JPH11116308A - 雲母片含有樹脂、及びこれを用いた人工大理石 - Google Patents

雲母片含有樹脂、及びこれを用いた人工大理石

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JPH11116308A
JPH11116308A JP27480297A JP27480297A JPH11116308A JP H11116308 A JPH11116308 A JP H11116308A JP 27480297 A JP27480297 A JP 27480297A JP 27480297 A JP27480297 A JP 27480297A JP H11116308 A JPH11116308 A JP H11116308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工大理石本来の特徴を損なわずに、天然石
に似たきらめき感を付与する人工大理石用模様材、及び
これを用いた人工大理石の提供。 【解決手段】 ビニル系重合体(A)、無機充填材
(B)、雲母片(C)を含有し、ビニル系重合体(A)
の室温における屈折率と、無機充填材(B)の室温にお
ける屈折率との差が±0.02以内であることを特徴と
する雲母片含有樹脂。該雲母片含有樹脂の粉砕物を含有
することを特徴とする人工大理石。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機充填材及び雲
母片を含有した、人工大理石用模様材として有用な、透
明性の良好な雲母片含有樹脂に関するものである。ま
た、本発明は、該雲母片含有樹脂の粉砕物を含有した天
然石調模様の人工大理石に関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然石は、その優雅さから壁材、床材、
各種天板等として古くから使用されているが、重量が重
くまた硬いことから施工・加工が難しく、また表面が多
孔質であるので汚れを除去しにくい、長尺物の入手が難
しい、継ぎ目ができる等の欠点を有する。
【0003】これらの欠点を改良するために、従来から
人工大理石等の天然石調の樹脂成形品が開発されてお
り、優美な質感、優れた強度及び耐候性、施工・加工の
容易性等から、サニタリー分野を中心に、その使用量は
年々増加している。
【0004】天然石調樹脂成形品としては、メラミン化
粧板、表面のみ模様出しを施したゲルコート人工大理
石、アクリル系人工大理石、ポリエステル系人工大理石
等がある。これらは天然大理石に比べて軽量で無孔質で
あるが、前記のメラミン化粧板やゲルコート人工大理石
は、表面のみの模様出しであるために加工・補修が困難
であり、また衝撃に弱い等の欠点を有する。
【0005】一方、アクリル系人工大理石及びポリエス
テル系人工大理石は、ソリッド材特有の優美な質感を有
し、特にアクリル系人工大理石は、容易な加工性、優れ
た強度や耐衝撃性、耐候性を有する等の多くの長所を有
している。
【0006】天然石調模様のアクリル系、ポリエステル
系人工大理石としては、例えば、石英、ガラス、孔雀
石、大理石、黒曜石等の砕石、あるいはABS樹脂、エ
ポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の樹脂粉
砕物からなる透明/半透明/不透明粒子を分散させた人
工大理石が特公昭61−24357号公報等に提案され
ている。
【0007】しかし、石英やガラス等の硬質物からなる
粒子を使用した人工大理石は、加工性に劣る傾向にあ
り、特に、表面研削や切断がうまくいかないことが多
く、時には加工機を破損することもある。
【0008】また、エポキシ樹脂やメラミン樹脂からな
る粒子は容易に帯電するため、製造工程において、この
樹脂粒子が装置の壁面等に付着、凝集しやすく、これが
生産上の問題の原因となることがある。
【0009】そこで、このような問題点を解決するた
め、樹脂組成物(不飽和ポリエステル−スチレン共重合
体やメタクリル酸ベンジル−エチレングリコールジメタ
クリレート共重合体)と水酸化アルミニウム等の軟質の
無機充填物とからなる有機−無機複合透明粒子が特開平
5−279575号公報等に提案されている。
【0010】しかし、これらの透明粒子は透明性が不十
分であり、該透明粒子を分散させた人工大理石の外観
は、天然石に酷似した優美なものではなく、特にきらめ
き感が天然石とは異なる傾向にある。
【0011】これに対して、天然石に似たきらめき感を
再現する目的で、例えば、特開昭59−171612号
公報、特開昭62−27363号公報、特開平6−17
2001号公報には、雲母を人工大理石の充填材や模様
材として用いることが開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに開示
されている人工大理石は、重合体と無機充填材とからな
るマトリックスにフレーク状の雲母が直接配合されてい
るため、外観が平面的で奥行き感に欠け、やはり天然石
とは異なった質感となるという問題点を有している。
【0013】このように、人工大理石が本来持っている
特徴、すなわち均質で無孔質なソリッド材、硬質木材と
同等の施工・加工性、メンテナンスの容易さ、耐衝撃
性、耐候性、難燃性等を維持したまま、きらめき感を有
し天然石に酷似した外観を持つ人工大理石は知られてい
なかった。
【0014】本発明の目的は、人工大理石本来の特徴を
損なわずに、天然石に似たきらめき感を付与する人工大
理石用模様材、及びこれを用いた人工大理石を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、重合体と無機充填材からな
る特定の組成物に、雲母片を分散させた樹脂からなる模
様材が、人工大理石に天然石に酷似した外観を付与でき
ることを見いだし、本発明を完成させた。
【0016】すなわち、本発明は、ビニル系重合体
(A)、無機充填材(B)、雲母片(C)を含有し、ビ
ニル系重合体(A)の室温における屈折率と、無機充填
材(B)の室温における屈折率との差が±0.02以内
であることを特徴とする雲母片含有樹脂に関するもので
あり、該雲母片含有樹脂の粉砕物を含有することを特徴
とする人工大理石に関するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】ビニル系重合体(A)は、その室
温における屈折率と、無機充填材(B)の室温における
屈折率との差が、±0.02以内である必要がある。こ
れは、ビニル系重合体(A)の屈折率が前記範囲を超え
ると、得られる雲母片含有樹脂の透明性が著しく低下
し、この粉砕物を人工大理石の模様材として使用した場
合、得られる人工大理石の外観が天然石と異なったもの
になる傾向にあるためである。
【0018】ビニル系重合体(A)の構成成分であるラ
ジカル重合性ビニル化合物(a)としては、ビニル系重
合体(A)の室温での屈折率が前記範囲内になる限りに
おいて、特に限定されるものではない。具体例として
は、炭素数1〜20のアルキル基を有する(メタ)アク
リル酸エステル;(メタ)アクリル酸等の不飽和カルボ
ン酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物;
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミ
ド等のマレイミド誘導体;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート等のヒドロキシ基含有単量体;酢酸ビニル、
安息香酸ビニル等のビニルエステル類;塩化ビニル、塩
化ビニリデン及びそれらの誘導体;(メタ)アクリルア
ミド、アクリロニトリル等の窒素含有単量体;グリシジ
ル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有単量体;ス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の
分子中にエチレン性不飽和結合を有する芳香族ビニル化
合物、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プ
ロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−
ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジメチロー
ルエタンジ(メタ)アクリレート、1,1−ジメチロー
ルプロパンジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロ
ールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
エタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタ
ンジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス(4−(メ
タ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、ア
リール(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリ
レートや、ジビニルベンゼン、ブタジエン等の分子中に
2個以上のエチレン性不飽和結合を有する化合物;エチ
レン系不飽和ポリカルボン酸を含む少なくとも1種の多
価カルボン酸と少なくとも1種のジオール類とから誘導
された不飽和ポリエステルプレポリマー;エポキシ基の
末端をアクリル変性することにより誘導されるビニルエ
ステルプレポリマー等を挙げることができる。
【0019】これらは、単独あるいは2種以上を併用し
て使用することができ、さらに、必要に応じて単量体の
一部を予め部分的に重合させたものを使用することもで
き、前記単量体から構成される他の重合体成分を使用す
ることもできるが、中でも、芳香族ビニル化合物と多官
能(メタ)アクリレートとの併用が好ましい。
【0020】これは、室温での屈折率が前記範囲内であ
るビニル系重合体(A)を得やすい傾向にあり、また、
本発明の雲母片含有樹脂の粉砕物を人工大理石の模様材
として使用する場合において、粉砕物が人工大理石用組
成物中で溶解、膨潤して粉砕物の境界がぼやけることに
よって、人工大理石の外観が損なわれることを防ぐこと
ができる傾向にあるためである。必要に応じて、その他
のラジカル重合性ビニル化合物を併用することもでき
る。
【0021】このように芳香族ビニル化合物と多官能
(メタ)アクリレートとを併用する場合、多官能(メ
タ)アクリレートとしては、2,2−ビス(4−(メ
タ)アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパンのよ
うな、硬化物の室温における屈折率が1.55以上のも
のを用いるのが特に好ましい。これは、無機充填材
(B)として、水酸化アルミニウム等のような、室温に
おける屈折率が1.55〜1.59の範囲のものを使用
する場合に、重合体(A)の室温における屈折率を前記
範囲内に保ちやすい傾向にあるためである。
【0022】芳香族ビニル化合物と多官能(メタ)アク
リレートとを併用する場合には、その比率は、通常、多
官能(メタ)アクリレートが0.5〜99.5重量%、
芳香族ビニル化合物が0.5〜99.5重量%の範囲で
あることが好ましい。
【0023】本発明の雲母片含有樹脂中におけるビニル
系重合体(A)の含有量は、目的とする特性により適宜
選択することができるが、雲母片含有樹脂の総重量を基
準にして10〜80重量%の範囲であることが好まし
い。これは、ビニル系重合体(A)の含有量を10重量
%以上とすることによって、得られる雲母片含有樹脂の
成形性や強度に優れる傾向にあり、80重量%以下とす
ることによって、得られる雲母片含有樹脂の帯電防止性
や硬度が良好となる傾向にあるためである。さらに好ま
しくは20〜75重量%の範囲である。
【0024】無機充填材(B)としては、ラジカル重合
性ビニル化合物(a)に不溶であり、かつ、その重合硬
化を妨害しないものであれば特に制限されるものではな
い。例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化カルシウム、水酸化ジルコニウム、アルミ
ナ、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、
硫酸バリウム、シリカ、石英、タルク、クレー、硅藻
土、石膏、粉末ガラス、モンモリナイト、ベントナイ
ト、ピロフィライト、カオリン、粉末チョーク、大理
石、石灰岩、アスベスト、ムライト、硅酸アルミニウ
ム、ステアリン酸アルミニウム、硅酸カルシウム、硬石
膏、α−クリストバライト、アルミナホワイト(一般式
[Al2SO4(OH)4・XH2O・2Al(O
H)3n)、エトリンジャイト、粘土と焼成後に色を呈
し得る無機物との混合物を焼成して得られた焼成体を粉
砕した微粉末等を挙げることができる。これらは、必要
に応じて単独あるいは2種以上を併用して使用すること
ができるが、水酸化アルミニウムや水酸化マグネシウム
を使用すると得られる雲母片含有樹脂に優れた難燃性や
意匠性を付与することができる傾向にあり好ましい。中
でも、水酸化アルミニウムが特に好ましい。
【0025】無機充填材(B)の平均粒子径は、通常は
0.001〜200μmの範囲であることが好ましい。
これは、この範囲において、雲母片含有樹脂の成形性が
良好となる傾向にあるためである。好ましくは1〜10
0μm、より好ましくは1〜80μmの範囲である。
【0026】本発明の雲母片含有樹脂中における無機充
填材(B)の含有量は、目的とする特性により適宜選択
することができるが、雲母片含有樹脂の総重量を基準に
して10〜80重量%の範囲であることが好ましい。こ
れは、無機充填材(B)の含有量を10重量%以上とす
ることによって、得られる雲母片含有樹脂の帯電防止性
や硬度、耐熱性、難燃性等が良好となる傾向にあり、8
0重量%以下とすることによって、得られる雲母片含有
樹脂の透明性や強度等が良好となる傾向にあるためであ
る。
【0027】好ましくは20〜70重量%、さらに好ま
しくは30〜70重量%の範囲である。
【0028】また、必要に応じて、無機充填材(B)の
表面をシラン系カップリング剤、チタネート系カップリ
ング剤、アルミニウム系カップリング剤、ステアリン酸
系及びリン酸系表面処理剤等で処理して用いることもで
きる。これら処理剤は、単独あるいは2種以上を併用し
て使用することができる。
【0029】雲母片(C)としては、必要に応じて適宜
選択することができ、使用に際して特に制限はないが、
雲母片の最大粒子径の平均は、0.1〜50mmの範囲
であることが好ましい。これは、最大粒子径の平均を
0.1mm以上とすることによって、本発明の雲母片含
有樹脂の粉砕物を人工大理石の模様材として使用した場
合に、得られる人工大理石に天然石に似たきらめき感が
発現される傾向にあり、50mm以下とすることによっ
て、本発明の雲母片含有樹脂の成形性が良好となり、さ
らに本発明の人工大理石の耐汚染性が良好となる傾向に
あるためである。好ましくは0.1〜10mmの範囲で
あり、さらに好ましくは0.2〜7mmの範囲である。
【0030】本発明の雲母片含有樹脂中における雲母片
(C)の含有量は、目的とする特性により適宜選択する
ことができるが、雲母片含有樹脂の総重量を基準にして
0.05〜30重量%の範囲であることが好ましい。こ
れは、含有量を0.05重量%以上とすることによっ
て、本発明の雲母片含有樹脂の粉砕物を人工大理石の模
様材として使用した場合に、得られる人工大理石に天然
石に似たきらめき感が発現される傾向にあり、30重量
%以下とすることによって、本発明の雲母片含有樹脂の
成形性が良好となる傾向にあるためである。より好まし
くは0.1〜20重量%の範囲である。
【0031】さらに、無機充填材(B)と雲母片(C)
との合計が、雲母片含有樹脂の総重量を基準にして25
〜75重量%の範囲であることが好ましく、無機充填材
(B)/雲母片(C)の重量比が1〜1000の範囲で
あることが好ましい。無機充填材(B)/雲母片(C)
の重量比のより好ましい重量比は1〜700の範囲であ
り、さらに好ましくは5〜700の範囲である。
【0032】また、必要に応じて雲母片(C)表面をシ
ラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、
アルミニウム系カップリング剤、ステアリン酸系及びリ
ン酸系表面処理剤等で処理して用いることもできる。こ
れら処理剤は、単独あるいは2種以上を併用して使用す
ることができる。
【0033】本発明の雲母片含有樹脂は、前記のラジカ
ル重合性ビニル化合物(a)、無機充填材(B)、及び
雲母片(C)を含有する混合物を成形硬化することによ
って得られるものである。この場合、ラジカル重合性ビ
ニル化合物(a)としては、前記の単量体成分と重合体
成分から構成される重合性シラップであってもよい。
【0034】重合体成分としては、必要に応じて適宜選
択して使用することが可能であるが、例えば、ポリスチ
レン、スチレン−(メタ)アクリレート共重合体、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体等の芳香族ビニル系(共)重合体を挙げることがで
きる。これらは単独、または二種以上併用して用いるこ
とができるが、中でもポリスチレンやスチレン−(メ
タ)アクリレート共重合体が好ましい。
【0035】重合性シラップとしては、前記単量体成分
に重合体成分を混合したものでも良く、単量体成分の一
部を部分的に重合させたものでも良い。
【0036】このように、ラジカル重合性ビニル化合物
(a)として重合性シラップ中に重合体成分を含有させ
ると、本発明の雲母片含有樹脂を成形硬化する際の収縮
が小さくなり、且つクラックの発生を防止することがで
きる。
【0037】重合性シラップを使用する場合には、単量
体成分の比率が、多官能(メタ)アクリレート5〜80
重量%、芳香族ビニル化合物が95〜20重量%の範囲
であることが好ましい。これは、単量体成分中の多官能
(メタ)アクリレート量が5重量%以上の場合におい
て、本発明の雲母片含有樹脂の加熱・加圧成形による生
産性が良好となる傾向にあり、80重量%以下の場合に
おいて、ビニル系重合体(A)と無機充填材(B)との
屈折率の差を前記範囲内に調整することが容易となる傾
向にあるためである。
【0038】また、本発明の雲母片含有樹脂を加圧下に
加熱して成形硬化する場合には、構成成分の混合物の取
り扱い性を良好なものとするために、適当な増粘剤を添
加して増粘させることができる。例えば、酸化マグネシ
ウムによるイオン架橋反応等の増粘方法が利用できる
が、中でも、嵩密度が0.1〜0.9g/mlの範囲で
あり、且つアマニ油に対する吸油量が10〜200ml
/100gの範囲である重合体粉末を増粘剤として用い
ると、混合物の取り扱い性が大幅に改善される傾向にあ
る。
【0039】さらに、本発明の効果を損なわない範囲
で、難燃剤、着色剤、強化材、紫外線吸収剤、熱安定
剤、離型剤、顔料、沈降防止剤等の添加剤を、本発明の
雲母片含有樹脂に配合することができる。
【0040】本発明の雲母片含有樹脂を構成する、前記
のラジカル重合性ビニル化合物(a)、無機充填材
(B)、及び雲母片(C)を含有する混合物を得る方法
(添加順序、混練方法等)には特に制限はなく、各成分
及び必要に応じてその他の成分を添加して、高速撹拌機
や混練ロール、ニーダー等公知の混合・混練機器を用い
て均一に混練することにより得ることができる。
【0041】また、雲母片含有樹脂の成形方法にも特に
制限はなく、注型成形法、加圧成形法、押し出し成形
法、トランスファー成形法等が適用でき、これらを用い
て成形した後に重合硬化させることにより成形品を得る
ことができる。
【0042】本発明の雲母片含有樹脂の重合硬化方法と
しては特に制限はなく、例えば、ラジカル重合開始剤の
存在下又は非存在下に加熱する方法、ラジカル重合開始
剤と促進剤からなるいわゆるレドックス系による方法等
の任意の方法で行うことができる。2,2’−アゾビス
(イソブチロニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4
−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ラウロイル等の有機過酸化物及びこれ
らのレドックス系の重合開始剤等はそのような開始剤の
例であり、これらを単独、あるいは二種類以上を併用し
て使用することができる。重合開始剤が有機過酸化物の
場合は、重合促進剤として第三級アミンを用いることも
できる。また、例えばt−ブチルパーオキシマレイン酸
等の飽和第三級アルキルパーオキシマレイン酸と塩基性
金属化合物を反応させたマレイン酸のヘミパーエステル
類に、重合促進剤として水、エチレングリコールジメル
カプトアセテート等のメルカプタン化合物、硫黄のオキ
ソ酸塩またはその遊酸塩である硫黄活性剤等を組み合わ
せた系も用いることができる。これらの重合開始剤系
は、製造者が所望する重合硬化条件(温度、時間、コス
ト等)によって適宜選択することができる。
【0043】本発明の雲母片含有樹脂の注型成形法を例
示すると、まず前記の方法により注型用混合物を製造
し、周辺をガスケットでシールし、対向させた二枚の無
機ガラス板または金属板の間に、この混合物を注入して
加熱する方法(セルキャスト法)や、同一方向に同一速
度で進行する二枚の金属製エンドレスベルトとガスケッ
トとでシールされた空間、あるいは一枚の金属製エンド
レスベルトと一枚の樹脂フィルムとガスケットとでシー
ルされた空間の上流から、連続的に注入して加熱する方
法(連続キャスト法)等によって成形することができ
る。この際、成形物の離型性、意匠性等を考慮して、無
機ガラス板や金属板の表面を、ポリビニルアルコールや
ポリエステル等の樹脂フィルムで覆って成形することも
できる。
【0044】また本発明の雲母片含有樹脂の加熱・加圧
成形法を例示すると、まず前記の方法により加熱・加圧
成形用混合物を製造し、これを成形型内に充填し、これ
を加熱・加圧硬化させる。加熱温度としては、通常60
〜180℃、好ましくは80〜150℃の範囲が望まし
い。また、加圧条件としては10〜500kg/c
2、好ましくは20〜250kg/cm2の範囲であ
る。
【0045】上記した方法により得られた雲母片含有樹
脂は優れた透明性と天然石に似たきらめき感を有してお
り、特に該樹脂の粉砕物を人工大理石の模様材として使
用した場合、該人工大理石外観を天然石に酷似した非常
に優美なものとすることができる。
【0046】上記した方法により得た雲母片含有樹脂
は、機械的に粉砕して所望の大きさにする。粉砕物の大
きさは、大きい程、より天然石に近い外観を人工大理石
に与える傾向にある。しかし、雲母片含有樹脂の粉砕物
を分散させた人工大理石は、粉砕物の粒子径の半分の深
さを表面研削した場合に、人工大理石表面に粉砕物が引
き出て、より天然石に近い外観が得られるので、粉砕物
の大きさが小さい程、表面研削は容易になる。このこと
から雲母片含有樹脂の粉砕物の大きさは、粒子径0.2
〜10mm程度が好ましい。
【0047】雲母片含有樹脂の粉砕方法としてはボール
ミル、ロッドミル、塔式磨砕機、振動ミル、ブレーキク
ラッシャー、ハンマーミル、ジェットミル、流動粉砕等
の粉砕方法が使用できる。粉砕された粒子は角張ってお
り、人工大理石に自然に近い外観をもたらす。
【0048】人工大理石中の粉砕物の含有量は、目的と
する人工大理石の特性(特に表面外観)に応じて適宜選
択することができるが、通常、人工大理石の総重量を基
準にして、0.5〜80重量%、好ましくは2〜60重
量%の範囲で使用される。粉砕物の含有量を0.5重量
%以上とすることによって、天然石調模様の意匠性が良
好になり、含有量を80重量%以下とすることによっ
て、天然石調模様の意匠性が良好になり、また強度等の
特性が良好になる傾向にある。
【0049】また、本発明の雲母片含有樹脂は、優れた
透明性を有することが必要であり、ASTM D100
3に準じて厚さ0.3mmのシートで全光線透過率を測
定したときの値が70%以上であることが好ましい。よ
り好ましくは80%以上である。全光線透過率が70%
以上の場合に、雲母片含有樹脂の透明性が充分となり、
天然石に酷似した外観を人工大理石に付与することがで
きる傾向にある。
【0050】さらに、本発明の雲母片含有樹脂として
は、その静電気帯電量が小さいものが好ましく、JIS
K6911に準じて表面抵抗値を測定したときの値が
1.0×1015Ω以下であることが好ましい。これは、
表面抵抗値を1.0×1015Ω以下とすることによっ
て、樹脂の粉砕物の輸送や粉砕工程で静電気が発生しに
くくなることに伴って、樹脂粒子が装置の壁面等に付着
・凝集しにくくなる傾向にあるためである。
【0051】本発明の人工大理石は、本発明の雲母片含
有樹脂の粉砕物を含有するものであり、これによって、
人工大理石本来の特徴を損なわずに、天然石に似たきら
めき感が付与されるものである。
【0052】本発明の人工大理石は、単量体成分や重合
体成分から構成される重合性シラップ、無機充填剤、及
び本発明の雲母片含有樹脂からなる混合物を成形硬化す
ることによって製造されるものである。
【0053】本発明の人工大理石で使用される重合性シ
ラップとしては、例えば、前記の本発明の雲母片含有樹
脂の構成成分から適宜選択して使用することができる
が、単量体成分としては、メチルメタクリレート、また
は(メタ)アクリル系単量体混合物が好ましく、重合体
成分としては、ポリメチルメタクリレート、またはアク
リル系共重合体が好ましい。また、必要に応じて、前記
の本発明の雲母片含有樹脂の構成成分として列挙してい
るような多官能(メタ)アクリレートを架橋剤として使
用することができる。
【0054】本発明の人工大理石で使用される無機充填
剤としては、例えば、前記の本発明の雲母片含有樹脂の
構成成分から適宜選択して使用することができるが、中
でも、水酸化アルミニウムが好ましい。
【0055】また、本発明の効果を損なわない範囲で、
難燃剤、着色剤、強化材、紫外線吸収剤、熱安定剤、離
型剤、顔料、沈降防止剤等の添加剤を本発明の人工大理
石に配合することもできる。
【0056】本発明において、雲母片含有樹脂の粉砕物
を含有した人工大理石用混合物を得る方法(添加順序、
混練方法等)に特に制限はなく、本発明の雲母片含有樹
脂を製造する場合と同様に、各成分及び必要に応じてそ
の他の成分を添加して、高速撹拌機や混練ロール、ニー
ダー等公知の混合・混練機器を用いて均一に混練するこ
とにより得ることができる。
【0057】人工大理石用混合物の重合硬化方法として
は特に制限はなく、例えば、前記の本発明の雲母片含有
樹脂を製造する方法と同様な方法を挙げることができ
る。
【0058】また、人工大理石の成形方法も特に制限は
なく、前記の本発明の雲母片含有樹脂を製造する場合と
同様に、注型成形法、加圧成形法、押し出し成形法、ト
ランスファー成形法等の各種成形法が適用でき、これら
を用いて成形した後、重合硬化させることにより目的と
する人工大理石を得ることができる。
【0059】なお、加圧成形法、射出成形法、及びトラ
ンスファー成形法を適用する場合には、成形される物品
の金型形状、使用される人工大理石用組成物の物性によ
り、成形温度は70〜180℃、好ましくは80〜15
0℃、成形圧力は20〜500kg/cm2、好ましく
は20〜250kg/cm2、成形時間は1〜30分
間、好ましくは2〜20分間の範囲で選択することがで
きる。また重合に伴い体積収縮が起きやすいので、使用
する金型には、体積収縮に伴ってキャビティーの体積を
厚み方向に減少させ得る構造であることが好ましい。
【0060】雲母片含有組成物の粉砕物が分散した人工
大理石は、表面を研削することにより表面に現れる粉砕
物の大きさが大きくなり、より天然石に近い外観を与え
る。そのためには粉砕物のうち最大なものの粒子径の少
なくとも半分以上の深さで、その表面を研削するのが好
ましい。
【0061】さらに好ましくは、人工大理石表面の光沢
を上げることによって、粉砕物の存在感が高まり、より
一層意匠性を高めることができる。
【0062】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何ら制限されるもの
ではない。以下の実施例において「部」は特記のない限
り「重量部」を意味する。なお評価方法は以下の通りで
ある。 ・外観:目視により評価した。 ・全光線透過率:ヘーズメータ(スガ試験機(株)製、
HGM−2DP)を使用して、ASTM D1003に
準じて厚さ0.3mmのシートを用いて測定した。 ・表面抵抗値:ULTRA MEGOHMMETER
(東亜電波工業(株)製、SM−10E)を使用し、J
IS K6911に準じて測定した。
【0063】[実施例1]スチレン70部、2,2−ビ
ス(4−メタクリロキシポリエトキシフェニル)プロパ
ン(新中村化学(株)製、商品名:BPE−80N)
(以下、BPE−80Nと略す)30部の混合モノマー
溶液を予め重合率20重量%にまで予備重合した混合シ
ラップに2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル)(以下、AVNと略す)3部を溶解させた。
なお、この混合シラップの硬化物の室温での屈折率は
1.58であった。
【0064】次いで、該混合シラップ40部に対して、
水酸化アルミニウム(以下、ATHと略す)(日本軽金
属(株)製、商品名:BW103、屈折率:1.57)
57部、雲母片((株)山口雲母工業所製、商品名:C
−113)(以下、MICAと略す)3部を添加、撹拌
機で混合して鋳込み原料を調製した。この鋳込み原料中
には、ATHが57重量%、MICAが3重量%配合さ
れている。
【0065】調製した鋳込み原料を減圧にして溶存空気
を除去した後、これをガスケット及び2枚のステンレス
製鋼板(ポリエステルフィルムで表面を覆ったもの)に
より形成され、あらかじめ厚さ3mmになるように設定
されたセル中に注いだ。その後、80℃において4時
間、120℃において2時間重合を行い、透明性良好で
きらめき感を有する雲母片含有樹脂を得た。
【0066】この成形品の表面抵抗値は1.2×1012
Ωであった。
【0067】また、この成形品のMICAを除いた部分
の全光線透過率を測定するために、MICAを入れず
に、前述と同様の方法で0.3mm厚の成形品を作製し
て全光線透過率を測定すると90%であった。
【0068】[実施例2]スチレン70部、BPE−8
0N30部の混合モノマー溶液を予め重合率20重量%
にまで予備重合した混合シラップにAVN3部を溶解さ
せた。なお、この混合シラップの硬化物の室温での屈折
率は1.58であった。
【0069】次いで、該混合シラップ40部に対して、
ATH57部、MICA3部、沈降防止剤として不定形
シリカ微粒子(日本アエロジル(株)製、商品名:アエ
ロジル300)0.5部を添加、撹拌機で混合して鋳込
み原料を調製した。この鋳込み原料中には、ATHが5
7重量%、MICAが3重量%配合されている。
【0070】調製した鋳込み原料を、実施例1と同様に
して成形・重合硬化して、透明性良好できらめき感を有
する雲母片含有樹脂を得た。
【0071】この成形品の表面抵抗値は1.2×1012
Ωであった。
【0072】また、この成形品のMICAを除いた部分
の全光線透過率を測定するために、MICAを入れず
に、前述と同様の方法で0.3mm厚の成形品を作製し
て全光線透過率を測定すると89%であった。
【0073】[比較例1]混合モノマー溶液として、メ
チルメタクリレート(以下、MMAと略す)97部、エ
チレングリコールジメタクリレート(以下、EDMAと
略す)3部の混合モノマー溶液を用いたこと以外は、実
施例1と同様にして雲母片含有成形品を得た。
【0074】なお混合モノマー溶液の硬化物の室温での
屈折率は1.49であり、また成形品の表面抵抗値は
1.5×1012Ωであった。さらに、この成形品のMI
CAを除いた部分の0.3mm厚での全光線透過率は3
2%であった。
【0075】得られた雲母片含有成形品の透明性が低
く、雲母片によるきらめき感もはっきりとしないもので
あった。
【0076】[比較例2]スチレン70部、BPE−8
0N30部の混合モノマー溶液を予め重合率20重量%
にまで予備重合した混合シラップにAVN3部を溶解さ
せた。なお、この混合シラップの硬化物の室温での屈折
率は1.58であった。
【0077】次いで、該混合シラップ40部に対して、
ATH60部を添加、撹拌機で混合して鋳込み原料を調
製した。この鋳込み原料中には、ATHが60重量%配
合されている。
【0078】調製した鋳込み原料を、実施例1と同様に
して成形、重合硬化を行い成形品を得た。
【0079】なお、この成形品の表面抵抗値は1.2×
1012Ωでり、またこの成形品の0.3mm厚での全光
線透過率は88%であった。
【0080】得られた成形品は透明性は高いものの、雲
母を含有していないため、きらめき感のない均一な成形
品であった。
【0081】[参考例1](人工大理石用黒色模様材の
作製) 比較例1で用いたのと同じ混合シラップ40部に対し
て、ATH60部、アクリル樹脂用黒トナー(大日精化
工業(株)製、商品名:AT−854)2部を添加する
こと以外は、実施例1と同様にして黒色成形品を得た。
【0082】[参考例2](粉砕による、人工大理石用
模様材の作製) 実施例1、実施例2、比較例1及び2,参考例1で各々
得た成形品を粉砕機で粉砕後、ふるいで分級することに
より、粒径5〜0.2mmの人工大理石用模様材(X−
1)、(X−2)、(X−3)、(X−4)、(X−
5)を得た。この際、各粒子は粉砕機やふるいの壁面に
付着することはなく、各粒子に静電気が帯電している様
子は見られなかった。
【0083】各粒子の組成及び物性値を表1に示す。
【0084】
【表1】
【0085】1)MMA:メチルメタクリレート 2)EDMA:エチレングリコールジメタクリレート 3)BPE−80N:2,2−ビス(4−メタクリロキ
シポリエトキシフェニル)プロパン(新中村化学(株)
製、商品名:BPE−80N) 4)ATH:水酸化アルミニウム(日本軽金属(株)
製、商品名:BW103) 5)MICA:雲母片((株)山口雲母工業所製、商品
名:C−113) 6)黒色トナー:アクリル樹脂用黒トナー(大日精化工
業(株)製、商品名:AT−854) 7)シリカ微粒子:不定形シリカ微粒子(日本アエロジ
ル(株)製、商品名:アエロジル300) [実施例3]MMA17部に、予め重合率20重量%に
まで予備重合したMMAシラップ15部、EDMA0.
15部、AVN0.1部を溶解させた後、ATH(日本
軽金属(株)製、商品名:BW53)47部、白色顔料
(ハーウィックケミカルコーポレーション製、商品名:
Stan−Tone White)0.9部、実施例1
で得た成形品を粉砕した粒子(X−1)16部、参考例
1で得た成形品を粉砕した黒色粒子(X−4)5部を添
加、撹拌機で混合して鋳込み原料を調製した。
【0086】調製した鋳込み原料を実施例1と同様にし
て成形、重合硬化して、各粒子がシート表面、深さ方向
に均一に分散した人工大理石を得た。この人工大理石
は、従来の人工大理石よりも天然石に近い外観を有し、
意匠性の高いものであった。
【0087】なお、この人工大理石のマトリックス部分
の0.3mm厚での全光線透過率を測定するために、各
粒子(X−1)、(X−4)を入れずに、前述と同様の
方法で人工大理石を作製し、全光線透過率を測定すると
42%であった。
【0088】各粒子(X−1)、(X−4)が分散した
人工大理石の表面を、木工用プレーナーで約0.5mm
の深さに削った後、600番サンドペーパーで表面研磨
した。
【0089】表面研削・研磨する前は、人工大理石の表
面に見える各粒子の大きさは実際の半分以下であり、且
つぼやけて見えたが、表面研削・研磨後は、表面に見え
る各粒子の大きさは実際の粒子径と同程度であり、且つ
鮮明に見え、天然石により近い外観を出すことができ
た。
【0090】さらに、800番サンドペーパーで研磨し
た後、研磨用コンパウンドで鏡面まで磨くと、各粒子と
マトリックスとのコントラストが大きくなり、より意匠
性に優れた人工大理石に加工することができた。
【0091】[実施例4]粒子(X−1)の代わりに実
施例3で得た透明粒子(X−2)を用いたこと以外は、
実施例3と同様にして人工大理石を得た。この人工大理
石は、従来の人工大理石よりも天然石に近い外観を有
し、意匠性の高いものであった。
【0092】さらに、実施例3と同様に表面研削・研磨
を施すことにより、各粒子とマトリックスとのコントラ
ストがより大きくなり、より意匠性に優れた人工大理石
に加工することができた。
【0093】[比較例3]粒子(X−1)の代わりに比
較例1で得た成形品を粉砕した粒子(X−2)を用いた
こと以外は、実施例3と同様にして人工大理石を得た。
しかしその外観は雲母片含有粒子(X−2)の透明感が
低いため、雲母片によるきらめき感が殆ど現出せず、天
然石の外観とは異なるが、人工大理石としては新規な外
観であった。
【0094】さらに、実施例3と同様に表面研削・研磨
を施したが、天然石調の外観は得られなかった。
【0095】[比較例4]粒子(X−1)の代わりに比
較例2で得た成形品を粉砕した粒子(X−3)を用いた
こと以外は、実施例3と同様にして人工大理石を得た。
しかしその外観はきらめき感のない均一な透明粒子が分
散しているのみで、従来の人工大理石と殆ど相違なく、
天然石の外観とは異なるものであった。
【0096】さらに、実施例2と同様に表面研削・研磨
を施したが、天然石調の外観は得られなかった。
【0097】[比較例5]鋳込み原料として、MMA2
8部に、予め重合率20重量%にまで予備重合したMM
Aシラップ15部、EDMA0.15部、AVN0.1
部を溶解させた後、ATH(日本軽金属(株)製、商品
名:BW53)47部、白色顔料(ハーウィックケミカ
ルコーポレーション製、商品名:Stan−Tone
White)0.9部、粒子(X−4)5部、MICA
5部の鋳込み原料を用いたこと以外は、実施例3と同様
にして人工大理石を得た。
【0098】しかし、その外観はMICAによりきらめ
き感はあるものの平面的で奥行き感に欠け、従来の石目
調人工大理石の外観と殆ど相違ないものであった。
【0099】さらに、実施例3と同様に表面研削・研磨
を施したが、従来の人工大理石と比較して新規な外観は
得られなかった。
【0100】
【表2】
【0101】8)MMA:メチルメタクリレート 9)MMAシラップ:予め重合率20重量%にまで予備
重合したMMAシラップ 10)EDMA:エチレングリコールジメタクリレート 11)ATH:水酸化アルミニウム(日本軽金属(株)
製、商品名:BW53) 12)白色顔料:ハーウィックケミカルコーポレーショ
ン製、商品名:Stan−Tone White 13)X−1:実施例1で得た雲母片含有成形品を粉砕
した粒子 14)X−2:実施例2で得た雲母片含有成形品を粉砕
した粒子 15)X−3:比較例1で得た雲母片含有成形品を粉砕
した粒子 16)X−4:比較例2で得た成形品を粉砕した粒子 17)X−5:参考例1で得た黒色成形品を粉砕した粒
子 18)MICA:雲母片((株)山口雲母工業所製、商
品名:C−113)
【0102】
【発明の効果】本発明の雲母片含有樹脂は、優れた透明
性と意匠性の高いきらめき感を有するものであり、特に
人工大理石の模様材として有用である。すなわち、本発
明の雲母片含有樹脂の粉砕粒子が分散した人工大理石の
外観は、天然石に酷似したきらめき感を有し、非常に優
美なものであるだけでなく、人工大理石の本来の特徴
(施工・加工性、メンテナンスの容易さ等)を維持して
いる。よって、本発明の人工大理石は、施工・加工性が
特に要求されるカウンターやキッチン家具の天板や床板
等に特に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:36) 111:54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル系重合体(A)、無機充填材
    (B)、雲母片(C)を含有し、ビニル系重合体(A)
    の室温における屈折率と、無機充填材(B)の室温にお
    ける屈折率との差が±0.02以内であることを特徴と
    する雲母片含有樹脂。
  2. 【請求項2】 無機充填材(B)が水酸化アルミニウム
    であることを特徴とする請求項1記載の雲母片含有樹
    脂。
  3. 【請求項3】 ビニル系重合体(A)と無機充填材
    (B)からなる部分の全光線透過率が70%以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の雲母片含有樹脂。
  4. 【請求項4】 ビニル系重合体(A)が多官能(メタ)
    アクリレートと芳香族ビニル化合物との共重合体からな
    ることを特徴とする請求項1記載の雲母片含有樹脂。
  5. 【請求項5】 表面抵抗値が1.0×1015Ω以下であ
    ることを特徴とする請求項1記載の雲母片含有樹脂。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の雲母片含有樹脂の粉砕物
    を含有することを特徴とする人工大理石。
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