗液を用いて、エアーナイフコータ
ーにより乾燥塗工量5g/m2となるように支持体表面に塗
工しインク受理層を有する記録紙1を得た。
【0032】<インク受理層2>抄造した原紙表面にイ
ンク受理層を設けた。インク受理層は、原紙上に塗設さ
れる下層と該層にさらに積層される上層からなる。下層
の塗被組成物は、顔料として非晶質シリカ(ミズカシル
P78D:水澤化学社製)100部、接着剤としてポリ
ビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)30
部、染料定着剤として市販のポリビニルアミン系ポリマ
ー20部を配合し、固形分濃度18%に調整して得た。
該組成物は、乾燥塗工量10g/m2となるように塗工し乾
燥した。
【0033】上層の塗被組成物は、顔料としてコロイド
粒子(スノーテックスXL:日産化学工業社製)50
部、アクリル系有機顔料(モビニール790:ヘキスト
合成社製)50部、カチオン性染料定着剤(スミレーズ
レジン1001、住友化学工業製)25部、接着剤とし
てアクリル系エマルジョン(モビニール8020:ヘキ
スト合成社製)15部を配合し、固形分濃度40%に調
整して得た。該組成物は、乾燥塗工量12g/m2となるよ
うに塗工し乾燥した後、線圧100kg/cmでスーパーカ
レンダー処理を行いカチオン性染料定着剤を含有するイ
ンク受理層を有する記録紙2を得た。
【0034】実施例1 予備操作で得た記録紙1の反対面に、再剥離粘着層とし
て再剥離粘着剤(デュロタック AQ616 日本NS
C(株)製)を総固形分が20g/m2となるように塗工し
て100℃の温風下で20秒間乾燥し、再剥離粘着層を
設け、再剥離粘着型インクジェット記録用紙とした。
【0035】実施例2 予備操作で得た支持体の片面に下記配合の塗液を塗布量
が8g/m2となるようにエアーナイフコーターにて塗
工、乾燥してバリヤー層とした。 焼成カオリン 100部 スチレンブタジエン系ラテックス水分散液 24部 このバリヤー層上に予備操作と同様にして記録紙1のイ
ンク受理層を設けた後、該支持体の反対面に再剥離粘着
層として再剥離粘着剤(デュロタック AQ616 日
本NSC(株)製)を総固形分が20g/m2となるように
塗工して100℃の温風下で20秒間乾燥し、再剥離粘
着層を設け、再剥離粘着型インクジェット記録用紙とし
た。
【0036】実施例3 予備操作で得た記録紙1の反対面に、固形分10%のポ
リビニルアルコール水溶液を塗布量が3g/m2となるよ
うにエアーナイフコーターにて塗工、乾燥してバリヤー
層とした。該バリヤー層上に再剥離粘着層として再剥離
粘着剤(デュロタック AQ616 日本NSC(株)
製)を総固形分が20g/m2となるように塗工して100
℃の温風下で20秒間乾燥し、再剥離粘着層を設け、再
剥離粘着型インクジェット記録用紙とした。
【0037】実施例4 予備操作で得た記録紙2の反対面に、再剥離粘着層とし
て再剥離粘着剤(デュロタック AQ616 日本NS
C(株)製)を総固形分が20g/m2となるように塗工し
て100℃の温風下で20秒間乾燥し、再剥離粘着層を
設け、再剥離粘着型インクジェット記録用紙とした。
【0038】実施例5 予備操作で得た支持体の片面に下記配合の塗液を塗布量
が8g/m2となるようにエアーナイフコーターにて塗
工、乾燥してバリヤー層とした。 焼成カオリン 100部 スチレンブタジエン系ラテックス水分散液 24部 このバリヤー層上に予備操作と同様にして記録紙2の上
層と下層からなるインク受理層を設けた後、該支持体の
反対面に再剥離粘着層として再剥離粘着剤(デュロタッ
ク AQ616 日本NSC(株)製)を総固形分が2
0g/m2となるように塗工して100℃の温風下で20秒
間乾燥し、再剥離粘着層を設け、再剥離粘着型インクジ
ェット記録用紙とした。
【0039】実施例6 予備操作で得た記録紙2の反対面に、固形分10%のポ
リビニルアルコール水溶液を塗布量が3g/m2となるよ
うにエアーナイフコーターにて塗工、乾燥してバリヤー
層とした。該バリヤー層上に再剥離粘着層として再剥離
粘着剤(デュロタック AQ616 日本NSC(株)
製)を総固形分が20g/m2となるように塗工して100
℃の温風下で20秒間乾燥し、再剥離粘着層を設け、再
剥離粘着型インクジェット記録用紙とした。
【0040】比較例1 予備操作で得た記録紙1をそのまま比較例1のサンプル
として用いた。なお、比較例1のサンプルについて、非
インク受理層面に有機溶剤系接着糊を塗って剥離紙と貼
合せたものを接着性、位置制御性、剥離性のサンプルと
し評価に供した。
【0041】比較例2 予備操作で得た記録紙1の反対面に、粘着層として粘着
剤(リカボンドAP−37、中央理化工業製)を乾燥重
量20g/m2となるように設け、粘着層を市販の剥離紙で
カバーして粘着型記録用紙とした。
【0042】比較例3 予備操作で得た記録紙2をそのまま比較例1のサンプル
として用いた。なお、比較例1のサンプルについて、非
インク受理層面に有機溶剤系接着糊を塗って剥離紙と貼
合せたものを接着性、位置制御性、剥離性のサンプルと
し評価に供した。
【0043】比較例4 予備操作で得た記録紙2の反対面に、粘着層として粘着
剤(リカボンドAP−37、中央理化工業製)を乾燥重
量20g/m2となるように設け、粘着層を市販の剥離紙で
カバーして粘着型記録用紙とした。
【0044】実施例および比較例で得た記録用紙は以下
の方法で試験した。評価については、実施例および比較
例の結果を表1、2に示した。
【0045】<試験方法> 1)印字性 プリンター(キャノン製 BJC−455)によりカラ
ー画像印字を行った試験片において、インクジェット記
録部分を観察した。インクジェット記録部分にニジミが
なく、シャープさを有する記録用紙を印字性が優、やや
シャープさに欠けるが十分に画像が鮮明である場合を印
字性が並、ニジミが発生し、インクジェット記録性に劣
る場合を印字性が劣で判定した。
【0046】2)記録保存性 プリンター(キャノン製 BJC−455)によりシア
ン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四角を印字し、濃
度計により印字濃度を測定した後、40℃90%の湿熱
環境に3日間放置した。その後、試験片の印字部の濃度
を濃度計で測定し、処理前に測定した濃度との比をと
る。比が0.9以上のものは記録保存性が良好であり、
0.7以上0.9未満のものは実用上問題がないレベル
であり、0.7以下では問題あるレベルの保存特性と考
えられる。
【0047】3)接着性 実施例および比較例で得られた記録用紙(A4サイズ)
にインクジェット記録を行い剥離紙を剥がした後で被着
物質としてガラス板、金属板(ステンレス)、木板、壁
紙、コート紙を選び、それぞれに貼合せた。25℃、6
0RH%の環境に3ヶ月間放置し、被着体からの剥がれ
がないかを確認した。しっかりと貼合わさっているもの
を接着性が優、一部に浮きの発生が見られたり小さな泡
をかんでいるものを接着性が並、記録用紙の端部が剥が
れているものを接着性が劣、記録用紙が剥がれ落ちてい
るものを接着性が悪で判定した。
【0048】4)位置制御性 接着性の試験において、記録用紙を一旦被着体に貼合せ
た後、位置制御(貼り直し)が容易にできるものを貼合
せの位置制御性が優、一旦貼合せると接着してしまい、
貼合せ位置の変更ができないものを貼合せの位置制御性
が劣で判定した。
【0049】5)剥離性 接着性の試験において、記録用紙を一旦被着体に貼合せ
て3ヶ月間放置した後、被着体より剥離した。簡単に剥
離できるものを剥離性が優、剥離する際に被着体に糊の
一部が残るものを剥離性が劣、剥離できないか、剥離し
ようとすると記録用紙が破壊されるものを剥離性が悪で
判定した。
【0050】6)剥離後記録残存性 剥離性の試験において、剥離した試験片の記録部を観察
し、インク受理層の粉落ち等による記録欠落の有無を目
視で判定した。全く欠落のないものを優、わずかに欠落
はあるが問題ない程度のものを並、明らかに劣楽してい
ると判るものを劣と判定した。なお、その際の被着体に
はガラスを用いた。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】評価:実施例より明らかなように、本発明
の再剥離粘着層を有し、その反対面にインク受理層を有
する記録用紙は、再剥離粘着層が設けられているため、
剥離、接着が容易で優れた位置制御性、剥離性を有して
いる。さらに、比較例で示しているような接着糊、強粘
着剤を使用して被着体に貼り合わせたものでは剥離時か
なりの力を掛けないと剥がすことができないため記録用
紙をしごくようになり、結果的にインク受理層が欠落し
記録部が欠落したことになる。ところが、本発明の記録
用紙では再剥離粘着層が設けられているため剥離時大き
な力が必要ではなくインク受理層にダメージを与えるこ
とがない。さらに、本発明の記録用紙でバリヤー層を有
しているものは、バリヤー層により再剥離粘着層の影響
が防がれるためか記録の保存性が良好であった。
【0054】
【発明の効果】本発明の記録用紙は、再剥離粘着層とイ
ンク受理層を有しているため、ポスター等の画像を記録
した後に適当な被着体に貼り付けることができ、不要に
なったら容易に剥がすことができる。また、再剥離粘着
層であるため、貼り直しが可能であり位置合わせが簡単
にできる。また、記録の保存性、さらに剥離後の記録残
存性が良好であるため、繰り返しの使用が可能となりそ
の利用価値は大きい。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に少なくとも1層以上のイ
    ンク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる粘着剤
    層を設けたことを特徴とする再剥離粘着型インクジェッ
    ト記録用紙。
  2. 【請求項2】 支持体の片面に少なくとも1層以上のイ
    ンク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる粘着剤
    層を設け、該インク受理層と該支持体の間にバリヤー層
    を設けたことを特徴とする保存性の良好な再剥離粘着型
    インクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 支持体の片面に少なくとも1層以上のイ
    ンク受理層を有し、他面に剥離可能に接着できる粘着剤
    層を設けた剥離粘着型インクジェット記録用紙におい
    て、該粘着剤層と該支持体の間にバリヤー層を設けたこ
    とを特徴とする保存性の良好な再剥離粘着型インクジェ
    ット記録用紙。
  4. 【請求項4】 再剥離粘着型インクジェット記録用紙に
    おいて、該インク受理層がカチオン性染料定着剤を含有
    することを特徴とする再剥離粘着型インクジェット記録
    用紙。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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