JPH11114536A - カドミウム溶出量の低い焼成物の製造方法 - Google Patents

カドミウム溶出量の低い焼成物の製造方法

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JPH11114536A
JPH11114536A JP9287317A JP28731797A JPH11114536A JP H11114536 A JPH11114536 A JP H11114536A JP 9287317 A JP9287317 A JP 9287317A JP 28731797 A JP28731797 A JP 28731797A JP H11114536 A JPH11114536 A JP H11114536A
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JP
Japan
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fly ash
cadmium
roasting
fired product
elution amount
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Application number
JP9287317A
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English (en)
Inventor
Yuzo Sakamoto
雄三 坂本
Koji Koike
公司 小池
Koji Kawamoto
孝次 川本
Junichi Takahashi
純一 高橋
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、溶融固化法と同等の長期信頼
性を有し、かつ溶融固化法より低コストである焼却飛灰
の無害化処理技術の提供を課題とする。 【解決手段】 都市ごみ焼却飛灰等に粘結材と組成調合
材とを混合し、還元剤として石炭またはコークスを加
え、得られた混合物を粉砕し、次いで、得られた粉砕物
に水を加えて成形して成形体を得、その後、要すれば乾
燥し、焙焼して焼成物を得る方法において、1000℃
以上での滞留時間を15分以上とし、好ましくは焙焼炉
として回転焙焼炉を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は都市ごみ焼却飛灰等
カドミウムを含有するぱいじんの無害化技術に関する。
【0002】
【従来の技術】我が国では滅容化と衛生上の観点から、
可燃ごみについては積極的に焼却処理されている。そし
て、発生した焼却灰や飛灰のほとんどを埋め立て処分と
している。しかしながら焼却灰や飛灰、特に飛灰には多
量の有害金属が含まれており、埋め立てた飛灰から溶出
するカドミウムによる環境汚染が大きな社会間題となっ
ている。
【0003】この問題を解消すべく種々の技術が提案さ
れ、一部実用化されている。例えば、セメント固化法、
薬剤処理法や溶融固化法等である。セメント固化と薬剤
処理法とは、カドミウム等の有害金属を物理的または化
学的に固定し、不溶化するもので、処理コストは低い
が、酸性雨等による長期信頼性に間題を残している。
【0004】また、溶融固化法は、我が国でのみ実用化
されている技術で、焼却飛灰を1300℃以上で溶融
し、ガラス質のスラグとするものである。この方法は、
溶融時にカドミウム等有害金属の多くを揮発除去でき、
また残留した有害金属も、スラグ中のシリカの網目構造
中に包み込んで固定化できるため、これを埋め立て処分
しても長期信頼性が高く、すぐれた焼却飛灰処理技術で
ある。しかし、高温処理であるがゆえに設備費用および
処理コストが割高になるという間題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶融固化法
と同等の長期信頼性を有し、かつ溶融固化法より低コス
トである焼却飛灰の無害化処理技術の提供を課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】都市ごみ焼却飛灰等に粘
結材と組成調合材とを混合し、還元剤として石炭または
コークスを加え、得られた混合物を粉砕し、次いで、得
られた粉砕物に水を加えて成形して成形体を得、その
後、要すれば乾燥し、焙焼して焼成物を得る方法におい
て、1000℃以上での滞留時間を15分以上とし、好
ましくは焙焼炉として回転焙焼炉を用いるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】カドミウム金属の蒸気圧は高く、
沸点が777℃である。また塩化物の沸点も961℃と
低いことから、金属や塩化物の形で飛灰中に存在してい
れぱ、熱力学的に見て、高温焙焼処理により容易に揮発
分離できるものと考えられる。しかしながら酸化物は、
蒸気圧に関するデータはないが1559℃で昇華するこ
とが知られていることから、酸化物として存在していれ
ば揮発分離しがたいと予想される。そこで、国内の3箇
所の都市ごみ焼却場から入手した焼却飛灰を、X線等で
調査したが、焼却飛灰中のカドミウムの存在形態は確認
できなかった。
【0008】本発明者は以上の知見を墓に、カドミウム
を0.2%含有する都市ごみ焼却飛灰を粘結剤としての
ベントナイトと混合し、直径10mm程度に造粒したサ
ンプルを使用した小型電気炉による焙焼基礎試験を行っ
た。空気雰囲気下で1050℃10分間焙焼したところ
カドミウムの残留濃度は0.01%以下となったが、環
境庁告示13号による溶出濃度は1.4mg/lと高い
値を示した。この理由は、焙焼中にカドミウムが酸化さ
れて、蒸気圧の低い酸化物となるため揮発分離が不十分
で、溶出したものと考えられる。
【0009】次に、窒素、酸素、水蒸気を混合した模擬
LPG燃焼ガス雰囲気下で小型電気炉による焙焼基礎試
験を行った。その結果、1050℃で10分間焙焼すれ
ぱ、カドミウムの残留濃度は0.01%以下となり、環
境庁告示13号による溶出濃度は0.01mg/l以下
になることを確認した。
【0010】以上の基礎試験結果を基に実際に小型のロ
ータリーキルンを用いて種々の条件での試験を行った結
果、焼成物のカドミウムの溶出濃度は、焙焼温度が高い
ほど低くなる傾向はあるもののぱらつきが大きく、最高
温度を何℃にするかということより1000℃以上の温
度城での滞留時間をどうするかに大きく依存しているこ
とがわかった。
【0011】本発明の条件はこうして選択されたもので
あり、焼成物よりのカドミウム溶出量を0.01mg/
l以下とするために、焼却飛灰と、粘結材としてベント
ナイトと、組成調合材として珪砂、陶石、長石、カオリ
ナイト、木節粘度等のシリカを含む鉱物の少なくとも1
種を用い、これらを混合し、得られた混合物の焙焼後の
化学組成がシリカが20〜80重量%で酸化カルシュウ
ムが0.5〜15重量%になるように混合し更に、発泡
剤として平均粒度10μm以下の酸化鉄および/又は炭
化珪素を外割で2〜10重量%を混合し、更に石炭また
はコークスを還元剤として炭素量換算で2〜9%を加え
得られたものを1000℃以上の温度で15分以上焙焼
するものであり、こうすれば、焙焼雰囲気中の酸素濃度
が3〜5%であっても、溶出濃度を0.01mg/1以
下にすることができるのである。
【0012】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
【0013】(実施例1)実験に使用した焼却飛灰の化
学組成を表1に示した。
【0014】 カドミウムを0.02%含有する上記組成の都市ごみ焼
却飛灰にベントナイトを混合後の構成比で5%、珪砂を
同13%、それにヘマタイトを同5%、コークスを同2
%加え、振動ボールミルを用いて十分に混合・粉砕した
後、パンペレタイザーにより直径5〜15mmに球状に
造粒し、乾燥した。これをロータリーキルンに投入し焙
焼を行った。
【0015】ロータリーキルンには原料投入口と反対側
にガスバ}ナーが設けられており、このバーナーで発生
した高温の燃焼ガスは造粒物の流れとは向流とした。よ
って、投入された造粒物はバーナーに近ずくに従い昇温
され、バーナー付近で最高温度となった後、炉外に排出
される。
【0016】このロータリーキルンの原料投入口ガス温
度を650℃、バーナー部近傍の最高温度を1105℃
に設定し、回転数を調整して焙焼時間(投入してから排
出されるまでの時間)を90分に設定し焙焼を行った。
なお熱電対を用いた温度の実測値から、造粒物の100
0℃以上の高温部での滞留時間は17分となっているこ
とがわかった。
【0017】焼成物を冷却した後、カドミウムの定量分
析をICPで行った結果、カドミウムの残留量は0.0
1%以下であった。また環境庁告示13号による溶出試
験を行ったところ、カドミウムの溶出量は0.005m
g/l以下であった。
【0018】(実施例2)カドミウムを0.03%含有
する都市ごみ焼却飛灰にベントナイトを混合後の構成比
で5%、珪砂を同15%、ヘマタイトを同5%、それに
コークスを同2%を加え、振動ボールミルを用いて十分
に混合・粉砕した後、パンペレタイザーにより直径5〜
15mmに球状に造粒し、乾燥した。これをロータリー
キルンに投入し焙焼を行った。
【0019】焙焼条件は造粒物投入口温度を670℃、
バーナー部の最高温度を1110℃に設定し、回転数を
調整して焙焼時間(投入してから排出されるまでの時
間)を90分に設定した。なお熱電対を用いた温度の実
測値から、この時の1000℃以上の高温部での造粒物
の滞留時間は18分となっていた。
【0020】焼成物を冷却した後、カドミウムの定量分
析をICPで行った。その結果、カドミウムの残留量は
0.01%以下であった。また環境庁告示13号による
溶出試験を行ったところ、カドミウムの溶出量は0.0
1mg/l以下であった。
【0021】(比較例)カドミウムを0.02%含有す
る都市ごみ焼却飛灰にベントナイトを混合後の構成比で
5%、珪砂を同15%、ヘマタイトを同5%、それにコ
ークスを同3%を加え、振動ボールミルを用いて十分に
混合・粉砕した後、パンペレタイザーにより直径5〜1
5mmに球状に造粒し、乾燥した。これをロータリーキ
ルンに投入し焙焼を行った。
【0022】焙焼条件は原料投入口温度を540℃、バ
ーナー部の最高温度を1070℃に設定し、回転数を調
整して焙焼時聞(投入してから排出されるまでの時間)
を90分に設定した。なお熱電対を用いた温度の実測値
から、この時の1000℃以上の高温部での原料の滞留
時間は11.7分となっていた。
【0023】得られた焼成物を冷却した後、カドミウム
の定量分析をICPで行った結果、カドミウムの残留量
は0.01%以下であった。しかし、環境庁告示13号
による溶出試験を行ったところ、カドミウムの溶出濃度
は0.72mg/lであった。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、環境庁告示13
号による焼却飛灰のカドミウムの溶出濃度を0.01m
g/l以下にすることができる。これは土壌の環境墓準
値(カドミウムの溶出濃度0.01mg/l)を満足す
るものであり、本発明を使用すればカドミウム含有ぱい
じんをの無害化ができる。また、本発明の方法は溶融固
化法と比較して低コストであり、経済性に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 純一 茨城県那珂郡東海村石神外宿 2600 住友 金属鉱山株式会社エネルギー環境事業部技 術センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみ焼却飛灰等に粘結材と組成調
    合材とを混合し、還元剤として石炭またはコークスを加
    え、得られた混合物を粉砕し、次いで、得られた粉砕物
    に水を加えて成形して成形体を得、その後、要すれば乾
    燥し、焙焼してカドミウム溶出量の低い焼成物の得る方
    法において、1000℃以上での滞留時間を15分以上
    とすることを特徴とするカドミウム溶出量の低い焼成物
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 焙焼炉として回転焙焼炉を用いる請求
    項1記載のカドミウム溶出量の低い焼成物の製造方法。
JP9287317A 1997-10-20 1997-10-20 カドミウム溶出量の低い焼成物の製造方法 Pending JPH11114536A (ja)

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