JPH11113300A - 誘導電動機制御装置 - Google Patents

誘導電動機制御装置

Info

Publication number
JPH11113300A
JPH11113300A JP9271620A JP27162097A JPH11113300A JP H11113300 A JPH11113300 A JP H11113300A JP 9271620 A JP9271620 A JP 9271620A JP 27162097 A JP27162097 A JP 27162097A JP H11113300 A JPH11113300 A JP H11113300A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
voltage
command value
component
identification
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9271620A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3677144B2 (ja
Inventor
Ayaka Matsui
彩香 松井
Hiroshi Mochikawa
宏 餠川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP27162097A priority Critical patent/JP3677144B2/ja
Publication of JPH11113300A publication Critical patent/JPH11113300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3677144B2 publication Critical patent/JP3677144B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導機の駆動中に一次抵抗及び二次抵抗を容
易に同定することのできる誘導電動機制御装置を提供す
る。 【解決手段】 誘導機の漏れインダクタンスが無視でき
る程度に十分に低い一次周波数領域において定常運転し
ているときに、同定用電圧加算手段17により電圧指令
値v1d* 、v1q* にパルス状の同定用電圧値Δvd 、Δ
vq を加算する。このとき、抵抗合成値演算部19にお
いて、同定用電圧値Δvd 、Δvq からなる電圧ベクト
ルを、その加算前後における一次電流ベクトルの変化分
で除すことにより一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を得
る。その直列合成値から、一次抵抗同定部16にて同定
された一次抵抗値を減じて二次抵抗値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導電動機のベク
トル制御装置に係り、特に誘導電動機の駆動中に一次抵
抗と二次抵抗を同定する機能を有した誘導電動機制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、誘導電動機(以下、単に
誘導機と称す)のベクトル制御は、その制御性能におい
て直流機を凌ぐ特性を有し、誘導機の保守容易性と相ま
って様々な分野で多用されている。さらに最近において
は、速度検出器が無くともV/f制御に比べ低速トルク
特性を改善できる制御法として、例えば図19に示すよ
うな速度センサレスベクトル制御が用いられている。し
かしながら、これらセンサ付又はセンサレスのベクトル
制御は、出力トルクを線形化し高速且つ高精度な制御を
可能とする一方、制御装置内のベクトル演算において電
動機定数が使用されるので、電動機定数にずれがあると
制御性能の悪化や不安定現象の発生をもたらす。そこ
で、一例として電学論D、114巻2号に示されている
速度センサレスベクトル制御について、その制御原理と
電動機定数の同定法について以下に説明する。
【0003】誘導機の電圧方程式を角速度ω1 で回転す
る回転座標(dq座標)上で表すと(1)式のようにな
る。
【0004】
【式1】
【0005】(1)式においてλd ´、λq ´は、次式
に示すように、夫々二次磁束鎖交数λのd軸成分λd 、
q軸成分λq を相互インダクタンスMで除したもので、
電流の次元を有する量である。 λ´=λd ´+jλq ´ …(2) λd ´=λd /M …(3) λq ´=λq /M …(4) また、誘導機の発生トルクτは極対数をnとして次式で
与えられる。 τ=n(1−σ)L1 (λd ´i1q−λq ´i1d) …(5) ベクトル制御では、この発生トルクτを線形化制御する
ので、励磁分電流i1dとトルク分電流i1qを常に直交さ
せるように制御する必要があり、その直交化条件は次の
2式で表される。 λd ´=一定値 …(6) λq ´=0 …(7)
【0006】さて、上記センサレスベクトル制御におい
ては、誘導機に印加される一次電圧指令値v1d* 、v1q
* が、励磁分電流指令値i1d* 、外部から入力される速
度指令値ωr*、一次電流検出値i1d、i1q等を基に以下
のように演算される。 v1d* =R1 i1d−σL1 ω1 i1q+vd …(8) v1q* =R1 i1q+σL1 ω1 (i1d−i1d* )+vq …(9) ここで、(8)式の右辺末項は励磁分電流の偏差をP制
御器を通してv1d* に帰還するためのものであり、
(9)式の右辺末項はトルク分電流の偏差をPI制御器
を通してv1q* に帰還するためのものである。そして、
(9)式で表されるv1q* を(1)式第2行左辺のv1q
に代入し整理した後、定常状態において成立するi1q=
i1q* の関係を適用すると、一次周波数ω1 は、トルク
分電流の偏差の積分値である電圧eを用いて推定可能と
なる。
【0007】一方、制御器においてすべり周波数推定値
ωs'は、すべり周波数ゲインkωsを用いて次式から得
られる。 ωs'=kωs i1q/i1d* …(10) kωs =R2 /L2 …(11) このすべり周波数推定値ωs'と前記一次周波数ω1 とか
ら速度推定値ωr'が次式のように演算される。 ωr'=ω1 −ωs' …(12) こうして得られた速度推定値ωr'と外部から与えられる
速度指令値ωr*の差分である速度偏差をPI制御器を通
すことによりトルク分電流指令値i1q* が得られる。
【0008】以上の制御原理の説明から分かるように、
一次電圧指令値v1d* 、v1q* の演算には、一次抵抗R
1 、一次、二次自己インダクタンスL1 、L2 、及び相
互インダクタンスMが、またすべり周波数推定値ωs'の
演算には二次抵抗R2 と二次自己インダクタンスL2 が
用いられている。この内一次抵抗R1 については、誘導
機の駆動中に電気的に同定し、その結果を制御で用いら
れる一次抵抗R1'に反映する方法が考えられている。上
記論文においては、誘導機の一次抵抗R1 と制御で用い
られる一次抵抗R1'とのずれ(以下、一次抵抗設定誤差
と称す)が、励磁分電流指令値i1d* と励磁分電流検出
値i1dとの差分に基づいて推定できることに着目し、以
下のように同定を行っている。
【0009】制御で用いられる一次抵抗R1'に対し、次
式で示す変数x1'を定義する。 x1'=R1'/L1 …(13) 一次抵抗がずれた場合、上記x1'は(14)式のように
真値x1 とその微小変化分Δx1 とに分けられ、そのう
ち微小変化分Δx1 は励磁分電流の差分である(i1d*
−i1d)の積分値から(15)式に示す補正演算によっ
て0に収束させることができる。この場合、一次自己イ
ンダクタンスL1 は変化しないと仮定しているので、変
数x1'の変動は全て一次抵抗R1'に起因すると考えてい
る。 x1'=x1 +Δx1 …(14)
【0010】
【式2】
【0011】なお、(15)式は温度による抵抗値変化
の補正が目的であるので、過渡時に励磁分電流の差分
(i1d* −i1d)が変化しても、それによって応答しな
いように補正ゲインKR を小さく(または周期Tを大き
く)選ぶ必要がある。以上述べた方法の他にも、励磁分
電流の変動に基づいて一次抵抗設定誤差を推定した例と
して電学論D、110巻5号等があげられる。
【0012】次に、図19と図20を参照して、上記制
御原理並びに一次抵抗同定原理に基づいた誘導電動機制
御装置の構成について説明する。電気的構成を示す図1
9において、三相交流電源1のU、V、W各相の母線
は、三相ブリッジ接続されたダイオード等から構成され
る整流回路2の各相入力端子に接続され、その直流出力
端子に接続された直流母線は、その母線間に平滑コンデ
ンサ3が接続されると共に、電圧型インバータ主回路4
の入力端子に接続されている。このインバータ主回路4
は6個のスイッチング素子が三相ブリッジ接続されたも
ので、その出力端子は誘導機5のU、V、W各相の入力
端子に接続されている。
【0013】座標変換器6は、誘導機5のU、V、W各
相の巻線に流れる電流の内の2相、例えばV相とW相の
電流をCT等の電流検出手段により検出し、残り1相
(U相)の電流をV相電流とW相電流の和の−1倍とし
て演算した後、三相−二相変換を行う。その後、後述す
るセンサレスベクトル制御部9から出力される回転磁束
の位相角θに基づいて回転座標変換(dq変換)を実行
し、その結果一次電流の励磁分電流検出値i1dとトルク
分電流検出値i1qとを得るようになっている。
【0014】座標変換器7は、励磁分電圧指令値v1d*
とトルク分電圧指令値v1q* から、座標変換器6とは逆
の座標変換を行うことにより、誘導機U、V、W各相の
出力電圧指令値vu*、vv*、vw*を得ると、PWM制御
部8に対して出力するようになっている。而して、PW
M制御部8は、出力電圧指令値vu*、vv*、vw*と三角
波等で構成される搬送波とからパルス幅変調されたパル
ス信号を生成し、図示しない駆動回路を介してインバー
タ主回路4の各ゲートにゲート信号を与えて誘導機5を
駆動するようになっている。
【0015】次に、センサレスベクトル制御部9につい
て、その制御部の構成を示すブロック図20をも参照し
て説明する。外部より与えられる励磁分電流指令値i1d
* は、速度推定値演算部11と電圧指令値演算部15に
与えられると共に、励磁分電流検出値i1dとの差分つま
り励磁分電流偏差が演算され、その偏差は励磁分電流制
御器10に入力される。この励磁分電流制御器10は、
励磁分電流偏差に対してP制御を行うもので、励磁分電
圧指令値v1d* を表す(8)式の末項vd に対応する信
号を生成し、電圧指令値演算部15に対して出力するよ
うになっている。
【0016】速度推定値演算部11は(10)式に示す
ように、トルク分電流検出値i1qを励磁分電流指令値i
1d* で除すと共にゲインkωs を乗じることにより、す
べり周波数推定値ωs'を得た後、後述する一次周波数演
算部14より与えられる一次周波数ω1 からこのすべり
周波数推定値ωs'を減じることにより速度推定値ωr'を
得る。そして、外部より与えられる速度指令値ωr*と速
度推定値ωr'との差分つまり速度偏差は、速度制御器1
2においてPI制御及びリミッタ処理されトルク分電流
指令値i1q* となる。
【0017】このトルク分電流指令値i1q* とトルク分
電流検出値i1qとの差分つまりトルク分電流偏差はトル
ク分電流制御器13に入力される。このトルク分電流制
御器13は、トルク分電流偏差に対してPI制御を行う
もので、トルク分電圧指令値v1q* を表す(9)式の末
項vq に対応する信号を生成し、電圧指令値演算部15
に対して出力するようになっている。
【0018】また、上記トルク分電流制御器13は、ト
ルク分電流偏差を積分してI制御ゲインを乗じた積分結
果eを一次周波数演算部14に対して出力するようにな
っている。この一次周波数演算部14は、積分結果eに
定数を乗じて一次周波数ω1を得ると、それを速度推定
値演算部11と電圧指令値演算部15に対して出力す
る。さらに、一次周波数ω1 は時間積分されて回転磁束
の位相角θが生成され、その位相角θは座標変換器6と
座標変換器7に対して出力される。
【0019】電圧指令値演算部15は、(8)式に示す
ように、励磁分電流制御器10から与えられる信号vd
に、励磁分電流検出値i1dに一次抵抗値R1 を乗じたも
のを加えると共に、一次周波数ω1 に定数σL1 とトル
ク分電流検出値i1qを乗じたものを減じて励磁分電圧指
令値v1d* を得ると、座標変換器7に対して出力するよ
うになっている。
【0020】また、電圧指令値演算部15は、(9)式
に示すように、トルク分電流制御器13から与えられる
信号vq に、トルク分電流検出値i1qに一次抵抗値R1
を乗じたものを加えると共に、一次周波数ω1 に定数σ
L1 と励磁分電流差分(i1d−i1d* )を乗じたものを
加えてトルク分電圧指令値v1q* を得ると、座標変換器
7に対して出力するようになっている。
【0021】一次抵抗同定部16は、誘導機の駆動中に
おいて、励磁分電流の差分(i1d*−i1d)から(1
5)式に従って一次抵抗R1 を同定するようになってい
る。ここで用いられる補正ゲインKR は、前述したよう
に過渡時に応答しない程度に小さく選ばれている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このようなセンサレス
ベクトル制御においては、速度推定値演算部11、一次
周波数演算部14、電圧指令値演算部15等の演算に電
動機定数が使用されている。これらの電動機定数は、駆
動前に一次抵抗測定、無負荷試験、拘束試験等の特性試
験により測定したり、インバータの有する機能により自
動計測されたりする。しかしながら、電動機定数、中で
も一次抵抗と二次抵抗は駆動に伴う誘導機の温度上昇に
より大きく変化し、その結果、実際の電動機定数と制御
で用いられている電動機定数の間にずれが生じる。
【0023】特に、低速度領域においては周波数が低い
ため、インダクタンスに関する項が小さく抵抗に関する
項が支配的になり、一次抵抗と二次抵抗のずれの影響が
大きい。また、低速度領域では放熱効果が小さため誘導
機内部の温度上昇が大きく、その分一次抵抗と二次抵抗
のずれが増大する傾向がある。その結果、一次抵抗のず
れは、一次電圧指令値に誤差電圧を重畳させ、特に低速
度領域において一次周波数の推定誤差やトルクの低下を
招く。また、二次抵抗のずれは、すべり周波数推定値の
誤差をもたらし、結果として速度推定値に誤差が生じ速
度精度の悪化を招く。この内、一次抵抗については、上
述したように駆動中における同定方法が確立されてお
り、制御で用いられる一次抵抗を補正することは可能で
あるが、二次抵抗に関しては駆動中の同定方法は未だ確
立されておらず、その補正は不可能であった。本発明
は、上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的は、
誘導機の駆動中に一次抵抗及び二次抵抗を容易に同定す
ることのできる誘導電動機制御装置を提供することにあ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の誘導電動機制御装置は、出力電圧指令値に
従って電圧を出力する電圧型インバータ主回路と、誘導
電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次周波
数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と同一
方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、二次
磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク分電
流検出値とに分離する座標変換手段と、励磁分電流指令
値と、速度指令値又はトルク分電流指令値と、励磁分電
流検出値と、トルク分電流検出値と、電動機定数とから
回転座標系でベクトル制御の演算を行い、一次周波数指
令値と、d軸方向成分である励磁分電圧指令値と、q軸
方向成分であるトルク分電圧指令値とを出力するベクト
ル制御演算手段と、励磁分電圧指令値とトルク分電圧指
令値に、特定のパターンに従って変化する同定用励磁分
電圧値と同定用トルク分電圧値を夫々加算する同定用電
圧加算手段と、同定用励磁分電圧値と同定用トルク分電
圧値が夫々加算された後の励磁分電圧指令値とトルク分
電圧指令値を、回転座標系から静止座標系に変換後三相
−二相変換して出力電圧指令値とする座標変換手段と、
同定用励磁分電圧値及び同定用トルク分電圧値と、それ
ら同定用電圧が印加された時の励磁分電流検出値及びト
ルク分電流検出値の変化分とから一次抵抗と二次抵抗の
直列合成値を演算する抵抗合成値演算手段とを備える
(請求項1)。
【0025】このとき、同定用励磁分電圧値と同定用ト
ルク分電圧値が夫々加算された励磁分電圧指令値及びト
ルク分電圧指令値と、それら同定用電圧が印加された時
の励磁分電流検出値及びトルク分電流検出値とから一次
抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算することもできる
(請求項4)。斯様に構成すれば、誘導機の駆動中に一
次抵抗と二次抵抗の直列合成値を求めることができる。
【0026】この場合、d軸方向成分とq軸方向成分が
夫々励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値である指令
電圧ベクトルの方向に沿って、同定用励磁分電圧値と同
定用トルク分電圧値を夫々励磁分電圧指令値とトルク分
電圧指令値に加算すると良い(請求項5)。斯様に構成
すれば、指令電圧ベクトルの方向は変わらず大きさのみ
が変化するので同定用電圧を加算する際の演算が容易に
行え、電圧変化誤差が小さくなり、精度の高い直列合成
値を得ることができる。
【0027】また、d軸方向成分とq軸方向成分が夫々
励磁分電流検出値とトルク分電流検出値である検出電流
ベクトルの方向に沿って、同定用励磁分電圧値と同定用
トルク分電圧値を夫々励磁分電圧指令値とトルク分電圧
指令値に加算すると良い(請求項6)。斯様に構成すれ
ば、同定用電圧を印加した前後において、検出電流ベク
トルの方向は変わらず大きさのみ変化するので電流変化
誤差が小さく、また、指令電圧ベクトル及び指令電圧ベ
クトルの変化分(同定用電圧ベクトル)は指令値として
既知であるので、より精度の高い直列合成値を得ること
ができる。
【0028】座標変換手段において励磁分電圧指令値と
トルク分電圧指令値とから出力電圧指令値を生成した
後、同定用電圧加算手段においてその出力電圧指令値に
特定のパターンに従って変化する同定用電圧値を加算
し、抵抗合成値演算手段において同定用電圧値と、その
同定用電圧が印加された時の相電流検出値の変化分とか
ら一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算することもで
きる(請求項2)。このとき、抵抗合成値演算手段にお
いて、同定用電圧値が加算された出力電圧指令値と、そ
の同定用電圧が印加された時の相電流検出値とから一次
抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算することもできる
(請求項7)。斯様に構成すれば、直列合成値の演算に
おいて、電圧指令値と電流検出値に座標変換による演算
誤差が入り込まないので、より正確な直列合成値を得る
ことができる。
【0029】座標変換手段において励磁分電圧指令値と
トルク分電圧指令値とから出力電圧指令値を生成した
後、PWM制御手段において出力電圧指令値から電圧型
インバータ主回路の各ゲートに与えるPWM波形を形成
し、同定用電圧加算手段においてPWM波形のパルス幅
を特定のパターンに従って変化させることにより電圧型
インバータ主回路の出力電圧に同定用電圧を加算し、抵
抗合成値演算手段において同定用電圧値と、その同定用
電圧が印加された時の相電流検出値の変化分とから一次
抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算することもできる
(請求項3)。このとき、抵抗合成値演算手段におい
て、同定用電圧値が加算された出力電圧指令値と、その
同定用電圧が印加された時の相電流検出値とから一次抵
抗と二次抵抗の直列合成値を演算することもできる(請
求項8)。斯様に構成すれば、PWM波形を直接制御で
きるので同定用電圧の誘導機への印加が高速に行われ、
且つ直列合成値の演算に座標変換による演算誤差が入り
込まないので、より正確な直列合成値を得ることができ
る。
【0030】さらに、上記した抵抗合成値演算手段によ
り演算される一次抵抗と二次抵抗の直列合成値から、別
の手段によって同定された一次抵抗値を減じることによ
り二次抵抗値を算出する二次抵抗同定手段を備え(請求
項9)、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又は一次抵
抗値と二次抵抗値に基づいてベクトル制御演算手段で用
いられる電動機定数を補正する定数補正手段を備え(請
求項10)、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又は一
次抵抗値と二次抵抗値を記憶手段に記憶し、次の運転開
始時にこの記憶値を読み出してベクトル制御演算手段で
用いられる電動機定数を補正する学習手段を備える(請
求項11)ことができる。
【0031】斯様に構成すれば、誘導機の駆動中に二次
抵抗値を同定でき(請求項9)、制御で用いられる一次
抵抗値及び二次抵抗値と誘導機の実際の抵抗値(真値)
とのずれを減少させることができる(請求項10)の
で、誘導機の温度変化に関わらず速度及びトルクについ
て高精度な制御が可能となる。また、学習機能を備える
ことにより、運転開始時の一次抵抗値及び二次抵抗値の
ずれを小さくでき、より安定且つ高精度な制御が可能と
なる(請求項11)。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施
例の制御系のブロック図を示す図である。図20と同一
部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部
分についてのみ説明する。
【0033】同定用電圧演算部18は、一次周波数ω1
が十分に小さい領域で定常運転状態にある時に、一次抵
抗と二次抵抗の直列合成値を同定するためのパルス状の
同定用電圧を発生するものである。その同定用励磁分電
圧Δvd と同定用トルク分電圧Δvq は、同定用電圧加
算手段17の加算器により、夫々電圧指令値演算部15
から出力された励磁分電圧指令値v1d* とトルク分電圧
指令値v1q* に加算され、さらに抵抗合成値演算部19
に対しても出力される。
【0034】抵抗合成値演算部19は、上記同定用励磁
分電圧Δvd 及び同定用トルク分電圧Δvq と、これら
同定用電圧が誘導機に印加された時の一次電流の励磁分
電流検出値i1d及びトルク分電流検出値i1qの変化分と
から、後述する演算により一次抵抗と二次抵抗の直列合
成値を演算するようになっている。なお、図1に示した
制御系、座標変換器6、7、及びPWM制御部8等は、
全て制御手段たるマイクロコンピュータ及びその周辺入
出力回路によって構成されている。
【0035】次に、抵抗値の同定原理、及び本実施例の
作用について図2乃至図7をも参照しながら詳述する。
定常状態における誘導機の等価回路を示す図2におい
て、(L1 −M)は一次側漏れインダクタンス、(L2
−M)は二次側漏れインダクタンスを表す。また、相互
インダクタンスMに流れる電流im は励磁電流に相当す
るものである。そして、二次抵抗R2 をすべりsで除し
た(R2 /s)の項に消費される電力は同期ワットと呼
ばれるものであり、これは更に二次巻線の銅損と機械出
力とに分離して表すことができる。
【0036】ここで、誘導機が低速で定常運転されてい
るときには、上記等価回路の中で一次側漏れインダクタ
ンス(L1 −M)の項は微小となり無視することができ
る。また、(R2 /s)の項を二次巻線の銅損に関与す
る項である二次抵抗R2 と、機械出力に関与する項であ
る(1−s)R2 /sとに分離し、(1−s)R2 /s
の項と二次側漏れインダクタンス(L2 −M)の項とに
誘起する電圧のベクトル和を誘起電圧ebkと定義する
と、図2に示す等価回路は図3に示す等価回路へと変換
される。図4はこのときのベクトル図を示し、一次電圧
ベクトルv1 は、誘起電圧ebk、二次抵抗による電圧降
下R2 i2 、及び一次抵抗による電圧降下R1 i1 のベ
クトル和に等しくなる。
【0037】さて、本発明は一次電圧に時間幅の狭いパ
ルス状の同定用電圧を印加し、その印加時の一次電圧と
一次電流、又はそれらの変化分から抵抗値を同定するも
のである。この場合、同定用電圧は高周波信号と見なす
ことができるので、図3に示す等価回路を更に高周波回
路として表した等価回路へと変換する。高周波回路にお
いては、相互インダクタンスMに流れる励磁電流im は
ほとんど変化しないので、この電流を定電流源im に置
き換え、更にこの定電流源を等価的な定電圧源を用いた
構成に変更すると、図5に示す高周波等価回路を得る。
ここで、新たに現れる定電圧源eim(=R2 im :但し
im =i2 −i1 )は、図3に示す等価回路から励磁電
流項を消去するために付加したもので誘起電圧に対応す
る。この高周波等価回路は、低速運転時における高周波
入力電圧に対してのみ適用できるもので、誘起電圧eb
k、eimに対し、一次抵抗R1 と二次抵抗R2 とが直列
に接続されている回路構成に特徴を有する。
【0038】図6はこの高周波等価回路を表すベクトル
図で、一次電圧ベクトルv1 は誘起電圧ebk、eim、及
び一次抵抗と二次抵抗の直列合成値による電圧降下(R
1 +R2 )i1 とのベクトル和に等しくなる。従って、
誘導機のインピーダンスは、一次抵抗と二次抵抗の直列
合成値(R1 +R2 )だけとなり、次式のベクトル演算
から一次抵抗と二次抵抗の直列合成値(R1 +R2 )が
得られる。 R1 +R2 =Δv1 /Δi1 …(16) ただし、Δv1 :一次電圧ベクトルの変化分(同定用電
圧ベクトル) Δi1 :一次電流ベクトルの変化分
【0039】以上の同定原理を本実施例に適用すると、
誘導機の漏れインダクタンスが無視できる程度に十分に
低い一次周波数領域において定常運転しているときに、
同定用電圧加算手段17により電圧指令値v1*(=Δv
1d* +jΔv1q* )にパルス状の同定用電圧値Δv1
(=Δvd +jΔvq )を加算すればよい。このとき、
抵抗合成値演算部19において、同定用電圧値Δv1 と
その印加前後における一次電流の変化分Δi1 とを用い
て(16)式のベクトル演算を実行すれば一次抵抗と二
次抵抗の直列合成値を得ることができる。
【0040】図7は同定用電圧印加時におけるベクトル
図を示す。同定用電圧加算後の一次電圧ベクトルv1'
は、加算前の定常状態における一次電圧ベクトルv1
に、d軸成分がΔvd 、q軸成分がΔvq である同定用
電圧ベクトルΔv1 を加算したもので、印加前の定常状
態における一次電流ベクトルi1 が印加後i1'へと変化
することを表している。
【0041】なお、抵抗合成値演算部19における演算
では、同定用電圧を印加した後、漏れインダクタンスに
起因する一次電流の立上がりの遅れ、及び二次抵抗に関
する表皮効果の影響を考慮して、印加後一定時間が経過
した後の一次電流検出値を用いて一次電流の変化分を計
算する。また、同定用電圧の印加、及び一次電流の検出
は、励磁電流や誘起電圧ebk、eimが変化しない程度の
短時間に終える必要がある。
【0042】以上のように本実施例によれば、誘導機が
低速度で定常運転されているときに、高周波と見なせる
程度の短時間のパルス状の同定用電圧を誘導機に印加す
る。この場合、誘導機の等価回路は誘起電圧と一次抵抗
と二次抵抗の直列接続となり、しかも短時間の一次電圧
変化に対しては誘起電圧は変化しないので、同定用電圧
とその同定用電圧印加前後の一次電流変化分とから一次
抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算することができる。
【0043】次に、本発明の第2実施例について、電気
的構成を示す図8を参照して説明する。図19と同一部
分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ説明する。同定用電圧演算部21は、一次周波
数ω1 が十分に小さい領域で且つ定常運転状態にある時
に、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を同定するための
パルス状の同定用電圧を発生するものである。その同定
用U相電圧Δvu 、同定用V相電圧Δvv 、及び同定用
W相電圧Δvw は、同定用電圧加算手段20の加算器に
より、夫々座標変換器7から出力されたU相出力電圧指
令値vu*、V相出力電圧指令値vv*、及びW相出力電圧
指令値vw*に加算され、さらに抵抗合成値演算部22に
対しても出力される。
【0044】抵抗合成値演算部22は、上記同定用電圧
Δvu 、Δvv 、Δvw と、これら同定用電圧が誘導機
に印加された時の一次電流のV相電流検出値iv 、W相
電流検出値iw 、及び−(iv +iw )として演算され
るU相電流検出値iu の各変化分とから、一次抵抗と二
次抵抗の直列合成値を演算するようになっている。
【0045】以上のように構成された第2実施例によれ
ば、同定用電圧値Δvu 、Δvv 、Δvw からなる同定
用電圧ベクトルΔv1 と、相電流検出値iu 、iv 、i
w からなる一次電流ベクトルの変化分Δi1 とを用い
て、(16)式のベクトル演算に従って一次抵抗と二次
抵抗の直列合成値を得ることができる。この場合、第1
実施例と異なり、演算に用いる一次電流ベクトルの変化
分Δi1 には座標変換器6による座標変換が施されてい
ないので、座標変換器6における演算誤差が無くなる。
また、同定用電圧ベクトルΔv1 も、座標変換器7から
PWM制御部8に対して出力される出力電圧指令値に直
接加算されるので、座標変換器7における演算誤差が無
くなり、同定用電圧が正確に誘導機に印加される。従っ
て、より正確な抵抗の同定が可能となる。
【0046】次に、本発明の第3実施例について、電気
的構成を示す図9を参照して説明する。図19と同一部
分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ説明する。同定用電圧演算部24は、一次周波
数ω1 が十分に小さい領域で定常運転状態にある時に、
PWM制御部25に対し、一次抵抗と二次抵抗の直列合
成値を同定するための同定用電圧の発生を指示する指示
信号a1 を出力する。この指示信号a1 は同時に抵抗合
成値演算部26にも与えられる。PWM制御部25で
は、この指示信号a1 が入力されると、図10に示すよ
うにその入力期間だけPWM波形のパルス幅を変化させ
るようになっている。つまり、定常運転状態においてP
WM制御部25から出力されるPWM波形(実線)は、
周期Tc (=1/fc :fc はキャリア周波数)、パル
ス幅Pw1を有している。このとき、同定用電圧の発生を
指示する指示信号a1がPWM制御部25に入力される
と、キャリア毎に図中破線で示すようにその同定用電圧
に応じてパルス幅をPw2に変化させる。その結果、イン
バータ主回路4の出力電圧が変化するので誘導機に同定
用電圧を印加することが可能となる。
【0047】抵抗合成値演算部26は、同定用電圧演算
部24からの指示信号a1 を得て誘導機に印加される同
定用電圧Δvu 、Δvv 、Δvw を生成し、これら同定
用電圧と、これら同定用電圧が誘導機に印加された時の
一次電流のV相電流検出値iv 、W相電流検出値iw 、
及び−(iv +iw )として演算されるU相電流検出値
iu の各変化分とから、一次抵抗と二次抵抗の直列合成
値を演算するようになっている。
【0048】以上の構成からなる本実施例によれば、指
示信号a1にて指示される同定用電圧値Δvu 、Δvv
、Δvw からなる同定用電圧ベクトルΔv1 と、相電
流検出値iu 、iv 、iw からなる一次電流ベクトルの
変化分Δi1 とを用いて、(16)式のベクトル演算に
従って一次抵抗と二次抵抗の直列合成値が得ることがで
きる。この場合、演算に用いる一次電流ベクトル変化分
Δi1 には座標変換器6による座標変換が施されていな
いので、座標変換器6における演算誤差が無くなる。ま
た、同定用電圧ベクトルΔv1 は、PWM制御部25に
てPWM波形を直接変化させて生成するので、座標変換
器7における演算誤差が無くなると共に、同定用電圧が
高速且つ正確に誘導機に印加される。従って、さらに正
確に抵抗を同定することが可能となる。
【0049】次に、本発明の第4実施例について、制御
部のブロック図を示す図11を参照して説明する。図1
及び図20と同一の部分には同一符号を付して説明を省
略する。抵抗合成値演算部27は、同定用電圧演算部1
7において励磁分電圧指令値v1d* とトルク分電圧指令
値v1q* に夫々同定用励磁分電圧Δvd と同定用トルク
分電圧Δvq が加算された後の励磁分電圧指令値vd*と
トルク分電圧指令値vq*、及びこれら同定用電圧が誘導
機に印加された時の一次電流の励磁分電流検出値i1d及
びトルク分電流検出値i1qとから、一次抵抗と二次抵抗
の直列合成値を演算するようになっている。
【0050】本実施例では、同定用電圧が加算された一
次電圧と検出された一次電流夫々の変化分ではなく、一
次電圧値と一次電流検出値そのものを使用して同定演算
をする点に特徴を有する。一次抵抗と二次抵抗の直列合
成値の同定原理については図2から図7に基づいて前述
した通りであり、同定用電圧が加算された一次電圧ベク
トルをv1'(=v1 +Δv1 )、同定用電圧が印加され
た後に検出された一次電流ベクトルをi1'とすると、一
次抵抗と二次抵抗の直列合成値(R1 +R2 )は次式に
より演算することができる。 R1 +R2 =v1'/i1' …(17)
【0051】なお、この場合においても、抵抗合成値演
算部27における演算では、同定用電圧を印加した後、
一定時間が経過した後の一次電流検出値を用いて計算す
る必要がある。また、同定用電圧の印加、及び一次電流
の検出は、励磁電流や誘起電圧ebk、eimの値が変化し
ない程度の短時間に終える必要がある。
【0052】以上のように構成された第4実施例によれ
ば、誘導機が低速度で定常運転されているときに、高周
波電圧と見なせる程度の短時間のパルス状の同定用電圧
を一次電圧指令値に印加する。この場合、誘導機の等価
回路は誘起電圧と一次抵抗と二次抵抗の直列接続とな
り、しかも短時間の一次電圧変化に対しては誘起電圧は
変化しないので、同定用電圧とその同定電圧用印加後の
一次電流とから一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算
することができる。
【0053】次に、本発明の第5実施例について、電気
的構成を示す図12を参照して説明する。図8及び図1
9と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。抵
抗合成値演算部28は、同定用電圧加算手段20におい
て座標変換器7から出力されたU相出力電圧指令値vu
*、V相出力電圧指令値vv*、及びW相出力電圧指令値
vw*と同定用電圧Δvu 、Δvv 、Δvw が夫々加算さ
れた後の各相出力電圧指令値vu** 、vv** 、vw**
と、これらの同定用電圧が誘導機に印加された時の一次
電流のV相電流検出値iv 、W相電流検出値iw 、及び
−(iv +iw )として演算されるU相電流検出値iu
とから、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算するよ
うになっている。
【0054】以上のように構成された第5実施例によれ
ば、同定用電圧値加算後の各相出力電圧指令値vu** 、
vv** 、vw** からなる一次電圧ベクトルと、相電流検
出値iu 、iv 、iw からなる一次電流ベクトルi1 と
を用いて、(17)式のベクトル演算に従って一次抵抗
と二次抵抗の直列合成値が得ることができる。この場
合、第2実施例と同様に、演算に用いる一次電流ベクト
ルi1 には座標変換器6による座標変換が施されていな
いので、座標変換器6における演算誤差が無くなる。ま
た、同定用電圧ベクトルΔv1 も、座標変換器7からP
WM制御部8に対し出力される出力電圧指令値に直接加
算されるので、座標変換器7における演算誤差が無くな
り、同定用電圧が正確に誘導機に印加される。従って、
より正確な抵抗の同定が可能となる。
【0055】次に、本発明の第6実施例について、電気
的構成を示す図13を参照して説明する。図9、図19
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。同定
用電圧演算部24は、一次周波数ω1 が十分に小さい領
域で定常運転状態にある時に、PWM制御部29に対し
同定用電圧の発生指示信号a1 を出力する。PWM制御
部29では、この指示信号a1 が入力されると、同定用
電圧を誘導機に印加させるためにキャリア毎にPWM波
形のパルス幅を変化させ、同時にその変化したパルス幅
に関する信号を一次電圧信号a2 として抵抗合成値演算
部30に出力するようになっている。
【0056】抵抗合成値演算部30は、PWM制御部2
9からの一次電圧信号a2 を用いて同定用電圧加算後の
誘導機一次電圧vu 、vv 、vw を生成し、これら一次
電圧と、同定用電圧が誘導機に印加された時の一次電流
のV相電流検出値iv 、W相電流検出値iw 、及び−
(iv +iw )として演算されるU相電流検出値iu と
から、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算するよう
になっている。
【0057】以上のように構成された本実施例によれ
ば、同定用電圧値加算後の一次電圧ベクトルv1 と一次
電流ベクトルi1 とを用いて、(17)式のベクトル演
算に従って一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を得ること
ができる。この場合、第3実施例と同様に、演算に用い
る一次電流ベクトルi1 には座標変換器6による座標変
換が施されていないので、座標変換器6における演算誤
差が無くなる。また、同定用電圧ベクトルΔv1 は、P
WM制御部29にてPWM波形を直接変化させて生成す
るので、座標変換器7における演算誤差が無くなると共
に、同定用電圧が高速且つ正確に誘導機に印加される。
従って、さらに正確に抵抗を同定することが可能とな
る。
【0058】次に、本発明の第7実施例について、図1
4に示すベクトル図を参照して説明する。本実施例で
は、同定用電圧を励磁分電圧指令値v1d* とトルク分電
圧指令値v1q* とに加算する構成をとる図1及び図11
において、同定用電圧演算部18で生成される同定用励
磁分電圧Δvd と同定用トルク分電圧Δvq からなる同
定用電圧ベクトルΔv1 の方向を、電圧指令値演算部1
5から出力される励磁分電圧指令値v1d* とトルク分電
圧指令値v1q* からなる指令電圧ベクトルv1*の方向と
同一方向にとる。
【0059】このような同定用電圧を用いると、加算前
後の指令電圧ベクトルの方向は変わらず大きさのみ変化
するので、同定用電圧を加算する際のベクトル演算が容
易に行え電圧変化誤差が小さくなる。従って、(16)
式又は(17)式を用いてより精度の高い直列合成値を
得ることができる。
【0060】次に、本発明の第8実施例について、図1
5に示すベクトル図を参照して説明する。本実施例で
は、同定用電圧を励磁分電圧指令値v1d* とトルク分電
圧指令値v1q* とに加算する構成をとる図1及び図11
において、同定用電圧演算部18で生成される同定用励
磁分電圧Δvd と同定用トルク分電圧Δvq からなる同
定用電圧ベクトルΔv1 の方向を、励磁分電流検出値i
1dとトルク分電流検出値i1qからなる検出電流ベクトル
i1 の方向と同一方向にとる。
【0061】このような同定用電圧を用いると、検出電
流ベクトルの方向は変わらず大きさのみ変化するので電
流変化誤差が小さく、また、指令電圧ベクトル又は指令
電圧ベクトルの変化分(同定用電圧ベクトル)は指令値
として制御装置内で既知であるので、(16)式又は
(17)式を用いてより精度の高い直列合成値を得るこ
とができる。
【0062】次に、本発明の第9実施例について、二次
抵抗同定部のブロック図を示す図16を参照して説明す
る。この二次抵抗同定部では、抵抗合成値演算部27に
て前記(17)式によって同定された一次抵抗と二次抵
抗の直列合成値(R1 +R2 )から、一次抵抗同定部1
6にて前記(15)式によって同定された一次抵抗値を
減じることにより二次抵抗値R2 を算出するようになっ
ている。そして、図示しない定数補正手段は、これら同
定された一次抵抗値と二次抵抗値に基づいて、ベクトル
制御演算に用いられる一次抵抗値と二次抵抗値を真値へ
と補正するようになっている。
【0063】本実施例によれば、誘導機の駆動中におい
て、既に確立された同定法により得られる一次抵抗値
と、本発明により得ることができる一次抵抗と二次抵抗
の直列合成値とを用いて、未だ同定法が確立していない
二次抵抗値を容易に得ることができる。そして、得られ
た抵抗値に基づいてベクトル制御演算に用いられる抵抗
値を補正するので、誘導機の駆動に伴う巻線の温度変化
があっても、高い速度精度とトルクの線形性を維持する
ことができる。
【0064】さらに、本発明の第10実施例について、
学習手段を備えた抵抗同定部のブロック図を示す図17
を参照して説明する。本実施例は、誘導機の駆動中にお
いて、抵抗合成値演算部27にて演算された一次抵抗と
二次抵抗の直列合成値(R1 +R2 )、一次抵抗同定部
16にて同定された一次抵抗値、及びこれらから算出さ
れる二次抵抗値を、記憶手段たるメモリ31、特には不
揮発性メモリ又は電池によりバックアップされた揮発性
メモリに格納する。そして、この格納値は次の運転開始
時に読み出され、ベクトル制御演算に使用されるように
なっている。このような学習機能を付加した本実施例に
よれば、運転開始時の抵抗値のずれを小さく抑えること
ができ、安定した始動と、始動直後からの高精度かつ安
定した制御が可能となる。
【0065】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。誘導機の一次電圧に印加するパルス
状の同定用電圧は、図18に示すようなフレンチハット
形状の波形としても良い。この波形は、0電圧レベルを
中心として負側、正側、負側と交互にステップ変化を繰
り返すもので、負側の電圧値と正側の電圧値の絶対値が
等しく、且つ負側の電圧を有している時間(部と部
の和:T+T=2T)と正側の電圧を有している時間
(部:2T)とが等しくなっている。
【0066】また、図示しないが、0電圧レベルを中心
として負側、正側、負側と交互にステップ変化を繰り返
すもので、正側の電圧値が負側の電圧値の絶対値の2倍
に等しく、且つ負側のパルスの電圧幅(部と部)と
正側のパルスの電圧幅(部)とが全て等しくなる波形
であっても良い。
【0067】これら同定電圧波形は、その平均電圧が
0、つまり直流成分を含まないものであり、同定用電圧
の印加に伴う励磁電流や誘起電圧の変化を十分に小さく
することができる。また、波形がステップ変化する毎に
抵抗値の同定が可能なので、1度の同定用電圧の印加で
複数の演算結果を得ることができ、平均処理等を併用す
れば、より精度の高い抵抗値の同定が可能となる。な
お、この場合、パルス幅Tは誘起電圧が変化する時間よ
りも短いことが望ましいが、負荷のイナーシャが大きい
ような場合、及び誘起電圧が正確に分かるような場合に
はパルス幅Tを広くとることができる。
【0068】また、同定用電圧印加後の一次電流の検出
は、前述のように漏れインダクタンスや二次抵抗に関す
る表皮効果の影響を考慮して、印加後一定時間が経過し
た後に行われるが、印加直後に例えば指数関数などを用
いて一次電流の最終値を予測し、その予測値を用いて抵
抗値の同定演算を行っても良い。この方法によれば、さ
らに短時間で抵抗値の同定が可能となる。
【0069】第9実施例において、一次抵抗と二次抵抗
の直列合成値(R1 +R2 )から一次抵抗値と二次抵抗
値の各値を確定する別の方法として、予め測定された一
次抵抗値R1 と二次抵抗値R2 の比率を基に、一次抵抗
と二次抵抗の直列合成値(R1 +R2 )を各抵抗値に配
分してもよい。この場合、速度指令値や負荷に応じて比
率を変えたり、経験上の関数を用いても良い。その結
果、一次抵抗同定部16が不要となる。
【0070】さらに、予め使用者が電動機定数の同定及
び補正を許可する領域(リフレッシュイネーブル領域)
を設定できるようにし、誘導機がこの領域内で運転され
ており、同定可能な回転速度と定常状態であることの判
定をした後、同定可能な場合には自動的に同定用電圧の
印加、一次電流の検出、抵抗値同定演算、及び定数補正
からなる処理を開始するような構成としても良い。
【0071】同定した一次抵抗と二次抵抗の直列合成値
(R1 +R2 )、又は一次抵抗値及び二次抵抗値と、予
め測定されている一定温度下におけるこれら抵抗値と、
一次/二次巻線の抵抗温度係数とから、巻線の温度上
昇、つまり誘導機の温度上昇を算出し、温度センサの代
替えとして使用する構成としても良い。
【0072】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1または4記載の誘導電動
機制御装置によれば、誘導機が低速度で定常運転されて
いる場合において、高周波電圧印加時の等価回路が誘起
電圧と一次抵抗と二次抵抗の直列接続として表されるこ
とに着目し、制御装置内の同定用電圧加算手段におい
て、ベクトル制御演算手段から出力される励磁分電圧指
令値とトルク分電圧指令値に、特定のパターンに従って
変化する同定用励磁分電圧値と同定用トルク分電圧値を
夫々加算し、抵抗合成値演算手段において、その同定用
電圧ベクトルを同定用電圧印加時の励磁分電流検出値及
びトルク分電流検出値からなる一次電流ベクトルの変化
分で除すことにより一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を
演算するようにした(請求項1)。また、抵抗合成値演
算手段において、同定用電圧加算後の一次電圧ベクトル
を同定用電圧印加時の一次電流ベクトルで除すことによ
り直列合成値を演算するようにした(請求項4)。これ
らにより、誘導機の駆動中においても一次抵抗と二次抵
抗の直列合成値を得ることが可能となる。
【0073】請求項2または7記載の誘導電動機制御装
置によれば、座標変換手段において励磁分電圧指令値と
トルク分電圧指令値とから各相の出力電圧指令値を生成
した後、同定用電圧加算手段においてその出力電圧指令
値に特定のパターンに従って変化する同定用電圧値を加
算し、抵抗合成値演算手段において同定用電圧ベクトル
をその同定用電圧が印加された時の相電流からなる検出
電流ベクトルの変化分で除すことにより一次抵抗と二次
抵抗の直列合成値を演算するようにした(請求項2)。
また、抵抗合成値演算手段において、同定用電圧加算後
の一次電圧ベクトルを同定用電圧印加時の一次電流ベク
トルで除すことにより直列合成値を演算するようにした
(請求項7)。これらにより、一次電流ベクトルから座
標変換による演算誤差が除かれ、同定用電圧ベクトルも
座標変換後の出力電圧指令値に直接加算されるので、よ
り正確な抵抗の同定が可能となる。
【0074】請求項3または8記載の誘導電動機制御装
置によれば、同定用電圧加算手段においてPWM波形の
パルス幅を特定のパターンに従って変化させることによ
り電圧型インバータ主回路の出力電圧に同定用電圧を加
算し、抵抗合成値演算手段において同定用電圧ベクトル
を同定用電圧が印加された時の検出電流ベクトルの変化
分で除すことにより一次抵抗と二次抵抗の直列合成値を
演算するようにした(請求項3)。また、抵抗合成値演
算手段において、同定用電圧加算後の一次電圧ベクトル
を同定用電圧印加時の一次電流ベクトルで除すことによ
り直列合成値を演算するようにした(請求項8)。従っ
て、一次電流ベクトルから座標変換による演算誤差が除
かれ、同定用電圧の加算はPWM波形のパルス幅を直接
変化させることにより高速に行われるので、より正確な
抵抗の同定が可能となる。
【0075】請求項5記載の誘導電動機制御装置によれ
ば、励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値からなる指
令電圧ベクトルの方向に沿って同定用電圧ベクトルを加
算するので、指令電圧ベクトルの方向は変わらず大きさ
のみが変化する。従って、同定用電圧を加算する際の演
算が容易に行え、精度の高い直列合成値を得ることがで
きる。
【0076】請求項6記載の誘導電動機制御装置によれ
ば、励磁分電流検出値とトルク分電流検出値からなる検
出電流ベクトルの方向に沿って同定用電圧ベクトルを加
算するので、同定用電圧を印加した前後において、検出
電流ベクトルの方向は変わらず大きさのみ変化する。従
って、電流変化誤差が小さくなり、また、指令電圧ベク
トル及び同定用電圧ベクトルは指令値として既知である
ため、より精度の高い直列合成値を得ることができる。
【0077】請求項9記載の誘導電動機制御装置によれ
ば、抵抗合成値演算手段により演算される一次抵抗と二
次抵抗の直列合成値から、別の手段によって同定された
一次抵抗値を減じることにより二次抵抗値を同定するこ
とができる。
【0078】請求項10記載の誘導電動機制御装置によ
れば、一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又は一次抵抗
値と二次抵抗値に基づいてベクトル制御演算手段で用い
られる電動機定数を補正するので、誘導機の温度変化に
関わらず速度及びトルクについて高精度で安定した制御
が可能となる。
【0079】請求項11記載の誘導電動機制御装置によ
れば、同定した一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又は
一次抵抗値と二次抵抗値を記憶手段に記憶し、次の運転
開始時において、その抵抗値を基にベクトル制御演算手
段で用いられる電動機定数を補正することができるの
で、安定した始動と、始動直後からの高精度かつ安定し
た制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す制御系のブロック図
【図2】定常状態における誘導電動機の等価回路
【図3】誘起電圧を用いた誘導電動機の等価回路
【図4】誘起電圧を用いた誘導電動機の等価回路を示す
ベクトル図
【図5】誘導電動機の高周波等価回路
【図6】誘導電動機の高周波等価回路を示すベクトル図
【図7】同定用電圧印加時のベクトル図
【図8】本発明の第2実施例を示す電気的構成図
【図9】本発明の第3実施例を示す図8相当図
【図10】本発明の第3実施例におけるPWM波形を示
す図
【図11】本発明の第4実施例を示す図8相当図
【図12】本発明の第5実施例を示す図8相当図
【図13】本発明の第6実施例を示す図8相当図
【図14】本発明の第7実施例を示す図7相当図
【図15】本発明の第8実施例を示す図7相当図
【図16】本発明の第9実施例における二次抵抗同定部
のブロック図
【図17】本発明の第10実施例における抵抗同定部の
ブロック図
【図18】同定用電圧波形の1例を示す図
【図19】従来技術を示す図8相当図
【図20】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
4はインバータ主回路、5は誘導電動機、6、7は座標
変換器、8、25、29はPWM制御部、9はセンサレ
スベクトル制御部、15は電圧指令値演算部、16は一
次抵抗同定部、17、20、23は同定用電圧加算手
段、18、21、24は同定用電圧演算部、19、2
2、26〜28、30は抵抗合成値演算部である。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル制御演算手段
    と、 前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値に、特定の
    パターンに従って変化する同定用励磁分電圧値と同定用
    トルク分電圧値を夫々加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用励磁分電圧値と同定用トルク分電圧値が夫々
    加算された後の励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値
    を、前記回転座標系から静止座標系に変換後三相−二相
    変換して前記出力電圧指令値とする座標変換手段と、 前記同定用励磁分電圧値及び同定用トルク分電圧値と、
    それら同定用電圧が印加された時の前記励磁分電流検出
    値及びトルク分電流検出値の変化分とから一次抵抗と二
    次抵抗の直列合成値を演算する抵抗合成値演算手段とを
    備えた誘導電動機制御装置。
  2. 【請求項2】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル 制御演算手段と、前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧
    指令値を、前記回転座標系から静止座標系に変換後三相
    −二相変換して前記出力電圧指令値とする座標変換手段
    と、 前記出力電圧指令値に特定のパターンに従って変化する
    同定用電圧値を加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用電圧値とその同定用電圧が印加された時の前
    記相電流検出値の変化分とから一次抵抗と二次抵抗の直
    列合成値を演算する抵抗合成値演算手段とを備えた誘導
    電動機制御装置。
  3. 【請求項3】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル制御演算手段
    と、 前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値を、前記回
    転座標系から静止座標系に変換後三相−二相変換して前
    記出力電圧指令値とする座標変換手段と、 前記出力電圧指令値から前記電圧型インバータ主回路の
    各ゲートに与えるPWM波形を形成するPWM制御手段
    と、 前記PWM波形のパルス幅を特定のパターンに従って変
    化させることにより、前記電圧型インバータ主回路の出
    力電圧に同定用電圧を加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用電圧値とその同定用電圧が印加された時の前
    記相電流検出値の変化分とから一次抵抗と二次抵抗の直
    列合成値を演算する抵抗合成値演算手段とを備えた誘導
    電動機制御装置。
  4. 【請求項4】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル制御演算手段
    と、 前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値に、特定の
    パターンに従って変化する同定用励磁分電圧値と同定用
    トルク分電圧値を夫々加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用励磁分電圧値と同定用トルク分電圧値が夫々
    加算された後の励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値
    を、前記回転座標系から静止座標系に変換後三相−二相
    変換して前記出力電圧指令値とする座標変換手段と、 前記同定用励磁分電圧値と同定用トルク分電圧値が夫々
    加算された励磁分電圧指令値及びトルク分電圧指令値
    と、それら同定用電圧が印加された時の前記励磁分電流
    検出値及びトルク分電流検出値とから一次抵抗と二次抵
    抗の直列合成値を演算する抵抗合成値演算手段とを備え
    た誘導電動機制御装置。
  5. 【請求項5】 d軸方向成分とq軸方向成分が夫々励磁
    分電圧指令値とトルク分電圧指令値である指令電圧ベク
    トルの方向に沿って、同定用励磁分電圧値と同定用トル
    ク分電圧値を夫々励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令
    値に加算することを特徴とする請求項1または4記載の
    誘導電動機制御装置。
  6. 【請求項6】 d軸方向成分とq軸方向成分が夫々励磁
    分電流検出値とトルク分電流検出値である検出電流ベク
    トルの方向に沿って、同定用励磁分電圧値と同定用トル
    ク分電圧値を夫々励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令
    値に加算することを特徴とする請求項1または4記載の
    誘導電動機制御装置。
  7. 【請求項7】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル制御演算手段
    と、 前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値を、前記回
    転座標系から静止座標系に変換後三相−二相変換して前
    記出力電圧指令値とする座標変換手段と、前記出力電圧
    指令値に特定のパターンに従って変化する同定用電圧値
    を加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用電圧値が加算された出力電圧指令値と、その
    同定用電圧が印加された時の前記相電流検出値とから一
    次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算する抵抗合成値演
    算手段とを備えた誘導電動機制御装置。
  8. 【請求項8】 出力電圧指令値に従って電圧を出力する
    電圧型インバータ主回路と、 誘導電動機の相電流検出値を、三相−二相変換後、一次
    周波数指令値で回転する回転座標系において二次磁束と
    同一方向(d軸方向)成分である励磁分電流検出値と、
    二次磁束に対し直交方向(q軸方向)成分であるトルク
    分電流検出値とに分離する座標変換手段と、 励磁分電流指令値と、速度指令値又はトルク分電流指令
    値と、前記励磁分電流検出値と、前記トルク分電流検出
    値と、電動機定数とから前記回転座標系でベクトル制御
    の演算を行い、一次周波数指令値と、前記d軸方向成分
    である励磁分電圧指令値と、前記q軸方向成分であるト
    ルク分電圧指令値とを出力するベクトル制御演算手段
    と、 前記励磁分電圧指令値とトルク分電圧指令値を、前記回
    転座標系から静止座標系に変換後三相−二相変換して前
    記出力電圧指令値とする座標変換手段と、 前記出力電圧指令値から前記電圧型インバータ主回路の
    各ゲートに与えるPWM波形を形成するPWM制御手段
    と、 前記PWM波形のパルス幅を特定のパターンに従って変
    化させることにより、前記電圧型インバータ主回路の出
    力電圧に同定用電圧を加算する同定用電圧加算手段と、 前記同定用電圧値が加算された出力電圧指令値と、その
    同定用電圧が印加された時の前記相電流検出値とから一
    次抵抗と二次抵抗の直列合成値を演算する抵抗合成値演
    算手段とを備えた誘導電動機制御装置。
  9. 【請求項9】 抵抗合成値演算手段から演算される一次
    抵抗と二次抵抗の直列合成値から別の手段によって同定
    された一次抵抗値を減じることにより二次抵抗値を算出
    する二次抵抗同定手段を備えた請求項1乃至8の何れか
    に記載の誘導電動機制御装置。
  10. 【請求項10】 一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又
    は一次抵抗値と二次抵抗値に基づいてベクトル制御演算
    手段で用いられる電動機定数を補正する定数補正手段を
    備えた請求項1乃至9の何れかに記載の誘導電動機制御
    装置。
  11. 【請求項11】 一次抵抗と二次抵抗の直列合成値、又
    は一次抵抗値と二次抵抗値を記憶手段に記憶し、次の運
    転開始時にこの記憶値を読み出してベクトル制御演算手
    段で用いられる電動機定数を補正する学習手段を備えた
    請求項1乃至10の何れかに記載の誘導電動機制御装
    置。
JP27162097A 1997-10-03 1997-10-03 誘導電動機制御装置 Expired - Fee Related JP3677144B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27162097A JP3677144B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 誘導電動機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27162097A JP3677144B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 誘導電動機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11113300A true JPH11113300A (ja) 1999-04-23
JP3677144B2 JP3677144B2 (ja) 2005-07-27

Family

ID=17502619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27162097A Expired - Fee Related JP3677144B2 (ja) 1997-10-03 1997-10-03 誘導電動機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3677144B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008846A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 交流回転機の定数測定装置
JP2006158178A (ja) * 2004-11-04 2006-06-15 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 誘導電動機の制御方法
JP2008199881A (ja) * 2007-01-15 2008-08-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 誘導電動機の制御装置
CN113033673A (zh) * 2021-03-24 2021-06-25 河南中烟工业有限责任公司 电机工况异常检测模型的训练方法及系统

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008846A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 交流回転機の定数測定装置
JPWO2006008846A1 (ja) * 2004-07-21 2008-05-01 三菱電機株式会社 交流回転機の定数測定装置
US7423401B2 (en) 2004-07-21 2008-09-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha AC rotary machine constant measuring apparatus for measuring constants of stationary AC rotary machine
KR100867039B1 (ko) 2004-07-21 2008-11-04 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 교류 회전기의 정수 측정 장치
JP4540674B2 (ja) * 2004-07-21 2010-09-08 三菱電機株式会社 交流回転機の定数測定装置
JP2006158178A (ja) * 2004-11-04 2006-06-15 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 誘導電動機の制御方法
JP2008199881A (ja) * 2007-01-15 2008-08-28 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 誘導電動機の制御装置
CN113033673A (zh) * 2021-03-24 2021-06-25 河南中烟工业有限责任公司 电机工况异常检测模型的训练方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3677144B2 (ja) 2005-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4578700B2 (ja) ブラシレスdcモータの制御装置
US8044618B2 (en) Control apparatus for AC motor
US10778130B2 (en) Control apparatus for alternating-current rotary electric machine
EP3537601B1 (en) Motor control method
JP2010011564A (ja) 永久磁石同期電動機の制御装置、及び電動機制御システム
US7443127B2 (en) Apparatus and method for motor control using table
JPH1023756A (ja) 電圧形インバータ装置及びその制御方法
JP2005065439A (ja) 電圧形インバータの制御方法
JP3677144B2 (ja) 誘導電動機制御装置
JP2943377B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置
CN107615641B (zh) 感应电机的功率转换装置、二次时间常数测量方法和速度控制方法
JP5768255B2 (ja) 永久磁石同期モータの制御装置
JPH06225574A (ja) 電動機の制御方法及び装置
US11527974B2 (en) Method for determining current-dependent inductances of a multi-phase electrical machine and frequency converter
JP2004187460A (ja) インバータ制御装置、誘導電動機の制御装置及び誘導電動機システム
JP4127000B2 (ja) モータ制御装置
JP2004248480A (ja) 三相交流電動機の制御装置
JP2010200544A (ja) 交流電動機制御装置および制御方法
Won et al. Position sensorless control method of IPMSM applying three shunt sensing PWM inverter using predictive current
JP7644073B2 (ja) 誘導電動機駆動装置
JP6678064B2 (ja) 交流電動機の駆動制御装置
JPH07274600A (ja) 誘導電動機の加減速制御方法及び制御装置
JP2940167B2 (ja) 誘導電動機のベクトル制御装置
JP5456873B1 (ja) 同期機制御装置
JP4682521B2 (ja) 誘導電動機の可変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050322

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050506

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees