JPH11113596A - 蛋白質分解酵素活性の検出方法 - Google Patents

蛋白質分解酵素活性の検出方法

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JPH11113596A
JPH11113596A JP28347297A JP28347297A JPH11113596A JP H11113596 A JPH11113596 A JP H11113596A JP 28347297 A JP28347297 A JP 28347297A JP 28347297 A JP28347297 A JP 28347297A JP H11113596 A JPH11113596 A JP H11113596A
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JP
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solution
activity
enzyme
substrate
glycero
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JP28347297A
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English (en)
Inventor
Kahori Yoshinari
河法吏 吉成
Yoshitaka Kagimoto
佳孝 鍵本
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体中の微量な蛋白質分解酵素活性を、高感
度に測定する方法を提供する。 【解決手段】 蛋白質分解酵素に対して感受性の高くか
つ酵素活性または溶血活性などの検出可能な生物活性を
有する実質上純粋な基質を用いて、当該基質に検体を作
用させた後、当該基質の生物活性の変化を検出してなる
検体中の蛋白質分解酵素活性の検出方法。 【効果】 非常に微量な蛋白分質解酵素活性の検出を酵
素活性または溶血活性などの生物活性的な変化を測定す
ることにより高感度に可能ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体に、蛋白質分
解酵素に対して感受性が高くかつ検出可能な生物活性を
有する実質上純粋な基質に作用させた後、当該基質の生
物活性の変化を検出してなる当該検体中の蛋白質分解酵
素活性の検出方法に関するものであり、検体、例えば、
生体成分中における蛋白質分解酵素や検体中の夾雑蛋白
質分解酵素などの検出に重要な技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、蛋白質分解酵素活性の検出は、当
該蛋白質分解酵素の基質として、合成基質やヘモグロビ
ン(Anson,M.L.、J.Gen.Physio
l.,22,79−89,1938)やカゼイン(Ku
nitz,M.、J.Gen.Physiol.,3
0,291−310,1947)などの種々の基質を用
いて、行われてきた。その後、古典的なAnsonの方
法を改良しつつ、蛋白質分解酵素活性の検出方法が開発
されてきたが(J.Lanoe、J.Dunninga
n、Anal.Biochem.、89,461−47
1,1978;萩原秀昭、宮崎香、松尾雄志、山下仁
平、堀尾武一、蛋白質・核酸・酵素、25(6)、43
4−446,1980;H.Hagiwara,K.M
iyazaki、Y.Matuo,J.Yamashi
ta、T.Horio、Biochem.Biophy
s.Res.Commun.、94(3)、988−9
95,1980など)、基本的な原理は変わらないまま
である。
【0003】例えば、カゼインを基質として用いた場合
の蛋白質分解酵素活性の検出は下記の如く行われてい
る。即ち、小試験管に検体0.5mlと基質溶液(50
mMトリス−塩酸緩衝液に0.6%カゼイン(和光純薬
工業社製)及び1mMのCaCl2を添加した溶液、p
H7.5)2.5mlを分注し、37℃に加温する。1
0分後、TCA緩衝液(トリクロロ酢酸8.985g、
酢酸ナトリウム14.97g及び酢酸9.91gを精製
水で溶解して全容を500mlとした緩衝液)2.5m
lを加えて混合し、反応を停止させ、37℃で沈澱を形
成させる。30分後、濾紙で濾過して濾液を得る。濾液
1mlに0.55M炭酸ナトリウム2.5mlとフェノ
ール溶液(フェノール試薬(和光純薬工業社製)4ml
と精製水8mlを混合した溶液)0.5mlを加えて撹
拌しながら30℃、30分間加温して発色させる。30
分後、660nmの吸光度を測定し、濾液中の分解カゼ
イン蛋白質を算出すればよい。
【0004】また、トリプシンの検出は、基質として、
カゼイン基質、発色性エステル基質等を用いて行われて
いる(臨床酵素ハンドブック、編者、馬場茂明、和田
博、北村元司、奥田潤、p441−443、1982
年;和光ライフサイエンス試薬カタログ、p80,平成
7年2月1日発行)。例えば、エステル基質として、N
α−ベンゾイル−L−アルギニンエチルエステル(BA
EE)(シグマ社製)を用いる場合は、pH7.6、2
5℃において1分間に吸光度(253nm)を0.00
1だけ増加させる酵素量を1BAEEトリプシンユニッ
トとしてトリプシンの酵素活性が測定されている。
【0005】また、同様に、α−キモトリプシンの検出
は、基質として、カゼイン基質、発色性エステル基質等
を用いて行われている(臨床酵素ハンドブック、編者、
馬場茂明、和田博、北村元司、奥田潤、p441−44
3、1982年;和光ライフサイエンス試薬カタログ、
p77,平成7年2月1日発行)。例えば、エステル基
質として、N−ベンゾイル−L−チロシンエチルエステ
ル(BTEE)(シグマ社製)を用いる場合は、pH
7.0、25℃において1分間に吸光度(237nm)
を0.0075だけ増加させる酵素量を1USPキモト
リプシンユニットとして、キモトリプシンの酵素活性が
測定されている。
【0006】以上の如く、従来の蛋白質分解酵素活性の
検出は、基質として合成基質とする発色性エステル基質
やカゼインなどの基質を用いて行われてきたため、その
検出限界により、検体中の微量な蛋白質分解酵素活性の
検出を行うことは非常に困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、検体中の
微量な蛋白質分解酵素活性の検出は、従来の基質では、
非常に困難である。従って、検体、例えば生体成分中に
おける微量な蛋白質分解酵素活性や検体中の微量な夾雑
蛋白質分解酵素活性などの検出において、微量な蛋白質
分解酵素活性の検出を酵素活性または溶血活性などの検
出可能な生物活性を有する実質上純粋な基質を用いて、
高感度に行う方法の開発が本発明の目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、グリセロ−3−リン酸酸化酵素、アスコルビン
酸酸化酵素などの酵素活性を有するかまたはストレプト
リジンOなどの溶血活性を有する、蛋白質分解酵素に対
して感受性が高くかつ検出可能な生物活性を有する実質
上純粋な基質ものを基質とし、当該生物活性の低下とし
ての変化を検出することにより検体中の微量な蛋白質分
解酵素活性の検出を高感度に可能ならしめることを見い
だした。
【0009】本発明において、例えば、精製過程のアス
コルビン酸酸化酵素溶液または精製過程のリパーゼ溶液
などを検体として蛋白質分解酵素活性の検出を行うと、
蛋白質分解酵素活性の検出用の基質として、通常のカゼ
イン基質では活性の検出は不可能であったが、種々の検
討を加えた結果、グリセロ−3−リン酸酸化酵素を基質
として用いた場合、精製度と逆相関的に当該グリセロ−
3−リン酸酸化酵素活性の低下が認められ、検体中の微
量な蛋白質分解酵素活性の検出が高感度に可能であるこ
とを見いだした。
【0010】同様に、蛋白質分解酵素活性の検出用基質
としてストレプトリジンOを用いて、例えば、精製過程
のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の蛋白質分解酵素活性
の検出を行うと、通常のカゼイン基質では活性の検出は
不可能であった検体においても、当該ストレプトリジン
O基質を用いた場合は、当該ストレプトリジンOの生物
活性である溶血活性の低下が認められ、検体中の微量な
蛋白質分解酵素活性の検出が高感度に可能であることを
見いだした。
【0011】さらに、蛋白質分解酵素活性の検出用基質
としてアスコルビン酸酸化酵素を用いて、例えば、精製
過程のリパーゼ酵素溶液中の蛋白質分解酵素活性の検出
を行うと、通常のカゼイン基質では活性の検出は不可能
であったが、当該アスコルビン酸酸化酵素基質を用いた
場合、精製度と逆相関的に当該アスコルビン酸酸化酵素
の酵素活性の低下が認められ、検体中の微量な蛋白質分
解酵素活性の検出が高感度に可能であることを見いだし
た。
【0012】本発明は上記の知見により完成されたもの
であって、検体に、蛋白質分解酵素に対して感受性が高
くかつ検出可能な生物活性を有する実質上純粋な基質を
作用させた後、当該基質の生物活性の変化を検出するこ
とを特徴とする当該検体中の蛋白質分解酵素活性の検出
方法であって、例えば精製過程のアスコルビン酸酸化酵
素溶液や精製過程のリパーゼ溶液などの検体中の従来法
によって検出し難い微量な蛋白質分解酵素活性の検出に
用いることを可能となし、検体に、蛋白質分解酵素に対
して感受性が高くかつ検出可能な酵素活性や溶血活性な
どの生物活性を有する実質上純粋な基質を作用させた
後、当該基質の生物活性の変化を検出することを特徴と
する当該検体中の蛋白質分解酵素活性の検出方法である
本発明は、精製過程品や生体成分中の微量な蛋白質分解
酵素活性の検出する方法として好適に使用できることを
見出した。
【0013】本発明における検体としては生体成分が挙
げられ、例えば、血液、尿、糞便、唾液、脊髄液、脳髄
液、骨髄液、胃液、唾液、汗、鼻汁、涙液、痰、精液ま
たはこららの抽出液、組織抽出液、または細胞抽出液な
どが挙げられるが、上記各種の検体の濃縮液であっても
良く、何らこれらに限定されず、蛋白質分解酵素活性の
検定のためのすべての検体を含む。
【0014】上記精製過程品としての検体としては、例
えば、微生物、動植物細胞、動植物組織、動植物器官な
どの培養液からの精製過程品または最終精製品などの蛋
白質分解酵素活性の検定のための種々のものが挙げられ
るが、何らこれらに限定されない。本発明の蛋白質分解
酵素に対して感受性が高くかつ検出可能な生物活性を有
する実質上純粋な基質としては、好適にはその基質の水
溶液において、当該基質の実体が一定時間,例えば30
〜37℃、48時間保存において、高感度な分析手段、
例えば電気泳動あるいは高速液体クロマトグラフィーな
どの分析手段にて98%以上の実体を安定に保持する程
度に実質的に精製分離されたものでありかつ生物活性と
して酵素活性や溶血活性を有する検出が簡便なものであ
り、詳しくは例えば、グリセロ−3−リン酸酸化酵素活
性やアスコルビン酸酸化酵素活性やストレプトリジンO
溶血活性などが大いに有効であり、検体中の微量な蛋白
質分解酵素活性の検出を高感度になすことが可能であ
り、当該基質としては、これらの基質以外であっても、
何らかの蛋白質分解酵素に対して高い感受性を有する検
出可能な生物活性を有する蛋白質も本発明の基質として
挙げられ、何らこれらに限定されない。
【0015】グリセロ−3−リン酸酸化酵素は、中性脂
肪の90%以上を占めるトリグリセリドの酵素的測定法
やリパーゼ活性測定法において重要な酵素である。例え
ば、トリグリセリドの測定は、最初にドリグリセリドを
リパーゼでグリセロールに変換し、その後グリセロール
キナーゼで当該グリセロールをグリセロ−3−リン酸に
変換し、さらにその後当該グリセロ−3−リン酸をグリ
セロ−3−リン酸酸化酵素でジヒドロキシアセトンと過
酸化水素を発生させ、その発生した過酸化水素をパーオ
キシダーゼなどで検出することにより行う。
【0016】グリセロ−3−リン酸を基質として酸素を
消費してジヒドロキシアセトンと過酸化水素を発生させ
る反応を触媒するグリセロ−3−リン酸酸化酵素として
は、例えばストレプトコッカス(Streptococ
cus)属由来のグリセロ−3−リン酸酸化酵素(旭化
成工業診断薬用酵素カタログ、T−60、GPOSP)
やアエロコッカス(Aerococcus)属由来のグ
リセロ−3−リン酸酸化酵素(旭化成工業診断薬用酵素
カタログ、T−15、GPO)などが知られている。
【0017】また、アスコルビン酸酸化酵素はアスコル
ビン酸および1/2酸素からデヒドロアスコルビン酸お
よび水分子を形成する反応を触媒する酵素であり、例え
ば飲食物中の劣化に関与することが知られている酸素の
脱酸素剤(特開平3−236766号公報)やトリグリ
セリドやクレアチニンなどの酵素的測定時の干渉物質で
あるアスコルビン酸の消去に用いることができる酵素で
あり、例えばキュウリ由来のアスコルビン酸酸化酵素
(旭化成工業診断薬用酵素カタログ、T−35、ASO
C)や微生物由来のアスコルビン酸酸化酵素(旭化成工
業診断薬用酵素カタログ、T−53、ASOM)などが
知られている。
【0018】さらに、ストレプトリジンOは、生体に感
染したA群溶血性連鎖球菌から産生される物質の1つで
あり(レンサ球菌感染症[中]−その基礎と臨床−、塩
川優一・吉岡守正・浜田茂幸編集、317〜359頁、
廣川書店(株)、1992年6月25日発行)、約6
0,000の分子量をもち、かつ溶血活性をもつ毒素で
ある(Aloufら、Biochemie、55,11
87−1193,1973;Van・Eppsら、J.
Bacteriol.,100,526−527,19
69)、例えばストレプトコッカス・ピロゲネス(St
reptococcus・pyrogenes)由来の
ストレプトリジンO(旭化成工業診断薬用カタログ、A
−100、SLO)などが知られている。
【0019】そして、検出する蛋白質分解酵素として
は、例えば、トリプシン、キモトリプシン、クロストリ
パイン、サーモリシン、プロテナーゼK、スタフィロコ
ッカス(Staphylococcus)プロテアー
ゼ、ストレプトマイセス・グリセウス(Strepto
myces・griseus)プロナーゼ、スブチリシ
ン、パパイン、チオールプロテアーゼ、ペプシン、エラ
スターゼ、コラーゲナーゼ、フィシン、プロリン特異性
エンドペプチダーゼ、アルミラリ・メルラ(Armil
lari・mella)プロテアーゼ、ミクソバクター
・AL−1(Myxobacter・AL−1)プロテ
アーゼ、リシルエンドペプチダーゼ、アミノペプチダー
ゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダ
ーゼ、セリンカルボキシペプチダーゼ、ペニシロカルボ
キシペプチダーゼ、ジペプチジルカルボキシペプチダー
ゼ、ジペプチジルアミノペプチダーゼ、ジペプチダー
ゼ、トロンビンやプラスミンなどの血液凝固線溶系プロ
テアーゼ、レニン、エンテロペプチダーゼ、カテプシ
ン、カリクレイン、ケラチナーゼ(生化学ハンドブッ
ク、p359−365,編者、井村伸正、大島泰郎、黒
川正則、永井克孝、三浦謹一郎、水島昭二、1984年
1月30日発行、丸善;臨床酵素ハンドブック、編者、
馬場茂明、和田博、北村元司、奥田潤、1982年、講
談社サイエンティフィク)などが挙げられるが、これら
以外の蛋白質分解酵素でも何ら差し支えない。
【0020】以下に、本発明について詳しく説明する
が、特に限定されるものではない。酵素活性を有する実
質上純粋な基質として、例えばグリセロ−3−リン酸酸
化酵素(GPO(旭化成工業社診断薬用酵素カタログ、
T−15、アエロコッカス・ビリダンス(Aeroco
ccus・viridans)由来)あるいはGPOS
P(旭化成工業社診断薬用酵素カタログ、T−60、ス
トレプトコッカス・sp(Streptococcus
・sp)由来)を用いて、検体として、例えば精製過程
のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の微量な蛋白質分解酵
素活性の検出は、下記の如く行えば良い。即ち、グリセ
ロ−3−リン酸酸化酵素10〜1000U、好ましくは
50〜800Uを酵素溶解用液(0.01〜0.1%、
好ましくは0.05%アジ化ナトリウムを含む1〜10
00mM、好ましくは5〜100mMのPIPES(ピ
ペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン
酸))(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH6〜
8、好ましくは6.5〜7.5))10〜100mlに
溶解し、グリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液0.1〜1
00、好ましくは5〜20U/mlを作製する。
【0021】次いで、検体として、精製過程のアスコル
ビン酸酸化酵素30〜30,000U、好ましくは30
0〜10、000Uを上記酵素溶解用液1〜50mlで
溶解し、さらにグリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液1〜
100mlを添加し、検品液を調製する。また、対照液
として、グリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液1〜100
mlと酵素溶解用液1〜50mlの混合液を、検品液と
同様の比率で調製する。検品液と対照液をそれぞれバイ
アル瓶2本に1〜20mlづつ分注して、ゴム栓をす
る。20〜50℃、好ましくは25〜40℃、1〜48
時間インキュベーション後、各バイアル中の残存グリセ
ロ−3−リン酸酸化酵素活性の低下を変化として測定を
行う。
【0022】残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の
測定は、例えば下記の如く行えば良い。即ち、PIPE
S(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルフォ
ン酸))(同仁化学社製)1〜30g及びDL−グリセ
ロ−3−リン酸・2Na(シグマ社製、純度100%)
1〜50gを精製水10〜500mlに溶解した後、1
〜10NのNaOHでpH5.5〜7.5に調製し、そ
の液に10〜500U/mlのパーオキシダーゼ溶液1
〜50ml、2〜50mMの4−アミノアンチピリン溶
液1〜50ml、20〜200mMのDAOS(3,5
−ジメトキシ−N−エチル−N−(2−ヒドロキシ−3
−スルフォプロピル)アニリン)溶液0.5〜10ml
及び2〜20%のトリトンX−100溶液0.25〜5
mlを加えて混和し、反応試薬混合液を調製する。
【0023】次に、小試験管に反応試薬混合液0.5〜
5mlづつを分注した後、20〜40℃で予備加温す
る。2〜30分経過後、残存グリセロ−3−リン酸酸化
酵素を含む検体液を酵素溶解希釈用液(1〜1000m
M、好ましくは5〜100mMのPIPES(ピペラジ
ン−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同
仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH6〜8、好ましく
は6〜7))で適宜希釈(グリセロ−3−リン酸酸化酵
素活性が0.1〜10、好ましくは0.2〜5U/ml
の濃度となるように適宜希釈する)し、その適宜希釈し
た検品液10〜100μlを加えて混和し、20〜40
℃で反応を開始する。盲検は、酵素試料液の代わりに上
記酵素溶解希釈用液を加える。
【0024】2〜60分経過後、小試験管に反応停止液
(0.1〜5%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液)0.5
〜10mlを加えて混和し、反応を停止する。反応停止
後、600nmにおける吸光度を測定し、検品液と盲検
液との吸光度の差の比較から検体液中の残存グリセロ−
3−リン酸酸化酵素活性を計算して当該活性の変化とし
ての活性の低下の有無を検出し、検体中の蛋白質分解酵
素活性の検出とすればよい。
【0025】また、酵素活性を有する実質上純粋な基質
として、例えばグリセロ−3−リン酸酸化酵素(GPO
(旭化成工業社診断薬用酵素カタログ、T−15、アエ
ロコッカス・ビリダンス(Aerococcus・vi
ridans)由来)あるいはGPOSP(旭化成工業
社診断薬用酵素カタログ、T−60、ストレプトコッカ
ス・sp(Streptococcus・sp)由
来))を用いて、検体として、例えば精製過程のリパー
ゼ酵素溶液中の微量な蛋白質分解酵素活性の検出は、下
記の如く行えば良い。即ち、グリセロ−3−リン酸酸化
酵素10〜10,000Uを酵素溶解用液2(1〜20
%ATPを含む1〜1000mMのPIPES(ピペラ
ジン−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))
(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH5.0〜7.
5))1〜100mlに溶解し、グリセロ−3−リン酸
酸化酵素溶液10〜1,000U/mlを作製する。
【0026】次いで、検体として、精製過程のリパーゼ
酵素1,000〜100、000Uを酵素溶解用液1
(1〜1,000mMのPIPES(ピペラジン−N,
N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社
製)−NaOH緩衝液(pH5.0〜7.5))1〜2
0mlで溶解した後、、前記したグリセロ−3−リン酸
酸化酵素溶液(10〜1,000U/ml)1〜20m
lを添加し、検品液とする。対照液は1〜20mlのグ
リセロ−3−リン酸酸化酵素溶液(10〜1,000U
/ml)と1〜20mlの酵素溶解用液1を混合して調
製する。
【0027】検品液と対照液をそれぞれバイアル瓶2本
に1〜20mlづつ分注して、ゴム栓をする。20〜4
0℃、0.1〜6時間インキュベーション後、各バイア
ル中の残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の低下を
変化として測定を行う。残存グリセロ−3−リン酸酸化
酵素活性の測定は、同様に行う。さらに、酵素活性を有
する実質上純粋な基質として、例えばアスコルビン酸酸
化酵素(キュウリ由来、旭化成工業社製、診断薬用酵素
カタログT−35、ASOC)を用いて、検体として、
例えば精製過程のリパーゼ酵素溶液中の微量な蛋白質分
解酵素活性の検出は、下記の如く行えば良い。即ち、ア
スコルビン酸酸化酵素(旭化成工業社製、診断薬用酵素
カタログT−35、キュウリ由来ASOC)50〜1
0,000Uを上記酵素溶解用液2の1〜50mlに溶
解し、アスコルビン酸酸化酵素溶液10〜10,000
U/mlを作製する。
【0028】次いで、検体として、精製過程のリパーゼ
酵素100〜100,000Uを上記酵素溶解用液1の
1〜20mlで溶解した後、、前記したアスコルビン酸
酸化酵素溶液(10〜10,000U/ml)1〜20
mlを添加し、検品液とする。対照液は1〜20mlの
アスコルビン酸酸化酵素溶液(10〜10,000U/
ml)と1〜20mlの酵素溶解用液1を検品液作製時
と同様の比率で混合して調製する。
【0029】検品液と対照液をそれぞれバイアル瓶2本
に1〜20mlづつ分注して、ゴム栓をする。20〜4
0℃、0.1〜6時間インキュベーション後、各バイア
ル中の残存アスコルビン酸酸化酵素活性の低下を変化と
して測定を行う。残存アスコルビン酸酸化酵素活性の測
定は、下記の如く行う。即ち、反応溶液1(リン酸2水
素1カリウム0.1〜10g、L−アスコルビン酸(和
光純薬工業社製)1〜100g,及びEDTA−2Na
−2H2O(第一化学薬品工業社製)を5〜1000m
lの精製水に溶解した後、1〜10N−NaOHでpH
4.5〜6.5に調整した溶液)0.01〜1mlを試
験管に分注し、20〜40℃、1〜60分間、インキュ
ベートする。その後、酵素溶液0.01〜0.5ml添
加し、穏和に混和する。20〜40℃、2〜60分間、
インキュベーションした後、反応溶液2(リン酸2水素
1カリウム1〜100g、ニトロテトラゾリウムブルー
(同人化学社製)0.01〜10g及び0.5〜40g
のトリトンX−100を5〜1000mlの精製水に溶
解した後、NaOHでpH6〜9に調整した溶液)0.
1〜10mlをさらに添加する。2〜60分後、HCl
溶液(0.01〜1gのトリトンX−100を10〜1
000mlの0.01〜1N−HClに溶解した溶液)
0.25〜25mlを加える。反応液の530nmの吸
光度を測定し、残存アスコルビン酸酸化酵素の活性の低
下の変化から測定を行う。
【0030】一方、溶血活性を有する実質上純粋な基質
としては、ストレプトリジンやヘモリシンなどが挙げら
れるが、例えばストレプトリジンO(旭化成工業社製、
診断薬用酵素カタログA−100、ストレプトコッカス
・ピロゲネス(Streptococcus・pyog
enes)由来SLO)を用いた場合、検体、例えば精
製過程のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の微量な蛋白質
分解酵素活性の検出は、下記の如く行えば良い。即ち、
ストレプトリジンO(旭化成工業社製)10〜100,
000溶血単位(HU)をPBS(Phosphate
−buffered・saline)(大日本製薬社
製)−NaOH緩衝液(pH6〜8))1〜1000m
lに溶解し、ストレプトリジンO溶液1〜1,000H
U/mlを作製する。
【0031】次いで、検体として、精製過程のアスコル
ビン酸酸化酵素30〜300,000Uを上記PBS1
〜100mlで溶解し、さらにPBS1〜1000ml
を添加し、検体液を調製する。当該検体液1〜100m
lに1〜1,000HU/mlのストレプトリジンO溶
液1〜100mlを加え、検品液とする。また、対照液
は、当該ストレプトリジンO溶液1〜100mlにPB
S1〜1,000mlを加えて、検品液作製時と同様の
比率で調製する。検品液と対照液をそれぞれバイアル瓶
2本に1〜100mlづつ分注して、ゴム栓をする。2
0〜40℃、0.1〜24時間インキュベーション後、
各バイアル中の残存ストレプトリジンOの溶血活性の低
下を変化として測定する。
【0032】ストレプトリジンOの溶血活性の測定は、
例えば下記の如く行えばよい。新鮮なウサギ脱繊維赤血
球(日本バイオテスト研究所(株)製)をPBSにて1
〜10回遠心洗浄した後、0.1〜10%赤血球懸濁液
になるようPBSにて調製した液0.1〜50mlと残
存ストレプトリジンO含有検品液をPBSにて等比希釈
した液0.1〜50mlとをガラス試験管中で混合し、
20〜40℃で10〜180分間インキュベートした
後、100%溶血を示すストレプトリジンO含有サンプ
ルの最高希釈倍数を確認し、それをストレプトリジンO
含有サンプル1mlあたりのHU値と定める(特開平8
−254532号公報)。
【0033】上記のような残存溶血活性の低下を変化と
して測定することにより、検体液中の微量な蛋白質分解
酵素活性の検出が初めて可能になる。以上の如くして調
整された組成物は少なくとも基質を含有する液状組成、
凍結組成、凍乾組成としてもよく、また適宜変化を測定
する試薬組成を添加してもよい。
【0034】さらに本発明においては、特に酵素活性ま
たは溶血活性を有する基質を2種以上、例えば酵素活性
を有する基質を2種以上、又は、酵素活性を有する基質
と溶血活性を有する基質の2種以上の組合せからなる組
成物とすることにより、基質として用いた生物活性の阻
害剤を含有していたとしても、少なくとも1種の活性の
低下の変化の検出により、正確に蛋白質分解酵素活性の
検出を可能とする。
【0035】
【発明の実施の形態】つぎに実施例にもとづいて本発明
を説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0036】
【実施例1】 トリプシンによるグリセロ−3−リン酸酸化酵素基質及
び合成基質を用いた蛋白質分解酵素活性検出比較 (1)合成基質を用いたトリプシン酵素活性測定 基質として、Nα−ベンゾイル−L−アルギニンエチル
エステル(BAEE)(シグマ社製)を用いて、市販ト
リプシン酵素(和光純薬工業社製、15,600BAE
Eユニット/mg)の活性を測定した。トリプシン6
4.1mgを10mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.7
5)10mlに溶解して、溶液A(計算上、約100B
AEEユニット/ml)を作製し、さらにその溶液を1
0mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.75)で100倍
希釈し溶液B(計算上、約1.0BAEEユニット/m
l)を調製した。それぞれの溶液に、トリプシンの合成
基質であるBAEEが10mMとなるように添加し、2
5℃で反応させ、253nmの吸収増加を測定し、レー
トアッセイ法にてトリプシン活性を測定した。活性は、
25℃において1分間に吸光度(253nm)を0.0
01だけ増加させる酵素量を1BAEEトリプシンユニ
ットとした。
【0037】その結果、溶液Aの活性は98BAEEユ
ニット/mlと測定できたが、溶液Bの活性は検出限界
以下であったため、0BAEEユニット/mlとなっ
た。 (2)グリセロ−3−リン酸酸化酵素基質を用いたトリ
プシン酵素活性測定 酵素活性を有する実質上純粋な基質として、グリセロ−
3−リン酸酸化酵素(旭化成工業社製、GPOSP)を
用いて、上記の(1)で使用した溶液A及び溶液B中の
トリプシン活性の測定を下記の如く行った。即ち、グリ
セロ−3−リン酸酸化酵素(旭化成工業社製、診断薬用
酵素カタログ、T−60、Streptococcus
・sp由来GPOSP)500Uを酵素溶解用液(0.
05%アジ化ナトリウムを含む50mMのPIPES
(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン
酸))(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH7.
0))50mlに溶解し、グリセロ−3−リン酸酸化酵
素溶液10.0U/mlを作製した。
【0038】次いで、検体として、上記の溶液Aまたは
溶液B2mlに対し、上記のグリセロ−3−リン酸酸化
酵素溶液10mlを添加し、検品液を調製した(最終濃
度は、グリセロ−3−リン酸酸化酵素が8.3U/ml
である)。また、対照液として、グリセロ−3−リン酸
酸化酵素溶液10mlと10mMトリス−塩酸緩衝液
(pH7.75)2mlの混合液を調製した(最終濃度
は、グリセロ−3−リン酸酸化酵素が8.3U/mlで
ある)。
【0039】検品液と対照液をそれぞれ8mlのバイア
ル瓶2本に5mlづつ分注して、ゴム栓をした。30
℃、24時間インキュベーション後、各バイアル中の残
存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定を行った。
残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定は、下記
の如く行った。即ち、PIPES(ピペラジン−N,
N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社
製)6.05g及びDL−グリセロ−3−リン酸・2N
a(シグマ社製、純度100%)9.72gを精製水7
0mlに溶解した後、4NのNaOHでpH6.5(2
5℃)に調製し、その液に100U/mlのパーオキシ
ダーゼ溶液(パーオキシダーゼ1,000単位を精製水
10mlで溶解した溶液)5.0ml、15mMの4−
アミノアンチピリン溶液(4−アミノアンチピリン(ナ
カライテスク社製)305mgを精製水で溶解して全容
100mlとした溶液)10.0ml、100mMのD
AOS(3,5−ジメトキシ−N−エチル−N−(2−
ヒドロキシ−3−スルフォプロピル)アニリン)溶液
(DAOS3.41g(同仁化学社製)を精製水で溶解
して全容100mlとした溶液)1.0ml及び5%の
トリトンX−100溶液(トリトンX−100(米山薬
品工業社製)5.00gを精製水で溶解して全容を10
0mlとした溶液)1.0mlを加えて混和し、pH
6.5(25℃)を確認した後、精製水で全容100m
lとして、反応試薬混合液を調製した。
【0040】次に、小試験管に反応試薬混合液1.0m
lづつを分注した後、37℃で予備加温した。5分経過
後、残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素を含む検体液を
酵素溶解希釈用液(10mMのPIPES(ピペラジン
−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁
化学社製)−NaOH緩衝液(pH6.5)で適宜希釈
(グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性が0.4〜0.8
U/mlの濃度となるように適宜希釈した)し、その適
宜希釈した検品液20μlを加えて混和し、37℃で反
応を開始した。盲検は、酵素試料液の代わりに酵素溶解
希釈用液(10mMのPIPES(ピペラジン−N,
N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社
製)−NaOH緩衝液(pH6.5))を加えた。
【0041】5分経過後、小試験管に反応停止液(0.
5%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液)2.0mlを加え
て混和し、反応を停止した。反応停止後、600nmに
おける吸光度を測定し、検品液と盲検液との吸光度の差
の比較から検体液中の残存グリセロ−3−リン酸酸化酵
素活性を計算し、検体中の蛋白質分解酵素活性の検出を
行った。
【0042】その結果、溶液Aをグリセロ−3−リン酸
酸化酵素溶液に添加した系では、グリセロ−3−リン酸
酸化酵素の活性が対照液に比して5%までに低下した。
さらに、溶液Bをグリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液に
添加した系では、グリセロ−3−リン酸酸化酵素の活性
が同様に対照液に比して85%までに低下した。従っ
て、合成基質を用いた上記(1)の系では検出できなか
った微量のトリプシン活性を、本発明の酵素活性を有す
る基質であるグリセロ−3−リン酸酸化酵素を用いた系
では、微量のトリプシン活性を高感度に有意に検出する
ことが可能となった。
【0043】
【実施例2】 精製過程のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の微量な蛋白
質分解酵素活性のグリセロ−3−リン酸酸化酵素基質及
びカゼイン基質を用いた検出比較 酵素活性を有する実質上純粋な基質として、グリセロ−
3−リン酸酸化酵素(旭化成工業社製、診断薬用酵素カ
タログ、T−60、ストレプトコッカス・sp(Str
eptococcus・sp)由来GPOSP)を用い
て、精製過程のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の微量な
蛋白質分解酵素活性の検出は、下記の如く行った。即
ち、グリセロ−3−リン酸酸化酵素(旭化成工業社製)
500Uを酵素溶解用液(0.05%アジ化ナトリウム
を含む50mMのPIPES(ピペラジン−N,N’−
ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社製)−
NaOH緩衝液(pH7.0))50mlに溶解し、グ
リセロ−3−リン酸酸化酵素溶液10.0U/mlを作
製した。
【0044】次いで、検体として、精製過程のアスコル
ビン酸酸化酵素3、000Uを上記酵素溶解用液2ml
で溶解し、さらにグリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液1
0mlを添加し、検品液を調製した(最終濃度は、グリ
セロ−3−リン酸酸化酵素が8.3U/ml、アスコル
ビン酸酸化酵素が250U/mlである)。また、対照
液として、グリセロ−3−リン酸酸化酵素溶液10ml
と酵素溶解用液2mlの混合液を調製した(最終濃度
は、グリセロ−3−リン酸酸化酵素が8.3U/ml、
アスコルビン酸酸化酵素が0U/mlである)。
【0045】検品液と対照液をそれぞれ8mlのバイア
ル瓶2本に5mlづつ分注して、ゴム栓をした。30
℃、24時間インキュベーション後、各バイアル中の残
存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定を行った。
残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定は、下記
の如く行った。即ち、PIPES(ピペラジン−N,
N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社
製)6.05g及びDL−グリセロ−3−リン酸・2N
a(シグマ社製、純度100%)9.72gを精製水7
0mlに溶解した後、4NのNaOHでpH6.5(2
5℃)に調製し、その液に100U/mlのパーオキシ
ダーゼ溶液(パーオキシダーゼ1,000単位を精製水
10mlで溶解した溶液)5.0ml、15mMの4−
アミノアンチピリン溶液(4−アミノアンチピリン(ナ
カライテスク社製)305mgを精製水で溶解して全容
100mlとした溶液)10.0ml、100mMのD
AOS(3,5−ジメトキシ−N−エチル−N−(2−
ヒドロキシ−3−スルフォプロピル)アニリン)溶液
(DAOS3.41g(同仁化学社製)を精製水で溶解
して全容100mlとした溶液)1.0ml及び5%の
トリトンX−100溶液(トリトンX−100(米山薬
品工業社製)5.00gを精製水で溶解して全容を10
0mlとした溶液)を加えて混和し、pH6.5(25
℃)を確認した後、精製水で全容100mlとして、反
応試薬混合液を調製した。
【0046】次に、小試験管に反応試薬混合液1.0m
lづつを分注した後、37℃で予備加温した。5分経過
後、残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素を含む検体液を
酵素溶解希釈用液(10mMのPIPES(ピペラジン
−N,N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁
化学社製)−NaOH緩衝液(pH6.5)で適宜希釈
(グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性が0.4〜0.8
U/mlの濃度となるように適宜希釈した)し、その適
宜希釈した検品液20μlを加えて混和し、37℃で反
応を開始した。盲検は、酵素試料液の代わりに酵素溶解
希釈用液(10mMのPIPES(ピペラジン−N,
N’−ビス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社
製)−NaOH緩衝液(pH6.5))を加えた。
【0047】5分経過後、小試験管に反応停止液(0.
5%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液)2.0mlを加え
て混和し、反応を停止した。反応停止後、600nmに
おける吸光度を測定し、検品液と盲検液との吸光度の差
の比較から検体液中の残存グリセロ−3−リン酸酸化酵
素活性を計算し、検体中の蛋白質分解酵素活性の検出を
行った。
【0048】その結果、酵素活性を有する実質上純粋な
基質として、上記のグリセロ−3−リン酸酸化酵素を用
いた系では、グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性が対照
液に比して60%に低下した。また、比較検討として、
通常のカゼイン蛋白質を基質にして、上記の検体液中蛋
白質分解酵素活性の測定を下記の如く行った。
【0049】即ち、小試験管に検体0.5mlと基質溶
液(50mMトリス−塩酸緩衝液に0.6%カゼイン
(和光純薬工業社製)及び1mMのCaCl2を添加し
た溶液、pH7.5)2.5mlを分注し、37℃に加
温した。10分後、TCA緩衝液(トリクロロ酢酸8.
985g、酢酸ナトリウム14.97g及び酢酸9.9
1gを精製水で溶解して全容を500mlとした緩衝
液)2.5mlを加えて混合し、反応を停止させ、37
℃で沈澱を形成させた。30分後、濾紙で濾過して濾液
を得た。濾液1mlに0.55M炭酸ナトリウム2.5
mlとフェノール溶液(フェノール試薬(和光純薬工業
社製)4mlと精製水8mlを混合した溶液)0.5m
lを加えて撹拌しながら30℃、30分間加温して発色
させた。30分後、660nmの吸光度を測定し、濾液
中の分解カゼイン蛋白質を算出した。
【0050】その結果、カゼインを基質にした測定法で
は、精製過程のアスコルビン酸酸化酵素溶液中の微量な
蛋白質分解酵素活性の検出はできなかった。従って、上
記の精製過程のアスコルビン酸酸化酵素中の微量な蛋白
質分解酵素活性が、従来のカゼイン基質法では検出が不
可能であったが、本発明である酵素活性を有する実質上
純粋な基質としてグリセロ−3−リン酸酸化酵素を用い
ることにより高感度に検出できた。
【0051】
【実施例3】 グリセロ−3−リン酸酸化酵素基質を用いた、精製過程
のリパーゼ酵素溶液中の微量な蛋白質分解酵素活性の検
出 グリセロ−3−リン酸酸化酵素(旭化成工業社製、GP
OSP)1,600Uを酵素溶解用液2(5%ATPを
含む10mMのPIPES(ピペラジン−N,N’−ビ
ス(2−エタンスルフォン酸))(同仁化学社製)−N
aOH緩衝液(pH6.5))10mlに溶解し、グリ
セロ−3−リン酸酸化酵素溶液160U/mlを作製し
た。
【0052】次いで、検体として、精製過程のリパーゼ
酵素16、000Uを酵素溶解用液1(10mMのPI
PES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスル
フォン酸))(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH
6.5))2mlで溶解した後、、前記したグリセロ−
3−リン酸酸化酵素溶液(160U/ml)2mlを添
加し、検品液とした。対照液は2mlのグリセロ−3−
リン酸酸化酵素溶液(160U/ml)と2mlの酵素
溶解用液1を混合して調製した。
【0053】検品液と対照液をそれぞれ8mlのバイア
ル瓶2本に2mlづつ分注して、ゴム栓をし、25℃、
1時間インキュベーション後、各バイアル中の残存グリ
セロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定を行った。残存グ
リセロ−3−リン酸酸化酵素活性の測定は、実施例1と
同様に行った。比較検討として、カゼイン基質を用い
て、精製過程のリパーゼ酵素16、000U中の蛋白質
分解酵素活性の測定を実施例2と同様に行った。
【0054】その結果、カゼインを基質として用いた場
合は、蛋白質分解酵素活性の検出はできなかったが、グ
リセロ−3−リン酸酸化酵素を基質として用いた場合
は、残存グリセロ−3−リン酸酸化酵素活性が対照液に
比して90%に低下した。従って、上記の精製過程のリ
パーゼ中の微量な蛋白質分解酵素活性が、本発明である
酵素活性を有する実質上純粋な基質としてグリセロ−3
−リン酸酸化酵素を用いることにより高感度に検出でき
た。
【0055】
【実施例4】 アスコルビン酸酸化酵素を基質として用いて、精製過程
のリパーゼ酵素溶液中の微量な蛋白質分解酵素活性の検
出 アスコルビン酸酸化酵素(旭化成工業社製、診断薬用酵
素カタログT−35、キュウリ由来ASOC)1,00
0Uを酵素溶解用液2(5%ATPを含む10mMのP
IPES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンス
ルフォン酸))(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(p
H6.5))10mlに溶解し、グリセロ−3−リン酸
酸化酵素溶液100U/mlを作製した。
【0056】次いで、検体として、精製過程のリパーゼ
酵素16、000Uを酵素溶解用液1(10mMのPI
PES(ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスル
フォン酸))(同仁化学社製)−NaOH緩衝液(pH
6.5))2mlで溶解した後、、前記したアスコルビ
ン酸酸化酵素溶液(100U/ml)2mlを添加し、
検品液とした。対照液は2mlのアスコルビン酸酸化酵
素溶液(100U/ml)と2mlの酵素溶解用液1を
混合して調製した。
【0057】検品液と対照液をそれぞれ8mlのバイア
ル瓶2本に2mlづつ分注して、ゴム栓をし、25℃、
1時間インキュベーション後、各バイアル中の残存アス
コルビン酸酸化酵素活性の測定を行った。残存アスコル
ビン酸酸化酵素活性の測定は、下記の如く行った。即
ち、反応溶液1(リン酸2水素1カリウム0.68g、
L−アスコルビン酸(和光純薬工業社製)17.6g,
及びEDTA−2Na−2H2O(第一化学薬品工業社
製)を80mlの精製水に溶解した後、4N−NaOH
でpH5.6(25℃)に調整し、最終的に100ml
に調整した溶液)0.1mlを試験管に分注し、37
℃、3〜4分間、インキュベートした。その後、酵素溶
液0.02ml添加し、穏和に混和した。37℃、5分
間、インキュベーションした後、反応溶液2(リン酸2
水素1カリウム0.68g、ニトロテトラゾリウムブル
ー(同人化学社製)0.164g及び4.0gのトリト
ンX−100を80mlの精製水に溶解した後、4N−
NaOHでpH7.6(25℃)に調整し、最終的に1
00mlに調整した溶液)1.0mlをさらに添加し
た。15分後、HCl溶液(0.1gのトリトンX−1
00を100mlの0.1N−HClに溶解した溶液)
2.5mlを加えた。反応液の530nmの吸光度を測
定し、アスコルビン酸酸化酵素の活性の検出を行った。
【0058】比較検討として、カゼインを基質として、
蛋白質分解酵素活性を実施例2と同様に行った。その結
果、カゼインを基質として用いた場合は、蛋白質分解酵
素活性の検出はできなかったが、アスコルビン酸酸化酵
素を基質として用いた場合は、残存アスコルビン酸酸化
酵素活性が対照液に比して70%に低下した。
【0059】従って、上記の精製過程のリパーゼ中の微
量な蛋白質分解酵素活性が、本発明である酵素活性を有
する実質上純粋な基質としてアスコルビン酸酸化酵素を
用いることにより高感度に検出できた。
【0060】
【実施例5】 溶血活性を有する実質上純粋な基質として、ストレプト
リジンOを用いた精製過程のアスコルビン酸酸化酵素溶
液中の微量な蛋白質分解酵素活性の検出 ストレプトリジンO(旭化成工業社製、診断薬用カタロ
グA−100、ストレプトコッカス・ピロゲネス(St
reptococcus・pyogenes)由来SL
O)1,000溶血単位(HU)をPBS(Phosp
hate−buffered・saline)(大日本
製薬社製)−NaOH緩衝液(pH7.0))50ml
に溶解し、ストレプトリジンO溶液20HU/mlを作
製した。
【0061】次いで、検体として、精製過程のアスコル
ビン酸酸化酵素3、000Uを上記PBS2mlで溶解
し、さらにPBS10mlを添加し、検体液を調製し
た。当該検体液2mlに20HU/mlのストレプトリ
ジンO溶液10mlを加え、検品液とした。また、対照
液は、当該ストレプトリジンO溶液10mlにPBS2
mlを加えて、調製した。検品液と対照液をそれぞれ8
mlのバイアル瓶2本に5mlづつ分注して、ゴム栓を
し、37℃、2時間インキュベーション後、各バイアル
中の残存ストレプトリジンOの溶血活性を測定した。
【0062】ストレプトリジンOの溶血活性の測定は、
下記の如く行った。新鮮なウサギ脱繊維赤血球(日本バ
イオテスト研究所(株)製)をPBSにて5回遠心洗浄
した後、1%赤血球懸濁液になるようPBSにて調製し
た液2mlと残存ストレプトリジンO含有検品液をPB
Sにて等比希釈した液1mlとをガラス試験管中で混合
し、37℃で30分間インキュベートした後、100%
溶血を示すストレプトリジンO含有サンプルの最高希釈
倍数を確認し、それをストレプトリジンO含有サンプル
1mlあたりのHU値と定めた(特開平8−25453
2号公報)。
【0063】比較検討として、カゼインを基質として、
蛋白質分解酵素活性を実施例2と同様に行った。その結
果、カゼインを基質として用いた場合は、蛋白質分解酵
素活性の検出はできなかったが、ストレプトリジンOを
基質として用いた場合は、残存ストレプトリジンO溶血
活性が対照液に比して50%に低下した。
【0064】従って、上記の精製過程のアスコルビン酸
酸化酵素中の蛋白質分解酵素活性が、本発明である溶血
活性を有する実質上純粋な基質としてストレプトリジン
Oを用いることにより高感度に検出できた。
【0065】
【発明の効果】本発明である酵素活性または溶血活性な
どの生物活性を有する実質上純粋な基質を用いた蛋白質
分解酵素活性の検出方法において、基質としては、上記
したグリセロ−3−リン酸酸化酵素やアスコルビン酸酸
化酵素やストレプトリジンOなどの他に、蛋白質分解酵
素に対して高い感受性を有しかつ検出可能な生物活性を
有する基質にも適用できるので、種々の生体成分中の微
量な蛋白質分解酵素活性や精製品中の微量な蛋白質分解
酵素活性などの高感度な検出を可能ならしめる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体に、蛋白質分解酵素に対して感受性
    が高くかつ検出可能な生物活性を有する実質上純粋な基
    質を作用させた後、当該基質の生物活性の変化を検出す
    ることを特徴とする当該検体中の蛋白質分解酵素活性の
    検出方法。
  2. 【請求項2】 検出可能な生物活性が、酵素活性または
    溶血活性である請求項1記載の検出方法。
  3. 【請求項3】 酵素活性が、グリセロ−3−リン酸酸化
    酵素活性またはアスコルビン酸酸化酵素活性である請求
    項2記載の検出方法。
  4. 【請求項4】 溶血活性が、ストレプトリジンO溶血活
    性である請求項2記載の検出方法。
JP28347297A 1997-10-16 1997-10-16 蛋白質分解酵素活性の検出方法 Pending JPH11113596A (ja)

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JP28347297A JPH11113596A (ja) 1997-10-16 1997-10-16 蛋白質分解酵素活性の検出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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