JPH11114746A - 送りねじの張力可変装置 - Google Patents

送りねじの張力可変装置

Info

Publication number
JPH11114746A
JPH11114746A JP29950697A JP29950697A JPH11114746A JP H11114746 A JPH11114746 A JP H11114746A JP 29950697 A JP29950697 A JP 29950697A JP 29950697 A JP29950697 A JP 29950697A JP H11114746 A JPH11114746 A JP H11114746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feed screw
ball screw
temperature
tension
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29950697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Yuzuhara
秀男 柚原
Hirotake Yamamoto
裕丈 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Corp, Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Corp
Priority to JP29950697A priority Critical patent/JPH11114746A/ja
Publication of JPH11114746A publication Critical patent/JPH11114746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machine Tool Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械本体とボールねじとの温度差によるボー
ルねじの膨張に対し常に適正な張力をボールねじに付与
する装置の提供。 【解決手段】 ボールねじ5の一端を軸心線方向に位置
固定して軸承し、他端を軸心線方向に移動自在に軸承す
る。この他端をシリンダ13のピストンロッド15と直
結し、シリンダ13に供給する圧力流体によりボールね
じ5に張力を付与する。機械本体1の温度を測定する温
度測定装置19とボールねじ5の温度を測定する温度測
定装置20の温度差からボールねじ5の伸長量を演算
し、その伸長量を生じさせるに要する流体圧力を定常時
にシリンダ13に供給する流体の圧力から減算してボー
ルねじ5の伸長時にシリンダ13に供給する流体の圧力
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は産業機械特に工作機
械において、テーブル等移動体の移動位置決め用として
予張力を付与されて取り付けられている送りねじが熱変
位により張力変化した場合の張力調整装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】工作機械において、両端が回転可能に支
承されたボールねじを回転させ、このボールねじに螺合
しているナットを取り付けているテーブルを移動位置決
めする場合に、ナット部分では摩擦により発熱して室温
よりも高温となり、この温度がボールねじに伝達される
ためボールねじが熱膨張する。そしてこの熱膨張により
テーブルの位置決め精度が低下することになる。この欠
点を解消するため従来からボールねじに予張力を付与
し、ボールねじが熱膨張したとき熱膨張によるボールね
じの伸長量を吸収することにより位置決め精度には影響
を与えないようにする技術が実開平4−92743号と
して知られている。
【0003】このものは図7に示す如くボールねじ10
1の左端部がアンギュラ玉軸受102によって回転可能
に支承されていて、位置が固定されている。またモータ
103と連結されている右端部は同じくアンギュラ玉軸
受104によって回転可能に支承されている。そしてこ
の軸受104の外輪はボールねじ101の軸線方向に移
動可能にハウジング105に収容されていて、内輪はボ
ールねじ101の右端部において段差部分とカラー10
6,止めナット107とによってボールねじ101と一
体的に取り付けられている。ハウジング105には収容
した軸受104の左側内径部に雌ねじが削設されてい
て、外周に雄ねじを有するリング状ナット108と螺合
している。このリング状ナット108を回すことにより
軸受104の外輪から玉,内輪を介して止めナット10
7を右方に押圧して、ボールねじ101を右方に引っ張
り、張力を付与するものである。このように予張力を付
与しておけば、温度上昇によりボールねじ101が伸び
ても、この伸び量は吸収されて、移動体の位置決め精度
には影響を及ぼさないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたボ
ールねじに予張力を付与する技術は、リング状ナットを
回すことにより行っているので、ボールねじと機械本体
に温度差が生じることにより張力が変化しても、ボール
ねじ張力の再調整を行うことが困難であった。そして従
来の技術におけるボールねじへの予張力付与に関する技
術はボールねじが熱膨張した場合の対策である。
【0005】これに反し機械の稼働を停止させた場合に
ついては全く考慮されていなかった。機械を停止させた
場合、機械本体及びボールねじは共に徐々に自然冷却を
行う。このとき熱容量の差からボールねじの方が機械本
体よりも早く冷却して低温となり機械本体に対して収縮
する。そのためボールねじには常温にて付与された予張
力よりも大きな張力が加わることになり軸受には一層大
きな負荷がかかり、軸受寿命を短くするようになるとい
う問題があった。
【0006】本発明は従来技術の有するこのような問題
に鑑みなされたものであって、その目的とするところは
機械本体とボールねじとの間に温度差が生じボールねじ
が高温となり熱膨張した場合に、温度差に応じてボール
ねじに付与する張力を変更して一定の張力とする装置を
提供しようとするものである。また機械本体とボールね
じとの間に温度差が生じボールねじが低温となり収縮し
た場合に、温度差によるボールねじの張力を消去する装
置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載された装置は、機台に一端が
軸方向位置を規制されて回転可能に軸承され、他端が軸
方向に移動自在且つ回転可能に軸承され設定予張力が付
与された送りねじで移動体を位置決めする装置におい
て、前記送りねじの前記軸方向移動自在の端部に直接連
結され前記送りねじに張力を付与する張力付与手段と、
前記機台の温度及び前記送りねじの温度をそれぞれ測定
する少なくとも2個の温度測定装置と、該温度測定装置
より得られる前記機台の温度と前記送りねじ温度との温
度差に基づき、前記張力付与手段の張力を変更する張力
制御手段からなり、送りねじに付与する張力を変更して
送りねじの張力を適正値に保持するものである。上述の
装置によれば機台と送りねじとの温度差に応じて送りね
じの張力を常に一定となるよう変更させるようになした
ので常に適正な張力を送りねじに付与することが可能
で、温度差に対応して張力の変更を行わせているので送
りねじが膨張した場合に適正な張力を維持することがで
きる。
【0008】また請求項2に記載された装置は、前記張
力付与手段が流体圧装置であり、前記張力制御手段が前
記送りねじの伸長量を演算する送りねじ伸長量演算回路
と、前記伸長量演算回路により求めた送りねじの伸長量
分に相当する流体圧力を前記設定流体圧から減算する減
算回路と、該減算回路で求めた圧力を有する流体を前記
流体圧装置に供給するよう圧力調整を行う圧力調整弁と
からなるものである。上述の装置によれば流体圧装置の
流体の圧力を調整することにより送りねじの張力を変更
させるようになしたので機械の稼働中においても変更さ
せることが可能である。
【0009】また請求項3に記載された装置は、両端が
軸方向位置を規制され、設定予張力を付与されて機台に
回転可能に軸承された送りねじで移動体を位置決めする
装置において、機台に前記送りねじの軸心線方向に弾性
変形して変位可能に取り付けられた前記送りねじの一端
の軸受用ハウジングと、前記機台に取り付けられ該軸受
用ハウジングを送りねじ方向に押圧する押圧手段と、前
記機台の温度及び前記送りねじの温度をそれぞれ測定す
る少なくとも2つの温度測定装置と、該温度測定装置よ
り得られる前記機台の温度と前記送りねじ温度との温度
差に基づき、前記押圧手段の押圧力を変更する押圧力制
御手段からなり、前記軸受用ハウジングを送りねじの収
縮方向に押圧することによりハウジングを変位させて送
りねじの収縮により生じる送りねじの張力を消去し軸受
に加わる過負荷を除去するようになしたものである。上
述の装置によれば送りねじを軸承している一方のハウジ
ングを送りねじの軸線方向に変位可能に機台に取り付け
機台よりも温度が低下したときこのハウジングを押圧手
段によって変位させて送りねじに生じる張力を消去する
ようになしているので、軸受に過負荷がかかることがな
い。
【0010】また請求項4に記載された装置は、前記押
圧手段が流体圧装置であって、前記押圧力制御手段が前
記送りねじの収縮量を演算する送りねじ収縮量演算回路
と、前記送りねじの収縮量と同量の変位を前記ハウジン
グに生じさせるに要する流体圧を演算する流体圧演算回
路と、前記流体圧装置に供給する流体の圧力を前記流体
圧演算回路で求めた圧力となすよう調整を行う圧力調整
弁とからなるものである。上述の装置によれば流体圧装
置の流体の圧力を調整することにより軸受ハウジングを
変位させるようになしたので機台と送りねじとの温度差
の変化に伴った変位が可能となった。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづき説明する。図1は一端が軸方向の位置を固定
されてアンギュラ玉軸受によって回転可能に支承され、
他端が軸方向に移動自在に円筒コロ軸受によって回転可
能に支承されたボールねじに張力を付与する装置の概略
説明図である。
【0012】1は上面に摺動面2を有したベッド、3は
該ベッド1の左端に設けられた軸受用ハウジング、4は
該軸受用ハウジング3に収容されているアンギュラ玉軸
受、5は図1で左側の端部を前記アンギュラ玉軸受4に
よって回転可能に支承され右側は後述のように支承され
ているボールねじで、左側において軸心線方向に位置固
定されて移動不能に支持されている。6は前記ベッド1
の左端面に取り付けられたモータで、出力軸が前記ボー
ルねじ5の左側軸端部と連結させられている。
【0013】7は前記摺動面2上に移動可能に載置され
た往復台、8は該往復台7の下面に固着されたボールね
じナットで前記ボールねじ5と噛み合っていて前記モー
タ6によりボールねじ5が回転させられたとき往復台7
を摺動面2上で左右に移動させる。9はベッド1の右側
に設けられた軸受用ハウジング、10は該ハウジング9
に収容されている円筒コロ軸受で、ボールねじ5の右端
部を軸心線方向に移動可能に且つ回転可能に支承してい
る。
【0014】そして円筒コロ軸受10の外輪はハウジン
グ9と軸受押さえ蓋11とによって軸心線方向に移動を
規制されて取り付けられていて、内輪はボールねじ5の
右側段部とスナップリング12とによってボールねじ5
と一体的に取り付けられている。13は軸心線をボール
ねじ5の軸心線に一致させてベッド1の右端に設けられ
た圧力流体用シリンダ、14は該シリンダ内にて往復動
可能なピストン、15は該ピストン14から左方に伸び
てシリンダ13から外方に突出しているピストンロッド
である。
【0015】16はボールねじ5の右側軸端部とピスト
ンロッド15の左端部とを結合しているカップリングで
ある。17は前記シリンダ13の左室に供給される流体
の圧力を調整する圧力調整弁、18は油タンクから圧油
をシリンダ13に送り込むポンプである。19はベッド
1に設けられて該ベッド1の温度を測定する例えば熱電
対等の温度測定装置、20は前記ベッド1に設けられて
いて前記ボールねじ5の温度を測定する例えば赤外線温
度計等の温度測定装置である。
【0016】続いて作用について説明する。図1におい
て定常状態ではシリンダ13の左室に予め測定された所
要の設定圧力の圧力流体が供給されてピストン14が右
方に押されボールねじ5は右方に引っ張られて適正な予
張力が付与されている。そしてこの予張力による伸長状
態にてボールねじ5により往復台7は正規の高精度な移
動位置決めがなされる。
【0017】今機械の稼働が頻繁に行われてボールねじ
5と噛み合っているボールねじナット8が発熱し、この
熱がボールねじ5に伝達されてボールねじ5が熱膨張に
より伸長した場合を考える。ボールねじ5は左端が軸心
線方向に位置固定状態に取り付けられているため、右端
が右方に伸長しピストン14を右方に押すことになる。
即ち定常状態時に付与されている予張力による伸び以上
にボールねじ5の右端が右方に移動することになる。
【0018】即ちボールねじ5には定常状態時に予張力
が付与されていて、往復台7の移動位置決めが予張力の
範囲内にて高精度で行われるように設定されている。し
かしボールねじ5が定常状態時以上に伸長させられると
ボールねじ5のピッチ間距離が伸長することになり往復
台7の移動位置決め精度が低下する。このとき円筒コロ
軸受10には全く軸心線方向に過負荷がかかることはな
い。そこで機械の稼働中であってもシリンダ13の左室
に供給する流体の圧力を調整して小さくすることによ
り、ピストン14にてボールねじ5を右方に引っ張る力
を減少させ、ボールねじ5の右方への移動量を抑制して
往復台7の位置決め精度の低下を防止する。
【0019】また逆に機械の稼働が終了してベッド1、
ボールねじ5が冷却を開始した場合を考える。このとき
には熱容量の差でベッド1よりもボールねじ5が早く冷
却してベッド1に対し収縮する。そしてボールねじ5は
左端が軸心線方向に位置固定状態に取り付けられている
ため、右端が左方に収縮移動し、ピストン14を左方に
引き寄せる。しかし機械の稼働が終了しているので往復
台7の移動位置決めが行われることはなく、従って位置
決め精度も全く関係がなくなる。即ちシリンダ13の左
室に供給する流体の圧力を調整する必要がなく、ポンプ
18の駆動を停止させて、シリンダ13の左室への流体
の供給を中止させればよい。
【0020】図2は図1のシリンダ13に供給する流体
の圧力を制御するブロック線図である。31はベッド用
の温度測定装置19とボールねじ用の温度測定装置20
との温度差を算出する温度差演算回路、32は該温度演
算回路31の出力にもとづきボールねじ5の温度が高温
の場合のボールねじ5の伸長量を演算するボールねじ伸
長量演算回路である。33はボールねじ5を単位量伸長
させるに要するシリンダ13への供給流体圧力を予め測
定して記憶させておく単位伸長量に対する流体圧記憶回
路、34は該記憶回路33の出力と前記ボールねじ伸長
演算回路32の出力とにより実際のボールねじ5の伸長
量を生じさせるに要する流体の圧力を演算する伸長量に
対する流体圧演算回路である。
【0021】35は定常状態にて往復台7を高精度に移
動位置決めさせるに要するシリンダ13への供給流体圧
力を予め測定して記憶させておく定常状態における流体
圧記憶回路、36は該流体圧記憶回路35と流体圧演算
回路34の出力にもとづきシリンダ13に供給する流体
の圧力を定常状態における流体圧からボールねじ5の伸
長量を生じさせる流体圧を減ずる流体圧減算回路。この
減圧によってボールねじ伸長時においてもボールねじの
右端位置を定常状態時と同一位置に維持させて、往復台
7の移動位置決め精度の低下を防止させることができ
る。
【0022】37は前記流体圧減算回路36で求めた圧
力を有する流体をシリンダ13に供給するよう圧力調整
弁17に指令を出す指令回路、17は該指令回路37の
出力にもとづいてシリンダ13へ供給する流体圧を調整
する圧力調整弁である。尚前記温度差演算回路31の出
力によりボールねじ5の温度が低温の場合にはボールね
じ5の収縮量を演算することなく、直ちにポンプ18を
停止させればよい。
【0023】図3は図1のシリンダ13に供給する流体
の圧力を求める手順を示したフローチャートである。ス
テップS1において、ベッド1とボールねじ5の温度測
定装置から温度差演算回路31を用いてベッド1とボー
ルねじ5との温度差を求める。ステップS2において、
ボールねじ5の温度がベッド1の温度よりも高温か否か
を判断する。YESの場合にはステップS3に移る。ス
テップS3においてボールねじ伸長量演算回路32によ
りボールねじ5の伸長量を演算する。
【0024】ステップS4において、単位伸長量に対す
る流体圧記憶回路33にもとづき伸長量に対する流体圧
演算回路34により実際のボールねじ5の伸長量を生じ
させる流体の圧力を演算する。ステップS5において、
定常状態時における流体圧によりボールねじ5に付与さ
れる張力を維持するためボールねじ伸長分に相当する流
体圧を減圧した圧力流体をシリンダ13に供給するよう
流体圧記憶回路35にもとづき伸長時に供給する流体圧
減算回路36によりシリンダ13に供給する流体の圧力
を求める。
【0025】ステップS6において、圧力調整弁への指
令回路37により圧力調整弁17に対しシリンダ13に
供給する流体の圧力を前記ステップS5にて求めた圧力
とするよう指令を発する。ステップS7において、ステ
ップS6の指令によりシリンダ13に所望の圧力の流体
が供給されてボールねじ5の張力が適正張力に調整され
る。ステップS2において、NOの場合には機械の稼働
が終了した場合であり、ステップS8に移る。ステップ
S8においてポンプを停止させシリンダ13への流体の
供給を中止する。これによりこの動作は完了する。
【0026】次に他の実施例について図4にもとづいて
説明する。尚図1と同一の部分に関しては図1の符号を
用い説明を省略する。そして変更個所に対しては別符号
を用いて説明を行う。
【0027】41はベッド1の右側に設けられた軸受用
ハウジングであって、ボールねじ5の軸心線方向に対し
て剛性の低い平行脚41aにて弾性変形して変位可能に
前記ベッド1に設けられている。43は前記ハウジング
41内に収容されて前記ボールねじ5の右端部を回転可
能に支承しているアンギュラ玉軸受で、外輪はハウジン
グ41と軸受押さえ蓋44とによって軸心線方向の移動
を規制して取り付けられている。また内輪は前記ボール
ねじ5の右側段部と溝丸ナット45とによってボールね
じ5と一体的に取り付けられていて、ボールねじ5の右
端を軸心線方向に移動不能に支承している。
【0028】そしてピストンロッド15の左端面と軸受
押さえ蓋44の右端面との間には通常わずかの間隙を有
していて、ボールねじ5の冷却により2個所のアンギュ
ラ玉軸受4,43が軸心線方向にボールねじ5の収縮に
より互いに近寄る方向に押圧力を受けた場合にのみハウ
ジング41を左方に押圧して2個所のアンギュラ玉軸受
に加えられる過負荷を除去するように作用させる。その
ためポンプ18により送られて圧力調整弁17により所
定の圧力に設定された圧力流体はシリンダ13の右室に
供給されるよう配管されている。尚シリンダ13の左室
にはばね21が介装されていて、シリンダ13の右室に
圧力流体を供給するとき以外はピストンを右方に押して
ピストンロッド15の左端面と軸受押さえ蓋44の右端
面との間に確実に間隙を有するようになしている。
【0029】続いて作用について説明する。図4におい
て、ボールねじは組立時に図示しない段取りにより予張
力を付与されて取り付けられていて、この予張力による
伸長状態にてボールねじ5により往復台7は正規の高精
度な移動位置決めがなされる。そしてこの予張力付与の
結果2個所のアンギュラ玉軸受4,43には予圧が加え
られている。
【0030】今機体の稼働が頻繁に行われてボールねじ
5と噛み合っているボールねじナット8が発熱し、この
熱がボールねじ5に伝達されてボールねじ5が熱膨張に
より伸長した場合を考える。ボールねじ5は予張力を付
与されて取り付けられているため、熱膨張による伸長量
は吸収されて予張力が減少し、2個所のアンギュラ玉軸
受4,43に加えられていた予圧が減少する。しかし軸
受ハウジング41を変位させるまでには至らず往復台7
の移動位置決め精度は初期の高精度を維持する。この場
合本発明の張力可変装置は全く作用させることがなくシ
リンダ13,ピストン14は全く無関係である。即ち本
例でのボールねじの熱膨張の場合に関しては従来の技術
と変わるところはない。
【0031】逆に機械稼働が終了してベッド1、ボール
ねじ5が冷却を開始した場合を考える。時間の経過につ
れて冷却が進行すると熱容量の差によってベッド1より
もボールねじ5が早く冷却してベッド1に対し収縮する
ようになる。ボールねじ5の左端は軸心線方向に位置固
定状態でベッド1に取り付けられているため、右端が左
方に収縮移動するように作用して、ハウジング41を左
方に変位移動させるように力が加えられるが、ハウジン
グ41を変位させるまでには至らない。
【0032】そして2個所のアンギュラ玉軸受4,43
にはボールねじ5の軸心線方向に初期の予圧に加えて更
に大きな負荷が機械停止中にベッド,ボールねじ共に同
一温度になるまで掛けられることになる。そこで機械稼
働終了後において2個所のアンギュラ玉軸受4,43を
保護するためにポンプ18を作動させてピストン14に
て軸受用蓋44の背を押してハウジング41を左方に変
位させるようシンリダ13の右室に調整された圧力の流
体を供給する。
【0033】図5は図4のシリンダ13に供給する流体
の圧力を制御するブロック線図である。31はベッド用
の温度測定装置19とボールねじ用の温度測定装置20
との温度差を演算する温度差演算回路、51は該温度差
演算回路31の出力にもとづきボールねじ5の温度が低
温の場合のボールねじ5の収縮量を演算するボールねじ
収縮量演算回路である。52はハヴジング41を単位量
変位させるに要するシリンダ13への供給流体圧力を予
め測定して、記憶させておく単位変位量に対する流体圧
記憶回路、53は該流体圧記憶回路52の出力と前記演
算回路51の出力とにより実際にボールねじ5の収縮量
と同量の変位をハウジング41に生じさせるよう、シリ
ンダ13に供給する流体の圧力を演算する流体圧演算回
路である。
【0034】37は該流体圧演算回路53で求めた圧力
を有する流体をシリンダ13の右室に供給するよう圧力
調整弁17に指令を出す指令回路、17は該指令回路3
7の出力にもとづいてシリンダ13の右室へ供給する流
体圧を調整する圧力調整弁である。そしてボールねじ5
がベッド1よりも冷却した場合、その収縮量に応じた力
が2個所のアンギュラ玉軸受4,43に作用し、軸受寿
命を短くする。これを防止するために上記各回路及び圧
力調整弁の働きにより軸受ハウジング41を左方に押圧
変位させ2個所のアンギュラ玉軸受4,43に作用して
いるボールねじの収縮に起因する負荷を除去する。
【0035】図6は図4のシリンダ13に供給する流体
の圧力を求める手順を示したフローチャートである。ス
テップS31において、ベッド1とボールねじ5の温度
測定値から温度差演算回路31を用いてベッド1とボー
ルねじ5との温度差を求める。ステップS32におい
て、ボールねじ5の温度がベッド1の温度よりも低温か
否かを判断する。YESの場合はステップS33に移
る。ステップS33においてボールねじ収縮量演算回路
51によりボールねじ5の収縮量を演算する。ステップ
S34においてハウジング41を単位量変位させるに要
する流体圧力の記憶回路52にもとづきボールねじ5の
収縮量と同量ハウジング41を変位させる流体圧演算回
路53によってシリンダ13に供給する流体の圧力を演
算する。ステップS35において圧力調整弁への指令回
路37により圧力調整弁17に対しシリンダ13に供給
する流体の圧力を前記ステップS34において求めた圧
力とするよう指令を発する。
【0036】ステップS36において、ステップS35
の指令によりシリンダ13の右室に所望の圧力の流体が
供給されてハウジング41が左に変位し、2個所のアン
ギュラ玉軸受4,43に加わっていたボールねじの収縮
に起因する負荷が除去される。ステップS32におい
て、NOの場合にはボールねじ5の温度がベッド1の温
度よりも高温の場合であり、ボールねじ5はベッド1に
対して伸長し、初期の定常状態のとき、ボールねじに付
与された予張力がボールねじ5の伸長により軽減してい
て、2個所のアンギュラ玉軸も負荷が軽減された状態に
ある。そしてステップS37に移行する。ステップS3
7においてポンプを停止させる。これはシリンダ13に
圧油を供給してハウジング41を押圧する必要がないた
めである。これにより動作は終了する。
【0037】
【発明の効果】本発明の装置は上述の通り構成されてい
るので次に記載する効果を奏する。請求項1については
送りねじに直接張力付与手段を連結して、機械本体と送
りねじとの温度差に基づいて送りねじの張力を変更させ
るようになしたので、送りねじに対して適正な張力を付
与することが出来る。
【0038】また、請求項2については送りねじ自体に
直接流体圧装置を連結し、機械の稼働中においても機械
本体に対する送りねじの温度変化に順応してシリンダに
供給する流体の圧力を変更するようになしたので送りね
じに対して常に適正な張力を付与することが可能とな
り、往復台を高精度に位置決めすることが出来る。
【0039】また、請求項3については送りねじの一端
を軸承している軸受ハウジングを送りねじ軸心線方向に
弾性変形して変位可能に機械本体に取り付け、機械稼働
停止後、機械本体と送りねじとの温度差に応じて軸受ハ
ウジングを押圧手段により押圧して変位させるようにな
したので、送りねじの張力を変化させ軸受に加わる負荷
のうち送りねじの収縮に起因する負荷を除去することが
可能となった。
【0040】また、請求項4については軸受ハウジング
を押圧し変位させる押圧手段として流体圧装置を用いる
ようになしたので、機械本体と送りねじとの温度差の変
化に伴って順応して軸受ハウジングを変位させることが
可能で、軸受に対し送りねじの収縮に起因する負荷を常
に完全に除去することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一端を軸方向移動自在に軸承し、流体圧装置と
直結したボールねじの張力付与装置の概略説明図であ
る。
【図2】図1の流体圧装置に供給する流体の圧力を制御
するブロック線図である。
【図3】図1の流体圧装置に供給する流体の圧力を求め
る手順を示したフローチャートである。
【図4】ボールねじの一端を軸承するハウジングを可撓
的に機械本体に取り付けた他の実施例の概略説明図であ
る。
【図5】図4の流体圧装置に供給する流体の圧力を制御
するブロック線図である。
【図6】図4の流体圧装置に供給する流体の圧力を求め
る手順を示したフローチャートである。
【図7】従来の技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ベッド 5 ボールねじ 13 シリンダ 14 ピストン 15 ピストンロッド 17 圧力調整弁 19,20 温度測定装置 32 伸長量演算回路 36 流体圧減算回路 41 ハウジング 51 収縮量演算回路 53 流体圧演算回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に一端が軸方向位置を規制されて回
    転可能に軸承され、他端が軸方向に移動自在且つ回転可
    能に軸承され設定予張力が付与された送りねじで移動体
    を位置決めする装置において、前記送りねじの前記軸方
    向移動自在の端部に直接連結され前記送りねじに張力を
    付与する張力付与手段と、前記機台の温度及び前記送り
    ねじの温度をそれぞれ測定する少なくとも2個の温度測
    定装置と、該温度測定装置より得られる前記機台の温度
    と前記送りねじ温度との温度差に基づき、前記張力付与
    手段の張力を変更する張力制御手段からなり、送りねじ
    に付与する張力を変更して送りねじの張力を適正値に保
    持することを特徴とする送りねじの張力可変装置。
  2. 【請求項2】 前記張力付与手段が流体圧装置であり、
    前記張力制御手段が前記送りねじの伸長量を演算する送
    りねじ伸長量演算回路と、前記伸長量演算回路により求
    めた送りねじの伸長量分に相当する流体圧力を前記設定
    流体圧から減算する減算回路と、該減算回路で求めた圧
    力を有する流体を前記流体圧装置に供給するよう圧力調
    整を行う圧力調整弁とからなる請求項1記載の送りねじ
    の張力可変装置。
  3. 【請求項3】 両端が軸方向位置を規制され、設定予張
    力を付与されて機台に回転可能に軸承された送りねじで
    移動体を位置決めする装置において、機台に前記送りね
    じの軸心線方向に弾性変形して変位可能に取り付けられ
    た前記送りねじの一端の軸受用ハウジングと、前記機台
    に取り付けられ該軸受用ハウジングを送りねじ方向に押
    圧する押圧手段と、前記機台の温度及び前記送りねじの
    温度をそれぞれ測定する少なくとも2つの温度測定装置
    と、該温度測定装置より得られる前記機台の温度と前記
    送りねじ温度との温度差に基づき、前記押圧手段の押圧
    力を変更する押圧力制御手段からなり、前記軸受用ハウ
    ジングを送りねじの収縮方向に押圧することによりハウ
    ジングを変位させて送りねじの収縮により生じる送りね
    じの張力を消去し軸受に加わる過負荷を除去するように
    なしたことを特徴とする送りねじの張力可変装置。
  4. 【請求項4】 前記押圧手段が流体圧装置であって、前
    記押圧力制御手段が前記送りねじの収縮量を演算する送
    りねじ収縮量演算回路と、前記送りねじの収縮量と同量
    の変位を前記ハウジングに生じさせるに要する流体圧を
    演算する流体圧演算回路と、前記流体圧装置に供給する
    流体の圧力を前記流体圧演算回路で求めた圧力となすよ
    う調整を行う圧力調整弁とからなる請求項3に記載の送
    りねじの張力可変装置。
JP29950697A 1997-10-15 1997-10-15 送りねじの張力可変装置 Pending JPH11114746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29950697A JPH11114746A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 送りねじの張力可変装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29950697A JPH11114746A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 送りねじの張力可変装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11114746A true JPH11114746A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17873474

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29950697A Pending JPH11114746A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 送りねじの張力可変装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11114746A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195339A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Fuji Mach Mfg Co Ltd 円筒型リニアモータ
CN102001015A (zh) * 2010-10-29 2011-04-06 四川长征机床集团有限公司 机床丝杠浮动预拉伸的方法及装置
CN103722434A (zh) * 2013-11-26 2014-04-16 无锡京华重工装备制造有限公司 一种滚珠丝杆传动安装定位结构
CN109048448A (zh) * 2018-09-10 2018-12-21 宁波海天精工股份有限公司 一种丝杠支撑结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007195339A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Fuji Mach Mfg Co Ltd 円筒型リニアモータ
CN102001015A (zh) * 2010-10-29 2011-04-06 四川长征机床集团有限公司 机床丝杠浮动预拉伸的方法及装置
CN103722434A (zh) * 2013-11-26 2014-04-16 无锡京华重工装备制造有限公司 一种滚珠丝杆传动安装定位结构
CN109048448A (zh) * 2018-09-10 2018-12-21 宁波海天精工股份有限公司 一种丝杠支撑结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9956660B2 (en) Controller for a machine tool to perform efficient warm-up control
KR100259875B1 (ko) 기계프레스의 슬라이드 하사점 위치 보정장치
JP2015199168A (ja) 機械の熱変位補正装置
US6398680B1 (en) Continuously variable transmission
JPH11114746A (ja) 送りねじの張力可変装置
KR20180088409A (ko) 필름성형장치
US9523360B2 (en) Gear pump and gear pump operating method
CN107322640A (zh) 一种液压补偿式高台工作机器人
CN107671702B (zh) 一种珩磨机膨胀运动定量控制方法
CN110658860B (zh) 一种位置模式下的伺服电机压力和间隙控制装置
US20030010086A1 (en) Method and apparatus for adjusting the gib-slide clearance using a thermal treatment process
CN102001015A (zh) 机床丝杠浮动预拉伸的方法及装置
JP2016173159A (ja) ポジショナ
JP2009192036A (ja) 滑り案内方式の直動案内装置
KR19990035990A (ko) 프레스내 블랭크-홀더 작용력-조절 시스템
US20100307732A1 (en) Method and apparatus for controlling heating and cooling of transfer unit in precision hot press apparatus
JP3868207B2 (ja) サーボプレスの下死点補正方法
JP2021053692A (ja) プレス装置
JP2017024063A (ja) スライドガイド
TWI275353B (en) Sheeter gap adjustment and hydraulic operation
JPS61168405A (ja) 心押台
JPH0825106A (ja) 軸受の予圧調整装置
DE69605293T2 (de) Kühler
KR100283767B1 (ko) 열구동기구를 이용한 능동형 방진구
CN223864316U (zh) 一种吹膜厚度可调的吹膜机模头