JPH11116826A - 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル - Google Patents

透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル

Info

Publication number
JPH11116826A
JPH11116826A JP29769797A JP29769797A JPH11116826A JP H11116826 A JPH11116826 A JP H11116826A JP 29769797 A JP29769797 A JP 29769797A JP 29769797 A JP29769797 A JP 29769797A JP H11116826 A JPH11116826 A JP H11116826A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
group
carbon atoms
dye
panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP29769797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4031094B2 (ja
Inventor
Atsushi Ishikawa
篤 石川
Shinko Koike
眞弘 小池
Yasuko Suzuki
康子 鈴木
Kazuro Sakurai
和朗 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP29769797A priority Critical patent/JP4031094B2/ja
Publication of JPH11116826A publication Critical patent/JPH11116826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4031094B2 publication Critical patent/JP4031094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】透明な高分子と複数の色素を含む安定なフィル
ム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネルを提
供する。 【解決手段】透明な高分子と複数の色素を含む安定なフ
ィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル
を提供するにおいて、バインダー樹脂として共重合ポリ
エステルを使用することにより複数の色素を高濃度にな
おかつ安定に溶解、分散し、多機能なフィルム及び当該
フィルムを含む多層フィルム又はパネルとすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複数の色素を含有す
る機能性フィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム
又はパネルに関する。たとえばプラズマディスプレイな
どの映像出力装置または照明器具などから発生される近
赤外線を吸収し、当該近赤外線領域の光を通信に仕様す
るリモコン・赤外線通信ポートの誤動作を防ぎ、ひいて
は、これらの遠隔操作機器で制御する機器の誤動作を防
ぐ赤外線吸収フィルム、パネルに関する。更に詳しく
は、透明導電体と組み合わせて、近赤外線吸収且つ電磁
波遮閉効果を有するパネルに関する。又、光学機器の受
光素子や撮像素子に使用されているフォトダイオードや
固体イメージセンサ(CCD)カメラの受光感度補正や
色調補正に用いる近赤外線カットフィルターに関する。
【0002】
【従来の技術】複数の色素を含有する機能性フィルム及
び当該フィルムを含む多層フィルム、パネルとしては、
例えば、特開平6−214113号公報に記述されてい
るように金属フタロシアニン化合物をメチルメタクリレ
ートのモノマーに溶解させた後に重合させたパネルが知
られている。また、フタロシアニン系の化合物やアント
ラキノン系、シアニン系の化合物を溶融した樹脂中に混
練した後に、押し出し成形した近赤外線吸収パネルも知
られている。しかし、これらのパネルの製造では高温で
の溶融押し出しや重合反応の行程を含むために、熱的に
不安定であったり、化学反応によって分解・変性するよ
うな色素の使用が出来ない、色素を顔料として用いるた
めに数百ミクロン以上の厚膜が必要である等制限が多
く、従って、得られるパネルの形状、特性は不満足なも
のが多い。
【0003】さらに、ディスプレイ等の表示用パネルに
使用するためには、色調も重要である。色調を調整する
ためには、色調補正用吸収層を新たにもうけるか、ある
いは同一吸収層に通常数種類の色素を混合することが必
要である。前者は工程、構造が複雑になり又、後者は色
素の中には他の色素と混在すると特性が変化したり、化
学反応等や誘電的相互作用によって特性が変化するもの
があり組み合わせる色素が限られる。例えばプラズマデ
ィスプレー等に用いる場合には近赤外線吸収色素と色調
補正用可視吸収色素が必要となり数種類の色素を混ぜる
必要がありますます上記特性変化が問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は特定のポリマーにおいて複数の色素が単独、
あるいは相互に分解、凝集することなく安定に染料分散
させることを見出すことであり、顔料分散のような制限
を受けない機能性フィルムを提供することある。例え
ば、プラズマディスプレーに用いる場合のように複数の
色素を安定に染料分散させ必要とされる近赤外線遮断、
可視光透過率、色調、多層パネルにする場合の構造の多
様性に対応したフィルムを提供することが挙げられる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、透明な高
分子樹脂中に複数の色素を安定に染料分散させた吸収層
を含むフィルム及び、当該フィルムを含む多層フィルム
又は多層パネルにより達成される。即ち、多様な色素の
特性に応じた成型法でフィルムを製造し、このフィルム
を単独で使用するか或いはフィルム、パネルと貼り合わ
せる事により製造した多層フィルム又は多層板を得るこ
とにより、目的に応じた特性、構造の多様性に対応可能
なことを見出した。例えばプラズマディスプレーに用い
る場合のように複数の色素を安定に染料分散させ必要と
される近赤外線遮断、可視光透過率、色調を達成し、な
おかつ多層パネルにする場合の構造の多様性にも対応し
たフィルムを提供することができる。以下本発明を詳し
く説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を近赤外線吸
収フィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム、多層
パネルを例にとって述べる。近赤外線吸収フィルム及び
当該フィルムを含む多層フィルム、多層パネルは、透明
な高分子樹脂中に近赤外線吸収能を有する色素と色調補
正用可視吸収色素を分散させた吸収層フィルム及び当該
フィルムを含む多層フィルム又は多層板からなる近赤外
線吸収パネルである。
【0007】本発明の近赤外線吸収パネルの透明な高分
子樹脂中に近赤外線吸収能を有する色素と色調補正用可
視吸収色素を分散させた吸収層としては、近赤外線吸収
能を有する色素と色調補正用可視吸収色素と高分子樹脂
と溶剤を均一に混合した溶液からキャスト法によって成
膜されたフィルムや、近赤外線吸収能を有する色素と色
調補正用可視吸収色素と高分子樹脂と溶剤を均一に混合
した溶液をポリエステルやポリカーボネイトなどの透明
なフィルム上にコーティングして得たフィルムあるい
は、当該フィルムと他の機能を有するフィルム、パネル
を接着剤で貼り合わせた多層フィルム、多層パネルによ
り達成される。即ち、多様な近赤外線吸色素の特性に応
じた成型法でフィルムを製造し、これらのフィルムを単
独で若しくは他の機能を有するフィルム、パネルと貼り
合わせる事により、目的に応じた近赤外線遮断率と可視
光領域での透過率、色調を調整することができる。
【0008】本発明のごとく近赤外線吸収パネルの吸収
層としてキャスト法やコーティング法によって成膜され
たフィルムを用いる場合は、成膜を実用的に好ましい条
件で行えるので、使用する近赤外線吸収色素が熱分解す
ることがなく、一般的な有機溶媒に対して均一分散さえ
すれば、耐熱性の低い色素でも使用できるため色素の選
択幅が拡がるという有利点がある。
【0009】キャスト法やコーティング法で成膜を行う
際、色素のバインダーとして用いる透明な高分子樹脂と
しては、共重合ポリエステル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート、ポリスチレン、アモルファスポ
リオレフィン、ポリイソシアネート、ポリアリレート、
トリアセチルセルロース等の公知の透明プラスチックを
用いることができる。但し、特に50ミクロン以下の薄
いフィルムで目的とする近赤外線の吸収能を得るために
は、色素の種類によって異なるが、1〜12wt%(樹
脂の固形分に対して)の高濃度まで色素を溶解する必要
がある。この様な高濃度の安定な溶液を、通常使用され
るバインダー用樹脂、例えばポリカーボネイトやポリス
チレン樹脂等からは調製する事が出来ない。例え強制的
に溶かし込むことが出来ても、色素の遍在、表面への色
素の析出、溶液の凝固等の問題が起こり好ましくない。
【0010】この様に高濃度まで色素を溶解させる用途
には、本出願と同一の出願人による特開平06−184
288、特開平06−049186、特開平07−14
9881、特開平08−100053などに記載されて
いるポリエステル樹脂は、本発明の色素を高濃度まで溶
かすことができ好ましい。従って、本発明において、高
濃度まで色素を溶解させる目的には、この樹脂を用いる
ことが好適である。加えて複数の色素を同一吸収層中に
溶解させると色素間の反応や凝集によって長期安定性が
低下する傾向が認められるが、この樹脂を用いることに
より、複数の色素を同一吸収層に用いて加熱加速試験を
行っても色素間の反応、凝集等による劣化は認められず
高い耐熱性、長期安定性を有したフィルムを得ることが
できる。
【0011】上記の樹脂は、一般式(1)〜(6)で表
される芳香族ジオールを少なくとも1つ含み、そのモル
比が10mol%以上共重合したポリエステル樹脂であ
る。
【0012】
【化10】
【0013】(R1 は炭素数が2から4までのアルキレ
ン基、R2、R3、R4、R5は水素または炭素数が1
から7までのアルキル基、アリール基、アラルキル基を
表し、それぞれ同じでも異なっても良い。)
【0014】
【化11】
【0015】(R6は炭素数が1から4までのアルキレ
ン基、R7、R8、R9、R10及びR11は水素また
は炭素数が1から7までのアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基を表し、それぞれ同じでも異なっても良い。
kは1から4の自然数である。)
【0016】
【化12】
【0017】(R12は炭素数が1から4までのアルキ
レン基、R13、R14、R15及びR16は水素また
は炭素数が1から7までのアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基を表し、それぞれ同じでも異なっても良
い。)
【0018】
【化13】
【0019】(R17及びR18は炭素数が1から4ま
でのアルキレン基を表し、それぞれ同じでも異なっても
良い。R19及びR20は水素または炭素数が1から7
までのアルキル基、アリール基、アラルキル基を表し、
それぞれ同じでも異なっても良い。l及びmは1から8
の自然数である。)
【0020】
【化14】
【0021】(R21は炭素数が1から4までのアルキ
レン基、R22、R23、R24、R25、R26及び
R27は水素または炭素数が1から7までのアルキル
基、アリ−ル基、アラルキル基を表し、それぞれ同じで
も異なっても良い。nは0から5の自然数である。)
【0022】
【化15】
【0023】(R28は炭素数が1から4までのアルキ
レン基、R29及びR30は炭素数が1から10までの
アルキル基を表し、それぞれ同じでも異なっても良い。
R31、R32、R33及びR34は水素または炭素数
が1から7までのアルキル基、アリール基、アラルキル
基であり、それぞれ同じでも異なっても良い。)
【0024】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(1)で表される化合物としては例えば、9,9−ビ
ス−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−フ
ルオレン、9,9−ビス−[4−(2−ヒドロキシエト
キシ)−3−メチルフェニル]−フルオレン、9,9−
ビス−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジ
メチルフェニル]−フルオレン、9,9−ビス−[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−3−エチルフェニル]−
フルオレン、9,9−ビス−[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)−3,5−ジエチルフェニル]−フルオレン、
等が挙げられ、これらの中でも、9,9−ビス−[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−フルオレンが
光学特性、耐熱性、成形性のバランスが最も良く特に好
ましい。
【0025】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(2)で表される化合物としては例えば、1,1−ビ
ス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロ
ヘキサン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−3−メチルフェニル]シクロヘキサン、1,1−
ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジメ
チルフェニル]シクロヘキサン、1,1−ビス[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−3−エチルフェニル]シ
クロヘキサン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)−3,5−ジエチルフェニル]シクロヘキサ
ン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−
3−プロピルフェニル]シクロヘキサン、1,1−ビス
[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジベンジ
ルフェニル]シクロヘキサン、及びこれらのシクロヘキ
サンの水素1〜4個を炭素数1から7のアルキル基、ア
リール基、アラルキル基で置換したもの等が挙げられ、
これらの中でも、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル]シクロヘキサンが、好ましい。
【0026】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(3)で表される化合物としては例えば、ビス−[4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−スルフォ
ン、ビス−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メ
チルフェニル]−スルフォン、ビス−[4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−スル
フォン、ビス−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3
−エチルフェニル]−スルフォン、ビス−[4−(2−
ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジエチルフェニル]−
スルフォン、ビス−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)
−3−プロピルフェニル]−スルフォン、ビス−[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジプロピルフェ
ニル]−スルフォン、ビス−[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)−3−イソプロピルフェニル]−スルフォン、
等が挙げらる。
【0027】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(4)で表される化合物としては例えば、トリシクロ
デカンジメチロール、トリシクロデカンジエチロール、
トリシクロデカンジプロピロール、トリシクロデカンジ
ブチロール、ジメチルトリシクロデカンジメチロール、
ジエチルトリシクロデカンジメチロール、ジフェニルト
リシクロデカンジメチロール、ジベンジルトリシクロデ
カンジメチロール、テトラメチルトリシクロデカンジメ
チロール、ヘキサメチルトリシクロデカンジメチロー
ル、オクタメチルトリシクロデカンジメチロール、等が
挙げられ、これらの中でも、トリシクロデカンジメチロ
ールが好ましい。
【0028】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(5)で表されるジヒドロキシ化合物としては例え
ば、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]−1−フェニルエタン、1,1−ビス[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−3−メチルフェニル]−
1−フェニルエタン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−1−フ
ェニルエタン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)−3−エチルフェニル]−1−フェニルエタ
ン、1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−
3,5−ジエチルフェニル]−1−フェニルエタン、
1,1−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3−
プロピルフェニル]−1−フェニルエタン、1,1−ビ
ス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−3,5−ジプロ
ピルフェニル等、及びこれらの中心炭素に、炭素数1か
ら7のアルキル基、アリール基、アラルキル基で置換
し、且つ、側鎖のフェニル基の水素1〜4個を炭素数1
から7のアルキル基、アリール基、アラルキル基で置換
したもの等が挙げられ、これらの中でも、1,1−ビス
[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−1−フ
ェニルエタンが好ましい。
【0029】本発明のポリエステル重合体に供する一般
式(6)で表される化合物としては例えば、2,2−ビ
ス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]ブタン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル]ペンタン、2,2−ビス[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−3−メチルブ
タン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)
フェニル]ヘキサン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フェニル]−3−メチルペンタン、2,
2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]
−3,3−ジメチルブタン、2,2−ビス[4−(2−
ヒドロキシエトキシ)フェニル]ヘプタン、2,2−ビ
ス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−3−
メチルヘキサン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ
エトキシ)フェニル]−4−メチルヘキサン、2,2−
ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−5
−メチルヘキサン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキ
シエトキシ)フェニル]−3,3−ジメチルペンタン、
2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル]−3,4−ジメチルペンタン、2,2−ビス[4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−4,4−ジメ
チルペンタン、2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエ
トキシ)フェニル]−3−エチルペンタン、等が挙げら
れ、これらの中でも、2,2−ビス[4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フェニル]−4−メチルペンタンが、適
度に大きな枝分かれした側鎖を有しており、有機溶媒へ
の溶解性の向上の効果が大きく、耐熱性を損なうことも
ないので特に好ましい。また、2,2−ビス[4−(2
−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−プロパンは、耐熱
性、機械強度に優れ、有機溶媒への溶解性も損なわない
ので特に好ましい。上記のジオール化合物は単独で用い
ても良いし、必要に応じて2種類以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0030】本発明のポリエステル重合体に供するジカ
ルボン酸としては、通常のポリエステル樹脂に用いられ
るジカルボン酸が挙げられるが、例えば、テレフタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
1,8−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレン
ジカルボン酸、1,2−ナフタレンジカルボン酸、1,
3−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸、1,7−
ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、2,2’−ビ
フェニルジカルボン酸、3,3’−ビフェニルジカルボ
ン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、メチル
マロン酸、エチルマロン酸、メチルコハク酸、2,2−
ジメチルコハク酸、2,3−ジメチルコハク酸、3−メ
チルグルタル酸、3,3−ジメチルグルタル酸等の脂肪
族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン
酸、2,5−ジメチル−1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸、2,3,5,6−テトラメチル−1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等が挙
げられる。高耐熱性が重要な場合には、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸が、成形性が重要な場合にはテレフタ
ル酸が特に好ましい。これらはそれぞれ単独で用いても
良いし、必要に応じて2種類以上併用しても良い。
【0031】本発明のポリエステル重合体は、例えばエ
ステル交換法、直接重合法等の溶融重合法、溶液重縮合
法、界面重合法等の公知の方法から適宜の方法を選択し
て製造できる。また、その際の重合触媒等の反応条件も
従来通りで良く、公知の方法を用いることができる。
【0032】本発明のポリエステル重合体を溶融重合法
のエステル交換法で製造するには、一般式(1)から
(6)で表される化合物群のうち、少なくとも1種類以
上の化合物を共重合成分として使用するが、使用するジ
ヒドロキシ化合物の合計が、ジオールの10モル%以
上、95モル%以下が特に好ましい。10モル%以上で
あると、有機溶媒への溶解性がより向上する。95モル
%以下であれば、溶融重合反応が十分に進行し、自由自
在に分子量を調節してポリエステル重合体を重合するこ
とができる。ただし95モル%より多くても、溶液重合
法または界面重合法で重合することによって、重合時間
を短縮することができる。
【0033】本発明の樹脂と色素を溶解させる溶媒とし
ては、沸点が実用的に好ましい有機溶剤ならば何れでも
良い。この様な汎用的な溶剤としては、クロロフォル
ム、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の脂肪族ハロゲ
ン化合物、或いは、トルエン、キシレン、ヘキサン、メ
チルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサン、テトラ
ヒドロフラン、シクロヘキサノン等の非ハロゲン系有機
溶剤が使われる。
【0034】本発明の樹脂と色素を溶解させる方法とし
ては、通常の撹拌基やニーダーが用いられる。また、高
濃度の溶液を調製する場合は、バタフライミキサーやプ
ラネタリーミキサーを用いれば良いが、無論これに限る
ものではない。
【0035】上記の方法得られた溶液から本発明のフィ
ルムを作る場合は、キャストかコーティング法が好まし
い。キャスト法とは、ガラス板か鏡面仕上げをした金属
板の上に、溶液を注ぎ一定の隙間を持った棒で溶液をそ
の表面上に延ばした後、乾燥し、適当な方法でフィルム
を当該表面より剥離し、完成品を得る方法を指す。無
論、この方法を機械化した、いわゆるキャスト機を用い
てフィルムを作成しても良い。
【0036】コーティング法とは、フィルム又はパネル
の上に本発明の溶液を塗布、乾燥の後に、フィルム層を
形成せしめる方法一般のこてである。例えば透明または
他の機能を付与したフィルムの上にコーティングする場
合は、通常のコーティング機が使用できる。この機械
は、分速数メートルから数十メートルの早さで動いてい
るフィルム上に、本発明の樹脂と色素を溶解させた溶液
を塗布し、次の乾燥ゾーンで溶媒を除去し、フィルムを
巻き取る一連の工程を行うものである。
【0037】近赤外線吸収パネルに要求される特性とし
て特に重要なものは、近赤外線、具体的には波長850
nmから1200nmにおける光線の吸収性、可視領
域、具体的には400nmから800nmにおける光線
の透過性、および色調が挙げられる。
【0038】これらの特性の中でも近赤外線の吸収性が
最重要であるが、用途によっては他の二つの特性が非常
に重要になる。例えば、映像出力装置から発生される近
赤外線を吸収し、当該近赤外線領域で作動するリモコン
の誤動作を防ぐ近赤外線吸収パネルとして用いる場合に
は、可視領域における透過性はもちろんのこと、特にこ
の映像出力装置がカラー仕様である場合には、色調が非
常に重要である。すなわち、全色における色差を極めて
小さくする必要があり、具体的にはニュートラルグレー
又はブルー系グレーの色調を有さなければならない。こ
の場合には色調補正用可視吸収色素を巧妙に配合する必
要がある。
【0039】従来の方法では、透明高分子樹脂と近赤外
吸収能のある色素、色調補正用可視吸収色素を混練後、
熱溶融押し出し成形したり、低分子中に色素を取り込み
重合する方法により近赤外線吸収パネルを得ていたが、
これらの方法では、色素としては熱分解しないものしか
使用できず、選択幅が狭くなり、上述の特性を発現させ
ることが極めて困難になる。
【0040】一方、本発明の近赤外線吸収パネルは、キ
ャスト法により成膜したフィルムを使用でき、耐熱性の
低い色素も使用できるため、色素の選択幅が広いという
点で効果的である。また、前述のポリエステル重合体を
バインダーとして用いた場合複数の近赤外、可視吸収色
素間の化学反応による分解、凝集を抑制でき、色素選択
幅が広く、長期間安定なフィルムを作製できる点で好ま
しい。
【0041】本発明の近赤外線吸収パネルの吸収層に用
いる近赤外線吸収色素としては、近赤外領域に吸収を有
する色素であるならばいずれでもよく、ポリメチン系色
素(シアニン色素)、フタロシアニン系、ジチオール金
属錯塩系、ナフトキノン、アントロキノン、トリフェニ
ルメタン系、アミニウム(あるいはアルミニウム)系、
ジインモニウム系などが用いられる。
【0042】この中でも一般式(8)で表される芳香族
ジチオール系金属錯体
【0043】
【化式16】
【0044】(RD1とRD2は炭素数が1から4まで
のアルキレン基、アリール基、アラルキル基、フッ素、
水素を示し、Mは4配位の遷移金属)と、一般式(9)
で表される芳香族ジインモニウム化合物
【0045】
【化式17】
【0046】(RDi(iは5〜12)は炭素数が1か
ら10までのアルキル基、Xは1価のアニオン)、及び
一般式(7)で表されるフタロシアニン系の色素
【0047】
【化式18】
【0048】(Rp1〜2は水素原子、フッ素原子、置
換アルキル基、置換アルコキシ基、チカンアラルキル
基、置換アミノ基、置換フェニル基、置換フェノキシ
基、置換アミド基、置換メチルフタルイミド基を、Rp
3〜4は水素原子、フッ素原子を示す。Mは2〜6価の
遷移金属或いはその酸化物であり,遷移金属としてN
i,Co,Fe,Zn,Sn,V,Si,Pd,Pb,
Mn,Cr等が挙げられ、一般に知られているカウンタ
ーアニオンが原子かを補うこともあるがこれらに限定さ
れたものではない。)の3種類がきわめて有効である。
この内から少なくとも1種類以上を用いて近赤外吸収能
を付与し、更に色調補正用可視吸収色素を組み合わせる
ことによって色調を自由に調整できることができる。
【0049】上記の芳香族ジチオール系金属錯体とは、
ニッケル ビス−1、2ージフェニルー1、2ーエテエ
ンジチオラト及びその二つの芳香環の水素を炭素数が1
から4までのアルキレン基、アリール基、アラルキル
基、フッ素等の基で置換した化物であり、例えば化学式
(10)から(11)で表される化合物を使用する事が
できるが、無論これに限るものではない。さらに上述の
化合物のイオン化合物、例えば化学式(12)で表され
る化合物も使用する事ができるが、無論これに限るもの
ではない。本発明に使用されるカウンターカチオンは化
学式(12)に使用されているテトラブチルアンモニウ
ムイオン以外の1価のカチオンならどれでも良く、例え
ば公知文献である「機能性色素の開発と市場動向(シー
エムシー)」に記載されている様なカチオンであればい
ずれでも良い。上述の化合物の金属のニッケルに替えて
4価の遷移金属ならどれでも良く、例えば、チタン、バ
ナジウム、ジルコニウム、クロム、モリブデン、ルテニ
ウム、オスニウム、コバルト、白金、パラジウムなどで
ある。
【0050】
【化式19】
【0051】
【化式20】
【0052】
【化式21】
【0053】この色素は850から900nmまでの吸
収が強く、リモコン等に使用される近赤外線の波長の光
を遮断し、リモコン誤動作の防止に効果的である。この
色素は、下に詳しく説明するいわゆる低放射ガラス、I
TOタイプの電磁波吸収層と重ね合わせて多層パネルを
形成したときに、より効果的に近赤外線の遮断をする。
【0054】一般式(9)
【0055】
【化式22】
【0056】(RDi(iは5〜12)は炭素数が1か
ら10までのアルキル基、Xは1価のアニオン)で表さ
れる芳香族ジインモニウム化合物とは、例えば、化学式
(13)から(15)で表される化合物を使用する事が
できるが、無論これに限るものではない。1価のアニオ
ンとしては下式の六フッ化アンチモン以外に、例えば、
六フッ化リン、四フッ化ホウ素、過塩素酸イオンなどが
好ましく用いられる。
【0057】
【化式23】
【0058】
【化式24】
【0059】
【化式25】
【0060】この色素は1000nm前後の吸収が強
く、リモコン等に使用される近赤外線の波長の光以外
に、将来使用が見込まれるコンピュター通信の波長の光
をも遮断し、この誤動作の防止に効果的である。この色
素は、下に詳しく説明するメッシュやエッチングタイプ
の電磁波吸収層と重ね合わせて多層パネルを形成したと
きに、より効果的である。
【0061】一般式(7)(Rp1〜2は水素原子、フ
ッ素原子、置換アルキル基、置換アルコキシ基、チカン
アラルキル基、置換アミノ基、置換フェニル基、置換フ
ェノキシ基、置換アミド基、置換メチルフタルイミド基
を、Rp3〜4は水素原子、フッ素原子を示す。Mは2
〜6価の遷移金属或いはその酸化物であり,遷移金属と
してNi,Co,Fe,Zn,Sn,V,Si,Pd,
Pb,Mn,Cr等が挙げられ、一般に知られているカ
ウンターアニオンが原子かを補うこともあるがこれらに
限定されたものではない。)で表されるフタロシアニン
系化合物を使用する事ができるが、無論これに限るもの
ではない。中心の金属は2〜4価の遷移金属あるいは酸
化物であり、cl−,Br−,六フッ化アンチモン酸イ
オン、六フッ化リン酸イオン、四フッ化ホウ素酸イオ
ン、過塩素酸イオン等のカウンターアニオンが原子価を
補うこともある。遷移金属原子として具体的にはNi,
Co,Fe,Zn,Sn,V,Si,Pb,Ti,M
n,Pd,Cr,等が挙げられる。
【0062】これらの近赤外吸収色素と併せて色調補正
用色素を用いて色調を調節する事も可能である。このよ
うな色調補正用色素としては、長期間安定であり前述の
溶媒やポリマーに可溶で、可視光吸収帯が狭くそれ以外
の波長での透過率が高いものが好ましい。シアニン系色
素、キノン系色素、アゾ系色素、インジゴ系色素、ポリ
エン系色素、スピロ系色素、ポルフィリン、フタロシア
ニン系色素等が挙げられるがこれに限ったものではな
い。
【0063】本発明の近赤外線吸収フィルムは他の近赤
外線吸収能を有するフィルム又はパネル、或いは特定の
機能を付与したフィルム又はパネルと組み合わせて、近
赤外線吸収多層フィルム又は近赤外線吸収多層パネルの
形態をとってもかまわない。特定の機能としては、電磁
波吸収能、反射防止能、形状保持能等が挙げられ、本発
明の近赤外線吸収フィルムとこれら特定の機能を付与し
た層を有するフィルム又はパネルを複数併用した多層フ
ィルム又は多層板として使用する事も可能である。
【0064】この近赤外線吸収多層フィルム又は近赤外
線吸収多層パネルを作成するにあたり、予め成形した近
赤外線吸収能を有する板又はフィルムに適当な方法にて
貼り合わせる必要がある。これには透明で接着力の高い
高分子系接着剤が好ましく用いられる。この様な高分子
系接着剤としては例えば2液のエポキシ系の接着剤や、
不飽和ポリエステル、ウレタン系の接着剤、フェノール
樹脂系の接着剤、ビニル樹脂やアクリル酸系の接着剤が
挙げられる。
【0065】反射防止層は表面反射を防ぎ、光線透過率
を上げると同時に「ギラツキ」を防止する。
【0066】電磁波吸収層としてポリエステルフィルム
やガラス板、アクリルやポリカーボネイトの板に導電性
物質を蒸着処理した材料、スクリーン印刷等で導電性の
塗料をメッシュ状に印刷した材料或いは金属、導電性繊
維等のメッシュ材料が、好ましく用いられるが、無論こ
れに限るものではない。形状保持層の機能は、近赤外線
吸能を有する層の機械強度が低く形状維持が困難な場合
に、パネル全体の形状を維持することである。さらに、
パネル全体の耐熱性や表面の対磨耗性を上げる機能もあ
る。形状保持層に好ましく用いられる材料としては、透
明な樹脂又はガラスであればいずれでも良く、通常、ポ
リカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン、ポリエステルが好ましく
用いられる。特にポリカーボネイトは耐熱性の向上の観
点より、ポリメチルメタクリレートは透明性と耐磨耗性
の観点より好ましく用いられる。また、強度や耐熱性が
求められる場合には、ガラスが好ましい。
【0067】上述した電磁波吸収層の透明導電性層とし
ては、ガラスに透明誘電体/(金属薄膜/透明誘電体)
n(n=1〜3)を蒸着したいわゆる熱線反射ガラスを
用いることができる。このガラスは、建築物の外装材や
窓ガラス、自動車の窓ガラス、航空機のガラスに広く使
用されている。これに使用される透明誘電体としては、
酸化チタン、酸化ジルコニア、酸化ハフニウム、酸化ビ
スマス等が好ましく用いられる。また、金属薄膜として
は、金、白金、銀、銅、が好ましく用いられる。さら
に、金属薄膜との替わりに、窒化チタン、窒化ジルコニ
ア、窒化ハフニウムが好ましく用いられる。
【0068】電磁波吸収層の透明導電性層としては、さ
らに、透明酸化導電皮膜をコーティングしたものも用い
ることができる。この様な酸化物としては、フッ素をド
ープした酸化錫、スズをドープした3酸化2インジウム
(ITO)、アルミニウムをドープした酸化亜鉛等が好
ましく用いられる。
【0069】電磁波吸収層の透明導電性層に上述した蒸
着層を使用する場合は、それに対応した近赤外線吸収フ
ィルムを使用する必要がある。例えば、熱線反射ガラス
では1200nmを越す波長での吸収または反射がある
ため、色素はそれ以外の波長での吸収を受け持つことに
なる。無論、熱線反射ガラスの材質によって吸収特性が
異なるため、色素の組み合わせや濃度を制御して相手に
合わせる必要がある。これには、上述した本発明の色素
の内、芳香族ジチオール系金属錯体、好ましくは、芳香
族ジチオール系ニッケル錯体、最も好ましくは、ニッケ
ル,ビス1,2−ジフェニル−1,2−エテエンジチオ
ラト、若しくは、ニッケル,ビス1,2−ジフェニル−
1,2−エテエンジチオラトのベンゼン環の水素をフッ
素かメチル基に置き換えたもの及び急峻な吸収を有する
フタロシアニン系の色素が使用される。さらに、色調を
整えるためにを可視吸収色素を添加しても良い。
【0070】本発明の近赤外線吸収フィルムが10μm
で上述の電磁波吸収層の導電層に近赤外線反射特性があ
る熱線反射ガラスの場合、透明な高分子樹脂に対してジ
チオール金属錯体をa重量%、フタロシアニン系色素を
b重量%、ジインモニウム系色素をc重量%、配合した
とする。この場合本発明の近赤外吸収層が10μmの場
合、色素が有効に作用する範囲は、0.1≦a≦5.
0、0.01≦b≦2.0、0.1≦c≦3.0、好ま
しくは0.5≦a≦2.5、0.01≦b≦2.0、
0.2≦c≦2.0、である。つまり0.21≦a+b
+c≦10.0で配合することが好適である。それらを
キャスト法、コーティング法、溶融押し出し法、モノマ
ーに配合してからの重合法等で成膜する。a+b+c<
0.21で配合し、成膜した場合、可視光透過性は高い
が、近赤外線吸収性が低く近赤外線遮断フィルターとし
ての効果がなく好ましくない。a+b+c>10.0で
配合し、成膜した場合、近赤外線吸収性は高いが可視光
透過性が低くなり光学フィルターとして使用することが
出来ない。本発明の近赤外吸収層が変わった場合上記値
は反比例して変化する。
【0071】電磁波吸収層の透明導電性層に上述した、
メッシュタイプを用いる場合は、メッシュに近赤外の吸
収が無いために、目的とする波長の吸収は全て色素で行
わなくてはならない。また、電磁波吸収層を兼ね備えな
い場合も同様である。この様な色素としては、芳香族ジ
インモニウム化合物と芳香族ジチオール系金属錯体、フ
タロシアニン系化合物の混合物が好ましく用いられる。
芳香族ジチオール系金属錯体は上述した通り、芳香族ジ
チオール系ニッケル錯体、最も好ましくは、ニッケル,
ビス1,2−ジフェニル−1,2−エテエンジチオラ
ト、若しくは、ニッケル,ビス1,2−ジフェニル−
1,2−エテエンジチオラトのベンゼン環の水素をフッ
素かメチル基に置き換えたものが使用される。また、芳
香族ジインモニウム化合物としては、カウンターアニオ
ンが、6フッ化アンチモン若しくは、6フッ化砒素、パ
ークロライド、4フッ化ホウ素が好ましい。さらに、色
調を整えるために可視吸収色素を添加しても良い。
【0072】本発明の近赤外線吸収フィルムが10μm
で電磁波吸収層の導電層に近赤外線反射特性がない場
合、透明な高分子樹脂に対して上記同様、ジチオール金
属錯体をa重量%、フタロシアニン系色素をb重量%、
ジインモニウム系色素をc重量%、アミニウム系色素を
d重量%、配合したとする。本発明で好ましく使用する
範囲は、0.1≦a≦3.0、0.01≦b≦2.0、
0.1≦c≦7.0、さらに好ましくは0.5≦a≦
2.0、0.1≦b≦1.0、1.0≦c≦3.0であ
る。つまり0.21≦a+b+c≦12.0で配合する
ことが好適である。それらをキャスト法、コーティング
法、溶融押し出し法、モノマーに配合してからの重合法
等で成膜する。上記の範囲外、a+b+c<0.21で
配合し、成膜した場合、可視光透過性は高いが、近赤外
線吸収性が低く近赤外線遮断フィルターとしての効果が
なく好ましくない。a+b+c>12.0で配合し、成
膜した場合、近赤外線吸収性は高いが可視光透過性が低
くなり光学フィルターとして使用することが出来ない。
本発明の近赤外吸収層が変わった場合上記値は反比例し
て変化する。
【0073】次に、本発明の実施形態を図1にて具体的
に説明する。
【0074】図中のA〜Cの2は透明な樹脂又はガラス
からなる形状保持層で、4、5は近赤外線吸収フィルム
からなる近赤外線吸収層である。1は反射防止層で、3
は電磁波吸収層および近赤外線吸収層を兼ねた蒸着層で
あり、ポリエステルのフィルムに蒸着したものか、直接
にガラスの上に蒸着したものである。4はコーティング
法にてフィルム成膜した層、5はキャスト法によって成
膜されたフィルム、6は金属、金属酸化物、金属塩を透
明プラスチックフィルムに蒸着することにより作成され
たフィルム若しくは、近赤外線吸収能を有する色素と色
調補正用可視吸収色素とモノマーを均一に混合した混合
物を重合または固化することにより作成されたフィルム
又はパネルである。
【0075】図中のAは、ポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレート、ガラス等の形状保持層2に透明導電
層3を蒸着し、コーティングフィルム(又はキャストフ
ィルム)からなる吸収層4を電磁波吸収層の下に張り付
けた場合の本発明の実施形態を示している。
【0076】図中のBは1は反射防止層であり、形状保
持層2に透明導電層3を蒸着し、コーティングフィルム
(又はキャストフィルム)からなる吸収層4を電磁波吸
収層の下に張り付け、さらに、強度を出すために、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタクリレート、ガラス等の
形状保持層2を張り付けた本発明の実施形態を示してい
る。4の層を固定するには例えば、ガラスの飛散防止を
兼ねたウレタン等の接着剤で2、3、4、2の層を固定
しても良い。図中のCはキャスト法にて作製された本発
明の近赤外吸収フィルム5に透明導電層3を蒸着し更に
反射防止層を張り付けた本発明の実施形態を示してい
る。
【0077】
【本発明の効果】本発明により、ポリマーを選ぶことに
より色素の溶解度を上げ、高濃度に色素を含有したフィ
ルムを作製することができる。また、複数の色素を同一
層に含有させることによって多機能を持たせることがで
き、色素間の反応、凝集による特性の劣化を防ぐことが
できる。キャスト法、コーティング法を用いることによ
り通常熱分解を起こす色素も用いることが可能となり色
素の選択性があがる。近赤外線吸収能に限った場合、目
的に応じた近赤外線遮断率、可視領域透過率、色調を有
したフィルムを供給することができ、なおかつ要求され
る形態に合わせて多層フィルム、パネルとすることがで
きる。以上有効性と新規性は実施例にて具体的に説明す
る。
【0078】
【実施例】実施例における、近赤外線遮断率、可視領域
透過率、色調、加熱試験保持率は次に示す方法によって
評価した。
【0079】近赤外線遮断率Tr 分光光度計(日本分光社製bestV−570)にて、
波長850nm〜1200nmにおける光線透過率の平
均値(T%)を測定し、(100−T)で近赤外線遮断
率(Tr)を評価した。
【0080】可視領域透過性Tv 近赤外線遮断率測定と同じ分光光度計にて、波長450
nm〜700nmにおける平均光線透過率Tv %を測定
し、これを可視光線透過率とした。
【0081】色調評価 本発明にて作製したフィルム、又は当該フィルムを含む
多層フィルム、パネルを白板上に置き、目視観察を行っ
た。
【0082】耐熱試験保持率Rt 耐熱試験は近赤外吸収フィルム或いは当該フィルムを含
んだ多層パネルを通常雰囲気下80℃でt時間保存を行
い、近赤外線遮断率と同じ分光光度計にて近赤外線遮断
率(Trt)の耐熱試験保持率Rtを以下の式によって
求め評価を行った。
【0083】Rt=Trt/Tr0×100 (Tr0
は初期近赤外線遮断率)
【0084】実施例1 (1)テレフタル酸ジメチル(DMT)0.4mol、
エチレングリコール(EG)0.88mol、ビス9,
9−ビス−(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル)フルオレン(一般式(1)においてR1はエチレン
R2〜R5は水素原子、BPEF)0.28molを原
料として通常の溶融重合でフルオレン系共重合ポリエス
テル(BPEF70mol%)を得た。そのフルオレン
系共重合ポリエステルは極限粘度[η]=0.42、分
子量Mw=45000、ガラス転移温度Tg=140℃
であった。
【0085】(2)実施例1(1)で得られたフルオレ
ン系共重合ポリエステルに対してニッケル, ビス1,2
−ジフェニル−1,2−エテンジチオラト(みどり化学
社製MIR101)を0. 056重量%、フタロシアニ
ン系色素(日本触媒社製イーエクスカラー801K)を
0. 032重量%、フタロシアニン系色素(日本触媒社
製イーエクスカラー803K)を0. 024重量%、ジ
インモニウム系色素(日本化薬社製IRG022)0.
224重量%と、アントラキノン系可視吸収色素(大日
精化工業社製色素A)0.004重量%を塩化メチレン
に分散、溶解し、キャスト法によって製膜した厚さ15
0μmのフィルムを得た。
【0086】(3)得られたフィルムを厚さ1mmのポ
リメチルメタクリレート基板でエポキシ系接着剤を用い
て両面から挟み込み、更にその片面に近赤外線吸収能を
兼ねた電磁波吸収能のある銀錯体(ITO/銀+白金/
ITO)を透明ポリエステル上に蒸着して得た厚さ10
0μmのフィルムを貼りつけ、図中Aの形態の近赤外線
吸収パネルを作製し、特性を評価した。
【0087】このパネルの分光スペクトルの経時変化を
図2Aに示す。このパネルのTrは95%と良好だっ
た。また、Tvは60%と透過性は良好であった。また
色調はニュートラルグレーであり良好であった。また1
200時間後においても耐熱試験保持率R1200は99.
2%と高い値だった。
【0088】実施例2 実施例1の(1)で得られたフルオレン系共重合ポリエ
ステルに対してニッケル, ビス1,2−ジフェニル−
1,2−エテンジチオラト(みどり化学社製MIR10
1)を1.40重量%、フタロシアニン系色素(日本触
媒社製イーエクスカラー801K)を0. 80重量%、
フタロシアニン系色素(日本触媒社製イーエクスカラー
803K)を0. 60重量%、ジインモニウム系色素
(日本化薬社製IRG022)5.60重量%、アント
ラキノン系可視吸収色素(大日精化工業社製色素A)
0.10重量%をテトラヒドロフランに溶解し、125
μmのポリエステルフィルム(東洋紡社製コスモシャイ
ンA4100)上にコーティング法にて6μmの吸収層
を形成した。
【0089】このパネルのTrは95%と良好だった。
また、Tvは63%と透過性は良好であった。色調はニ
ュートラルグレーであり、1200時間後においても耐
熱試験保持率R1200は99.0%と高い値だった。
【0090】比較例1 実施例2の溶解させた色素群の中から、アントラキノン
系可視吸収色素(大日精化工業社製色素A)のみを除い
た近赤外線吸収フィルムを作成し、特性を評価したとこ
ろ緑色を帯びたグレー色になり色調が悪かった。
【0091】実施例3 (1)実施例1の(1)においてビス9,9−ビス−
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ン(BPEF)0.28molを0.08molに変え
て同様に重合しフルオレン系共重合ポリエステル(BP
EF=20mol%)を得た。そのフルオレン系共重合
ポリエステルは分子量Mw=43000、ガラス転移温
度Tg=104℃であった。
【0092】(2)実施例3(1)で得られたフルオレ
ン系共重合ポリエステルに対して溶媒をクロロホルムに
換える以外は実施例2と同様にして近赤外線吸収フィル
ムを得た。
【0093】このパネルのTrは93%と良好だった。
また、Tvは62%と透過性は良好であった。色調はニ
ュートラルグレーで良好であり、1000時間後におい
ても耐熱試験保持率R1000は98.8%と高い値だっ
た。
【0094】実施例4 (1)実施例1の(1)においてビス9,9−ビス−
(4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル)フルオレ
ン(BPEF)0.28molを0.36molに変え
て同様に重合しフルオレン系共重合ポリエステル(BP
EF=90mol%)を得た。そのフルオレン系共重合
ポリエステルは分子量Mw=43000、ガラス転移温
度Tg=148℃であった。
【0095】(2)実施例3(1)で得られたフルオレ
ン系共重合ポリエステルに対して実施例2と同様にして
近赤外線吸収フィルムを得た。このパネルのTrは95
%と良好だった。また、Tvは64%と透過性は良好で
あった。色調はニュートラルグレーで良好であり、10
00時間後においても耐熱試験保持率R1000は98.6
%と高い値だった。
【0096】実施例5 実施例1の(1)で得られたフルオレン系共重合ポリエ
ステルに対してニッケル, ビス1,2−ジフェニル−
1,2−エテンジチオラト(みどり化学社製MIR10
1)を1.50重量%、フタロシアニン系色素(日本触
媒社製イーエクスカラー801K)を0. 30重量%、
ジインモニウム系色素(日本化薬社製IRG022)
4.50重量%、アントラキノン系可視吸収色素(大日
精化工業社製色素A)0.60重量%をテトラヒドロフ
ランに溶解し、125μmのポリエステルフィルム(東
洋紡社製コスモシャインA4100)上にコーティング
法にて5μmの吸収層を形成した。
【0097】このパネルのTrは91%と良好だった。
また、Tvは64%と透過性は良好であった。色調は青
みを帯びたグレーであり良好であった。また1000時
間後において耐熱試験保持率R1000も99.0%と良好
であった。
【0098】実施例6 (1)実施例1の(1)で得られたフルオレン系共重合
ポリエステルにおいてDMTの代わりに2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチルエステルを、BPEFの代わ
りに2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フ
ェニル]−3−メチルペンタン(一般式(6)において
R28はエチレン、R29はメチル基、R30は2ーメ
チルプロピル基、R31〜R34は水素原子MIBK
E)を用いて通常の溶融重合で系共重合ポリエステル
(MIBKE=70mol%)を得た。その共重合ポリ
エステルは分子量Mw=60000、ガラス転移温度T
g=100℃であった。
【0099】(2)実施例6(1)で得られた共重合ポ
リエステルに対してニッケル, ビス1,2−ジフェニル
−1,2−エテンジチオラト(みどり化学社製MIR1
01)を1.40重量%、フタロシアニン系色素(日本
触媒社製イーエクスカラー801K)を0. 80重量
%、フタロシアニン系色素(日本触媒社製イーエクスカ
ラー803K)を0. 60重量%、ジインモニウム系色
素(日本化薬社製IRG022)5.60重量%、アン
トラキノン系可視吸収色素(大日精化工業社製色素A)
0.10重量%をテトラヒドロフランに溶解し、125
μmのポリエステルフィルム(東洋紡社製コスモシャイ
ンA4100)上にコーティング法にて6μmの吸収層
を形成した。
【0100】このパネルのTrは91%と良好だった。
また、Tvは64%と透過性は良好であった。色調は青
みを帯びたグレーであり良好であった。また1000時
間後において耐熱試験保持率R1000も99.0%と良好
であった。
【0101】実施例7 (1)実施例1の(1)で得られたフルオレン系共重合
ポリエステルにおいてDMTの代わりに2,6−ナフタ
レンジカルボン酸ジメチルエステル/DMT=7/3
(モル比)を、BPEFの代わりに1,1−ビス−[4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]シクロヘキサ
ン(一般式(2)においてR6はエチレン、R7〜11
は水素原子、Ze)を用いて通常の溶融重合で系共重合
ポリエステル(Ze=70mol%)を得た。その共重
合ポリエステルは分子量Mw=58000、ガラス転移
温度Tg=112℃であった。
【0102】(2)実施例7(1)で得られた共重合ポ
リエステルに対してニッケル, ビス1,2−ジフェニル
−1,2−エテンジチオラト(みどり化学社製MIR1
01)を1.40重量%、フタロシアニン系色素(日本
触媒社製イーエクスカラー801K)を0. 80重量
%、フタロシアニン系色素(日本触媒社製イーエクスカ
ラー803K)を0. 60重量%、ジインモニウム系色
素(日本化薬社製IRG022)5.60重量%、アン
トラキノン系可視吸収色素(大日精化工業社製色素A)
0.10重量%をテトラヒドロフランに溶解し、125
μmのポリエステルフィルム(東洋紡社製コスモシャイ
ンA4100)上にコーティング法にて6μmの吸収層
を形成した。
【0103】かくして得られたフィルムの色相は実施例
2とほぼ同じであり、耐熱試験保持率R1000も98.4
%と良好であった。
【0104】実施例8 実施例1(1)で得られたフルオレン系共重合ポリエス
テルに対してニッケル, ビス1,2−ジフェニル−1,
2−エテンジチオラト(みどり化学社製MIR101)
を1.80重量%、アントラキノン系可視吸収色素(大
日精化工業社製色素A)0.48重量%、アゾ系色素
(オリエント化学社製RED3320)0.18重量%
をテトラヒドロフランに溶解し、125μmのポリエス
テルフィルム(東洋紡社製コスモシャインA4100)
上にコーティング法にて5μmの吸収層を形成した。こ
のフィルムにアクリル系接着剤((株)きもと社製キモ
テクト用粘着材)をコーティングして多層フィルムとし
た。更にこのフィルムを近赤外線反射能と電磁波吸収能
を有する透明導電性ガラス(酸化亜鉛/銀/酸化亜鉛/
銀/酸化亜鉛の層を多層蒸着したガラス。吸収スペクト
ル特性は図3に示す。)と貼り合わせて図1Bの形態を
とる近赤外線遮断多層パネルが得られた。
【0105】このパネルのTrは91%と良好だった。
また、Tvは62%と透過性は良好であった。このパネ
ルの分光特性を図4に示す。色調はニュートラルグレー
であり、1000時間後においても耐熱試験保持率R
1000は98.0%と高い価だった。
【0106】比較例2 実施例2バインダーポリマーの代わりに可溶性ブチラー
ル樹脂(電気化学工業社製デンカブチラール830K)
を用いて同様の色素組成のフィルムを作成したが、耐熱
試験において劣化が認められ、48時間後の耐熱試験保
持率R48は88.8%であった。透過率スペクトルの
経時変化を図5に示す。
【0107】比較例3 実施例2バインダーポリマーの代わりに可溶性ポリエス
テル樹脂(東洋紡社製バイロンRV200)を用いて同
様の色素組成のフィルムを作成したが、耐熱試験におい
て劣化が認められ、40時間後の耐熱試験保持率R40は
68.2%であった。
【0108】以上の実施例、比較例の結果を表1〜4に
まとめる。
【0109】
【表1】
【0110】表1は同一ポリマーを用い色調補正用可視
吸収色素がある場合とない場合の色調の比較及びPDP
フィルターとしての可否を示し、色調補正用可視吸収色
素を加えた場合良好な色調のものが得られた。複数の色
素を添加することは色調調整上必須である。
【0111】
【表2】
【0112】表2は透明な高分子樹脂としての共重合ポ
リエステルと色素を組み合わせた本発明の場合と市販ポ
リマーと色素を組み合わせた場合の耐熱試験保持率Rt
の比較を示す。本発明のフィルムが高い安定性を有して
いることが解る。
【0113】
【表3】
【0114】表3は透明な高分子樹脂としての共重合ポ
リエステルでジオール成分が違う場合の色調、耐熱試験
保持率Rtの比較を示す。透明な高分子樹脂としての共
重合ポリエステルでジオール成分が違う本発明のフィル
ムが高い安定性を有していることが解る。
【0115】
【表4】
【0116】表4は透明な高分子樹脂としての共重合ポ
リエステルでBPEFの含有モル比が違う場合の色調、
耐熱試験保持率Rtの比較を示す。透明な高分子樹脂と
しての共重合ポリエステルでBPEFの含有モル比の異
なる本発明のフィルムが高い安定性を有していることが
解る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の近赤外線吸収パネルの一例を表す図で
ある。
【図2】Aは実施例1の分光透過特性および加熱試験結
果である。
【図3】酸化亜鉛/銀/酸化亜鉛/銀/酸化亜鉛の層を
多層蒸着したガラス分光透過特性である。
【図4】実施例8のパネルの分光透過特性である。
【図5】比較例2の分光透過特性および加熱試験結果で
ある。
【符号の説明】
1 反射防止層 2 透明な樹脂又はガラスからなる形状保持層 3 電磁波吸収層および近赤外線吸収層を兼ねた蒸着層 4 コーティング法によって、成膜された近赤外線吸収
フィルム 5 キャスト法により作成された近赤外線吸収フィルム
又はパネル
【化18】
【化16】
【化9】
【化17】
【化22】
【化19】
【化20】
【化21】
【化23】
【化24】
【化25】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 67/03 C08L 67/03 C09K 3/00 105 C09K 3/00 105 // C08G 63/19 C08G 63/19 63/672 63/672

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明な高分子樹脂中に複数の色素を分散
    させた吸収層を含む安定なフィルム及び、当該フィルム
    を含む多層フィルム又はパネル。
  2. 【請求項2】 複数の色素を分散させた透明な高分子樹
    脂において、高分子樹脂が一般式(1)〜(6)で表さ
    れる芳香族ジオールを少なくとも一つ含みそのモル比が
    10mol%以上共重合したポリエステル樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1記載のフィルム及び、当該フィ
    ルムを含む多層フィルム又はパネル。 【化1】 (R1は炭素数が2から4までのアルキレン基、R2、
    R3、R4、R5は水素または炭素数が1から7までの
    アルキル基、アリール基、アラルキル基を表し、それぞ
    れ同じでも異なっても良い。) 【化2】 (R6は炭素数が1から4までのアルキレン基、R7、
    R8、R9、R10及びR11は水素または炭素数が1
    から7までのアルキル基、アリール基、アラルキル基を
    表し、それぞれ同じでも異なっても良い。kは1から4
    の自然数である。) 【化3】 (R12は炭素数が1から4までのアルキレン基、R1
    3、R14、R15及びR16は水素または炭素数が1
    から7までのアルキル基、アリール基、アラルキル基を
    表し、それぞれ同じでも異なっても良い。) 【化4】 (R17及びR18は炭素数が1から4までのアルキレ
    ン基を表し、それぞれ同じでも異なっても良い。R19
    及びR20は水素または炭素数が1から7までのアルキ
    ル基、アリール基、アラルキル基を表し、それぞれ同じ
    でも異なっても良い。l及びmは1から8の自然数であ
    る。) 【化5】 (R21は炭素数が1から4までのアルキレン基、R2
    2、R23、R24、R25、R26及びR27は水素
    または炭素数が1から7までのアルキル基、アリ−ル
    基、アラルキル基を表し、それぞれ同じでも異なっても
    良い。nは0から5の自然数である。) 【化6】 (R28は炭素数が1から4までのアルキレン基、R2
    9及びR30は炭素数が1から10までのアルキル基を
    表し、それぞれ同じでも異なっても良い。R31、R3
    2、R33及びR34は水素または炭素数が1から7ま
    でのアルキル基、アリール基、アラルキル基であり、そ
    れぞれ同じでも異なっても良い。)
  3. 【請求項3】 複数の色素が近赤外線吸収色素及び色調
    補正用可視吸収色素からなる請求項1又は2記載のフィ
    ルム及び、当該フィルムを含む多層フィルム又はパネ
    ル。
  4. 【請求項4】 近赤外線吸収能を有する色素、色調補正
    用可視吸収色素、高分子樹脂と溶剤を均一に混合した溶
    液からキャスト法又は透明フィルム上にコーティング法
    で得られた請求項1、2、3記載のフィルム。
  5. 【請求項5】 近赤外線吸収能を有する色素が、一般式
    (7)で表されるフタロシアニン系金属錯体 【化7】 (Rp1〜2は水素原子、フッ素原子、置換アルキル
    基、置換アルコキシ基、チカンアラルキル基、置換アミ
    ノ基、置換フェニル基、置換フェノキシ基、置換アミド
    基、置換メチルフタルイミド基を、Rp3〜4は水素原
    子、フッ素原子を示す。Mは2〜6価の遷移金属或いは
    その酸化物であり,遷移金属としてNi,Co,Fe,
    Zn,Sn,V,Si,Pd,Pb,Mn,Cr等が挙
    げられ、一般に知られているカウンターアニオンが原子
    価を補うこともあるがこれらに限定されたものではな
    い。)と一般式(8)で表される芳香族ジチオール系金
    属錯体 【化8】 (RD1とRD2は炭素数が1から4までのアルキレン
    基、アリール基、アラルキル基、フッ素、水素を示し、
    Mは4配位の遷移金属)と一般式(9)で表される芳香
    族ジインモニウム化合物 【化2】(RDi(iは5〜12)は炭素数が1から1
    0までのアルキル基、Xは1価又は2価のアニオンでカ
    チオンとアニオンの価数が合うようにする)の少なくと
    も1種類以上の混合物であることを特徴とする、請求項
    3、4記載の近赤外線吸収パネル。
  6. 【請求項6】 請求項3、4、5記載のフィルムと、近
    赤外線吸収能を有する色素、金属、金属酸化物、金属塩
    を透明フィルム、パネルに蒸着、スパッタすることによ
    り作成されたフィルム、パネルとを、接着剤で貼り合わ
    せた近赤外線吸収多層フィルム又は近赤外線吸収多層パ
    ネル。
  7. 【請求項7】透過率が可視光線領域55%以上で、85
    0〜1100nmでの近赤外線領域でが20%以下であ
    ることを特徴とする、請求項3、4、5、6記載の近赤
    外線吸収多層フィルム又は近赤外線吸収多層パネル。
JP29769797A 1997-10-14 1997-10-14 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル Expired - Lifetime JP4031094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29769797A JP4031094B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29769797A JP4031094B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11116826A true JPH11116826A (ja) 1999-04-27
JP4031094B2 JP4031094B2 (ja) 2008-01-09

Family

ID=17849995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29769797A Expired - Lifetime JP4031094B2 (ja) 1997-10-14 1997-10-14 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4031094B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058989A1 (en) * 2000-02-10 2001-08-16 3M Innovative Properties Company Color stable pigmented polymeric films
KR100628806B1 (ko) * 2005-03-22 2006-09-26 손상호 모바일폰용 기능성 윈도우 및 그 제조방법
JP2007272237A (ja) * 2007-05-01 2007-10-18 Asahi Glass Co Ltd 光学フィルム
JP2008038150A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Samsung Corning Co Ltd 機能性ディスプレイ用フィルム組成物
US7772356B2 (en) 2004-10-21 2010-08-10 Osaka Gas Co., Ltd. Infrared absorption filter
US7781540B2 (en) 2004-07-15 2010-08-24 Osaka Gas Co., Ltd. Resin composition and molded articles thereof
JPWO2023286790A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6183048B2 (ja) 2012-08-27 2017-08-23 旭硝子株式会社 光学フィルタおよび固体撮像装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001058989A1 (en) * 2000-02-10 2001-08-16 3M Innovative Properties Company Color stable pigmented polymeric films
US6811867B1 (en) 2000-02-10 2004-11-02 3M Innovative Properties Company Color stable pigmented polymeric films
US7368161B2 (en) 2000-02-10 2008-05-06 3M Innovative Properties Company Color stable pigmented polymeric films
US7781540B2 (en) 2004-07-15 2010-08-24 Osaka Gas Co., Ltd. Resin composition and molded articles thereof
US7772356B2 (en) 2004-10-21 2010-08-10 Osaka Gas Co., Ltd. Infrared absorption filter
KR100628806B1 (ko) * 2005-03-22 2006-09-26 손상호 모바일폰용 기능성 윈도우 및 그 제조방법
JP2008038150A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Samsung Corning Co Ltd 機能性ディスプレイ用フィルム組成物
JP2007272237A (ja) * 2007-05-01 2007-10-18 Asahi Glass Co Ltd 光学フィルム
JPWO2023286790A1 (ja) * 2021-07-12 2023-01-19

Also Published As

Publication number Publication date
JP4031094B2 (ja) 2008-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3308545B2 (ja) 近赤外線吸収フィルム及び当該フィルムを含む多層パネル
JPWO1997038855A1 (ja) 近赤外線吸収フィルム及び当該フィルムを含む多層パネル
JP3764069B2 (ja) 近赤外線吸収フィルムを含む多層パネルとそれを用いた映像出力装置
CN101048679B (zh) 红外线吸收滤光器
US6117370A (en) Near infrared absorption filter
JP4031094B2 (ja) 透明な高分子と複数の色素を含むフィルム及び当該フィルムを含む多層フィルム又はパネル
JP2002341132A (ja) 波長制御フィルム及びその製造方法
JPH1173115A (ja) プラズマディスプレイ用前面多層パネル
JP4083730B2 (ja) 近赤外線吸収フィルム及び当該フィルムを含む多層パネル
JP2000081510A (ja) 赤外線吸収フィルタ
JP3451228B2 (ja) 近赤外吸収フィルター
JP2004233641A (ja) 近赤外線吸収フィルム
JP2001247526A (ja) 近赤外線吸収化合組成物および近赤外線吸収フィルター
JP4403473B2 (ja) 近赤外線吸収化合物および近赤外線吸収フィルター
CA2441651C (en) Near-infrared absorbing film, and multi-layered panel comprising the film
JP3530789B2 (ja) プラズマディスプレイパネルのフィルター用近赤外吸収組成物
JPH09330612A (ja) 近赤外線吸収パネル
JP2003057437A (ja) 光学フィルター
JP2005043921A (ja) 近赤外線吸収フィルター
JP2005301300A (ja) 近赤外線吸収フィルターの製造方法および近赤外線吸収フィルターの使用方法
JPH11326629A (ja) 赤外線吸収フィルタ
JP2006139274A (ja) 近赤外線吸収フィルターの製造方法および近赤外線吸収フィルターの使用方法
JP2005099820A (ja) 近赤外線吸収フィルター
JP2000028826A (ja) 赤外線吸収フィルタ
JP2002226827A (ja) 近赤外線吸収化合物、それを用いた近赤外線吸収フィルターおよび当該フィルターを利用した近赤外線除去方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

S202 Request for registration of non-exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R315201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term