JPH11114537A - 有害有機ハロゲン化物処理剤及びそれを用いた有害有機ハロゲン化物の無害化処理方法 - Google Patents
有害有機ハロゲン化物処理剤及びそれを用いた有害有機ハロゲン化物の無害化処理方法Info
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- JPH11114537A JPH11114537A JP9287335A JP28733597A JPH11114537A JP H11114537 A JPH11114537 A JP H11114537A JP 9287335 A JP9287335 A JP 9287335A JP 28733597 A JP28733597 A JP 28733597A JP H11114537 A JPH11114537 A JP H11114537A
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Abstract
を無害化処理する有害有機ハロゲン化物処理剤を提供す
る。 【解決手段】 酸化カルシウム及び水酸化カルシウムの
中から選ばれた少なくとも1種と極性液体との反応生成
物を有効成分として用いる。極性液体としては多価アル
コール、中でも特にエチレングリコール又はグリセリン
が好ましい。
Description
化物処理剤およびそれを用いた有害有機ハロゲン化物の
無害化処理方法に関する。
ロゲン化物、特にダイオキシンは強い毒性を持ち、人体
に悪影響を及ぼす化学物質である。ダイオキシンは、ご
み焼却炉での焼却処理など、燃焼の過程で発生し、その
一部はフライアッシュ中に、残りは廃ガス中に存在し、
廃ガス中のものはそのまま大気中に放出される。近年、
ダイオキシンの毒性が明らかになるにつれて、ごみ焼却
炉からの廃ガス中に含まれるダイオキシンの排出濃度の
規制強化が行われている。これまでに、廃ガス中に含ま
れるダイオキシン排出濃度の低減方法として、ごみ焼却
炉からの廃ガス中に活性炭を吹き込むことによりダイオ
キシンを吸着除去する方法が知られている。しかしこの
方法は、廃ガス中のダイオキシン濃度の低減方法として
は有効であるが、活性炭に吸着されたダイオキシンはそ
のままフライアッシュ中に混入してその毒性はそのまま
残存し、ダイオキシンそのものが分解などの無害化処理
に付されるわけではないので、根本的な解決には至ら
ず、フライアッシュ中のダイオキシンを無害化処理する
にはさらに高価な無害化装置が必要となるという問題が
あった。
事情の下、安価で、しかも安全に有害有機ハロゲン化物
を無害化処理するための有害有機ハロゲン化物処理剤及
びそれを用いて有害有機ハロゲン化物を無害化する処理
方法を提供することを目的としてなされたものである。
有害有機ハロゲン化物処理剤及びそれを用いた有害有機
ハロゲン化物の無害化処理方法について鋭意研究を重ね
た結果、酸化カルシウム又は水酸化カルシウムと極性液
体との反応生成物を有効成分として含有する処理剤が、
有害有機ハロゲン化物と接触すると、有害有機ハロゲン
化物の炭素−ハロゲン結合を切断して有害有機ハロゲン
化物を分解し無害化することを見出し、その知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
水酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種と極
性液体との反応生成物を有効成分として含有してなる有
害有機ハロゲン化物処理剤、及び有害有機ハロゲン化物
を、この処理剤と接触させ分解することを特徴とする有
害有機ハロゲン化物の無害化処理方法を提供するもので
ある。
理剤(以下本発明処理剤という)は酸化カルシウム及び
水酸化カルシウムの中から選ばれた少なくとも1種(以
下酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウムという)
と極性液体との反応生成物を有効成分として含有するも
のである。
カルシウム及び/又は水酸化カルシウムと極性液体とを
反応させることにより調製される。その際、原料として
酸化カルシウムを使用する場合、酸化カルシウムについ
ては特に制限されないが、石灰石のカ焼によるものが一
般的である。また、水酸化カルシウムを使用する場合、
水酸化カルシウムについては特に制限されないが、生石
灰の消化によるものが一般的である。
液体については特に制限はないが、水酸基含有極性溶
媒、中でもアルコールが好ましい。アルコールとして
は、多価アルコールが好ましく、中でも隣接位(vic
inal位)に複数の水酸基を有する多価アルコールが
好ましく、特にエチレングリコール及びグリセリンの中
から選ばれる少なくとも一種が好ましい。また、極性液
体は一価アルコールを含有するものがよく、特にエチレ
ングリコール及びグリセリンの中から選ばれた少なくと
も一種を主体とし、一価アルコールを含有するものが有
利である。一価アルコールは反応遅延剤として作用し、
その結果、反応性の高い高比表面積水酸化カルシウムを
含有する有害有機ハロゲン化物処理剤を得ることがで
き、この処理剤をごみ焼却炉等の酸性ガス及び有害有機
ハロゲン化物を含有する廃ガス発生施設で用いること
で、廃ガス中の酸性ガス成分と有害有機ハロゲン化物を
同時に処理できるという利点が得られるので好ましい。
この一価アルコールとしては、水より低沸点のもの、特
にメタノール、エタノール、変性アルコールが好まし
い。変性アルコールとしては、メタノール変性エタノー
ル、イソプロピルアルコール変性エタノールなどの市販
の工業用アルコールが好ましい。
酸化カルシウムと極性液体とを混合し、必要に応じ水を
共存させるかあるいは加熱することにより行われる。極
性液体は、酸化カルシウム及び/又は水酸化カルシウム
1モル当り0.001〜1モルの範囲の割合で用いるの
が好ましい。酸化カルシウムを原料として用いる場合
は、水を加えると、発熱し、反応が進行しやすくなる。
この場合、水の添加量は反応生成物中に酸化カルシウム
が残存しない程度にするのが好ましい。水の添加量が少
なすぎると酸化カルシウムが残留するし、また多すぎる
と水分が残り、乾燥した粉体が得られず、反応性、操作
性が悪化する。
を、それと接触させて分解することで、無害化処理する
ことができる。
機ハロゲン化物については特に制限はなく、代表的なも
のとしては、PCB、ダイオキシンなどの有害有機塩化
物が挙げられる。有害有機ハロゲン化物は、どのような
存在形態であってもよく、気体でも液体でも固体でもよ
い。この処理方法において、本発明処理剤による有害有
機ハロゲン化物の処理温度は、通常100℃〜300
℃、好ましくは150℃〜250℃である。この処理温
度が100℃より低いと反応の進行速度が遅くなるた
め、処理時間が長くなるし、また300℃より高いとエ
ネルギーコストがかかりすぎるため、不利である。この
処理方法において、本発明処理剤の使用量は、それに含
有される前記反応生成物の量が有害有機ハロゲン化物の
ハロゲン含量1モル当り1〜100モルの範囲の使用割
合となるようにするのが好ましいが、この使用割合は1
00モルを超えても差し支えない。この処理方法は、有
害有機ハロゲン化物が固体の場合、極性液体中で行うの
が好ましい。この極性液体については特に制限はない
が、好ましくは多価アルコール、中でも特にエチレング
リコール及びグリセリンの中から選ばれた少なくとも一
種が用いられる。処理温度が極性液体の常圧下での沸点
以上である場合には極性液体のロス及び大気中への飛散
を防止するために密閉容器中、例えばオートクレーブ中
で処理するのが好ましい。
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。なお、各実施例において、各廃ガス濃度は
1時間積算値の平均値である。
23.0g及びエタノール18.4gの混合液とを撹拌
混合したところ、発熱、反応し、粉体が得られた。この
粉体についてエックス線回折分析を行ったところ、生石
灰とエチレングリコールとの反応生成物を含むことが確
認された。この粉体が有害有機ハロゲン化物処理剤とし
て有用であることは、次の試験から明らかである。すな
わち、この粉体5.11g、1,2,4,5‐テトラク
ロロベンゼン1.08g及びエチレングリコール20m
lを密閉容器中250℃で20時間撹拌して得られた処
理液をガスクロマトグラフで測定したところ、1,2,
4,5‐テトラクロロベンゼンは検出されず、無害化さ
れることが分った。
水23.0gの混合液とを撹拌混合したところ、発熱、
反応し、粉体が得られた。この粉体についてエックス線
回折分析を行ったところ、生石灰とエチレングリコール
との反応生成物を含むことが確認された。この粉体が有
害有機ハロゲン化物処理剤として有用であることは、次
の試験から明らかである。すなわち、この粉体5.11
g、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼン1.08g
及びエチレングリコール20mlを密閉容器中250℃
で20時間撹拌して得られた処理液をガスクロマトグラ
フで測定したところ、1,2,4,5‐テトラクロロベ
ンゼンは検出されず、無害化されることが分った。
g及びエタノール18.4gの混合液とを撹拌混合した
ところ、発熱、反応し、粉体が得られた。この粉体につ
いてエックス線回折分析を行ったところ、生石灰とグリ
セリンとの反応生成物を含むことが確認された。この粉
体が有害有機ハロゲン化物処理剤として有用であること
は、次の試験から明らかである。すなわち、この粉体
5.11g、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼン
1.08g及びグリセリン20mlを250℃で20時
間撹拌して得られた処理液をガスクロマトグラフで測定
したところ、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼンは
検出されず、無害化されることが分った。
gの混合液とを撹拌混合したところ、発熱、反応し、粉
体が得られた。この粉体についてエックス線回折分析を
行ったところ、生石灰とグリセリンとの反応生成物を含
むことが確認された。この粉体が有害有機ハロゲン化物
処理剤として有用であることは、次の試験から明らかで
ある。すなわち、この粉体5.11g、1,2,4,5
‐テトラクロロベンゼン1.08g及びグリセリン20
mlを250℃で20時間撹拌して得られた処理液をガ
スクロマトグラフで測定したところ、1,2,4,5‐
テトラクロロベンゼンは検出されず、無害化されること
が分った。
00℃で10時間撹拌したところ、粉体が得られた。こ
の粉体についてエックス線回折分析を行ったところ、消
石灰とエチレングリコールとの反応生成物を含むことが
確認された。この粉体が有害有機ハロゲン化物処理剤と
して有用であることは、次の試験から明らかである。す
なわち、この粉体5.11g、1,2,4,5‐テトラ
クロロベンゼン1.08g及びエチレングリコール20
mlを密閉容器中250℃で20時間撹拌して得られた
処理液をガスクロマトグラフで測定したところ、1,
2,4,5‐テトラクロロベンゼンは検出されず、無害
化されることがわかった。
で10時間撹拌したところ、粉体が得られた。この粉体
についてエックス線回折分析を行ったところ、消石灰と
グリセリンとの反応生成物を含むことが確認された。こ
の粉体が有害有機ハロゲン化物処理剤として有用である
ことは、次の試験から明らかである。すなわち、この粉
体5.11g、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼン
1.08g及びグリセリン20mlを250℃で20時
間撹拌して得られた処理液をガスクロマトグラフで測定
したところ、1,2,4,5‐テトラクロロベンゼンは
検出されず、無害化されることがわかった。
面積44.1m2/gの高比表面積をもつ水酸化カルシ
ウム粉末18トンとを均一に混合し、廃ガス処理剤とし
た。この処理剤を用いて処理能力120トン/日のごみ
焼却炉の稼動時に廃ガス処理を行った。廃ガス処理塔の
廃ガス煙道入口におけるダイオキシン濃度は2.0ng
−TEQ/Nm3、廃ガス濃度はHClが580pp
m、SO2が40ppmであり、HClとSO2の入口合
計量に対して廃ガス処理剤を水酸化カルシウム量が2当
量となるような割合で噴射した。塔出口におけるダイオ
キシン濃度は0.1ng−TEQ/Nm3であり、塔出
口ガス濃度はHClが20ppm、SO2が12ppm
であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好
に行われ、また、廃ガス温度は190℃〜200℃であ
った。また、飛灰中のダイオキシン濃度を測定したとこ
ろ、ダイオキシンは検出されなかった。
面積46.3m2/gの高比表面積をもつ水酸化カルシ
ウム粉末18トンとを均一に混合し、廃ガス処理剤とし
た。この処理剤を用いて処理能力120トン/日のごみ
焼却炉の稼動時に廃ガス処理を行った。廃ガス処理塔の
廃ガス煙道入口におけるダイオキシン濃度は2.0ng
−TEQ/Nm3、廃ガス濃度はHClが720pp
m、SO2が52ppmであり、HClとSO2の入口合
計量に対して廃ガス処理剤を水酸化カルシウム量が2当
量となるような割合で噴射した。塔出口におけるダイオ
キシン濃度は0.1ng−TEQ/Nm3であり、塔出
口ガス濃度はHClが26ppm、SO2が13ppm
であった。この際の飛灰の集塵はバグフィルターで良好
に行われ、また、廃ガス温度は190℃〜200℃であ
った。また、飛灰中のダイオキシン濃度を測定したとこ
ろ、ダイオキシンは検出されなかった。
グリコール111kg及び水3700kgの混合液とを
撹拌混合したところ、発熱、反応し、BET比表面積4
5.3m2/gの粉体が得られた。この粉体についてエ
ックス線回折分析を行ったところ、生石灰とエチレング
リコールとの反応生成物を含むことが確認された。この
粉体を廃ガス処理剤として用い、処理能力120トン/
日のごみ焼却炉の稼動時に廃ガス処理を行った。廃ガス
処理塔の廃ガス煙道入口におけるダイオキシン濃度は
5.0ng−TEQ/Nm3、廃ガス濃度はHClが7
50ppm、SO2が46ppmであり、HClとSO2
の入口合計量に対して廃ガス処理剤を水酸化カルシウム
量が2当量となるような割合で噴射した。塔出口におけ
るダイオキシン濃度は0.2ng−TEQ/Nm3であ
り、塔出口ガス濃度はHClが26ppm、SO2が1
2ppmであった。この際の飛灰の集塵はバグフィルタ
ーで良好に行われ、また、廃ガス温度は190℃〜20
0℃であった。また、飛灰中のダイオキシン濃度を測定
したところ、0.01ng−TEQ/g以下であった。
を、それとの接触により分解して無害化するのに有用で
ある。本発明方法によれば、高価な装置を用いなくても
安価に、有害有機ハロゲン化物、中でもPCBやダイオ
キシンを無害化することができる。従って、本発明は有
害有機ハロゲン化物に汚染された絶縁油、中でもPCB
入り絶縁油等の無害化処理や、特にごみ焼却施設からの
廃ガスに含まれるダイオキシンの無害化処理を行うのに
好適である。
Claims (7)
- 【請求項1】 酸化カルシウム及び水酸化カルシウムの
中から選ばれた少なくとも1種と極性液体との反応生成
物を有効成分として含有してなる有害有機ハロゲン化物
処理剤。 - 【請求項2】 極性液体が多価アルコールである請求項
1記載の有害有機ハロゲン化物処理剤。 - 【請求項3】 多価アルコールがエチレングリコール及
びグリセリンの中から選ばれた少なくとも一種である請
求項2記載の有害有機ハロゲン化物処理剤。 - 【請求項4】 極性液体が一価アルコールを含有するも
のである請求項1、2又は3記載の有害有機ハロゲン化
物処理剤。 - 【請求項5】 有害有機ハロゲン化物を、請求項1ない
し4のいずれかに記載の有害有機ハロゲン化物処理剤と
接触させ分解することを特徴とする有害有機ハロゲン化
物の無害化処理方法。 - 【請求項6】 有害有機ハロゲン化物として固体を用
い、極性液体中で行う請求項5記載の無害化処理方法。 - 【請求項7】 100℃〜300℃で行う請求項5又は
6記載の無害化処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28733597A JP3805873B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 有害芳香族性ハロゲン化物分解剤及びそれを用いた有害芳香族性ハロゲン化物の無害化処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28733597A JP3805873B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 有害芳香族性ハロゲン化物分解剤及びそれを用いた有害芳香族性ハロゲン化物の無害化処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11114537A true JPH11114537A (ja) | 1999-04-27 |
| JP3805873B2 JP3805873B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=17716043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28733597A Expired - Lifetime JP3805873B2 (ja) | 1997-10-20 | 1997-10-20 | 有害芳香族性ハロゲン化物分解剤及びそれを用いた有害芳香族性ハロゲン化物の無害化処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3805873B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002336373A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Miura Co Ltd | ハロゲン化有機化合物を含む有機溶液の処理方法 |
| JP2004249227A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | 有機化合分解材及びそれを用いた環境浄化方法 |
-
1997
- 1997-10-20 JP JP28733597A patent/JP3805873B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002336373A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-26 | Miura Co Ltd | ハロゲン化有機化合物を含む有機溶液の処理方法 |
| JP2004249227A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Ishihara Sangyo Kaisha Ltd | 有機化合分解材及びそれを用いた環境浄化方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3805873B2 (ja) | 2006-08-09 |
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