JPH11116318A - 斜面保護用組成物及び斜面保護工法 - Google Patents
斜面保護用組成物及び斜面保護工法Info
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- JPH11116318A JPH11116318A JP29169297A JP29169297A JPH11116318A JP H11116318 A JPH11116318 A JP H11116318A JP 29169297 A JP29169297 A JP 29169297A JP 29169297 A JP29169297 A JP 29169297A JP H11116318 A JPH11116318 A JP H11116318A
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- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
て岩盤が露出した岩肌などを良好に保護しつつ植物を育
成させることも可能な法面保護用組成物及び工法を提供
する。 【解決手段】 1.5重量部未満の化学石膏,0.5〜
2.0重量部の高炉スラグセメント,0.2重量部以下
の普通ポルトランドセメント,1.2〜3.0重量部の
鉱物質繊維,0.2〜1.0重量部の天然繊維,3〜1
2重量部の水を配合することを特徴とする法面保護用組
成物であり,更に種子と肥料を混入させることが好まし
い。この組成物で法面を覆うことにより法面での植物の
育成を可能にさせる。
Description
めの組成物と方法に関し,特に斜面に植物を育成させる
手段に関する。
が削り取られて法面などの斜面が形成される。また,こ
うして形成された斜面を放置すると風雨によって浸食さ
れて崩壊するので,通常はコンクリートなどの組成物を
斜面に吹き付けて保護している。一方,削り取られたこ
とによって岩盤などの地肌をさらけ出したり,あるいは
コンクリートなどで保護された斜面は,そのままでは植
物が育成せず周囲の景観を損なう場合がある。このた
め,斜面に植物を育成させる様々な試みが行われてい
る。
段には次の1〜6に示す工法が知られている。 1.泥吹き工法 土,ピートモス等の天然繊維,糊等の固結材,種子,肥
料を配合した組成物を斜面に吹き付ける工法である。こ
の工法は,発芽後は下地の土に根が張るので吹き付けた
泥と地肌を一体化することができる。また,土が主体な
ので自然に近い。 2.ネット工法 ビニールのネットに種子と肥料を付着させたもので斜面
を被覆し,竹串などでネットを仮固定し,その上から若
干の土をかける方法である。この方法も,発芽後は下地
に根を張るので一体化することができる。 3.マット工法 ワラや不織布マットに種子と肥料を付着させたもので斜
面を被覆する方法である。上記2のネット工法に類似し
た方法である。 4.コンクリートブロック枠工法 斜面上にコンクリートブロック枠を斜めに組み合わせ,
ブロック内に土を入れて植物を育てる工法である。 5.空隙コンクリート工法 斜面を被覆するコンクリート中に気泡骨材を混入した
り,発泡剤を入れたりして,コンクリートそのものに数
多くの空隙を作り,通水性を向上させる方法である。植
物はコンクリート中の空隙にポット状に育成させる。 6.弱アルカリ又は弱酸性のコンクリート工法 斜面を被覆したコンクリート表面を薬剤処理するか,コ
ンクリート表面に弱アルカリ又は弱酸性物質をコーティ
ングして植物の育成に適した条件にする工法である。
従来の工法には次のような問題がある。上記1の泥吹き
工法は,下地が岩やコンクリートである場合は,接着強
度が不足し,崩壊する心配がある。また,雨にも弱い。
上記2のネット工法と上記3のマット工法は,発芽率が
上記1の泥吹き工法よりも劣る。また,これらの方法
も,下地が岩やコンクリートである場合に不向きであ
る。上記4のコンクリートブロック枠工法は,コンクリ
ートブロックの形状によっては下地を平面に仕上げる必
要がある。またブロックの重量が大きいため,墜落を防
ぐためにブロックを下地にしっかりと固定する必要があ
る。上記5の.空隙コンクリート工法は,素材がコンク
リートのため,アルカリ度が高く,植物はポット以外の
所で育たない。また,通気性が良すぎて高頻度で散水し
ないと植物が枯渇してしまう。上記6の弱アルカリ又は
弱酸性のコンクリート工法は,根の育成が困難なことか
ら,育つ植物が苔類に限定される。この工法ではコンク
リートの上に苔がむすだけで植物の育成までは望めな
い。
た斜面や削り取られて岩盤が露出した岩肌などを良好に
保護しつつ植物を育成させることも可能な斜面保護用組
成物及び工法を提供することにある。
に,請求項1の発明によれば,1.5重量部未満の化学
石膏,0.5〜2.0重量部の高炉スラグセメント,
0.2重量部以下の普通ポルトランドセメント,1.2
〜3.0重量部の鉱物質繊維,0.2〜1.0重量部の
天然繊維,3〜12重量部の水を配合することを特徴と
する斜面保護用組成物が提供される。この請求項1の斜
面保護用組成物において,請求項2に記載したように,
更に高炉スラグセメントと普通ポルトランドセメントの
合計の重量に対して0.5〜1.5重量%のメチルセル
ロースを含むことことが好ましい。また請求項2に記載
したように,更に種子と肥料を混入させることが好まし
い。
部未満の化学石膏,0.5〜2.0重量部の高炉スラグ
セメント,0.2重量部以下の普通ポルトランドセメン
ト,1.2〜3.0重量部の鉱物質繊維,0.2〜1.
0重量部の天然繊維,3〜12重量部の水を配合してな
る組成物で斜面を覆うことを特徴とする斜面保護工法が
提供される。この請求項4の斜面保護用工法において,
請求項5に記載したように,更に高炉スラグセメントと
普通ポルトランドセメントの合計の重量に対して0.5
〜1.5重量%のメチルセルロースを含む組成物で斜面
を覆うことが好ましい。また請求項6に記載したよう
に,更に種子と肥料を混入させた組成物で斜面を覆うこ
とが好ましい。
び請求項4〜6の斜面保護用工法において,鉱物質繊維
には,例えば岩綿やグラスウール,カーボン繊維などと
いった無機繊維材料が使用される。この場合,鉱物質繊
維は外径が約1〜10mm程度の毛玉状粒(粒状岩綿
等)に形成されていることが好ましい。また,天然繊維
には,例えばピートモス,水ゴケ,木材チップ等の材料
が使用される。また,肥料には,例えばカリウム,リ
ン,窒素の等比肥料を用いると良い。そして,請求項
2,5に記載したように,セメントに対して所定量のメ
チルセルロースを含むことにより,組成物の流動性が良
くなってポンプで圧送し易くなり,作業性が向上する。
入量は,斜面の面積1m2当たり50〜200gである
のが良い。また,請求項8に記載したように,組成物を
吹き付けることによって斜面を覆うようにすることがで
きる。
化学石膏,0.5〜2.0重量部の高炉スラグセメン
ト,0.2重量部以下の普通ポルトランドセメント,
1.2〜3.0重量部の鉱物質繊維,0.2〜1.0重
量部の天然繊維,3〜12重量部の水を配合し,好まし
くは,これに更に高炉スラグセメントと普通ポルトラン
ドセメントの合計の重量に対して0.5〜1.5重量%
のメチルセルロースを混入させ,また,種子と肥料を混
入させる。そして,混ぜ合わせてペースト状にした組成
物を,例えば法面などの斜面に吹き付けるなどして,斜
面を組成物で覆い保護することを特徴としている。な
お,組成物をポンプで圧送する場合は,セメントに対し
て所定量のメチルセルロースを含むことにより,組成物
の流動性が良くなって圧送し易くなり,作業性が向上す
る。また,斜面を組成物で覆う場合,地肌を削り取って
形成した斜面に直接組成物を付着させても良いし,既に
コンクリートで覆われている斜面に更に組成物を付着さ
せても良い。
クリートは通常pH12〜13の強アルカリであり,低
アルカリコンクリートでもpH10〜11であって,こ
れらは植物を育成させることができない。本発明の組成
物では,酸性の石膏,ピートモスや,低アルカリの高炉
スラグセメントなどを配合することで,植物の育成が可
能なpH9.5以下の組成物を得ることができる。
子が発芽できる強度とすることは矛盾に近い要求であ
る。斜面を保護するためにはできるだけ強いことが望ま
しく,逆に発芽するためにはできるだけ弱いことが望ま
しい。例えば,厚さ10cmのコンクリートで45°の
傾斜の斜面を保護するためには,コンクリートの圧縮強
度は0.20kgf/cm2以上あれば良い。一方,発
芽のためには圧縮強度5kgf/cm2以下が望まれ
る。本発明の組成物は,天然繊維や人工繊維などの含有
分を多くし,固結材ともいえる石膏及び高炉スラグセメ
ントを適量に配合しているので,圧縮強度を0.20〜
5kgf/cm2(28日目強度)とすることができ,
これら両方の要求を解決している。
比)は45%以上必要とされている。ある条件下で,本
発明の配合物は植物の発育に必要な保水機能において土
と同じ程度の性能を14日間(2週間)保つことが証明
された。我が国では,通常2週間に1度程度は降雨があ
るので,その間の含水率が45%を保持できれば,植物
の育成に適していると判断できる。本発明の組成物の含
水率が45%以上となるのは,保持組成物中の物質繊維
と天然繊維が保水材として機能することによると考えら
れる。なお,空隙コンクリートのように毛細管現象の得
られない物質では,コンクリート内部を逆に乾燥促進さ
せ,保水性能は極端に落ちてしまう。
である。本発明の組成物は,植物の根が張るのに必要な
空隙を持つことができる。
ぜ合わせた組成物に,西洋芝の種子を混入させて育苗箱
に移し,一軸圧縮強度,含水比,pH値を調べた。その
結果を表2,図1,2に示した。なお,表2は時間経過
に伴う一軸圧縮強さ(kgf/cm2)の変化を示し
た。更に,時間経過に伴う発芽数を図3に示した。な
お,図1〜3では,園芸土のみを使用した比較例(配合
3)も併せて示した。
ずれも植物の発芽,生育に悪影響を及ぼす強度までは達
しなかった。含水比の変動は,配合1よりも配合2の方
が比較的落ち着いており,発芽も多いことがわかる。配
合3は打ち込みの時の含水比が低かったため,種子の水
分の吸収が遅れ発芽も遅れたと思われる。配合1よりも
セメントの多い配合2の方がアルカリ度が高いが,発芽
に関しては配合2の方が多いことから,この程度のpH
値の差では発芽に対して影響が少ない。全体的には,配
合2の方が植物の育成に適していた。
リウム,リン,窒素の等比肥料を使用し,植物の生育と
肥料の配合量の関係を調べた。また,肥料を組成物の表
面に散布した場合と,組成物中に混入させた場合の2方
法を行い,比較した。先ず,表3に示した割合で,水・
石膏・高炉スラグ・セメント・粒状石綿・ピートモスを
配合し,良く混ぜ合わせた。その後,西洋芝の種子を入
れた組成物を育苗箱に移し,肥料を上から散布した。一
方,別の育苗箱には,西洋芝の種子と肥料を組成物中に
混入させたものを移した。それぞれについて発芽数,成
長率を観察し,肥料の適正量と供給方法を調べた。時間
経過に伴う発芽数を図4に示す。また,時間経過に伴う
成長率を図5に示す。
o1が50g,No2が100g,No3が150g,
No4が200gに相当する。図4の発芽率を見ると,
肥料を混入させた場合の方が良い結果が得られた。な
お,肥料の混入量は1m2当たり50〜200gである
のが良く,1m2当たり100g〜150gが最も適正
な量と思われる。図5の成長率を見ても,肥料を混入さ
せた場合の方が良い結果が得られた。肥料の混入量は1
m2あたり約150g程度が更に適正な量と思われる。
また肥料の影響が成長に関与してくるのは発芽から20
日程度経過してからであった。従って,肥料を組成物中
に約150g/m2程度混入させることが最も効率の良
い肥料の供給方法といえる。
物の厚さを変えて,施工時の含水比の時間経過による変
化を調べた。1.0重量部の化学石膏,1.0重量部の
高炉スラグセメント,0.05重量部の普通ポルトラン
ドセメント,2.0重量部の鉱物質繊維(粒状岩綿),
0.4重量部の天然繊維(ピートモス),6.0重量部
の水を配合し,それらを良く混ぜ合わせて5cm,7.
5cm,10cm,12.5cm,15cmの厚さにそ
れぞれ打ち込み,内部にセンサーを設置した。組成物中
の含水比の変化をセンサーで計測した。
急激な含水比の減少を示した。これは組成物の下のコン
クリートに水分を吸収されるためと考えられる。その
後,表面からの蒸発によって水分が減少し,打ち込みか
ら15日目程度で組成物表面側の方が下部よりも低い含
水比を示した。コンクリートで保護された斜面に本願発
明の組成物を付着させる場合は,打ち込み前に散水をす
ることが好ましいことが判った。組成物の打ち込み厚さ
が12.5cmの場合が最も保水力があり,それ以上の
厚さになると逆に保水力の低下が早まる結果となった。
れた斜面や削り取られて岩盤が露出した岩肌などを崩壊
することなく有効に保護しつつ,斜面に植物を育成させ
ることも可能となる。このため,周囲の景観を害するこ
とのない緑化が可能な斜面を形成できる。
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 1.5重量部未満の化学石膏,0.5〜
2.0重量部の高炉スラグセメント,0.2重量部以下
の普通ポルトランドセメント,1.2〜3.0重量部の
鉱物質繊維,0.2〜1.0重量部の天然繊維,3〜1
2重量部の水を配合することを特徴とする斜面保護用組
成物。 - 【請求項2】 更に高炉スラグセメントと普通ポルトラ
ンドセメントの合計の重量に対して0.5〜1.5重量
%のメチルセルロースを含むことを特徴とする請求項1
の斜面保護用組成物。 - 【請求項3】 更に種子と肥料を混入させることを特徴
とする請求項1又は2の斜面保護用組成物。 - 【請求項4】 1.5重量部未満の化学石膏,0.5〜
2.0重量部の高炉スラグセメント,0.2重量部以下
の普通ポルトランドセメント,1.2〜3.0重量部の
鉱物質繊維,0.2〜1.0重量部の天然繊維,3〜1
2重量部の水を配合してなる組成物で斜面を覆うことを
特徴とする斜面保護工法。 - 【請求項5】 更に高炉スラグセメントと普通ポルトラ
ンドセメントの合計の重量に対して0.5〜1.5重量
%のメチルセルロースを含む組成物で斜面を覆うことを
特徴とする請求項4に記載の斜面保護工法。 - 【請求項6】 更に種子と肥料を混入させた組成物で斜
面を覆うことを特徴とする請求項4又は5に記載の斜面
保護工法。 - 【請求項7】 斜面の面積1m2当たりの肥料の混入量
が50〜200gであることを特徴とする請求項6に記
載の斜面保護工法。 - 【請求項8】 組成物を斜面に吹き付けることを特徴と
する請求項4,5,6又は7のいずれかに記載の斜面保
護工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29169297A JP3183854B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 斜面保護用組成物及び斜面保護工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29169297A JP3183854B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 斜面保護用組成物及び斜面保護工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11116318A true JPH11116318A (ja) | 1999-04-27 |
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ID=17772179
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29169297A Expired - Fee Related JP3183854B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | 斜面保護用組成物及び斜面保護工法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3183854B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077796A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-29 | Kyokado Eng Co Ltd | 補強土工法 |
| CN109041691A (zh) * | 2018-08-13 | 2018-12-21 | 紫金矿业集团股份有限公司 | 利用石灰中和泥渣机械喷播修复矿区陡坡的方法 |
| CN111302750A (zh) * | 2020-03-25 | 2020-06-19 | 中国电建集团成都勘测设计研究院有限公司 | 一种凝胶材料及适用于植物生长的混凝土 |
| CN116024994A (zh) * | 2023-03-27 | 2023-04-28 | 北京林业大学 | 一种生态一体化护坡系统的施工方法 |
| WO2025182912A1 (ja) * | 2024-02-28 | 2025-09-04 | 国立大学法人秋田大学 | 珪藻土含有コンクリート |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP29169297A patent/JP3183854B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| WO2025182912A1 (ja) * | 2024-02-28 | 2025-09-04 | 国立大学法人秋田大学 | 珪藻土含有コンクリート |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3183854B2 (ja) | 2001-07-09 |
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