JPH11114529A - 脱塩残渣の処理方法 - Google Patents

脱塩残渣の処理方法

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JPH11114529A
JPH11114529A JP9283219A JP28321997A JPH11114529A JP H11114529 A JPH11114529 A JP H11114529A JP 9283219 A JP9283219 A JP 9283219A JP 28321997 A JP28321997 A JP 28321997A JP H11114529 A JPH11114529 A JP H11114529A
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residue
exhaust gas
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desalting
unreacted
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JP9283219A
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Inventor
Shinseki Itaya
真積 板谷
Hiroaki Harada
裕昭 原田
Makoto Yamamoto
山本  誠
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱塩残渣の再利用が可能な状態で回収処理が
出来、脱塩残渣の有効利用の幅を拡げる。 【解決手段】 重曹又はソーダ灰の脱塩剤により発生し
た脱塩残渣に水を配合し撹拌、溶解する撹拌溶解工程1
1と、この撹拌溶解工程11で固相側に移行した未反応
脱塩剤と、液相側に移行した塩化ナトリウムとを分離す
る第1の分離工程12と、この第1の分離工程12で固
相側の未反応脱塩剤を回収する第1の回収工程13と、
第1の分離工程12で液相側の塩化ナトリウム、未反応
脱塩剤及び重金属類に塩酸を加え中和し、重金属類を沈
降させる中和沈降工程15と、この中和沈降工程15で
沈降した重金属類を分離する第2の分離工程16と、中
和沈降工程15で液側の反応生成物を回収する第2の回
収工程17とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼却炉から排出さ
れる排ガス中の塩化水素を処理した際に発生する脱塩残
渣を再利用可能な有価物として回収する脱塩残渣の処理
方法に係り、特に、廃棄物(家庭やオフィスなどから出
される都市ごみなどの一般廃棄物、廃プラスチック、カ
ーシュレッダー・ダスト、廃オフィス機器、電子機器、
化成品等の産業廃棄物など、可燃物を含むもの)を処理
した時に発生する排ガス中の塩化水素の処理から発生す
る脱塩残渣の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被焼却物、例えば都市ごみ等の一般廃棄
物や、廃プラスチックなどの産業廃棄物等、燃焼性物を
含む廃棄物の処理装置の一つとして、例えば、特公平6
−56253号公報に開示されている廃棄物処理装置が
知られている。この廃棄物処理装置は、廃棄物を熱分解
反応器に入れて低酸素雰囲気で加熱し、熱分解によっ
て、熱分解ガスと主として不揮発性成分からなる熱分解
残渣とを生成し、この熱分解残渣を冷却した後、分離装
置に導き、この分離装置において灰分を含む細粒の燃焼
性成分と、例えば金属や陶器、砂利、コンクリート片等
の瓦礫などの粗粒の不燃焼性成分とに分離する。更に、
この燃焼性成分を粉砕し、この粉砕された燃焼性成分と
前記した熱分解ガスとを燃焼溶融炉で燃焼溶融し、燃焼
性成分に含まれている灰分を溶融スラグとなし、この溶
融スラグを排出して冷却し固化させると共に、燃焼溶融
炉の排ガスを廃熱蒸気発生装置に供給して廃熱を回収す
るようにしたものである。
【0003】ところで、上記燃焼溶融炉で発生する排ガ
スを処理する排ガス処理装置としては、上記公報に開示
されているように、廃熱蒸気発生装置で熱回収された排
ガス中のダスト(ばい塵)を除去するための第1の排ガ
ス処理手段(集塵装置又は第1のバグフィルタ)と、更
に、この集塵装置で濾過された煙道ガスの脱塩及び脱硫
を行なう第2の排ガス処理手段(ガス浄化装置又は第2
のバグフィルタ)とを直列に構成した乾式の排ガス処理
装置が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記排
ガス処理装置は、ガス浄化装置で脱塩・脱硫のために加
える水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と、排ガス中
の塩化水素(HCl)等が反応して脱塩残渣として塩化
カルシウム(CaCl2)が生成されるが、この塩化カ
ルシウムは、融雪剤、吸湿剤等に使用され、有効利用の
幅の狭いもので、ほとんどが、薬剤処理若しくはセメン
トで固化させて、廃棄処分にするのが通常であった。し
かも、湿式では排水処理による環境上の問題もあった。
【0005】本発明の第1の課題は、焼却炉から排出さ
れる排ガス中の塩化水素に脱塩剤を吹き込み発生する脱
塩残渣を処理する脱塩残渣の処理方法において、排出さ
れる脱塩残渣の再利用が可能な状態で回収出来、しかも
脱塩残渣の有効利用の幅を拡げることが出来ることであ
る。
【0006】本発明の第2の課題は、排ガスの脱塩処理
を行なう排ガス処理手段を有する廃棄物処理装置におい
て、上記脱塩残渣の処理方法による脱塩残渣処理手段を
備え、排ガス処理手段により排出される脱塩残渣の再利
用が可能な状態で回収出来、且つ処理効率が向上し、し
かも脱塩残渣の有効利用の幅を拡げることが出来ること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、廃棄物等の被焼却物を焼却する焼却炉から排
出される排ガス中の塩化水素に脱塩剤を吹き込み発生す
る脱塩残渣を処理する脱塩残渣の処理方法において、前
記脱塩剤としてナトリウム系の脱塩剤を使用して脱塩
し、発生した前記脱塩残渣に水を配合し、反応生成物と
未反応脱塩剤に分離することによって、それぞれ再利用
可能な状態で回収することである。脱塩剤としてナトリ
ウム系の脱塩剤を使用することにより、排ガス中の塩化
水素は、塩化ナトリウム(NaCl)からなる脱塩残渣
となり、排出される脱塩残渣の有効利用の幅を拡げる。
脱塩残渣に水を配合することにより、反応生成物と未反
応脱塩剤に分離することが出来、それぞれ再利用可能な
状態で回収処理が出来る。
【0008】又、廃棄物等の被焼却物を焼却する焼却炉
から排出される排ガス中の塩化水素に脱塩剤を吹き込み
発生する脱塩残渣を処理する脱塩残渣の処理方法におい
て、前記脱塩剤としてナトリウム系の脱塩剤を使用して
脱塩し、発生した前記脱塩残渣に水を配合し撹拌、溶解
する撹拌溶解工程と、該撹拌溶解工程で固相側に移行し
た未反応脱塩剤と、液相側に移行した反応生成物、水に
溶解した未反応脱塩剤及び微量の重金属とを分離する第
1の分離工程と、該第1の分離工程で固相側に移行した
前記未反応脱塩剤を回収する第1の回収工程と、前記第
1の分離工程で液相側に移行した反応生成物、水に溶解
した未反応脱塩剤及び微量の重金属類にpH調整剤を加
え、該水に溶解した未反応脱塩剤を中和し塩に変えると
共に、溶解性の重金属類を沈降させる中和沈降工程と、
該中和沈降工程で沈降した重金属類を分離する第2の分
離工程と、前記中和沈降工程で液側に移行した反応生成
物を回収する第2の回収工程とを含むことである。
【0009】上記各工程により、排出される脱塩残渣
は、再利用が可能な状態に確実に簡便に出来、従来の塩
化カルシウムと同様に、容易に取り扱うことが出来る。
しかも生成された脱塩残渣は、有効利用の幅が拡がる。
【0010】更に、上記撹拌溶解工程、分離工程、回収
工程及び中和沈降工程を含む脱塩残渣の処理方法におい
て、前記第1の回収工程は、前記第1の分離工程で固相
側に移行した前記未反応脱塩剤を蒸発乾固した後に粉砕
して回収することである。未反応脱塩剤を蒸発乾固した
後に粉砕することにより、上記撹拌溶解工程、分離工
程、回収工程及び中和沈降工程を含む脱塩残渣の処理方
法の作用に加え、未反応脱塩剤は、粉状の再利用が可能
な状態になる。
【0011】更に、上記撹拌溶解工程、分離工程、回収
工程及び中和沈降工程を含む脱塩残渣の処理方法におい
て、前記第2の回収工程は、前記中和沈降工程で液側に
移行した反応生成物を蒸発乾固して回収することであ
る。中和沈降工程で液側に移行した反応生成物を蒸発乾
固することにより、上記撹拌溶解工程、分離工程、回収
工程及び中和沈降工程を含む脱塩残渣の処理方法の作用
に加え、反応生成物は、再利用が可能な状態になる。
【0012】又、廃棄物を熱分解して熱分解ガスと主と
して不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成する熱
分解反応器と、前記熱分解残留物を燃焼性成分と不燃焼
性成分とに分離した後に、前記熱分解ガスと前記燃焼性
成分とを供給し、燃焼させて溶融スラグ及び排ガスを排
出する燃焼溶融炉と、前記排ガスからダストを除去する
第1の排ガス処理手段と、該第1の排ガス処理手段で処
理した排ガス中の脱塩及び脱硫を行なう第2の排ガス処
理手段とを有する廃棄物処理装置において、前記第2の
排ガス処理手段で発生した脱塩残渣を処理する脱塩残渣
処理手段を備え、該脱塩残渣処理手段は、上記いずれか
に記載の脱塩残渣の処理方法により、前記第2の排ガス
処理手段で発生した脱塩残渣を処理することである。
【0013】上記廃棄物処理装置は、先のいずれかの脱
塩残渣の処理方法による脱塩残渣処理手段を備えること
により、排ガス処理手段により排出された脱塩残渣の再
利用が可能な状態で回収出来、且つ処理効率も向上し、
しかも脱塩残渣の有効利用の幅を拡げる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る脱塩残渣の処
理方法及びこの方法による脱塩残渣処理手段を備えた廃
棄物処理装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0015】図3は、上記廃棄物処理装置の一実施の形
態を示す系統図である。廃棄物処理装置48において、
破砕機52は受入れヤード50に配置された、例えば二
軸剪断式の破砕機で、都市ごみ等の廃棄物aは第1のコ
ンベア51により、この破砕機52に供給され、ここで
例えば150mm角以下に破砕される。この破砕された
廃棄物aは第2のコンベア53により投入され、スクリ
ューフィーダ54を経て熱分解反応器55に供給され
る。この熱分解反応器55は例えば横型回転ドラムが用
いられ、図示しないシール機構によりその内部は低酸素
雰囲気に保持されると共に、燃焼器である燃焼溶融炉6
3の後流側に配置された高温空気加熱器68により加熱
された加熱空気がラインL1から供給される。
【0016】この加熱空気により熱分解反応器55内に
供給された廃棄物aは、300〜600℃に、通常は4
50℃程度に加熱される。これによって、この廃棄物a
は熱分解され、熱分解ガスG1と、主として不揮発性の
熱分解残留物bとを生成する。そして、この熱分解反応
器55内で生成された熱分解ガスG1と熱分解残留物b
とは排出装置56により分離され、熱分解ガスG1は、
熱分解ガス配管であるラインL2を経て燃焼溶融炉63
のバーナ62に供給される。
【0017】熱分解残留物bは、廃棄物aの種類によっ
て種々異なるが、日本国内の都市ごみの場合、本発明者
等の知見によれば、大部分が比較的細粒の可燃分10〜
60%、比較的細粒の灰分5〜40%、粗粒金属成分7
〜50%、粗粒瓦礫、陶器、コンクリート等10〜60
%より構成されていることが判明した。
【0018】このような成分を有する熱分解残留物b
は、450℃程度の比較的高温で排出されるため、冷却
装置57により80℃程度に冷却され、分離装置58に
導かれ、ここで燃焼性成分cと不燃焼性成分dに分離さ
れる。分離装置58は、例えば磁選式、遠心式又は風力
選別式等の公知の分別機が使用される。このように不燃
焼性成分dが分離、除去された燃焼性成分cは、粉砕機
60に供給される。粉砕機60はロール式、チューブミ
ル式、ロッドミル式、ボールミル式等が適当で、被処理
廃棄物の性状により適宜選択される。不燃焼性成分d
は、コンテナ59に貯留される。
【0019】そして、この粉砕機60において燃焼性成
分cは、好ましくは全て1mm以下に粉砕され、この粉
砕された燃焼性成分cは、ラインL3を経て燃焼溶融炉
63のバーナ62に供給される。一方、送風機61によ
りラインL4から供給された燃焼用空気及び熱分解ガス
1と燃焼性成分cとは燃焼溶融炉63内で1300℃
程度の高温域で燃焼され、この燃焼により燃焼性成分c
の比較的細粒の灰分より発生した燃焼灰は溶融し溶融ス
ラグfを生成する。
【0020】次に、不燃焼性廃棄物eは、ラインL5
介して燃焼溶融炉63のなるべく下の方に供給される。
この際、不燃焼性廃棄物eは、燃焼及び溶融効率を向上
させるために1mm以下の微粉粒体とされ、且つ加熱さ
れるのが好ましい。そのため、ラインL5中に設けられ
た破砕機、粉砕機64及び加熱器65を設けて破砕、粉
砕及び加熱等の処理をされて燃焼溶融炉63に供給され
るのが良い。このため、燃焼溶融炉63の後流側に配置
された高温空気加熱器68の加熱空気の一部が、ライン
8を介して加熱器65へ供給されるようになってい
る。
【0021】燃焼溶融炉63に供給された不燃焼性廃棄
物eは、燃焼溶融炉63内で溶融されてスラグgとなっ
て燃焼灰による溶融スラグfと混合され、スラグ排出口
66から水槽67中に落下し水砕スラグとされる。水砕
スラグは図示していない装置により所定の形状にブロッ
ク化されるか又は粒状に形成され、建材又は舗装材等と
して再利用することが出来る。この場合において不燃焼
性廃棄物eは必要に応じて溶融させることなく溶融スラ
グf中に混入させてもよい。
【0022】このような廃棄物処理装置の燃焼溶融炉6
3で発生した燃焼排ガスG2は、高温空気加熱器68で
熱回収され、更に、ラインL6から廃熱ボイラ69によ
り熱回収された後、第1の排ガス処理手段である第1の
排ガス処理器71(第1のバグフィルタ)によりダスト
72を集塵された後、第2の排ガス処理手段である第2
の排ガス処理器73(第2のバグフィルタ)で脱塩・脱
硫され、脱塩残渣74を排出した後、低温のクリーンな
排ガスG3となり、誘引送風機75を経て煙突76から
大気へ放出される。又、排ガスG3の一部は、送風機7
7によりラインL7を介して冷却装置57に供給され
る。第1の排ガス処理器71で補集されたダスト72
は、ラインL9により燃焼溶融炉63へ戻され、溶融し
てスラグ内に混入される。尚、廃熱ボイラ69で発生し
た蒸気は、発電機70の蒸気タービンへ送られて仕事を
し、又、一部はラインL8により加熱器65へ送られ
る。
【0023】そして、第2の排ガス処理器73の前段
で、排ガス中の塩化水素(HCl)を除去する脱塩剤と
して、粉砕したナトリウム系の脱塩剤78を供給するよ
うにしたので、第2の排ガス処理器73からの脱塩残渣
は、塩化ナトリウム(NaCl)となって排出される。
【0024】次に、本実施の形態の廃棄物処理装置48
は、第2の排ガス処理器73で発生した脱塩残渣を処理
する脱塩残渣処理手段80を備える。この脱塩残渣処理
手段80は、上記脱塩残渣に水を配合し、反応生成物と
未反応脱塩剤に分離することによって、それぞれ再利用
可能な状態で回収するものである。即ち、排ガスライン
6には、第2の排ガス処理器73で脱塩・脱硫するの
ために、例えば、重曹(NaHCO3)、ソーダ灰(N
2CO3)又は苛性ソーダ(NaOH)等のナトリウム
系の脱塩剤78及び必要に応じて重金属固定等のための
薬剤を供給する。これにより、第2の排ガス処理器73
からは、排ガスG3中の塩化水素と反応して生成した塩
化ナトリウム及び未反応の脱塩剤が脱塩残渣74として
排出される。この脱塩残渣74を脱塩残渣処理手段80
で処理して回収する。尚、一般に、ナトリウム系の脱塩
剤は粒径が大きい。例えば、重曹70〜80μm、ソー
ダ灰120〜130μmであり、表面に反応生成物が出
来て内部まで反応が進まず、利用率が悪い場合は、粉砕
して使用することも可能である。
【0025】図2は、各種脱塩剤の排ガス温度に対する
HCl平衡濃度を示す曲線図である。この図からもわか
るように、NaHCO3、Na2CO3、NaOH等は、
CaCO3、Ca(OH)2に比較して、HClとの反応性
が良い。そのため、ナトリウム系の脱塩剤によれば、効
率的な塩の回収が可能になる。
【0026】図1は、上記脱塩残渣処理手段80で行な
われる脱塩残渣の処理方法の一実施の形態を説明する工
程ブロック図である。この実施の形態の脱塩残渣の処理
方法は、第2の排ガス処理器73の上流側に投入される
脱塩剤としてナトリウム系の脱塩剤、例えば重曹(Na
HCO3)、ソーダ灰(Na2CO3)又は苛性ソーダ
(NaOH)等の脱塩剤を使用して脱塩し、発生した脱
塩残渣に水を配合し撹拌、溶解する撹拌溶解工程11
と、この撹拌溶解工程11で固相側に移行した未反応脱
塩剤と、液相側に移行した反応生成物(NaCl)、水
に溶解した未反応脱塩剤及び微量の重金属とを分離する
第1の分離工程12とを含む。撹拌溶解工程11では撹
拌溶解槽が設けられ撹拌溶解処理が行なわれる。撹拌溶
解工程11で加えられる水の量としては、例えば固:液
=1:(2〜5)を目処とする。第1の分離工程12で
は固液分離槽が設けられ固液分離処理が行なわれる。
【0027】更に、この第1の分離工程12で固相側に
脱水ケーキとして移行した未反応脱塩剤を回収する第1
の回収工程13と、第1の分離工程12で液相側に移行
した反応生成物(NaCl)、水に溶解した未反応脱塩
剤及び微量の重金属類にpH調整剤として塩酸(HC
l)を加え、この水に溶解した未反応脱塩剤を中和し塩
に変えると共に、溶解性の重金属類を沈降させる中和沈
降工程15とを含む。第1の回収工程13では、第1の
分離工程で固相側に移行した未反応脱塩剤を蒸発乾固す
る蒸発乾固処理をした後に、生じた脱塩剤を粉砕する粉
砕処理が行なわれ、脱塩剤は粉として回収され脱塩剤ホ
ッパーに蓄えられる。中和沈降工程15では、液相側に
移行した反応生成物(NaCl)、水に溶解した未反応
脱塩剤(重曹(NaHCO3)、ソーダ灰(Na2
3)等)及び微量の重金属類に塩酸を加え、この水に
溶解した未反応脱塩剤を中和し塩(NaCl)に変える
中和処理と、溶解性の重金属類を沈降させる沈降処理が
行なわれる。
【0028】次に、中和沈降工程15で沈降した沈降物
である重金属類は、第2の分離工程16で固液分離処理
がなされ重金属類が分離、除去されると共に、脱水ケー
キは山元還元される。ここで、山元還元とは溶融飛灰注
に濃縮されている重金属のうち、主に鉛、亜鉛等を既存
の精錬工程の中で資源回収することを意味する。中和沈
降工程15で液側に移行した反応生成物は、第2の回収
工程17で、反応生成物(NaCl)を蒸発乾固する蒸
発乾固処理が行なわれ塩が回収される。
【0029】又、第1の回収工程13と第2の回収工程
17で発生した蒸発水は、凝縮工程18で凝縮処理が行
なわれ、生成された水を撹拌溶解工程11で利用され
る。
【0030】次に、本実施の形態の脱塩残渣の処理方法
及びこの方法による脱塩残渣処理手段を備えた廃棄物処
理装置の作用は次の通りである。即ち、脱塩剤としてナ
トリウム系の脱塩剤を使用することにより、排ガス中の
塩化水素は、塩化ナトリウム(NaCl)からなる脱塩
残渣となり、排出される脱塩残渣の有効利用の幅を拡げ
る。脱塩残渣に水を配合する上記各工程により、排出さ
れる脱塩残渣は、反応生成物と未反応脱塩剤に分離する
ことが出来、排ガス中の塩の回収が効率的であり、再利
用が可能な状態に確実に簡便に出来、従来の塩化カルシ
ウムと同様に、容易に取り扱うことが出来る。しかも生
成された脱塩残渣は、有効利用の幅が拡がる。
【0031】更に、未反応脱塩剤を蒸発乾固した後に粉
砕することにより、未反応脱塩剤は、粉状の再利用が可
能な脱塩剤として回収される。中和沈降工程で液側に移
行した反応生成物を蒸発乾固することにより、反応生成
物は、再利用が可能な塩として回収される。
【0032】更に、上記脱塩残渣の処理方法による脱塩
残渣処理手段を備えた廃棄物処理装置は、排ガス処理手
段により排出される脱塩残渣の再利用が可能な状態で回
収処理を行なう。且つ処理効率が向上し、しかも脱塩残
渣の有効利用の幅を拡げる。
【0033】
【発明の効果】本発明の脱塩残渣の処理方法によれば、
排出される脱塩残渣の再利用が可能な状態で回収処理が
出来、しかも脱塩残渣の有効利用の幅を拡げることが出
来る。
【0034】又、本発明の廃棄物処理装置によれば、上
記脱塩残渣の処理方法による脱塩残渣処理手段を備える
ことにより、排ガス処理手段により排出される脱塩残渣
の再利用が可能な状態で回収処理が出来、且つ処理効率
が向上する。しかも脱塩残渣の有効利用の幅を拡げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱塩残渣の処理方法の一実施の形
態を説明する工程ブロック図である。
【図2】各種脱塩剤の排ガス温度に対するHCl平衡濃
度を示す曲線図である。
【図3】図1に示した脱塩残渣の処理方法により処理す
る脱塩残渣処理手段を備えた廃棄物処理装置の一実施の
形態を示す系統図である。
【符号の説明】
11 撹拌溶解工程 12 第1の分離工程 13 第1の回収工程 15 中和沈降工程 16 第2の分離工程 17 第2の回収工程 48 廃棄物処理装置 55 熱分解反応器 63 燃焼溶融炉 71 第1の排ガス処理器 73 第2の排ガス処理器 78 ナトリウム系の脱塩剤 80 脱塩残渣処理手段 a 廃棄物 b 熱分解残留物 c 燃焼性成分 d 不燃焼性成分 f 溶融スラグ G1 熱分解ガス G2 燃焼排ガス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物等の被焼却物を焼却する焼却炉か
    ら排出される排ガス中の塩化水素に脱塩剤を吹き込み発
    生する脱塩残渣を処理する脱塩残渣の処理方法におい
    て、前記脱塩剤としてナトリウム系の脱塩剤を使用して
    脱塩し、発生した前記脱塩残渣に水を配合し、反応生成
    物と未反応脱塩剤に分離することによって、それぞれ再
    利用可能な状態で回収することを特徴とする脱塩残渣の
    処理方法。
  2. 【請求項2】 廃棄物等の被焼却物を焼却する焼却炉か
    ら排出される排ガス中の塩化水素に脱塩剤を吹き込み発
    生する脱塩残渣を処理する脱塩残渣の処理方法におい
    て、前記脱塩剤としてナトリウム系の脱塩剤を使用して
    脱塩し、発生した前記脱塩残渣に水を配合し撹拌、溶解
    する撹拌溶解工程と、該撹拌溶解工程で固相側に移行し
    た未反応脱塩剤と、液相側に移行した反応生成物、水に
    溶解した未反応脱塩剤及び微量の重金属とを分離する第
    1の分離工程と、該第1の分離工程で固相側に移行した
    前記未反応脱塩剤を回収する第1の回収工程と、前記第
    1の分離工程で液相側に移行した反応生成物、水に溶解
    した未反応脱塩剤及び微量の重金属類にpH調整剤を加
    え、該水に溶解した未反応脱塩剤を中和し塩に変えると
    共に、溶解性の重金属類を沈降させる中和沈降工程と、
    該中和沈降工程で沈降した重金属類を分離する第2の分
    離工程と、前記中和沈降工程で液側に移行した反応生成
    物を回収する第2の回収工程とを含むことを特徴とする
    脱塩残渣の処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1の回収工程
    は、前記第1の分離工程で固相側に移行した前記未反応
    脱塩剤を蒸発乾固した後に粉砕して回収することを特徴
    とする脱塩残渣の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記第2の回収工程
    は、前記中和沈降工程で液側に移行した反応生成物を蒸
    発乾固して回収することを特徴とする脱塩残渣の処理方
    法。
  5. 【請求項5】 廃棄物を熱分解して熱分解ガスと主とし
    て不揮発性成分からなる熱分解残留物とを生成する熱分
    解反応器と、前記熱分解残留物を燃焼性成分と不燃焼性
    成分とに分離した後に、前記熱分解ガスと前記燃焼性成
    分とを供給し、燃焼させて溶融スラグ及び排ガスを排出
    する燃焼溶融炉と、前記排ガスからダストを除去する第
    1の排ガス処理手段と、該第1の排ガス処理手段で処理
    した排ガス中の脱塩及び脱硫を行なう第2の排ガス処理
    手段とを有する廃棄物処理装置において、前記第2の排
    ガス処理手段で発生した脱塩残渣を処理する脱塩残渣処
    理手段を備え、該脱塩残渣処理手段は、請求項1乃至4
    のいずれかに記載の方法により、前記第2の排ガス処理
    手段で発生した脱塩残渣を処理することを特徴とする廃
    棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001314757A (ja) * 2000-05-08 2001-11-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ナトリウム系脱塩剤および廃棄物処理装置
JP2006289365A (ja) * 2006-05-08 2006-10-26 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd ナトリウム系脱塩剤及び廃棄物処理装置

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